JP7166468B2 - 電動機駆動装置および冷凍サイクル適用機器 - Google Patents

電動機駆動装置および冷凍サイクル適用機器 Download PDF

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Description

本発明は、電動機駆動装置およびそれを備えた冷凍サイクル適用機器に関する。
永久磁石同期モータ(以下、PM(Permanent Magnet)モータとする。)は、誘導モータと比較して高効率な特性を有するため、家電製品、産業機器、電動車分野など、適用範囲が広がっている。PMモータが搭載された機器は、地球温暖化防止および省エネルギー化の動きに伴い、低速回転域、すなわち軽負荷での高効率化が求められるとともに、機器の使用感を向上させるため高速回転域、すなわち高負荷における駆動範囲の拡大も求められている。モータの低速回転域での高効率化の方法として、モータの磁石量および巻線を増加させることによる低速設計化がある。しかしながら、モータを低速設計化すると、高速回転域で発生する誘起電圧が増大する。このような問題に対して、弱め磁束制御を用いて、モータの高速回転域を拡大する方法が知られている。
PMモータは、例えば、冷凍空調機器が備える圧縮機において、冷媒を圧縮する圧縮機構を動作させる用途で使用される。冷凍空調機器は、圧縮機が冷媒を圧縮する動作工程に応じて、負荷トルクが周期的に変動する特性を有している。一般的に、冷凍空調機器は、周期的に変動する圧縮機の負荷トルクにPMモータの出力トルクを一致させることでPMモータの速度変動を抑制し、圧縮機の振動低減を行う振動抑制制御を行っている。特許文献1には、冷凍空調機器に搭載されるモータ駆動装置が、弱め磁束制御領域での脱調発生を抑制し、弱め磁束制御領域で振動抑制制御を行う場合においても、必要なトルクを確保できるように制御する技術が開示されている。
特開2018-14854号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、弱め磁束制御領域での振動抑制制御が適切に行われない場合、冷凍空調機器において、過電流遮断などが発生するとともに、効率の悪い運転をしてしまう、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電動機の運転領域の全域において、過電流および脱調の発生を抑制しつつ、高効率な運転を実施可能な電動機駆動装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電動機駆動装置は、負荷トルクが周期的に変動する負荷要素を駆動する電動機に、周波数および電圧値が可変の交流電圧を供給するインバータと、インバータを制御する制御装置と、を備える。制御装置は、γ軸およびδ軸を有する回転座標系におけるγ軸電流指令値を生成するγ軸電流指令値生成部と、回転座標系における第1のδ軸電流指令値を生成する速度制御部と、制限値を用いて第1のδ軸電流指令値を制限し、第2のδ軸電流指令値を生成する制限部と、電動機の出力トルクが負荷トルクの周期的変動に追従するようにδ軸電流補償値を生成する補償値演算部と、第2のδ軸電流指令値、制限値、およびδ軸電流補償値を用いて第3のδ軸電流指令値を生成する振動抑制制御部と、を備え、γ軸電流指令値および第3のδ軸電流指令値を用いてインバータを制御する。
本発明に係る電動機駆動装置は、電動機の運転領域の全域において、過電流および脱調の発生を抑制しつつ、高効率な運転を実施できる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る電動機駆動装置の構成例を示す図 実施の形態1に係る電動機駆動装置が備えるインバータの構成例を示す図 実施の形態1に係る電動機駆動装置において振動抑制制御無しのときの動作の状態を示す図 実施の形態1に係る電動機駆動装置において振動抑制制御有りのときの動作の状態を示す図 実施の形態1に係る電動機駆動装置が備える制御装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る制御装置が備える電圧指令値演算部の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る電圧指令値演算部が備える補償値演算部の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る電動機駆動装置において電動機が高速領域で回転しているときの電動機にかかる電圧の状態を表す電圧ベクトルを示す図 実施の形態1に係る電動機駆動装置において電動機が高速領域で回転しており、δ軸電流指令のリミッタ値について振動抑制制御を行ったときの電動機にかかる電圧の状態を表す電圧ベクトルを示す図 実施の形態1に係る電動機駆動装置においてδ軸電流指令のリミッタ値の大きさによるγ軸電流の差異を示す図 実施の形態1に係る電圧指令値演算部が備えるトルク電流指令値生成部の構成例を示す第1のブロック図 実施の形態1に係るトルク電流指令値生成部の動作を示す第1のフローチャート 実施の形態1に係る制限部がリミッタ値を選択する動作を示すフローチャート 実施の形態1に係る電動機駆動装置の動作状態を示す第1の図 実施の形態1に係る電圧指令値演算部が備えるトルク電流指令値生成部の構成例を示す第2のブロック図 実施の形態1に係るトルク電流指令値生成部の動作を示す第2のフローチャート 実施の形態1に係る電動機駆動装置の動作状態を示す第2の図 実施の形態1に係る電動機駆動装置が備える制御装置を実現するハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態2に係る冷凍サイクル適用機器の構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る電動機駆動装置および冷凍サイクル適用機器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機駆動装置2の構成例を示す図である。図2は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2が備えるインバータ30の構成例を示す図である。電動機駆動装置2は、交流電源1および電動機7に接続される。電動機駆動装置2は、交流電源1から供給される交流電圧を整流し、再度交流電圧に変換して電動機7に供給して、電動機7を駆動する。電動機駆動装置2は、リアクタ4と、整流回路10と、平滑コンデンサ20と、インバータ30と、母線電圧検出部82と、母線電流検出部84と、制御装置100と、を備える。
整流回路10は、4つのダイオードD1,D2,D3,D4を備える。4つのダイオードD1~D4は、ブリッジ接続され、ダイオードブリッジ回路を構成する。整流回路10は、4つのダイオードD1~D4から構成されるダイオードブリッジ回路によって、交流電源1から供給される交流電圧を整流する。整流回路10において、入力端子の一端はリアクタ4を介して交流電源1に接続され、入力端子の他端は交流電源1に接続されている。また、整流回路10において、出力端子は平滑コンデンサ20に接続されている。
