JP2020153251A - 真空アクチュエータ、仕切りバルブ - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、伸縮アクチュエータとしては、電磁駆動型、圧空駆動型などがある。
このように、省スペースの可能な高出力の伸縮アクチュエータにおいて、特に、真空雰囲気への油漏れに対する安全性を向上したいという要求がある。
特に、この伸縮アクチュエータおよびこの伸縮アクチュエータを備えたバルブ等の油圧機構が、クリーンルーム内などの清浄な雰囲気に設置された場合には、大気圧程度となるクリーンルームに対しても、油漏れに対する安全性を向上したいという要求がある。
また、駆動部とは別構成として油漏れ用の緩衝空間を設けた場合には、部品点数の増加が避けられない。
1.真空雰囲気への油漏れの防止効果向上を図ること。
2.省スペース化と部品点数の削減を図ること。
3.想定外の油圧上昇を検知可能とすること。
4.想定外の油圧上昇の発生した場合に確実な油漏れの防止を可能とすること。
前記メインシリンダが、
内部に密閉された収納空間を有するケーシングと、
軸線方向に移動可能として前記ケーシングの前記収納空間に収納される有底筒状のシリンダ本体と、
一端側が前記ケーシングを貫通した状態で前記収納空間の内側に固定されるとともに他端側が前記シリンダ本体に同軸状に挿入されて相対移動可能とするピストンと、
前記シリンダ本体の内側と前記ピストンの他端面とで形成される油圧空間と、
前記ピストンの軸線に沿って内部を貫通し前記油圧空間を前記固定部に連通するための油圧流路と、
前記シリンダ本体の開口端部の径方向外向きに周設されたフランジ部と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されて前記フランジ部を前記油圧空間が収縮する方向に付勢する付勢部材と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されるとともに前記シリンダ本体に同軸状態として接続されて前記シリンダ本体を前記ピストンに対して軸線方向に相対移動可能とする駆動軸と、
駆動部によって前記駆動軸を駆動する駆動伝達部と、
を有し、
前記収納空間の内面には、前記油圧流路に連通されて、前記油圧流路が過剰圧力状態となった場合に前記収納空間に向けて過剰圧力を開放可能な過圧防止部が設けられることにより上記課題を解決した。
本発明は、前記過圧防止部が、前記収納空間の前記フランジ部に対向する位置に露出して配置され、前記フランジ部が前記ケーシングの内面に当接した場合でも前記過圧防止部の表面が前記収納空間への連通状態を維持可能とする連通維持部が設けられることができる。
本発明において、前記過圧防止部が、前記ケーシングの厚さ方向の中側に位置する過圧防止流路により前記油圧流路に連通されることが好ましい。
本発明の真空アクチュエータは、真空雰囲気とされるチャンバ内で駆動する可動部と、前記可動部を駆動する固定部とを有し、前記固定部に作動油圧を供給するメインシリンダを有する真空アクチュエータであって、
前記メインシリンダが、
内部に密閉された収納空間を有するケーシングと、
軸線方向に移動可能として前記ケーシングの前記収納空間に収納される有底筒状のシリンダ本体と、
一端側が前記ケーシングを貫通した状態で前記収納空間の内側に固定されるとともに他端側が前記シリンダ本体に同軸状に挿入されて相対移動可能とするピストンと、
前記シリンダ本体の内側と前記ピストンの他端面とで形成される油圧空間と、
前記ピストンの軸線に沿って内部を貫通し前記油圧空間を前記固定部に連通するための油圧流路と、
前記シリンダ本体の開口端部の径方向外向きに周設されたフランジ部と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されて前記フランジ部を前記油圧空間が収縮する方向に付勢する付勢部材と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されるとともに、一端側が前記シリンダ本体に同軸状態として接続されて前記シリンダ本体を前記ピストンに対して軸線方向に相対移動可能とする駆動軸と、
駆動部によって前記駆動軸を駆動する駆動伝達部と、
を有し、
前記駆動軸の他端側には、非磁性体とされるスペーサを介して軸位置マグネットが設けられ、前記収納空間の外側に配置された磁気検出部により、前記軸位置マグネットの軸方向位置を検出可能とされる手段を採用することもできる。
本発明は、前記磁気検出部が、前記駆動軸の伸長位置と縮退位置とに対応してこれらを検出可能な位置に設けられることができる。
また、本発明の仕切りバルブは、ノーマルクローズ動作可能な仕切りバルブであって、
中空部と、
前記中空部を挟み互いに対向するように設けられて連通する流路となる第1開口部及び第2開口部とを有する弁箱と、
前記流路を開放および閉塞可能な弁体と、
前記弁体を前記中空部内における退避位置と弁開口遮蔽位置との間で回転可能に支持するとともに流路方向に延在する軸線を有する回転軸と、
前記弁体を回転駆動可能な回転駆動部と、
前記流路方向における位置を変更可能として前記弁体に設けられる可動弁部と、
前記弁箱に設けられて前記弁開口遮蔽位置の前記可動弁部を前記流路方向に移動してクローズする弁箱付勢部と、
前記弁箱付勢部を非圧縮性流体の給排により駆動する非圧縮性流体駆動部と、
を具備し、
前記弁箱付勢部および前記非圧縮性流体駆動部が、上記のいずれか記載の真空アクチュエータとされることができる。
本発明の仕切りバルブは、前記弁箱付勢部が複数設けられて、複数の前記弁箱付勢部に充填された作動油と前記油圧空間に充填された作動油の量に対して、前記収納空間の容積が等しいか大きくなるように設定されることができる。
前記メインシリンダが、
内部に密閉された収納空間を有するケーシングと、
軸線方向に移動可能として前記ケーシングの前記収納空間に収納される有底筒状のシリンダ本体と、
一端側が前記ケーシングを貫通した状態で前記収納空間の内側に固定されるとともに他端側が前記シリンダ本体に同軸状に挿入されて相対移動可能とするピストンと、
