JP7156571B2 - 生活機能評価システム、生活機能評価プログラム及び生活機能評価方法 - Google Patents

生活機能評価システム、生活機能評価プログラム及び生活機能評価方法 Download PDF

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Description

本発明は、生活機能評価システム、生活機能評価プログラム及び生活機能評価方法に関する。
高齢者等の対象者が自立して日常生活を営むことができるように、介護支援者が対象者と面談し、生活状況を分析して、心身に関する課題を抽出したり、当該課題を克服するためのアドバイスをしたりすることが行われている。また、特開平11-53455号公報に開示された介護サービス支援装置は、支援を必要とする要支援者に関する情報の入力に基づいて、要支援者のニーズを満たすサービス提供者の情報を提供する。
上述のような介護サービスにおいては、介護支援者は抽出した課題からその課題を生じさせている阻害要因を特定して、当該課題を克服するための方策を計画する。このような介護サービスを通じて、高齢者等である対象者の生活機能を維持・向上させ、自立を促す。対象者の生活機能を維持・向上させる介護サービスを提供するためには、対象者の希望に沿った介護計画を策定することが肝要であるが、その前提として対象者の日常生活における具体的な状況を適切に把握し、対象者の生活課題とその課題を生じさせている阻害要因を特定するアセスメントが特に重要となる。アセスメントとは、介護支援者が身体・栄養・口腔の状態、社会参加状況など利用者の生活状況を多面的な視点で情報収集・分析することで、利用者の生活課題とその阻害要因、改善の可能性を分析することである。
対象者である被検者の生活における課題とその要因を分析・評価する方法は、分析・評価を行う作業者である検査者に委ねられていることから、分析・評価結果にばらつきが生じることがある。
すなわち、このようなアセスメントは専門知識と経験が必要であり、アセスメントを実施する介護支援者等である検査者の経験・スキルによって、収集できる情報の量や細かさ、収集した情報の体系化や分析にばらつきが生じることがある。
また、上述の特開平11-53455号公報に記載された技術においては、経験の浅い検査者でも一定水準のアセスメントが実施できるように、熟練者の思考をルール化し、そのルールに基づく推論を用いている。しかし、ここで開示された熟練者のルールによれば、ニーズに対しての判断結果のみが対応付けられているに過ぎず、検査者は、その判断結果に至った根拠や思考過程を理解し得ない。そのため、高齢者等の生活における課題とその課題を生じさせている本質的な要因を適切に分析することは難しく、やはり経験の浅い検査者では適切な分析や評価を行うことは難しかった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、検査者のスキルに依存することなく、被検者の生活における課題とその要因を適切に分析し、評価することができる生活機能評価システム等を提供するものである。
本発明の第1の態様における生活機能評価システムは、被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得部と、取得部が取得した回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために被検者にとって課題となる課題要素を、課題要素に対応する生活項目ごとに選択する選択部と、選択部が選択した課題要素ごとに、課題要素を被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定部と、特定部が特定した阻害要因に関する情報を出力する出力部とを備える。このような構成により、分析・評価を行う検査者のスキルに依存することなく、被検者の生活における課題とその要因を適切に分析し、評価することができる。
上記の生活機能評価システムは、選択部が選択した課題要素に対して、特定部が特定したものとは異なる阻害要因の入力を、対象とする課題要素ごとに検査者から受け付ける受付部を備え、出力部は、受付部が受け付けた阻害要因に関する情報を出力してもよい。このように、特定部から自動的に導かれる阻害要因と、受付部で被検者の事情や様子を考慮して入力する阻害要因とを共に判断することにより、被検者にとって重要な阻害要因を顕在化させることができる。
上記の生活機能評価システムにおいて受付部は、検査者から受け付けた阻害要因を標準化する標準化処理を実行してもよい。入力される個別事情の表現は多種多様であり、そのままでは他の課題要素に対して入力された阻害要因の表現と一致せず、たとえ共通する要因であっても、そのようなものとして抽出できない場合がある。しかし、このように標準化処理を施せば、入力された表現が多少一致しなくても、抽出部はこれらを共通する要因として抽出することができる。
また、上記の生活機能評価システムは、受付部が検査者から阻害要因の入力を受け付ける場合に、被検者に関して蓄積された個人情報を呈示する呈示部を備えてもよい。このように個人情報を呈示すれば、検査者は、被検者の個別事情を正しく認識して被検者に特有の阻害要因を入力することができる。このとき、呈示部は、検査者による阻害要因の入力の対象となる生活項目に基づいて呈示する個人情報を異ならせてもよい。対象となる生活項目に対して関連性の低い情報を省いて呈示すれば、検査者は、効率よく個別事情を把握することができる。
また、上記の生活機能評価システムは、複数の課題要素に対して共通する阻害要因を共通要因として抽出する抽出部を備え、出力部は、抽出部が抽出した共通要因に関する情報を出力してもよい。このように共通要因に関する情報を出力すれば、被検者にとってより重要な要因を顕在化することができる。付言すると、生活項目に紐づく複数の課題要素のそれぞれにも複数の阻害要因が関連し、その数は、生活項目の数と課題要素の数に応じて膨れ上がる。しかし、阻害要因は、課題要素間に共通するものもあるので、それらを抽出すれば、上述のように被検者にとってより重要な要因を顕在化することができ、検査者が要因分析を効率よく行うことに貢献する。
本発明の第2の態様における生活機能評価プログラムは、被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得ステップと、取得ステップで取得した回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために被検者にとって課題となる課題要素を、課題要素に対応する生活項目ごとに選択する選択ステップと、選択ステップで選択した課題要素ごとに、課題要素を被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定ステップと、特定ステップで特定した阻害要因に関する情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明の第3の態様における生活機能評価方法は、生活機能評価システムを利用した生活機能評価方法であって、取得部が、被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得ステップと、選択部が、取得ステップで取得した回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために被検者にとって課題となる課題要素を、課題要素に対応する生活項目ごとに選択する選択ステップと、特定部が、選択ステップで選択した課題要素ごとに、課題要素を被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定ステップと、出力部が、特定ステップで特定した阻害要因に関する情報を出力する出力ステップとを有する。
