JP7169846B2 - 配線シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配線シート及びその製造方法に関する。
従来、基材の表面に導電性インクを印刷することによって配線を形成する、プリンテッドエレクトロニクスが提案されている。特許文献1には、インクを塗布する基材表面に予め凹凸構造を形成する方法が開示されている。具体的には、印刷パターン及び要求される印刷精度に応じて、凹凸構造のピッチ、平面からみた形状及び凹部の深さを、使用するインクの物理的特性(比重、粘度、接触角)に基づいて定め、前記凹部に注入するインクの量を制御する方法である。この方法によれば、スクリーン印刷法により原盤マスクパターンから排出されたインクが、被印刷基材の表面に設けられた凹凸構造に接触し、毛管力により凹凸構造間に吸引され、原盤マスクパターンより高精細で高アスペクト比の印刷を実現できる、としている。
国際公開第2017/069081号
特許文献1には、導電性のインクを印刷することにより基材表面に配線や回路を形成し得ることが記載されている。しかし、印刷前に被印刷基材の表面に設けた後でインクを注入する凹凸構造の主なものとして、基材表面に高アスペクト比で突出した微細構造が提案されている。この微細構造に基づいて基材表面に形成する配線は、基材表面に突出した縦長な形態であるため、上方から押圧したり、シートを湾曲させたりすると、配線及び凹凸構造が容易に壊れてしまう問題がある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、押圧や湾曲等の応力に対する耐性を備えた配線シートと、その製造方法を提供する。
[1] 基材シートと、前記基材シートの表面に露出する導電性配線と、を備える配線シートの製造方法であって、第一面に開口する溝部を有する前記基材シートを準備し、前記基材シートの前記第一面に、導電性粒子と樹脂又は樹脂前駆体とを含む導電性樹脂材料を塗布し、前記溝部の中に前記導電性樹脂材料の一部を注入するとともに、前記導電性樹脂材料の残部を前記第一面上に留め置き、前記溝部内に注入した前記導電性樹脂材料、及び前記第一面上に留め置いた前記導電性樹脂材料を硬化させることにより、前記溝部の中に第一導電部を形成するとともに、前記第一導電部と一続きの導電層を前記第一面上に形成し、さらに前記導電層の一部を除去することにより、前記第一導電部と一続きの第二導電部を前記第一面上に形成する工程(B)を有する、配線シートの製造方法。
[2] 前記基材シートを作製する工程(A1)を有し、前記工程(A1)において、凸部が形成された成形型に樹脂又は樹脂前駆体を含む非導電性樹脂材料を導入し、前記非導電性樹脂材料を硬化させて、前記成形型の凸部に対応する溝部が第一面に開口する前記基材シートを作製する、[1]に記載の配線シートの製造方法。
[3] 前記基材シートを作製する工程(A2)を有し、前記工程(A2)において、成形型に樹脂又は樹脂前駆体を含む非導電性樹脂材料を導入し、前記非導電性樹脂材料を硬化させてシートを作製し、前記シートの第一面に開口する溝部を形成し、前記基材シートを得る、[1]に記載の配線シートの製造方法。
[4] 前記基材シートがエラストマーによって形成されている、[1]~[3]の何れか一項に記載の配線シートの製造方法。
[5] 第一面に開口する溝部を有する基材シートと、前記基材シートの第一面に少なくとも一部が露出する導電性配線と、を備える配線シートであって、前記導電性配線は、前記溝部を充填する第一導電部と、前記第一面上に、前記第一導電部と一続きに一体化した第二導電部と、を有し、前記第一導電部及び前記第二導電部は、樹脂及び導電性粒子を含む同じ樹脂組成物によって形成されている、配線シート。
[6] 前記溝部の長さ方向に直交する前記第二導電部の幅が、前記第一導電部の幅よりも広い、[5]に記載の配線シート。
[7] 前記基材シートがエラストマーによって形成されている、[5]又は[6]に記載の配線シート。
本発明の配線シートの製造方法によれば、押圧や湾曲等の応力に対する耐性を備えた配線シートを簡便に製造することができる。また、基材シート内に保持された第一導電部と一続きで、配線シートの第一面側に露出した第二導電部を容易に形成することができる。
