JP2022117596A - 利用者マッチングシステム - Google Patents

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Koichi Teranishi
愛未 笹山
Manami Sasayama
真理子 柴田
Mariko Shibata
克彦 藤本
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【課題】利用者に応じた効果的なグループの設定を可能とすること。【解決手段】本実施形態に係る利用者マッチングシステムは、分析部と、設定部と、接続部とを備える。前記分析部は、複数の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記利用者ごとに所定の行動に対する前記利用者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の少なくとも1つの情報を分析する。前記設定部は、前記情報を分析した分析情報に基づいて、前記複数の利用者のうちの一部の利用者からなるグループを設定する。前記接続部は、前記グループに属する利用者の少なくとも一部がインターネットを介して他の利用者と相互に情報を交換するためのオンライン接続を行う。【選択図】図2

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、利用者マッチングシステムに関する。
各種疾患の治療において、投薬や手術などの医療従事者による治療だけではなく、患者自身の行動変容が必要となる場合がある。例えば、糖尿病を患う患者や心不全患者には、治療のために患者自身の行動変容が要求される。例えば、糖尿病を患う患者には、その治療のために、食事療法が有効である。また、心不全患者には、運動療法、いわゆる、患者の心機能に従った負荷の運動を行うリハビリテーションが、症状の改善又は進行予防に有効である。このような患者には、治療のために患者自身の行動変容が要求される。
このような患者等の利用者の行動変容をサポートするため、様々な検討がなされている。例えば、グループで努力する感覚は、人間の行動に大きな影響を与えることが知られている。
特開2018-181276号公報 特開2018-169921号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、利用者に応じた効果的なグループの設定を可能とすることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決される課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係る利用者マッチングシステムは、分析部と、設定部と、接続部とを備える。前記分析部は、複数の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記利用者ごとに所定の行動に対する前記利用者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の少なくとも1つの情報を分析する。前記設定部は、前記情報を分析した分析情報に基づいて、前記複数の利用者のうちの一部の利用者からなるグループを設定する。前記接続部は、前記グループに属する利用者の少なくとも一部がインターネットを介して他の利用者と相互に情報を交換するためのオンライン接続を行う。
図1は、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステムの処理の概要を説明するための図である。 図2は、第1実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステムの構成の一例を示す図である。 図3は、質問票の一例を示す図である。 図4は、質問票の一例を示す図である。 図5は、行動変容ステージモデルを説明するための図である。 図6は、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステムの処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、第2実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステムの構成の一例を示す図である。 図8は、行動変容のためのオンライングループ活動の具体例を示す図である。 図9は、各接続拠点における医療従事者と参加患者の関係の具体例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、利用者マッチングシステムの実施形態として、グループ療法オンラインマッチングシステムを詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステムの処理の概要を説明するための図である。本実施形態では、利用者は、疾病を患う患者である。
例えば、図1に示すように、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステムでは、まず、(i)電子カルテ、活動量計等、アンケートや問診等により後述の患者情報を取得し、(ii)後述の患者の行動変容ステージを分析し、(iii)上記分析した行動変容ステージに応じたグループマッチングを行い、(iv)マッチングしたグループ間に属する患者の少なくとも一部の患者がインターネットを介して他の患者と相互に情報を交換するためのオンライン接続を行う。マッチングしたグループの一例として、例えば、糖尿病治療のための食事療法について、後述の行動変容ステージの準備期にある患者のグループや、心不全治療のための運動療法について、後述の行動変容ステージの実行期にある患者のグループ等がマッチングされ、当該グループ内でオンライン接続を介して相互コミュニケーションが行われる。
ここで、グループ療法オンラインマッチングシステムにおいて、後述する各構成要素は機能概念的なものであり、各構成要素の全部または一部を分散して構成することができる。以下、グループ療法オンラインマッチングシステムの各構成要素の一部を、後述の病院情報サーバに適用した場合(第1実施形態)、病院情報サーバとは独立した情報端末に適用した場合(第2実施形態)、病院情報サーバと情報端末とを組み合わせた場合(第3実施形態)について説明する。
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステム1の構成の一例を示す図である。図2に示すグループ療法オンラインマッチングシステム1は、当該システムのサービスを提供するサービス提供者サイトと、複数の医療施設とを含むシステムである。医療施設は、例えば、病院である。図2においては、複数の病院110を病院110A、110B、110Cとする。グループ療法オンラインマッチングシステム1は、サービス提供者サイトに設けられたサービス提供サーバ100、130と、各病院110内に設けられた病院情報サーバ120とを備える。病院情報サーバ120は、例えば、HIS(Hospital Information System)サーバである。
病院情報サーバ120、サービス提供サーバ100、130は、処理回路及び記憶回路を備える。記憶回路は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。更に、記憶回路は、処理回路が有する各処理機能によって用いられる各種のデータベース(以下、DBと記載する)を記憶する。処理回路は、各プログラムを記憶回路から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路は、処理回路内の各機能を有することとなる。
例えば、病院情報サーバ120の処理回路は、取得機能121、分析機能122、送信機能123、接続機能124、表示機能125を有する。病院情報サーバ120の各機能の処理については後述する。
