JP7156032B2 - 表示体、およびその真贋判定方法、ならびに印刷物 - Google Patents

表示体、およびその真贋判定方法、ならびに印刷物 Download PDF

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Description

本開示は、紙幣、カード、商品券等のセキュリティ媒体や、パスポート等の公的文書等の偽造や複写を防止するために好適な表示体、およびその真贋判定方法、ならびにこの表示体を備えた印刷物に関するものである。
従来、紙幣や商品券等の有価証券、またはパスポート等の公的文書には、偽造や模倣を防ぐ目的で、透かしと呼ばれる技術が用いられている。透かしは、対象物に光を透過させて観察した際に、透過光の強度変化によって濃淡が付くことで、絵柄等のパターンを確認することを可能にする技術として、古くから知られている。
透過光の強度を変化させる方法としては、紙を製造する際に紙の厚みを僅かに変化させる、すき入れという手法等がある。現在でも、透かし技術は偽造防止手段として広く用いられている。しかしながら、油等で紙に模様を施し、一見すれば透かしと間違う模倣をなされる危険性があり、その偽造防止効果は充分ではない。そのため、透かしのように対象物に光を透過させることで効果を確認できる、種々の偽造防止技術が提案されている。
特許文献1では、マット(粗面)な表面状態の無色透明フィルム等の基材の上に、液状物質を用いて模様を作成する提案がなされている。この液状物質は、粗面に浸透して乾燥するような、無色透明のアクリルラッカー等である。この模様部分の光透過性を他の部分の光透過性よりも増大させることで、透かし模様としている。
さらに、特許文献1では、無機化合物の透明薄膜を積層させることによって、多層干渉膜を付与している。干渉膜側から反射光を観察すると虹色に輝く干渉色が確認できる。干渉色は、観察する角度を変えることによって色が変化する。また、干渉膜とは反対側から透過光を観察すると干渉膜側の正反射光の補色が見える。このようにして、透かし模様と干渉色のフリップフロップ効果を共存させている。
特許文献2では、被印刷体の表裏いずれか一方に万線によって模様を印刷し、他方には万線に潜像とすべき図柄を施した画線からなる模様を印刷した印刷物が提案されている。この印刷物を光で透かして見ることにより、表裏の模様が合成されて出現する連続階調の画像を確認することが可能となっている。
特許文献2は、光が透過する被印刷体の表裏いずれか一方に万線模様を印刷した印刷物を示している。この印刷物の、他方の面には、一方の万線模様の線配列と同期した線配列で、かつ、一方の万線の線配列に対して垂直方向に同程度の画線幅を有する模様が印刷されている。表裏の万線模様のピッチをスクリーン印刷によって変化させ、かつ、表裏の位置を合わせて印刷が行なわれている。こうして、光に透かして見ると表裏の模様が合成され、潜像が連続階調の像として出現する印刷物を得ている。
特許文献3には、凹凸形状を有するすき入れ紙を用いた印刷物が提案されている。この凹凸形状は、部分的に角度を異なるようにすることによって図柄を表した万線模様、またはレリーフ模様、または双方の模様のいずれかの画線構成のエンボスによって形成されている。このすき入れ紙には、素材の色および無色透明以外の色のインキによって、一定な間隔を持つ各種万線画線が、凹凸形状の図柄以外の部分を構成する部分に対して、傾斜を持たせて印刷されている。
特許文献3の印刷物では、凹凸形状と一定の間隔を持つ印刷画線との間に、一定はでない位置関係が生じ、ある特定の角度から見た時にのみ、潜像となる特定の文字、図柄等が認識できる効果が述べられている。併せて、すき入れ紙の場合は、透過光によって容易にすき入れ像が認識できる効果が述べられている。
特許第2840724号明細書 特公平8-13568号公報 特許第2615401号明細書
しかしながら、このような従来技術では、以下の問題がある。
まず、特許文献1で開示された技術では、簡易的に透かし模様が作製され、さらに干渉多層膜が追加されることにより、透過光の干渉による着色効果が得られている。しかしながら、一般的な拡散フィルム等の粗面に透明樹脂を滴下すれば、容易に模倣される恐れがある。
また、特許文献2で開示された技術では、基材の表裏に対して、位置を合わせてスクリーン印刷が行われることで、透過光を観察した際に印刷によって変化させた濃淡画像が観察される。しかしながら、観察される模様は、通常の透かしと似た濃淡画像に限られてしまう。
さらに、特許文献3で開示された技術では、凹凸構造の傾斜した面にオフセット印刷が施されているが、模倣が容易であるという特許文献1の欠点も、単純な模様しか実現できないという特許文献2の欠点も、補うことはできない。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、意匠性および偽造困難性を向上させることが可能な表示体、およびこの表示体が配置された印刷物を提供することにある。また、その第2の目的は、このような表示体を用いることによって、偽造を容易に判定することができる真贋判定方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本開示では、以下の手段を講じる。
請求項1の発明は、それぞれ複数のセルを備えてなる複数のサブ表示領域からなる複数の表示領域と、複数のセルの周囲を囲む溝構造に設けられた境界部とを備え、セルに、直線状または円弧状に、断面が三角形の複数のプリズム構造を平行に配置し、境界部は、プリズム構造の両端に接続されたリブ構造であり、複数のサブ表示領域のうちのいくつかが、観察される方位角および仰角に応じて、光学特性が反射性または透過性となることによって、表示領域では、観察される方位角、仰角の何れか、または、方位角と仰角に応じて、異なる絵柄が表示される表示体である。この請求項1の表示体によれば、セル毎に異なる光学特性を利用して、反射と透過のコントラストにより表現される文字等を含む絵柄を、観察する方位角や仰角によって変化させることが可能となる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の表示体において、複数のサブ表示領域のうち、1つのサブ表示領域または2つ以上のサブ表示領域が第1のサブ表示領域群に属し、別の1つのサブ表示領域または2つ以上のサブ表示領域が第2のサブ表示領域群に属し、観察される方位角、仰角の何れか、または、方位角と仰角の変化に応じて、第1のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性が、反射性から透過性へ変化する場合、第2のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性が、透過性から反射性へ変化する。この請求項2の表示体によれば、観察する方位角や仰角によって変化する文字等を含む絵柄の変化の仕方が異なるものを、1つの表示領域内に設けることができる。
