JP7165991B2 - スライス食品搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スライス食品を包装用パッケージに収容する際に用いる搬送装置に関する。
例えば、スライスされたハムを包装用パッケージに形成された凹部に投入してスライスハムの商品を生産する場合、1~2mのハム原木を一定の厚さでスライスし、それを所定枚数重ねた後、コンベアに送り出す。コンベアに送り出された一塊のスライスハムは、包装機まで搬送された後、パッケージの凹部に投入され、更にカバーフィルムで密閉されて商品の形態となる。
上述の工程によってスライス商品を生産する場合、生産性を高めるために、複数本(例えば3本)のハム原木を1つの切断刃で切断している。その際、スライスさ
れたハム間のピッチと、パッケージに形成された凹部のピッチが異なり、またスライスの状態によってハムが落下する位置が微妙にずれるため、コンベアに載置されたスライスハムを、そのまま包装機に搬送した場合、スライスハムがパッケージの凹部にうまく投入できないという問題がある。
上述の問題を解決するため、従来の搬送装置では、ハム原木が切断された後、スライスハムの位置を搬送方向と直交する横方向にずらして、パッケージの凹部に正確に投入されるようにしている(特許文献1参照)。
特開2012-217354号公報
特許文献1記載の搬送装置では、搬送方向と直交する横方向のずれを調節する手段として、5本の丸ベルトを一対のベルトプーリに捲回したコンベアを用い、下流側のプーリを横方向に移動させていた。
しかし、このような構成を採用した場合、ベルトをプーリに形成された溝に対して斜めに掛ける必要があり、斜めになる部分でベルトとプーリが摺れて粉が発生する。食品を扱う装置において異物(粉)の混入は、商品の品質に悪影響を及ぼすため、避けなければならない。
また、食品を扱う装置の性質上、コンベアを分解して頻繁に洗浄する必要があるが、丸ベルトを用いた場合、分解や洗浄に手間がかかるため、保守上好ましくない。
更に、プーリを横方向に移動させるモータがそれぞれのコンベアの下方に設置されているため、スライス食品から垂れる液体等によってモータやその支持部材が汚れるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、食品への異物の混入を防止でき、分解や洗浄が容易で、モータ等への汚れを考慮する必要のないスライス食品用搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明に係るスライス食品送装置は、食品原木をスライスしてスライス食品を作製するスライサーと、当該スライス食品を、凹部が形成されたパッケージの当該凹部に収容した後、当該凹部を密封する包装機との間に設置され、前記スライサーで作製されたスライス食品を前記包装機まで搬送するスライス食品搬送装置であって、
前記スライサーから受け取ったスライス食品を下流側に搬送する第1の搬送手段と、
前記第1の搬送手段から引き渡されたスライス食品を下流側に搬送すると共に、搬送方向と直交する横方向の位置を、前記パッケージの凹部の位置に合わせて調節する第2の搬送手段と、を備え、
前記スライサーによって、複数の食品原木が同時にスライスされて複数のスライス食品が作製される場合、前記第2の搬送手段は、
平板状の樹脂で作製されたボディの両端部に一対のローラが取り付けられ、かつ当該一対のローラに平ベルトが捲回された、それぞれのスライス食品を搬送する複数のコンベアと、
前記一対のローラのうち一方のローラを回転する複数の第1のモータと、
前記ボディの下部に取り付けられたジョイントに連結され、前記コンベアを横振りする複数のプッシュロッドと、で構成され、
当該複数のプッシュロッドは、横方向に延在し、かつ前記複数のコンベアのそれぞれに取り付けられたジョイントの位置が搬送方向で異なっており、
前記複数のプッシュロッドの駆動手段は、水平面内において前記コンベアが設置されている領域と異なる領域に設置されていることを特徴とする。
ここで、前記複数のコンベアの平ベルトは、それぞれ搬送方向に対して直交する方向に2分割され、かつ前記ジョイントは当該2分割された平ベルトの間に配置されていることが好ましい。
前記複数のプッシュロッドの駆動手段のそれぞれは、第2のモータと、当該第2のモータの回転運動を前記プッシュロッドの直進運動に変換するラック・アンド・ピニオンとで構成されることが好ましい。
