JP2021084417A - 射出装置、樹脂製品製造装置および樹脂製品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂製品の生産性を向上させることが可能な、射出装置、樹脂製品製造装置および樹脂製品の製造方法を提供する。【解決手段】射出装置は、溶融樹脂を送り込む溶融樹脂送り部50Aと、溶融樹脂を貯留するとともに送り出す第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bとを備えている。溶融樹脂は、第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込まれる。第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂と第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂とは、第5流路35からノズル側に交互に送り出される。【選択図】図3
Description
本開示は、射出装置、樹脂製品製造装置および樹脂製品の製造方法に関する。
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルは、機械的特性、化学的安定性、耐熱性、ガスバリア性および透明性などに優れ、かつ安価であることから、飲料品などを充填する容器などの製造に広く使用されている。
近年、環境負荷の低減を目的として、種々の方法によりリサイクルしたポリエステルが容器の製造に使用されている。リサイクルしたポリエステルを容器の製造に使用する場合、リサイクルしたポリエステルから異物を除去することが重要である。このような背景の下、リサイクルしたプラスチックからプリフォームを作製するためのプリフォーム製造装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に示すプリフォーム製造装置は、熱可塑性樹脂フレーク中の汚染物質を除去する除染機と、除染機から供給された熱可塑性樹脂を射出成形する射出成形機とを備えている。
しかしながら、特許文献1に示す射出成形機では、樹脂を射出した後、樹脂を可塑化する可塑化スクリューが軸線方向に後退し、除染機から供給された樹脂を可塑化スクリューの回転によって再び可塑化している。この場合、可塑化スクリューが間欠的に回転して樹脂を可塑化している。また、特許文献1に示す射出成形機に供給される樹脂は溶融されており、除染機の供給スクリュー駆動装置は、可塑化スクリューの後退のタイミングに合わせて樹脂が射出部に供給されるように、供給スクリューを間欠的に駆動している。このように、除染機の供給スクリューが間欠的に駆動された場合、除染機の処理能力が制限されてしまうといった問題があり、プリフォームの生産性が低下するといった問題がある。このため、溶融された樹脂が供給された場合であっても、製造される樹脂製品の生産性を向上させることができる装置が求められている。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、樹脂製品の生産性を向上させることが可能な、射出装置、樹脂製品製造装置および樹脂製品の製造方法を提供することを目的とする。
一実施の形態による射出装置は、溶融樹脂を送り込む溶融樹脂送り部と、前記溶融樹脂を貯留するとともに貯留した前記溶融樹脂を送り出す第1樹脂貯留部と、前記溶融樹脂を貯留するとともに貯留した前記溶融樹脂を送り出す第2樹脂貯留部と、前記第1樹脂貯留部に貯留された前記溶融樹脂および前記第2樹脂貯留部に貯留された前記溶融樹脂を射出するノズルと、前記溶融樹脂送り部と前記第1樹脂貯留部とを互いに連結する第1流路と、前記溶融樹脂送り部と前記第2樹脂貯留部とを互いに連結する第2流路と、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を送り出す第3流路と、前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を送り出す第4流路と、前記第3流路および前記第4流路に連結されるとともに、前記第3流路および前記第4流路からの前記溶融樹脂を合流して前記ノズル側に送り出す第5流路とを備え、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出される、射出装置である。
一実施の形態による射出装置において、前記第1流路に第1弁が設けられ、前記第2流路に第2弁が設けられ、前記第3流路に第3弁が設けられ、前記第4流路に第4弁が設けられ、前記第1弁および前記第2弁をそれぞれ制御することにより、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、前記第3弁および前記第4弁をそれぞれ制御することにより、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出されてもよい。
一実施の形態による射出装置において、前記溶融樹脂送り部と前記第1流路と前記第2流路とを連結するとともに、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂を、選択的に前記第1流路および前記第2流路のいずれかに送り込む第1三方弁が設けられ、前記第3流路と前記第4流路と前記第5流路とを連結するとともに、前記第3流路および前記第4流路のいずれかからの前記溶融樹脂を、選択的に前記第5流路に送り込む第2三方弁が設けられ、前記第1三方弁を制御することにより、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、前記第2三方弁を制御することにより、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出されてもよい。
一実施の形態による射出装置において、前記第1流路と前記第1樹脂貯留部と前記第3流路とを連結するとともに、前記第1流路からの前記溶融樹脂を前記第1樹脂貯留部に送り込むことと、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を前記第3流路に送り込むこととを選択的に実行する第1三方弁が設けられ、前記第2流路と前記第2樹脂貯留部と前記第4流路とを連結するとともに、前記第2流路からの前記溶融樹脂を前記第2樹脂貯留部に送り込むことと、前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を前記第4流路に送り込むこととを選択的に実行する第2三方弁が設けられ、前記第1三方弁および前記第2三方弁をそれぞれ制御することにより、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、前記第1三方弁および前記第2三方弁をそれぞれ制御することにより、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出されてもよい。
一実施の形態による樹脂製品製造装置は、樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品製造装置において、前記樹脂フレークを供給する供給部と、前記供給部から供給された前記樹脂フレークを除染して前記溶融樹脂を作製する除染部と、前記除染部によって除染された前記溶融樹脂を射出する、本開示による射出装置とを備える、樹脂製品製造装置である。
一実施の形態による樹脂製品製造装置において、前記射出装置から射出された前記溶融樹脂が充填されるキャビティが形成された金型を保持する金型保持部を更に備えていてもよい。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法は、溶融樹脂送り部に溶融樹脂を供給する工程と、前記溶融樹脂送り部から、前記溶融樹脂を第1樹脂貯留部と第2樹脂貯留部とに交互に送り込む工程と、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とを、ノズル側に交互に送り出す工程とを備える、樹脂製品の製造方法である。
一実施の形態による樹脂製品の製造方法において、樹脂フレークを除染部に供給する工程と、前記除染部に供給された前記樹脂フレークを除染して前記溶融樹脂を作製する工程とを更に備えていてもよい。
