JP7166166B2 - 電動工具用集塵システム - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、電動工具は、ハウジング内に集塵用ファンを備えると共に、ハウジングに、集塵用ファンへの空気の吸込口が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、第1の集塵アタッチメントを電動工具に取り付けた際には、ハウジングの吸込口が閉塞されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1の構成において、電動工具は、ハウジング内に集塵用ファンを設けておらず、第2の集塵アタッチメントには、集塵用ファンと、集塵用ファンを回転させる集塵用モータと、集塵部となるダストボックスとが設けられて、第2の集塵アタッチメントは、電動工具に取り付けた状態で電動工具から電源が供給可能となっていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの構成において、第1の集塵アタッチメント及び第2の集塵アタッチメントは、最終出力軸の軸方向へのスライドによってハウジングへ着脱可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、ハウジングの前側部分に、ビットを駆動させる出力部が収容され、取付部が結合される被取付部は、前側部分に設けられていることを特徴とする。
また、電動工具には、モータの出力軸と、ビットが装着される最終出力軸とが平行に配置されるので、全体が前後方向に延びる形態となり、ハウジングに2つの集塵アタッチメントを取り付けやすくなる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、電動工具は、ハウジング内に集塵用ファン及び空気の吸込口を備えているので、集塵用ファンを利用した集塵が容易に行える。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、第1の集塵アタッチメントを電動工具に取り付けた際には、ハウジングの吸込口が閉塞されるので、自己集塵機能付の電動工具であっても、集塵経路のみを備えた第1の集塵アタッチメントを支障なく用いることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、電動工具は、ハウジング内に集塵用ファンを設けておらず、第2の集塵アタッチメントには、集塵用ファンと、集塵用ファンを回転させる集塵用モータと、ダストボックスとが設けられて、第2の集塵アタッチメントは、電動工具に取り付けた状態で電動工具から電源が供給可能となっているので、集塵機を用いなくても電動工具の電源を利用して集塵アタッチメントによる自己集塵が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかの効果に加えて、第1の集塵アタッチメント及び第2の集塵アタッチメントは、最終出力軸の軸方向へのスライドによってハウジングへ着脱可能となっているので、電動工具に対する第1、第2の集塵アタッチメントの着脱操作が容易に行える。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れかの効果に加えて、ハウジングの前側部分に、ビットを駆動させる出力部が収容され、取付部が結合される被取付部は、前側部分に設けられているので、第1、第2の集塵アタッチメントを取り付ける際に被取付部が視認しやすくなり、取り付け操作が容易に行える。また、取付後の全体のバランスも良好となる。
[形態1]
図1は、自己集塵機能を備えない(集塵用ファンを備えない)ハンマードリル1に第1の集塵アタッチメント40Aを取り付けて電動工具用集塵システム(以下「集塵システム」という。)S1を形成した例を示す中央縦断面図である。
(ハンマードリルの説明)
ハンマードリル1のハウジング2は、出力軸5を前後方向に向けてモータ4を収容する筒状のモータハウジング3と、モータハウジング3の前方に連結され、出力部7を収容する筒状の本体ハウジング6と、モータハウジング3に後方から組み付けられ、前方にスイッチレバー9を備えて図示しないスイッチを収容したハンドルハウジング8と、本体ハウジング6の前方に連結され、ツールホルダ11を保持する前ハウジング10とで形成されている。ハンドルハウジング8の下端には電源コード12が接続されている。
