JP7167566B2 - 鉄道車両用電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、鉄道車両用電力変換装置に関し、特に、半導体素子から発生した熱を放熱するための冷却フィンを含む冷却部を備える鉄道車両用電力変換装置に関する。
従来、半導体素子から発生した熱を放熱するための放熱フィンを含む冷却部を備える鉄道車両用電力変換装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、車両に取り付けられる電力変換装置本体と、電力変換装置本体に設けられ、電力変換装置本体が発生した熱を外部に放熱するための放熱フィンと、放熱フィンに設けられ、放熱フィンに走行風を取り込むための通風口を電力変換装置本体との間に形成する制御板と、を備えた鉄道車両用電力変換装置が開示されている。上記特許文献1の鉄道車両用電力変換装置では、ばねの保持力と走行風の圧力との釣り合いまたは熱膨張率の異なる金属の温度変化による湾曲を利用した制御板の動作によって通風口を開閉させることにより、放熱フィンに取り込まれる走行風の風量を調整するように構成されている。
上記特許文献1の鉄道車両用電力変換装置では、鉄道車両の低速走行時に、通風口を開放する方向に制御板を動作させて放熱フィンに取り込まれる走行風の風量が比較的多くなるように構成し、鉄道車両の高速走行時に、通風口を閉鎖する方向に制御板を動作させて放熱フィンに取り込まれる走行風の風量が比較的少なくなるように構成されている。
特開2006-224796号公報
ここで、上記特許文献1のような従来の鉄道車両用電力変換装置(例えばVVVFインバータ装置)では、電力変換装置本体による走行速度の制御動作(制御負荷)に起因して、電力変換装置本体の発熱量は、鉄道車両の加速時および減速時に比較的多くなり、鉄道車両の高速走行時(電力変換装置本体に鉄道車両の走行速度を維持するための低い制御負荷がかかっている高速運転の状態と、電力変換装置本体に制御負荷がかかっていない惰行運転の状態と、を含む)に比較的少なくなると考えられる。しかしながら、上記特許文献1の鉄道車両用電力変換装置では、鉄道車両が定速走行(低速、高速、中速)の場合のみ、放熱フィンに取り込まれる走行風の風量が調節されているものの、たとえば、加速時または減速時などの定速走行時以外の運転時に放熱フィンに取り込まれる走行風の風量が調節されていないと考えられる。したがって、上記特許文献1のような従来の鉄道車両用電力変換装置では、鉄道車両の加速時および減速時と高速走行時との間で、放熱フィンに大きな温度変化が生じることにより、放熱フィンが設けられた電力変換装置本体に大きな温度変化が生じる場合がある。この場合、電力変換装置本体の内部において部材間の接合に使用されるはんだが繰り返しの熱応力による歪みにより劣化してしまうので、電力変換装置本体の寿命が短くなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、鉄道車両の運転時に生じる電力変換装置本体の温度変化に起因して電力変換装置本体の寿命が短くなるのを抑制することが可能な鉄道車両用電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による鉄道車両用電力変換装置は、鉄道車両に設けられる電力変換装置本体と、電力変換装置本体と接するように設けられた放熱板と放熱板を介して電力変換装置本体に取り付けられ、電力変換装置本体から発生した熱を放熱するための放熱フィンを含む冷却部と、冷却部の放熱板に取り付けられ、鉄道車両の運転時における冷却部の温度変化量が小さくなるように、鉄道車両の走行方向から見た放熱フィンを覆う面積を調整する調整部材と、を備える。
この発明の一の局面による鉄道車両用電力変換装置では、上記のように、鉄道車両の(加速時および減速時と高速走行時とを含む)運転時に生じる冷却部の温度変化量が小さくなるように、鉄道車両の走行方向から見た放熱フィンを覆う面積を調整する調整部材を備える。これにより、調整部材により放熱フィンを覆う面積を調整することにより、鉄道車両の運転時における冷却部の温度変化量を小さくすることができるので、鉄道車両の運転時に電力変換装置本体に生じる温度変化量を小さくすることができる。その結果、鉄道車両の運転時に生じる電力変換装置本体の温度変化に起因して電力変換装置本体の寿命が短くなるのを抑制することができる。
