JP7152014B2 - 解体工法及び防護部材 - Google Patents
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Description
上記建造物は、SRC造、鉄筋コンクリート構造物、あるいは鉄骨構造物など破砕装置で破砕可能な構造であればいずれの構造の建造物であってもよい。
上記破砕装置は、大割機やクラッシャなど解体部分を挟み込んで破砕する装置や、先端のチゼルで打撃して破砕するブレーカなどの装置であってもよい。
詳述すると、複数台の自走式の建設機械で建造物を解体する解体工法において、相番機のアームの先端に装着した把持装置で防護部材の被把持部を把持することで、相番機のアームの先端に、把持装置を介して防護部材を装着することができる。
この発明により、把持装置で把持した防護部材を、解体部分に対して様々な向きで配置することができる。そのため、いずれの場所や、周囲の環境によらずとも、様々な向きで防護部材を配置して、様々な向きや態様で飛散する破砕片を防護することができる。
この発明により、例えば円錐台状の防護本体部に比べて、容易に形成することができ、材料コストや加工コストを低減することができる。
この発明により、防護する解体部分周辺の視野をさらに広げることができ、解体部分に対してより適切に防護部材を配置することができる。
なお、上記透過部は、高耐衝撃性、高耐久かつ高強度で透明な樹脂製の透過部や、パンチングメタルなどの透過性を有する金属性の透過部であってもよい。
この発明により、防護部材を使用しない場合や運搬時に分解してコンパクトにすることができる。
詳述すると、複数台の自走式の建設機械で建造物を解体する解体工法において、相番機のアームの先端に装着した把持装置で防護部材の被把持部を把持することで、相番機のアームの先端に、把持装置を介して装着した防護部材で、他の建設機械のアームの先端に装着した破砕装置で解体部分を破砕しながら解体する際に、破砕された解体部分の破砕片が飛散しても、破砕片の周囲への予期しない飛散を防止することができる。
詳述すると、錐台状の防護本体部、つまりラッパ状の防護本体部を有する防護部材をアームの先端に取付けた相番機のオペレータは、解体部分の周辺に防護部材を配置する必要があるが、防護本体部が筒状であると、オペレータから解体部分が見にくく、解体部分に対して適切な位置に防護部材を配置しがたいが、防護本体部がラッパ状であるため、筒状の防護本体部に比べて視野を拡大でき、解体部分に対して適切な位置に防護部材を配置することができる。
なお、図1は防護部材1の斜視図による説明図を示し、詳述すると、図1(a)は防護部材1の斜視図を示し、図1(b)は防護部材1の縦断面斜視図を示している。なお、図1(b)において防護部材1の手前側を破線で図示している。
詳しくは、図3(a)はアーム33に対して曲げた回転式フォーク40で奥行き方向手前側Lfからハンドル20を把持した装着状態(第1装着パターン)の概略拡大図を示し、図3(b)はアーム33に対して曲げた回転式フォーク40で上側からハンドル20を把持した装着状態(第2装着パターン)の概略拡大図を示し、図3(c)はアーム33に対して伸ばした回転式フォーク40で奥行き方向奥側Lbからハンドル20を把持した装着状態(第3装着パターン)の概略拡大図を示している。
なお、図1、図2及び図7において、防護部材本体10を構成する傾斜板11や上面板12の板厚の図示を省略している。
このように構成された傾斜板11は、周方向に隣り合う傾斜板11の斜辺に備えた取付けリブ13同士を対向させるとともに、図示省略するボルトで接合して組み付けている。
このとき、ハンドル本体22は、上面板12の上面から、離間させて固定している。
具体的には、図3(a)に図示するように、アーム33に対して曲げた回転式フォーク40の一方の把持爪43を奥行き方向手前側Lf(支持プレート21の上辺211が低い側)からフランジ221と上面板12との間に挿入し、2本の把持爪43でハンドル本体22を把持して装着することができる(第1装着パターン)。
なお、本実施形態では、図4乃至図6に示すように、SRC造の建造物を解体する場合について説明するが、鉄筋コンクリート構造物、あるいは鉄骨構造物など破砕装置で破砕可能な構造であればいずれの構造の建造物であってもよい。
相番機X及び解体機Yは、図4乃至図6に示すように、いわゆる解体用のバックホーである建設機械30を用いている。建設機械30は、自走するためのクローラ32を備えた本体31に対して可動するアーム33が備えられ、アーム33の先端には用途に応じたアタッチメントを装着可能に構成されている。
相番機Xのアーム33の先端に装着する回転式フォーク40は、把持対象物を把持して、集積したり、積み込みする際に用いるアタッチメントであり、アーム33に対して装着する装着部41と、図示省略する回転機構によって装着部41に対して回転可能に装着された把持装置本体42と、把持装置本体42に対して開閉可能に装着された2本の把持爪43とで構成している。
