JP7154808B2 - 紡糸装置及び紡糸方法 - Google Patents

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Description

本発明は、紡糸装置及び紡糸方法に関する。
紡糸装置は、例えば特許文献1に開示されるように、複数の口金孔が形成された紡糸口金と、上端側に紡糸口金が配置されて上下方向に延びる紡糸筒とを備える。紡糸装置により紡糸する場合、例えば、フィラメントの原料成分と揮発(溶媒)成分とを含む紡糸原液(ドープ)が、紡糸口金の各口金孔から紡糸筒内に吐出される。紡糸原液は、紡糸筒内に供給されるガスと接触することで乾燥される。これにより、複数本のフィラメント(単繊維)が紡糸される。複数本のフィラメントは、束ねられてヤーンとなり、ゴデットロールに巻き取られた後、所定方向に搬送される。
特表平9-501989号公報
紡糸装置については、紡糸効率を向上させて生産コストを低減することが望まれている。紡糸効率を向上させる方法としては、例えば、口金孔からの紡糸原液の吐出速度に対するゴデットロールの巻取速度の比として定義されるドラフトを向上させる方法が挙げられる。しかしながら、吐出速度に対して巻取速度を単に増大させると、紡糸筒内で糸切れが発生することにより、ドラフトを向上させるのが困難となる場合がある。
そこで本発明は、紡糸装置において、紡糸筒内で発生する糸切れを防止することにより、紡糸効率の向上を図れるようにすることを目的としている。
ドラフトを向上させようとした場合に紡糸筒内で糸切れが発生する原因の一つは、紡糸原液が紡糸口金から吐出された直後に、紡糸原液の揮発成分が紡糸筒内に供給されるガスにより急激に揮発されることで、紡糸原液が延伸しにくくなるためであると考えられる。
この問題に対して、紡糸筒内に供給するガスの単位時間当たりの供給量を単に低減したり、紡糸筒内に供給するガスの温度を単に低減したりすると、紡糸原液が十分に乾燥されず、紡糸筒内で複数の口金孔から吐出された紡糸原液同士が糸揺れにより接触することで、糸切れが発生することが分かった。
本発明は、このような知見に基づくものであり、口金孔から吐出された直後の紡糸原液を良好に延伸可能すると共に、紡糸筒内での複数の紡糸原液同士の接触による糸切れを防止しながら紡糸原液を乾燥可能にする。
即ち、本発明の一態様に係る紡糸装置は、上下方向に延びる紡糸筒と、複数の口金孔を有すると共に、前記紡糸筒の上端側に配置されて前記口金孔から紡糸原液を前記紡糸筒の内部空間に吐出させる紡糸口金と、前記紡糸筒に接続され、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、前記紡糸口金よりも上方から前記内部空間に第1ガスを供給する第1ガス供給路と、前記紡糸筒に接続され、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、第1ガスよりも高温の第2ガスを前記紡糸口金よりも下方から前記内部空間に供給する第2ガス供給路と、を備える。
上記構成によれば、口金孔から吐出された直後の紡糸原液が、紡糸口金よりも上方から第1ガス供給路により供給される前記第1ガスと接触することで、比較的緩慢に乾燥される。これにより、口金孔から吐出された直後の紡糸原液が急速に乾燥するのを防いで、糸切れを防止しながら紡糸原液を延伸できるので、ドラフトを向上できる。
また、口金孔から吐出された紡糸原液が、紡糸口金よりも下方から第2ガス供給路により供給される前記第2ガスと接触することで、乾燥が促進される。これにより、紡糸筒内において、乾燥途中の複数本の紡糸原液同士が接触して糸切れが生じるのを防止しながら、紡糸原液を乾燥できる。また、第1ガスとは別に第2ガスを紡糸筒の内部空間に供給できるので、第1ガス及び第2ガスの温度や供給量を個別に制御し易くすることができる。よって、紡糸効率の向上を図れる。
前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置よりも下方で前記紡糸筒に接続され、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、第3ガスを前記内部空間に供給する第3ガス供給路を更に備えてもよい。これにより、第2ガスによりある程度まで乾燥された紡糸原液を、第3ガス供給路から供給される第3ガスにより更に乾燥させることができる。
