JP7162041B2 - 電動ユニット及び移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、電動ユニット及び移動体に関する。
特許文献1には、除熱流路の径を供給側流路の径よりも大きくすることによって、除熱流路内の液体冷媒による除熱量をより増大させる技術が記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2008-219960号公報
本発明の第1の態様においては、電動ユニットが提供される。電動ユニットは、回転電機を備える。回転電機は、ロータを備える。回転電機は、ステータを備える。ロータは、ロータシャフトを備える。ロータは、第1端面板を備える。ロータは、第2端面板を備える。ロータは、ロータシャフトの外周に固着されたロータコアを備える。ロータは、磁石を備える。ロータは、第1端面板と第2端面板との間に配置される。第1端面板及び第2端面板は、ロータシャフトから外径方向に延伸する溝をそれぞれ有する。回転電機と隣接して、ロータシャフトと同一の軸を有する変速機が設けられる。第2端面板は、変速機側に配置される。第1端面板は、ロータにおいて第2端面板が設けられた側とは反対側に配置される。ロータシャフトは、ロータシャフト内から第1端面板の溝と通じる第1孔を有する。ロータシャフトは、ロータシャフト内から第2端面板の溝と通じる第2孔を有する。ロータシャフトは、変速機に通じる第3孔を有する。ロータコアは、ロータコア孔を少なくとも一つ以上内部に有する。ロータコア孔は、第1端面板の溝及び第2端面板の溝と通じている。回転電機を流れる冷媒は、第1端面板側からロータシャフト内に供給され、第1孔から第1端面板の溝、ロータコア孔、第2端面板の溝を通り、第2孔を経て3孔に流通する。ロータシャフトの回転軸から第1孔のロータシャフトの内側の開口までの距離は、回転軸から第2孔のロータシャフト内部の開口までの距離よりも短い。
回転軸からロータシャフトの内側の第2孔までの距離は、回転軸からロータシャフトの内側の第3孔の開口までの距離よりも短くてよい。
ロータコアは、磁石の近傍を通過する第1ロータコア孔と、第1ロータコア孔より径方向内側に設けられた第2ロータコア孔とを有してよい。第1端面板及び第2端面板の溝は、第1ロータコア孔及び第2ロータコア孔に通じてよい。
ロータは、磁石埋め込み型(IPM)ロータであってよい。
本発明の第2の態様においては、移動体が提供される。移動体は、上記の電動システムを備えてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一実施例に係る電動システム8の側断面を模式的に示す図である。 図1の回転電機10の一部を拡大して示す。 第1端面板50の模式的な平面図である。 第1端面板50の模式的な断面図である。 ロータコア42の一断面を模式的に示す。 図1の回転電機10の一部を拡大して示す。 回転電機10の変形例としての回転電機410の断面を示す。 第1端面板50の変形例としての第1端面板550の模式的な断面図を示す。 移動体600のブロック構成を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施例に係る電動システム8の側断面を模式的に示す図である。電動システム8は、車両の電動システムとして適用される。電動システム8は、ハウジング12と、回転電機10と、変速機60と、軸受80、軸受81、軸受82、軸受83及び軸受84と、ディファレンシャル装置92と、オイルタンク5と、冷媒供給機6と、冷却装置7とを備える。変速機60は、回転電機10と隣接して配置される。ハウジング12は、回転電機10、変速機60、軸受80、軸受81、軸受82、軸受83、軸受84、ディファレンシャル装置92、車軸90及び車軸91の少なくとも一部を収容する。
変速機60は、回転電機10の駆動回転を減速する。ディファレンシャル装置92は、変速機60の出力を左右の車軸90及び車軸91に分配する。
回転電機10は、例えば同期電動機である。回転電機10は、ステータ20と、ロータ40とを備える。ロータ40は、ロータコア42と、ロータシャフト30と、第1端面板50と、第2端面板51とを備える。
