JP7170801B2 - プロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、及びプロジェクト管理プログラム - Google Patents

プロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、及びプロジェクト管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、プロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、及びプロジェクト管理プログラムに関する。
特許文献1には、輸出入業務管理に関し、請求項目データ、各請求項目の請求日データ、請求金額データ、未収金額データ、引当済み金額データ等を請求先毎に集計した請求明細データが作成されることが記載されており(段落[0055]、図14のステップS242参照)、さらに、引当処理を行うことが開示されている(請求項2、図15のステップS159参照)。
特開2002-183267号公報
ここで、特許文献1に記載されているような装置では、輸出入業務管理に関し、会計データを請求先毎に集計することはできるものの、まだ会計データとしては扱うことができない見込みの会計データを集計対象とすることはできない。
ところで、輸出入業務では、一般に、船舶など運搬機関の出航又は到着を待って一連の業務が完了する。例えば、船舶を利用した輸出業務においては、船舶の出航までに数か月を要する場合があり、この間に、手配していた積荷業者が変更になったり、燃料価格の変動にともなって原価に変動が生じたり、輸出先の関税が変更になって立替金に変動が生じたりすることがある。これらの例から明らかなように、輸出入業務における一連の業務が完了するまでは、全ての会計データは実績として確定しないこととなる。
そして、特許文献1に記載されているような装置では、全ての会計データが確定しない限り、集計結果としての請求先への請求金額が得られないため、予算の範囲内で、輸出入業務における一連の業務が進行しているかどうかを一連の業務が完了する前に把握することができないという問題がある。特に、一連の業務が長期にわたる場合には、当該業務の収支管理又は予実管理を任意のタイミングで行いたいという要求があるにも関わらず、従来技術では実現することはできていなかった。なお、このような問題は、輸出入業務に限られて生じる問題ではなく、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを扱う場面において同様に生じ、また、収支管理又は予実管理に限られて生じる問題ではなく、プロジェクト管理の場面において同様に生じる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトの管理を任意のタイミングで行うことができるプロジェクト管理装置、プロジェクト管理方法、及びプロジェクト管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロジェクト管理装置は、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するための、制御部を備えたプロジェクト管理装置であって、前記複数の管理項目の各々は、実績に係る管理項目及び見込みに係る管理項目の一方に属し、前記制御部は、前記複数の管理項目のうち、前記実績に係る管理項目に対する実績データを受け付ける第1の受付手段と、前記複数の管理項目のうち、前記見込みに係る管理項目に対する見込みデータを受け付ける第2の受付手段と、前記実績データ及び前記見込みデータを集計して集計データを取得する集計手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理装置は、表示画面を含む画像を表示するための表示部をさらに備え、前記表示画面が、前記複数の管理項目に属する第1の群の管理項目に対する実績データの入力を受け付けるための第1の実績登録画面であって前記第1の群とは異なる第2の群の管理項目に対する見込みデータの入力を受け付け可能に構成された第1の実績登録画面と、前記第2の群の管理項目に対する実績データの入力を受け付けるための第2の実績登録画面とを含み、前記第1の受付手段が、前記第1の実績登録画面を介して受け付けた前記第2の群の管理項目に対する見込みデータを、前記第2の実績登録画面を介して実績データとして受け付けることを特徴とする。
さらに、本発明に係るプロジェクト管理装置は、前記制御部が、前記表示部に表示される表示画面を制御する表示制御部をさらに含み、前記表示制御部が、前記第1の実績登録画面を介して前記第2の群の管理項目に対する見込みデータを受け付けた場合に、当該見込みデータを前記第2の実績登録画面に表示することを特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理装置は、前記実績データが、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記見込みデータが、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報を含み、かつ、前記集計手段が、前記実績データ及び前記見込みデータに含まれる、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報につき、前記実績データ及び前記見込みデータを集計することを特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理装置は、プロジェクトが、受注に係るプロジェクトであり、前記制御部が、前記受注に係るプロジェクトを受け付けたときに、プロジェクトの種別を識別する種別識別情報と当該プロジェクトに設定すべき管理項目とを管理付けた管理項目マスタに基づいて、前記複数の管理項目を設定する管理項目設定手段をさらに含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理方法は、制御部を備えた情報処理装置において実行される、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するためのプロジェクト管理方法であって、前記複数の管理項目の各々は、実績に係る管理項目及び見込みに係る管理項目の一方に属し、前記制御部において実行される、前記複数の管理項目のうち、前記実績に係る管理項目に対する実績データを受け付ける第1の受付ステップと、前記複数の管理項目のうち、前記見込みに係る管理項目に対する見込みデータを受け付ける第2の受付ステップと、前記実績データ及び前記見込みデータを集計して集計データを取得する集計ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプロジェクト管理プログラムは、制御部を備えた情報処理装置において実行させるための、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するためのプロジェクト管理プログラムであって、前記複数の管理項目の各々は、実績に係る管理項目及び見込みに係る管理項目の一方に属し、前記制御部において実行させるための、前記複数の管理項目のうち、前記実績に係る管理項目に対する実績データを受け付ける第1の受付ステップと、前記複数の管理項目のうち、前記見込みに係る管理項目に対する見込みデータを受け付ける第2の受付ステップと、前記実績データ及び前記見込みデータを集計して集計データを取得する集計ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトの予実管理を任意のタイミングで行うことができるという効果を奏する。
図1は、プロジェクト管理装置を含むプロジェクト管理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、図1におけるプロジェクト管理装置100が実行するプロジェクト管理方法の処理手順を示すフローチャートである。 図3は、図2のステップS270において実行される実績データ受付処理に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。 図4は、図2のステップS230で設定された複数の管理項目とその関係を説明するために用いられる図である。 図5は、図2のステップS230において複数の管理項目の設定に際し参照される請求項目マスタの構築例を模式的に示す図である。 図6は、図2のステップS230において複数の管理項目の設定に際し参照される原価項目マスタの構築例を模式的に示す図である。 図7は、図2のステップS240において見込みデータを受け付けるための表示画面の構成例を示す図である。 図8は、図7に示すような表示画面を介して受け付けた入力情報を管理するための請求情報ファイルの構成例を模式的に示す図である。 図9は、図7に示すような表示画面を介して受け付けた入力情報を管理するための原価情報ファイルの構成例を模式的に示す図である。 図10は、図2のステップS250の判別の結果、受け付けた1群の見込みデータ及び実績データの例を模式的に示す図である。 図11は、図10に示すような1群の見込みデータ及び実績データを詳細表示したときの画面構成例を示す図である。 図12は、請求項目と計上画面との関係を模式的に示す図である。 図13は、請求項目が多岐にわたることを説明するために用いられる図である。 図14は、原価項目と計上画面との関係を模式的に示す図である。 図15は、原価項目が多岐にわたることを説明するために用いられる図である。 図16は、図7に示したような表示画面を介して入力される見込みデータの別の例を模式的に示す図であり、図16(a)は請求項目に対する見込みデータを、図16(b)は原価項目に対する見込みデータを示す。 図17は、図16に示す見込みデータの一部を実績データとして受け付けた場合を模式的に示す図であり、図17(a)は請求項目に対するデータ群を、図17(b)は原価項目に対するデータ群を示す。 図18は、図17に示すデータ群を情報ファイルで管理したときのファイル構造例を模式的に示す図であり、図18(a)は、請求情報ファイルを、図18(b)は、原価情報ファイルを示す。 図19は、図2のステップS270においてなされた入庫入力に係るデータを模式的に示す図であり、図19(a)は請求項目に対する実績データを、図19(b)は原価項目に対する実績データを示す。 図20は、図17に示すデータ群に、図19に示すデータを反映させたデータ群を模式的に示す図であり、図20(a)は請求項目に対するデータ群を、図20(b)は原価項目に対するデータ群を示す。 図21は、図20に示すデータ群を情報ファイルで管理したときのファイル構造例を模式的に示す図であり、図21(a)は、請求情報ファイルを、図21(b)は、原価情報ファイルを示す。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.構成]
本実施形態に係るプロジェクト管理装置を含むプロジェクト管理システムの構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、プロジェクト管理装置を含むプロジェクト管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すプロジェクト管理システム1000は、情報処理装置としてのプロジェクト管理装置100と、サーバ200と、プロジェクト管理装置100及びサーバ200を通信可能に接続するネットワーク300とを含んでいる。
