JP7151628B2 - 液体拭き取り装置 - Google Patents

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本発明は、液体拭き取り装置に関する。
従来、特許文献1に記載されるように、スポンジローラを回転させることによって、微量の接着剤を塗布したノズルの外面に残っている接着剤を拭き取る装置が知られている。
特開2002-79151号公報
特許文献1の構成のように、スポンジ等の多孔体を用いて、ノズルの外面に残っている接着剤等のペーストを拭き取る場合、ペーストが多孔体の穴に吸収されて固まる。多孔体の穴で固まったペーストが溜まると、この穴がペーストによって塞がれるため、多孔体は、ペーストを吸収できなくなる。このとき、ノズルの外面に残っているペーストは、多孔体によって除去されにくくなる。ノズルの外面に残っているペーストが除去されないとき、この外面に残っているペーストが、ノズルの穴を狭くするため、ノズルからの塗布量が減少する。このため、ペーストの安定した塗布ができなくなる。よって、ペーストを安定して塗布させるには、例えば、多孔体を清掃する必要がある。しかし、多孔体の穴は、無数にあるため、多孔体の穴に堆積する接着剤を除去して、多孔体の清掃を行うことは困難である。したがって、接着剤の安定した塗布をするためには、古い多孔体を新しい多孔体に交換する必要がある。しかし、この交換頻度は、比較的高頻度になる。さらに、古い多孔体から新しい多孔体に多孔体が交換されるとき、設備を停止させる必要がある。したがって、古い多孔体を新しい多孔体に交換すると、設備の稼働率が低下し、設備総合効率が低下する。
本発明は、上記点に鑑みて、ペーストを塗布する塗布設備の設備総合効率を向上させる液体拭き取り装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載される発明は、ペーストに浸漬した状態で充填したペーストをワーク(10)に塗布したときに形成されるペースト付着物(21)とペースト非付着部(22)とを外側面(23)に有するノズル(20)移動および回転をさせるノズル駆動部(30)と、緻密な樹脂で形成されており、前記ノズル駆動部により前記ペースト付着物から前記ペースト非付着部に向かう方向に前記ノズルが移動するとき、前記ペースト付着物を擦り取るスクレーパ(41、42)と、前記スクレーパが前記ペースト非付着部に接触する方向に、前記スクレーパを移動させるスクレーパ駆動部(71、72)と、を備え、前記スクレーパは、前記ペースト非付着部に接触する平面である接触面(411、421)を有し、前記ノズルは、円筒状に形成されており、前記接触面は、前記スクレーパ駆動部により前記スクレーパが移動することで前記ペースト非付着部に接触した後、前記ノズル駆動部により前記ノズルの軸(O)を中心に前記ノズルが回転しながら前記ペースト付着物から前記ペースト非付着部に向かう方向に移動することによって、前記ペースト付着物を擦り取る液体拭き取り装置である。
スクレーパが緻密体であるため、多孔体のような孔にペーストが堆積することがない。これにより、スクレーパに擦り取られたペーストをスクレーパから除去することが容易になる。また、スクレーパは、樹脂で形成されている。樹脂は、表面自由エネルギーが比較的低い。このため、スクレーパに拭き取られて付着したペーストとスクレーパとの付着力が小さくなる。したがって、スクレーパに擦り取られたペーストをスクレーパから除去することがより容易になる。これにより、スクレーパを清掃することによって、半永久的に使用することができる。このため、スクレーパを交換する必要がなくなるため、設備を停止させる時間を削減できる。したがって、塗布設備の稼働率が向上し、設備総合効率が向上する。
なお、各構成要素等に付される括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備の構成図。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備のノズルがペーストをワークに塗布したときのノズルの模式図。 図1のIIIから見た図。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備の動作を説明するためのフローチャート。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備のノズルがペーストを充填したときの模式図。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備のノズルがペーストをワークに塗布したときの模式図。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備のノズルが液体拭き取り装置上に位置したときの模式図。