JP7167972B2 - 溶接継手のピーニング方法 - Google Patents
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Description
この問題を解決するため、溶接止端部の形状を変形させて応力集中を緩和し、同時に塑性変形による圧縮残留応力を付与する方法として、振動したハンマチップ又は打撃ピンで溶接止端部を打撃するピーニング処理が実施されてきた(特許文献1及び特許文献2を参照)。
このため、特許文献3及び特許文献4には、先端半径の小さい打撃ピンを用いたピーニング方法が提案されている。
さらに、特許文献5~特許文献7には、溶接継手のピーニング処理を自動化する方法が提案されている。
溶接止端部の処理の良否を判定する技術としては、例えば、特許文献8には、ピーニング加工された被加工物の被加工面に光を照射し反射された反射光量を取り出し、予め設定された標準加工物の反射光量と比較して加工結果の良否を判定する方法が開示されている。
従来の溶接継手のピーニング処理において、溶接止端部の位置は目視により判定し、該判定した位置に対して打撃ピンで打撃するようにしていた。
さらに、特許文献8には、被加工物において加工する位置と反射光量を測定する位置との関係については何ら記載されておらず、作業者が適切ではない位置の反射光量等を測定した場合、溶接止端部における処理の良否を適切に判定することができないことがあり、問題であった。
そこで、発明者らは、上記課題について鋭意検討した。その結果、発明者らは種々の判定手段を用いて溶接継手に打撃を行ったところ、溶接ビードの表面形状を測定し、該測定した表面形状において、母材表面から鉛直方向の所定高さに形状が変化した点を溶接止端部における打撃位置として特定し、該特定した打撃位置を打撃することにより、溶接止端部の位置を正確かつ精度良く打撃を行うことができるという知見を得た。
そこで、発明者らは、この課題についても鋭意検討した。そして、図17に示すように、高張力鋼板を母材33とする種々の溶接継手31において溶接ビード35の溶接止端部37を観察したところ、溶接時に発生するスラグ39が溶接止端部37に溜まっていることに着目した。
SiやMn等の脱酸材が多い溶接ワイヤを用いてアーク溶接を行うと、溶融池金属内の不純物濃度が下がり、表面張力は温度に対して負の勾配となる(すなわち、温度が低いと表面張力は大きくなる)。これにより溶融池中央部より母材(金属薄板)側の方が表面張力は大きくなり、母材側に向かって溶融池金属の流れが起こる(マランゴニ対流)。これにより、溶接池金属に発生したスラグも母材側に向かって流れて、母材と溶接金属の境界である溶接止端部に溜まる(非特許文献1)。
そこで、発明者は、処理を施した後の溶接止端部についても観察した。その結果、溶接止端部37の位置に対して適切にピーニング処理等の処理を行った場合には、溶接止端部37からスラグ39が除去されてその下部の溶接金属35の金属光沢が露出しているのに対し、溶接止端部37の位置に処理を行ったものの当該処理が不十分である場合には、溶接止端部37からスラグ39が除去されずに溶接金属35の金属光沢が露出していないことを見出した。
前記溶接方向の所定間隔ごとに前記溶接ビードの溶接止端部における打撃位置を特定する溶接止端部打撃位置特定工程と、
該特定した打撃位置に基づいて、前記溶接止端部を前記溶接方向に沿って連続的に打撃する溶接止端部打撃工程と、を備え、
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向における前記溶接ビードの表面形状を取得する表面形状取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとの前記取得した溶接ビードの表面形状において、金属薄板表面の垂直な方向の所定位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する表面形状打撃位置特定ステップと、を有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記表面形状打撃位置特定ステップにおいて前記溶接方向の所定間隔ごとに特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する表面形状溶接止端部打撃ステップを有することを特徴とするものである。
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードを含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を前記溶接方向に交差する方向に沿って取得する色差取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向において前記取得した色差が最小となる位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する色差打撃位置特定ステップと、をさらに有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記表面形状溶接止端部打撃ステップに加えて、
前記色差打撃位置特定ステップにおいて前記溶接方向の所定間隔ごとに特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する色差溶接止端部打撃ステップ、をさらに有することを特徴とするものである。