プロジェクト管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータであり、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するための情報処理装置である。このプロジェクト管理装置100は、例えば、受注部門といった、事業者においてプロジェクトの管理を行う部署に1台設置されている。なお、プロジェクト管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。また、プロジェクト管理装置100は、プロジェクト管理システム1000内において複数台設置されていてもよく、この場合、複数台のプロジェクト管理装置100の間で同期をとることで複数台のプロジェクト管理装置が1台のプロジェクト管理装置100として機能してもよい。
プロジェクト管理装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108とを備えている。プロジェクト管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、プロジェクト管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、プロジェクト管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。したがって、通信インターフェース部104は、他の部署に備え付けの情報処理装置からの入力情報、受注元からの入力情報等を、ネットワーク300又はネットワーク300及びサーバ200を介して受け付けることが可能に構成されているとともに、所定の情報処理装置や、受注元に対して所定の情報を出力することが可能に構成されている。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラム(本発明のプログラムを含む)が記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。また、この記憶部106には、本発明のプログラムを実施するために用いられる各種のデータが書き出し/読み出し可能に格納されている。
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
制御部102は、プロジェクト管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
さらに図1を参照しながら、記憶部106及び制御部102の構成について詳述する。
記憶部106は、図1に示されるように、管理項目マスタ106aと、実績データ記憶領域106bと、見込みデータ記憶領域106cと、集計データ記憶領域106dとを含む。実績データ記憶領域106b及び見込みデータ記憶領域106cは互いに統合されていてもよい。
管理項目マスタ106aは、プロジェクトの種別を識別する種別識別情報と当該プロジェクトに設定すべき管理項目とを管理付けたマスタである。管理項目マスタ106aを参照することにより、受注に係るプロジェクトの種別識別情報(例えばプロジェクトコード)から、当該プロジェクトに設定すべき管理項目を決定することが可能となる。
実績データ記憶領域106bは、実績データを記憶するための領域である。実績データは、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報を含むデータであり、例えば、プロジェクトを構成する複数の業務において生じた会計に関する会計データである。見込みデータ記憶領域106cは、見込みデータを記憶するための領域である。見込みデータは、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報を含むデータであり、例えば、プロジェクトを構成する複数の業務において生じうる会計に関する会計データである。
集計データ記憶領域106dは、集計データを記憶するための領域である。集計データは、実績データ及び見込みデータを集計することによって得られるデータであり、必要に応じて出力用に加工される。集計データは、プロジェクト管理装置100によって作成され、集計データ記憶領域106dに出力可能に保持される。
制御部102は、図1に示されるように、複数のモジュールを備えている。図1に示す例では、制御部102は、管理項目設定部102aと、第1の受付部102bと、第2の受付部102cと、集計部102dと、表示制御部102eとを備えている。
管理項目設定部102aは、受注に係るプロジェクトを受け付けたときに、プロジェクトの種別を識別する種別識別情報と当該プロジェクトに設定すべき管理項目とを管理付けた管理項目マスタに基づいて、複数の管理項目を設定する管理項目設定手段として機能するモジュールである。
第1の受付部102bは、複数の管理項目のうち、実績に係る管理項目に対する実績データを受け付ける第1の受付手段として機能するモジュールである。表示画面が、複数の管理項目に属する第1の群の管理項目に対する実績データの入力を受け付けるための第1の実績登録画面であって第1の群とは異なる第2の群の管理項目に対する見込みデータの入力を受け付け可能に構成された第1の実績登録画面と、第2の群の管理項目に対する実績データの入力を受け付けるための第2の実績登録画面とを含む場合、第1の受付部102bは、第1の実績登録画面を介して受け付けた第2の群の管理項目に対する見込みデータを、第2の実績登録画面を介して実績データとして受け付ける機能も有する。第2の受付部102cは、複数の管理項目のうち、見込みに係る管理項目に対する見込みデータを受け付ける第2の受付手段として機能するモジュールである。