平滑コンデンサ20は、整流回路10の出力電圧を平滑する。平滑コンデンサ20の一方の電極は、整流回路10の第1の出力端子、および高電位側、すなわち正側の直流母線22aに接続されている。平滑コンデンサ20の他方の電極は、整流回路10の第2の出力端子、および低電位側、すなわち負側の直流母線22bに接続されている。平滑コンデンサ20で平滑された電圧を母線電圧Vdcと称する。
インバータ30は、平滑コンデンサ20の両端電圧、すなわち母線電圧Vdcを受けて、周波数および電圧値が可変の3相交流電圧を発生して、出力線331~333を介して電動機7に供給する。インバータ30は、図2に示すように、インバータ主回路310と、駆動回路350と、を備える。インバータ主回路310の入力端子は、直流母線22a,22bに接続されている。インバータ主回路310は、スイッチング素子311~316を備える。スイッチング素子311~316の各々には、還流用の整流素子321~326が逆並列接続されている。
駆動回路350は、制御装置100から出力されるPWM(Pulse Width Modulation)信号Sm1~Sm6に基づいて、駆動信号Sr1~Sr6を生成する。駆動回路350は、駆動信号Sr1~Sr6によってスイッチング素子311~316のオンオフを制御する。これにより、インバータ30は、周波数可変かつ電圧可変の3相交流電圧を、出力線331~333を介して電動機7に供給することができる。
PWM信号Sm1~Sm6は、論理回路の信号レベル、すなわち0V~5Vの大きさを持つ信号である。PWM信号Sm1~Sm6は、制御装置100の接地電位を基準電位とする信号である。一方、駆動信号Sr1~Sr6は、スイッチング素子311~316を制御するのに必要な電圧レベル、例えば、-15V~+15Vの大きさを持つ信号である。駆動信号Sr1~Sr6は、それぞれ対応するスイッチング素子の負側の端子、すなわちエミッタ端子の電位を基準電位とする信号である。
電動機7は、例えば、3相永久磁石同期電動機である。本実施の形態では、電動機7は、負荷トルクTが周期的に変動する負荷要素を駆動することを想定している。以降の説明において、電動機のことをモータと称することがある。
母線電圧検出部82は、直流母線22a,22b間の電圧を母線電圧Vdcとして検出する。母線電圧検出部82は、例えば、直列接続された抵抗で分圧する分圧回路を備える。母線電圧検出部82は、検出した母線電圧Vdcを、分圧回路を用いて制御装置100での処理に適した電圧、例えば、5V以下の電圧に変換し、アナログ信号である電圧検出信号として制御装置100に出力する。母線電圧検出部82から制御装置100に出力される電圧検出信号は、制御装置100内の図示しないAD(Analog to Digital)変換部によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、制御装置100での内部処理に用いられる。
母線電流検出部84は、直流母線22bに挿入されたシャント抵抗を備える。母線電流検出部84は、シャント抵抗を用いて、インバータ30に入力される電流を直流電流Idcとして検出する。母線電流検出部84は、検出した直流電流Idcを、アナログ信号である電流検出信号として制御装置100に出力する。母線電流検出部84から制御装置100に出力される電流検出信号は、制御装置100内の図示しないAD変換部によってアナログ信号からデジタル信号に変換され、制御装置100での内部処理に用いられる。
制御装置100は、インバータ30を制御するため、PWM信号Sm1~Sm6を生成する。制御装置100は、PWM信号Sm1~Sm6をインバータ30に出力して、インバータ30を制御する。具体的には、制御装置100は、インバータ30を制御して、インバータ30の出力電圧の角周波数ωおよび電圧値を変化させる。
インバータ30の出力電圧の角周波数ωは、出力電圧の角周波数と同じ符号ωで表されるものであって、電動機7の電気角での回転角速度を定めるものである。電動機7の機械角での回転角速度ωは、電動機7の電気角での回転角速度ωを極対数Pで割ったものに等しい。従って、電動機7の機械角での回転角速度ωと、インバータ30の出力電圧の角周波数ωとの間には、下記の式(1)で表される関係がある。以降の説明において、回転角速度を単に回転速度と称し、角周波数を単に周波数と称することがある。
Figure 0007166468000001
制御装置100は、電動機7に流れる相電流i,i,iに基づいて励磁電流指令値iγ を生成し、励磁電流指令値iγ に基づいてγ軸電圧指令値Vγ を生成する。また、制御装置100は、電動機7の周波数推定値ωestを周波数指令値ω に一致させるようにトルク電流指令値iδ を算出し、トルク電流指令値iδ に基づいてδ軸電圧指令値Vδ を生成する。制御装置100は、γ軸電圧指令値Vγ およびδ軸電圧指令値Vδ に基づいてインバータ30を制御する。このように、本実施の形態において、制御装置100は、γ軸およびδ軸を有する回転座標系において制御を行う。
制御装置100は、負荷トルクTが周期的に変動する負荷要素を電動機7が駆動する場合、電動機7の出力トルクTが、負荷トルクTの周期的変動、すなわち脈動に追従するようにインバータ30を制御することが望ましい。制御装置100は、出力トルクTを負荷トルクTの周期的変動、すなわち脈動に追従させるため、トルク電流補償値を生成してもよい。制御装置100において、生成されたトルク電流補償値は、トルク電流指令値iδ を補正するために用いられる。
ここで、電動機駆動装置2での振動抑制制御の必要性および動作について、図3および図4を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2において振動抑制制御無しのときの動作の状態を示す図である。図4は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2において振動抑制制御有りのときの動作の状態を示す図である。図3および図4は、電動機7の機械角1回転における、電動機7が駆動する負荷要素として想定したシングルロータリー圧縮機の負荷トルクT、電動機7の出力トルクT、シングルロータリー圧縮機内の電動機7の回転速度、およびトルク電流補償値の関係を示す図である。図3は、制御装置100が、電動機7の出力トルクTを一定に制御した状態を示している。図4は、制御装置100が、電動機7の出力トルクTを負荷トルクTに一致させるようにトルク電流補償値を制御して回転速度を一定に制御した状態を示している。
図3から分かるように、制御装置100が電動機7の出力トルクTを一定に制御すると、電動機7の出力トルクTと負荷トルクTとの差で回転速度が変動する。回転速度が変動すると、シングルロータリー圧縮機で振動、騒音などが発生するだけでなく、回転数の変動が大きい場合には、電動機7が脱調し、停止する可能性がある。
