JP7159600B2 - 車両制御装置、インタフェース装置、およびコンピュータ - Google Patents

車両制御装置、インタフェース装置、およびコンピュータ Download PDF

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Description

本開示は、車両の走行状態を制御するように構成された車両制御装置、車両内の機器と運転者とのやり取りに用いられるインタフェース装置、およびコンピュータに関する。
下記の特許文献1に記載の車両制御装置では、経路追従や先行車追従する運転支援システムや、現在位置から目的地まで自動走行する自動運転システムにおいて、車両の制御に対する将来の信頼度を予測し、将来の信頼度が閾値未満の場合に運転者に対して介入操作を要求する技術が提案されている。
特開2016-030513号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の車両制御装置では、交通量が多く、交差点など様々な道路形状が存在する上、自動車だけでなく自転車や歩行者が行きかう一般道では、多くの状況で信頼度が低下し、頻繁に介入操作の要求が発生することが予想され、自動運転の機能が殆ど発揮できない虞がある。
本開示は、車両の走行状態を制御するように構成された車両制御装置において、一般道において自動運転の機能を十分発揮できるよう、不必要な介入操作を抑制しつつ、安全な運用ができる車両制御装置を提供する事を目的としている。
本開示の一態様による車両制御装置は、走行制御部(113:S2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34)と、通知出力部(114:S2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34)と、応答受付部(115:S9,S14,S19,S22,S27,S31)と、選択設定部(113:S4,S5,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S32,S33)と、を備える。
走行制御部は、車両の自動運転についての制御内容を設定し、該制御内容に従って車両を制御するように構成される。通知出力部は、制御内容を車両の運転者に通知するための出力を行うように構成される。
応答受付部は、通知に対する運転者の応答を受け付けるように構成される。選択設定部は、応答に応じて、走行制御部に制御内容を継続させるか、或いは走行制御部に他の制御内容を設定させるか、を選択して設定するように構成される。
このような構成によれば、運転者は現在の制御内容を継続させるか、他の制御内容に変更するかを選択するだけでよく、選択結果に拘わらず自動運転を継続することができる。よって、運転者による自動運転に対する介入操作を極力抑制しつつ、運転者に制御内容を選択させることで自動運転を安全な運用にすることができる。この結果、車両制御装置は一般道において自動運転の機能を十分発揮することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態の自動運転システムの構成の一例を示すブロック図である。 一般道における交差点に進入し、右折する様子を示す概略図である。 第1実施形態の出力装置及び入力装置の具体的な一例となる装置の設置場所を示す図である。 複数のランプを備える出力装置の構成例を示す説明図である。 第1実施形態の出力装置の具体的な一例であるLED表示器の意味を示す一覧である。 第1実施形態の自動運転制御処理の一例を示すフローチャート(その1)である。 第1実施形態の自動運転制御処理の一例を示すフローチャート(その2)である。 第1実施形態の自動運転制御処理の一例を示すフローチャート(その3)である。 一般道における交差点に進入し、右折する様子を示す概略図である。 一般道における直進路を走行し、前方の路肩に駐車している車両を回避して走行する様子を示す概略図である 第1実施形態の変形例その3における自動運転制御処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の自動運転システムの構成の一例を示すブロック図である。
以下に、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す第1実施形態の自動運転システム1Aは、図2に示す例において交差点200を走行しようとしている車両201に搭載される。図2は自動運転で走行している車両201が交差点200に進入して、右折しようとしている様を示しており、矢印201Xは車両201が交差点200を右折する軌跡を示している。
また、交差点200には、車両201に対する信号機203が備えられており、車両201が交差点200に進入して、右折しようと交差点200の手前から信号機203を直視している時に、この信号機203が赤信号である場合に交差点200の入り口で停車する停止線204が道路上に描かれている。更に、交差点200には対向車202が存在し、矢印202Xに示す軌跡を走行、すなわち直進しようとしている様を示している。なお、対向車とは、車両の進路に対向する車両、すなわち、自車レーンに隣接する車両において自車に向かって走行する車両を表す。
ここで、車両201Aは車両201が信号機203の赤信号により、停止線204で停止する場合の位置を示しており、信号機203の青信号で交差点200の入り口を通り過ぎる、もしくは信号機203の赤信号で停止線204で停止、すなわち車両201Aの位置で停止している状態から発進し、入り口を通り過ぎる様を車両201Bで示している。
そして、車両201が交差点200に進入し、対向車202をやり過ごすため等、交差点200内で停止する場合の位置を車両201Cで示しており、車両201が停止線204を超えて進入し、車両201Cの位置に停車せずにそのまま走行、もしくは車両201Cの位置で停車している状態から発進するなどして、車両201Cの位置を通り過ぎる様を車両201Dで示している。
また、右折先の道路には横断歩道205が存在し、この横断歩道205を渡ろうとしている歩行者206が存在している場合、車両201が右折して、歩行者206の存在により横断歩道手前で停車する位置を車両201Eで示している。そして車両201が交差点200の右折を完了し、そのまま直進しようとしている様を車両201Fで示している。
図1に示す自動運転システム1Aは、自動運転制御ECU(Electronic Control Unit)101、周辺物体センサ102、周辺認識カメラ103、自車位置センサ104、道路情報記憶部105、出力装置106、入力装置107、駆動力制御ECU108、制動力制御ECU109、操舵制御ECU110、ナビゲーションシステム111を備える。自動運転制御ECUと駆動力制御ECU108と制動力制御ECU109と操舵制御ECU110とナビゲーションシステム111とは、車載ネットワーク112を介して接続される。
周辺物体センサ102は、自動運転制御に用いるための車両周囲の状況を検出する。本開示の第1の実施形態においては、周辺物体センサ102は、先行車、隣接レーン走行車、対向車、進入車など周辺の走行車両の他、停止車両、落下物等の走行の障害物、停止物及び歩行者といった様々な周辺物の存在、位置、大きさ、距離等を検出する。周辺物体センサ102は、具体的にはレーザーレーダーセンサ、ミリ波センサ、超音波センサ等が該当する。
周辺認識カメラ103は、車両周囲を撮像して画像を取得する。そして、周辺認識カメラ103は、撮像した画像から周辺物体センサ102が検出するような周辺物の存在、位置、大きさ、距離等を検出するだけでなく、走行しているレーンの左右の白線の存在とその位置や、信号機の状態、交通標識を検出する。
自車位置センサ104は、現在の自車位置を検出するためのセンサで、具体的にはグローバル・ポジショニング・システム(GPS)やジャイロセンサ等が該当する。そして、これらの測位信号と、周辺認識カメラ103で撮像し、その撮像した画像を処理することで検出した白線位置と、道路情報記憶部105から読み出した道路情報などから、どのレーンを走行しているかも含めた詳細かつ正確な自車位置が検出される。
道路情報記憶部105は、車両が走行予定の道路に関する詳細な道路情報等を記憶する。道路情報は、例えば、レーン数、レーン幅、各レーンの中心座標、カーブ曲率、車線数、車線幅、停止線位置、信号機位置等を含む。
出力装置106は、具体的には、LED等のランプやディスプレイ等の表示装置や、スピーカ等の音声出力装置が該当する。第1実施形態では、図3、図4に示すLED表示器301を出力装置106として適用する。
LED表示器301は青色LED302と赤色LED303の2つのLEDを備え、これらが点灯もしくは点滅、消灯の組み合わせで自動運転システムが認識、判断、実行している事項を表現する。第1実施形態における、LEDの状態と自動運転システムが認識、判断、実行している内容の対応を図5に示す。但し、図5は自動運転実行中であることを前提としており、自動運転を実行していない場合は、青色LED302と赤色LED303共に消灯とする。なお、LED表示器301は図3に示す通りメーター上部の運転車から良く見える位置に設置されるものとする。
入力装置107は、運転者が操作するスイッチである。第1実施形態では、図3に示すスイッチレバー305を出力装置107として適用する。スイッチレバー305はニュートラルの状態から手前と奥に動作する3ウェイのモーメンタリスイッチであり、奥側にONした時は「発進、走行の承認」を意味し、手前側にONした時は「走行を否認し、停止する」を意味する。なお、スイッチレバー305の操作結果を示す信号は、自動運転ECU101の入力処理部115に対して出力され、入力処理部115がこの信号を認識するように構成される。
駆動力制御ECU108は、エンジンなど車両の駆動力を発生するアクチュエータを制御する電子制御装置である。通常の運転者が運転を行うときには、運転者のアクセルペダルの操作量に応じて駆動力制御ECU108がエンジンを制御し、所望の駆動力が発生する。一方、駆動力制御ECU108は、自動運転を行う場合は、自動運転制御ECU101で演算された要求駆動力が車載ネットワーク112を介して駆動力制御ECU108に送信され、駆動力制御ECU108は受信した要求駆動力を達成するようエンジンを制御する。なお、本システム1Aが自動運転を行うか、運転者による手動運転を行うか、或いは加減速のみを自動とする半自動運転を行うか、等については、周知のスイッチやペダル等を運転者が操作することによって選択的に切り換え可能に構成される。
制動力制御ECU109は、車両の制動力を発生するブレーキアクチュエータを制御する電子制御装置である。運転者が通常の手動運転を行うときには、運転者のブレーキペダルの操作量に応じて制動力制御ECU109はブレーキアクチュエータを制御し、所望の制動力が発生する。一方、自動運転を行う場合は、自動運転制御ECU101で演算された要求制動力が車載ネットワーク112を介して制動力制御ECU109に送信され、制動力制御ECU109は受信した要求制動力を達成するようエンジンを制御する。