集計部102dは、実績データ及び前記見込みデータを集計して集計データを取得する集計手段として機能するモジュールである。集計部102dは、実績データ及び見込みデータに含まれる、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報につき、実績データ及び見込みデータを集計するように構成されている。
表示制御部102eは、表示部に表示される表示画面を制御する表示制御手段として機能するモジュールである。表示画面が上記第1の実績登録画面と上記第2の実績登録画面を含む場合、表示制御部102eは、第1の実績登録画面を介して第2の群の管理項目に対する見込みデータを受け付けた場合に、当該見込みデータを第2の実績登録画面に表示する機能を有する。
[2.処理]
次に、図1に示すプロジェクト管理システム1000において実行されるプロジェクト管理方法を例示的に説明する。
図2は、図1のプロジェクト管理システム1000において、プロジェクト管理装置100が実行するプロジェクト管理方法の処理手順を示すフローチャートである。この図2に示す処理は、概略的には、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトに関し、実績に係る管理項目についての実績データと、見込みに係る管理項目についての見込みデータの双方を受け付け可能として、実績データ及び見込みデータをまとめて集計し、集計結果を出力するというものであり、これにより、任意のタイミングでのプロジェクト管理を可能にする。本処理の大部分は、プロジェクト管理装置100の制御部102において実行される。以下では、プロジェクトとして、船積依頼(シッピングインストラクション)の管理に関し、貨物の入庫から船積みまでに要する一連の業務における請求金額及び原価の管理を行う場合について説明する。
図2において、まず、ステップS210では、プロジェクト管理装置100は、管理項目マスタの登録(メンテナンス)を行う。管理項目マスタとは、プロジェクトに生じ得る複数の管理項目を登録したものをいう。ここで、プロジェクトとは、一連の業務からなる1つの受注業務又は請負業務をいう。プロジェクトの一例は、輸出業務におけるシッピングインストラクションである。管理項目は、請求項目ごとにかつ/又は原価項目ごとに明細管理可能な項目であり、管理項目としては、プロジェクトを構成する一連の業務を任意に細分化した業務を設定することが可能である。
例えば、プロジェクトが輸出業務におけるシッピングインストラクション(SI)である場合、管理項目として、SI入力(受注に係るプロジェクトの入力)、入庫入力、出庫入力、HBL(House Bill of Lading:ハウス船荷証券)入力、下払入力、請求入力が設定され、好ましくは、この順が推奨の入力順序として設定され、さらに好ましくは、入力順序が最も高い順序の管理項目をメイン画面に設定しかつ他の順序の管理項目をサブ画面に設定して、複数の管理項目の各々を、実績に係る管理項目及び見込みに係る管理項目の一方に属するようにする。また、設定された入力順序は、表示画面を構成するときのタブの並び順や画面種別にも反映される。各管理項目は、当該管理項目に応じた請求項目及び原価項目を読み出し可能に構成されることが好ましく、例えば、管理項目と請求項目を関連付けた請求項目マスタ及び管理項目と単価項目を関連付けた原価項目マスタを用意することで実現できる。管理項目と請求項目及び原価項目を紐づけておくことで、当該管理項目に入力された情報(数値)が実績に係る実績データであるのか見込みに係る見込みデータであるのかを管理することが可能となる。なお、このステップS210における管理項目マスタの登録又はメンテナンスは任意のタイミングで実行可能である。管理項目マスタの登録がなされていることを前提に以下のステップS220以降の処理が行われる場合を説明する。
ステップS220では、受注に係るプロジェクトの登録がなされるかどうかを判別する。具体的には、特定のプロジェクトの受注入力画面(例えばSI入力画面)が起動されるかどうかを判別する。これに代えて、プロジェクトの種別を識別するためのプロジェクト識別情報が取得されたかどうかを判別してもよい。プロジェクト識別情報としては、輸出業務におけるシッピングインストラクションに固有の識別コード、輸入業務における集荷代行業務に固有の識別コードを挙げることができる。
続くステップS230では、ステップS220で登録されたプロジェクトの管理項目の設定を行う。具体的には、管理項目マスタを参照して、当該プロジェクトに応じた管理項目及び請求項目及び当該管理項目に応じた請求項目及び原価項目を読み出し、必要に応じて表示画面におけるタブの並び順を編成する。さらにこのとき、メイン画面が設定されている場合には、メイン画面を表示画面に表示する。
続いて、ステップS240では、見込みデータの受け付けを行う。見込みデータの受け付けは、各管理項目に対応するタブ(表示画面)を介して行われる。受注時には、まず、メイン画面が表示されているときに、プロジェクト受注時点において見込まれる請求項目及び原価項目について数値入力が行われる。この際、見込みデータでなく実績データ(例えば立替金や前受金)が入力されても構わない。
