JP7169673B2 - 急性膵炎の処置におけるペプチド化合物の使用 - Google Patents

急性膵炎の処置におけるペプチド化合物の使用 Download PDF

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Description

本発明は一般的に、急性膵炎を処置するためのペプチド化合物の分野、より具体的には、急性膵炎の処置におけるINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログの使用に関する。
膵炎は通常、トリプシン自体の消化によって引き起こされる膵臓の疾患と見なされている。疾患の経過に基づいて、膵炎は急性膵炎(AP)及び慢性膵炎(CP)へと分けることができる。毎年の膵炎の発生は13-45/100,000であることが報告されており、急性膵炎の発生は過去30年にわたって増大している。
急性膵炎は、様々な要因に関与する多臓器機能不全の疾患である。その典型的な症状は、重度で持続性の上腹部痛を含み、これは通常、背中と肋骨に拡散するものであり、多くの場合、嘔吐、腹部膨満、熱、心拍数上昇、白血球数増加、血液又は尿のアミラーゼレベルの上昇が付随する。巨視的な膵臓の実質組織に対する間質の浮腫及び脂肪壊死、又は膵周囲の壊死及び出血を、顕微鏡観察により確認することができる。急性膵炎の原因及び病因は様々であり、様々な病因学及び機構が相互に作用して、臨床的な予後不良を引き起こしかねない。
現在、既存の処置方法は、鎮痛、水及び電解液の平衡を維持する補液、栄養上のサポート、感染症予防、及び合併症の予防を含む、支持療法及び保存療法に限定される。急性膵炎の治癒において相当な効果をもたらすと証明された薬物は存在していない。
それ故、急性膵炎を効果的に処置することができる新薬及び方法を開発することが依然として必要とされている。
急性膵炎の診断基準は基本的に国際コンセンサスと同じである。急性膵炎の診断は以下3つの基準の少なくとも2つを満たさねばならないと考慮されている:(1)急性膵炎と一致する腹痛の症状;(2)血清アミラーゼ及び/又はリパーゼがそれらの正常値の上限の≧3倍;及び(3)急性膵炎の特徴の画像化。
本出願人は偶然にも、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログが、膵炎により引き起こされる血液アミラーゼ及びリパーゼレベルの上昇を大幅に減らし、膵炎により引き起こされる膵臓の病理学的損傷の程度を低下させ、且つタウロコール酸ナトリウムにより誘導される急性膵炎の動物モデルの生存率を大幅に改善することができることを、見出した。
それ故、幾つかの点において、本発明は、急性膵炎の処置におけるINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログの使用を提供する。
他の点において、本発明は急性膵炎を処置する方法を提供し、該方法は、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログを含む組成物を患者に投与する工程を含む。本開示のこれら及び他の態様、特徴、及び利点は、本開示の以下の記載に従って、及び図面と合わせて明らかになる。
図面と合わせて、本開示の上記及び他の特徴、態様、及び利点が、以下の記載から容易に理解される:
タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との生存率の比較を示す。 タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との血清アミラーゼレベルの比較を示す。 タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との血清リパーゼレベルの比較を示す。 タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との浮腫の病理変化の比較を示す。 タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との炎症の病理変化の比較を示す。 タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との出血の病理変化の比較を示す。 タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との壊死の病理変化の比較を示す。 タウロコール酸ナトリウムで誘導された重症急性膵炎(SAP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との総損傷の病理変化の比較を示す。 セルレインで誘導された急性膵炎(AP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との膵臓指標の比較を示す。 セルレインで誘導された急性膵炎(AP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群とのアミラーゼレベルの比較を示す。 セルレインで誘導された急性膵炎(AP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群とのリパーゼレベルの比較を示す。 セルレインで誘導された急性膵炎(AP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との浮腫の病理変化比較を示す。 セルレインで誘導された急性膵炎(AP)モデルにおける、ペプチド処置群とモデル対照群との炎症の病理変化の比較を示す。
以下に提供される実施形態の各々は、本開示の特定の態様の解釈に寄与するが、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。加えて、本発明及び請求項の記載全体にわたって、本明細書で使用されるように、同様の言語は、変更を可能にするが関連する基本的機能の変化には通じない任意の量的表現を改変するように適用され得る。故に、「およそ」などの1つ以上の用語により改変される値は、特定の正確な値に限定されない。場合によっては、同様の言語は、値を測定するために使用される器機の精密さに相当する場合がある。