このような第2の態様、第3の態様であっても、分析・評価を行う検査者のスキルに依存することなく、被検者の生活における課題とその要因を適切に分析し、評価することができる。
本発明により、検査者のスキルに依存することなく、被検者の生活における課題とその要因を適切に分析し、評価することができる生活機能評価システム等を提供することができる。
本実施形態に係る生活機能評価システムが利用される様子を示す図である。 生活機能評価サーバの主なハードウェア構成図である。 タブレット端末の主なハードウェア構成図である。 日常生活に関する基本的な設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。 日常生活に関する基本的な設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。 身体動作の設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。 認知機能の設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。 生活項目別の課題要素の選択を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。 選択した課題要素が該当するようになった時期を指定するユーザインタフェース画面の例である。 課題要素と阻害要因の分析テーブルの一部を示す図である。 個人要因分析のユーザインタフェース画面の例である。 被検者の個別事情に起因する阻害要因の入力を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。 被検者の個人情報を呈示する情報ウィンドウが重畳されたユーザインタフェース画面の例である。 個人要因分析に個別事情に起因する阻害要因が付加されたユーザインタフェース画面の例である。 一連の生活機能評価処理の流れを示すフロー図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る生活機能評価システムが利用される様子を示す図である。本実施形態に係る生活機能評価システムは、生活機能評価サーバ100によって実現される。生活機能評価サーバ100は、インターネット等のネットワーク900に接続されており、ネットワーク900及び無線ユニット910を介して、検査者のタブレット端末300と情報や指示コマンドの授受を行う。無線ユニット910は、タブレット端末300が利用される環境に設置された無線通信設備であり、例えば無線LAN(Local Area Network)装置である。
本実施形態において生活機能とは、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)で定義されているもので、人が生きていくために必要な機能全体のことを示す。具体的には、ICFでは生活機能を心身機能・身体構造、活動、参加という3つに分類されている。心身機能とは、身体計の整理機能(心理機能を含む)のことである。身体構造とは、器官、肢体とその構成部分などの身体の解剖学的部分のことである。活動とは、生活上の目的をもち一連の動作からなる具体的な行為、すなわち生活行為のことである。例えば、日常生活の動作等である。参加とは、家庭や社会に関与し、そこで役割を果たすことである。またICFで定義された生活機能は、被験者の疾患・外傷などの既往歴情報、被検者の興味・関心などの特性や生活状況の個人因子に関する情報、被検者の生活に影響を与える家屋や居住地域の環境等の物的環境や家族などの人的環境などの環境因子に関する情報が生活機能の低下の要因となる場合があり、これらの情報も生活機能を評価するうえで必要な情報となる。本実施形態に係る生活機能評価システムでは、前述したように被検者の生活機能に関する様々な情報を取得することで、利用者の生活における課題とその要因を特定する。
検査者は、タブレット端末300に示された設問に従って被検者にヒアリングを行い、その回答や回答の様子をタブレット端末300へ入力してゆく。検査者は、介護支援者、理学療法士、介護支援相談員(ケアマネジャ)、看護師など、人の生活機能評価に関して専門知識を有する者が想定され得る。被検者は、高齢者や障碍者など、日常生活を自立的に営むことに対して不安を有する者が想定され得る。なお、本実施形態に係る生活機能評価システムにおいては、客観的な評価を実現するために検査者がタブレット端末300を操作することを想定しているが、被検者自らが検査者となってタブレット端末300を操作することもできる。被検者自らが検査者となって自問しながらタブレット端末300を操作する場合においては、被検者は、自身の生活機能評価の目安を確認することができる。
日常生活の動作は、最低限必要な生活動作であるADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)と、それよりも複雑で高度な生活動作であるIADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)に区分されることが知られている。ADLは、例えば、歩行、排泄、食事、入浴、更衣を含み、IADLは、例えば、掃除、洗濯、買い物、調理を含む。本実施形態に係る生活機能評価システムは、ADLとIADLの両方を対象として被検者の評価を行うが、いずれか一方を対象として、あるいは他の指標に従って評価を行ってもよい。いずれにしても、本実施形態に係る生活機能評価システムは、被検者の生活機能を評価するために、人が自立した生活を営むために必要とされる生活動作に着目して分類された生活項目(上記の例では、食事、入浴、掃除等)ごとに、被検者の課題とその要因を同定する。
生活機能評価サーバ100は、被検者の生活機能に関する設問をタブレット端末300へ順次供給し、検査者が入力した回答を順次取得する。そして、取得した回答に対応する課題要素を、分析テーブルを参照して、対象とする生活項目ごとに選択する。ここで、課題要素は、対象とする生活項目を遂行する場合に障壁になり得る、認知と動作に関する細分化された課題である。課題要素は、生活項目に対応付けられて分析テーブルに予め定義されている。
生活機能評価サーバ100は、さらに、選択された課題要素を被検者が達成することを妨げる要因(以下「阻害要因」という。)を、分析テーブルを参照して、対象とする課題要素ごとに特定する。すなわち、分析テーブルは、生活項目に対して課題要素が対応付けられているのみならず、それぞれの課題要素に1つ以上の阻害要因が対応付けられており、生活機能評価サーバ100は、分析テーブルにおける対応付けを探索することにより、阻害要因を導き出す。
検査者は、対処とする課題要素ごとに、被検者の個別事情に関する阻害要因をタブレット端末300へ入力することができる。タブレット端末300にこのような阻害要因が入力されたら、生活機能評価サーバ100は、ネットワーク900を介して当該阻害要因を受け付ける。そして、自らが特定した阻害要因及びタブレット端末300から受け付けた阻害要因のうち、複数の課題要素に対して共通する阻害要因を共通要因として抽出する。生活機能評価サーバ100は、このように抽出した共通要因をタブレット端末300へ送信し表示させる。検査者は、タブレット端末300に表示された共通要因を見て、被検者へ改善のための助言を行ったり、今後の改善プログラムを立案したりする。
