JP7154317B2 - オーバーチューブ - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の挿入部と一緒に体内の管腔臓器に挿入されるオーバーチューブに関する。
従来、医療分野において、大腸又は小腸等の消化管(管腔臓器とも言う。)に内視鏡の挿入部を挿入して、消化管の内壁面の観察、診断及び治療等を施す手技が行われている。大腸及び小腸等の消化管は複雑に屈曲しており、内視鏡の挿入部を単に押し入れていくだけでは挿入部の先端に力が伝わり難く、深部への挿入が困難となる。
そこで、内視鏡の挿入部と、この挿入部に被せられるオーバーチューブ(内視鏡用挿入補助具とも言う。)の先端部と、にそれぞれ膨張及び収縮可能なバルーンを設けた所謂ダブルバルーン方式の内視鏡装置が知られている。この内視鏡装置によれば、バルーン制御装置から各バルーンの内部にエアを供給及び吸引することにより、各バルーンの膨張及び収縮を個別に制御することができる。これにより、各バルーンをそれぞれ個別且つ所定のタイミングで消化管に一時固定しながら、挿入部とオーバーチューブとを交互に挿入することによって、複雑に屈曲した消化管の深部に挿入部を挿入することができる。
このような内視鏡装置を用いた内視鏡検査では、オーバーチューブのバルーンを膨張させてこのバルーンを消化管の内壁面に密着させた後、術者がオーバーチューブを手元側に引き込み操作することで、消化管を手元側に手繰り寄せる手技がある。この際、バルーンの後方(抜去方向)側に溜まった気体(腸内の既存ガス、及び内視鏡から送気した気体(空気または炭酸ガス))が圧縮されて消化管の内圧が上昇すると、オーバーチューブの引き込み操作が円滑に実施できなくなるという不具合があった。
そこで、上記の不具合を解消することを目的としたオーバーチューブが、特許文献1から特許文献5に開示されている。
特許文献1から4に開示されたオーバーチューブには、オーバーチューブの引き込み操作時に、オーバーチューブ本体と腸壁との間の隙間に溜まっている空気を体外に排気するために、オーバーチューブ本体のバルーン取付位置からオーバーチューブ本体の基端側に通気孔が設けられている。
また、特許文献5に開示されたオーバーチューブには、オーバーチューブ本体のバルーンに近接した先端側及び基端側に通気孔と、それらの通気孔を連通する連通路とが設けられている。このオーバーチューブによれば、オーバーチューブの引き込み操作時に、バルーンの基端側の空気を、基端側の通気孔、連通路及び先端側の通気孔を介してバルーンの先端側に排気させることが可能となっている。
特開平10-155733号公報 特開2005-205182号公報 特開2009-022443号公報 特開2009-022444号公報 特開2011-188898号公報
しかしながら、オーバーチューブ本体に対する通気孔の配置位置によっては、以下のような問題が発生する場合がある。
例えば、オーバーチューブを引き込み操作する場合、通気孔の配置位置によっては消化管の内壁面によって通気孔が塞がれている場合がある。このような状態でオーバーチューブを無理に引き込み操作すると、通気孔の開口縁部が消化管の内壁面に摺接するため、内壁面に付着している残渣が通気孔からオーバーチューブ本体の内部に浸入し、内視鏡挿入部とオーバーチューブ本体との相対的な摺動動作が悪化する場合がある。その結果、オーバーチューブの引き込み操作を円滑に行うことが困難となる。
また、バルーンを収縮してオーバーチューブを深部に押し込み操作する場合に、収縮したバルーンによって通気孔が塞がれてしまうと、収縮したバルーンが通気孔からオーバーチューブ本体の内部に巻き込まれる恐れがあり、更には、オーバーチューブ本体の内周面と内視鏡挿入部の外周面との間に挟まれてしまい、オーバーチューブの押し込み操作を円滑に行うことが困難となる。
特許文献1から5は、上述した課題について何ら考慮されておらず、その課題を解決するための手段を示唆する記載は何もない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、オーバーチューブ本体に設けられた通気孔が内視鏡検査中に塞がれることを抑制することができるオーバーチューブを提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、本発明のオーバーチューブは、先端と基端と中心軸とを有し、中心軸に沿った先端と基端との間に内視鏡挿通路が形成されたオーバーチューブ本体と、オーバーチューブ本体の外周面に設けられたバルーンであって、オーバーチューブ本体の中心軸方向における第1位置と、第1位置よりもオーバーチューブ本体の基端側に位置する第2位置との間に配置されたバルーンと、を備え、オーバーチューブ本体は、第2位置よりも基端側に設けられた通気孔形成領域を有し、通気孔形成領域には外周面と内視鏡挿通路とを連通する通気孔が設けられ、通気孔形成領域は、第2位置からオーバーチューブ本体の基端側に向かって5mm以上100mm以下の範囲の領域内である。
本発明の一形態は、通気孔形成領域は、第2位置からオーバーチューブ本体の基端側に向かって15mm以上40mm以下の範囲の領域内であることが好ましい。
本発明の一形態は、通気孔形成領域には、通気孔が複数設けられていることが好ましい。
本発明の一形態は、オーバーチューブ本体は、内視鏡挿通路に液体を供給する液供給口を有し、オーバーチューブ本体の基端側から見た場合に、通気孔の位置が、液供給口の位置から中心軸を中心として右回りに180度未満の範囲であることが好ましい。
本発明の一形態は、オーバーチューブ本体の基端側から見た場合に、通気孔の位置が、液供給口の位置から中心軸を中心として右回りに45度以上135度以下の範囲であることが好ましい。
本発明の一形態は、オーバーチューブ本体の通気孔形成領域よりも基端側の領域が通気孔非形成領域であることが好ましい。
本発明の一形態は、オーバーチューブ本体の基端側には把持部が設けられ、把持部は、該把持部の外周面と内視鏡挿通路に連通する排出孔を有することが好ましい。
本発明の一形態は、通気孔には、液体を通過させずに気体を選択的に通過させる通気膜が設けられることが好ましい。
本発明によれば、オーバーチューブ本体に設けられた通気孔が内視鏡検査中に塞がれることを抑制することができる。
