JP7164452B2 - 仕切りバルブ、スプール弁 - Google Patents
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Description
アクチュエータは、ボルトと環状室(シリンダ)とピストンとスプリングとが、シールリング板の摺動方向に直列に配置された構造を有する。従って、流路を閉鎖するときは、スプリングに生じる復元力が、ピストン,シリンダ,及びボルトを介してシールリング板に伝達される。
このノーマルクローズとは、弁仕切り動作をおこなう際に弁体等を駆動させる圧空等の動力源が作用していない状態などでは、流路を閉じる、及び流路を閉じる状態を維持することを意味している。
1.ノーマルクローズにおけるショックアブソーバ機能を備えること。
2.ノーマルクローズのための機構が、通電制御時における高速動作の妨げにならないこと。
3.緊急遮断時の弁閉動作を迅速にし、完了までの時間を短縮すること。
4.バルブの動作確実性を向上すること。
5.バルブとしての省スペース化・小型化・軽量化を図ること。
中空部と、
前記中空部を挟み互いに対向するように設けられて連通する流路となる第1開口部及び第2開口部とを有する弁箱と、
前記流路を開放および閉塞可能な弁体と、
前記弁体を前記中空部内における退避位置(弁開放位置)と弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)との間で回転可能に支持するとともに流路方向に延在する軸線を有する回転軸と、
前記弁体を回転駆動可能な回転駆動部と、
前記流路方向における位置を変更可能として前記弁体に設けられる可動弁部と、
前記弁箱に設けられて前記弁開口遮蔽位置の前記可動弁部を前記流路方向に移動してクローズする付勢部と、
前記付勢部を非圧縮性流体の給排により駆動する非圧縮性流体駆動部と、
を具備し、
前記非圧縮性流体駆動部が、
前記非圧縮性流体を前記付勢部に供給して前記可動弁部を前記クローズする方向に付勢可能なメインシリンダと、
前記弁体が前記弁開口遮蔽位置である場合に切り替え可能とされて前記非圧縮性流体を前記付勢部に供給可能なスプール流路を有するスプール弁と、
を有し、
前記スプール弁が、前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置へと前記弁体を回転する閉回転動作終端において前記弁体の回転動作を緩和する衝撃緩和可能であることにより上記課題を解決した。
本発明の仕切りバルブは、前記メインシリンダが、モータの駆動によって前記非圧縮性流体の給排が可能とされ、
前記モータが無給電状態となった直後において、前記スプール弁が衝撃緩和可能であることができる。
本発明において、前記スプール弁が、
軸方向に伸縮可能なロッドと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なインナースプールと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なアウタースプールと、
前記ロッドと前記インナースプールと前記アウタースプールとを収納するケーシングと、
前記インナースプールを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記衝撃緩和時には、
前記ロッドが一端側に最大距離だけ伸張した第1ポジションに位置した際に、前記弁体が前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置へと回転する閉回転動作終端において、前記弁体が前記ロッドの一端に当接可能とされ、
前記弁体の前記閉回転動作終端における前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置への閉回転動作にともなって前記弁体に押圧された前記ロッドが他端側に向けて縮退するとともに、
前記ロッドが前記他端側に最大距離だけ縮退した第3ポジションに位置した際に、前記弁体が前記弁開口遮蔽位置とされ、
前記ロッドが前記第3ポジションに位置した際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が連通可能とされて、前記メインシリンダに接続されたポートと前記付勢部とに接続されたポートとが連通可能とされ、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第1ポジションと前記第3ポジションとの間となる第2ポジションまでの間に位置する際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が閉塞され、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記ロッドの他端で前記ケーシング内に形成されたダンピング室によって衝撃緩和可能であることが好ましい。
本発明の仕切りバルブには、前記ダンピング室が前記メインシリンダ側と連通されることが可能である。
また、本発明において、前記ダンピング室を前記メインシリンダ側に向けて遮断するとともに、前記メインシリンダ側から前記ダンピング室に向けて連通可能とするダンピング逆止弁が設けられる手段を採用することもできる。
本発明の仕切りバルブは、前記ダンピング室には、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記メインシリンダ側と連通可能とされるオリフィス部が前記ダンピング逆止弁と並列に設けられることができる。
また、前記ロッドが、前記弁体による前記ロッドへの押圧状態によって前記第2ポジションと前記第3ポジションとの間で移動可能とされることが好ましい。
本発明においては、前記スプール弁には、
前記メインシリンダ側から前記付勢部側に遮断するとともに、前記付勢部側から前記メインシリンダ側に連通可能とする逆止弁が、前記スプール流路と並列に設けられることができる。
また、本発明のスプール弁は、スプール流路を切り替え可能なスプール弁であって、
軸方向に伸縮可能なロッドと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なインナースプールと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なアウタースプールと、
前記ロッドと前記インナースプールと前記アウタースプールとを収納するケーシングと、
前記インナースプールを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記ロッドの一端側に衝突物が衝突する衝撃を緩和する衝撃緩和可能とされ、
前記衝撃緩和時には、
前記ロッドが前記一端側に最大距離だけ伸張した第1ポジションに位置した際に、前記衝突物が前記ロッドの一端に衝突する衝突動作終端において、前記衝突物が前記ロッドの一端に当接可能とされ、
前記衝突物の前記衝突動作終端における前記衝突動作にともなって前記衝突物に押圧された前記ロッドが他端側に向けて縮退するとともに、
前記ロッドが前記他端側に最大距離だけ縮退した第3ポジションに位置した際に、前記衝突物が動作停止位置とされ、
前記ロッドが前記第3ポジションに位置した際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が連通可能とされ、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第1ポジションと前記第3ポジションとの間となる第2ポジションまでの間に位置する際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が閉塞され
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記ロッドの他端で前記ケーシング内に形成されたダンピング室によって衝撃緩和可能であることができる。
中空部と、
前記中空部を挟み互いに対向するように設けられて連通する流路となる第1開口部及び第2開口部とを有する弁箱と、
前記流路を開放および閉塞可能な弁体と、
前記弁体を前記中空部内における退避位置と弁開口遮蔽位置との間で回転可能に支持するとともに流路方向に延在する軸線を有する回転軸と、
前記弁体を回転駆動可能な回転駆動部と、
前記流路方向における位置を変更可能として前記弁体に設けられる可動弁部と、
前記弁箱に設けられて前記弁開口遮蔽位置の前記可動弁部を前記流路方向に移動してクローズする付勢部と、
前記付勢部を非圧縮性流体の給排により駆動する非圧縮性流体駆動部と、
を具備し、
前記非圧縮性流体駆動部が、
前記非圧縮性流体を前記付勢部に供給して前記可動弁部を前記クローズする方向に付勢可能なメインシリンダと、
前記弁体が前記弁開口遮蔽位置である場合に切り替え可能とされて前記非圧縮性流体を前記付勢部に供給可能なスプール流路を有するスプール弁と、
を有し、
前記スプール弁が、前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置へと前記弁体を回転する閉回転動作終端において前記弁体の回転動作を緩和する衝撃緩和可能である。
これにより、スプール弁が、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)および弁閉塞位置である場合のみに非圧縮性流体を付勢部に供給可能とする。したがって、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)および弁閉塞位置以外にあるときに付勢部が可動弁部を付勢することがない。つまり、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)と弁閉塞位置と以外にあるときに可動弁部がクローズ動作することがない。
また、スプール弁が、非圧縮性流体供給切替と衝撃緩和とを同時に呈することができる。
これにより、弁体の閉塞時、特に、停電などの発生時に弁体の閉回転動作の終端で衝突が発生することを防止できる。衝突防止により、仕切りバルブにおける破損・故障の発生を防止できる。さらに、ノーマルクローズ可能な仕切りバルブにおける弁閉塞状態を確実におこない、動作確実性を向上できる。同時に、部品点数を削減し、省スペース化を図ることができる。
前記モータが無給電状態となった直後において、前記スプール弁が衝撃緩和可能である。