上記一の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、調整部材は、冷却部の温度が高いときに、冷却部の温度の上昇量が小さくなるように放熱フィンを覆う面積を小さくするとともに、冷却部の温度が低いときに、冷却部の温度の低下量が小さくなるように放熱フィンを覆う面積を大きくするように構成されている。このように構成すれば、電力変換装置本体の発熱量が比較的多くなるものの、鉄道車両に対して生じる走行風の風量が比較的少なくなる鉄道車両の加速時および減速時のように冷却部の温度が高くなるときに、調整部材により放熱フィンに取り込まれる走行風の風量を大きくすることができるので、冷却部の温度が著しく上昇するのを抑制することができる。また、電力変換装置本体の発熱量が比較的少なくなるものの、鉄道車両に対して生じる走行風の風量が比較的大きくなる鉄道車両の高速走行時のように冷却部の温度が低くなるときに、調整部材により放熱フィンに取り込まれる走行風の風量を小さくすることができるので、冷却部の温度が著しく下降するのを抑制することができる。その結果、鉄道車両の運転時における冷却部の温度変化量を容易に小さくすることができるので、鉄道車両の運転時における電力変換装置本体に生じる温度変化量を容易に小さくすることができる。
上記一の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、調整部材は、冷却部の温度が高いときと、冷却部の温度が低いときとで異なる形状に変化する部材を含む。このように構成すれば、鉄道車両の運転時に、調整部材の形状を変化させることにより、調整部材により放熱フィンを覆う面積を容易に調整することができる。
この場合、好ましくは、調整部材は、冷却部の温度が第1の温度よりも高くなることによって、放熱フィンを覆う面積が小さくなるように変形するとともに、冷却部の温度が第1の温度よりも低くなることによって、放熱フィンを覆う面積が大きくなるように変形するように構成されている。このように構成すれば、加速時および減速時のように電力変換装置本体の発熱量が比較的多くなり冷却部が比較的高温になるときには、冷却部に取り付けられた調整部材も比較的高温になるので、調整部材を、冷却部の温度が第1の温度よりも高くなった時に、放熱フィンを覆う面積が小さくなるように容易に変形させることができる。また、高速走行時のように電力変換装置本体の発熱量が比較的少なくなり冷却部が比較的低温になるときには、冷却部に取り付けられた調整部材も比較的低温になるので、調整部材を、冷却部の温度が第1の温度よりも低くなった時に、放熱フィンを覆う面積が大きくなるように容易に変形させることができる。
上記調整部材が冷却部の温度が第1の温度よりも高くなることによって放熱フィンを覆う面積が小さくなるように変形するとともに第1の温度よりも低くなることによって放熱フィンを覆う面積が大きくなるように変形する構成において、好ましくは、調整部材は、第1の温度において予め記憶された形状に変形する形状記憶合金を含む。このように構成すれば、第1の温度において変形させることが可能な形状記憶合金の温度特性により、冷却部の温度が第1の温度よりも高いときと低いときとで、調整部材の形状を容易に変形させることができる。また、ばねなどを利用して調整部材を開閉する場合と比べて、調整部材自身が温度に応じて変形するので、部品点数が増加するのを抑制しながら、放熱フィンを覆う面積を調整することができる。
上記調整部材が、冷却部の温度が第1の温度よりも高くなることによって放熱フィンを覆う面積が小さくなるように変形するとともに第1の温度よりも低くなることによって放熱フィンを覆う面積が大きくなるように変形する構成において、好ましくは、電力変換装置本体を熱負荷から保護するために第1の温度とは異なる第2の温度において電力変換装置本体への通電を遮断する遮断部をさらに備え、第1の温度は、第2の温度よりも低くなるように設定されている。このように構成すれば、加速時および減速時のように冷却部の温度が高くなるときに、電力変換装置本体の発熱により放熱フィンの温度が比較的高くなることによって調整部材が第2の温度よりも低い第1の温度に達した場合に、調整部材の形状を放熱フィンに取り込まれる走行風の風量を大きくするように変形させて、冷却部の温度がさらに上昇するのを抑制することができる。その結果、電力変換装置本体の温度が第2の温度に到達するのを抑制することができるので、電力変換装置本体への通電が遮断部により遮断されて電力変換装置本体の稼動が停止してしまうのを抑制することができる。
上記一の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、調整部材は、鉄道車両の走行方向から見て、放熱フィンの電力変換装置本体側に設けられている。このように構成すれば、鉄道車両の走行方向から見て、調整部材が放熱フィンの電力変換装置本体側とは反対側に設けられている場合と比較して、放熱フィンの電力変換装置本体側に走行風が取り込まれにくくなるので、鉄道車両に対して生じる走行風の風量が比較的大きくなる鉄道車両の高速走行時に、電力変換装置本体の温度が著しく下降するのを効果的に抑制することができる。なお、上記の構成は、鉄道車両に対して生じる走行風の風量が比較的少なくなる鉄道車両の加速時および減速時にも、放熱フィンの電力変換装置本体側に走行風が取り込まれにくくなるので、電力変換装置本体の温度が比較的高くなりにくい寒冷地に適用するのが好ましい。