前記シリンダ本体の内側と前記ピストンの他端面とで形成される油圧空間と、
前記ピストンの軸線に沿って内部を貫通し前記油圧空間を前記固定部に連通するための油圧流路と、
前記シリンダ本体の開口端部の径方向外向きに周設されたフランジ部と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されて前記フランジ部を前記油圧空間が収縮する方向に付勢する付勢部材と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されるとともに前記シリンダ本体に同軸状態として接続されて前記シリンダ本体を前記ピストンに対して軸線方向に相対移動可能とする駆動軸と、
駆動部によって前記駆動軸を駆動する駆動伝達部と、
を有し、
前記収納空間の内面には、前記油圧流路に連通されて、前記油圧流路が過剰圧力状態となった場合に前記収納空間に向けて過剰圧力を開放可能な過圧防止部が設けられる。これにより、モータ等の駆動部によって駆動軸を介してシリンダ本体を駆動することで、ピストンに対してシリンダ本体が軸方向に移動する。これに対して、駆動部が駆動されていない場合には、付勢部材の付勢力によってピストンに対してシリンダ本体が軸方向の反対向きに移動する。
このピストンに対するシリンダ本体の軸方向位置の往復移動によって、油圧空間の容積が変化する。油圧空間の増減によって、油圧空間に充填された作動油が、油圧流路を介して固定部に流入可能または流出可能である。作動油が固定部に流入または流出することで、可動部が固定部に対して駆動される。
真空アクチュエータにおいて過剰圧力状態となった場合に、過圧防止部が収納空間に向けて過剰圧力を開放する。これにより、何らかの異常が起こって過剰圧力が発生した場合でも、過圧防止部以外が破壊されることなく過剰圧力を収納空間に逃がして、真空アクチュエータの油圧回路以外に作動油が漏れてしまうことを防止できる。
同時に、付勢部材およびシリンダ本体が収納された収納空間を、真空側となる外部への油漏れに防止する緩衝空間とすることができる。
したがって、油圧によって駆動されるアクチュエータとして、単位容積当たりの出力を高い状態を維持しながら、部品点数の増加を防止して、油漏れを確実に防止することが可能となる。
前記メインシリンダが、
内部に密閉された収納空間を有するケーシングと、
軸線方向に移動可能として前記ケーシングの前記収納空間に収納される有底筒状のシリンダ本体と、
一端側が前記ケーシングを貫通した状態で前記収納空間の内側に固定されるとともに他端側が前記シリンダ本体に同軸状に挿入されて相対移動可能とするピストンと、
前記シリンダ本体の内側と前記ピストンの他端面とで形成される油圧空間と、
前記ピストンの軸線に沿って内部を貫通し前記油圧空間を前記固定部に連通するための油圧流路と、
前記シリンダ本体の開口端部の径方向外向きに周設されたフランジ部と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されて前記フランジ部を前記油圧空間が収縮する方向に付勢する付勢部材と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されるとともに、一端側が前記シリンダ本体に同軸状態として接続されて前記シリンダ本体を前記ピストンに対して軸線方向に相対移動可能とする駆動軸と、
駆動部によって前記駆動軸を駆動する駆動伝達部と、
を有し、
前記駆動軸の他端側には、非磁性体とされるスペーサを介して軸位置マグネットが設けられ、前記収納空間の外側に配置された磁気検出部により、前記軸位置マグネットの軸方向位置を検出可能とされる。これにより、軸位置マグネットが収納空間の内部に位置し、磁気検出部が収納空間の外部に位置した状態で、ケーシングの収納空間における密閉状態を維持したまま、駆動軸の軸方向位置、すなわち、油圧空間の容積変化を検知することができる。したがって、収納空間における密閉状態を維持したまま、固定部に供給する油圧の状態を検知することができる。これにより、収納空間からの油漏れを防止しつつ、真空アクチュエータを駆動することが可能となる。
中空部と、
前記中空部を挟み互いに対向するように設けられて連通する流路となる第1開口部及び第2開口部とを有する弁箱と、
前記流路を開放および閉塞可能な弁体と、
前記弁体を前記中空部内における退避位置と弁開口遮蔽位置との間で回転可能に支持するとともに流路方向に延在する軸線を有する回転軸と、
前記弁体を回転駆動可能な回転駆動部と、
前記流路方向における位置を変更可能として前記弁体に設けられる可動弁部と、
前記弁箱に設けられて前記弁開口遮蔽位置の前記可動弁部を前記流路方向に移動してクローズする弁箱付勢部と、
前記弁箱付勢部を非圧縮性流体の給排により駆動する非圧縮性流体駆動部と、
を具備し、
前記弁箱付勢部および前記非圧縮性流体駆動部が、上記のいずれか記載の真空アクチュエータとされる。これにより、油圧回路において過圧状態が発生しても、油圧回路および真空アクチュエータ内の密閉を維持して真空側への油漏れを防止可能な仕切りバルブを提供することができる。過圧状態が発生しても、過圧防止部によって漏出した作動油はシリンダ本体の設けられた収納空間へと移動する。さらに、漏出した作動油は、この収納空間に貯留されて、真空側となる外部へと漏れることがない。
なお、収納空間の容積は、漏れる可能性のある油量を貯留可能な大きさに設定されていればよい。
図1〜図3は、本実施形態に係る真空アクチュエータにおけるメインシリンダ(油圧発生部)を断面視した説明図である。
図1は、真空アクチュエータにおけるメインシリンダ(油圧発生部)の加圧状態を示す。図2は、真空アクチュエータにおけるメインシリンダ(油圧発生部)の減圧状態を示す。図3は、真空アクチュエータにおけるメインシリンダ(油圧発生部)の過圧状態を示す。
図において、符号700は、真空アクチュエータである。
真空アクチュエータ(油圧駆動手段)700は、メインシリンダ(油圧発生部)701で発生させた非圧縮性流体(圧油)を押しつけシリンダ70に給排、つまり、供給および排出する。
押しつけシリンダ70は、可動部(伸縮ロッド)72と、固定部71と、を有する。
