JP2014078371A - 蓄電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電素子の短絡や破損を防止した蓄電モジュールを提供する。
【解決手段】蓄電モジュール10は、対向する端部33B,33Bから外側方向に突出する正極および負極のリード端子34,34を有する複数の蓄電素子32を、積層してなる積層体30と、蓄電素子32の対向する端部33B,33Bに取り付けられて、蓄電素子32を位置決め保持する保持部材40と、を備える。保持部材40には、隣り合う蓄電素子32,32の極性の相違するリード端子34,34同士を接続した接続部36Aを絶縁状態で保持する絶縁壁部54が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電モジュールに関する。
内部に蓄電要素が収容されてなる蓄電素子の一例としてリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池等が知られている。リチウムイオン電池等の二次電池は、複数個を接続することにより電池モジュールを構成する。このような電池モジュールとしては、例えば、特許文献1に記載されているものなどが知られている。
特開2012−146669号公報
上記特許文献1には、端部から正極および負極のリード端子が突出する単電池を複数個、積層してなる電池モジュールが開示されている。このような電池モジュールにおいて、隣り合う単電池は、極性の相違する(逆極性の)リード端子同士を接続することにより電気的に接続可能とされる。
このような電池モジュールの、単電池のリード端子が突出する端部等に、他の単電池等が接触したり、リード端子同士を接続してなる接続部に他の接続部が接触すると、短絡が発生したり単電池が破損するおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、蓄電素子の短絡や破損を防止した蓄電モジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するものとして本発明は、対向する端部から外側方向に突出する正極および負極のリード端子を有する複数の蓄電素子を、積層してなる積層体と、前記蓄電素子の対向する端部に取り付けられて、当該蓄電素子を位置決め保持する保持部材と、を備え、前記保持部材には、隣り合う前記蓄電素子の極性の相違する前記リード端子同士を接続した接続部を絶縁状態で保持する絶縁壁部が設けられている蓄電モジュールである。
本発明において、蓄電素子の対向する端部には蓄電素子を位置決め保持する保持部材が取り付けられており、この保持部材には、隣り合う蓄電素子の極性の相違するリード端子同士を接続した接続部を絶縁状態で保持する絶縁壁部が設けられている。つまり、本発明においては、保持部材により蓄電素子が位置決めされているので蓄電素子同士が衝突したりすることはなく、隣り合う蓄電素子のリード端子の接続部は絶縁壁部により絶縁状態で保持されているので、接続部同士、接続部と他のリード端子が接触することはない。その結果、本発明によれば、蓄電素子の短絡や破損を防止した蓄電モジュールを提供することができる。
本発明は以下の構成としてもよい。
前記蓄電素子には、前記蓄電素子の状態を検知するとともに一端に電線が接続された検知用端子が接続される一方、前記保持部材には前記電線を収容する電線収容部が形成されていてもよい。
このような構成とすると、蓄電モジュールの自動組み立てが可能となり、組立作業性に優れる。
前記積層体を収容するケースと、前記保持部材により保持されるとともに前記蓄電素子の間に配置されて、前記蓄電素子で発生する熱を前記ケースに伝熱する伝熱部材とを備えていてもよい。
このような構成とすると、蓄電モジュールの放熱性を高めることができる。
前記複数の蓄電素子には、それぞれ前記保持部材が取り付けられ、前記保持部材の面のうち、前記複数の保持部材を前記蓄電素子の積層方向に沿って積層したときに重なり合う面には、互いに嵌りあう凹部、凸部、または凹部と凸部の双方が形成されていてもよい。
このような構成とすると、保持部材の凹部や凸部に、積層方向において重なり合う保持部材の凸部や凹部が互いに嵌りあって一体化されるので、積層方向において省スペースである。
前記蓄電素子には外部機器と電気的に接続される接続部材が接続される一方、前記保持部材には前記接続部材を保持する接続部材保持部が設けられていてもよい。
このような構成とすると、外部機器と電気的に接続される接続部材が保持部材に保持されるので、別途接続部材を保持するための部材を設ける必要がない。
前記保持部材には、前記接続部材を抜け止め状態に係止する係止部が設けられていてもよい。
このような構成とすると、接続部材の脱落を防止することができる。
前記積層体を収容するケースを備え、前記保持部材および前記ケースには、前記積層体を前記ケース内で位置決め固定する固定孔が貫通して設けられていてもよい。
このような構成とすると、保持部材及びケースを貫通する固定孔に固定部材を取り付ければ、積層体をケース内で位置決め固定することができるので、作業性に優れる。
前記保持部材には、隣り合う前記蓄電素子の極性の相違する前記リード端子同士を溶接する治具を挿入可能な治具挿入口が形成されていてもよい。
このような構成とすれば、蓄電素子間の絶縁性を保った状態でリード端子の接続ができる。
本発明によれば、蓄電素子の短絡や破損を防止した蓄電モジュールを提供することができる。