本発明に係るスライス食品送装置は、前記複数のコンベアの上方にそれぞれ設置され、コンベア上を搬送されるスライス食品によって反射される光量を検出する複数の光センサと、
当該複数の光センサの出力信号と、予め記憶部に記憶された光センサの光量とスライス食品の偏移量との関係を示すデータとを比較し、前記複数のスライス食品の横方向の偏移量を算出するコントローラとを、更に備え、
前記コントローラは、前記複数のプッシュロッドのそれぞれの駆動手段に指示して、算出された偏移量を打ち消すように前記複数のコンベアを横振りすることが好ましい。
また前記複数のコンベアのそれぞれのボディは、長手方向に湾曲させることが可能であることが好ましい。
本発明に係るスライス食品搬送装置は、食品の搬送装置として致命的な異物の混入を防止でき、また分解や洗浄が容易であるため保守性に優れ、更には、スライス食品のプーリへの巻き込みを防止できる。
本発明の実施の形態に係るスライス食品搬送装置の平面図である。 同正面図である。 第2の搬送手段を構成する3つのコンベアのうち1つのコンベアの平面図である。 本発明の実施の形態に係るスライス食品搬送装置の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るスライス食品搬送装置の動作を説明する平面図である。 スライス食品搬送装置の基本的な構成を示す平面図である
以下、本発明の実施の形態に係るスライス食品搬送装置について、図面を参照して説明する。
<スライス食品搬送装置の基本的構成と機能>
本実施の形態に係るスライス食品搬送装置の具体的な構成について説明する前に、図6を参照して、スライス食品搬送装置の基本的な構成と機能について説明する。
図6に示すように、スライス食品搬送装置100は、紙面に向って右端に設置されたスライサー5と、図では省略しているが、紙面の左端に設置された包装機との間に配置され、スライサー5で作製されたスライス食品Sを包装機まで搬送する。
スライス食品搬送装置100は、スライサー5において回転刃51によってスライスされ、落下したスライス食品Sを受ける第1の搬送手段1、包装機側に配置され、スライス食品をパッケージの凹部に投入する第4の搬送手段4、第1の搬送手段1と第4の搬送手段4との間に配置された第2および第3の搬送手段2、3で構成されている。第2の搬送手段2は、搬送方向と直交する方向(以降、「横方向」という)におけるスライス食品の位置を調節するために用いられ、第3の搬送手段3は、搬送方向におけるスライス食品の位置を調節するために用いられる。
図6を参照して、スライス食品Sが作製されてから、包装機に配置されたパッケージの凹部に投入されるまでの流れを簡単に説明する。以下、一例としてスライスハムを作製する場合について説明する。
スライサー5は、円板状の切断刃51を備えている。1~2mの柱状のハム原木Rを3本用意し、軸52を中心に一定速度で回転する切断刃51に対してハム原木Rを一定量送り出すと共に、上方から切断刃51を降下させると、ハム原木Rが先端から順次所定の厚さでスライスされ、円形のスライスハムが作製される。
ハム原木Rは、図示しない個別の送り手段によって、左側に送り出される。またハム原木Rは、紙面に向って右側が上、左側が下になるように傾斜しており、切断刃51によってスライスされたハムSは、第1の搬送手段1の上に落下する。第1の搬送手段1を停止させた状態で、切断刃51によるスライスを繰り返すことにより、第1の搬送装置1に、複数枚のスライスハムが重なった一塊のスライス食品Sが作製される。
第1の搬送手段1は幅広のベルトコンベアで構成され、スライサー5によって3本の原木からスライスされ、落下した3つのスライス食品Sが載置される。図6に示すように、3つのスライス食品Sの落下位置は、3本の原木Rがスライスされた位置で決まり、搬送方向および横方向のそれぞれにおいてずれている。
第2の搬送手段2および第3の搬送手段3は、第1の搬送手段1から受け取った3つのスライス食品Sを、包装機に向けて搬送すると共に、搬送方向および横方向の位置を調節する。
図示しないが、包装機には、スライス食品収納用の凹部が横方向に一定のピッチで3つ、更に搬送方向に一定のピッチで連続して形成されたパッケ-ジが装着されている。第2および第3の搬送手段2、3で横方向および搬送方向の位置が調整されたスライス食品Sは、第4の搬送手段4に引き渡された時点で、スライス食品Sが、パッケージに形成された凹部と、搬送方向、横方向共に同じピッチで整列される。