第1実施形態に係るオーバーチューブを有する内視鏡装置のシステム構成図 バルーンを装着した挿入部の先端部の拡大斜視図 オーバーチューブの側面図 オーバーチューブに挿入部が挿入されたオーバーチューブの断面図 挿入部及びオーバーチューブ本体が大腸内に挿入された一例を示す要部説明図 内視鏡の挿入部を管腔に挿入する挿入方法の一例を示した説明図 オーバーチューブを引き込み操作する直前の状態を拡大して示した説明図 オーバーチューブを引き込み操作した状態を拡大して示した説明図 収縮したバルーンの断面図 図3のM-N線に沿う断面図 経肛門挿入及び経口挿入されたオーバーチューブの状態を示した説明図 通気孔に設けられた多孔質膜の正面図 第2実施形態に係るオーバーチューブの保管状態を示す説明図 オーバーチューブ本体が管腔に挿入された状態を示す説明図 オーバーチューブ本体の挿入時の形態を示した説明図 オーバーチューブの反対領域の範囲の一例を示した説明図 オーバーチューブの要部を示した説明図 術者と助手とによって内視鏡検査を行う状況を模式的に示した説明図 オーバーチューブの要部構成を示した説明図 排出路が形成されたオーバーチューブ本体の断面図
以下、添付図面に従って本発明に係るオーバーチューブの好ましい実施形態について詳説する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るオーバーチューブ10を有する内視鏡装置1のシステム構成図である。
図1に示す内視鏡装置1は、内視鏡14と、オーバーチューブ10と、バルーン制御装置100とを備えている。内視鏡14として、下部消化管用の内視鏡を例示するが、上部消化管用等の他の内視鏡でも適用することができる。
〔内視鏡14〕
内視鏡14は、手元操作部16と、この手元操作部16に連設された挿入部18とを備える。手元操作部16には、ユニバーサルケーブル20が接続される。ユニバーサルケーブル20は、図示は省略するが、信号ケーブルと、ライトガイドと、エア供給チューブとを内包している。ユニバーサルケーブル20の先端には、光源装置24に接続されるコネクタ21Aと、このコネクタ21Aから分岐され且つプロセッサ30に接続されるコネクタ21Bとが設けられている。なお、プロセッサ30にはモニタ60が接続されている。
また、手元操作部16には、送気送水ボタン32と、吸引ボタン34と、シャッターボタン36とが並設されるとともに、一対のアングルノブ38、38と、鉗子挿入部39とが設けられる。更に、コネクタ21Aには、後述するバルーン40にエアを供給したり、バルーン40からエアを吸引したりするためのバルーン送気口42が設けられる。なお、ここでいう「エア」とはバルーン40(後述のバルーン78も含む)を膨張させるための気体であり、その種類(成分)は特に限定はされない。
挿入部18は、挿入部18の基端側から先端側に向けて軟性部44と、湾曲部46と、先端部48とを有する。湾曲部46は、手元操作部16に設けられた一対のアングルノブ38、38を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部48の先端面50を所望の方向に向けることができる。
図2は、挿入部18の先端部48を拡大して示した斜視図である。
図2に示すように、先端部48の先端面50は、観察窓52と、一対の照明窓54、54と、送気送水ノズル56と、鉗子口58とを有する。先端部48内で観察窓52の後方には、不図示の撮像素子が設けられる。観察像はこの撮像素子に結像され、光電変換される。撮像素子には信号ケーブル(不図示)が接続され、この信号ケーブルは、図1に示した挿入部18、手元操作部16及びユニバーサルケーブル20等を介してプロセッサ30に接続される。したがって、撮像素子によって光電変換された観察像を示す電気信号は、プロセッサ30に出力され、ここで適宜信号処理された後、モニタ60に出力される。これにより、モニタ60に観察画像が表示される。
図2に戻り、先端部48内で一対の照明窓54、54の後方には、それぞれ不図示のライトガイドの出射端が配置される。各ライトガイドの入射端は光源装置24(図1参照)に接続される。これにより、光源装置24から各ライトガイドの入射端に供給された照明光は、各ライトガイドの出射端から一対の照明窓54、54を介して被観察部位に照射される。
先端部48の外周面には、エア供給吸引口62が設けられる。このエア供給吸引口62は、挿入部18内からコネクタ21A(図1参照)まで挿通されたエア供給チューブ(不図示)を介してバルーン送気口42に連通される。よって、バルーン送気口42からエアを供給した場合には、そのエアは上記のエア供給チューブを介してエア供給吸引口62から外部に吹き出される。また、バルーン送気口42からエアを吸引した場合には、エア供給吸引口62から上記のエア供給チューブを介してエアが吸引される。
また、挿入部18の先端部48には、各種弾性体等で形成されたバルーン40が着脱自在に装着される。バルーン40は、中央の膨出部40cと、先端側及び基端側の取付部40a、40bとを備える。バルーン40は、膨出部40cの内側にエア供給吸引口62を配置した状態で、各取付部40a、40bが公知の方法で先端部48に固定される。このように構成されたバルーン40は、エア供給吸引口62からエアが吹き出されることによって膨出部40cが略球状に膨張し、エア供給吸引口62からエアが吸引されることによって膨出部40cが収縮する。
〔オーバーチューブ10〕
図3は、オーバーチューブ10の側面図である。また、図4は、オーバーチューブ10に挿入部18が挿通された状態におけるオーバーチューブ10の断面図である。
図3及び図4に示すように、オーバーチューブ10は、オーバーチューブ本体70を有する。オーバーチューブ本体70は、各種可撓性材料等で筒状に形成され、先端72と基端74と中心軸Aとを有し、中心軸Aに沿った先端72と基端74との間に内視鏡挿通路71が形成される。オーバーチューブ本体70は、挿入部18の外径よりも僅かに大きい内径を有する。以下、オーバーチューブ10の各部の説明において各部の「先端側」とは先端72の方向側を指し、各部の「基端側」とは基端74の方向側を指す。
オーバーチューブ本体70の基端側には、術者によって把持される把持部76が備えられる。この把持部76は、各種硬質材料によって筒状に構成されている。このため、オーバーチューブ本体70の外周面70Aには把持部76の把持部外周面76Aが含まれ、且つオーバーチューブ本体70の内周面70Bには把持部内周面76Bが含まれる。この内周面70Bによって、挿入部18が挿通される内視鏡挿通路71が形成される。
