JP7169553B2 - 樹脂製品の製造方法、樹脂製品製造システムおよび搬送装置 - Google Patents

樹脂製品の製造方法、樹脂製品製造システムおよび搬送装置 Download PDF

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Description

本開示は、樹脂製品の製造方法、樹脂製品製造システムおよび搬送装置に関する。
近年、環境負荷の低減を目的として、種々の方法によりリサイクルした樹脂が容器の製造に使用されている。リサイクルした樹脂を容器の製造に使用する場合、リサイクルした樹脂から異物を除去することが重要である。このような背景の下、容器を作製するための樹脂製品(例えば、プリフォーム)の原料となる樹脂ペレットに、リサイクルした樹脂(再生樹脂)を用いた複層ペレットが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2019-189678号公報
しかしながら、従来では、作製された樹脂ペレットは所定の温度まで冷却されて保管されているが、樹脂ペレットを収容する容器を密封することなく樹脂ペレットが長期間保管された場合、樹脂ペレットが水分を吸収する。このため、樹脂ペレットから例えば射出成形により樹脂製品を作製する場合には、冷却した樹脂ペレットを乾燥させるために、樹脂ペレットを再度所定の温度まで昇温させた後に、射出成形を行っている。このため、樹脂製品の生産性が低下するとともに、設備コストが増加するといった問題がある。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、環境負荷低減性を有する樹脂製品の生産性を向上させることが可能な、樹脂製品の製造方法、樹脂製品製造システムおよび搬送装置を提供することを目的とする。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法は、樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品の製造方法において、樹脂フレークを除染装置に供給する工程と、前記除染装置に供給された前記樹脂フレークを加熱することにより除染された溶融樹脂を作製する工程と、前記溶融樹脂から樹脂ペレットを作製する工程と、前記樹脂ペレットを結晶化する工程と、結晶化された前記樹脂ペレットを加熱しながら固相重合する工程と、固相重合された前記樹脂ペレットを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で成形装置に搬送する工程と、前記成形装置に搬送された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する工程とを備える、樹脂製品の製造方法である。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法は、樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品の製造方法において、樹脂フレークを除染装置に供給する工程と、前記除染装置に供給された前記樹脂フレークを加熱することにより除染された溶融樹脂を作製する工程と、前記溶融樹脂から樹脂ペレットを作製する工程と、前記樹脂ペレットを結晶化する工程と、結晶化された前記樹脂ペレットを加熱しながら固相重合する工程と、固相重合された前記樹脂ペレットを成形装置に搬送する工程と、前記成形装置に搬送された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する工程と、固相重合された前記樹脂ペレットを貯留装置に搬送する工程とを備え、固相重合された前記樹脂ペレットは、切換部によって前記成形装置と前記貯留装置との間で搬送方向を切り替えて搬送される、樹脂製品の製造方法である。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法において、前記固相重合された前記樹脂ペレットを貯留装置に搬送する工程において、前記樹脂ペレットは、40℃以上120℃以下の温度に冷却されてもよい。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法において、前記固相重合された前記樹脂ペレットを成形装置に搬送する工程において、前記樹脂ペレットは、140℃以上220℃以下の温度に維持された状態で前記成形装置に搬送されてもよい。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法において、前記貯留装置に搬送された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する工程を更に備えていてもよい。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法において、前記固相重合する工程において、前記樹脂ペレットは、180℃以上220℃以下の温度に加熱されてもよい。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法において、前記成形装置に搬送する工程において、攪拌装置によって前記樹脂ペレットを攪拌してもよい。
一実施の形態による樹脂製品製造システムは、樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品製造システムにおいて、前記樹脂フレークを供給する供給装置と、前記供給装置から供給された前記樹脂フレークを加熱することにより除染された溶融樹脂を作製する除染装置と、前記除染装置によって除染された前記溶融樹脂から樹脂ペレットを作製するペレット作製装置と、前記樹脂ペレットを結晶化する結晶化装置と、結晶化された前記樹脂ペレットを固相重合する固相重合装置と、固相重合された前記樹脂ペレットを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で搬送する搬送装置と、前記搬送装置によって搬送された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する成形装置とを備える、樹脂製品製造システムである。
一実施の形態による樹脂製品製造システムは、樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品製造システムにおいて、前記樹脂フレークを供給する供給装置と、前記供給装置から供給された前記樹脂フレークを加熱することにより除染された溶融樹脂を作製する除染装置と、前記除染装置によって除染された前記溶融樹脂から樹脂ペレットを作製するペレット作製装置と、前記樹脂ペレットを結晶化する結晶化装置と、結晶化された前記樹脂ペレットを固相重合する固相重合装置と、固相重合された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する成形装置と、固相重合された前記樹脂ペレットを貯留する貯留装置と、前記成形装置と前記貯留装置との間で前記樹脂ペレットの搬送方向を切り替える切換部とを備える、樹脂製品製造システムである。
一実施の形態による樹脂製品製造システムにおいて、前記貯留装置は、前記樹脂ペレットを冷却する冷却部を有していてもよい。
一実施の形態による樹脂製品製造システムにおいて、前記冷却部は、前記樹脂ペレットを40℃以上120℃以下の温度に冷却してもよい。
一実施の形態による樹脂製品製造システムにおいて、固相重合された前記樹脂ペレットを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で前記成形装置に搬送する搬送装置を更に備えていてもよい。