次に、図2を用いて説明した処理を実現するためのハードウェアの構成、具体的なユーザインタフェース画面、処理の手順等を詳細に説明する。図2は、生活機能評価サーバ100の主なハードウェア構成図である。生活機能評価サーバ100は、主に、システム制御部110、記憶部140、及び通信ユニット150によって構成される。本実施形態においては、ユーザが生活機能評価サーバ100に対して情報入力やプログラムのアップデート等の作業を直接行えるように、表示モニタ120と入力デバイス130も備える。
システム制御部110は、生活機能評価サーバ100の制御とプログラムの実行処理を行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)である。プロセッサは、ASICやGPU等の演算処理チップと連携する構成であってもよい。システム制御部110は、記憶部140に記憶された生活機能評価プログラムを読み出して、被検者の生活機能評価に関する様々な処理を実行する。表示モニタ120は、例えば液晶パネルを備えるモニタであり、例えば、被検者の個人情報や評価結果を視認可能に表示する。入力デバイス130は、例えばキーボードやマウスであり、例えば、複数の被検者の個人情報を統括的に管理するための入力を受け付ける。
記憶部140は、不揮発性の記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)によって構成されている。記憶部140は、生活機能評価サーバ100の制御や処理を実行するプログラムの他にも、制御や演算に用いられる様々なパラメータ値、関数、ルックアップテーブル等を記憶している。記憶部140は、特に、設問テーブル141、分析テーブル142、被検者情報DB143を記憶している。設問テーブル141は、検査者から被検者へ問いかける設問や、検査者が被検者を観察した結果を問う設問が、後述する様々な分類に関連付けて集約されたルックアップテーブルである。分析テーブル142は、それぞれの生活項目に対応付けられた課題要素、及びそれぞれの課題要素に対応付けられた阻害要因が、例えばツリー構造によって集約されたルックアップテーブルである。被検者情報DB143は、利用者として登録された被検者の情報を蓄積したデータベースである。なお、記憶部140は、単体のハードウェアで構成されていなくても良く、例えば、ルックアップテーブルを格納する記憶媒体とデータベースを蓄積する記憶媒体が別々のハードウェアで構成されてもよい。
通信ユニット150は、ネットワーク900への接続およびタブレット端末300とのデータ授受を担い、例えばLANによって構成されている。通信ユニット150は、システム制御部110の制御に従って、ネットワーク900との間で指示コマンドや情報の授受を行う。通信ユニット150は、システム制御部110と協働して、様々な情報を出力する出力部としての機能を担う。
システム制御部110は、生活機能評価プログラムが指示する処理に応じて様々な演算を実行する機能演算部としての役割も担う。システム制御部110は、処理手順に応じて、取得部111、選択部112、特定部113、受付部114、抽出部115、呈示部116として機能し得る。これらの機能演算部の具体的な演算処理については、後述する。
図3は、タブレット端末300の主なハードウェア構成図である。タブレット端末300は、主に、端末制御部310、表示パネル320、タッチパネル330、記憶部340、通信ユニット350によって構成される。端末制御部310は、タブレット端末300の制御とプログラムの実行処理を行うプロセッサ(CPU)である。プロセッサは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理チップとする構成であってもよい。端末制御部310は、検査者の指示や入力、生活機能評価サーバ100から送られてくる情報や指示コマンドに従って、被検者の生活機能評価に関する様々な処理を実行する。
表示パネル320は、例えば液晶の表示パネルを含み、端末制御部310で生成されたユーザインタフェース画面や、使用方法を説明する動画像等を視認可能に表示する。タッチパネル330は、表示パネル320に重畳された入力デバイスであり、接触する指先の位置と動作に応じた入力信号を生成する。例えば、タップ、スワイプ、ピンチ等の操作を受け付ける。
記憶部340は、不揮発性の記憶媒体であり、例えばソリッドステートドライブが用いられる。記憶部340は、タブレット端末300の制御や処理を実行するプログラムの他にも、制御や演算に用いられる様々なパラメータ値等を記憶している。特に、対象となる被検者に応じて生活機能評価サーバ100からダウンロードされた設問テーブル141の設問や被検者情報DB143の被検者情報を一時的に記憶する。
通信ユニット350は、ネットワーク900への接続および生活機能評価サーバ100とのデータ授受を担い、例えば無線LANによって構成されている。通信ユニット350は、端末制御部310の制御に従って、ネットワーク900に接続された無線ユニット910との間で指示コマンドや情報の授受を行う。
本実施形態における生活機能評価サーバ100は、タブレット端末300と連携して、被検者にとって日常生活の支障となる課題と、それらの課題を引き起こす要因とを顕在化させる。以下に、生活機能評価サーバ100の具体的な処理を、タブレット端末300の表示パネル320に表示されるユーザインタフェース画面を通じて、順を追って説明する。
図4は、日常生活に関する基本的な設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。生活機能評価サーバ100は、被検者が特定されて一連の検査の開始指示を受け付けると、まず、設問テーブル141に記述されている基本チェックリストの設問をタブレット端末300へ送信する。タブレット端末300の端末制御部310は、受信した設問を整形して表示パネル320に表示する。
具体的には、図4に示すように、画面上部に「基本チェックリスト」のタイトル510が表示され、タイトル510の下に複数の設問520とそれぞれの設問に対応する選択肢530とが整列されて表示される。図の例では、基本チェックリストのうち、2番目の項目として用意されている「運動機能」の設問群が表示されている。例えば、設問520として「06 階段を手すりや壁をつたわらずに昇れますか」と、その選択肢530として「昇れる」「少々」「昇れない」とが並べて表示されている。基本チェックリストは、厚労省が自治体や事業者に対して推奨している、対象者の日常生活を把握したりチェックしたりするための帳票である。ただし、本実施形態において採用する設問は、帳票に記載された基本チェックリストの項目に限らない。
検査者は、表示された設問を確認し、被検者にその設問を被検者が答えやすいように問いかけ、聞き取りを行う。すなわち、検査者は、被検者の特性に応じて、設問を言い換えたり、語調を整えたりする。検査者は、聞き取った内容に応じて選択肢530のいずれかをタップする。端末制御部310は、タッチパネル330からタップされた位置信号を取得し、当該位置に対応する選択肢を記憶部340に記憶すると共に、選択された選択肢に回答指標540を重ねて表示する。回答指標540は、例えば図示するような選択肢を取り囲む矩形であるが、検査者が他の選択肢と区別して当該選択肢を選択したことを視認できる態様であれば、他の指標やマーカ、あるいは選択肢の文字列を拡大して強調する態様などであってもよい。なお、図においては、設問「09 この1年間転んだことがありますか」の選択肢「少々」を検査者がタップしている様子を示している。