次に、ステップS250では、プロジェクト受注時において実績データがあるかどうかを判別する。本実施形態では、管理項目に対応する表示画面と、実績データとして請求項目及び原価項目の数値を受け付け可能な計上画面とが予め紐付けられており、これにより、ステップS240で受け付けた見込みデータが実績データであるかどうかを判別する。すなわち、計上画面において入力された見込みデータは実績データであると判別されて当該見込みデータを実績データとして受け付け、一方、計上画面以外の表示画面において入力された見込みデータは見込みデータのまま管理される。なお、管理項目と、請求項目及び原価項目とが互いに紐付けられていればよく、必ずしも表示画面と計上画面とが関連付けられていなくてもよい。例えば、これに代えて、ステップS240で見込みデータを受け付ける際に、見込みデータごとに、実績データであることを示すチェックボックスを設けておき、ステップS250において、チェックボックスがONになっていることに基づき実績データがあると判別するようにしてもよい。
そして、ステップS250の判別の結果、実績データがない場合には(ステップS250でNo)、ステップS260~S270の処理をスキップしてステップS280の処理に進む。一方、実績データがある場合には(ステップS250でYes)、ステップS260の処理に進んで、当該実績データの計上フラグをON(数値「1」)にセットする。ここで、計上フラグとは、実績データ及び見込みデータをまとめて集計する際に、数値が確定しており(つまり変動がなく)集計対象として計上済みであることを示すフラグである。その後、ステップS270の処理に進んで、図3を用いて詳細に説明する実績データ受付処理を行う。実績データ受付処理は、プロジェクト受注時以降に、請求項目及び原価項目に変動が生じた場合に、それらの情報を受け付けるために行われる。
図3は、図2のステップS270において実行される実績データ受付処理に係るサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図3において、まず、ステップS271では、管理項目の特定を行う。具体的には、請求項目又は原価項目に対する情報入力のために起動された表示画面から管理項目を特定する。なお、これに代えて、情報入力がなされた請求項目又は原価項目から管理項目を特定してもよい。続いて、ステップS272では、ステップS271で特定された管理項目に対応する表示画面において初期表示を行う。初期表示の結果、表示画面には、既に受け付けた見込みデータ及び実績データが反映される。
次に、ステップS273では、ステップS272で初期表示がなされた表示画面を介して入力された情報が実績データとして登録されたかどうかを判別する。実績データとして登録された場合には(ステップS273でYes)、当該入力された情報を実績データとして受け付け、ステップS274で計上フラグをONにセットしてステップS275の処理に進む。一方、実績データとして登録されなかった場合には(ステップS273でNo)、ステップS274をスキップして(すなわち入力された情報を見込みデータとしたままで)、ステップS275の処理に進む。
ステップS275では、他の管理項目についても、請求項目又は原価項目に対する情報入力がなされるかどうかを判別する。他の管理項目について情報入力がなされる場合には(ステップS275でYes)、ステップS271に戻って、ステップS271~S274の処理を繰り返す。一方、他の管理項目について情報入力がなされない場合には(ステップS275でNo)、図3に示す処理を完了して、図2の処理にリターンして、ステップS280の処理に進む。
図2に戻り、ステップS280では、ステップS220で登録されたプロジェクトを構成する複数の管理項目につき、集計が必要であるかどうかを判別する。実際には、実績データ及び見込みデータを受け付けた際に集計は行われているので、集計結果の出力が必要であるかどうかを判別する。具体的には、ステップS280の判別は、集計結果出力のための表示画面がきどうされたかどうかを判別することによって行われる。集計とは、実績データ及び見込みデータを、集計項目ごと(例えば、請求金額ごと、数量ごと、単価ごと)に、集計することをいい、実績データ及び見込みデータの一方が存在しない場合には、他方についてのみ集計される。
ステップS280の判別の結果、集計が必要でない場合には(ステップS280でNo)、ステップS210に戻って、管理項目マスタの新規登録又はメンテナンス、並びに、他の受注プロジェクトの登録等の受け付けを待機する。一方、集計が必要である場合には(ステップS280でYes)、ステップS290に進んで、集計結果を出力する。集計結果の出力は、画面表示によるものであってもよいし、プリントアウトによるものであってもよいし、ネットワーク300を介した外部への集計結果に関するデータの送出であってもよい。なお、ステップS280~S290の処理は任意のタイミングで実行可能である。そして、図2の処理を完了する。
以上詳細に説明したように、図2及び図3に示したプロジェクト管理方法の処理によれば、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するに際し、複数の管理項目に対して見込みデータ又は情報入力がなされた場合に(ステップS240,S273でYes)、実績に係る管理項目については実績データとして受け付け(ステップS250でYes,S273でYes)、一方、複数の管理項目のうち、見込みに係る管理項目については見込みデータとして受け付け(ステップS250でNo,S273でNo)、実績データ及び見込みデータを集計する(ステップS280でYes)。これにより、集計結果に、実績データだけでなく見込みデータも反映させることができる。そのため、ユーザは、全ての見込みデータが実績データとして確定しなくても、任意のタイミングで集計結果を出力することで、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトの管理を任意のタイミングで行うことができる。例えば、プロジェクトを構成する一連の業務が長期にわたる場合であっても、当該業務の収支管理又は予実管理を任意のタイミングで行うことができ、さらには、見込みデータに変更が生じても、集計結果に容易に反映させることができる。