一実施の形態による樹脂製品製造システムにおいて、前記成形装置の上流側に設けられ、前記搬送装置によって搬送される前記樹脂ペレットを攪拌する攪拌装置を更に備えていてもよい。
一実施の形態による樹脂製品製造システムにおいて、前記成形装置は、前記樹脂ペレットを用いて射出成形する射出成形装置であり、前記樹脂製品製造システムは、前記射出成形装置から射出された樹脂が充填されるキャビティが形成された金型を保持する金型保持装置を更に備えていてもよい。
一実施の形態による搬送装置は、本開示による樹脂製品製造システムに用いられる搬送装置であって、固相重合された前記樹脂ペレットを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で搬送する、搬送装置である。
本開示によれば、環境負荷低減性を有する樹脂製品の生産性を向上させることができる。
図1は、第1の実施の形態による樹脂製品製造システムによって作製される樹脂製品を示す正面図である。 図2は、第1の実施の形態による樹脂製品製造システムを示す概略側面図である。 図3は、第1の実施の形態による樹脂製品製造システムの射出成形装置を示す断面図である。 図4は、第1の実施の形態による樹脂製品の製造方法を示すフローチャートである。 図5(a)-(c)は、第1の実施の形態による樹脂製品の製造方法を示す断面図である。 図6(a)-(c)は、第1の実施の形態による樹脂製品の製造方法を示す断面図である。 図7は、第2の実施の形態による樹脂製品製造システムを示す概略側面図である。 図8は、第2の実施の形態による樹脂製品の製造方法を示すフローチャートである。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本開示の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図6は第1の実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
まず、本開示による樹脂製品製造システムによって製造される樹脂製品について説明する。樹脂製品は、例えば、プラスチックボトルを製造するために用いられるプリフォームであってもよい。なお、樹脂製品がプリフォームである例を説明するが、このようなプリフォームに限られず、樹脂製品としては、射出成形、射出圧縮成形、圧縮成形またはダイレクトブロー成形によって製造される容器等の成形品であればよい。
図1に示すように、プリフォーム100は、口部101と、胴部102と、底部103とを備えている。
このうち口部101の外周には、プリフォーム100を2軸延伸ブロー成形してプラスチックボトル(図示せず)を作製した後、図示しないキャップを螺合するためのねじ部104が設けられている。また、口部101の下部には、環状のサポートリング105が突設されている。
胴部102は、円筒形状を有している。なお、胴部102は、口部101側から底部103側に向けて徐々に縮径する筒形状を有していてもよい。また、底部103は、略半球形状を有している。
このようなプリフォーム100は、合成樹脂材料を射出成形して作製することができる。
樹脂製品製造システム
次に、図2および図3により、第1の実施の形態による樹脂製品製造システムについて説明する。本実施の形態による樹脂製品製造システム1は、樹脂フレークFから樹脂製品を製造するためのものである。
図2に示すように、樹脂製品製造システム1は、樹脂フレークFを供給する供給装置2と、供給装置2から供給された樹脂フレークFを加熱することにより除染された溶融樹脂R1を作製する除染装置3と、除染装置3によって除染された溶融樹脂R1から樹脂ペレットPを作製するペレット作製装置10と、樹脂ペレットPを結晶化する結晶化装置15と、結晶化された樹脂ペレットPを固相重合する固相重合装置20と、固相重合された樹脂ペレットPを搬送する搬送装置25と、搬送装置25によって搬送された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する射出成形装置(成形装置)30とを備えている。また、樹脂製品製造システム1は、射出成形装置30の上流側に設けられ、搬送装置25によって搬送される樹脂ペレットPを攪拌する攪拌装置M(図3参照)を更に備えている。さらに、樹脂製品製造システム1は、射出成形装置30から射出された樹脂R2(図3参照)が充填されるキャビティ41(図3参照)が形成された金型40を保持する型締装置(金型保持装置)44を更に備えている。なお、本明細書中、「上流」とは、樹脂フレークF、溶融樹脂R1、樹脂ペレットPまたは樹脂R2(以下、単に「樹脂フレークF等」と記す)の流れ方向に対して、供給装置2に近い側をいい、「下流」とは、樹脂フレークF等の流れ方向に対して、金型40に近い側をいう。
このうち、供給装置2には、樹脂フレークFが収容されている。この樹脂フレークFは、使用済みのプラスチック製品を選別・粉砕・洗浄することによって作製されたものである。使用済みのプラスチック製品としては、例えばポリエステル容器であってもよい。
本開示において、「ポリエステル」とは、ジカルボン酸化合物とジオール化合物との共重合体を意味する。
ジカルボン酸化合物としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、エイコサンジオン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、メチルマロン酸およびエチルマロン酸、アダマンタンジカルボン酸、ノルボルネンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、1,8-ナフタレンジカルボン酸、4,4’-ジフェニルジカルボン酸、4,4’-ジフェニルエーテルジカルボン酸、5-ナトリウムスルホイソフタル酸、フェニルエンダンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、フェナントレンジカルボン酸、9,9’-ビス(4-カルボキシフェニル)フルオレン酸およびこれらのエステル誘導体などが挙げられる。
ジオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、ブタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロドデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノール、5-メチロール-5-エチル-2-(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-1,3-ジオキサン、シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル-4,4’-ジオール、2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2-ビス(4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3-メチル-1,2-シクロペンタジオール、4-シクロペンテン-1,3-ジオール、アダマンジオール、パラキシレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS,スチレングリコール、トリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトールなどが挙げられる。