可動部(伸縮ロッド)72は、真空雰囲気とされるチャンバChにおいて伸縮駆動される。
固定部71では、供給された油圧によって可動部(伸縮ロッド)72を伸縮駆動する。
メインシリンダ(油圧発生部)701は、固定部71に作動油圧を供給する。
油圧シリンダ710は、押しつけシリンダ70の固定部71に非圧縮性流体である圧油を加圧して供給する。
付勢部材720は、油圧シリンダ710を付勢する。
ケーシング750は、これら油圧シリンダ710、付勢部材720、シリンダ駆動部730を収納する。
ピストン712は、その軸線に沿って内部を貫通する油圧流路713を有する。 油圧流路713は油圧管702に接続されている。
油圧流路713は、非圧縮性流体である圧油(駆動流体)を油圧管702に対して流入可能または流出可能である。
ピストン712の端部712aに対して反対側の他端側となる端部712bは、シリンダ本体711の内部に同軸状態として摺動可能に位置する。
シリンダ本体711はピストン712に対して軸線方向に相対的に移動可能である。したがって、シリンダ本体711はケーシング750に対して軸線方向に相対的に移動可能である。
周溝711dには、付勢部材720となる内バネ721の端部721aが当接している。周溝711dの外周位置となるフランジ部711cの端部711bに向かう面には、外バネ722の端部722aが当接している。
外バネ722は、内バネ721よりも大きな線径とされる。外バネ722は、内バネ721よりも大きな付勢力を有する。
シリンダ本体711の端部711aには、外側位置にシリンダ駆動部730の駆動軸731の端部731aが同軸状として接続される。
駆動軸731の軸方向におけるボールネジ731cの長さは、シリンダ本体711が軸方向に移動する際、その全範囲に対して、後述するボールネジ731cと内側螺面732cとが螺合状態を維持可能なように設定される。
回り止め731hは、ケーシング750に設けられたすべり溝757の内部に位置する。回り止め731hは、駆動軸731が周方向に回転しないで軸方向に移動可能なように移動方向を規制している。
ネジ駆動ギア732の外周にはボールベアリング732fおよびボールベアリング732gが設けられる。ボールベアリング732fおよびボールベアリング732gは、駆動軸731の軸方向に離間して配置される。
ネジ駆動ギア732の内周には内側螺面732cが形成される。内側螺面732cは、駆動軸731のボールネジ731cと螺合する。
回転軸734は、駆動軸731の径方向における外側に離間した位置としてケーシング750に支持される。
駆動ギア733dは、同軸の駆動ギア733eと一体に形成される。駆動ギア733eは、駆動ギア733dよりも大きな径寸法を有する。駆動ギア733eは、駆動ギア733dと一体に回転する。
回転軸736は、駆動軸731の径方向における外側位置で、回転軸734よりもさらに離間した位置としてケーシング750に支持される。
回転駆動軸705aは、駆動軸731の径方向における外側位置で、回転軸736よりもさらに離間した位置とされる。回転駆動軸705aは、ケーシング750に貫通状態として回転可能に取り付けられる。
ケーシング750は、密閉される。
ケーシング筒751は、筒状とされる。
後ケーシング753は、ケーシング筒751の他端を閉塞する。
リング754は、ケーシング筒751と後ケーシング753との間に設けられる。
蓋部758は、後ケーシング753の他端を閉塞する。
収納空間755は、ピストン712の位置する側が開口しており、ケーシング蓋752によって閉塞されている。
過圧防止部780は、収納空間755に露出して配置される。
過圧防止部780は、油圧流路713が過剰圧力状態となった場合に収納空間755に向けて過剰圧力を開放可能とされる。
過圧防止部780は、例えばJIS B8226破裂板式安全装置として規格化された破裂板(ラプチャーディスク)を有する安全装置である。
過圧防止流路781は、ケーシング蓋752において収納空間755に面した凹部として形成される。つまり、過圧防止流路781の収納空間755に面した開口側が過圧防止部780によって閉塞される。
したがって、過圧防止流路781が収納空間755に面していてもよいし、過圧防止流路781が収納空間755に露出していなくてもよい。
連通維持部782は、後述するように、フランジ部711cがケーシング蓋752の内面に当接した場合でも、過圧防止部780の表面が収納空間755への連通状態を維持可能とする。
これにより、過圧防止部780の表面がフランジ部711cによって遮断されることがない。
リング754は、後ケーシング753となる外周縁部がケーシング筒751に接している。
リング754は、駆動軸731の径方向に延在する円環状の板体とされる。
リング754は、フランジ部711cの内周、すなわち、シリンダ本体711の外周面の径寸法と等しい内径を有する。また、リング754は、フランジ部711cの外径寸法と等しい外径を有する。
周溝754dには、付勢部材720となる内バネ721の端部721bが当接している。周溝754dの外周位置となるリング754のケーシング蓋752に向かう面には、外バネ722の端部722bが当接している。
また、駆動系支持部751kには、回転駆動軸705aが貫通している。駆動系支持部751kには、モータ等の駆動部705が取り付けられている。
後ケーシング753とネジ駆動ギア732との間にはボールベアリング732gが設けられる。ボールベアリング732gは、後ケーシング753に対してネジ駆動ギア732を回転可能に支持する。
後空間756の容積は、収納空間755の容積との和が、油圧空間714に充填された作動油の量と、メインシリンダ(油圧発生部)701に接続された全ての複数の押しつけシリンダ70の固定部71に充填された作動油の量と、の和に対して、等しいか大きくなるように設定される。
後空間756の端部は、蓋部758によって閉塞されている。
検出凹部760aは、後空間756には連接しておらず、後空間756は後ケーシング753によって密閉されている。
検出凹部760aの開口部分は、カバー部760bによって閉塞される。カバー部760bの外面は、後ケーシング753の外周面と面一とされる。