本発明の配線シートは、導電性配線が有する第一導電部及び第二導電部のうち、第一導電部が基材シート1の第一面に設けられた溝部(凹部)に埋め込まれている。このため、外部からの応力を受けた場合にも、第一導電部が基材シート1に支持されるため、破損する恐れがない。また、第一導電部だけでなく、第二導電部を備えるので、配線シートの厚さ方向を長くすることができ、高アスペクト比で高精細な縦長の配線をとすることができる。また、第一面側に露出した第二導電部は、基材表面に埋め込まれた第一導電部と一続きに一体化しているので、導電性が高く、繰り返し受ける応力に対する耐性にも優れる。
基材シート1の第一面1aに導電性樹脂組成物L1を塗布する様子を示す平面図である。 図1のII-II線で切断した断面図である。 基材シート1の第一面1aに導電層7を形成する様子を示す断面図である。 図3のIV-IV線で切断した断面図である。 基材シート1の第一面1aに第二導電部8を形成する様子を示す断面図である。 図5のVI-VI線で切断した断面図である。 成形型Kの表面に非導電性樹脂組成物L2を塗布する様子を示す断面図である。 図7のVIII-VIII線で切断した断面図である。 成形型Kの表面に基材シート1を形成した様子を示す断面図である。 成形型Wの表面に非導電性樹脂組成物L2を塗布する様子を示す断面図である。 成形型Wの表面にシートαを形成した様子を示す断面図である。 配線シート10の一部を厚さ方向に沿って切断した断面を拡大した断面図である。 配線シート20の平面図である。 図13のXIV-XIV線に沿う断面図である。 図13のXV-XV線に沿う断面図の一例である。 図13のXV-XV線に沿う断面図の別の一例である。 配線シート30の平面図である。 図17のXVIII-XVIII線に沿う断面図である。 図17のXIX-XIX線に沿う断面図の一例である。 図17のXIX-XIX線に沿う断面図の別の一例である。 配線シート40の平面図である。 図21のXXII-XXII線に沿う断面図である。 図21のXXIII-XXIII線に沿う断面図である。 図21のXXIV-XXIV線に沿う断面図である。
≪配線シートの製造方法≫
本発明の第一態様は、基材シートと、前記基材シートの表面に露出する導電性配線と、を備える配線シートの製造方法である。本製造方法の一実施形態は、次の工程(B)を有する。工程(B)は、第一面に開口する溝部を有する前記基材シートを準備し、前記基材シートの前記第一面に、導電性粒子と樹脂又は樹脂前駆体とを含む導電性樹脂材料を塗布し、前記溝部の中に前記導電性樹脂材料の一部を注入するとともに、前記導電性樹脂材料の残部を前記第一面上に留め置き、前記溝部内に注入した前記導電性樹脂材料、及び前記第一面上に留め置いた前記導電性樹脂材料を硬化させることにより、前記溝部の中に第一導電部を形成するとともに、前記第一導電部と一続きの導電層を前記第一面上に形成し、さらに前記導電層の一部を除去することにより、前記第一導電部と一続きの第二導電部を前記第一面上に形成する工程である。前記基材シートは工程(B)以外の工程で作製される。以下、図面を参照して実施形態の一例を説明する。
<工程(B)>
図1、図2に示すように、本工程で用いる絶縁性の基材シート1は、平面視矩形であり、第一面1aに複数の溝部2が形成されている。溝部2は、基材シート1が構成する絶縁部6の表面に形成された凹構造である。各溝部2は、長さ方向(長手方向)が一方向に揃えられ、互いに平行である。基材シート1の第二面1bは平滑な平面であり、成形型を用いて基材シート1を製造した時に形成された残膜Rが第二面1bを形成している。平面視で第一面1aよりも第二面1bの面積の方が大きい。
本工程では、まず、基材シート1の第一面1aに、導電性粒子を含む第一樹脂材料L1を塗布する。この際、溝部2に入り切らない過剰量の第一樹脂材料L1を第一面1aに塗布する。続いて、図3、図4に示すように、溝部2の各々の中に導電性粒子を含む第一樹脂材料L1の一部を注入する。溝部2に入らずに余った第一樹脂材料L1の残部は、基材シート1の第一面1aを覆うように溢れた状態となる。
第一樹脂材料L1を溝部2へ注入する方法は特に制限されず、例えば、毛細管現象を利用しつつ真空下で自然に流入させる方法、スキージにより強制的に押し込む方法等が挙げられる。
上記注入の完了後、溝部2内に注入されずに基材シート1の第一面1aに残った余分な第一樹脂材料L1を、そのまま、第一面1a上に留め置く。留め置く方法としては、例えば、不図示の枠を第一面1a上に置き、この枠内に第一樹脂材料L1を留める方法が挙げられる。
