以下に、本発明に係る導電モジュールの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る導電モジュールの実施形態の1つを図1から図15に基づいて説明する。
図1から図9の符号1は、本実施形態の導電モジュールを示す。導電モジュール1は、電池モジュールBM(図10)に組み付けることによって、この電池モジュールBMと共に電池パックBPを構成する。電池パックBPとは、回転機を駆動源として備える車両(電気自動車やハイブリッド車等)に搭載されるものであり、その回転機に対する給電等に供される。尚、図3から図8の導電モジュール1は、その一部を抜粋したものである。
電池モジュールBMは、複数の電池セルBCを備える。その電池セルBCは、セル本体BC1と、2つの電極端子BC2と、を備える(図10)。それぞれの電極端子BC2は、外方に露出させた状態でセル本体BC1の何れかの場所に各々設けたものであって、一方が正極となり、他方が負極となる。それぞれの電極端子BC2は、例えば、セル本体BC1の外壁面に設けた板状のものであったり、セル本体BC1の外壁面から突出させた柱状の極柱であったりする。また、それぞれの電極端子BC2は、セル本体BC1が複数の外壁面を有する場合、その内の1つの外壁面に各々配置してもよく、それぞれ別の外壁面に配置してもよい。
電池モジュールBMにおいては、その正負それぞれの電極端子BC2を有する複数の電池セルBCが一方向に配列されている。この電池モジュールBMにおいては、それぞれの電池セルBCの一方の電極端子BC2と他方の電極端子BC2とが各々一列に並べられた状態で、それぞれの電池セルBCが配列されている。このため、この電池モジュールBMでは、一列に並べられた複数の電極端子BC2から成る電極端子群BC5が2箇所に設けられている(図10)。以下においては、特段の言及が無く「配列方向」と記した場合、その複数の電池セルBCの配列方向や電極端子群BC5毎の複数の電極端子BC2の配列方向のことを示すものとする。
それぞれの電極端子BC2には、導電性の端子接続部品40(図1から図9)が電気接続される。その端子接続部品40としては、電極端子群BC5におけるそれぞれの電極端子BC2の内の配列方向で隣り合うもの同士を電気接続させる端子接続部品40A(図1から図9)と、電池モジュールBMの所謂総正極及び総負極の内の何れか一方となる電極端子BC2に電気接続させる端子接続部品40B(図1、図2及び図9)と、電池モジュールBMの所謂総正極及び総負極の内の何れか他方となる電極端子BC2に電気接続させる端子接続部品40C(図1、図2及び図9)と、が設けられている。電池モジュールBMにおいては、それぞれの電極端子群BC5にて、それぞれの電極端子BC2の内の配列方向で隣り合うもの同士が端子接続部品40Aで電気接続されることによって、それぞれの電池セルBCが直列又は並列に繋がれる。また、この電池モジュールBMにおいては、その端子接続部品40Aで連結されない電極端子BC2が2つ存在しており、その内の一方が総正極となり、その内の他方が総負極となる。
端子接続部品40(40A,40B,40C)は、金属等の導電性材料で成形されている。この例示の端子接続部品40は、金属板を母材にして成形された所謂バスバであり、略矩形の平板状の主体41を有している(図3、図4及び図11)。この端子接続部品40においては、その主体41を電極端子BC2に対して物理的且つ電気的に接続させる。例えば、電極端子BC2が先に示した板状の場合には、電極端子BC2に対して主体41を溶接(レーザ溶接等)する。この場合、端子接続部品40Aについては、配列方向で隣り合うそれぞれの電極端子BC2に対して主体41を溶接する。また、電極端子BC2が先に示した極柱の場合には、その極柱そのものが雄螺子部を有しており、かつ、その電極端子BC2を挿通させる貫通孔が主体41に形成されている。この場合には、その貫通孔に挿通させた電極端子BC2の雄螺子部に雌螺子部材を螺合させることによって、その電極端子BC2に主体41を螺子止め固定する。この場合、端子接続部品40Aについては、配列方向で隣り合うそれぞれの電極端子BC2を各々に対応させた主体41の貫通孔に挿通させ、それぞれの電極端子BC2の雄螺子部毎に雌螺子部材を螺合させることによって、それぞれの電極端子BC2に主体41を螺子止め固定する。
電池モジュールBMにおいては、一方の電極端子群BC5において、複数の端子接続部品40Aと端子接続部品40Bとが配列方向に沿って配列され、他方の電極端子群BC5において、複数の端子接続部品40Aと端子接続部品40Cとが配列方向に沿って配列される。
例えば、本実施形態の電池セルBCは、セル本体BC1が方体を成している(図10)。故に、本実施形態の電池モジュールBMは、それぞれの電池セルBCによって仮想的に方体を成しており、複数の電池セルBCから成る集合体の6つの壁面を有している。また、本実施形態の電池セルBCは、そのセル本体BC1の1つの外壁面に2枚の板状の電極端子BC2を備えている(図10)。故に、本実施形態の電池モジュールBMにおいては、方体を成す6つの壁面の内の1つに2つの電極端子群BC5が設けられ、電極端子BC2に対して端子接続部品40(40A,40B,40C)が溶接される。例えば、この電池モジュールBMは、車両において、それぞれの電極端子BC2が車両上方を向くように搭載される。