句「非経口投与」及び「非胃腸投与」は当該技術分野で周知の用語であり、限定されないが、静脈内、筋肉内、胸膜内、血管内、心膜内、動脈、鞘内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、クモ膜下、脊柱、及び胸骨を介した注射及び注入といった注射などの、腸投与及び局所投与とは別の投与の形態を含む。
用語「処置」は、疾患、障害、及び/又は疾病にかかりやすいがそのようには診断されていない動物における、疾患、障害、又は症状の発生の予防;その進行の妨害などの、疾患、障害、又は症状の阻害;及び、疾患、障害、及び/又は疾患の症状を治めるなど、疾患、障害、又は症状の緩和を含む。疾患又は症状の処置は、特定の疾患、又は疾患の少なくとも1つの特定の症状の改善を含む。
句「薬学的に許容可能な」は、過度の毒性、刺激、アレルギー、又は他の問題或いは合併症を伴わないヒト及び動物の組織との接触に適用可能な合理的医学的判断内で想到される、組成物、ポリマー、及び他の材料及び/又は剤形を指す。
句「薬学的に許容可能な担体」は、1つの臓器又は身体の一部から別の部分への試験組成物の運搬又は輸送に関与する、薬学的に許容可能な材料、組成物、或いは液体又は固形の充填剤、希釈剤、溶媒、又は封入材料などの媒体を指す。これは、試験組成物の他の構成要素と適合可能であり且つ患者に害を与えないという意味で、「許容可能」でなければならない。
本明細書で使用されるように、用語「患者」は、マウス、モルモット、ラット、イヌ、又はヒトなどの哺乳動物を指す。好ましい患者はヒトである。
特定のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、及びそれらのアナログの調製物は、以前に本出願により提出されたPCT/CN2014/073483及びPCT/CN2013/072771に開示されており、特定のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、及びそれらのアナログには多数の薬理活性があることを示しているが、抗急性膵炎活性は開示されていない。PCT/CN2014/073483及びPCT/CN2013/072771は共に、引用によりその全体を本明細書に組み込まれる。
本出願人は偶然にも、(下記の表2においてAc-IGLHD PSHGT LPAGS-OH、SEQ ID NO.12によって例証されるような)特定のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、及びそれらのアナログが、膵臓の浮腫及び炎症の病理変化を大幅に減少し、セルレインにより引き起こされる急性膵炎のマウスモデルにおける血液アミラーゼ及びリパーゼのレベルを大幅に下げた(図10及び図11を参照)ことを発見した。(下記の表2においてAc-IGLHD PSHGT LPAGS-OH、SEQ ID NO.12によって例証されるような)特定のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、及びそれらのアナログを投与すると、タウロコール酸ナトリウムにより誘導される急性膵炎を抱えるラットの生存率を大幅に延ばすことができる。実施例1において、3つの投与量(0.05mg/kgの低投与量、0.25mg/kgの中投与量、及び1.25mg/kgの高投与量)を試験した。処置群の生残した動物は全て良好な精神状態及び活動状態を維持し、このことはモデル対照群におけるものよりも大幅に優れていた。
それ故、一態様において、本出願は、急性膵炎を抱える患者の処置におけるINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログの使用を提供する。本出願はまた、急性膵炎の処置のための薬剤の調製におけるINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログの使用を提供する。一実施形態において、INGAP-PPペプチドアナログはAc-IGLHD PSHGT LPAGS-OHである。
INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、及びそれらのアナログを、以下表1~表3に提供する。
Figure 0007169673000001
Figure 0007169673000002
Figure 0007169673000003
Figure 0007169673000004
Figure 0007169673000005
当業者に周知のように、ペプチド配列において、記号、及びその記号が表わすアミノ酸が、以下表4に示される。
Figure 0007169673000006
一実施形態において、INGAP-PPペプチドアナログは以下の一般式を含み、
GLHXPXGTXPXGS (1);
式中、Xは、イソロイシン(I)、D-イソロイシン、L-ノルバリン、又はL-ノルロイシンから選択され;Xはアラニン(A)又はアスパラギン酸(D)から選択され;Xはセリン(S)又はトレオニン(T)から選択され;Xはヒスチジン(H)又はグルタミン(Q)から選択され;Xはロイシン(L)又はグルタミン酸(E)から選択され;及び
がイソロイシン(I)であり、Xがアスパラギン酸(D)であり、Xがセリン(S)であり、Xがヒスチジン(H)であり、及びXがロイシン(L)であることが確立されると、Xはアラニン(A)、α-アミノ-イソ酪酸、又はN-メチル-L-アラニンから選択され;及び
がイソロイシン(I)であり、Xがアスパラギン酸(D)であり、Xがセリン(S)であり、Xがヒスチジン(H)であり、及びXがロイシン(L)であることが確立されないと、Xはアラニン(A)、アスパラギン(N)、α-アミノ-イソ酪酸、又はN-メチル-L-アラニンから選択される。
一実施形態において、式(1)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHAPSHGTLPNGS-OH(SEQ ID NO:6);