そのため、本実施の形態において、制御装置100は、図4に示す振動抑制制御では、電動機7の出力トルクTを負荷トルクTに一致させるように制御する。制御装置100は、電動機7の出力トルクTと負荷トルクTとの間でトルクの過不足を無くすことで、回転速度を一定に制御することができる。ただし、制御装置100は、振動抑制制御を実現するためには、図4に示すように、トルク電流補償値iδ_trqを負荷トルクTに応じて変化させる必要がある。
制御装置100の構成について説明する。図5は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2が備える制御装置100の構成例を示すブロック図である。制御装置100は、運転制御部102と、インバータ制御部110と、を備える。
運転制御部102は、外部から指令情報Qを受け、指令情報Qに基づいて、周波数指令値ω を生成する。周波数指令値ω は、下記の式(2)に示すように、電動機7の回転速度の指令値である回転角速度指令値ω に極対数Pを乗算することで求めることができる。
Figure 0007166468000002
制御装置100は、冷凍サイクル適用機器として空気調和機を制御する場合、指令情報Qに基づいて空気調和機の各部の動作を制御する。指令情報Qは、例えば、図示しない温度センサで検出された温度、図示しない操作部であるリモコンから指示される設定温度を示す情報、運転モードの選択情報、運転開始及び運転終了の指示情報などである。運転モードとは、例えば、暖房、冷房、除湿などである。なお、運転制御部102については、制御装置100の外部にあってもよい。すなわち、制御装置100は、外部から周波数指令値ω を取得する構成であってもよい。
インバータ制御部110は、電流復元部111と、3相2相変換部112と、励磁電流指令値生成部113と、電圧指令値演算部115と、電気位相演算部116と、2相3相変換部117と、PWM信号生成部118と、を備える。
電流復元部111は、母線電流検出部84で検出された直流電流Idcに基づいて電動機7に流れる相電流i,i,iを復元する。電流復元部111は、母線電流検出部84で検出された直流電流Idcを、PWM信号生成部118で生成されたPWM信号Sm1~Sm6に基づいて定められるタイミングでサンプリングすることによって、相電流i,i,iを復元することができる。
3相2相変換部112は、電流復元部111で復元された相電流i,i,iを、後述する電気位相演算部116で生成された電気位相θを用いて、γ軸電流である励磁電流iγ、およびδ軸電流であるトルク電流iδ、すなわちγ-δ軸の電流値に変換する。
励磁電流指令値生成部113は、前述の回転座標系における励磁電流指令値iγ を生成する。具体的には、励磁電流指令値生成部113は、トルク電流iδに基づいて、電動機7を駆動するために最も効率が良くなる最適な励磁電流指令値iγ を求める。励磁電流指令値生成部113は、トルク電流iδに基づいて、出力トルクTが規定された値以上または最大になる、すなわち電流値が規定された値以下または最小になる電流位相βとなる励磁電流指令値iγ を出力する。なお、ここでは、励磁電流指令値生成部113が、トルク電流iδに基づいて励磁電流指令値iγ を求めているが、一例であり、これに限定されない。励磁電流指令値生成部113は、励磁電流iγ、周波数指令値ω などに基づいて励磁電流指令値iγ を求めても、同様の効果を得ることができる。また、励磁電流指令値生成部113は、後述するような弱め磁束制御によって励磁電流指令値iγ を決定してもよい。以降の説明において、励磁電流指令値をγ軸電流指令値と称し、励磁電流指令値生成部をγ軸電流指令値生成部と称することがある。
電圧指令値演算部115は、運転制御部102から取得した周波数指令値ω と、3相2相変換部112から取得した励磁電流iγおよびトルク電流iδと、励磁電流指令値生成部113から取得した励磁電流指令値iγ とに基づいて、γ軸電圧指令値Vγ およびδ軸電圧指令値Vδ を生成する。さらに、電圧指令値演算部115は、γ軸電圧指令値Vγ と、δ軸電圧指令値Vδ と、励磁電流iγと、トルク電流iδとに基づいて、周波数推定値ωestを推定する。
電気位相演算部116は、電圧指令値演算部115から取得した周波数推定値ωestを積分することで、電気位相θを演算する。
2相3相変換部117は、電圧指令値演算部115から取得したγ軸電圧指令値Vγ およびδ軸電圧指令値Vδ 、すなわち2相座標系の電圧指令値を、電気位相演算部116から取得した電気位相θを用いて、3相座標系の出力電圧指令値である3相電圧指令値V ,V ,V に変換する。
PWM信号生成部118は、2相3相変換部117から取得した3相電圧指令値V ,V ,V と、母線電圧検出部82で検出された母線電圧Vdcとを比較することによって、PWM信号Sm1~Sm6を生成する。なお、PWM信号生成部118は、PWM信号Sm1~Sm6を出力しないようにすることによって、電動機7を停止することも可能である。
電圧指令値演算部115の構成について説明する。図6は、実施の形態1に係る制御装置100が備える電圧指令値演算部115の構成例を示すブロック図である。電圧指令値演算部115は、周波数推定部501と、減算部502と、トルク電流指令値生成部503と、補償値演算部504と、減算部509,510と、励磁電流制御部511と、トルク電流制御部512と、を備える。
周波数推定部501は、励磁電流iγと、トルク電流iδと、γ軸電圧指令値Vγ と、δ軸電圧指令値Vδ とに基づいて、電動機7に供給される電圧の周波数を推定し、周波数推定値ωestとして出力する。
減算部502は、周波数指令値ω に対する、周波数推定部501で推定された周波数推定値ωestの差分(ω -ωest)を算出する。
補償値演算部504は、電動機7の出力トルクTが負荷トルクTの周期的変動に追従するようにトルク電流補償値iδ_trqを生成する。具体的には、補償値演算部504は、周波数推定部501から取得した周波数推定値ωestに基づいて、トルク電流補償値iδ_trqを生成する。トルク電流補償値iδ_trqは、周波数推定値ωestの脈動成分、特に周波数がωmnである脈動成分を抑制するためのものである。ここで、「周波数推定値ωestの脈動成分、特に周波数がωmnである脈動成分」とは、周波数推定値ωestを表す値である直流量の脈動成分、特に脈動周波数がωmnである脈動成分を意味する。なお、mは直流量に関係するパラメータであり、nは電動機7が駆動する負荷を示すパラメータである。nについては、例えば、電動機7が駆動する負荷が、シングルロータリー圧縮機の場合は1とし、ツインロータリー圧縮機の場合は2とする。また、nは3以上であってもよい。以降の説明において、トルク電流補償値iδ_trqをδ軸電流補償値と称することがある。