一方、オーバーチューブ本体70の先端側の外周面70Aには、各種弾性体で形成されたバルーン78が装着される。また、オーバーチューブ本体70の外周面70Aと内周面70Bとの間には、エア給排管路80と液管路82とが形成されている。
エア給排管路80は、中心軸Aに沿って形成され、バルーン78の内側に位置する外周面70A上でエア供給吸引口92として開口している。液管路82は、把持部外周面76Aから把持部内周面76Bに貫通して形成される。この液管路82は、把持部内周面76Bを含む内周面70Bと挿入部18の外周面18Aとの間に水等の潤滑剤を供給するための管路である。
把持部外周面76Aには、エア給排管路80に連通したバルーン送気口84と、液管路82に連通した液供給口86とが設けられている。
バルーン送気口84は、チューブ106(図1参照)を介してバルーン制御装置100に接続されている。したがって、バルーン制御装置100を駆動してバルーン送気口84にエアを送気すると、そのエアはエア給排管路80を介してエア供給吸引口92から吹き出される。これによってバルーン78が膨張される。また、バルーン制御装置100によってエアが吸引されると、バルーン78内のエアがエア給排管路80を介してエア供給吸引口92から吸引される。これによってバルーン78が収縮される。
一方、液供給口86には、シリンジ等の潤滑剤供給手段(不図示)が接続される。この液供給口86は、潤滑剤供給手段が接続された状態では、潤滑剤供給手段の重さによって重力方向下方側に垂れ下がる。このため、液供給口86は、把持部76が術者に把持されている状態ではバルーン送気口84に対して重力方向下方側に位置する。
バルーン78は、オーバーチューブ本体70が貫通した状態でオーバーチューブ本体70の外周面70Aに設けられており、中央の膨出部78cと、膨出部78cの先端側及び基端側の筒状の取付部78a、78bとによって構成されている。このバルーン78は、外周面70Aにおいて、オーバーチューブ本体70の中心軸A方向における第1位置P1と、第1位置P1よりもオーバーチューブ本体70の基端側に位置する第2位置P2との間に配置されている。ここで、例えば、第1位置P1とは、膨出部78cと取付部78aとの境界部分が位置する位置であり、第2位置P2とは、膨出部78cと取付部78bとの境界部分が位置する位置である。換言すれば、膨出部78cの先端が第1位置P1に位置し、膨出部78cの基端が第2位置に位置している。
先端側の取付部78aの一部は、基端側に向けて外周面70A側に折り返されている。この取付部78aは、接着剤による接着固定部88によりオーバーチューブ本体70の外周面70Aに固定される。この接着固定部88は、取付部78a及びその周辺の外周面70Aを覆うように、外周面70Aの周方向に沿って環状に形成されている。
基端側の取付部78bの一部は、先端側に向けて外周面70A側に折り返されている。この取付部78bは、接着剤による環状の接着固定部89によりオーバーチューブ本体70の外周面70Aに固定されている。この接着固定部89は、取付部78b及びその周辺の外周面70Aを覆うように、外周面70Aの周方向に沿って環状に形成されている。
次に、オーバーチューブ本体70に設けられる通気孔94について説明する。図5は、通気孔94の位置を説明するための説明図であって、挿入部18及びオーバーチューブ本体70が下部消化管である大腸160に挿入された状態を示している。
図5に示すように、オーバーチューブ本体70は、外周面70Aと内視鏡挿通路71(図4参照)とを連通する2つの通気孔94、94が設けられている。この通気孔94、94は、第2位置P2よりもオーバーチューブ本体70の基端側に設けられた通気孔形成領域70Dに設けられている。この通気孔形成領域70Dは、第2位置P2からオーバーチューブ本体70の基端側に向かって5mm以上100mm以下の範囲の領域内にある。
なお、図5では、通気孔94が2つ備えられたオーバーチューブ10を例示しているが、通気孔94の数は1つでもよく3つ以上であってもよい。また、通気孔94を複数設ける場合には、図5の如く、中心軸A方向に離間して配置してもよく、外周面70Aの周方向に離間して配置してもよい。また、中心軸A方向に離間して配置し、且つ外周面70Aの周方向に離間して配置してもよい。
ここで、本発明の要素である通気孔形成領域とは、オーバーチューブ本体70の中心軸A方向における円筒形状の領域のうち、体内に挿入される領域であって、全ての通気孔94(消化管に溜まった空気を排出することを目的としたもの)を包含する最小の円筒領域を指す。例えば、オーバーチューブ本体70に通気孔94が1つだけ設けられている場合は、通気孔94の開口部の直径の長さを有する円筒領域が通気孔形成領域となる。また、例えば、図5に示すように、オーバーチューブ本体70に2つの通気孔94、94が設けられている場合には、先端側の通気孔94と基端側の通気孔94とを包含する最小の円筒領域(図5において一点鎖線で示す領域)が通気孔形成領域70Dとなる。更に、オーバーチューブ本体70に3つ以上の通気孔94、94…が設けられている場合には、最先端側の通気孔94と最基端側の通気孔94とを包含する最小の円筒領域が通気孔形成領域となる。なお、オーバーチューブ本体70の通気孔形成領域よりも基端側の領域が、本発明の通気孔非形成領域である。
〔バルーン制御装置100〕
図1に示すように、バルーン制御装置100は、チューブ104を介して内視鏡14のバルーン送気口42に接続され、チューブ106を介してオーバーチューブ本体70のバルーン送気口84に接続され、更にハンドスイッチ102が接続されている。このバルーン制御装置100は、ハンドスイッチ102からの制御信号に応じて、各バルーン40、78にそれぞれエアを供給したり、各バルーン40、78内のエアを吸引したりする。これにより、各バルーン40、78が個別に膨張したり収縮したりする。
以下、図6を用いて挿入部18を大腸160の深部に挿入する挿入方法の一例について説明する。
まず、図6の符号VIAに示すように、挿入部18にオーバーチューブ本体70を被せた状態で、術者が挿入部18を肛門から大腸160に挿入する。このとき、バルーン40及びバルーン78は共に収縮状態である。そして、術者は、オーバーチューブ本体70の先端72を大腸160の屈曲部まで挿入する。