本開示によれば、樹脂製品の生産性を向上させることができる。
以下、図面を参照して一実施の形態について説明する。図1乃至図8は一実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
まず、本開示による樹脂製品製造装置によって製造される樹脂製品について説明する。樹脂製品は、例えば、プラスチックボトルを製造するために用いられるプリフォームであってもよい。なお、樹脂製品がプリフォームである例を説明するが、このようなプリフォームに限られず、樹脂製品としては、容器等、射出成形によって製造される成形品であればよい。
図1に示すように、プリフォーム100は、口部101と、胴部102と、底部103とを備えている。
このうち口部101の外周には、プリフォーム100を2軸延伸ブロー成形してプラスチックボトル(図示せず)を作製した後、図示しないキャップを螺合するためのねじ部104が設けられている。また、口部101の下部には、環状のサポートリング105が突設されている。
胴部102は、円筒形状を有している。なお、胴部102は、口部101側から底部103側に向けて徐々に縮径する筒形状を有していてもよい。また、底部103は、略半球形状を有している。
このようなプリフォーム100は、合成樹脂材料を射出成形して作製することができる。
樹脂製品製造装置
次に、図2により、一実施の形態による樹脂製品製造装置について説明する。本実施の形態による樹脂製品製造装置1は、樹脂フレークFから樹脂製品を製造するためのものである。
次に、図2により、一実施の形態による樹脂製品製造装置について説明する。本実施の形態による樹脂製品製造装置1は、樹脂フレークFから樹脂製品を製造するためのものである。
図2に示すように、樹脂製品製造装置1は、樹脂フレークFを供給する供給部10と、供給部10から供給された樹脂フレークFを除染して溶融樹脂Rを作製する除染部20と、除染部20によって除染された溶融樹脂Rを射出する射出装置30とを備えている。また、樹脂製品製造装置1は、射出装置30から射出された溶融樹脂Rが充填されるキャビティ41(図6参照)が形成された金型40を保持する型締装置(金型保持部)44を更に備えている。
このうち、供給部10には、樹脂フレークFが収容されている。この樹脂フレークFは、使用済みのプラスチック製品を選別・粉砕・洗浄することによって作製されたものである。使用済みのプラスチック製品としては、例えばポリエステル容器であってもよい。
本開示において、「ポリエステル」とは、ジカルボン酸化合物とジオール化合物との共重合体を意味する。
ジカルボン酸化合物としては、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、エイコサンジオン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、メチルマロン酸およびエチルマロン酸、アダマンタンジカルボン酸、ノルボルネンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フェニルエンダンジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、フェナントレンジカルボン酸、9,9’−ビス(4−カルボキシフェニル)フルオレン酸およびこれらのエステル誘導体などが挙げられる。
ジオール化合物としては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘキサンジエタノール、デカヒドロナフタレンジメタノール、デカヒドロナフタレンジエタノール、ノルボルナンジメタノール、ノルボルナンジエタノール、トリシクロデカンジメタノール、トリシクロデカンエタノール、テトラシクロドデカンジメタノール、テトラシクロドデカンジエタノール、デカリンジメタノール、デカリンジエタノール、5−メチロール−5−エチル−2−(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−1,3−ジオキサン、シクロヘキサンジオール、ビシクロヘキシル−4,4’−ジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシルプロパン)、2,2−ビス(4−(2−ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル)プロパン、シクロペンタンジオール、3−メチル−1,2−シクロペンタジオール、4−シクロペンテン−1,3−ジオール、アダマンジオール、パラキシレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールS,スチレングリコール、トリメチロールプロパンおよびペンタエリスリトールなどが挙げられる。
ポリエステルの中でも、テレフタル酸と、エチレングリコールとの共重合体であるポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも記す)、またはこれに共重合モノマーが添加された改質ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
ポリエステルは、ジカルボン酸化合物およびジオール化合物以外のモノマーを含んでいてもよいが、その含有量は、全構成単位に対し、10モル%以下であることが好ましく、5モル%以下であることがより好ましく、3モル%以下であることがさらに好ましい。
このような樹脂フレークFは、例えば5mm角以上15mm角以下程度の大きさであってもよい。
次に、除染部20について説明する。除染部20は、主として減圧下で樹脂フレークFを加熱することにより、樹脂フレークFを溶融させるとともに、樹脂フレークFから汚染物資を揮発させて除去する役割を果たす。本実施の形態では、樹脂製品製造装置1は、1つの除染部20を備えている。なお、本明細書中、「上流」とは、溶融樹脂Rの流れ方向に対して、供給部10に近い側をいい、「下流」とは、溶融樹脂Rの流れ方向に対して、金型40に近い側をいう。
この除染部20には、除染部20内を減圧させるための排気路21が連結されている。この排気路21は、図示しない真空ポンプに接続されている。そして、真空ポンプを駆動することにより、除染部20内が減圧されるようになっている。また、除染部20内には、図示しない回転軸を中心に回転可能に構成された加熱機構(図示せず)が設けられている。そして、加熱機構が回転することにより、除染部20内に供給された樹脂フレークFが加熱されて溶融されるようになっている。
また、除染部20は、汚染物質が除去された溶融樹脂Rの粘度(IV値)を増加させる役割も果たす。この際、例えば樹脂フレークFがPETフレークである場合、除染部20において、溶融樹脂RのIV値は、0.72dL/g以上0.88dL/g以下程度まで増加されてもよい。なお、IV値は、JIS K 7390:2003の条件に準拠した測定方法により、測定することができる。
また、除染部20の下部には、除染部20と後述するフィルタ29とを連結する連結部22が設けられている。さらに、除染部20内には、溶融樹脂Rをフィルタ29に送るスクリュ(図示せず)が設けられている。そして、スクリュを回転させることにより、連結部22の下流側に設けられたフィルタ29に溶融樹脂Rが押し出されるようになっている。
フィルタ29は、溶融樹脂R中の微小な異物を除去するためのものである。このフィルタ29は、例えば、25μm以上40μm以下程度の孔径を有する多数の小孔が形成されたメッシュフィルタ等であってもよい。
次に、図2乃至図5により、射出装置30について説明する。
図2および図3に示すように、射出装置30は、溶融樹脂Rを送り込む溶融樹脂送り部50Aと、溶融樹脂Rを貯留するとともに貯留した溶融樹脂Rを送り出す第1樹脂貯留部80aと、溶融樹脂Rを貯留するとともに貯留した溶融樹脂Rを送り出す第2樹脂貯留部80bと、第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bの下流側に設けられ、第1樹脂貯留部80aに貯留された溶融樹脂Rおよび第2樹脂貯留部80bに貯留された溶融樹脂Rを射出するノズル90(図2参照)とを備えている。
ここでは、まず、溶融樹脂送り部50Aについて説明する。図4に示すように、溶融樹脂送り部50Aは、上述した除染部20によって除染された溶融樹脂Rが供給されるバレル50と、バレル50内に設けられ、溶融樹脂Rを下流側に送る搬送スクリュ60とを有している。
このうちバレル50は、上述したフィルタ29に連結されている。このバレル50の外周に、バレル50を加熱する加熱ヒータ51が配置されている。これにより、バレル50内に供給された溶融樹脂Rが加熱されるようになっている。また、バレル50の内部には、断面円形状の細長い内部空間が形成されている。この内部空間に、細長い搬送スクリュ60が配設されている。
搬送スクリュ60の中心軸線は、バレル50の中心軸線と同一軸線上に設けられている。搬送スクリュ60は、バレル50の内部で回転可能、かつバレル50の中心軸線に沿って、バレル50の長手方向に相対的に進退可能に構成されている。この搬送スクリュ60は、回転することにより、溶融樹脂Rを更に可塑化する役割を果たす。また、搬送スクリュ60には、螺旋状に周回したフライト61が設けられている。このフライト61によって、溶融樹脂Rに対して摩擦力が加えられ、当該摩擦力によって、溶融樹脂Rが更に可塑化される。また、搬送スクリュ60の回転によって、溶融樹脂Rを更に可塑化する場合、溶融樹脂Rの温度のばらつきを抑制することもできる。このため、高品質の樹脂製品を安定して作製することができる。このような搬送スクリュ60は、駆動部70によって回転させられように構成されており、搬送スクリュ60を駆動する駆動部70は、例えばモータ等であってもよい。
次に、第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bについて説明する。なお、第2樹脂貯留部80bの構成は、第1樹脂貯留部80aと略同一であるため、第2樹脂貯留部80bを説明する際には、第1樹脂貯留部80aを示す図5(図3に示すV-V線断面図)を用いて説明する。
図5に示すように、第1樹脂貯留部80aは、搬送スクリュ60によって送られた溶融樹脂Rを貯留する第1シリンダ81aと、第1シリンダ81a内に貯留された溶融樹脂Rを押し出す第1プランジャ82aとを含んでいる。このうち第1シリンダ81aの内部には、断面円形状の細長い内部空間が形成されている。この内部空間には、上記円形状に対応する断面円形状の上述した第1プランジャ82aが配設されている。
第1プランジャ82aは、駆動機構83aによって、第1シリンダ81a内を摺動しながら前進するとともに、溶融樹脂Rの圧力によって、第1シリンダ81a内を摺動しながら後退するように構成されている。
第1プランジャ82aの中心軸線は、第1シリンダ81aの中心軸線と同一軸線上に設けられている。第1プランジャ82aは、第1シリンダ81aの内部で回転することなく、第1シリンダ81aの中心軸線に沿って第1シリンダ81aの長手方向に相対的に進退可能に構成されている。第1プランジャ82aが第1シリンダ81aに対して後退した場合、第1シリンダ81a内において、溶融樹脂Rが貯留されるとともに計量されるようになっている。一方、第1プランジャ82aが第1シリンダ81aに対して前進した場合、ノズル90から射出成形金型(金型40)内に溶融樹脂Rが射出されるようになっている。このように、第1樹脂貯留部80aが、溶融樹脂Rを貯留する第1シリンダ81aと、第1シリンダ81a内に貯留された溶融樹脂Rを押し出す第1プランジャ82aとを含んでいることにより、第1シリンダ81a内において、射出される溶融樹脂Rを計量することができる。このため、作製される樹脂製品の重量のばらつきを効果的に抑制することができる。
第2樹脂貯留部80bは、搬送スクリュ60によって送られた溶融樹脂Rを貯留する第2シリンダ81bと、第2シリンダ81b内に貯留された溶融樹脂Rを押し出す第2プランジャ82bとを含んでいる。このうち第2プランジャ82bは、駆動機構83bによって、第2シリンダ81b内を摺動しながら前進するとともに、溶融樹脂Rの圧力によって、第2シリンダ81b内を摺動しながら後退するように構成されている。第2シリンダ81bおよび第2プランジャ82bのその他の構成は、上述した第1シリンダ81aおよび第1プランジャ82aの構成と略同一であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
再度図3を参照すると、射出装置30は、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとを互いに連結する第1流路31と、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとを互いに連結する第2流路32と、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rを送り出す第3流路33と、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rを送り出す第4流路34と、第3流路33および第4流路34に連結されるとともに、第3流路33および第4流路34からの溶融樹脂Rを合流してノズル90側に送り出す第5流路35とを備えている。
第1流路31は、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとを連通させている。第1流路31の一端(上流側の端部)は、溶融樹脂送り部50Aの出口側に接続されている。一方、第1流路31の他端(下流側の端部)は、第1樹脂貯留部80aの出入口側に接続されている。
第2流路32は、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとを連通させている。第2流路32の一端(上流側の端部)は、溶融樹脂送り部50Aの出口側に接続されている。一方、第2流路32の他端(下流側の端部)は、第2樹脂貯留部80bの出入口側に接続されている。
第3流路33は、第1樹脂貯留部80aと第5流路35とを連通させている。第3流路33の一端(上流側の端部)は、第1樹脂貯留部80aの出入口側に接続されている。一方、第3流路33の他端(下流側の端部)は、第5流路35の一端(上流側の端部)に接続されている。
第4流路34は、第2樹脂貯留部80bと第5流路35とを連通させている。第4流路34の一端(上流側の端部)は、第2樹脂貯留部80bの出入口側に接続されている。一方、第4流路34の他端(下流側の端部)は、第5流路35の一端(上流側の端部)に接続されている。
第5流路35の一端(上流側の端部)は、第3流路33と第4流路34との交点で、第3流路33および第4流路34と接続されている。一方、第5流路35の他端(下流側の端部)は、ノズル90に接続されている。
また、第1流路31に第1弁V1が設けられ、第2流路32に第2弁V2が設けられ、第3流路33に第3弁V3が設けられ、第4流路34に第4弁V4が設けられている。第1弁V1乃至第4弁V4は、それぞれ図示しない制御装置に接続されており、制御装置からの信号により開閉するように構成されている。
また、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込まれるようになっている。この場合、第1弁V1および第2弁V2をそれぞれ制御することにより、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rが、第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込まれる。
さらに、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとは、第5流路35からノズル90側に交互に送り出されるようになっている。この場合、第3弁V3および第4弁V4をそれぞれ制御することにより、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとが、第5流路35からノズル90側に交互に送り出される。
次に、金型40について説明する。図6に示すように、金型40は、キャビティ側金型42とコア43とを含んでいる。このうちキャビティ側金型42は、型締装置(金型保持部)44の固定プラテン44aに取り付けられている。なお、型締装置44のうち固定プラテン44以外の構成要素については、図示を省略している。この金型40は、型締装置44を用いて、キャビティ側金型42とコア43とを型締めすることにより、作製する樹脂製品の形状に対応するキャビティ41が形成されるようになっている。上述した型締装置44は、例えば、直圧式であってもよく、トグル式であってもよい。