トルク電流指令値生成部503は、前述の回転座標系におけるトルク電流指令値iδ ***を生成する。具体的には、トルク電流指令値生成部503は、減算部502で算出された差分(ω -ωest)に対して、比例積分演算、すなわちPI(Proportional Integral)制御を行って、差分(ω -ωest)をゼロに近付けるトルク電流指令値iδ を求める。トルク電流指令値生成部503は、このようにしてトルク電流指令値iδ を生成することで、周波数推定値ωestを周波数指令値ω に一致させるための制御を行う。さらに、トルク電流指令値生成部503は、トルク電流指令値iδ を、補償値演算部504から取得したトルク電流補償値iδ_trqを用いて補正することによって、負荷トルクTの脈動により発生する速度脈動を抑制することができる。トルク電流指令値生成部503は、トルク電流補償値iδ_trqを用いて補正したトルク電流指令値iδ ***を生成して出力する。以降の説明において、トルク電流指令値をδ軸電流指令値と称し、トルク電流指令値生成部をδ軸電流指令値生成部と称することがある。
減算部509は、励磁電流指令値iγ に対する励磁電流iγの差分(iγ -iγ)を算出する。減算部510は、トルク電流指令値iδ ***に対するトルク電流iδの差分(iδ ***-iδ)を算出する。
励磁電流制御部511は、減算部509で算出された差分(iγ -iγ)に対して比例積分演算を行って、差分(iγ -iγ)をゼロに近付けるγ軸電圧指令値Vγ を生成する。励磁電流制御部511は、このようにしてγ軸電圧指令値Vγ を生成することで、励磁電流iγを励磁電流指令値iγ に一致させるための制御を行う。
トルク電流制御部512は、減算部510で算出された差分(iδ ***-iδ)に対して比例積分演算を行って、差分(iδ ***-iδ)をゼロに近付けるδ軸電圧指令値Vδ を生成する。トルク電流制御部512は、このようにしてδ軸電圧指令値Vδ を生成することで、トルク電流iδをトルク電流指令値iδ ***に一致させるための制御を行う。
補償値演算部504の構成について説明する。図7は、実施の形態1に係る電圧指令値演算部115が備える補償値演算部504の構成例を示すブロック図である。補償値演算部504は、演算部550と、余弦演算部551と、正弦演算部552と、乗算部553,554と、ローパスフィルタ555,556と、減算部557,558と、周波数制御部559,560と、乗算部561,562と、加算部563と、を備える。
演算部550は、周波数推定値ωestを積分し、極対数で除算することによって電動機7の回転位置を示す機械角位相θmnを算出する。余弦演算部551は、機械角位相θmnに基づいて、余弦cosθmnを算出する。正弦演算部552は、機械角位相θmnに基づいて、正弦sinθmnを算出する。
乗算部553は、周波数推定値ωestに余弦cosθmnを乗算し、周波数推定値ωestの余弦成分ωest・cosθmnを算出する。乗算部554は、周波数推定値ωestに正弦sinθmnを乗算し、周波数推定値ωestの正弦成分ωest・sinθmnを算出する。乗算部553,554で算出される余弦成分ωest・cosθmnおよび正弦成分ωest・sinθmnには、周波数がωmnである脈動成分の他、周波数がωmnより高い周波数の脈動成分、すなわち高調波成分が含まれている。
ローパスフィルタ555,556は、伝達関数が1/(1+s・T)で表される一次遅れフィルタである。ここで、sはラプラス演算子である。Tは時定数であり、周波数ωmnよりも高い周波数の脈動成分を除去するように定められる。なお、「除去」には、脈動成分の一部が減衰、すなわち低減される場合が含まれるものとする。時定数Tについては、速度指令値に基づいて運転制御部102で設定され、運転制御部102がローパスフィルタ555,556に通知してもよいし、ローパスフィルタ555,556が保持していてもよい。ローパスフィルタ555,556については、一次遅れフィルタは一例であって、移動平均フィルタなどであってもよいし、高周波側の脈動成分を除去できればフィルタの種類は限定されない。
ローパスフィルタ555は、余弦成分ωest・cosθmnに対してローパスフィルタリングを行なって、周波数ωmnよりも高い周波数の脈動成分を除去し、低周波数成分ωest_cosを出力する。低周波数成分ωest_cosは、周波数推定値ωestの脈動成分のうち、周波数がωmnである余弦成分を表す直流量である。
ローパスフィルタ556は、正弦成分ωest・sinθmnに対してローパスフィルタリングを行なって、周波数ωmnよりも高い周波数の脈動成分を除去し、低周波数成分ωest_sinを出力する。低周波数成分ωest_sinは、周波数推定値ωestの脈動成分のうち、周波数がωmnである正弦成分を表す直流量である。
減算部557は、ローパスフィルタ555から出力された低周波数成分ωest_cosと0との差分(ωest_cos-0)を算出する。減算部558は、ローパスフィルタ556から出力された低周波数成分ωest_sinと0との差分(ωest_sin-0)を算出する。
周波数制御部559は、減算部557で算出された差分(ωest_cos-0)に対して比例積分演算を行って、差分(ωest_cos-0)をゼロに近付ける電流指令値の余弦成分iδ_trq_cosを算出する。周波数制御部559は、このようにして余弦成分iδ_trq_cosを生成することで、低周波数成分ωest_cosを0に一致させるための制御を行う。
周波数制御部560は、減算部558で算出された差分(ωest_sin-0)に対して比例積分演算を行って、差分(ωest_sin-0)をゼロに近付ける電流指令値の正弦成分iδ_trq_sinを算出する。周波数制御部560は、このようにして正弦成分iδ_trq_sinを生成することで、低周波数成分ωest_sinを0に一致させるための制御を行う。
乗算部561は、周波数制御部559から出力された余弦成分iδ_trq_cosに余弦cosθmnを乗算してiδ_trq_cos・cosθmnを生成する。iδ_trq_cos・cosθmnは、周波数n・ωestを持つ交流成分である。
乗算部562は、周波数制御部560から出力された正弦成分iδ_trq_sinに正弦sinθmnを乗算してiδ_trq_sin・sinθmnを生成する。iδ_trq_sin・sinθmnは、周波数n・ωestを持つ交流成分である。
加算部563は、乗算部561から出力されたiδ_trq_cos・cosθmnと、乗算部562から出力されたiδ_trq_sin・sinθmnとの和を求める。補償値演算部504は、加算部563で求められたものを、トルク電流補償値iδ_trqとして出力する。
トルク電流指令値生成部503は、補償値演算部504において上記のようにして求められたトルク電流補償値iδ_trqを演算途中のトルク電流指令値に加算し、加算結果を、補正されたトルク電流指令値iδ ***として用いることで、脈動成分を抑制することができる。
トルク電流指令値生成部503の動作について詳細に説明する。一般的に、冷凍サイクル適用機器を制御する電動機駆動装置では、振動抑制制御などを目的として、δ軸電流指令に対してリミッタ値を設定している。本実施の形態において、トルク電流指令値生成部503は、δ軸電流指令に対するリミッタ値として、リミッタ値iδ_lim1,iδ_lim2,iδ_trq_limを用いる。リミッタ値iδ_lim1,iδ_lim2,iδ_trq_limは、それぞれ下記の式(3)~(5)で表される。
Figure 0007166468000003
