JP7171012B2 - 建物外壁の構築方法及び建物外壁の接合具 - Google Patents

建物外壁の構築方法及び建物外壁の接合具 Download PDF

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Description

本発明は、建物の出隅、入隅、壁面、窓枠を含む外壁工事において、外壁材としてサイディングボードを使用する場合に適用できる建物外壁の構築方法及び該構築方法を実行する場合に使用される建物外壁の接合具に関する。
建物の外壁工事等を行う場合には、下記の特許文献1に開示されているようなサイディングボードが広く使用されている。サイディングボードとしては多種のデザイン、質感、色のものが用意されており、また、建築構造躯体の壁面部を外装するのに使用される平面部用のサイディングボードの他、建築構造躯体の出隅と入隅を含むコーナー部を外装するのに使用されるコーナー部用のサイディングボードがある。
そして、このようなサイディングボードを使用して建物の外壁工事等を行う場合には、建築構造躯体である柱材に補助躯体となる板材等を介してサイディングボード位置決め用の接合具を取り付ける。更に、上記補助躯体に対してサイディングボード固定用の固定金具を取り付け、現場合わせで所定の形状、大きさにサイディングボードを切断した後、上記固定金具を利用してサイディングボードを取り付けていた。
特開平11-311010号公報
しかし、現場合わせで基本的に一枚ごと行われる上記サイディングボードの切断作業は、効率が悪く建物の外壁工事の工期が長くなる要因になっていた。また、現場でのサイディングボードの切断は、加工精度にバラ付きが生じ易くなるという問題も有していた。
本発明はこのような点に基づいてなされたもので、その目的とするところはサイディングボードの切断、取り付け等の施工が容易で工期の大幅な短縮を図ることができると共に、サイディングボードの高い切断加工精度によって施工後の外観品質に優れる建物の外壁工事が可能な建物外壁の構築方法及び建物外壁の接合具を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明の請求項1による建物外壁の構築方法は、建物の出隅、入隅、壁面、窓枠を含む外壁工事において、外壁材としてサイディングボードを使用する場合に適用できる建物外壁の構築方法であって、
建築構造躯体に対して、出隅用接合具、入隅用接合具、壁面用接合具及び窓枠用接合具を必要な数、使用して建物の南面、北面、東面及び西面の所定の位置に設置する接合具設置工程と、
設置した接合具間の間隔を所定の測定基準に従って測定する測定工程と、
測定した測定値に基づいて建物の南面、北面、東面及び西面ごとのサイディングボードの割付け図を作成する割付け図作成工程と、
作成した割付け図に基づいてサイディングボードの原材に対する歩留まりの良い配置と切断位置を示したパーツ図を作成するパーツ図作成工程と、
作成したパーツ図に基づいてサイディングボードの原材を切断して各パーツを製作するサイディングボード切断工程と、
切断した各パーツを上記割付け図に基づいて建物の南面、北面、東面及び西面の所定の位置に取り付けて建物外壁を構築するサイディングボード取付け工程と、を備え、
上記接合具設置工程で使用される出隅用接合具は、建物の出隅に配置されるコーナー部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
上記コーナー部用下地材の第1側面に沿うように配置される第1翼板と、
上記コーナー部用下地材の第1側面と交差する第2側面に沿うように配置され、上記第1翼板と山折れ状態で連結されることで出隅用取付け座板を形成する第2翼板と、
上記第1翼板の中間部から外方に向けて突出する第1嵌合凸部と、
上記第2翼板の中間部から外方に向けて突出する第2嵌合凸部と、を備えており、
上記接合具設置工程で使用される入隅用接合具は、建物の入隅に配置されるコーナー部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
上記コーナー部用下地材の第1側面から第1の方向に延びる第1補助下地材の外面に沿うように配置される第1翼板と、
上記コーナー部用下地材の第1側面と交差する第2側面から第2の方向に延びる第2補助下地材の外面に沿うように配置される第2翼板と、
上記第1翼板の基端部に連結され、上記第2の方向に延びる第1中折れ板と、
上記第1中折れ板の先端部に先端部が連結され、上記第1の方向に延びる基端部が上記第2翼板の基端部に連結される第2中折れ板と、を備えており、
上記接合具設置工程で使用される壁面用接合具は、建物の壁面の中間部に配置される平面部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
上記平面部用下地材の外面に沿う第1の方向に延びるように配置される第1翼板と、
上記平面部用下地材の外面に沿う上記第1の方向と反対の第2の方向に延びるように配置される第2翼板と、
上記第1翼板の基端部と上記第2翼板の基端部に連結され、外方に向けて突出する嵌合凸部と、を備えており、
上記接合具設置工程で使用される窓枠用接合具は、建物の窓枠と壁面の境界部に配置される窓枠部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
上記窓枠部用下地材の外面に沿う第1の方向または該第1の方向と反対の第2の方向に延びるように配置される翼板と、
上記翼板の基端部から外方に向けて突出する嵌合凸部と、を備えており、
上記測定工程では、設置した接合具間の間隔を測定する測定基準として、出隅用接合具、壁面用接合具または窓枠用接合具に備えられている各嵌合凸部と、入隅用接合具に備えられている第1中折れ板と第2中折れ板によって構成される入隅凸部と、を利用して、対向する各嵌合凸部間、各嵌合凸部と入隅凸部の間または隣接する入隅凸部間のそれぞれの内面間の距離を測定することによって設置した接合具間の水平方向の間隔を測定するようにしたことを特徴とするものである。
そして、上記手段によって以下のような効果が得られる。即ち、本発明の建物外壁の構築方法によると、すべての接合具を建物の各壁面に設置し、設置した接合具の間隔を予め測定している。これにより、測定した測定値に基づいて割付け図とパーツ図の作成と、サイディングボードの切断作業を現場作業に先行して行うことができるから、現場でのサイディングボードの取り付け作業が円滑になって建物の外壁工事の工期の大幅な短縮を図ることが可能になる。