検出凹部761aは、後空間756には連接しておらず、後空間756は後ケーシング753によって密閉されている。
検出凹部761aの開口部分は、カバー部761bによって閉塞される。カバー部761bの外面は、後ケーシング753の外周面と面一とされる。
リードスイッチ(磁気検出部)760およびリードスイッチ(磁気検出部)761は、いずれも略同一の構成とされ、所定の大きさの磁界が印加されることにより接点を閉じて、印加磁界の存在を検出可能な構成とされる。
軸位置マグネット764は、所定強度の磁場を常に形成する永久磁石とされる。
軸位置マグネット764は、非磁性体とされるスペーサ763を介して駆動軸731の軸方向端面に配置される。
軸位置マグネット764は、駆動軸731の軸方向にN極およびS極が向くように配置される。
スペーサ763における駆動軸731の軸方向における厚さ寸法は、軸位置マグネット764からの磁束をリードスイッチ(磁気検出部)760およびリードスイッチ(磁気検出部)761で検出可能な磁気回路を形成可能な条件として設定される。
これにより、駆動軸731の径方向において、軸位置マグネット764の形成する磁場が減弱することを防止できる。
すると、軸位置マグネット764の形成した磁界が増大して、リードスイッチ(磁気検出部)760の接点が閉じて、磁気が所定強度以上になったことを検知する。
すると、軸位置マグネット764の形成した磁界が増大して、リードスイッチ(磁気検出部)761の接点が閉じて、磁気が所定強度以上になったことを検知する。
これにより、モータ等の駆動部705は駆動を停止する。したがって、リードスイッチ(磁気検出部)の設置された位置によって、駆動軸731の移動位置が規制される。
これにより、モータ等の駆動部705は駆動を開始する。したがって、リードスイッチ(磁気検出部)761の設置された位置によって、駆動軸731の移動位置が規制される。
このように、駆動伝達部によって、モータ等の駆動部705の回転駆動力が駆動軸731に伝達され、駆動軸731が軸方向に移動する。
したがって、付勢部材720の付勢力は、シリンダ本体711における油圧空間714の容積が減少するように付与されている。
したがって、モータ等の駆動部705の駆動により、シリンダ本体711における油圧空間714の容積は増大するように駆動軸731が移動する。
したがって、異常増圧による油漏れが発生した場合でも、これを収納空間755に貯留した、真空アクチュエータ700の油圧回路以外に作動油が漏れてしまうことを防止できる。
したがって、油圧によって駆動されるアクチュエータとして、単位容積当たりの出力を高い状態を維持しながら、部品点数の増加を防止して、油漏れを確実に防止することが可能となる。
ここで、緊急時に漏れる可能性のある油量とは、概ね、メインシリンダ(油圧発生部)701に接続された全ての複数の押しつけシリンダ70の固定部71に充填された作動油の量と、油圧空間714に充填された作動油の量との和を意味する。
具体的には、油圧回路において収容される油量が減少した場合には、付勢部材720の付勢力によって油圧空間714の容積が減少する。これにより、軸方向における駆動軸731の往復動作範囲が、想定した位置からピストン712に近接する方向に移動することになる。
これにより、図3に示すオーバーランを検出することが可能となる。
図5は、本実施形態における仕切りバルブの弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)を示す流路に沿った模式断面図である。
図6は、本実施形態における仕切りバルブの弁閉塞位置を示す流路に沿った模式断面図である。
図7は、本実施形態における真空アクチュエータの油圧駆動手段を示す模式図である。
図において、符号100は、仕切りバルブである。
本実施形態に係る仕切りバルブ100は、図4〜図6に示すように、弁箱10と、中空部11と、弁体5と、回転軸20と、回転駆動部21と、真空アクチュエータ(油圧駆動手段)700と、を備える。
流路Hは、第2開口部12bから第1開口部12aに向かって設定されている。
回転軸20は、流路H方向に延在する軸線を有する。
回転軸20は、弁体5を中空部11内における退避位置(弁開放位置)と弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)との間で回転可能に支持する。
弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)では、弁体5が第1開口部12aを遮蔽する閉塞可能状態(図5)にする。
回転駆動部21は、回転軸20を回転駆動可能であり、弁体5を往復回転動作させることが可能である。
中立弁部30は、回転軸20に固定される。中立弁部30は、中空部11における流路H方向の中央位置を維持する。
可動弁部(可動弁板部)54には、第1開口部12aの周囲に位置する弁箱10の内面に密着される弁板シールパッキンが設けられる。
メインシリンダ(油圧発生部)701は、弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70に非圧縮性流体(圧油)を給排、つまり、供給および排出して、複数の付勢部(押しつけシリンダ)70を同時に駆動する。
さらに、弁枠部63または可動弁部(可動弁板部)54には、図示していないが、可動弁部(可動弁板部)54を弁枠部63に対して流路H方向における中空部11の中央位置に向けて付勢する付勢部(中立付勢部)を備える。
弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70と弁枠部63の付勢部(中立付勢部)とによって、弁枠部63と可動弁部(可動弁板部)54との流路H方向における厚み寸法が調整可能である。
弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70は、付勢部材(押しつけバネ)73を有する。付勢部材(押しつけバネ)73は、可動弁部(可動弁板部)54から離間する方向に可動部(伸縮ロッド)72を付勢可能として配置される。
