JP7169686B2 - リード線端子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電解コンデンサに用いられるリード線端子及びその製造方法に関する。
周知のように、電解コンデンサに用いられるリード線端子は、電極箔に接続する板状の圧延部を有するタブ端子と、そのタブ端子に接続されたリード線とを備えている。
タブ端子の圧延部を電極箔に接続する方法として、圧延部の一方の面に電極箔を重ね合わせ、その状態で圧延部の他方の面の側から穿孔針を圧延部と電極箔とに貫通させ、圧延部の一方の面に形成されるバリを押し潰して圧延部を電極箔にかしめ接続する方法が知られている。
特開平7-106203号公報
(発明が解決しようとする課題)
上記のようなかしめ接続方法においては、穿孔針の先端を圧延部の他方の面の所定箇所に正確に位置決めする必要があり、穿孔針の先端が所定箇所から位置ずれすると、所望のコンデンサ特性が得難くなる等の不具合が生じることがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リード線端子の圧延部を電解コンデンサの電極箔にかしめ接続するための穿孔針の先端を圧延部に対して正確に位置決めすることができるようにすることにある。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために、第1の発明は、電解コンデンサ(1)に用いられるリード線端子(4)であって、電解コンデンサ(1)の電極箔(60)にかしめ接続される板状の圧延部(41b)を有するタブ端子(41)と、タブ端子(41)に接続されたリード線(42)とを備え、圧延部(41b)には、少なくとも一方の面に電極箔(60)にかしめ接続するための穿孔針(201)の先端が嵌合することにより穿孔針(201)を位置決めする位置決め孔(41c)が設けられていることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明のリード線端子の製造方法であって、所定長さの金属棒の一部を平板状にプレス加工するとともに、その外周を厚み方向に沿って切断して圧延部(41b)を形成する圧延部形成工程と、圧延部(41b)に位置決め孔(41c)を穿孔する穿孔工程とを包含することを特徴とする。
(発明の効果)
本発明によれば、リード線端子の圧延部を電解コンデンサの電極箔にかしめ接続するための穿孔針の先端を圧延部に対して正確に位置決めすることができる。
本発明の実施形態に係るリード線端子を組み込んだ電解コンデンサの断面図である。 図1のリード線端子の拡大斜視図である。 金属棒をプレス加工する金型の要部断面図である。 電極箔にリード線端子の圧延部をかしめ接続する工程の説明図(その1)である。 電極箔にリード線端子の圧延部をかしめ接続する工程の説明図(その2)である。 電極箔にリード線端子の圧延部をかしめ接続する工程の説明図(その3)である。 電極箔にリード線端子の圧延部をかしめ接続する工程の説明図(その4)である。 バリ除去工程の説明図である。 本発明の他の実施形態に係るリード線端子の圧延部の要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係るリード線端子の圧延部の要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係るリード線端子の圧延部の要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係るリード線端子の圧延部の要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係るリード線端子の圧延部の要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係るリード線端子の圧延部の要部断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
最初に本実施形態のリード線端子を組み込んだ電解コンデンサについて説明する。
図1に示すように、電解コンデンサ1は、有底筒状のケース2と、コンデンサ素子3と、一対のリード線端子4と、ケース2の開口部を封閉する封口体5とを備えている。
コンデンサ素子3は、電極箔(後述)が巻回されて円筒状に形成される。コンデンサ素子3は、ケース2の内部に収容されている。一対のリード線端子4は、円筒状のコンデンサ素子3の一端面から突出し、封口体5を介してその一部がケース2の外部に位置している。
