JP7152801B2 - 除塵フィルターカートリッジ - Google Patents

Description

本発明は、濾過装置の技術分野に関し、特に除塵フィルターカートリッジに関する。

除塵器は、よく使用されている除塵装置であり、セメント、鉄鋼、電力、食品、冶金などの分野に広く使用されている。フィルターカートリッジは除塵器に一般的に使用されている部材であり、従来の除塵フィルタエレメントは、濾材、濾過網、エンドカバーやテープなどの構造を有し、濾材の外周にテープが設けられ、テープと濾材は熱融着により接着され、濾材の折り畳み間隔が一定にされ、このように、濾材は、パルス式で粉塵除去ブローバック作業中に変形しにくくなる。従来のフィルターカートリッジは、生産する際に、通常濾材を折り畳んで、テープの一端を濾材に縫い付け、フィルターカートリッジを一周するようにテープの内側に接着剤を塗布し、接着剤を硬化させると、距離を固定して完了する。

権利付与公告番号ＣＮ２０４０７３７１８Ｕ、権利付与公告日２０１５．０１．０７の発明において、環状のトップカバーとボトムカバーを有し、トップカバーの上方にシールリングが設けられ、トップカバーとボトムカバーとの間に円筒形プリーツ状濾材が設けられ、濾材の内側に内側網が設けられ、濾材外にテープが設けられ、テープの一端は濾材のジョイントに固定され、テープの他端はリベットでテープに接続され、テープはバインダで濾材に固定されるフィルターカートリッジが開示されている。

上述したフィルターカートリッジは、濾材中の微小な通気組織を利用して気体中の顆粒状物質を遮断するが、このフィルターカートリッジでは、テープが濾材の外側に配置され、バインダで濾材に固定されるので、長期間使用した後、濾材の外面に蓄積する粉塵が増加し、テープが濾材の外側に配置されることにより粉塵が縦方向において支持され、その結果、粉塵がテープ付近に蓄積しやすくなり、濾過風量が低下し、フィルターカートリッジの風抵抗を増大させ、除塵フィルターカートリッジ全体の使用寿命や除塵効果に影響を与え、フィルターカートリッジ内へパルス式でスプレーして粉塵を除去するときに、より高い気圧でスプレーにより粉塵を除去する必要があり、メンテナンスコストが増加する。

本発明の目的は、テープが濾材の外側に配置され、粉塵がテープ付近に蓄積しやすくなり、濾過風量が低下し、フィルターカートリッジの風抵抗を増大させ、除塵フィルターカートリッジ全体の使用寿命や除塵効果に影響を与え、フィルターカートリッジ内へパルス式でスプレーして粉塵を除去するときに、より高い気圧でスプレーにより粉塵を除去する必要があり、メンテナンスコストが増加するという従来技術のフィルターカートリッジの課題を解決するできる除塵フィルターカートリッジを提供することにある。

本発明は、上記目的を達成するために、濾材と、前記濾材の裏側に配置された濾過網とを含み、前記濾材の先端にトップカバーが配置され、トップカバーに吹出口が開けられ、前記濾材の基端にボトムカバーが密封配置され、前記濾材の内側にテープが配置され、前記テープは前記濾材に等間隔に熱融着により固定される除塵フィルターカートリッジを提供する。

好ましくは、前記テープは、前記濾材に等間隔に熱融着により配置された本体を含み、前記本体の両端は前記濾材を超えた第１端と第２端を有し、前記第１端は前記第２端より長く、前記第１端が前記濾材の継ぎ目に接続され、前記第２端が前記第１端の内側に接続される。