導電モジュール1は、そのように構成されている電池モジュールBMに組み付けて、それぞれの電池セルBCに対して電気接続させる。この導電モジュール1は、複数本の電線10と、それぞれの電線10の収容を担う第1収容体20及び第2収容体30と、を備える(図1から図9)。その第1収容体20と第2収容体30は、各々、別部品として成形される。導電モジュール1は、先に示した導電性の端子接続部品40(40A,40B,40C)を自らの構成部品として備えるものであってもよい。また、この導電モジュール1は、端子接続部品40(40A,40B,40C)が電池モジュールBMの構成部品となる場合、その端子接続部品40(40A,40B,40C)を自らの構成部品として備えぬものであってもよい。この例示では、端子接続部品40(40A,40B,40C)についても導電モジュール1の構成部品とする(図1から図9)。このため、この例示の導電モジュール1は、端子接続部品40(40A,40B,40C)の収容を担う第3収容体50を備える(図1から図9)。また、この導電モジュール1は、互いに組み付けた第1収容体20と第2収容体30とをその組付け状態のまま保持する第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを備えている(図3から図7)。
導電モジュール1は、電極端子群BC5毎に1つずつ用意されるものであってもよい。つまり、一方の導電モジュール1には、一方の電極端子群BC5用の複数本の電線10と第1収容体20と第2収容体30と端子接続部品40(40A,40B)と第3収容体50と第1保持機構60Aと第2保持機構60Bとが設けられている。そして、他方の導電モジュール1には、他方の電極端子群BC5用の複数本の電線10と第1収容体20と第2収容体30と端子接続部品40(40A,40C)と第3収容体50と第1保持機構60Aと第2保持機構60Bとが設けられている。この導電モジュール1は、少なくとも第1収容体20と第2収容体30とが各々別の部品(第1収容部品、第2収容部品)として成形され、その第1収容体20と第2収容体30とが第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを介して組み付けられたものであればよい。この場合の導電モジュール1は、例えば、第1収容体20と第2収容体30と第3収容体50とが各々別の部品(第1収容部品、第2収容部品、第3収容部品)として成形され、その内の第1収容体20と第2収容体30とが第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを介して組み付けられたものであってもよく、第2収容体30及び第3収容体50が1つの収容部品(第2収容部品)として一体になって成形され、その第2収容部品の第2収容体30に第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを介して別部品(第1収容部品)としての第1収容体20が組み付けられたものであってもよい。
また、導電モジュール1は、双方の電極端子群BC5用として1つ用意されるものであってもよい。つまり、この導電モジュール1は、一方の電極端子群BC5用の電線10、第1収容体20、第2収容体30、端子接続部品40(40A,40B)、第3収容体50、第1保持機構60A及び第2保持機構60Bと、他方の電極端子群BC5用の電線10、第1収容体20、第2収容体30、端子接続部品40(40A,40C)、第3収容体50、第1保持機構60A及び第2保持機構60Bと、を備えるものであってもよい。この導電モジュール1は、少なくとも第1収容体20と第2収容体30とが各々別の部品(第1収容部品、第2収容部品)として成形され、その第1収容体20と第2収容体30とが電極端子群BC5毎に第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを介して組み付けられたものであればよい。この場合の導電モジュール1は、例えば、電極端子群BC5毎の第1収容体20と第2収容体30と第3収容体50とが各々別部品として(第1収容部品、第2収容部品、第3収容部品)として成形され、その内の第1収容体20と第2収容体30とが電極端子群BC5毎に第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを介して組み付けられたものであってもよい。また、この場合の導電モジュール1は、例えば、電極端子群BC5毎に1つの収容部品(第1収容部品)として成形された第1収容体20と、双方の電極端子群BC5用の第2収容体30が一体になって成形された別の収容部品(第2収容部品)と、双方の電極端子群BC5用の第3収容体50が一体になって成形された別の収容部品(第3収容部品)と、を備え、その第2収容部品のそれぞれの第2収容体30に第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを介して別部品(第1収容部品)としての第1収容体20が各々組み付けられたものであってもよい。また、この場合の導電モジュール1は、例えば、双方の電極端子群BC5用の第2収容体30及び第3収容体50が1つの収容部品(第2収容部品)として一体になって成形され、その第2収容部品のそれぞれの第2収容体30に第1保持機構60Aと第2保持機構60Bを介して別部品(第1収容部品)としての第1収容体20が各々組み付けられたものであってもよい。