ポリエステルの中でも、テレフタル酸と、エチレングリコールとの共重合体であるポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも記す)、またはこれに共重合モノマーが添加された改質ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
ポリエステルは、ジカルボン酸化合物およびジオール化合物以外のモノマーを含んでいてもよいが、その含有量は、全構成単位に対し、10モル%以下であることが好ましく、5モル%以下であることがより好ましく、3モル%以下であることがさらに好ましい。
このような樹脂フレークFは、小片状の樹脂体であり、例えば5mm角以上15mm角以下程度の大きさであってもよい。
次に、除染装置3について説明する。除染装置3は、主として減圧下で樹脂フレークFを加熱することにより、樹脂フレークFから汚染物質を揮発させて除去するとともに、樹脂フレークFを溶融させる役割を果たす。本実施の形態では、樹脂製品製造システム1は、1つの除染装置3を備えている。
除染装置3は、樹脂フレークFの除染を行う除染部3aと、除染部3aの下方に設けられた真空押出機5とを有している。このうち除染部3aには、除染部3a内を減圧させるための排気路4が連結されている。この排気路4は、図示しない真空ポンプに接続されている。そして、真空ポンプを駆動することにより、除染部3a内が減圧されるようになっている。除染時において、除染部3a内の圧力は10mbar以下であることが好ましい。除染部3a内の圧力を10mbar以下とすることにより、樹脂フレークFから汚染物質をより効果的に除去することができる。
また、除染部3a内には、図示しない回転軸を中心に回転可能に構成された加熱機構(図示せず)が設けられている。そして、加熱機構が回転することにより、除染部3a内に供給された樹脂フレークFが加熱されて、汚染物質が揮発されるようになっている。また、除染時において、除染部3a内の温度は180℃以上であることが好ましい。除染部3a内の温度を180℃以上とすることにより、樹脂フレークFから汚染物質をより効果的に除去することができる。また、除染時において、除染部3a内に窒素が注入されてもよい。除染部3a内に窒素を注入することにより、除染部3a内における樹脂フレークFの酸化が低減されるため、樹脂製品の黄変を低減することができる。なお、図示はしないが、除染装置3には、樹脂フレークFを加熱する前に、樹脂フレークFから埃等の異物を取り除きながら樹脂フレークFを乾燥させるための乾燥室が設けられていてもよい。
真空押出機5は、除染部3aとフィルタ6とを連結している。この真空押出機5内には、回転することにより樹脂フレークFを溶融して溶融樹脂R1を作製するスクリュ5aが設けられている。そして、スクリュ5aを回転させることにより、真空押出機5の下流側に設けられたフィルタ6に溶融樹脂R1が押し出されるようになっている。なお、上述した除染部3a内において樹脂フレークFが溶融されることにより溶融樹脂R1が作製され、溶融された状態の樹脂(溶融樹脂R1)が真空押出機5に供給されるようになっていてもよい。
フィルタ6は、溶融樹脂R1中の微小な異物を除去するためのものである。このフィルタ6は、例えば、25μm以上40μm以下程度の孔径を有する多数の小孔が形成されたメッシュフィルタ等であってもよい。
フィルタ6の下流側には、ペレット作製装置10が設けられている。ペレット作製装置10は、フィルタ6から押し出された溶融樹脂R1を粒状にカットすることにより、樹脂ペレットPを作製するものである。ここで、樹脂ペレットPとは、最大幅が1mm以上7mm以下程度の樹脂塊であり、例えば円柱形状または球形状を有していてもよい。
ペレット作製装置10は、溶融樹脂R1を冷却することなく溶融させた状態でカットする、いわゆるホットカット方式によって樹脂ペレットPを作製してもよく、溶融樹脂R1を冷却した後の状態でカットする、いわゆるコールドカット方式によって樹脂ペレットPを作製してもよい。また、溶融樹脂R1を冷却する場合、水を溶融樹脂R1に直接かける水冷方式、水をミストにして溶融樹脂R1にかけるミスト冷却方式または空気を溶融樹脂R1に当てる空冷方式等の冷却方式を採用することができる。なお、ペレット作製装置10は、公知の構成を採用することができるため、本明細書内において、詳細な説明は省略する。
ペレット作製装置10の下流側には、結晶化装置15が設けられている。結晶化装置15は、ペレット作製装置10から供給された樹脂ペレットPを140℃程度に加熱することによって結晶化させるものである。また、結晶化時において、結晶化装置15内に窒素が注入されてもよい。結晶化装置15内に窒素を注入することにより、結晶化装置15内における樹脂ペレットPの酸化が低減されるため、樹脂製品の黄変を低減することができる。
固相重合装置20は、減圧下で樹脂ペレットPを加熱することにより樹脂ペレットPを固相重合するものであり、樹脂ペレットPを固相重合することにより樹脂ペレットPの粘度(IV値)を増加させる役割を果たす。この固相重合装置20には、図示しない減圧機構および加熱機構が設けられており、所望の圧力下において樹脂ペレットPが所望の温度に加熱されるように構成されている。上述した樹脂フレークFが例えばPETフレークである場合、固相重合装置20において、樹脂ペレットPのIV値は、0.72dL/g以上0.92dL/g以下程度まで増加されてもよい。なお、IV値は、JIS K 7390:2003の条件に準拠した測定方法により、測定することができる。
また、固相重合装置20は、減圧下で樹脂ペレットPを加熱することにより、樹脂ペレットPの除染効果を高める役割も果たす。すなわち、樹脂ペレットPに汚染物質が残存している場合であっても、固相重合装置20によって樹脂ペレットPが加熱されることにより、樹脂ペレットPに残存している汚染物質が揮発して除去される。また、固相重合時において、固相重合装置20内の圧力は10mbar以下であることが好ましい。固相重合装置20内の圧力を10mbar以下とすることにより、樹脂ペレットPから汚染物質をより効果的に除去することができる。また、固相重合時において、固相重合装置20内の温度は180℃以上であることが好ましい。固相重合装置20内の温度を180℃以上とすることにより、樹脂ペレットPから汚染物質をより効果的に除去することができる。また、固相重合時において、固相重合装置20内に窒素が注入されてもよい。固相重合装置20内に窒素を注入することにより、固相重合装置20内における樹脂ペレットPの酸化が低減されるため、樹脂製品の黄変を低減することができる。
搬送装置25は、固相重合された樹脂ペレットPを射出成形装置30に搬送するものである。この搬送装置25は、固相重合された樹脂ペレットPを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で搬送するように構成されている。樹脂ペレットPを140℃以上の温度に維持した状態で搬送することにより、樹脂ペレットPを用いて射出成形装置30によって射出成形する際に、樹脂ペレットPを乾燥させるために樹脂ペレットPを再度加熱する工程を省略することができる。このため、樹脂製品の製造時間を短縮させることができ、樹脂製品の生産性を向上させることができる。また、射出成形する際に樹脂ペレットPを加熱させる工程を省略させることができるため、省エネルギー化、樹脂製品の製造工程の低コスト化および樹脂製品の黄変の低減を図ることができる。また、搬送される樹脂ペレットPの温度が220℃以下であることにより、樹脂ペレットPが熱によって損傷を受けてしまうことを抑制することができる。また、搬送される樹脂ペレットPの温度が220℃以下であることにより、更なる省エネルギー化、樹脂製品の製造工程の低コスト化および樹脂製品の黄変の低減を図ることができる。このような搬送装置25は、図3に示すように、樹脂ペレットPが通過する搬送部26と、搬送部26の外周に設けられた加熱ヒータ27とを有している。このうち搬送部26は、金属、例えばステンレス製の配管であってもよい。このような構成により、搬送部26内を通過する樹脂ペレットPが加熱ヒータ27に加熱されることによって、樹脂ペレットPの温度が140℃以上220℃以下に維持されるようになっている。また、搬送部26内の表面には、微細な凹凸が形成されていてもよい。搬送部26内の表面に微細な凹凸が形成されていることにより、高温の樹脂ペレットPと搬送部26内の表面との摩擦が低減し、微粉の発生を抑制することができる。