幅広のベルトコンベアで構成された第4の搬送手段4は、スライス食品Sの位置を保ったままそれらを包装機まで搬送し、各スライス食品Sをパッケージの凹部に投入する。その後、凹部に投入されたスライス食品Sは、包装機によってカバーフィルムで密閉される。
上述したように、第2の搬送手段2は、横方向のスライス食品Sの位置を調節するために用いられ、第3の搬送手段3は、横方向の位置が調節されたスライス食品Sを受け取り、搬送方向のスライス食品Sの位置を調節するために用いられる。
ここで、スライス食品Sの位置を、搬送方向をX軸、搬送方向と直交する横方向をY軸としたX-Y平面上の座標で表す。図6に示した、第1の搬送手段1から第2の搬送手段2に引き渡されたときのスライスハムSの中心O1、O2、O3のY座標をY21、Y22、Y23、第2の搬送手段2から第3の搬送手段3に引き渡されたときのスライスハムSの中心O1、O2、O3のY座標をY31、Y32、Y33とする。
第3の搬送手段3に載置されたスライスハムSのY座標Y31、Y32、Y33は、下流側に設置された包装機に装着されているパッケージの凹部の中心座標と一致しており、それぞれ凹部のピッチPと同じだけ離れて配置されている。
一方、第2の搬送手段2に載置されたスライス食品Sの中心O1、O2、O3のY座標Y21、Y22、Y23は、スライス食品Sが第1の搬送手段1から第2の搬送手段2に引き渡されたときのY座標によって決まる。
前述したように、第1の搬送手段1上に載置されたスライス食品Sの位置は、スライサー5において3本のハム原木Rが切断刃51を用いてスライスされ、コンベア上に落下した位置で決まるため、一定していない。第1の搬送手段1上のスライス食品Sは、落下した際の相互の位置を保ったまま、第2の搬送手段2に引き渡される。そのため、スライス食品Sを第2の搬送手段2で搬送している間に、それぞれの中心O1、O2、O3のY座標Y21、Y22、Y23を、パッケージの凹部のY座標であるY31、Y32、Y33と一致させる必要がある。
前述したように、従来の搬送装置では、第2の搬送手段2として、5本の丸ベルトを一対のプーリに捲回したコンベアを用い、下流側のプーリを横方向に移動させることによって、スライスハムSのY座標をパッケージの凹部のY座標であるY31、Y32、Y33と一致させていた。しかし、従来の搬送装置では、食品へ異物(粉)が混入するという問題があり、またコンベアの分解や洗浄が煩雑になるという問題があった。
これに対し、本発明では、平ベルトを一対のローラに捲回したコンベアを用い、かつこのコンベアを、搬入方向と直交する横方向に移動する構成を採用することによって、上述した問題の解決を図っている。
<スライス食品搬送装置の構成と機能>
以下、本実施の形態に係るスライス食品搬送装置100の具体的構成と各部の機能について、図1~図4を参照して説明する。
図1は、スライス食品搬送装置100を構成する第1、第2および第3の搬送手段1、2、3を上方から見た図、図2は、これら3つの搬送手段1、2、3を正面から見た図、図3は第2の搬送手段2を構成する3つのコンベア20のうち搬送方向左側のコンベア20aの平面図、図4はスライス食品搬送装置100の制御系のブロック図である。
前述したように、本実施の形態では、3つのスライス食品Sを同時に作製および搬送する形態を採用しており、それぞれのスライス食品Sを搬送する3台のコンベア20a~20c(以降、総称して「コンベア20」とも云う)が、第1の搬送手段1の下流側に並置されている。若干の隙間を隔てて配置された3台のコンベア20a~20cは同一の構成を備え、かつ後述するように同一の駆動手段を用いて駆動される。
図3に示すように、コンベア20aは、所定の間隔を隔てて配置された一対のローラ21および22に平ベルト23が捲回されて構成されている。平ベルト23およびローラ21、22は左右に2分割され、中間部に、後述するプッシュロッド72に接続するためのジョイント28(図2参照)とビス29が配置されている。
一対のローラ21、22間には、柔軟性を備え、かつ軽量の樹脂で作製された長尺・平板状のボディ24が配置されている。ボディ24の両側面には、板状のプレート25がビスによって取り付けられ、更に、プレート25の前後端部にローラ21、22が回転可能な状態で支持されている。
