JP7161386B2 - 化粧方法 - Google Patents
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Description
1.経年劣化した既存壁面に対し、下塗材及び上塗材を順に塗付する化粧方法であって、
上記既存壁面は、表面に凹凸模様を有し、既存被膜を備えたものであり、
上記下塗材は、非水系溶剤(A)、樹脂成分(B)、及び増粘剤(C)を含み、
上記非水系溶剤(A)は、アニリン点12~70℃の非水系溶剤を含み、
上記樹脂成分(B)は、1種または2種以上の化合物からなり、当該化合物のうち少なくとも1種は反応性シリル基を有する化合物であり、
上記樹脂成分(B)の固形分は、上記下塗材中に25~75重量%であり、
上記下塗材は、顔料を含まない
ことを特徴とする化粧方法。
2.上記樹脂成分(B)は、1種または2種以上の化合物からなり、
当該化合物のうち、少なくとも1種は重量平均分子量10000~150000の樹脂であることを特徴とする1.記載の化粧方法。
3.上記既存壁面は、表面に凹凸模様を有し、既存被膜を備えた複数の板状壁材によって構成されたものである1.または2.に記載の化粧方法。
板状壁材どうしの連結部にはシーリング材または乾式目地材が充填されていてもよい。この場合、複数の板状壁材は、連結部を介して併設され、板状壁材どうしの間には、連結部が設けられる。連結部の幅は、好ましくは3~20mm(より好ましくは5~15mm)程度である。この連結部に、シーリング材または乾式目地材が充填される。
シーリング材の充填方法としては、特に限定されず、例えば、ガンやへら等による公知の方法を採用することができる。
(1)樹脂成分(B)が2種以上の化合物からなり、当該化合物のうち、少なくとも1種は反応性シリル基を有する水酸基含有樹脂であり、少なくとも1種はポリイソシアネート化合物である態様。
(2)樹脂成分(B)が3種以上の化合物からなり、当該化合物のうち、少なくとも1種は水酸基含有樹脂であり、少なくとも1種はポリイソシアネート化合物であり、
少なくとも1種は反応性シリル基を有する化合物である態様。
<式>数平均官能基数=(数平均分子量×NCO含有量(%)/100)/42
RO(Si(OR)2O)nR+(n+1)H2O→nSiO2+(2n+2)ROH
(Rはアルキル基を示す。nは整数。)
という反応式で表される。本発明におけるSiO2換算は、この反応式をもとに残るシリカ成分の量を換算したものである。
下塗材の塗付け量は、既存壁面の表面形状、使用する塗装器具等に応じて適宜設定すればよいが、好ましくは0.03~0.5kg/m2、より好ましくは0.05~0.3kg/m2である。樹脂成分(B)の固形分が上述の条件を満たす限り、塗装時には非水系溶剤を用いて下塗材を適宜希釈することもできる。
上塗材の塗付け量は、既存壁面の表面形状、上塗材の種類や塗装器具の種類等に応じて適宜設定すればよいが、好ましくは0.05~0.5kg/m2、より好ましくは0.1~0.4kg/m2である。塗装時には、必要に応じ上塗材を適宜希釈することもできる。
非水分散型アクリルポリオール{水酸基価50KOHmg/g、重量平均分子量70000、ガラス転移温度38℃、固形分50重量%、媒体:ミネラルスピリット(アニリン点42℃)}、アマイドワックス、ソルベントナフサ(アニリン点13℃)、及びシリコーン系消泡剤を含む主剤と、
ポリイソシアネート化合物(1,6-ジイソシアナトヘキサン誘導体、数平均官能基数2.2、固形分100重量%)、テトラアルコキシシラン化合物(テトラメトキシシラン縮合物のイソブチルアルコール変性物)、及びミネラルスピリットを含む硬化剤との混合物(NCO/OH比1.0)。
下塗材における樹脂成分の固形分:38重量%、反応性シリル基を有する化合物の比率:3重量%(SiO2換算)、全非水系溶剤中のミネラルスピリット比率:80重量%・ソルベントナフサ比率:20重量%、増粘剤比率:樹脂成分の固形分100重量部に対し1重量部、顔料体積濃度:0%。
非水分散型アクリルポリオール(同上)、アマイドワックス、ソルベントナフサ(同上)、及びシリコーン系消泡剤を含む主剤と、
ポリイソシアネート化合物(同上)、テトラアルコキシシラン化合物(同上)、及びミネラルスピリット(同上)を含む硬化剤との混合物(NCO/OH比1.0)。
下塗材における樹脂成分の固形分:45重量%、反応性シリル基を有する化合物の比率:3重量%(SiO2換算)、全非水系溶剤中のミネラルスピリット比率:80重量%・ソルベントナフサ比率:20重量%、増粘剤比率:樹脂成分の固形分100重量部に対し1重量部、顔料体積濃度:0%。
可溶型アクリルポリオール{水酸基価50KOHmg/g、重量平均分子量20000、ガラス転移温度36℃、固形分50重量%、媒体:ミネラルスピリット(アニリン点42℃)}、アマイドワックス、ソルベントナフサ(同上)、及びシリコーン系消泡剤を含む主剤と、
ポリイソシアネート化合物(同上)、テトラアルコキシシラン化合物(同上)、及びミネラルスピリット(同上)を含む硬化剤との混合物(NCO/OH比1.0)。