次に、図6の符号VIBに示すように、バルーン制御装置100(図1参照)からバルーン78にエアを供給してバルーン78を膨張させる。これにより、バルーン78が大腸160の内壁面160Aに係止され、オーバーチューブ本体70の先端72が大腸160に固定される。
次に、図6の符号VICに示すように、術者が内視鏡14の挿入部18のみを大腸160の深部に挿入する。そして、図6の符号VIDに示すように、バルーン制御装置100からバルーン40にエアを供給してバルーン40を膨張させる。これにより、バルーン40が大腸160の内壁面160Aに係止され、挿入部18の先端部48が大腸160に固定される。
次いで、図6の符号VIDに示すように、バルーン制御装置100(図1参照)によりバルーン78からエアを吸引してバルーン78を収縮させた後、図6の符号VIEに示すように、術者がオーバーチューブ本体70を押し込み、挿入部18に沿わせて大腸160の深部に挿入する。そして、オーバーチューブ本体70の先端72をバルーン40の近傍まで挿入した後、図6の符号VIFに示すように、バルーン制御装置100(図1参照)からバルーン78にエアを供給してバルーン78を膨張させる。これにより、バルーン78が大腸160の内壁面160Aに係止され、オーバーチューブ本体70の先端72が大腸160に固定される。
次に、図6の符号VIGに示すように、術者がオーバーチューブ10を手元側に引き込み操作する。これにより、大腸160が手元側に手繰り寄せられて収縮した状態になる。
ここで図7は、術者がオーバーチューブ10を手元側に引き込み操作する直前の状態を拡大して示した説明図であり、図6の符号VIFに対応した図である。また、図8は、術者がオーバーチューブ10を手元側に引き込み操作した状態を拡大して示した説明図であり、図6の符号VIGに対応した図である。
図7に示した状態から、術者がオーバーチューブ本体70を手元側(矢印B方向)に引き込み操作すると、バルーン78の基端側において、外周面70Aとバルーン78と内壁面160Aとにより形成される空間に溜まった気体は、通気孔94、94から内視鏡挿通路71(図5参照)を介してオーバーチューブ本体70の基端側から体外に排出される。これにより、図8に示すように、大腸160を圧迫することなく大腸160を手元側に手繰り寄せることができる。
この後、図6の符号VIHに示すように、バルーン制御装置100(図1参照)によりバルーン40からエアを吸引してバルーン40を収縮させる。そして、術者が挿入部18の先端部48を大腸160の深部に更に挿入する。すなわち、図6の符号VICに示した挿入操作を再度行う。これにより、挿入部18の先端部48を大腸160の深部に挿入することができる。また、このような操作を繰り返し実行することで、挿入部18の先端部48を大腸160のより深部に挿入することができる。
次に、オーバーチューブ10の作用について説明する。
図5に示したように、通気孔94が設けられる通気孔形成領域70Dは、第2位置P2からオーバーチューブ本体70の基端側に向かって5mm以上100mm以下の範囲の領域内である。このような領域内に通気孔形成領域70Dが設けられることにより、以下の効果を得ることができる。
まず、通気孔形成領域70Dは、第2位置P2から基端側に向かって5mm以上の領域にある。このため、図6の符号VID及びVIEに示したように、バルーン78を収縮してオーバーチューブ本体70を深部に押し込んだとしても、図9に示すバルーン78の断面図の如く、収縮した膨出部78cの収縮基端部78dが通気孔形成領域70D(図5参照)に到達し難くなる。これにより、内視鏡検査中に収縮した膨出部78cによって通気孔94が塞がれることを抑制することができる。なお、第2位置P2から基端側に向かう膨出部78cの長さ(第2位置P2から収縮基端部78dまでの長さ)aは、膨出部78cのサイズによって若干異なるが、管腔臓器の内径に基づいて設定される膨出部78cのサイズは概ね同サイズであり、このサイズに基づけば、前述の5mm以上の領域を通気孔形成領域70Dとすることにより、通気孔94が収縮した膨出部78cによって塞がれることを抑制することができる。
また、図5に示すように、バルーン40、78が膨張している状態においては、バルーン40、78の近傍の大腸160の内壁面160Aは、バルーン40、78の膨張によって径方向に膨張されている。このため、バルーン78の近傍の内壁面160Aはオーバーチューブ本体70の外周面70Aに接触し難い領域となる。しかしながら、第2位置P2から基端側に向かって100mmを超えた領域70Eは、バルーン78の膨張の影響を受け難くなるので、内壁面160Aが外周面70Aに接触し易い傾向にある。また、他の傾向として、大腸160を手元側に手繰り寄せする直前の挿入部18の先端部48の先端から基端側に向かって200mm(上行結腸又は下行結腸の長さ程度)の範囲のストレート領域18Bは、挿入部18とオーバーチューブ本体70とが一直線上に位置するので、内壁面160Aが外周面70Aに接触し難い傾向にある。なお、挿入部18の先端部48の先端から第2位置P2までの長さは100mmほどである。
上記の傾向に基づき、通気孔94が設けられる通気孔形成領域70Dは、第2位置P2から基端側に向かって100mm以下の領域に設けられている。これにより、内視鏡検査中に大腸160の内壁面160Aによって通気孔94が塞がれることを抑制することができる。
以上の如く、オーバーチューブ10によれば、第2位置P2からオーバーチューブ本体70の基端側に向かって5mm以上100mm以下の範囲の領域内に通気孔形成領域70Dを設けたので、内視鏡検査中に通気孔94が塞がれることを抑制することができる。これにより、オーバーチューブ10の引き込み操作及び押し込み操作を円滑に実施することが可能となるので、術者によるオーバーチューブ10の操作性が向上する。
上記のオーバーチューブ10では、第2位置P2から基端側に向かって5mm以上100mm以下の範囲の領域内に通気孔形成領域70Dを設けたが、より好ましくは、第2位置P2から基端側に向かって15mm以上40mm以下の範囲の領域内に通気孔形成領域70Dを設けることがよい。この場合、上記の効果をより顕著なものとすることができる。
また、オーバーチューブ10は、通気孔94を複数設けているので、内壁面160A内の空間に溜まった気体を体外に効率よく排出することができる。
次に、図10及び図11を用いて通気孔94のより好ましい配置位置について説明する。