操舵制御ECU110は、車両の操舵トルクを発生するモータを制御する電子制御装置である。通常の運転者が運転を行うときには、運転者のステアリングハンドルの操作に応じて操舵制御ECU110はモータを制御して、ステアリング操作に対するアシストトルクを発生させることで、運転者が少量の力でステアリングを操作でき、車両の操舵を実現する。一方、自動運転を行う場合は、自動運転制御ECU101で演算された要求操舵角が車載ネットワーク112を介して操舵制御ECU110に送信され、操舵制御ECU110は受信した要求操舵角を達成するよう、通常、運転者のステアリング操作に対してアシストトルクを発生させるモータを制御することで操舵を行う。
ナビゲーションシステム111は、運転者が目的地を設定することで現在地から目的地までの経路を地図上で示し、更に経路に従って走行するための運転予告、例えば、次の交差点を右折あるいは左折せよとの提案を運転者に対し、ディスプレイなどの画面や音声で行うシステム装置である。ナビゲーションシステム111で選定された経路情報は車載ネットワーク112を自動運転制御ECU101に送信され、自動運転制御ECU101は受信し経路を追従して走行するよう制御を行う。
自動運転制御ECU101は、図示しない中央処理装置(CPU)と、例えば、RAM又はROM等の半導体メモリ(以下、メモリ)と、を有するマイクロコンピュータを備える。自動運転制御ECU101の各機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、非遷移的実体的記録媒体とは、記録媒体のうちの電磁波を除く意味である。また、自動運転制御ECU101は、1つのマイクロコンピュータを備えてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えてもよい。
自動運転制御ECU101は、図1に示すように、自動運転制御部113、出力処理部114及び入力処理部115を備える。自動運転制御ECU101に含まれる各部の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現されてもよい。
自動運転制御部113は、車両が自動で目的地に向けて走行することを実現する。詳細には、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102、周辺認識カメラ103、自車位置センサ104、道路情報記憶部105、ナビゲーションシステム111の各情報の他、車載ネットワーク112を介して他のECUが検知、算出した、例えば車速といった車両情報等を取得する。そして、自動運転制御部113は、目的地に向かって車両が走行するために、数m~数百m程度の直近の経路と、その経路に沿って走行する目標車両運動を演算し、その目標車両運動を実現するための目標駆動力、目標制動力、目標操舵角を演算する。
さらに、自動運転制御部113は、演算した目標駆動力、目標制動力、目標操舵角を要求値として、車載ネットワーク112を介して、駆動力制御ECU108と制動力制御ECU109と操舵制御ECU110とにそれぞれ要求値を送信し、駆動力制御ECU108と制動力制御ECU109と操舵制御ECU110とは、それぞれ受信した要求値を達成するよう制御を実施して、自動運転制御部113で演算された目標車両運動を実現する。すなわち目的地に向かって車両が自動で走行する。
出力処理部114は、自動運転制御部113で認識した「交差点」等といった特異な走行道路において、同じく自動運転制御部113で演算した「止まる」や発進も含む「走る」といった目標車両運動の概略的な内容を出力装置106、第1実施形態ではLED表示器301に表示する制御を行う。
入力処理部115は、運転者が入力装置107、第1実施形態ではスイッチレバー305を操作した結果を読み取り、それを自動運転制御部113に引き渡し、自動運転制御部113は、その入力、すなわち運転者の判断を、交差点などの特異な道路における自動走行制御に反映させる。
[1-2.処理の概要]
次に、自動運転システム1Aが行う自動走行の概要について説明する。
まず、運転者がナビゲーションシステム111に目的地を設定することで、ナビゲーションシステム111は現在地から目的地までの経路を生成する。そして、ナビゲーションシステム111は生成した経路情報は車載ネットワーク112を自動運転制御ECU101に送信する。
自動運転制御ECU101に実装されている自動運転制御部113は、ナビゲーションシステム111から車載ネットワーク112を介して受信した経路情報を基に、道路情報記憶部105から、車両が走行する予定の道路の詳細情報、レーン数、レーン幅、各レーンの中心座標、カーブ曲率、車線数、車線幅、停止線位置、信号機位置等を読み出し、更に、自車位置センサ104から、現在の自車位置座標を読み出し、更に、周辺認識カメラ103で撮像し、その撮像した画像を処理して検出した白線位置などから、車両が、どの道路の、どのレーン内にある座標に位置して走行しているかと言った詳細かつ正確な自車位置を演算するとともに、その位置から走行するレーン及び直近の経路、例えば、すぐ先に交差点があり、目的地に向かうためにその交差点を右折する経路情報をナビゲーションシステム111から受け取っていたら、交差点を右折する経路、例えば、右折専用レーンがある交差点ならば、右折専用レーンに移動して交差点を右折する経路が設定される。
更に、自動運転制御部113では、設定した経路を辿る車両の運動軌跡を設定する。運動軌跡とは車両の現在位置から数秒後に車両が移動する軌跡を示しており、周辺に何もなければ、設定した経路に沿った運動軌跡が設定されるが、例えば、周辺物体センサ102により、路肩に停止している車両などの障害物が検出された場合、それを避けるような運動軌跡が設定される。
そして、更に、自動運転制御部113では、ナビゲーションシステム111や道路情報記憶部105から道路の制限速度情報を読み出し、その制限速度の範囲内で、設定した運動軌跡を安全に走行する速度計画を演算する。ここで、例えば、ナビゲーションシステム111からの経路情報と、道路情報記憶部105からの詳細情報で、すぐ先に交差点があり、信号機の存在を確認出来た場合、周辺認識カメラ103で撮像された画像を処理することで信号機の状態を検出し、信号機が青であれば、徐行して交差点に進入できるよう減速する、赤であれば同じく道路情報記憶部105からの詳細情報により検出される停止位置に停車できるよう減速すると言った速度計画が設定される。これら設定された運動軌跡と速度計画は、目標車両運動に該当する。
そして、自動運転制御部113では、設定された目標車両運動を実現する目標駆動力、目標制動力、目標操舵角を演算し、これらを要求値として、車載ネットワーク112を介してそれぞれ駆動力制御ECU108と制動力制御ECU109と操舵制御ECU110に送信し、駆動力制御ECU108と制動力制御ECU109と操舵制御ECU110はそれぞれ受信した要求値を達成するよう制御を行うことで、自動走行を実現する。
[1-3.処理]
次に、自動運転システム1Aにより実現される、不必要な介入操作を防止しつつ、安全に自動運転を運用するための処理について、図6~図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、S1で、自動運転制御部113は、自車、すなわち車両201の座標位置の算出と、目的地に向かうための走行経路の設定等を行い、更に、現在地の先に右折すべき交差点200の存在の抽出と、現在値からその交差点200までの距離を演算する。そして、その距離が相当離れている場合、例えば、数百m以上離れていれば、S2へ処理を移行する。
S2で、自動運転制御部113は、運動軌跡、速度計画、すなわち目標車両運動が演算される。この時の速度計画は基本的に道路の法定速度で一定に走行するような内容に設定される。また、自動運転制御部113は、現在走行中の道路に交差点などがある特異な状況ではなく、道なりの道路を走行している状態であることを判定し、この結果に基づき、出力処理部114は、出力装置106、本実施形態ではLED表示器301の表示を制御する。この時は、青色LED302と赤色LED303共に消灯となるよう制御する。そして、自動運転制御部113は、設定された目標車両運動を実現する目標駆動力、目標制動力、目標操舵角を演算し、その目標値を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動が実現される。
なお、S1で、現在値から交差点200までの距離が近く、例えば、百数十m以上ぐらいの距離で、周辺認識カメラ103で撮像された画像に基づき、自動運転制御部113が信号機203の状態を検出可能な位置にあり、そのまま走行して交差点200に進入して右折する経路が設定されている状況の場合、S3へ処理を移行する。
S3で、自動運転制御部113は、周辺認識カメラ103で撮像された画像に基づき、信号機203の状態を検出し、青信号を検出したら、S4へ処理を移行する。
S4で、自動運転制御部113は、交差点200に向かって減速して徐行して進むような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、交差点という特異な道路の手前を走行し、減速し、徐行しようとしているが、そのまま走行し続けるという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。そして、設定された目標車両運動を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動が実現される。
一方、S3において、自動運転制御部113が、黄信号もしくは赤信号を検出したら、S5へ処理を移行する。
S5で、自動運転制御部113は、交差点200の入り口にある停止線204に減速して停止するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、交差点という特異な道路の入り口の停止線に停止するという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点滅とするよう制御する。そして、設定された目標車両運動を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動が実現される。
また、S1で、車両201の現在位置が、交差点200の入口、すなわち、車両201Aの位置付近にあった時、S6へ処理を移行する。
処理S5により、車両201が停止線204に停止、すなわち車両201Aの位置で停止していた場合、S6で、自動運転制御部113は、自身で設定した目標車両運動や車速などの車両情報などから、車両状態として停止している判断すると、S7へ処理を移行する。
S7で、自動運転制御部113は、周辺認識カメラ103で撮像された画像に基づき、信号機203の状態を検出し、赤信号を検出したら、S8へ処理を移行する。