解体機Yのアーム33の先端に装着するクラッシャ50は、解体部分Zを破砕するためアタッチメントであり、アーム33に対して装着する装着部51と、図示省略する回転機構によって装着部51に対して回転可能に装着された装置本体52と、装置本体52に対して開閉可能に装着された2本の破砕爪53とで構成している。
そして、SRC造の建造物の一部である解体部分Zに対して、相番機Xのアーム33を操作したり、アーム33に対する回転式フォーク40の向きを調整したり、装着部41に対して把持装置本体42を回転させて、防護部材1を適切な位置に配置したうえで、解体機Yのクラッシャ50で解体部分Zを破砕して解体する。
また、防護部材本体10を、分解可能に構成しているため、防護部材1を使用しない場合や運搬時に分解してコンパクトにすることができる。
以下同様に、
アームはアーム33に対応し、
相番機は相番機Xに対応し、
把持装置は回転式フォーク40に対応し、
被把持部はハンドル20に対応し、
防護部材は防護部材1に対応し、
解体部分は解体部分Zに対応し、
他の建設機械は解体機Yに対応し、
破砕装置はクラッシャ50に対応し、
回転式把持装置は回転式フォーク40に対応し、
防護本体部は防護部材本体10に対応し、
頂部は上面板12に対応し、
被把持部本体はハンドル本体22に対応し、
支持部は支持プレート21に対応し、
透過部は透明部14に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
具体的には、8枚の傾斜板11と上面板12とで構成する底面が開放された八角錐台状の防護部材本体10における各傾斜板11及び上面板12に透明部14を設けている。
さらにまた、防護部材本体10は八角錐台状であったが、例えば、六角錐台状などの多角錐台形状であってもよいし、円錐台状であってもよい。さらには、上面板12の半分と4枚の傾斜板11とで構成する半断面部分を一体化し、防護部材本体10を二分割するなど、適宜の分割形状の防護部材本体10であってもよい。
上記クラッシャ50は、解体部分Zを挟み込んで破砕するクラッシャであったが、先端のチゼルで打撃して破砕するブレーカなどで構成してもよい。
10…防護部材本体
12…上面板
14…透明部
20…ハンドル
21…支持プレート
22…ハンドル本体
30…建設機械
33…アーム
40…回転式フォーク
50…クラッシャ
X…相番機
Y…解体機
Z…解体部分
Claims (10)
- 複数台の自走式の建設機械で建造物を解体する解体工法であって、
前記建設機械は、施工内容に応じたアタッチメントをアームの先端に脱着可能に装着でき、
複数台の前記建設機械のうち少なくとも1台を相番機とし、
前記相番機は、挟み込んで把持する把持装置を前記アタッチメントとして、前記アームの先端に装着するとともに、
前記把持装置で把持できる被把持部を有する防護部材を把持して装着し、
前記防護部材は、
破砕された破砕片の飛散を防止する、底部が開放された錐台状の防護本体部と、
錐台状の前記防護本体部の頂部に設けられた前記被把持部とで構成され、
解体部分の周囲に、前記相番機が前記防護部材を配置した状態で、
他の前記建設機械の前記アタッチメントとして装着した破砕装置で前記解体部分を破砕する
解体工法。 - 少なくとも前記相番機の前記把持装置は、挟み込み方向に交差する方向を軸として回転可能な回転式把持装置である
請求項1に記載の解体工法。 - 前記被把持部は、
前記把持装置で把持する被把持部本体と、
前記防護本体部の頂部から所定の間隔を隔てて前記被把持部本体を支持する支持部とで構成された
請求項1又は2に記載の解体工法。 - 前記防護本体部は、多角錐台形状である
請求項1乃至3のうちいずれかに記載の解体工法。 - 前記防護本体部に、反対側が目視できる透過部が備えられた
請求項1乃至4のうちいずれかに記載の解体工法。 - 建造物を解体する建設機械のアームの先端にアタッチメントとして装着され、前記建造物における解体部分を挟み込んで把持する把持装置で把持できる被把持部と、
破砕された破砕片の飛散を防止する、底部が開放された錐台状の防護本体部とで構成され、
前記被把持部が、錐台状の前記防護本体部の頂部に設けられた
防護部材。 - 前記被把持部は、
前記把持装置で把持する被把持部本体と、
前記防護本体部の頂部から所定の間隔を隔てて前記被把持部本体を支持する支持部とで構成された
請求項6に記載の防護部材。 - 前記防護本体部は、多角錐台形状である
請求項6又は7に記載の防護部材。 - 前記防護本体部を、分解可能に構成した
請求項6乃至8のうちいずれかに記載の防護部材。 - 前記防護本体部に、反対側が目視できる透過部が備えられた
請求項6乃至9のうちいずれかに記載の防護部材。
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