画面下部には、設問が更に続くことを示し画面の更新を促す推進指標550が表示される。検査者は、推進指標550をタップすると、次の設問群へ画面を遷移させることができる。もちろん、推進指標は、設問群が続いていることを認識させるものであれば、上下方向のスクロールバーなど他の表示指標であってもよい。
図5は、日常生活に関する基本的な設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の次の例である。図4の例では、設問に対して複数の選択肢が整列して表示されており、検査者は、そのうちの一つを選択する形式であった。設問テーブル141に用意された設問は、このような形式の設問に限らない。例えば、基本チェックリストのうち、3番目の項目として用意されている「栄養改善」の設問群には、被検者の身長と体重を問う設問が含まれている。このような、入力候補が多数存在する設問に対しては、選択肢530として、選択ボックス560が表示される。検査者が選択ボックス560をタップすると、円筒表面に印刷されたような視認効果を与える態様で順に入力候補が示される選択ホイール570が現れる。検査者は、選択ホイール570をフリックすることにより、特定の候補を選択する。図の例では、体重として「62.5」kgが選択されている様子を示している。
基本チェックリストの設問としては、他にも多様に設定し得る。例えば、被検者の栄養や口腔に関する設問を充実させてもよいし、疾患や服薬に関する設問を詳細に問うようにしてもよい。これらの情報は、後述するように課題要素を選択したり阻害要因を特定したりする場合に用いられるほか、被検者の個人情報として蓄積されてもよい。
図6は、身体動作の設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。生活機能評価サーバ100は、基本チェックリストの設問に続いて、設問テーブル141に記述されている身体動作に関する基本動作チェックの設問をタブレット端末300へ送信する。タブレット端末300の端末制御部310は、受信した設問を整形して表示パネル320に表示する。具体的には、図6に示すように、画面上部に「基本動作チェック」のタイトル510が表示され、タイトル510の下に複数の設問520とそれぞれの設問に対応する選択肢530とが整列されて表示される。
基本動作チェックは、被検者の身体動作に関するアセスメントであり、その設問は、被検者の基本的な身体機能を問うものである。検査者は、例えば「1.片足立ち」の「01持続時間」に回答しようとする場合には、被検者に片足立ちを依頼して、実際に被検者の片足立ちの持続時間を計測し、その結果に対応する選択肢(例えば「10秒以上」)をタップする。また、「2.座位姿勢」の「01 円背」に回答しようとする場合には、被検者の座位姿勢を観察して、その結果に対応する選択肢(例えば「なし」)をタップする。すなわち、検査者は、被検者に口頭で質問するばかりではなく、被検者に行動を促したり、様子を観察したりすることにより、被検者の身体に関する客観的な事実を回答としてタブレット端末300へ入力する場合もある。
図7は、認知機能の設問に対する回答を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。生活機能評価サーバ100は、基本動作チェックの設問に続いて、設問テーブル141に記述されている認知機能チェックの設問をタブレット端末300へ送信する。タブレット端末300の端末制御部310は、受信した設問を整形して表示パネル320に表示する。具体的には、図7に示すように、画面上部に「認知機能チェック」のタイトル510が表示され、タイトル510の下に複数の設問520とそれぞれの設問に対応する選択肢530とが整列されて表示される。
認知機能チェックの設問は、被検者の基本的な認知機能を問うものである。例えば、被検者に関する事実とその事実に対する質問への被検者の応答との差異に関する設問を含む。また、そのような質問への被検者の応答の様子に関する設問を含む。
具体的には、被検者情報DB143に被検者の個人情報として被検者の子供の生年月日を蓄積している場合に、生活機能評価サーバ100は、あらかじめ用意された「お子さんの生年月日を教えてください」といった質問をタブレット端末300に表示させ、検査者に被検者への質問を促す。つまり、生活機能評価サーバ100のシステム制御部110は、被検者情報DB143の個人情報を確認して、設問テーブル141からそのような質問と当該質問に対応する設問を選択し、当該質問に対する正解と共にタブレット端末300へ送信する。タブレット端末300の端末制御部310は、それらを整形して表示パネル320に表示する。
検査者は、「お子さんの生年月日を教えてください」と被検者に質問し、それに対する被検者の応答の内容と様子を確かめる。具体的には、設問として「01 正解との差異」が用意されている場合には、事実としての例えば「1973年1月24日」と、被検者が答えた日付との差異を確かめる。一致していれば、選択肢の「なし」をタップし、若干の差異であれば「軽微」をタップし、大きく間違えていたり、答えられなかったりした場合には「大きい/不応答」をタップする。また、設問として「02 応答までの時間」が用意されている場合には、被検者が応答するまでに実際にかかった時間に応じた選択肢をタップする。応答の様子に関する設問は、応答までの時間に限らず、自信を持って答えているかなどであってもよい。
図8は、生活項目別の課題要素の選択を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。生活機能評価サーバ100は、認知機能チェックの設問に続いて、分析テーブル142に記述されている生活項目別の課題要素を、生活課題工程分析の設問としてタブレット端末300へ送信する。生活課題工程分析とは、生活項目毎の各動作を遂行するために課題となる要素を確認していくアセスメントである。生活項目ごとの各動作を実際に被検者に実施してもらいながら、検査者は各動作における課題を特定していく。例えば、生活項目の一つである「入浴」については、脱衣所までの「移動」、「衣服着脱」、浴室への「浴室移動」、「かけ湯」、「またぎ」…など入浴を行うまでのいくつかの動作がある。被検者に入浴までの各動作を実際に行ってもらいながら、各動作を遂行するために課題となる要素を確認していく。なお、ここで例に挙げた「入浴」までの各動作及び動作の順序は上記例に限らない。生活機能評価サーバ100は、具体的には、システム制御部110は、分析テーブル142において生活項目ごとに対応付けられた課題要素のうち、基本チェックリスト、基本動作チェック、認知機能チェックで得られた回答に基づき不要と判断されるものを省いて送信する。あるいは、分析テーブル142に記述されたとおりに、それぞれの生活項目に対応付けられたすべての課題要素を一旦送信してもよい。
タブレット端末300の端末制御部310は、受信した設問を整形して表示パネル320に表示する。具体的には、図8に示すように、画面上部に「生活課題工程分析」のタイトル510が表示され、タイトル510の下に複数の設問520とそれぞれの設問に対応するチェックボックス580とが整列されて表示される。
生活課題工程分析の設問は、分類された生活項目ごとに関連付けられたそれぞれの課題要素に、被検者が該当するか否かを問うものである。例えば、生活項目の一つである「入浴」に対して、「足場の状況を理解できない」や「湯の温度を確認できない」といった課題要素が設問として表示される。検査者は、被検者に直接的に「入浴するときに足場の状況が理解できませんか?」と質問してもよいし、間接的に「入浴するときに足元が滑りやすいか確認していますか?」などとわかりやすく置き換えて質問してもよい。また、検査者は、設問に示された動作を実際に被検者に行ってもらい、その様子を観察しながら、当該設問に該当するか否かを判断して答えてもよい。