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備のノズルが液体拭き取り装置の第1スクレーパおよび第2スクレーパの間に位置したときの模式図。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備のノズルに付着したペーストを拭き取るときの模式図。 図9のXから見た図。 本実施形態の液体拭き取り装置が用いられる塗布設備のノズルに付着したペーストを拭き取ったときの模式図。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の液体拭き取り装置1は、ワーク台13に載っているワーク10にペーストを塗布する塗布設備100に用いられる。まず、この塗布設備100について説明する。
図1に示すように、塗布設備100は、タンク11、ポンプ12、ワーク台13、ノズル20および液体拭き取り装置1を備えている。
タンク11は、ペーストを貯蔵している。また、タンク11には、図示しない撹拌機が配置されており、この撹拌機は、タンク11内のペーストの粘度を変化させないために、タンク11に貯蔵されているペーストを攪拌している。ここでは、ペーストは、接着材料等を含む液体であり、比較的粘度が高くなっている。例えば、ペーストの粘度は、数dPa・sから数十dPa・sである。なお、図において、ペーストの所在を明確にするため、ペーストは、ドット柄で記載されている。
ポンプ12は、ノズル20に接続されており、ノズル20内の圧力を調整する。ここでは、ポンプ12は、ノズル20がタンク11内のペーストに浸漬した状態で、ノズル20の内部を減圧することにより、タンク11からペーストを吸引する。これにより、ノズル20内には、ペーストが充填される。ここでは、例えば、ノズル20に充填されるペーストの質量は、数ミリグラムから数十ミリグラムであり、比較的微量になっている。また、ポンプ12は、ノズル20の内部を加圧することにより、ノズル20に充填されるペーストをノズル20から吐出させる。ノズル20から吐出されたペーストは、ワーク10に塗布される。なお、図において、ポンプ12は、Pと記載されている。
ワーク台13は、ワーク台13に置かれているワーク10を支持する。
ノズル20は、塗布設備100に複数備えられている。また、ノズル20は、円筒状に形成されている。例えば、ノズル20の外径は、1mm程度であり、ノズル20の内径は、0.6mm程度である。さらに、ノズル20は、例えば、金属で形成されており、ノズル20の硬度は、比較的高くなっている。また、図2に示すように、ノズル20は、ペーストに浸漬した状態で充填したペーストをワーク10に塗布したとき、ペースト付着物21とペースト非付着部22とをノズル外側面23に有する。
ペースト付着物21は、ノズル20がタンク11内のペーストに浸漬したことにより、ノズル外側面23にペーストが付着した部分である。このノズル外側面23に付着したペーストは、ノズル20が充填したペーストを塗布したときに、ワーク10に対向するノズル20の開口端24側のノズル外側面23に残ったものである。なお、図2において、ペースト付着物21の所在を明確にするため、ペースト付着物21は、誇張されて記載されている。
ペースト非付着部22は、ノズル20がタンク11内のペーストに浸漬したときに、タンク11内のペーストに接触しなかったノズル外側面23である。
図1および図3に示すように、液体拭き取り装置1は、ノズル駆動部30、第1スクレーパ41、第1スクレーパ冶具51および第1台座61を備えている。また、液体拭き取り装置1は、第2スクレーパ42、第2スクレーパ冶具52、第2台座62、第1スクレーパ駆動部71および第2スクレーパ駆動部72を備えている。ここでは、第1スクレーパ41、第1スクレーパ冶具51、第2スクレーパ42および第2スクレーパ冶具52は、液体拭き取り装置1に、それぞれ複数備えられている。また、第1スクレーパ41、第1スクレーパ冶具51、第2スクレーパ42および第2スクレーパ冶具52の数は、ノズル20の数にそれぞれ対応している。
ノズル駆動部30は、例えば、直動案内機構であり、第1駆動部31および第2駆動部32を有し、ノズル20を移動させる。
第1駆動部31は、図示しない直動用モータ、第1ボールねじおよび第1レールを含む。第1ボールねじおよび第1レールの軸は、ノズル20の軸方向に延びている。また、第1ボールねじおよび第1レールには、ブロックが取り付けられており、このブロックには、ノズル20が取り付けられている。そして、第1駆動部31の直動用モータが回転し、第1ボールねじが回転することによって、ブロックが第1レールに沿って、ノズル20の軸方向に移動する。これにより、ノズル20は、ブロックとともに、ノズル20の軸方向に移動する。