なお、付勢部材(押しつけバネ)73は、図4〜6では図示していない。
ここで、弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70における機械的な当接動作とは、弁箱10の内面に対して可動弁部(可動弁板部)54を当接させる動作である。
弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70における機械的な分離動作とは、付勢部(中立付勢部)によって、弁箱10の内面から可動弁部(可動弁板部)54を引き離す動作である。
仕切りバルブ100は、この解除動作と退避動作とにより、可動弁部(可動弁板部)54が弁開口遮蔽位置(摺動準備位置)から退避位置(弁開放位置)に退避して弁開状態とする弁開動作が行われる。
メインシリンダ(油圧発生部)701は、可動部(伸縮ロッド)72を伸縮動作する際に、正圧または負圧となる油圧を弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70に供給するとともに、動作終了時に、油圧状態を維持可能とされている。また、可動弁部(可動弁板部)54への可動部(伸縮ロッド)72の当接状態を適切に制御可能となっている。
なお、可動弁部(可動弁板部)54の回転動作中は、真空アクチュエータ700は可動部(伸縮ロッド)72の縮退状態を維持し、可動部(伸縮ロッド)72の伸長駆動はおこなわない。
図8は、本実施形態に係る真空アクチュエータにおけるメインシリンダを示す拡大断面図である。
本実施形態においては、上述した第1実施形態と異なるのは、過圧防止流路781および過圧防止部780の配置に関し、これ以外の共通する構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
また、図8に示すように、連通維持部782が、フランジ部711cを貫通する貫通孔として設けることができる。この場合、連通維持部782は、過圧防止部780に対向する位置として、ピストン712の軸方向に延在する。
図9は、本実施形態に係る真空アクチュエータにおけるメインシリンダを示す拡大断面図である。
本実施形態においては、上述した第1実施形態と異なるのは、過圧防止流路781および過圧防止部780の配置に関し、これ以外の共通する構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
あるいは、図示していないが、過圧防止部780が、ケーシング蓋752に設けられてもよい。
図10は、軸位置マグネット764とリードスイッチ(磁気検出部)760との位置関係を示す図である。
図11は、図10に示す位置関係において、軸位置マグネット764の形成する磁界Piを、リードスイッチ(磁気検出部)760によって測定した結果である。
図13は、図12に示す位置関係において、軸位置マグネット764の形成する磁界Piを、リードスイッチ(磁気検出部)760,761,765によって測定した結果である。
本実施形態において上述した第2実施形態と異なるのは仕切りバルブの振り子弁体に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15は、本実施形態における仕切りバルブの構成を示す流路に沿った断面図で、弁体が退避動作可能位置(FREE)に配置されている場合を示す図である。図15は、図14における線分B−O−Cに相当する。図16〜図19は、図15と同様に、弁体が退避動作可能位置(FREE)に配置されている場合を示す図である。
図16は、図14における線分A−Oに沿う要部を示す拡大図であり、弁箱に内蔵された弁箱付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図17は、図14における線分B−Oに沿う要部を示す拡大図であり、可動弁枠部と可動弁板部との間に配された弁板付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図18は、図14における線分C−Oに沿う要部を示す拡大図であり、弁箱付勢部と弁板付勢部が存在しない位置における可動弁枠部と可動弁板部を示す図である。
図19は、図14における弁枠付勢部の要部を示す拡大図であり、図15において弁枠付勢部を紙面奥行き方向に見た図である。
図21は、図14における線分A−Oに沿う要部を示す拡大図であり、弁箱に内蔵された弁箱付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図22は、図14における線分B−Oに沿う要部を示す拡大図であり、可動弁枠部と可動弁板部との間に配された弁板付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図23は、図14における線分C−Oに沿う要部を示す拡大図であり、弁箱付勢部と弁板付勢部が存在しない位置における可動弁枠部と可動弁板部を示す図である。
図24は、図14における弁枠付勢部の要部を示す拡大図であり、図18において弁枠付勢部を紙面奥行き方向に見た図である。
図26は、図14における線分A−Oに沿う部を示す拡大図であり、弁箱に内蔵された弁箱付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図27は、図14における線分B−Oに沿う要部を示す拡大図であり、可動弁枠部と可動弁板部との間に配された弁板付勢部の付近に位置する部材の構造を示す図である。
図28は、図14における線分C−Oに沿う要部を示す拡大図であり、弁箱付勢部と弁板付勢部が存在しない位置における可動弁枠部と可動弁板部を示す図である。
図30は、図15における弁箱での弁箱付勢部の配置を示す斜視図である。
本実施形態に係る仕切りバルブ100は、図14〜図18に示すように、振り子型スライド弁である。
仕切りバルブ100は、弁箱10と中立弁体5と回転軸20とを備える。
弁箱10の内部には中空部11が形成される。弁箱10は、中空部11を有するフレームによって構成される。
弁箱10には、中空部11を挟んで互いに対向するように第1開口部12aおよび第2開口部12bが設けられる。