また、サイディングボードの切断作業を設備等の環境が整った他の場所で行うことが可能になるから、サイディングボードの切断加工精度の向上が期待できる。従って、現場でのサイディングボードの取付け作業を容易かつ正確に行えるようになるから、施工後の建物の外観品質も向上する。
また、建物の出隅に配置される接合具として山折れ状態で連結される二枚の翼板と、これらの中間部に配置される二つの嵌合凸部と、を備える出隅用接合具を採用した場合には、出隅で見られる極めて接近した位置に存している目地部分でのサイディングボードの接合作業を単一の接合具を使用して一挙に行うことが可能になり、接合具の部品点数の削減と接合具の設置工数の削減とを図ることができる。
また、建物の入隅に配置される接合具として交差する二方向に配置される二枚の翼板と、これらの中間部に連結されて配置される二枚の中折れ板と、を備える入隅用接合具を採用した場合には、入隅で見られる極めて接近した位置に存している目地部分でのサイディングボードの接合作業を二方向に配置される二つの補助下地材と単一の接合具を使用して一挙に行うことが可能になり、接合具の部品点数の削減と接合具の設置工数の削減とを図ることが可能になる。
また、建物の壁面の中間部に配置される接合具として同一平面上に配置される二枚の翼板と、これらの中間部に配置される一つの嵌合凸部と、を備える壁面用接合具を採用した場合には、建物の壁面において水平方向に並ぶサイディングボードの接合作業を効率良く行うことが可能になり、接合具の構成がシンプルで接合具を設置する向きを間違えることもないから接合具の設置作業が円滑に行えるようになる。
また、建物の窓枠と壁面との境界部に配置される接合具として一枚の翼板と、該翼板の基端部に設けられる一つの嵌合凸部と、を備える窓枠用接合具を採用した場合には、建物の壁面に存する窓枠に掛かって配置されるサイディングボードの接合作業を効率良く行うことが可能になり、翼板を有しない嵌合凸部の面を窓枠側に突き当てて使用することで窓枠用接合具の設置に際して翼板が邪魔になることもない。
また、上記接合具を一枚の板材を折り曲げることによって形成した場合には、成形が容易で安価な建物外壁の接合具を提供できるようになる。特に、ガルバリウム鋼板(登録商標)等、成形が容易で安価な材料を使用して建物外壁の接合具を形成した場合には一層の部品コストの削減が図られる。
また、上記接合具を建物の高さ方向に延びる長尺な板材によって構成した場合には、上記嵌合凸部や、連結された二枚の中折れ板の内方空間を利用してサイディングボードの目地部分等から浸入した雨水等を建物の外部に排出することが可能になる。
また、設置した接合具間の間隔を測定する測定基準として。上記嵌合凸部と入隅凸部を利用して、対向する内面間の距離を測定することによって水平方向の間隔を測定するようにした場合には、接合具間の間隔の測定が容易になり、その測定方法が統一されることによって測定精度が向上する。
また、上記割付け図とパーツ図の作成を、上記測定値を入力することで自動的に生成できるようにした場合には、割付け図とパーツ図の作成に要する労力と時間を大幅に削減できるようになる。
また、上記作成されたパーツ図に基づいてサイディングボードをプレカットすることが可能になるから、パーツの生産性と切断加工精度が向上する。また、上記作成された割付け図に基づいてプレカットされたすべてのパーツを一挙に建物の壁面に取り付けることが可能になるから建物外壁の構築工事の工期を大幅に短縮して建物外壁の外観品質も向上する。
また、建物の入隅に配置される接合具として交差する二方向に配置される二枚の翼板と、これらの中間部に連結されて配置される二枚の中折れ板と、を備える入隅用接合具を採用した場合には、入隅で見られる極めて接近した位置に存している目地部分でのサイディングボードの接合作業を二方向に配置される二つの補助下地材と単一の接合具を使用して一挙に行うことが可能になり、接合具の部品点数の削減と接合具の設置工数の削減とを図ることが可能になる。
また、上記接合具を一枚の板材を折り曲げることによって形成した場合には、成形が容易で安価な建物外壁の接合具を提供できるようになる。特に、ガルバリウム鋼板(登録商標)等、成形が容易で安価な材料を使用して建物外壁の接合具を形成した場合には一層の部品コストの削減が図られる。
また、上記接合具を建物の高さ方向に延びる長尺な板材によって構成した場合には、上記嵌合凸部や連結された二枚の中折れ板の内方空間を利用してサイディングボードの目地部分等から浸入した雨水等を建物の外部に排出することが可能になる。
本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行することによって構築される建物の一部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行することによって構築される建物外壁の一部を示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行することによって構築される建物における1階部分の建物の壁面構造を示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される出隅用接合具と、その接合構造を示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される壁面用接合具と、その接合構造を示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される窓枠用接合具と、その接合構造を示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される本発明の建物外壁の接合具である入隅用接合具と、その接合構造を示す平断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される測定基準の三種の態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される測定基準の他の三種の態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