前記紡糸筒は、前記内部空間から前記紡糸筒外へガスを排出するガス排出口を有し、前記ガス排出口が、前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置と、前記紡糸筒に対する第3ガスの供給位置との間に配置されていてもよい。
これにより、紡糸筒の内部空間において、第3ガスの供給位置からガス排出口の位置に向けて、第3ガスを下方から上方に流通させることができ、内部空間を搬送される紡糸原液に揮発成分濃度が低いガスを接触させて、紡糸原液を効率よく乾燥させることができる。
前記第1ガス供給路は、前記紡糸口金の上方から、前記紡糸口金の下方に向けて、前記紡糸筒の長手方向に沿って第1ガスを供給可能に配置されていてもよい。これにより、各口金孔から吐出された直後の紡糸原液同士が第1ガスにより糸揺れを生じて接触するのを防止しながら、紡糸原液を第1ガスにより緩慢に乾燥できると共に、ドラフトを向上できる。
また、本発明の別の態様に係る紡糸方法は、上下方向に延びる紡糸筒の上端側に、複数の口金孔を有する紡糸口金を配置し、前記口金孔から紡糸原液を前記紡糸筒の内部空間に吐出させると共に、前記口金孔を通過した紡糸原液と接触可能に、前記紡糸口金よりも上方から前記内部空間に第1ガスを供給し、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、前記紡糸口金よりも下方から、第1ガスよりも高温の第2ガスを前記内部空間に供給する。
前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置よりも下方で、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、第3ガスを前記内部空間に供給してもよい。
前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置と、前記紡糸筒に対する第3ガスの供給位置との上下間において、前記内部空間から前記紡糸筒外へガスを排出してもよい。
前記紡糸口金の上方から、前記紡糸口金の下方に向けて、第1ガスを供給してもよい。
本発明によれば、紡糸装置において、紡糸筒内で発生する糸切れを防止することにより、紡糸効率の向上を図ることができる。
実施形態に係る紡糸装置の全体図である。 ゴデットロールの巻取速度と最高ドラフトとの関係を示す図である。
(実施形態)
本発明の実施形態について、図を参照して説明する。図1は、実施形態に係る紡糸装置1の全体図である。紡糸装置1は、一例として、乾式紡糸法により、セルロースアセテート繊維のフィラメントFを紡糸する。
紡糸装置1は、混合装置2、濾過装置3、紡糸筒4、紡糸口金5、第1ガス供給路R1、第2ガス供給路R2、第3ガス供給路R3、ガス排出路R4、ディフューザー6、油剤添着ユニット7、ゴデットロール8、及び案内部材9,10を備える。図1には図示しないが、本実施形態の紡糸装置1は、複数の紡糸筒4を備え、供給路R1~R3は、分岐して各紡糸筒4に接続されている。
混合装置2は、紡糸原液Dを混合する。紡糸原液Dは、フィラメントFの原料成分と、揮発成分とを含む。一例として、フィラメントFの原料成分は、セルロースアセテートであり、揮発成分は、アセトンである。濾過装置3は、混合装置2により混合された紡糸原液Dを濾過する。
紡糸筒4は、上下方向に延びている。紡糸筒4には、第1ガス供給口4a、第2ガス供給口4b、第3ガス供給口4c、ガス排出口4d、及びフィラメント搬出口4eが、紡糸筒4の長手(上下)方向に離隔して設けられている。このうち第2ガス供給口4b、第3ガス供給口4c、及びガス排出口4dは、紡糸筒4の側部に配置されている。
第1ガス供給口4aは、紡糸筒4の上端に配置されて第1ガス供給路R1に接続されている。第2ガス供給口4bは、紡糸口金5の下端よりも下方に配置されて第2ガス供給路R2に接続されている。第3ガス供給口4cは、第2ガス供給口4bよりも下方に配置されて第3ガス供給路R3に接続されている。
ガス排出口4dは、紡糸筒4に対する第2ガスの供給位置と、紡糸筒4に対する第3ガスの供給位置との上下間(言い換えると、第2ガス供給口4bと第3ガス供給口4cとの上下間)に配置されて、内部空間Sから紡糸筒4外へガスを排出する。ガス排出口4dは、ガス排出路R4に接続されている。フィラメント搬出口4eは、紡糸筒4の下端に配置されて、紡糸筒4内で紡糸されたフィラメントFを紡糸筒4外へ搬出する。