例えば、サービス提供サーバ100の処理回路は、設定機能102、接続機能103を有する。また、サービス提供サーバ100は、ステージ情報DB101を有する。サービス提供サーバ100の各機能の処理については後述する。
例えば、サービス提供サーバ130は、計測値情報DB131を有する。計測値情報DB131は、例えば、患者に常時装着する活動量計や心拍計により計測された計測値、体重計により患者の体重が計測された計測値等の情報を記憶している。なお、計測値情報DB131は、各病院110A、110B、110Cの病院情報サーバ120に設けられてもよい。
各種疾患の治療において、投薬や手術などの医療従事者による治療だけではなく、患者自身の行動変容が必要となる場合がある。例えば、糖尿病を患う患者や心不全患者には、治療のために患者自身の行動変容が要求される。例えば、糖尿病を患う患者には、治療のために、食事療法が有効であることが多い。また、心不全患者には、運動療法、いわゆる、患者の心機能に従った負荷の運動を行うリハビリテーションが、症状の改善又は進行予防に有効である。このような患者自身の行動変容をサポートするためには、様々な行動科学的、行動経済学的な手段が有効であり、例えば、まず患者自身に目標を設定させてそれを守らせるコミットメントアプローチや、行動目標の達成に応じた金銭的なインセンティブを与える等の手段が有効であると考えられるが、さらに効果が高い手法は、適切なグループで活動を行うことであり、同種の境遇、目標にある患者を集め、みんなで努力する感覚は人間の行動に大きな影響を与えるものである。しかし、例えば心不全治療においては、患者が退院した後に、生活改善がなされず再入院となる場合がある。重要とされる運動リハビリテーションは、退院後の適正な実施がされないことも多く、グループ活動にいたっては、ほとんど行われていない。その一因として、グループマッチングの困難性が挙げられる。
グループ活動の効果は個人の意識に依存する。例えば、行動変容における人間行動の段階を理解するための概念として行動変容ステージモデルという考え方があるが、この特定ステージがグループ療法効果域であって、単に同一疾患を集めることは効果的ではない。しかし、行動変容ステージモデルのステージで選別したグループマッチングを行おうとしても、近隣に同種の行動変容ステージにある患者がいるとは限らない。例えば、特に、地方や小規模の病院では患者数が少なく、同種の疾患に対して更に個人の意識まで加味してマッチングすることは非常に困難である。
そこで、グループ療法オンラインマッチングシステム1では、患者等の利用者に応じた効果的なグループの設定を可能とするために、以下の処理を行う。まず、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステム1では、分析機能122は、複数の患者に関する患者情報に基づいて、患者ごとに所定の行動に対する患者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の少なくとも1つの情報を分析する。設定機能102は、上記情報を分析した分析情報に基づいて、複数の患者のうちの一部の患者からなるグループを設定する。接続機能103は、グループに属する患者の少なくとも一部がインターネットを介して他の患者と相互に情報を交換するためのオンライン接続を行う。
まず、患者情報の取得について説明する。
病院情報サーバ120の取得機能121は、医師等の医療従事者の入力、各種の病院に設置される機器、または他の連携、接続される病院情報サーバ120からの出力を取得することによって、患者に関する患者情報を取得する。特に、本実施形態では、患者の行動変容ステージに関する情報を患者情報として取得する。行動変容ステージに関する情報とは、例えば、目的とする行動に関して、対象の患者がどの程度の知識や関心をもっているか、あるいは、どの程度の行動を実行してきたかに関する情報であり、取得機能121は、当該情報を患者情報として取得する。
患者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の情報については、医師等の医療従事者が問診で患者から聴取した結果を入力することで、入力された結果を患者情報として取得機能121が取得しても良い。また、医療従事者が作成した患者の医療情報を入力することで、入力された結果を患者情報として取得機能121が取得しても良い。医療情報は、例えば、電子カルテである。
また、医療従事者がタブレット式PC(Personal Computer)等の端末を用いて、質問票を画面により提示し、患者に画面へのタッチにより回答を入力してもらうことで、取得機能121は、質問票の質問に対する患者の回答結果を患者情報として端末から取得しても良い。質問票の質問の内容としては、対象の行動に対する関心の有無や、当該行動を実行する意図の有無を直接質問する内容で良い。質問票の質問内容は、例えば、医療従事者により作成される。例えば、医療従事者は、対象の患者の疾患の詳細種別、各種計測値情報等から判別される重症度を取得し、患者個別の行動の必要性、どの程度の改善効果が期待できるか、必要とされる行動の具体的な点などを質問するように質問内容を構成すれば、患者の関心、理解の程度がより正確に把握できる。ここで、質問票の質問内容については後述する。
さらに、患者の行動の実行の程度については、患者への質問や医療従事者のヒアリングに基づいた入力を得ることでも良いが、各種のデバイスを用いた計測情報を取得することも考えられる。例えば、取得機能121は、患者に常時装着する活動量計や心拍計により計測された計測値の情報をサービス提供サーバ130の計測値情報DB131から取得することにより、患者がどの程度の運動を行っているかの情報を得ることができる。また、病院120内のリハビリテーション室の運動器具、あるいは、病院120外である場合は自宅、介護施設、フィットネスジムのトレッドミルやエアロバイク(登録商標)等の運動器具と取得機能121とが通信できるようにシステムを構築することによって、取得機能121は、患者の運動に関する情報を取得することができる。その他、取得機能121は、摂取カロリー、塩分、水分の計測情報や、体重測定の有無、服薬順守状況などが個別のデバイスによって自動取得できればより望ましい。例えば、取得機能121は、個別のデバイスにより計測された計測値の情報をサービス提供サーバ130の計測値情報DB131から取得する。
このほか、取得機能121は、対象患者の疾患に対して通常行われる検査結果や、医師の診断、治療方針、処方に関する情報も取得しても良い。例えば、心不全患者に対する場合、どの程度の負荷の運動療法を行うか、塩分・水分摂取制限をどの程度とするかについて医師の処方が必要となるため、このような情報も取得する。
また、取得機能121は、患者に関する患者情報として、対象の疾患や行動に関する直接的な情報のみでなく、心理的、社会的な情報も取得しても良い。例えば心理的な情報としては、医療従事者が、患者に対して臨床心理士により行われたカウンセリングの結果を入力しても良いし、医療従事者がタブレット式PC等の端末を用いて、アンケート、テストを画面により提示し、患者に回答を入力させることで、患者情報を得ても良い。心理特性のテスト、アンケートとしては、例えば、エニアグラム分析やビッグファイブ心理特性等の既知の心理分類を用いたものでも良い。本実施形態においては、特にグループ活動に関する特性として、患者が協調傾向にあるか、競争傾向にあるか等の情報が得られることが望ましい。さらに、高齢の患者も想定されることから、認知機能に関する情報が得られても良い。また、社会特性として、家族構成や居住地、住環境、職業等の情報の入力を受け付けても良い。
なお、後述するグループ活動開始後も患者の情報取得は継続される。グループ活動への参加の頻度、回数、それぞれのグループ活動において計測、記録された各種情報や、その他グループ活動開始後の変化に関する情報も継続して取得される。また、質問票、アンケート、テスト等の回答結果は、病院情報サーバ120のデータベース、又は、サービス提供サーバ100のデータベースとして記憶され、後述の分析機能122が当該回答結果を参考にすることにより、対象の行動に対する患者の知識の程度、関心の程度、実行の程度や、患者が協調傾向にあるか、競争傾向にあるか等の情報が分析される。ここで、患者が協調傾向にあるか、競争傾向にあるか等の情報については、医療従事者がアンケートやテスト等の回答結果を参考にして決めても良い。