樹脂製品の製造方法
次に、図7および図8により、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち樹脂製品の製造方法について説明する。なお、図8(a)−(c)において、溶融樹脂Rの流れを矢印で示している。
次に、図7および図8により、このような構成からなる本実施の形態の作用、すなわち樹脂製品の製造方法について説明する。なお、図8(a)−(c)において、溶融樹脂Rの流れを矢印で示している。
まず、供給部10から樹脂フレークFを除染部20に供給する(樹脂フレーク供給工程、図7の符号S1)。なお、除染部20内は、図示しないポンプによって、排気路21を介して減圧されている。
次に、除染部20に供給された樹脂フレークFを除染して溶融樹脂Rを作製する(除染工程、図7の符号S2)。この際、まず、除染部20内において、加熱機構(図示せず)を回転させる。これにより、除染部20内に供給された樹脂フレークFが加熱されて溶融する。また、樹脂フレークFが加熱されることにより、樹脂フレークFに付着した汚染物資が揮発する。これにより、汚染物質が樹脂フレークFから除去されて、溶融樹脂Rが作製される。
また、加熱機構の回転により、溶融樹脂Rが加熱されることによって、溶融樹脂Rの粘度(IV値)が、後述する射出工程において好ましい粘度まで増加する。この際、例えば樹脂フレークFがPETフレークである場合、除染部20において、溶融樹脂RのIV値は、0.72dL/g以上0.88dL/g以下程度まで増加されてもよい。
次に、除染部20内に設けられたスクリュ(図示せず)を回転させることにより、溶融樹脂Rが、除染部20から連結部22に押し出される。
次いで、溶融樹脂Rは、連結部22からフィルタ29に供給される。フィルタ29に供給された溶融樹脂Rは、フィルタ29を通過することによって、微小な異物が除去される。
次に、除染された溶融樹脂Rを溶融樹脂送り部50Aに供給する(溶融樹脂供給工程、図7の符号S3)。この際、溶融樹脂送り部50Aのバレル50内に溶融樹脂Rが供給される。そして、バレル50内に供給された溶融樹脂Rは、搬送スクリュ60の周囲で加熱ヒータ51によって加熱される。また、この際、駆動部70によって搬送スクリュ60を回転させる。これにより、バレル50内に供給された溶融樹脂Rは、搬送スクリュ60のフライト61によって摩擦力が加えられ、当該摩擦力によって、更に可塑化される。
次いで、溶融樹脂送り部50Aから、溶融樹脂Rを第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込む。また、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとを、ノズル90側に交互に送り出す。
この際、まず、溶融樹脂送り部50Aから、溶融樹脂Rを第1樹脂貯留部80aに送り込む(第1送り込み工程、図7の符号S4)。この場合、第1弁V1を開くとともに、第2弁V2および第3弁V3を閉じる。これにより、図8(a)に示すように、溶融樹脂Rは、第1流路31を通って第1樹脂貯留部80aの第1シリンダ81a(図5参照)内に送られる。また、第2弁V2および第3弁V3を閉じていることにより、溶融樹脂Rは、第2樹脂貯留部80bおよび第5流路35には供給されない。
ここで、図示はしないが、第1樹脂貯留部80aの第1プランジャ82a(図5参照)は、溶融樹脂Rが第1シリンダ81a内に送られる前には第1シリンダ81aに対して前進しており、第1シリンダ81a内に送られた溶融樹脂Rの圧力により、第1シリンダ81aに対して徐々に後退する。そして、第1シリンダ81a内の第1プランジャ82aが所定の位置に後退するまで、溶融樹脂Rが第1樹脂貯留部80aの第1シリンダ81a内に送られる。このようにして、第1樹脂貯留部80aに貯留される溶融樹脂Rの計量が行われる。
次に、図8(b)に示すように、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rをノズル90(図2参照)側に送り出す(第1送り出し工程、図7の符号S5)。この際、まず、第3弁V3を開くとともに、第1弁V1および第4弁V4を閉じる。次に、第1樹脂貯留部80aの駆動機構83a(図5参照)によって、第1プランジャ82aを第1シリンダ81aに対して前進させる。これにより、第1シリンダ81a内に貯留された溶融樹脂Rが、第3流路33、第5流路35およびノズル90を通って金型40(図6参照)のキャビティ41(図6参照)内に押し出される。なお、上述したように、第1弁V1および第4弁V4は閉じられている。これにより、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rは、溶融樹脂送り部50Aおよび第2樹脂貯留部80bには供給されない。このようにして、第1樹脂貯留部80aに貯留された溶融樹脂Rが金型40のキャビティ41に射出される。
そして、キャビティ41内に押し出された溶融樹脂Rは、キャビティ41内で冷却されて固化される。このようにして、キャビティ41内において、樹脂製品が得られる。
また、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rをノズル90側に送り出す際、図8(b)に示すように、溶融樹脂送り部50Aから、溶融樹脂Rを第2樹脂貯留部80bに送り込む(第2送り込み工程、図7の符号S6)。この際、第2弁V2を開く。これにより、溶融樹脂Rは、第2流路32を通って第2樹脂貯留部80bの第2シリンダ81b(図5参照)内に送られる。また、第1弁V1および第4弁V4を閉じていることにより、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1樹脂貯留部80aおよび第5流路35には供給されない。
ここで、図示はしないが、第2樹脂貯留部80bの第2プランジャ82b(図5参照)は、溶融樹脂Rが第2シリンダ81b内に送られる前には第2シリンダ81bに対して前進しており、第2シリンダ81b内に送られた溶融樹脂Rの圧力により、第2シリンダ81bに対して徐々に後退する。そして、第2シリンダ81b内の第2プランジャ82bが所定の位置に後退するまで、溶融樹脂Rが第2樹脂貯留部80bの第2シリンダ81b内に送られる。このようにして、第2樹脂貯留部80bに貯留される溶融樹脂Rの計量が行われる。
次に、図8(c)に示すように、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rをノズル90側に送り出す(第2送り出し工程、図7の符号S7)。この際、まず、第4弁V4を開くとともに、第2弁V2および第3弁V3を閉じる。次に、第2樹脂貯留部80bの駆動機構83b(図5参照)によって、第2プランジャ82bを第2シリンダ81bに対して前進させる。これにより、第2シリンダ81b内に貯留された溶融樹脂Rが、第4流路34、第5流路35およびノズル90を通って金型40のキャビティ41内に押し出される。なお、上述したように、第2弁V2および第3弁V3は閉じられている。これにより、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rは、溶融樹脂送り部50Aおよび第1樹脂貯留部80aには供給されない。このようにして、第2樹脂貯留部80bに貯留された溶融樹脂Rが金型40のキャビティ41に射出される。
そして、キャビティ41内に押し出された溶融樹脂Rは、キャビティ41内で冷却されて固化される。このようにして、キャビティ41内において、樹脂製品が得られる。
また、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rをノズル90側に送り出す際、第1弁V1を開き、図8(c)に示すように、上述した第1送り込み工程(図7の符号S4)が行われる。これにより、溶融樹脂送り部50Aから、溶融樹脂Rが第1樹脂貯留部80aに送り込まれる。
