JP7166045B2 - 二重容器用の内キャップモジュール - Google Patents
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Description
しかも、吐出弁が、内キャップの内側に係止された状態で配設されているので、吐出弁および内キャップを1つのモジュールとして扱うことが可能になり、組付け、検査済みの同じ仕様の内キャップモジュールを予め複数用意しておき、この内キャップモジュールを、複数種の外キャップから選択した1つに組付けること等が可能になり、優れた取扱い性を具備させることができる。
図1に示すように、本実施形態の二重容器1は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内容器2、および内容器2が内装された外容器3を有する容器本体4と、容器本体4の口部4aに装着された内キャップ5と、内キャップ5に形成された内容物の通過孔5aと内容器2の内部との連通、およびその遮断を切替える吐出弁9と、内キャップ5を覆う外キャップ7と、を備える。
ブロー成形としては、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンをブロー成形することで容器本体4を形成してもよい(押出ブロー成形)。また、射出成形等によって外容器用のプリフォーム、および内容器用のプリフォームを各別に形成しておき、これらを二重(内外)に組み合わせて一体に二軸延伸ブロー成形することで容器本体4を形成してもよい。
なお、外容器用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器3を形成した後、内容器用のプリフォームを外容器3の内部に配置し、その後、内容器用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体4を形成してもよい。
なお、容器本体4を構成する外容器3はスクイズ変形可能とされ、この外容器3のスクイズ変形に伴って内容器2は減容変形する。よって、外容器3のうち少なくとも胴部4cに位置する部分は、径方向内側(容器内側)に向けて弾性変形可能とされている。
内容器2の口部2aの上端部には、径方向外側に突出する環状の折り返し部が形成され、この折り返し部が外容器3の口部3aの上端開口縁に配置されている。そのため、外容器3の口部3aは、内容器2によって閉塞されている。外容器3の口部3aには、外容器3と内容器2との間に、後述する外気導入孔23を経由して空気を吸入する吸気孔6が形成されている。なお、吸気孔6は、外容器3のうち、口部3a以外の胴部若しくは底部等に形成してもよい。例えば、吸気孔6を外容器3の胴部に形成した場合、後述する空気弁11を外容器3の胴部に配設し、空気弁11によって、内容器2と外容器3との間に空気を吸入可能にする一方、内容器2と外容器3との間から空気が流出するのを規制するようにしてもよい。
中栓8は、容器本体4の口部4aの上端開口縁に配置された環状の外ベース部8aと、外ベース部8aよりも径方向内側に位置する内ベース部8bと、上下方向に延び、外ベース部8aにおける径方向の内端部と内ベース部8bにおける径方向の外端部とを連結する連結筒部8cと、外ベース部8aの外周縁部から上方に向けて延び、内キャップ5の内側に嵌合された嵌合筒部8dと、を備えている。外ベース部8a、内ベース部8b、連結筒部8c、および嵌合筒部8dは、容器軸Oと同軸に配設されている。内ベース部8bは外ベース部8aよりも上方に位置している。
内ベース部8bには、上下方向に貫く流通孔16が形成され、流通孔16は容器軸Oと同軸に配置されている。
嵌合筒部8dには、径方向に貫き、かつ下方に向けて開口した貫通孔が周方向に間隔をあけて複数形成されている。この貫通孔は、容器本体4の口部4aの外周面と、後述する内キャップ5の周壁部21の内周面と、の間の隙間に開口している。
周壁部21の下端部内に、容器本体4の口部4aのうち、吸気孔6より下方に位置する部分が密に嵌合している。これにより、吸気孔6と外部との、周壁部21の下端開口部を通した連通が遮断されている。周壁部21の内周面のうち、容器本体4の口部4aに螺着した雌ねじ部より上方に位置する部分は平滑面とされ、この部分に、中栓8の嵌合筒部8dが嵌合されている。なお、中栓8および内キャップ5を一体に形成してもよい。
吐出弁9は、筒体部51の内側に配設され、内ベース部8bの上面に離反可能に載置されている。吐出弁9は、例えば平面視円形状に形成されており、内ベース部8bに形成された流通孔16を開放自在に閉塞している。吐出弁9は、容器軸Oと同軸に配置されている。吐出弁9は、筒体部51の内周面に複数(3本)の弾性アーム42を介して連結されている。
なお、弾性アーム42の数は3つに限定されるものではない。また、吐出弁9としては、内容器2内の内容物が流通孔16を通過する際に、流通孔16を開放できればよく、上記構成以外の弁構造としてもよい。
なお、吐出弁9と空気弁11とを一体に形成したが、これらを別部材としても構わない。
以上より、内キャップ5、中栓8、吐出弁9、および空気弁11は、一体に組付けられた内キャップモジュール20を構成している。
キャップ本体27の周壁部34は、内キャップ5の周壁部21にアンダーカット嵌合されている。キャップ本体27の周壁部34の外径は、上下方向の全域にわたって同等になっている。キャップ本体27の内面と、内キャップ5の外面と、の間には、外キャップ7および内キャップ5の相対的な周方向の移動を規制する回り止め部12が配設されている。回り止め部12は、キャップ本体27の内面、および内キャップ5の外面のうちのいずれか一方に形成された縦リブと、他方に形成されこの縦リブが嵌合された縦溝と、により構成されている。回り止め部12は、周方向に間隔をあけて3つ配設されている。これにより、外キャップ7および内キャップ5の相対的な周方向の位置を容易に合わせることができる。なお、キャップ本体27の周壁部34は、容器本体4に装着されてもよい。