ボディ24のうち平ベルト23間の下面には、ジョイント28が取り付けられ(図2参照)、ジョイント28は、ボディ24の上面から挿入された2本のビス29によってボディ24の下面に固定されている。更に、図2に示すように、ジョイント28の下端は、ボルト73を用いてプッシュロッド72の先端に連結されている。
下流側のローラ22の中心部には、六角形状の開口が形成されており、その開口に断面が六角形状のシャフト62が挿通されている。シャフト62が後述するモータ61によって回転すると、その回転がシャフト62を介してローラ22に伝達され、平ベルト23を下流側(紙面に向かって左側)に移送する。なお、モータ61によって回転されるローラは、上流側のローラ21であってもよい。
図1に示すように、3台のコンベア20a~20cの搬送方向の左右には、一対のフレーム26が配置され、更にフレーム間は3対の棒状のガイド27で連結されている。各コンベア20a~20cのボディ24およびプレート25にはガイド27を通す孔が形成されており、コンベア20a~20cはガイド27に沿って、横方向に移動できる。
また一対のフレーム26の下流側端部には、シャフト62を回転可能に支持する一対の軸受63が取り付けられており、筐体6に収容されたモータ61(図4参照)の回転がジョイント64を介してシャフト62に伝達され、ベルト23を下流側に移送する。
3台のコンベア20a~20cを横方向に移動させる(以降「横振り」という)機構は、コンベアの搬送方向と直交する方向に配置されたプッシュロッド72a~72cと、モータ71a~71c(図4参照)の回転運動をプッシュロッド72a~72cの直進運動に変換するラック・アンド・ピニオンである。
これらの部材のうちモータ71a~71cとラック・アンド・ピニオンは筐体7内に収容されており、プッシュロッド72a~72cの先端は、コンベア20a~20cのボディ24の下部に取り付けられたジョイント28に連結されている(図2参照)。
コンベア20aの横振りについて説明する。後述するコントローラ8(図4参照)からモータ71aに対して駆動信号が送信されると、モータ71aの回転運動が図示しないラック・アンド・ピニオンによってプッシュロッド72aの直進運動に変換され、コンベア20aが横振りする。横振りの方向はモータ71aの回転方向によって決定される。
図1に示すように、コンベア20a~20cに取り付けられたジョイント29の位置は搬送方向にずれており、3本のプッシュロッド72a~72cは、それぞれが平行に配置されているため、相互に干渉することはない。同様に、モータ61によるシャフト62の回転と、モータ71a~71cによるコンベア20a~20cの横振りも独立して行われ、相互に干渉することはない。
次に、図4を参照して、コンベア20の制御系について説明する。コンベア20の制御系は、コントローラ8、光センサ91a~91c、92a~92c、モータ61および71a~71cで構成されており、各部材の間は信号伝達用および電力供給用のケーブルで接続されている。
図1に示す筐体6内には回転駆動用のモータ61が収容され、筐体7内には横振り用のモータ71a~71cが収容されており、これらモータの駆動は、コントローラ8によって制御される。モータ71aは搬送方向に対して左側のコンベア20aの駆動に用いられ、モータ71bは中央のコンベア70bの駆動に用いられ、モータ71cは右側のコンベア20cの駆動に用いられる。
コンベア20aの下流側上方には、スライド食品Sの横方向の位置を検出する光センサ91aと92aが設置されている。図では、煩雑さを避けるため、光センサ91a、92aを支持するアームは省略している。同様に、コンベア20bの下流側上方には光センサ91bと92bが設置され、コンベア20cの下流側上方には光センサ91cと92cが設置されている。
光センサ91a、92aは、パッケージに形成された凹部のうち、左側凹部の横方向(Y軸方向)両端の若干内側に対応した位置に設置され、かつセンサ間の距離は、スライス食品Sの直径より若干広めに設定されている。
光センサ91a、92aは、下方に向かって光ビームを照射し、その反射波を受光することによって対象物の位置を検出するもので、スライス食品Sが光センサ91a、92a間を通過する際に、2つの光センサ91a、92aで受光した光量を検出し、検出信号をコントローラ8に送信する。光センサ91b、92b、91c、92cについても同様の機能を発揮する。
図4に示すように、コントローラ8は、偏移量算出部81、制御部82、記憶部83、入力部84および表示部85で構成され、一般的なパーソナルコンピュータによって実現されている。