これにより、停電などの無給電状態となってモータが駆動しなくなり、弁体を緊急閉塞動作させる必要が生じた場合でも、まず、スプール弁により、弁体の閉回転動作の終端で衝突が発生することを防止する。この衝突防止により、仕切りバルブにおける破損・故障の発生を防止して弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)となる。次に、スプール弁により、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)と弁閉塞位置とこれらの間である場合のみに非圧縮性流体を付勢部に供給可能とする。したがって、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)および弁閉塞位置以外にあるときに付勢部が可動弁部を付勢することがない。つまり、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)および弁閉塞位置以外にあるときに可動弁部がクローズ動作することがない。これにより、不適切なクローズ動作によってノーマルクローズ可能な仕切りバルブが破損することを防止できる。
軸方向に伸縮可能なロッドと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なインナースプールと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なアウタースプールと、
前記ロッドと前記インナースプールと前記アウタースプールとを収納するケーシングと、
前記インナースプールを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記衝撃緩和時には、
前記ロッドが一端側に最大距離だけ伸張した第1ポジションに位置した際に、前記弁体が前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置へと回転する閉回転動作終端において、前記弁体が前記ロッドの一端に当接可能とされ、
前記弁体の前記閉回転動作終端における前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置への閉回転動作にともなって前記弁体に押圧された前記ロッドが他端側に向けて縮退するとともに、
前記ロッドが前記他端側に最大距離だけ縮退した第3ポジションに位置した際に、前記弁体が前記弁開口遮蔽位置とされ、
前記ロッドが前記第3ポジションに位置した際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が連通可能とされて、前記メインシリンダに接続されたポートと前記付勢部とに接続されたポートとが連通可能とされ、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第1ポジションと前記第3ポジションとの間となる第2ポジションまでの間に位置する際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が閉塞され、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記ロッドの他端で前記ケーシング内に形成されたダンピング室によって衝撃緩和可能である。
これにより、スプール弁における3ポジションを実現し、第1ポジションとして、弁体の衝突に対応する待ち受け状態とする。また、第1ポジションから第2ポジションの間としてダンピング機能を呈し、弁体のロッドへの衝突による衝撃を緩和する。さらに、第3ポジションとして、スプール流路を連通させて、メインシリンダに接続されたポートと付勢部とに接続されたポートとを連通させ、メインシリンダから付勢部への非圧縮流体の供給を可能として付勢部を駆動し、可動弁部を弁閉塞位置へと移動させる。
したがって、非圧縮性流体供給切替と衝撃緩和とを同時に呈するノーマルクローズ可能な仕切りバルブを提供することが可能となる。
なお、第2ポジションは、仕切りバルブが通常の給電状態におけるモータ制御可能な際に、弁体が退避位置にあり流路が連通可能な状態における閉塞方向への閉回転動作に対する待ち受け状態とされる。
これにより、仕切りバルブが通常の給電状態におけるモータ制御可能な際にも、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)および弁閉塞位置である場合のみに非圧縮性流体を付勢部に供給可能とする。したがって、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)および弁閉塞位置以外にあるときに付勢部が可動弁部を付勢することがない。つまり、弁体が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)および弁閉塞位置以外にあるときに可動弁部がクローズ動作することがない。これにより、不適切なクローズ動作によって仕切りバルブが破損することを防止できる。
これにより、停電などの無給電状態となった際に、メインシリンダに貯留された非圧縮性流体をダンピング室に供給する。これにより、第2ポジションからロッドを素早く伸張させて、弁体の衝突を待ち受ける待ち受け状態である第1ポジションとすることが可能である。
また、ダンピング能を呈する際に、付勢部側と連通する必要がないため、付勢部は弁体の回転動作に影響を与えない弁開放状態としてこの姿勢を維持することができる。
これにより、停電などの無給電状態となった際に、メインシリンダに貯留された非圧縮性流体をダンピング室に供給可能とする。同時に、弁体の衝突を待ち受ける待ち受け状態である第1ポジションまでロッドが伸長した後に、弁体がロッドに衝突しても、ダンピング室からメインシリンダ側に向けては遮断されるため、弁体の衝突によって生じる高圧状態が、メインシリンダ側に伝達されることがない。これにより、第1ポジションで拡大したダンピング室内に貯留した非圧縮性流体によってダンピング機能を呈することが可能となる。
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記メインシリンダ側と連通可能とされるオリフィス部が前記ダンピング逆止弁と並列に設けられる。
これにより、待ち受け状態である第1ポジションまでロッドが伸長した後に、弁体がロッドに衝突した際に、オリフィス部を介してダンピング室に貯留された非圧縮性流体をメインシリンダ側に流量を抑制して移動する。このため、弁体の衝突によるロッドの縮退は、ゆっくりと緩和された状態でおこなわれる。したがって、弁体とロッドとの衝突によって発生した高圧状態が穏やかに下降する。これにより、弁体とロッドとの衝突によって発生した衝撃が吸収される。
このとき、スプール流路はアウタースプールによって閉塞されている。また、ダンピング室からメインシリンダ側へのダンピング逆止弁は閉塞方向である。したがって、弁体とロッドとの衝突によって発生した高圧状態が、直接メインシリンダ側および付勢部側に伝達されることはない。
さらに、第2ポジションまでロッドが縮退すると、オリフィス部がロッドによって閉塞される。このため、ダンピング室はダンピング能、つまり、衝撃緩和機能を維持しなくなる。したがって、ダンピング能は、第1ポジションから第2ポジションまでロッドが移動する間に呈することとなる。
なお、オリフィス部は、第1ポジションから第2ポジションまでロッドが移動する間に、ダンピング室に露出する位置としてケーシングに複数箇所設けられることができる。
これにより、停電等の無給電状態、および、通常の給電制御可能状態のいずれであっても、弁体に押圧されたロッドが第3ポジションとならない限り、スプール流路が連通状態となることがない。したがって、弁体に押圧されたロッドが第3ポジションとならない限り、メインシリンダから付勢部へは、非圧縮性流体が供給されない。
つまり、弁体に押圧されたロッドが第3ポジションとならない限り、付勢部は、可動弁部に対するクローズ動作をおこなわない。
このように、停電等の無給電状態、および、通常の給電制御可能状態のいずれであっても、可動弁部に対するクローズ動作を規制するインターロック機能を維持することが可能である。
これにより、仕切りバルブが、不適切なクローズ動作によって、弁閉塞状態とならないことを防止できる。また、仕切りバルブが、不適切なクローズ動作によって破損・不具合が発生することを防止できる。
なお、弁体によるロッドへの押圧は、弁体そのものではなく、回転軸に接続されたキッカー等によることができる。
前記メインシリンダ側から前記付勢部側に遮断するとともに、前記付勢部側から前記メインシリンダ側に連通可能とする逆止弁が、前記スプール流路と並列に設けられる。
これにより、付勢部がメインシリンダに比べて高圧状態となった場合には、スプール流路の開閉状態にかかわらず、並列の流路が、逆止弁により付勢部側からメインシリンダ側に向けて連通可能である。
同時に、メインシリンダが付勢部に比べて高圧状態となった場合には、逆止弁の設けられた並列である流路では付勢部側からメインシリンダ側に向けて閉塞されており、スプール流路の開閉状態に依存して連通可能である。
このため、スプール流路の開閉状態に依存して、付勢部の圧力状態を制御できる。つまり、スプール流路が開の場合のみ、付勢部に非圧縮性流体を供給することができる。スプール流路が開の場合のみ、付勢部がクローズ動作をおこなう。
軸方向に伸縮可能なロッドと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なインナースプールと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なアウタースプールと、
前記ロッドと前記インナースプールと前記アウタースプールとを収納するケーシングと、
前記インナースプールを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記ロッドの一端側に衝突物が衝突する衝撃を緩和する衝撃緩和可能とされ、
前記衝撃緩和時には、
前記ロッドが前記一端側に最大距離だけ伸張した第1ポジションに位置した際に、前記衝突物が前記ロッドの一端に衝突する衝突動作終端において、前記衝突物が前記ロッドの一端に当接可能とされ、
前記衝突物の前記衝突動作終端における前記衝突動作にともなって前記衝突物に押圧された前記ロッドが他端側に向けて縮退するとともに、
前記ロッドが前記他端側に最大距離だけ縮退した第3ポジションに位置した際に、前記衝突物が動作停止位置とされ、
前記ロッドが前記第3ポジションに位置した際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が連通可能とされ、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第1ポジションと前記第3ポジションとの間となる第2ポジションまでの間に位置する際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が閉塞され