ステータ20は、ロータ40の径方向外側に配置される。ステータ20は、ロータ40の径方向外側に空隙を介して対向するように配置されている。ステータ20は、ステータコア21と、ステータコア21の内側に配置される複数のステータコイルを形成する巻線24とを備える。
ロータ40は、回転軸Cを中心に回転する。ロータコア42は、ロータシャフト30の外周に固着される。ロータシャフト30は、ロータコア42と一体に回転する。ロータシャフト30は、ロータシャフト30の中心軸が回転軸Cと一致するようにロータコア42に固定される。ロータシャフト30は、内部空間を持つ中空状のシャフトである。車軸90はロータシャフト30内の空間に挿通される。
ロータ40は、磁石埋め込み型(IPM)のロータである。磁石はロータコア42内に固着される。ロータ40は、第1端面板50と第2端面板51との間に配置される。第2端面板51は、ロータ40において変速機60側に配置される。第1端面板50は、ロータ40において第2端面板51が設けられた側とは反対側に配置される。第1端面板50及び第2端面板51は、ロータコア42と一体に回転する。
軸受80及び軸受81は、ロータシャフト30を回転可能に支持する。軸受80は第1端面板50に対向する位置に設けられる。軸受81は第2端面板51に対向する位置に設けられる。
変速機60は、ロータシャフト30と同一の軸を有する。変速機60は、遊星歯車式変速機である。変速機60は、リングギヤ61と、複数のプラネタリギヤ62と、プラネタリキャリア63と、サンギヤ64と、リングギヤ65と、複数のプラネタリギヤ66と、プラネタリキャリア67とを備える。リングギヤ61及びサンギヤ64は、ハウジング12の内側に固定される。
プラネタリギヤ62はサンギヤ38と噛み合う。プラネタリキャリア63は、プラネタリギヤ62を支持する。プラネタリキャリア63は、軸受82を介してハウジング12に回転可能に支持されている。リングギヤ61は、プラネタリギヤ62の外周側と噛み合う。
プラネタリギヤ66は、プラネタリキャリア63の回転によって回転軸Cを中心に回転するサンギヤ64と噛み合う。プラネタリキャリア67は、プラネタリギヤ66を支持する。リングギヤ65は、プラネタリギヤ66の外周側と噛み合う。サンギヤ38から回転電機10の駆動力が入力され、変速機60によって減速された駆動力がプラネタリキャリア67を通して出力される。
ディファレンシャル装置92は、ディファレンシャルケース93と、ピニオンピン94と、一対のピニオン95a及びピニオン95bと、一対のサイドギヤ96a及びサイドギヤ96bとを備える。
ディファレンシャルケース93は、軸受84を介してハウジング12に回転可能に支持されている。ディファレンシャルケース93の外側面には、変速機60のプラネタリキャリア67が結合されている。プラネタリキャリア67とディファレンシャルケース93は例えばボルト結合等によって結合される。プラネタリキャリア67とディファレンシャルケース93は一体に形成されてもよい。
ピニオンピン94は、ディファレンシャルケース93の内面側に突設される。ピニオン95a及びピニオン95bは、ディファレンシャルケース93にピニオンピン94を介して回転自在に支持される。サイドギヤ96a及びサイドギヤ96bは、ディファレンシャルケース93内においてピニオン95a及び95bと噛み合う。
サイドギヤ96aは車軸90に結合され、サイドギヤ96bは車軸91に結合される。車軸90は左右の車輪の一方に結合され、車軸91は左右の車輪の他方に結合される。車軸90及び車軸91は回転軸Cと同軸に配置されている。車軸90は、ロータシャフト30の内部空間を通過してハウジング12外に延出する。
回転電機10を流れる冷媒は、タンク5から供給される。冷媒供給機6は例えばポンプである。冷媒は例えば油である。冷媒は電動システム8の冷却媒体及び電動システム8の潤滑剤としても機能し得る。冷媒供給機6は、タンク5に貯留される冷媒を冷却装置7に供給する。冷却装置7は、冷媒供給機6を通じて供給される冷媒をハウジングに設けられた冷媒通路13に供給する。冷媒は、冷媒通路13を通じて、車軸90とロータシャフト30の内の空間に供給される。冷媒は、冷媒供給機6によって第1端面板50側からロータシャフト30内に供給される。
