JP7150481B2 - 禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法及び処理システム - Google Patents
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Description
製紙工場では、難処理性古紙は製紙過程での種々の品質低下要因となるので、その受け入れをすることができないでいた。
製紙工場では、古紙ベールを開梱し(結束用番線をも切断する)、そのままパルパーに投入し新聞古紙パルプ、段ボール古紙パルプを製造していた。
もちろん、混在古紙を受け入れて焼却処分する方法も考えられるが、焼却によるエネルギー回収量は高くなく、古紙を有用資源として考えた場合には、焼却は避けるべきである。
しかし、この種の選別は異物除去には有効であるが、紙と一体している難処理性古紙の分離除去には有効ではない。
特許文献1のものは、コンベア上の搬送過程で、古紙として有用な牛乳パックなどの紙パックを、PETボトル、PEボトル、PVCボトル、コピー用紙などから、近赤外線を使用し、吸光度に基づき選別するものである。
これは、被選別対象が分離された物品であり、例えば綴じられている雑誌などの種々の形態が混在する古紙ベールの処理には適さない。
特許文献2のものは、被選別対象となる印刷物がどのような形態であるかの開示はないとともに、実験室レベルでの分別を対象にしたものと思われる。
他の課題は、白色古紙と有色古紙、あるいはそれ以外の処理品として的確に選別できる禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法及び処理システムを提供することにある。
禁忌品との混在物からなる古紙梱包品を開梱する開梱工程と;
前記開梱工程により開梱された前記混在物を解砕する解砕工程と;
前記解砕工程により解砕された解砕物を、大きさ基準で分離する分離工程と;
前記分離工程で分離された大きい解砕物について選別する選別工程と;
この選別工程は、
(1)解砕物を下流側に移動させる過程で分散させる分散化工程と、
(2)分散化工程により分散された分散物を搬送コンベア上に乗せて搬送する搬送物群について、測色カメラを使用して測色する測色工程と、ハイパースペクトルカメラにより材料を測定する材料測定工程とを有し、
(3)前記搬送物群について、前記測色工程による測色値の白色度が高いか否かを判断する第1の弁別工程と、
(4)前記搬送物群について、前記材料測定工程により測光した吸光度スペクトルに基づきセルロース成分が支配的であるか否かを判断する第2の弁別工程と、を有し、
少なくとも前記第1の弁別工程及び前記第2の弁別工程による弁別基準に基づき仕分けを行う仕分け工程と;
を順に有し、
前記仕分け工程においては、(5)前記測色値の白色度が高く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、白色古紙である、(6)前記測色値の白色度が低く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、有色古紙である、として仕分けを行う、
ことを特徴とする禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法が提供される。
ほぼ同じサイズに解砕することは困難であり、大きい解砕物のほか小さい解砕物も生じる。したがって、選別工程での選別能力との相関で、大きい解砕物について、選別工程で選別するものである。
かかる弁別により、測色値の白色度が高く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、白色古紙である、他方で、測色値の白色度が低く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、有色古紙であるとして仕分けを行うことができる。
ハイパースペクトルカメラは、一般的なCCDカメラと違い、可視光から短波赤外領域(SWIR)までの広い波長領域を細かい波長域で区分けし、それぞれの波長域での光強度(波長スペクトル)を取得することができる。例えば、近赤外線(750~1700nm近傍)領域も撮影可能である。