S8で、自動運転制御部113は、そのまま停止するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、交差点という特異な道路の手前の停止線でそのまま停止し続けるという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点灯とするよう制御する。
そして、設定された目標車両運動を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動、すなわちそのまま停車するよう制御される。なお、自動運転制御部113は、車両を停止させる際には、スイッチレバー305の操作に拘わらず、停車を継続するように制御することで、より安全側の制御を行う。ここで、安全側の制御とは、複数の自動運転の制御内容のうちの、より車両の速度を低下させる側の制御を表す。
一方、S7において、自動運転制御部113が、青信号を検出したら、S9へ処理を移行する。
S9で、入力処理部115は、運転者が入力装置107、第1実施形態ではスイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305が奥側にON,すなわち「発進、走行の承認」操作が行われなかったと判断した場合、S10へ処理を移行する。
S10で、自動運転制御部113は、そのまま停止するような目標車両運動が演算される。但し、交差点という特異な道路の手前の停止線で停止している状況において、S7にて、信号機203の状態が青信号であることが検出されたことにより、自動運転制御部113は、発進しても良いという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点滅、赤色LED303を消灯とするよう制御する。そして、自動運転システム1Aは、設定した目標車両運動、すなわちそのまま停車するよう制御する。
通常、信号機203が青信号に変わった直後に、運転者が直ぐにスイッチレバー305を「発進、走行の承認」に操作することはないので、このS10の処理が実施され、運転者はLED表示器301の青色LED302の点滅を確認し、システムが発進可能状態であることを認識できる。
一方、S9で、自動運転制御部113が、「発進、走行の承認」操作が行われたと判断した場合、S11へ処理を移行する。
S11で、自動運転制御部113は、停止した状態から発進し、徐行しながら交差点を右折するために交差点中央部に進む、すなわち車両位置201Cを目指して、軌跡201Xを辿るような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、発進して、そのまま徐行を行うという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。そして、自動運転システム1Aは、設定した目標車両運動を実現するよう制御する。
通常、信号機203が青信号に変わり、運転者が、S10の処理による青色LED302の点滅でシステムが発進可能状態であることを認識し、スイッチレバー305を「発進、走行の承認」に操作することで、このS11の処理が実施され、車両が発進する。
処理S4により、車両201が停止線204に停止せず、徐行で交差点に進入してきた、もしくは、処理S11により、停止線204、すなわち車両201Aの位置で停止している車両201が発進した等、車両201Aもしくは車両201Bの位置の周辺を徐行している場合、S6で、自動運転制御部113は、自身で設定した目標車両運動や車速などの車両情報などから、車両状態として走行している判断すると、S12へ処理を移行する。
S12で、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102により対向車202が検出された場合、S13へ処理を移行する。
S13で、自動運転制御部113は、交差点200の中央、車両201Cの位置に、軌跡201Xを辿るよう、徐行状態から更に減速して停止するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、交差点という特異な道路の中で停止するという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点滅とするよう制御する。そして、設定された目標車両運動を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動が実現される。
一方、S12で、自動運転制御部113は、対向車が検出されなかった場合、S14へ処理を移行する。
S14で、入力処理部115は、スイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305が「発進、走行の承認」操作が行われなかったと判断した場合、S13へ処理を移行し、車両201は車両201Cの位置に、軌跡201Xを辿って停止するよう減速するとともに、LED表示器301の表示が、青色LED302消灯、赤色LED303点滅となる。本実施例において、これは対向車の有無にかかわらず、交差点を右折する時は、交差点中央、本実施例では車両201Cの位置で一旦停止を基本的に行うことを意味している。
一方、S14で、自動運転制御部113が、スイッチレバー305が「発進、走行の承認」操作が行われたと判断した場合、S15へ処理を移行する。
S15で、自動運転制御部113は、交差点200の中央、車両201Cの位置に停止することなく、通り過ぎるよう、そのまま軌跡201Xを辿って徐行するような目標車両運動を演算する。この時、自動運転制御部113は、そのまま徐行して走行をし続けるという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
そして、自動運転システム1Aは、設定した目標車両運動、軌跡201Xを辿るような徐行を継続して車両201Cの位置を通り過ぎるよう車両運動を制御する。これは、車両が交差点を右折しようとする際、本実施例では、基本的に交差点中央で一旦停止するように制御する。
しかし、運転者の目視確認で対向車などは全くなく、一旦停止せずにそのまま徐行して進んでも全く問題ないと運転者が判断した時は、運転者による操作で、一旦停止せずに、そのまま右折するよう走行できることを意味する。但し、対向車が存在し、システムが検出した場合、S12とS13の処理により、車両201は交差点内の車両201Cの位置に一旦停止するので、運転者が誤って、「発進、走行の承認」の操作を行っても、車両201は交差点の車両201Cの位置を通り過ぎて走ることは無い。
すなわち、本処理では、対向車が存在する場合に、S14の処理を省略してS13に移行することで、交差点の車両201Cの位置を通り過ぎることがないように制御し、より安全側の制御を行う。
一方、S1で、車両201の現在位置が、交差点200の中、すなわち、車両201Cの位置にあった時、S16へ処理を移行する。
処理S13により、車両201が車両201Cの位置で停止していた場合、S16で、自動運転制御部113は、自身で設定した目標車両運動や車速などの車両情報などから、車両状態として停止している判断すると、S17へ処理を移行する。
S17で、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により周辺の障害物、例えば対向車202や、横断歩道205を渡ろうとしている歩行者206を検出した場合、S18へ処理を移行する。
S18で、自動運転制御部113は、そのまま停止するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、交差点という特異な道路の中でそのまま停止し続けるという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点灯とするよう制御する。そして、設定された目標車両運動を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動、すなわちそのまま停車するよう制御される。
一方、S17で、自動運転制御部113は、何も障害物を検知しなかった場合、S19へ処理を移行する。
S19で、入力処理部115は、スイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305が「発進、走行の承認」操作が行われなかったと判断した場合、S20へ処理を移行する。
S20で、自動運転制御部113は、そのまま停止するような目標車両運動が演算される。但し、交差点という特異な道路の中で停止している状況において、S17にて、走行するに当たって何も障害物が検出されなかったことにより、自動運転制御部113は、発進しても良いという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点滅、赤色LED303を消灯とするよう制御する。そして、自動運転システム1Aは、設定した目標車両運動、すなわちそのまま停車するよう制御する。
一方、S19で、自動運転制御部113が、スイッチレバー305が「発進、走行の承認」操作が行われたと判断した場合、S21へ処理を移行する。
S21で、自動運転制御部113は、停止した状態から発進し、交差点200を右折するため、軌跡201Xを辿るような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、発進して、そのまま徐行を行うという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
そして、自動運転システム1Aは、設定した目標車両運動を実現するよう制御する。すなわち、車両が交差点を右折しようと、交差点内で一旦停止している状況において、対向車等の走行にとって障害物となる物が検知された場合は、そのまま停車し、検知されなくなった段階で運転者にその旨が通知され、運転者の承認の下、発進する。一方、システムが障害物などを検知している場合は、運転者が発進の承認をしても発進はしない。
処理S15により、車両201が交差点200中央、車両201Cの位置で一時停止せず、そのまま交差点200を右折しようと徐行している、もしくは、処理S21により、車両201Cの位置で停止している車両201が発進した等、車両201Cもしくは車両201Dの位置の周辺を徐行している場合、S16で、自動運転制御部113は、自身で設定した目標車両運動や車速などの車両情報などから、車両状態として走行している判断すると、S22へ処理を移行する。
S22で、入力処理部115は、スイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305が「走行を否認し、停止する」操作が行われなかったと判断した場合、S23へ処理を移行する。
S23で、自動運転制御部113は、S15の処理もしくはS21の処理により、交差点中央、車両201Cあるいは車両201D付近を、軌跡201Xを辿って、徐行しながら右折しているという走行をそのまま継続するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、そのまま徐行して走行をし続けるという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
