JP7164122B2 - 乾燥椎茸の製造方法及び機能性食品の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明を適用した乾燥椎茸の製造方法の一例である製造方法(第1の実施の形態)は以下の工程を有している。なお、以下に示す製造方法は、一例に過ぎず、本発明の内容は以下に限定されるものではない。
(2)乾燥椎茸を水蒸気式加湿器に供給して、次の設定条件で乾燥椎茸を加湿する。
湿度条件:40~98%RH、温度条件:5~80℃、加湿時間:5分~24時間。
(3)加湿した椎茸を転圧ローラーで圧搾し、乾燥椎茸の厚みを均一にする。
(4)圧搾した椎茸を切断機で3mm幅にカットする。
(5)カットした椎茸を温風乾燥機に供給して熱風をあて、次の設定条件で乾燥椎茸を乾燥させる。
温度条件:50~80℃、乾燥時間:3分~1時間。
また、乾燥後の椎茸は、水分含有率13%以下となる。
本発明では、本発明を適用した乾燥椎茸の製造方法の他の例(第2の実施の形態)として、以下の構成も採用しうる。
本発明では、本発明を適用した乾燥椎茸の製造方法の更なる他の例(第3の実施の形態)として、以下の構成も採用しうる。
本発明を適用した乾燥椎茸の製造方法の一例である製造方法(第1の実施の形態)により製造した乾燥椎茸の実施例及び比較例の試料を作成し、GABAの含有量を測定した。
上述した、第1の実施の形態における製造方法の工程(1)~(5)により製造した乾燥椎茸を実施例1とした。また、未処理の原料となる椎茸を比較例1とした。また、上述した製造方法の工程(1)~(5)につき、(5)の乾燥する工程を行わずに製造したもの(乾燥無し)を比較例2とした。さらに、上述した製造方法の工程(1)~(5)につき、(2)の加湿する工程を行わずに製造したもの(加湿無し)を比較例3とした。これらの実施例1及び比較例1~3について、GABAの含有量を測定した。GABAの含有量の測定方法は以下のとおりである。
比較例2(加湿して、乾燥する工程を含まない試料)については、粉砕した試料10gに10%スルホサリチル酸100mLを加えて、ワーリングブレンダーを用いて均一化し、水酸化ナトリウムによりpHを約2.3に調整した後、純水を加えて全量を250mLとした。次に試料を遠心分離(2330×g、15分)して、得られた上清をフィルター(0.45μm)でろ過して、GABA分析用試料とした。
また、実施例1、比較例1及び比較例3(乾燥する工程を含む試料)については、粉砕した試料3.0gに10%スルホサリチル酸30mLを加えて30分攪拌した。攪拌後の試料について、水酸化ナトリウムによりpHを約2.3に調整した後、純水を加えて全量を50mLとした。その後の遠心分離、フィルターろ過を比較例2と同様に行い、GABA分析用試料とした。全自動アミノ酸分析機(日本電子(株)JLC-500/V2)により、試料中のGABAを定量した。
本発明を適用した乾燥椎茸の製造方法の他の例である製造方法(第2の実施の形態)をベースに製造した乾燥椎茸の実施例の試料を作成し、GABAの含有量を測定した。
本発明の第2の実施の形態において、上記(2)の水蒸気式加湿器による加湿を行った後、加湿した椎茸を一定時間静置した。静置した時間により、静置時間:0分(実施例2)、静置時間:1時間(実施例3)、静置時間:2時間(実施例4)、静置時間:4時間(実施例5)、静置時間:6時間(実施例6)とした。各実施例の試料を乾燥機(設定温度:60度、乾燥時間:30分)にかけ、乾燥後の試料のGABAの含有量を測定した。なお、GABAの測定方法は、上記の実施例1で説明した方法と同じ方法により測定した。各実施例のGABAの測定結果を表1に示す。
本発明を適用した乾燥椎茸の製造方法の他の例である製造方法(第3の実施の形態)をベースに製造した乾燥椎茸の実施例の試料を作成し、GABAの含有量を測定した。
本発明の第3の実施の形態において、水を噴霧する形式の加湿器で加湿を行った後、加湿した椎茸を一定時間静置した。静置した時間により、静置時間:0分(実施例7)、静置時間:30分(実施例8)、静置時間:1時間(実施例9)、静置時間:2時間(実施例10)、静置時間:4時間(実施例11)、静置時間:6時間(実施例12)、静置時間:24時間(実施例13)とした。各実施例の試料を乾燥機(設定温度:60度、乾燥時間:30分)にかけ、乾燥後の試料のGABAの含有量を測定した。なお、GABAの測定方法は、上記の実施例1で説明した方法と同じ方法により測定した。各実施例のGABAの測定結果を図2及び表2に示す。
Claims (13)
- 乾燥椎茸の子実体を加湿する加湿工程と、
加湿した前記子実体を乾燥する乾燥工程と、
前記加湿工程に伴い、水分が前記子実体に吸水され、同子実体の内部の酵素反応が進む時間を担保する酵素反応担保工程を備える
乾燥椎茸の製造方法。 - 前記酵素反応担保工程は、前記加湿工程の終了後から24時間の範囲内で同子実体の内部の酵素反応が進む時間を担保する
請求項1に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記加湿工程は、前記子実体に、水を噴霧して加湿し、
前記酵素反応担保工程は、前記加湿工程の終了後から1時間~同終了後から4時間の範囲内で同子実体の内部の酵素反応が進む時間を担保する
請求項2に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記加湿工程は、前記子実体に、水を噴霧して加湿し、
前記酵素反応担保工程は、前記加湿工程の終了後から4時間~同終了後から18時間の範囲内で同子実体の内部の酵素反応が進む時間を担保する
請求項2に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記加湿工程は、前記子実体を、水蒸気雰囲気下で加湿し、
前記酵素反応担保工程は、前記加湿工程の終了後から6時間の範囲内で同子実体の内部の酵素反応が進む時間を担保する
請求項2に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記酵素反応担保工程は、前記加湿工程で、前記子実体に水分が付与されたタイミングから進行する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記酵素反応担保工程の後に、前記子実体を切断する切断工程を備える
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記乾燥工程を経た前記子実体のγ―アミノ酪酸の含有量が1.0mg/g以上である
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記乾燥工程を経た前記子実体の水分含有率が13%以下である
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記加湿工程は、5~80℃の温度範囲で行う
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8または請求項9に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記加湿工程は、40~98%RHの湿度範囲で行う
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 前記乾燥工程は、50~80℃の温度範囲で行う
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10または請求項11に記載の乾燥椎茸の製造方法。 - 請求項1~12のいずれかに記載の乾燥椎茸の製造方法で製造した乾燥椎茸を含む機能性食品の製造方法。
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