実施形態1の蓄電モジュールの斜視図 蓄電モジュールの平面図 蓄電モジュールの分解斜視図 蓄電素子の積層体の斜視図 図2のA−A線における断面図 伝熱板(伝熱部材)の斜視図 伝熱板と保持部材を底面側から示した分解斜視図 上から1段目の電池ユニットの平面図 上から2段目の電池ユニットの平面図 上から3段目の電池ユニットの平面図 上から4段目の電池ユニットの平面図 上から5段目の電池ユニットの平面図 上から6段目に配される保持部材付き伝熱板の平面図 6段の電池ユニットの配置を示す斜視図 第1バスバー(接続部材)の斜視図 第2バスバー(接続部材)の斜視図 上から1段目の単電池の斜視図 上から2〜5段目の単電池の斜視図 上から6段目の単電池の斜視図 第1保持部材の斜視図 第2保持部材の斜視図 第3保持部材の斜視図 第4保持部材の斜視図 第5保持部材の斜視図 第6保持部材の斜視図
<実施形態1>
本発明を電池モジュール10に適用した実施形態1を図1ないし図25によって説明する。以下の説明において、図2、図4および図5における左側を前方とし右側を後方とし、図5の上方を上とし下方を下とする。
本実施形態の電池モジュール10は、例えばIntegrated Starter Generator(ISG)用の電池モジュール10として用いられる。
(電池モジュール10)
電池モジュール10は、図1に示すように、全体として略直方体形状をなしている。電池モジュール10の側面のうち、図2における左右に配される側面(前側面、後側面)からはそれぞれ、各単電池32(蓄電素子の一例)のリード端子34に接続された電線65が複数本、外部に導出されている。複数本の電線65は、それぞれ、一端が板状の電圧検知端子66を介して単電池32のリード端子34に接続され、他端が電圧検知出力コネクタ64(以下「コネクタ64」という)に接続されている。
前側面側に導出される電線65に接続された複数のコネクタ64、および後側面側に導出される電線65に接続された複数のコネクタ64は、それぞれ、積層され一体化されている。
電池モジュール10は、図3に示すように、複数の単電池32(本実施形態では6個の単電池32)を積層してなる積層体30と、積層体30を収容する金属製のケース11と、を備える。
(ケース11)
ケース11は、積層体30を収容するケース本体12と、ケース本体12の上面の開口部13Aに被せ付けられる蓋部18と、を備える。
ケース本体12は、図3に示すように、上面および前側面が開口している。ケース本体12の後側面の上端には、複数の電線65をケース11外に導出する電線導出孔(図示せず)が形成されている。
ケース本体12の底面には、略長方形状をなし、ケース11の内側方向に突出した突出面14が形成されている。ケース本体12の底面に形成された突出面14は、最下段に配置される単電池32の下に配置される伝熱板60(伝熱部材の一例)と接触可能とされる。ケース本体12の突出面14と伝熱板60とが接触することによりケース本体12に単電池32から生じる熱が伝わって、外部に放熱されるようになっている。
ケース本体12の底面においては、突出面14よりも外側に、ケース本体12に収容した積層体30と蓋部18とを固定するための第1固定部材25(後述する)が挿通される固定孔15が貫通して形成されている。また、ケース本体12の底面においては、前端側に方形状の孔16が貫通して形成されている。この方形状の孔16は、前側の開口部13Bに取り付けられる絶縁蓋部材26を係止する係止孔16とされる。
ケース本体12の長手方向に沿って配される一対の側面には、略円形をなし、蓋部18を固定するための第2固定部材(図示せず)を挿通可能な挿通孔17が複数(3つ)形成されている。
蓋部18は図3に示すように、略長方形状の板状部19と、板状部19に対して略垂直下方に連なり、ケース本体12の上端部に固定される固定部23と、を備える。板状部19の中央位置には、内側方向(下側方向)に突出する突出面20が形成されている。蓋部18の突出面20は、最上段(上から1段目)の単電池32Aと接触可能とされる。蓋部18の突出面20と単電池32とが接触することにより蓋部18に単電池32から生じる熱が伝わって、外部に放熱されるようになっている。
板状部19においては、突出面20よりも外側に、蓋部18と、積層体30と、ケース本体12とを固定するための第1固定部材25が配される固定孔21が貫通して形成されている。固定孔21の孔径は、第1固定部材25の外径よりも小さく形成されている。
また、板状部19においては、前端部側に方形状の孔22が貫通して形成されている。この方形状の孔22は、前側に取り付けられる絶縁蓋部材26を係止する係止孔22とされる。
固定部23には、略円形をなし、蓋部18をケース本体12に固定するための第2固定部材を挿通可能な挿通孔24が複数(3つ)形成されている。固定部23はケース本体12の一対の側面および後側面の外側に重ねられる(図5参照)。
第1固定部材25は、図3に示すように、中空の円柱状をなしており、単電池32の短辺方向の側縁部33B(端部)に配される保持部材40(詳細は後述する)に設けた円形の貫通孔43に挿入され、ケース本体12の底面と、蓋部18のとの間に配置される。電池モジュール10の組立時においては、第1固定部材25の中空部分を介して、ケース本体12の底面の固定孔15と、蓋部18の固定孔21とに、位置決め用の治具(図示しない)が挿通される。