図10は、図3のM-N線に沿う断面図であり、オーバーチューブ本体70の基端側から見た場合の通気孔94の位置を示している。
図10に示すように、オーバーチューブ本体70の基端側から見た場合に、通気孔94の位置は、液供給口86の位置から中心軸Aを中心として右回りに180度未満の範囲Qとすることが好ましい。なお、図10に示すオーバーチューブ10では、通気孔94の位置が、液供給口86の位置から中心軸Aを中心として右回りに90度の位置にある。
ここで、図11の符号XIAは、オーバーチューブ本体70を仰臥位姿勢で経肛門挿入した場合において、オーバーチューブ本体70が不図示の大腸に沿って湾曲状に変形しながら挿入された状態を示している。また、このとき、液供給口86にはシリンジ等の潤滑剤供給手段(不図示)が接続されているので、液供給口86は、重力方向下方側に垂れ下がった状態となっている。このような姿勢でオーバーチューブ本体70が大腸に挿入されると、図10に示すオーバーチューブ本体70の外周面70Aのうち、液供給口86の位置から中心軸Aを中心として左回りに180度以下の範囲Rの外周面70Aは大腸の内壁面に接触し易い傾向にある。そこで、オーバーチューブ10は、図10に示したように、オーバーチューブ本体70の外周面70Aのうち、大腸の内壁面に接触し難い範囲となる上記の範囲Qに通気孔94が設けられている。これにより、内視鏡検査中に大腸の内壁面で通気孔94が塞がれることを抑制することができる。
一方、図11の符号XIBは、誤嚥性肺炎対策によりオーバーチューブ本体70を腹臥位姿勢で経口挿入した場合において、オーバーチューブ本体70が不図示の食道等に沿って湾曲状に変形しながら挿入された状態を示している。また、このとき、液供給口86には上記の潤滑剤供給手段(不図示)が接続されているので、液供給口86は、重力方向下方側に垂れ下がった状態となっている。このような姿勢でオーバーチューブ本体70が食道等に挿入されると、図10に示した範囲Rの外周面70Aが食道等の内壁面に接触し易い傾向にある。そこで、オーバーチューブ10は、範囲Qの外周面70Aに通気孔94が設けられている。これにより、内視鏡検査中に食道等の内壁面で通気孔94が塞がれることを抑制することができる。
以上の如く、第1実施形態のオーバーチューブ10では、通気孔94は上記の範囲Qに設けられているので、オーバーチューブ本体70を経肛門挿入する場合、及び経口挿入する場合においても、内視鏡検査中に通気孔94が塞がれることを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態のオーバーチューブ10では、範囲Qの外周面70Aに通気孔94を設けるとしたが、より好ましくは、オーバーチューブ本体70の基端側から見た場合に、液供給口86の位置から中心軸Aを中心として右回りに45度以上135度以下の範囲Sに通気孔94を設けることがよい。この場合、上記の効果をより顕著なものとすることができる。
また、第1実施形態のオーバーチューブ10では、図12に示す多孔質膜150を通気孔94に設けることが好ましい。多孔質膜150は、液体を通過させずに気体を選択的に通過させる膜である。通気孔94内に多孔質膜150を設けることにより、通気孔94から内視鏡挿通路71に体液に含まれる残渣が侵入することを抑制することができる。これにより、残渣の侵入に起因するオーバーチューブ10と挿入部18との相対的な滑り性の低下を防止できる。多孔質膜150は、本発明の通気膜の一例である。
また、第1実施形態のオーバーチューブ10では、通気孔94の直径DA(図4参照)が直径1mmから5mmであり、その形状が円形状であることが好ましい。通気孔94の直径DAが1mm以上なので、残渣によって通気孔94が詰まることを抑制することができる。また、通気孔94の直径DAが5mm以下なので、オーバーチューブ本体70の強度低下を抑制することができ、且つオーバーチューブ本体70がキンク(座屈)することを抑制することができる。更に、通気孔94は円形状なので、オーバーチューブ本体70の周方向に沿った長穴形状の通気孔と比較して、オーバーチューブ本体70の強度低下を抑制することができ、且つオーバーチューブ本体70がキンクすることを抑制することができる。
次に、第2実施形態に係るオーバーチューブについて説明する。
図13は、第2実施形態に係るオーバーチューブ200の外観図である。なお、オーバーチューブ200を説明するに当たり、図1に示した第1実施形態のオーバーチューブ10と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付して説明する。
第2実施形態のオーバーチューブ200は、第1実施形態のオーバーチューブ10の基本的な構成を備えるものであり、すなわち、第2位置P2からオーバーチューブ本体70の基端側に向かって5mm以上100mm以下の範囲の領域内に通気孔形成領域70Dが設けられたものである。更に、第2実施形態のオーバーチューブ200は、オーバーチューブ本体70の巻き癖を考慮した好ましい配置位置に通気孔94を有するものである。
図13に示すように、オーバーチューブ200は、その製造後にループ状に巻かれた状態で滅菌パック(不図示)に収容されて保管される。
具体的に説明すると、オーバーチューブ200は、液供給口86を矢印Cで示すループの内側に向けるとともに、エア給排管路80を矢印Dで示すループの外側に向けた状態で、図13のX-Y面上で巻かれている。そして、この状態でオーバーチューブ200は、不図示の滅菌パックに収容されるため、オーバーチューブ本体70に巻き癖がついてしまう。このため、滅菌パックから取り出されたオーバーチューブ200のオーバーチューブ本体70は、そのままの自然状態において、滅菌パック内でループ状に巻かれた方向に巻き癖を有している。
ここで、既述した図6を参照して説明すると、内視鏡14の挿入部18は、大腸160に沿ってループ状に曲がりながら大腸160の深部に挿入されていく。このため、挿入部18に沿ってオーバーチューブ本体70を大腸160の深部に挿入していくと、オーバーチューブ本体70も同様に挿入部18のループに沿ってループ状に曲げられながら挿入されていく。
図14には、オーバーチューブ本体70が大腸160に挿入された状態が示されている。また、図15には、大腸160に挿入されたオーバーチューブ本体70と大腸160との位置関係が示されている。図14及び図15に示すように、オーバーチューブ本体70は、巻き癖を有しているため、大腸160内では巻き癖と同じ方向にループ状に曲げられる。