一方、S22で、自動運転制御部113が、スイッチレバー305が「走行を否認し、停止する」操作が行われたと判断した場合、S18へ処理を移行し、車両201は、その場、すなわち車両201Cもしくは車両201Dの付近位置に、停止するとともに、LED表示器301の表示が、青色LED302消灯、赤色LED303点灯となる。これは急な状況変化、例えば、右折先の道路に、少し前までは確認出来なかった人や自転車が現れた等を運転者が確認し、右折を取り止めた状況を示している。再発進は、S16、S17、S19、S21の処理によって行われる。
一方、S1で、車両201の現在位置が、交差点200を右折し、右折先道路の入り口、すなわち、車両201Eの位置付近にあった時、S24へ処理を移行する。
処理S23により、車両201が徐行していた場合、S24で、自動運転制御部113は、自身で設定した目標車両運動や車速などの車両情報などから、車両状態として走行している判断すると、S25へ処理を移行する。
S25で、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により、障害物、例えば、横断歩道205を渡ろうとしている歩行者206を検出した場合、S26へ処理を移行する。
S26で、自動運転制御部113は、その場、すなわち、車両201E付近の位置に停止するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、交差点を右折し、右折した先の道路の入り口で一時停止するという特異な道路内で一時停止するという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点滅し、停止した段階で点灯とするよう制御する。そして、設定された目標車両運動を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動、すなわち徐行状態から直ぐに停車するよう制御される。
一方、S25で、自動運転制御部113は、何も障害物を検知しなかった場合、S27へ処理を移行する。
S27で、入力処理部115は、スイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305が「走行を否認し、停止する」操作が行われなかったと判断した場合、S28へ処理を移行する。
S28で、自動運転制御部113は、S23の処理により、交差点200を右折し、右折先道路の入り口、すなわち、車両201Eの位置付近を、軌跡201Xを辿って、徐行し、右折先の道路をそのまま直進するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、そのまま徐行して走行をし続けるという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
一方、S27で、自動運転制御部113が、スイッチレバー305が「走行を否認し、停止する」操作が行われたと判断した場合、S26へ処理を移行し、車両201はその場、すなわち、車両201E付近の位置に停止するような目標車両運動が演算されるとともに、LED表示器301の表示が、青色LED302消灯、赤色LED303点灯となる。これは、例えば、右折先の道路入口の横断歩道205を渡ろうとする歩行者206を、自動運転制御部113が、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103から検出できず、障害物なしと判定したが、運転者の目視確認により、歩行者206を認知して、車両を停止させるような状況における、操作、処理を意味している。
処理S26により、車両201が車両201Eの位置付近で停止していた場合、S24で、自動運転制御部113は、自身で設定した目標車両運動や車速などの車両情報などから、車両状態として停止している判断すると、S29へ処理を移行する。
S29で、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により周辺の障害物、例えば、横断歩道205を渡ろうとしている歩行者206を検出した場合、S30へ処理を移行する。
S30で、自動運転制御部113は、そのまま停止するような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、交差点を右折し、右折した先の道路の入り口で一時停止するという特異な道路内で一時停止するという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点灯とするよう制御する。そして、設定された目標車両運動を実現するよう自動運転システム1Aが車両運動を制御し、設定した目標車両運動、すなわちそのまま停車するよう制御される。
一方、S29で、自動運転制御部113は、何も障害物を検知しなかった場合、S31へ処理を移行する。
S31で、入力処理部115は、スイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305が「発進、走行の承認」操作が行われなかったと判断した場合、S32へ処理を移行する。
S32で、自動運転制御部113は、そのまま停止するような目標車両運動が演算される。但し、交差点を右折し、右折した先の道路の入り口という特異な道路の中で停止している状況において、S29にて、走行するに当たって何も障害物が検出されなかったことにより、自動運転制御部113は、発進しても良いという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点滅、赤色LED303を消灯とするよう制御する。そして、自動運転システム1Aは、設定した目標車両運動、すなわちそのまま停車するよう制御する。
一方、S31で、自動運転制御部113が、スイッチレバー305が「発進、走行の承認」操作が行われたと判断した場合、S33へ処理を移行する。
S33で、自動運転制御部113は、停止した状態から発進し、交差点200を右折し、右折した先の道路を直進するため、軌跡201Xを辿るような目標車両運動が演算される。この時、自動運転制御部113は、発進して、そのまま徐行を行うという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
そして、自動運転システム1Aは、設定した目標車両運動を実現するよう制御する。すなわち、車両が交差点を右折した先の道路の入り口で一旦停止している状況において、歩行者等の走行にとって障害物となる物が検知された場合は、そのまま停車し、検知されなくなった段階で運転者にその旨が通知され、運転者の承認の下、発進する。一方、システムが歩行者など障害物を検知している場合は、運転者が発進の承認をしても発進はしない。
一方、S1で、車両201の現在位置が、交差点200の右折を完了し、右折先道路を直進、すなわち、車両201Fの位置付近にあった時、S34へ処理を移行する。
S34で、自動運転制御部113は、道路に沿って法定速度一定で走行するような目標車両運動が演算される。また、自動運転制御部113は、現在走行中の道路が交差点などがある特異な状況ではなく、道なりの道路を走行している状態であることを判定し、この結果に基づき、出力処理部114は、出力装置106、本実施形態ではLED表示器301の表示を制御する。この時は、青色LED302と赤色LED303共に消灯となるよう制御する。
[1-4.第1実施形態による効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)自動運転システム1Aは、自動運転制御ECU101の機能として、自動運転制御部113と、出力処理部114と、入力処理部115と、を備える。
自動運転制御部113は、車両の自動運転についての制御内容を設定し、該制御内容に従って車両を制御するように構成される。出力処理部114は、制御内容を車両の運転者に通知するための出力を行うように構成される。
入力処理部115は、通知に対する運転者の応答を受け付けるように構成される。自動運転制御部113は、応答に応じて、自動運転制御部113による制御内容を継続させるか、或いは自動運転制御部113に他の制御内容を設定させるか、を選択して設定するように構成される。
このような構成によれば、運転者は現在の制御内容を継続させるか、他の制御内容に変更するかを選択するだけでよく、選択結果に拘わらず自動運転を継続することができる。よって、運転者による自動運転に対する介入操作を極力抑制しつつ、運転者に制御内容を選択させることで自動運転を安全な運用にすることができる。この結果、自動運転システム1Aは一般道において自動運転の機能を十分発揮することができる。
(1b)上記の自動運転システム1Aにおいて出力処理部114は、通知する内容を、特異な道路を走行しようとしている状況の中で、
(1) 走行する
(2) 停止している
(3) 停止している状態から発進できると判断している
(4) 走行している状態から停止しようとしている
とする。なお、特異な道路とは、交差点など、周辺状況によっては、制限速度で走行していた状況から、一時停止や徐行など車両の運動内容を変化させるような状況が高い確率で発生するような道路上の地点を意味する。
その特異な道路を走行しようとしている状況の中で、例えば、出力処理部によって運転者に「(1)走行する」が通知された時に、運転者の最終判断で停止させようとする場合、運転者がレバーSW302を「停止」する意味の操作を行うことで、入力処理部115がそれを読み取り、その操作に応じて自動運転制御部にて走行している状態から停止する。また、出力処理部114によって 「(4)走行している状態から停止しようとしている」 が通知された時に、運転者の最終判断で停止させずに走行させようとする場合、レバーSW(302)を 「走行」する意味の操作を行うことにより、自動運転制御部にて停止
せずにそのまま走行するよう制御される。
このような構成によれば、例えば、自動運転車両が自動で交差点に進入し、右折するような状況の場合、従来技術では信頼度の低下し、介入操作要求が発生する状況に対して、本開示技術では自動運転機能がそのまま動作させることができる。
(1c)特に、自動運転システム1Aは、自動運転の際に、右折する交差点に差し掛かった時、対向車など周辺に障害物がないと認識すれば徐行して交差点に進入し、交差点内で一旦停止しようとするとともに、停止しようとしている事を運転者に通知する。ここで運転者は、対向車など周辺に何もなく、そのまま右折走行しても全く問題ないと確認出来たら、「走行」操作をすることでシステムは停止せず、そのまま右折走行することで、不必要な一旦停止を行うことなく、スムーズな右折を行うことができる。
(1d)一方、自動運転システム1Aは、交差点内で一旦停止している状況において、対向車など周辺に障害物があるのにシステムがそれを検知できなかった場合、発進できると判断し、その旨を運転者に通知し、発進を促そうとするが、運転者は自分の目で見た周辺状況とシステムの判断の乖離に気付き、「走行」操作を行わないことで車両を発進させず、そのまま停止させることができる。