好ましくは、前記第１端と前記濾材は熱溶融により接続され、前記第２端と前記第１端及び濾材とは熱溶融により接続される。

好ましくは、前記濾材はＷ字形に折り畳まれて配置された濾紙である。

好ましくは、前記濾過網と前記テープとの間は径方向において間隔を有する。

好ましくは、前記テープは前記濾材の軸方向に沿って間隔をあけて複数配置され、隣接する２つのテープの間の間隔が等しい。

好ましくは、前記トップカバーと前記濾材、前記ボトムカバーと前記濾材はそれぞれ接着剤で接着されて密封される。

従来技術に比べて、本発明の実施例の除塵フィルターカートリッジの有益な効果は以下のとおりである。濾材の外面が除塵の有効濾過面となり、テープが濾材の内側に配置され、除塵過程において、濾紙の外面の濾過面積が大きくなり、濾過効果が良く、また、濾材が軸方向において平坦であるので、濾材の軸方向における粉塵の支持がなく、それにより、テープ位置での粉塵の蓄積が減少し、濾過用風量が増加し、濾過気流の風抵抗が低下し、また、濾材の内側から外へパルスでスプレーして、ブローバック気流を吹き付けて粉塵を除去するときに、蓄積する粉塵が少なく、粉塵を除去するときの風抵抗が小さく、メンテナンスコストを低減させる。

本発明の除塵フィルターカートリッジの構造模式図である。 図１の除塵フィルターカートリッジの正面図である。 図１の除塵フィルターカートリッジのＡ部の部分断面図である。 図１の除塵フィルターカートリッジのテープでの横断面図である。 図４の除塵フィルターカートリッジのＢ部の拡大模式図である。

以下、図面及び実施例を参照しながら、本発明の具体的な実施形態をさらに詳細に説明する。以下の実施例は本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。

本発明の除塵フィルターカートリッジの好ましい実施例では、図１～図５に示すように、この除塵フィルターカートリッジは、濾材１、濾過網２、トップカバー３、ボトムカバー４、及びテープ５を含み、濾材１は円筒形構造であり、濾材１は濾紙であり、濾紙はＷ字形に折り畳まれて配置され、濾紙は折り畳まれてから円筒形にし、濾紙の継ぎ目が超音波熱溶融により接続され、それにより、安定的な円筒形構造が構成される。濾紙の濾過面がＷ字形となるので、濾過面積が増大し、また、濾紙の折り目の間の間隔が均等であるので、濾過の抵抗が減少し、粉塵除去に寄与する。

トップカバー３は接着剤で濾材１の先端に接着され固定され、トップカバー３と濾材１は接着剤で接着されて密封され、接着剤による接着はトップカバー３と濾材１との間の接続強度及びシール性を高め、粉塵を含む空気がトップカバー３の接続部から漏れることを回避する。トップカバー３には濾材１と同軸の吹出口３１がさらに開けられ、濾過された浄化空気が濾材１から内側網に入り、最後にトップカバー３の吹出口３１から排出される。ボトムカバー４は接着剤で濾材１の基端に接着されて固定され、ボトムカバー４と濾材１は接着剤で接着されてシールされ、接着剤は、ボトムカバー４と濾材１の間の接続強度及びシール性を高め、ボトムカバー４からの漏れを回避する。

テープ５は濾材１の内側に配置され、超音波熱融着で濾材１に固定され、テープ５は複数あり、濾材１の軸方向に沿って間隔をあけて配置され、隣接する２つのテープ５の間の間隔が等しく、即ち、テープ５は濾材１の内側に等間隔で接着されて固定される。

テープ５は長尺形構造であり、テープ５の材質はウェビングであり、テープ５は本体５１、第１端５２及び第２端５３を含み、本体５１と濾材１は等間隔に熱融着され、即ち、本体５１は濾材１の周方向に沿って一定の間隔ごとに熱溶融で濾材１に固定して接続され、このように、本体５１と濾材１の熱溶融の強度が確保される。第１端５２と第２端５３は、テープ５の本体５１の両端となり、濾材１の継ぎ目の位置を超えており、即ち、第１端５２と第２端５３は、本体５１の周囲を超えたテープ５の部分であり、第１端５２は第２端５３より長い。