導電性粒子が溝部2内で互いに自然に接触することにより配線を形成した状態で、各溝部2の中の第一樹脂材料L1、及び第一面1a上に留め置いた第一樹脂材料L1を硬化させることにより、樹脂の中で導電性粒子が固定される。この結果、溝部2の各々の中に、溝部2の形状を反映した配線としての第一導電部5を形成し、第一面1a上には、各溝部2内の第一導電部5の各々と一続きの導電層7を形成することができる。導電層7の厚さは、第一面1a上に留め置く第一樹脂材料L1の量によって、又は、導電層7をスライスすることによって、任意に調整することができる。導電層7の厚さとして、例えば、1μm~50μmの厚さが挙げられる。
次に、第一面1aを覆う導電層7の一部をエッチングにより除去して、互いに独立に区画された複数の第二導電部8を形成する。図5、図6の例では、平面視で矩形の第二導電部8の複数が、長さ方向を揃えて、各溝部2の長さ方向に沿って、各溝部2の真上に配置されるように、導電層7の一部を除去した。この結果、各第二導電部8の直下には、第一導電部5が1つずつある状態となり、第一導電部5及び第二導電部8によって形成された配線が得られる。配線を構成する第一導電部5と第二導電部8の一組は一続きで、明確な境界はなく、一体化している。第一導電部5と第二導電部8との接合性が優れているので、導電性が高く、耐久性にも優れた配線が得られる。
図示例では、平面視で第一導電部5の幅(即ち溝部2の幅)よりも第二導電部8の幅の方が広い。この構成であると、第二導電部8が基材シート1の第一面1aに接着するので、第一導電部5及び第二導電部8からなる配線の基材シート1に対する接着性がより一層向上するので好ましい。ここで、第一導電部5の幅は、第一導電部5の長さ方向に直交する向きの第一面1aの平面に沿う幅である。
第一面1aの導電層7の一部をエッチングする方法としては、レーザ加工が好ましい。UVレーザはレーザ径が小さく、微細な第二導電部8の形成に特に適している。加工用レーザを照射した箇所の第二導電部8は熱により除去される。この際、導電性粒子を含む第二導電部8は、導電性粒子を含むので、レーザを吸収し易く、容易に除去される。第二導電部8が除去されると第一面1aが露出する。露出した第一面1aは導電性粒子を含まないので比較的除去され難いが、仮に少しエッチングされた(オーバーエッチングが起きた)としても配線シート10の機能に悪影響を及ぼすことはない。
レーザ加工は、導電層7の任意の領域を所望の形状でエッチングできるので、任意の模様やパターンで第二導電部8を形成することができる。例えば、図5、図6の配線シート10の変形例として、配線シート10では互いに隣接していた第二導電部8を任意の組み合わせで結合するようにエッチングした別の形態が挙げられる。この別の形態では、1つの第二導電部8に対して複数の第一導電部5が一続きに接続している。複数の第二導電部8を任意に結合した形態によって、第一面1aに回路を形成することも可能である。
最後に、必要に応じて、基材シート1の第二面1bに残る残膜Rを除去し、平面視で外側の枠部分の形状(外形)を成形するために、基材シート1の一部を切除することにより、目的の配線シート10が得られる(図5、図6)。
図示例では第一導電部5は第二面1bに露出していないが、残膜Rを除去するとともに、第一導電部5の下端部を第二面1bに露出させ、第一導電部5を基材シート1の厚さ方向に貫通する貫通配線としてもよい。
残膜Rを除去する方法として、例えば、一般的な基板の表面を切削又は研磨する接触式の公知方法、レーザ加工、プラズマ処理等の非接触式の公知方法が挙げられる。
配線シート10が有する個々の第二導電部8の高さhを調整する方法としては、(1)製造時に基材シート1の第一面1a上に留め置き、硬化させる第一樹脂材料L1の厚さを調整する方法と、(2)形成した導電層7又は第二導電部8の上部をスライスして厚さを調整する方法と、(3)前記オーバーエッチングの程度を調整する方法とが挙げられる。
以上で得られた配線シート10の第一面1aには第二導電部8が露出している。第一導電部5と第二導電部8は一続きに一体化しているので、第二導電部8と第一導電部5の接合性が優れており、導電性が高く、繰り返しの使用にも耐える優れた耐久性を示す。また、各第一導電部5は基材シート1内に埋め込まれており、第一導電部5が第一面1aにアンカーしている(錨を下ろしている)状態となっている。この状態により、第一導電部5及び第二導電部8からなる配線の基材シート1に対する接着性が向上するとともに、上方からの押圧や基材シート1の湾曲等から受ける応力に対する配線の耐性が向上している。さらに、配線が第一導電部5を有しているので、配線の長さ方向(溝部2の長さ方向)に直交する断面積が増えている。配線の断面積が増加したことにより、配線の長さ方向に対する電気抵抗が低減し、優れた導電性が発揮される。