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードを含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を前記溶接方向に交差する方向に沿って取得する色差取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向において前記取得した色差が最小となる位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する色差打撃位置特定ステップと、をさらに有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記表面形状溶接止端部打撃ステップに加えて、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置が前記表面形状打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置と所定の打撃範囲を超えて乖離しているかどうかを判定し、乖離していると判定された前記溶接方向における範囲については、前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する乖離範囲色差溶接止端部打撃ステップ、をさらに有することを特徴とするものである。
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードの溶接止端部における打撃位置を特定する溶接止端部打撃位置特定工程と、
該特定した打撃位置に基づいて、前記溶接止端部を前記溶接方向に沿って連続的に打撃する溶接止端部打撃工程と、を備え、
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードを含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を前記溶接方向に交差する方向に沿って取得する色差取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向において前記取得した色差が最小となる位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する色差打撃位置特定ステップと、を有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する色差溶接止端部打撃ステップを有することを特徴とするものである。
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードの平面視において前記溶接方向に交差する方向における前記溶接ビードの表面形状を取得する表面形状取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとの前記取得した溶接ビードの表面形状において、金属薄板表面の垂直な方向の所定位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する表面形状打撃位置特定ステップと、をさらに有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記色差溶接止端部打撃ステップに加えて、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記表面形状打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置が前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置と所定の打撃範囲を超えて乖離しているかどうかを判定し、乖離していると判定された前記溶接方向における範囲については、前記表面形状打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する乖離範囲表面形状溶接止端部打撃ステップをさらに有することを特徴とするものである。
前記溶接止端部打撃工程において前記溶接止端部を連続的に打撃した後、該連続的に打撃した打撃位置を検査位置とし、前記打撃した前記溶接止端部の処理の良否を検査する溶接止端部処理検査工程をさらに備え、
該溶接止端部処理検査工程は、
前記検査位置に光を照射し、その反射光の強度又は明度を取得する検査位置反射光取得ステップと、
該取得した反射光の強度又は明度の相対値が予め設定した所定値以下となる前記溶接方向における位置を検出し、該検出した位置が前記溶接方向に沿って所定の長さ以上に連続する場合、前記溶接止端部の処理が不良であると判定する処理不良判定ステップと、を有することを特徴とするものである。
これにより、本発明によれば、先端半径が小さな打撃ピンを用いて打撃する場合であっても、溶接止端部の位置を正確に特定して打撃することができるため、ロボットアーム等による自動施工の際に打ち直しを減らすことができ、生産性の向上が期待できる。
さらに、本発明においては、処理を施した溶接ビードの溶接止端部における検査位置を特定し、溶接方向に沿って検査位置に光を照射して反射光の強度又は明度を取得し、取得した反射光の強度又は明度の相対値に基づいて溶接止端部の処理の良否を判定することにより、周囲の明るさの影響を受けずに溶接止端部の処理の良否を正確に判定することができる。
なお、図2(b)に示す溶接継手1は、2枚の金属薄板3及び金属薄板5(上側板)を重ねて溶接した重ね隅肉溶接継手を模式的に図示したものであるが、本発明は継手形式を重ね隅肉溶接継手に限定するものではなく、他の継手形式であってもよい。
本発明の実施の形態1に係る溶接継手のピーニング方法は、図2に示すように、2枚の金属薄板3及び金属薄板5を溶接した溶接継手1における溶接ビード7の溶接止端部9を溶接方向に沿って打撃するものであって、図1に示すように、溶接止端部打撃位置特定工程S1と、溶接止端部打撃工程S3と、を備える。