第1固定部材25は、例えば、その上下の端部にビス等を圧入することにより、ケース本体12と積層体30と蓋部18とを固定する。なお、ケース本体12の底面の固定孔15、第1固定部材25、および蓋部18の固定孔21を貫通するボルトによってケース本体12を車体の金属部分に直接固定してもよい。
ケース本体12の前側の開口部13Bには、バスバー38(接続部材の一例)が導出されるバスバー導出口29B,29Bが形成された絶縁樹脂製の絶縁蓋部材26が取り付けられている。
絶縁蓋部材26の上端部と下端部には、それぞれ、後方(図5における右方向)に突出する一対の突出片27が設けられている。突出片27の先端には係止孔16に係止される係止突部27Aが形成されている。
絶縁蓋部材26の上端部の一対の突出片27の間には、後方に突出する絶縁板部28が形成されている。絶縁板部28は蓋部18の下方に重なるように配されている。
絶縁蓋部材26の下端部には、複数の電線65を導出するための略方形状の切欠部29Aが設けられている。この絶縁蓋部材26は、ケース本体12の開口部13Bを覆うとともに積層体30の前方の端面側に配されるリード端子34を絶縁保護している。
(積層体30)
ケース11には複数の単電池32を積層してなる積層体30が収容されている。本実施形態において、積層体30は、保持部材40が取り付けられた伝熱板60に載置した状態の単電池32(以下「電池ユニット31」という)を、複数積層してなるものである(図14を参照)。
(単電池32)
電池ユニット31において、上面視略長方形状の単電池32は、短辺方向の一対の縁部33Bを保持部材40により保持されるとともに、保持部材40に取り付けられた伝熱板60の上に載置されている(図8〜図12を参照)。
図8は上から1段目の電池ユニット31Aを上から示した図、図9は上から2段目の電池ユニット31Bを上から示した図、図10は上から3段目の電池ユニット31Cを上から示した図、図11は上から4段目の電池ユニット31Dを上から示した図、図12は上から5段目の電池ユニット31Eを上から示した図である。なお、図13は上から6段目の保持部材50付き伝熱板60を上方から示した図であり、図14は、6段の電池ユニット31の配置を示す図である。図14中の31Fは上から6段目の電池ユニットである。
各単電池32は、図3および図4に示すように、外側面のうち面積の広い面33Aを上下に配して、略平行に配置されている。これにより面積の広い面33Aが伝熱板60に接触することとなり放熱性に優れたものとなっている。積層方向において隣り合う単電池32は、相違する極性のリード端子34が対向する位置に配されるように配置されている。
各単電池32は、図17〜図19に示すようなラミネート型の電池である。各単電池32は、図示しない発電要素と、発電要素を包むとともに縁部33Bが溶着されたラミネートフィルム33と、発電要素に接続されるとともにラミネートフィルム33の溶着された対向する縁部33B,33B(対向する端部)から外側方向に突出するリード端子34と、を有する。
(リード端子34)
隣り合う単電池32,32の極性の相違するリード端子34,34は、図5に示すように、互いに逆方向に屈曲されるとともに、その端部同士を重ね合わせて溶接することにより接続されている。
図17に示すように、上から1段目に配されている単電池32Aの右側縁部33Bから外側方向に突出する正極のリード端子34は、側面視弧状の突部36を経た後、略垂直下方に屈曲されており、その端部は側面視J字状をなしている。このリード端子34(34B)は、2段目の単電池32Bの負極リード端子34Bと接続されている(「端子間接続端子34B」ともいう)。
上から1段目の単電池32Aの図示左側縁部33Bから突出する負極のリード端子34は側面視U字状の突部35が形成されており、U字状の突部35よりも末端寄りの部分(端部)は突出方向に対して略平行(直線状)である。このリード端子34(34A)は、バスバー38に直接重ねられて接続されている(「バスバー接続端子34A」ともいう)。
図18に示すように、上から2〜5段目に配されている単電池32(32B,32C,32D,32E)の一方の側縁部33Bから外側方向に突出するリード端子34と、他方の側縁部33Bから外側方向に突出するリード端子34とは、互いに逆方向に屈曲されている。
上から2〜5段目に配されている単電池32B,32C,32D,32Eの正極および負極のリード端子34はともに、側面視弧状の突部36を経た後、略垂直に屈曲されており、その端部は側面視J字状をなしている。これらのリード端子34(34B)は、隣接する単電池32の極性の相違するリード端子34Bと接続される(端子間接続端子34B)。
図19に示すように、上から6段目(最下段)に配されている単電池32Fの右側縁部33Bから突出する負極のリード端子34は、側面視弧状の突部36を経た後、略垂直上方に屈曲されており、その端部は側面視J字状をなしている。このリード端子34(34B)は、5段目の単電池32Eの正極リード端子34Bと接続されている(端子間接続端子34B)。
上から6段目の単電池32Fの図示左側縁部33Bから突出する正極のリード端子34は側面視U字状の突部35が形成されており、U字状の突部35よりも末端寄りの部分(端部)は突出方向に対して略平行(直線状)である。このリード端子34(34A)は、バスバー38に直接重ねられて接続されている(バスバー接続端子34A)。
