JP7153543B2 - 発注装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、発注装置及びプログラムに関する。
従来、スーパーマーケット等の小売店では、商品の在庫状況や過去の売上実績等に基づいて、各商品の発注を自動で行うシステムが導入されている。例えば、従来、販売地域の催事等の変動条件を加味して商品の発注数を決定する技術が提案されている。
ところで、上述した小売店において、欠品による販売機会の損失は、他の小売店への顧客の離反を招く可能性がある。特に、優良顧客が離反するような場合、小売店にとっては大きな損失となる。しかしながら、従来の技術では、店舗(商品)全体の売上実績に基づき発注数を決定するため、優良顧客等の特定層が購入する商品の発注に関しては特段考慮されていない。そのため、例えば、特定層に属する顧客が普段購入している商品を、他の層に属する顧客が多めに購入してしまったような場合に、当該商品が欠品状態となる可能性がある。
本発明が解決しようとする課題は、販売機会の損失による顧客離反の抑止を図ることが可能な発注装置及びプログラムを提供することである。
実施形態の発注装置は、複数段階のランクに区分された各顧客について、当該顧客が購入した商品の内訳を含む売上データを記憶する記憶手段から、特定のランクに区分された顧客が購入した商品を優先商品として抽出する抽出手段と、前記記憶手段の売上データから導出された各商品の売上実績に基づいて、当該商品の発注数を決定し、所定の第1発注タイミングで発注を行う発注手段と、前記特定のランクに区分された顧客の売上データから導出された前記優先商品の売上実績と、前記記憶手段の売上データから導出された前記優先商品と同一商品の売上実績との比率又は差分に基づいて、前記発注手段が発注する当該優先商品の発注数を増加させる制御手段と、を備える。
図1は、実施形態に係る自動発注システムの構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るPOS端末の外観構成の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係るPOS端末の電装系の構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係るストアコンピュータの電装系の構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るランク設定ファイルのデータ構成の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る会員管理ファイルのデータ構成の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る発注装置の電装系の構成の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る売上実績ファイルのデータ構成の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る優良顧客買上商品ファイルのデータ構成の一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る発注装置の機能構成の一例を示す図である。 図11は、実施形態の発注装置が実行する自動発注処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る発注装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、自動発注システム1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、自動発注システム1は、複数台のPOS(Point Of Sales:販売時点管理)端末2と、ストアコンピュータ3と、発注装置4とを有する。これらPOS端末2、ストアコンピュータ3及び発注装置4は、LAN(Local Area Network)等のネットワークN1を介して通信可能に接続される。
POS端末2は、精算場所に配設されてキャッシャが売上処理を行うための端末であり、図2に示すような構成とされている。ここで、図2は、POS端末2の外観構成の一例を示す斜視図である。POS端末2には、本体201の上面側にキーボード202が設けられており、本体201の下部側にドロワ203が引出自在に設けられており、本体201の奥側に表示器204が設けられている。さらに、POS端末2には、磁気カードである会員カードの挿入を受け付けてその会員カードとの間でデータの授受を行うカードリーダ/ライタ205、商品に付された商品コード等を光学的に読み取るためのコードスキャナ206等が接続されている。