H-IGLHDPSHGTLP(Aib)GS-OH(SEQ ID NO:10);
H-IGLHDPSHGTLP(N-メチル-L-アラニン)GS-OH(SEQ ID NO:11);
H-(D-イソロイシン)GLHDPSHGTLPNGS-OH(SEQ ID NO:17);
H-IGLHDPSHGTEPNGS-OH(SEQ ID NO:18);
H-IGLHDPSQGTLPNGS-OH(SEQ ID NO:19);及び
H-IGLHDPTHGTLPNGS-OH(SEQ ID NO:20)
から選択され得る。
別の実施形態において、式(1)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPSHGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:7);
H-IGLHAPSHGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:8);
H-(D-イソロイシン)GLHDPSHGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:13);
H-(L-ノルバリン)GLHDPSHGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:14);
H-(L-ノルロイシン)GLHDPSHGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:15);
H-IGLHDPSHGTEPAGS-OH(SEQ ID NO:24);
H-IGLHDPSQGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:25);及び
H-IGLHDPTHGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:26)
から選択され得る。
別の実施形態において、INGAP-PPペプチドアナログは以下の一般式を含み、
-IGLHDPSHGTLPNGX(C)-R (2);
式中、mは0又は1であり、Rは-H又は-Acから選択され;Rは-OH又は-NHから選択され;及び
が-Hであり、Rが-OHであり、mが0であることが確立されると、Xはグルタミン酸(E)、システイン(C)、又はリジン(K)から選択され;及び
が-Hであり、Rが-OHであり、mが0であることが確立されないと、Xはセリン(S)、グルタミン酸(E)、システイン(C)、又はリジン(K)から選択される。
一実施形態において、式(2)のINGAP-PPペプチドアナログは、H-IGLHDPSHGTLPNGE-OH(SEQ ID NO:21)及びH-IGLHDPSHGTLPNGK-OH(SEQ ID NO:22)から選択され得る。
一実施形態において、式(2)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
Ac-IGLHDPSHGTLPNGS-NH(SEQ ID NO:31);
H-IGLHDPSHGTLPNGS-NH(SEQ ID NO:32);及び
Ac-IGLHDPSHGTLPNGS-OH(SEQ ID NO:16)
から選択され得る。
一実施形態において、式(2)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPSHGTLPNGC-OH(SEQ ID NO:37);
Ac-IGLHDPSHGTLPNGC-OH(SEQ ID NO:38);
H-IGLHDPSHGTLPNGC-NH(SEQ ID NO:39);及び
Ac-IGLHDPSHGTLPNGC-NH(SEQ ID NO:40)
から選択され得る。
一実施形態において、式(2)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPSHGTLPNGSC-OH(SEQ ID NO:33);
Ac-IGLHDPSHGTLPNGSC-OH(SEQ ID NO:34);
H-IGLHDPSHGTLPNGSC-NH(SEQ ID NO:35);及び
Ac-IGLHDPSHGTLPNGSC-NH(SEQ ID NO:36)
から選択され得る。
一実施形態において、式(2)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPSHGTLPNG-OH(SEQ ID NO:74);
Ac-IGLHDPSHGTLPNG-OH(SEQ ID NO:75);
H-IGLHDPSHGTLPNG-NH(SEQ ID NO:76);及び
Ac-IGLHDPSHGTLPNG-NH(SEQ ID NO:77)
から選択され得る。
別の実施形態において、INGAP-PPペプチドアナログは以下の一般式を含み、
-IGLHDPSHGTLPAG(X-R (3);
式中、mは0又は1であり;Rは-H又は-Acから選択され;Rは-OH又は-NHから選択され;及び
が-Hであり、Rが-OHであり、mが1であることが確立されると、Xはグルタミン酸(E)、システイン(C)、又はリジン(K)から選択され;及び
が-Hであり、Rが-OHであり、mが1であることが確立されないと、Xはセリン(S)、グルタミン酸(E)、システイン(C)、又はリジン(K)から選択される。
一実施形態では、式(3)のINGAP-PPペプチドアナログは、H-IGLHDPSHGTLPAGE-OH(SEQ ID NO:27)及びH-IGLHDPSHGTLPAGK-OH(SEQ ID NO:23)から選択され得る。
一実施形態では、式(3)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
Ac-IGLHDPSHGTLPAGS-NH(SEQ ID NO:29);
H-IGLHDPSHGTLPAGS-NH(SEQ ID NO:41);及び、
Ac-IGLHDPSHGTLPAGS-OH(SEQ ID NO:12)
から選択され得る。