また、搬送装置25の搬送部26内には、攪拌装置Mが配置されている。この攪拌装置Mは、搬送部26内を通過する樹脂ペレットPを攪拌するものである。攪拌装置Mが搬送部26を通過する樹脂ペレットPを攪拌することにより、高温状態に維持された樹脂ペレットP同士が、射出成形装置30に搬送される前に、互いに固着してしまうことを抑制することができる。この攪拌装置Mに用いられる攪拌翼は、例えばプロペラ翼、タービン翼、パドル翼、アンカー翼等であってもよい。また、図示された例においては1つの攪拌装置Mが搬送部26内に設けられている。しかしながら、これに限られず、搬送部26内に複数の攪拌装置Mが設けられていてもよい。とりわけ、樹脂ペレットPの流れ方向に沿って、複数の攪拌装置Mが設けられていることが好ましい。これにより、搬送部26内を通過する樹脂ペレットPを多段階にわたって攪拌することができる。このため、高温状態に維持された樹脂ペレットP同士が、射出成形装置30に搬送される前に、互いに固着してしまうことをより効果的に抑制することができる。
次に、射出成形装置30について説明する。この射出成形装置30は、樹脂ペレットPを用いて射出成形するものである。図3に示すように、射出成形装置30は、樹脂ペレットPが供給されるバレル50と、バレル50内に設けられ、樹脂ペレットPを溶融させるとともに、溶融した樹脂R2を下流側に送る搬送スクリュ60と、搬送スクリュ60を駆動する駆動部70と、バレル50の下流側に設けられ、搬送スクリュ60によって送られた樹脂R2を貯留する貯留部80と、貯留部80に貯留された樹脂R2を射出するノズル90とを有している。
このうち、バレル50は、上述した搬送装置25に連結されている。このバレル50の外周に、バレル50を加熱する加熱ヒータ51が配置されている。これにより、バレル50内に供給された樹脂ペレットPが加熱されるようになっている。また、バレル50には、搬送スクリュ60によって送られた樹脂R2を下流側に搬送するための第1流路31が接続されている。
搬送スクリュ60は、回転することにより、樹脂ペレットPを可塑化して、溶融された樹脂R2を作製する役割を果たす。この搬送スクリュ60には、螺旋状に周回したフライト61が設けられている。このフライト61によって樹脂ペレットPおよび樹脂R2に対して摩擦力が加えられ、当該摩擦力によって、樹脂ペレットPおよび樹脂R2が可塑化される。また、搬送スクリュ60は、上述した駆動部70によって、バレル50の長手方向に沿って、バレル50内を前進および後退するように構成されている。この搬送スクリュ60は、バレル50内の樹脂R2を貯留部80に送る際には、バレル50に対して前進するようになっている。搬送スクリュ60を駆動する駆動部70は、例えばモータ等であってもよい。
貯留部80は、搬送スクリュ60によって送られた樹脂R2を貯留するシリンダ81と、シリンダ81内に貯留された樹脂R2を押し出すプランジャ82とを含んでいる。プランジャ82は、駆動機構83によって、シリンダ81内を摺動しながら前進するとともに、樹脂R2の圧力によって、シリンダ81内を摺動しながら後退するように構成されている。プランジャ82がシリンダ81に対して後退した場合、シリンダ81内において、樹脂R2が貯留されるとともに計量されるようになっている。一方、プランジャ82がシリンダ81に対して前進した場合、ノズル90から射出成形金型(金型40)内に樹脂R2が射出されるようになっている。
また、貯留部80には、第1流路31によって搬送された樹脂R2を貯留部80に搬送するとともに、貯留部80に貯留された樹脂R2をノズル90へ供給するための第2流路32が接続されている。この第2流路32の途中には、上述した第1流路31が接続されている。また、第1流路31と第2流路32との間に、貯留部80に貯留された樹脂R2の逆流を防止するとともに、樹脂R2を貯留部80に貯留する際に、樹脂R2がノズル90に供給されることを防止する三方弁33が設けられている。後述するように、この三方弁33は、バレル50内に供給された樹脂R2を貯留部80に送る際には、第1流路31と第2流路32とが互いに連通するように開かれる。この場合、第1流路31はノズル90とは連通しない。一方、貯留部80に貯留された樹脂R2を金型40のキャビティ41に射出する際には、三方弁33は、第2流路32とノズル90とが互いに連通するように開かれる。この場合、第2流路32は第1流路31とは連通しない。このようにして、貯留部80に樹脂R2を送る際に、樹脂R2がノズル90に供給されることを防止するとともに、ノズル90から樹脂R2を射出する際に、樹脂R2がバレル50内に逆流することを抑制することができるようになっている。
次に、金型40について説明する。金型40は、キャビティ側金型42とコア43とを含んでいる。このうちキャビティ側金型42は、型締装置(金型保持装置)44の固定プラテン44aに取り付けられている。なお、型締装置44のうち固定プラテン44a以外の構成要素については、図示を省略している。この金型40は、型締装置44を用いて、キャビティ側金型42とコア43とを型締めすることにより、作製する樹脂製品の形状に対応するキャビティ41が形成されるようになっている。上述した型締装置44は、例えば、直圧式であってもよく、トグル式であってもよい。
樹脂製品の製造方法
次に、図4乃至図6により、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち樹脂製品の製造方法について説明する。
まず、供給装置2から樹脂フレークFを除染装置3に供給する(樹脂フレーク供給工程、図4の符号S1)。なお、除染装置3の除染部3a内は、図示しないポンプによって、排気路4を介して減圧されている。
次に、除染装置3に供給された樹脂フレークFを減圧下で加熱することにより除染された溶融樹脂R1を作製する(除染工程、図4の符号S2)。この際、まず、除染部3a内において、加熱機構(図示せず)を回転させる。これにより、除染部3a内に供給された樹脂フレークFが加熱される。また、樹脂フレークFが加熱されることにより、樹脂フレークFに付着した汚染物質が揮発する。これにより、汚染物質が樹脂フレークFから除去される。次に、汚染物質が除去された樹脂フレークFは、真空押出機5に供給される。そして、真空押出機5内に設けられたスクリュ5aを回転させることにより、樹脂フレークFが溶融して溶融樹脂R1が作製される。
次いで、溶融樹脂R1から樹脂ペレットPを作製する(樹脂ペレット作製工程、図4の符号S3)。この際、真空押出機5内に設けられたスクリュ5aを回転させることにより、溶融樹脂R1がフィルタ6に供給される。フィルタ6に供給された溶融樹脂R1は、フィルタ6を通過することによって、微小な異物が除去される。そして、フィルタ6から押し出された溶融樹脂R1を、ペレット作製装置10によって粒状にカットすることにより、樹脂ペレットPが作製される。なお、この際、ペレット作製装置10は、溶融樹脂R1を冷却することなく溶融させた状態でカットする、いわゆるホットカット方式によって樹脂ペレットPを作製してもよい。