また、図2及び図3の処理によれば、第1の実績登録画面を介して受け付けた見込みデータは(ステップS240)、第2の実績登録画面を介して実績データとして受け付け可能に構成されている(ステップS273でYes)。これは、表示画面が、複数の管理項目に属する第1の群の管理項目に対する実績データの入力を受け付けるための第1の実績登録画面であって第1の群とは異なる第2の群の管理項目に対する見込みデータの入力を受け付け可能に構成された第1の実績登録画面と、第2の群の管理項目に対する実績データの入力を受け付けるための第2の実績登録画面とを含むようにすることで実現できる。このように、実績登録画面においても見込みデータを受け付け可能に構成し、当該見込みデータを事後的に実績データに変更可能にすることで、ユーザは、見込みデータであっても躊躇なく入力することができるだけでなく、入力した見込みデータに変更が生じても容易に編集できるようになる。さらに、図2及び図3の処理によれば、第1の実績登録画面を介して第2の群の管理項目に対する見込みデータを受け付けた場合に、当該見込みデータは第2の実績登録画面において初期表示される(ステップS272)。これにより、ユーザは、見込みデータを重複して入力することを回避することができるだけでなく、見込みデータから実績データへの変更を速やかに行うことができるようになる。
さらに、図2及び図3の処理によれば、プロジェクトが受注に係るプロジェクトである場合、受注に係るプロジェクトを受け付けたときに、プロジェクトの種別を識別する種別識別情報と当該プロジェクトに設定すべき管理項目とを管理付けた管理項目マスタに基づいて、当該プロジェクトを構成する一連の業務に対応する複数の管理項目を設定可能に構成されている(ステップS210~S230)。これにより、管理項目の設定に要するユーザの手間を大幅に軽減することができる。さらには、ユーザが管理項目の設定を行う場合に比べて入力漏れなどのミスの発生を大幅に抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、金額を集計する場合について説明したが、集計対象は、実績データ及び見込みデータに含まれる、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報であればよい。また、単価を集計した場合には、引き続いて、平均単価を算出するようにすることも好ましく、例えば、2つの便で同じ積荷を扱う場合であっても、燃料高騰などの影響により、第1便と第2便とで単価が異なるときがあり、積荷を平均単価で管理することができるようになる。
[3.具体例]
次に、上述した実施形態の具体例を図4~図21を用いて説明する。本具体例では、プロジェクトとして、船積依頼(シッピングインストラクション)の管理に関し、貨物の入庫から船積みまでに要する一連の業務における請求金額及び原価の管理が行われる。以下では、図2に示した請求項目マスタの登録がなされていることを前提に説明する。
図4は、図2のステップS230で設定された複数の管理項目とその関係を説明するために用いられる図である。図4に示す複数の管理項目は、船積依頼(シッピングインストラクション)に要する業務に対応する管理項目である。さらに、図4に示される複数の管理項目を結ぶ線は、表示画面における複数の管理項目に応じた表示画面の関係も示しており、具体的には、SI入力画面がメイン画面であり、サブ画面としてその他の管理項目に応じたタブが用意されることを示している。各管理項目に対応する表示画面は、請求項目及び原価項目の見込みデータ又は実績データとしての明細(詳細情報)が受け付け可能に構成される。
図5は、図2のステップS230において複数の管理項目の設定に際し参照される請求項目マスタの構築例を模式的に示す図であり、図6は、図2のステップS230において複数の管理項目の設定に際し参照される原価項目マスタの構築例を模式的に示す図である。図5及び図6に示すように、請求項目マスタ及び原価項目マスタを用意しておくことで、図2のステップS230において管理項目の設定を速やかに行うことができるようになる。また、図5及び図6に示すように、請求項目コード及び原価項目コードを計上画面種別情報と紐付けておくことで、表示画面が実績入力画面であるかどうかを管理することができる。さらに、各表示画面を介して入力された情報の請求項目コード及び原価項目コードに基づき、当該入力された情報が計上画面で入力されたのかどうかを速やかに判別できるようになる。
図7は、図2のステップS240において見込みデータを受け付けるための表示画面の構成例を示す図である。図7に示す表示画面は、図4を用いて説明した複数の管理項目に対応する表示画面(タブ)のうちのメイン画面であるSI入力画面の一例を示しており、この画面を介して受注したプロジェクトの見込みデータ及び必要に応じて実績データが入力される。
図8は、図7に示すような表示画面を介して受け付けた入力情報を管理するための請求情報ファイルの構成例を模式的に示す図である。請求情報ファイルでは、請求項目に対して受け付けた入力情報を画面種別、受注番号等と関係付けて管理される。図9は、図7に示すような表示画面を介して受け付けた入力情報を管理するための原価情報ファイルの構成例を模式的に示す図である。原価情報ファイルでは、原価項目に対して受け付けた入力情報を画面種別、受注番号等と関係付けて管理される。
図10は、図2のステップS250の判別の結果、受け付けた1群の見込みデータ及び実績データの例を模式的に示す図である。図10に示す例では、図7に示したSI入力画面を介して受け付けたデータが示されている。図10に示される4つのレコードは、それぞれ、図2のステップS240で見込みデータとして受け付けたものであり、図7に示すSI入力画面では、計上画面種別がSI入力であるレコードにつき(すなわち、入力画面と計上画面が一致する場合)、当該レコードは実績データとして受け付けられ(ステップS250でYes)、計上フラグがONにセットされる(ステップS260)。