リード線端子4は、図2に示すように、アルミニウム等の金属棒から成るタブ端子41と、その一端に接続されたリード線42とを備えている。
上記金属棒は、ホウ酸やアジピン酸等を含む化成液によってあらかじめ化成処理されて外表面が酸化皮膜で被覆されている。
タブ端子41は、所定長さの上記金属棒の軸線方向の一部を径方向にプレス加工及び切断加工することにより形成され、一端側に棒状部41aを有するとともに他端側に圧延部41bを有している。
棒状部41aは、上記金属棒のうちプレス加工及び切断加工が行われずに残存している部分である。棒状部41aの一端には、溶接等によってリード線42が接続されている。リード線42の軸線は、棒状部41aの軸線と同軸である。リード線42は、例えば、鉄線の外周面に銅層を設けたCP線等によって形成される。
圧延部41bは、上記金属棒の一部を平板状にプレス加工するとともに、その外周を厚み方向に沿って切断する切断加工を行うことにより形成される。リード線端子4を圧延部41bの厚み方向から見たとき、棒状部41aは、圧延部41bの幅方向における中心位置から延びている。このため、リード線端子4を同方向から見たとき、リード線42も、棒状部41aを介して圧延部41bの幅方向における中心位置から延びている。
なお、プレス加工に用いられるプレス金型(図3にて詳述)と、切断加工に用いられる切断機との位置関係は予め一義的に決定されている。
上記金属棒の一部は、圧延部41bの厚み方向における中心位置が、棒状部41aの軸線を通る平面上に位置するようにプレス加工される。このため、圧延部41bの厚み方向における中心位置は、リード線42の軸線を通る平面上に位置している。別言すれば、リード線42は、棒状部41aを介して、圧延部41bの厚み方向における中心位置から延びている。
圧延部41bには複数の位置決め孔41cが形成されている。この位置決め孔41cは、圧延部41bをプレス加工で形成する際に同時に形成することができる。
すなわち、圧延部41bを形成する際には、図3に示すように、所定長さの金属棒600の軸線方向の一部をプレス金型300と受け台400との間で挟圧して平板状にプレス加工するが、このプレス金型300に位置決め孔41cを穿孔する突起301を設けておくことで、圧延部41bと位置決め孔41cを同時に形成することができる。
このように、圧延部41bを形成する圧延部形成工程が位置決め孔41cを穿孔する穿孔工程を兼ねるようにすることで、工程数を増加させることなく位置決め孔41cを形成することができる。
位置決め孔41cは、圧延部41bの一方の面41b1において、圧延部41bの幅方向中央部に位置するとともに、リード線端子4の軸線方向に所定間隔をおいて形成されている。
図4A及び図4Bに示すように、位置決め孔41cは円錐台状で、圧延部41bを電極箔60にかしめ接続するための穿孔針201の円錐状の先端が嵌合する形状になっており、圧延部41bを厚み方向に貫通している。別言すれば、位置決め孔41cは、圧延部41bの一方の面41b1から他方の面41b2に向かって縮径する(先細りになる)形状を有している。なお、位置決め孔41cは、穿孔針201の先端が嵌合する形状であれば円錐台状に限られず、例えば円錐状であってもよい。
穿孔針201の先端が位置決め孔41cに嵌合することで、穿孔針201が圧延部41bに対して正確に位置決めされるので、穿孔針201が圧延部41bに対して位置ずれすることがない。
なお、位置決め孔41cは、圧延部41bをプレス加工及び切断加工により形成する際に同時に形成されるため、圧延部41bに対して位置ずれすることがない。
位置決め孔41cは、図4A及び図4Bに示すように圧延部41bを貫通する構成が採用されてもよいし、貫通しない構成が採用されてもよい(後述)。位置決め孔41cが圧延部41bを貫通している場合、貫通していない構成と比較して、穿孔時に穿孔針201に作用する応力が小さくなり、穿孔針201の摩耗や折損が生じにくくなる。
電解コンデンサ1は、以下のような手順により製造される。
まず、陽極側の電極箔と、陰極側の電極箔と、セパレータとを一定の幅と長さに切断する。電極箔はアルミニウム製で、陽極側の電極箔の表面には酸化アルミ皮膜の誘電体層が形成されている。
そして、陽極用のリード線端子4の圧延部41bを陽極側の電極箔に、陰極用のリード線端子4の圧延部41bを陰極側の電極箔にそれぞれかしめ接続する。
この場合、まず、図4Aに示すように、下型100に電極箔60の一方の面を支持させ、電極箔60の他方の面にリード線端子4の圧延部41bの他方の面41b2を重ね合わせる。