具体例として、第2ガス供給口4bは、紡糸筒4の長手方向中央よりも上側に配置されている。また一例として、第2ガス供給口4bは、紡糸筒4の上端と、ガス排出口4dの上端との間の中央位置P1よりも下方の位置に配置されている。第2ガス供給口4bの上端は、紡糸口金5の下端よりも下方に位置している。第2ガス供給口4bの上端は、紡糸筒4の上端から、紡糸筒4の長さ寸法の2割以上3割以下の範囲の距離をおいた下方の位置に配置されることが望ましい。
またガス排出口4dは、紡糸筒4の長手方向中央よりも下側に配置されている。一例として、ガス排出口4dは、第2ガス供給口4bの下端と、第3ガス供給口4cの上端との間の中央位置P2と重なる位置に配置されている。
また、紡糸筒4の上端からガス排出口4dの上端までの長さ寸法は、紡糸筒4の第2ガス供給口4bの下端から第3ガス供給口4cの上端までの長さ寸法よりも長い。また、紡糸筒4の上端から第2ガス供給口4bの上端までの長さ寸法は、紡糸筒4の下端から第3ガス供給口4cの下端までの長さ寸法よりも長い。
紡糸口金5は、複数の口金孔5aを有すると共に、紡糸筒4の上端側に配置されている。紡糸口金5は、口金孔5aから紡糸原液Dを紡糸筒4の内部空間Sに吐出させる。紡糸装置1は、ポンプ11により紡糸原液Dを加圧して、紡糸原液Dを口金孔5aから吐出させる。口金孔5aから紡糸原液Dを吐出する吐出速度V1は、ポンプ11を調整することで設定される。
第1ガス供給路R1は、紡糸筒4に接続され、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dと接触可能に、紡糸口金5よりも上方から内部空間Sに第1ガスを供給する。本実施形態では、第1ガス供給路R1と接続される紡糸筒4の第1ガス供給口4aが、紡糸筒4の内部空間Sにおける紡糸口金5の上方に配置されている。これにより第1ガス供給路R1は、紡糸口金5の上方から、紡糸口金5の下方に向けて、紡糸筒4の長手方向に沿って第1ガスを供給可能に配置されている。内部空間Sに供給される第1ガスの温度は、一例として、60℃以上70℃以下の範囲の値に設定されている。
第2ガス供給路R2は、紡糸筒4に接続され、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dと接触可能に、第1ガスよりも高温の第2ガスを紡糸口金5よりも下方から内部空間Sに供給する。本実施形態では、第2ガス供給路R2は、紡糸筒4の側方から、紡糸筒4の内部空間Sに第2ガスを供給可能に配置されている。内部空間Sに供給される第2ガスの温度は、一例として、70℃よりも高温であり、ここでは90℃以上95℃以下の範囲の値に設定されている。
また、第2ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量は、一例として、第1ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量と同等又はそれ以上の値に設定されている。一例として、第2ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量は、第1ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量の100%以上143%以下の範囲の値に設定されている。
第3ガス供給路R3は、紡糸筒4に対する第2ガスの供給位置よりも下方で紡糸筒4に接続され、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dと接触可能に、第3ガスを内部空間Sに供給する。本実施形態では、内部空間Sに供給される第3ガスは、第1ガスよりも高温である。また第3ガス供給路R3は、紡糸筒4の側方から、紡糸筒4の内部空間Sに第3ガスを供給可能に配置されている。第3ガスは、第2ガスより高温でもよいし、第2ガスより低温でもよい。ここで第1~第3ガスは、紡糸原液Dを乾燥させるための乾燥用ガスであり、いずれも一例として空気である。
排出路R4は、紡糸筒4に対する第2ガスの供給位置と、紡糸筒4に対する第3ガスの供給位置との上下間で、紡糸筒4に接続され、紡糸筒4の内部空間Sからガスを排出する。
ディフューザー6は、紡糸口金5よりも下方において、紡糸筒4の内部空間Sに供給される第2ガスを拡散させながら紡糸筒4の径方向内側に供給する。ディフューザー6は、筒体であり、筒軸方向を紡糸筒4の長手方向に一致させた状態で、内部空間Sに配置されている。ディフューザー6の周面には、多数の開口6aが形成されている。第2ガスは、ディフューザー6の開口6aを通過することで拡散されながら、ディフューザー6の径方向内側に供給される。