リード端子34B(端子間接続端子34B)は、隣り合う単電池32の極性の相違するリード端子34B(端子間接続端子34B)と、末端寄りの直線状の部分同士を接触するように重ね合わせた状態で接合され接続されている。図5に示すように、端子間接続端子34B,34B同士を接続すると、弧状の突部36が上下に配される。
リード端子34Bの弧状の突部36は、リード端子34B,34B間を溶接する際に当該リード端子34Bが受ける応力を緩和する機能を有する。なお、リード端子34AのU字状の突部35はリード端子34Aとバスバー38とを接続する際にリード端子34Aが受ける応力を緩和する機能を有する。
各リード端子34においては、図5に示すように、ラミネートフィルム33の端部33Bと、突部35,36との間に、上下方向に突出し、保持部材40に係止される係止突部37が形成されている。
図17〜図19に示すように、リード端子34のラミネートフィルムの端部33B側の領域34aは、末端側の領域34bよりも幅広となっており、領域34a(幅広領域34a)の角部34cが保持部材40の単電池保持部51(凹部)に嵌り込んで、単電池32の移動が規制されるようになっている。
(バスバー38)
最上段の単電池32Aに接続されるバスバー38(第2バスバー38B)は、電池モジュール10の負極として機能する端子38Bであり、最下段の単電池32Fに接続されるバスバー38は、電池モジュール10の正極として機能する端子38A(第1バスバー38A)である(図15および図16を参照)。各バスバー38は、純アルミ、アルミ合金、銅または銅合金などの導電性材料からなり、絶縁蓋部材26のバスバー導出口29Bから導出される部分39が外部機器と接続される端子部39である。
(保持部材40)
各単電池32は、絶縁樹脂製の保持部材40により、伝熱板60の上に載置された状態で保持されている。保持部材40は、単電池32のリード端子34が突出された対向する縁部33B,33B(対向する端部)に、それぞれ配されている。
最下段の保持部材40以外の保持部材40(40A,40B,40C,40D,40E,40G,40H,40I,40J,40K)の下側面には、凹部41および凸部42が形成されている。最上段の保持部材40以外の保持部材40(40B,40C,40D,40E,40F,40H,40I,40J,40K,40L)の上側面には、直上の保持部材40の凹部41に嵌り込む凸部42と、直上の保持部材40の凸部42が嵌り込む凹部41とが形成されている。これにより、複数の保持部材40を上下方向に積層した際に、上下方向において隣り合う保持部材40の凹部41に凸部42が相互に嵌り込んで一体化されるようになっている。
また、本実施形態では、複数の保持部材40を積層したときに、上下方向において隣り合う保持部材40,40間に、図4に示すように、空間Sが形成されるようになっている。
詳しくは、上から2段目の前方に配置される保持部材40Bの凸部42の下側面と、保持部材40Bの凸部42の直下に配される保持部材40Cの上側面は、ともに凹んだ形状をなしており、これら2つの保持部材40B,40Cを重ね合わせると、保持部材40B,40C間に単電池32のラミネートフィルム33の短辺方向に対し略平行に貫通する空間Sが形成される。
同様に、上から4段目の前方に配置される保持部材40Dと上から5段目の前方に配置される保持部材40Eとの間、上から1段目の後方に配置される保持部材40Gと上から2段目の後方に配置される保持部材40Hとの間、上から3段目の後方に配置される保持部材40Iと上から4段目の後方に配置される保持部材40Jとの間、上から5段目の後方に配置される保持部材40Kと上から6段目の後方に配置される保持部材40Lとの間にも、それぞれ、空間Sが形成される。
上下方向において隣り合う保持部材40,40の間の空間Sには、上下方向において、隣り合う極性の相違するリード端子34B,34Bの接続部36Bが配されている。この空間Sには、隣り合う極性の相違するリード端子34B,34Bを溶接する際の治具(図示せず)が挿入可能であり、保持部材の図4の手前側の側面側または奥側の側面側が治具を空間Sに挿入する挿入口71とされる(治具挿入口の一例)。したがって、治具は、リード端子34の突出方向(ラミネートフィルム33の長辺方向と平行な方向)と交差する方向から挿入可能とされる。
本実施形態において、保持部材として図20〜図25に示す6種類の形態のものを備える。
上から1段目の前方に配置される保持部材40Aは、図20に示す形態の第1保持部材40Aである。
上から2段目の前方に配置される保持部材40B、上から4段目の前方に配置される保持部材40D、上から3段目の後方に配置される保持部材40I、上から5段目の後方に配置される保持部材40Kは、図21に示す形態の第2保持部材40B,40D,40I,40Kである。
上から3段目の前方に配置される保持部材40C、上から5段目の前方に配置される保持部材40E、上から2段目の後方に配置される保持部材40H、上から4段目の後方に配置される保持部材40Jは、図22に示す形態の第3保持部材40C,40E,40H,40Jである。
上から6段目の前方に配置される保持部材40Fは、図23に示す形態の第4保持部材40Fである。
上から1段目の後方に配置される保持部材40Gは、図24に示す形態の第5
保持部材40Gである。
上から6段目の後方に配置される保持部材40Lは、図25に示す形態の第6保持部材40Lである。