第1開口部12aから第2開口部12bに向かって流路Hが設定されている。
第1開口部12aは、第1空間に露出されている。第2開口部12bは、第2空間に露出されている。つまり、仕切りバルブ100は、第1空間と第2空間との間に挿入される。
なお、以下の説明において、この流路Hに沿った方向を流路H方向と称することがある。
中立弁部30は、位置切り替え部としての回転軸20に接続される。
回転軸20は、流路H方向とほぼ平行に延在する軸線を有する。回転軸20は、弁箱10を貫通する。回転軸20は、不図示の駆動装置により回転可能である。
接続部材は、例えば、略平板状の部材である。接続部材は、回転軸20の一端に対してネジ等によって固着される。
回転軸20には、接続部材(不図示)を介して中立弁部30が固定される。
あるいは、回転軸20には、接続部材(不図示)を介さずに中立弁部30が直接接続されてもよい。
回転軸20は、中立弁体5の位置切り替え部として機能する。
中立弁体5は、弁閉塞位置と弁開放位置との間で動作する。
弁閉塞位置において、中立弁体5は、第1開口部12aに対して閉塞状態(図20)にする。
弁開放位置において、中立弁体5は、第1開口部12aから退避した開放状態(図15)にする。
中立弁体5は、中立弁部30、および、可動弁部40から構成されている。
円形部30aは、流路H方向視して、可動弁部40と重なるように配置される。
回転部30bは、回転軸20の回転に伴って円形部30aを回転させる。回転部30bは、回転軸20と円形部30aとの間に位置する。
これら回転軸20、中立弁部30は、弁箱10に対して回動はするが、流路H方向には位置変動しない。
可動弁部40は、中立弁部30に対して流路H方向の位置が変更可能に接続される。つまり、可動弁部40は、中立弁部30に対して厚さ方向のみ摺動可能として接続される。
可動弁部40は、2つの可動弁枠部60(スライド弁板)と可動弁板部50(カウンター板)とを備える。
可動弁枠部60は、円形部30aに嵌合される。可動弁枠部60は、中立弁部30に対して流路H方向に摺動可能とされる。
可動弁枠部60と中立弁部30との間には、弁枠付勢部90(補助バネ)が配置される。
可動弁枠部60は、弁枠付勢部90(補助バネ)によって、中立弁部30に対して流路H方向における位置が変更可能に接続される。
可動弁板部50は、可動弁枠部60に嵌合される。可動弁板部50は、可動弁枠部60に対して流路H方向に摺動可能とされる。
可動弁枠部60は、可動弁板部50の周囲を囲むように配置される。
可動弁板部50と可動弁枠部60とは、弁板付勢部80(保持バネ)によって接続される。
往復方向B1,B2とは、可動弁板部50および可動弁枠部60の面に垂直な方向である。往復方向B1,B2とは、回転軸20の軸方向に平行な流路H方向である。
カウンタークッション51は、第2開口部12bの形状に対応して円環状に形成される。
カウンタークッション51は、Oリング等からなるシール部とされる。カウンタークッション51は、閉弁時に第2開口部12bの周縁となる弁箱内面10Bに密着可能である。
カウンタークッション51は、可動弁板部50と弁箱内面10Bとの衝突時に、弾性変形する。カウンタークッション51は、可動弁板部50が弁箱内面10Bに衝突する際の衝撃を緩和する。これにより、ゴミの発生を防ぐことが可能となる。
可動弁板部50と弁箱内面10Bとが衝突した際に、可動弁板部50と弁箱内面10Bとカウンタークッション51とによって密閉空間が形成される。気抜き穴53は、この密閉空間から気体を除去する。
可動弁枠部60の内周付近における全領域には、外周クランク部60cが形成される。外周クランク部60cは、流路H方向と平行な摺動面60bを有する。
外周クランク部60cおよび内周クランク部50cは嵌合している。
外周クランク部60cと内周クランク部50cとの間には、Oリング等からなる摺動シールパッキン52が配される。摺動シールパッキン52により、摺動時における、摺動面50bと摺動面60bとのシール状態を維持する。
弁枠シールパッキン61は、第1開口部12aの形状に対応して円環状に形成される。弁枠シールパッキン61は、例えば、Oリング等からなるシール部とされる。
弁枠シールパッキン61は、第1開口部12aの周囲に位置する弁箱10の内面に密着可能である。
このため、約100%の逆圧キャンセル率が得られる。
弁枠付勢部90は、中立弁部30に対して、可動弁枠部60を流路H方向における中央位置に向けて付勢する。
弁枠付勢部90(板バネ)は、その長手方向が円形部30aの周方向に沿って配置される。
弁枠付勢部90(板バネ)の中央部分は、印圧ピン91によって可動弁枠部60の位置規制部65に係止される。
これにより、弁枠付勢部90は、高さ方向(厚さ方向)の距離が縮まる。
すなわち、弁枠付勢部90における印圧ピン91と固定ピン92との間には、厚さ方向に褶曲する曲部90Aが形成される(図19)。同様に、弁枠付勢部90における印圧ピン91と固定ピン93との間には、厚さ方向に褶曲する曲部90Aが形成される(図19)。
これにより、弁枠付勢部90は、高さ方向(厚さ方向)の距離が伸びる。すなわち、弁枠付勢部90では、曲部90Aが解消する(図24)。
弁枠付勢部90は、機械的な分離動作を促す機能に加えて、中立弁部30(アーム)に対する可動弁枠部60の径方向および周方向の位置を保持する機能も備える。
弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70は、前述した第1〜第4実施形態における押しつけシリンダ70とされる。
弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70は、可動弁枠部60をシール面に向く方向に押圧する昇降機構を構成している。
メインシリンダ(油圧発生部)701は、前述した第1〜4実施形態におけるメインシリンダ(油圧発生部)701とされる。
油圧駆動部(固定部)71は、中空部11に対して弁箱内面10Bよりも外側となるフレームの内部に埋め込まれた配置とされる。
伸縮ロッド(可動部)72は、流路H方向に沿って固定部71から第1開口部12aに近接する方向に伸長自在な配置とされる。