偏移量算出部81および制御部82の機能は、記憶部83に記憶されたソフトウェアによって実現される。上述したように、光センサ間の距離がスライス食品Sの直径より若干広めに設定されているため、スライス食品Sが通過した際、両方の光センサの出力が0となるか、一方の光センサしか出力信号が得られない。
偏移量算出部81は、一方の光センサで検出した光量を求め、その値を、予め記憶部83に記憶されたスライス食品Sの偏移量と光量との関係を示すデータと比較することにより、スライス食品Sの横方向の偏移量を算出する。なお、両方の光センサの出力が0の場合、スライス食品Sの横方向の偏移量は0となる。
入力部84はキーボードやマウスで構成され、上述した比較データやモータの回転速度データ等を入力するのに用いられる。また表示部85は液晶ディスプレイ等で構成され、偏移量算出部81で算出した偏移量等を表示するのに用いられる。入力部84および表示部85は、タッチパネル式の液晶ディスプレイで構成してもよい。
<スライス食品搬送装置の動作>
次に、前述の図1および新たな図5を用いて本実施の形態に係るスライス食品搬送装置の動作を説明する。図5は、スライサー5で作製され、第1の搬送手段1から引き渡されたスライス食品Sがコンベア20aによって横方向の位置が調節された後、コンベア30aに引き渡されるまでのステップを示す。
スライサー5でスライスされ、積層されたスライス食品Sは、第1の搬送手段1に落下した際の位置を保ったまま、コンベア20aに引き渡される。本実施の形態では、図5(a)に示すように、処理速度を高めるため、5つのスライス食品Sの位置調節を一度に行っている。
スライス食品Sの横方向の偏移量は、スライサー5でスライスされ、第1の搬送手段1に落下した位置によって決まるため、コンベア20aに引き渡された5つのスライス食品Sの横方向の位置はほとんど変わらない。
一方、図5(a)に示すように、コンベア20aで5つのスライス食品Sを搬送する際、コンベア20aの横方向(Y軸方向)の中心位置は、包装機に装着されているパッケージの凹部の中心座標と一致している。
この状態でスライス食品が下流側に搬送され、先頭のスライス食品Sが光センサ91aと92aの間を通過したとき、光センサ91a、92aで受信した信号は、スライス食品Sの横方向の偏移量に応じて変化する。
具体的に説明すると、図5(a)に示すように、コンベア20aで搬送されるスライス食品Sは、搬送方向に対して右側に偏移しているため、光センサ92aから放射された光ビームは、スライス食品Sによって反射され、光センサ92aに入力する。これに対し、光センサ91aから放射された光ビームは、途中に遮るものがないため、光センサ91aに戻らない。従って、光センサ92aからは強い出力信号が得られ、光センサ91aの出力信号は0となる。
2つの光センサ91a、92aの出力信号は、コントローラ8に送信される。前述したように、記憶部83には予め、光センサの出力信号とスライス食品Sの横方向の偏移量との関係を、実験を通して測定した値が記憶されている。従って、偏移量算出部81は、記憶部83からそのデータを読み出し、出力信号に対応した偏移量を抽出することで、スライス食品Sの横方向(Y軸方向)の偏移量を算出することができる。
コントローラ8の制御部82は、横振り用モータ71aを駆動し、算出された偏移量を打ち消し、スライス食品Sの中心位置が、パッケージの凹部の中心位置と一致するようにコンベア20aを横振りする。その状態を図5(b)に示す。
その間、コンベア20aとコンベア30aは同一の速度で下流側に移動するため、スライス食品Sは、図5(c)に示すようにコンベア20aが横振りした状態でコンベア30aに引き渡される。
上述したように、第1の搬送手段1からコンベア20aに引き渡された5つのスライス食品Sの横方向の偏移量は略同一である。このため本実施の形態では、図5(d)に示すように、2番目から5番目までのスライス食品Sについてコンベア20aの横振り量を維持したままコンベア30aへの引き渡しを行っている。
5つのスライス食品Sの引き渡しが終了した後、図5(e)に示すように、コンベア20aは、横方向の偏移量が0である初期の状態に戻り、第1の搬送手段1から次の5つのスライス食品Sを受け取る。