される測定基準の他の態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される測定基準の他の二種の態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される測定基準の他の二種の態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される測定基準の他の態様を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行する建物の一例を示す南面側立面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行する建物の一例を示す北面側立面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行する建物の一例を示す東面側立面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行する建物の一例を示す西面側立面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を実行する建物の一例を示す建物の西面側の壁面を示す簡易割付け図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用される割付け図の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法に使用されるパーツ図の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態を示す図で、本発明の建物外壁の構築方法を示すブロック図である。
以下、図示の実施の形態を例にとって、本発明の建物外壁の構築方法の全体構成と、該構築方法で使用する建物外壁の接合具とその接合構造の具体的構成と、該構築方法で使用する測定基準の具体的内容と、該構築方法で使用する割付け図とパーツ図の作成過程と、について説明する。
また、最後に上記実施の形態とは部分的構成を異にする建物外壁の構築方法及び建物外壁の接合具の他の実施の形態の構成に言及する。
(1)建物外壁の構築方法の全体構成(図1~7及び図21参照)
本発明による建物外壁の構築方法は、建物12の出隅15、入隅16、壁面17、窓枠18を含む外壁工事において外壁材としてサイディングボード2を使用する場合に適用できる建物外壁の構築方法であって、接合具設置工程P2と、測定工程P3と、割付け図作成工程P4と、パーツ図作成工程P5と、サイディングボード切断工程P6と、サイディングボード取付け工程P9と、を備えることによって基本的に構成されている。
また、本実施の形態では上記接合具設置工程P2の前に透湿防水シート貼設工程P1を備え、サイディングボード切断工程P6とサイディングボード取付け工程P9の間に固定金具設置工程P7と止水材設置工程P8との2工程を備えた、P1~P9の9工程によって建物外壁の構築方法が構成されている。以下、これらの工程の内容について説明する。
<透湿防水シート貼設工程>
透湿防水シート貼設工程P1は、建築構造躯体7の南面、北面、東面、西面の壁面17S、17N、17E、17Wに透湿防水シート25を貼設する工程である。
即ち、本実施の形態では、建物12の出隅15では、図4に示すように当該出隅15に位置する通し柱等によって構成されるコーナー部用下地材20の外方の二面を覆うように透湿防水シート25を貼設する。
また、建物12の壁面17では、図5に示すように当該壁面17に位置する通し柱等によって構成される平面部用下地材40の外方に臨んでいる一面を覆うように透湿防水シート25を貼設する。
また、建物12の窓枠18では、図6に示すように当該窓枠18に位置する間柱等によって構成される窓枠部用下地材50の外方に臨んでいる一面を覆うように透湿防水シート25を貼設し、窓枠18部分の透湿防水シート25を切り抜いて使用する。
また、建物12の入隅16では、図7に示すように当該入隅16に位置する通し柱等によって構成されるコーナー部用下地材20から第1の方向Aに延びている第1補助下地材21と第2の方向Bに延びている第2補助下地材22の外面を覆うように透湿防水シート25を貼設する。
ここで、透湿防水シート25は、液体である雨水等は通さないが、気体である水蒸気(湿気)や乾いた空気等は通す性質を有するシート状部材である。
具体的には、日本工業規格JISA6111で規定されている厚さ0.1~0.5mm程度のポリエチレン製の不織布シートを透湿防水シート25として適用することが可能である。
<接合具設置工程>
接合具設置工程P2は、建築構造躯体7に対して出隅用接合具1A、入隅用接合具1B、壁面用接合具1C及び窓枠用接合具1Dを必要な数、使用して建物12の南面17S、北面17N、東面17E、及び西面17Wの所定の位置に設置する工程である。
即ち、上記貼設した透湿防水シート25の外面に補助躯体8を取り付け、補助躯体8の外面に上記出隅用接合具1A、入隅用接合具1B、壁面用接合具1C及び窓枠用接合具1Dを配置してこれらの取付け座板10A、10B、10C、10Dを、ビス19等を使用して取り付ける。
<測定工程>
測定工程P3は、設置した接合具1A、1B、1C,1D間の間隔Sを所定の測定基準に従って測定する工程である。
具体的にはメジャー等を使用して隣接する接合具1A、1B、1C、1D間の水平方向Xの間隔Sと、窓枠18の窓幅C及び窓高さDと、窓の高さ基準位置Oからの窓枠18の高さHを建物12の南面17S、北面17N、東面17E及び西面17Wのすべてについて測定し記録する。尚、測定基準については別に項を設けて後に具体的に説明する。
<割付け図作成工程>
割付け図作成工程P4は、測定した測定値に基づいて建物12に南面17S、北面17N、東面17E及び西面17Wごとのサイディングボードの割付け図60を作成する工程である。
尚、割付け図60の具体的な作成過程については別に項を設けて後に具体的に説明する。
<パーツ図作成工程>
パーツ図作成工程P5は、作成した割付け図60に基づいてサイディングボードの原材2Aに対する歩留まりの良い配置と切断位置を示したパーツ図70を作成する工程である。
尚、パーツ図70の具体的な作成過程については別に項を設けて後に具体的に説明する。