このようなPOS端末2の電装系は図3に示すように構成されている。図3は、POS端末2の電装系の構成の一例を示す図である。POS端末2は、CPU(Central Processing Unit)、当該CPUとの協働により後述する売上処理等を実行するための各種制御プラグラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるコンピュータ構成の制御部21を備える。また、POS端末2は、バス22を介して接続された通信インタフェース(I/F)23から、ネットワークN1を介してストアコンピュータ3等の外部装置との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。
制御部21には、バス22及びI/O機器制御部24を介して、前述したキーボード202、表示器204、カードリーダ/ライタ205、コードスキャナ206が接続されている。また、制御部21には、レシート/ジャーナルプリンタであるプリンタ25が接続されている。このプリンタ25は、制御部21の制御の下、POS端末2で行われた取引(売上処理等)の内容をレシート用紙及びジャーナル用紙に印刷するプリンタであって、本体201の内部又は本体201の外部に設けられている。
次に、ストアコンピュータ3について説明する。ストアコンピュータ3は、POS端末2全体の制御を受け持ち、その電装系は、例えば図4に示すような構成とされている。図4は、ストアコンピュータ3の電装系の構成の一例を示す図である。ストアコンピュータ3は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部31を備える。また、ストアコンピュータ3は、バス32を介して接続された通信インタフェース33から、ネットワークN1を介してPOS端末2や発注装置4等の外部装置との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。
また、制御部31には、バス32及びI/O機器制御部34を介して、キーボード35、表示器36、プリンタ37及びハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)38が接続されている。
HDD38には、制御部31のCPUを動作させる各種制御プログラムの他、商品マスタファイルF1、店舗売上ファイルF2、ランク設定ファイルF3及び会員管理ファイルF4等が格納されている。商品マスタファイルF1は、商品コードに対応付けて商品名や単価等の商品情報を記憶するファイルである。
店舗売上ファイルF2は、各POS端末2から送信される売上データを記憶するファイルである。ここで、売上データは、顧客が行った取引の内訳を示す取引情報の一例である。店舗売上ファイルF2は、POS端末2の各々で行われた取引を識別する取引番号と対応付けて、その取引の内訳を示す売上データを記憶する。売上データには、例えば、顧客が購入した各商品の商品コード、単価、数量及び合計金額(支払金額)の他、取引が行われた日時等を含む。また、例えば、取引時に会員番号の読み取りが行われた場合には、その会員番号が売上データに記録される。
ランク設定ファイルF3は、会員のランクに対応付けて、当該ランクの設定に係る情報を記憶するファイルである。図5は、ランク設定ファイルF3のデータ構成の一例を示す図である。図5に示すように、ランク設定ファイルF3は、各ランクに対応付けて、実績条件及び特典内容等を記憶する。
ここで、ランクは、売上実績等に応じて区分した会員の等級を示す情報である。図6では、ランクを「1」、「2」、「3」の3段階とした例を示しており、数値が上がるほど上位のランクであることを意味する。
実績条件には、対応するランクに昇格又は対応するランクを維持するための売上実績の条件が設定される。例えば、ランク「2」の実績条件には、ランク「2」に昇格又はランク「2」を維持するための条件として、取引回数が20回以上、又は買上金額が20万円以上であることが設定される。また、例えば、ランク「3」の実績条件には、ランク「3」に昇格又はランク「3」を維持するための条件として、取引回数が30回以上、又は買上金額が30万円以上であることが設定される。なお、ランク「1」については、会員登録当初のランクとなるため、実績条件は不問としている。