ロータシャフト30は、第1孔31と、第2孔32と、第3孔33とを備える。第1孔31、第2孔32及び第3孔33は、ロータシャフト30の内部と外部とを連通する孔である。第1孔31、第2孔32及び第3孔33は、冷媒が通流する孔である。
第1端面板50は、ロータシャフト30から外径方向に延伸する溝100を有する。第2端面板51は、ロータシャフト30から外径方向に延伸する溝101を有する。ロータシャフト30の第1孔31は、ロータシャフト30内から第1端面板の溝100と通じる。第2孔32は、ロータシャフト30内から第2端面板51の溝101と通じる。第3孔33は、変速機60に通じる。
ロータコア42は、第1ロータコア孔41を備える。ロータコア42孔は、第1端面板50の溝100及び第2端面板51の溝101と通じている。第1ロータコア孔41は、ロータ40の外面近傍を通過する。
ロータシャフト30内に供給された冷媒は、第1孔31から第1端面板50の溝100、ロータコア42孔、第2端面板51の溝101を通り、第2孔32を経て第3孔33に向けて流通する。第3孔33から流出した冷媒は、変速機60に供給される。変速機60に供給された冷媒は、変速機60を潤滑した後、一部がタンク5に回収される。変速機60に供給された冷媒の一部はディファレンシャル装置92に供給されてディファレンシャル装置92を潤滑した後、タンク5に回収される。冷媒は、ロータシャフト30の回転力、変速機60の回転力、ディファレンシャルケース93の回転力のいずれかによって掻き上げられてタンク5に連通する回収経路を経てタンク5に回収されてよい。
図2は、図1の回転電機10の一部を拡大して示す。回転軸Cから第1孔31のロータシャフト30の内側の開口までの距離をrとする。回転軸Cから第2孔32のロータシャフト30内部の開口までの距離をrとする。回転軸Cから第3孔33のロータシャフト30の内側の開口までの距離をrとする。また、回転軸Cから第1ロータコア孔41の外周までの距離をroutとする。
ロータ40が回転することによって、溝100及び第1孔31の領域には遠心圧力が生じる。溝100及び第1孔31の外周に生じる遠心圧力P1は、P1=ρω/2(rout -r )によって表される。ここで、ρは冷媒の密度であり、ωはロータ40の回転角速度である。
同様に、ロータ40が回転することによって、溝101及び第2孔32の領域と、第3孔33の領域にも遠心圧力が生じる。溝101及び第2孔32の外周における遠心圧力P2は、P2=ρω/2(rout -r )によって表される。
図1及び図2に示されるように、rはrよりも短い。そのため、P1はP2より高くなる。したがって、第1孔31から第2孔32に向けて冷媒が流れ易くなる。また、第3孔33においては、rはrより長い。したがって、第2孔32から第3孔33に向けて冷媒が流れ易くなる。これにより、ロータ40の回転によって、冷媒を第1孔31から、溝100、第1ロータコア孔41、溝101、第2孔32、第3孔33を通って変速機60へと流れ易くなる。
溝100及び第1孔31の領域から溝101及び第2孔32の領域までの間の管路抵抗をΔp12として、P1>P2+Δp12を満たす場合、溝100及び第1孔31の領域の冷媒に圧力を加えなくても、ロータ40の回転力によって冷媒は第1孔31から第2孔32まで流れる。また、r>rを満たす場合、溝101及び第2孔32の領域の冷媒に圧力を加えなくても、ロータ40の回転力によって冷媒は第2孔32から第3孔33まで流れる。そのため、少なくともP1>P2+Δp12が満たされるようにr1、r2及び管路抵抗をΔp12及びロータ40の回転角速度を設計し、第1孔31の周囲に冷媒溜まりが形成されるようにすれば、冷媒は第1孔31から第3孔33へと自然に流れて、変速機60に冷媒を提供することができる。
なお、差圧P1-P2が管路抵抗以下であるときは、冷媒が第1孔31から第3孔33に自然には流れにくくなる場合がある。しかし、本実施形態によれば、ロータ40の回転力によってP1-P2が発生するように設計されているので、冷媒を流すために必要な圧力を少なくとも低減することができる。
