JP7166598B2 - 段差乗り越え用補助輪付き車いす - Google Patents

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本発明は、段差乗り越え用の補助輪を備えた車いすに関する。
従来、車いすが段差を乗り越えるために装着される補助具としては例えば特許文献1に開示されているような、前輪よりも前方に段差通過用補助プレートが設けられたものがある。また、特許文献2には、前輪よりも前側に小型の車輪を複数備えた構成が開示されている。また、その他にもいくつかの構成が提案されていることが知られている。
特開2016-52367号公報 特許第4914946号公報
しかしながら、上記特許文献1の段差通過用補助プレートにあっては、機能を発揮させるために大きな駆動力を必要とし、また構造が複雑化する問題がある。また、上記特許文献2の補助輪は個々の補助輪が小さすぎて、段差に当接した際に当該段差の上側に乗り上げることが困難となる場合がある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、段差を乗り越えることが容易となる段差乗り越え用の補助輪を備えた車いすを提供することを目的とする。
本発明は、旋回自在に設けられている前輪、及び後輪を備えると共に、前記前輪の前方に配置されたフットレスト部を備えた段差乗り越え用補助輪付き車いすであって、段差用補助輪部材を備え、前記段差用補助輪部材は、前記前輪及び前記後輪を介して平坦な基準面に接地している状態で当該基準面から上方へ離開している補助輪と、前記補助輪を、当該車いすにおける左右方向を回転軸方向として前記フットレスト部に軸支する軸支機構と、を備え、前記補助輪の最下端と前記基準面との離間距離Hが、前記前輪の直径Dの1/10以上1/6以下の範囲内の寸法に定められていることを特徴とする段差乗り越え用補助輪付き車いすである。
かかる構成にあっては、通常時において前記補助輪が前記基準面から離間しているため、従来の構成と同様に平地を走行する際に補助輪は邪魔とならない。また、例えば段差を乗り越えるにあたって、前記補助輪が上述した範囲内で定められた離間距離Hを有しているため、当該補助輪が想定高さの段差の上に乗り上げた後、前記前輪が当該段差に乗り上げることが容易となる。なお、前記前輪は例えばキャスター輪で構成することができ、車いすの通常時の操作性を十分に確保することができる。
本発明の車いすは、段差箇所における走行性が向上する効果がある。
補助輪が段差に当接した状態を示す車いすの右側面図である。 前輪が段差を乗り上げた状態を示す車いすの右側面図である。 溝を渡る車いすを示す説明図である。
本発明の段差乗り越え用補助輪付き車いす(以下、適宜、車いすという。)を具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。
また、本実施例においては左側の補助輪について説明する。右側の補助輪は左右対称形状とすればよく、説明を省略する。
まず、車いす1の構造について説明する。
図1に示すように、車いす1を構成する本体フレーム部2には、後輪である主車輪30の車軸が取り付けられた後側縦フレーム部3と、後側縦フレーム部3の上端部から前方に突き出された上フレーム部4と、上フレーム部4の後端部に軸支され、後方に跳ね上げ自在に取り付けられたアームレスト部5と、上フレーム部4に設けられた受け部6に載置される座フレーム部9と、が備えられている。
また、座フレーム部9は、折り畳み自在とするX枠7,8の左右上端にそれぞれ取り付けられることで左右一対備えられており、左右一対の座フレーム部9間にベルトや座シートが架け渡されることで着座部が構成されている。
また、上フレーム部4の前端部にはフットレスト部支持フレーム部11が下向きに配設されている。フットレスト部支持フレーム部11の下端部には、キャスター輪(自在輪)で構成された前輪12が取り付けられている。なお、本実施例においては、前輪12の外径(直径D)が例えば130~180mm(5~7インチ)の範囲内に定められている。
また、フットレスト部支持フレーム部11には、フットレスト部21が前方へ突き出されるように取り付けられており、下端部には板状のフットレスト22が配設されている。
次に、本発明の要部について説明する。
前記フットレスト部21の下端部には、補助輪31が取り付けられている。ここで、かかる補助輪31は、前輪12の回転軸に平行な左右方向の回転軸を有する軸支機構32を有しており、軸支機構32が補助輪31を軸支している。