Figure 0007166468000004
Figure 0007166468000005
リミッタ値iδ_lim1は、電動機7の回転速度が低速領域の場合において、電動機7の電流値に基づいて制限をかけることを想定したものである。式(3)において、Iは電動機7の減磁限界などによって定まる相電流の過電流遮断値の実効値である。トルク電流iδは、励磁電流iγを優先する構成としたいため、相電流の過電流遮断値から励磁電流iγを引いた構成としている。すなわち、リミッタ値iδ_lim1は、電動機7の相電流に対する電流制限値、および励磁電流iγから規定される。
リミッタ値iδ_lim2は、電動機7の回転速度が中高速領域の場合において、電動機7の電圧値に基づいて制限をかけることを想定したものである。式(4)において、Lγは前述の回転座標系のγ軸インダクタンスであり、Lδは前述の回転座標系のδ軸インダクタンスである。一般的に、インバータ30が電動機7に出力できる交流電圧の最大電圧には制限があるので、γδ軸電圧の制限値をVomとした場合、励磁電流iγとトルク電流iδとの関係は、式(6)のように表される。なお、制限値Vomについては、例えば、電動機7の巻線抵抗、インバータ30のスイッチング素子311~316などの電圧降下分を差し引いた値にしてもよい。インバータ30の出力限界範囲は、厳密には六角形状であるが、ここでは円で近似して考えている。本実施の形態では、円で近似することを前提として議論するが、厳密に六角形を考えて議論してもよいことは言うまでも無い。
Figure 0007166468000006
式(6)をトルク電流iδについて解くと、式(4)を導出することができる。式(4)のδ軸電流指令は、電圧限界および弱め磁束制御の効き具合を考慮できているため、例えば、特許文献1に記載されている数6と比較して、より最適なδ軸電流指令のリミッタ値であると言える。すなわち、リミッタ値iδ_lim2は、インバータ30が電動機7に出力可能な電圧に基づく制限値Vomである電圧制限値、電動機7の回転速度、電動機7のγδ軸磁束鎖交数Φ、前述の回転座標系のγ軸インダクタンス、および前述の回転座標系のδ軸インダクタンスから規定される。
本実施の形態では、原点を中心とする半径が制限値Vomの円のことを電圧制限円21と称する。なお、制限値Vomは、インバータ30がPWMインバータであった場合、母線電圧Vdcの値によって変動することは公知である。
高速領域では速度起電力ωΦが非常に大きくなるから、トルク電流iδを大きくするためには励磁電流iγをマイナス方向に流し、電圧指令ベクトルvの振幅を電圧制限円21の範囲内に収める必要がある。このように、γδ軸磁束鎖交数Φと逆方向にγ軸固定子磁束Lγγを発生させて電圧振幅を減少させる制御手法は、一般に弱め磁束制御と呼ばれている。
図8は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2において電動機7が高速領域で回転しているときの電動機7にかかる電圧の状態を表す電圧ベクトルを示す図である。図8において、弧状の点線が前述の制限値Vom、すなわち電圧制限円21である。図8は、δ軸電流指令のリミッタ値について、本実施の形態と特許文献1との差異を示している。本実施の形態のように、δ軸電流指令のリミッタ値としてiδ_lim2を用いた場合、ωΦに対してのωγγによる弱め磁束制御の効きに応じたδ軸電流指令のリミッタ値を一意に決めることができる。一方、特許文献1によるδ軸電流指令のリミッタ値としてiδ_lim4を用いた場合、δ軸電流指令のリミッタ値を一意に決めることができず、過不足が発生してしまう。
図9は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2において電動機7が高速領域で回転しており、δ軸電流指令のリミッタ値について振動抑制制御を行ったときの電動機7にかかる電圧の状態を表す電圧ベクトルを示す図である。トルク電流補償値iδ_trqによって電圧指令はγ軸方向に揺れる。また、電圧指令ベクトルvが図9に示すように電圧制限円21ぎりぎりの大きさであって、トルク電流補償値iδ_trqが正方向に大きくなりγ軸電圧が負方向に大きくなる場合、電動機駆動装置2は、電圧制限円21内に入るように弱め磁束制御を行う。
図9において、例えば、iδ_lim4が過剰に大きい場合、電圧指令ベクトルはv**となり大きく電圧制限円21から外れる。この場合、電動機7において脱調の可能性が大きくなり、電動機7に対する電動機駆動装置2の制御が不安定になりやすい。電動機駆動装置2は、電圧指令ベクトルがv**の場合、安定して電動機7を駆動させるには弱め磁束制御を行う必要がある。しかしながら、電動機駆動装置2は、必要以上に励磁電流iγを流してしまうと、電動機7を制御する際、効率の悪い運転となってしまう。弱め磁束制御の結果、電圧指令はv_lim4となる。図9において、電圧指令ベクトルv**に対する弱め磁束制御によるωγγが、電圧指令ベクトルvに対する弱め磁束制御によるωγγよりも大きくなっていることが分かる。また、図9において、電圧指令ベクトルv**に対するγ軸方向の振幅が、電圧指令ベクトルvに対するγ軸方向の振幅よりも大きくなっていることが分かる。
図10は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2においてδ軸電流指令のリミッタ値の大きさによるγ軸電流の差異を示す図である。図10(a)はδ軸電流指令のリミッタ値iδ_lim4の場合に弱め磁束制御を行った状態を示し、図10(b)はδ軸電流指令のリミッタ値iδ_lim2の場合に弱め磁束制御を行った状態を示す。図10(a)と図10(b)とを比較すると、δ軸電流指令のリミッタ値iδ_lim4が過剰に大きい場合、δ軸電流指令のリミッタ値iδ_lim2のときよりもγ軸電流が余計に流れて効率が悪くなっていることが分かる。図10(a)では電流ピークが-10Aであるのに対して、図10(b)では電流ピークが-5Aに減少している、すなわち銅損の増加を抑制していることが分かる。また、δ軸電流指令のリミッタ値iδ_lim4が過剰に大きい場合、電動機駆動装置2において、過電流保護にかかる可能性も考えられる。
弱め磁束制御について説明する。弱め磁束制御として最も単純な方法は、電圧方程式に基づいてγ軸電流指令を決定する方法である。式(6)を励磁電流iγについて解くと式(7)が得られる。
Figure 0007166468000007
しかしながら、式(7)で示される励磁電流iγが得られる弱め磁束制御は、モータ定数の変化、バラツキなどに弱いという欠点があり、産業界ではあまり利用されていない。
式(7)で示される励磁電流iγが得られる弱め磁束制御の代わりに利用されているのは、積分型の弱め磁束制御である。例えば、電圧指令ベクトルの振幅|v|と制限値Vomとの差分を積分制御することで励磁電流指令値iγ を決定する手法が公知である。この手法では、電圧指令ベクトルの振幅|v|が制限値Vomよりも大きい場合は励磁電流指令値iγ をマイナス方向に増やし、逆に、電圧指令ベクトルの振幅|v|が制限値Vomよりも小さい場合は励磁電流指令値iγ を減らす。一般論として、励磁電流指令値iγ には適宜、リミッタがかけられる。これは、励磁電流指令値iγ が過大になって、電動機7が減磁するのを防ぐためである。また、電動機7の回転速度が低中速領域で正の励磁電流iγが流れるのを防ぐため、プラス方向のリミッタをかけてもよい。プラス方向のリミッタ値は、ゼロまたは「最大トルク/電流制御の電流指令値」とするのが一般的である。