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記ロッドの他端で前記ケーシング内に形成されたダンピング室によって衝撃緩和可能である。
ここで、ロッドが一端側に最大距離だけ伸張した第1ポジションに位置した際に、インナースプールとアウタースプールとがロッドと同じ距離だけ伸長側に移動する。このとき、ロッドの他端側に形成されたダンピング室の容積が拡大してダンピング能を呈する。
ロッドが第1ポジションから他端側に縮退した第2ポジションに位置した際に、容積の縮小したダンピング室がダンピング能を失う。
ロッドが他端側の第3ポジションに縮退した際には、インナースプールの移動はロッドの第2ポジションとなる位置までとして規制され、アウタースプールの移動はロッドと同じ距離移動可能とされる。このとき、インナースプールとアウタースプールとでケーシング内に形成されるスプール流路が連通状態となる。
これにより、衝突物が、第1ポジションに位置するロッドに衝突した際に、ダンピング能を呈することができる。
衝突物が、第2ポジションに位置するロッドを押圧して第3ポジションとなった場合のみに、スプール流路を連通状態とすることができる。つまり、インターロック機能を呈することができる。
また、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識し得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法及び比率が実際のものとは適宜に異ならせてある。
本発明の技術範囲は、以下に述べる実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本実施形態に係る仕切りバルブ100は、図1~図4に示すように、弁箱10と、中空部11と、弁体5と、回転軸20と、回転駆動部21と、付勢部(押しつけシリンダ)70と、油圧駆動手段(非圧縮性流体駆動部)700と、を備える。
流路Hは、第2開口部12bから第1開口部12aに向かって設定されている。
弁体5は、弁箱10の中空部11内に配置され流路Hを開放および閉塞可能である。
回転軸20は、流路H方向に延在する軸線を有する。
回転軸20は、弁体5の回転にしたがって回動するキッカー25が一体に設けられる。キッカー25は、弁箱10の外側位置、つまり、大気雰囲気となる位置に配置される。キッカー25は、後述するように、切替弁(スプール弁)800に閉位置検出動作を切替可能とするものである。キッカー25は、衝突動作する衝突物とみなせる。
弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)では、弁体5が第1開口部12aを遮蔽する閉塞可能状態(図3)にする。
弁体5は、位置切り替え部として機能する。
回転駆動部21は、回転軸20を回転駆動であり、弁体5を往復回転動作させることが可能である。
中立弁部30は、回転軸20に固定される。中立弁部30は、中空部11の中央位置に位置する。中立弁部30は、退避位置(弁開放位置)と弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)と弁閉塞位置とにおいて、中空部11の中央位置を維持する。
可動弁部(可動弁板部)54には、第1開口部12aの周囲に位置する弁箱10の内面に密着される弁板シールパッキンが設けられる。
付勢部(押しつけシリンダ)70は、弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)と弁閉塞位置とにおいて、可動弁部(可動弁板部)54をシール面に向く方向に押圧する、伸縮が可能な昇降機構を構成している。
付勢部70は、押しつけシリンダとされる。
油圧駆動手段(非圧縮性流体駆動部)700は、付勢部(押しつけシリンダ)70に非圧縮性流体(圧油)を給排、つまり、供給および排出して、複数の付勢部(押しつけシリンダ)70を同時に駆動する。
さらに、弁枠部63または可動弁部(可動弁板部)54には、図示していないが、弁枠部63に対して可動弁部(可動弁板部)54を流路H方向における中空部11の中央位置に向けて付勢する付勢部(中立付勢部)を備える。
付勢部(押しつけシリンダ)70と弁枠部63の付勢部(中立付勢部)とによって、弁枠部63と可動弁部(可動弁板部)54との流路H方向における厚み寸法が調整可能である。
付勢部材(押しつけバネ)73は、可動弁部(可動弁板部)54から離間する方向に可動部72を付勢可能とされる。
仕切りバルブ100は、この解除動作と退避動作とにより、可動弁部(可動弁板部)54が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)から退避位置(弁開放位置)に退避して弁開状態とする弁開動作が行われる。
切替弁(スプール弁)800は、油圧管702に設けられて回転軸20の回転が弁閉塞位置および弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)となっていることを検出して油圧供給を切り替え可能である。
付勢部(押しつけシリンダ)70は、油圧駆動時に、作動流体である油が、可動弁部(可動弁板部)54側となる真空側に漏れないように、多段のシール手段が設けられている。
油圧発生部701は、可動部72を伸縮動作する際に、正圧または負圧となる油圧を油圧駆動部(固定部)71に供給するとともに、動作終了時に、油圧状態を維持可能とされている。また、可動弁部(可動弁板部)54への可動部72の当接状態を適切に制御可能となっている。
駆動部705は、油圧発生部701を駆動するモータ等である。駆動部705は、制御部(コントローラ)に接続されて、制御される。また、駆動部705は、電源に接続されて駆動部705を駆動するための電力を供給する。
なお、図5~図10において、付勢部70の押圧方向、可動弁部(可動弁板部)54および弁枠部63と回転軸20との位置関係などは、説明のため異なる向きに記載している。
付勢部材(メインバネ)720は、油圧シリンダ(メインシリンダ)710を付勢する。
シリンダ駆動部730は、付勢部材(メインバネ)720に抗して油圧シリンダ(メインシリンダ)710を駆動可能なモータ等の駆動部705を有する。
切替弁(スプール弁)800は、可動弁部(可動弁板部)54が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)と弁閉塞位置とである場合に、スプール流路801の開放・遮断を切り替え可能とされる。
ロッド802は、軸方向に往復移動可能とされる。
ロッド802の他端部側には、ダンピング室803が形成されている。
ダンピング室803は、油圧シリンダ(メインシリンダ)710と連通するメインシリンダポート702aに接続されている。
付勢部材(スプールバネ)804は、後述するように、ロッド802における一端部側から他端部側に向けた移動距離(軸方向位置)に応じて、ロッド802に対する付勢を解除するように構成される。
ロッド802は、付勢部材(スプールバネ)804の付勢力により、ダンピング室803の容積が縮小する側に所定範囲で移動可能である。
ロッド802は、メインシリンダポート702aからダンピング室803に供給された油圧により、ダンピング室803の容積が増大する側に移動可能である。
ダンピング逆止弁805は、ダンピング室803からメインシリンダポート702aに向けて遮断するとともに、メインシリンダポート702aからダンピング室803に向けて連通可能とする。
逆止弁(スプール逆止弁)806は、メインシリンダポート702aから押しつけシリンダポート702b側に向けて遮断するとともに、押しつけシリンダポート702b側からメインシリンダポート702a側に向けて連通可能とする。
なお、オリフィス部807は、ロッド802の移動に対応してダンピング室803に露出する位置として、ロッド802の軸方向に複数箇所設けられることができる。
第1ポジションは、図7に示すように、ロッド802が軸方向において、キッカー25が当接あるいは衝突する端部である一端側に移動可能な最大距離だけ伸張した位置とされる。
なお、図6、図10において、第3ポジションとして縮退したロッド802は図示されていない。
第2ポジションは、図5に示すように、ロッド802が軸方向において、第1ポジションと第3ポジションとの間の位置とされる。第2ポジションは、ロッド802が軸方向において、第3ポジション側に近接した位置とされる。
スプール流路801は、ロッド802が第3ポジションと第1ポジションとの間で移動することで、開閉を切り替え可能になる。
逆止弁(スプール逆止弁)806は、ロッド802の各ポジションに関係なく、整流作用を奏する。
また、オリフィス部807は、ロッド802が第2ポジションと第3ポジションとの間に位置する際には、ダンピング室803からオリフィス部807を介して流出する油圧が遮断される。
キッカー25は、ロッド802が第1ポジションから第2ポジションへと移動する際に、ロッド802の端部を押圧することができる。
キッカー25は、ロッド802が第2ポジションから第3ポジションへと移動する際に、ロッド802の端部を押圧することができる。ロッド802の第2ポジションから第3ポジションへの移動は、キッカー25の押圧による。
キッカー25は、ロッド802が第3ポジションから第2ポジションへと移動する際に、ロッド802の端部に接触することができる。ロッド802の第3ポジションから第2ポジションへの移動は、キッカー25からの押圧が解除されて開始される。
なお、キッカー25は、回転軸20、弁体5、弁枠部63と一体として回転動作するため、図5~図10ではその図示を省略している。
つまり、図1に示すように、可動弁部(可動弁板部)54が退避位置(弁開放位置)にあって、流路Hが全開して流通可能とされる。
この状態では、図5に示すように、ロッド802が第2ポジションに位置する。
この状態では、ロッド802が第2ポジションに位置する。
この状態では、ロッド802が第2ポジションから第3ポジションに移動した直後である。
この状態では、図6に示すように、ロッド802が第3ポジションに位置する。
この状態では、ロッド802が第3ポジションに位置する。
この状態では、ロッド802が第3ポジションから第2ポジションに移動する。
この状態では、図5に示すように、ロッド802が第2ポジションに位置する。