なお、ディフューザー6を用いなくても第2ガスが内部空間Sで十分に拡散される場合等には、ディフューザー6を省略してもよい。油剤添着ユニット7は、紡糸されたフィラメントFに繊維油剤(一例として繊維油剤エマルション)を添着する。
ゴデットロール8は、そのロール軸周りに回転可能に軸支されている。ゴデットロール8は、駆動装置12から伝達される駆動力により回転しながらフィラメントFと周面において接触することにより、フィラメントFを案内部材9,10へ向けて搬送する。ゴデットロール8の回転速度(巻取速度)V2は、駆動装置12により調整される。
紡糸装置1では、速度V1,V2を個別に調整することで、ドラフトV2/V1が調整される。ドラフトV2/V1は、適宜設定可能であるが、1.0よりも大きい値に設定されることで、紡糸口金5の口金孔5aから吐出される紡糸原液Dが搬送方向に延伸される。本実施形態では、ドラフトV2/V1は、一例として1.0よりも大きい値に設定されている。案内部材9,10は、ゴデットロール8から搬出されたフィラメントFを所定方向に案内する。
本実施形態の紡糸方法は、上記構成を有する紡糸装置1を用いて紡糸する。即ち、紡糸筒4の上端側に紡糸口金5を配置し、口金孔5aから紡糸原液Dを紡糸筒4の内部空間Sに吐出させると共に、口金孔5aを通過した紡糸原液Dと接触可能に、紡糸口金5よりも上方から内部空間Sに第1ガスを供給する。
また、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dと接触可能に、紡糸口金5よりも下方から、第1ガスよりも高温の第2ガスを内部空間Sに供給する。一例として、第1ガスは、紡糸口金5の上方から、紡糸口金5の下方に向けて供給する。
また、紡糸筒4に対する第2ガスの供給位置よりも下方で、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dと接触可能に、第3ガスを内部空間Sに供給する。また、紡糸筒4に対する第2ガスの供給位置と、紡糸筒4に対する第3ガスの供給位置との上下間において、内部空間Sから紡糸筒4外へガスを排出する。
具体的に紡糸装置1の駆動時には、混合装置2と濾過装置3とを通過した紡糸原液Dが、ポンプ11の駆動力により、紡糸口金5の各口金孔5aから紡糸筒4の内部空間Sに上方から下方に向けて吐出される。また、第1ガス供給路R1から第1ガス供給口4aを介して、第1ガスが紡糸筒4の内部空間Sに供給される。
内部空間Sに供給される第1ガスの温度は、口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液Dが緩慢に乾燥されるように、内部空間Sに供給される第2ガスの温度よりも低く設定される。従って、紡糸原液Dの揮発成分は、紡糸原液Dが口金孔5aから吐出された直後は第1ガスにより一部揮発するものの、予め設定されたドラフトV2/V1の値に対応して紡糸原液Dが延伸される程度に、紡糸原液D中に残留する。これにより紡糸装置1では、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dが、第1ガスにより緩慢に乾燥されながら、搬送(上下)方向に安定して延伸される。
ここで、紡糸原液Dの紡糸口金5への供給量を一定に保ったまま、巻取速度V2を上げていくと、口金孔5aから吐出される紡糸原液Dの径が細くなる。そして、当該紡糸原液Dから紡糸されたフィラメントFをゴデットロール8により安定して巻き取ることが不可能となる。このゴデットロール8による巻取りが不可能となる時点の比V2/V1が最高ドラフトと定義される。
本実施形態では、口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液Dを安定して延伸できるので、最高ドラフトV2/V1を高めることができる。これにより、例えば、巻取速度V2を従来と同等に設定した場合の最高ドラフトV2/V1を向上できると共に、巻取速度V2を従来よりも高速に設定した場合でも、最高ドラフトV2/V1が低下するのを抑制できる。
また、第2ガス供給路R2から第2ガス供給口4bを介して、第2ガスが内部空間Sに供給される。第2ガスは、内部空間Sにおいてディフューザー6により拡散されながら、紡糸原液Dと接触する。第2ガスは第1ガスよりも高温であるため、紡糸原液Dが第2ガスと接触することで、紡糸原液Dの揮発成分の揮発が促進される。