一実施形態では、式(3)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPSHGTLPAGC-OH(SEQ ID NO:46);
Ac-IGLHDPSHGTLPAGC-OH(SEQ ID NO:47);
H-IGLHDPSHGTLPAGC-NH(SEQ ID NO:48);及び、
Ac-IGLHDPSHGTLPAGC-NH(SEQ ID NO:49)
から選択され得る。
一実施形態では、式(3)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPSHGTLPAG-OH(SEQ ID NO:73);
H-IGLHDPSHGTLPAG-NH(SEQ ID NO:28);及び、
Ac-IGLHDPSHGTLPAG-NH(SEQ ID NO:30)
から選択され得る。
一実施形態では、INGAP-PPペプチドアナログは以下の一般式を含み:
-IGLHDPSHGTLPAGSX-R (4);
式中、Xはリジン(K)又はシステイン(C)から選択され;Rは-H又は-Acから選択され、Rは-OH又は-NHから選択される。
一実施形態では、式(4)のINGAP-PPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPSHGTLPAGSK-OH(SEQ ID NO:9);
H-IGLHDPSHGTLPAGSC-OH(SEQ ID NO:42);
Ac-IGLHDPSHGTLPAGSC-OH(SEQ ID NO:43);
H-IGLHDPSHGTLPAGSC-NH(SEQ ID NO:44);及び、
Ac-IGLHDPSHGTLPAGSC-NH(SEQ ID NO:45)
から選択され得る。
一実施形態では、HIPペプチドアナログは以下の一般式を含み:
GLHDPTQGTXPXGE (5);
式中、Xはイソロイシン(I)又はD-イソロイシンから選択され;Xはグルタミン酸(E)又はロイシン(L)から選択され;ならびに、
がイソロイシン(I)であり、Xがグルタミン酸(E)であることが確立されると、Xはアラニン(A)又はα-アミノ-イソ酪酸から選択され;ならびに、
がイソロイシン(I)であり、Xがグルタミン酸(E)であることが確立されないと、Xは、アラニン(A)、アスパラギン(N)、又はα-アミノ-イソ酪酸から選択される。
一実施形態では、式(5)のHIPペプチドアナログは以下のペプチド
H-IGLHDPTQGTEP(Aib)GE-OH(SEQ ID NO:51);
H-(D-イソロイシン)GLHDPTQGTEPNGE-OH(SEQ ID NO:
55);及び、
H-IGLHDPTQGTLPNGE-OH(SEQ ID NO:58)
から選択され得る。
一実施形態では、式(5)のHIPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPTQGTEPAGE-OH(SEQ ID NO:50);
H-(D-イソロイシン)GLHDPTQGTEPAGE-OH(SEQ ID NO:53);及び、
H-IGLHDPTQGTLPAGE-OH(SEQ ID NO:59)
から選択され得る。
一実施形態では、HIPペプチドアナログは以下の一般式を含み:
-IGLHDPTQGTEPNGX-R (6);
式中、Rは-H又は-Acから選択され;Rは-OH又は-NHから選択され;ならびに、
が-Hであり、Rが-OHであることが確立されると、Xはセリン(S)又はシステイン(C)から選択され;ならびに、
が-Hであり、Rが-OHであることが確立されないと、Xはセリン(S)、グルタミン酸(E)、又はシステイン(C)から選択される。
一実施形態では、式(6)のHIPペプチドアナログは、以下のペプチド
Ac-IGLHDPTQGTEPNGE-OH(SEQ ID NO:54);
Ac-IGLHDPTQGTEPNGE-NH(SEQ ID NO:61);及び、
H-IGLHDPTQGTEPNGE-NH(SEQ ID NO:63)
から選択され得る。
一実施形態では、式(6)のHIPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPTQGTEPNGS-OH(SEQ ID NO:56);
H-IGLHDPTQGTEPNGC-OH(SEQ ID NO:64);
Ac-IGLHDPTQGTEPNGC-OH(SEQ ID NO:65);
H-IGLHDPTQGTEPNGC-NH(SEQ ID NO:66);及び、
Ac-IGLHDPTQGTEPNGC-NH(SEQ ID NO:67)
から選択され得る。
一実施形態では、HIPペプチドアナログは以下の一般式を含み:
-IGLHDPTQGTEPAG(X)n-R (7);
式中、Rは-H又は-Acから選択され;Rは-OH又は-NHから選択され;nは0又は1であり;Xはセリン(S)又はシステイン(C)から選択される。
一実施形態では、式(7)のHIPペプチドアナログは、以下のペプチド
H-IGLHDPTQGTEPAGS-OH(SEQ ID NO:57);
Ac-IGLHDPTQGTEPAG-NH(SEQ ID NO:60);
H-IGLHDPTQGTEPAGC-OH(SEQ ID NO:69);
Ac-IGLHDPTQGTEPAGC-OH(SEQ ID NO:70);
H-IGLHDPTQGTEPAGC-NH(SEQ ID NO:71);及び、
Ac-IGLHDPTQGTEPAGC-NH(SEQ ID NO:72)
から選択される。
一実施形態では、式(7)のHIPペプチドアナログは、以下のペプチド
Ac-IGLHDPTQGTEPAGE-OH(SEQ ID NO:52);
Ac-IGLHDPTQGTEPAGE-NH(SEQ ID NO:62);及び、
H-IGLHDPTQGTEPAGE-NH(SEQ ID NO:68)
から選択される。