溶接止端部打撃位置特定工程S1は、図3に示すように、溶接方向の所定間隔sごとに、溶接ビード7の溶接止端部9における打撃位置を特定する工程であり、図1に示すように、表面形状取得ステップS1aと、表面形状打撃位置特定ステップS1bと、を有する。
表面形状取得ステップS1aは、溶接方向の所定間隔s(図3の間隔s)ごとに、溶接方向に交差する方向における溶接ビード7の表面形状を取得するステップである。溶接方向に交差する方向は直交方向がわかりやすいが、これにこだわるものではなく、溶接方向と所定の角度をなす方向でよい。また、交差する方向は所定間隔sごとに平行であるのがよいが、角度を逆にして交互にした方向でもよい。
表面形状打撃位置特定ステップS1bは、図3に示すように、溶接方向の所定間隔sごとに、表面形状取得ステップS1aにおいて取得した溶接ビード7の表面形状における金属薄板3表面の垂直な方向の所定位置を溶接止端部9における打撃位置として特定するステップである。
溶接止端部打撃工程S3は、溶接止端部打撃位置特定工程S1において溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに特定した溶接止端部9の打撃位置に基づいて、溶接止端部9を溶接方向に沿って連続的に打撃する工程であり、図1に示すように、表面形状溶接止端部打撃ステップS3aを有する。
表面形状溶接止端部打撃ステップS3aは、溶接ビード7の溶接止端部9として、表面形状打撃位置特定ステップS1bにおいて溶接方向の間隔s(図3)ごとに特定した打撃位置を溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃するステップである。
特に、先端半径の小さい打撃ピン25を用いて溶接止端部9の曲率半径の小さい溶接継手1をピーニングする場合にあっては、前掲した図4に示すように、溶接ビード7の表面形状を50μm程度の精度で測定することにより、溶接止端部9を正確に打撃することができる。
本発明の実施の形態2に係る溶接継手のピーニング方法は、図2に一例として示すように、2枚の金属薄板3及び金属薄板5を溶接した溶接継手1における溶接ビード7の溶接止端部9を溶接方向に沿って打撃するものであって、図6に示すように、溶接止端部打撃位置特定工程S11と、溶接止端部打撃工程S13と、を備える。以下、上記各工程について説明する。
溶接止端部打撃位置特定工程S11は、図3に示すように、溶接ビード7の溶接方向の所定間隔sごとに、溶接ビード7の溶接止端部9における打撃位置を特定する工程であり、図6に示すように、表面形状取得ステップS1aと、表面形状打撃位置特定ステップS1bと、色差取得ステップS11aと、色差打撃位置特定ステップS11bと、を有する。
色差取得ステップS11aは、溶接方向の所定間隔s(図3参照)ごとに、溶接ビード7を含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を溶接方向に交差する方向に沿って取得するステップである。
また、予め設定した基準カラー値とは、溶接継手1の施工時に溶接ビード7の溶接止端部9に溜ったスラグ11について測定したカラー値とする。
図7において、横軸は、溶接方向に直交する方向において色差が最小となる位置を原点とした座標、縦軸は、撮像したカラー画像の各ピクセルにおけるRGB値と、予め測定したスラグのR0G0B0値を式(1)に代入して算出した色差である。
色差打撃位置特定ステップS11bは、溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに、色差取得ステップS11aで溶接方向に交差する方向において取得した色差が最小となる位置を溶接止端部9における打撃位置として特定するステップである。
色差取得ステップS11aで溶接方向に交差する方向における色差が、金属薄板3及び金属薄板5のテンパーカラーが発生した領域において最小となった場合、色差打撃位置特定ステップS11bは、当該テンパーカラーの領域をスラグ11と誤認識してしまい、溶接止端部9における打撃位置として特定してしまう場合がある。
溶接止端部打撃工程S13は、図6に示すように、表面形状溶接止端部打撃ステップS3aに加えて、色差溶接止端部打撃ステップS13aと、を有する。
表面形状溶接止端部打撃ステップS3aは、前述した本発明の実施の形態1と同様であるため、ここでは、色差溶接止端部打撃ステップS13aについて説明する。
色差溶接止端部打撃ステップS13aは、色差打撃位置特定ステップS11bにおいて溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに特定した打撃位置を溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃するステップである。
本発明の実施の形態3に係る溶接継手のピーニング方法は、図2に一例として示すように、2枚の金属薄板3及び金属薄板5を溶接した溶接継手1における溶接ビード7の溶接止端部9を溶接方向に沿って打撃するものであって、図8に示すように、溶接止端部打撃位置特定工程S11と、溶接止端部打撃工程S15と、を備える。
溶接止端部打撃位置特定工程S11は、前述の実施の形態2と同様であるため、ここでは、溶接止端部打撃工程S15について説明する。
溶接止端部打撃工程S15は、図8に示すように、表面形状溶接止端部打撃ステップS3aに加えて、乖離範囲色差溶接止端部打撃ステップS15aと、を有する。
表面形状溶接止端部打撃ステップS3aは、前述した本実施の形態1と同様であるため、ここではその説明を割愛する。