図15に示すように、大腸160内でオーバーチューブ本体70がループ状に曲げられた場合、その外周面70Aには、巻き癖によってループ状に曲げられた曲げ方向側の領域Fと、領域Fとは反対側の反対領域Gとが存在する。そして、大腸160に挿入されたオーバーチューブ本体70は、その巻き癖に起因して反対領域Gが、領域Fに比べて大腸160の内壁面160Aに接触し易い傾向にある。
オーバーチューブ本体70の外周面70Aには既述の通気孔94が設けられている。このため、仮に通気孔94が、通気孔形成領域70D(図5参照)の中であっても反対領域Gの外周面70Aに設けられている場合には、この反対領域Gと内壁面160Aとの接触に伴い通気孔94が内壁面160Aによって、より確実に塞がれないようにしておくことが望ましい。そこで、第2実施形態のオーバーチューブ200では、オーバーチューブ本体70の巻き癖に応じて、その外周面70A内で通気孔94を設ける配置位置を特定の領域に限定している。換言すると、図5に示した通気孔形成領域70Dの中で通気孔94を設ける領域と、通気孔94を設けない領域とを設けている。
図15に示すように、通気孔94は、一例として外周面70Aの二か所に開口されているが、これらの通気孔94は、オーバーチューブ本体70の反対領域Gには形成されておらず、反対領域Gとは反対側の領域Fのみに形成されている。すなわち、巻き癖を有するオーバーチューブ200の場合は、通気孔形成領域70D(図5参照)の中で、反対領域Gは通気孔94が存在しない平滑領域であり、そして、通気孔94は、通気孔形成領域70Dの中で平滑領域とは異なる特定の領域Fのみに設けられている。
例えば、既述した図6の符号VIC、VID、VIEで示したオーバーチューブ本体70の挿入時を例に挙げて説明すると、オーバーチューブ本体70は、自身の巻き癖により、図15の如く、平滑領域である反対領域Gが大腸160の内壁面160Aに接触した状態で挿入される。
したがって、第2実施形態のオーバーチューブ200によれば、オーバーチューブ本体70が巻き癖を有する場合でも、内視鏡検査中に内壁面160Aによって通気孔94が塞がれることを効果的に抑制することができる。これにより、オーバーチューブ200の引き込み操作を円滑に実施することができる。
次に、反対領域Gの範囲の一例について図16を参照して説明する。
図16の符号XVIAは、オーバーチューブ本体70の巻き癖の方向を示した説明図であり、巻き癖の方向を矢印Hで示している。図16の符号XVIBの断面図は、オーバーチューブ本体70の矢印Hで示す巻き癖により、反対領域Gが内壁面160Aに接触した状態を示している。また、図16の符号XVICの断面図は、オーバーチューブ本体70が符号XVIBの位置から上方に位置ずれした場合の位置を実線で示しており、また、符号XVIBの位置から下方に位置ずれした場合の位置を二点鎖線で示している。なお、図16では、オーバーチューブ本体70の外径を13.2mmとし、大腸160の内径を20mmとして示しているが、これらの寸法は一例である。
符号XVIBで示すオーバーチューブ本体70の挿入形態は、オーバーチューブ本体70の中心70C(中心軸Aと同じ)と大腸160の中心160Cとが同一の水平線(矢印Hの方向と平行な線)J上に位置している状態で、且つオーバーチューブ本体70の反対領域Gが内壁面160Aに接触した状態で挿入された形態である。
ここで、オーバーチューブ本体70の中心角をαとし、水平線Jを0°として水平線Jの上方側を+側及び下方側を-側としたときに、少なくともα≦±45°の範囲が反対領域Gであることが好ましい。これにより、図16の符号XVIBのような接触形態のときに、少なくともα≦±45°の範囲の反対領域Gが内壁面160Aに接触する可能性が大きいので効果的である。なお、中心角αとは、中心70Cを中心とする軸回りの角度である。
また、オーバーチューブ本体70が符号XVIBの位置に対して上下方向に位置ずれすることを考慮すると、少なくともα≦±135°の範囲を反対領域Gとすることが更に好ましい。これにより、図16の符号XVICに示すように、少なくともα≦±135°の範囲の反対領域Gが内壁面160Aに接触する可能性が大きいので効果的である。
なお、図15に示したオーバーチューブ200は、α≦±90°の範囲を反対領域Gの範囲としているが、反対領域Gの範囲は、図16の符号XVIB及びXVICの例で説明したようにα≦±90°の範囲に限定されるものではなく、例えばオーバーチューブ本体70の外径等によって設定されるものである。
また、オーバーチューブ200は、領域Fのみに通気孔94を複数(図14では2つ)設けている。これにより、内壁面160A内の空間に溜まった気体を体外に効率よく排出することができるので、大腸160を円滑に手繰り寄せることができる。
領域Fに複数の通気孔94を設ける場合には、図14に示したように、オーバーチューブ本体70の中心軸Aの方向に離間して複数(図14では2つ)の通気孔94、94を設けてもよい。
また、領域Fに複数の通気孔94を設ける場合には、図15に示したように、少なくとも外周面70Aの周方向における通気孔94ごとの開口位置が互いに異なる位置に形成することが好ましい。これにより、複数の通気孔94が内壁面160Aに同時に塞がれることを阻止することができる。
また、図17に示すように、オーバーチューブ本体70の同一の周方向に沿った位置に複数の通気孔94、94を設けてもよい。例えば、図17の如く、同一の周方向に180度の間隔を空けて2つの通気孔94、94を設ける場合は、1回の打ち抜き加工で2つの通気孔94、94を同時に設けることができる。
また、オーバーチューブ200は、図5の断面図で示したオーバーチューブ10と同様に、オーバーチューブ本体70の中心軸Aを含む仮想的な平面(図5中の紙面)と外周面70Aとが交差する外周面70A内の交差線上に、バルーン送気口84と液供給口86とがそれぞれ位置している。
このように構成されたオーバーチューブ200によれば、図13に示したように、オーバーチューブ200をX-Y面上でループ状に巻いたときのオーバーチューブ200の厚さ方向、つまりX-Y面に直交するZ方向の高さが低くなるので、滅菌パックの厚さを薄くすることができる。第1実施形態のオーバーチューブ10についても同様である。