各保持部材40には、第1固定部材25を挿通可能な2つの貫通孔43が貫通して設けられている。各保持部材40の下側面には、伝熱板60を固定する伝熱板固定部44が設けられている(図7を参照)。
各保持部材40の上側面には、リード端子34を配置して保持する端子配置部45が形成されており、この端子配置部45には、リード端子34の係止突部37を受け入れて係止する係止溝46が設けられている(図5を参照)。係止溝46はリード端子34を係止して単電池を位置決めする機能を有する。
さて、各保持部材40の端子配置部45と隣接した領域に端子配置部45よりも厚み寸法を大きく設定した肉厚領域52が設けられており、この肉厚領域52に、リード端子34の幅広領域33aの角部33cが嵌り込む凹部51が形成されている。この凹部51により、リード端子34(単電池32)は移動を規制される。この凹部51は単電池32を保持する単電池保持部51として機能する。
そして、第3保持部材40C,40E,40H,40Jには、リード端子34同士を接続した接続部36Aの周囲を取り囲んで他の接続部36Aや他のリード端子34との接触を防止し絶縁する絶縁壁部54が形成されている(図4、図6および図12等を参照)。
また、第1保持部材40A、第3保持部材40C,40E,40H,40J、第4保持部材40F、第6保持部材40Lには、それぞれ、電圧検知端子66が配置される検知端子配置部47と、電圧検知端子66に接続された電線65を収容する電線収容溝48と、が形成されている。電線収容溝48(電線収容部48の一例)には電線65の電圧検知端子66により圧着された圧着部65Aも保持されるようになっている。
さらに、各保持部材40にはその保持部材40あるいは別の保持部材40に取り付けられた電線65を通す電線通し部53が形成されている。第5保持部材40G以外の保持部材40の電線通し部53は保持部材40の一部を切り欠いた溝状の部分であり、ケース11内に収容されるが、第5保持部材40Gの電線通し部53は、ケース本体12の後側面の上端に形成された電線導出孔からケース外に突出するように配置される。第5保持部材40Gの電線通し部53からは、複数本の電線65がケース11の外部に導出される。
第4保持部材40Fおよび第6保持部材40L(上から6段目の保持部材)において、係止溝46は上面のみに設けられているが、これら以外の保持部材40においては、係止溝46は上下面にそれぞれ設けられている。
また、第1保持部材40Aおよび第4保持部材40Fには、それぞれ、バスバー38を保持するバスバー保持部49が形成されている(接続部材保持部の一例)。バスバー保持部49には、バスバー38が嵌めこまれる凹み部49Aと、凹み部49Aに嵌めこまれたバスバー38を抜け止めする複数の抜け止め突部49B(係止部の一例)とが形成されている。
また、第5保持部材40Gには、積層体保持部材55(後述する)の係止片56を受け入れて係止する係止孔50Aと、積層体保持部材55の取付突部57を受け入れる取付凹部50Bとが、設けられている。
積層体保持部材55は、積層体30の後方の端面側に取り付けられて積層体30を保持するL字状の部材である。積層体保持部材55は、第5保持部材40Gの、係止孔50Aに係止される係止片56と、第5保持部材40Gの取付凹部50Bを受け入れる取付突部57を備える。積層体保持部材55は、積層体30の後方の端面側に配されるリード端子34の接続部36Aとケース11との間に配され、リード端子34を絶縁保護している(図5を参照)。
(伝熱板60)
本実施形態においては、隣り合う単電池32,32の間には、アルミニウム製またはアルミニウム合金製の伝熱板60が配置されている。伝熱板60の長手方向における一対の側縁には、図6に示すように、上方に起立する起立壁61が4つずつ間隔をあけて形成されている。この起立壁61は、積層体30をケース11に収容したときにケース11の内壁面に接触するように配置されて、単電池32から発生する熱をケース11に伝導する熱伝導壁61である。単電池32から発生した熱は熱伝導壁61を介してケース11に伝わり、ケース11の外に放熱されるようになっている。
伝熱板60の長手方向の一対の側縁よりも内側には、長手方向の側縁と概ね平行に、断面視U字状の溝(図示せず)がそれぞれ設けられている。この2本の溝が弾性変形することによって、熱伝導壁61がケース11の内壁に高い接圧で接触するようになっており、熱伝導を確実なものとしている。
本実施形態において、対向する位置にある熱伝導壁61間の距離は、自然状態において、ケース本体12の前後方向に配される一対の側面の内壁面12A,12A間の距離と同じかやや大きめに設定されている。伝熱板60は、図7に示すように、短辺方向の両側縁に固定孔63Aが形成された突出片63を2つずつ(合計4つ)有し、突出片63の固定孔63Aに保持部材40の伝熱板固定部44を嵌めこんで熱かしめすることにより保持部材40に固定されている。
(本実施形態の電池モジュール10の組み立て方法)
図17に示す単電池32Aを1個、図18に示す単電池32を4個、および図19に示す単電池32Fを1個、合計6個の単電池32を準備する。
6枚の伝熱板60の固定孔63Aに、それぞれ、保持部材40の伝熱板固定部44を嵌めこんで熱かしめを行うことにより、伝熱板60の短辺方向の一対の側縁に保持部材40を取り付けておく。