図3は、第1端面板50の模式的な平面図である。図4は、第1端面板50の模式的な断面図である。図4は、図3のAA断面を示す。
第1端面板50は、複数の第1凹部200と、複数の第2凹部210と、複数の第3凹部220とを備える。第1凹部200は、径方向に延伸する凹部である。第1凹部は、溝100を形成する凹部である。第2凹部210は、回転軸Cに対して周方向に延伸する凹部である。第2凹部210は、第1ロータコア孔41に連通する溝である。第3凹部220は、第2凹部210より径方向内側に位置する凹部である。第3凹部220については後述する。
なお、第2端面板51は、第1端面板50と同一の構造を備える。そのため、第2端面板51の構造については説明を省略する。
図5は、ロータコア42の一断面を模式的に示す。図5において、回転軸Cに沿って見た場合の第1端面板50の第1凹部200、第2凹部210、第3凹部220の外郭を示す線を点線で示す。
ロータコア42は、第1ロータコア孔41を含む複数の第1ロータコア孔と、第2ロータコア孔43を含む複数の第2ロータコア孔とを備える。ロータコア42は、第1端面板50と第2端面板51との間に複数の電磁鋼板を積層することによって形成される。ロータコア42を形成する複数の電磁鋼板の各々には、第回転軸C方向に見た場合に第1凹部200に重なる複数の貫通孔と、回転軸C方向に見た場合に第2凹部210に重なる複数の貫通孔と、回転軸C方向に見た場合に第3凹部220に重なる複数の貫通孔とが形成されている。第1ロータコア孔41を含む複数の第1ロータコア孔は、第2凹部210に重なる貫通孔及び第1凹部200に重なる複数の貫通孔によって形成される。また、第2ロータコア孔43を含む複数の第22ロータコア孔は、第3凹部220に重なる複数の貫通孔によって形成される。なお、複数の第2ロータコア孔はロータコア42の肉抜き部として機能する。
冷媒は、ロータシャフト30の第1孔31から第1端面板50の内周側から、第1端面板50に対向して設けられた電磁鋼板と第1端面板50との間の隙間を通じてロータコア42に流入する。そして、冷媒は、第1端面板50に対向する電磁鋼板と第1端面板50の第1凹部200との間の空間(溝100)を通流して、一部は第1端面板50に対向する電磁鋼板と第1端面板50の第1凹部200との間の空間に流入し、その一部は第1端面板50に対向する電磁鋼板と第1端面板50の第2凹部210との間の空間に流入する。そして、冷媒は第1ロータコア孔41を通じて第2端面板51へと流入する。また、第1孔31からロータコア42に流入した冷媒の一部は、第1端面板50に対向する電磁鋼板と第1端面板50の第3凹部220との間の空間に流入し、第2ロータコア孔43を通じて第2端面板51に流入する。なお、第2端面板51において、冷媒は第1端面板50における流れとは逆方向に流れて第2孔32へと流出する。
図6は、図1の回転電機10の一部を拡大して示す。図6は、第1端面板50が図3に示すBBに沿って切断した場合の模式的な断面図である。第2ロータコア孔43は、回転軸C方向に見た場合に第3凹部220に重なる複数の貫通孔によって形成される。
このように、ロータコア42は、ロータコア内42の磁石の近傍を通過する複数の第1ロータコア孔41と、第1ロータコア孔41より径方向内側に設けられた第2ロータコア孔43とを有する。複数の第1ロータコア孔41のうちの少なくとも一部は、ロータコア42内の磁石より径方向外側に配置されてよく、複数の第1ロータコア孔41のうちの他の一部は、ロータコア42内の磁石より径方向内側に配置されてよい。