なお、本実施の形態では、5つのスライス食品Sの偏移量が同じであるとして、2番目以降のスライス食品Sの偏移量の測定を省略したが、各スライス食品の偏移量が異なる場合には、光センサ91a、92aを用いてそれぞれのスライス食品Sの偏移量を測定し、その値に応じてコンベア20aをその都度、横振りするようにしてもよい。
コンベア20aからコンベア30aに引き渡されたスライス食品Sは、搬送方向(X軸方向)の位置調整が行われる。コンベア30aによる搬送方向の位置調整について簡単に説明する。
3台のコンベア30a~30cは、筐体6に収容された3つのモータ(図示せず)によって個別に駆動され、モータの回転はジョイント65a~65cを介してコンベア30a~30cのローラ31に伝達される。
コンベア30a~30cの上方には、図示しないフレームを介して光センサ93a~93cが設置されており、下方に光ビームを照射する。光センサ93a~93cの下方をスライス食品Sが通過したとき、ベルト32とスライス食品Sで反射される光ビームの高さの違いを検出し、スライス食品Sが通過したと判定してモータを停止させる。
光センサ93a~93cは、搬送方向(X軸)に対し同一位置に設置されているため、3台のコンベア30a~30cに載置されたスライス食品Sは、搬送方向に対して同一位置で停止し、3つのスライス食品Sは横方向に整列した状態となる。その後、3台のコンベア30a~30cおよび第4の搬送装置4(図6参照)を同一の搬送速度で駆動することにより、第4の搬送手段4への引き渡しが行われる。
上述した処理により、包装機においてスライス食品Sがパッケージの凹部に投入される際には、搬送方向(X軸)および横方向(Y軸)の位置およびピッチが凹部の位置およびピッチと一致するため、スライス食品Sを凹部のそれぞれに確実に投入できる。
<コンベアの洗浄>
次に、コンベア20を洗浄する際の手順について説明する。衛生上の観点より、コンベア20を構成するローラ21、22、平ベルト23およびボディ24はスライス食品Sを搬送する都度、洗浄する必要がある。
プッシュロッド72がコンベア20のボディ24に取り付けられた状態では、ベルト23をボディ24から取り外すことができない。このため、コンベア20の下にドライバーを挿入してプッシュロッド72からボルト73を外して、プッシュロッド72をジョイント28から切り離す。
次に、ベルト23をローラ21および22から取り外す。前述したように、ボディ24は柔軟性のある樹脂で作製され、かつ両側面に取り付けられたプレート25は上流側で2つに分割されているため、分割個所のボディ24に力を加えると、湾曲させることができる。
従って、ベルト23を洗浄するためボディ24から取り外す際には、プッシュロッド72をジョイント28から切り離した後、プレート25の分割個所近傍のボディ24に力を加えてボディ24を湾曲させると、ベルト23がたるみ、その状態でベルト23を横方向にずらすと、ローラ21、22から簡単に取り外すことができる。
ベルト23が取り外された状態でボディ24と2つのローラ21、22を洗浄し、更にベルト23を洗浄、乾燥させる。ベルト23が乾燥した後、上述した手順と逆の手順でベルトを2つのローラの間に取り付ける。
前述したように、コンベア20を回転駆動するモータ61およびコンベア20を横振りするモータ71a~71cは、水平面内においてコンベア20と離れた領域に設置された筐体6、7内に収容されているため、スライス食品Sから垂れる液体によって汚れることがなく、また洗浄の際に配線等が水によって漏電することもない。
また、ベルト23がボディ24から取り外された状態では、ボディ24および2つのローラ21、22が露出し、その下にはプッシュロッド72a~72cが配置されているだけであるため、洗浄が容易である。更に、洗浄し乾燥させたベルト23を取り付ける際にも、ボディ24を折り曲げることによって簡単に元の状態に戻すことができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るスライス食品搬送装置を用いれば、スライサーによってスライスされた食品を包装機に装着されたパッケージの凹部に確実に投入でき、しかも、搬送中にベルトの粉がスライス食品に付着することもない。また、スライス食品が分割された平ベルトの隙間から垂れ下がる可能性も皆無に近い。
更に、スライス食品と接する平ベルトを簡単にローラから取り外して洗浄できるため、保守作業が楽になる。