上記一の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、調整部材は、鉄道車両の走行方向から見て、放熱フィンの電力変換装置本体側とは反対側に設けられている。このように構成すれば、鉄道車両の走行方向から見て、調整部材が放熱フィンの電力変換装置本体側に設けられている場合と比較して、放熱フィンの電力変換装置本体側に走行風をより取り込むことができるので、鉄道車両に対して生じる走行風の風量が比較的少なくなる鉄道車両の加速時および減速時に、電力変換装置本体の温度が著しく上昇するのを効果的に抑制することができる。
上記一の局面による鉄道車両用電力変換装置において、好ましくは、調整部材は、冷却部において、鉄道車両の前後方向の一方側または他方側の少なくともいずれか一方に設けられている。このように構成すれば、鉄道車両の前後方向の一方側および他方側の両側に設けた場合、たとえば、路線の終点で折り返される場合のように、鉄道車両の運転方向が前後で逆になった場合でも、鉄道車両の運転時において、電力変換装置本体の温度変化量を小さくすることができる。また、鉄道車両の前後方向の一方側または他方側のいずれか一方のみに設けた場合、たとえば、鉄道車両の走行方向が前後のいずれか一方に限られる環状路線等において、調整部材の使用されない側が生じることなく、鉄道車両の運転時において、電力変換装置本体の温度変化量を小さくすることができる。
本発明によれば、上記のように、鉄道車両の運転時に生じる電力変換装置本体の温度変化に起因して電力変換装置本体の寿命が短くなるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による電力変換装置を備える鉄道車両を示した側面図である。 本発明の一実施形態による鉄道車両用電力変換装置の側面図(A)および(B)である。 本発明の一実施形態による鉄道車両用電力変換装置を鉄道車両の走行方向から見た図である。 本発明の一実施形態による鉄道車両用電力変換装置を備えた鉄道車両の運転動作と冷却部の温度との関係を説明するための図である。 パワーデバイスに生じる温度差(温度変化量)とパワーデバイスの寿命との関係を説明するための図である。 本発明の第1変形例による鉄道車両用電力変換装置の側面図(A)および(B)である。 本発明の第2変形例による鉄道車両用電力変換装置の側面図(A)および(B)である。 本発明の第3変形例による鉄道車両用電力変換装置の側面図(A)および(B)である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による鉄道車両用電力変換装置(VVVFインバータ装置)20が設けられた鉄道車両10の構成について説明する。
図1に示すように、鉄道車両10は、車体11と、架線2に供給されている電力を受電(集電)するパンタグラフ13と、架線2からの電力を利用して駆動輪14を回転させる誘導電動機15と、空調機や制御機器などその他の複数の機器類16と、鉄道車両用電力変換装置20と、を備えている。そして、鉄道車両用電力変換装置20は、鉄道車両10の走行時に、架線2からの電力を変換して、誘導電動機15の回転制御を行う機能を有している。また、鉄道車両用電力変換装置20は、車体11の床下空間11aにおいて車体11の下面11bに吊り下げられて固定されている。
なお、以下の説明では、鉄道車両10の前後方向(走行方向)をX方向とし、X方向と直交する枕木方向をY方向とし、X方向およびY方向に直交する上下方向をZ方向とする。また、鉄道車両10の前方向(進行方向)および後方向(進行方向と逆方向)を、それぞれ、X1方向(X1側)およびX2方向(X2側)とする。また、鉄道車両10の上方向および下方向を、それぞれ、Z1方向(Z1側)およびZ2方向(Z2側)とする。
(鉄道車両用電力変換装置の構成)
次に、図2~図5を参照して、本発明の一実施形態による鉄道車両用電力変換装置20の構成を説明する。
図2に示すように、鉄道車両用電力変換装置20は、パワーデバイス21と、冷却部22と、開閉板23と、を備えている。なお、パワーデバイス21は、特許請求の範囲の「電力変換装置本体」の一例である。また、開閉板23は、特許請求の範囲の「調整部材」の一例である。
パワーデバイス21は、内部に設けられた半導体素子(図示しない)のスイッチングにより架線2(図1参照)からの電力を変換するように構成されている。そして、パワーデバイス21によって変換された電力により誘導電動機15(図1参照)の回転制御が行われることによって、鉄道車両10の走行速度が制御されるように構成されている。パワーデバイス21は、たとえば、Si(ケイ素)を用いたSiパワーデバイス、SiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)等のWBG(Wide band Gap)半導体を用いたWBGパワーデバイスである。