紡糸原液Dの揮発成分の揮発がある程度進行すると、紡糸原液Dに皮膜が形成されると共に、紡糸原液Dが固化してフィラメントFが形成される。本実施形態では、第1ガスよりも高温の第2ガスを紡糸原液Dに接触させて紡糸原液Dの揮発成分の揮発を促進することで、複数の口金孔5aから吐出された複数の紡糸原液D同士が、内部空間Sを流通するガスにより接触して糸切れする(糸揺れにより糸切れする)のを防止しながら、複数本のフィラメントFを良好に形成できる。
また、第3ガス供給路R3から第3ガス供給口4cを介して、第3ガスが内部空間Sに供給される。紡糸筒4では、ガス排出口4dが第3ガス供給口4cよりも上方に配置されているので、第3ガスは、第2ガス供給口4bからガス排出口4dに向けて、内部空間Sを下方から上方へ流通する。
このため搬送中のフィラメントFは、内部空間Sにおいて、向流乾燥により、揮発成分濃度が比較的低い状態の第3ガスと接触できるので、更に乾燥が促進される。揮発成分を含んだ第1~第3ガスは、ガス排出口4dから紡糸筒4の外部に排出され、排出路R4を流通した後に回収される。
ここで内部空間Sでは、第1ガスが上方から下方へ流通すると共に、第2ガスが第1ガスと混合されて、上方から下方へ流通する。一例として、内部空間Sの第2ガス供給口4bとガス排出口4dとの間の領域は、内部空間Sにおいてガスの流速が最も高速となる領域を含む。また一例として、内部空間Sの紡糸筒4の上端と第2ガス供給口4bとの間の領域は、内部空間Sにおいてガスの流速が最も低速となる領域を含む。
紡糸筒4のフィラメント搬出口4eから搬出されたフィラメントFは、集束されてヤーンYとなる。ヤーンYは、油剤添着ユニット7により繊維油剤を添着された後、ゴデットロール8により巻き取られる。ヤーンYは、ゴデットロール8の周面を周回走行した後、案内部材9、10によりガイディングされながら所定方向に搬送される。
なお一例として、第3ガス供給口4cは、ガス排出口4dの下方に配置されているが、第2ガス供給口4bよりも下方且つガス排出口4dの上方に配置してもよい。また、紡糸原液Dの揮発成分の揮発が第1及び第2ガスにより十分に行える場合等には、第3ガス供給口4c及び第3ガス供給路R3は、省略してもよい。また、第3ガスを用いない場合等には、ガス排出口4d及び排出路R4は、省略してもよい。
以上説明したように、本実施形態では、口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液Dが、紡糸口金5よりも上方から第1ガス供給路R1により供給される第1ガスと接触することで、比較的緩慢に乾燥される。これにより、口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液Dが急速に乾燥するのを防いで、糸切れを防止しながら紡糸原液Dを延伸できるので、ドラフトV2/V1を向上できる。
また、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dが、紡糸口金5よりも下方から第2ガス供給路R2により供給される第2ガスと接触することで、乾燥が促進される。これにより、紡糸筒4内において、乾燥途中の複数本の紡糸原液D同士が接触して糸切れが生じるのを防止しながら、紡糸原液Dを乾燥できる。また、第1ガスとは別に第2ガスを紡糸筒4の内部空間Sに供給できるので、第1ガス及び第2ガスの温度や供給量を個別に制御し易くすることができる。よって、紡糸効率の向上を図れる。
また、紡糸装置1が第3ガス供給路R3を備えるので、第2ガスによりある程度まで乾燥された紡糸原液Dを、第3ガス供給路R3から供給される第3ガスにより更に乾燥させることができる。
また、紡糸筒4のガス排出口4dが、紡糸筒4に対する第2ガスの供給位置と、紡糸筒4に対する第3ガスの供給位置との間に配置されているので、紡糸筒4の内部空間Sにおいて、第3ガスの供給位置からガス排出口4dの位置に向けて、第3ガスを下方から上方に流通させることができ、内部空間Sを搬送される紡糸原液Dに揮発成分濃度が低いガスを接触させて、紡糸原液Dを効率よく乾燥させることができる。
また、第1ガス供給路R1は、紡糸口金5の上方から、紡糸口金5の下方に向けて、紡糸筒4の長手方向に沿って第1ガスを供給可能に配置されているので、各口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液D同士が第1ガスにより糸揺れを生じて接触するのを防止しながら、紡糸原液Dを第1ガスにより緩慢に乾燥できると共に、ドラフトV2/V1を向上できる。