本発明のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログは、任意の薬学的に許容可能な塩の形態で存在することができる。特に有用な塩の形態は、酢酸塩及び塩酸塩である。本発明のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログが、酸性基あるいはアルカリ基を有する場合、それらは薬学的に許容可能な塩の形態で提供される(例えば、J. Pharm. Sci. 1977, 66, 1-19; and Handbook of Pharmaceutical Salts, Properties, and Use; Stahl and Wermuth, Ed.; Wiley-VCH and VHCA: Zurich, Switzerland, 2002)。
薬学的に許容可能な塩の調製に適切な酸は、限定されないが、酢酸、2、2-ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L-アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセチルアミノ安息香酸、ホウ酸、(+)-樟脳酸、カンファースルホン酸、(+)-(1S)-カンファー-10-スルホン酸、デカン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、桂皮酸、クエン酸、環状酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、ドデシル硫酸、1,2-エタンジスルホン酸、エチルスルホン酸、2-ヒドロキシエチルスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクトース二酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D-グルコン酸、D-グルクロン酸、L-グルタミン酸、α-ケトグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、(+)―L-乳酸、(±)―DL-乳酸、ラクトース酸、ラウリン酸、マレイン酸、(-)―L-リンゴ酸、マロン酸、(±)―DL-マンデル酸、メタンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、1、5-ナフタレンジスルホン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、過塩素酸、リン酸、L-ピログルタミン酸、グルカル酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、L-酒石酸、チオシアン酸、p-トルエンスルフォン酸、ウンデシレン酸、及び吉草酸を含む。
薬学的に許容可能な塩の調製に適切な塩基は、限定されないが、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、水酸化亜鉛、又は水酸化ナトリウムなどの無機塩基;及び、L-アルギニン、ベネタミン(benethamine)、ベンザチン(benzathine)、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジメチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、2-(ジエチルアミノ)-エタノール、エタノールアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、イソプロピルアミン、N-メチル-グルカミン、ヒドラバミン(hydrabamine)、1H-イミダゾール、L-リジン、モルヒネ、4-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン、メチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、プロピルアミン、ピロリジン、1-(2-ヒドロキシエチル)ピロリジン、ピリジン、キヌクリジン、キノリン、イソキノリン、第二級アミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N-メチル-D-グルコサミン、2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパンジオール、及びトロメタミンを含む、第1級、第2級、第3級、及び第4級、脂肪族及び芳香族のアミンなどの有機塩基を含む。
本発明のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログは、薬学的に許容可能な担体と組み合わせて、患者の急性膵炎の処置のための組成物を調製することができる。薬学的に許容可能な担体は、例えば、水、リン酸ナトリウム、緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水、生理食塩水又はリンゲル液あるいは他の生理的緩衝液生理食塩水、又はグリコール、グリセロール、及びオリーブ油は注入可能な有機酸エステルなどの油などの他の溶媒あるいはビヒクルである。
薬学的に許容可能な担体は、本発明のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログの吸収度を安定化又は増強するためなどの物理的に許容可能な化合物を含んでもよい。これらの物理的に許容可能な化合物は、グルコース、スクロース、又はデキストランなどの炭水化物;アスコルビン酸又はグルタチオンなどの抗酸化剤;微生物膜を破壊することができるエチレンジアミン四酢酸(EDTA)などのキレート化剤;カルシウム又はマグネシウムなどの二価金属イオン;低分子量タンパク質;あるいは他の安定化剤又は賦形剤を含む。当業者は、生理学的に許容可能な化合物を含む薬学的に許容可能な担体の選択が、例えば、組成物の投与経路に依存することを知っている。