更に、運転者の判断で交差点内で一旦停止している状態から発進させても、周辺状況が変化し、車両を停止させる必要が発生した場合、システムの検知、判断より先に運転者が気付いた時には、運転者は「停止」操作することで、車両を停止させることができる。このように自動運転システムの機能を十分発揮できるよう、不必要な介入操作を防止しつつ、運転者の判断を取り込むことで、安全な運用を実現することができる。
(1e)上記の自動運転システム1Aにおいて自動運転制御ECU101は、ナビゲーションシステム111からの経路情報や、道路情報記憶部105からの走行道路のレーン数、レーン幅、各レーンの中心座標、カーブ曲率、車線数、車線幅、停止線位置、信号機位置等の詳細な道路情報、自車位置センサ104及び周辺認識カメラ103からの情報に基づいて、自車である車両201の現在位置と自動走行する経路、走行する道路が交差点であると言った状況を特定する。自動運転制御ECU101は、自車が交差点などの特異な道路を走行、停止している状況において、一旦停止している状態で発進できる状況にあると認識している、走行している状態でそのまま走行し続けようとしている、走行している状態で停止しようとしている、停止している状態でそのまま停止を維持しようとしている、等の制御の認識、あるいは行動内容を、LED表示器301で表示する。
また、自動運転制御ECU101は、運転者が操作するスイッチレバー305の入力により、運転者の意思が「発進、走行の承認」もしくは、「走行を否認し、停止する」を読み取り、自動運転制御ECU101の自動運転制御部113が走行できる状況と認識、判断していれば、この入力に従い、発進もしくは走行を継続するよう制御を行い、停止を指示されていれば、車両を停止するよう制御する。
このような構成によれば、運転者は車両201の認識、判断内容を把握した上で、最終的に走行・停止を決定することにより、車両が走行しようとしても運転者の判断で停止させる、もしくは車両が停止しようとしても運転者が安全上問題なく、不要な停止と判断すれば、そのまま走行させることができるなど、安全と利便を両立した自動運転を実現することができる。
特に、図2に示す例の様に、車両201が交差点200を右折する際、車両201が交差点200の中央、車両201Cの位置に一旦停止しようとした時、その判断をLED表示器301で表示する。運転者は対向車などなく、一旦停止する必要がないと判断したら、スイッチレバー305を 「発進、走行の承認」に操作することで、停止せずにそのまま右折走行させることができる。但し、この時、車両201が対向車202を検知し、これにより停止すると判断していた場合、運転者がスイッチレバー305を「発進、走行の承認」に操作しても、走行は行わない。
また、車両201が交差点200を右折し、直進しようと車両201Eの付近を走行している状況において、横断歩道205を渡ろうとする歩行者206が存在し、車両201がそれを認識できず、そのまま走行しようとした時、その判断はLED表示器301に表示される。運転者は歩行者がいるにもかかわらず、車両がそのまま走行しようとしていることを認識し、スイッチレバー305を「走行を否認し、停止する」に操作することで、車両201を停止させることができる。
(1f)上記の自動運転システム1Aにおいて、自動運転制御部113は、通知に対して運転者が応答しない場合、制御内容および他の制御内容のうちの、予め設定されたより安全な制御内容を選択するように構成される。
このような構成によれば、運転者の過失により応答ができなかった場合に、車両をより安全に制御することができる。
(1g)上記の自動運転システム1Aにおいて、出力処理部114は、道路環境が変化したときに、制御内容を通知するための出力を行うように構成される。道路環境とは、車線数や交差点の有無等を示す道路形状、歩行者や他車両等の障害物の有無等、車両の周囲の状況を示す。上記実施形態では、交差点を認識したとき、交差点内の位置が変化したとき、歩行者や対向車を検知したとき等に、道路環境が変化したとして通知を行っている。
このような構成によれば、道路環境が変化したときに、制御内容を通知することができるので、運転に注意を要する際に、確実に通知を行うことができる。よって、より安全に車両を走行させることができる。
また、道路環境が変化したときだけに通知を行うように構成すれば、常に制御内容が通知される構成と比較して、運転者が通知に対して煩わしさを感じにくくすることができる。
(1h)上記の自動運転システム1Aにおいて、自動運転制御部113は、自動運転制御部113が車両を停止させる制御内容を設定している場合、応答の有無に拘わらず、車両を停止させる制御内容を設定するように構成される。
このような構成によれば、自動運転として車両を停止させる制御内容が設定された場合には、運転者の応答の有無に拘わらず、車両を停止させることができる。よって、より安全に車両を制御することができる。なお、運転者は、自動運転を解除することによって手動運転で車両を停止させないようにすることができる。
(1i)上記の自動運転システム1Aにおいて、出力処理部114は、制御内容として、「走行する」、「停止している」、「停止している状態から発進できる」、および「走行している状態から停止しようとしている」、のうちの少なくとも何れかに関する出力を行うように構成される。
このような構成によれば、車両の制御内容が「走行する」、「停止している」、「停止している状態から発進できる」、「走行している状態から停止しようとしている」、の少なくとも何れかに該当することを運転者に通知することができる。
(1j)上記の自動運転システム1Aにおいて、入力処理部115は、応答として、「車両を停止させる」および「車両を走行させる」のうちの少なくとも何れかを受け付けるように構成される。
このような構成によれば、運転者は「車両を停止させる」または「車両を走行させる」についての意思を自動運転システム1Aに伝えることができる。
(1k)上記の自動運転システム1Aにおいて1または複数の出力装置106は、出力処理部114からの出力に応じた通知を実施するように構成される。
このような構成によれば、出力装置106を用いて運転者に通知を行うことができる。
(1l)上記の自動運転システム1Aにおいて、出力装置106は、1または複数のランプであるLED302,303をさらに備え、出力処理部114は、制御内容に対応して予め設定された点灯パターンで1または複数のランプを点灯させるための出力を行うように構成される。なお、点灯パターンとは、ランプの色、ランプの消灯、点灯、点滅の少なくとも1つの状態を表す。
このような構成によれば、ランプを用いた点灯パターンで運転者に通知を行うので、直観的に通知内容を認識させることができる。また、このような構成によれば、文字や絵柄等によって通知を行う場合と比較して、運転者が制御内容を認識するために脇見をする時間を短縮することができる。
(1m)上記の自動運転システム1Aにおいて、1または複数の入力装置107は、運転者が操作可能に構成され、入力処理部115は、入力装置107への操作を応答として受け付けるように構成される。
このような構成によれば、入力装置107へ操作を応答として受け付けるようにすることができる。なお、入力装置107は、音声やモーション等による入力を受け付けてもよい。
(1n)上記の自動運転システム1Aにおいて、入力装置107は、モーメンタリスイッチまたはレバー305をさらに備え、入力処理部115は、モーメンタリスイッチまたはレバー305の位置により運転者の応答を認識するように構成される。
このような構成によれば、モーメンタリスイッチまたはレバーの操作によって運転者の意思を認識することができる。
[1-5.第1実施形態の変形例その1]
第1実施形態を車両が交差点を右折する例で説明したが、本開示はこの状況のみに適用することを限定するものではない。例えば、図9に示すように、車両201が交差点500を直進するような状況でも適用でき、前述の効果を得ることができる。
図9は自動運転で走行している車両201が交差点500に進入して、そのまま直進しようとしている様を示しており、矢印501は車両201がそのまま交差点200を直進する軌跡を示している。また交差点500には車両201に対する信号機503が備えられており、また停止線504が道路上に描かれており、信号機503が赤信号で、その停止線504で車両が停止する位置を車両201で示している。
また、車両201が交差点500を直進した先に先行車502が存在し、渋滞などにより一旦停止している。ここで、先行車502が存在しなければ、右折する時と同様、交差点500の手前で、信号機503の状態を検出し、青信号であればそのまま走行するよう、自動運転制御部113は目標車両運動を演算するとともに、自動運転制御部113は、交差点という特異な道路を横切るという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
しかし、この状況においては、車両201が、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により、交差点500を渡った先に停車している先行車502の存在を検知し、自動運転制御部113は、車両201が交差点500を横断できないため、停止線504で停止すると判断し、停止するような目標車両運動を演算する。そして、その判断に基づき、 LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点滅と
するよう制御する。
ここで、交差点500の幅が広い場合や、交差点500の中央部分が丘陵状になっているなどで、車両201が先行車502を検出できなかった場合、車両201は信号機503が青信号であれば、そのまま交差点500に進入し、先行車502を検出できた時点で停車する。そうすると車両201は交差点500の中で直交する道路を塞ぐ様に停車する虞があり、ここで信号が変わると直交する道路を走行する車両の走行を阻害してしまう。
この時、運転者の目視確認で先行車502により、交差点500を横断できないと判断した場合は、スイッチレバー305を「走行を否認し、停止する」に操作することで、車両201は停止線504、すなわち車両201Aの位置で一時停止する。この時、停止した段階で、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点灯となるが、信号機503が青信号で、先行車502が検出できないことにより、自動運転制御部113は発進可能と判断し、その判断に基づきLED表示器301の表示を、青色LED302を点滅、赤色LED303を消灯とする。
ここで運転者が、スイッチレバー305を「発進、走行の承認」に操作しない限り、停車したままとなるので、運転者が先行車502が発進し、交差点500を横断できると判断したら、スイッチレバー305を「発進、走行の承認」に操作することで、車両201が発進する。
[1-6.第1実施形態の変形例その2]