次に、図4Bに示すように、圧延部41bの上方に配置された上型200を下降させ、圧延部41bと電極箔60を下型100との間に挟み込む。このとき、上型200に装備されたかしめ用の穿孔針201の先端が位置決め孔41cの中心軸と平面視において一致するように、上型200と位置決め孔41cの相対位置が調整される。なお、「平面視」とは、圧延部41bをその厚み方向から見たときの方向を表す。
次に、図4Cに示すように、上型200に装備されたかしめ用の穿孔針201を下降させ、その先端を圧延部41bの位置決め孔41cに挿入し、穿孔針201の先端が電極箔60を突き破るまで穿孔針201を下降させると、圧延部41bにバリ41dが形成される。より詳細には、圧延部41bのうち、位置決め孔41cの外周に位置する部分が穿孔針201の挿入により挿入方向に押し出され、最終的に電極箔60の一方の面の裏側にまで突出する。この突出した部分が上記バリ41dに相当する。
そして、図4Dに示すように、穿孔針201を上昇させた後に、下型100に装備された突き上げピン101でバリ41dを突き上げて押し潰すことにより、圧延部41bを電極箔60に固定する。
このようにしてリード線端子4がそれぞれ接続された陽極側の電極箔60と陰極側の電極箔60との間にセパレータを介在させ、一対の電極箔60とセパレータとをロール状に巻回して略円筒形に成形し、電極箔60の先端を絶縁テープで固定してコンデンサ素子3を形成する。こうして形成された円筒状のコンデンサ素子3の一端面からは、一対のリード線端子4が突出する。
次に、封口体5(図1参照)に設けられた一対の貫通孔51にコンデンサ素子3から突出する一対のリード線端子4をそれぞれ挿通させてコンデンサ素子3に封口体5を装着する。
次に、ケース2にコンデンサ素子3を挿入し、コンデンサ素子3に電解液を含浸させ、コンデンサ素子3に装着した封口体5をケース2の開口部側に配置する。
次に、ケース2の開口部付近を外周側面から巻き締めて絞り加工してケース2の開口部を封止する。
さらに、製品名、メーカ名等が記載された円筒状のシュリンクフィルム(図示せず)をケース2の外周に嵌着し、このシュリンクフィルムを熱収縮させることにより、電解コンデンサ1が完成する。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、位置決め孔41cの位置、形状、個数等は本実施形態に限定されるものではない。
また、位置決め孔41cは、圧延部形成工程とは別の工程で圧延部41bに形成することもできる。
すなわち、圧延部41bは、圧延部形成工程にて金属棒600(図3参照)の一部が平板状にプレス加工され、その外周が切断機により厚み方向に沿って切断されることにより形成されるが、平板状の部分の外周が厚み方向に沿って一方向にのみ切断される場合には、図5に示すように、圧延部41bの一方の面41b1の周縁から厚み方向の一方向(別言すれば、切断機による切断方向)に突出する抜きバリ41eが形成される。
このため、要求されるリード線端子4の品質によっては、抜きバリ41eを除去するためのバリ除去工程が追加的に設けられる場合がある。このような場合には、バリ除去工程が位置決め孔41cを穿孔する穿孔工程を兼ねるようにしてもよい。
すなわち、バリ除去工程では、図5に示すように、二つの挟圧部材500、500で圧延部41bを厚み方向に挟み込んで抜きバリ41eを潰すが、二つの挟圧部材500、500の一方に位置決め孔41cを穿孔する突起501を設けておくことで、挟圧部材500、500で圧延部41bの抜きバリ41eを押し潰すと同時に圧延部41bに位置決め孔41cを形成することができる。なお、位置決め孔41cを穿孔する突起501は、挟圧部材500、500の両方に設けられていてもよい。
挟圧部材500、500に対して圧延部41bが配置される位置は一義的に決められている。このため、位置決め孔41cは圧延部41bに対して位置ずれすることがない。
また、位置決め孔41cは圧延部41bの一方の面41b1のみに形成してもよいし、圧延部41bの両面41b1、41b2に形成してもよい。
位置決め孔41cを圧延部41bの一方の面41b1のみに形成する場合、当該位置決め孔41cは貫通孔であってもよいし(図4A及び図4B参照)、或いは、図6に示すように非貫通孔であってもよい。
図6に示す位置決め孔41cは、圧延部41bの一方の面41b1のみからの加工によって位置決め孔41cが圧延部41bを貫通しないように形成されている。位置決め孔41cの先端と圧延部41bの他方の面(電極箔に接する面)41b2との距離d1を変更することにより、かしめ用の穿孔針201(図4A~図4D参照)を圧延部41bに貫通させた際に形成されるバリ41dの大きさが変化する。このため、距離d1を調整することによりバリ41dを所望の大きさにすることができる。