適切な担体及び製剤は当技術分野において公知である(例えば、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 19th ed., ed. A. R. Gennaro, Mack Publishing Company, Easton, PA (1995); and Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th ed., Mack Publishing Company, Easton PA (1990)を参照)。典型的には、製剤を等張にするために、薬学的に許容可能な塩の適切な量が製剤において使用される。溶液のpHは、一般に、約5~約8、例えば、約7~約7.5である。薬学的に許容可能な担体は当業者に知られている。これらは、典型的には、上記のような生理的なpHの滅菌水、生理食塩水、及び緩衝液などの溶液を含む、ヒトに薬物を投与するための標準的な担体である。医薬組成物は、担体、増粘剤、希釈液、緩衝液、防腐剤、界面活性剤、及び、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログの選択可能性を高める物質を含み得る。
さらに、担体は、マトリックスが、例えば、フィルム、リポソーム、非リポソーム脂質複合体、あるいは微粒子などの成形体(shaped articles)の形態であるか、又は当業者に公知の他の生体適合性のポリマー(例えば、米国特許第6,824,822号及び第8,329,648号を参照)である、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログに共有結合的に又は非共有結合的に結合される固体疎水性ポリマーの半透性の細胞外マトリックスなどの徐放あるいは制御放出の調製物のための担体を含み得る。リン脂質又は他の脂質からなるリポソームは、作成及び投与するのが比較的簡単である無毒で、生理学的に許容可能な、及び代謝可能な担体である(Gregoriadis, Liposome Technology, Vol. 1 (CRC Press, Boca Raton Fla. , 1984)。様々な薬物輸送方法が当業者に知られている(Langer, Nature 392 (Suppl): 5-10 (1998); Langer et al., Nature 428:487-492 (2004))。例えば、投与経路及び投与される組成物の濃度に応じて、特定の担体を選択できることは当業者にとって明白である。
医薬組成物は、局所又は全身処置の必要性及び処置される領域に応じて、多くの方法で投与することができる。様々な投与経路がINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログ、及び本発明の方法に利用可能であることが理解され得る。そのような投与経路には全身投与経路及び局所的投与経路が含まれ、限定されないが、静脈内又は腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、経皮送達、経皮的拡散又は電気泳動、吸入投与、経口投与、局所的注射、腔内投与、及び、生体分解可能な、あるいはリザーバーベースのインプラントなどの持続放出デバイスの局所的移植を含む持続放出送達デバイスが挙げられる。投与は、局所的に(眼科的に(ophthalmically)、経膣的に、直腸に、鼻腔内に)、経口的に、吸入によって、又は非経口的(例えば、点滴静注、皮下注射、腹腔内注射、あるいは筋肉内注射による)であってもよい。
非経口投与のための調製物は、無菌溶液注射剤又は非水溶媒、懸濁液及びエマルジョンを含む。非水溶媒の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルなどの植物油、及びオレイン酸エチルなどの注射可能な有機酸エステルを含む。水性担体は、水、アルコール/水溶液、塩性媒体及び緩衝媒体を含むエマルジョン又は懸濁液を含んでいる。非経口ビヒクルは、塩化ナトリウム溶液、リンゲルデキストロース、デキストロース及び塩化ナトリウム、乳酸リンゲル又は固定油を含む。静脈内ビヒクルは、流体、栄養素の補給物、電解質補充薬(リンゲルデキストロースなど)などを含む。例えば、抗菌剤、抗酸化剤、キレート化剤と不活性ガスなどの防腐剤及び他の添加剤が存在し得る。インスリンは公知なペプチド治療薬であり、したがって、インスリンの送達に使用される方法は、本発明のペプチド又はアナログのための送達方法として特に適しており、それは、限定されないが、シリンジ、ペン、注入ポンプ、吸入器、マウススプレー、錠剤などを含む。
一態様では、本発明は、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、あるいはそれらのアナログを含む医薬組成物を患者に投与する工程を含む、患者の急性膵炎を処置するための方法を提供する。一実施形態では、INGAP-PPペプチドアナログは、Ac-IGLHD PSHGT LPAGS-OHである。
他の態様では、本発明は、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログを含む医薬組成物を患者に投与する工程を含む、急性膵炎を患う患者の血中アミラーゼ及びリパーゼのレベルを低下させる方法を提供する。一実施形態では、INGAP-PPペプチドアナログは、Ac-IGLHD PSHGT LPAGS-OHである。さらなる態様では、本発明は、急性膵炎を患う患者の血中アミラーゼ及びリパーゼのレベルの低下させることによって、急性膵炎を患う患者を処置する方法を提供し、該方法は、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログを含む医薬組成物を患者に投与する工程を含む。一実施形態では、INGAP-PPペプチドアナログは、Ac-IGLHD PSHGT LPAGS-OHである。
他の態様では、本発明は、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログを含む医薬組成物を患者に投与する工程を含む、急性膵炎によって引き起こされる膵外傷を予防又は軽減するための方法を提供する。一実施形態では、INGAP-PPペプチドアナログは、Ac-IGLHD PSHGT LPAGS-OHである。