次に、樹脂ペレットPを結晶化する(結晶化工程、図4の符号S4)。この際、まず、樹脂ペレットPが結晶化装置15に送られる。次に、樹脂ペレットPは、結晶化装置15によって140℃程度まで加熱される。これにより、樹脂ペレットPが結晶化される。
次いで、結晶化された樹脂ペレットPを加熱しながら固相重合する(固相重合工程、図4の符号S5)。樹脂ペレットPを固相重合する際、樹脂ペレットPは、まず、固相重合装置20に送られる。次に、固相重合装置20に送られた樹脂ペレットPは、減圧下で加熱される。これにより、樹脂ペレットPの粘度(IV値)が、後述する射出工程において好ましい粘度まで増加する。この際、例えば樹脂フレークFがPETフレークである場合、固相重合装置20において、溶融樹脂R1のIV値は、0.72dL/g以上0.92dL/g以下程度まで増加されてもよい。また、樹脂ペレットPが加熱されることにより、樹脂ペレットPに汚染物質が残存している場合であっても、樹脂ペレットPに残存している汚染物質が揮発して除去される。
固相重合装置20において、樹脂ペレットPは、180℃以上220℃以下の温度に加熱されてもよい。樹脂ペレットPが180℃以上の温度に加熱されることにより、樹脂ペレットPの粘度(IV値)を所望の粘度まで増加させることができる。また、樹脂ペレットPが180℃以上の温度に加熱されることにより、樹脂ペレットPに汚染物質が残存している場合であっても、樹脂ペレットPに残存している汚染物質を揮発させることにより、効果的に除去することができる。また、加熱された樹脂ペレットPの温度が220℃以下であることにより、樹脂ペレットPが熱によって損傷を受けてしまうことを抑制することができる。また、加熱された樹脂ペレットPの温度が220℃以下であることにより、省エネルギー化および樹脂製品の製造工程の低コスト化を図ることができる。
次に、図5(a)に示すように、固相重合された樹脂ペレットPを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で射出成形装置30に搬送する(搬送工程、図4の符号S6)。この際、樹脂ペレットPは、搬送装置25の搬送部26内を通過する。搬送部26内を通過する樹脂ペレットPは、搬送部26の外周に設けられた加熱ヒータ27によって加熱されながら、搬送部26内を通過する。このようにして、搬送部26内を通過する樹脂ペレットPが、140℃以上220℃以下の温度に維持されながら、射出成形装置30に搬送される。なお、この際、バレル50内に設けられた搬送スクリュ60は、バレル50に対して前進していてもよい。
また、この際、攪拌装置Mによって樹脂ペレットPを攪拌してもよい。これにより、高温状態に維持された樹脂ペレットP同士が、射出成形装置30に搬送される前に、互いに固着してしまうことを抑制することができる。
次に、射出成形装置30に搬送された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する。本実施の形態では、射出成形装置30に搬送された樹脂ペレットPを用いて射出成形する(射出工程、図4の符号S7)。この際、まず、図5(b)に示すように、樹脂ペレットPをバレル50に供給する(樹脂ペレット供給工程、図4の符号S71)。この場合、樹脂ペレットPを冷却することなく、140℃以上220℃以下の温度に維持された状態の樹脂ペレットPがバレル50に供給される。
次いで、バレル50内に供給された樹脂ペレットPは、搬送スクリュ60の周囲で加熱ヒータ51によって加熱される。また、この際、駆動部70(図3参照)によって搬送スクリュ60を回転させる。これにより、バレル50内に供給された樹脂ペレットPは、搬送スクリュ60のフライト61によって摩擦力が加えられ、当該摩擦力によって、可塑化される。このようにして、図5(c)に示すように、溶融された樹脂R2が作製される。
また、搬送スクリュ60は、樹脂R2の圧力によって、バレル50に対して徐々に後退する。なお、この際、三方弁33は閉じられており、樹脂R2は、貯留部80には供給されないようになっている。このようにして、バレル50内および第1流路31内に、所定の量の樹脂R2が貯められる。なお、搬送スクリュ60は、駆動部70によってバレル50に対して後退させられてもよい。
次いで、図6(a)に示すように、バレル50内の樹脂R2を貯留部80に送り込む(送り込み工程、図4の符号S72)。この際、まず、第1流路31と第2流路32とが互いに連通するように、三方弁33を開く。この場合、第1流路31はノズル90とは連通しない。次に、駆動部70によって搬送スクリュ60の回転を停止させる。そして、駆動部70によって搬送スクリュ60をバレル50に対して前進させる。これにより、樹脂R2は、第1流路31および第2流路32を通って貯留部80のシリンダ81内に送られる。なお、樹脂R2を貯留部80のシリンダ81内に送る際に、駆動部70によって搬送スクリュ60を回転させながら、搬送スクリュ60をバレル50に対して前進させてもよい。
ここで、貯留部80のプランジャ82は、樹脂R2がシリンダ81内に送られる前にはシリンダ81に対して前進しており(図5(b)-(c)参照)、シリンダ81内に送られた樹脂R2の圧力により、シリンダ81に対して徐々に後退する。そして、シリンダ81内のプランジャ82が所定の位置に後退するまで、樹脂R2が貯留部80のシリンダ81内に送られる。このようにして、貯留部80に貯留される樹脂R2の計量が行われる。
次に、図6(b)に示すように、貯留部80に貯留された樹脂R2をノズル90側に送り出す(送り出し工程、図4の符号S73)。この際、まず、第2流路32とノズル90とが互いに連通するように、三方弁33を開く。この場合、第2流路32は第1流路31とは連通しない。次に、貯留部80の駆動機構83(図3参照)によって、プランジャ82をシリンダ81に対して前進させる。これにより、シリンダ81内に貯留された樹脂R2は、第2流路32およびノズル90を通って金型40のキャビティ41内に押し出される。
そして、キャビティ41内に押し出された樹脂R2は、キャビティ41内で冷却されて固化される。このようにして、キャビティ41内において、樹脂製品が得られる。
なお、樹脂製品の製造工程において、上述した除染工程(図4の符号S2)、樹脂ペレット作製工程(図4の符号S3)、結晶化工程(図4の符号S4)、固相重合工程(図4の符号S5)、搬送工程(図4の符号S6)、および射出工程のうち樹脂ペレット供給工程(図4の符号S71)の各工程は、それぞれ連続して行われてもよい。
その後、図6(c)に示すように、上述した送り込み工程(図4の符号S72)が行われ、バレル50内の樹脂R2が貯留部80に送られる。そして、上述した送り出し工程(図4の符号S73、図6(b))が行われる。このようにして、上述した送り込み工程(図4の符号S72)および送り出し工程(図4の符号S73)を繰り返す。これにより、連続的に樹脂製品を製造する。