(ゴデットロール8の巻取速度V2と最高ドラフトV2/V1との関係について)
図2は、ゴデットロール8の巻取速度V2と最高ドラフトV2/V1との関係を示す図である。図2は、第1ガス供給口4aを閉塞し、且つ、第2ガス供給口4bの位置を紡糸口金5と重なる紡糸筒4の側方位置に変更した紡糸装置1を用いて、内部空間Sに供給する第2ガスの温度と、第2ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量とを異なる値に設定してフィラメントFを紡糸したときのゴデットロール8の巻取速度V2と最高ドラフトV2/V1との関係を示す。紡糸口金5は、三角形状の口金孔5aを100個有する構成とした。
図2中、設定A~Cは、第2ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量が同等であり、A,B,Cの順に、内部空間Sに供給する第2ガスの温度が低い。設定C~Eは、内部空間Sに供給する第2ガスの温度は同等であり、設定C,D,Eの順に、第2ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量が少ない。
図2に示すように、設定A~Eのいずれでも、巻取速度V2が増大すると、最高ドラフトV2/V1は減少する。この原因は、例えば、口金孔5aから吐出された紡糸原液Dに搬送方向に作用する張力が増大し、糸切れが生じ易くなるためであると考えられる。
また、設定A~Eのいずれでも、内部空間Sに供給する第2ガスの温度が上昇すると、最高ドラフトV2/V1は減少する。この原因は、例えば、口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液Dが、比較的高温の第2ガスにより急激に乾燥され、延伸しにくくなって糸切れが生じ易くなるためであると考えられる。
また設定C,Dに示すように、内部空間Sに供給する第2ガスの温度と巻取速度V2とが同等でも、第2ガスの単位時間当たりの内部空間Sに対する供給量が多いと、最高ドラフトV2/V1は減少する。この原因は、例えば、口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液Dが、比較的大量の第2ガスにより急激に乾燥され、延伸しにくくなって糸切れが生じ易くなるためであると考えられる。
これに対して本実施形態の紡糸装置1では、第2ガスよりも低温の第1ガスにより、口金孔5aから吐出された直後の紡糸原液Dを緩慢に乾燥することで、紡糸原液Dを搬送方向に延伸し易くしているので、従来と同等の巻取速度V2における最高ドラフトV2/V1を向上させることができる。よって、巻取速度V2を増大させた場合でも、従来に比べて最高ドラフトV2/V1の減少を抑制できる。従って、紡糸筒4内で発生する糸切れを防止することにより、紡糸効率の向上を図ることができる。
(確認試験)
図1に示す紡糸筒4を実施例として作製した。また、紡糸筒4の第1ガス供給口4aを閉塞し、且つ、第2ガス供給口4bの位置を紡糸口金5と重なる紡糸筒4の側方位置に変更した以外は実施例と同様の構成を有する紡糸筒を比較例として作製した。
実施例及び比較例の紡糸装置の上端に同様の紡糸口金5を配置し、同様の紡糸原液Dを用いて紡糸した。その結果、実施例では、口金孔5aから吐出後の紡糸原液Dの乾燥不足を比較例と同等程度に抑制し、且つ、最高ドラフトV2/V1を一定値に維持しながら、巻取速度V2を比較例に比べて約23.7%高速化できた。これにより実施例では、比較例に比べて最高ドラフトV2/V1を向上させやすいことが分かった。
また本願発明者らの別の検討によれば、第2ガス供給口4bと第3ガス供給口4cとの間において、ガス排出口4dの位置を紡糸筒4の下側に移動させるほど、第2ガスによる紡糸原液Dの糸揺れが生じにくくなり、最高ドラフトV2/V1を向上させ易くなることが分かった。しかしながら、ガス排出口4dの位置を紡糸筒4の下側に移動させるほど、紡糸原液Dの乾燥が遅れ易くなることも分かった。よって、紡糸しようとするフィラメントFの原料成分、フィラメントデニール(FD)、及び、速度V1,V2等に応じて、ガス排出口4dを紡糸筒4の適切な位置に配置することが望ましいと考えられる。