検査者は、被検者が当該課題要素に該当すると判断したら、チェックボックス580をタップする。端末制御部310は、検査者がチェックボックス580をタップしたことを検知したら、当該チェックボックス580に重ねて、選択されたことを示す選択指標590を表示する。また、チェックボックス580が選択されたら、その課題要素がいつから始まったかの入力を促すための催促ボタン610を表示する。
図9は、選択した課題要素が該当するようになった時期を指定するユーザインタフェース画面の例である。検査者が催促ボタン610をタップすると、選択ホイール620が現れる。選択ホイール620は、選択ホイール570と同様に、円筒表面に印刷されたような視認効果を与える態様で入力候補としての年月を表示する。検査者は、選択ホイール620をフリックすることにより、特定の候補を選択する。図の例では、「2018年9月」が選択されている様子を示している。検査者によるこのような入力を通じて、被検者が例えば「浴槽内で座ることができない」ことと、そのような状態になった時期が「2018年9月」であることが回答として記憶部340に記憶される。選択ホイール式の入力形式は、定量的な項目を入力する場合に利用者の操作感に優れ、適切なデータの収集に好適である。特に、曖昧な回答を入力させない観点においても有用である。例えば、「最近、浴槽に座れなくなった」という回答を受けた場合には、「最近」が具体的にどの時期を意味するのか人によって解釈が異なってしまうこともある。しかし、このような選択による入力形式であれば、そのような曖昧な回答の入力を受け付けず、情報として意義のある具体的な時期や量を確定することができる。また、被検者が曖昧な回答を行った場合であっても、検査者は、用意されている選択肢を確認しながら、具体的な時期や量について再質問することもできる。
このように課題要素に該当開始時期が関連付けられていると、当該課題要素に対する阻害要因の特定において参照することができる。例えば、該当開始時期が最近であれば、慢性的要因を阻害要因から除外することができる。また、個人情報の一項目として該当開始時期が記述されていれば、後述するように検査者が被検者の情報として参照できるので、個別事情の阻害要因を考える場合の参考になる。
図10は、課題要素と阻害要因の分析テーブル142の一部を示す図である。上述のように、分析テーブル142は、食事、入浴、掃除等の生活項目ごとに対応付けられた課題要素、及びそれぞれの課題要素に対応付けられた阻害要因が集約されたルックアップテーブルである。
図10は、特に生活項目「入浴」に対応付けられた課題要素と阻害要因の一部を切り出して示す。例えば、「座位にてバランスを保持して浴槽をまたげない」の課題要素には、その実現を阻害する阻害要因として「下肢筋力低下」「低栄養」「口腔ケア不足」の3つが対応付けられていることがわかる。同様に、「浴槽内で座ることができない」の課題要素には、「下肢筋力低下」「上肢筋力低下」「低栄養」「口腔ケア不足」の4つの阻害要因が対応付けられていることがわかる。
システム制御部110は、このような分析テーブル142を参照して、生活課題工程分析の設問として課題要素のそれぞれをタブレット端末300へ送信する。上述のように、それまでの基本チェックリスト、基本動作チェック、認知機能チェックで得られた回答や入力された個人情報を考慮する場合は、課題要素の一部を省いて送信する。換言すれば、それまでに取得した回答に基づき、そもそも課題要素とならない項目については、タブレット端末300に送信しない。例えば、「足場の状況を理解できない」の阻害要因として分析テーブル142に用意されているのは「認知機能の低下」「椎間板ヘルニア」「腰痛」の3つである。それまでに取得した回答により認知機能の低下がみられないこと、腰回りの機能が正常であることが明らかであれば、この課題要素は設問の対象から省かれる。
タブレット端末300の端末制御部310は、設問に対して受け付けた回答を逐次、あるいは一旦記憶部340に記憶してから順次、生活機能評価サーバ100へ送信する。生活機能評価サーバ100の取得部111は、このように送信されてくる回答を、通信ユニット150を介して取得する。特に生活課題工程分析の回答は、選択部112が、被検者にとっての課題要素を対象とする生活項目ごとに選択するための直接的な材料となる。選択部112は、原則として、生活課題工程分析においてチェックボックス580に選択指標590が付された課題要素を、被検者が抱える課題要素として選択する。加えて、生活課題工程分析では選ばれていなくても、基本チェックリスト、基本動作チェック、認知機能チェックで得られた回答から該当する可能性が高いと判断する課題要素を選択してもよい。
次いで特定部113は、選択部112が選択した課題要素に対して、被検者が達成することを妨げる阻害要因を、対象とする課題要素ごとに特定する。本実施形態においては、特定部113は、分析テーブル142を参照することにより、対象とする課題要素に対応付けられている1つ以上の阻害要因を選定する。さらに、分析テーブル142を参照して選定された阻害要因のうち、それまでの基本チェックリスト、基本動作チェック、認知機能チェックで得られた回答や入力された個人情報を考慮して、特定の阻害要因を除外してもよい。例えば、個人情報として入力された既往症に脊椎狭窄症が存在しなければ、分析テーブル142に阻害要因として「脊椎管狭窄症による下肢筋力低下」が対応付けられていても、この阻害要因を除外する。なお、ルックアップテーブルを参照する場合に限らず、例えば、特定部113が、設問への回答とその回答に対して該当し得る阻害要因とを機械学習した学習済みモデルを用いて、被検者の課題要素に対する阻害要因を特定する構成であってもよい。
特定部113が課題要素に対する阻害要因を特定したら、抽出部115は、複数の課題要素に対して共通する阻害要因を共通要因として抽出する。システム制御部110は、このようにして、生活項目、課題要素、阻害要因、共通要因が揃ったら、これらの情報を個人要因分析情報として、通信ユニット150を介してタブレット端末300へ送信する。
図11は、個人要因分析のユーザインタフェース画面の例である。タブレット端末300の端末制御部310は、生活機能評価サーバ100から個人要因分析情報を受け取ると、それらの情報を整理して表示パネル320に表示する。具体的には、図11に示すように、画面上部に「個人要因分析」のタイトル510が表示され、タイトル510の下部において左から右へ、生活項目、課題要素、阻害要因、共通要因が順に整列されて表示される。
図の例で説明すると、生活項目である「入浴」に対する被検者の課題要素として「湯の温度を確認できない」「浴槽内で座ることができない」が該当し、さらに該当する別の課題要素が存在することを推進指標550が示している。推進指標は、別の課題要素が存在することを認識させるものであれば、上下方向のスクロールバーなど他の表示指標であってもよい。
「湯の温度を確認できない」の課題要素に対しては、「認知機能の低下」「下肢筋力低下」「低栄養」「口腔ケア不足」の4つの阻害要因が表示ボックス630内に並べられて示されている。同様に、「浴槽内で座ることができない」の課題要素に対しては、「下肢筋力低下」「上肢筋力低下」「低栄養」「口腔ケア不足」の4つの阻害要因が表示ボックス630内に並べられて示されている。
共通要因も同様に表示ボックス730内に並べて示される。共通要因として示される阻害要因のそれぞれには、重複数を示す重複指標731が並べて示される。例えば、図示するように、「下肢筋力低下」には、4つの課題要素に対する阻害要因として特定されたことを示す「4」を丸で囲んだ重複指標731が並置されている。重複指標731の態様は、これに限らず、例えば他の装飾を伴うものであってもよい。