ここで、質問票の一例について、図3、図4を用いて説明する。
図3に示す例では、質問票の「Q1」において、生活習慣を変えるための行動を実行しているか否かが質問され、選択肢として「1 実行していない」、「2 実行している」が提示される。ここで、「1 実行していない」が選択された場合は「Q2」に進み、「2 実行している」が選択された場合は「Q4」に進む。
質問票の「Q2」においては、生活習慣を変えることに関心があるか否かが質問され、選択肢として「1 全く関心がない」、「2 あまり関心がない」、「3 そこそこ関心がある」、「4 とても関心がある」が提示される。「Q2」において、「1 全く関心がない」、「2 あまり関心がない」が選択された場合は終了し、「3 そこそこ関心がある」、「4 とても関心がある」が選択された場合は「Q3」に進む。
質問票の「Q3」においては、生活習慣を変えるための行動を実行したいか否かが質問され、選択肢として「1 全く実行したくない」、「2 あまり実行したくない」、「3 ちかぢか実行したい」、「すぐにでも実行したい」が提示される。
質問票の「Q4」においては、行動を継続するうえで不安か否かが質問され、選択肢として「1 とても不安である」、「2 そこそこ不安である」、「3 あまり不安ではない」、「全く不安ではない」の選択肢が提示される。
図4に示す例では、質問票の「Q1」において、生活習慣を変えるための行動を実行しているかが質問され、選択肢として「1 NO」、「2 YES」が提示される。ここで、「1 NO」が選択された場合は「Q2」に進み、「2 YES」が選択された場合は「Q4」に進む。
質問票の「Q2」においては、生活習慣を変えるための行動を実行したいかが質問され、選択肢として「1 NO」、「2 YES」が提示される。「Q2」において、「1 NO」が選択された場合は「Q3」に進む。「2 YES」が選択された場合は、後述の行動変容ステージとして「準備期」が分析機能122により判断される。
質問票の「Q3」においては、生活習慣を変えることに関心があるかが質問され、選択肢として「1 NO」、「2 YES」が提示される。「Q3」において、「1 NO」が選択された場合は、後述の行動変容ステージとして「無関心期」が分析機能122により判断され、「2 YES」が選択された場合は、後述の行動変容ステージとして「関心期」が分析機能122により判断される。
質問票の「Q4」においては、行動を持続することに自信があるかが質問され、選択肢として「1 NO」、「2 YES」が提示される。「Q4」において、「1 NO」が選択された場合は、後述の行動変容ステージとして「実行期」が分析機能122により判断され、「2 YES」が選択された場合は、後述の行動変容ステージとして「維持期」が分析機能122により判断される。
次に、行動変容ステージの分析、及び、情報送信について説明する。
病院情報サーバ120の分析機能122は、取得機能121によって取得された患者情報として、対象の行動に対する患者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の情報を分析することで、その患者がどの行動変容ステージにあるかを分析する。例えば、図5に示すように、行動変容ステージモデルは、患者の行動変容における人間行動の段階の概念として、「無関心期」、「関心期」、「準備期」、「実行期」、「維持期」に分けられる。行動変容ステージモデルにおいては、「関心期」から「実行期」がグループ療法により効果が表れる領域である。
図5に示す例では、分析機能122は、患者へのアンケートやデバイスの計測情報により、患者が行動を6か月以上継続していることを確認できれば、行動変容ステージとして「維持期」と判断し、患者の行動が6か月未満であることを確認できれば、行動変容ステージとして「実行期」と判断することができる。また、分析機能122は、患者が行動を開始していなくても一定の知識と関心を確認できれば、行動変容ステージとして「準備期」と判断し、患者に当該知識がなくとも一定の関心があることを確認できれば、行動変容ステージとして「関心期」と判断することができる。患者から一定の関心も確認できないようであれば、行動変容ステージとして「無関心期」と判断する。また、対象の疾患や行動に応じた具体的な質問や、複数の計測データの結果に対して適宜重みをつけるなどしてスコアリングしておき、分析機能122は、当該スコアリングを基に、行動変容ステージを複合的に判別しても良い。
ここで、分析機能122は、分析された行動変容ステージが「維持期」、あるいは「無関心期」であれば、グループ活動を行う効果が見込めないとして終了としても良い。また、分析機能122は、「無関心期」であれば、まず関心を持たせるための情報提供、教育などを行うよう促しても良い。また、分析機能122は、一旦、行動変容ステージの分析が行われた後であっても、取得機能121によって取得された患者情報に変化があった際には再分析を行う。
病院情報サーバ120の送信機能123は、分析機能122の分析によって得られた分析結果として、対象の患者がどの行動変容ステージにあるかのステージ情報を、病院110の外部のサービス提供者サイトのサービス提供サーバ100へ送信する。ここで、送信されるステージ情報は、病院110の外部へ送信されるため、対象の患者の個人情報を特定できない情報であることが、個人情報の保護、倫理上の観点から望ましい。例えば、ステージ情報は、5つの行動変容ステージのいずれかであるかの情報や、大まかな疾患の種別、程度、心理特性、社会特性の情報を、当該病院の対象者分布情報等として送信すれば良く、ステージ情報のうち、患者の氏名や住所を表す情報、問診やアンケートの回答結果を表す情報、検査測定値を表す情報などの個人情報は送信しないことが望ましい。
したがって、複数の病院110の各々の送信機能123は、分析機能122が分析したステージ情報を、対象の患者の個人情報を特定できない情報に変換して、サービス提供サーバ100に送信する。ここで、ステージ情報は、第1の分析情報の一例であり、対象の患者の個人情報を特定できない情報に変換されたステージ情報は、第2の分析情報の一例である。
一方、例えば、複数の病院110の各々とサービス提供サイトとの間で個人情報授受又は匿名化及び匿名化個人情報等授受のための適切な措置が行われている場合には、分析機能122に相当する機能はサービス提供サーバ100に設け、複数の病院110の各々の送信機能123は、取得機能121が取得した患者情報を、サービス提供サーバ100に送信しても良い。ここで、患者に常時装着する活動量計や心拍計により計測された計測値等の病院110外で取得される情報は、サービス提供サーバ130から、病院110内の病院情報サーバ120を介することなく、サービス提供サーバ100に直接送信される。この場合、病院情報サーバ120のソフトウェアに搭載させるべき機能を最小化して、サービス提供サーバ100の機能として一元管理できるため、メンテナンス性が良好である点で望ましい。
次に、グループマッチング、及び、オンライン接続について説明する。
サービス提供者サイトにおいて、サービス提供サーバ100は、複数の病院110の各々の送信機能123から送信されたステージ情報をステージ情報DB101に記憶する。サービス提供サーバ100の設定機能102は、ステージ情報DB101に記憶されたステージ情報に基づいて、複数の患者のうちの一部の患者からなるグループを設定する。例えば、設定機能102は、以下の条件(1)~(4)に従い、行動変容の効果を見込むことができる患者グループのマッチングを行う。具体的には、設定機能102は、行動変容ステージ、疾患の種類、程度、心理特性、社会特性のそれぞれが一定の近似、又は関連した範囲内に収まる患者の一定範囲の人数のグループが形成されるようマッチングを行う。これにより、類似した患者のグループを形成することができ、相互に連帯感をもってグループ活動を行うことが期待できる。ここで、同一のグループにマッチングされる患者は同一の病院110からのみではなく複数の病院110から選ばれる。ここで、条件(1)~(4)の具体例について説明する。