他の態様では、本発明は、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログを含む医薬組成物を患者に投与する工程を含む、炎症性の膵臓病あるいは症状を処置するための方法を提供する。一実施形態では、INGAP-PPペプチドアナログは、Ac-IGLHD PSHGT LPAGS-OHである。
したがって、本出願は、急性膵炎を患う患者の処置において、INGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログを含む医薬組成物の使用も提供する。
医薬組成物中のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログの投与量は、限定されないが、0.0005mg/kg/日-100mg/kg/日;例えば、約0.0005mg/kg/日、約0.001mg/kg/日、約0.005mg/kg/日、約0.01mg/kg/日、約0.025mg/kg/日、約0.05mg/kg/日、約0.1mg/kg/日、約0.25mg/kg/日、約0.5mg/kg/日、約0.75mg/kg/日、約1.0mg/kg/日、約1.25mg/kg/日、約1.50mg/kg/日、約1.75mg/kg/日、約2.0mg/kg/日、約2.5mg/kg/日、約5.0mg/kg/日、約10.0mg/kg/日、約15.0mg/kg/日、約25.0mg/kg/日、約50.0mg/kg/日、約75.0mg/kg/日、又は約100mg/kg/日などを含む広範囲で選択され得る。例示的な投与料の範囲は、限定されないが、0.0005mg/kg/日-0.005mg/kg/日、0.005mg/kg/日-0.05mg/kg/日、0.025mg/kg/日-0.25mg/kg/日、0.05mg/kg/日-0.5mg/kg/日、0.25mg/kg/日-2.5mg/kg/日、0.5mg/kg日-5.0mg/kg/日、2.5mg/kg/日-25.0mg/kg/日、5.0mg/kg/日-50.0mg/kg/日、又は25.0mg/kg/日-100mg/kg/日などを含む。
本発明のINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログはさらに、急性膵炎を患う患者のための同じ調製物中で、急性膵炎の処置のための他の既知又は開発予定の薬物と組み合わせることができるか、あるいは、異なる製剤を、急性膵炎を患う患者にそれぞれ投与することができる。急性膵炎の処置のためのINGAP-PPペプチド、HIPペプチド、又はそれらのアナログと組み合わせて使用される薬物は、限定されないが、グルカゴン、カルシトニン、成長抑制物質ホルモン、及びそのアナログ(オクトレオチドなど)などのトリプシン分泌阻害剤、ウリナスタチン、ガベキセートなどのプロテアーゼ阻害剤、ペントキシフィリンなどの腫瘍壊死因子α(TNFα)阻害剤、ならびに抗酸化剤、血小板活性化因子アンタゴニスト、プロバイオティクス、及び活性化プロテインCなどの急性膵炎を処置するための他の薬物を含む。
以下の実施例は本発明を例証するように意図されており、決して本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。
実施例1:タウロコール酸ナトリウムによって誘導された膵臓炎のモデル対するペプチドNO.12の効果
少なくとも7日の蓄積期間の後、60匹のメス及び70匹のオスのスプラーグドーリー(SD)ラットが研究に含まれた。5匹のメス及び8匹のオスを対照群としてランダムに選択した。他の5匹のメス及び8匹のオスを疑似群としてランダムに選択し、疑似群のラットの各々の腹腔を開き、綿棒を用いて十二指腸及び膵臓を優しく裏返して(flip)、その後、手術の完了後に腹筋及び皮膚を縫合した。タウロコール酸ナトリウム溶液を35mg/kgの投与量で胆膵管へと逆行性注射する方法を使用して、重症急性膵炎(SAP)ラットモデルを確立するために、残りの動物を割り当てた。モデル確立後の翌日に、モデル動物を24匹のラット(オス:メス=1:1)をそれぞれ有する4つの群、すなわち、モデル対照群(ビヒクル)、ペプチド12(0.05mg/kg)の低用量群、ペプチド12(0.25mg/kg)の中用量群、及びペプチド12(1.25mg/kg)の高用量群にランダムに分け、ペプチド12を生理食塩水に溶解した。
モデルの確立後の翌日に1回、2日目に1回の合計2日連続にわたって動物に皮下注射し、実験期間は3日であった。実験中に動物をケージによって観察し、その観察は、任意の動物の死亡又は瀕死があるかどうか、精神状態、行動活性、糞便の特徴、皮膚、毛、眼、耳、鼻、腹部、外部生殖器、肛門、手足、足、呼吸などを含んでいた。実験の終わりに、すべての生存ラットの体重を計測し、血液サンプルを採取して、各群のラットの血清中のアミラーゼ、カルシウム、及びリパーゼのレベルを検出した。一般的な解剖学的観察が、膵臓、胃腸管、腹水、胆道閉塞、肺うっ血、及び鹸化スポットの状態に注目して行われた。膵臓を、さらなる病理学的解析のために10%のホルマリン固定剤中で保存した。
各群の生存率が表5及び図1に示された。正常対照群及び偽手術された対照群において動物の死亡がなかったため、正常対照群及び疑似対照群の生存率は100%であった。モデル対照群の生存率は37.5%であった。モデル動物の生存率は、3つのペプチド12処置群すべてにおいて改善された。生存率の改善はペプチド12の投与量と関係し、1.25mg/kgの投与量のペプチド12における動物が最も有意な改善を示し、その生存率は66.7%であり、モデル対照群と比較した生存比は1.78であった。同時に、ペプチド12処置群の生存動物の活動状態及び精神状態は、モデル対照群の生存動物よりも著しく良好であった。生存動物の一般解剖学は、膵臓、胃腸管閉塞、腹水量、胆道閉塞、肺うっ血、及び、鹸化スポットの浮腫ならびに液化が、対照群のものと比較して、ペプチド12処置群において様々な程度で改善されたことを示した。
Figure 0007169673000007
正常な群及び偽手術された群と比較して、モデル対照群の血液中のアミラーゼ及びリパーゼのレベルが有意に上昇した。モデル対照群と比較して、ペプチド12処置群の血液中のアミラーゼ及びリパーゼのレベルが低下した(図2及び図3を参照)。