阻害要因を示す表示ボックス630の周縁部には、特定部113が特定した阻害要因以外の阻害要因の入力を開始するための追加ボタン640が重畳されている。検査者は、阻害要因を追加したい場合に、追加ボタン640をタップする。
図12は、被検者の個別事情に起因する阻害要因の入力を受け付けるユーザインタフェース画面の例である。すなわち、検査者が追加ボタン640をタップすると遷移するユーザインタフェース画面の例である。
上述のように、特定部113が特定する阻害要因は、分析テーブル142を参照したり学習済みモデルを用いたりして、選択された課題要素に対して自動的に導き出されるものである。しかし、選択された課題要素を被検者が遂行できない要因は、被検者に特有の事情や、検査者が観察することで気付く被検者の様子から見出されるものもある。そこで、本実施形態における生活機能評価サーバ100は、このような個別の阻害要因も併せて判断の材料とする。このような個別の阻害要因も考慮することにより、被検者にとって重要な阻害要因を顕在化させることができる。検査者は、このような阻害要因を確認して、被検者へ改善のための助言を行ったり、今後の改善プログラムを立案したりすることができる。また、被検者は、このように顕在化された阻害要因に向き合うことにより、自らの生活動作を改善したり、適切な支援願いを申し出たりすることができる。
端末制御部310は、追加ボタン640がタップされたことを検知すると、入力ウィンドウ650とソフトキーボード660を並べて表示する。入力ウィンドウ650は、例えば「考えられる阻害要因を入力してください」とのテキストと共に、入力ボックス651、OKボタン652、キャンセルボタン653を表示する。検査者は、入力ボックス651に被検者に特有の阻害要因を、ソフトキーボード660をタップして入力する。そして、入力を完了したらOKボタン652を、入力を取りやめる場合にはキャンセルボタン653をタップする。検査者は、被検者に特有の事情を確認したくなった場合に参照ボタン670をタップすると、被検者の個人情報を呼び出すことができる。
図13は、被検者の個人情報を呈示する情報ウィンドウ680が重畳されたユーザインタフェース画面の例である。図示するように被検者の個人情報を呈示する情報ウィンドウ680は、入力ウィンドウ650及びソフトキーボード660に重畳して表示される。個人情報は、個人に帰属する様々な情報を含み得る。例えば、生活機能の分析により収集した被検者の過去又は現在の生活機能に関する状態を示す情報を含む。ここでは、生活機能を分析・評価するときに参考となる情報を個人情報として呈示する。具体的には、被検者の性別、年齢、既往歴、服薬、身体機能の評価結果、栄養状態、口腔機能の状態を示す情報を呈示する。
端末制御部310は、参照ボタン670がタップされたことを検知すると、個人情報の呈示を要求する要求信号を生活機能評価サーバ100へ送信する。生活機能評価サーバ100の呈示部116は、要求信号を受け取ると、被検者に関して蓄積された個人情報を被検者情報DB143から抽出し、端末制御部310へ送信する。このように、呈示部116が被検者の個人情報を提供することにより、検査者は、被検者の個別事情を正しく認識して被検者に特有の阻害要因を入力することができる。
端末制御部310は、検査者が入力しようとしていた阻害要因がいずれの生活項目に関連付けられたものであるかの情報を要求信号に含めてもよい。例えば、図10に示すように、検査者が「入浴」に関連付けられた課題要素に対応する阻害要因を入力しようとする場合には、要求信号に「入浴」の生活項目情報を付加する。
呈示部116は、要求信号に生活項目情報が含まれていることを認識すると、当該生活項目に関連する個人情報を被検者情報DB143から抽出し、タブレット端末300へ送信する。例えば、「入浴」の生活項目情報が含まれていることを認識すると、入浴に影響を与え得る個人情報に限って抽出する。具体的には、入浴の動作に影響を与える健康・服薬情報や、浴槽に関する設備情報などを抽出する。このように、呈示部116が検査者による阻害要因の入力の対象となる生活項目に基づいて提供する個人情報を異ならせることにより、対象となる生活項目に対して関連性の低い情報を省くことができ、検査者は、効率よく個別事情を把握することができる。
図13の例では、情報ウィンドウ680は、被検者情報として「健康・服薬」情報を表示している。具体的には、健康・服薬に関して、病名、罹患時期、経過、服薬情報を示している。検査者は、このような被検者情報の呈示により、「浴槽内で座ることができない」課題要素に対する阻害要因として、「関節リウマチ」ではなく、「変形性膝関節症」の既往症を認識することができる。
図13の例は、被検者の個別事情に起因する阻害要因の入力を受け付けている場合に、参照ボタン670がタップされることで、被検者の個人情報を呈示する様子を示すが、必ずしもこの形態に限らず、検査者が、被検者の個別事情を正しく認識して被検者に特有の阻害要因を入力することができれば他の態様であってもよい。例えば、図11に示す個人要因分析の画面で、参照ボタン670がタップされた場合に、これまでに取得した被検者の生活機能に関する個人情報を呈示する態様であってもよい。検査者は個人要因分析の画面とこれまでに取得した生活機能に関する個人情報を見ながら、他に追加するべき阻害要因を決めることができる。また、他に追加するべき阻害要因が存在するときだけ、追加ボタン640をタップすればよく、検査者は効率よく個人要因を特定できる。したがって、検査者は参照ボタン670をタップして被検者の個人情報を確認し、特に追加する個人要因が見当たらなければ、追加ボタン640をタップすることなく、次の画面に移ったり、一連の作業を終了してもよい。
図14は、個人要因分析に個別事情に起因する阻害要因が付加されたユーザインタフェース画面の例である。図示するように、表示ボックス630には、入力ボックス651を介して入力された阻害要因が追加されている。追加された阻害要因は、図示するように例えばマーカ表示によって強調されてもよい。
具体的には、端末制御部310が入力ウィンドウ650を開いて検査者の入力を受け付けると、入力された文字情報は対象となる課題要素の情報と共に生活機能評価サーバ100へ送信される。生活機能評価サーバ100の受付部114は、通信ユニット150を介して、当該文字情報を追加された阻害要因として受け付ける。受付部114が追加された阻害要因を受け付けると、抽出部115は、特定部113が特定した阻害要因に受付部114が受け付けた阻害要因を加え、複数の課題要素に対して共通する阻害要因を共通要因として抽出し直す。システム制御部110は、このように抽出し直された共通要因を含めた個人要因分析情報をタブレット端末300へ送信する。
端末制御部310は、新たに個人要因分析情報を受信したら、個人要因分析の表示を更新する。なお、図14の例においては、「浴槽内で座ることができない」に対して入力された阻害要因である「変形性膝関節症」が、他の課題要素に対しては入力されていないことから、共通要因としては抽出されていないことを示している。
