JP7155837B2 - Icタグの貼着体および自動車用タイヤ - Google Patents
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Description
以下にそれぞれについて、簡単に説明する。
トレッド部1は、タイヤ10が路面と直接接する部分である。カーカス6を保護すると共に磨耗や傷を防ぐタイヤ10の外皮である。トレッド部1の路面と接する表面にはトレッドパターンが形成されており、濡れた路面で水を排除したり、駆動力や制動力が作用した場合にスリップを防止する。
ショルダー部2は、タイヤ10の肩の部分であり、カーカス6を保護する役割を担っている。
サイドウォール部3は、自動車が走行する際に最も屈曲する部分であり、ショルダー部2と同様にカーカス6を保護する役割を持っている。また、サイドウォール部3には、タイヤのサイズ、メーカー名、パターン名などが表示されている。
ビード部4はカーカス6の両端を固定し、同時にタイヤ10をリム8に固定させる部分である。ビード(またはビードワイヤ)7は、高炭素鋼を束ねたものである。
ベルト5は、ラジアル構造のトレッド部1とカーカス6の間に円周方向に備えられた補強帯であり、カーカス6を強く締付けることによって、トレッド部1の剛性を高めている。ベルト5の材料としては、主にスチールコード(ラジアルタイヤの補強に使用される高炭素鋼からなる高強度より線)が使用されている。
カーカス6は、タイヤ10の骨格を形成する部分である。タイヤ10が受ける荷重、衝撃、充填空気圧に耐える役割を持っている。タイヤの種類・サイズ等によりポリエステル、ナイロン、レーヨンコード等を使用する。
・ タイヤから離脱しないこと。
・ 磨耗による劣化が軽微であること。
・ 非接触通信が可能であること。
・ タイヤに内蔵された金属により非接触通信の劣化がないこと。
少なくとも、ICタグを含む積層体と、ICタグを含む積層体を被覆する加硫ゴム層と、をこの順にアウターゴムの上に貼着可能とする様に備えられており、
ICタグを含む積層体は、ICタグと、その表裏面側にポリイミド層と、を備えた積層体であり、
ICタグは、基材フィルム上にアンテナパターンとICチップを備えており、
アンテナパターンは、UHF帯において金属メッシュと電磁結合し、金属メッシュをUHF帯の通信アンテナとして使用可能とするマッチング回路を備えており、
少なくともICタグを含む積層体と加硫ゴム層のアウターゴム層側の面には、それらをアウターゴムの上に接着可能とする接着剤層を備えていることを特徴とするICタグの貼着体である。
少なくとも、ICタグを含む積層体と、ICタグを含む積層体を被覆する加硫ゴム層と、をこの順にアウターゴムの上に貼着可能とする様に備えられており、
ICタグを含む積層体は、ICタグと、その表裏面側にポリイミド層と、を備えた積層体であり、
ICタグは、基材フィルム上にアンテナパターンとICチップを備えており、
アンテナパターンは、UHF帯において金属メッシュと電磁結合し、金属メッシュをUHF帯の通信アンテナとして使用可能とするマッチング回路を備えており、
少なくともICタグを含む積層体と加硫ゴム層のアウターゴム層側の面には、それらをアウターゴムの上に接着可能とする接着剤層を備えていることを特徴とするICタグの貼着体である。
(ICタグの貼着体)
図1を使用して、本発明のICタグの貼着体10の第一の実施形態について説明する。
図1は、本発明のICタグの貼着体10の断面構造の例を示した概略断面図である。
ッシュを外部装置との通信アンテナとして使用する事ができる。そのため、ICタグ9のアンテナパターン17のサイズは2cm×2cm以下としても、タイヤのサイズと同等のサイズを備えている金属メッシュを通信アンテナとして利用可能である。この事から、自動車の走行時に十分高い信頼性を確保できると同時に、ICタグ9のサイズを2cm×2cm以下の小型サイズにすることが可能である。
この様なICタグの貼着体10を、自動車用のタイヤのビード部4のリム8から露出している領域に備えることによって、本発明のICタグを備えたタイヤ20を提供することができる(図4参照)。
図2を使用して、本発明のICタグの貼着体10-1の実施形態について説明する。
図2は、本発明のICタグの貼着体10-1の断面構造の例を示した概略断面図である。
以上の他は、第一の実施形態と同等である。
本発明の自動車用のタイヤは、図4に例示した様に、カーカス6に金属メッシュを備えた自動車用タイヤのビード部4のホイールのリム8から露出したアウターゴム11(図3参照)の上にICタグの貼着体10を備えている自動車用のタイヤ20である。