図５に示すように、図面では、ベタ充填部分は熱融着構造であり、第１端５２と濾材１の継ぎ目は熱融着により接続され、即ち、濾材１は、継ぎ目の両側ともに第１端５２に熱融着により固定され、第１端５２と濾材１との継ぎ目が熱融着により固定された後、第２端５３は第１端５２及び濾材１の内側に熱融着により固定される。テープ５の第１端５２と第２端５３と濾材１は、２つの熱溶融ステップにより固定して接続されることにより、テープ５と濾材１との間の構造強度が高まり、さらにフィルターカートリッジ全体の構造を増加させ、スプレー中のフィルターカートリッジの安定性を保証する。別の実施例では、第１端５２と第２端５３、第１端５２と濾材１は、リベットで固定して接続されてもよい。

濾過網２は濾材１の裏側に同軸に配置された金属濾過網であり、支持の役割を果たす。テープ５と濾過網２との間は径方向において間隔を有し、フィルターカートリッジの加工過程では、濾過網２は、濾材１に配置されたときに濾材１と接触しやすく、濾紙の内面を破壊する。テープ５は濾材１の内側に配置され、テープ５自体に一定の厚度があり、そしてテープ５と濾過網２との間は径方向において間隔を有するので、濾過網２と濾材１との間に一定の径方向スペースが存在し、この径方向スペースは濾過網２と濾材１との間の摩擦を減らすだけでなく、空気の流動性を向上させ、気流をよりスムーズにし、気流の抵抗を低減させることができる。

以上のように、本発明の実施例に係る除塵フィルターカートリッジは、濾材の外面が除塵の有効濾過面となり、テープが濾材の内側に配置され、除塵過程において、濾紙の外面の濾過面積が大きくなり、濾過効果が良く、また、濾材が軸方向において平坦であるので、濾材の軸方向における粉塵の支持がなく、それにより、テープ位置での粉塵の蓄積が減少し、濾過用風量が増加し、濾過気流の風抵抗が低下し、また、濾材の内側から外へパルスでスプレーして、ブローバック気流を吹き付けて粉塵を除去するときに、蓄積する粉塵が少なく、粉塵を除去するときの風抵抗が小さく、メンテナンスコストを低減させる。

以上は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、当業者にとっては、本発明の技術的原理から逸脱しない前提で、いくつかの改良や置換を行うことができ、これらの改良及び置換も本発明の特許範囲にあるとみなすべきである。

１ 濾材
２ 濾過網
３ トップカバー
３１ 吹出口
４ ボトムカバー
５ テープ
５１ 本体
５２ 第１端
５３ 第２端。

Claims (4)

1. 除塵フィルターカートリッジであって、
   濾材と、前記濾材の裏側に配置された濾過網とを含み、前記濾材は、濾紙がプリーツ状に折り畳まれてから円筒形に丸められて、この濾紙の継ぎ目で接続されたものであり、前記濾材の軸方向の先端にトップカバーが配置され、トップカバーに吹出口が開けられ、前記濾材の軸方向の基端にボトムカバーが密封配置され、前記濾材の内側に、複数のテープが熱融着で固定されて配置され、前記複数のテープは、前記濾材の軸方向に沿って間隔をあけて配置され、隣接する２つのテープの間の間隔が等しく、
   前記テープは、前記濾材の周方向に沿って一定の間隔ごとに熱融着で前記濾材に固定されて接続されたＣ字状の本体を含み、前記本体の周方向両端は前記本体から当該本体の径方向外側に突出した第１端と第２端となり、前記第１端は前記第２端よりも長く、前記第１端が前記濾材の前記継ぎ目に接続され、前記第２端が前記第１端及び前記濾材の内側に接続される、ことを特徴とする除塵フィルターカートリッジ。
2. 前記第１端と前記濾材は熱溶融により接続され、前記第２端と前記第１端及び濾材とは熱溶融により接続される、ことを特徴とする請求項１に記載の除塵フィルターカートリッジ。
3. 前記濾過網と前記テープとの間は径方向において間隔を有する、ことを特徴とする請求項１又は２に記載の除塵フィルターカートリッジ。
4. 前記トップカバーと前記濾材、前記ボトムカバーと前記濾材はそれぞれ接着剤で接着されて密封される、ことを特徴とする請求項１又は２に記載の除塵フィルターカートリッジ。

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