例えば、条件(1)では、「無関心期」、又は「維持期」の患者は対象外とする。
行動変容に対しての関心が無い患者は、行動変容に対するそもそもの動機づけがなく、行動変容に向けた仲間意識も持ちようがないので、グループ活動を行ったとしても効果が薄く、また、他のグループメンバに悪影響を与える可能性もあるため、どのグループにも参加させない例が考えられる。ただし、グループ活動の内容によっては、「無関心期」の患者であっても他の異なるステージの患者からの好影響をうけて効果がある場合も考えられる。
また、行動変容ができており、一定期間維持している「維持期」の患者はとくに介入の必要がなく、また行動変容の途上にある他のステージの患者との仲間意識も芽生えにくいため、どのグループにも参加させない例が考えられる。ただし、「維持期」と言え、悪い方向に逆戻りするケースもあると思われるので、その防止のためのグループ活動を目的としたグループのマッチングを行っても良い。
例えば、条件(2)では、なるべく近い行動変容ステージ、属性の患者を優先的に同一グループとする。
なるべく同一の行動変容ステージに属する患者を同一のグループとすれば、より連帯感が生まれやすく、効果的なグループ活動が可能となる。同一のステージとは、「関心期」、「準備期」、「実行期」等の大きなステージ分けに限られるものではなく、さらにそれぞれのステージの程度を分割して、より詳細なステージ分けに基づいても良い。例えば、関心の程度や準備の程度は、質問票や問診である程度詳細に質問することができる。知識や関心、実行の程度を質問回答に応じて詳細かつ複数項目についてのスコアリングとし、そのスコアがなるべく近くなるようにマッチングしても良い。
また、行動変容ステージの他、患者の医学的、心理的、社会的属性に応じてマッチングを行う。まず、同一又は類似の疾患を有し、かつ疾患の重症度が近い患者を優先してグルーピングする。また、疾患が異なっていても、行うべき行動の種類、例えば運動、食事制限などで同種の患者をグルーピングしても良い。さらに、性別、年齢、職業、家庭環境(独居又は家族同居)等も考慮し、なるべく近い属性をグルーピングする。
例えば、条件(3)では、各行動変容ステージ、属性の患者を適度に分散させる。
ある程度分散した行動変容ステージに属する患者をグルーピングしたほうが効果的であることも考えられる。例えば、前後の行動変容ステージ、例えば「準備期」と「実行期」に属する患者をグルーピングした場合、「準備期」の患者にとっては、少し先のステージに属する「実行期」の患者の考え方、やり方を知ることが効果的であることも考えられるし、「実行期」の患者にとっても、少し前に自分が属していた「実行期」の患者を導けるという充実感を得ることができる。
また、行動変容ステージの他の医学的、心理的、社会的属性についても、必ずしも同一又は類似でなくとも、最も効果の高い分散によってグルーピングすることが望ましい。例えば、性別に関しては同性のみのグループよりも男女混ざったグループの方が、まとまりが生まれやすいこともあるなど、それぞれの属性ごとに効果的な類似度合い、分散度合いを設定しておき、それに合わせてグルーピングを行うことが望ましい。
例えば、条件(4)では、患者の性格を加味する。
条件(2)では、属性が類似したステージのグルーピングの例とその効果について説明し、条件(3)では、一定分散したステージのグルーピングの例とその効果について説明したが、これらのどちらがより適切であるかは、患者の性格によるところが大きい。協調傾向の強い性格であれば、分散したグルーピングであってもグループのまとまりをもつことができ、異なるステージの患者から自分の持っていない知見を得られる等の好影響があるので、分散したグルーピングも効果である。
一方、競争傾向の強い性格や、協調傾向の弱い性格であれば、自分と異なるステージの患者とのまとまりは期待できない。例えば、自分より上のステージの患者に対して敗北感を感じたり、逆に下のステージの患者に優越的姿勢を示したりするなどして、グループ活動の効果が見込めないことが想定される。このような性格の患者には、なるべく類似するグルーピングを行い、仲間意識を持ちやすくすることが良い。あるいは、仲間意識を持てなくとも、相互の競争意識を利用してのグループ活動もでき、その場合でも、より類似した患者の方が競争意識を持ちやすい。
例えば、患者の性格に関する情報は、質問票に含まれる心理テストに対する患者の回答結果により取得される。この場合、取得機能121によって取得される患者情報には、患者の性格に関する情報が含まれ、設定機能102は、更に、患者の性格に関する情報に基づいて、複数の患者のうちの一部の患者からなるグループを設定する。ここで、協調傾向、競争傾向の例を前述したが、その他の公知の性格診断を用いても良い。また、医師、看護師、臨床心理士等が問診して判断した性格を入力しても良い。例えば、取得機能121によって取得される患者情報に、患者の性格における協調傾向又は競争傾向に関する情報が含まれる場合、設定機能102は、更に、患者の協調傾向又は競争傾向の程度に応じて、同一のグループに設定しうる利用者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の範囲を変更して、グループを設定する。具体的には、設定機能102は、患者の協調傾向が強い又は競争傾向が弱い場合に、同一のグループに設定しうる利用者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の範囲を広げて、グループを設定する。
なお、条件(4)においては、更に、患者の趣味や、患者の地域性を加味してもよい。例えば、患者の趣味としては、スポーツ観戦や、囲碁・将棋や、テレビゲーム等が挙げられ、趣味が合う患者同士であれば、分散したグルーピングであってもグループのまとまりをもつことが期待できる。また、患者の地域性としては、出身地や、出身校や、応援しているスポーツチーム等が挙げられ、地域性が合う患者同士であっても、分散したグルーピングであってもグループのまとまりをもつことが期待できる。例えば、患者の趣味に関する情報や、患者の地域性に関する情報は、質問票に対する患者の回答結果により取得される。この場合、取得機能121によって取得される患者情報には、患者の趣味に関する情報や、患者の地域性に関する情報が含まれ、設定機能102は、更に、患者の趣味に関する情報や、患者の地域性に関する情報に基づいて、複数の患者のうちの一部の患者からなるグループを設定する。
ここで、条件(2)と条件(3)との組み合わせについて説明する。
条件(2)における効果の高い属性類似と、条件(3)における分散の度合いについての設定値を、設定機能102に記憶させておき、設定機能102は、更に、条件(2)と条件(3)との組み合わせに基づいて、複数の患者のうちの一部の患者からなるグループを設定する。例えば、効果の高い属性類似/分散の度合い(比率)を、「関心期30~50%、準備期50~70%」とし、更に、各医学・心理・社会特性なども含めた条件を記憶しておく。
この場合、設定機能102は、更に、条件(2)と条件(3)との組み合わせにより、行動変容ステージとして「関心期」にある患者と、「関心期」よりも行動変容ステージが高い「準備期」にある患者との比率に基づいて、「関心期」にある患者と、「準備期」にある患者からなるグループを設定する。例えば、「関心期」は「30~50%」の範囲にあり、「準備期」は「50~70%」の範囲にあるため、設定機能102は、「関心期」に30%の人数の患者と、「準備期」に70%の人数の患者からなるグループを設定する。あるいは、設定機能102は、「関心期」に50%の人数の患者と、「準備期」に50%の人数の患者からなるグループを設定する。