また、オーバーチューブ200によれば、オーバーチューブ本体70からの突出量がバルーン送気口84よりも大きい液供給口86側を巻き癖の内側に配置し、バルーン送気口84を巻き癖の外側に配置することが更に好ましい。これにより、オーバーチューブ200を巻いたときのオーバーチューブ200の直径が小さくなるので、滅菌パックを小型化することができる。第1実施形態のオーバーチューブ10についても同様である。
ところで、図6に示した内視鏡検査は、基本的には一人の術者によって行うものであるが、助手がサポートして行う場合もある。以下、術者と助手とによって内視鏡検査を行う一例について説明する。
図18は、被験者140に対し、術者120と助手130とによって内視鏡検査を行う状況を模式的に示した説明図である。
図18に示すように、術者120は、内視鏡14の手元操作部16を左手で保持し、挿入部18を右手で保持し、この挿入部18を、オーバーチューブ本体70を介して被験者140の大腸160(図6参照)に挿入する操作を行う。これに対して、助手130は、オーバーチューブ本体70の把持部76を左手で保持し、オーバーチューブ本体70の先端側を右手で保持してオーバーチューブ本体70を被験者140の大腸160に挿入したり引き込み操作したりする操作を行う。
このような内視鏡検査において、助手130によるオーバーチューブ本体70の引き込み操作時に、つまり、大腸160を手元側に手繰り寄せる際に、オーバーチューブ本体70の通気孔94から内視鏡挿通路71に流入した液体(特に体液)が、オーバーチューブ本体70の基端74から外部に排出される場合がある。
このような場合、術者120は、オーバーチューブ本体70の基端74に正対しているので、基端74から排出された液体が術者120に付着しないようにすることが望ましい。
そこで、オーバーチューブ200は、図19に示すように、把持部76の把持部外周面76Aに、把持部外周面76Aと把持部内周面76B(図4参照)とを連通する把持部通気孔110が開口されている。この把持部通気孔110は、内視鏡挿通路71を介して通気孔94及び基端74の開口(不図示)に連通されている。換言すると、通気孔94は、内視鏡挿通路71を介して体外に位置する把持部通気孔110と基端74の開口とに連通されている。
把持部通気孔110を有するオーバーチューブ200によれば、大腸160を手繰り寄せる際に通気孔94から内視鏡挿通路71に流入した液体を、把持部76の把持部通気孔110から外部に排出させることができる。これにより、オーバーチューブ本体70の基端74から排出される液体の量が少なくなるので、基端74から排出された液体が術者120に付着することを抑制することができる。
把持部76に対する把持部通気孔110の形成位置は、把持部外周面76Aの中で、オーバーチューブ200の使用時において重力方向下方側に位置する面に形成することが好ましい。これにより、把持部通気孔110から排出された液体は、そのまま下方に向けて排出される。また、把持部通気孔110は、液管路82(図参照)よりもオーバーチューブ本体70の基端側の位置に形成することが好ましい。これにより、液供給口86から液管路82を介して内視鏡挿通路71に供給した潤滑剤が、把持部通気孔110から漏出することを抑制することができる。
また、オーバーチューブ200の通気孔94に、図12に示した多孔質膜150を設けることが好ましく、また、この多孔質膜150を図19に示した把持部通気孔110に設けることが好ましい。これにより、把持部通気孔110及び基端74からは気体のみが排出されるので、術者120及び助手130に液体が付着することを防止することができる。
また、第2実施形態のオーバーチューブ200に設けられた把持部通気孔110を、図1に示した第1実施形態のオーバーチューブ10に設けることが好ましい。この場合にも、図12に示した多孔質膜150を把持部通気孔110内に設けることが好ましい。
なお、第2実施形態のオーバーチューブ200のオーバーチューブ本体70は、大腸160の気体の排出経路として、通気孔94から内視鏡挿通路71を介して基端74から体外に排出する経路と、通気孔94から内視鏡挿通路71を介して把持部通気孔110から体外に排出する経路とを備えるものであるが、排出経路はこれに限定されるものではない。
例えば、図20に示す第2実施形態のオーバーチューブ200のオーバーチューブ本体70の断面図の如く、オーバーチューブ本体70の外周面70Aと内周面70Bとの間に、中心軸Aに沿って通気路170を形成してもよい。この通気路170の先端側は、オーバーチューブ本体70の外周面70A上で且つ既述の通気孔94に対応する位置に通気孔171として開口している。また、通気路170の基端側は、オーバーチューブ本体70の基端側の把持部外周面76A(体外)で排出孔172として開口している。したがって、図20のオーバーチューブ本体70によれば、大腸160の気体を、通気孔171から通気路170を介して排出孔172から排出することができる。また、図12に示した多孔質膜150を図20に示した通気孔171内に設けることが好ましい。これにより、排出孔172からは気体のみが排出されるので、術者120及び助手130に体液が付着することを防止することができる。第1実施形態のオーバーチューブ10についても同様である。
以上、本発明について説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。例えば、上記の例では、ダブルバルーン方式の内視鏡装置1に用いられるオーバーチューブ10を例に挙げて説明したが、シングルバルーン方式の装置に用いられるオーバーチューブにも本発明を適用することができる。
なお、第2実施形態は、第1実施形態の構成を有することを前提に説明したが、これに限定されるものではなく、他の発明として、第2実施形態の特徴部分のみの構成を備えたものであってもよい。この場合、オーバーチューブ本体70の巻き癖による影響を防止することができる。
(付記)
上記の実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(付記1)
先端と基端と中心軸とを有し、管腔に挿入される内視鏡の挿入部が挿通されるオーバーチューブ本体であって、巻き癖を有するオーバーチューブ本体と、
オーバーチューブ本体の外周面に装着されたバルーンと、