また、特典内容には、ランクに応じて付与される特典の内容が設定される。特典内容は特に問わず、任意に設定することが可能である。例えば、ランクに応じて商品の値引率等を変化させる形態としてもよい。また、例えば、顧客(会員)の支払金額に応じてサービスポイントを付与するサービスを提供している場合には、ランクに応じてサービスポイントの付与率を変化させる形態としてもよい。
会員管理ファイルF4は、各会員の会員番号に対応付けて、当該会員のランク等を記憶するファイルである。図6は、会員管理ファイルF4のデータ構成の一例を示す図である。図7に示すように、会員管理ファイルF4は、各会員の会員番号と対応付けて、当該会員番号の会員に設定されたランクを記憶する。
ここで、店舗にて商品が購入された場合の、POS端末2(制御部21)とストアコンピュータ3(制御部31)とで行われる動作について説明する。例えば、商品に付された商品コードがPOS端末2のコードスキャナ206によって読み取られると、POS端末2は、読み取った商品コードをストアコンピュータ3に問い合わせを行う。一方、ストアコンピュータ3では、POS端末2からの問い合わせに応じて商品マスタファイルF1を検索し、該当する商品コードに対応した商品情報を読み出してPOS端末2へ送信する。
また、POS端末2では、ストアコンピュータ3からの商品名や単価等を受信し、問い合わせした商品コード及び受信した商品名や単価等に基づいて部門別登録や表示器204への表示、またプリンタ25により印字処理を行い、さらに売上登録したデータ(売上データ)をストアコンピュータ3へ送信する。また、POS端末2では、商品の購入時にカードリーダ/ライタ205を介して会員番号の読み取りが行われると、その会員番号を含んだ売上データをストアコンピュータ3へ送信する。
POS端末2から売上データを受け付けたストアコンピュータ3では、この売上データを店舗売上ファイルF2に登録する。また、ストアコンピュータ3では、所定の期間中に行われた売上データを店舗売上ファイルF2から抽出し、抽出した売上データの個数や内容から取引回数や支払金額の合計値等の売上実績を会員(会員番号)毎に導出する。そして、ストアコンピュータ3は、ランク設定ファイルF3に基づいて、売上実績が充足する実績条件のランクを会員毎に判定し、判定したランクを会員管理ファイルF4の該当する会員に対応付けて設定する。
次に、発注装置4について説明する。発注装置4は、店舗で販売される商品の発注制御を受け持ち、その電装系は、例えば図7に示すような構成とされている。図7は、発注装置4の電装系の構成の一例を示す図である。発注装置4は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部41を備える。また、発注装置4は、バス42を介して接続された通信インタフェース43から、ネットワークN1を介してストアコンピュータ3等の外部装置との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、発注装置4は、ネットワークN1を介して商品の発注先となる取引先装置(図示せず)との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。
また、制御部41には、バス42及びI/O機器制御部44を介して、キーボード45、表示器46及びHDD47が接続されている。
HDD47には、制御部41のCPUを動作させる各種制御プログラムの他、売上実績ファイルF5、優良顧客買上商品ファイルF6及び発注サイクルファイルF7等が格納されている。
売上実績ファイルF5は、各商品の日別の売上実績を記憶するファイルである。図8は、売上実績ファイルF5のデータ構成の一例を示す図である。図8に示すように、売上実績ファイルF5は、各商品の商品コードに対応付けて、当該商品の売上点数、売上金額及び顧客数等を日別に記憶する。ここで、顧客数は、その商品コードの商品を購入した顧客(非会員及び会員)の人数が格納される。なお、本実施形態では、各商品の日別の売上実績を集計するようにしたが、これに限るものではなく、週別等の単位で集計するようにしてもよい。
優良顧客買上商品ファイルF6は、優良顧客が購入した商品を記憶するファイルである。図9は、優良顧客買上商品ファイルF6のデータ構成の一例を示す図である。図9に示すように、優良顧客買上商品ファイルF6は、優良顧客の売上データから抽出された商品コードに対応付けて、売上点数、売上金額及び顧客数等を記憶する。
ここで、優良顧客は、店舗にとって売上実績が良好な顧客、つまりランクが上位の会員を意味する。本実施形態では、ランク「3」の会員を優良顧客として取り扱うが、ランク「2」以上の会員を優良顧客と定義してもよい。また、会員を区分するランクの体系が異なる場合であっても、より上位のランクの会員を優良顧客と定義する。以下では、優良顧客以外の顧客(非会員及びランク「1」、「2」の会員)を一般顧客ともいう。