全体の人数、医療従事者の種類、人数なども、対象となる行動変容に必要なグループ活動に効果的な範囲で設定機能102に設定、記憶される。調理指導や初期の運動リハビリテーションなど、医療従事者のきめ細かい指導が必要である場合には参加人数は比較的少なくなるが、運動リハビリテーションでもある程度慣れた患者のグループであれば人数を増やすこともできるし、患者それぞれに自由に話してもらう形式のピアサポートを行うような場合にも、一定数以上の人数でのグループとした方が、より多くの意見を聞くことができて効果的なこともある。医療従事者と患者の人数の関係については、さらに後述する。
このような組み合わせについては、特定の組み合わせ条件に固定せず、効果が期待できる範囲で一定の広がりを持った条件とした方が組み合わせに柔軟性を持たせることができ好ましい。さらには、それぞれのグループ参加者の属性とグループ活動の結果(各患者がどの程度行動変容を実現したか)を記憶しておき、それらを学習データとして機械学習を行い、より効果の高い組み合わせ条件を更新していくことも設定機能102の処理に含まれる。
なお、グループマッチングが行われた後であっても、医師等からの処方、診断の変更を含む患者情報の変化や、患者の行動変容ステージの変動に応じ、所定の条件を満たさなくなった場合には新たに再マッチングが行われる。
サービス提供サーバ100の接続機能103は、設定機能102でのマッチングの成否を、病院110に設けられる病院情報サーバ120の接続機能124を介して通知する。患者が来院時に問診等を行ってステージ情報を病院110からサービス提供サーバ100へ送信後、マッチングが成立したのであれば、その旨を病院情報サーバ120の表示部に表示し、条件に合致するグループの人数が所定数に達していない場合には、その旨を病院情報サーバ120の表示部に表示し、後に所定数に達した段階でその旨を再度通知する。
接続機能103は、更に、オンライン接続によるグループ活動のための機能も含む。まず、例えば、接続機能103は、会話によるカウンセリング、ピアサポート、運動リハビリテーションや、調理指導など、リアルタイム接続の必要な活動を行うためのスケジュールを設定する機能を有する。各患者は医師、および病院情報サーバ120を通じて都合のよい日時を指定するなどして、スケジューリングを行う。ここで、マッチングされたグループの全員の参加を必須とはせず、所定の割合の人数の参加をもって活動を行うこととするなどとしても良い。
接続機能103は、更に、上述のようにスケジューリングされたグループ活動でのリアルタイム接続も行う。例えば、病院情報サーバ120の接続機能124は、病院内の所定の部屋(カウンセリング室、リハビリテーション室、栄養指導室等)に設けられたカメラ及びマイクなどにより、リアルタイムで音声・映像情報をサービス提供サーバ100の接続機能103経由で他の病院110とも入出力する。各病院110でマッチングされた患者が複数いれば、その患者らは同室から接続するなどしても良い。また、接続機能103は、当該活動と関連する計測値情報なども送受信しても良い。例えば、患者が運動リハビリテーションを行うのであれば、心拍数や運動レベルの情報等がオンライン接続により送受信されても良いし、患者が栄養調理指導を受けるのであれば、各自が入力した使用原材料、調味料の情報や、塩分濃度等の測定値情報がオンライン接続により送受信されても良い。オンライン接続の例においても送受信する情報については後述する。
グループ活動には、患者のみでなく、医療従事者も参加する場合があるため、接続機能103は医療従事者に対しての情報についても送受信を行う。医療従事者とは典型的には医師であるが、グループ活動の内容に応じて看護師、臨床心理士、公認心理師、管理栄養士、理学療法士も含まれる。医療従事者は、最低一人がオンライン参加する必要がある場合もあれば、各病院等の接続拠点ごとに同室にて医療従事者やその他の付き添い者が指導、見守りする必要がある場合もある。活動内容に応じて必要な医療従事者の参加の形態を設定し、設定された参加を条件としてグループ活動を開始するように接続機能103を構成しても良い。医療従事者と参加患者の関係についてはさらに後述する。
次に、患者情報の表示について説明する。
病院情報サーバ120の表示機能125は、オンライン接続により、グループに属する各患者の活動の状況を、当該活動の効果と対応付けて、病院情報サーバ120の表示部に表示させる。例えば、表示機能125は、患者のグループ活動の実施の頻度、回数、内容などの活動状況を、患者の行動変容の達成度を表す効果、又は、患者の病状を表す各種検査値と対応付けて、病院情報サーバ120の表示部に表示する。医師等は、これらの表示を患者に提示し、患者の達成感又は危機感を促すことで、より行動変容を継続又は促進しようとする患者の動機付けとすることができる。また、医師等は、これらの情報を参照し、患者に対する、診断、処方等を変更することができる。それらの変更情報は上述の取得機能121によって取得され、グループ活動の内容の変更、活動自体の中断、行動変容ステージの再分析やグループの再マッチングの契機となる。
ここで、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステム1の処理の手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。
例えば、図6のステップS101において、取得機能121は、医療従事者がタブレット式PC等の端末上にて、対象の患者に、質問票の画面を提示させる。そして、図6のステップS102において、画面上で質問票に対する回答を患者に入力してもらい、端末が回答を取得機能121に送信することにより、取得機能121が患者情報を取得する。
図6のステップS103において、分析機能122は、取得機能121によって取得された患者情報として、対象の行動に対する患者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の情報を分析することで、その患者がどの行動変容ステージにあるかのステージ情報を決定する。分析機能122から出力されたステージ情報は、ステージ情報DB101に記憶される。ここで、ステージ情報は、行動変容ステージとして、「無関心期」、「関心期」、「準備期」、「実行期」、「維持期」のいずれかを表す情報を含む。なお、ステージ情報DB101に記憶されるステージ情報は、医療従事者、患者等により修正または入力できるようにしても良い。
図6のステップS104において、設定機能102は、行動変容ステージが「無関心期」や「維持期」であるか否かを確認する。ここで、行動変容ステージが「無関心期」や「維持期」である場合(ステップS104;Yes)、処理は終了する。すなわち、設定機能102は、「無関心期」、「維持期」の患者をグループ活動の効果が見込まれない対象外として、マッチングしない。
一方、行動変容ステージが「無関心期」や「維持期」ではない場合(ステップS104;No)、図6のステップS105において、設定機能102は、ステージ情報DB101を参照し、該当するステージに募集中のグループが存在するか否かを確認する。ここで、該当するステージに募集中のグループが存在しない場合(ステップS105;No)、設定機能102は、ステージ情報DB101内に新規のグループを生成することで、当該グループの募集が開始する(ステップS107)。
一方、該当するステージに募集中のグループが存在する場合(ステップS105;Yes)、対象の患者を当該グループが適合するため、設定機能102は、対象の患者を当該グループに登録する。そして、図6のステップS109において、接続機能103は、グループの人数が最低人数に達しているか否かを確認する。ここで、グループの人数が最低人数に達していない場合(ステップS109;No)、接続機能103は、グループの人数が最低人数に達するまで待つ。
一方、グループの人数が最低人数に達している場合(ステップS109;Yes)、図6のステップS110において、接続機能103は、グループ活動を開始する(ステップS107)。例えば、接続機能103は、会話によるカウンセリング、ピアサポート、運動リハビリテーションや、調理指導など、リアルタイム接続の必要な活動を行うためのスケジュールを設定する。そして、図6のステップS111において、接続機能103は、スケジューリングされたグループ活動として、対象の患者と他の患者と相互に情報を交換するためのオンライン接続を行う。