次に、他の実施形態を例示する。配線シート10と同様の方法により、図13に示す配線シート20を形成することができる。配線シート20の領域Aに形成した配線は、基材シート1の第一面1aに形成した溝部2の内部の第一導電部5と第一面1a側に突出した第二導電部8とからなる配線である。この領域Aの配線は、第一面1aの平面視で、幅広の第二導電部8の直下に、第二導電部8よりも細い第一導電部5が形成されている(図14参照)。
一方、配線シート20の領域Bの配線の実施形態として、図15に例示する実施形態B1と、図16に例示する実施形態B2とが挙げられる。実施形態B1の配線は、第一面1aに第二導電部8を有さず、溝部2内に形成された第一導電部5のみによって形成されている。実施形態B2の配線は、溝部2内の第一導電部5の真上にのみ、第一面1aから突出する第二導電部8が形成されている。
実施形態B1は、第一面1aに形成した第二導電部8を研磨又はスライス等の方法を用いて、第一面から第二導電部8を研削することにより形成することができる。
実施形態B2は、第一面1aの上方から加工用のレーザを照射して、第一導電部5と重ならない部分の第二導電部8を除去することにより形成することができる。
さらに、配線シート20の第一面1aの領域Bに、絶縁樹脂層を形成可能な樹脂塗料を塗布するか、又は絶縁フィルムを貼付して、絶縁層9を形成することにより、領域Bを被覆した構成も例示できる(図17~図20参照)。
以上で説明した領域Bの配線によれば、幅広な第二導電部8を有しないので、配線同士の間隔をより狭くすることができる。図示例のように配線の幅を狭くした場合にも、基材シート1の厚さ方向のアスペクト比を高くすることにより、配線の電気抵抗を小さくすることができる。
<工程(A1)>
本工程は、基材シートを作製する工程の一例である。まず、図7、図8に示す成形型Kを準備する。成形型Kの表面には、凹部Nと、凹部N内に配置された複数の直方体状の凸部Mが形成されている。
凹部Nの形状は、大まかには配線シート10の外形に相当する。図示例では上方に開口した扁平な直方体の空間である凹部Nが成形型K内の表面に形成されている。凹部Nは、配線シート10が有する絶縁部6を形成する空間であり、凹部Nの形状が反映された基材シート1を有する配線シート10を形成することができる。
凸部Mの各々の断面形状や配置は、配線シート10が有する第一導電部5の各々の断面形状や配置に相当する。
各凸部Mの高さは、凹部Nの深さと同じであってもよいし、異なっていてもよい。つまり、凸部Mの先端の位置は、成形型Kの表面Kaと面一であってもよいし、表面Kaよりも低い位置(即ち、凹部Nの内部)にあってもよいし、表面Kaよりも高い位置(即ち、凹部Nの外部であって上方)にあってもよい。図示例では、各凸部Mの高さ位置は成形型Kの表面Kaと面一である。
図7、図8に示すように、凹部N及び凸部Mを有する成形型Kの表面に、樹脂又は樹脂前駆体を含む液状の第二樹脂材料L2を塗布する。第二樹脂材料L2は、絶縁部6を形成する非導電性樹脂材料(絶縁性材料)である。塗布により第二樹脂材料L2は凹部N内に導入される。この際、凹部Nに入り切らない余剰の第二樹脂材料L2は成形型Kの表面Kaに溢れる。第二樹脂材料L2の凹部N内への導入を促進するために、真空処理、スキージによる押し込み等を行ってもよい。
次に図9に示すように、成形型Kの各凹部N内に充填した第二樹脂材料L2を硬化させ、成形型K内に基材シート1を形成する。この際、凹部N内に入らずに溢れた第二樹脂材料L2が、基材シート1の第二面1bを覆う残膜Rになる。
続いて、成形型Kから基材シート1を脱型する。得られた基材シート1の第一面1aには、成形型Kの凸部Mに対応する複数の溝部2が形成されている(図1、図2)。
図示例では、溝部2は平面視で短冊状の矩形であるが、平面視で折れや曲がりのある非直線的な形状であってもよい。各溝部2の形状は互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。凸部Mに対応して形成される溝部2の個数は1つでもよいし、2つ以上でもよい。
<工程(A2)>
本工程は、基材シートを作製する工程の別の一例である。図10に示す成形型Wを準備する。成形型Wの表面Waには、作製する配線シート10の外形に対応する、上方に開口した扁平な直方体の空間である凹部Uが形成されている。
まず、図10に示すように、成形型Wの表面Waに、樹脂又は樹脂前駆体を含む液状の第二樹脂材料L2を塗布する。この際、凹部Uに入り切らない余剰の第二樹脂材料L2は成形型Wの表面Waに溢れる。