以上に説明したように、第1端面板50の溝100及び第2端面板51の溝101は、第1ロータコア孔41及び第2ロータコア孔43に通じる。第2ロータコア孔43は第1ロータコア孔41より径方向内側に形成されているので、遠心圧力によって、冷媒に含まれる軽い空気は冷媒より内周側に移動する。これにより、第2ロータコア孔43によって冷媒中に含まれる気泡の多くが除去され、冷媒が第1ロータコア孔41を流れ易くなる。これにより、ロータコア42内の磁石の冷却効果が高まる。また、本実施形態によれば、ロータコア42は複数の第1ロータコア孔41及び複数のロータコア42を備えるので、ロータコア内の磁石の近傍と、ロータコア42の肉抜き部に冷媒が流れるようにすることができる。これにより、ロータコア42の冷却性能を高めることができる。特に、ロータ40のようなIPM構造のロータの場合、複数の第1ロータコア孔41によって、ロータコア42の内の磁石の近傍(磁石の径方向外側及び径方向内側)を冷却するようにことができる。そのため、ロータコア内の磁石を効果的に冷却することができる。
なお、第1端面板50においては、冷媒は、径方向外側に移動するにつれて例えば溝100からロータ40の回転方向に加速させる。そのため、ロータ40は第1端面板50において冷媒にエネルギーを与える。一方、第2端面板51おいては、冷媒は径方向内側に移動するにつれて例えば溝101により減速されて溝101にエネルギーを与える。そのため、第1端面板50で冷媒に与えた回転エネルギーを、第2端面板51で回収することができる。そのため、第2端面板51側から冷媒をロータコア42の外部に直接流出させる場合に比べて、エネルギーの損失を低減することができる。
上述した電動システム8において、冷媒供給機6を備えない形態を採用してよい。例えばロータ40の回転力によって冷媒を循環させる十分な差圧を提供できる場合、冷媒供給機6を備えない形態を採用してよい。
図7は、回転電機10の変形例としての回転電機410の断面を示す。図7は、図1の回転電機10に対応する断面である。回転電機410において、回転電機10と同じ構成要素には同じ符号が付されている。回転電機410において、ロータシャフト30の内部空間には車軸90が挿通されない。回転電機410は、主として、ロータシャフト30の内周に接するプラグ490を備える点で、回転電機10と異なる。
プラグ490の外周は、ロータシャフト30の内周の全周にわたって接している。プラグ490によって、ロータシャフト30内に移動した冷媒がロータシャフト30内で回転軸C方向に沿って第1端面板50側から第2端面板51側へと移動することを抑制することができるので、ロータシャフト30内に移動した冷媒を第1孔31を通じて第1端面板50に移動させることができる。なお、プラグ490は中空部を備えてよい。ロータシャフト30が回転している場合、冷媒は遠心力によってロータシャフト30の内周に移動する。そのため、プラグ490の外周がロータシャフト30の内周の全周にわたって接していれば、ロータシャフト30内の冷媒が第1端面板50側から第2端面板51に向けて移動することを抑制することができる。
図8は、第1端面板50の変形例としての第1端面板550の模式的な断面図を示す。図8は、図4に対応する断面図である。ロータコア42は、第1端面板550の面540に当接する。第1端面板550は、回転軸C方向にロータコア42が設置される面とは反対方向に突出する部分を備える。具体的には、第1端面板550は、面540に形成された凹部500を備える。冷媒が通流する溝510は、凹部500によって形成される。具体的には、冷媒は、ロータコア42と凹部500によって形成される空間を通流する。凹部500は、第1端面板550を形成する板状の部材をプレス加工することによって形成されてよい。
以上に説明したロータコア42の変形例として、ロータコアの外周面に磁石が固着される表面磁石型(SPM)ロータを採用してもよい。
図9は、移動体600のブロック構成を示す。移動体600は、例えば車両である。移動体600は、例えば電気自動車である。移動体600は、蓄電モジュール680と、インバータ610と、制御装置630と、電動システム8と、車軸90及び91と、車輪640a~dとを備える。車軸90及び車軸91は、それぞれ車輪640a及び車輪640bに駆動力を伝達する。
蓄電モジュール680は、電動システム8の回転電機10の電源として、インバータ610によって回転電機10に電力供給を行う。移動体600の減速の際には回転電機10が減速エネルギーを電力に変換し、蓄電モジュール680が、回生された発電電力を蓄電する。制御装置630は、回転電機10、インバータ610及び蓄電モジュール680を制御する。