図11は、図10に示すような1群の見込みデータ及び実績データを詳細表示したときの画面構成例を示す図である。図11において、符号Aで示されるレコードは、実績データであり、符号Bで示されるレコードは、見込みデータである。図11には示されていないが、実績データと見込みデータは互いに識別可能に表示される。これにより、ユーザは、見込みデータが存在することを容易に把握することができる。
図12は、請求項目と計上画面との関係を模式的に示す図である。本具体例においては、請求項目又はその識別情報である請求項目コードは、計上画面に紐付けられており、ある表示画面において請求項目に情報入力がなされると、図12に示される関係から、ある画面と計上画面とが一致するかどうかを速やかに判別することができるようになっている。図13は、請求項目が多岐にわたることを説明するために用いられる図である。図13に示すように、プロジェクトがシッピングインストラクションである場合、さまざまな請求項目が発生し、このため、本具体例のように、見込みデータを実績データとしての確定を待たずに入力できることはユーザにとって有利である。
図14は、原価項目と計上画面との関係を模式的に示す図である。本具体例においては、原価項目又はその識別情報である原価項目コードは、計上画面に紐付けられており、ある表示画面において原価項目に情報入力がなされると、図14に示される関係から、ある画面と計上画面とが一致するかどうかを速やかに判別することができるようになっている。図15は、原価項目が多岐にわたることを説明するために用いられる図である。図15に示すように、プロジェクトがシッピングインストラクションである場合、さまざまな原価項目が発生し、このため、本具体例のように、見込みデータを実績データとしての確定を待たずに入力できることはユーザにとって有利である。
図16は、図7に示したような表示画面を介して入力される見込みデータの別の例を模式的に示す図であり、図16(a)は請求項目に対する見込みデータを、図16(b)は原価項目に対する見込みデータを示す。図16に示すデータ群は、メイン画面であるSI入力画面を介して入力されるデータ群である。図17は、図16に示す見込みデータの一部を実績データとして受け付けた場合を模式的に示す図であり、図17(a)は請求項目に対するデータ群を、図17(b)は原価項目に対するデータ群を示す。なお、見込みデータは予定データとして扱ってもよい。
図18は、図17に示すデータ群を情報ファイルで管理したときのファイル構造例を模式的に示す図であり、図18(a)は、請求情報ファイルを、図18(b)は、原価情報ファイルを示す。図18に示されるように、受け付けたデータを情報ファイルとして管理することで、入力画面と計上画面の一致/不一致、計上フラグのON/OFFを管理することができる。
図19は、図2のステップS270においてなされた入庫入力に係るデータを模式的に示す図であり、図19(a)は請求項目に対する実績データを、図19(b)は原価項目に対する実績データを示す。シッピングインストラクションに係る業務の一つに入庫業務がある。入庫業務に際し、例えば入庫料を受けとった場合には当該情報が実績データとして入力されるか、既存の見込みデータを編集して実績データとして登録する(ステップS273でYes)。図20は、図17に示すデータ群に、図19に示すデータを反映させたデータ群を模式的に示す図であり、図20(a)は請求項目に対するデータ群を、図20(b)は原価項目に対するデータ群を示す。図20に示す例では、図17に示した見込みデータとしての入庫料に関するレコードは、図19に示した実績データとしての入庫料に関するレコードに差し替えられている。この差し替えのために、図17に示した見込みデータが自動的に削除されるように構成してもよく、このために、例えば、入庫入力画面においては単一の入庫料に関するレコードしか受け付けないようにし、実績データが入力された場合には他の見込みデータを削除するように構成すればよい。図21は、図20に示すデータ群を情報ファイルで管理したときのファイル構造例を模式的に示す図であり、図21(a)は、請求情報ファイルを、図21(b)は、原価情報ファイルを示す。図21に示されるように、入庫入力がなされた場合、図18に示した情報ファイルも更新される。入庫入力と同様に、計上画面と一致する入力画面を介して実績データが入力された場合には、情報ファイルが更新される。
以上詳細に説明したように、本具体例によれば、入力画面と計上画面の一致/不一致に関する情報を用いることで、見込みデータと実績データの管理を行うことができる。また、ユーザは、実績データがある場合には、通常、計上画面を用いることになるため、ユーザは、実績データと見込みデータの種別を意識することなくデータ入力を行うことができる。本具体例は、そのようなユーザインターフェースを提供できるという効果を奏する。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、プロジェクト管理装置100及びプロジェクト管理システム1000に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、プロジェクト管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてプロジェクト管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、プロジェクト管理装置100に対して任意のネットワーク(例えばネットワーク300)を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明した処理を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、プロジェクト管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、プロジェクト管理装置100は、当該装置に本明細書で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、特に、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理する際において有用である。