上記の第1実施形態においては、交差点などの特異な道路での適用の事例を示したが、特異な道路とは単に道路形状のみを示すのではなく、道なりの直線道路において、障害物などにより、それを避けるような走行経路が形成される状況も特異な道路としてみなしてもよい。この状況を自動運転で安全に走行する為、第1実施形態を適用することで、前述の効果を得ることができる。
例えば、図10に示すように、車両201が交差点、信号などが無い、通常の直進道路600を走行中、前方の路肩に駐車車両602があり、それを避けて走行する状況でも適用することができる。図10は自動運転で走行している車両201が直進道路600を走行している様を示しており、その前方には駐車車両602が存在し、矢印601は車両201がそれを避けるためにとる走行軌跡を示している。
そして対向車線には対向車603がこちら側に向かって走行しており、車両201が駐車車両602を避けて走行するには対向車線にはみ出してしまう場合に、対向車603をやり過ごすために一時停止する位置を車両201Gで示している。
ここで、車両201が駐車車両602から遠く、検知できない位置を走行している場合、交差点を右折する時の例と同様、自動運転制御部113は、法定速度一定で走行するような目標車両運動を演算し、自動運転システム1Aでその目標車両運動を実現するよう制御が行われる。また、自動運転制御部113は、現在走行中の道路は特異な状況ではなく、道なりの道路を走行している状態であることを判定し、この結果に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302と赤色LED303を共に消灯とするよう制御する。
そして車両201が駐車車両602を、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により、検知できる距離まで接近した段階で、自動運転制御部113は、駐車車両602避ける、すなわち矢印601の軌跡を辿るような目標車両運動を演算するとともに、自動運転制御部113は、障害物を避けるための走行軌跡を設定するという特異な道路を走行するという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
これにより運転者は車両が前方駐車車両を認識し、それに適した走行しようとしていることが判断できる。そして、車両201が矢印601の軌跡に沿って、駐車車両602を避けるように走行している途中で、対向車603を検出すると、自動運転制御部113は、対向車603をやり過ごすため、車両201G付近の位置に停車するような目標車両運動を演算するとともに、自動運転制御部113は、対向車をやり過ごすために停車するという判断をしており、その判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点滅、停止した段階で点灯とするよう制御する。そして、対向車603が通過し、何も障害物がなくなった段階で、自動運転制御部113は発進可能と判断し、その判断に基づきLED表示器301の表示を、青色LED302を点滅、赤色LED303を消灯とする。
ここで運転者が、スイッチレバー305を「発進、走行の承認」に操作することで、車両201が発進し、矢印601の軌跡を辿って、駐車車両602を避けるように走行していく。ここで、自動運転制御部113が、対向車線にはみ出ることなく駐車車両602を避けて走行できると判断した場合、対向車603があっても、一時停止はせずに走行を継続する。
この時、運転者はLED表示器301の表示により、車両がそのまま走行しようとしていることが判る。ここで、運転者が対向車603に近すぎるなどの不安を感じた時、運転者が、スイッチレバー305を「走行を否認し、停止する」に操作することで、車両201を、車両201G付近の位置に停車させて、やり過ごすことができる。すなわち、人の感性に適した安全走行を実現する効果もある。
[1-7.第1実施形態の変形例その3]
また、図10に示すように、通常の直進道路600を走行中、前方の路肩に駐車車両602があり、それを避けて走行する状況では、例えば、図11に示すような処理を実施してもよい。
自動運転制御部113は、例えば、図6に示すS1で、自車の現在値から交差点200までの距離を演算し、その距離が相当離れている場合に、前述のS2の処理に換えて図11に示す処理を実施する。
図11に示す処理では、自動運転制御部113は、まず、S50で、車両201の走行状態を判定する。
S50で、自動運転制御部113は、自身で設定した目標車両運動や車速などの車両情報などから、車両が走行している判断すると、S51へ処理を移行する。
S51で、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により、障害物を認識する。ここでの障害物は、当該自動運転システム1Aが搭載された車両の進路上、すなわち、この車両が走行するレーンを表す自車レーン内に存在する障害物、或いは、自車レーン内に進入する虞がある障害物を表す。例えば、自車レーン内にて路上駐車をしている他車両や、横断歩道205を渡ろうとしている歩行者206等がここでの障害物に該当する。
S51で障害物を検出しない場合、前述のS2に移行する。また、S51で障害物を検出した場合、S52へ処理を移行する。
S52で、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により、対向車を認識する。
S52で対向車を検出しない場合、S53に移行し、自動運転制御部113は、障害物を避けてそのまま走行するための走行経路を走行する際の目標車両運動を演算する。この際の走行経路は、障害物から所定の距離だけ隔てる位置を走行するようにし、対向車が存在しないため自車レーンをはみ出してもよい。
また、障害物の横を通過する際には減速して走行する。つまり、障害物の横を通過する際には、障害物が存在しない場合よりも低い走行速度を設定する。また、S53の際には、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
S52で対向車を検出した場合、S54に移行し、自車が障害物を避けて走行する場合の走行経路が、自車レーンをはみ出るか否かを判定する。ここでの走行経路は、S53の処理と同様にして求める。
S54で走行経路が自車レーンをはみ出る場合、S55に移行し、自動運転制御部113は、自車を減速させ、障害物から所定の距離だけ手前の位置に停止するような目標車両運動を演算する。この時、自動運転制御部113は、対向車をやり過ごすために一時停止するという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点滅とするよう制御する。なお、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、自車が停止した段階で点灯とするよう制御してもよい。
S54で走行経路が自車レーンをはみ出ない場合、S56に移行し、入力処理部115は、スイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305にて「発進、走行の承認」操作が行われたか否かを判定する。
S56で「発進、走行の承認」操作が行われなかったと判断した場合、S55へ処理を移行する。S56で「発進、走行の承認」操作が行われたと判断した場合、S57に移行し、自動運転制御部113は、障害物を避けて自車レーンをはみ出すことなくそのまま走行するための走行経路を走行する際の目標車両運動を演算する。また、障害物の横を通過する際には、S53の場合と同様に減速して走行する。また、S57の際には、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
S50で、自動運転制御部113は、車両が停止している判断すると、S58へ処理を移行する。S58で、自動運転制御部113は、周辺物体センサ102や周辺認識カメラ103により、対向車を認識する。
S58で対向車を検出した場合、S59に移行し、自動運転制御部113は、自車の停止を保持する。この時、自動運転制御部113は、依然として対向車をやり過ごすために一時停止するという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を消灯、赤色LED303を点灯とするよう制御する。
S58で対向車を検出しなかった場合、S60に移行し、入力処理部115は、スイッチレバー305の操作を読み取り、自動運転制御部113は、その結果を入手し、スイッチレバー305にて「発進、走行の承認」操作が行われたか否かを判定する。S60で「発進、走行の承認」操作が行われなかったと判断した場合、S61に移行し、自動運転制御部113は、自車の停止を保持する。この時、自動運転制御部113は、発進可能であるという判断をしており、この判断に基づき、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点滅、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
S60で「発進、走行の承認」操作が行われたと判断した場合、S62に移行し、自動運転制御部113は、障害物を避けて走行するための走行経路を走行する際の目標車両運動を演算する。この際、障害物の横を通過する際には減速して走行する。また、S62の際には、出力処理部114は、LED表示器301の表示を、青色LED302を点灯、赤色LED303を消灯とするよう制御する。
[1-8.第1実施形態の変形例その3による効果]
(1o)第1実施形態の変形例その3の構成では、自動運転制御部113は、車両の進路上での障害物の認識結果を取得するように構成され、出力処理部114は、道路環境の変化として、車両の進路上での障害物を認識しない状態から障害物を認識した状態に遷移した場合に、障害物を避けて車両を走行させるか、障害物の手前で車両を停止させるかを含む制御内容を通知するための出力を行うように構成される。
このような構成によれば、障害物を避けて車両を走行させるか、障害物の手前で車両を停止させるかを通知し、制御内容を運転者の操作により選択させることができる。
(1p)第1実施形態の変形例その3の構成では、自動運転制御部113は、車両の進路に対向する対向車の認識結果を取得するように構成され、出力処理部114は、道路環境の変化として、車両の進路上での障害物を認識しない状態から障害物を認識した状態に遷移し、かつ対向車を認識した場合に、障害物を避けて車両を走行させるか、障害物の手前で車両を停止させるかを含む制御内容を通知するための出力を行うように構成される。
このような構成によれば、対向車を認識した場合に、障害物を避けて車両を走行させるか、障害物の手前で車両を停止させるかの制御内容を運転者の操作により選択させることができる。
[1-9.第1実施形態の変形例その4]
第1実施形態の変形例その3の構成では、自車レーンをはみ出さない走行経路を設定できる際に、対向車が自車の横を通過する前に障害物を避けて走行するか、対向車が自車の横を通過するまで待機するかを選択するように構成したが、自車レーンをはみ出す走行経路を設定する際に、運転者に許可を求める構成としてもよい。