(ICタグシートの作製)
まず、カーカスに金属メッシュを備えた自動車用タイヤの金属メッシュと電磁結合するためのマッチング回路を備えたICタグの基材として、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに銅箔(12μm)を貼り付けた材料を用意した。この基材の銅箔にエッチングレジストをスクリーン印刷した後、乾燥・硬化させ、銅箔のエッチング液を使用してスプレーエッチングすることにより、銅箔の所望の位置にスリットを形成したマッチング回路を形成した。次に、UHF帯用の非接触ICタグに使用するICチップ(Alien社のHIGGS3)をはんだ付けした。この様にしてICタグが多面付けされたICタグシートを作製した。なお、ICチップとしては、EPCglobalネットワークシステムのClass1Generation2規格のUHF帯のチップであれば使用可能である。
なお、本実施例においては、14mm×8mmの領域内に、マッチング回路としての機能を持つパッチアンテナにICチップが電気的に接続されたICタグとした。
次に、作製したICタグのシートを使用して、ICタグを含む積層体を作製した。
まず、両面に粘着材層と保護フィルムとをこの順に備えたポリイミドフィルム(厚さ25μm)を用意し、その片面の保護フィルムを引き剥がした後、ICタグのシートの片面に貼り付けた。ICタグのシートのどちら側の面に貼り付けても構わない。
次に、ICタグを含む積層体の片面にある保護フィルムを引き剥がした後、タイヤのビード部の、ホイールの一部であるリムから露出しているアウターゴムの表面に、ICタグを含む積層体を貼り付けた。
ICタグシートの作製とICタグを含む積層体の作製は、実施例1と同様とした。
実施例1と同様に、ICタグを含む積層体の片面にある保護フィルムを引き剥がした後、タイヤのビード部の、ホイールの一部であるリムから露出しているアウターゴムの表面に、ICタグを含む積層体を貼り付けた。
2・・・ショルダー部
3・・・サイドウォール部
4・・・ビード部
5・・・ベルト
6・・・カーカス
7・・・ビード
8・・・リム
9・・・ICタグ
10・・・ICタグの貼着体
11・・・(タイヤの)アウターゴム
12・・・加硫ゴム層
13・・・接着剤層
14・・・接着剤層
15・・・ポリイミド層
16・・・(ICタグの)基材フィルム
17・・・アンテナパターン
18・・・ICチップ
19・・・ICタグを含む積層体
20・・・自動車用タイヤ
Claims (3)
- カーカスが金属メッシュから形成される自動車用タイヤのビード部のホイールのリムから露出したアウターゴムの上に貼り付けてなるICタグの貼着体であって、
少なくとも、ICタグを含む積層体と、ICタグを含む積層体を被覆し、アウターゴムに接着する加硫ゴム層と、をこの順にアウターゴムの上に備えており、
ICタグを含む積層体は、ICタグと、その表裏面側にポリイミド層と、を備えた積層体であり、
ICタグは、基材フィルム上にアンテナパターンとICチップを備えており、
アンテナパターンは、UHF帯において金属メッシュと電磁結合し、金属メッシュをUHF帯の通信アンテナとして使用可能とするマッチング回路を備えていることを特徴とするICタグの貼着体。 - カーカスが金属メッシュから形成される自動車用タイヤのビード部のホイールのリムから露出したアウターゴムの上に貼り付けてなるICタグの貼着体であって、
少なくとも、ICタグを含む積層体と、ICタグを含む積層体を被覆する加硫ゴム層と、をこの順にアウターゴムの上に貼着可能とする様に備えられており、
ICタグを含む積層体は、ICタグと、その表裏面側にポリイミド層と、を備えた積層体であり、
ICタグは、基材フィルム上にアンテナパターンとICチップを備えており、
アンテナパターンは、UHF帯において金属メッシュと電磁結合し、金属メッシュをUHF帯の通信アンテナとして使用可能とするマッチング回路を備えており、
少なくともICタグを含む積層体と加硫ゴム層のアウターゴム層側の面には、それらをアウターゴムの上に接着可能とする接着剤層を備えていることを特徴とするICタグの貼着体。 - カーカスが金属メッシュから形成される自動車用タイヤのビード部において、ホイールのリムから露出したアウターゴムの上に、請求項1または2に記載のICタグの貼着体を備えていることを特徴とする自動車用タイヤ。
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