第2駆動部32は、図示しない直動用モータ、第2ボールねじおよび第2レールを含む。ここでは、第2ボールねじおよび第2レールの軸は、ノズル20の軸に垂直な方向に延びている。また、第2ボールねじおよび第2レールには、ブロックが取り付けられており、このブロックには、第1駆動部31が取り付けられている。そして、第2駆動部32の直動用モータが回転し、第2ボールねじが回転することによって、ブロックとともに第1駆動部31が第2レールに沿って、ノズル20がノズル20の軸に垂直な方向に向かう方向に移動する。これにより、ノズル20は、第1駆動部31とともに、ノズル20の軸に垂直な方向に移動する。
また、ノズル駆動部30は、上記の直動案内機構のモータとは別に、ノズル20の軸Oを中心にノズル20を回転させるための図示しない回転用モータを有している。これにより、ノズル駆動部30は、ノズル20の軸Oを中心にノズル20を回転させる。なお、ここでは、ノズル20の軸方向は、天地方向に一致する。
第1スクレーパ41は、非多孔質になっており、緻密な樹脂で形成されている。例えば、第1スクレーパ41は、ポリアミドで形成されている。また、ここでは、緻密な樹脂とは、気孔率が数%以下の樹脂であり、第1スクレーパ41は、緻密体になっている。さらに、この樹脂の気孔率は、例えば、アルキメデス法、重量気孔率法、水銀気孔率法等によって、測定される。
また、第1スクレーパ41は、四角柱状に形成されており、ノズル20との接触面である第1傾斜面411を有する。この第1傾斜面411は、図3に示すように、第1スクレーパ41の移動方向に対して傾斜している。そして、後述するように、第1スクレーパ41は、ペースト付着物21を擦り取る。また、第1スクレーパ41がペースト付着物21を擦り取るとき、第1スクレーパ41によるノズル20の変形を抑制するため、第1スクレーパ41の硬度は、ノズル20の硬度よりも低くなっている。
第1スクレーパ冶具51は、第1スクレーパ41を固定する。例えば、第1スクレーパ冶具51は、第1スクレーパ41の形状に対応する第1冶具凹部511を有する。第1冶具凹部511に第1スクレーパ41が取り付けられており、第1スクレーパ冶具51と第1スクレーパ41とが図示しないねじによって固定されている。
第1台座61は、複数の第1スクレーパ冶具51が第1台座61に取り付けられるように、複数の第1スクレーパ冶具51が並列する方向に延びている。また、第1台座61において各第1スクレーパ冶具51の配置を決めるために、第1台座61は、第1スクレーパ冶具51の形状および数に対応する第1台座凹部611を有する。それぞれの第1台座凹部611に1つの第1スクレーパ冶具51が取り付けられており、それぞれの第1スクレーパ冶具51に形成される穴に第1ねじ612が挿入されている。この第1ねじ612によって、第1台座61と第1スクレーパ冶具51とが固定されている。
第2スクレーパ42は、第1スクレーパ41と同様の樹脂で形成されている。また、第2スクレーパ42は、四角柱状に形成されており、ノズル20との接触面である第2傾斜面421を有する。この第2傾斜面421は、第2スクレーパ42の移動方向に対して傾斜している。そして、第2スクレーパ42は、第1スクレーパ41と同様に、ペースト付着物21を擦り取る。また、第2スクレーパ42がペースト付着物21を擦り取るとき、第2スクレーパ42によるノズル20の変形を抑制するため、第2スクレーパ42の硬度は、ノズル20の硬度よりも低くなっている。
第2スクレーパ冶具52は、第1スクレーパ41と同様に、第2スクレーパ42を固定する。例えば、第2スクレーパ冶具52は、第2スクレーパ42の形状に対応する第2冶具凹部521を有する。第2冶具凹部521に第2スクレーパ42が取り付けられており、第2スクレーパ冶具52と第2スクレーパ42とが図示しないねじによって固定されている。
第2台座62は、複数の第2スクレーパ冶具52が第2台座62に取り付けられるように、複数の第2スクレーパ冶具52が並列する方向に延びている。また、第2台座62において各第2スクレーパ冶具52の配置を決めるために、第2台座62は、第2スクレーパ冶具52の形状および数に対応する第2台座凹部621を有する。それぞれの第2台座凹部621に1つの第2スクレーパ冶具52が取り付けられており、それぞれの第2スクレーパ冶具52に形成される穴に第2ねじ622が挿入されている。この第2ねじ622によって、第2台座62と第2スクレーパ冶具52とが固定されている。