具体的には、伝熱板60に第1保持部材40Aと第5保持部材40Gを取り付けたもの、伝熱板60に第2保持部材40Bと第3保持部材40Hを取り付けたもの、伝熱板60に第3保持部材40Cと第2保持部材40Iを取り付けたもの、伝熱板60に第2保持部材40Dと第3保持部材40Jを取り付けたもの、伝熱板60に第3保持部材40Eと第5保持部材40Kを取り付けたもの、伝熱板60に第4保持部材40Fと第6保持部材40Lを取り付けたものを作製する。
次に、2つずつ保持部材40が取り付けられた伝熱板60の所定位置に、コネクタ64が接続された電線65と、バスバー38を取り付ける。
詳しくは、第1保持部材40A、第3保持部材40C,40E,40H,40J、第4保持部材40F、第6保持部材40Lの電線収容溝48に、コネクタ64が接続された電線65(コネクタ付き電線65ともいう)を収容するとともに、第1保持部材40Aおよび第4保持部材40Fのバスバー保持部49に、それぞれバスバー38を取り付ける。
コネクタ64付き電線65の取り付け作業は、保持部材40の検知端子配置部47に電圧検知端子66を配置し、電線収容溝48に電線65を収容することにより実行することができる。
バスバー38の取り付け作業は、以下のように行う。バスバー保持部49の凹み部49Aに、バスバー38を差し込むと、バスバー38と抜け止め突部49Bが当接して、抜け止め突部49Bが外側方向にたわみ変形する。バスバー38が凹み部49Aに嵌めこまれると、抜け止め突部49Bが弾性復帰して、バスバー38の上方への移動を規制し抜け止め状態となる。
次に、伝熱板60の上に、単電池32を載置する。
第1保持部材40Aと第5保持部材40Gを取り付けた伝熱板60に、図17に示す単電池32Aを載置すると図8に示す電池ユニットが得られる。第2保持部材40Bと第3保持部材40Hを取り付けた伝熱板60に、図18に示す単電池32を載置すると図9に示す電池ユニットが得られる。第3保持部材40Cと第2保持部材40Iを取り付けた伝熱板60に、図18に示す単電池32を載置すると図10に示す電池ユニットが得られる。第2保持部材40Dと第3保持部材40Jを取り付けた伝熱板60に、図18に示す単電池32を載置すると図11に示す電池ユニットが得られる。第3保持部材40Eと第5保持部材40Kを取り付けた伝熱板60に、それぞれ図18に示す単電池32を載置すると図12に示す電池ユニットが得られる。図13に示す第4保持部材40Fと第6保持部材40Lを取り付けた伝熱板60に、図19に示す単電池32Fを載置すると6段目に配置される電池ユニットが得られる。
伝熱板60に単電池32を載置するときには、各リード端子34の係止突部37が、端子配置部45の係止溝46に嵌るようにするとともに、各リード端子34の角部33cが、各保持部材40の単電池保持部51に嵌るように単電池32を伝熱板60に載置する。すると、単電池32のリード端子34が係止溝46により係止されることで単電池32の位置ずれが防止されるとともに、単電池32が単電池保持部51により移動を規制される。
隣り合うリード端子34,34同士の接続部36Aの周縁には保持部材40の絶縁壁部54が配置されるので、これにより、隣り合うリード端子34,34同士の接続部36Aも絶縁状態で保持される。
6つの電池ユニット31を最下段から順に積層する。下から2段目(上から5段目)に配される保持部材40の下側面に形成された凹部41を、最下段に配される保持部材40の上側面に形成された凸部42に対応するように配置して、電池ユニット31を積層する。同様の作業を繰り返して6つの電池ユニット31を積層すると、保持部材40の凹部41に上下方向において隣り合う保持部材40の凸部42が相互に嵌り込んで一体化され、図4に示すような積層体30が得られる。このとき6段に積層された保持部材40の貫通孔43が重なって、1つの貫通した孔となるとともに隣り合う保持部材40,40間に空間Sが形成される。
次に、上下に隣り合う保持部材40,40の間の挿入口71から空間S内に溶接用の治具を挿入して、上下方向において、隣り合う2つのリード端子34B,34Bの端部(直線状の部分)同士を接合する。2つのリード端子34B,34Bの端部を重ねた部分をリード端子34の突出する方向に対し交差する方向に挿入した一対の治具で挟んで、レーザー光を照射することにより溶接することで、隣り合う極性の相違するリード端子34B,34B同士を接続する。
このようにして得られた積層体30の後方の端面側に積層体保持部材55を取り付ける。積層体保持部材55の取付突部57を、上から1段目の電池ユニットの第5保持部材40Gの取付凹部50Bに差し込み、積層体保持部材55の係止片56を、当該保持部材40の係止孔50Aに係止させると、積層体30が保持状態となる。
次に、積層体30の後側から導出されるコネクタ付き電線65を、ケース本体12の後側面の上端に形成した電線導出孔から導出させて、積層体30をケース本体12に収容する。本実施形態において、伝熱板60の熱伝導壁61間の距離は、自然状態において、ケース本体12の前後方向に配される一対の側面の内壁面12A,12A間の距離と同じかやや大きく設定されているので、熱伝導壁61とケース本体12の内壁面12Aとが当接することで、伝熱板60の溝62が熱伝導壁61間の距離を小さくする方向に弾性変形する。積層体30の収容作業が終わると、熱伝導壁61がケース本体12の内壁面12Aに弾性接触する。
次に、絶縁蓋部材26をケース本体12の前側の開口部13Bに取り付ける。具体的には、絶縁蓋部材26の切欠部29から積層体30の前側から導出されるコネクタ付き電線65を導出させるとともに、絶縁蓋部材26のバスバー導出口からバスバー38を導出させ、絶縁蓋部材26の下端部に形成した一対の突出片27を、ケース本体12の底面に形成した係止孔16に係止させる。すると、絶縁板部28が積層体30の上面に配置された状態で、絶縁蓋部材26がケース本体12に取り付けられる。