なお、パワーデバイス21では、鉄道車両10の走行速度の制御動作により、パワーデバイス21の内部から熱が発生する。パワーデバイス21からの発熱量は、鉄道車両10の走行速度に応じて変化する。具体的には、図4に示すように、パワーデバイス21からの発熱量は、鉄道車両10の高速走行時(パワーデバイス21に鉄道車両10の走行速度を維持するための低い制御負荷がかかっている高速運転の状態とパワーデバイス21に制御負荷がかかっていない惰行運転の状態とを含む)および(駅等における)停止時には、比較的少なくなる。また、パワーデバイス21からの発熱量は、鉄道車両10の走行速度が変化する時(加速時および減速時)には、比較的多くなる。鉄道車両用電力変換装置20には、パワーデバイス21を熱負荷から保護するために、予め設定された第2の温度においてパワーデバイス21への通電を遮断するサーマルリレー24(図3参照)が設けられている。第2の温度は、たとえば、90℃以上110℃以下で設定される。なお、サーマルリレー24は、特許請求の範囲の「遮断部」の一例である。
図2に示すように、冷却部22は、パワーデバイス21と接するように設けられた放熱板22aと、放熱板22aを介してパワーデバイス21から発生した熱を冷却部22の外部に放熱するための放熱フィン22bと、を含む。冷却部22は、パワーデバイス21から発生した熱が伝達されるように、熱伝導率の高い金属を含む。
放熱板22aは、パワーデバイス21の下側(Z2側)に設けられている。図2および図3に示すように、放熱板22aは、X方向およびY方向に延びるように形成されている。
図2に示すように、放熱フィン22bは、放熱板22aの下側(Z2側)に設けられている。図2および図3に示すように、放熱フィン22bは、X方向およびZ方向に延びる板状に形成されている。図3に示すように、放熱フィン22bは、X方向から見て、互いに平行となるように互いに離間して複数設けられている。すなわち、放熱フィン22b同士の間には、鉄道車両10の進行方向(X1方向)から流れてくる走行風がX方向に通過することが可能な隙間が形成されている。これにより、パワーデバイス21から発生した熱は、放熱フィン22bに伝達され、放熱フィン22bにより形成された隙間に走行風が通過することにより、放熱フィン22bから冷却部22の外部に放熱される。
なお、鉄道車両10の走行風の風量は、鉄道車両10の走行速度に対応するように変化する。具体的には、図4に示すように、走行風の風量は、鉄道車両10の高速走行時には、比較的多くなる。また、走行風の風量は、鉄道車両10の停止時には、比較的少なくなる。また、走行風の風量は、鉄道車両10の加速時(停止状態から加速する際)および減速時(高速走行時から減速する際)には、走行速度の大きさに略比例するように変化する。
図2に示すように、開閉板23は、冷却部22において、鉄道車両10の前後方向(X方向)の両側(X1側およびX2側)に設けられている。X1側およびX2側に設けられた開閉板23は、それぞれ、冷却部22(放熱板22a)のX1側の面およびX2側の面に取り付けられている。開閉板23は、鉄道車両10の走行方向(X方向)から見て、放熱フィン22bのパワーデバイス21側に設けられている。
開閉板23は、固定部分23aと、変形部分23bと、を含む。固定部分23aは、開閉板取り付けねじ23cにより、放熱板22aに取り付けられている。図3に示すように、変形部分23bは、X方向から見て、放熱フィン22bを覆うように、固定部分23aよりも下側(Z2側)に配置されている。
ここで、図4を参照しながら、鉄道車両用電力変換装置20が開閉板23(図2参照)を備えない場合(比較例)の、鉄道車両10の運転動作と冷却部22の温度との関係を説明する。上述したように、パワーデバイス21からの発熱量は、鉄道車両10の加速時および減速時に、パワーデバイス21からの発熱量が比較的多くなるとともに、走行風の風量(放熱フィン22bに取り込まれる風量)が高速走行時と比較して少なくなる。したがって、鉄道車両10の加速時および減速時に、冷却部22の温度が比較的上昇し易い。一方、鉄道車両10の高速走行時に、パワーデバイス21からの発熱量が比較的少なくなるとともに、走行風の風量(放熱フィン22bに取り込まれる風量)が加速時および減速時と比較して多くなる。したがって、鉄道車両10の高速走行時に、冷却部22の温度が比較的低下し易い。その結果、図4に示す比較例のように、開閉板23を備えない構成の場合、鉄道車両10の運転時において、冷却部22の温度差(温度変化量)が大きくなり易い。このため、鉄道車両10の運転時において、パワーデバイス21の温度変化量が大きくなり易いので、図5に示すように、パワーデバイスの寿命が短くなり易い。なお、図5のグラフでは、パワーデバイス21に断続的な通電を与えるパワーサイクル試験の結果に基づく、パワーデバイス21に生じる温度差(温度変化量)とパワーデバイスの寿命(単位はサイクル(通電回数))との関係を示している。このグラフによれば、パワーデバイスは、繰り返しの温度変化量が大きいほど、許容されるパワーサイクル数が少なくなる(寿命が短くなる)。