このようにして、溶融樹脂送り部50Aから、溶融樹脂Rを第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込む。また、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとを、ノズル90側に交互に送り出す。このため、溶融樹脂送り部50Aの搬送スクリュ60を回転させ続けることができる。これにより、除染部20による除染処理を停止することなく、除染部20によって除染された溶融樹脂Rを溶融樹脂送り部50Aに連続して供給し続けることができる。このため、環境負荷低減性を有する樹脂製品の生産性を向上させることができる。
その後、上述した第1送り出し工程(図7の符号S5、図8(b))、第2送り込み工程(図7の符号S6、図8(b))、第2送り出し工程(図7の符号S7、図8(c))および第1送り込み工程(図7の符号4、図8(c))を繰り返す。これにより、連続的に樹脂製品を製造する。なお、この間、上述した除染工程(図7の符号S2)および溶融樹脂供給工程(図7の符号S3)は、連続して行われる。
以上のように本実施の形態によれば、射出装置30が、溶融樹脂Rを送り込む溶融樹脂送り部50Aと、溶融樹脂Rを貯留するとともに貯留した溶融樹脂Rを送り出す第1樹脂貯留部80aと、溶融樹脂Rを貯留するとともに貯留した溶融樹脂Rを送り出す第2樹脂貯留部80bと、第1樹脂貯留部80aに貯留された溶融樹脂Rおよび第2樹脂貯留部80bに貯留された溶融樹脂Rを射出するノズル90と、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとを互いに連結する第1流路31と、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとを互いに連結する第2流路32と、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rを送り出す第3流路33と、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rを送り出す第4流路34と、第3流路33および第4流路34に連結されるとともに、第3流路33および第4流路34からの溶融樹脂Rを合流してノズル90側に送り出す第5流路35とを備えている。また、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込まれる。さらに、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとは、第5流路35からノズル90側に交互に送り出される。これにより、射出装置30に溶融された樹脂(溶融樹脂R)が供給されている間に、溶融樹脂送り部50Aの搬送スクリュ60を連続して回転させ続けることができる。すなわち、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rをノズル90側に送り出している間、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rを第2樹脂貯留部80bに貯留しておき、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rをノズル90側に送り出している間、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rを第1樹脂貯留部80aに貯留しておくことができる。このため、溶融樹脂Rを溶融樹脂送り部50Aに連続して供給し続けることができる。この結果、樹脂製品の生産性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、第1流路31に第1弁V1が設けられ、第2流路32に第2弁V2が設けられ、第3流路33に第3弁V3が設けられ、第4流路34に第4弁V4が設けられている。また、第1弁V1および第2弁V2をそれぞれ制御することにより、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込まれる。さらに、第3弁V3および第4弁V4をそれぞれ制御することにより、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとは、第5流路35からノズル90側に交互に送り出される。これにより、溶融樹脂送り部50Aから第1樹脂貯留部80aに溶融樹脂Rを送り込む際に、第2樹脂貯留部80bに溶融樹脂Rが送り込まれることを防止するとともに、溶融樹脂送り部50Aから第2樹脂貯留部80bに溶融樹脂Rを送り込む際に、第1樹脂貯留部80aに溶融樹脂Rが送り込まれることを防止することができる。また、第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bから、それぞれ溶融樹脂Rをノズル90側に送り出す際に、溶融樹脂Rの逆流を防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、樹脂製品製造装置1が、樹脂フレークFを供給する供給部10と、供給部10から供給された樹脂フレークFを除染する除染部20と、除染部20によって除染された溶融樹脂Rを射出する、本開示による射出装置30とを備えている。これにより、使用済みのプラスチック製品を選別・粉砕・洗浄することによって作製された樹脂フレークFから、汚染物質を除去することができる。また、樹脂製品製造装置1が、本開示による射出装置30を備えており、射出装置30は、溶融樹脂送り部50Aの搬送スクリュ60を連続して回転させ続けることができる。これにより、除染部20による除染処理を停止することなく、除染部20によって除染された溶融樹脂Rを溶融樹脂送り部50Aに連続して供給し続けることができる。このため、環境負荷低減性を有する樹脂製品の生産性を向上させることができる。また、除染部20によって除染された溶融樹脂Rを溶融樹脂送り部50Aに連続して供給し続けることができるため、除染された溶融樹脂Rからペレットを作製する工程を省略することができ、樹脂製品の製造コストを低減することができる。
なお、上述した本実施の形態において、樹脂製品製造装置1が、1つの除染部20を備えている例を示したが、これに限られない。図示はしないが、例えば、樹脂製品製造装置1が複数の除染部20を備えていてもよい。樹脂製品製造装置1が複数の除染部20を備えていることにより、溶融樹脂Rの除染効果を高めることができる。
変形例
次に、図9乃至図12により、本実施の形態による射出装置の変形例について説明する。図9乃至図12において、図1乃至図8に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
次に、図9乃至図12により、本実施の形態による射出装置の変形例について説明する。図9乃至図12において、図1乃至図8に示す実施の形態と同一部分には同一の符号を付して、詳細な説明は省略する。
(変形例1)
図9は、本実施の形態の変形例(変形例1)による射出装置30を示す概略斜視図(図3に対応する図)である。図9において、図1乃至図8に示す実施の形態と異なり、溶融樹脂送り部50Aと第1流路31と第2流路32とを連結する第1三方弁V11が設けられ、第3流路33と第4流路34と第5流路35とを連結する第2三方弁V12が設けられている。これらの第1三方弁V11および第2三方弁V12は、それぞれ図示しない制御装置に接続されている。
図9は、本実施の形態の変形例(変形例1)による射出装置30を示す概略斜視図(図3に対応する図)である。図9において、図1乃至図8に示す実施の形態と異なり、溶融樹脂送り部50Aと第1流路31と第2流路32とを連結する第1三方弁V11が設けられ、第3流路33と第4流路34と第5流路35とを連結する第2三方弁V12が設けられている。これらの第1三方弁V11および第2三方弁V12は、それぞれ図示しない制御装置に接続されている。
また、第1三方弁V11は、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rを、選択的に第1流路31および第2流路32のいずれかに送り込むように構成されている。そして、第1三方弁V11を制御することにより、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込まれるようになっている。
一方、第2三方弁V12は、第3流路33および第4流路34のいずれかからの溶融樹脂Rを、選択的に第5流路35に送り込むように構成されている。そして、第2三方弁V12を制御することにより、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとは、第5流路35からノズル90側に交互に送り出されるようになっている。