膵外傷の重症度を、膵臓のHEスライスを準備し、シュミツトのスコアリング基準を使用することにより評価して、膵臓の浮腫、炎症、出血、及び壊死の病理変化を評価した。肝臓学スコアリング基準が以下の表6に示される。合計の膵外傷は、上記4つの項目の合計として計算された。
Figure 0007169673000008
病理学的スコアが表7及び図4-8に示される。
Figure 0007169673000009
図4~図8で示されるように、ペプチド12の投与は、タウロコール酸ナトリウムによって引き起こされる膵臓の病理変化を、用量依存的な様式で軽減することがはっきりと分かる。
実施例2:セルレインで誘導された膵臓炎モデルに対するペプチド12の効果
6-8週齢のオスのBALB/cマウスが7日間以上蓄積された。一晩絶食させた後、10匹の動物を正常対照としてランダムに選択した。残りの動物の腹腔内にセルレイン50μg/kgを1時間毎に10回注入して急性膵炎を誘導させ、それらをモデル対照群及び0.025、0.25、2.5、及び25mg/kgのそれぞれの投与量のペプチド12処置群にランダムに分け、各群には10匹のマウスが存在した。4回目のセルレイン注射の5分前に、対応する投与量のペプチド12又は生理食塩水をマウスに与えた。
10回目のセルレイン注射の1時間後に実験を終了し、アミラーゼ及びリパーゼのレベルを判定するために血液サンプルを採取した。膵臓の重量を測定し、後の病理学的解析のために10%のホルマリン溶液中に固定した。
膵臓指標を、膵臓の浮腫の重症度を反映する膵臓の重量/体重として計算した。統計の結果が図9に示され、###は正常対照群と比較してP<0.001を意味し;**はモデル対照群と比較してP<0.01を意味し、***はモデル対照群と比較してP<0.001を意味する。図9に示されるように、膵臓指標は正常対照群と比較してモデル群において有意に増加し、膵臓指標は、ペプチド12処置群の0.025、0.25、及び2.5mg/kgの投与量で、用量依存的様式で有意に減少した。図10及び図11に示されるように、アミラーゼ及びリパーゼのレベルは、正常対照群のものと比較して、モデル対照群において有意に上昇した。モデル対照群と比較して、0.025、0.25、2.5、及び25mg/kgの投与量でのペプチド12処置群におけるアミラーゼ及びリパーゼのレベルは有意に低下した。図10において、###は正常対照群と比較してP<0.001を意味し;***はモデル対照群と比較してP<0.001を意味し;図11において、###は正常対照群と比較してP<0.001を意味し;***はモデル対照群と比較してP<0.001を意味することに留意されたい。
膵外傷の重症度を、膵臓のHEスライスを準備し、シュミツトのスコアリング基準を使用することにより評価して、膵臓の浮腫、炎症、出血、及び壊死の病理変化を評価した。
Figure 0007169673000010
病理学的スコアリング結果は、セルレインで誘導された膵臓炎のモデルにおいて明らかな出血及び壊死がなかったことを示し、浮腫ならびに炎症のスコアリング結果が図12及び図13に示された。図12において、###は正常対照群と比較してP<0.001を意味し;図13において、###は正常対照群と比較してP<0.001を意味し、はP<0.05を意味し、**はモデル対照群と比較してP<0.01を意味することに留意されたい。図12~図13は、正常対照群と比較して、モデル群において明らかな浮腫及び炎症損傷があり、膵臓の浮腫及び炎症はすべてペプチド12の処置で軽減されたことがわかる。
本明細書に開示される代表的な例は、本発明の説明を助けるように意図されており、本発明の範囲を制限することを意図するものではなく、またそのように解釈されてはならない。確かに、本明細書に示され、記載されるものに加えて、本発明の様々な変更及びその多くのさらなる実施形態が、以下の例及び本明細書で引用される科学的文献ならびに特許文献への参照を含むこの文書の全内容から当業者には明らかになるだろう。以下の例は、その様々な実施形態及びその同等物において、本発明の実施に適し得る重要な追加情報、例証、及びガイダンスを含む。

Claims (5)

  1. 急性膵炎を処置するための薬剤の製造におけるINGAP-PPペプチド又そのアナログの使用であって、ここで、ペプチド又そのアナログは以下の表2から選択されることを特徴とする使用。
    Figure 0007169673000011
    Figure 0007169673000012
    Figure 0007169673000013
  2. 急性膵炎を抱える患者の血液アミラーゼ及びリパーゼレベルを低下させるための薬剤の製造におけるINGAP-PPペプチド又はそのアナログの使用であって、ここで、ペプチド又はそのアナログは、以下の表2から選択されることを特徴とする使用。
    Figure 0007169673000014
    Figure 0007169673000015
    Figure 0007169673000016
  3. 炎症性膵臓疾患を処置するか、あるいは、急性膵炎により引き起こされる膵損傷を予防又は軽減するための薬剤の製造におけるINGAP-PPペプチド又はそのアナログの使用であって、ここで、ペプチド又はそのアナログは以下の表2から選択されることを特徴とする使用。
    Figure 0007169673000017
    Figure 0007169673000018
    Figure 0007169673000019
  4. INGAP-PPペプチド又はそのアナログは、SEQ ID NO:12である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の使用。
  5. INGAP-PPペプチド又はそのアナログは、1日あたり約0.025mg/Kgから約2.5mg/Kgの用量で投与される、請求項4に記載の使用。
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