次に、蓋部18をケース本体12の上面の開口部13Aに取り付ける。蓋部18の係止孔22に絶縁蓋部材26の上端部に形成した一対の突出片27を係止させ、ケース本体12の上面を覆うように蓋部18を被せ付けると、図1に示すような、電池モジュール10が得られる。
次に、蓋部18とケース本体12の底壁部との間において、積層体30の端部に配されている保持部材40の貫通孔43に第1固定部材25を貫通させた状態で、図示しない治具に蓋部18の固定孔21、中空の第1固定部材25およびケース本体12の底壁部の固定孔15を挿入して位置合わせを行った後に、ビスまたはピンを用いて蓋部18とケース本体12を固定する。このようにして電池モジュール10が完成する。
(本実施形態の作用および効果)
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。
本実施形態において、単電池32の対向する端部には単電池32を位置決め保持する保持部材40が取り付けられており、この保持部材40には、隣り合う単電池32の極性の相違するリード端子34,34同士を接続した接続部36Aを絶縁状態で保持する絶縁壁部54が設けられている。
したがって、本実施形態においては、保持部材40の係止溝46および単電池保持部51により単電池32が位置決めされた状態で保持されているので単電池32同士が衝突したりすることはない。また、隣り合う単電池32のリード端子34,34の接続部36Aは保持部材40の絶縁壁部54により絶縁状態で保持されるので、接続部36A同士が接触することもないし、接続部36Aに他のリード端子34が接触することもない。その結果、本実施形態によれば、単電池32の短絡や破損を防止した電池モジュール10を提供することができる。
また、本実施形態によれば、単電池32には、単電池32の状態を検知するとともに一端に電線65が接続された電圧検知端子66が接続される一方、保持部材40には電線65を収容する電線収容溝48が形成されているから、電池モジュール10の自動組み立てが可能となり、組立作業性に優れる。
また、本実施形態によれば、積層体30を収容するケース11と、保持部材40により保持されるとともに単電池32の間に配置されて、単電池32で発生する熱をケース11に伝熱する伝熱板60とを備えているから、電池モジュール10の放熱性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、保持部材40の面のうち、保持部材40を単電池32の積層方向(上下方向)に沿って積層したときに重なり合う面には、互いに嵌りあう凹部41および凸部42が形成されているから、保持部材40の凹部41に、積層方向において重なり合う保持部材40の凸部42が、保持部材40の凸部42に積層方向において重なりあう保持部材40の凹部41が互いに嵌りあって一体化されるので、積層方向において省スペースである。
また、本実施形態によれば、単電池32には外部機器と電気的に接続されるバスバー38が接続される一方、保持部材40にはバスバー保持部49が設けられているから、外部機器と電気的に接続されるバスバー38が所定の保持部材40に保持されるので、別途バスバー38を保持するための部材を設ける必要がない。
特に本実施形態によれば、保持部材40には、バスバー38を抜け止め状態に係止する抜け止め突部49Bが設けられているから、バスバー38の脱落を防止することができる。
また、本実施形態によれば、積層体30を収容するケース11を備え、保持部材40およびケース11には、積層体30をケース11内で位置決め固定する孔(固定孔15,21、貫通孔43)が貫通して設けられているから、保持部材40及びケース11を貫通する孔15,21,43に第1固定部材25を取り付けることで、積層体30をケース11内で位置決め固定することができ、作業性に優れる。
また、本実施形態によれば、保持部材40には、隣り合う単電池32の極性の相違するリード端子34,34同士を溶接する治具を挿入可能な治具挿入口71が形成されているから、単電池32間の絶縁性を保った状態でリード端子34,34の接続ができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、単電池32に電圧検知端子66が接続され、保持部材40に電線収容溝48が形成されている例を示したが、これに限定されない。単電池には電圧検知端子とともに、温度検知端子が接続されていてもよい。また保持部材に温度検知端子に接続される電線を収容する電線収容部を別途設けてもよいし保持部材の電線収容部に電圧検知端子に接続される電線と、温度検知端子に接続される電線をともに収容してもよい。
(2)上記実施形態では、保持部材40により保持されるとともに、単電池32の間に配されて、単電池32で発生する熱をケース11に伝熱する伝熱板60を備える例を示したが、保持部材により保持されていない伝熱部材を備えていてもよいし、伝熱部材を備えない構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、保持部材40の面に互いに嵌りあう凸部42と凹部41をともに形成した例を示したが、いずれか一方でもよいし、凸部や凹部のない構成(例えば扁平面)であってもよい。