一方、本体ハウジング6の下部で左右両側面には、図6にも示すように、一対のガイド溝32が前後方向に形成され、ガイド溝32の前方で左右方向の中央には、斜め上向きに凹設される係止凹部33が形成されている。このガイド溝32と係止凹部33とで第1、第2の集塵アタッチメント40A,40Bの被取付部34を構成している。
第1の集塵アタッチメント40A(以下「アタッチメント40A」という。)は、図2にも示すように、前後方向に延びる中空の本体筒41と、本体筒41に前方から同軸で遊挿されるスライド筒42とを有する。本体筒41は、図3に示すように、上下方向よりも左右方向の寸法が大きい扁平な横断面形状を有し、上面には、図6にも示すように、ハンマードリル1の本体ハウジング6の下部に左右外側から当接する一対のレール板43,43が前後方向に立設されている。各レール板43の対向する内面上部には、ガイド溝32に嵌合するレール44がそれぞれ突設されている。
また、レール板43の前方で左右方向の中央部には、ハンマードリル1の係止凹部33に係合可能なフック46を後端で上向きに備えた操作ボタン45が設けられている。この操作ボタン45は、下側に設けたコイルバネ47によって、フック46が上方へ突出する上限姿勢に付勢されている。この操作ボタン45とレール板43とによってハンマードリル1への取付部48を構成している。
また、スライド筒42の前端には、先端が上向きとなるL字状のノズル55が連結されて、ノズル55の先端に、ビットBが同軸で貫通する筒状の吸込口56が形成されている。
また、アタッチメント40Aの内部には、前端がスライド筒42内でノズル55の下端に接続され、後端が本体筒41内で内筒51の前端に接続される蛇腹状のフレキシブルホース57が収容されている。このフレキシブルホース57は、内部にコイル状のワイヤを一体に有して伸長方向へ付勢されており、スライド筒42を本体筒41から前方へ突出付勢している。よって、スライド筒42は、後ストッパ54が本体筒41内に係止する位置で突出が規制されることになるが、ここで解除ボタン49を押圧して後ストッパ54とスライドレール52との係止を解除させれば、スライド筒42を任意の突出位置に調整することができる。解除ボタン49の押圧を解除すると、後ストッパ54が再びスライドレール52と係止して突出が規制される。
以上の如く構成された集塵システムS1において、ハンマードリル1にアタッチメント40Aを取り付ける際には、ハンマードリル1の本体ハウジング6の被取付部34の前方に本体筒41の取付部48が位置する状態で、被取付部34のガイド溝32に取付部48のレール44がそれぞれ嵌合するように何れか一方を前後方向へスライドさせる。すると、図1及び図6に示すように、レール板43,43間に本体ハウジング6の下部が挿入してガイド溝32にレール44が嵌合すると共に、操作ボタン45のフック46が係止凹部33に係止して被取付部34に取付部48が結合される。このとき、スライド筒42の吸込口56は、ツールホルダ11の前方に位置してビットBが貫通可能となる。
そして、本体筒41の筒部50に嵌合する内筒51の下端部に、外部の集塵機に接続される集塵ホース58(図1)を差込接続すれば、吸込口56からノズル55、フレキシブルホース57、内筒51を介して集塵ホース58に至る集塵経路R1が形成される。なお、ハンマードリル1の電源コード12は集塵ホース58と共に集塵機に接続されて、集塵機は、ハンマードリル1へ電源を供給すると共に、その電源供給と共に自身が作動する連動機能を備えている。
なお、アタッチメント40Aの取り外しは、操作ボタン45を押し込んで係止凹部33へのフック46の係止を解除した状態で、取付時と逆にハンマードリル1とアタッチメント40Aとの何れか一方を他方からの離間方向へスライドさせると、レール44がガイド溝32から外れて取り外しが完了する。
そして、このハンマードリル1には、第2の集塵アタッチメント40B(以下「アタッチメント40B」という。)も取り付け可能となっている。以下、アタッチメント40Bについて説明するが、アタッチメント40Aと同じ構成部には同じ符号を付して重複する説明は省略する。
図7に示すアタッチメント40Bも、前後方向に延びるケーシング60の上面に、アタッチメント40Aと同様に、レール板43と操作ボタン45とからなる取付部48を備えており、前方へ突出するスライド筒42も備えている。異なるのは、集塵部としてのダストボックス61と、集塵用ファン63を備えた集塵用モータ62とを有して、アタッチメント40B単独で自己集塵機能を具備している点である。