優良顧客数は、対応する商品コードの商品を購入した優良顧客の人数が格納される。なお、図9では、売上実績ファイルF5のデータ構成にあわせて、優良顧客が購入した商品の売上実績を日別に集計するようにしたが、これに限るものではなく、週別等の単位で集計するようにしてもよい。
発注サイクルファイルF7は、各商品を発注するサイクルを記憶するファイルである。具体的には、発注サイクルファイルF7は、各商品の商品コードに対応付けて、発注サイクル等を記憶する。ここで、発注サイクルは、商品の発注を行う間隔やタイミングを指示する情報である。例えば、週に1度発注する商品の場合には、その曜日が発注サイクルとして設定される。また、例えば、日毎に発注する商品の場合には、日毎の発注を指示する情報が発注サイクルとして設定される。なお、発注サイクルは、商品の過去の売上実績等に基づき設定することが好ましい。
また、発注装置4は、自動発注に係る機能部として、図10に示すように、集計部411と、発注処理部412とを備える。ここで、図10は、発注装置4の機能構成の一例を示す図である。なお、集計部411及び発注処理部412のうち、一方又は両方は、制御部41に搭載されたCPU等のプロセッサが、HDD47のプログラムを実行することにより実現されるソフトウェア機能部であってもよい。また、集計部411及び発注処理部412のうち、一方又は両方は、ASIC等のプロセッサにより実現されるハードウェア機能部であってもよい。
集計部411は、抽出手段の一例である。集計部411は、店舗売上ファイルF2に記憶された売上データに基づき、各商品の売上実績を集計する。例えば、集計部411は、店舗売上ファイルF2に記憶された売上データから、各商品の日別の売上実績を集計し、売上実績ファイルF5に格納する。また、例えば、集計部411は、店舗売上ファイルF2に記憶された売上データのうち、会員管理ファイルF4に記憶された優良会員(ランク「3」の会員)の会員番号を含む売上データから、優良会員が購入した各商品の商品コードを抽出する。そして、集計部411は、優良会員の会員番号を含む売上データに基づいて、抽出した各商品の日別の売上実績を集計し、優良顧客買上商品ファイルF6に格納する。
なお、本実施形態では、優良顧客の売上分を含む集計結果を売上実績ファイルF5に登録する形態としたが、優良顧客を除いた非会員や一般顧客の売上分の集計結果のみを売上実績ファイルF5に登録する形態としてもよい。また、集計部411は、公知の技術を用いることで、店舗売上ファイルF2や売上実績ファイルF5等から、各商品の発注サイクルを導出する形態としてもよい。この場合、導出された発注サイクルは、発注サイクルファイルF7に格納される。
発注処理部412は、発注手段及び制御手段の一例である。発注処理部412は、売上実績ファイルF5、優良顧客買上商品ファイルF6及び発注サイクルファイルF7等に基づき、店舗で販売される商品の自動発注を行う。
具体的には、発注処理部412は、売上実績ファイルF5に格納された各商品の日別の売上実績(売上点数等)に基づき、発注サイクルファイルF7に設定された発注サイクルの期間中に購入される商品の個数を発注数として商品毎に予測する。ここで、発注数の予測方法は特に問わず、例えば需要予測等に係る公知の技術を用いることが可能である。また、各商品の在庫情報等の他の情報を加味して発注数を予測してもよい。
また、発注処理部412は、優良顧客買上商品ファイルF6に格納された各商品の売上実績に基づき、優良顧客が購入した商品を優先的に発注するための制御(以下、優先制御という)を行う。ここで、「優先的」とは、優良顧客買上商品ファイルF6に格納された商品(以下、優先商品という)の発注数や発注頻度を、発注サイクルファイルF7から導出された同一商品の発注数や発注頻度よりも増加させることを意味する。優先制御の方法は特に問わず、種々の方法を採用することが可能である。
例えば、発注処理部412は、優良顧客買上商品ファイルF6に格納された優先商品の売上点数と、売上実績ファイルF5に格納された優先商品と同一商品の売上点数とを比較する。そして、発注処理部412は、両売上点数の比率や差分に応じて導出した補正係数(但し1以上の値)を該当する商品の発注数に乗算又は加算することで、優先商品の発注数を増加させる。ここで、補正係数は、優先商品の売上点数の比率が大きくなるほど、又は差分が小さくなるほど、増加数を大きくするものであることが好ましい。つまり、優先顧客の購入数が占める割合が大きい商品ほど、増加数を大きくすることが好ましい。なお、売上実績の比較は、代表となる日付の売上実績を比較する形態としてもよいし、発注サイクルに対応する期間分の売上実績を比較する形態としてもよい。また、他の売上実績(売上金額、顧客数)を用いて係数を導出してもよい。