したがって、仕切りバルブ100が弁閉塞状態で、かつ、モータ等の駆動部705の通電があった状態から、停電等が発生して無給電状態となった場合には、切替弁(スプール弁)800において、図6に示すように、ロッド802は第3ポジションに位置するとともに、ロッド802は第3ポジションから移動しない。
つまり、図1に示すように、可動弁部(可動弁板部)54が退避位置(弁開放位置)にあって、流路Hが全開して流通可能な状態では、ロッド802が第2ポジションに位置する。
切替弁(スプール弁)800では、ロッド802が第1ポジションとなると、衝撃緩和状態が開始する。
衝撃緩和の終了時には、可動弁部(可動弁板部)54の閉回転動作終端において、キッカー25が第2ポジションに到達したロッド802の一端を押圧して、ロッド802が第2ポジションから第3ポジションへと移動する。
ロッド802が第3ポジションに到達した瞬間には、同時に、遮断されていたスプール流路801が開放される。
切替弁(スプール弁)800は、ロッド802が第2ポジションに位置する。スプール流路801が閉塞される。メインシリンダポート702aと押しつけシリンダポート702bとは、遮断されている。
ダンピング室803の容積は縮小されており、ダンピング室803はオリフィス部807に連通していない。
油圧シリンダ(メインシリンダ)710は、モータ等の駆動部705が付勢部材(メインバネ)720の付勢力に抗して、シリンダ容積が増大されている。
付勢部(押しつけシリンダ)70からへ油圧シリンダ(メインシリンダ)710は、逆止弁(スプール逆止弁)806によって連通可能とされる。
ダンピング室803の内部は、ダンピング逆止弁805によって油圧シリンダ(メインシリンダ)710と同圧状態とされている。
停電が発生した直後に、油圧シリンダ(メインシリンダ)710は、モータ等の駆動部705への給電が消失し、付勢部材(メインバネ)720の付勢力により、シリンダ容積が縮小し始める。これにより、油圧シリンダ(メインシリンダ)710は、付勢部材(メインバネ)720の付勢力により、圧力が上昇する。
ダンピング室803の圧力が上昇すると、ロッド802が押圧されて移動し、付勢部材(スプールバネ)804の付勢力に抗して、ダンピング室803の容積が拡大する。これにともなって、ロッド802が、図5に示す第2ポジションから、図7に示す第1ポジションへと伸長する。
第1ポジションへと伸長したロッド802が、キッカー25の衝突を待ち受ける待ち受け状態となる。
スプール流路801は、閉塞状態を維持する。メインシリンダポート702aと押しつけシリンダポート702bとは、遮断されている。
ダンピング室803の容積は拡大されており、ダンピング室803はオリフィス部807に連通している。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
油圧シリンダ(メインシリンダ)710においては、付勢部材(メインバネ)720の変形により、圧力変動が吸収される。
圧力の上昇した油圧シリンダ(メインシリンダ)710から付勢部(押しつけシリンダ)70に向かっては、逆止弁(スプール逆止弁)806によって遮断されている。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
油圧シリンダ(メインシリンダ)710においては、付勢部材(メインバネ)720の変形により、圧力変動が吸収される。
圧力の上昇した油圧シリンダ(メインシリンダ)710から付勢部(押しつけシリンダ)70に向かっては、逆止弁(スプール逆止弁)806によって遮断されている。
これにより、付勢部(押しつけシリンダ)70の圧力は、変動しない。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
これにより、圧力緩和が終了する。このとき、油圧シリンダ(メインシリンダ)710における付勢部材(メインバネ)720の変形により、圧力変動が吸収されて、ダンピング室803の圧力は、充分低下されている。
これにより、付勢部(押しつけシリンダ)70の圧力は、変動しない。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
ここで、可動弁部(可動弁板部)54が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)側に到達した瞬間と同時に、ロッド802が第3ポジションへと到達する。
ロッド802が第3ポジションへと到達すると、ロッド802の移動により、スプール流路801が、はじめて連通状態となる。
油圧シリンダ(メインシリンダ)710から付勢部(押しつけシリンダ)70に向かっては、逆止弁(スプール逆止弁)806によって遮断されているが、スプール流路801によって連通される。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73の付勢力に打ち勝って可動部72の先端部が伸長した状態となる。
これにより、停電等の無給電状態、および、通常の給電制御可能状態のいずれであっても、キッカー25に押圧されたロッド802が第3ポジションとならない限り、スプール流路801が連通状態となることがない。
つまり、キッカー25に押圧されたロッド802が第3ポジションとならない限り、付勢部(押しつけシリンダ)70は、可動弁部(可動弁板部)54に対するクローズ動作をおこなわない。
これにより、仕切りバルブ100が、不適切なクローズ動作によって、弁閉塞状態とならないことを防止できる。また、仕切りバルブ100が、不適切なクローズ動作によって破損・不具合が発生することを防止できる。
これにより、切替弁(スプール弁)800における3ポジションを実現し、ロッド802の第1ポジションとして、弁体5の衝突に対応する待ち受け状態とする。
また、ロッド802の第1ポジションから第2ポジションの間としてダンピング機能を呈し、キッカー25のロッド802への衝突による衝撃を緩和する。
切替弁(スプール弁)800においては、ロッド802のポジションで、これらの機能を切り替えることが可能となる。
図11~図16は、本実施形態における切替弁(スプール弁)を示す断面図である。
インナースプール811は、ロッド802に沿って往復移動可能な円筒状である。
アウタースプール812は、ロッド802に沿って往復移動可能な円筒状である。
ケーシング810は、ロッド802とインナースプール811とアウタースプール812とを収納する。
C環(ストッパ)814は、インナースプール811とアウタースプール812とに接するようにロッド802に周設される。
付勢部材(スプールバネ)804は、インナースプール811をロッド802の軸方向に付勢する。
ケーシング810は、略円筒状の円筒部810aを有する。円筒部810aにおける軸方向の両端は、いずれも蓋部810b,810cによって閉塞されている。
ロッド802は、円筒部810aと同軸状に配置される。
平面810b1は、キッカー25が当接した際に、回転軸20の閉回転動作における閉回転動作終端位置を規制する終端位置規制部とされている。
ストッパ816cの蓋部810c側には、付勢部材(スプールバネ)804の一端部が接している。
付勢部材(スプールバネ)804は、ロッド802の蓋部810c側となる外周を取り囲んで、螺旋状に周回するように配置される。
円筒部810aの他端における蓋部810cは、ケーシング810の他端側を閉塞している。
円筒部810aの内周面と蓋部810cとロッド802のフランジ部802bにおける端面802b1とは、密閉されたダンピング室803を形成している。
ガイドロッド(軸方向規制部)810dは、ロッド802の他端部に設けられた規制穴802dに挿入された状態とされる。軸方向規制部810dとロッド802の規制穴802dとは、互いに摺動可能である。
ガイドロッド(軸方向規制部)810dとロッド802の規制穴802dとの間には、シール部材810eが設けられる。ロッド802のフランジ部802bの径方向外側と円筒部810aの内面との間には、シール部材810fが設けられる。
貫通孔810d1は、ロッド802の規制穴802dの内部に位置するロッド内部空間803cを外部と連通している。ロッド802の規制穴802dのロッド内部空間803cは、貫通孔810d1によって、外部と同じ大気圧雰囲気に維持される。
・第2ポジションの状態を実現するために、付勢部材(スプールバネ)804の付勢力より弱い範囲で、ロッド802を右方向に付勢するための力を、径寸法φ802aと径寸法φ810で規定される面積差による油圧の力によって担う。
インナースプール811は略円筒状の円筒部811aと、円筒部811aの蓋部810c側端部で径方向内側向きに突出するフランジ部811bと、円筒部811aの蓋部810b側端部で径方向外側向きに突出するフランジ部811cと、を有する。
円筒部811aの内周面の径寸法は、ロッド802の外周面の径寸法よりも大きく設定される。
円筒部811aは、螺旋状の付勢部材(スプールバネ)804の外周位置に配置される。
フランジ部811bの蓋部810b側となる面811b2には、付勢部材(スプールバネ)804の他端部が接している。
フランジ部811bの蓋部810c側となる端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814の蓋部810b側と接触可能とされる。
ケーシング810の円筒部810aは、蓋部810b側に比べて蓋部810c側の径寸法が小さくなるように段差面810a2が形成されている。
フランジ部811cの蓋部810c側となる面811c1は、段差面810a2に接触可能とされている。
フランジ部811cの蓋部810b側には、蓋部810b、および、ケーシング810の円筒部810aで囲まれたケーシング空間803bが形成される。
ケーシング空間803bの内部には、付勢部材(スプールバネ)804が配置される。ケーシング空間803bは、メインシリンダポート702aと連通する。
アウタースプール812は略円筒状の円筒部812aと、円筒部811aの蓋部810c側端部で径方向内側向きに突出するフランジ部812bと、を有する。
円筒部812aの内周面は、インナースプール811の円筒部811aの外周面と摺動可能とされる。
フランジ部812bの蓋部810b側となる面812b2は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814の蓋部810c側と接触可能とされる。
フランジ部812bの蓋部810c側となる面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの端面802b1と接触可能とされる。