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の表示体において、絵柄が、複数のサブ表示領域のうち、透過性を有するサブ表示領域が、反射性を有するサブ表示領域によって囲まれて表示される、または、反射性を有するサブ表示領域が、透過性を有するサブ表示領域によって囲まれて表示される。
さらにまた、請求項4の発明は、請求項2に記載の表示体において、複数のサブ表示領域のうち、さらに別の1つのサブ表示領域または2つ以上のサブ表示領域が第3のサブ表示領域群に属し、第1のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性、および第2のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性が変化する場合、第3のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性は変化しない。この請求項4の表示体によれば、観察する方位角や仰角が変化すると変化する絵柄(文字等を含む)に加え、観察する方位角や仰角が変化しても変化しない絵柄(文字等を含む)を1つの表示領域内に設けることができる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の表示体において、各プリズム構造は、三角形の頂点を挟む両側の傾斜角が異なり、傾斜角が小さい第1の斜面の傾斜角が、セル毎に同一であり、第1の斜面の傾斜角、方位角の範囲のうちの何れか、または傾斜角と方位角の範囲が異なるプリズム構造が配置されたセルを複数設けることにより、セル毎の光学特性が、観察される方位角および仰角に応じて変化するようにしている。
請求項6の発明は、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の表示体において、各プリズム構造は、三角形の頂点を挟む両側の傾斜角が異なり、傾斜角が小さい第1の斜面の傾斜角が、セル内で連続的に変化し、第1の斜面の傾斜角の範囲、方位角の範囲の何れか、または、傾斜角の範囲と方位角の範囲が異なるプリズム構造が配置されたセルを複数設けることにより、セル毎の光学特性が、観察される方位角および仰角に応じて変化するようにしている。この請求項6の表示体では、フレネルレンズやリニアフレネルレンズのように、非対称プリズム構造のプリズムの角度が、連続的に変化する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の表示体において、複数の表示領域が、不透明な基材上に配置されている。請求項7の表示体によれば、反射と透過のコントラストにより表現され、観察する方位角や仰角が変化すると変化する絵柄(文字等を含む)を表示する表示領域を、印刷された紙やプラスチックカードのような不透明なシート上に設けることができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の表示体において、複数の表示領域が、PETフィルムのような透明な基材上に配置される。
請求項9の発明は、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の表示体を、フラットパネルディスプレイ画面上またはフラットパネルディスプレイ画面上またはフラットパネルディスプレイ内部に設けている。
請求項10の発明は、光学特性は、前記セル毎に異なることを特徴とする、請求項1に記載の表示体である。
請求項11の発明は、複数の表示領域のうちの少なくとも2つの表示領域内に、観察する方位角や仰角によって、変化の仕方の異なる絵柄を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の表示体である
求項12の発明は、請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の表示体が配置されてなることを特徴とする印刷物である。
請求項13の発明は、セルに対して所定の位置関係を有するように第1の絵柄が印刷されていることを特徴とする、請求項12に記載の印刷物である。
請求項14の発明は、セルのクラスタに対して所定の位置関係を有するように第1の絵柄が印刷されていることを特徴とする、請求項12に記載の印刷物である。
請求項15の発明は、請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の表示体を、観察される方位角および仰角を変化させながら表示される絵柄の変化を確認することによって、表示体の真贋を判定することを特徴とする方法である。
本開示によれば、意匠性および偽造困難性を向上させることが可能な表示体、およびこの表示体が配置された印刷物を提供することができる。また、このような表示体を用いることによって、偽造を容易に判定することができる真贋判定方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る表示体の構成例を示す平面図である。 図2は、図1に対応する表示体の斜視図である。 図3は、図2のX1-X1’線に沿った表示体の断面図である。 図4Aは、セルの境界部に設けられたリブ構造の一例を示す平面図である。 図4Bは、セルの境界部に設けられたリブ構造の別の例を示す平面図である。 図5は、視点の移動による視覚効果を説明するための概念図である。 図6は、視点の移動による視覚効果を説明するための別の概念図である。 図7は、図6に対応する実際の見え方を撮影した写真画像である。 図8は、本実施形態に係る表示体における散乱光の観察条件を説明するための概念図である。 