<サイディングボード切断工程>
サイディングボード切断工程P6は、作成したパーツ図70に基づいてサイディングボード2の原材2Aを切断して各パーツ71を製作する工程である。
サイディングボード切断工程P6は施工現場において行うことも可能であるが、設備が整った工場等において、まとめてサイディングボード2をプレカットすることで実行されることが好ましい。また、プレカットに際しては、NCカッター等を使用してもよいし、ハンドカッター等を使用して作業者が手作業で実行することも可能である。尚、サイディングボード2には平面部用サイディングボード2Fとコーナー部用サイディングボード2Cがあり、本工程で切断するサイディングボード2は主に平面部用サイディングボード2Fである。
<固定金具設置工程>
固定金具設置工程P7は、サイディングボード2を建物12の壁面17に固定するための固定金具9を取り付ける工程である。
具体的には、中間部材である補助躯体8に対して直接、あるいは上記各接合具1A、1B、1C、1Dのそれぞれの取付け座板10A、10B、10C、10Dと共締めする態様でビス19等を使用して固定金具9を補助躯体8に取り付ける。
<止水材設置工程>
止水材設置工程P8は、上記各接合具1A、1B、1C、1Dの嵌合凸部5や入隅凸部6をくるむように止水材23を宛がって被覆する工程である。
止水材23は適用する嵌合凸部5や入隅凸部6の外形形状に合わせて適宜折り曲げた状態で設置する。または、これらの周囲にできた空間27を埋めるために設置する。
止水材23としては、圧縮された状態で強い止水性を発揮すると共に、適度な吸水性を有する合成ゴム系または合成樹脂系の弾性発泡体が採用でき、好適な材料としてエチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)を主成分とする半独立半連続気泡型の合成ゴム発泡体である日東電工株式会社製造の半独立半連続気泡型の商品名「エプトシーラー」が適用できる。
また、合成樹脂系の弾性発泡体としては、株式会社東洋クオリティワン製造の機能性シーリングフォーム(ポリエーテル系ポリウレタンフォーム(PUF))である商品名「グリーンシール」が一例として適用可能である。
そして、止水材23は、圧縮状態で配置されることによって極めて高い止水性が発揮されるから、止水材23を設置する隙間や空間27の大きさは、設置する止水材23よりも幾分小さめに形成されている。
これにより、止水材23の存在によって雨水等の更に内方への浸入が規制される。また、止水材23の表面に到達した雨水等の一部は止水材23中に吸収され、該止水材23中を高さ方向Zの下方に向かって流れ、止水材23が設けられている隙間や空間27の下端に達し、該下端に設けられている図2に示す排水口33から外部に排出される。
<サイディングボード取付け工程>
サイディングボード取付け工程P9は、切断したサイディングボード2の各パーツ71を上記割付け図60に基づいて建物12の南面17S、北面17N、東面17E及び西面17Wの所定の位置に取り付けて建物外壁13を構築する工程である。
本実施の形態では、上記サイディングボード切断工程P6によって使用するすべてのサイディングボード2が所定の大きさ、形状に切断されてパーツ71として準備されているから、これらすべてのパーツ71を施工現場に持ち込んで一挙に取り付けることが可能になっている。
(2)建物外壁の接合具とその接合構造の具体的構成(図4~図7参照)
(A)出隅用接合具とその接合構造(図4参照)
上記接合具設置工程で使用される出隅用接合具1Aは、図4に示すように建物12の出隅15に配置されるコーナー部用下地材20の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、上記コーナー部用下地材20の第1側面20aに沿うように配置される第1翼板14aと、上記コーナー部用下地材20の第1側面20aと交差する第2側面20bに沿うように配置され、上記第1翼板14aと山折れ状態で連結されることで出隅用取付け座板10Aを形成する第2翼板14bと、上記第1翼板14aの中間部から外方に向けて突出する第1嵌合凸部5Aと、上記第2翼板14bの中間部から外方に向けて突出する第2嵌合凸部5Bと、を備えることによって一例として構成されている。
また、本実施の形態では上記出隅用接合具1Aは、一枚の板材を折り曲げることによって形成される建物12の高さ方向Zに延びる長尺な板材によって構成されている。
具体的には、一枚のガルバリウム鋼板(登録商標)を折り曲げて上記出隅用取付け座板10Aを平面視L字状に形成し、上記第1嵌合凸部5Aと第2嵌合凸部5Bを平面視コの字状に形成している。
また、本実施の形態では、建物12の出隅15のコーナー部に対して平面視L字状をしたコーナー部用サイディングボード2Cを配置し、第1目地3Aを挟んで第1の方向Aに平面用サイディングボード2Fを配置すると共に、第2目地3Bを挟んで第2の方向Bに別の平面部用サイディングボード2Fを配置するという構成を採用している。
これに伴い、上記第1目地3Aの位置に上記第1嵌合凸部5Aが臨むように位置し、上記第2目地3Bの位置に上記第2嵌合凸部5Bが臨むように位置するように設定されている。
また、このような出隅用接合具1Aを備える建物外壁の接合構造11Aは、当該出隅用接合具1Aに加えて上記3枚のサイディングボード2C、2F、2Fを固定する上述した固定金具9と、上記第1嵌合凸部5Aと第2嵌合凸部5Bの外面を覆って、その周囲の隙間や空間27を埋める止水材23と、上記第1目地3Aと第2目地3Bを外部から埋めるために充填されるシーリング材29と、を備えることによって一例として構成されている。
そして、図4に示すようにサイディングボード2C、2F、2Fを設置した状態では、上記第1嵌合凸部5Aと第2嵌合凸部5Bの少なくともその一部が上記第1目地3Aと第2目地3Bの空間に入り込んだ状態になる。
(B)入隅用接合具とその接合構造(図7参照)