複数の弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70を設ける箇所は、3箇所以上が好ましい。
中心Oから見て、弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70の角度位置は、弁板付勢部80と弁枠付勢部90との角度位置と重ならないように構成される。
弁板付勢部80は、流路H方向視して可動弁枠部60と可動弁板部50とが重なる領域に複数配置される。
弁板付勢部80を設ける箇所は、3箇所以上が好ましく、互いに離間して設けられる。
図16は、弁体の中心Oから見て、3個の弁板付勢部80が同じ角度位置(120度)に配された構成例を示している。
弁板付勢部80を構成する保持バネは、例えば、スプリング、ゴム等とされる弾性部材で形成されている。
弁板付勢部80は、可動弁枠部60の動く往復方向B1,B2へ可動弁板部50を連動させる。
ガイドピン81は、可動弁板部50に形成された孔部50hに嵌合している。
ガイドピン81は、可動弁板部50と可動弁枠部60の位置規制を誘導する。
また、可動弁板部50と可動弁枠部60とが摺動した際にも、可動弁板部50および可動弁枠部60の姿勢が変化せずに平行移動を行うことができる。
この状態で、回転軸20を符号R1で示された方向(流路Hの方向に交差する方向)に回転させる。
この回転によって、可動弁部40は、流路Hが設けられていない中空部11とされる退避位置から、第1開口部12aに対応する位置とされる流路Hの弁閉位置に移動する。
可動弁枠部60が伸縮ロッド(可動部)72によって押圧されて、可動弁枠部60は、第1開口部12aに近接する方向に移動する。
可動弁枠部60の弁枠シールパッキン61が第1開口部12aの周囲に位置する弁箱内面10Aに密着される。
これにより、流路Hを閉鎖する(閉弁動作)。
弁枠付勢部90は、機械的な分離動作として、弁箱10の内面から可動弁枠部60を引き離す。
これにより、可動弁枠部60を弁箱内面10Aから引き離して、可動弁枠部60を退避させる。これにより、前記流路Hを開放する(解除動作)。
すると、回転軸20の回転に従って中立弁部30および可動弁部40も向きR2に回動する。
この解除動作と退避動作とにより、可動弁部40は上記弁開閉位置から上記退避位置に退避して弁開状態とする弁開動作が行われる。
図15〜図18には、可動弁部40(可動弁枠部60、可動弁板部50)が、弁箱10の何れの弁箱内面10A,10Bとも接していない状態を示す。
この状態を、弁体がFREEな状態と呼称する。
上述した弁箱付勢部(押しつけシリンダ)70の機能とは、可動弁枠部60を第1開口部12aに向けて移動させる機能である。
すると、伸縮ロッド(可動部)72の先端部72aが、図16に矢印F1で示すように、可動弁枠部60の下面60sbに当接する。これにより、図16に矢印F2で示すように、中立弁体5の可動弁枠部60は、弁箱内面10Aに向けて移動する。さらに、可動弁枠部60が移動して、弁枠シールパッキン61が弁箱内面10Aに接した状態が、閉弁位置の状態(閉弁状態)である。
同時に、可動弁板部50と可動弁枠部60とは、摺動シールパッキン52を介して摺動シール状態を維持する。
図20〜図23には、上記の閉弁動作により流路Hが閉鎖された状態を表す。
この状態を、正圧/差圧無の弁閉状態と呼称する。
つまり、正圧/差圧無の弁閉状態では、中立弁体5が第1開口部12aの周囲の弁箱内面10Aと接する。同時に、中立弁体5が第2開口部12bの周囲に位置する弁箱内面10Bとは接していない。
また、弁枠シールパッキン61が弁箱10の第1開口部12aの周囲の弁箱内面10A)と接した状態を維持する。
図25〜図27には、逆圧状態で流路Hが閉鎖された状態を表す。
この状態を、逆圧の弁閉状態と呼称する。
つまり、逆圧の弁閉状態では、中立弁体5が第1開口部12aの周囲の弁箱内面10Aと接した状態を保ちながら、第2開口部12bの周囲に位置する弁箱内面10Bにも接した状態である。
ここで、逆圧とは、閉弁状態から開弁状態の方向へ弁体に対して圧力が加わることである。
上述した弁板付勢部80の機能とは、可動弁板部50と可動弁枠部60とを、往復方向B1,B2(図25)に摺動しながら移動可能とする機能である。
このとき、可動弁枠部60と可動弁板部50の間は、摺動シールパッキン52を介してシール状態が維持される。
このとき、カウンタークッション51により、可動弁板部50における衝突による衝撃を緩和する。
往復方向B2の方向に中立弁体5が受けた力を、弁箱10の弁箱内面10B(裏側のボディ)で受けてもらう機構が、逆圧キャンセル機構である。
上述した弁枠付勢部90の機能とは、可動弁枠部60を中立弁部30に対して流路方向における位置が変更可能に接続する機能、および、可動弁枠部60を流路H方向における中央位置に向けて付勢する機能である。
701…メインシリンダ(油圧発生部)
702…油圧管
705…駆動部
705a…回転駆動軸
706…制御部(コントローラ)
707…電源
760,761,765…リードスイッチ(磁気検出部)
760a,761a…検出凹部
760b,761b…カバー部
763…スペーサ
764…軸位置マグネット
780…過圧防止部
781,781a…過圧防止流路
782…連通維持部
70…弁箱付勢部(押しつけシリンダ,付勢部)
71…油圧駆動部(固定部)
72…可動部(伸縮ロッド)
73…付勢部材(押しつけバネ)
5…弁体,中立弁体
10…弁箱
11…中空部
20…回転軸
21…回転駆動部
30…中立弁部
30a…円形部
40…可動弁部
50…可動弁板部
54…可動弁部(可動弁板部)
60…可動弁枠部
63…弁枠部
65…位置規制部
80…弁板付勢部(保持バネ)
81…ガイドピン
90…弁枠付勢部
100…仕切りバルブ
710…油圧シリンダ
711…シリンダ本体
711a,711b…端部
711c…フランジ部
711d…周溝
711e…ブシュ
711f,711g…Y形パツキン
712…ピストン
712a,712b…端部
713…油圧流路
714…油圧空間
720…付勢部材