この例示の導電モジュール1は、第1収容体20を有する電極端子群BC5毎の第1収容部品1Aと、双方の電極端子群BC5用の全ての第2収容体30が一体になって成形された第2収容部品1Bと、双方の電極端子群BC5用の全ての第3収容体50が一体になって成形された別の第3収容部品1Cと、を備えるものとして構成している(図1から図9)。この導電モジュール1においては、それぞれの第1収容部品1Aが第2収容部品1Bのそれぞれの第2収容体30にを介して各々組み付けられる。また、第2収容部品1Bと第3収容部品1Cは、保持機構(図示略)等を介して互いに組み付けられて固定される。
以下においては、図示及び説明の便宜上、必要に応じて、一方の電極端子群BC5の一部分に着目して説明を行う。
ここで示す電線10は、導電性の芯線が絶縁性の被覆で覆われたものであり、屈曲させ得るよう柔軟性を持たせている。この電線10は、先に示した導電性の端子接続部品40(40A,40B,40C)毎に設け、電極端子群BC5毎に配列方向に沿って配策させる。
また、この電線10は、端子接続部品40(40A,40B,40C)の電線接続部42に対して一方の端末を電気的に接続させる(図3から図5)。例えば、この電線10は、その電線接続部42に対して、一方の端末を半田付け等で直接的に電気接続させてもよく、一方の端末に設けた端子金具15を介して間接的に電気接続させてもよい。この例示では、一方の端末に加締め等で圧着固定した端子金具15を介在させている(図2及び図5から図7)。
その電線接続部42は、端子接続部品40(40A,40B,40C)の主体41から突出させている。この例示の電線接続部42は、主体41の1つの辺部の一部から、この主体41の平面に沿って当該主体41から離れる方向で、かつ、その平面に対する交差方向に向けて突出させている。ここでは、2つの矩形の平板状の片部42a,42bから成るL字状に電線接続部42を形成している(図11)。その電線接続部42は、主体41の辺部の一部から当該主体41の平面に対する直交方向に向けて突出させた一方の片部42aと、その一方の片部42aの突出方向側の端部から主体41の平面に沿って当該主体41から離れる方向に向けて突出させた他方の片部42bと、を有する。この例示の電線接続部42においては、その他方の片部42bに貫通孔43が形成されている(図3及び図11)。端子接続部品40(40A,40B,40C)は、第3収容体50に収容された際に、その第3収容体50に設けたスタッドボルト71を貫通孔43に挿通させる(図3及び図4)。
端子金具15は、矩形の平板状の電気接続部15aに貫通孔15bを有している(図5)。この端子金具15においては、その貫通孔15bにスタッドボルト71を挿通させることによって、電気接続部15aの平面を端子接続部品40(40A,40B,40C)の他方の片部42bの平面に接触させる。この端子金具15は、そのスタッドボルト71に雌螺子部材72を螺合させ、電気接続部15aを他方の片部42bに螺子止め固定させることによって、端子接続部品40(40A,40B,40C)に電気接続される。これにより、この導電モジュール1においては、電線10が端子接続部品40(40A,40B,40C)に電気接続される(図5から図7)。
この例示の導電モジュール1は、第1収容体20と第2収容体30とを電極端子群BC5毎に備える。第1収容体20と第2収容体30は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。第1収容体20は、一方又は他方の電極端子群BC5用のそれぞれの電線10を配列方向に沿わせて収容させる収容体である。第2収容体30は、一方又は他方の電極端子群BC5用のそれぞれの端子接続部品40の電線接続部42とそれぞれの電線10の一方の端末とを収容させる収容体である。この第1収容体20と第2収容体30は、後述する電線収容室20aの底壁(主ガイド壁21)と接続作業口30bとを重ね合わせて積層される。第1保持機構60Aと第2保持機構60Bは、この第1収容体20と第2収容体30を積層状態のまま保つために設けられている。以下においては、特段の言及が無く「積層方向」と記した場合、その積層状態での第1収容体20と第2収容体30の積層方向のことを示すものとする。
第1収容体20は、配列方向に沿って延在させる。この第1収容体20には、それぞれの電線10を収容する電線収容室20aと、それぞれの電線10を電線収容室20aに収容させる際の挿入口20bと、が形成されている(図3から図7及び図12)。