図9は、本実施形態に係る表示体における透過光の観察条件を説明するための概念図である。 図10は、本実施形態に係る表示体における透過光の別の観察条件を説明するための概念図である。 図11は、円弧状のプリズム構造が配置された表示体の一例を示す平面図である。 図12は、図11のX2-X2’線に沿った表示体の断面図である。 図13Aは、図11および図12の構成の表示体を左側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図13Bは、図11および図12の構成の表示体を正面から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図13Cは、図11および図12の構成の表示体を右側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図14は、図11のX2-X2’線に沿った表示体の別の構成の断面図である(方位が図12と逆の場合)。 図15Aは、図11および図14の構成の表示体を左側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図15Bは、図11および図14の構成の表示体を正面から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図15Cは、図11および図14の構成の表示体を右側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図16は、円弧状のプリズム構造が配置された表示体の別の一例を示す平面図である。 図17は、図16のX3-X3’線に沿った表示体の断面図である。 図18Aは、図16および図17の構成の表示体を左側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図18Bは、図16および図17の構成の表示体を正面から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図18Cは、図16および図17の構成の表示体を右側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図19は、図16のX3-X3’線に沿った表示体の別の構成の断面図である。 図20Aは、図16および図19の構成の表示体を左側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図20Bは、図16および図19の構成の表示体を正面から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図20Cは、図16および図19の構成の表示体を右側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図21は、直線状のプリズム構造が配置された表示体の一例を示す平面図である。 図22は、図21のX4-X4’線に沿った表示体の断面図である。 図23は、本実施形態に係る表示体の構成例を示す平面図である(直線状のプリズム構造の場合)。 図24は、図23のX5-X5’線に沿った表示体の断面図である。 図25は、本実施形態に係る表示体の別の構成例を示す平面図である(円弧状のプリズム構造の場合)。 図26は、サブ表示領域の概念を説明するための図である。 図27は、比較のため、本発明とは異なるプリズム構造が配置された表示体の一例を示す平面図である。 図28は、図27のX6-X6’線に沿った断面図である。 図29Aは、図27および図28の構成の比較例を左側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図29Bは、図27および図28の構成の比較例を正面から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図29Cは、図27および図28の構成の比較例を右側から観察した場合に表示領域において観察される絵柄の一例である。 図30は、図25のX7-X7’線に沿った表示体の断面構成例を示す断面図である。 図31は、印刷の柄を、セル4のクラスタ40に位置合わせした平面の例を示す画像である。
以下に、本開示を実施するための形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に述べる種々の形態は、本開示の好適な具体例である。また、同一または類似の機能を有する部位または部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る表示体20の構成例を示す平面図である。また、図2は、図1に対応する表示体20の斜視図である。また、図3は、図2のX1-X1’線に沿った表示体20の断面図である。
図1、図2、および図3に示すように、表示体20は、各セル4に対応するように、ベース層6上に複数の円弧状のプリズム構造2が平行に配置されたレンズ層5を有している。言い換えれば、円弧状のプリズム構造2が平行に配置され、レンズ層5は、プリーツ状の構造となる。
レンズ層5の材料は、可視光波長の透過性を有する樹脂とすることができる。可視光波長の透過性を有する樹脂は、アクリル、ポリカーボネート、エポキシ、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂を使用すると、非対称のプリズム構造が形成された原版を用いた転写により、一方の面、または双方の面上にその構造を備えるレンズ層5を容易に作製することができる。
レンズ層5に加え、レンズ層5の保護や強度の向上を目的として、光透過性が高い樹脂からなるフィルムまたはシート等や、透明な無機材料からなる透明な支持体(図示せず)を設けるようにしても良い。支持体の可視光波長の透過性を有する樹脂としては、熱可塑性樹脂を用いることができる。熱可塑性樹脂を用いた支持体は、延伸、無延伸のものを用いることができる。支持体の熱可塑性樹脂には、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル等を用いることができる。
この種の支持体はレンズ層5の構造面の反対側に設けることが一般的であるが、構造面側(図3における上側)に設けることもできる。この場合、構造を接着剤等の樹脂で埋めてしまうと光学効果が失われるため、構造面と透明基材との接着は、網点またはパターニング等により部分的に行い、空気層を内包することが好ましい。また、支持体を設け、構造面を内包することによって、構造面の形状をコピーする模倣や偽造を防ぐことできる。