ところで、検査者によって入力される個別事情の表現は多種多様であり、そのままでは他の課題要素に対して入力された阻害要因の表現と一致せず、たとえ共通する要因であっても、そのようなものとして抽出できない場合がある。そこで、受付部114は、検査者の入力によって受け付けた阻害要因を標準化する標準化処理を実行してもよい。標準化処理は、入力された表現が異なっても実質的に同質の阻害要因を共通する阻害要因として分類、グループ化するための処理である。標準化処理は様々な手法を採用し得る。簡単には、入力された文字情報に対して、予め用意されたタグ情報を検査者に選択させて付与させる手法を採用し得る。タグ情報は、入力され得る文字情報を分類するための属性情報であり、例えば「膝関節の既往症」などが属性情報といて用意されている。このような属性情報が入力された文字情報に付与されていれば、抽出部115は、付与されたタグ情報が共通するかにより追加された阻害要因が他の阻害要因と共に共通要因を構成するか否かを判断することができる。このように標準化処理を施せば、入力された表現が多少一致しなくても、抽出部115は、これらを共通する阻害要因として抽出することができる。
これに類する処理として、受付部114が検査者から受け付けた複数の阻害要因の少なくとも一部から共通する事象を抽出して共通要因の一つとする処理を、抽出部115が行ってもよい。例えば、抽出部115は、入力された複数の文字情報をテキストコーパスにより言語解析して共通する意味を見出し、当該意味を共有する阻害要因を共通要因として抽出する。あるいは、word2vec等の手法を用いて入力テキスト間の類似度を判定し、閾値を超える類似度を有するものをグループ化して共通要因としてもよい。このような処理を行うことによっても、抽出部115は、入力された表現の多少の差異に関わらず、共通する阻害要因を抽出することができる。
なお、システム制御部110は、タブレット端末300が抽出された共通要因のそれぞれに対して、改善、克服するためのトレーニングを提案したり、補助器具の利用を促したりするような処理を続けてもよい。例えば、システム制御部110は、介護計画書や改善プログラムを作成する。検査者は、タブレット端末300に表示されたそのような情報を見て、被検者へ助言を行ったり、今後の行動計画を立案したりすることができる。
次に、タブレット端末300を利用した生活機能評価サーバ100による生活機能評価処理の一連の流れを説明する。図15は、一連の生活機能評価処理の流れを示すフロー図である。フローは、生活機能評価サーバ100がタブレット端末300から一連の検査の開始指示を受け付けた時点から開始する。
取得部111は、ステップS101で、タブレット端末300から受け付けた開始指示と共に送信されてきた被検者情報を取得する。被検者情報は、例えば氏名やID番号である。そして、被検者情報DB143から当該被検者に関する個人情報を抽出する。
システム制御部110は、ステップS102で、設問テーブル141を参照し、予め設定された順序に従って設問をタブレット端末300へ供給する。このとき、被検者の個人情報を参照して、設問テーブル141に記述された設問を修正したり、省いたりしてもよい。例えば、被検者が若い場合には、高齢者を対象とした設問を省略する。
取得部111は、ステップS103で、タブレット端末300から送信されてくる設問に対する回答を取得する。タブレット端末300は、検査者によって回答が入力されるたびに生活機能評価サーバ100へ送信してもよいし、一定の設問群に対する回答が蓄積されたら纏めて生活機能評価サーバ100へ送信してもよい。
システム制御部110は、ステップS104で、タブレット端末300へ送信すべき設問が残っていないかを確認する。残っていればステップS102へ戻り、設問の供給(ステップS102)と回答の取得(ステップS103)を繰り返す。残っていなければステップS105へ進む。
ステップS105へ進むと、選択部112は、取得した回答から、対象とする生活項目ごとに被検者の課題要素を選択する。続いてステップS106で、特定部113は、選択部112が選択した課題要素に基づいて、当該課題要素を被検者が達成することを妨げる阻害要因を、対象とする課題要素ごとに特定する。さらにステップS107で、抽出部115は、特定部113が特定した阻害要因のうち、複数の課題要素に対して共通する阻害要因を共通要因として抽出する。システム制御部110は、生活項目、課題要素、阻害要因、共通要因の情報を集約して個人要因分析情報としてタブレット端末300へ送信する。
受付部114は、ステップS108で、タブレット端末300から追加の要求指示や情報送信があるか否かを確認する。あればステップS109へ進み、なければ一連の処理を終了する。
ステップS109へ進むと、受付部114は、個別事情に起因する阻害要因として入力された文字情報を対象となる課題要素の情報と共に受け付ける。なお、タブレット端末300から個人情報の呈示を要求する要求信号を受け付けた場合は、呈示部116が、被検者の個人情報を被検者情報DB143から抽出し、タブレット端末300へ送信する。
抽出部115は、ステップS110で、特定部113が特定した阻害要因と受付部114が受け付けた阻害要因のうち、複数の課題要素に対して共通する阻害要因を共通要因として抽出し、共通要因の更新を行う。システム制御部110は、このように更新された共通要因を含めた個人要因分析情報をタブレット端末300へ送信し、タブレット端末300における表示を更新させる。以上の処理が完了したら、一連の処理を終了する。
本実施形態においては、タブレット端末300がネットワーク900と無線ユニット910を介して接続される例を説明したが、有線で相互に接続される構成であってもよい。
また、検査者が利用する端末としてタブレット端末300の例を説明したが、スマートフォンやノートPC等の端末であっても構わない。また、本実施形態においては、生活機能評価サーバ100によって生活機能評価システムが実現される例を説明したが、例えば、生活機能評価サーバ100とタブレット端末300が、生活機能評価システムを構成する要素を分担して担ってもよい。また、サーバも1台に限らず、複数台で要素を分担してもよい。そのような場合は、分散して構成された装置の全体によって生活機能評価システムが構築される。
また、以上説明した各ユーザインタフェース画面は一例であって、他にも様々な表示態様や視覚効果を採用し得る。例えば、複数の情報を一画面で並列して表示する形式と、画面を切り替えて表示する形式を検査者が選択できるように構成してもよい。利用する端末の表示画面サイズや表示性能に応じて、ユーザインタフェース画面を異ならせてもよい。
また、情報を表示画面で呈示する場合に限らず、音や振動を利用して呈示してもよい。
ここで、以上説明した生活機能評価システム、生活機能評価プログラム及び生活機能評価方法の主要な構成について纏めておく。
[付記1]
被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得部(111)と、
前記取得部(111)が取得した前記回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために前記被検者にとって課題となる課題要素を、前記課題要素に対応する前記生活項目ごとに選択する選択部(112)と、
前記選択部(112)が選択した前記課題要素ごとに、前記課題要素を前記被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定部(113)と、
前記特定部(113)が特定した前記阻害要因に関する情報を出力する出力部(110、150)と
を備える生活機能評価システム(100)。
[付記2]
前記選択部(112)が選択した前記課題要素に対して、前記特定部(113)が特定したものとは異なる前記阻害要因の入力を、対象とする前記課題要素ごとに検査者から受け付ける受付部(114)を備え、
前記出力部(110、150)は、前記受付部(114)が受け付けた前記阻害要因に関する情報を出力する請求項1に記載の生活機能評価システム(100)。
[付記3]