そこで、本実施形態では、開閉板23は、鉄道車両10の運転時における冷却部22の温度変化量が小さくなるように、鉄道車両10の走行方向(X方向)から見た放熱フィン22bを覆う面積S(図3参照)を調整するように構成されている。詳細には、開閉板23は、鉄道車両10の運転時において、加速時および減速時などのようにパワーデバイス21からの発熱量が比較的大きくなり冷却部22の温度が高いときに、冷却部22の温度の上昇量が小さくなるように放熱フィン22bを覆う面積S(図3参照)を小さくするとともに、鉄道車両10の運転時において、高速走行時などのようにパワーデバイス21からの発熱量が比較的小さくなり冷却部22の温度が低いときに、冷却部22の温度の低下量が小さくなるように放熱フィン22bを覆う面積S(図3参照)を大きくするように構成されている。
より詳細には、開閉板23は、冷却部22の温度が高いときと、冷却部22の温度が低いときとで異なる形状に変化する部材を含む。また、開閉板23は、冷却部22の温度が第1の温度よりも高くなることによって、放熱フィン22bを覆う面積S(図3参照)が小さくなるように変形するとともに、冷却部22の温度が第1の温度よりも低くなることによって、放熱フィン22bを覆う面積S(図3参照)が大きくなるように変形するように構成されている。
具体的には、開閉板23は、第1の温度において予め記憶された形状に変形する形状記憶合金により構成されている。第1の温度は、たとえば、パワーデバイス21への通電を遮断する第2の温度よりも低い温度に設定されている。第1の温度は、たとえば、60℃以上80℃以下で設定される。図2(A)に示すように、開閉板23は、第1の温度よりも低い温度の場合には、放熱フィン22bを覆う面積S(図3参照)を大きくするように放熱フィン22bのX方向の端部(22c、22d)に沿うような形状(第1の形状)に変形する。また、図2(B)に示すように、開閉板23は、第1の温度よりも高い温度の場合には、放熱フィン22bを覆う面積S(図3参照)を小さくするように放熱フィン22bのX方向の端部(22c、22d)から離間するような形状(第2の形状)に変形する。なお、第1の形状および第2の形状は、それぞれ、開閉板23が「閉」の状態および「開」の状態と言い換えることができる。
図4に示すように、鉄道車両10の高速走行時には、パワーデバイス21からの発熱量が比較的少なくなるので、パワーデバイス21から冷却部22を介して、開閉板23に伝達される熱量が少なくなる。この場合、図2(A)に示すように、開閉板23は、第1の温度よりも低い温度となることにより、第1の形状に変形する。すなわち、開閉板23は、「閉」の状態となる。これにより、鉄道車両10の高速走行時において、開閉板23が設けられていない場合と比較して、放熱フィン22bに取り込まれる走行風の風量が減少する。
また、図4に示すように、鉄道車両10の加速時および減速時には、パワーデバイス21からの発熱量が比較的多くなるので、パワーデバイス21から冷却部22を介して、開閉板23に伝達される熱量が多くなる。この場合、図2(B)に示すように、開閉板23は、第1の温度よりも高い温度となることにより、第2の形状に変形する。すなわち、開閉板23は、「開」の状態となる。
以上の構成により、図4に示すように、比較例(開閉板23を備えない構成の場合)と比較して、鉄道車両10の運転時において、冷却部22の温度差(温度変化量)が小さくなる。その結果、鉄道車両10の運転時において、パワーデバイス21の温度差(温度変化量)が小さくなるので、図5に示すように、パワーデバイスの寿命を長くすることができる。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、鉄道車両用電力変換装置20は、鉄道車両10の(加速時および減速時と高速走行時とを含む)運転時における冷却部22の温度変化量が小さくなるように、鉄道車両10の走行方向(X方向)から見た放熱フィン22bを覆う面積Sを調整する開閉板23を備える。これにより、開閉板23により放熱フィン22bを覆う面積Sを調整することにより、鉄道車両10の運転時における冷却部22の温度変化量を小さくすることができるので、鉄道車両10の運転時において繰り返し生じるパワーデバイス21の温度変化量を小さくすることができる。その結果、鉄道車両10の運転時におけるパワーデバイス21に生じる温度変化の繰り返しに起因してパワーデバイス21の寿命が短くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、開閉板23を、冷却部22の温度が高いときに、冷却部の温度の上昇量が小さくなるように放熱フィン22bを覆う面積Sを小さくするとともに、冷却部22の温度が低いときに、冷却部22の温度の低下量が小さくなるように放熱フィン22bを覆う面積Sを大きくするように構成する。これにより、パワーデバイス21の発熱量が比較的多くなるものの、鉄道車両10に対して生じる走行風の風量が比較的少なくなる鉄道車両10の加速時および減速時のように冷却部22の温度が高くなるときに、開閉板23により放熱フィン22bに取り込まれる走行風の風量を大きくすることができるので、冷却部22の温度が著しく上昇するのを抑制することができる。また、パワーデバイス21の発熱量が比較的少なくなるものの、鉄道車両10に対して生じる走行風の風量が比較的大きくなる鉄道車両10の高速走行時および惰行時のように冷却部22の温度が低くなるときに、開閉板23により放熱フィン22bに取り込まれる走行風の風量を小さくすることができるので、冷却部22の温度が著しく下降するのを抑制することができる。その結果、鉄道車両10の運転時の冷却部22の温度変化量を容易に小さくすることができるので、鉄道車両10の運転時に生じるパワーデバイス21の温度変化量を容易に小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、開閉板23は、冷却部22の温度が高いときと、冷却部22の温度が低いときとで異なる形状に変化する部材を含む。これにより、鉄道車両10の運転時に、開閉板23の形状を変化させることにより、開閉板23により放熱フィン22bを覆う面積Sを容易に調整することができる。