さらに、レンズ層5を両側から挟む形で透明基材を設けることも可能であり、要求される耐性が特に高い場合にはこのような構成とすることが好ましい。また、要求される耐性によっては、コーティングによって保護層(図示せず)を設けることも可能である。
図3に例示されるように、プリズム構造2の断面の形状は、三角形状である。このようなプリズム構造2は、三角形の頂点Aを挟む両辺の傾斜角が異なる。また、傾斜角が小さい斜面Bの傾斜角θは、同一のセル4内で同一である。また、傾斜角θは、セル4毎に異なっていても良く、図3に示す例では、セル4aでは傾斜角θ2、セル4bでは傾斜角θ1、セル4cでは傾斜角θ1、セル4dでは傾斜角θ2、およびセル4eでは傾斜角θ3となっている。ここで、傾斜角θ1>傾斜角θ2>傾斜角θ3である。また、セル4bとセル4cとの境界部7を境に、斜面Bの方位が逆、すなわち、プリズム構造2の方位が逆になっている。
傾斜角が急な斜面Cはライズ面であり、フレネルレンズ等では光学効果に影響を及ぼさない範囲で角度を付けることができる。ライズ面の角度は通常、ライズ角と呼ばれ、ライズ面が表示体20を構成する面に対して垂直な場合のライズ角を0°とする。本実施形態に係る表示体20においては、ライズ角は0~20°の範囲とできる。
このように、プリズム構造2は、異なる2つの斜面B,Cから構成された断面非対称形状となっており、そのうち傾斜角の緩い斜面Bが、主に光学的に作用する面となっている。
このようなプリズム構造2の形状としては、一般的なフレネルレンズやブレーズド格子と同様の格子形状を用いることもできる。プリズム構造2の大きさとしては、構造ピッチを1~50μmとすることができ、さらに、5~30μmとすることができる。構造ピッチが5μmよりも小さくなると、周期構造による回折の影響が出始め、さらに1μmよりも小さくなると、回折による効果が支配的になるためである。一方、構造ピッチが30μmを超えると周期構造の粗さが肉眼で見え始め、50μmを超えると明確に見えてしまう。
プリズム構造2は、セル4によって区画され配置される。このためプリズム構造2はセル4の境界部7において不連続となる。セル4のサイズとしては一辺が20~100μmの範囲が好ましく、40~60μmの範囲とできる。図2に示す表示体20は、セル4の一辺が100μmである場合の例である。
セル4の境界部7は光学的なノイズの原因となり、散乱光が生じる。このため、セル4の一辺が40μmを下回ると、内部に配置されたプリズム構造2に対して、境界部7の構造の崩れの影響が出始める。さらに、一辺が20μmを下回るとノイズの影響が大きくなる。また、一辺が60μmを超えるとセル4の構造が目視で見え始め、100μmを超えるとセル4の構造が目立ってしまう。
また、複数のセル4をクラスタとし、セル4のクラスタを絵柄のピースとすることもできる。このピースの組み合わせで、幾何学的な絵柄を形成することができる。また、幾何学的な絵柄は、繰り返し絵柄とすることもできる。例えば、図11でのセル4のクラスタでの同心円状のプリズム構造2を、絵柄のピースとし、そのピースを複数並べることで、幾何学的な絵柄とすることができる。
図4Aおよび図4Bは、セル4の境界部7に設けられたリブ構造15の2つの例を示す平面図である。
プリズム構造2の製造性を考慮した場合、図4Aおよび図4Bに示すように、境界部7にリブ構造15を設けるようにしても良い。このとき、リブ構造15は、境界部7がセル4の周囲を囲むため、ループとなり端部を生じない。成形用の版において、境界部7を溝構造とし、レンズ層5の成形樹脂を溝構造に流動させることで、成形樹脂の流動性が向上し、成形性を向上することができるからである。この場合、レンズ層5は、図4Aに示すように、プリズム構造2の片端がリブ構造15に接続されないように構成するか、図4Bに示すように、プリズム構造2の両端がリブ構造15に接続するように構成することができる。特に図4Bのようにプリズム構造2の両端がリブ構造15に接続することで、プリズム構造2とリブ構造15とでループとなる構成とすることにより、レンズ層5の端部での樹脂の流動が阻害されないようになる。同様に、プリズム構造2がループとなることでも、樹脂の流動が阻害されないようになる。リブ構造15の幅は、リブ構造15の面積が、セル4の面積の10%以下、2%以上とすることができる。また、製造の容易性より、表示品位を優先させる場合には、リブ構造15の幅は、リブ構造15の面積がセル4の面積の5%以下、2%以上とすることができる。
表示体20はまた、図3に示す通り、斜面Bの傾斜角θがセル4毎に、X1側からX1’側に向かって(図中左側から右側に向かって)段階的に変化している。このような傾斜角θの段階的変化により、セル4毎に反射と透過の角度範囲が変化し、セル4毎に光学特性が変化する。このため、視点の移動、すなわち、観察される方位角および仰角の移動によって、絵柄が擬似的に移動する視覚効果を実現することが可能となる。このような視覚効果について、以下に説明する。
図5および図6は、このような視点の移動による視覚効果を説明するための概念図である。図5および図6において、中央の円は、正面観察時における見え方を示し、上下左右の円はそれぞれの方向へ視点移動した場合の見え方を示す。図7は、図6に対応する実物を撮影した写真画像である。
図5の例では、正面観察時には中心に見える円が、視点を上に向けた場合には下方向へ移動し、視点を下に向けた場合には上方向へ移動し、視点を右に向けた場合には左方向へ移動し、視点を左に向けた場合には右方向へ移動している。
図6および図7の例では、正面観察時には中心に見える円が、視点を上に向けた場合には左方向へ移動し、視点を下に向けた場合には右方向へ移動し、視点を右に向けた場合には上方向へ移動し、視点を左に向けた場合には下方向へ移動している。
次に、斜面Bの傾斜角θと、反射および透過の関係について説明する。図8は、表示体20における反射光の観察条件を説明するための図であり、図9は、表示体20における透過光の観察条件を説明するための図である。