以上のように本実施の形態によれば、樹脂製品の製造方法が、除染装置3に供給された樹脂フレークFを加熱することにより除染された溶融樹脂R1を作製する工程と、溶融樹脂R1から樹脂ペレットPを作製する工程と、樹脂ペレットPを結晶化する工程と、結晶化された樹脂ペレットPを加熱しながら固相重合する工程と、固相重合された樹脂ペレットPを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で射出成形装置30に搬送する工程と、射出成形装置30に搬送された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する工程とを備えている。これにより、樹脂ペレットPを用いて射出成形装置30によって射出成形する際に、搬送装置25によって搬送された樹脂ペレットPを再度加熱することなく、射出成形装置30に供給することができる。すなわち、固相重合された樹脂ペレットPが140℃以上220℃以下の温度に維持された状態で搬送されるため、樹脂ペレットPを乾燥させるために樹脂ペレットPを再度加熱する工程を省略することができる。このため、使用済みのプラスチック製品を選別・粉砕・洗浄することによって作製された樹脂フレークFから、環境負荷低減性を有する樹脂製品を製造する際に、樹脂製品の製造時間を短縮させることができ、樹脂製品の生産性を向上させることができる。また、射出成形する際に樹脂ペレットPを再度加熱する工程を省略することができるため、省エネルギー化および樹脂製品の製造工程の低コスト化を図ることができる。さらに、射出成形する際に樹脂ペレットPを再度加熱する工程を省略することができるため、射出成形する際に樹脂ペレットPを再度加熱する場合と比較して、樹脂ペレットPが受ける熱履歴を少なくすることができる。このため樹脂ペレットPから作製される樹脂製品に変色(黄変)等の不具合が生じてしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、射出成形装置30に搬送する工程において、攪拌装置Mによって樹脂ペレットPを攪拌する。これにより、樹脂ペレットP同士が、射出成形装置30に搬送される前に、互いに固着してしまうことを抑制することができる。とりわけ、射出成形装置30に搬送される樹脂ペレットPは、140℃以上220℃以下の温度に維持されており、樹脂ペレットP同士が固着しやすくなっている。これに対して、攪拌装置Mによって樹脂ペレットPを攪拌することにより、樹脂ペレットPが高温状体に維持されていた場合であっても、高温状態に維持された樹脂ペレットP同士が、射出成形装置30に搬送される前に、互いに固着してしまうことを抑制することができる。
なお、上述した本実施の形態において、樹脂製品製造システム1が、1つの除染装置3を備えている例を示したが、これに限られない。図示はしないが、例えば、樹脂製品製造システム1が複数の除染装置3を備えていてもよい。樹脂製品製造システム1が複数の除染装置3を備えていることにより、溶融樹脂R1の除染効果を高めることができる。
また、上述した本実施の形態において、樹脂製品を成形する成形装置が射出成形装置30である例について説明したが、これに限られない。図示はしないが、例えば、成形装置が、射出圧縮成形、圧縮成形またはダイレクトブロー成形を行う成形装置であってもよく、樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する際に、射出圧縮成形、圧縮成形またはダイレクトブロー成形によって樹脂製品が成形されてもよい。
第2の実施の形態
次に、図7および図8を参照して第2の実施の形態について説明する。図7および図8に示す第2の実施の形態は、主として、樹脂製品製造システムが、固相重合された樹脂ペレットを貯留する貯留装置を備えている点が第1の実施の形態と異なるものである。図7および図8において、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
樹脂製品製造システム
まず、図7により、第2の実施の形態による樹脂製品製造システムについて説明する。図7に示すように、樹脂製品製造システム1Aは、樹脂フレークFを供給する供給装置2と、供給装置2から供給された樹脂フレークFを加熱することにより除染された溶融樹脂R1を作製する除染装置3と、除染装置3によって除染された溶融樹脂R1から樹脂ペレットPを作製するペレット作製装置10と、樹脂ペレットPを結晶化する結晶化装置15と、結晶化された樹脂ペレットPを固相重合する固相重合装置20と、固相重合された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する射出成形装置(成形装置)30と、固相重合された樹脂ペレットPを貯留する貯留装置120と、成形装置30と貯留装置120との間で樹脂ペレットPの搬送方向を切り替える切換部130とを備えている。また、樹脂製品製造システム1Aは、第1の実施の形態と同様に、搬送装置25、攪拌装置M(図3参照)、型締装置(金型保持装置)44を更に備えている。
貯留装置120は、射出成形装置30が停止したときに、固相重合された樹脂ペレットPを貯留するためのものである。このような貯留装置120は、樹脂ペレットPが通過する第1搬送部121と、第1搬送部121の途中に設けられた冷却部122と、第1搬送部121を通過した樹脂ペレットPを貯留する貯留部(サイロ)123とを有している。このうち第1搬送部121は、搬送装置25の搬送部26の途中に連結されている。この第1搬送部121は、搬送装置25の搬送部26と同様に、金属、例えばステンレス製の配管であってもよい。また、第1搬送部121内の表面には、微細な凹凸が形成されていてもよい。第1搬送部121内の表面に微細な凹凸が形成されていることにより、樹脂ペレットPと第1搬送部121内の表面との摩擦が低減し、微粉の発生を抑制することができる。
冷却部122は、第1搬送部121を通過する樹脂ペレットPを冷却するためのものである。冷却部122が樹脂ペレットPを冷却することにより、貯留部123に貯留された樹脂ペレットP同士が、互いに固着してしまうことを抑制することができるようになっている。この冷却部122は、樹脂ペレットPを40℃以上120℃以下の温度に冷却することが好ましい。樹脂ペレットPの温度が40℃以上であることにより、樹脂ペレットPを冷却させる時間を短縮させることができるとともに、省エネルギー化を図ることができる。また、樹脂ペレットPの温度が120℃以下であることにより、貯留部123に貯留された樹脂ペレットP同士が、互いに固着してしまうことを効果的に抑制することができる。
貯留部123は、冷却部122によって冷却された樹脂ペレットPを貯留するためのものである。この貯留部123の容積は、例えば50m以上700m以下であってもよい。また、貯留部123には、貯留部123に貯留された樹脂ペレットPを射出成形装置30に搬送するための第2搬送部124が連結されている。この第2搬送部124は、第1搬送部121と同様に、金属、例えばステンレス製の配管であってもよい。また、第2搬送部124内の表面には、第1搬送部121と同様に微細な凹凸が形成されていてもよい。さらに、第2搬送部124の途中には、貯留部123に貯留された樹脂ペレットPを乾燥させるための乾燥装置125が設けられている。これにより、貯留部123に貯留された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する際に、樹脂ペレットPを乾燥装置125によって乾燥させることができるようになっている。
次に、切換部130について説明する。切換部130は、搬送装置25の搬送部26と、貯留装置120の第1搬送部121との間に設けられている。この切換部130は、図示しない制御装置に接続されており、制御装置からの信号により、成形装置30と貯留装置120との間で樹脂ペレットPの搬送方向を切り替えるように構成されている。
このような切換部130は、樹脂ペレットPを搬送装置25によって射出成形装置30に搬送する際に、樹脂ペレットPが貯留装置120に供給されることを防止するとともに、樹脂ペレットPを貯留装置120に貯留する際に、樹脂ペレットPが射出成形装置30に供給されることを防止する三方弁であってもよい。三方弁は、樹脂ペレットPを搬送装置25によって射出成形装置30に搬送する際には、固相重合装置20と射出成形装置30とが互いに連通するように開かれる。この場合、固相重合装置20は貯留装置120とは連通しない。一方、樹脂ペレットPを貯留装置120に貯留する際には、三方弁は、固相重合装置20と貯留装置120とが互いに連通するように開かれる。この場合、固相重合装置20は射出成形装置30とは連通しない。