また、例えば、発注処理部412は、優良顧客買上商品ファイルF6に格納された優先商品の日毎の売上実績に基づいて、売上点数の日々の変化量を導出し、売上点数の増加が顕著となる曜日や時期等の推移傾向を導出する。そして、発注処理部412は、導出した推移傾向に基づき、優先商品の発注数及び発注タイミングを決定する。ここで、決定される発注タイミングは、発注サイクルファイルF7の発注サイクルとは独立したものとなる。そのため、優先商品の発注頻度は、非優先商品の発注頻度よりも大きく(高く)なる。なお、売上実績ファイルF5に格納された同一商品についても上記と同様の推移傾向を導出し、その推移傾向が優先商品の推移傾向と異なる場合に、優先商品用の発注タイミングを決定する形態としてもよい。
発注処理部412は、上述した処理により各商品の発注数を確定すると、発注サイクルファイルF7に設定された発注サイクルで発注情報を取引先端末に送信することで、商品の自動発注を行う。具体的には、発注処理部412は、商品の商品コードと、当該商品の発注数とを含んだ発注情報を、当該商品の発注サイクルに対応するタイミングで取引先端末に送信する。また、上述した優先処理で優先商品用の発注タイミングが決定された場合には、通常の発注サイクルとは独立したタイミングで発注情報の送信が行われるものとする。
なお、発注処理部412は、優良顧客買上商品ファイルF6に格納された全ての商品に優先制御を行う形態としてもよいし、一部の商品に優先制御を行う形態としてもよい。後者の場合、例えば、発注処理部412は、優良顧客買上商品ファイルF6に格納された商品のうち、売上実績に含まれる売上点数、売上金額及び顧客数の何れか又は全てが閾値を超える等の所定条件を満たした商品を、優先制御の対象としてもよい。
次に、発注装置4で実行される処理について説明する。図11は、発注装置4(発注処理部412)が実行する自動発注処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理では、優先制御として商品の発注数を増加させる形態を説明する。
まず、発注処理部412は、売上実績ファイルF5に格納された各商品の売上実績及び発注サイクルファイルF7に格納された発注サイクル等に基づき、各商品の発注数を決定する(ステップS11)。
続いて、発注処理部412は、優良顧客買上商品ファイルF6に格納された優先商品の売上実績と、売上実績ファイルF5に格納された該当する同一商品の売上実績との比率に基づき、発注数を増加させるための補正係数を導出する(ステップS12)。次いで、発注処理部412は、ステップS12で導出した補正係数を用いて優先商品の発注数を補正することで発注数を増加させる(ステップS13)。
続いて、発注処理部412は、発注サイクルファイルF7に設定された発注サイクルに基づき、各商品の発注数を指示した発注情報を取引先装置に送信することで、商品の自動発注を行う(ステップS14)。
以上のように、本実施液体の発注装置4は、複数段階のランクに区分された各会員の売上データを記憶する店舗売上ファイルF2から、特定のランク(ランク「3」)に区分された優良顧客が購入した優先商品を抽出し、優良顧客買上商品ファイルF6に登録する。また、発注装置4は、店舗売上ファイルF2に記憶された売上データから導出される各商品の売上実績に基づいて当該商品の発注数を決定し、発注サイクルファイルF7に格納された発注タイミングに基づき各商品の発注を行う。また、発注装置4は、優良顧客の売上データから導出された優先商品の売上実績に基づいて、当該優先商品の発注数又は発注頻度を増加させる。
これにより、例えば、優良顧客が普段購入している商品(優先商品)を、一般顧客が多めに購入してしまったような場合であっても、当該商品が欠品状態となることを防ぐことができるため、販売機会の損失による優良顧客の離反の抑止を図ることができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、複数段階のランクのうち、最上位のランクが設定された会員の購入商品を優先的に発注する形態を説明したが、優先制御の対象となるランクは任意に設定することが可能である。例えば、5段階のランクのうち、ランク「3」の会員の購入商品を優先的に発注する形態としてもよい。また、例えば、5段階のランクのうち、ランク「3」及び「4」の会員の購入商品を優先的に発注する形態としてもよい。