この場合、例えば、図11のS54の処理にて、走行経路が自車レーンをはみ出ると判定された際に、S56と同様に、制御内容を運転者に選択させる処理を実施してもよい。この処理で、運転者の操作があった場合には、S57に移行し、運転者の操作が無かった場合には、S55に移行するようにしてもよい。
このような構成によれば、「はみ出し走行」に対する許可を求める構成とすることができる。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、入力装置107としてスイッチレバー305を採用した。これに対し、第2実施形態では、入力装置107として、アクセルペダルやブレーキペダルあるいはMTモード付の車両であればパドルシフトもしくはシフトレバーと言ったシフトSW等の既存の装置を活用する点で、第1実施形態と相違する。
[2-1.構成]
図11に第2実施形態の自動運転システム1Bを示す。なお、自動運転システム1Bは、後述する第3実施形態でも採用される。自動運転システム1Bを構成する機器は第1実施形態の自動運転システム1Aを構成する機器とほぼ同一で、第2実施形態では、第1実施形態に存在した入力装置107に換えて、アクセルペダル701及びブレーキペダル702、或いはシフトSW703を利用する。
なお、第2実施形態の自動運転システム1Bの構成を示す図11には駆動力制御ECU108に接続されるアクセルペダル701とシフトSW703、制動力制御ECU109に接続されるブレーキペダル702が記載されているが、これらは第1実施形態の自動運転システム1Aにも実際には同様に設置されていてもよく、単に図1では省略されているだけである。
[2-2.処理概要]
第1実施形態において、スイッチレバー305により、「発進、走行の承認」及び 「走行を否認し、停止する」を設定していたのを、瞬間的なアクセルペダルのONで「発進、走行の承認」、瞬間的なブレーキペダルのONで「走行を否認し、停止する」が設定される。
なお、瞬間的なペダルONとは、ペダルが予め設定された操作値未満だけ操作された状態を表す。ただし、操作値は、ペダルが操作された時間およびペダルの操作量のうちの少なくとも一方について設定される値である。
瞬間的なアクセルペダルONは、駆動力制御ECU108によって検出され、その情報がネットワーク112を介して、自動運転制御ECU101に送信され、入力処理部115により、「発進、走行の承認」の情報として自動運転制御部113に渡される。
一方で、ペダルONが瞬間的でない場合には、自動運転を運転者の操作で上書きするオーバライドとして機能する。瞬間的でないアクセルペダルONが入力されると、駆動力制御ECU108は、自動運転制御ECU101による自動運転を解除し、通常の運転操作と同様に車両の制御量を演算する。
瞬間的なブレーキペダルONも同様に、制動力制御ECUによって検出され、その情報がネットワーク112を介して、自動運転制御ECU101に送信され、入力処理部115により、「走行を否認し、停止する」の情報として自動運転制御部113に渡される。
一方で、瞬間的でないブレーキペダルONが入力されると、制動力制御ECU109は、自動運転制御ECU101による自動運転を解除し、通常の運転操作と同様に車両の制御量を演算する。
[2-3.第2実施形態による効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2a)上記の自動運転システム1Bにおいて、入力装置107は、アクセルペダルとブレーキペダルとを用いて構成され、入力処理部115は、アクセルペダルまたはブレーキペダルが予め設定された操作値未満だけ操作されたときにおいて、アクセルペダルによって車両を走行させる旨の応答を受け付け、ブレーキペダルによって車両を停止させる旨の応答を受け付けるように構成される。
このような構成によれば、第1実施形態におけるスイッチレバー305の様な、これまでの車両にはない新たな入力装置を操作する煩わしさを抑制することができる。また、アクセルペダルおよびブレーキペダルが操作値未満の操作だけ操作された際に、アクセルペダルおよびブレーキペダルを入力装置107として用いることができる。そして、これらのペダルで運転者による車両の走行および停止の意思を受け付けることができる。
(2b)上記の自動運転システム1Bにおいて、自動運転制御部113は、アクセルペダルまたはブレーキペダルが操作値以上操作されたときに、自動運転制御部113による制御内容を運転者の操作による制御内容に変更するオーバライドを実施するように構成される。
このような構成によれば、操作内容に応じてアクセルペダルおよびブレーキペダルを入力装置107および運転操作を行うためのペダルとして利用することができる。
[2-4.第2実施形態の変形例]
上記のようなペダルに換えて、変速器に対するシフトチェンジ操作を入力するためのパドルシフトまたはシフトレバー等のシフトSWを用いてもよい。なお、SWはスイッチの略である。シフトSWのシフトアップONで「発進、走行の承認」、シフトダウンONで 「走行を否認し、停止する」を設定しても良い。
この形態であれば、このシフトSWの操作を、駆動力制御ECUが検出し、その情報がネットワーク112を介して、自動運転制御ECU101に送信され、入力処理部115により、「発進、走行の承認」あるいは「走行を否認し、停止する」の情報として自動運転制御部113に渡される。第1実施形態で解説した交差点の右折及び直進、直線道路における障害物回避など、全体の処理は第1実施形態と全く同じであり、運転者が走行もしくは停止の指令を発生させる装置の操作内容を検出するS9,S14,S19,S22,S27,S31の処理において、検出する操作装置が変わるだけである。
すなわち、上記の自動運転システム1Bにおいて、入力装置107は、運転者による手動運転の際に、変速器に対するシフトチェンジ操作を入力するためのパドルシフトまたはシフトレバーを用いて構成され、入力処理部115は、自動運転の際に、パドルシフトまたはシフトレバーによるシフトアップ操作よって車両を走行させる旨の応答を受け付け、パドルシフトまたはシフトレバーによるシフトダウン操作によって車両を停止させる旨の応答を受け付けるように構成される。なお、手動運転とは、自動運転制御部113による前記制御内容によらず運転者の操作によって車両への制御内容を設定する状態を表し、自動運転とは、自動運転制御部113による前記制御内容で車両を制御する状態を表す。
このような構成によれば、パドルシフトまたはシフトレバーを入力装置107として用いることができる。シフトチェンジ操作を用いて運転者による車両の走行および停止の意思を受け付けることができる。
[3.第3実施形態]
上記の第1実施形態では、出力装置106として複数のランプを用いたが、出力装置106として、ナビゲーションシステム111のディスプレイや音声機能を活用しても良い。
[3-1.構成]
図11に示す第3実施形態の自動運転システム1Bを構成する機器は、第2実施形態の自動運転システム1Bを構成する機器と同一である。第3実施形態では、第1実施形態に存在した出力装置107として、ナビゲーションシステム111のディスプレイを利用する。
[3-2.処理概要]
第1実施形態において、LED表示器301により、「走行する」と「停止する」と「停止している状態から発進できると判断している」と「走行している状態から停止しようとしている」との自動運転制御部113による判断、制御の内容を表現していたのに対して、第3実施形態では、ナビゲーションシステム111のディスプレイ上に文字あるいは絵もしくはその両方で表示すると共に、文字の内容を音声で流す。
自動運転制御部113の判断、制御内容に基づき、出力処理部114は、その情報がネットワーク112を介して、ナビゲーションシステム111に渡す。ナビゲーションシステム111は、受信した内容のディスプレイへの表示と、音声の発生を行うよう制御が行う。第1実施形態で解説した交差点の右折及び直進、直線道路における障害物回避など、全体の処理は第1実施形態と全く同じであるが、運転者に対して車両システム側の判断、制御内容を表示するS2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34の処理における、表示方法が変わるだけである。
[3-3.第3実施形態による効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(3a)上記の自動運転システム1Bにおいては、1または複数のディスプレイをさらに備え、出力処理部114は、制御内容を、文字と絵との少なくとも何れかによってディスプレイに表示するための出力を行うように構成される。
このような構成によれば、新たな装置を配置する煩わしさを抑制しつつ、文字と絵との少なくとも何れかを用いて制御内容を通知するので、運転者に理解しやすく通知を行うことができる。
(3b)上記の自動運転システム1Bにおいて、出力装置106は、1または複数のスピーカをさらに備え、出力処理部114は、制御内容を音声で通知するための出力を行うように構成される。
このような構成によれば、制御内容を音声で通知するので、運転者に理解しやすく、また運転者に制御内容を認識するために脇見をさせることなく通知を認識させることができる。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4b)上述した自動運転システムの他、当該自動運転システムの構成要素となる車両制御装置、当該自動運転システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、車両制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
[5.実施形態の構成と本開示の構成との対応関係]
上記実施形態において、自動運転制御ECU101は本開示でいう車両制御装置、インタフェース装置、およびコンピュータに相当し、出力装置106は、本開示でいう通知実施部、ディスプレイ、スピーカに相当する。また、上記実施形態において、入力装置107は、本開示でいう操作部に相当し、自動運転制御部113は、本開示でいうオーバライド部に相当する。
また、上記実施形態において、自動運転制御部113の機能が実施するS2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34,S53,S55,S57,S59,S61,S62の処理は、本開示でいう走行制御部に相当し、出力処理部114の機能が実施するS2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34,S53,S55,S57,S59,S61,S62の処理は、本開示でいう通知出力部に相当する。また、上記実施形態において、入力処理部115:S9,S14,S19,S22,S27,S31,S56,S60の処理は、本開示でいう応答受付部、および応答出力部に相当し、自動運転制御部113の機能が実施するS4,S5,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S32,S33,S55,S57,S61,S62の処理は、本開示でいう選択設定部に相当する。