樹脂製品の製造方法
次に、図8により、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち樹脂製品の製造方法について説明する。
まず、図4の符号S1~符号S5と同様に、樹脂フレーク供給工程(図8の符号S11)、除染工程(図8の符号S12)、樹脂ペレット作製工程(図8の符号S13)、結晶化工程(図8の符号S14)および固相重合工程(図8の符号S15)を順に行う。
ここで、樹脂製品には様々な形状の製品があり、製造する製品を切り替える場合には、金型40を交換する必要がある。そして、金型40を交換している間、射出成形装置30を稼働させることはできず、射出成形装置30を停止させる必要がある。また、射出成形装置30にトラブルが発生した場合においても、射出成形装置30を停止させなければならない場合がある。
一方、射出成形装置30を停止させた場合、固相重合装置20で処理された樹脂ペレットPを射出成形装置30に搬送することができなくなる。このため、射出成形装置30が停止した状態で固相重合装置20等を稼働し続けた場合、例えば固相重合装置20内に樹脂ペレットPを留めておく時間が長くなり、固相重合装置20内で樹脂ペレットPが処理される時間が長くなる。これにより、射出成形装置30を停止させた状態で作製した樹脂ペレットPと、射出成形装置30を稼働させた状態で作製した樹脂ペレットPとの間で、品質にバラツキが出てしまう場合がある。この場合、樹脂製品の品質を保つために樹脂ペレットPを廃棄しなければならないため、材料ロスが増えてしまうといった問題がある。また、射出成形装置30と共に固相重合装置20等を停止した場合、固相重合装置20等の処理能力が制限されてしまうといった問題もある。
これに対して本実施の形態では、固相重合された樹脂ペレットPは、切換部130によって射出成形装置30と貯留装置120との間で搬送方向を切り替えて搬送される。これにより、射出成形装置30が停止している場合であっても、固相重合された樹脂ペレットPを貯留装置120に貯留することができる。すなわち、射出成形装置30を停止させた状態で固相重合装置20等を稼働し続けた場合であっても、固相重合装置20で処理された樹脂ペレットPを貯留装置120に搬送することができる。これにより、例えば固相重合装置20内に樹脂ペレットPを留めておく時間が長くなることを抑制することができ、固相重合装置20内で樹脂ペレットPが処理される時間が長くなることを抑制することができる。このため、固相重合装置20内で樹脂ペレットPが処理される時間にバラツキが出てしまうことを抑制することができる。この結果、射出成形装置30を停止させた状態で作製した樹脂ペレットPと、射出成形装置30を稼働させた状態で作製した樹脂ペレットPとの間で、品質にバラツキが出てしまうことを抑制することができる。このため、射出成形装置30が停止した場合の材料ロスを低減することができる。また、樹脂ペレットPを貯留装置120に貯留することができるため、射出成形装置30が停止している場合であっても、固相重合装置20等を稼働し続けることができる。このため、固相重合装置20等の処理能力が制限されてしまうこともない。
切換部130によって射出成形装置30と貯留装置120との間で搬送方向を切り替えて樹脂ペレットPを搬送する際、まず、樹脂製品の製造中に、図示しない制御装置によって、射出成形装置30が稼働しているか否かが判断される(図8の符号S16)。制御装置によって射出成形装置30が稼働していると判断された場合(図8の符号S16のYES)、固相重合された樹脂ペレットPを射出成形装置30に搬送する(第1搬送工程、図8の符号S17)。この際、まず、固相重合装置20と射出成形装置30とが互いに連通するように、切換部(三方弁)130が開かれる。この場合、固相重合装置20は貯留装置120とは連通しない。これにより、搬送装置25によって、固相重合された樹脂ペレットPが射出成形装置30に搬送される。この際、樹脂ペレットPは、140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で射出成形装置30に搬送されてもよい。また、この際、攪拌装置Mによって樹脂ペレットPを攪拌してもよい。これにより、高温状態に維持された樹脂ペレットP同士が、射出成形装置30に搬送される前に、互いに固着してしまうことを抑制することができる。
その後、射出成形装置30に搬送された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する。この場合、例えば、図4の符号S7と同様に、樹脂ペレット供給工程(図8の符号S181)、送り込み工程(図8の符号S182)および送り出し工程(図8の符号S183)を順に行うことにより、射出成形装置30に搬送された樹脂ペレットPを用いて射出成形する(射出工程、図8の符号S18)。このようにして、樹脂製品が得られる。
一方、図示しない制御装置によって、射出成形装置30が稼働していないと判断された場合(図8の符号S16のNO)、固相重合された樹脂ペレットPを貯留装置120に搬送する(第2搬送工程、図8の符号S19)。この際、まず、固相重合装置20と貯留装置120とが互いに連通するように、切換部(三方弁)130が開かれる。この場合、固相重合装置20は射出成形装置30とは連通しない。これにより、固相重合された樹脂ペレットPが貯留装置120に搬送される。この際、樹脂ペレットPは、貯留装置120の冷却部122によって40℃以上120℃以下の温度に冷却されてもよい。冷却部122が樹脂ペレットPを冷却することにより、貯留部123に貯留された樹脂ペレットP同士が、互いに固着してしまうことを抑制することができる。
また、この間、図示しない制御装置によって、射出成形装置30が稼働しているか否かが判断され続ける(図8の符号S20)。そして、制御装置によって射出成形装置30が稼働していないと判断されている場合(図8の符号S20のNO)、固相重合された樹脂ペレットPを貯留装置120に搬送し続ける(第2搬送工程、図8の符号S19)。一方、制御装置によって射出成形装置30が稼働していると判断された場合(図8の符号S20のYES)、固相重合された樹脂ペレットPを射出成形装置30に搬送する(第1搬送工程、図8の符号S17)。
このようにして、固相重合された樹脂ペレットPは、切換部130によって射出成形装置30と貯留装置120との間で搬送方向を切り替えて搬送される。
なお、固相重合装置20の処理が停止した後に、貯留装置120に搬送された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形してもよい。この場合、乾燥装置125により樹脂ペレットPを乾燥させた後に、射出成形装置30によって、樹脂ペレットPを用いて射出成形してもよい。
以上のように本実施の形態によれば、樹脂製品の製造方法が、除染装置3に供給された樹脂フレークFを加熱することにより除染された溶融樹脂R1を作製する工程と、溶融樹脂R1から樹脂ペレットPを作製する工程と、樹脂ペレットPを結晶化する工程と、結晶化された樹脂ペレットPを加熱しながら固相重合する工程と、固相重合された樹脂ペレットPを射出成形装置30に搬送する工程と、射出成形装置30に搬送された樹脂ペレットPを用いて樹脂製品を成形する工程と、固相重合された樹脂ペレットPを貯留装置120に搬送する工程とを備えている。また、固相重合された樹脂ペレットPは、切換部130によって射出成形装置30と貯留装置120との間で搬送方向を切り替えて搬送される。これにより、使用済みのプラスチック製品を選別・粉砕・洗浄することによって作製された樹脂フレークFから、環境負荷低減性を有する樹脂製品を製造することができるとともに、射出成形装置30が停止している場合であっても、固相重合された樹脂ペレットPを貯留装置120に貯留することができる。このため、射出成形装置30が停止した場合の材料ロスを低減することができる。また、樹脂ペレットPを貯留装置120に貯留することができるため、射出成形装置30が停止している場合であっても、固相重合装置20等を稼働し続けることができる。このため、固相重合装置20等の処理能力が制限されてしまうこともない。