なお、本実施の形態において、3本のハム原木を同時にスライスするスライサーに対応して、第2および第3の搬送手段を3台のコンベアで構成したが、コンベアの数は3台に限定されない。それ以上の数のハム原木を同時にスライスする場合は、第2および第3の搬送手段を、原木の数に対応した数のコンベアで構成すればよい。
また、本実施の形態において、第2の搬送手段に載置されたスライス食品の位置データを取得する手段として一対の光センサを用いたが、スライス食品の横方向の位置に応じた強さの信号を出力するものであれば、どのような光センサ(例えばカメラ)を用いてもよい。
更に、本実施の形態では、円形のスライスハムを搬送する場合について説明したが、円形のスライスハムに限定されず、楕円形や四角形のスライス食品の搬送にも適用できることは云うまでもない。
R ハム原木
S スライスハム
1 第1の搬送手段
2 第2の搬送手段
3 第3の搬送手段
4 第4の搬送手段
5 スライサー
6、7 筐体
8 コントローラ
20、20a~20c、30、30a~30c コンベア
21、22 ローラ
23 平ベルト
24 ボディ
25 プレート
26 フレーム
27 ガイド
28 ジョイント
29 ビス
51 切断刃
52 回転軸
61、71a~71c モータ
81 偏移量検出部
82制御部
83 記憶部
84 入力部
85 表示部
91a~91c、92a~92c

Claims (6)

  1. 食品原木をスライスしてスライス食品を作製するスライサーと、当該スライス食品を、凹部が形成されたパッケージの当該凹部に収容した後、当該凹部を密封する包装機との間に設置され、前記スライサーで作製されたスライス食品を前記包装機まで搬送するスライス食品搬送装置であって、
    前記スライサーから受け取ったスライス食品を下流側に搬送する第1の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段から引き渡されたスライス食品を下流側に搬送すると共に、搬送方向と直交する横方向の位置を、前記パッケージの凹部の位置に合わせて調節する第2の搬送手段と、を備え、
    前記スライサーによって、複数の食品原木が同時にスライスされて複数のスライス食品が作製される場合、前記第2の搬送手段は、
    平板状の樹脂で作製されたボディの両端部に一対のローラが取り付けられ、かつ当該一対のローラに平ベルトが捲回された、それぞれのスライス食品を搬送する複数のコンベアと、
    前記一対のローラのうち一方のローラを回転する複数の第1のモータと、
    前記ボディの下部に取り付けられたジョイントに連結され、前記コンベアを横振りする複数のプッシュロッドと、で構成され、
    当該複数のプッシュロッドは、横方向に延在し、かつ前記複数のコンベアのそれぞれに取り付けられたジョイントの位置が搬送方向で異なっており、
    前記複数のプッシュロッドの駆動手段は、水平面内において前記コンベアが設置されている領域と異なる領域に設置されていることを特徴とするスライス食品搬送装置。
  2. 前記複数のコンベアの平ベルトは、それぞれ搬送方向に対して直交する方向に2分割され、かつ前記ジョイントは当該2分割された平ベルトの間に配置されている、請求項に記載のスライス食品搬送装置。
  3. 前記複数のプッシュロッドの駆動手段のそれぞれは、第2のモータと、当該第2のモータの回転運動を前記プッシュロッドの直進運動に変換するラック・アンド・ピニオンとで構成される、請求項1または2に記載のスライス食品搬送装置。
  4. 前記複数のコンベアの上方にそれぞれ設置され、コンベア上を搬送されるスライス食品によって反射される光量を検出する複数の光センサと、
    当該複数の光センサの出力信号と、予め記憶部に記憶された光センサの光量とスライス食品の偏移量との関係を示すデータとを比較し、前記複数のスライス食品の横方向の偏移量を算出するコントローラとを、更に備え、
    前記コントローラは、前記複数のプッシュロッドのそれぞれの駆動手段に指示して、算出された偏移量を打ち消すように前記複数のコンベアを横振りする、請求項1乃至3のいずれかに記載のスライス食品搬送装置。
  5. 前記複数のコンベアのそれぞれのボディは、長手方向に湾曲させることが可能である、請求項1乃至4のいずれかに記載のスライス食品搬送装置。
  6. 前記スライス食品は、ハム原木をスライスしたスライスハムである、請求項1乃至のいずれかに記載のスライス食品搬送装置。
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