メインシリンダポート開口801aは、アウタースプール812の円筒部812aの外周面によって閉塞可能とされている。
押しつけシリンダポート開口801bは、アウタースプール812の円筒部812aの外周面によって閉塞可能とされている。
つまり、押しつけシリンダポート開口801bは、メインシリンダポート開口801aよりも、ロッド802の軸方向位置において蓋部810c側に位置している。
また、ロッド802の軸方向位置に対応して、メインシリンダポート開口801aと押しつけシリンダポート開口801bとが、アウタースプール812の円筒部812aの外周面によって閉塞された状態が可能である。
メインシリンダポート開口801aと押しつけシリンダポート開口801bとの閉塞・連通状態は、ロッド802およびアウタースプール812の軸方向位置に対応している。
オリフィス部807は、ロッド802の軸方向における移動位置に応じて、ダンピング室803に連通する流路数が増減可能なように、円筒部810aにおける開口位置が設定される。
オリフィス開口部807a,オリフィス開口部807b,オリフィス開口部807cは、円筒部810aの外周側に位置するオリフィス流路807dによって互いに連通される。
切欠部802b3は、ロッド802の軸方向位置に対応して、オリフィス開口部807a,オリフィス開口部807b,オリフィス開口部807cと、ダンピング室803との連通状態を変化することができる。
また、ロッド802のフランジ部802bの径方向外側面は、全周で円筒部810aの内周面に対して摺動する。
同時に、ロッド802は、一端部の先端802aが貫通孔816内で摺動する。
これらにより、ロッド802の両端位置において、位置規制がおこなわれる。
したがって、キッカー25が、図14~図16に示すように、ロッド802の先端802aに対して当接、衝突、あるいは、押圧する際に、ロッド802の移動方向が軸方向意外にぶれることなく、安定して、軸方向に移動する。
第2ポジションは、図5に対応する図11に示すように、ロッド802が軸方向において、第1ポジションと第3ポジションとの間の位置とされる。第2ポジションは、ロッド802が軸方向において、第3ポジション側に近接した位置とされる。
つまり、図1に示すように、可動弁部(可動弁板部)54が退避位置(弁開放位置)にあって、流路Hが全開して流通可能な状態では、図11に示すように、ロッド802が第2ポジションに位置する。
同時に、オリフィス部807においては、オリフィス開口部807cのみが、切欠部802b3によってダンピング室803と連通している。
したがって、スプール流路801は閉塞されている。
フランジ部811bは、蓋部810b側から蓋部810c側に向けて付勢部材(スプールバネ)804によって付勢されている。
フランジ部811bの端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814と接触している。
フランジ部812bの面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの端面802b1と接触している。
同時に、オリフィス部807においては、ダンピング室803と連通している開口はない。
したがって、スプール流路801は連通状態とされている。
フランジ部811bは、蓋部810b側から蓋部810c側に向けて付勢部材(スプールバネ)804によって付勢されている。
このとき、フランジ部811bの端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814と接触しておらず、離間している。
フランジ部812bの面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの端面802b1と接触している。
停電が発生した直後に、油圧シリンダ(メインシリンダ)710は、モータ等の駆動部705への給電が消失し、付勢部材(メインバネ)720の付勢力により、シリンダ容積が縮小し始める。これにより、油圧シリンダ(メインシリンダ)710は、付勢部材(メインバネ)720の付勢力により、圧力が上昇する。
ダンピング室803の圧力が上昇すると、ロッド802が押圧されて移動し、付勢部材(スプールバネ)804の付勢力に抗して、ダンピング室803の容積が拡大する。これにともなって、ロッド802が、図11に示す第2ポジションから、図13に示す第1ポジションへと伸長する。
同時に、オリフィス部807においては、オリフィス開口部807c,オリフィス開口部807b,オリフィス開口部807aの全てが、ダンピング室803と連通している。
したがって、スプール流路801は閉塞されている。
ここで、スプール流路801は閉塞されているが、スプール流路801と並列に接続されているダンピング逆止弁805によってメインシリンダポート702aからダンピング室803へと流通可能である。
このため、油圧(非圧縮性流体)がダンピング室803に供給される。
これにより、圧力上昇したダンピング室803では、ロッド802のフランジ部802bにおける端面802b1に、蓋部810c側から蓋部810b側に向けて油圧が作用している。
フランジ部811bは、蓋部810b側から蓋部810c側に向けて付勢部材(スプールバネ)804によって付勢されている。
フランジ部811bの端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814と接触している。
フランジ部812bの面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの面802b2と接触している。
これにより、蓋部810c側から蓋部810b側に向けてロッド802が移動して伸張する。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
同時に、オリフィス部807においては、図14に示すように、オリフィス開口部807c,オリフィス開口部807bは、ダンピング室803と連通しているが、最も蓋部810b側に位置するオリフィス開口部807aは、ロッド802のフランジ部802bの外周面によって閉塞される。
したがって、スプール流路801は閉塞されている。
フランジ部811bは、蓋部810b側から蓋部810c側に向けて付勢部材(スプールバネ)804によって付勢されている。
フランジ部811bの端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814と接触している。
フランジ部812bの面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの面802b2と接触している。
この状態では、ロッド802の先端802aは、先端802aに当接あるいは衝突したキッカー25の衝撃力、あるいは、押圧力によって、蓋部810b側から蓋部810c側に向けた力が作用している。
これにより、ダンピング室803は、瞬間的に高圧になる。ここで、ダンピング室803に連通しているオリフィス部807によって、ダンピング室803の上昇圧力が緩和される。
ロッド802が第2ポジション側に移動するにしたがって、オリフィス開口部807aは、ロッド802のフランジ部802bの外周面によって閉塞される。
このとき、切欠部802b3によって、ダンピング室803から油圧シリンダ(メインシリンダ)710へ逃げる油圧の流量を緩和することができる。
このときも、切欠部802b3によって、ダンピング室803から油圧シリンダ(メインシリンダ)710へ逃げる油圧の流量を緩和することができる。
圧力の上昇した油圧シリンダ(メインシリンダ)710から付勢部(押しつけシリンダ)70に向かっては、逆止弁(スプール逆止弁)806によって遮断されている。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
このとき、ロッド802の先端802aは、貫通孔816からケーシング810の平面810b1よりも外側に突出しているが、第2ポジションに近接した位置となる。
このとき、オリフィス部807においては、図15に示すように、最も蓋部810c側に位置するオリフィス開口部807cは、ダンピング室803と連通しているが、蓋部810b側に位置するオリフィス開口部807b,オリフィス開口部807aは、ロッド802のフランジ部802bの外周面によって閉塞される。
したがって、スプール流路801は閉塞されている。
フランジ部811bは、蓋部810b側から蓋部810c側に向けて付勢部材(スプールバネ)804によって付勢されている。
フランジ部811bの端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814と接触している。
フランジ部812bの面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの面802b2と接触している。
この状態では、ロッド802の先端802aは、先端802aに当接あるいは衝突したキッカー25の押圧力によって、蓋部810b側から蓋部810c側に向けた力が作用している。
これにより、ダンピング室803は高圧状態を維持する。ここで、オリフィス部807によるダンピング室803の圧力緩和が継続される。
このとき、切欠部802b3によって、ダンピング室803から油圧シリンダ(メインシリンダ)710へ逃げる油圧の流量を緩和することができる。
これにより、キッカー25の移動、すなわち、可動弁部(可動弁板部)54の閉回転動作を傾斜して緩和することができる。
圧力の上昇した油圧シリンダ(メインシリンダ)710から付勢部(押しつけシリンダ)70に向かっては、逆止弁(スプール逆止弁)806によって遮断されている。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
このとき、オリフィス部807においては、図11に示す状態と同様に、最も蓋部810c側に位置するオリフィス開口部807cは、切欠部802b3によってダンピング室803と連通しているが、蓋部810b側に位置するオリフィス開口部807b,オリフィス開口部807aは、ロッド802のフランジ部802bの外周面によって閉塞される。
したがって、スプール流路801は閉塞されている。
フランジ部811bの端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814と接触している。
インナースプール811のフランジ部811cの面811c1は、段差面810a2に接触している。
このため、付勢部材(スプールバネ)804は、ロッド802の付勢を解除した状態となる。