図8および図9は光の進み方を説明するために図3に示す構造層6を上下反転表示した部分拡大図である。図8および図9では、一例としてライズ面を垂直としている。図8と図9は斜面Bの傾斜角が異なっており、図8の場合、傾斜角はθAであり、図9の場合、傾斜角はθBであり、θA>θBである。この角度差、すなわち、この差分角度(θA-θB)が反射と透過との違いを生む。なお、表示体20においては、プリズム構造2の材質を屈折率1.5の樹脂とし、構造面3は空気層8と接しているものとする。
図8では、斜面Bの傾斜角θAが急であるために、観察者側から構造層6へ入射した光は斜面Bで大きく屈折し、図中上方の観察者に届かない。よって、観察者は、図8に示すように、構造層6中を屈折や反射を繰り返し進んできた反射光Rを観察する。
一方、図9では、斜面Bの傾斜角θBが緩いため、空気層8から構造層6へ入射した光は、屈折によりやや進行方向が変化するものの、透過光Tとして観察者に届く。また、斜面Bの傾斜角θBが緩いことにより、構造層6中を進んできた光が観察者に届く程、進行方向の変化量度合いは低くなる。
表示体20を正面から見た際に生じる反射と透過の差はこのようなメカニズムにより発生するが、観察角度を変化させると、図8の構造においても透過の現象が起こる。表示体20は、この視点の変化による反射と透過の変化によって、前述の絵柄の移動表現や、立体感の表現を可能にしている。
図10は、図8の構造を別の角度から観察した場合の光路を図示したものである。図10では、空気層8から構造層6へ入射した光が、構造面3と出射面9で2回大きく屈折した後に、透過光Tとして観察者に届く。
本実施形態に係る別の構成の表示体を、図面を用いて説明する。
図11は、円弧状のプリズム構造が配置されてなる表示体21を示す平面図である。図12は、図11におけるX2-X2’線に沿った断面図であり、斜面Bの傾斜角θが、同一のセル4内で同一であり、表示体21の中心側のセル4になるほど(すなわち、セル4a→セル4b→セル4c→セル4d→セル4e、セル4j→セル4i→セル4h→セル4g→セル4fとなるほど)低くなる構成を示している。また、プリズム構造2のピッチは、同一のセル4内では同一であるものの、表示体21の中心側のセル4ほど大きくなる。また、図12に示すように、表示体21の中心(すなわち、セル4eとセル4fとの境界)を境に斜面Bの方位が逆、すなわち、プリズム構造2の方位が逆になっている。
このような表示体21を、正面、すなわち図12に示すように方位βから観察した場合、図13Bの絵柄が表示領域10に表示される。黒い領域12は、透過によるものであり、白い領域11は、反射によるものである。この場合、正面から左側にずれ、方位αから観察すると、図13Bのように表示領域10において観察される絵柄は、図13Aのように変化する。また、逆に、正面から右側にずれ、方位γから観察すると、図13Bのように表示領域10に観察される絵柄は、図13Cのように変化する。
図14は、図11のX2-X2’に沿った別の構成の断面図である。図14もまた、図12と同様に、斜面Bの傾斜角θおよびプリズム構造2のピッチが、同一のセル4内では同一であり、また、表示体22の中心側のセル4になるほど(セル4a→セル4b→セル4c→セル4d→セル4e、セル4j→セル4i→セル4h→セル4g→セル4f)、傾斜角θが低くなり、プリズム構造2のピッチも大きくなる。しかしながら、斜面Bの方位、すなわち、プリズム構造2の方位は、図12と逆になる。
このような表示体22を、図14に示すように、正面、すなわち方位βから観察した場合、図15Bに示す絵柄が表示領域10に表示される。黒い領域12は、透過によるものであり、白い領域11は、反射によるものである。また、正面から左側にずれ、方位αから観察すると、図15Bの絵柄は、図15Aの絵柄に変化する。また、正面から右側にずれ、方位γから観察すると、図15Bの絵柄は、図15Cの絵柄に変化する。図14に示すプリズム構造2の斜面Bの方位は、図12に示すプリズム構造2の斜面Bの方位と逆であるので、図15Aは、図13Aと逆方向に変化し、図15Cは、図13Cと逆方向に変化する。
本実施形態に係る更に別の構成の表示体を、図面を用いて説明する。
図16もまた、円弧状のプリズム構造2が配置されてなる表示体23を示す平面図である。図17は、図16におけるX3-X3’線に沿った断面図であり、斜面Bの傾斜角θが、同一のセル4内では同一であるが、表示体23の中心側のセル4になるほど(すなわち、セル4a→セル4b→セル4c→セル4d→セル4e、セル4j→セル4i→セル4h→セル4g→セル4fとなるほど)高くなっている状態を示している。また、プリズム構造2のピッチは、同一のセル4内では同一であるものの、表示体23の中心側のセル4になるほど、小さくなっている。また、表示体23の中心(すなわち、セル4eとセル4fとの境界)を境にプリズム構造2の方位が逆になっている。つまり、図16および図17に示す構成は、図11および図14に示す構成と、プリズム構造2の斜面Bの方位も、ピッチの変化も、傾斜角θの変化も逆である。
このような表示体23を、図17に示すように、正面、すなわち方位βから観察した場合、図18Bの絵柄が表示領域10に表示される。さらに、正面から左側にずれ、方位αから観察すると、図18Bの絵柄は、図18Aのように変化する。また、正面から右側にずれ、方位γから観察すると、図18Bの絵柄は、図18Cの絵柄に変化する。
すなわち、図18Aに示す絵柄は、図15Aに示す絵柄と比べて、白黒が反転され、図18Cに示す絵柄は、図15Cに示す絵柄と比べて、白黒が反転されているものの、観察する方位を変えることによって、絵柄が変化する。
図19もまた、図17と同様に、斜面Bの傾斜角θが、同一のセル4内では同一であり、表示体24の中心側のセル4になるほど(すなわち、セル4a→セル4b→セル4c→セル4d→セル4e、セル4j→セル4i→セル4h→セル4g→セル4fとなるほど)高くなり、プリズム構造2のピッチは、同一のセル4内では同一であるものの、表示体24の中心側のセル4ほど小さくなる。しかしながら、斜面の方位は、図17のものとは逆になっている。つまり、図16および図19に示す構成は、図16および図17に示す構成と比べて、プリズム構造2の斜面Bの方位は逆であるものの、ピッチの変化も、傾斜角θの変化も同じである。
このような表示体24を、図19のように、正面、すなわち方位βから観察した場合、図20Bの絵柄が表示領域10に示される。さらに、正面から左側にずれ、方位αから観察すると、図20Bの絵柄は、図20Aの絵柄に変化する。また、正面から右側にずれ、方位γから観察すると、図20Bの絵柄は、図20Cの絵柄に変化する。