上記接合具設置工程で使用される入隅用接合具1Bは、本発明による建物外壁の接合具であって、図7に示すように建物12の入隅16に配置されるコーナー部用下地材20の外面側に取り付ける建物外壁の接合具である。そして、入隅用接合具1Bは、上記コーナー部用下地材20の第1側面20aから第1の方向Aに延びる第1補助下地材21の外面に沿うように配置される第1翼板14aと、上記コーナー部用下地材20の第1側面20aと交差する第2側面20bから第2の方向Bに延びる第2補助下地材22の外面に沿うように配置される第2翼板14bと、上記第1翼板14aの基端部に連結され、上記第2の方向Bに延びる第1中折れ板28aと、上記第1中折れ板28aの先端部に先端部が連結され、上記第1の方向Aに延びる基端部が上記第2翼板14bの基端部に連結される第2中折れ板28bと、を備えることによって基本的に構成されている。
また、上記連結された二枚の中折れ板28a、28bによって入隅16の外方(サイディングボード2を取り付ける方向)が凸となる入隅凸部6が形成されている。
また、入隅用接合具1Bも上記出隅用接合具1Aと同様、一枚の板材を折り曲げることによって形成される建物12の高さ方向Zに延びる長尺な板材によって構成されている。具体的には、一枚のガルバリウム鋼板(登録商標)を折り曲げて第1の方向Aに延びる第1翼板14aと第2の方向Bに延びる第2翼板14bとからなる入隅用取付け座板10Bを形成し、該入隅用取付け座板10Bの中間部に平面視L字形の上記入隅凸部6を外方に突出させるように形成している。
また、このような入隅用接合具1Bを備える建物外壁の接合構造11Bは、当該入隅用接合具1Bに加えて二枚の平面部用サイディングボード2F、2Fを、目地3Cを挟んで交差させた状態で補助躯体8に固定する上述した固定金具9と、上記入隅凸部6の外面を覆って、その周囲の隙間や空間27を埋める止水材23と、上記目地3Cを外部から埋めるために充填されるシーリング材29と、を備えることによって一例として構成されている。
そして、図7に示すようにサイディングボード2F、2Fを設置した状態では、上記入隅凸部6を構成している上記第1中折れ板28aまたは第2中折れ板28bの一部が上記目地3Cの空間に臨んだ状態になる。
(C)壁面用接合具とその接合構造(図5参照)
上記接合具設置工程で使用される壁面用接合具1Cは、建物12の壁面17の中間部に配置される平面部用下地材40の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、上記平面部用下地材40の外面に沿う第1の方向Aに延びるように配置される第1翼板14aと、上記平面部用下地材40の外面に沿う上記第1の方向Aと反対の第2の方向Bに延びるように配置される第2翼板14bと、上記第1翼板14aの基端部と上記第2翼板14bの基端部に連結され、外方に向けて突出する嵌合凸部5Cと、を備えることによって一例として構成されている。
また、本実施の形態では上記出隅用接合具1Aと同様、上記壁面用接合具1Cは、一枚の板材を折り曲げることによって形成される建物12の高さ方向Zに延びる長尺な板材によって構成されている。
具体的には、一枚のガルバリウム鋼板(登録商標)を折り曲げて上記同一平面上に二枚の翼板14a、14bが存する壁面用取付け座板10Cの中間部に、上記嵌合凸部5Cを平面視コの字状に形成している。
また、壁面用接合具1Cは建物12の壁面17の中間部に設置されることにより、該壁面用接合具1Cの嵌合凸部5Cを挟んで、その左右に二枚の平面部用サイディングボード2F、2Fが同一平面上に配置されることになる。
これに伴い、二枚の平面部用サイディングボード2F、2Fは目地3D分、間隔を空けて配置されており、上記目地3Dの位置に嵌合凸部5Cが臨むように壁面用接合具1Cが設けられている。
また、このような壁面用接合具1Cを備える建物外壁の接合構造11Cは、当該壁面用接合具1Cに加えて上記二枚のサイディングボード2F、2Fを固定する上述した固定金具9と、上記嵌合凸部5Cの外面を覆って、その周囲の隙間や空間27を埋める止水材23と、上記目地3Dを外部から埋めるために充填されるシーリング材29と、を備えることによって一例として構成されている。
そして、図5に示すようにサイディングボード2F、2Fを設置した状態では、上記嵌合凸部5Cの少なくともその一部が上記目地3Dの空間に入り込んだ状態になる。
(D)窓枠用接合具とその接合構造(図6参照)
上記接合具設置工程で使用される窓枠用接合具1Dは、建物12の窓枠18と壁面17の境界部に配置される窓枠部用下地材50の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、上記窓枠部用下地材50の外面に沿う第1の方向Aまたは該第1の方向Aと反対の第2の方向Bに延びるように配置される翼板14cと、該翼板14cの基端部から外方に向けて突出する嵌合凸部5Dと、を備えることによって一例として構成されている。
また、本実施の形態では上記出隅用接合具1Aと同様、上記窓枠用接合具1Dは、一枚の板材を折り曲げることによって形成される建物12の高さ方向Zに延びる長尺な板材によって構成されている。
具体的には、一枚のガルバリウム鋼板(登録商標)を折り曲げて上記一枚の翼板14cのみによって構成される平面状の窓枠用取付け座板10Dを備えると共に、該窓枠用取付け座板10Dの窓枠18側の端部に平面視コの字状の嵌合凸部5Dを備えることによって構成されている。
そして、窓枠18の左右には目地3Eを挟んで平面部用サイディングボード2Fが配置されており、上記目地3Eの位置に嵌合凸部5Dが臨むように窓枠用接合具1Dが設けられている。
また、このような窓枠用接合具1Dを備える建物外壁の接合構造11Dは、当該窓枠用接合具1Dに加えて上記窓枠18の左右に配置されるサイディングボード2F、2Fを固定する上述した固定金具9と、上記嵌合凸部5Dの外面を覆って、その周囲の隙間や空間27を埋める止水材23と、上記目地3Eを外部から埋めるために充填されるシーリング材29と、を備えることによって一例として構成されている。
そして、図6に示すようにサイディングボード2Fを設置した状態では、上記嵌合凸部5Dの少なくともその一部が上記目地3Eの空間に入り込んだ状態になる。
(3)測定基準の具体的内容(図8~図13参照)
次に、上記測定工程P3で設置した接合具1A、1B、1C、1D間の間隔Sを測定する場合に使用される測定基準の内容を、出隅用接合具1A、入隅用接合具1B、壁面用接合具1Cまたは窓枠用接合具1D間の水平方向Xの間隔Sを測定する場合に使用される第1の測定基準と、傾斜屋根に接する最上部のサイディングボード2の高さ方向Zの寸法Tを測定する場合に使用される第2の測定基準と、窓枠18に掛かるサイディングボード2の水平方向Xの寸法Uと高さ方向Zの寸法Vを測定する場合に、使用される第3の測定基準の3つの測定基準に分けて説明する。