次に、図11に示すように、成形型Wの凹部U内に充填した第二樹脂材料L2を硬化させ、成形型W内にシートαを形成する。この際、凹部U内に入らずに溢れた第二樹脂材料L2が、シートαの第二面を覆う残膜Rになる。
続いて、成形型Wから脱型したシートαの第一面に、所望の形状の溝部2を任意の数で形成することにより、基材シート1を得る。溝部2の配置や形状は作製する配線シート10が有する第一導電部5の配置に対応している。溝部2を形成する方法は特に制限されず、例えば、ドリル掘削、レーザ加工等の樹脂シートの表面を加工する公知方法が適用される。
以上の工程(A1)及び工程(A2)によれば、成形型を用いて導電部よりも先に絶縁部を形成するので、隣接する第一導電部同士の短絡を確実に防止できる。また、隣接する第一導電部5のピッチに対応する、溝部2同士のピッチを充分に狭くすることができる。
第一樹脂材料L1に配合する導電性粒子の材料は、例えば、銅、亜鉛、クロム、白金、金、銀、アルミニウム、パラジウム、カーボン材料、鉄、コバルト、ニッケル等の材料から選ばれる1種以上が好ましい。カーボン材料としては、例えば、カーボンブラック、ケッチェンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、グラフェン、グラファイト等が挙げられる。また、配線に透明性が要求される場合は、金属ナノワイヤーやカーボンナノチューブ等のナノ材料や導電性高分子を使用することが好ましい。
導電性粒子の形状は特に限定されず、第一樹脂材料L1における導通性を高める観点から繊維状、棒状、薄片状、球状、星形状等から選択される複数種類の形状を含んでいることがより好ましい。
導電性粒子の表面の導電性が失われない限りにおいて、導電性粒子の表面がシランカップリング剤、チタンカップリング剤などのカップリング剤で処理されていてもよい。
導電性粒子の平均粒子径としては、例えば10nm~10μmが挙げられ、好ましくは50nm~5μmである。この範囲であると導電性粒子の溝部2への充填が行い易い。導電性粒子の平均粒子径は、第一樹脂材料L1に含まれる導電性粒子を無作為に100個選択して、それらの長径(球状の場合は直径)を顕微鏡観察により測定し、100個の測定値の算術平均として求められる。
溝部2の長さ方向に対して直交する方向で溝部2の任意の箇所を切断した断面を含む最小円の直径を溝部2の太さとする。ここで、溝部2の太さと、導電性粒子の平均粒子径との比(太さ/平均粒子径)は、例えば、3~1000が好ましく、5~500がより好ましく、10~200がさらに好ましい。これらの好適な範囲であると導電性粒子の溝部2への充填が行い易い。
第一樹脂材料L1に配合する導電性粒子の種類は1種類でもよいし、2種類以上でもよい。
第一樹脂材料L1における導電性粒子の含有量は、下記体積分率が実現されるように調整することが好ましい。第一導電部5及び第二導電部8における導電性粒子の含有割合としては、例えば体積分率で35~90%、好ましくは体積分率で50~85%が挙げられる。
[樹脂又は樹脂前駆体]
第一樹脂材料L1に含まれる樹脂又は樹脂前駆体は、導電性粒子同士が接触した状態を保持する材料である。
第二樹脂材料L2に含まれる樹脂又は樹脂前駆体は、基材シート1の絶縁部6を構成する主材料である。
樹脂前駆体は、樹脂を形成する化合物であり、例えば重合反応により樹脂を形成するモノマーが挙げられる。
前記樹脂としては、例えば、光重合性樹脂、熱重合性樹脂、活性エネルギー線重合性樹脂、触媒重合性樹脂等の公知の硬化性樹脂が挙げられる。
可撓性を有する配線シート10を製造する観点から、第二樹脂材料L2の前記樹脂は、エラストマーを含むことが好ましく、エラストマーであることがより好ましい。
前記エラストマーとしては、例えば、ウレタンゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。これらの中でも、成形型から取り出した後の寸法変化が小さく、成形型から取り出した後の反りが生じ難く、圧縮永久歪が小さく、耐熱性が高い、シリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムは、縮合型、付加型のいずれでもよい。
第一樹脂材料L1と第二樹脂材料L2に含まれる樹脂又は樹脂前駆体は、互いに同じでもよく、異なっていてもよく、第一導電部5及び第二導電部8と、絶縁部6との接着性を向上させる観点から、同じであることが好ましい。接着性が向上すると、配線シート10の可撓性が向上するので、押圧や湾曲に対する耐性がより一層向上するので好ましい。