すなわち、図20Aに示す絵柄は、図13Aに示す絵柄と比べて、白黒が反転され、図20Cに示す絵柄は、図13Cに示す絵柄と比べて、白黒が反転されているものの、観察する方位を変えることによって、絵柄が変化する。
本実施形態に係る更にまた別の構成の表示体を、図面を用いて説明する。
図21は、直線状のプリズム構造2が配置されてなる表示体25を示す平面図である。図22は、図21におけるX4-X4’線に沿った断面図であり、斜面Bの傾斜角θが、同一のセル4内において同一であるが、表示体25の中心側のセル4になるほど(すなわち、セル4a→セル4b→セル4c→セル4d→セル4e、セル4j→セル4i→セル4h→セル4g→セル4fになるほど)低い。また、プリズム構造2のピッチは、同一のセル4内においては同一であるものの、表示体25の中心側のセル4になるほど大きい。また、表示体25の中心(すなわち、セル4eとセル4fとの境界)を境に斜面Bの方位、すなわち、プリズム構造2の方位が逆になっている。つまり、図21および図22に示す構成は、図11および図12に示す構成と比べて、プリズム構造2が直線状であることのみ異なる。
このような表示体25を、図22のように、正面、すなわち方位βから観察した場合、図11に示す表示体21と同様に、図13Bの絵柄が表示領域10において観察される。この場合、図22において、正面から左側にずれ、方位αから観察すると、図13Bの絵柄は、図13Aの絵柄に変化する。また、図22において、正面から右側にずれ、方位γから観察すると、図13Bの絵柄は、図13Cの絵柄に変化する。
本実施形態に係る更に別の構成の表示体を、図面を用いながら説明する。
表示体26は、図23の平面図に例示されるように、各セル4に、直線状に、複数のプリズム構造2が平行配置されたレンズ層5を有している。言い換えれば、直線状のプリズム構造2が平行に配置され、レンズ層5は、プリーツ状の構造となる。
図23におけるX5-X5’線に沿った断面構成を、図24に示す。
このような構成の表示体26においても、前述したように、セル4毎に光学特性を変化させるために、表示体26を構成する平面に投影した方向を方位角とした場合、プリズム構造2の斜面Bの法線を、セル4が図23における上側になるほど、方位角が時計回りになるように回転させる。
このように、方位角を時計回りに回転させるには、図23の直線状のプリズム構造2を備えた表示体26に代えて、図25の円弧状のプリズム構造2を備えた表示体27とすることができる。この場合、表示体27の各セル4における方位角は、そのセル4における方位角の平均値とすることができる。セル4の一辺が100μm以下であることを考えると、肉眼では、図23の直線と、図25の円弧との差を識別することはできないためである。
上記説明したように、本実施形態に係る表示体20~27は、その表面に、図13A~C、図15A~C、図18A~C、および図20A~Cのように表示される表示領域10を備えている。そして、表示領域10は、それぞれ複数のセル4を備えた複数のサブ表示領域からなる。複数のサブ表示領域のうちのいくつかが、観察される方位角および仰角に応じて、光学特性が、反射性(領域11)の場合に白く表示され、透過性(領域12)の場合に黒く表示されることによって、観察される方位角、仰角の何れか、または、方位角と仰角に応じて、異なる絵柄が表示される。
このように、観察される方位角および仰角に応じて、光学特性が反射性または透過性となるサブ表示領域は、第1のサブ表示領域群または第2のサブ表示領域群に属するものとする。第1のサブ表示領域群に属するサブ表示領域と、第2のサブ表示領域群に属するサブ表示領域とは、光学特性の変化が逆となる。また、複数のサブ表示領域のうち、観察される方位角および仰角が変化しても、光学特性が変化しないサブ表示領域は、第3のサブ表示領域群に属するものとする。
図26を用いて、このようなサブ表示領域の概念を説明する。
図26は、図13Bに示す絵柄が、図13Aに示す絵柄に変化する状態を示している。すなわち、方位角βから見ることによって観察される図26(a)の絵柄は、方位角αから見られると、図26(c)の絵柄に変化する。このような変化は、図26(b)に示すように、透過性であった領域12の一部である領域12aの光学特性が、透過性から反射性に反転する一方、反射性であった領域11の一部である領域11bの光学特性が、反射性から透過性に反転し、透過性である領域12の他の一部である領域12bの光学特性が透過性のまま変化せず、反射性である領域11の他の一部である領域11aの光学特性が反射性のまま変化しないことで得られる。このような場合、領域12aであるサブ表示領域が、第1のサブ表示領域群に属し、領域11bであるサブ表示領域が、第2のサブ表示領域群に属し、領域11aおよび領域12bであるサブ表示領域が、第3のサブ表示領域群に属する。
そして、観察される方位角が方位角βから方位角αに変化する場合、第1のサブ表示領域群に属するサブ表示領域(領域12a)におけるセルの光学特性は、透過性から反射性へ変化し、第2のサブ表示領域群に属するサブ表示領域(領域11b)におけるセルの光学特性は、反射性から透過性へ変化し、第3のサブ表示領域群に属するサブ表示領域(領域11aおよび領域12b)におけるセルの光学特性は変化しない。
このように、図13A~C、図15A~Cの絵柄が表示される場合、透過性を有するサブ表示領域(領域12)が、反射性を有するサブ表示領域(領域11)によって囲まれている。一方、図18A~C、図20A~Cの絵柄が表示される場合、反射性を有するサブ表示領域(領域11)が、透過性を有するサブ表示領域(領域12)によって囲まれている。
また、図8のように、表示体20を反射型として用いる場合には、レンズ層5を一部または全部が不透明な基材16上に設けるようにしても良い。一部または全部が不透明な基材16としては、印刷された紙や印刷されたプラスチックカードを用いることができる。このとき、十分な視覚効果を得るためには、不透明な基材16は明度の低いものとできる。表示体20の反射領域が反射光により白く見える一方、透過領域は基材の色が表示されるため、反射領域の白とは対照的、つまり暗く濃い色であることで、コントラストを上げることができる。