トルク電流指令値生成部503の具体的な構成および動作について説明する。図11は、実施の形態1に係る電圧指令値演算部115が備えるトルク電流指令値生成部503の構成例を示す第1のブロック図である。なお、図11には、前段の減算部502も含めている。トルク電流指令値生成部503は、速度制御部610と、振動抑制制御部620と、制限部630と、を備える。
速度制御部610は、前述の回転座標系におけるトルク電流指令値iδ を生成する。具体的には、速度制御部610は、比例制御部611と、積分制御部612と、加算部613と、を備える。比例制御部611は、減算部502から取得した、周波数指令値ω と周波数推定値ωestとの差分(ω -ωest)に対して比例制御を行い、比例項iδ_p を出力する。積分制御部612は、減算部502から取得した、周波数指令値ω と周波数推定値ωestとの差分(ω -ωest)に対して積分制御を行い、積分項iδ_i を出力する。加算部613は、比例制御部611から取得した比例項iδ_p と、積分制御部612から取得した積分項iδ_i とを加算して、トルク電流指令値iδ を生成する。以降の説明において、トルク電流指令値iδ を第1のδ軸電流指令値と称することがある。
振動抑制制御部620は、加算部621を備える。加算部621は、速度制御部610で生成されたトルク電流指令値iδ と、補償値演算部504から取得したトルク電流補償値iδ_trqとを加算して、トルク電流指令値iδ **を生成する。
制限部630は、記憶部631と、選択部632と、リミッタ633と、を備える。記憶部631は、リミッタ値iδ_lim1,iδ_lim2を記憶している。すなわち、制限部630は、リミッタ値iδ_lim1,iδ_lim2を有している。選択部632は、記憶部631に記憶されているリミッタ値iδ_lim1,iδ_lim2のいずれかを選択し、リミッタ値iδ_limとする。リミッタ633は、振動抑制制御部620で生成されたトルク電流指令値iδ **に対してリミッタ値iδ_limで制限したものをトルク電流指令値iδ ***として出力する。なお、制限部630は、リミッタ値iδ_lim1,iδ_lim2について、自身で演算して求めたものを記憶部631に記憶させてもよいし、外部、例えば、運転制御部102から取得して記憶部631に記憶させてもよい。以降の説明において、リミッタ値iδ_limを制限値と称し、リミッタ値iδ_lim1を第1の制限値と称し、リミッタ値iδ_lim2を第2の制限値と称することがある。
図12は、実施の形態1に係るトルク電流指令値生成部503の動作を示す第1のフローチャートである。トルク電流指令値生成部503において、速度制御部610は、周波数指令値ω と周波数推定値ωestとの差分(ω -ωest)からトルク電流指令値iδ を生成する(ステップS1)。振動抑制制御部620は、トルク電流指令値iδ とトルク電流補償値iδ_trqとを加算して、トルク電流指令値iδ **を生成する(ステップS2)。制限部630は、リミッタ値iδ_limがトルク電流指令値iδ **より小さい場合(ステップS3:No)、速度制御部610の積分項iδ_i を低減させる(ステップS4)。具体的には、制限部630は、「iδ_i =iδ_lim-iδ_p 」にすることを速度制御部610に指示する。制限部630は、リミッタ値iδ_limがトルク電流指令値iδ **以上の場合(ステップS3:Yes)、トルク電流指令値iδ ***として、トルク電流指令値iδ **を出力する(ステップS5)。
制限部630が、リミッタ値iδ_limとして、リミッタ値iδ_lim1またはリミッタ値iδ_lim2の一方を選択する動作について説明する。図13は、実施の形態1に係る制限部630がリミッタ値を選択する動作を示すフローチャートである。制限部630において、選択部632は、例えば、電動機7の変調率に基づいて、リミッタ値を選択する。変調率は、電動機7の各相の線間電圧を母線電圧Vdcのピーク電圧で除算した値とする。選択部632は、変調率が1を超える場合(ステップS11:Yes)、リミッタ値iδ_lim2を選択する(ステップS12)。選択部632は、変調率が1以下の場合(ステップS11:No)、リミッタ値iδ_lim1を選択する(ステップS13)。なお、図13に示す動作は一例であって、選択部632は、他の手法によってリミッタ値を選択してもよい。選択部632は、例えば、電動機7の回転数、負荷などが大きく弱め磁束制御が必要な場合、リミッタ値iδ_lim2を選択してもよい。また、制限部630は、リミッタ値iδ_lim1とリミッタ値iδ_lim2とを比較して、小さい方を選択してもよい。
ここで、図12に示すフローチャートにおいてステップS3:Noの場合、トルク電流指令値生成部503では、速度制御部610の積分項iδ_i を低減させる、アンチワインドアップ制御と呼ばれる制御が働く。この場合の電動機駆動装置2の動作状態を図14に示す。図14は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2の動作状態を示す第1の図である。図14は、電動機駆動装置2のトルク電流指令値生成部503の構成が図11の場合の動作状態を示すものである。図14から、速度制御部610の積分項iδ_i が小さくなってしまうので、実速度が速度指令値に追従できていないことが分かる。図11に示すトルク電流指令値生成部503の構成では、制限部630が振動抑制制御部620の後段にあるため、振動抑制制御を優先し、速度制御が適切に行えていない。速度制御が適切に行えない場合、電動機駆動装置2は、出したい能力が出せず、制御破綻する可能性が高くなる。
速度制御を優先した場合のトルク電流指令値生成部503の具体的な構成および動作について説明する。図15は、実施の形態1に係る電圧指令値演算部115が備えるトルク電流指令値生成部503の構成例を示す第2のブロック図である。なお、図15には、前段の減算部502も含めている。トルク電流指令値生成部503は、速度制御部610と、制限部630と、振動抑制制御部640と、を備える。
制限部630は、速度制御部610で生成されたトルク電流指令値iδ に対してリミッタ値iδ_limで制限したものをトルク電流指令値iδ_limとして出力する。すなわち、制限部630は、リミッタ値iδ_limを用いてトルク電流指令値iδを制限し、トルク電流指令値iδ_limを生成する。以降の説明において、トルク電流指令値iδ_limを第2のδ軸電流指令値と称することがある。なお、制限部630は、図15の例では、図11の例と比較して制限の対象が異なるが、動作の内容は図11の例の場合の動作の内容と同様である。