(A)第1の測定基準(図8及び図9参照)
第1の測定基準は、出隅用接合具1A、入隅用接合具1B、壁面用接合具1Cまたは窓枠用接合具1D間における水平方向Xの間隔Sを測定する場合に使用される測定基準であって、この場合には出隅用接合具1Aに備えられている第1嵌合凸部5Aまたは第2嵌合凸部5Bと、入隅用接合具1Bに備えられている第1中折れ板28aと第2中折れ板28bによって構成される入隅凸部6と、壁面用接合具1Cに備えられている嵌合凸部5Cと、窓枠用接合具1Dに備えられている嵌合凸部5Dと、を利用して、対向する各嵌合凸部5間、各嵌合凸部5と入隅凸部6の間または隣接する入隅凸部6間のそれぞれの内面間の距離を測定するようにしている。
以下、具体的な事例に基づいて第1の測定基準の内容を説明する。先ず、図8(a)、(b)に示すように隣接する出隅用接合具1Aと壁面用接合具1Cとの間の間隔S1を測定する場合には、出隅用接合具1Aの第1嵌合凸部5Aまたは第2嵌合凸部5Bの内面と、該内面と対向する壁面用接合具1Cの嵌合凸部5Cの内面との間の距離を測定する。
尚、測定に際しては例えばメジャー等を使用して人手によって、それぞれの水平方向Xの距離を測定する。この点については、以下述べる他の測定基準の事例においても同様である。因みに、図8(a)では、左右両端に出隅15を備える壁面17の中間部に高さ方向Zに延びる目地3が複数(図示の事例では2つ)存在する場合を示している。
また、図8(a)、(b)及び図9(a)に示すように隣接する壁面用接合具1C間の間隔S2を測定する場合は、隣接する壁面用接合具1Cの嵌合凸部5Cの対向する内面間の距離を測定する。
また、図8(b)及び図9(a)、(b)に示すように隣接する入隅用接合具1Bと壁面用接合具1Cとの間の間隔S3を測定する場合は、入隅用接合具1Bの入隅凸部6を構成している第1中折れ板28aまたは第2中折れ板28bの内面と、該内面と対向する壁面用接合具1Cの嵌合凸部5Cの内面と、の間の距離を測定する。
因みに、図8(b)では、左端に入隅16、右端に出隅15を備える壁面17の中間部に高さ方向Zに延びる目地3が複数(図示の事例では2つ)存在する場合を示している。
また、図9(a)、(b)では、左右両端に入隅16に備える壁面17の中間部に高さ方向Zに延びる目地3が存在する場合を示しており、図9(a)では目地3が複数(図示の事例では2つ)存在する場合、図9(b)では目地3が1つのみ存在する場合をそれぞれ示している。
また、図8(c)に示すように隣接する出隅用接合具1Aと入隅用接合具1Bとの間の間隔S4を測定する場合は、出隅用接合具1Aの第1嵌合凸部5Aまたは第2嵌合凸部5Bの内面と、該内面と対向する入隅用接合具1Bの入隅凸部6を構成する第1中折れ板28aまたは第2中折れ板28bの内面と、の間の距離を測定する。
因みに、図8(c)では、左端に入隅16、右端に出隅15を備える壁面17の中間部に高さ方向Zに延びる目地3が存在していない場合を示している。
また、図9(c)に示すように隣接する入隅用接合具1B間の間隔S5を測定する場合は、隣接する入隅用接合具1Bの入隅凸部6を構成する第1中折れ板28aまたは第2中折れ板28bの内面と、該内面と対向する入隅用接合具1Bの入隅凸部6を構成する第1中折れ板28aまたは第2中折れ板28bの内面と、の間の距離を測定する。
因みに、図9(c)では左右両端に入隅16を備える壁面17の中間部に高さ方向Zに延びる目地3が存在していない場合を示している。
また、図示は省略するが隣接する出隅用接合具1A間の間隔S6を測定する場合は、隣接する出隅用接合具1Aの第1嵌合凸部5Aまたは第2嵌合凸部5Bの内面と、該内面と対向する出隅用接合具1Aの第1嵌合凸部5Aまたは第2嵌合凸部5Bの内面と、の間の距離を測定する。
因みに、この場合には左右両端に出隅15を備える壁面17の中間部に高さ方向Zに延びる目地3が存在していない状態になる。
(B)第2の測定基準(図10参照)
第2の測定基準は、切妻屋根等の傾斜屋根30に接する最上部のサイディングボード2の高さ方向Zの寸法Tを測定する場合に使用される測定基準であって、この場合には傾斜屋根30の傾斜に合わせて切断されるサイディングボード2の最上点Qと、当該サイディングボード2の取付け基準位置Rとなる、直下のサイディングボード2の上端の位置との距離を測定して当該サイディングボード2の高さ方向Zの寸法Tとする。
(C)第3の測定基準(図11~図13参照)
第3の測定基準は、窓枠18に掛かるサイディングボード2の水平方向Xの寸法Uと高さ方向Zの寸法Vを測定する場合に使用される測定基準であって、この場合には窓幅Cと窓高さDを規定する窓寸法と、窓枠18の高さ方向Zの位置を規定する窓の高さ位置と、窓枠18の水平方向Xの位置を規定する、窓の水平位置と、を測定する。
具体的には窓寸法は、図11(a)に示すように窓枠18の左右の外面間の長さを測定することによって窓幅Cが求められ、窓枠18の上下の外面間の長さを測定することによって窓高さDが求められる。尚、図11(b)ではドア枠18Aが図示されており、この場合のドア寸法も同様に、ドア枠18Aの左右の外面間の長さを測定することによってドア幅C´が求められ、ドア枠18の上下の外面間の長さを測定することによってドア高さD´が求められる。
また、窓の高さ位置は、図11(a)に示すように当該窓枠18の下方に位置する窓の高さ基準位置(例えば下方のサイディングボード2の上端位置)Oから窓枠18の下端面までの寸法Vである高さHを測定して窓の高さ位置とする。
また、窓の水平位置は、図11(a)に示すように窓枠18の外方に位置する壁面用接合具1Cを基準とする場合には、当該壁面用接合具1Cの嵌合凸部5Cの内面と、該内面と対向する窓枠用接合具1Dの嵌合凸部5Dの内面と、の間の寸法U1を測定して窓の水平位置とする。
また、窓の水平位置は、図12(a)に示すように窓枠18に掛かっている内方に位置する壁面用接合具1Cを基準とする場合には、当該壁面用接合具1Cの嵌合凸部5Cの内面と、該内面と対向する窓枠用接合具1Dの嵌合凸部5Dの内面と、の間の寸法U2を測定して窓の水平位置とする。