乖離範囲色差溶接止端部打撃ステップS15aは、溶接方向の所定間隔sごとに、色差打撃位置特定ステップS11bで特定した打撃位置が表面形状打撃位置特定ステップS1bで特定した打撃位置と所定の打撃範囲を超えて乖離しているかどうかを判定し、乖離していると判定した溶接方向の範囲については、色差打撃位置特定ステップS11bで特定した打撃位置を溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃するステップである。
また、色差から特定した打撃位置と表面形状から特定した打撃位置とが所定の打撃範囲を超えて乖離していないと判定された溶接方向の範囲については、色差打撃位置特定ステップS11bで特定した打撃位置を打撃しないようにする。
本発明の実施の形態4に係る溶接継手のピーニング方法は、図2に一例として示すように、2枚の金属薄板3及び金属薄板5を溶接した溶接継手1における溶接ビード7の溶接止端部9を溶接方向に沿って打撃するものであって、図9に示すように、溶接止端部打撃位置特定工程S21と、溶接止端部打撃工程S23と、を備える。
溶接止端部打撃位置特定工程S21は、図3に示すように、溶接方向の所定の間隔sごとに、溶接ビード7の溶接止端部9における打撃位置を特定する工程であり、図9に示すように、色差取得ステップS21aと、色差打撃位置特定ステップS21bと、を有する。
色差取得ステップS21aは、溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに、溶接ビード7を含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を溶接方向に交差する方向に沿って取得するステップであり、前述した本発明の実施の形態2の色差取得ステップS11aと同様である。
色差打撃位置特定ステップS21bは、溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに、溶接方向に交差する方向において前記取得した色差が最小となる位置を溶接止端部9における打撃位置として特定するステップであり、前述した本発明の実施の形態2の色差打撃位置特定ステップS11bと同様である。
溶接止端部打撃工程S23は、図9に示すように、色差溶接止端部打撃ステップS23aを有する。
色差溶接止端部打撃ステップS23aは、色差打撃位置特定ステップS21bにおいて溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに特定した打撃位置を溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃するステップであり、前述した本発明の実施の形態2の色差溶接止端部打撃ステップS13aと同様であるので、ここでの詳しい説明は割愛する。
本発明の実施の形態5に係る溶接継手のピーニング方法は、図2に一例として示すように、2枚の金属薄板3及び金属薄板5を溶接した溶接継手1における溶接ビード7の溶接止端部9を溶接方向に沿って打撃するものであって、図10に示すように、溶接止端部打撃位置特定工程S31と、溶接止端部打撃工程S33と、を備える。
溶接止端部打撃位置特定工程S31は、図3に示すように、溶接ビード7の溶接方向の所定間隔sごとに、溶接ビード7の溶接止端部9における打撃位置を特定する工程であり、図10に示すように、色差取得ステップS21aと、色差打撃位置特定ステップS21bと、表面形状取得ステップS31aと、表面形状打撃位置特定ステップS31bと、を有する。
表面形状取得ステップS31aは、溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに、溶接方向に交差する方向における溶接ビード7の表面形状(図4参照)を取得するステップであり、前述した本発明の実施の形態1の表面形状取得ステップS1aと同様である。
表面形状打撃位置特定ステップS31bは、溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに、表面形状取得ステップS31aにおいて取得した溶接ビード7の表面形状における金属薄板3表面の垂直な方向の所定位置を溶接止端部9における打撃位置として特定するステップであり、前述した本発明の実施の形態1の表面形状打撃位置特定ステップS1bと同様である。
溶接止端部打撃工程S33は、図10に示すように、色差溶接止端部打撃ステップS23aに加えて、乖離範囲表面形状溶接止端部打撃ステップS33aを有する。
色差溶接止端部打撃ステップS23aは、前述した本実施の形態4と同様、溶接ビード7の溶接止端部9として、色差打撃位置特定ステップS21bにおいて溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに特定した打撃位置を溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃するステップである。
乖離範囲表面形状溶接止端部打撃ステップS33aは、溶接方向の所定間隔s(図3)ごとに、表面形状打撃位置特定ステップS31bで特定した打撃位置が色差打撃位置特定ステップS21bで特定した打撃位置と所定の打撃範囲を超えて乖離しているかどうかを判定し、乖離していると判定した溶接方向の範囲については、表面形状打撃位置特定ステップS31bで特定した打撃位置を溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃するステップである。
本発明の実施の形態6に係る溶接継手のピーニング方法は、図2に一例として示すように、2枚の金属薄板3及び金属薄板5を溶接した溶接継手1における溶接ビード7の溶接止端部9を溶接方向に沿って打撃するものであって、図11に示すように、実施の形態1に係る溶接止端部打撃位置特定工程S1及び溶接止端部打撃工程S3に加え、溶接止端部処理検査工程S5をさらに備えたものである。以下、溶接止端部処理検査工程S5について説明する。