(4)上記実施形態では、保持部材40にバスバー保持部49およびバスバー38を抜け止めする抜け止め突部49Bを設けた例を示したが、抜け止め部のない保持部材であってもよい。
(5)上記実施形態では、保持部材40およびケース11を貫通する固定孔15,21,43を設けた例を示したが、端部に配置される保持部材をケースに固定することにより積層体の位置決め、固定を行ってもよい。
(6)上記実施形態では、隣り合う単電池32の極性の相違するリード端子34同士を溶接するための治具を、リード端子34の突出方向と交差する方向から挿入可能な治具挿入口71が形成されている保持部材40を備える例を示したが、治具挿入口が形成されていない保持部材であってもよい。
(7)上記実施形態では、ケース11の内壁12Aに弾性接触可能な熱伝導壁61を備える伝熱板60を示したが、熱伝導壁はケース内壁に接触可能であれば、弾性接触する構成でなくてもよい。
(8)上記実施形態では、蓄電素子が電池である例を示したが、蓄電素子は、コンデンサなどであってもよい。
(9)上記実施形態では、蓄電素子としてラミネート型の電池を示したが、金属製の電池ケースに発電要素を収容してなる電池等であってもよい。
(10)上記実施形態では、ISG用の電池モジュール10に用いる例を示したが、他の用途の電池モジュールに用いてもよい。
10…電池モジュール(蓄電モジュール)
11…ケース
12…ケース本体(ケース)
15,21…固定孔(貫通する固定孔)
18…蓋部(ケース)
25…第1固定部材
30…積層体
31…電池ユニット
31A,31B,31C,31D,31E,31F…電池ユニット
32…単電池(蓄電素子)
32A,32B,32C,32D,32E,32F…単電池(蓄電素子)
33…ラミネートフィルム
33B…縁部(単電池の対向する端部)
34(34A,34B)…リード端子
34a…幅広領域
34b…末端領域
34c…角部
36A…接続部
37…係止突部
38…バスバー(接続部材)
38A…第2バスバー
38B…第1バスバー
39…端子部
40…保持部材
40A…第1保持部材
40B,40D,40I,40K…第2保持部材
40C,40E,40H,40J…第3保持部材
40F…第4保持部材
40G…第5保持部材
40L…第6保持部材
41…凹部
42…凸部
43…貫通孔(貫通する固定孔)
45…端子配置部
46…係止溝
47…検知端子配置部
48…電線収容溝
49…バスバー保持部(接続部材保持部)
49A…凹み部(バスバー保持部)
49B…抜け止め突部
51…凹部(単電池保持部)
52…肉厚領域
53…電線通し部
54…絶縁壁部
60…伝熱板(伝熱部材)
61…熱伝導壁
65…電線
66…電圧検知端子(検知用端子)
71…治具挿入口
S…空間

Claims (8)

  1. 対向する端部から外側方向に突出する正極および負極のリード端子を有する複数の蓄電素子を、積層してなる積層体と、
    前記蓄電素子の対向する端部に取り付けられて、当該蓄電素子を位置決め保持する保持部材と、を備え、
    前記保持部材には、隣り合う前記蓄電素子の極性の相違する前記リード端子同士を接続した接続部を絶縁状態で保持する絶縁壁部が設けられている蓄電モジュール。
  2. 前記蓄電素子には、前記蓄電素子の状態を検知するとともに一端に電線が接続された検知用端子が接続される一方、
    前記保持部材には前記電線を収容する電線収容部が形成されている請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記積層体を収容するケースと、
    前記保持部材により保持されるとともに前記蓄電素子の間に配置されて、前記蓄電素子で発生する熱を前記ケースに伝熱する伝熱部材と、を備える請求項1または請求項2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記複数の蓄電素子には、それぞれ前記保持部材が取り付けられ、
    前記保持部材の面のうち、前記複数の保持部材を前記蓄電素子の積層方向に沿って積層したときに重なり合う面には、互いに嵌りあう凹部、凸部、または凹部と凸部の双方が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  5. 前記蓄電素子には外部機器と電気的に接続される接続部材が接続される一方、
    前記保持部材には前記接続部材を保持する接続部材保持部が設けられている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  6. 前記保持部材には、前記接続部材を抜け止め状態に係止する係止部が設けられている請求項5に記載の蓄電モジュール。
  7. 前記積層体を収容するケースを備え、
    前記保持部材および前記ケースには、前記積層体を前記ケース内で位置決め固定する固定孔が貫通して設けられている請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
  8. 前記保持部材には、隣り合う前記蓄電素子の極性の相違する前記リード端子同士を溶接する治具を挿入可能な治具挿入口が形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の蓄電モジュール。
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