この第1収容体20は、挿入口20bに対向配置され、収容されたそれぞれの電線10を配列方向に沿って案内する底壁としての主ガイド壁21を有する(図3、図4及び図12)。その主ガイド壁21は、矩形の平板状に形成し、配列方向に沿って延在させる。また、この第1収容体20は、その主ガイド壁21における配列方向に対する直交方向の一端から立設させ、その立設方向側の端部を挿入口20bの周縁部とし、収容されたそれぞれの電線10を配列方向に沿って案内する第1側壁としての第1副ガイド壁22を有する(図3、図4及び図12)。また、この第1収容体20は、その主ガイド壁21における配列方向に対する直交方向の他端から立設させ、その立設方向側の端部を挿入口20bの周縁部とし、収容されたそれぞれの電線10を配列方向に沿って案内する第2側壁としての第2副ガイド壁23を有する(図3、図4及び図12)。この第1収容体20においては、その主ガイド壁21と第1副ガイド壁22と第2副ガイド壁23とで囲まれた空間を電線収容室20aとして利用する。この第1収容体20において、主ガイド壁21は、電線収容室20aの底壁であり、その電線収容室20aの室内外を間仕切りする底壁となる。また、第1副ガイド壁22は、電線収容室20aの第1側壁であり、その電線収容室20aの室内外を間仕切りする第1主側壁となる。また、第2副ガイド壁23は、その電線収容室20aの第2側壁であり、電線収容室20aの室内外を間仕切りする第2主側壁となる。
この第1収容体20は、電線収容室20aに収容された電線10を電線収容室20aに止めることが可能な電線係止部24を有する(図3から図8及び図12)。この電線係止部24は、第1収容体20の挿入口20b側に配置する。
この電線係止部24は、第2収容体30の後述する接続部収容室30a毎に設けてもよく、挿入口20bの全体を塞ぐことが可能なものとして設けてもよい。また、この電線係止部24は、第1副ガイド壁22又は第2副ガイド壁23に一体になって成形されたものであってもよく、第1収容体20とは別の部品として用意してもよい。この例示では、接続部収容室30a毎に電線係止部24を設けている。また、この例示の電線係止部24は、矩形の平板状で、かつ、第2副ガイド壁23における立設方向側の端部を固定端とした片持ち形状に形成する。更に、この電線係止部24は、挿入口20bから電線収容室20aへの電線10の収容作業が可能な収容作業位置(図5から図6)と、その電線収容室20aに収容された電線10を電線収容室20aに止めることが可能な電線係止位置(図7及び図8)と、の間で挿入口20bに対して変位させるものとして形成する。この例示の電線係止部24は、その固定端側にヒンジ部24aを設け、そのヒンジ部24aを回動支点とした挿入口20bに対する収容作業位置と電線係止位置との間での相対回転が行えるものとして形成する(図6及び図7)。例えば、ヒンジ部24aとしては、所謂リビングヒンジを設ければよい。
第1収容体20は、この電線係止部24を電線係止位置のまま保持させる保持機構25を備える(図6及び図12)。その保持機構25は、電線係止部24の自由端側に設けた第1係止体25a(図6及び図12)と、第1副ガイド壁22に設け、第1係止体25aに係止させることによって電線係止部24を電線係止位置に保つ第2係止体25b(図12)と、を備える。
例えば、この保持機構25は、第1係止体25aと第2係止体25bの内の少なくとも一方が爪部を有し、その爪部を電線係止部24が係止位置で保たれるよう相手方に係止させるものとして構成する。この例示では、爪部25a1を第1係止体25aに設けている(図12)。一方、第2係止体25bは、第1副ガイド壁22に貫通孔又は切欠きとして形成し、電線係止部24が電線係止位置のときに電線収容室20a側から爪部25a1を挿入させることによって、電線係止部24が電線係止位置で保たれるように貫通孔又は切欠きの周壁で爪部25a1を係止させる(図12)。
この例示の第1係止体25aは、電線係止部24の自由端から垂設させた矩形の平板状で且つ片持ち形状の片部25a2を有しており、この片部25a2の自由端に爪部25a1を設けている(図12)。片部25a2は、電線係止部24が電線係止位置のときに、その外側の壁面を第1副ガイド壁22における電線収容室20a側の内壁面に対向配置させる。よって、爪部25a1は、その片部25a2における外側の壁面(第1副ガイド壁22の内壁面に対向配置される壁面)から突出させる。
第1副ガイド壁22の内壁面には、電線係止部24が電線係止位置のときに第1係止体25aを収容する収容体25cが設けられている(図6及び図12)。その収容体25cは、電線収容室20aに収容された電線10と電線係止部24が電線係止位置のときの第1係止体25aとの接触を防ぐために設けられた部位であり、その電線10の保護機能を為している。この例示では、角筒状を成すように収容体25cが形成されている。
第2収容体30は、それぞれの端子接続部品40の電線接続部42とそれぞれの電線10の一方の端末とを収容する接続部収容室30aと、それぞれの電線接続部42とそれぞれの電線10の一方の端末とを電気接続させる際の接続作業口30bと、が形成されている(図3から図7)。
この第2収容体30は、接続作業口30bに対向配置された底壁としての主壁31を有する(図3及び図4)。その主壁31は、矩形の平板状に形成し、配列方向に沿って延在させる。また、この第2収容体30は、その主壁31における配列方向に対する直交方向の一端から立設させ、その立設方向側の端部を接続作業口30bの周縁部とする第1側壁32を有する(図3及び図4)。また、この第2収容体30は、その主壁31における配列方向に対する直交方向の他端から立設させ、その立設方向側の端部を接続作業口30bの周縁部とする第2側壁33を有する(図3及び図4)。