溶接止端部処理検査工程S5は、図12(a)に一例として示す装置を用いて、溶接止端部打撃工程S3において溶接方向に沿って連続的に打撃した溶接止端部9の処理の良否を検査する工程であり、図11に示すように、検査位置反射光取得ステップS5aと、処理不良判定ステップS5bと、を有する。
検査位置反射光取得ステップS5aは、溶接止端部打撃工程S3において溶接止端部9を連続的に打撃した打撃位置を検査位置とし、溶接方向に沿って検査位置に光を照射し、その反射光の強度又は明度を取得するステップである。
なお、撮像したカラー画像から反射光の明度を求めるためには、該カラー画像における光を照射した位置のRGB値の最大値又はL*a*b*値のL*値を取得すればよい。
処理不良判定ステップS5bは、検査位置反射光取得ステップS5aにおいて溶接方向に沿って取得した反射光の強度又は明度の相対値が予め設定した所定値以下となる検査位置を検出し、検出した検査位置が溶接方向に沿って所定の長さ以上に連続する場合、溶接止端部9の処理が不良であると判定するステップである。
また、反射光の明度の相対値は、溶接方向に沿って取得した反射光の明度の最大値に対する反射光を取得した検査位置における反射光の明度の割合とすればよい。
もっとも、実施の形態6の他の態様として、実施の形態2~実施の形態5のいずれかに係る溶接止端部打撃位置特定工程及び溶接止端部打撃工程により溶接止端部9の処理を行った後、溶接止端部処理検査工程において溶接止端部9の処理を検査する態様でもよい。
同様に、撮像したRGBカラー画像から、溶接方向に直交する方向における各ピクセルのカラー値(RGB値)を取得した。
打撃率とは、溶接止端部9の溶接方向における開始端7aから終了端7bまでの長さに対して、ピーニング処理して溶接止端部9が打撃できた長さの割合を示す。
なお、発明例1~発明例3は、打撃位置として特定する金属薄板3の表面に垂直方向の所定位置を変更したものである。
表1に、発明例1~発明例5における打撃位置の特定方法とピーニング処理した後の打撃率を示す。
色差から打撃位置を特定した発明例4においては、打撃率が80%であり、発明例2と同等の良好な結果であった。
さらに、表面形状と色差により特定した打撃位置をそれぞれ打撃した発明例5においては、打撃率が100%であり、最も良好な結果であった。
ピーニング処理において、打撃ピン25のせん断半径は0.2mm、打撃ピン25による打撃の繰り返し周波数は100MHzとした。そして、溶接方向の所定間隔(=5mm)ごとに特定した打撃位置を溶接方向に沿って直線で結んだ折れ線上を打撃ピン25が打撃しながら走査することで、溶接方向に連続的に10mmあたり30点を打撃した。
3、5 金属薄板
7 溶接ビード
7a 開始端
7b 終了端
9 本発明が対象とする溶接止端部
10 上側板表面の溶接止端部
11 スラグ
21 ロボットアーム
21a 先端部
23 電動工具
25 打撃ピン
27 形状測定器
29 色差計
31 溶接継手
33 母材(金属薄板)
35 溶接ビード(溶接金属)
37 溶接止端部
39 スラグ
41 光源
43 反射光検出器
Claims (5)
- 打撃ピンを用いて、2枚の金属薄板を溶接した溶接継手における溶接ビードの溶接止端部を溶接方向に沿って打撃する溶接継手のピーニング方法であって、
前記溶接方向の所定間隔ごとに前記溶接ビードの溶接止端部における打撃の基準となる位置である打撃位置を特定する溶接止端部打撃位置特定工程と、
該特定した打撃位置に基づいて、前記溶接止端部を前記溶接方向に沿って連続的に打撃する溶接止端部打撃工程と、を備え、
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向における前記溶接ビードの表面形状を取得する表面形状取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとの前記取得した溶接ビードの表面形状において、金属薄板表面の垂直な方向の所定位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する表面形状打撃位置特定ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードを含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を前記溶接方向に交差する方向に沿って取得する色差取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向において前記取得した色差が最小となる位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する色差打撃位置特定ステップと、を有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記表面形状打撃位置特定ステップにおいて前記溶接方向の所定間隔ごとに特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する表面形状溶接止端部打撃ステップと、
前記色差打撃位置特定ステップにおいて前記溶接方向の所定間隔ごとに特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する色差溶接止端部打撃ステップと、を有することを特徴とする溶接継手のピーニング方法。 - 打撃ピンを用いて、2枚の金属薄板を溶接した溶接継手における溶接ビードの溶接止端部を溶接方向に沿って打撃する溶接継手のピーニング方法であって、
前記溶接方向の所定間隔ごとに前記溶接ビードの溶接止端部における打撃の基準となる位置である打撃位置を特定する溶接止端部打撃位置特定工程と、