ここまで、第1実施形態として、病院情報サーバへの適用例を説明したが、個人所有の情報端末や、フィットネスジム、介護施設、高齢者住宅、地域の診療所などの複数の患者で共有する情報端末等のソフトウェアを介する例を説明する。
情報端末は、汎用のパーソナルコンピュータや、PC、スマートフォン、タブレット式PC、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末でも良いし、トレッドミルやエアロバイク(登録商標)等の行動変容に関連する機器に内蔵されるものであっても良い。情報端末については、上述した病院情報サーバ120への適用例にさらに組み合わせて適用することが可能であるが、病院情報サーバ120とは独立して適用されてもよい。
(第2実施形態)
病院情報サーバ120とは独立した情報端末に適用した場合について図7を用いて説明する。図7は、第2実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステム1の構成の一例を示す図である。
第2実施形態では、行動変容は、疾病の発症後に必要となるものではなく、疾病予防のうえでも効果的であるため、病院と関連せずとも、健常者個人向けサービスあるいは、医療保険との組み合わせサービスとしても良いし健康保険組合を介しての保健事業の一環としても提供される。
図7においては、図3の複数の病院110が、複数の拠点210として自宅210A、210Bやフィットネスジム210C等に置き換わり、図3の病院情報サーバ120が情報端末220に置き換わり、分析機能122がサービス提供サーバ100に設けられ、医師等の医療従事者に対する情報入出力がない点で、病院情報サーバ120に適用する第1実施形態と異なるが、その他の点は共通する。図7では個人の情報端末の能力を考慮し、分析機能122はサービス提供サーバ100に設けられる例を示したが、情報端末220内に分析機能122が設けられても良い。
(第3実施形態)
病院情報サーバ120と情報端末220とを組み合わせ場合について説明する。
情報端末220を病院情報サーバ120と組み合わせる場合、例えば、患者は、情報端末220を用いて、医師の指示、処方に応じてサービス提供サーバ100から発行される、ID、パスワード等を入力することで、患者特定して利用可能となるようにシステムを構築することによって、情報端末220は、サービス提供サーバ100を通じて、病院情報サーバ120と連携できる。ここで、情報端末220がサービス提供サーバ100を通じて病院情報サーバ120と連携できる例として、個人所有のスマートフォンへインストール可能なアプリケーションを利用する場合には、アプリケーションダウンロードサイトにて、対象ソフトウェアを無償ダウンロード可能としても良いし、ハードウェア性能や患者の情報端末の操作の負担を考慮する場合には、予め病院110側でソフトウェアインストール済みの情報端末に患者を特定する情報を入力し、情報端末ごと患者に貸与する等としても良い。
情報端末220を病院情報サーバ120と組み合わせる場合、当該情報端末220はサービス提供サーバ100の接続機能103により、接続可能に構成され、マッチング状況の確認、スケジューリング、およびグループ活動のためのオンライン接続を、患者が病院110外で行うことを可能とする。情報端末220としてパーソナルコンピュータやスマートフォン等を用いる場合、グループ活動は、カメラで撮影した映像とマイクで収集した音声をリアルタイムで送受信する、いわゆるテレビ電話形式でも良いし、グループ内でテキストや画像、その他のデータを全員が見られるように貼り付けてゆく、いわゆるチャット形式でも良い。また、患者情報の取得に際しても当該情報端末220からの情報を取得できるように接続機能103を構成しても良い。患者が、どの程度運動したか、何を飲食したか、服薬や身体状況のチェックなど、日常的に取得するべき情報は、患者が個人の情報端末220を介して入力できるように、システムを構築してもよい。このような個人の情報端末220からの情報は、病院情報サーバ120内に送信されても良いし、分析機能122がサービス提供サーバ100に設けられている場合には、病院情報サーバ120を介さず、直接、サービス提供サーバ100に送信されても良い。
以下、接続機能103にて行われる行動変容のためのオンライングループ活動の具体例について説明する。
上述したように、オンライングループ活動の具体例としては様々なバリエーションがある。もっとも単純には、ビデオミーティングや音声ミーティングのような形式とし、医療従事者等のファシリテートに従って、各人が順番に喋るピアサポートの形式が考えられる。また、テキストを中心としたグループチャット形式でも良い。この場合、患者は見たい時、発信した時にグループ間コミュニケーションを行うことができる。いずれにおいても、グループ活動に関連する情報を互いに共有しても良い。接続される情報端末は病院その他施設にて共有して使われるものでも、個人の端末でも良い。病院、施設の情報端末を用いれば、他の病院デバイスや医療従事者との連携が容易となる。
例えば、病院110内のリハビリテーション室の運動器具や、病院120外である場合はフィットネスジム等の運動器具と接続機能103とが通信できるようにシステムを構築することによって、接続機能103は、オンライン接続により、患者の心拍や運動負荷に関する計測情報を運動器具から取得することができる。例えば、計測情報は、サービス提供者サーバ100の記憶回路に記憶される。また、個人所有の端末と接続機能103とが通信できるようにシステムを構築することによって、患者は自宅からの気軽な参加が可能である。さらに、個人所有の端末が携帯可能な端末であれば、患者は、より自由な環境からの参加が可能である。例えば、運動リハビリテーションを行う場合に、外をウォーキングしながらイヤホンやスマートグラス等での接続を行うこともできる。この場合、さらに活動量計やGPS(Global Positioning System)に基づく移動距離、速度などのデータをリアルタイムに共有しても良い。また、調理指導を行う場合には、各患者の自宅のキッチンにて調理をしながら接続しても良い。この場合はスマートスピーカなど、ハンズフリーでの使用を前提とした情報端末を介することが望ましい。また、調理に関する各種計量値を共有しても良い。例えば、心不全患者に対する調理指導であれば、塩分濃度計や重量計による使用塩分の計量値がネットワークを通じて共有できても良い。糖尿病患者に対する指導や、減量指導であれば、熱量に関する計測値、情報を共有しても良い。
このうち、心不全患者に対する運動リハビリテーションを行う場合の具体例を、図8に示す画面300の表示例を参照して説明する。本例では、病院のリハビリテーション施設やその他病院外施設、自宅に備えられるトレッドミルやエアロバイク(登録商標)の運動機器にマイク/スピーカとカメラ/モニタを備え、運動しながらグループの患者間で顔を見ながら会話することが可能に構成される。また、医師、理学療法士等の主指導者もオンライン接続にて参加し、適宜患者の表情やその他のリアルタイムで送受信される心拍や運動負荷に関する計測情報を見ながら各患者に対する指導を行う。
ここで、運動強度スケールの画面表示について説明する。
例えば、接続機能103は、オンライン接続により、グループに属する各患者が行っている運動の強度に関する実運動強度情報312と、予め設定された当該患者が行うべき運動の強度の範囲に関する目標運動強度情報311とを取得する。そして、接続機能103は、グループに属する各患者それぞれに対して、目標運動強度情報311と実運動強度情報312との相対関係を示す相対運動情報310を出力する。例えば、接続機能103は、画面300により、グループに属する各患者の相対運動情報310を、情報端末220の表示部に表示させる。