例えば、この第2収容体30において、接続部収容室30aは、電線接続部42と電線10の一方の端末との接続部分毎に設けてもよく、全ての接続部分の収容が可能な1つの部屋として設けてもよい。また、接続作業口30bは、電線接続部42と電線10の一方の端末との接続部分毎に接続部収容室30aを設ける場合、その接続部分毎に設け、全ての接続部分の収容が可能なものとして接続部収容室30aを設ける場合、全ての接続部分に対する接続作業が可能な作業口として設ける。
この例示では、接続部収容室30aと接続作業口30bとを接続部分毎に設けている。そこで、この例示の第2収容体30は、接続部収容室30aと接続作業口30bとを接続部分毎に配列方向に沿って区画する複数の間仕切り壁34を有している(図3及び図4)。この例示では、主壁31をそれぞれの接続作業口30bに対向配置させるべく、その主壁31からそれぞれの間仕切り壁34を第1側壁32や第2側壁33と同じ向きに立設させている。この第2収容体30においては、主壁31と第1側壁32と第2側壁33と対向配置状態の2つの間仕切り壁34とで囲まれた空間が接続部収容室30aとして利用される。この第2収容体30において、主壁31は、接続部収容室30aの底壁であり、その接続部収容室30aの室内外を間仕切りする底壁となる。また、第1側壁32は、接続部収容室30aの第1側壁であり、その接続部収容室30aの室内外を間仕切りする第1主側壁となる。また、第2側壁33は、接続部収容室30aの第2側壁であり、その接続部収容室30aの室内外を間仕切りする第2主側壁となる。また、それぞれの間仕切り壁34は、各々、接続部収容室30aの第3側壁及び第4側壁であり、配列方向で隣り合う2つの接続部収容室30aを間仕切りする第1副側壁及び第2副側壁となる。この第2収容体30においては、第1側壁32と第2側壁33と対向配置状態の2つの間仕切り壁34のそれぞれの立設方向側の端部が接続作業口30bの周縁部として利用される。
この第2収容体30においては、接続作業口30bが、電線10の一方の端末を接続部収容室30aに収容させる際の挿入口を兼ねている。その接続作業口30bは、電線接続部42を接続部収容室30aに収容させる際の挿入口を兼ねるものであってもよい。しかしながら、この例示の第2収容体30においては、電線接続部42を挿入するための挿入口30cを主壁31に設けている(図3及び図4)。この第2収容体30においては、その挿入口30cから挿入された電線接続部42の他方の片部42bを主壁31の内壁面から突出させ、かつ、その他方の片部42bの貫通孔43に挿通されたスタッドボルト71を接続部収容室30aに収容させる。
第2収容部品1Bは、双方の電極端子群BC5の第2収容体30における延在方向の一端同士と他端同士を各々連結体1aで繋いでいる(図1)。つまり、この第2収容部品1Bは、電極端子群BC5毎の第2収容体30とそれぞれの連結体1aとが合成樹脂等の絶縁性材料で一体になって成形されたものである。
ところで、この導電モジュール1において、第1収容体20と第2収容体30は、主ガイド壁21(電線収容室20aの底壁)と接続作業口30bとを重ね合わせて積層されることで、互いの組付けを完了させる。その積層状態では、第1副ガイド壁22(電線収容室20aの第1側壁)を接続部収容室30aの第2側壁33に積層させ、かつ、第2副ガイド壁23(電線収容室20aの第2側壁)を接続部収容室30aの第1側壁32に積層させる。
また、この導電モジュール1においては、第1収容体20と第2収容体30とが積層される前に、それぞれの電線10を電線収容室20aと接続部収容室30aに収容させる。第1収容体20と第2収容体30は、その電線10の収容を行う際に、挿入口20bと接続作業口30bとが同じ向きに開口され、かつ、配列方向と積層方向とに対する直交方向で第1副ガイド壁22と第1側壁32又は第2副ガイド壁23と第2側壁33が対向された状態に配置させる(図5)。この導電モジュール1においては、そのような第1収容体20と第2収容体30の配置が、挿入口20bからのそれぞれの電線10の電線収容室20aへの収容作業が可能で、かつ、それぞれの端子接続部品40の電線接続部42とそれぞれの電線10の一方の端末の接続作業口30bからの電気接続作業が可能な位置(作業位置)となる。
電線10は、作業位置で、挿入口20bから電線収容室20aに収容され、かつ、一方の端末が接続作業口30bから接続部収容室30aに収容される。その収容順序は、どちらが先でも後でもよい。この例示では、電線10の一方の端末を接続部収容室30aに収容にする際に、その一方の端末に取り付けられている端子金具15が電線収容室20aに収容されながら、その端子金具15の貫通孔15bにスタッドボルト71が差し込まれていく。
ここで、第1収容体20は、電線収容室20aと接続部収容室30aとの間で電線10を案内可能な第1ガイド部26を有している(図3から図8及び図12)。また、第2収容体30は、接続部収容室30aと電線収容室20aとの間で電線10を案内可能な第2ガイド部36を有している(図3から図8)。その第1ガイド部26と第2ガイド部36は、電線10毎(つまり、この例示では接続部収容室30a毎)に設けられている。
第1ガイド部26は、主ガイド壁21(電線収容室20aの底壁)に設け、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のときに電線収容室20aと接続部収容室30aとを連通させる第1電線ガイド部26aを有する(図3から図8、図12及び図13)。また、この第1ガイド部26は、その第1電線ガイド部26aに連接させるべく、第1副ガイド壁22(電線収容室20aの第1側壁)及び第2副ガイド壁23(電線収容室20aの第2側壁)の内の一方に設けた第2電線ガイド部26bを有する(図3から図8、図12及び図13)。