また、窓の水平位置は、図12(b)に示すように窓枠18の外方に位置する入隅用接合具1Bを基準とする場合には、当該入隅用接合具1Bの入隅凸部6を構成する第1中折れ板28aまたは第2中折れ板28bの内面と、該内面と対向する窓枠用接合具1Dの嵌合凸部5Dの内面と、の間の寸法U3を測定して窓の水平位置とする。
また、窓の水平位置は、図示を省略するが窓枠18の外方に位置する出隅用接合具1Aを基準とする場合には、当該出隅用接合具1Aの第1嵌合凸部5Aまたは第2嵌合凸部5Bの内面と、該内面と対向する窓枠用接合具1Dの嵌合凸部5Dの内面との間の寸法U4を測定して窓の水平位置とする。
また、窓の水平位置は、図13に示すように複数の窓枠18が水平方向Xに並んでいる場合には、基準となる直前の窓枠18の窓枠用接合具1Dの嵌合凸部5Dの内面と、該内面と対向する隣接する当該窓枠18の窓枠用接合具1Dの嵌合凸部5Dの内面との間の寸法U5を測定して窓の水平位置とする。
尚、図13では一例として3つの窓枠18が水平方向Xに並び、右端の窓枠18の右方に壁面用接合具1Cが存在している事例を示している。
そして、この場合の右端の窓枠18に取り付けられる右方の窓枠用接合具1Dと、その右方に位置する壁面用接合具1Cと、の水平方向Xの間隔Sを測定する場合は、上記第1の測定基準に従って行い、S7となる。
(4)割付け図とパーツ図の作成過程(図14~図20及び図3、図21参照)
次に、上記測定工程P3で測定した測定値に基づいて実行される割付け図60とパーツ図70の作成過程について説明する。
即ち、上記割付け図作成工程P4で作成される割付け図60と、上記パーツ図作成工程P5で作成されるパーツ図70は、上記測定工程P3で測定した測定値を入力装置35に入力することで、制御装置37により自動的に生成されるように構成されている。以下、図14~図17に示す建物12を例にとって図17に示す該建物12の西面17Wの割付け図60とパーツ図70の作成過程について具体的に説明する。
図14は建物12の南面17Sを示す立面図、図15は建物12の北面17Nを示す立面図、図16は建物12の東面17Eを示す立面図、図17は建物12の西面17Wを示す立面図、図18は建物12の西面17Wの建物外壁13を示す簡易割付け図45である。
図14~図18及び図3に示すように建物12の1階の南面17Sと東面17Eには、玄関41が設けられている部位に入隅16が現れている。また、建物12の2階の南面17S、東面17E、西面17Wには外方に張り出すベランダ43が設けられており、建物12の最上部には、図14及び図15に示すように切妻屋根によって構成される傾斜屋根30が設けられている。
上記測定工程P3で測定した測定値に基づいた建物12の西面17Wの割付け図60を図19に示している。建物12には柱や梁等の寸法誤差や組立て誤差等によって傾きや変形が生じるため、図示のように壁面17の位置によってサイディングボード2の切断位置に誤差が生じている。
例えば、左列1段目のパーツ71A-1の水平方向Xの長さは1805mmであるのに対して、左列8段目のパーツ71A-8の水平方向Xの長さは1809mmと4mm長くなっており、右列10段目のパーツ71B-10の水平方向Xの長さは1018mmであるのに対して、右列12段目のパーツ71B-12の水平方向Xの長さは1016mmと2mm短くなっている。
また、上記作成した割付け図60に基づいて作成した建物12の西面17Wにおけるパーツ図70の一部を図20に示している。サイディングボード2の原材2Aの長さは一例として3030mmであるので、パーツ71の長さによって図示のように一枚の原材2Aに対して複数枚のパーツ71をパーツ取りすることが可能である。
因みに、図20(a)~(e)では左列1段目~5段目のパーツ71A-1~パーツ71A-5をパーツ取りする場合の態様を示しており、このうち例えば図20(a)では、左列1段目のパーツ71A-1と右列10段目のパーツ71B-10とを一枚の原材2Aからパーツ取りする態様が図示されている。尚、パーツ71A-1とパーツ71B-10との間の寸法3mmは、サイディングボード2を切断する場合に生ずる切断刃による「切断しろ」である。
そして、上述したように上記パーツ図作成工程P5で作成されたパーツ図70に基づいて工場等において、サイディングボード切断工程P6が実行され、上記割付け図作成工程P4で作成された割付け図60に基づいて施工現場においてサイディングボード取付け工程P9が実行されることによって、当該西面17Wの建物外壁13が構築される。
建物12の南面17S、北面17N及び東面17Eにおいても、上記西面17Wと同様に割付け図60とパーツ図70を作成し、上記サイディングボード切断工程P6とサイディングボード取付け工程P9を実行することによって、当該建物12全体の建物外壁13の構築が完了する。
そして、このようにして構成される本実施の形態による建物外壁の構築方法及び建物外壁の接合具1によれば、サイディングボード2のプレカットが可能になるから、サイディングボード2の切断作業が容易になって、建物12の外壁工事の工期の大幅な短縮を図ることが可能になる。
また、設備が整った工場等においてサイディングボード2の切断を行うことができるから、サイディングボード2の切断加工精度が向上し、サイディングボード2の取付け作業が容易になって施工後の外観品質に優れる建物12の外壁工事が可能になる。
[他の実施の形態]
本発明の建物外壁の構築方法及び建物外壁の接合具1は、上述した実施の形態のものに限定されず、その説明の要旨内での変更が可能である。
例えば、シーリング材29の目地3への充填によって高い止水性が確保できる場合には、上記止水材設置工程P8を省略して止水材23を有しない建物外壁の接合構造11とすることも可能である。
また、サイディングボード2をシーリング材29無しで接合するシーリングレス工法を採用することも可能である。この場合には、サイディングボード2を接合する目地3の幅を小さくして、サイディングボード2の内面側に上記嵌合凸部5や入隅凸部6の少なくともその一部を収容する深さの受入れ凹部を形成するようにする。
また、出隅15に配置するコーナー部用サイディングボード2Cを省略して、交差する2つの壁面17、17から延びる2枚の平面部用サイディングボード2F、2Fと、上述した出隅用接合具1Aと、を使用して出隅15における建物外壁の接合構造11Aを構成することも可能である。