フランジ部812bの面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの面802b2と接触している。
キッカー25の押圧力は、ロッド802のフランジ部802bにおける端面802b1からダンピング室803に伝達される。
これにより、付勢部(押しつけシリンダ)70の圧力は、変動しない。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73によって可動部72の先端部が縮退した状態を維持する。
このとき、キッカー25が、ケーシング810の蓋部810bの平面810b1と接触する。これにより、キッカー25が動作停止位置となり、キッカー25の閉回転動作が終了する。平面810b1は、キッカー25の閉回転動作における閉回転動作終端位置を規制する。
ロッド802が第3ポジションへと到達すると、ロッド802の移動により、スプール流路801が、はじめて連通状態となる。
同時に、オリフィス部807においては、ダンピング室803と連通している開口はない。
したがって、スプール流路801は連通状態とされている。
フランジ部811bは、蓋部810b側から蓋部810c側に向けて付勢部材(スプールバネ)804によって付勢されている。
このとき、フランジ部811bの端面811b1は、ロッド802に周設されたC環(ストッパ)814と接触しておらず、離間している。
したがって、ロッド802は、付勢部材(スプールバネ)804によって付勢されていない。
フランジ部812bの面812b1は、ロッド802のフランジ部802bの端面802b1と接触している。
したがって、付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73の付勢力に打ち勝って可動部72の先端部が伸長した状態となる。
逆にいうと、ケーシング810の内部は、ダンピング動作状態(圧力緩和状態)において、ダンピング逆止弁805によって、ダンピング室803のみが高圧となる。
本実施形態において上述した第1および第2実施形態と異なるのは仕切りバルブの振り子弁体に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図18は、本実施形態における仕切りバルブの構成を示す流路に沿った断面図で、弁体が退避動作可能位置(FREE)に配置されている場合を示す図である。図18は、図17における線分B-O-Cに相当する。図19~図22は、図18と同様に、弁体が退避動作可能位置(FREE)に配置されている場合を示す図である。
図19は、図17における線分A-Oに沿う要部を示す拡大図であり、弁箱に内蔵された付勢部(押しつけシリンダ)の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図20は、図17における線分B-Oに沿う要部を示す拡大図であり、可動弁枠部と可動弁板部との間に配された弁板付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図21は、図17における線分C-Oに沿う要部を示す拡大図であり、付勢部(押しつけシリンダ)と弁板付勢部が存在しない位置における可動弁枠部と可動弁板部を示す図である。
図22は、図17における弁枠付勢部の要部を示す拡大図であり、図18において弁枠付勢部を紙面奥行き方向に見た図である。
図24は、図17における線分A-Oに沿う要部を示す拡大図であり、弁箱に内蔵された付勢部(押しつけシリンダ)の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図25は、図17における線分B-Oに沿う要部を示す拡大図であり、可動弁枠部と可動弁板部との間に配された弁板付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図26は、図17における線分C-Oに沿う要部を示す拡大図であり、付勢部(押しつけシリンダ)と弁板付勢部が存在しない位置における可動弁枠部と可動弁板部を示す図である。
図27は、図17における弁枠付勢部の要部を示す拡大図であり、図23において弁枠付勢部を紙面奥行き方向に見た図である。
図29は、図17における線分A-Oに沿う部を示す拡大図であり、弁箱に内蔵された付勢部(押しつけシリンダ)の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図30は、図17における線分B-Oに沿う要部を示す拡大図であり、可動弁枠部と可動弁板部との間に配された弁板付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図31は、図17における線分C-Oに沿う要部を示す拡大図であり、付勢部(押しつけシリンダ)と弁板付勢部が存在しない位置における可動弁枠部と可動弁板部を示す図である。
図33は、図18における付勢部(押しつけシリンダ)の配置を示す斜視図である。
図34は、図18における付勢部(押しつけシリンダ)の配置を示す斜視図である。
図35は、図18における油圧駆動手段における加圧状態の油圧発生部を示す断面図である。
図36は、図18における油圧駆動手段における減圧状態の油圧発生部を示す断面図である。
図37は、図18における油圧駆動手段における過圧状態の油圧発生部を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る仕切りバルブ100は、図17~図21に示すように、振り子型スライド弁である。
仕切りバルブ100は、弁箱10と中立弁体5と回転軸20とを備える。
弁箱10の内部には中空部11が形成される。弁箱10は、中空部11を有するフレームによって構成される。
弁箱10には、中空部11を挟んで互いに対向するように第1開口部12aおよび第2開口部12bが設けられる。
第1開口部12aから第2開口部12bに向かって流路Hが設定されている。
第1開口部12aは、第1空間に露出されている。第2開口部12bは、第2空間に露出されている。つまり、仕切りバルブ100は、第1空間と第2空間との間に挿入される。
なお、以下の説明において、この流路Hに沿った方向を流路H方向と称することがある。
中立弁部30は、位置切り替え部としての回転軸20に接続される。
回転軸20は、流路H方向とほぼ平行に延在する軸線を有する。回転軸20は、弁箱10を貫通する。回転軸20は、不図示の駆動装置により回転可能である。
接続部材は、例えば、略平板状の部材である。接続部材は、回転軸20の一端に対してネジ等によって固着される。
回転軸20には、接続部材(不図示)を介して中立弁部30が固定される。
あるいは、回転軸20には、接続部材(不図示)を介さずに中立弁部30が直接接続されてもよい。
回転軸20は、中立弁体5の位置切り替え部として機能する。
中立弁体5は、弁閉塞位置と弁開放位置との間で動作する。
弁閉塞位置において、中立弁体5は、第1開口部12aに対して閉塞状態(図23)にする。
弁開放位置において、中立弁体5は、第1開口部12aから退避した開放状態(図18)にする。
中立弁体5は、中立弁部30、および、可動弁部40から構成されている。
円形部30aは、流路H方向視して、可動弁部40と重なるように配置される。
回転部30bは、回転軸20の回転に伴って円形部30aを回転させる。回転部30bは、回転軸20と円形部30aとの間に位置する。
これら回転軸20、中立弁部30は、弁箱10に対して回動はするが、流路H方向には位置変動しない。
可動弁部40は、中立弁部30に対して流路H方向の位置が変更可能に接続される。つまり、可動弁部40は、中立弁部30に対して厚さ方向のみ摺動可能として接続される。
可動弁部40は、2つの可動弁枠部60(スライド弁板)と可動弁板部50(カウンター板)とを備える。
可動弁枠部60は、円形部30aに嵌合される。可動弁枠部60は、中立弁部30に対して流路H方向に摺動可能とされる。
可動弁枠部60と中立弁部30との間には、弁枠付勢部90(補助バネ)が配置される。
可動弁枠部60は、弁枠付勢部90(補助バネ)によって、中立弁部30に対して流路H方向における位置が変更可能に接続される。
可動弁板部50は、可動弁枠部60に嵌合される。可動弁板部50は、可動弁枠部60に対して流路H方向に摺動可能とされる。
可動弁枠部60は、可動弁板部50の周囲を囲むように配置される。
可動弁板部50と可動弁枠部60とは、弁板付勢部80(保持バネ)によって接続される。
往復方向B1,B2とは、可動弁板部50および可動弁枠部60の面に垂直な方向である。往復方向B1,B2とは、回転軸20の軸方向に平行な流路H方向である。
カウンタークッション51は、第2開口部12bの形状に対応して円環状に形成される。カウンタークッション51は、Oリング等からなるシール部とされる。カウンタークッション51は、閉弁時に第2開口部12bの周縁となる弁箱内面10Bに密着可能である。
カウンタークッション51は、可動弁板部50と弁箱内面10Bとの衝突時に、弾性変形する。カウンタークッション51は、可動弁板部50が弁箱内面10Bに衝突する際の衝撃を緩和する。これにより、ゴミの発生を防ぐことが可能となる。
可動弁板部50と弁箱内面10Bとが衝突した際に、可動弁板部50と弁箱内面10Bとカウンタークッション51とによって密閉空間が形成される。気抜き穴53は、この密閉空間から気体を除去する。
可動弁枠部60の内周付近における全領域には、外周クランク部60cが形成される。外周クランク部60cは、流路H方向と平行な摺動面60bを有する。
外周クランク部60cおよび内周クランク部50cは嵌合している。
外周クランク部60cと内周クランク部50cとの間には、Oリング等からなる摺動シールパッキン52が配される。摺動シールパッキン52により、摺動時における、摺動面50bと摺動面60bとのシール状態を維持する。
弁枠シールパッキン61は、第1開口部12aの形状に対応して円環状に形成される。弁枠シールパッキン61は、例えば、Oリング等からなるシール部とされる。
弁枠シールパッキン61は、第1開口部12aの周囲に位置する弁箱内面10Aに密着可能である。
このため、約100%の逆圧キャンセル率が得られる。
弁枠付勢部90は、中立弁部30に対して、可動弁枠部60を流路H方向における中央位置に向けて付勢する。
弁枠付勢部90(板バネ)は、その長手方向が円形部30aの周方向に沿って配置される。
弁枠付勢部90(板バネ)の中央部分は、印圧ピン91によって可動弁枠部60の位置規制部65に係止される。
これにより、弁枠付勢部90は、高さ方向(厚さ方向)の距離が縮まる。