外周面に少なくとも1以上開口し、外周面とオーバーチューブ本体の内周面とを連通する通気孔と、
を備え、
外周面の中で、巻き癖によるオーバーチューブ本体の曲げ方向側の領域とは反対側の反対領域は、平滑領域であり、
通気孔は、外周面の中で平滑領域とは異なる特定領域のみに形成されているオーバーチューブ。
(付記2)
通気孔は特定領域に複数開口している、付記1に記載のオーバーチューブ。
(付記3)
少なくとも外周面の周方向における通気孔ごとの開口位置が互いに異なる、付記2に記載のオーバーチューブ。
(付記4)
オーバーチューブ本体の外周面と内周面との間には、オーバーチューブ本体の中心軸に沿って、バルーンの内部へのエアを給排するエア給排管路と、内周面及び内視鏡の間に液体を供給する液管路とが形成され、
外周面には、バルーンよりもオーバーチューブ本体の基端側の位置に、エア給排管路に接続するバルーン送気口と、液管路に接続する液供給口とが設けられ、
中心軸を含む仮想的な平面と、外周面とが交差する外周面内の交差線上に、バルーン送気口と液供給口とがそれぞれ位置している、付記1から3のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
(付記5)
通気孔は、直径1mmから5mmの円形状を有する、付記1から4のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
(付記6)
オーバーチューブ本体の基端側は、術者により把持される把持部であり、
外周面には把持部の把持部外周面が含まれ、且つ内周面には把持部の把持部内周面が含まれ、
把持部の把持部内周面と把持部外周面とを連通する把持部通気孔を備える、付記1から5のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
(付記7)
通気孔内に、液体を通過させずに気体を選択的に通過させる通気膜が設けられている、付記1から6のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
1 内視鏡装置
10 オーバーチューブ
14 内視鏡
16 手元操作部
18 挿入部
18A 外周面
18B ストレート領域
20 ユニバーサルケーブル
21A コネクタ
21B コネクタ
24 光源装置
30 プロセッサ
32 送気送水ボタン
34 吸引ボタン
36 シャッターボタン
38 アングルノブ
39 鉗子挿入部
40 バルーン
40a 取付部
40b 取付部
40c 膨出部
42 バルーン送気口
44 軟性部
46 湾曲部
48 先端部
50 先端面
52 観察窓
54 照明窓
56 送気送水ノズル
58 鉗子口
60 モニタ
62 エア供給吸引口
70 オーバーチューブ本体
70A 外周面
70B 内周面
70C 中心
70D 通気孔形成領域
70E 領域
71 内視鏡挿通路
72 先端
74 基端
76 把持部
76A 把持部外周面
76B 把持部内周面
78 バルーン
78a 取付部
78b 取付部
78c 膨出部
78d 収縮基端部
80 エア給排管路
82 液管路
84 バルーン送気口
86 液供給口
88 接着固定部
89 接着固定部
92 エア供給吸引口
94 通気孔
100 バルーン制御装置
102 ハンドスイッチ
104 チューブ
106 チューブ
110 把持部通気孔
120 術者
130 助手
140 被験者
150 多孔質膜
160 大腸
160A 内壁面
160C 中心
170 通気路
171 通気孔
172 排出孔
200 オーバーチューブ
P1 第1位置
P2 第2位置
A 中心軸
F 領域
G 反対領域
J 水平線
Q 領域
R 範囲
S 範囲
DA 直径
α 中心角

Claims (8)

  1. 先端と基端と中心軸とを有し、前記中心軸に沿った前記先端と前記基端との間に内視鏡挿通路が形成されたオーバーチューブ本体と、
    前記オーバーチューブ本体の外周面に設けられたバルーンであって、前記オーバーチューブ本体の中心軸方向における第1位置と、前記第1位置よりも前記オーバーチューブ本体の基端側に位置する第2位置との間に配置されたバルーンと、
    を備え、
    前記オーバーチューブ本体は、前記第2位置よりも基端側に設けられた通気孔形成領域を有し、前記通気孔形成領域には前記外周面と前記内視鏡挿通路とを連通する通気孔が設けられ、
    前記通気孔形成領域は、前記第2位置から前記オーバーチューブ本体の基端側に向かって5mm以上100mm以下の範囲の領域内である、
    オーバーチューブ。
  2. 前記通気孔形成領域は、前記第2位置から前記オーバーチューブ本体の基端側に向かって15mm以上40mm以下の範囲の領域内である、
    請求項1に記載のオーバーチューブ。
  3. 前記通気孔形成領域には、前記通気孔が複数設けられている、
    請求項1又は2に記載のオーバーチューブ。
  4. 前記オーバーチューブ本体は、前記内視鏡挿通路に液体を供給する液供給口を有し、
    前記オーバーチューブ本体の基端側から見た場合に、前記通気孔の位置が、前記液供給口の位置から前記中心軸を中心として右回りに180度未満の範囲である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
  5. 前記オーバーチューブ本体の基端側から見た場合に、前記通気孔の位置が、前記液供給口の位置から前記中心軸を中心として右回りに45度以上135度以下の範囲である、
    請求項4に記載のオーバーチューブ。
  6. 前記オーバーチューブ本体の前記通気孔形成領域よりも基端側の領域が通気孔非形成領域である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
  7. 前記オーバーチューブ本体の基端側には把持部が設けられ、
    前記把持部は、該把持部の外周面と前記内視鏡挿通路に連通する排出孔を有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
  8. 前記通気孔には、液体を通過させずに気体を選択的に通過させる通気膜が設けられる、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のオーバーチューブ。
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