この他、建物12の壁面17や出隅15または入隅16が湾曲していたり、90°以外の角度で交差している場合には、その形状に合わせて取付け座板10の形状を湾曲させたり、90°以外の角度で交差するように形成することが可能である。更に、測定工程P3ではメジャーを使用して建物外壁の接合具1間の間隔S等を測定する他、レーザー測定器等、他の測定手段を使用して測定することも可能である。
本発明の建物外壁の構築方法及び建物外壁の接合具は、建物の外壁工事を行っている施工分野や該外壁工事で使用する建物外壁の接合具の製造、使用分野あるいはサイディングボードの切断作業を行っているサイディングボードの製造分野等で利用でき、特にサイディングボードの切断作業を容易にして建物の外壁工事の工期を大幅に短縮したい場合に利用可能性を有する。
1 建物外壁の接合具
2 サイディングボード
2A 原材
2C コーナー部用サイディングボード
2F 平面部用サイディングボード
3 目地
5 嵌合凸部
6 入隅凸部
7 建築構造躯体
8 補助躯体(中間部材)
9 固定金具(中間部材)
10 取付け座板
11 建物外壁の接合構造
12 建物
13 建物外壁
14 翼板
15 出隅
16 入隅
17 壁面
18 窓枠
18A ドア枠
19 ビス
20 コーナー部用下地材
20a 第1側面
20b 第2側面
21 第1補助下地材
22 第2補助下地材
23 止水材
25 透湿防水シート
27 空間
28 中折れ板
29 シーリング材
30 傾斜屋根
33 排水口
35 入力装置
37 制御装置
40 平面部用下地材
41 玄関
43 ベランダ
45 簡易割付け図
50 窓枠部用下地材
60 割付け図
70 パーツ図
71 パーツ
A 第1の方向
B 第2の方向
C 窓幅
C´ ドア幅
D 窓高さ
D´ ドア高さ
O (窓の)高さ基準位置
H 高さ
X 水平方向
Z 高さ方向
S 間隔
T 寸法
U 寸法
V 寸法
Q 最上点
R 取付け基準位置
P1 透湿防水シート貼設工程
P2 接合具設置工程
P3 測定工程
P4 割付け図作成工程
P5 パーツ図作成工程
P6 サイディングボード切断工程
P7 固定金具設置工程
P8 止水材設置工程
P9 サイディングボード取付け工程

Claims (1)

  1. 建物の出隅、入隅、壁面、窓枠を含む外壁工事において、外壁材としてサイディングボードを使用する場合に適用できる建物外壁の構築方法であって、
    建築構造躯体に対して、出隅用接合具、入隅用接合具、壁面用接合具及び窓枠用接合具を必要な数、使用して建物の南面、北面、東面及び西面の所定の位置に設置する接合具設置工程と、
    設置した接合具間の間隔を所定の測定基準に従って測定する測定工程と、
    測定した測定値に基づいて建物の南面、北面、東面及び西面ごとのサイディングボードの割付け図を作成する割付け図作成工程と、
    作成した割付け図に基づいてサイディングボードの原材に対する歩留まりの良い配置と切断位置を示したパーツ図を作成するパーツ図作成工程と、
    作成したパーツ図に基づいてサイディングボードの原材を切断して各パーツを製作するサイディングボード切断工程と、
    切断した各パーツを上記割付け図に基づいて建物の南面、北面、東面及び西面の所定の位置に取り付けて建物外壁を構築するサイディングボード取付け工程と、を備え、
    上記接合具設置工程で使用される出隅用接合具は、建物の出隅に配置されるコーナー部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
    上記コーナー部用下地材の第1側面に沿うように配置される第1翼板と、
    上記コーナー部用下地材の第1側面と交差する第2側面に沿うように配置され、上記第1翼板と山折れ状態で連結されることで出隅用取付け座板を形成する第2翼板と、
    上記第1翼板の中間部から外方に向けて突出する第1嵌合凸部と、
    上記第2翼板の中間部から外方に向けて突出する第2嵌合凸部と、を備えており、
    上記接合具設置工程で使用される入隅用接合具は、建物の入隅に配置されるコーナー部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
    上記コーナー部用下地材の第1側面から第1の方向に延びる第1補助下地材の外面に沿うように配置される第1翼板と、
    上記コーナー部用下地材の第1側面と交差する第2側面から第2の方向に延びる第2補助下地材の外面に沿うように配置される第2翼板と、
    上記第1翼板の基端部に連結され、上記第2の方向に延びる第1中折れ板と、
    上記第1中折れ板の先端部に先端部が連結され、上記第1の方向に延びる基端部が上記第2翼板の基端部に連結される第2中折れ板と、を備えており、
    上記接合具設置工程で使用される壁面用接合具は、建物の壁面の中間部に配置される平面部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
    上記平面部用下地材の外面に沿う第1の方向に延びるように配置される第1翼板と、
    上記平面部用下地材の外面に沿う上記第1の方向と反対の第2の方向に延びるように配置される第2翼板と、
    上記第1翼板の基端部と上記第2翼板の基端部に連結され、外方に向けて突出する嵌合凸部と、を備えており、
    上記接合具設置工程で使用される窓枠用接合具は、建物の窓枠と壁面の境界部に配置される窓枠部用下地材の外面側に取り付ける建物外壁の接合具であって、
    上記窓枠部用下地材の外面に沿う第1の方向または該第1の方向と反対の第2の方向に延びるように配置される翼板と、
    上記翼板の基端部から外方に向けて突出する嵌合凸部と、を備えており、
    上記測定工程では、設置した接合具間の間隔を測定する測定基準として、出隅用接合具、壁面用接合具または窓枠用接合具に備えられている各嵌合凸部と、入隅用接合具に備えられている第1中折れ板と第2中折れ板によって構成される入隅凸部と、を利用して、対向する各嵌合凸部間、各嵌合凸部と入隅凸部の間または隣接する入隅凸部間のそれぞれの内面間の距離を測定することによって設置した接合具間の水平方向の間隔を測定するようにしたことを特徴とする建物外壁の構築方法。
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