また、補助輪31の外径は、前輪12の車輪の外径と同一又は略同一とされている。なお、前記補助輪31と前記軸支機構32とによって本発明の段差用補助輪部材が構成されている。
また、補助輪31の最下端は、車いす1が位置する平坦な基準面から高さHだけ上方へ離開した位置に配されている。ここで、かかる離間距離(高さ)Hと、前輪12の直径Dは、以下のような関係式で定められる。
D/10≦H≦D/6
ここで、本発明にあっては、想定する段差(凸段差)は車輛乗り入れ部における歩車道境界の段差であって、その許容範囲は、0~約50mmとしている(参考:道路構造令「車両乗り入れ部の構造の項」)。そして、離間距離Hは、想定した段差の数値に基づいて定めることとする。
例えば離間距離Hが前輪12の直径Dの1/10に満たないと、想定した段差を円滑に乗り越えることができない。また、離間距離Hが前輪12の直径Dの1/10に満たずに補助輪31と基準面との隙間が少なすぎると、砂地や砂利道を走行したときに、前輪12が基準面から沈んで補助輪31が地面(基準面)に接してしまい、車いす1が旋回不能となる不具合が生じる。一方、離間距離Hが前輪12の直径Dの1/6を越えると、想定した段差に補助輪31が当接せず、補助機能を果たさなくなってしまう。
なお、補助輪31のすぐ真後ろに位置する前輪12は、旋回自在となる程度に補助輪31と間隔をおいて離間しているため、車いす1の操作性も確保されている。
次に、車いす1が段差を乗り越える過程を図にしたがって説明する。
車いす1が段差Xを乗り越える際には、図1に示したようにまず補助輪31が段差Xの上端部に当接する。ここで、補助輪31は基準面から高さHだけ浮いた位置に配されているため、段差Xを容易に乗り越えることができる。
上述のように補助輪31が段差Xを乗り越えると、図2に示したように、次に前輪12が段差Xの上端部に当接する。このとき、補助輪31は既に段差Xを乗り越えているため、わずかに前輪12は基準面から浮いた状態で段差Xと当接することになり、そのまま車いす1を押し進めることで前輪12も容易に段差Xを乗り越えることができる。
また、図3に示したように、車いす1が溝Yを乗り越える際にも補助輪31が適切に機能して、前輪12が溝Yに落ち込んでしまって脱輪してしまうことを防止する。なお、想定される溝Yの溝巾はおよそ300mm以内である。
上記した実施例において、各部の寸法形状は適宜自由に選択可能である。
なお、補助輪31は、フットレスト部21の金属フレーム部分に取り付けられることが望ましい。かかる構成とすることにより、十分な強度で補助輪31を軸支することができる。
また、補助輪31の外径は前輪12の外径と完全同一とする必要はないが、補助輪31の外径が小さすぎると段差Xを乗り越える際に大きな力が必要となり、車いす1の使用者や介助者の負担が大きくなってしまうおそれがある。一方、補助輪31の外径が大きすぎると車いす1全体のサイズが大きくなって使用環境が制限されたり、車いす1の操作性が低下したりするおそれがある。
1 段差乗り越え用補助輪付き車いす
2 本体フレーム部
3 後側縦フレーム部
4 上フレーム部
5 アームレスト部
6 受け部
7,8 X枠
9 座フレーム部
11 フットレスト部支持フレーム部
12 前輪
21 フットレスト部
22 フットレスト
31 補助輪(段差用補助輪部材)
32 軸支機構
X 段差
Y 溝

Claims (1)

  1. 旋回自在に設けられている前輪、及び後輪を備えると共に、前記前輪の前方に配置されたフットレスト部を備えた段差乗り越え用補助輪付き車いすであって、
    段差用補助輪部材を備え、前記段差用補助輪部材は、
    前記前輪及び前記後輪を介して平坦な基準面に接地している状態で当該基準面から上方へ離開している補助輪と、
    前記補助輪を、当該車いすにおける左右方向を回転軸方向として前記フットレスト部に軸支する軸支機構と、
    を備え、
    前記補助輪の最下端と前記基準面との離間距離Hが、前記前輪の直径Dの1/10以上1/6以下の範囲内の寸法に定められており、
    前記補助輪の外径は、前記前輪の外径と同一又は略同一とされている
    ことを特徴とする段差乗り越え用補助輪付き車いす。
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