次に、図10(a)−(c)により、本変形例による射出装置30を用いた樹脂製品の製造方法について説明する。
まず、第1送り込み工程(図7の符号S4)の際、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとが連通するように、第1三方弁V11を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとは連通しなくなる。また、第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通するように、第2三方弁V12を開く。この場合、第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通しなくなる。これにより、図10(a)に示すように、溶融樹脂Rは、第1流路31に送り込まれて、第1樹脂貯留部80aに送られる。なお、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第2流路32には送り込まれない。また、上述したように、第2三方弁V12により第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aから第1流路31に送られた溶融樹脂Rが、第3流路33を通って第5流路35に送り込まれることもない。
次に、第1送り出し工程(図7の符号S5)および第2送り込み工程(図7の符号S6)の際、第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通するように、第2三方弁V12を開く。この場合、第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通しなくなる。また、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとが連通するように、第1三方弁V11を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとが連通しなくなる。これにより、図10(b)に示すように、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rは、第3流路33に送り込まれ、第3流路33からの溶融樹脂Rは、第5流路35に送り込まれる。そして、当該溶融樹脂Rは、ノズル90を通って金型40のキャビティ41内に押し出される。なお、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとが連通しないため、第1送り出し工程の際に、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rは、溶融樹脂送り部50Aには逆流しない。また、上述したように、第2三方弁V12により第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通しないため、第3流路33からの溶融樹脂Rが、第4流路34に逆流することもない。
また、図10(b)に示すように、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第2流路32に送り込まれて、第2樹脂貯留部80bに送られる。なお、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1流路31には送り込まれない。また、上述したように、第2三方弁V12により第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aから第2流路32に送られた溶融樹脂Rが、第4流路34を通って第5流路35に送り込まれることもない。
次に、第2送り出し工程(図7の符号S7)および第2送り出し工程とともに行われる第1送り込み工程(図7の符号S4)の際、第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通するように、第2三方弁V12を開く。この場合、第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通しなくなる。また、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとが連通するように、第1三方弁V11を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとが連通しなくなる。これにより、図10(c)に示すように、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rは、第4流路34に送り込まれ、第4流路34からの溶融樹脂Rは、第5流路35に送り込まれる。そして、当該溶融樹脂Rは、ノズル90を通って金型40のキャビティ41内に押し出される。なお、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとが連通しないため、第2送り出し工程の際に、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rは、溶融樹脂送り部50Aには逆流しない。また、上述したように、第2三方弁V12により第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通しないため、第4流路34からの溶融樹脂Rが、第3流路33に逆流することもない。
また、図10(c)に示すように、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1流路31に送り込まれて、第1樹脂貯留部80aに送られる。
その後、上述した第1送り出し工程(図7の符号S5、図10(b))、第2送り込み工程(図7の符号S6、図10(b))、第2送り出し工程(図7の符号S7、図10(c))および第1送り込み工程(図7の符号4、図10(c))を繰り返す。これにより、連続的に樹脂製品を製造する。
本変形例によれば、溶融樹脂送り部50Aと第1流路31と第2流路32とを連結する第1三方弁V11が設けられ、第3流路33と第4流路34と第5流路35とを連結する第2三方弁V12が設けられている。これにより、射出装置30に設けられる弁の数を低減することができ、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rの送り込みや、第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rの送り出しを容易に制御することができる。
また、本変形例においても、溶融樹脂送り部50Aから第1樹脂貯留部80aに溶融樹脂Rを送り込む際に、第2樹脂貯留部80bに溶融樹脂Rが送り込まれることを防止するとともに、溶融樹脂送り部50Aから第2樹脂貯留部80bに溶融樹脂Rを送り込む際に、第1樹脂貯留部80aに溶融樹脂Rが送り込まれることを防止することができる。また、第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bから、それぞれ溶融樹脂Rをノズル90側に送り出す際に、溶融樹脂Rの逆流を防止することができる。
(変形例2)
図11は、本実施の形態の変形例(変形例2)による射出装置30を示す概略斜視図(図3に対応する図)である。図11において、図9および図10に示す変形例1と異なり、第1三方弁V11が、第1流路31と第1樹脂貯留部80aと第3流路33とを連結し、第2三方弁V12が、第2流路32と第2樹脂貯留部80bと第4流路34とを連結している。
図11は、本実施の形態の変形例(変形例2)による射出装置30を示す概略斜視図(図3に対応する図)である。図11において、図9および図10に示す変形例1と異なり、第1三方弁V11が、第1流路31と第1樹脂貯留部80aと第3流路33とを連結し、第2三方弁V12が、第2流路32と第2樹脂貯留部80bと第4流路34とを連結している。