ここで、内キャップ5の周壁部21の外周面の下端部に、キャップ本体27の周壁部34がアンダーカット嵌合した係合突部が形成されており、この係合突部の外周面に上下方向に延びる連通溝21aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。この連通溝21a、およびキャップ本体27の周壁部34の下端開口部を通して、空気が、内キャップ5の外面とキャップ本体27の内面との間の隙間に流入する。
蓋体29の蓋天壁部33には、下方に向けて突出し、吐出孔31a内に離脱自在に嵌合された栓筒部33aが形成されている。蓋天壁部33には、下方に向けて突出し、吐出筒32を径方向の外側から囲繞する囲繞筒33bが形成されている。
すると、吐出弁9が内ベース部8bの上面から上方に向けて離反するので、流通孔16が開放されて吐出孔31aと内容器2の内部とが、通過孔5aおよび流通孔16を通じて連通する。これにより、吐出孔31aを通じて、内容器2の内部に収容された内容物が外部に吐出される。
その結果、外容器3が復元変形したとしても、内容器2の外面を外容器3の内面から離間させ、内容器2が減容変形したままの状態に保たれる。
また、吸気孔6と外気導入孔23との連通およびその遮断を切り替える空気弁11を備えているので、内容器2を、内容物の減少に追従させて精度よく減容変形させることができる。しかも、空気弁11が、内キャップ5に係止されているので、空気弁11、吐出弁9および内キャップ5を1つのモジュールとして扱うことが可能になり、取扱い性をより一層確実に向上させることができる。
この弁体部82は、内容物を吐出するにあたって容器本体4を例えば傾倒または上下反転させたときに吐出弁9側に移動し、容器本体4を元の正立姿勢に戻したときに、自重または内容器2の復元力によって生じる負圧によって弁座部81a側に移動する。これにより、中栓80の上側に存在する残留内容物を収容筒部81の内部に引き込むことができ、いわゆるサックバック効果により液だれを回避することが可能となる。
内キャップ52の周壁部54の外周面には、上下方向に延在し、かつ上方および下方の両方向に開口する連通溝54aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。この連通溝54a、およびキャップ本体74の周壁部34の下端開口部を通して、空気が、内キャップ52の外面とキャップ本体74の内面との間の隙間に流入する。図示の例では、連通溝54aは、前記係合突部を上方に超えて、内キャップ52の周壁部54の上部に達している。
外キャップ73のキャップ本体74の頂壁部75には、内キャップ52の張出部53aが挿入された挿入孔72aが形成されている。内キャップ52の吐出筒53cは、外キャップ73の頂壁部75から上方に突出している。
なお、挿入孔72aの内周面と張出部53aの外周面との間に隙間を設け、この隙間を通して、空気を内キャップ52の外面とキャップ本体74の内面との間の隙間に流入させてもよい。
そして、内キャップ52の天壁部53と内ベース部8bとの間に内容物が残留したとしても、弁体部82の、吐出弁9側から弁座部81a側に向けた移動に伴うサックバック効果によって、この残留内容物を収容筒部81内に引き込むことができる。従って、残留内容物が通過孔53bを通じて外部に漏れ難く、液だれを防止することができる。
また、内キャップ52の吐出筒53cおよび張出部53aの上面が、外キャップ73から外部に露呈しているので、内キャップ52および外キャップ73を形成する各材質の色彩を互いに異ならせることによって、優れた意匠性を具備させることもできる。
また、上記各実施形態では、空気弁11を内キャップ5、52に設けた場合を例にして説明したが、空気弁11を外容器3に設けてもよい。
また、本発明は、外気導入孔23が内キャップ5、52に形成されておらず、かつ空気弁11を有しない二重容器においても適用可能である。
また、外キャップ7、70、73として、頂壁部31、75および蓋体29を備える構成を示したが、これらを有しない外キャップを採用してもよい。
また、上記各実施形態に代えて、空気を内キャップ5、52の外面とキャップ本体27、74の内面との間の隙間に流入させるために、キャップ本体27、74に貫通孔を形成してもよい。
また、上記各実施形態に代えて、空気弁11は、内キャップ5、52の外側に係止してもよい。
2 内容器
3 外容器
3a 外容器の口部
4 容器本体
4a 容器本体の口部
5、52 内キャップ
5a、53b 通過孔
6 吸気孔
7、70、73 外キャップ
9 吐出弁
11 空気弁
20 内キャップモジュール
23 外気導入孔
31a、72 吐出孔
Claims (1)
- 内容物の減少に伴い減容変形する内容器、および前記内容器が内装された外容器を備える容器本体の口部に、内容物の吐出孔を有する外キャップにより覆われた状態で装着される内キャップと、
前記内キャップに形成された内容物の通過孔と前記内容器の内部との連通、およびその遮断を切替える吐出弁と、を備え、
前記吐出弁は、前記内キャップの内側に係止された状態で配設されていることを特徴とする二重容器用の内キャップモジュール。
Priority Applications (1)
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JP2017031739A JP7166045B2 (ja) | 2017-02-23 | 2017-02-23 | 二重容器用の内キャップモジュール |
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