この第1ガイド部26は、例えば、貫通孔形状又は切欠き形状に形成する。この例示の第1ガイド部26は、第2電線ガイド部26bを挿入口20bにも連接させ、主ガイド壁21(電線収容室20aの底壁)と第1副ガイド壁22(電線収容室20aの第1側壁)及び第2副ガイド壁23(電線収容室20aの第2側壁)の内の一方とを挿入口20b側から切り欠いた切欠き形状に形成している。
一方、第2ガイド部36は、接続作業口30bに連接させ且つ第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のときに第1電線ガイド部26aに隣設させるべく、その積層状態のときに第1副ガイド壁22(電線収容室20aの第1側壁)及び第2副ガイド壁23(電線収容室20aの第2側壁)の内の他方が積層される接続部収容室30aの側壁に設ける(図3から図8)。この第2ガイド部36は、接続作業口30b側から切り欠いた切欠き形状に形成する。
この例示の作業位置での第1収容体20と第2収容体30は、配列方向と積層方向とに対する直交方向で第1副ガイド壁22と第1側壁32とを対向配置させる(図5及び図6)。よって、この例示では、第1ガイド部26の第2電線ガイド部26bを第1副ガイド壁22(電線収容室20aの第1側壁)に設け、第2ガイド部36を接続部収容室30aの第1側壁32に設ける。その第1ガイド部26の第2電線ガイド部26bと第2ガイド部36は、第1収容体20と第2収容体30が作業位置のときに、配列方向と積層方向とに対する直交方向で対向配置させる。ここでは、第1電線ガイド部26aと第2電線ガイド部26bと第2ガイド部36を各々矩形に形成している。尚、その作業位置での第1副ガイド壁22と第1側壁32との対向配置は、第2収容体30が電池モジュールBMに組み付けられている状態において、第2収容体30よりも外側に第1収容体20が配置されているときに成立させるものであってもよく、第2収容体30よりも内側に第1収容体20が配置されているときに成立させるものであってもよい。
この作業位置での第1収容体20と第2収容体30においては、電線10の収容を終えたときに、第1ガイド部26の第2電線ガイド部26bと第2ガイド部36を介して、電線10が電線収容室20aと接続部収容室30aとの間で案内されている(図7)。この作業位置では、全ての電線10が電線10毎に同様の形態で配策されている。また、この作業位置の第2収容体30においては、電線10と端子接続部品40(40A,40B,40C)の電線接続部42との電気接続作業が電線10毎に接続作業口30bから実施される。また、電線係止部24は、この作業位置で収容作業位置から電線係止位置に変位させてもよく、第1収容体20と第2収容体30とを積層させた後で収容作業位置から電線係止位置に変位させてもよい。
この導電モジュール1においては、作業位置での作業を終えた後、第1収容体20を持ち上げて、第2収容体30に積層させる。その際に、電線10においては、第2電線ガイド部26bに挿通させられている部分が第1電線ガイド部26aに移動し、第2ガイド部36に挿通させられている部分が第2ガイド部36から抜け出る。第1収容体20と第2収容体30が積層状態のときには、電線10が第1電線ガイド部26aと接続作業口30bを介して電線収容室20aと接続部収容室30aとの間で案内される(図8)。
この導電モジュール1においては、先に示したように、第1保持機構60Aと第2保持機構60Bによって、主ガイド壁21(電線収容室20aの底壁)と接続作業口30bとを重ね合わせて積層された第1収容体20と第2収容体30が積層状態に保たれる。その第1保持機構60Aと第2保持機構60Bは、かかる保持機能を為すものであれば、この技術分野で周知の如何様なものを用いてもよい。例えば、第1保持機構60Aや第2保持機構60Bとしては、ロック機構、結束バンドによる固定構造、貫通孔と当該貫通孔に嵌合される固定ピンとによる固定構造、螺子締結構造等が考えられる。
具体的に、ここで示す第1保持機構60Aは、主ガイド壁21の外壁面に設けた第1係止体61(図12及び図13)と、第1側壁32に設け、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のときに第1係止体61に係止させることによってその積層状態を保つ第2係止体62と、を備える(図3から図7)。その対となる第1係止体61と第2係止体62は、複数箇所に設けている。
例えば、第1係止体61と第2係止体62は、その内の少なくとも一方が爪部を有し、その爪部を第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のまま保たれるよう相手方に係止させるものとして構成する。この例示では、爪部61aを第1係止体61に設けている(図13)。その第1係止体61は、主ガイド壁21の外壁面から当該外壁面に対する直交方向に突出させた片持ち形状の片部61bを有しており、この片部61bの自由端に爪部61aを設けている(図13)。一方、第2係止体62は、第1側壁32の内壁面に、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のときに片部61bを収容する収容体として形成されている(図3から図7)。この例示では、角筒状を成すように第2係止体62が形成されている。爪部61aは、片部61bと共に第2係止体62の内方に挿入されていき、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態となったときに第2係止体62の外方に飛び出して、その第2係止体62の筒軸方向における端面に係止される。