また、第1台座61は、第2台座62と対向するように配置されている。ここで、第1台座61と第2台座62とが互いに対向する面の間で、複数の第1スクレーパ冶具51が並列する方向に延びる中心線を台座中心線Obとする。また、台座中心線Obは、複数の第2スクレーパ冶具52が並列する方向に延びている。そして、複数の各第1台座凹部611は、台座中心線Ob上の点を中心として、それぞれの対応する第2台座凹部621と点対称になっている。これにより、各第1台座凹部611に取り付けられる各第1スクレーパ冶具51と、各第2台座凹部621に取り付けられる各第2スクレーパ冶具52とは、台座中心線Ob上の点を中心として、点対称になっている。したがって、各第1スクレーパ冶具51に取り付けられている各第1スクレーパ41と、各第2スクレーパ冶具52に取り付けられている各第2スクレーパ42とは、台座中心線Ob上の点を中心として、点対称になっている。
第1スクレーパ駆動部71は、第1台座61に接続されており、第1台座61が第2台座62に向かう方向に、第1台座61を移動させる。例えば、第1スクレーパ駆動部71は、エアシリンダであり、図示しないガイドおよびシリンダを有する。この第1スクレーパ駆動部71のガイドおよびシリンダは、第1台座61が第2台座62に向かう方向に延びている。そして、第1スクレーパ駆動部71は、圧縮空気による推力を第1台座61に付与することによって、第1台座61が第2台座62に向かう方向に、第1台座61を移動させる。これにより、第1台座61とともに、第1スクレーパ冶具51と第1スクレーパ41とが、第1台座61が第2台座62に向かう方向に移動する。
第2スクレーパ駆動部72は、第2台座62に接続されており、第2台座62が第1台座61に向かう方向に、第2台座62を移動させる。例えば、第2スクレーパ駆動部72は、第1スクレーパ駆動部71と同様に、エアシリンダであり、図示しないガイドおよびシリンダを有する。第2スクレーパ駆動部72のガイドおよびシリンダは、第2台座62が第1台座61に向かう方向に延びている。そして、第2スクレーパ駆動部72は、圧縮空気による推力を第2台座62に付与することによって、第2台座62が第1台座61に向かう方向に、第2台座62を移動させる。これにより、第2台座62とともに、第2スクレーパ冶具52と第2スクレーパ42とが、第2台座62が第1台座61に向かう方向に移動する。
以上のように、塗布設備100は、構成されている。このように構成される塗布設備100では、後述するように、塗布設備100の設備総合効率が向上する。具体的には、図4のフローチャートおよび図5-図11を参照して、塗布設備100の動作について説明する。
ステップS101において、図5に示すように、ノズル駆動部30は、ノズル20がタンク11内のペーストに浸漬するように、ノズル20を移動させる。そして、ノズル20に接続されているポンプ12がタンク11からペーストを吸引することによって、ノズル20にペーストが充填される。また、ノズル駆動部30は、ノズル20がタンク11内のペーストから離れるように、ノズル20を移動させる。
続いて、ステップS102において、図6に示すように、ノズル駆動部30は、ノズル20がワーク10に対向するように、ノズル20を移動させる。そして、ポンプ12がノズル20の内部を加圧することにより、ノズル20に充填されたペーストがワーク10に向かってノズル20から吐出する。ノズル20から吐出されたペーストは、ワーク10に塗布される。このとき、ノズル外側面23に付着したペーストが残るので、ノズル20は、ペースト付着物21およびペースト非付着部22をノズル外側面23に有する。
続いて、ステップS103において、ノズル外側面23に形成されたペースト付着物21を拭き取るため、図7に示すように、ノズル駆動部30は、ノズル20の軸Oが台座中心線Ob上に位置するように、ノズル20を移動させる。
また、図8に示すように、ノズル駆動部30は、ペースト非付着部22が第1スクレーパ41の第1傾斜面411および第2スクレーパ42の第2傾斜面421に対向するように、ノズル20を移動させる。
さらに、図9および図10に示すように、第1スクレーパ駆動部71は、第1台座61が第2台座62に向かう方向に、第1台座61を移動させる。これにより、第1台座61に取り付けられている第1スクレーパ冶具51とともに、第1スクレーパ41は、第1スクレーパ41がペースト非付着部22に向かう方向に移動する。このとき、ペースト非付着部22と、第1傾斜面411とが線接触する。なお、このとき、第1傾斜面411は、第1スクレーパ41がペースト非付着部22に向かう方向に対して傾斜している。
また、第2スクレーパ駆動部72は、第2台座62が第1台座61に向かう方向に、第2台座62を移動させる。これにより、第2台座62に取り付けられている第2スクレーパ冶具52とともに、第2スクレーパ42は、第2スクレーパ42がペースト非付着部22に向かう方向に移動する。このとき、ペースト非付着部22は、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42に挟まれる。また、このとき、ペースト非付着部22と、第2傾斜面421とが線接触する。なお、このとき、第2傾斜面421は、第2スクレーパ42がペースト非付着部22に向かう方向に対して傾斜している