振動抑制制御部640は、トルク電流指令値iδ_lim、リミッタ値iδ_lim、およびトルク電流補償値iδ_trqを用いてトルク電流指令値iδ ***を生成する。具体的には、振動抑制制御部640は、減算部641と、リミッタ642と、加算部643と、を備える。減算部641は、制限部630から取得したリミッタ値iδ_limとトルク電流指令値iδ_limとの差分を算出し、トルク電流補償値に対するリミッタ値iδ_trq_limを算出する。リミッタ642は、トルク電流補償値iδ_trqに対してリミッタ値iδ_trq_limで制限したものをリミッタ後のトルク電流補償値iδ_trq_limとして出力する。加算部643は、トルク電流指令値iδ_limと、リミッタ後のトルク電流補償値iδ_trq_limとを加算して、トルク電流指令値Iδ ***を生成する。以降の説明において、トルク電流指令値iδ ***を第3のδ軸電流指令値と称することがある。
図15に示す例では、トルク電流指令値生成部503は、速度制御部610の後段に制限部630を設け、トルク電流補償値に対するリミッタ値iδ_trq_limをiδ_lim-iδ_limとする。これにより、トルク電流指令値生成部503は、速度指令に追従できる分のδ軸電流指令を確保しつつ、余っている分を振動抑制制御のδ軸電流指令に使うことができる。
図16は、実施の形態1に係るトルク電流指令値生成部503の動作を示す第2のフローチャートである。トルク電流指令値生成部503において、速度制御部610は、周波数指令値ω と周波数推定値ωestとの差分(ω -ωest)からトルク電流指令値iδ を生成する(ステップS21)。制限部630は、リミッタ値iδ_limがトルク電流指令値iδ より小さい場合(ステップS22:No)、速度制御部610の積分項iδ_i を低減させる(ステップS23)。具体的には、制限部630は、「iδ_i =iδ_lim-iδ_p 」にすることを速度制御部610に指示する。制限部630は、リミッタ値iδ_limがトルク電流指令値iδ 以上の場合(ステップS22:Yes)、リミッタ後のトルク電流指令値iδ_limとして、トルク電流指令値iδ を出力する(ステップS24)。
振動抑制制御部640は、リミッタ値iδ_limからトルク電流指令値iδ_limを減算したものを、トルク電流補償値iδ_trqに対するリミッタ値iδ_trq_limとして算出する(ステップS25)。振動抑制制御部640は、リミッタ値iδ_trq_limがトルク電流補償値iδ_trq以上の場合(ステップS26:Yes)、リミッタ後のトルク電流補償値iδ_trq_limをトルク電流補償値iδ_trqとする(ステップS27)。振動抑制制御部640は、リミッタ値iδ_trq_limがトルク電流補償値iδ_trq未満の場合(ステップS26:No)、リミッタ後のトルク電流補償値iδ_trq_limをリミッタ値iδ_trq_limとする(ステップS28)。振動抑制制御部640は、トルク電流指令値iδ_limとリミッタ後のトルク電流補償値iδ_trq_limとを加算して、トルク電流指令値iδ ***を生成する(ステップS29)。
なお、制限部630において選択部632が、リミッタ値iδ_limとして、リミッタ値iδ_lim1またはリミッタ値iδ_lim2の一方を選択する動作については、前述と同様とする。
図17は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2の動作状態を示す第2の図である。図17は、電動機駆動装置2のトルク電流指令値生成部503の構成が図15の場合の動作状態を示すものである。図14の場合と異なり、図17から、実速度が速度指令値に追従できていることが分かる。
電動機駆動装置2において、制御装置100は、励磁電流指令値iγ およびトルク電流指令値iδ ***を用いてγ軸電圧指令値Vγ およびδ軸電圧指令値Vδ を生成し、さらに、3相電圧指令値V ,V ,V に変換してからPWM信号Sm1~Sm6を生成することで、インバータ30を制御する。このように、電動機駆動装置2は、トルク電流指令値生成部503の構成を図15に示す構成にして、δ軸電流のリミッタ値を設けることで、速度指令値に追従し、脱調を抑制しつつ、効率の良い振動抑制制御を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、電動機駆動装置2は、インバータ30の入力側の直流電流Idcから相電流i,i,iを復元する構成としているが、これに限定されない。電動機駆動装置2は、インバータ30の出力線331,332,333に電流検知器を設けて相電流を検出してもよい。この場合、電動機駆動装置2は、電流検知器で検出された電流値を、電流復元部111で復元された電流の代わりに用いればよい。
電動機駆動装置2において、インバータ主回路310のスイッチング素子311~316としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)などを想定しているが、スイッチングを行うことが可能な素子であれば、どのようなものを用いてもよい。なお、電動機駆動装置2では、スイッチング素子311~316がMOSFETの場合、MOSFETは構造上寄生ダイオードを有するため、環流用の整流素子321~326を逆並列接続しなくても同様の効果を得ることができる。
スイッチング素子311~316を構成する材料については、ケイ素(Si)だけでなく、ワイドバンドギャップ半導体である炭化ケイ素(SiC)、窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンド等を用いたもので構成することにより、損失をより少なくすることが可能となる。
つづいて、電動機駆動装置2が備える制御装置100のハードウェア構成について説明する。図18は、実施の形態1に係る電動機駆動装置2が備える制御装置100を実現するハードウェア構成の一例を示す図である。制御装置100は、プロセッサ201及びメモリ202により実現される。
プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)、またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)といった不揮発性または揮発性の半導体メモリを例示できる。またメモリ202は、これらに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)でもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電動機駆動装置2において、制御装置100は、負荷トルクTが周期的に変動する負荷要素を電動機7が駆動する場合、電動機7の出力トルクTが、負荷トルクTの周期的変動、すなわち脈動に追従するようにインバータ30を制御する。制御装置100は、適切にリミッタ値を設定して弱め磁束制御の効きに応じたトルク電流指令値iδ ***を生成することで、電動機7の運転領域の全域において、低振動化を実現し、過電流および脱調の発生を抑制しつつ、高効率な運転を実施できる。
実施の形態2.