このうち、第1三方弁V11は、第1流路31からの溶融樹脂Rを第1樹脂貯留部80aに送り込むことと、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rを第3流路33に送り込むこととを選択的に実行するように構成されている。また、第2三方弁V12は、第2流路32からの溶融樹脂Rを第2樹脂貯留部80bに送り込むことと、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rを第4流路34に送り込むこととを選択的に実行するように構成されている。
そして、第1三方弁V11および第2三方弁V12をそれぞれ制御することにより、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1樹脂貯留部80aと第2樹脂貯留部80bとに交互に送り込まれるようになっている。また、第1三方弁V11および第2三方弁V12をそれぞれ制御することにより、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rと第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rとは、第5流路35からノズル90側に交互に送り出されるようになっている。
次に、図12(a)−(c)により、本変形例による射出装置30を用いた樹脂製品の製造方法について説明する。
まず、第1送り込み工程(図7の符号S4)の際、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとが連通するように、第1三方弁V11を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aとノズル90とは連通しなくなる。また、第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通するように、第2三方弁V12を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとが連通しなくなる。これにより、図12(a)に示すように、溶融樹脂Rは、第1流路31に送り込まれて、第1樹脂貯留部80aに送られる。なお、上述したように、第2三方弁V12により溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第2樹脂貯留部80bには送り込まれない。また、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aとノズル90とが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aから第1流路31に送られた溶融樹脂Rが、第3流路33に送り込まれることもない。
次に、第1送り出し工程(図7の符号S5)および第2送り込み工程(図7の符号S6)の際、第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通するように、第1三方弁V11を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aおよびノズル90とが連通しなくなる。また、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bとが連通するように、第2三方弁V12を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aおよび第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通しなくなる。これにより、図12(b)に示すように、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rは、第3流路33に送り込まれ、第3流路33からの溶融樹脂Rは、第5流路35に送り込まれる。そして、当該溶融樹脂Rは、ノズル90を通って金型40のキャビティ41内に押し出される。なお、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aおよびノズル90とが連通しないため、第1送り出し工程の際に、第1樹脂貯留部80aからの溶融樹脂Rが、第1流路31を通って溶融樹脂送り部50Aに逆流することはない。また、上述したように、第2三方弁V12により溶融樹脂送り部50Aおよび第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通しないため、第3流路33からの溶融樹脂Rが、第2流路32を通って溶融樹脂送り部50Aに逆流することもなく、第2樹脂貯留部80bに送り込まれることもない。
また、図12(b)に示すように、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第2流路32に送り込まれて、第2樹脂貯留部80bに送られる。なお、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aおよびノズル90とが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1樹脂貯留部80aおよび第3流路33には送り込まれない。また、上述したように、第2三方弁V12により溶融樹脂送り部50Aとノズル90とが連通しないため、溶融樹脂送り部50Aから第2流路32に送られた溶融樹脂Rが、第4流路34に送り込まれることもない。
次に、第2送り出し工程(図7の符号S7)および第2送り出し工程とともに行われる第1送り込み工程(図7の符号S4)の際、第2樹脂貯留部80bとノズル90とが連通するように、第2三方弁V12を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bおよびノズル90とが連通しなくなる。また、溶融樹脂送り部50Aと第1樹脂貯留部80aとが連通するように、第1三方弁V11を開く。この場合、溶融樹脂送り部50Aおよび第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通しなくなる。これにより、図12(c)に示すように、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rは、第4流路34に送り込まれ、第4流路34からの溶融樹脂Rは、第5流路35に送り込まれる。そして、当該溶融樹脂Rは、ノズル90を通って金型40のキャビティ41内に押し出される。なお、上述したように、第2三方弁V12により溶融樹脂送り部50Aと第2樹脂貯留部80bおよびノズル90とが連通しないため、第2送り出し工程の際に、第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rが、第2流路32を通って溶融樹脂送り部50Aに逆流することはない。また、上述したように、第1三方弁V11により溶融樹脂送り部50Aおよび第1樹脂貯留部80aとノズル90とが連通しないため、第4流路34からの溶融樹脂Rが、第1流路31を通って溶融樹脂送り部50Aに逆流することもなく、第1樹脂貯留部80aに送り込まれることもない。
また、図12(c)に示すように、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rは、第1流路31に送り込まれて、第1樹脂貯留部80aに送られる。
その後、上述した第1送り出し工程(図7の符号S5、図12(b))、第2送り込み工程(図7の符号S6、図12(b))、第2送り出し工程(図7の符号S7、図12(c))および第1送り込み工程(図7の符号4、図12(c))を繰り返す。これにより、連続的に樹脂製品を製造する。
本変形例においても、溶融樹脂送り部50Aと第1流路31と第2流路32とを連結する第1三方弁V11が設けられ、第3流路33と第4流路34と第5流路35とを連結する第2三方弁V12が設けられている。これにより、射出装置30に設けられる弁の数を低減することができ、溶融樹脂送り部50Aからの溶融樹脂Rの送り込みや、第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bからの溶融樹脂Rの送り出しを容易に制御することができる。