そして、ノズル駆動部30は、ノズル20の軸Oを中心にノズル20を回転させつつ、ペースト付着物21からペースト非付着部22に向かう方向、ここでは、ノズル20を引き上げる方向に、ノズル20を移動させる。このとき、第1傾斜面411がノズル外側面23に線接触しつつ、第1スクレーパ41は、ペースト付着物21を擦り取る。また、第2傾斜面421がノズル外側面23に線接触しつつ、第2スクレーパ42は、ペースト付着物21を擦り取る。これにより、図11に示すように、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42によってペースト付着物21が拭き取られて、ノズル20が清掃される。そして、次のワーク10にペーストを塗布するため、塗布設備100の処理は、ステップS101に戻る。
このようにして、塗布設備100により、ペーストがワーク10に塗布されて、液体拭き取り装置1によって、ノズル外側面23に形成されるペースト付着物21が拭き取られる。
次に、本実施形態の液体拭き取り装置1によって、塗布設備100の設備総合効率を向上させることについて説明する。
本実施形態の液体拭き取り装置1では、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、緻密に形成されており、ペースト付着物21を擦り取る。第1スクレーパ41および第2スクレーパ42が緻密体であるため、多孔体のような孔にペーストが堆積することがない。これにより、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42に擦り取られたペーストを、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42から除去することが容易になる。
また、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、樹脂で形成されている。樹脂は、表面自由エネルギーが比較的低い。このため、図11に示すような第1スクレーパ41に拭き取られて付着したペーストと第1スクレーパ41との付着力が小さくなる。また、第2スクレーパ42に拭き取られて付着したペーストと第2スクレーパ42との付着力が小さくなる。したがって、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42に擦り取られたペーストを、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42から除去することがより容易になる。なお、ここでは、表面自由エネルギーとは、固体における液体での表面張力に相当し、固体の表面自体が持つ分子のエネルギーである。
これにより、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42を清掃することによって、交換頻度が少なく使用することができる。このため、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42を交換する必要がなくなるため、設備を停止させる時間を削減できる。したがって、塗布設備100の稼働率が向上し、設備総合効率が向上する。
また、液体拭き取り装置1では、以下[1]-[2]に説明するような効果も奏する。
[1]第1スクレーパ41は、第1傾斜面411を有する。第1傾斜面411は、第1スクレーパ41がペースト非付着部22に向かう方向に対して傾斜している。これにより、第1スクレーパ41がペースト非付着部22に向かう方向に対して垂直な面がペースト非付着部22に接触する場合と比較して、第1スクレーパ41がノズル20に接触可能な範囲を大きくしつつ、複数の第1スクレーパ41が並列する方向の第1スクレーパ41の長さを小さくできる。また、第2スクレーパ42は、第2傾斜面421を有する。第2傾斜面421は、第2スクレーパ42がペースト非付着部22に向かう方向に対して傾斜している。これにより、第1スクレーパ41と同様に、第2スクレーパ42がノズル20に接触可能な範囲を大きくしつつ、複数の第2スクレーパ42が並列する方向の第2スクレーパ42の長さを小さくできる。これらにより、液体拭き取り装置1の処理能力を向上させるため、複数の第1スクレーパ41および第2スクレーパ42を液体拭き取り装置1が備える場合に、液体拭き取り装置1を小型化することができる。