このように、任意のランクを優先制御の対象に設定できるよう構成することで、優良顧客だけでなく、様々な層に属する顧客に対して、販売機会の損失による顧客離反の抑止を図ることができる。
また、上記実施形態では、ストアコンピュータ3が、顧客(会員)のランクを設定する形態としたが、これに限らないものとする。例えば、発注装置4等の他の装置がランクを設定する形態としてもよい。また、上記実施形態では、ストアコンピュータ3が、店舗売上ファイルF2、ランク設定ファイルF3及び会員管理ファイルF4を記憶し管理する形態としたが、これに限らないものとする。例えば、発注装置4等の他の装置が、これらのファイルの何れか又は全てを記憶し管理する形態としてもよい。
また、上記実施形態では、発注装置4が、売上実績ファイルF5、優良顧客買上商品ファイルF6及び発注サイクルファイルF7を記憶し管理する形態を説明したが、これに限らないものとする。例えば、これらのファイルの何れか又は全てを、ネットワークN1に接続された他の装置が記憶し管理する形態としてもよい。
また、上記実施形態では、発注装置4が、商品の発注を行う形態を説明したが、これに限らず、ストアコンピュータ3等の装置が発注を行う形態としてもよい。例えば、ストアコンピュータ3が商品の発注を行う場合、ストアコンピュータ3は、売上実績ファイルF5、優良顧客買上商品ファイルF6及び発注サイクルファイルF7を記憶するとともに、集計部411及び発注処理部412の機能部を備えることで、発注装置4と同様の処理を行うことができる。また、商品の発注を行う発注装置は単一構成に限らず、ネットワーク接続された複数の情報処理装置で構成されるクラウド構成としてもよい。
なお、上記実施形態の発注装置4で実行されるプログラムは、発注装置4が備える記録媒体に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記録媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記録媒体も含まれる。
また、上記実施形態の発注装置4で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
1 自動発注システム
2 POS端末
3 ストアコンピュータ
4 発注装置
41 制御部
411 集計部
412 発注処理部
F5 売上実績ファイル
F6 優良顧客買上商品ファイル
F7 発注サイクルファイル
特許第2735213号公報

Claims (5)

  1. 複数段階のランクに区分された各顧客について、当該顧客が購入した商品の内訳を含む売上データを記憶する記憶手段から、特定のランクに区分された顧客が購入した商品を優先商品として抽出する抽出手段と、
    前記記憶手段の売上データから導出された各商品の売上実績に基づいて、当該商品の発注数を決定し、所定の第1発注タイミングで発注を行う発注手段と、
    前記特定のランクに区分された顧客の売上データから導出された前記優先商品の売上実績と、前記記憶手段の売上データから導出された前記優先商品と同一商品の売上実績との比率又は差分に基づいて、前記発注手段が発注する当該優先商品の発注数を増加させる制御手段と、
    を備える発注装置。
  2. 前記抽出手段は、最上位のランクに区分された顧客が購入した商品を前記優先商品として抽出する請求項1に記載の発注装置。
  3. 前記制御手段は、前記特定のランクに区分された顧客の売上データから導出された前記優先商品の売上実績の推移傾向に基づいて当該優先商品を発注する第2発注タイミングを決定する請求項1又は2に記載の発注装置。
  4. 前記顧客のランクは、当該顧客の売上実績に基づいて設定され、当該売上実績が高いほど上位のランクが設定される請求項1に記載の発注装置。
  5. 発注装置のコンピュータを、
    複数段階のランクに区分された各顧客について、当該顧客が購入した商品の内訳を含む売上データを記憶する記憶手段から、特定のランクに区分された顧客が購入した商品を優先商品として抽出する抽出手段と、
    前記記憶手段の売上データから導出された各商品の売上実績に基づいて、当該商品の発注数を決定し、所定の第1発注タイミングで発注を行う発注手段と、
    前記特定のランクに区分された顧客の売上データから導出された前記優先商品の売上実績と、前記記憶手段の売上データから導出された前記優先商品と同一商品の売上実績との比率又は差分に基づいて、前記発注手段が発注する当該優先商品の発注数を増加させる制御手段と、
    して機能させるためプログラム。
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