すなわち、弁枠付勢部90における印圧ピン91と固定ピン92との間には、厚さ方向に褶曲する曲部90Aが形成される(図22)。同様に、弁枠付勢部90における印圧ピン91と固定ピン93との間には、厚さ方向に褶曲する曲部90Aが形成される(図22)。
これにより、弁枠付勢部90は、高さ方向(厚さ方向)の距離が伸びる。すなわち、弁枠付勢部90では、曲部90Aが解消する(図27)。
弁枠付勢部90は、機械的な分離動作を促す機能に加えて、中立弁部30に対して可動弁枠部60の径方向および周方向の位置を保持する機能も備える。
弁板付勢部80は、流路H方向視して可動弁枠部60と可動弁板部50とが重なる領域に配置される。
弁板付勢部80を設ける箇所は、3箇所以上が好ましく、互いに離間して設けられる。
図17は、弁体の中心Oから見て、3個の弁板付勢部80が同じ角度位置(120度)に配された構成例を示している。
弁板付勢部80を構成する保持バネは、例えば、スプリング、ゴム等とされる弾性部材で形成されている。
弁板付勢部80は、可動弁枠部60の動く往復方向B1,B2へ可動弁板部50を連動させる。
ガイドピン81は、弁板付勢部80内を貫通する。ガイドピン81は、流路H方向に立設されて可動弁枠部60に固設される。
ガイドピン81は、可動弁板部50に形成された孔部50hに嵌合している。
ガイドピン81は、可動弁板部50と可動弁枠部60の位置規制を誘導する。
また、可動弁板部50と可動弁枠部60とが摺動した際にも、可動弁板部50および可動弁枠部60の姿勢が変化せずに平行移動を行うことができる。
付勢部(押しつけシリンダ)70は、可動弁枠部60をシール面に向く方向に押圧する昇降機構を構成している。
付勢部(押しつけシリンダ)70は、油圧駆動手段(非圧縮性流体駆動部)700に接続されており油圧によって駆動される。
油圧駆動部(固定部)71は、油圧駆動手段(非圧縮性流体駆動部)700に接続されている。油圧駆動部(固定部)71は、油圧駆動手段700から供給された油圧(加圧非圧縮性流体)によって可動部72を伸縮可能とされる。
油圧駆動部(固定部)71は、中空部11に対して弁箱内面10Bよりも外側となるフレームの内部に埋め込まれた配置とされる。
付勢部(押しつけシリンダ)70には、油圧駆動時に、作動流体である油が、可動弁枠部60側となる真空側に漏れないように、多段のシール手段が設けられる。
例えば、可動部72の周囲には、先端部72a側となる位置にリング状のシール部材(Oリング)75が設けられる。可動部72は、油圧駆動部(固定部)71側と可動弁枠部60側となる真空側とをシールした状態で伸縮自在とされる。
複数の付勢部(押しつけシリンダ)70を設ける箇所は、3箇所以上が好ましい。
中心Oから見て、付勢部(押しつけシリンダ)70の角度位置は、弁板付勢部80と弁枠付勢部90との角度位置と重ならないように構成される。
油圧管702は、油圧発生部701から油圧駆動部(固定部)71に接続される。
切替弁(スプール弁)800は、油圧管702に設けられて可動弁枠部60の開動作終了時に油圧供給を切断するとともに、油圧管702に設けられて回転軸20の回転が閉位置となっていることを検出して油圧供給を切り替え可能である。
油圧発生部701は、可動部72を伸縮動作する際に、正圧または負圧となる油圧を油圧駆動部(固定部)71に供給するとともに、動作終了時に、油圧供給を切断可能とされている。また、可動弁枠部60への可動部72の当接状態を適切に制御可能となっている。
図35は、油圧駆動手段700における加圧状態の油圧発生部701を示す。図36は、油圧駆動手段700における減圧状態の油圧発生部701を示す。図37は、油圧駆動手段700における過圧状態の油圧発生部701を示す。
油圧シリンダ710は、油圧駆動部(固定部)71に非圧縮性流体である圧油を加圧して供給する。付勢部材720は、油圧シリンダ710を付勢する。シリンダ駆動部730は、付勢部材720に抗して油圧シリンダ710を駆動可能である。ケーシング750は、これら油圧シリンダ710、付勢部材720、シリンダ駆動部730を収納する。
ピストン712は、その軸線に沿って内部を貫通する油圧流路713を有し、油圧流路713が油圧管702に接続されている。油圧流路713は、非圧縮性流体である圧油(駆動流体)を油圧管702に対して流入可能または流出可能である。
ピストン712の端部712aと反対側となる端部712bは、シリンダ本体711の内部に同軸状態に位置する。
シリンダ本体711はピストン712に対して軸線方向に相対的に移動可能である。シリンダ本体711はケーシング750に対して軸線方向に相対的に移動可能である。
フランジ部711cの端部711bに向かう面には、シリンダ本体711の外周面に近接して周溝711dが周設される。周溝711dには、付勢部材720となる内バネ721の端部721aが当接している。周溝711dの外周位置となるフランジ部711cの端部711bに向かう面には、外バネ722の端部722aが当接している。
内バネ721の端部721bおよび外バネ722の端部722bは、ケーシング750に当接している。これにより、付勢部材720は、シリンダ本体711をケーシング750に対して付勢する。
シリンダ本体711の端部711aには、外側位置にシリンダ駆動部730の駆動軸731の端部731aが同軸状として接続される。
駆動軸731の外周面には端部731aに近接する位置に、ボールネジ731cが形成される。
駆動軸731の軸方向におけるボールネジ731cの長さは、シリンダ本体711が軸方向に移動する際、その全範囲に対して、後述する内側螺面732cが螺合状態を維持可能なように設定される。
ネジ駆動ギア732の外周にはボールベアリング732f,732gが設けられる。ボールベアリング732f,732gは、ケーシング750に対して駆動軸731と同軸に回転可能としてネジ駆動ギア732を支持する。
ネジ駆動ギア732の内周には内側螺面732cが形成される。内側螺面732cは、駆動軸731のボールネジ731cと螺合する。
駆動ギア733dは、同軸の駆動ギア733eと一体に形成される。駆動ギア733eは、駆動ギア733dよりも大きな径寸法を有する。駆動ギア733eは、駆動ギア733dと一体に回転する。
ケーシング筒751は、筒状とされる。
ケーシング蓋752は、ケーシング筒751の一端を閉塞する。
後ケーシング753は、ケーシング筒751の他端を閉塞する。
リング754は、ケーシング筒751と後ケーシング753との間に設けられる。
蓋部758は、後ケーシング753の他端を閉塞する。
収納空間755は、ピストン712の位置する側が開口しており、ケーシング蓋752によって閉塞されている。
収納空間755は、駆動軸731の位置する側が開口しており、後ケーシング753によって閉塞されている。後ケーシング753には、駆動軸731が貫通している。
収納空間755は、後ケーシング753に近接する位置に、リング754が設けられる。
リング754は、フランジ部711cの内周、すなわち、シリンダ本体711の外周面の径寸法と等しい内径を有する。また、リング754は、フランジ部711cの外径寸法と等しい外径を有する。
リング754のケーシング蓋752に対向する面には、周溝711dに対応するように周溝754dが周設される。周溝754dには、付勢部材720となる内バネ721の端部721bが当接している。周溝754dの外周位置となるリング754のケーシング蓋752に向かう面には、外バネ722の端部722bが当接している。
駆動系支持部751kと駆動系支持部753kとは、ネジ駆動ギア732、ボールベアリング732f,732g、内側螺面732c、外側ギア732d、駆動ギア733d、駆動ギア733e、回転軸734、駆動ギア735、回転軸736、駆動ギア737を、対向する面の間で支持している。
また、駆動系支持部751kには、回転駆動軸705aが貫通している。駆動系支持部751kには、モータ等の駆動部705が取り付けられている。
後ケーシング753とネジ駆動ギア732との間にはボールベアリング732gが設けられる。ボールベアリング732gは、後ケーシング753に対してネジ駆動ギア732を回転可能に支持する。
後空間756と収納空間755との境界となる位置には、ネジ駆動ギア732が配置される。つまり、後空間756と収納空間755との境界となる位置には、駆動軸731が軸方向に移動可能として配置されている。
後空間756の端部は、蓋部758によって閉塞されている。
この信号を受け取った制御部706は、モータ等の駆動部705の駆動を停止する信号を出力する。これにより、モータ等の駆動部705は駆動を停止する。したがって、リミッタスイッチ760の設置された位置によって、駆動軸731の移動位置が規制される。
このように、駆動伝達部によって、モータ等の駆動部705の回転駆動力が駆動軸731に伝達され、駆動軸731が軸方向に移動する。
この状態で、回転軸20を符号R1で示された方向(流路Hの方向に交差する方向)に回転させる。すると、回転軸20の回転に従って、中立弁部30および可動弁部40が方向R1に沿って振り子運動で回転移動する。
この回転によって、可動弁部40は、流路Hが設けられていない中空部11とされる退避位置から、第1開口部12aに対応する位置とされる流路Hの弁閉位置に移動する。
可動弁枠部60が可動部72によって押圧されて、可動弁枠部60は、第1開口部12aに近接する方向に移動する。
可動弁枠部60の弁枠シールパッキン61が第1開口部12aの周囲に位置する弁箱内面10Aに密着される。
これにより、流路Hを閉鎖する(閉弁動作)。
弁枠付勢部90は、機械的な分離動作として、弁箱10の内面から可動弁枠部60を引き離す。
これにより、可動弁枠部60を弁箱内面10Aから引き離して、可動弁枠部60を退避させる。これにより、前記流路Hを開放する(解除動作)。
すると、回転軸20の回転に従って中立弁部30および可動弁部40も向きR2に回動する。
この解除動作と退避動作とにより、可動弁部40は上記弁開閉位置から上記退避位置に退避して弁開状態とする弁開動作が行われる。
図18~図21には、可動弁部40(可動弁枠部60、可動弁板部50)が、弁箱10の何れの弁箱内面10A、10Bとも接していない状態を示す。
この状態を、弁体がFREEな状態と呼称する。
上述した付勢部(押しつけシリンダ)70の機能とは、可動弁枠部60を第1開口部12aに向けて移動させる機能である。
すると、可動部72の先端部72aが、図19に矢印F1で示すように、可動弁枠部60の下面60sbに当接する。これにより、図19に矢印F2で示すように、中立弁体5の可動弁枠部60は、弁箱内面10Aに向けて移動する。さらに、可動弁枠部60が移動して、弁枠シールパッキン61が弁箱内面10Aに接した状態が、閉弁位置の状態(閉弁状態)である。