一方、位置決め孔41cを圧延部41bの両面41b1、41b2に形成する場合、面41b1に形成された位置決め孔41c1と、面41b2に形成された位置決め孔41c2とは、図7Aに示すようにつながっていてもよい(別言すれば、貫通孔であってもよい)し、図7Bに示すように離間していてもよい(別言すれば、個別に形成されていてもよい)。
図7A及び図7Bに示すように、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2とは圧延部41bの厚み方向に対向している。すなわち、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2とは当該厚み方向から見たときに(圧延部41bの平面視において)同じ位置に設けられている。より詳細には、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2とは同形同大であり、両者の中心軸は同軸である。
まず、図7A及び図7Bに示す構成に共通する効果について説明する。上述したように、リード線端子4は、リード線42が棒状部41aを介して圧延部41bの厚み方向における中心位置から延びるように構成されている。このため、図7A及び図7Bに示すように、圧延部41bの両面41b1、41b2に、その厚み方向に対向する位置決め孔41c1、41c2をそれぞれ形成すると、圧延部41bのどちらの面を電極箔60に重ね合わせても圧延部41bを電極箔60にかしめ接続することが可能になる。
ここで、圧延部41bの一方の面41b1のみに位置決め孔41cを形成する構成では、圧延部41bの他方の面41b2を電極箔60に重ね合わせる必要があるため、圧延部41bの面41b1と面41b2とを識別する工程が必要である。しかしながら、図7A及び図7Bに示す構成によれば、電極箔60に重ね合わせるのは圧延部41bのどちらの面でもよいため、圧延部41bの面41b1と面41b2とを識別する工程が不要になり、生産性が向上する。但し、この場合、圧延部41bの何れかの面の周縁に抜きバリ41eが残存していると、抜きバリ41eにより電極箔60又はセパレータが損傷してしまう可能性がある。例えば、抜きバリ41eが残存している面に電極箔60を重ね合わせると、抜きバリ41eにより電極箔60が損傷してしまう可能性がある。このため、圧延部41bのどちらの面を電極箔60に重ね合わせても圧延部41bを電極箔60に適切にかしめ接続することを可能にするためには、前提として、抜きバリ41eが形成されていないことが肝要である。
すなわち、圧延部41bは、圧延部形成工程において金属棒600(図3参照)の一部を平板状にプレス加工し、その外周を厚み方向に沿って切断することにより形成されるが、当該工程において平板状の部分の外周を厚み方向に沿って両方向に切断することにより、圧延部41bの両面41b1、41b2の周縁に抜きバリ41eが形成されるのを抑制することができる。
例えば、特開2003-347174号公報に開示されるタブ端子製造装置のように、上下一対の切刃を用いて、初めに上の切刃を下降させて平板状の部分をほぼ半分の厚さまで切り込み、次に、上の切刃よりも僅かに広い幅を有する下の切刃を上昇させて平板状の部分を残り半分の厚さまで切り込むことにより、圧延部41bの断面形状が図8に示すようになるので、圧延部41bの両面41b1、41b2の周縁に厚み方向に突出する抜きバリ41eがなくなり、電極箔60又はセパレータの損傷を抑制することができる。
また、特開2006-147703号公報に開示されるタブ端子製造方法等を用いて、図9に示すように、圧延部形成工程において圧延部41bの四隅に面取り加工やアール加工を施した場合においても、抜きバリ41eが無くなるため、電極箔60又はセパレータの損傷を抑制することができる。
なお、上下2枚の切刃を使い、初めに上の切刃を下降して圧扁部を半分の厚さまで切込み、次に下の切刃を上昇して残りの半分の厚さを切断する。上下2枚の切刃を使い、初めに上の切刃を下降して圧扁部を半分の厚さまで切込み、次に下の切刃を上昇して残りの半分の厚さを切断する。上下2枚の切刃を使い、初めに上の切刃を下降して圧扁部を半分の厚さまで切込み、次に下の切刃を上昇して残りの半分の厚さを切断する。上記以外の方法によって、圧延部41bの両面41b1、41b2の周縁から抜きバリ41eが突出しないようにしてもよい。