また、本変形例においても、溶融樹脂送り部50Aから第1樹脂貯留部80aに溶融樹脂Rを送り込む際に、第2樹脂貯留部80bに溶融樹脂Rが送り込まれることを防止するとともに、溶融樹脂送り部50Aから第2樹脂貯留部80bに溶融樹脂Rを送り込む際に、第1樹脂貯留部80aに溶融樹脂Rが送り込まれることを防止することができる。また、第1樹脂貯留部80aおよび第2樹脂貯留部80bから、それぞれ溶融樹脂Rをノズル90側に送り出す際に、溶融樹脂Rの逆流を防止することができる。
上記実施の形態および各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 樹脂製品製造装置
10 供給部
20 除染部
30 射出装置
31 第1流路
32 第2流路
33 第3流路
34 第4流路
35 第5流路
40 金型
41 キャビティ
50A 溶融樹脂送り部
80a 第1樹脂貯留部
80b 第2樹脂貯留部
90 ノズル
F 樹脂フレーク
R 溶融樹脂
V1 第1弁
V2 第2弁
V3 第3弁
V4 第4弁
V11 第1三方弁
V12 第2三方弁
10 供給部
20 除染部
30 射出装置
31 第1流路
32 第2流路
33 第3流路
34 第4流路
35 第5流路
40 金型
41 キャビティ
50A 溶融樹脂送り部
80a 第1樹脂貯留部
80b 第2樹脂貯留部
90 ノズル
F 樹脂フレーク
R 溶融樹脂
V1 第1弁
V2 第2弁
V3 第3弁
V4 第4弁
V11 第1三方弁
V12 第2三方弁
Claims (8)
- 溶融樹脂を送り込む溶融樹脂送り部と、
前記溶融樹脂を貯留するとともに貯留した前記溶融樹脂を送り出す第1樹脂貯留部と、
前記溶融樹脂を貯留するとともに貯留した前記溶融樹脂を送り出す第2樹脂貯留部と、
前記第1樹脂貯留部に貯留された前記溶融樹脂および前記第2樹脂貯留部に貯留された前記溶融樹脂を射出するノズルと、
前記溶融樹脂送り部と前記第1樹脂貯留部とを互いに連結する第1流路と、
前記溶融樹脂送り部と前記第2樹脂貯留部とを互いに連結する第2流路と、
前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を送り出す第3流路と、
前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を送り出す第4流路と、
前記第3流路および前記第4流路に連結されるとともに、前記第3流路および前記第4流路からの前記溶融樹脂を合流して前記ノズル側に送り出す第5流路とを備え、
前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、
前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出される、射出装置。 - 前記第1流路に第1弁が設けられ、前記第2流路に第2弁が設けられ、前記第3流路に第3弁が設けられ、前記第4流路に第4弁が設けられ、
前記第1弁および前記第2弁をそれぞれ制御することにより、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、
前記第3弁および前記第4弁をそれぞれ制御することにより、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出される、請求項1記載の射出装置。 - 前記溶融樹脂送り部と前記第1流路と前記第2流路とを連結するとともに、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂を、選択的に前記第1流路および前記第2流路のいずれかに送り込む第1三方弁が設けられ、
前記第3流路と前記第4流路と前記第5流路とを連結するとともに、前記第3流路および前記第4流路のいずれかからの前記溶融樹脂を、選択的に前記第5流路に送り込む第2三方弁が設けられ、
前記第1三方弁を制御することにより、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、
前記第2三方弁を制御することにより、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出される、請求項1記載の射出装置。 - 前記第1流路と前記第1樹脂貯留部と前記第3流路とを連結するとともに、前記第1流路からの前記溶融樹脂を前記第1樹脂貯留部に送り込むことと、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を前記第3流路に送り込むこととを選択的に実行する第1三方弁が設けられ、
前記第2流路と前記第2樹脂貯留部と前記第4流路とを連結するとともに、前記第2流路からの前記溶融樹脂を前記第2樹脂貯留部に送り込むことと、前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂を前記第4流路に送り込むこととを選択的に実行する第2三方弁が設けられ、
前記第1三方弁および前記第2三方弁をそれぞれ制御することにより、前記溶融樹脂送り部からの前記溶融樹脂は、前記第1樹脂貯留部と前記第2樹脂貯留部とに交互に送り込まれ、
前記第1三方弁および前記第2三方弁をそれぞれ制御することにより、前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とは、前記第5流路から前記ノズル側に交互に送り出される、請求項1記載の射出装置。 - 樹脂フレークから樹脂製品を製造するための樹脂製品製造装置において、
前記樹脂フレークを供給する供給部と、
前記供給部から供給された前記樹脂フレークを除染して前記溶融樹脂を作製する除染部と、
前記除染部によって除染された前記溶融樹脂を射出する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の射出装置とを備える、樹脂製品製造装置。 - 前記射出装置から射出された前記溶融樹脂が充填されるキャビティが形成された金型を保持する金型保持部を更に備える、請求項5に記載の樹脂製品製造装置。
- 溶融樹脂送り部に溶融樹脂を供給する工程と、
前記溶融樹脂送り部から、前記溶融樹脂を第1樹脂貯留部と第2樹脂貯留部とに交互に送り込む工程と、
前記第1樹脂貯留部からの前記溶融樹脂と前記第2樹脂貯留部からの前記溶融樹脂とを、ノズル側に交互に送り出す工程とを備える、樹脂製品の製造方法。 - 樹脂フレークを除染部に供給する工程と、
前記除染部に供給された前記樹脂フレークを除染して前記溶融樹脂を作製する工程とを更に備える、請求項7に記載の樹脂製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019217192A JP2021084417A (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 射出装置、樹脂製品製造装置および樹脂製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019217192A JP2021084417A (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 射出装置、樹脂製品製造装置および樹脂製品の製造方法 |
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JP2021084417A true JP2021084417A (ja) | 2021-06-03 |
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Family Applications (1)
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JP2019217192A Withdrawn JP2021084417A (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 射出装置、樹脂製品製造装置および樹脂製品の製造方法 |
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- 2019-11-29 JP JP2019217192A patent/JP2021084417A/ja not_active Withdrawn
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