同時に、可動弁板部50と可動弁枠部60とは、摺動シールパッキン52を介して摺動シール状態を維持する。
図23~図26には、上記の閉弁動作により流路Hが閉鎖された状態を表す。
この状態を、正圧/差圧無の弁閉状態と呼称する。
つまり、正圧/差圧無の弁閉状態では、中立弁体5が第1開口部12aの周囲の弁箱内面10Aと接する。同時に、中立弁体5が第2開口部12bの周囲に位置する弁箱内面10Bとは接していない。
また、弁枠シールパッキン61が弁箱10の第1開口部12aの周囲の弁箱内面10A)と接した状態を維持する。
図27~図31には、逆圧状態で流路Hが閉鎖された状態を表す。
この状態を、逆圧の弁閉状態と呼称する。
つまり、逆圧の弁閉状態では、中立弁体5が第1開口部12aの周囲の弁箱内面10Aと接した状態を保ちながら、第2開口部12bの周囲に位置する弁箱内面10Bにも接した状態である。
ここで、逆圧とは、閉弁状態から開弁状態の方向へ弁体に対して圧力が加わることである。
上述した弁板付勢部80の機能とは、可動弁板部50と可動弁枠部60とを、往復方向B1,B2(図28)に摺動しながら移動可能とする機能である。
このとき、可動弁枠部60と可動弁板部50の間は、摺動シールパッキン52を介してシール状態が維持される。
このとき、カウンタークッション51により、可動弁板部50における衝突による衝撃を緩和する。
往復方向B2の方向に中立弁体5が受けた力を、弁箱10の弁箱内面10B(裏側のボディ)で受けてもらう機構が、逆圧キャンセル機構である。
上述した弁枠付勢部90の機能とは、可動弁枠部60を中立弁部30に対して流路H方向における位置が変更可能に接続する機能、および、可動弁枠部60を流路方向における中央位置に向けて付勢する機能である。
10…弁箱
11…中空部
12a…第1開口部
12b…第2開口部
20…回転軸
21…回転駆動部
25…キッカー
30…中立弁部(アーム)
30a…円形部
30b…回転部(アーム)
40…可動弁部
50…可動弁板部
63…弁枠部
54…可動弁部(可動弁板部)
60…可動弁枠部
70…付勢部(押しつけシリンダ)
71…固定部
72…可動部
73…付勢部材
80…弁板付勢部
90…弁枠付勢部
100…仕切りバルブ
700…油圧駆動手段(非圧縮性流体駆動部)
701…油圧発生部
702…油圧管
705…駆動部(モータ)
710…油圧シリンダ(メインシリンダ)
711…シリンダ本体
712…ピストン
720…付勢部材
730…シリンダ駆動部
731…駆動軸
732…ネジ駆動ギア
750…ケーシング
800…切替弁(スプール弁)
801…スプール流路
801a…メインシリンダポート開口
801b…シリンダポート開口
802…ロッド
802a…先端
802b…フランジ部
802b1…端面
802b2…面
802b3…切欠部
802d…規制穴
803…ダンピング室
803b…ケーシング空間
803c…ロッド内部空間
804…付勢部材(スプールバネ)
805…ダンピング逆止弁
806…逆止弁(スプール逆止弁)
807…オリフィス部
807a,807b,807c…オリフィス開口部
807d…オリフィス流路
810…ケーシング
810a…円筒部
810a2…段差面
810b…蓋部
810b1…平面
810c…蓋部
810d…軸方向規制部
810d1…貫通孔
811…インナースプール
811a…円筒部
811b…フランジ部
811b1…端面
811b2…面
811c…フランジ部
811c1…面
812…アウタースプール
812a…円筒部
812a2…端面
812b…フランジ部
812b1…面
812b2…面
814…C環(ストッパ)
816…貫通孔
816a…シール部材
816b…シール部材
816c…ストッパ
Claims (9)
- ノーマルクローズ動作可能な仕切りバルブであって、
中空部と、
前記中空部を挟み互いに対向するように設けられて連通する流路となる第1開口部及び第2開口部とを有する弁箱と、
前記流路を開放および閉塞可能な弁体と、
前記弁体を前記中空部内における退避位置と弁開口遮蔽位置との間で回転可能に支持するとともに流路方向に延在する軸線を有する回転軸と、
前記弁体を回転駆動可能な回転駆動部と、
前記流路方向における位置を変更可能として前記弁体に設けられる可動弁部と、
前記弁箱に設けられて前記弁開口遮蔽位置の前記可動弁部を前記流路方向に移動してクローズする付勢部と、
前記付勢部を非圧縮性流体の給排により駆動する非圧縮性流体駆動部と、
を具備し、
前記非圧縮性流体駆動部が、
前記非圧縮性流体を前記付勢部に供給して前記可動弁部を前記クローズする方向に付勢可能なメインシリンダと、
前記弁体が前記弁開口遮蔽位置である場合に切り替え可能とされて前記非圧縮性流体を前記付勢部に供給可能なスプール流路を有するスプール弁と、
を有し、
前記スプール弁が、前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置へと前記弁体を回転する閉回転動作終端において前記弁体の回転動作を緩和する衝撃緩和可能である
ことを特徴とする仕切りバルブ。 - 前記メインシリンダが、モータの駆動によって前記非圧縮性流体の給排が可能とされ、
前記モータが無給電状態となった直後において、前記スプール弁が衝撃緩和可能である
ことを特徴とする請求項1記載の仕切りバルブ。 - 前記スプール弁が、
軸方向に伸縮可能なロッドと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なインナースプールと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なアウタースプールと、
前記ロッドと前記インナースプールと前記アウタースプールとを収納するケーシングと、
前記インナースプールを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記衝撃緩和時には、
前記ロッドが一端側に最大距離だけ伸張した第1ポジションに位置した際に、前記弁体が前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置へと回転する閉回転動作終端において、前記弁体が前記ロッドの一端に当接可能とされ、
前記弁体の前記閉回転動作終端における前記退避位置から前記弁開口遮蔽位置への回転動作にともなって前記弁体に押圧された前記ロッドが他端側に向けて縮退するとともに、
前記ロッドが前記他端側に最大距離だけ縮退した第3ポジションに位置した際に、前記弁体が前記弁開口遮蔽位置とされ、
前記ロッドが前記第3ポジションに位置した際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が連通可能とされて、前記メインシリンダに接続されたポートと前記付勢部とに接続されたポートとが連通可能とされ、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第1ポジションと前記第3ポジションとの間となる第2ポジションまでの間に位置する際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が閉塞され、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記ロッドの他端で前記ケーシング内に形成されたダンピング室によって衝撃緩和可能である
ことを特徴とする請求項1または2記載の仕切りバルブ。 - 前記ダンピング室が前記メインシリンダ側と連通される
ことを特徴とする請求項3記載の仕切りバルブ。 - 前記ダンピング室を前記メインシリンダ側に向けて遮断するとともに、前記メインシリンダ側から前記ダンピング室に向けて連通可能とするダンピング逆止弁が設けられる
ことを特徴とする請求項4記載の仕切りバルブ。 - 前記ダンピング室には、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記メインシリンダ側と連通可能とされるオリフィス部が前記ダンピング逆止弁と並列に設けられる
ことを特徴とする請求項5記載の仕切りバルブ。 - 前記ロッドが、前記弁体による前記ロッドへの押圧状態によって前記第2ポジションと前記第3ポジションとの間で移動可能とされる
ことを特徴とする請求項3記載の仕切りバルブ。 - 前記スプール弁には、
前記メインシリンダ側から前記付勢部側に遮断するとともに、前記付勢部側から前記メインシリンダ側に連通可能とする逆止弁が、前記スプール流路と並列に設けられる
ことを特徴とする請求項1または5記載の仕切りバルブ。 - スプール流路を切り替え可能なスプール弁であって、
軸方向に伸縮可能なロッドと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なインナースプールと、
前記ロッドに沿って往復移動可能なアウタースプールと、
前記ロッドと前記インナースプールと前記アウタースプールとを収納するケーシングと、
前記インナースプールを前記軸方向に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記ロッドの一端側に衝突物が衝突する衝撃を緩和する衝撃緩和可能とされ、
前記衝撃緩和時には、
前記ロッドが前記一端側に最大距離だけ伸張した第1ポジションに位置した際に、前記衝突物が前記ロッドの一端に衝突する衝突動作終端において、前記衝突物が前記ロッドの一端に当接可能とされ、
前記衝突物の前記衝突動作終端における前記衝突動作にともなって前記衝突物に押圧された前記ロッドが他端側に向けて縮退するとともに、
前記ロッドが前記他端側に最大距離だけ縮退した第3ポジションに位置した際に、前記衝突物が動作停止位置とされ、
前記ロッドが前記第3ポジションに位置した際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が連通可能とされ、
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第1ポジションと前記第3ポジションとの間となる第2ポジションまでの間に位置する際に、前記インナースプールと前記アウタースプールとで前記ケーシング内に形成される前記スプール流路が閉塞され
前記ロッドが前記第1ポジションから前記第2ポジションまでの間に位置する際に、前記ロッドの他端で前記ケーシング内に形成されたダンピング室によって衝撃緩和可能である
ことを特徴とするスプール弁。
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