また、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2との相対的な位置関係は、図7A及び図7Bに示した構成に限られない。例えば、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2とは、圧延部41bをその厚み方向から見たときに少なくとも一部が重なっている位置関係であってもよい。
次に、図7Bに示す構成による効果について説明する。図7Bに示すように、位置決め孔41c1の先端と位置決め孔41c2の先端とが離間している場合(別言すれば、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2とが個別に形成されている場合)、二つの位置決め孔41c1、41c2の先端間の距離d2を変更することにより、かしめ用の穿孔針201(図4A~図4D参照)を圧延部41bに貫通させた際に形成されるバリ41dの大きさが変化する。このため、距離d2を調整することで、バリ41dを所望の大きさにすることができる。
上記の例は、圧延部41bの両面に位置決め孔41cを形成する構成において、抜きバリ41eが生じないように圧延部41bを形成することにより、圧延部41bを電極箔60にかしめ接続する際に圧延部41bの面41b1と面41b2とを識別しなくとも電極箔60及びセパレータを損傷することなくコンデンサ素子3を形成することが可能になるため、生産性が向上するというものである。
圧延部41bの両面に位置決め孔41cを形成する構成では、上記の例の他に、以下のような構成が採用されてもよい。すなわち、図10に示すように、圧延部41bの何れかの面(図10では面41b1)の周縁に抜きバリ41eが残存していてもよい。そして、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2との寸法を互いに意図的に異ならせることにより、面41b1と面41b2とを識別可能に構成してもよい。図10の例では、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2は互いに相似な円錐状を呈しており、位置決め孔41c2の寸法は位置決め孔41c1の寸法より大きい。
上記の構成は、以下の場合に有用である。すなわち、圧延部41bを電極箔60にかしめ接続する際は、抜きバリ41eにより電極箔60が損傷する場合がある。このような事態の発生を回避するため、抜きバリ41eが生じていない面(図10では面41b2)を電極箔60に重ね合わせることが望ましい。上記の構成によれば、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2との寸法の違いに基づいて面41b1と面41b2とを適切に識別できるため、抜きバリ41eが生じている面を電極箔60に誤って重ね合わせてしまう可能性を大幅に低減でき、電極箔60の損傷を抑制できる。
或いは、電極箔60に抜きバリ41eが接触しても特段問題がない場合もある。そして、むしろ、抜きバリ41eがセパレータに接触すると問題が生じる場合がある。上述したように、コンデンサ素子3は、陽極側のリード線端子4が接続された電極箔60と、陰極側のリード線端子4が接続された電極箔60との間にセパレータを介在させ、これらをロール状に巻回して形成される。このため、一方のリード線端子4の圧延部41bは、その一方の面が電極箔60に接触し、その他方の面がセパレータに接触することになる。従って、この場合、抜きバリ41eが生じている面(図10では面41b1)を敢えて電極箔60に重ね合わせることにより、抜きバリ41eが生じていない面(図10では面41b2)をセパレータと接触させるようにすることが望ましい。上記の構成によれば、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2との寸法の違いに基づいて面41b1と面41b2とを適切に識別できるため、抜きバリ41eが生じている面をセパレータに誤って接触させてしまう可能性を大幅に低減でき、セパレータの損傷を抑制できる。
すなわち、圧延部41bのどちらの面を電極箔60に接続するかをあらかじめ決めておき、位置決め孔41c1、41c2に基いて圧延部41bの面41b1と面41b2とを識別し、所望の面が電極箔60に重ね合わされるようにリード線端子4を電極箔60上に配置すればよい。
なお、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2との形状を互いに意図的に異ならせることにより、面41b1と面41b2とを識別可能に構成してもよい。例えば、位置決め孔41c1を円錐状とし、位置決め孔41c2を円錐台状としてもよい。