また、第2ガス供給口4bの位置を紡糸筒4の上側に移動させるほど、内部空間Sを搬送される紡糸原液Dの乾燥を第2ガスにより促進できることで、複数の紡糸原液D同士の接触による糸切れを防止し易いことが分かった。よって、第1ガスによる紡糸原液Dの緩慢な乾燥を実施できる範囲内で、第2ガス供給口4bの位置を紡糸筒4の上側に配置することが望ましいと考えられる。
本発明は、実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成及び方法を変更、追加、又は削除できる。
以上のように本発明は、紡糸装置において、紡糸筒内で発生する糸切れを防止することにより、紡糸効率の向上を図れる優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できる紡糸装置に本発明を広く適用すると有益である。
D 紡糸原液
R1 第1ガス供給路
R2 第2ガス供給路
R3 第3ガス供給路
S 内部空間
4 紡糸筒
4d ガス排出口
5 紡糸口金
5a 口金孔

Claims (8)

  1. 上下方向に延びる紡糸筒と、
    フィラメントの原料成分と揮発成分とを含む紡糸原液を吐出する複数の口金孔を有すると共に、前記紡糸筒の上端側に配置されて前記口金孔から紡糸原液を前記紡糸筒の内部空間に吐出させる紡糸口金と、
    前記紡糸筒に接続され、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、前記紡糸口金よりも上方から前記内部空間に第1ガスを供給する第1ガス供給路と、
    前記紡糸筒に接続され、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、第1ガスよりも高温の第2ガスを前記紡糸口金よりも下方から前記内部空間に供給する第2ガス供給路と、を備え、
    単位時間当たりの前記第1ガスの供給量が、単位時間当たりの前記第2ガスの供給量よりも少ない、紡糸装置。
  2. 前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置よりも下方で前記紡糸筒に接続され、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、第3ガスを前記内部空間に供給する第3ガス供給路を更に備える、請求項1に記載の紡糸装置。
  3. 前記紡糸筒は、前記内部空間から前記紡糸筒外へガスを排出するガス排出口を有し、
    前記ガス排出口が、前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置と、前記紡糸筒に対する第3ガスの供給位置との間に配置されている、請求項2に記載の紡糸装置。
  4. 前記第1ガス供給路は、前記紡糸口金の上方から、前記紡糸口金の下方に向けて、前記紡糸筒の長手方向に沿って第1ガスを供給可能に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の紡糸装置。
  5. 上下方向に延びる紡糸筒の上端側に、フィラメントの原料成分と揮発成分とを含む紡糸原液を吐出する複数の口金孔を有する紡糸口金を配置し、前記口金孔から紡糸原液を前記紡糸筒の内部空間に吐出させると共に、前記口金孔を通過した紡糸原液と接触可能に、前記紡糸口金よりも上方から前記内部空間に第1ガスを供給し、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、前記紡糸口金よりも下方から、第1ガスよりも高温の第2ガスを前記内部空間に供給し、
    単位時間当たりの前記第1ガスの供給量を、単位時間当たりの前記第2ガスの供給量よりも少なくする、紡糸方法。
  6. 前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置よりも下方で、前記口金孔から吐出された紡糸原液と接触可能に、第3ガスを前記内部空間に供給する、請求項5に記載の紡糸方法。
  7. 前記紡糸筒に対する第2ガスの供給位置と、前記紡糸筒に対する第3ガスの供給位置との上下間において、前記内部空間から前記紡糸筒外へガスを排出する、請求項6に記載の紡糸方法。
  8. 前記紡糸口金の上方から、前記紡糸口金の下方に向けて、第1ガスを供給する、請求項5~7のいずれか1項に記載の紡糸方法。
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