また、本実施形態では、上記のように、開閉板23を、冷却部22の温度が第1の温度よりも高くなることによって、放熱フィン22bを覆う面積Sが小さくなるように変形するとともに、冷却部22の温度が第1の温度よりも低くなることによって、放熱フィン22bを覆う面積Sが大きくなるように変形するように構成する。これにより、加速時および減速時のようにパワーデバイス21の発熱量が比較的多くなり冷却部22が比較的高温になるときには、冷却部22に取り付けられた開閉板23も比較的高温になるので、開閉板23を、冷却部22の温度が第1の温度よりも高くなった時に、放熱フィン22bを覆う面積Sが小さくなるように容易に変形させることができる。また、高速走行時のようにパワーデバイス21の発熱量が比較的少なくなり冷却部22が比較的低温になるときには、冷却部22に取り付けられた開閉板23も比較的低温になるので、開閉板23を、冷却部22の温度が第1の温度よりも低くなった時に、放熱フィン22bを覆う面積Sが大きくなるように容易に変形させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、開閉板23は、第1の温度において予め記憶された形状に変形する形状記憶合金により構成されている。これにより、第1の温度において変形させることが可能な形状記憶合金の温度特性により、冷却部22の温度が第1の温度よりも高いときと低いときとで、開閉板23の形状を容易に変形させることができる。また、ばねなどを利用して開閉板23を開閉する場合と比べて、開閉板23自身が温度に応じて変形するので、部品点数が増加するのを抑制しながら、放熱フィン22bを覆う面積を調整することができる。
また、本実施形態では、上記のように、鉄道車両用電力変換装置20は、パワーデバイス21を熱負荷から保護するために第1の温度とは異なる第2の温度においてパワーデバイス21への通電を遮断するサーマルリレー24を備える。そして、第1の温度を、第2の温度よりも低くなるように設定する。これにより、加速時および減速時のように冷却部22の温度が高くなるときに、パワーデバイス21の発熱により放熱フィン22bの温度が比較的高くなることによって開閉板23が第2の温度よりも低い第1の温度に達した場合に、開閉板23の形状を放熱フィン22bに取り込まれる走行風の風量を大きくするように変形させて、冷却部22の温度がさらに上昇するのを抑制することができる。その結果、パワーデバイス21の温度が第2の温度に到達するのを抑制することができるので、パワーデバイス21への通電がサーマルリレー24により遮断されてパワーデバイス21の稼動が停止してしまうのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、開閉板23は、鉄道車両10の走行方向(X方向)から見て、放熱フィン22bのパワーデバイス21側(Z1側)に設けられている。これにより、鉄道車両10の走行方向から見て、開閉板23が放熱フィン22bのパワーデバイス21側とは反対側(Z2側)に設けられている場合と比較して、放熱フィン22bのパワーデバイス21側に走行風が取り込まれにくくなるので、鉄道車両10に対して生じる走行風の風量が比較的大きくなる鉄道車両10の高速走行時に、パワーデバイス21の温度が著しく下降するのを効果的に抑制することができる。また、鉄道車両10に対して生じる走行風の風量が比較的少なくなる鉄道車両10の加速時および減速時にも、放熱フィン22bのパワーデバイス21側に走行風が取り込まれにくくなるので、パワーデバイス21の温度が比較的高くなりにくい寒冷地に適用するのが好ましい。
また、本実施形態では、上記のように、開閉板23を、冷却部22において、鉄道車両10の前後方向(X方向)の両側に設ける。これにより、路線の終点で折り返される場合のように、鉄道車両10の運転方向が前後で逆になった場合でも、鉄道車両10の運転時に、パワーデバイス21に生じる温度変化量を小さくすることができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、開閉板23を、鉄道車両10の走行方向(X方向)から見て、放熱フィン22bのパワーデバイス21側(Z1側)に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図6に示す第1変形例による鉄道車両用電力変換装置120のように、開閉板123を、鉄道車両10の走行方向(X方向)から見て、放熱フィン22bのパワーデバイス21側(Z1側)とは反対側(Z2側)に設けるように構成してもよい。なお、開閉板123は、特許請求の範囲の「調整部材」の一例である。