或いは、位置決め孔41c1と位置決め孔41c2との形状及び寸法を互いに意図的に異ならせることにより、面41b1と面41b2とを識別可能に構成してもよい。
また、位置決め孔41c1、41c2に基いて圧延部41bの面41b1と面41b2とを識別できるようにする構成は、これに限られるものではない。
例えば、位置決め孔41c1の少なくとも一部が、圧延部41bを厚み方向から見たときに位置決め孔41c2と重ならないようにした場合や、圧延部41bの一方の面に形成される位置決め孔41cの数と、圧延部41bの他方の面に形成される位置決め孔41cとの数とが異なるようにした場合においても、位置決め孔41c1、41c2に基いて圧延部41bの面41b1と面41b2とを識別することができる。なお、位置決め孔41c1の少なくとも一部が、圧延部41bを厚み方向から見たときに位置決め孔41c2と重ならないようにした場合には、面41b1を電極箔60に重ね合わせる場合と、面41b2を電極箔60に重ね合わせる場合とで、圧延部41bを電極箔60にかしめ接続する位置が異なることになる。すなわち、圧延部41bを電極箔60に重ね合わせる面を選択することで、二種類のかしめ接続位置のいずれかを任意に選択することができる。
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記の実施形態に種々の改変を施すことができる。
1:電解コンデンサ
2:ケース
3:コンデンサ素子
4:リード線端子
5:封口体
41a:棒状部
41b:圧延部
41b1、41b2:面
41c(41c1、41c2):位置決め孔
41d:バリ
41e:抜きバリ
42:リード線
60:電極箔
201:穿孔針
300:プレス金型
301:突起
500:挟圧部材
501:突起
600:金属棒

Claims (8)

  1. 電解コンデンサ(1)に用いられるリード線端子(4)であって、
    前記電解コンデンサ(1)の電極箔(60)にかしめ接続される板状の圧延部(41b)を有するタブ端子(41)と、前記タブ端子(41)に接続されたリード線(42)と、を備え、
    前記圧延部(41b)には、少なくとも一方の面に前記電極箔(60)にかしめ接続するための穿孔針(201)の先端が嵌合することにより前記穿孔針(201)を位置決めする位置決め孔(41c)が設けられているリード線端子。
  2. 前記位置決め孔(41c)は、前記圧延部(41b)を貫通している請求項1記載のリード線端子。
  3. 前記位置決め孔(41c)は、前記圧延部(41b)の両面に形成されている請求項1記載のリード線端子。
  4. 前記圧延部(41b)の厚み方向における中心位置が、前記リード線(42)の軸線を通る平面上に位置しており、前記圧延部(41b)の一方の面(41b1)に形成された前記位置決め孔(41c1)と、前記圧延部(41b)の他方の面(41b2)に形成された前記位置決め孔(41c2)とが前記圧延部(41b)の前記厚み方向に対向している請求項3記載のリード線端子。
  5. 前記圧延部(41b)は、金属棒(600)の一部が平板状にプレス加工され、その外周が厚み方向に沿って一方向にのみ切断されて成り、前記位置決め孔(41c1、41c2)は、前記圧延部(41b)の前記一方の面(41b1)と前記他方の面(41b2)とを前記位置決め孔(41c1、41c2)に基いて識別することができるように設けられている請求項4記載のリード線端子。
  6. 請求項1記載のリード線端子の製造方法であって、
    所定長さの金属棒(600)の一部を平板状にプレス加工するとともに、その外周を厚み方向に沿って切断して前記圧延部(41b)を形成する圧延部形成工程と、
    前記圧延部(41b)に前記位置決め孔(41c)を穿孔する穿孔工程と、
    を包含するリード線端子の製造方法。
  7. 前記プレス加工を行うプレス金型(300)に前記位置決め孔(41c)を穿孔する突起(301)を設けて前記圧延部形成工程が前記穿孔工程を兼ねるようにした請求項6記載のリード線端子の製造方法。
  8. 前記圧延部(41b)を二つの挟圧部材(500、500)間で挟圧して、前記圧延部形成工程において前記圧延部(41b)の周縁に形成された抜きバリ(41e)を押し潰すバリ除去工程をさらに包含し、
    前記挟圧部材(500、500)の少なくとも一方に前記位置決め孔を穿孔する突起(501)を設けて前記バリ除去工程が前記穿孔工程を兼ねるようにした請求項6記載のリード線端子の製造方法。
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