第一樹脂材料L1に含まれる前記樹脂は、エラストマーであることが好ましい。好適なエラストマーの具体例は、第二樹脂材料L2の例示と同じである。
[第一樹脂材料]
各実施形態で用いられる第一樹脂材料には、前述した導電性粒子並びに樹脂又は樹脂前駆体の他に、例えば、導電性粒子の分散性を向上させるための界面活性剤、樹脂前駆体の重合を促す触媒、樹脂同士の架橋を促す架橋剤、抗酸化剤、染料、顔料、充填剤、レベリング剤等が添加されても構わない。これらの添加剤は、第一樹脂材料の総質量に対して例えば0~5質量%程度で含有され得る。また、基材シートに対する第一樹脂材料の塗工性を向上させるために、第一樹脂材料に希釈溶剤を添加してもよい。
[第二樹脂材料]
各実施形態で用いられる第二樹脂材料には、前述した樹脂又は樹脂前駆体の他に、従来の配線シートの基材に添加される任意の物質、例えば樹脂前駆体の重合を促す触媒、樹脂同士の架橋を促す架橋剤、抗酸化剤、染料、顔料、充填剤、レベリング剤等が添加されてもよい。これらの添加剤は、第二樹脂材料の総質量に対して例えば0~5質量%程度で含有され得る。また、成形型に対する第二樹脂材料の塗工性を向上させるために、第二樹脂材料に希釈溶剤を添加してもよい。
≪配線シート≫
本発明の配線シートは、第一面に開口する溝部を有する基材シートと、前記基材シートの第一面に少なくとも一部が露出する導電性配線と、を備える配線シートであって、前記導電性配線は、前記溝部を充填する第一導電部と、前記第一面上に、前記第一導電部と一続きに一体化した第二導電部と、を有し、前記第一導電部及び前記第二導電部は、樹脂及び導電性粒子を含む同じ樹脂組成物によって形成されている。
ここで、導電性配線の一部が第一面に「露出する」とは、その一部が他の部材で被覆されていないことを意味する。その一部は第一面から突出していてもよいし、第一面と面一でもよいし、第一面から陥没した位置にあってもよい。
本発明の配線シートは前述の方法によって製造することができる。本発明の配線シートの一例である配線シート10は、図5及び図6に示すように、基材シート1を備える。基材シート1は、第一面1aとこれに対向する第二面1bを有する。配線シート10は複数の第一導電部5と絶縁部6とを備え、第一導電部5が島部分で、絶縁部6が海部分である海島構造を形成している。各第一導電部5は、基材シート1の第一面1aに形成された複数の溝部2を充填しており、第一面1a上に露出する第二導電部8へ続く。各第一導電部5は互いに独立し、絶縁部6によって互いの絶縁性が保たれている。また、複数の第二導電部8は、絶縁部6の上に形成されており、空気によって互いの絶縁性が保たれている。
配線シート10は、平面視矩形のシート状であり、その長手方向をX方向、その短手方向をY方向、その第一面1aに対する垂線方向(すなわちシートの厚さ方向)をZ方向とする。
配線シート10の平面視の形状は矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形、その他の任意の形状が採用できる。
配線シート10の縦×横のサイズは特に限定されず、例えば、1mm×1mm~10cm×10cmとすることができる。
配線シート10を構成する基材シート1の厚さは、例えば、50μm以上500μm以下とすることができる。
配線シート10の形態、サイズ、厚さ等は、配線シート10の用途や目的に合わせて適宜設定される。
(第一導電部5)
配線シート10の第一導電部5は、海島構造のうちの島部分であり、海部分によって互いに独立化された複数の直方体状の導電性部分である。各第一導電部5は基材シート1の第一面1aと面一の高さまでの領域であり、第二導電部8によって少なくとも一部が覆われている。第一導電部5の長さ方向の端部は、基材シート1の側面に露出していても構わない。各第一導電部5は、X方向又はY方向に沿って一定のピッチで配置されていてもよいし、特定の繰り返しパターンを有しない配置であってもよい。
第一導電部5の長さ方向に直交する平面で切断した断面の形状は、略四角形であることが好ましい。前記断面の形状やサイズは、切断する箇所によらず、第一導電部5の長さ方向に沿って一定であることが好ましい。
第一面1aから第二面1bへ向けた、第一導電部5の中心軸の軸線は、第一面1a及び第二面1bの各々に対して、それぞれ独立に垂直でもよいし、傾いていてもよい。
第一導電部5の長さ方向に直交する平面で配線シート10を厚さ方向に切断した断面の一例を図12に示す。個々の第一導電部5の幅(溝部2の幅)S1は、第一導電部5の長さ方向の抵抗を低減する観点と、第一導電部5を狭いピッチで配置する観点とから、例えば、1μm~100μmが好ましく、3μm~50μmがより好ましく、5μm~25μmがさらに好ましい。個々の第一導電部5の幅S1は、互いに同じでもよいし、異なっていてもよい。