前記受付部(114)は、前記検査者から受け付けた前記阻害要因を標準化する標準化処理を実行する請求項2に記載の生活機能評価システム(100)。
[付記4]
前記受付部(114)が前記検査者から前記阻害要因の入力を受け付ける場合に、前記被検者に関して蓄積された個人情報を呈示する呈示部(116)を備える請求項2又は3に記載の生活機能評価システム(100)。
[付記5]
前記呈示部(116)は、前記検査者による前記阻害要因の入力の対象となる前記生活項目に基づいて呈示する前記個人情報を異ならせる請求項4に記載の生活機能評価システム(100)。
[付記6]
複数の前記課題要素に対して共通する前記阻害要因を共通要因として抽出する抽出部(115)を備え、
前記出力部(110、150)は、前記抽出部(115)が抽出した前記共通要因に関する情報を出力する請求項1から5のいずれか1項に記載の生活機能評価システム(100)。
[付記7]
被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために前記被検者にとって課題となる課題要素を、前記課題要素に対応する前記生活項目ごとに選択する選択ステップと、
前記選択ステップで選択した前記課題要素ごとに、前記課題要素を前記被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定した前記阻害要因に関する情報を出力する出力ステップと
をコンピュータに実行させる生活機能評価プログラム。
[付記8]
生活機能評価システム(100)を利用した生活機能評価方法であって、
取得部が、被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得ステップと、
選択部(112)が、前記取得ステップで取得した前記回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために前記被検者にとって課題となる課題要素を、前記課題要素に対応する前記生活項目ごとに選択する選択ステップと、
特定部(113)が、前記選択ステップで選択した前記課題要素ごとに、前記課題要素を前記被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定ステップと、
出力部(110、150)が、前記特定ステップで特定した前記阻害要因に関する情報を出力する出力ステップと
を有する生活機能評価方法。
[付記9]
前記抽出部(115)は、前記受付部(114)が前記検査者から受け付けた複数の前記阻害要因の少なくとも一部から共通する事象を抽出して前記共通要因の一つとする付記6に記載の生活機能評価システム(100)。
[付記10]
前記設問は、前記被検者に関する事実と前記事実に対する質問への前記被検者の応答との差異に関する設問を含む付記1から6のいずれか1項に記載の生活機能評価システム(100)。
[付記11]
前記設問は、質問への前記被検者の応答の様子に関する設問を含む付記1から7のいずれか1項に記載の生活機能評価システム(100)。
100…生活機能評価サーバ、110…システム制御部、111…取得部、112…選択部、113…特定部、114…受付部、115…抽出部、116…呈示部、120…表示モニタ、130…入力デバイス、140…記憶部、141…設問テーブル、142…分析テーブル、143…被検者情報DB、150…通信ユニット、300…タブレット端末、
310…端末制御部、320…表示パネル、330…タッチパネル、340…記憶部、350…通信ユニット、510…タイトル、520…設問、530…選択肢、540…回答指標、550…推進指標、560…選択ボックス、570…選択ホイール、580…チェックボックス、590…選択指標、610…催促ボタン、620…選択ホイール、630…表示ボックス、640…追加ボタン、650…入力ウィンドウ、651…入力ボックス、652…OKボタン、653…キャンセルボタン、660…ソフトキーボード、670…参照ボタン、680…情報ウィンドウ、730…表示ボックス、731…重複指標、900…ネットワーク、910…無線ユニット

Claims (8)

  1. 被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために前記被検者にとって課題となる課題要素を、前記課題要素に対応する前記生活項目ごとに選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記課題要素ごとに、前記課題要素を前記被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定部と、
    前記特定部が特定した前記阻害要因に関する情報を出力する出力部と
    を備える生活機能評価システム。
  2. 前記選択部が選択した前記課題要素に対して、前記特定部が特定したものとは異なる前記阻害要因の入力を、対象とする前記課題要素ごとに検査者から受け付ける受付部を備え、
    前記出力部は、前記受付部が受け付けた前記阻害要因に関する情報を出力する請求項1に記載の生活機能評価システム。
  3. 前記受付部は、前記検査者から受け付けた前記阻害要因を標準化する標準化処理を実行する請求項2に記載の生活機能評価システム。
  4. 前記受付部が前記検査者から前記阻害要因の入力を受け付ける場合に、前記被検者に関して蓄積された個人情報を呈示する呈示部を備える請求項2又は3に記載の生活機能評価システム。
  5. 前記呈示部は、前記検査者による前記阻害要因の入力の対象となる前記生活項目に基づいて呈示する前記個人情報を異ならせる請求項4に記載の生活機能評価システム。
  6. 複数の前記課題要素に対して共通する前記阻害要因を共通要因として抽出する抽出部を備え、
    前記出力部は、前記抽出部が抽出した前記共通要因に関する情報を出力する請求項1から5のいずれか1項に記載の生活機能評価システム。
  7. 被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得した前記回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために前記被検者にとって課題となる課題要素を、前記課題要素に対応する前記生活項目ごとに選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択した前記課題要素ごとに、前記課題要素を前記被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定ステップと、
    前記特定ステップで特定した前記阻害要因に関する情報を出力する出力ステップとをコンピュータに実行させる生活機能評価プログラム。
  8. 生活機能評価システムを利用した生活機能評価方法であって、
    取得部が、被検者の生活機能に関する設問に対する回答を取得する取得ステップと、
    選択部が、前記取得ステップで取得した前記回答に基づいて、生活動作に着目して分類された生活項目の各動作を遂行するために前記被検者にとって課題となる課題要素を、前記課題要素に対応する前記生活項目ごとに選択する選択ステップと、
    特定部が、前記選択ステップで選択した前記課題要素ごとに、前記課題要素を前記被検者が達成することを妨げる阻害要因を特定する特定ステップと、
    出力部が、前記特定ステップで特定した前記阻害要因に関する情報を出力する出力ステップと
    を有する生活機能評価方法。
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