[2]ノズル駆動部30が、ノズル20の軸Oを中心に円筒状のノズル20を回転させつつ、ペースト付着物21からペースト非付着部22に向かってノズル20を移動させる。このとき、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、ペースト付着物21を擦り取る。ノズル駆動部30により、ノズル20が軸Oを中心に回転するため、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42がペースト付着物21の全体を擦りやすくなる。これにより、液体拭き取り装置1によるペーストの拭き取り速度を向上させることができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に対して、適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(1)上記実施形態では、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、ポリアミド樹脂で形成されている。これに対して、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、ポリアミド樹脂で形成されることに限定されない。例えば、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、ポリアセタール、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、フッ素樹脂等によって、形成されてもよい。また、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、これらの表面に樹脂コーティングされることによって、形成されてもよい。
(2)上記実施形態では、液体拭き取り装置1は、第1台座61および第2台座62を備えている。これに対して、液体拭き取り装置1は、第2台座62を備えず、第1台座61のみを備えてもよい。この場合、1つのノズル20のペースト付着物21が、1つの第1スクレーパ41のみにより拭き取られる。また、液体拭き取り装置1は、第1台座61を備えず、第2台座62のみを備えてもよい。この場合、1つのノズル20のペースト付着物21が、1つの第2スクレーパ42のみにより拭き取られる。
(3)上記実施形態では、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、四角柱状に形成されている。これに対して、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42は、四角柱状に形成されることに限定されず、多角柱状に形成されてもよい。この場合、第1冶具凹部511の形状は、第1スクレーパ41の形状に対応する。
(4)上記実施形態では、ノズル20は、円筒状に形成されている。これに対して、ノズル20は、円筒状に限定されず、例えば、多角筒状で形成されてもよい。この場合、ノズル20が回転しても、第1スクレーパ41および第2スクレーパ42がノズル外側面23の全面に接触しにくくなるので、液体拭き取り装置1は、上記[2]の効果を奏しない。
10 ワーク
20 ノズル
21 ペースト付着物
22 ペースト非付着部
23 ノズル外側面
30 ノズル駆動部
41 第1スクレーパ
42 第2スクレーパ

Claims (2)

  1. ペーストに浸漬した状態で充填したペーストをワーク(10)に塗布したときに形成されるペースト付着物(21)とペースト非付着部(22)とを外側面(23)に有するノズル(20)移動および回転をさせるノズル駆動部(30)と、
    緻密な樹脂で形成されており、前記ノズル駆動部により前記ペースト付着物から前記ペースト非付着部に向かう方向に前記ノズルが移動するとき、前記ペースト付着物を擦り取るスクレーパ(41、42)と、
    前記スクレーパが前記ペースト非付着部に接触する方向に、前記スクレーパを移動させるスクレーパ駆動部(71、72)と、
    を備え
    前記スクレーパは、前記ペースト非付着部に接触する平面である接触面(411、421)を有し、
    前記ノズルは、円筒状に形成されており、
    前記接触面は、前記スクレーパ駆動部により前記スクレーパが移動することで前記ペースト非付着部に接触した後、前記ノズル駆動部により前記ノズルの軸(O)を中心に前記ノズルが回転しながら前記ペースト付着物から前記ペースト非付着部に向かう方向に移動することによって、前記ペースト付着物を擦り取る液体拭き取り装置。
  2. 前記接触面は、前記スクレーパから前記ペースト非付着部に向かう方向に対して傾斜している請求項1に記載の液体拭き取り装置。
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