紙やプラスチックカードの印刷は、インキを用いて印刷することができる。このインキは、印刷方式により、オフセットインキ、活版インキ、およびグラビアインキ等を用いることができ、組成の違いにより、樹脂インキ、油性インキ、および水性インキが用いることができる。また、乾燥方式の違いに応じて、酸化重合型インキ、浸透乾燥型インキ、蒸発乾燥型インキおよび紫外線硬化型インキを用いることができる。また、インキには、顔料、染料を用いることができる。顔料は、無機顔料、有機顔料を用いることができる。染料には、有機染料が主に用いられる。また、不可視インキを用いることもできる。不可視インキとしては蛍光インキや、赤外吸収インキを用いることができる。照明角度または観察角度に応じて色が変化する機能性インキを使用しても良い。このような機能性インキとしては、カラーシフトインキおよびパールインキを用いることができる。
また、紙や、プラスチックカードへの印刷は、セル4と、位置合わせされた印刷とすることができる。これにより、より複雑な柄を得ることができる。また、複数のセル4をクラスタとし、セル4のクラスタと、印刷の絵柄を位置あわせすることもできる。
これにより、表示体と印刷の絵柄の位置あわせが容易となる。
上述のように、本実施形態に係る表示体20~27においては、上記の作用により、セル4を構成する非対称なプリズム構造2の方位角および傾斜角により、観察する方位角や仰角に応じて透過と反射の効果が切り替わるため、そのコントラストを利用した絵柄や文字等の表現が可能になる。非対称なプリズム構造2の斜面Bの傾斜角θが、図12、図14、図17、図19、図22、および図24のように、セル4毎に段階的に変化する構造とすることで、観察者が表示体20~27の角度を連続的に変化させたときに、絵柄の表示位置もこれに応じて段階的に変化させることができる。このとき、そのセル4のサイズおよび角度の変化量を小さくすることで、絵柄の位置の変化が連続的となる。
図31は、印刷の柄を、セル4のクラスタ40に位置合わせした平面の例を示す画像である。セル4のクラスタ40の他に、反射領域42と、透過領域(印刷)44とが示されている。
図31に例示するように、プリズム構造2には、セル4のクラスタ40として形成し、そのクラスタ40を繰り返り配置している。印刷は、セル4のクラスタ40のサイズの2倍の周期で基材上に青と赤とが交互に印刷されている。つまり、青の印刷のサイズとセル4のクラスタ40のサイズは同じであり、赤の印刷のサイズもセル4のクラスタ40と同じサイズである。
さらに、非対称なプリズム構造2をセル構造とし、隣のセルの非対称なプリズム構造2と独立した構成とすることで、絵柄の非連続な変化を表現することも可能である。
次に、表示領域10をセル構造で表現することの効果について比較例を用いて説明する。比較例として、本開示とは異なり、セル構造を持たない表示体30の構成を示す平面図を図27に示す。この表示体30を、図27の平面図におけるX6-X6’線に沿った断面図である図28に示すように、正面、すなわち方位βから観察した場合、図29Bの絵柄が表示領域10に表示される。この場合、図28において、正面から左側にずれ、方位αから観察すると、図29Bの絵柄は、図29Aの絵柄に変化する。また、図28において、正面から右側にずれ、方位γから観察すると、図29Bの絵柄は、図29Cの絵柄に変化する。
比較例のように、表示領域10をセル構造で表現しない場合、観察の方向によって絵柄が立体感を持って移動する視覚効果は得られない。これに対し、本実施形態に係る表示体20~27のように、表示領域10をセル構造で表現し、セルごとに異なる透過と反射の特性を与えることで、絵柄に立体的な視覚効果を与えることが可能となる。
また、図25の平面図におけるX7-X7’線に沿った断面図である図30に示すように、セル4構造内部の非対称なプリズム構造2の傾斜角θを連続的に変化させ周期性を崩すことで、構造の周期性に起因する回折光の発生を抑制することができる。これにより、回折光がノイズとして発生することを防止できる。
なお、図30のように、同一のセル4内において、斜面Bの傾斜角θが連続的に変化する場合、そのセル4の傾斜角θには、そのセル4における傾斜角θの平均値を用いることができる。これは、セル4の一辺が100μm以下である場合、肉眼では、セル4内での傾斜角θの変化を識別することはできないためである。
絵柄としては、文字、記号、数字、その他の模様等とすることができる。構造の配置によって、絵柄が手前や、奥にあるような表示にできる。さらには、表示体20~27中に複数の絵柄を設け、それぞれが視点の移動により逆方向に移動して見える視覚効果を持たせることもできる。加えて、視点の移動により動いて見える絵柄だけでなく、視点を移動させても静止している絵柄を表示体中に設けても良い。これにより、より立体的な表示となる。
本実施形態に係る表示体20~27は不透明な基材上に設けた場合、透過領域がその基材の色に見え、反射領域は反射光により白く見える。ただし、表示体自体を着色している場合は、反射光はその影響を受ける。
一方、本実施形態に係る表示体20~27を透明な基材上に設けた場合、もしくは表示体20~27を単体で観察した場合、表示体20~27の観察者と反対側が暗く、観察者側が明るい照明条件は、そのコントラストにより、透過領域が黒く、反射領域が白く観察される。
本実施形態に係る表示体20~27を液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといったディスプレイ画面上、またはその内部に設けた場合、透過領域ではフラットパネルディスプレイの表示内容を確認しやすいのに対し、反射領域では画面が暗くなり、フラットパネルディスプレイの表示が確認しづらくなる。また、この効果は表示体20~27の構造により視点移動によってその領域が移動したり、視差を生じたりさせることができるため、3Dディスプレイでないフラットパネルディスプレイに立体感のある表示を行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る表示体20~27を印刷物に設けることで、印刷物に立体感を与えたり、意匠性を高めたりすることが可能となる。