100 プロジェクト管理装置
102 制御部
102a 管理項目設定部
102b 第1の受付部
102c 第2の受付部
102d 集計部
102e 表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 管理項目マスタ
106b 実績データ記憶領域
106c 見込みデータ記憶領域
106d 集計データ記憶領域
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
1000 プロジェクト管理システム

Claims (4)

  1. 複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するための、制御部を備えたプロジェクト管理装置であって、
    前記複数の管理項目の各々は、実績に係る管理項目及び見込みに係る管理項目の一方に属し、
    前記制御部は、
    前記複数の管理項目のうち、前記実績に係る管理項目に対する実績データを受け付ける第1の受付手段と、
    前記複数の管理項目のうち、前記見込みに係る管理項目に対する見込みデータを受け付ける第2の受付手段と、
    前記実績データ及び前記見込みデータを集計して集計データを取得する集計手段と
    を備え、
    ここで、前記プロジェクトは、受注に係るプロジェクトであり、
    前記制御部は、
    前記受注に係るプロジェクトを受け付けたときに、プロジェクトの種別を識別する種別識別情報と当該プロジェクトに設定すべき管理項目とを管理付けた管理項目マスタに基づいて、前記複数の管理項目を設定する管理項目設定手段
    をさらに含む
    ことを特徴とするプロジェクト管理装置。
  2. 前記実績データは、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報を含み、
    前記見込みデータは、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報を含み、かつ、
    前記集計手段は、
    前記実績データ及び前記見込みデータに含まれる、数量、金額及び単価のうちの少なくとも1つの情報につき、前記実績データ及び前記見込みデータを集計する
    ことを特徴とする請求項に記載のプロジェクト管理装置。
  3. 制御部を備えた情報処理装置において実行される、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するためのプロジェクト管理方法であって、
    前記複数の管理項目の各々は、実績に係る管理項目及び見込みに係る管理項目の一方に属し、
    前記制御部において実行される、
    前記複数の管理項目のうち、前記実績に係る管理項目に対する実績データを受け付ける第1の受付ステップと、
    前記複数の管理項目のうち、前記見込みに係る管理項目に対する見込みデータを受け付ける第2の受付ステップと、
    前記実績データ及び前記見込みデータを集計して集計データを取得する集計ステップと
    を含み、
    ここで、前記プロジェクトは、受注に係るプロジェクトであり、
    前記プロジェクト管理方法は、
    前記制御部において実行される、
    前記受注に係るプロジェクトを受け付けたときに、プロジェクトの種別を識別する種別識別情報と当該プロジェクトに設定すべき管理項目とを管理付けた管理項目マスタに基づいて、前記複数の管理項目を設定する管理項目設定ステップ
    をさらに含む
    ことを特徴とするプロジェクト管理方法。
  4. 制御部を備えた情報処理装置において実行させるための、複数の管理項目が生じ得るプロジェクトを管理するためのプロジェクト管理プログラムであって、
    前記複数の管理項目の各々は、実績に係る管理項目及び見込みに係る管理項目の一方に属し、
    前記制御部において実行させるための、
    前記複数の管理項目のうち、前記実績に係る管理項目に対する実績データを受け付ける第1の受付ステップと、
    前記複数の管理項目のうち、前記見込みに係る管理項目に対する見込みデータを受け付ける第2の受付ステップと、
    前記実績データ及び前記見込みデータを集計して集計データを取得する集計ステップと
    を含み、
    ここで、前記プロジェクトは、受注に係るプロジェクトであり、
    前記プロジェクト管理プログラムは、
    前記制御部において実行させるための、
    前記受注に係るプロジェクトを受け付けたときに、プロジェクトの種別を識別する種別識別情報と当該プロジェクトに設定すべき管理項目とを管理付けた管理項目マスタに基づいて、前記複数の管理項目を設定する管理項目設定ステップ
    をさらに含む
    ことを特徴とするプロジェクト管理プログラム。
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