721…内バネ
721a,721b…端部
722…外バネ
722a,722b…端部
730…シリンダ駆動部
731…駆動軸
731a,731b…端部
731c…ボールネジ
732a…内ネジ駆動ギア(ネジ駆動ギア)
732b…外ネジ駆動ギア(ネジ駆動ギア)
732d…外側ギア
733d,733e…駆動ギア
750…ケーシング
751…ケーシング筒
752…ケーシング蓋
753…後ケーシング
754…リング
754d…周溝
755…収納空間
756…後空間
757…溝
758…蓋部
Claims (7)
- 真空雰囲気とされるチャンバ内で駆動する可動部と、前記可動部を駆動する固定部とを有し、前記固定部に作動油圧を供給するメインシリンダを有する真空アクチュエータであって、
前記メインシリンダが、
内部に密閉された収納空間を有するケーシングと、
軸線方向に移動可能として前記ケーシングの前記収納空間に収納される有底筒状のシリンダ本体と、
一端側が前記ケーシングを貫通した状態で前記収納空間の内側に固定されるとともに他端側が前記シリンダ本体に同軸状に挿入されて相対移動可能とするピストンと、
前記シリンダ本体の内側と前記ピストンの他端面とで形成される油圧空間と、
前記ピストンの軸線に沿って内部を貫通し前記油圧空間を前記固定部に連通するための油圧流路と、
前記シリンダ本体の開口端部の径方向外向きに周設されたフランジ部と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されて前記フランジ部を前記油圧空間が収縮する方向に付勢する付勢部材と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されるとともに前記シリンダ本体に同軸状態として接続されて前記シリンダ本体を前記ピストンに対して軸線方向に相対移動可能とする駆動軸と、
駆動部によって前記駆動軸を駆動する駆動伝達部と、
を有し、
前記収納空間の内面には、前記油圧流路に連通されて、前記油圧流路が過剰圧力状態となった場合に前記収納空間に向けて過剰圧力を開放可能な過圧防止部が設けられる
ことを特徴とする真空アクチュエータ。 - 前記過圧防止部が、前記収納空間の前記フランジ部に対向する位置に露出して配置され、前記フランジ部が前記ケーシングの内面に当接した場合でも前記過圧防止部の表面が前記収納空間への連通状態を維持可能とする連通維持部が設けられる
ことを特徴とする請求項1記載の真空アクチュエータ。 - 前記過圧防止部が、前記ケーシングの厚さ方向の中側に位置する過圧防止流路により前記油圧流路に連通される
ことを特徴とする請求項1または2記載の真空アクチュエータ。 - 真空雰囲気とされるチャンバ内で駆動する可動部と、前記可動部を駆動する固定部とを有し、前記固定部に作動油圧を供給するメインシリンダを有する真空アクチュエータであって、
前記メインシリンダが、
内部に密閉された収納空間を有するケーシングと、
軸線方向に移動可能として前記ケーシングの前記収納空間に収納される有底筒状のシリンダ本体と、
一端側が前記ケーシングを貫通した状態で前記収納空間の内側に固定されるとともに他端側が前記シリンダ本体に同軸状に挿入されて相対移動可能とするピストンと、
前記シリンダ本体の内側と前記ピストンの他端面とで形成される油圧空間と、
前記ピストンの軸線に沿って内部を貫通し前記油圧空間を前記固定部に連通するための油圧流路と、
前記シリンダ本体の開口端部の径方向外向きに周設されたフランジ部と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されて前記フランジ部を前記油圧空間が収縮する方向に付勢する付勢部材と、
前記ケーシングの前記収納空間に収納されるとともに、一端側が前記シリンダ本体に同軸状態として接続されて前記シリンダ本体を前記ピストンに対して軸線方向に相対移動可能とする駆動軸と、
駆動部によって前記駆動軸を駆動する駆動伝達部と、
を有し、
前記駆動軸の他端側には、非磁性体とされるスペーサを介して軸位置マグネットが設けられ、前記収納空間の外側に配置された磁気検出部により、前記軸位置マグネットの軸方向位置を検出可能とされる
ことを特徴とする真空アクチュエータ。 - 前記磁気検出部が、前記駆動軸の伸長位置と縮退位置とに対応してこれらを検出可能な位置に設けられる
ことを特徴とする請求項4記載の真空アクチュエータ。 - ノーマルクローズ動作可能な仕切りバルブであって、
中空部と、
前記中空部を挟み互いに対向するように設けられて連通する流路となる第1開口部及び第2開口部とを有する弁箱と、
前記流路を開放および閉塞可能な弁体と、
前記弁体を前記中空部内における退避位置と弁開口遮蔽位置との間で回転可能に支持するとともに流路方向に延在する軸線を有する回転軸と、
前記弁体を回転駆動可能な回転駆動部と、
前記流路方向における位置を変更可能として前記弁体に設けられる可動弁部と、
前記弁箱に設けられて前記弁開口遮蔽位置の前記可動弁部を前記流路方向に移動してクローズする弁箱付勢部と、
前記弁箱付勢部を非圧縮性流体の給排により駆動する非圧縮性流体駆動部と、
を具備し、
前記弁箱付勢部および前記非圧縮性流体駆動部が、請求項1から5のいずれか記載の真空アクチュエータとされる
ことを特徴とする仕切りバルブ。 - 前記弁箱付勢部が複数設けられて、複数の前記弁箱付勢部に充填された作動油と前記油圧空間に充填された作動油の量に対して、前記収納空間の容積が等しいか大きくなるように設定される
ことを特徴とする請求項6記載の仕切りバルブ。
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JP2020183766A (ja) * | 2019-04-26 | 2020-11-12 | 株式会社アルバック | 油圧駆動システム、仕切りバルブ |
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JP7169237B2 (ja) | 2022-11-10 |
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