1A,1B…自動運転システム、101…自動運転制御ECU、102…周辺物体センサ、106…出力装置、107…入力装置、107…出力装置、108…駆動力制御ECU、109…制動力制御ECU、110…操舵制御ECU、111…ナビゲーションシステム、113…自動運転制御部、114…出力処理部、115…入力処理部、301…LED表示器、302…青色LED、303…赤色LED、305…スイッチレバー。

Claims (15)

  1. 車両の走行状態を制御するように構成された車両制御装置(101)であって、
    前記車両の自動運転についての制御内容を設定し、該制御内容に従って前記車両を制御するように構成された走行制御部(113:S2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34,S53,S55,S57,S59,S61,S62)と、
    前記制御内容を前記車両の運転者に通知するための出力を行うように構成された通知出力部(114:S2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34,S53,S55,S57,S59,S61,S62)と、
    前記通知に対する運転者の応答を受け付けるように構成された応答受付部(115:S9,S14,S19,S22,S27,S31,S56,S60)と、
    前記応答に応じて、前記走行制御部に前記制御内容を継続させるか、或いは前記走行制御部に他の制御内容を設定させるか、を選択して設定するように構成された選択設定部(113:S4,S5,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S32,S33,S55,S57,S61,S62)と、
    前記通知出力部からの出力に応じた通知を実施するように構成された1または複数の通知実施部(106)と、
    運転者が操作可能なアクセルペダルとブレーキペダルとを備えて構成された複数の操作部(107)と、
    を備え、
    前記応答受付部は、前記アクセルペダルまたは前記ブレーキペダルが予め設定された操作値未満だけ操作されたときにおいて、前記アクセルペダルによって車両を走行させる旨の応答を受け付け、前記ブレーキペダルによって車両を停止させる旨の応答を受け付けるように構成され、
    前記通知実施部は、赤色ランプ及び青色ランプ(302、303)をさらに備え、
    前記通知出力部は、前記制御内容が減速又は停止である場合に前記赤色ランプを点灯又は点滅させるための出力を行い、前記制御内容が発進又は走行である場合に前記青色ランプを点灯又は点滅させるための出力を行う
    ように構成された車両制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両制御装置であって、
    前記選択設定部は、前記通知に対して前記運転者が応答しない場合、前記制御内容および前記他の制御内容のうちの、予め設定されたより安全な制御内容を選択する
    ように構成された車両制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置であって、
    前記通知出力部は、道路環境が変化したときに、前記制御内容を通知するための出力を行う
    ように構成された車両制御装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記車両の進路上での障害物の認識結果を取得するように構成された障害物取得部(S51)、をさらに備え、
    前記通知出力部は、道路環境の変化として、前記車両の進路上での障害物を認識しない状態から障害物を認識した状態に遷移した場合に、前記障害物を避けて前記車両を走行させるか、前記障害物の手前で前記車両を停止させるかを含む制御内容を通知するための出力を行う
    ように構成された車両制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両制御装置であって、
    前記車両の進路に対向する対向車の認識結果を取得するように構成された対向取得部(S52)、をさらに備え、
    前記通知出力部は、道路環境の変化として、前記車両の進路上での障害物を認識しない状態から障害物を認識した状態に遷移し、かつ前記対向車を認識した場合に、前記障害物を避けて前記車両を走行させるか、前記障害物の手前で前記車両を停止させるかを含む制御内容を通知するための出力を行う
    ように構成された車両制御装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記選択設定部は、前記走行制御部が前記車両を停止させる制御内容を設定している場合、前記応答の有無に拘わらず、前記車両を停止させる制御内容を設定する
    ように構成された車両制御装置。
  7. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記通知出力部は、前記制御内容として、「走行する」、「停止している」、「停止している状態から発進できる」、および「走行している状態から停止しようとしている」、のうちの少なくとも何れかに関する出力を行う
    ように構成された車両制御装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記応答受付部は、前記応答として、「車両を停止させる」および「車両を走行させる」のうちの少なくとも何れかを受け付ける
    ように構成された車両制御装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記通知実施部は、1または複数のディスプレイ(106)をさらに備え、
    前記通知出力部は、前記制御内容を、文字と絵との少なくとも何れかによって前記ディスプレイに表示するための出力を行う
    ように構成された車両制御装置。
  10. 請求項1から請求項9の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記通知実施部は、1または複数のスピーカ(106)をさらに備え、
    前記通知出力部は、前記制御内容を音声で通知するための出力を行う
    ように構成された車両制御装置。
  11. 請求項1から請求項10の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記操作部は、モーメンタリスイッチまたはレバー(302)をさらに備え、
    前記応答受付部は、前記モーメンタリスイッチまたは前記レバーの位置により前記運転者の応答を認識する
    ように構成された車両制御装置。
  12. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記アクセルペダルまたは前記ブレーキペダルが前記操作値以上操作されたときに、前記走行制御部による前記制御内容を運転者の操作による制御内容に変更するオーバライドを実施するように構成されたオーバライド部(113)、
    をさらに備える車両制御装置。
  13. 請求項1から請求項12の何れか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記操作部は、運転者による手動運転の際に、変速器に対するシフトチェンジ操作を入力するためのパドルシフトまたはシフトレバーを用いて構成され、
    前記応答受付部は、自動運転の際に、前記パドルシフトまたは前記シフトレバーによるシフトアップ操作よって車両を走行させる旨の応答を受け付け、前記パドルシフトまたは前記シフトレバーによるシフトダウン操作によって車両を停止させる旨の応答を受け付ける
    ように構成された車両制御装置。
  14. 車両において運転者とのやり取りを行うように構成されたインタフェース装置(101)であって、
    車両の自動運転についての制御内容を前記車両の運転者に通知するための出力を行うように構成された通知出力部(114:S2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34,S53,S55,S57,S59,S61,S62)と、
    前記通知に対する運転者の応答を受け付けるように構成された応答受付部(115:S9,S14,S19,S22,S27,S31,S56,S60)と、
    前記応答受付部が受け付けた応答を、前記制御内容を設定する走行制御部に出力するように構成された応答出力部(115:S9,S14,S19,S22,S27,S31,S56,S60)と、
    運転者が操作可能なアクセルペダルとブレーキペダルとを備えて構成された複数の操作部(107)と、
    を備え、
    前記応答受付部は、前記アクセルペダルまたは前記ブレーキペダルが予め設定された操作値未満だけ操作されたときにおいて、前記アクセルペダルによって車両を走行させる旨の応答を受け付け、前記ブレーキペダルによって車両を停止させる旨の応答を受け付けるように構成され、
    前記通知出力部は、前記制御内容が減速又は停止である場合に赤色ランプを点灯又は点滅させるための出力を行い、前記制御内容が発進又は走行である場合に青色ランプを点灯又は点滅させるための出力を行う
    ように構成されたインタフェース装置。
  15. コンピュータ(101)であって、
    車両の自動運転についての制御内容を前記車両の運転者に通知するための出力を行う処理(114:S2,S4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S18,S20,S21,S23,S26,S28,S30,S32,S33,S34,S53,S55,S57,S59,S61,S62)と、
    前記通知に対する運転者の応答を受け付ける処理(115:S9,S14,S19,S22,S27,S31,S56,S60)と、
    前記応答を受け付ける処理で受け付けた応答を、前記制御内容を設定する走行制御部に出力する処理(115:S9,S14,S19,S22,S27,S31,S56,S60)と、
    を実行し、
    前記応答を受け付ける処理では、運転者が操作可能なアクセルペダルまたは運転者が操作可能なブレーキペダルが予め設定された操作値未満だけ操作されたときにおいて、前記アクセルペダルによって車両を走行させる旨の応答を受け付け、前記ブレーキペダルによって車両を停止させる旨の応答を受け付ける処理を実施し、
    前記通知するための出力を行う処理では、前記制御内容が減速又は停止である場合に赤色ランプを点灯又は点滅させるための出力を行い、前記制御内容が発進又は走行である場合に青色ランプを点灯又は点滅させるための出力を行う
    ように構成されているコンピュータ(101)。
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