JP7167634B2 - ボールねじ装置 - Google Patents
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Description
外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、
内周面に螺旋状のねじ溝を有し、前記ねじ軸に外嵌されて軸方向に配列された第一ナット及び第二ナットと、
前記ねじ軸の前記ねじ溝と前記第一ナット及び前記第二ナットのそれぞれの前記ねじ溝との間に形成された転動路に転動可能に配置された複数の転動体と、
を備えるボールねじ装置であって、
給電されることで、前記第一ナットと前記第二ナットとに、軸回りに相対的に回転力を生じさせて予圧を付与する駆動部を備えるボールねじ装置。
図1は本発明の実施形態に係るボールねじ装置11の一部を断面視した側面図である。図2は図1におけるA部の拡大図である。
図3に示すように、第二ナット15Bには、第一ナット15A側における周面に、キー溝71が形成されている。また、第一ナット15Aには、第二ナット15B側に突出するキー73が固定されている。キー73は、第二ナット15Bに形成されたキー溝71内に配置されている。キー溝71は、キー73の幅寸法よりも僅かに大きな幅寸法を有している。このキー溝71にキー73が配置されることで、第一ナット15Aに対して第二ナット15Bが僅かに回転可能な状態で回り止めされている。
(定常状態)
上記構造のボールねじ装置11では、弾性部材65の弾性力が付与された第二ナット15Bは、第一ナット15Aに対して一方向(図1及び図3中矢印B方向)へ向かう回転力が付与される。したがって、キー73は、キー溝71の一方の縁部71aに当接し、キー溝71の他方の縁部71bとの間にクリアランスCrが形成される。この状態で、第一ナット15A及び第二ナット15Bには、弾性部材65の弾性力が軸方向に互いに離間する反力として付与され、必要最小限の予圧が与えられる。これにより、転動路内のボール17は、ねじ軸13のねじ溝21の一点と、第一ナット15A及び第二ナット15Bのねじ溝23の一点との二点で接触される。
定常状態のボールねじ装置11において、給電装置から駆動部19のステータ51のコイルへ給電する。すると、ロータ53が設けられた小径部35を有する第二ナット15Bに、第一ナット15Aに対して他方向(図1及び図3中矢印C方向)へ向かう回転力が生じる。これにより、第二ナット15Bは、ねじ軸13に対してねじ込まれることで、弾性部材65の弾性力に抗して第一ナット15Aへ近接する方向へ変位する。すると、第一ナット15Aの筒状部31の端部31aと第二ナット15Bの段部37とが接触するとともに、第一ナット15Aの端面33と第二ナット15Bの小径部35の端面35aとが接触する。また、このとき、キー73がキー溝71内を移動してキー溝71の他方の縁部71bに当接する。これにより、第一ナット15Aに対する第二ナット15Bの回転が規制され、第一ナット15Aに対する第二ナット15Bの回転力が、第一ナット15Aと第二ナット15Bとの軸方向に沿う反力として付与される。したがって、第一ナット15A及び第二ナット15Bに大きな予圧が付与される。このとき、給電装置から駆動部19へ供給する電力量を調整することで、ボールねじ装置11に付与される予圧が容易に調整される。
駆動部19に給電されて予圧が付与されたボールねじ装置11において、給電装置から駆動部19のステータ51のコイルへの給電を停止させる。すると、ロータ53に生じていた回転力がなくなり、第一ナット15A及び第二ナット15Bに付与されていた大きな予圧の付与が解除される。そして、弾性部材65の弾性力によって第二ナット15Bが、第一ナット15Aに対して一方向(図1及び図3中矢印B方向)へ回転され、キー73がキー溝71の一方の縁部71aに当接して回り止めされる。これにより、第一ナット15A及び第二ナット15Bに、弾性部材65の弾性力が軸方向に互いに離間する反力として付与されて必要最小限の予圧が与えられた定常状態とされる。
(1) 外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、
内周面に螺旋状のねじ溝を有し、前記ねじ軸に外嵌されて軸方向に配列された第一ナット及び第二ナットと、
前記ねじ軸の前記ねじ溝と前記第一ナット及び前記第二ナットのそれぞれの前記ねじ溝との間に形成された転動路に転動可能に配置された複数の転動体と、
を備えるボールねじ装置であって、
給電されることで、前記第一ナットと前記第二ナットとに、軸回りに相対的に回転力を生じさせて予圧を付与する駆動部を備えるボールねじ装置。
この構成のボールねじ装置によれば、駆動部に給電することで、第一ナットと第二ナットとに、軸回りに相対的に回転力を生じさせて迅速に予圧を付与することができる。そして、駆動部へ供給する電力量を調整することで、第一ナット及び第二ナットに付与する予圧を状況に応じて適切に調整することができる。これにより、予圧が大きすぎることによる発熱を抑制して長寿命化を図りつつ、効率的に適切な予圧を付与することができる。つまり、このボールねじ装置を工作機械に用いれば、移動機構部における高速移動時、またその移動量が大きい場合に予圧を小さくして抵抗を下げて発熱を抑制し、高い精度が要求される加工時に予圧を大きくして剛性を高めて位置決め精度を高めることができる。また、転動体などが摩耗することで予圧低下が生じる場合にも、駆動部へ供給する電力量を調整することで、適切な予圧を付与させることができ、長寿命化を図ることができる。
この構成のボールねじ装置によれば、駆動部を構成するステータとロータとの間に回転力が生じることで、第一ナットと第二ナットとに、適切な予圧を容易に付与することができる。
この構成のボールねじ装置によれば、駆動部によって予圧が付与されていない状態において、弾性部材が第一ナットと第二ナットとを軸方向に反発させることで、適度な予圧を確実に付与させ、安定的に位置決めさせることができる。
13 ねじ軸
15A 第一ナット
15B 第二ナット
17 ボール(転動体)
19 駆動部
21,23 ねじ溝
51 ステータ
53 ロータ
65 弾性部材
Claims (2)
- 外周面に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、
内周面に螺旋状のねじ溝を有し、前記ねじ軸に外嵌されて軸方向に配列された第一ナット及び第二ナットと、
前記ねじ軸の前記ねじ溝と前記第一ナット及び前記第二ナットのそれぞれの前記ねじ溝との間に形成された転動路に転動可能に配置された複数の転動体と、
を備えるボールねじ装置であって、
給電されることで、前記第一ナットと前記第二ナットとに、軸回りに相対的に回転力を生じさせて予圧を付与する駆動部を備え、
前記駆動部は、前記第一ナット及び前記第二ナットの一方に設けられたステータと、前記第一ナット及び前記第二ナットの他方に設けられたロータとから構成され、前記給電により前記ロータが前記ステータに対して回転力を生じさせるボールねじ装置。 - 前記駆動部によって予圧が付与されていない状態において、前記第一ナットと前記第二ナットとを軸方向に反発させて予圧を付与する弾性部材を備える
請求項1に記載のボールねじ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018206047A JP7167634B2 (ja) | 2018-10-31 | 2018-10-31 | ボールねじ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018206047A JP7167634B2 (ja) | 2018-10-31 | 2018-10-31 | ボールねじ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020070885A JP2020070885A (ja) | 2020-05-07 |
JP7167634B2 true JP7167634B2 (ja) | 2022-11-09 |
Family
ID=70547496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018206047A Active JP7167634B2 (ja) | 2018-10-31 | 2018-10-31 | ボールねじ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7167634B2 (ja) |
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-
2018
- 2018-10-31 JP JP2018206047A patent/JP7167634B2/ja active Active
Also Published As
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JP2020070885A (ja) | 2020-05-07 |
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