実運動強度情報312については、心拍数や運動負荷等の計測情報が、そのまま各患者に対応して表示されても良いが、患者間で共有認識可能な表示形態で表示されても良い。例えば、図8に示すように、各患者に処方された運動リハビリテーションの情報から目標運動強度情報311を設定し、実運動強度情報312と目標運動強度情報311との関係を相対運動情報310として、情報端末220の表示部に表示させる。ここで、目標運動強度情報311は、心拍数や呼吸数、発汗モニタなどの身体から計測される情報に基づいても良いし、トレッドミルの速度情報やエアロバイク(登録商標)の回転数やペダルの負荷(重さ)の情報に基づいても良い。具体的には運動リハビリテーションの処方情報が0~100%の運動強度である場合には、患者の安静時の心拍数からカルボーネン法で計算した心拍数の範囲が目標運動強度情報311としても良いし、自覚的運動強度(Borg指数)が処方情報である場合には、これをカルボーネン法で適用可能な範囲を目標運動強度情報311としても良い。また、心肺運動負荷試験(CPX;Cardiopulmonart Exercise Testing)を行うことが可能な場合は、患者それぞれの無酸素性代謝閾値(AT;Anaerobics Threshold)としてエアロバイク(登録商標)やトレッドミルの負荷情報を取得し、これに基づいて目標運動強度情報311としても良い。そして、実運動強度情報312については、現在実際に行っている運動の強度を、図8に示すように、リアルタイムの測定で得られた実運動インジケータにて画面300により表示させる。
なお、心不全患者に対する運動リハビリテーションの場合、患者の病態によっては運動強度が心拍数に反映されないケースがあることも知られている。このような場合は、心拍数を用いた運動強度の表示は行われるべきではない。このようなケースの患者であることをマークするような入力手段を設け、この入力のある患者に対しては、心拍数に基づいた運動強度の表示がなされないことが望ましい。例えば、操作者の指示があっても操作を禁止するようにシステムを構築することが望ましい。
このような表示態様とすれば、患者は自己の目標とすべき強度範囲に関する目標運動強度情報311と現在の運動強度に関する実運動強度情報312との関係を確認できる。例えば、心不全患者に対する運動リハビリテーションを行う場合、過度な負荷の運動を行うことは厳に抑制すべきであるが、単に心拍数や運動強度そのものを表示した場合、競争意識や適正なリハビリテーションの理解不足により、より強い負荷を目指して患者が自発的に無理をしてしまう恐れがある。しかし、目標運動強度情報311を明示することで、このような患者の無理を防ぐことができる。また、どのような形式で運動負荷が処方されているかは各患者の病院によって異なることが考えられるが、このような変換を行えば同じ形態での表示が可能であるため、グループ活動に参加する患者が相互に比較できグループ活動を活性化できる。なお、本例では単純な直線状の運動強度スケールでの表示例を示したが、患者の関心を引くため、ゲーム性を持たせた表示としても良い。例えば、目標強度への近さと継続時間の掛け合わせに基づきスコア化して表示しても良い。また、運動強度スケールの表示も、目標とすべき強度範囲を更に維持したくなるような形、例えば、目標範囲を陸地に模した表示、それ以外を海に模した表示、実運動強度インジケータを感情移入しやすいキャラクターで表せば、感覚的に陸地を維持すべきであることが理解しやすい上に、より楽しんでリハビリテーションができる。
次に、各接続拠点における医療従事者と参加患者の関係の具体例について説明する。
グループのマッチングやオンライン活動には、医療従事者が含まれることがある点、上述したが、医療従事者の職種に応じた制御も必要となる。また、心不全における運動リハビリテーションの場合、その症状の程度によってはオンライン接続ではなく、その接続拠点での医療従事者、補助者の監視が必要となる場合もある。このような医療従事者の職種や接続拠点ごとの参加について、図9を参照して説明する。
図9では、心不全患者を対象とした運動リハビリテーションを、複数施設を接続することにより行う例を示す。まず主拠点Aとして病院のリハビリテーション室401が接続される。主拠点Aでは、患者の他、オンラインでのグループ活動全体の指導、指示を行う主の医療従事者が参加する。主の医療従事者は、例えば、運動リハビリテーションの場合では医師、理学療法士等である。さらに、理学療法士等は心不全療養指導士等の付加的な認定を受けていることが望ましい。従拠点B、Cとしては、一例として高齢者住宅402および地域の診療所403の共用設備から接続する。これら従拠点から参加の患者は主拠点の主医療従事者の指導を受けて活動を行うものであるが、心不全という疾病の特性上、疾病の程度によっては急性増悪に備えて健常者が付き添いを行うものとする。図9に示す例では、高齢者住宅402に常駐の看護師、及び、地域の診療所403に勤務の医師が付き添いを行っている。
ここで、医療従事者、付き添い者の確認機能について説明する。
例えば、医療従事者や付き添い者が患者と同伴可能な否かを表す情報に基づいて、設定機能102は、グループを設定する、又は、接続機能103は、オンライン接続を行う。
例えば、接続機能103は、医療従事者等の付き添い者が患者と同伴しているか否かの情報を取得し、付き添い者が同伴しない場合、患者と他の患者とのオンライン接続を制限する。例えば、付き添い者毎にIDとパスワードを発行し、これを付き添い者に入力させることで、接続機能103は、付き添い者が患者と同伴しているか否かの情報を取得しても良い。又は、予め資格情報等の確認とともに生体情報を登録することにより、グループ活動の開始の都度、生体認証手段を用いた確認を付き添い者に行わせることで、接続機能103は、付き添い者が患者と同伴しているか否かの情報を取得しても良い。これに加え、これら心不全患者の運動リハビリテーションの指導、付き添いを医師以外の理学療法士等が行う場合、医師が常時連絡可能な状態であり、緊急事態に即時対応可能な状態である必要がある。このような医師の存在の確認も同様に接続機能103が行う処理の一つとしても良い。具体的には同病院又は近隣病院内に対応可能な医師が対応可能な状況で勤務しているかを、各病院の人事管理システムと接続することで接続機能103が確認する等の方法が考えられる。また、その点は各拠点、又は主拠点の責任により確認するものとし、接続機能103は、単に注意喚起を促す表示や主医療従事者又は各付き添い者のチェック入力を促す処理を行っても良い。
次に、医療従事者、付き添い者の職種による参加人数制限について説明する。
例えば、参加する医療従事者、付き添い者の能力により、一度に指導する患者を制限する、又は、付き添い可能な患者の人数を制限する。能力を示す情報としては、医師、理学療法士、看護師等の職種や、心不全療養指導士等の対象疾患に関する認定資格が明確であるが、各人の経験や性格、その他能力に関する情報でも良い。
まず、医療従事者の能力に基づいて、設定機能102は、グループを設定する、又は、接続機能103は、オンライン接続を行う。例えば、主拠点から参加する主医療従事者は、主拠点及び従拠点のすべての患者を指導しなければならないので、主医療従事者の能力に従って、オンライングループ活動全体の参加人数を制限する。具体的には、参加できる患者の数として、循環器専門医であれば20人、それ以外の医師であれば5人、心不全療養指導士の認定を受けた理学療法士であれば8人、それ以外の理学療法士は4人といった設定を記憶しておき、全体のグループ活動参加患者数がこれを超えないように、設定機能102がマッチングを制御する、又は、接続機能103がスケジューリングを制御する。図9に示す例では、主拠点Aの主医療従事者が対象疾病の認定をうけた(心不全療養指導士の)理学療法士であるため、全体人数は8人までとすることができる。主拠点Aからの参加患者は3名なので、他の従拠点から5名までの参加を受け入れることができることとなる。