結合部64は、下板66から下向きに形成される前壁67と後壁68とを有し、前壁67の下端には後ろ向きの係止部69が、後壁68の下端には左右方向の支軸70が設けられている。
ダストボックス61は、上面を開口した深箱状のボックス本体71と、ボックス本体71の上面で後端がヒンジ結合されてボックス本体71の開口を開閉可能な蓋体72とを有し、蓋体72の下面に、ボックス本体71を閉塞した状態でボックス本体71内に突出するフィルタ収容部73を備えている。フィルタ収容部73には、紙製のフィルタ74が折り畳み状態で収容されている。
一方、エルボ65の後方でケーシング60の下板66には、出口76と連通するスリーブ79が設けられて、ケーシング60内には、スリーブ79を含む領域をエルボ65側の前側部分と集塵用モータ62を収容する後側部分と区画するファン収容室80が形成されている。このファン収容室80の後端に、集塵用モータ62のモータ軸に固定した集塵用ファン63が前向きに収容されて、集塵用ファン63の外側でケーシング60の左右の側面には、図示しない排気口が形成されている。ケーシング60の後部には、ハンマードリル1のハウジング2の下面に設けた端子受け35に差し込み接続される端子81が突設されて、端子81の差し込み接続状態で、ハンマードリル1から集塵用モータ62の電源が得られるようになっている。
以上の如く構成された集塵システムS1において、ハンマードリル1にアタッチメント40Bを取り付ける際には、アタッチメント40Aと同様に、ハンマードリル1の本体ハウジング6の被取付部34のガイド溝32に、アタッチメント40Bの取付部48のレール44を嵌合させてスライドさせ、操作ボタン45のフック46を係止凹部33に係止させれば、被取付部34に取付部48が結合されて取付が完了する。そして、端子81を端子受け35に差し込み接続すると、ハンマードリル1から電源が供給可能となる。
この状態でアタッチメント40Bには、吸込口56からノズル55、フレキシブルホース57、エルボ65、ダストボックス61のフィルタ74の順に通過してファン収容室80に至る集塵経路R2が形成される。
そして、ハンマードリル1の使用に連動して集塵用モータ62が作動して集塵用ファン63が回転するため、集塵経路R2が負圧となって吸込口56から外気が吸引される。外気と共に吸引された粉塵は、ノズル55からフレキシブルホース57を通り、エルボ65からダストボックス61内に入り、フィルタ74で捕捉されてダストボックス61内に貯留する。
また、ダストボックス61内に貯留した粉塵を廃棄する際には、ダストボックス61の操作片78を押し込んで前壁67の係止部69との係止を解除させ、そのまま支軸70を中心に結合部64から外れる方向へ回転させれば、ダストボックス61を結合部64から取り外すことができる。よって、蓋体72を開けて内部に貯留した粉塵を廃棄することができる。
よって、1つのハンマードリル1でタイプが異なる2つのアタッチメント40A,40Bを選択的に使用でき、ハンマードリル1の種類や作業環境等に応じた集塵システムS1の使い分けが可能となり、使い勝手が良好となる。
また、ハンマードリル1には、モータ4の出力軸5と、ビットBが装着されるツールホルダ11(最終出力軸)とが平行に配置されているので、全体が前後方向に延びる形態となりハウジング2の下側に2つのアタッチメント40A,40Bを取り付けやすくなる。
そして、ハウジング2における本体ハウジング6(前側部分)に、ビットBを駆動させる出力部7が収容され、取付部48が結合される被取付部34は、本体ハウジング6に設けられているので、アタッチメント40A,40Bを取り付ける際に被取付部34が視認しやすくなり、取り付け操作が容易に行える。また、取付後の全体のバランスも良好となる。
なお、上記形態1では、自己集塵機能を備えないハンマードリル1に対して2つのアタッチメント40A,40Bを選択的に使用する例となっているが、集塵用ファンを備えて自己集塵機能を有するハンマードリルに対しても本発明は適用できる。以下、その集塵システムについて説明する。
図8に示す集塵システムS2において、ハンマードリル1Aでは、モータハウジング3と本体ハウジング6との間に中間ハウジング36が設けられて出力軸5が長く形成され、中間ハウジング36内で出力軸5に集塵用ファン37が設けられている。中間ハウジング36の下面には、本機側吸込口38が形成されて、集塵用ファン37の回転によって本機側吸込口38から外気を吸引して、中間ハウジング36の側面に設けた図示しない排気口から排出可能となっている。