図6に示すように、鉄道車両用電力変換装置120では、開閉板123を、冷却部22の下側(Z2側)の面22eに取り付けた例を示している。これにより、鉄道車両の走行方向から見て、開閉板123が放熱フィン22bのパワーデバイス21側に設けられている場合と比較して、放熱フィン22bのパワーデバイス21側に走行風をより取り込むことができるので、鉄道車両10に対して生じる走行風の風量が比較的少なくなる鉄道車両10の加速時および減速時に、パワーデバイス21の温度が著しく上昇するのを効果的に抑制することができる。
また、上記実施形態では、開閉板23を、冷却部22のX1側の面およびX2側の面に取り付けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図7に示す第2変形例による鉄道車両用電力変換装置220のように、開閉板223を、放熱板222aの下側(Z2側)の面に取り付けるように構成してもよい。なお、開閉板223は、特許請求の範囲の「調整部材」の一例である。
図7に示すように、鉄道車両用電力変換装置220は、冷却部222を備える。冷却部222は、放熱板222aを含む。放熱板222aのX方向における長さは、放熱フィン22bのX方向における長さよりも大きくなるように構成されている。そして、X方向において、放熱フィン22bよりもX1方向またはX2方向に突出した放熱板222aの部分の下側(Z2側)の面に開閉板223が取り付けられている。
また、本発明では、第1変形例による鉄道車両用電力変換装置120の開閉板123と、第2変形例による鉄道車両用電力変換装置220の開閉板223と、をともに備える構成としてもよい。その場合、開閉板123(223)が変形する第1の温度を、開閉板123と開閉板223とで、互いに異なる温度(たとえば、60℃以上80℃以下、および、20℃以上40℃以下)に設定すれば、同一の第1の温度により変形する1種類の開閉板が設けられる場合と比較して、冷却部の温度(すなわち、パワーデバイス21の温度)に対して放熱フィン22bに取り込まれる走行風の風量を細かく調整することができるので、鉄道車両10の運転時に、冷却部に生じる温度変化量をより小さくすることができる。
また、上記実施形態では、開閉板23を、冷却部22において、鉄道車両10の前後方向(X方向)の両側(X1側およびX2側)に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図8に示す第3変形例による鉄道車両用電力変換装置320のように、開閉板23を、冷却部22において、鉄道車両10の前後方向(X方向)の一方側(X1側)または他方側(X2側)のいずれか一方のみに設けるように構成してもよい。この場合、鉄道車両10の走行方向が前後のいずれか一方に限られる環状路線等において、開閉板23の使用されない側が生じることなく、鉄道車両10の運転時に、パワーデバイス21に生じる温度変化量を小さくすることができる。なお、図8では、開閉板23を、冷却部22において、X1側のみに設けた例を示している。
また、上記実施形態では、開閉板23を、第1の温度において予め記憶された形状に変形する形状記憶合金により構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、開閉板23を、形状記憶合金以外の部材により構成してもよい。その場合、特許請求の範囲の「調整部材」を、たとえば、互いに熱膨張率の異なる複数の金属を張り合わせた部材(いわゆるバイメタル)により構成してもよい。
また、上記実施形態では、車体11の床下空間11aに設置された鉄道車両用電力変換装置20に対して本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。たとえば、車体11の屋根上に設置された電力変換装置に対して、本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、鉄道車両用電力変換装置20を、VVVFインバータ装置とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、鉄道車両用電力変換装置を、PWMコンバータ装置としてもよい。なお、PWMコンバータ装置の発熱量は、鉄道車両10の運転速度が高いほど大きくなる。すなわち、PWMコンバータ装置の冷却部は、比較的速度が低い加速時および減速時とPWMコンバータ装置が動作しない惰行時(電力変換装置本体に制御負荷がかかっていない惰行運転の状態)とにおいて、比較的温度が低くなるとともに、加速時および減速時よりも速度が高い高速走行時(電力変換装置本体に鉄道車両の走行速度を維持するための低い制御負荷がかかっている高速運転の状態)において、加速時および減速時よりも高い温度となる。したがって、本発明の鉄道車両用電力変換装置を、PWMコンバータ装置とする場合は、調整部材を、冷却部の温度が比較的低くなる加速時および減速時と惰行時とにおいて、放熱フィンを覆う面積を大きくするとともに、冷却部の温度が比較的高くなる高速走行時において、放熱フィンを覆う面積を小さくするように構成すればよい。