また、ここで示す第2保持機構60Bは、主ガイド壁21の外壁面に設けた第1係止体65と、第2側壁33に設け、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のときに第1係止体65に係止させることによってその積層状態を保つ第2係止体66と、を備える(図3から図8)。その対となる第1係止体65と第2係止体66は、複数箇所に設けている。
例えば、第1係止体65と第2係止体66は、その内の少なくとも一方が爪部を有し、その爪部を第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のまま保たれるよう相手方に係止させるものとして構成する。この例示では、爪部65aを第1係止体65に設けている(図6、図7及び図13)。その第1係止体65は、主ガイド壁21の外壁面から当該外壁面に対する直交方向に突出させた片持ち形状の片部65bを有しており、この片部65bの自由端に爪部65aを設けている(図6、図7及び図13)。一方、第2係止体66は、第2側壁33に貫通孔又は切欠きとして形成し、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態となったときに接続部収容室30a側から爪部65aを挿入させることによって、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のまま保たれるように貫通孔又は切欠きの周壁で爪部65aを係止させる(図3から図8)。
この導電モジュール1においては、電極端子群BC5毎のそれぞれの電線10の他方の端末がコネクタCONN1に繋がれており、そのコネクタCONN1を介してそれぞれの電線10を電気接続対象物のコネクタCONN2に電気接続させる(図9)。その電気接続対象物としては、例えば、それぞれの電池セルBCの電池状態(電圧、電流、温度等)を監視するための電池監視ユニットが考えられる。この例示の導電モジュール1は、それぞれの電線10を介してそれぞれの電池セルBCを電池監視ユニットUbに電気接続させる(図1、図2及び図9)。
この例示の導電モジュール1は、第3収容体50を電極端子群BC5毎に備える。第3収容体50は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形する。この第3収容体50は、配列方向に延在させ、端子接続部品40{(40A,40B(又は40C)}が収容される収容室51を端子接続部品40{(40A,40B(又は40C)}毎に有している(図3及び図4)。その収容室51には、端子接続部品40{(40A,40B(又は40C)}の主体41が収容される。この収容室51には、第3収容体50を電池モジュールBMに組み付けた際に電極端子BC2を収容室51に収容させる貫通孔52が形成されている(図3)。これにより、端子接続部品40{(40A,40B(又は40C)}は、主体41を収容室51に収容させることで、この主体41を電極端子BC2に接触させ且つ溶接させることができる。第2収容体30は、その収容室51に収容された主体41に積層させぬよう第3収容体50に保持機構等を介して組み付ける。
この例示の第3収容部品1Cは、その電極端子群BC5毎の第3収容体50を連結体1bで繋いでいる(図1)。つまり、この第3収容部品1Cは、電極端子群BC5毎の第3収容体50と連結体1bとが合成樹脂等の絶縁性材料で一体になって成形されたものである。この例示では、その連結体1bが電池監視ユニットUbの収容室として利用される。
尚、この導電モジュール1には、それぞれの第1収容体20の挿入口20bを覆い隠すことが可能なカバーCV1が設けられている(図9)。また、この導電モジュール1には、それぞれの電極端子群BC5における端子接続部品40(40A,40B,40C)の主体41と、電池監視ユニットUbと、コネクタCONN1,CONN2と、を覆い隠すことが可能なカバーCV2が設けられている(図9)。
以上示した本実施形態の導電モジュール1においては、挿入口20bと接続作業口30bとを露出させた作業位置で、挿入口20bからそれぞれの電線10を電線収容室20aに収容し、かつ、その電線10毎に接続作業口30bから一方の端末を接続部収容室30aに収容して、電線10と端子接続部品40(40A,40B,40C)の電線接続部42との電気接続作業を接続作業口30bから実施することができる。この例示の導電モジュール1においては、その際に、電線10毎に、電線10の一方の端末を接続作業口30bから端子金具15と共に接続部収容室30aに収容しながら、その接続部収容室30aの室内に突出させているスタッドボルト71を端子金具15の貫通孔15bに挿通させる。また、この例示の導電モジュール1においては、その際に、それぞれの電線10を第1ガイド部26と第2ガイド部36とを介して電線収容室20aと接続部収容室30aとの間に渡って配策する。そして、この例示の導電モジュール1においては、電線10毎に、そのスタッドボルト71に接続作業口30bから雌螺子部材72を螺合し、端子金具15の電気接続部15aと端子接続部品40(40A,40B,40C)の電線接続部42とを螺子止め固定することによって、電線10と電線接続部42とが電気的に接続される。