そして、ハンマードリル1Aのスイッチレバー9を押し込み操作してスイッチをONさせると、モータ4が駆動して出力軸5が回転し、モータ冷却用ファン15と集塵用ファン37とが回転するが、本機側吸込口38は円形凸部85で閉塞されているので、外気や粉塵が吸い込まれることはない。よって、被加工材から生じた粉塵は、外気と共に吸込口56から吸い込まれて集塵経路R1を通り、集塵ホース58から外部の集塵機に集塵される。アタッチメント40Cの取り外しも形態1と同様に行える。
この吸引路90は、下板66を貫通して下端を出口76に当接させた下筒91と、ケーシング60の上板92を貫通して上端を突出させた上筒93と、下筒91と上筒93との間を接続する後フレキシブルホース94とからなる。
これにより、アタッチメント40Dでは、吸込口56からノズル55、フレキシブルホース57、エルボ65、フィルタ74を介して吸引路90に至る集塵経路R2が形成される。
よって、1つのハンマードリル1Aでタイプが異なる2つのアタッチメント40C,40Dを選択的に使用でき、ハンマードリル1Aの種類や作業環境等に応じた集塵システムS2の使い分けが可能となり、使い勝手が良好となる。
また、アタッチメント40Cをハンマードリル1Aに取り付けた際には、ハウジング2に設けた本機側吸込口38が閉塞されるので、自己集塵機能付のハンマードリル1Aであっても、集塵経路R1のみを備えたアタッチメント40Cを支障なく用いることができる。
さらに、各形態の電動工具では、電源コードを備えたAC機となっているが、電源としてバッテリーパックを装着するDC機であってもよい。この場合、電動工具に無線送信機を、集塵機に無線受信機をそれぞれ設けて、電動工具の作動状態を集塵機へ無線通信して集塵機の連動を図ることもできる。
そして、取付部及び被取付部も、電動工具側にレール板を、アタッチメント側にガイド溝を設けたりする等、上記形態に限定されない。上記形態のように電動工具のハウジングの下側(下面)にアタッチメントを取り付ける構造とすれば、ハウジングの下方空間へのアタッチメントの収まりがよくなるが、下側に限らず、取付部及び被取付部の配置を変更して、アタッチメントを電動工具のハウジングの側方や上方に取り付けることもできる。
Claims (6)
- ビットが装着され、モータの出力軸と、前記ビットが装着される最終出力軸とが平行に配置される電動工具と、
前記ビットに対する第1の吸込部を含む第1の集塵経路のみを備えた第1の集塵アタッチメントと、
前記ビットに対する第2の吸込部を含む第2の集塵経路と、その第2の集塵経路上に設けられ、前記第2の吸込部から吸い込まれた粉塵を貯留する集塵部とを備えた第2の集塵アタッチメントと、を含み、
前記第1の集塵アタッチメントと前記第2の集塵アタッチメントとは、前記電動工具のハウジングにそれぞれ取り付け可能な共通の取付部を備え、
前記電動工具に対して前記第1の集塵アタッチメントと前記第2の集塵アタッチメントとを選択して取付可能となっていることを特徴とする電動工具用集塵システム。 - 前記電動工具は、前記ハウジング内に集塵用ファンを備えると共に、前記ハウジングに、前記集塵用ファンへの空気の吸込口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動工具用集塵システム。
- 前記第1の集塵アタッチメントを電動工具に取り付けた際には、前記ハウジングの前記吸込口が閉塞されることを特徴とする請求項2に記載の電動工具用集塵システム。
- 前記電動工具は、前記ハウジング内に集塵用ファンを設けておらず、前記第2の集塵アタッチメントには、集塵用ファンと、前記集塵用ファンを回転させる集塵用モータと、前記集塵部となるダストボックスとが設けられて、前記第2の集塵アタッチメントは、前記電動工具に取り付けた状態で前記電動工具から電源が供給可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の電動工具用集塵システム。
- 前記第1の集塵アタッチメント及び前記第2の集塵アタッチメントは、前記最終出力軸の軸方向へのスライドによって前記ハウジングへ着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の電動工具用集塵システム。
- 前記ハウジングの前側部分に、前記ビットを駆動させる出力部が収容され、前記取付部が結合される被取付部は、前記前側部分に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電動工具用集塵システム。
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