前記幅S1は、測定顕微鏡等の公知の微細構造観察手段によって測定される。
前記断面における第一導電部5及び第二導電部8を合わせた高さZ(Z方向の長さ)と、幅S1との(高さZ/幅S1)で表されるアスペクト比は、5~30が好ましく、10~25がより好ましい。
上記範囲の下限値以上であると隣接する第一導電部5間のピッチを狭くしつつ、配線の長さ方向の抵抗を低減することができる。
上記範囲の上限値以下であると配線の機械的強度を高め、外部からの応力を受けた場合に断線することをより一層確実に防止できる。
前記高さZは、測定顕微鏡等の公知の微細構造観察手段によって測定される。
前記断面において、互いに隣接する第一導電部5同士のピッチ(中心間距離)Pは、配線シート10の用途や目的に応じて任意に設定される。ピッチPは、例えば、1μm~100μmが好ましく、3μm~50μmがより好ましく、5μm~25μmがさらに好ましい。
上記範囲の下限値以上であると、配線同士の短絡を防止し、配線を両側面から支持する絶縁部6の機械的強度を高めることができ、外部からの応力を受けた場合に断線することをより一層確実に防止できる。
上記範囲の上限値以下であると、高精細な配線を形成できる。
第一導電部5の配置は、配線シート10の製造時に任意の位置に形成可能な、溝部2の配置に対応している。図示例では、溝部2は平面視で短冊状の矩形であるが、平面視で折れや曲がりのある非直線的な形状であってもよい。各溝部2の形状は互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。配線シート10が有する溝部2の個数は、1つでもよいし、2つ以上でもよい。
(絶縁部6)
配線シート10の絶縁部6は、海島構造のうちの海部分であり、絶縁部分である。
絶縁部6のZ方向の長さは、基材シート1の厚さHと同様であり、例えば、25μm以上750μm以下が好ましく、50μm以上500μm以下がより好ましい。
前記下限値以上であれば、配線シート10の機械的強度がより高くなる。
前記上限値以下であれば、配線シート10の可撓性がより高くなり、薄型化が求められる電子機器の内部に容易に実装することができる。
絶縁部6の全質量に対するエラストマーの含有量は、70~100質量%が好ましく、80~100質量%がより好ましく、90~100質量%がさらに好ましい。
前記含有量が70質量%以上であることにより、配線シート10の可撓性が充分に高まり、外部からの応力に対する耐性がより一層高まる。
(第二導電部8)
配線シート10が有する個々の第二導電部8の平面視の形状は特に制限されず、任意の配線の形状が適用できる。例えば、直線部と屈曲部を任意に組み合わせた形状が挙げられる。個々の第二導電部8の平面視の形状は、互いに同じでもよいし、異なっていてもよい。
第二導電部8の長さ方向に直交する平面で配線シート10を切断した断面において、第二導電部8の端子部の幅S2は接続性向上の観点から、第一導電部5の幅S1よりも広いことが好ましい。また、図13~20に示す配線シート20,30における領域Bの配線については、第二導電部8の幅S2は配線の狭ピッチ化の観点から第一導電部5の幅S1以下であることが好ましい。領域Bの第二導電部8は回路部になくてもよい。
第二導電部8の高さhは特に制限されず、例えば、1μm~50μmが挙げられる。各々の第二導電部8の高さhは、互いに同じでもよいし、異なっていてもよい。
第二導電部8の高さhは、図12に示すように、配線シート10の厚さ方向の断面を公知方法により撮像した画像から求められる。上述の第二導電部8の高さhは、例えば、10個以上、好ましくは30個以上の第二導電部8が写った断面の画像から、無作為に選択した5個以上、好ましくは10個以上の第二導電部8の高さを画像処理により得て算出した平均値であることが好ましい。
本発明の配線シートが前述の方法によって製造された場合、第一導電部5を形成する樹脂組成物と、第二導電部8を形成する樹脂組成物は同じになる。その理由は、第一導電部5に含まれる樹脂と第二導電部8に含まれる樹脂、及び、第一導電部5に含まれる導電性粒子と第二導電部8に含まれる導電性粒子は、共通の第一樹脂材料L1によって形成されるからである。したがって、第一導電部5と第二導電部8が同じ樹脂組成物によって形成されていれば、樹脂の種類、樹脂の組成、導電性粒子の種類、導電性粒子の量がほぼ同一になる。