なお、移動体600は、蓄電モジュール680を備える車両の一例である。車両は、ハイブリッド電気自動車等であってよい。車両は、鞍乗型車両であってよい。車両は輸送機器の一例である。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
5 タンク
6 冷媒供給機
7 冷却装置
8 電動システム
10 回転電機
12 ハウジング
13 冷媒通路
20 ステータ
21 ステータコア
24 巻線
30 ロータシャフト
31 第1孔
32 第2孔
33 第3孔
38 サンギヤ
40 ロータ
42 ロータコア
41 第1ロータコア孔
43 第2ロータコア孔
50 第1端面板
51 第2端面板
60 変速機
61 リングギヤ
62 プラネタリギヤ
63 プラネタリキャリア
64 サンギヤ
65 リングギヤ
66 プラネタリギヤ
67 プラネタリキャリア
80 軸受
81 軸受
82 軸受
83 軸受
84 軸受
90、91 車軸
92 ディファレンシャル装置
93 ディファレンシャルケース
94 ピニオンピン
95 ピニオン
96a、96b サイドギヤ
100、101 溝
200 第1凹部
210 第2凹部
220 第3凹部
410 回転電機
490 プラグ
500 凹部
510 溝
540 面
550 第1端面板
600 移動体
610 インバータ
630 制御装置
640 車輪
680 蓄電モジュール

Claims (5)

  1. 回転電機を備え、
    前記回転電機は、
    ロータと
    ステータと
    を備え、
    前記ロータは、
    ロータシャフトと、
    第1端面板と、
    第2端面板と、
    前記ロータシャフトの外周に固着されたロータコアと、
    磁石と
    を備え、
    前記ロータは、前記第1端面板と第2端面板との間に配置され、
    前記第1端面板及び前記第2端面板は、前記ロータシャフトから外径方向に延伸する溝をそれぞれ有し、
    前記回転電機と隣接して、前記ロータシャフトと同一の軸を有する変速機が設けられ、
    前記第2端面板は、前記変速機側に配置され、
    前記第1端面板は、前記ロータにおいて前記第2端面板が設けられた側とは反対側に配置され、
    前記ロータシャフトは、
    前記ロータシャフト内から前記第1端面板の前記溝と通じる第1孔と、
    前記ロータシャフト内から前記第2端面板の前記溝と通じる第2孔と、
    前記変速機に通じる第3孔と
    を有し、
    前記ロータコアは、ロータコア孔を少なくとも一つ以上内部に有し、
    前記ロータコア孔は、前記第1端面板の前記溝及び前記第2端面板の前記溝と通じており、
    前記回転電機を流れる冷媒は、前記第1端面板側から前記ロータシャフト内に供給され、前記第1孔から前記第1端面板の前記溝、前記ロータコア孔、前記第2端面板の前記溝を通り、前記第2孔を経て前記第3孔に流通し、
    前記ロータシャフトの回転軸から前記第1孔の前記ロータシャフトの内側の開口までの距離は、前記回転軸から前記第2孔の前記ロータシャフト内部の開口までの距離よりも短い
    電動ユニット。
  2. 前記回転軸から前記ロータシャフトの内側の前記第2孔までの距離は、前記回転軸から前記ロータシャフトの内側の前記第3孔の開口までの距離よりも短い
    請求項1に記載の電動ユニット。
  3. 前記ロータコアは、前記磁石の近傍を通過する第1ロータコア孔と、前記第1ロータコア孔より径方向内側に設けられた第2ロータコア孔とを有し、
    前記第1端面板及び前記第2端面板の前記溝は、前記第1ロータコア孔及び前記第2ロータコア孔に通じる
    請求項1又は2に記載の電動ユニット。
  4. 前記ロータは、磁石埋め込み型(IPM)ロータである
    請求項1から3のいずれか一項に記載の電動ユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電動ユニットを備える移動体。
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