また、上記実施形態では、架線2からの電力を利用して走行する架空電車線方式の鉄道車両10の鉄道車両用電力変換装置20に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。たとえば、走行用のレールとは別に並行して第三の給電用レール(第三軌条)が敷設され、この第三軌条に対して車体11側に設けられた集電靴(コレクターシュー)が擦って集電する第三軌条方式の鉄道車両10の鉄道車両用電力変換装置に対して本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、架線2からの電力を利用して走行する架空電車線方式の鉄道車両10の鉄道車両用電力変換装置20に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ディーゼル機関を直接的な駆動源とする気動車に搭載された鉄道車両用電力変換装置の冷却や、ディーゼル機関の発電によって誘導電動機15を回転させる電気式気動車などの鉄道車両10の鉄道車両用電力変換装置の冷却に対して、本発明を適用してもよい。
10 鉄道車両
20、120、220、320 鉄道車両用電力変換装置
21 パワーデバイス(電力変換装置本体)
22 冷却部
22b 放熱フィン
23、123、223 開閉板(調整部材)
24 サーマルリレー(遮断部)
S (放熱フィンを覆う)面積

Claims (9)

  1. 鉄道車両に設けられる電力変換装置本体と、
    前記電力変換装置本体と接するように設けられた放熱板と前記放熱板を介して前記電力変換装置本体に取り付けられ、前記電力変換装置本体から発生した熱を放熱するための放熱フィンを含む冷却部と、
    前記冷却部の前記放熱板に取り付けられ、前記鉄道車両の運転時における前記冷却部の温度変化量が小さくなるように、前記鉄道車両の走行方向から見た前記放熱フィンを覆う面積を調整する調整部材と、
    を備える、鉄道車両用電力変換装置。
  2. 前記調整部材は、前記冷却部の温度が高いときに、前記冷却部の温度の上昇量が小さくなるように前記放熱フィンを覆う面積を小さくするとともに、前記冷却部の温度が低いときに、前記冷却部の温度の低下量が小さくなるように前記放熱フィンを覆う面積を大きくするように構成されている、請求項1に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  3. 前記調整部材は、前記冷却部の温度が高いときと、前記冷却部の温度が低いときとで異なる形状に変化する部材を含む、請求項1または2に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  4. 前記調整部材は、前記冷却部の温度が第1の温度よりも高くなることによって、前記放熱フィンを覆う面積が小さくなるように変形するとともに、前記冷却部の温度が前記第1の温度よりも低くなることによって、前記放熱フィンを覆う面積が大きくなるように変形するように構成されている、請求項3に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  5. 前記調整部材は、前記第1の温度において予め記憶された形状に変形する形状記憶合金を含む、請求項4に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  6. 前記電力変換装置本体を熱負荷から保護するために前記第1の温度とは異なる第2の温度において前記電力変換装置本体への通電を遮断する遮断部をさらに備え、
    前記第1の温度は、前記第2の温度よりも低くなるように設定されている、請求項4または5に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  7. 前記調整部材は、前記鉄道車両の走行方向から見て、前記放熱フィンの前記電力変換装置本体側に設けられている、請求項1~6のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  8. 前記調整部材は、前記鉄道車両の走行方向から見て、前記放熱フィンの前記電力変換装置本体側とは反対側に設けられている、請求項1~6のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
  9. 前記調整部材は、前記冷却部において、前記鉄道車両の前後方向の一方側または他方側の少なくともいずれか一方に設けられている、請求項1~8のいずれか1項に記載の鉄道車両用電力変換装置。
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