本発明の配線シートの第一面には第一導電部と一続きの第二導電部が露出している。第一導電部と第二導電部は一続きに一体化しているので、第二導電部と第一導電部の接合性が優れており、導電性が高く、繰り返し受ける応力にも耐える優れた耐久性を示す。また、第一導電部は基材シートの第一面に埋め込まれた状態にあるので、第一導電部及び第二導電部からなる配線の基材シートに対する接着性が向上するとともに、上方からの押圧や基材シートの湾曲等から受ける応力に対する配線の耐性が向上している。さらに、配線が第一導電部を有しているので、配線の長さ方向(溝部の長さ方向)に直交する断面積が増えている。配線の断面積が増加したことにより、配線の長さ方向に対する電気抵抗が低減し、優れた導電性が発揮される。
[配線シートの使用方法]
本発明の配線シートの用途としては、公知の配線や回路を備えた電子基板と同じ用途が挙げられる。例えば、電子デバイスの端子の導通試験を行う検査用途や、電子機器内に備えられる回路基板を構成する実装用途に適用できる。
配線シートの基材シートがエラストマーを含んでいる場合、配線シートは優れた柔軟性を有し、弾性変形するので、電子デバイスへの設置および取り外しが容易である。
具体的な配線シートの一例として、例えば、図21~24に示す配線シート40が挙げられる。
配線シート40の領域Aにおける基材シート1の第一面1aには、第一導電部5よりも幅広で、第一面1aから突出した第二導電部8からなる第一接続部が形成されている。この第一接続部には別のデバイス等が電気的に接続可能とされている。
配線シート40の領域B1における基材シート1の第一面1aには、第二導電部8は無く、第一導電部5の表面が第一面1aと面一の位置にあり、第一導電部5の表面及び第一面1aは、レジストからなる絶縁層9によって被覆されている。
配線シート40の領域B2の平面視で、第一導電部5の真上のみに第二導電部8が備えられており、第二導電部8は第一面1aから突出しており、第二接続部を構成する。この第二接続部には別のデバイス等が電気的に接続可能とされている。
配線シート40の領域Aにおける配線同士のピッチよりも、領域B2における配線同士のピッチの方が狭ピッチである。
1…基材シート、1a…第一面、1b…第二面、2…溝部、5…第一導電部、6…絶縁部、7…導電層、8…第二導電部、9…絶縁層、10,20,30,40…配線シート、K…成形型、Ka…表面、L1…第一樹脂材料、L2…第二樹脂材料、M…凸部、N…凹部、P…ピッチ、R…残膜、S1…幅、S2…幅、U…凹部、W…成形型、Wa…表面、α…シート

Claims (4)

  1. 基材シートと、前記基材シートの表面に露出する導電性配線と、を備える配線シートの製造方法であって、
    第一面に開口する溝部を有する前記基材シートを準備し、
    前記基材シートの前記第一面に、導電性粒子と樹脂又は樹脂前駆体とを含む導電性樹脂材料を塗布し、前記溝部の中に前記導電性樹脂材料の一部を注入するとともに、前記導電性樹脂材料の残部を前記第一面上に留め置き、
    前記溝部内に注入した前記導電性樹脂材料、及び前記第一面上に留め置いた前記導電性樹脂材料を硬化させることにより、
    前記溝部の中に第一導電部を形成するとともに、前記第一導電部と一続きの導電層を前記第一面上に形成し、
    さらに前記導電層の一部をレーザー加工により除去することにより、前記第一導電部と一続きの第二導電部を、前記溝部の長さ方向に直交する前記第二導電部の幅が、前記第一導電部の幅よりも広くなるように、前記第一面上に形成する工程(B)を有する、配線シートの製造方法。
  2. 前記基材シートを作製する工程(A1)を有し、
    前記工程(A1)において、凸部が形成された成形型に樹脂又は樹脂前駆体を含む非導電性樹脂材料を導入し、前記非導電性樹脂材料を硬化させて、前記成形型の凸部に対応する溝部が第一面に開口する前記基材シートを作製する、請求項1に記載の配線シートの製造方法。
  3. 前記基材シートを作製する工程(A2)を有し、
    前記工程(A2)において、成形型に樹脂又は樹脂前駆体を含む非導電性樹脂材料を導入し、前記非導電性樹脂材料を硬化させてシートを作製し、前記シートの第一面に開口する溝部を形成し、前記基材シートを得る、請求項1に記載の配線シートの製造方法。
  4. 前記基材シートがエラストマーによって形成されている、請求項1~3の何れか一項に記載の配線シートの製造方法。
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