また、この導電モジュール1においては、それぞれの電線10を電線収容室20aに収容にした後、又は、それぞれの電線10とそれぞれの電線接続部42との電気接続作業を終えた後、ヒンジ部24aを回動支点にして収容作業位置の電線係止部24を電線係止位置まで回動させ、電線接続部42と電線10の一方の端末との接続部分を挿入口20b側から塞ぐ。
また、この導電モジュール1においては、それぞれの電線10を電線収容室20aに収容にし、かつ、それぞれの電線10とそれぞれの電線接続部42との電気接続作業を終えた後、第1収容体20を第2収容体30に積層させることで、その組付けを完了させることができる。
このように、本実施形態の導電モジュール1においては、それぞれの電線10を電線収容室20aに収容するだけでそれぞれの電線10の配索作業を終了させ、そのままの位置で、それぞれの電線10の一方の端末と端子接続部品40(40A,40B,40C)の電線接続部42の電気接続作業を実施することができる。よって、この導電モジュール1は、組付け作業性が良好なものとなっている。
また、本実施形態の導電モジュール1においては、第1収容体20を第2収容体30に積層させるだけで、その第1収容体20によって第2収容体30の接続作業口30bを塞ぐことができる。よって、この導電モジュール1は、その接続作業口30bを塞ぐためのカバーを別途用意して取り付ける必要がないので、この点からも、組付け作業性が良好なものとなっている。
一方、本実施形態の導電モジュール1は、第1収容体20と第2収容体30とを積層させるので、第1収容体20と第2収容体30とを積層させずにそのままの位置で止めておくものと比較して、第1収容体20又は第2収容体30が存在している場所の分だけ積層位置での体格の小型化を図ることができる。例えば、ここで示す導電モジュール1は、第2収容体30が電池モジュールBMに組み付けられている状態において、作業位置で第2収容体30よりも外側に第1収容体20が配置されているが、その作業位置の第1収容体20を第2収容体30に積層させるので、この作業位置の第1収容体20の体格の分だけ全体の体格の小型化を図ることができる。また、この導電モジュール1は、先に示したように、接続作業口30bを塞ぐためのカバーを必要としないので、そのカバーの体格の分だけ全体の体格の小型化を図ることができる。
以上示したように、本実施形態の導電モジュール1は、良好な組付け作業性を確保しつつ体格の小型化を図ることができる。
ところで、この導電モジュール1においては、第1収容体20と第2収容体30とを積層させた後で、第1ガイド部26の第2電線ガイド部26bと第2ガイド部36とが外方に露出してしまう可能性がある。そこで、この導電モジュール1には、第1収容体20と第2収容体30とが積層状態のときに第2電線ガイド部26bを塞ぐことが可能な第1閉塞部81(図14)とその積層状態のときに第2ガイド部36を塞ぐことが可能な第2閉塞部82(図15)の内の少なくとも一方を設けることが望ましい。例えば、第2電線ガイド部26bと第2ガイド部36の双方が外方に露出してしまう場合には、第1閉塞部81と第2閉塞部82の双方を設ければよい。また、第2電線ガイド部26bと第2ガイド部36の一方のみが外方に露出してしまう場合には、その露出してしまうものに対応させた第1閉塞部81又は第2閉塞部82を設ければよい。例えば、第1閉塞部81や第2閉塞部82は、第1収容体20、第2収容体30、第3収容体50、カバーCV1,CV2等に設ける。この第1閉塞部81や第2閉塞部82は、第2電線ガイド部26bや第2ガイド部36を外方から覆い塞ぐものであってもよく、第2電線ガイド部26bや第2ガイド部36に嵌め込むものであってもよい。
この例示では、第1閉塞部81を電線係止部24に設けている(図14)。その第1閉塞部81は、第1収容体20及び第2収容体30が積層状態で電線係止部24が電線係止位置のときに第2電線ガイド部26bを塞ぐものとして形成する。ここでは、第1閉塞部81を電線係止部24から突出させた片体状に形成している。更に、ここでは、第1閉塞部81が電線係止部24と一体になって成形されている。尚、この第1閉塞部81は、貫通孔又は切欠きとしての第2係止体25bをも塞ぐものとして形成してもよい。
また、この例示では、第2閉塞部82を第2副ガイド壁23に設けている(図15)。その第2閉塞部82は、第2副ガイド壁23から突出させた片体状に形成している。更に、ここでは、第2閉塞部82が第2副ガイド壁23と一体になって成形されている。
このように、この導電モジュール1は、積層後に外方に露出してしまう第1ガイド部26の第2電線ガイド部26bや第2ガイド部36を塞ぐことで、その第2電線ガイド部26bや第2ガイド部36からの異物の侵入を抑えることができるので、電線10等の耐久性を向上させることができる。