図19は、実施の形態2に係る冷凍サイクル適用機器900の構成例を示す図である。実施の形態2に係る冷凍サイクル適用機器900は、実施の形態1で説明した電動機駆動装置2を備える。実施の形態2に係る冷凍サイクル適用機器900は、空気調和機、冷蔵庫、冷凍庫、ヒートポンプ給湯器といった冷凍サイクルを備える製品に適用することが可能である。なお、図19において、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素には、実施の形態1と同一の符号を付している。
冷凍サイクル適用機器900は、実施の形態1における電動機7を内蔵した圧縮機901と、四方弁902と、室内熱交換器906と、膨張弁908と、室外熱交換器910とが冷媒配管912を介して取り付けられている。
圧縮機901の内部には、冷媒を圧縮する圧縮機構904と、圧縮機構904を動作させる電動機7とが設けられている。
冷凍サイクル適用機器900は、四方弁902の切替動作により暖房運転又は冷房運転をすることができる。圧縮機構904は、可変速制御される電動機7によって駆動される。
暖房運転時には、実線矢印で示すように、冷媒が圧縮機構904で加圧されて送り出され、四方弁902、室内熱交換器906、膨張弁908、室外熱交換器910及び四方弁902を通って圧縮機構904に戻る。
冷房運転時には、破線矢印で示すように、冷媒が圧縮機構904で加圧されて送り出され、四方弁902、室外熱交換器910、膨張弁908、室内熱交換器906及び四方弁902を通って圧縮機構904に戻る。
暖房運転時には、室内熱交換器906が凝縮器として作用して熱放出を行い、室外熱交換器910が蒸発器として作用して熱吸収を行う。冷房運転時には、室外熱交換器910が凝縮器として作用して熱放出を行い、室内熱交換器906が蒸発器として作用し、熱吸収を行う。膨張弁908は、冷媒を減圧して膨張させる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 交流電源、2 電動機駆動装置、4 リアクタ、7 電動機、10 整流回路、20 平滑コンデンサ、22a,22b 直流母線、30 インバータ、82 母線電圧検出部、84 母線電流検出部、100 制御装置、102 運転制御部、110 インバータ制御部、111 電流復元部、112 3相2相変換部、113 励磁電流指令値生成部、115 電圧指令値演算部、116 電気位相演算部、117 2相3相変換部、118 PWM信号生成部、310 インバータ主回路、311~316 スイッチング素子、321~326 整流素子、331~333 出力線、350 駆動回路、501 周波数推定部、502,509,510,557,558,641 減算部、503 トルク電流指令値生成部、504 補償値演算部、511 励磁電流制御部、512 トルク電流制御部、550 演算部、551 余弦演算部、552 正弦演算部、553,554,561,562 乗算部、555,556 ローパスフィルタ、559,560 周波数制御部、563,613,621,643 加算部、610 速度制御部、611 比例制御部、612 積分制御部、620,640 振動抑制制御部、630 制限部、631 記憶部、632 選択部、633,642 リミッタ、900 冷凍サイクル適用機器、901 圧縮機、902 四方弁、904 圧縮機構、906 室内熱交換器、908 膨張弁、910 室外熱交換器、912 冷媒配管、D1~D4 ダイオード。

Claims (3)

  1. 負荷トルクが周期的に変動する負荷要素を駆動する電動機に、周波数および電圧値が可変の交流電圧を供給するインバータと、
    前記インバータを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    γ軸およびδ軸を有する回転座標系におけるγ軸電流指令値を生成するγ軸電流指令値生成部と、
    前記回転座標系における第1のδ軸電流指令値を生成する速度制御部と、
    制限値を用いて前記第1のδ軸電流指令値を制限し、第2のδ軸電流指令値を生成する制限部と、
    前記電動機の出力トルクが前記負荷トルクの周期的変動に追従するようにδ軸電流補償値を生成する補償値演算部と、
    前記第2のδ軸電流指令値、前記制限値、および前記δ軸電流補償値を用いて第3のδ軸電流指令値を生成する振動抑制制御部と、
    を備え、前記γ軸電流指令値および前記第3のδ軸電流指令値を用いて前記インバータを制御する電動機駆動装置。
  2. 前記制限部は、
    前記電動機の相電流に対する電流制限値、およびγ軸電流から規定される第1の制限値と、
    前記インバータが前記電動機に出力可能な電圧に基づく電圧制限値、前記電動機の回転速度、前記電動機の磁束鎖交数、前記回転座標系のγ軸インダクタンス、および前記回転座標系のδ軸インダクタンスから規定される第2の制限値と、
    を有し、
    前記電動機の線間電圧を母線電圧のピーク電圧で除算した値を変調率とした場合、前記制限値として、前記変調率が1より小さい場合は前記第1の制限値を選択し、前記変調率が1以上の場合は前記第2の制限値を選択する請求項1に記載の電動機駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の電動機駆動装置を備える冷凍サイクル適用機器。
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