なお、上述した本実施の形態において、図示しない制御装置によって射出成形装置30が稼働していないと判断された場合に、固相重合された樹脂ペレットPを貯留装置120に搬送する例について説明したが、これに限られない。例えば、固相重合装置20の処理能力と、射出成形装置30の処理能力とに基づいて、樹脂ペレットPの搬送方向が成形装置30と貯留装置120との間で自動的に切り替えられてもよい。この場合、例えば、固相重合装置20によって処理される樹脂ペレットPの量と、射出成形装置30によって使用される樹脂ペレットPの量との差に基づいて、切換部130が、自動的に、樹脂ペレットPの搬送方向を成形装置30と貯留装置120との間で定期的に切り替えるように構成されていてもよい。
また、上述した本実施の形態において、貯留装置120の第1搬送部121が、搬送装置25の搬送部26の途中に連結されている例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、貯留装置120の第1搬送部121が、固相重合装置20に直接連結されていてもよい。この場合、貯留装置120の第1搬送部121および搬送装置25の搬送部26の各々に、バルブ(切換部)を設けることにより、成形装置30と貯留装置120との間で樹脂ペレットPの搬送方向を切り替えることができる。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 樹脂製品製造システム
1A 樹脂製品製造システム
2 供給装置
3 除染装置
10 ペレット作製装置
15 結晶化装置
20 固相重合装置
25 搬送装置
30 射出成形装置
40 金型
41 キャビティ
44 型締装置
120 貯留装置
122 冷却部
130 切換部
F 樹脂フレーク
M 攪拌装置
P 樹脂ペレット
R1 溶融樹脂
R2 樹脂

Claims (14)

  1. 樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品の製造方法において、
    樹脂フレークを除染装置に供給する工程と、
    前記除染装置に供給された前記樹脂フレークを加熱することにより除染された溶融樹脂を作製する工程と、
    前記溶融樹脂から樹脂ペレットを作製する工程と、
    前記樹脂ペレットを結晶化する工程と、
    結晶化された前記樹脂ペレットを180℃以上220℃以下の温度に加熱しながら固相重合する工程と、
    固相重合された直後の前記樹脂ペレットを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で成形装置に搬送する工程と、
    前記成形装置に搬送された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する工程とを備え
    前記成形装置に搬送する工程において、前記樹脂ペレットは、搬送装置の搬送部内を通過し、
    前記搬送部内の表面に、前記樹脂ペレットとの摩擦を低減させるための凹凸が形成されている、樹脂製品の製造方法。
  2. 前記成形装置に搬送する工程において、固相重合された直後の前記樹脂ペレットを、140℃未満に冷却することなく、140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で成形装置に搬送する、請求項1に記載の樹脂製品の製造方法。
  3. 固相重合された前記樹脂ペレットを貯留装置に搬送する工程を更に備え、
    固相重合された前記樹脂ペレットは、切換部によって前記成形装置と前記貯留装置との間で搬送方向を切り替えて搬送される、請求項1または2に記載の樹脂製品の製造方法。
  4. 前記固相重合された前記樹脂ペレットを貯留装置に搬送する工程において、前記樹脂ペレットは、40℃以上120℃以下の温度に冷却される、請求項3に記載の樹脂製品の製造方法。
  5. 前記貯留装置に搬送された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する工程を更に備える、請求項3又は4に記載の樹脂製品の製造方法。
  6. 前記成形装置に搬送する工程において、攪拌装置によって前記樹脂ペレットを攪拌する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の樹脂製品の製造方法。
  7. 樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品製造システムにおいて、
    前記樹脂フレークを供給する供給装置と、
    前記供給装置から供給された前記樹脂フレークを加熱することにより除染された溶融樹脂を作製する除染装置と、
    前記除染装置によって除染された前記溶融樹脂から樹脂ペレットを作製するペレット作製装置と、
    前記樹脂ペレットを結晶化する結晶化装置と、
    結晶化された前記樹脂ペレットを180℃以上220℃以下の温度に加熱しながら固相重合する固相重合装置と、
    固相重合された直後の前記樹脂ペレットを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置によって搬送された前記樹脂ペレットを用いて樹脂製品を成形する成形装置とを備え
    前記搬送装置は、前記樹脂ペレットが通過する搬送部を少なくとも有し、
    前記搬送部内の表面に、前記樹脂ペレットとの摩擦を低減させるための凹凸が形成されている、樹脂製品製造システム。
  8. 前記搬送装置は、固相重合された直後の前記樹脂ペレットを、140℃未満に冷却することなく、140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で前記成形装置に搬送する、請求項7に記載の樹脂製品製造システム。
  9. 固相重合された前記樹脂ペレットを貯留する貯留装置と、
    前記成形装置と前記貯留装置との間で前記樹脂ペレットの搬送方向を切り替える切換部とを更に備える、請求項7または8に記載の樹脂製品製造システム。
  10. 前記貯留装置は、前記樹脂ペレットを冷却する冷却部を有している、請求項9に記載の樹脂製品製造システム。
  11. 前記冷却部は、前記樹脂ペレットを40℃以上120℃以下の温度に冷却する、請求項10に記載の樹脂製品製造システム。
  12. 前記成形装置の上流側に設けられ、前記搬送装置によって搬送される前記樹脂ペレットを攪拌する攪拌装置を更に備える、請求項7乃至11のいずれか一項に記載の樹脂製品製造システム。
  13. 前記成形装置は、前記樹脂ペレットを用いて射出成形する射出成形装置であり、前記樹脂製品製造システムは、前記射出成形装置から射出された樹脂が充填されるキャビティが形成された金型を保持する金型保持装置を更に備える、請求項7乃至12のいずれか一項に記載の樹脂製品製造システム。
  14. 請求項7乃至13のいずれか一項に記載の樹脂製品製造システムに用いられる搬送装置であって、
    固相重合された前記樹脂ペレットを140℃以上220℃以下の温度に維持した状態で搬送する、搬送装置。
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