下塗材における樹脂成分の固形分:38重量%、反応性シリル基を有する化合物の比率:3重量%(SiO2換算)、全非水系溶剤中のミネラルスピリット比率:80重量%・ソルベントナフサ比率:20重量%、増粘剤比率:樹脂成分の固形分100重量部に対し1重量部、顔料体積濃度:0%。
可溶型アクリルポリオール(同上)、アマイドワックス、ソルベントナフサ(同上)、及びシリコーン系消泡剤を含む主剤と、
ポリイソシアネート化合物(同上)、テトラアルコキシシラン化合物(同上)、及びミネラルスピリット(同上)を含む硬化剤との混合物(NCO/OH比1.0)。
下塗材における樹脂成分の固形分:23重量%、反応性シリル基を有する化合物の比率:3重量%(SiO2換算)、全非水系溶剤中のミネラルスピリット比率:80重量%・ソルベントナフサ比率:20重量%、増粘剤比率:樹脂成分の固形分100重量部に対し1重量部、顔料体積濃度:0%。
可溶型アクリルポリオール(同上)、重質炭酸カルシウム、アマイドワックス、ソルベントナフサ(同上)、及びシリコーン系消泡剤を含む主剤と、
ポリイソシアネート化合物(同上)、テトラアルコキシシラン化合物(同上)、及びミネラルスピリット(同上)を含む硬化剤との混合物(NCO/OH比1.0)。
下塗材における樹脂成分の固形分:16重量%、反応性シリル基を有する化合物の比率:3重量%(SiO2換算)、全非水系溶剤中のミネラルスピリット比率:80重量%・ソルベントナフサ比率:20重量%、増粘剤比率:樹脂成分の固形分100重量部に対し1重量部、顔料体積濃度:52%。
可溶型アクリルシリコン樹脂{重量平均分子量60000、ガラス転移温度35℃、固形分50重量%、媒体:ミネラルスピリット(アニリン点42℃)}、アマイドワックス、ミネラルスピリット(同上)、及びシリコーン系消泡剤を含む主剤と、
有機錫化合物、及びミネラルスピリット(同上)を含む硬化剤との混合物。
下塗材における樹脂成分の固形分:40重量%、反応性シリル基を有する化合物の比率:1重量%(SiO2換算)、全非水系溶剤中のミネラルスピリット比率:100重量%、増粘剤比率:樹脂成分の固形分100重量部に対し1重量部、顔料体積濃度:0%。
可溶型アクリルシリコン樹脂(同上)、アマイドワックス、ミネラルスピリット(同上)、及びシリコーン系消泡剤を含む主剤と、
有機錫化合物、及びミネラルスピリット(同上)を含む硬化剤との混合物。
下塗材における樹脂成分の固形分:22重量%、反応性シリル基を有する化合物の比率:1重量%(SiO2換算)、全非水系溶剤中のミネラルスピリット比率:100重量%、増粘剤比率:樹脂成分の固形分100重量部に対し1重量部、顔料体積濃度:0%。
既存壁面として、屋外曝露により劣化した窯業系サイディングボート(表面にタイル目地調の凸部と凹部(目地)、凸部にはさらに不定形の凹凸模様を有し、最表層塗膜として無機質クリヤー被膜を有するもの)を用意した。この既存壁面の全面に対し、下塗材を塗付け量0.1kg/m2にてスプレー塗装し、3時間乾燥後、上塗材(淡褐色アクリルシリコン樹脂塗料)を塗付け量0.2kg/m2にてスプレー塗装し、7日間乾燥養生することにより、試験体を作製した。なお、塗装ないし養生の工程は、すべて標準状態(気温23℃、相対湿度50%)下で行った。
・仕上り性
上記方法で作製した試験体について、その仕上り外観を目視にて確認した。評価は、既存壁面の凹凸模様が活かされているものを「○」、そうでないものを「×」として行った。
上記方法で作製した試験体について、凹凸模様の各部位の被膜にカッターナイフでクロスカットを入れ、このクロスカット部分にテープを貼り付けて剥ぐことにより密着性を評価した。評価は、どの部位でも剥れが認められなかったものを「A」、概ね良好であったが一部剥れが認められたものを「B」、剥れが多く認められたものを「C」として行った。
上記試験で使用した下塗材と、その試験結果を表1に示す。実施例1~4では、概ね良好な結果が得られた。
Claims (3)
- 経年劣化した既存壁面に対し、下塗材及び上塗材を順に塗付する化粧方法であって、
上記既存壁面は、表面に凹凸模様を有し、既存被膜を備えたものであり、
上記下塗材は、非水系溶剤(A)、樹脂成分(B)、及び増粘剤(C)を含み、
上記非水系溶剤(A)は、アニリン点12~70℃の非水系溶剤を含み、
上記樹脂成分(B)は、1種または2種以上の化合物からなり、当該化合物のうち少なくとも1種は反応性シリル基を有する化合物であり、
上記樹脂成分(B)の固形分は、上記下塗材中に25~75重量%であり、
上記下塗材は、顔料を含まない
ことを特徴とする化粧方法。 - 上記樹脂成分(B)は、1種または2種以上の化合物からなり、
当該化合物のうち、少なくとも1種は重量平均分子量10000~150000の樹脂であることを特徴とする請求項1記載の化粧方法。 - 上記既存壁面は、表面に凹凸模様を有し、既存被膜を備えた複数の板状壁材によって構成されたものである請求項1または2に記載の化粧方法。
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