該特定した打撃位置に基づいて、前記溶接止端部を前記溶接方向に沿って連続的に打撃する溶接止端部打撃工程と、を備え、
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向における前記溶接ビードの表面形状を取得する表面形状取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとの前記取得した溶接ビードの表面形状において、金属薄板表面の垂直な方向の所定位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する表面形状打撃位置特定ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードを含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を前記溶接方向に交差する方向に沿って取得する色差取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向において前記取得した色差が最小となる位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する色差打撃位置特定ステップと、を有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記表面形状打撃位置特定ステップにおいて前記溶接方向の所定間隔ごとに特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する表面形状溶接止端部打撃ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置が前記表面形状打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置と所定の打撃範囲を超えて乖離しているかどうかを判定し、乖離していると判定された前記溶接方向における範囲については、前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する乖離範囲色差溶接止端部打撃ステップと、を有することを特徴とする溶接継手のピーニング方法。 - 打撃ピンを用いて、2枚の金属薄板を溶接した溶接ビードの溶接止端部を溶接方向に沿って打撃する溶接継手のピーニング方法であって、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードの溶接止端部における打撃の基準となる位置である打撃位置を特定する溶接止端部打撃位置特定工程と、
該特定した打撃位置に基づいて、前記溶接止端部を前記溶接方向に沿って連続的に打撃する溶接止端部打撃工程と、を備え、
前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードを含む溶接部表面のカラー値と予め設定した基準カラー値との色差を前記溶接方向に交差する方向に沿って取得する色差取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接方向に交差する方向において前記取得した色差が最小となる位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する色差打撃位置特定ステップと、を有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する色差溶接止端部打撃ステップを有することを特徴とする溶接継手のピーニング方法。 - 前記溶接止端部打撃位置特定工程は、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記溶接ビードの平面視において前記溶接方向に交差する方向における前記溶接ビードの表面形状を取得する表面形状取得ステップと、
前記溶接方向の所定間隔ごとの前記取得した溶接ビードの表面形状において、金属薄板表面の垂直な方向の所定位置を前記溶接止端部における打撃位置として特定する表面形状打撃位置特定ステップと、をさらに有し、
前記溶接止端部打撃工程は、
前記色差溶接止端部打撃ステップに加えて、
前記溶接方向の所定間隔ごとに、前記表面形状打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置が前記色差打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置と所定の打撃範囲を超えて乖離しているかどうかを判定し、乖離していると判定された前記溶接方向における範囲については、前記表面形状打撃位置特定ステップで特定した前記打撃位置を前記溶接方向に沿って結ぶように連続的に打撃する乖離範囲表面形状溶接止端部打撃ステップをさらに有することを特徴とする請求項3記載の溶接継手のピーニング方法。 - 前記溶接止端部打撃工程において前記溶接止端部を連続的に打撃した後、該連続的に打撃した打撃位置を検査位置とし、前記打撃した前記溶接止端部の処理の良否を検査する溶接止端部処理検査工程をさらに備え、
該溶接止端部処理検査工程は、
前記検査位置に光を照射し、その反射光の強度又は明度を取得する検査位置反射光取得ステップと、
該取得した反射光の強度又は明度の相対値が予め設定した所定値以下となる前記溶接方向における検査位置を検出し、該検出した検査位置が前記溶接方向に沿って所定の長さ以上に連続する場合、前記溶接止端部の処理が不良であると判定する処理不良判定ステップと、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の溶接継手のピーニング方法。
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