本開示の表示体20~27において、非対称なプリズム構造2を有する領域を設け、この領域を絵柄や文字、数字等の画像を表すように配置し、好ましくは複数の領域を配置することで、様々な表現が可能となる。また、非対称なプリズム構造2の方位角、傾斜角いずれか、または、方位角と傾斜を変化させ、観察者の視点移動により各領域の絵柄が動いて見える。
このような本実施形態に係る表示体20~27を、観察者側から照明し、裏面を暗くするか、裏面に光を吸収する印刷された紙、印刷されたプラスチックシート、着色プラスチックシート等を配置し、観察する方位角および仰角の違いによる、プリズム構造の透過領域、反射領域の変化に起因する表示される絵柄の変化を観察することによって、本実施形態に係る表示体20~27と偽造品との差異を識別することで、表示体20~27の真贋を判定することが可能となる。
以上、本開示を実施するための形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本開示は係る構成に限定されない。本開示の技術的思想の範疇において、当業者が想到し得る変更例及び修正例についても本開示の技術的範囲に属するものと解することができる。

Claims (15)

  1. それぞれ複数のセルを備えてなる複数のサブ表示領域からなる複数の表示領域と、
    前記複数のセルの周囲を囲む溝構造に設けられた境界部とを備え、
    前記セルに、直線状または円弧状に、断面が三角形の複数のプリズム構造を平行に配置し、
    前記境界部は、前記プリズム構造の両端に接続されたリブ構造であり、
    前記複数のサブ表示領域のうちのいくつかが、観察される方位角および仰角に応じて、光学特性が反射性または透過性となることによって、前記表示領域では、前記観察される方位角、仰角の何れか、または、方位角と仰角に応じて、異なる絵柄が表示されることを特徴とする、表示体。
  2. 前記複数のサブ表示領域のうち、1つのサブ表示領域または2つ以上のサブ表示領域が第1のサブ表示領域群に属し、別の1つのサブ表示領域または2つ以上のサブ表示領域が第2のサブ表示領域群に属し、前記観察される方位角、仰角の何れか、または、方位角と仰角の変化に応じて、前記第1のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの前記光学特性が、反射性から透過性へ変化する場合、前記第2のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの前記光学特性が、透過性から反射性へ変化することを特徴とする、請求項1に記載の表示体。
  3. 前記絵柄が、前記複数のサブ表示領域のうち、透過性を有するサブ表示領域が、反射性を有するサブ表示領域によって囲まれて表示される、または、反射性を有するサブ表示領域が、透過性を有するサブ表示領域によって囲まれて表示されることを特徴とする、請求項1または2に記載の表示体。
  4. 前記複数のサブ表示領域のうち、さらに別の1つのサブ表示領域または2つ以上のサブ表示領域が第3のサブ表示領域群に属し、前記第1のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性、および前記第2のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性が変化する場合、前記第3のサブ表示領域群に属するサブ表示領域におけるセルの光学特性は変化しないことを特徴とする、請求項2に記載の表示体。
  5. 記各プリズム構造は、前記三角形の頂点を挟む両側の傾斜角が異なり、傾斜角が小さい第1の斜面の傾斜角が、前記セル毎に同一であり、
    前記第1の斜面の傾斜角、方位角の範囲のうちの何れか、または傾斜角と方位角の範囲が異なる前記プリズム構造が配置されたセルを複数設けることにより、前記セル毎の光学特性が、前記観察される方位角および仰角に応じて変化するようにしたことを特徴とする、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の表示体。
  6. 記各プリズム構造は、前記三角形の頂点を挟む両側の傾斜角が異なり、傾斜角が小さい第1の斜面の傾斜角が、前記セル内で連続的に変化し、
    前記第1の斜面の傾斜角の範囲、方位角の範囲の何れか、または、傾斜角の範囲と方位角の範囲が異なる前記プリズム構造が配置されたセルを複数設けることにより、前記セル毎の光学特性が、前記観察される方位角および仰角に応じて変化するようにしたことを特徴とする、請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の表示体。
  7. 前記複数の表示領域が不透明な基材上に配置されたことを特徴とする、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の表示体。
  8. 前記複数の表示領域が透明な基材上に配置されたことを特徴とする、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の表示体。
  9. フラットパネルディスプレイ画面上またはフラットパネルディスプレイ内部に設けられたことを特徴とする、請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の表示体。
  10. 前記光学特性は、前記セル毎に異なることを特徴とする、請求項1に記載の表示体。
  11. 前記複数の表示領域のうちの少なくとも2つの表示領域内に、観察する方位角や仰角によって、変化の仕方の異なる絵柄を設けたことを特徴とする、請求項2に記載の表示体。
  12. 請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の表示体が配置されてなることを特徴とする印刷物。
  13. 前記セルに対して所定の位置関係を有するように第1の絵柄が印刷されていることを特徴とする、請求項12に記載の印刷物。
  14. 前記セルのクラスタに対して所定の位置関係を有するように第1の絵柄が印刷されていることを特徴とする、請求項12に記載の印刷物。
  15. 請求項1乃至11のうち何れか1項に記載の表示体を、前記観察される方位角および仰角を変化させながら表示される絵柄の変化を確認することによって、前記表示体の真贋を判定することを特徴とする方法。
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