また、例えば、グループに属する患者のうち、主拠点Aから参加する患者は医療従事者に指導され、従拠点B、Cから参加する患者は付き添い者に指導される。この場合、接続機能103は、付き添い者の能力に基づいて、従拠点B、Cにおいて参加可能な患者の人数を制限する。例えば、従拠点B、Cから参加する付き添い者については、その能力によってその拠点での参加人数を制限する。具体的には、その拠点で参加できる人数として、非専門医師であれば5名、その他、非専門・非医師の医療従事者であれば2名までといった設定をしておき、参加する拠点での参加患者数がこれを超えないように、設定機能102がマッチングを制御する、又は、接続機能103がスケジューリングを制御する。図9に示す例では、従拠点Bは非専門の看護師が付き添いなので患者2人まで、従拠点Cは、非専門の医師が付き添いなので患者5人までと制限する。図9では、従拠点Bでは2人、従拠点Cでは1人が参加しているので、制限を満たす。ここで仮に、従拠点Cに5人の患者を参加させることは禁止される。従拠点Cの付き添い者に基づいた条件は満たすものの、主医療従事者によって制限された全体人数8人を超えるからである。
以上の説明により、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステム1では、分析機能122は、複数の患者に関する患者情報に基づいて、患者ごとに所定の行動に対する患者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の少なくとも1つの情報を分析する。設定機能102は、上記情報を分析した分析情報に基づいて、複数の患者のうちの一部の患者からなるグループを設定する。接続機能103は、グループに属する患者の少なくとも一部がインターネットを介して他の患者と相互に情報を交換するためのオンライン接続を行う。これにより、本実施形態によれば、様々な環境の患者に対し、患者の特性に応じた効果的なグループ療法を可能とする。
さらに、本実施形態によれば、オンライン接続により多人数を対象とすることから、ステージごとの人数割合や性格、疾病情報も加味した、きめ細かいグループマッチングが可能となり、より効果的なグループ療法が実現される。
また、本実施形態では、オンライン接続のグループ活動に医療従事者が参加、監視することにより、よりきめ細かいグループ調整、適正指導が可能となる。
また、本実施形態では、グループ療法を、本実施形態に係るグループ療法オンラインマッチングシステム1が適切にアレンジするので、医療従事者の負荷が低減する。また、オンライン接続および、グループ単位での指導により各種指導を行う医療従事者リソースの効率的活用となる。
また、本実施形態では、個人特定できない程度の情報によってマッチングするので、個人情報や倫理面での心配がなく、広く多数の病院で利用しやすい。
なお、本実施形態で図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、本実施形態における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
また、本実施形態で説明した方法は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、利用者に応じた効果的なグループの設定を可能とすることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 グループ療法オンラインマッチングシステム
102 設定機能
103 接続機能
122 分析機能

Claims (12)

  1. 複数の利用者に関する利用者情報に基づいて、前記利用者ごとに所定の行動に対する前記利用者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の少なくとも1つの情報を分析する分析部と、
    前記情報を分析した分析情報に基づいて、前記複数の利用者のうちの一部の利用者からなるグループを設定する設定部と、
    前記グループに属する利用者の少なくとも一部がインターネットを介して他の利用者と相互に情報を交換するためのオンライン接続を行う接続部と、
    を備える利用者マッチングシステム。
  2. 前記利用者は、疾病を患う患者であり、
    前記利用者情報は、医療従事者によって作成された前記利用者の医療情報を含む、
    請求項1に記載の利用者マッチングシステム。
  3. 前記利用者情報は、質問票の質問に対する前記利用者の回答結果を含む、
    請求項1又は2に記載の利用者マッチングシステム。
  4. 前記オンライン接続により、前記グループに属する各利用者の活動の状況を、当該活動の効果と対応付けて、表示部に表示させる表示処理部、
    を更に備える請求項1~3のいずれか一項に記載の利用者マッチングシステム。
  5. 前記接続部は、前記オンライン接続により、前記グループに属する各利用者が行っている運動の強度に関する実運動強度情報と、予め設定された当該利用者が行うべき運動の強度の範囲に関する目標運動強度情報とを取得し、前記グループに属する各利用者それぞれに対して前記目標運動強度情報と前記実運動強度情報との相対関係を示す相対運動情報を出力する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の利用者マッチングシステム。
  6. 前記分析部は、前記情報を分析することにより、前記利用者の行動変容における人間行動の段階を決定し、
    前記設定部は、前記段階に基づいて、前記グループを設定する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の利用者マッチングシステム。
  7. 前記設定部は、更に、前記段階として第1の段階にある利用者と、前記第1の段階よりも高い第2の段階にある利用者との比率に基づいて、前記第1の段階にある利用者と前記第2の段階にある利用者からなる前記グループを設定する、
    請求項6に記載の利用者マッチングシステム。
  8. 前記利用者情報は、前記利用者の性格における協調傾向又は競争傾向に関する情報を含み、
    前記設定部は、更に、前記利用者の協調傾向又は競争傾向の程度に応じて、同一のグループに設定しうる利用者の知識の程度、関心の程度、実行の程度の範囲を変更して、前記グループを設定する、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の利用者マッチングシステム。
  9. 医療従事者が前記利用者と同伴可能か否かの情報に基づいて、前記設定部は、前記グループを設定する、又は、前記接続部は、前記オンライン接続を行う、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の利用者マッチングシステム。
  10. 医療従事者の能力に基づいて、前記設定部は、前記グループを設定する、又は、前記接続部は、前記オンライン接続を行う、
    請求項1~9のいずれかに記載の利用者マッチングシステム。
  11. 前記グループに属する利用者のうち、主拠点から参加する利用者は前記医療従事者に指導され、従拠点から参加する利用者は付き添い者に指導され、
    前記接続部は、前記付き添い者の能力に基づいて、前記従拠点において参加可能な利用者の人数を制限する、
    請求項10に記載の利用者マッチングシステム。
  12. 前記分析部は、複数の医療施設に設けられ、前記情報を分析した前記分析情報である第1の分析情報を、前記利用者の個人情報を特定できない第2の分析情報に変換して出力し、
    前記設定部は、前記複数の医療施設の前記分析部から出力された前記第2の分析情報に基づいて前記グループを設定する、
    請求項1~11のいずれかに記載の利用者マッチングシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023277156A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 生活習慣改善システム、携帯端末、及び、制御方法
WO2024090228A1 (ja) * 2022-10-26 2024-05-02 伊知朗 竹政 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラム

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