一般のCCDカメラは、可視光領域をカラーフィルター等で、赤・緑・青に分光し、それぞれを取得することで、画像を得ている。これに対しハイパースペクトルカメラは、回折格子等で分光し、非常に狭い波長域の光強度を個々に取得することで、肉眼では識別困難な細かな色の情報を判別することができる。
一般に、物質を構成している分子は、並進/回転/振動等様々な運動をしている。運動している分子に光をあてると、運動状態に合わせて特定の波長の光のみが吸収される。吸収される赤外線領域の波長は、分子を構成する原子間距離と振動方向によって決まった値になり、分子の種類を的確に表す特徴的な波長分布になる。吸収された波長分布(吸収スペクトル)を調べることによって、測定対象物がどのような分子を含んでいるかを知ることが可能である。かかる原理によって、材料(材質)を測定ことができる。
しかも、後述の吸収スペクトル分布例をもって説明するように、セルロースとプラスチック類とは吸収スペクトル波長分布が明確に異なるので、禁忌品と例えば新聞古紙パルプ用の古紙とに弁別が容易である。
そこで、測色カメラを使用して測色手段により測色する。測色カメラとしては、一般のCCDカメラを使用できる。
可視光領域をカラーフィルター等で、赤・緑・青に分光し、それぞれを取得することで、画像を得る。
この場合、測色手段による測色値について白色度が高いか否かを基準として判断する。
そして、白色度が高くない場合には、有色古紙であり、新聞古紙パルプ用としては使用できないもとして分別できる。
また、白色度の弁別基準、並びにセルロース成分が支配的であるか否かの基準は、製紙工場の古紙パルプ製造設備での分離能力、及び古紙パルプを利用して得られる紙の品質として許容できるか否かの基準などに依拠するものであるから、これらの分離能力及び許容基準に応じて、適宜選定でき限定されるものではない。例えば、白色度の弁別基準を高めて、上質古紙パルプを製造し、再生PPC用紙等の新聞用紙以外の用途にも使用できる。
公益社団法人古紙再生促進センターでは、「禁忌品」とは、「製紙原料にならない異物」と定義している。
その紙類例として、粘着物の付いた封筒、裏カーボン紙、ノーカーボン紙(宅配便の複写伝票など)、防水加工された紙(紙コップ、紙皿、紙製のカップ麺容器、紙製のヨーグルト容器、油紙、ロウ紙など)、圧着はがき(親展はがき)、感熱紙(ファックス用紙、レシートなど)、印画紙の写真、インクジェット写真プリント用紙、感光紙(青焼きコピー紙)、プラスチックフィルムやアルミ箔などを貼り合わせた複合素材の紙、金・銀などの金属が箔押しされた紙、においの付いた紙(石鹸の個別包装紙、紙製の洗剤容器、線香の紙箱など)、捺染紙(昇華転写紙、おもに絵柄などを布地に加熱してプリントする際に使われる紙、感熱性発泡紙(おもに点字関係で使用されているもので、熱を加えたところが盛り上がる紙)がある。
また、「紙類以外」のものとして、粘着テープ類、ワッペン類、ファイルの金具、金属クリップ類、フィルム類、セロハン、発泡スチロールがある。
この禁忌品の例示のように、「紙類以外」のものは禁忌品であり、古紙に分類できないので古紙処理系から除外する必要がある。
他方で、「紙類」の中でも例えばプラスチックフィルムやアルミ箔などの貼り合わせ程度が高いものなども、古紙処理系から除外することができる。
搬送コンベア上に乗せて搬送物群を搬送するのが、分散状態を維持する点で望ましい。また、測色カメラ及びハイパースペクトルカメラによる画像取得が容易である。
搬送物群が搬送コンベア上から排出される時点で、排出搬送物をエアで吹き付けて飛ばす分別ノズルを設け、飛ばす位置の相違に基づき仕分けを行うことができる。
搬送物は軽量であるから、エアで吹き付けて飛ばす分別ノズルを設け、飛ばす位置の相違に基づき仕分けを行うことが適している。
そして、この波長範囲1440~1490nmは他のプラスチックの波形変化位置と明確に相違するために、紙と他の材料(材質)との弁別が容易である。
HSVとは、色を「色相(Hue)」「彩度(Saturation)」「明度(Value・Brightness)」の3要素で表現する方式である。また、HSVは「HSB色空間」とも呼ばれている。
色の表現方法に、色相(Hue)・彩度(Saturation)・輝度(Lightness)の3要素で色を表現した「HSL色空間」がある。両者は、彩度を低下させた時にHSVは赤緑青のうち最も強い色に収束していくのに対して、HSLは最も強い色と最も弱い色の中間に収束していくという明確な違いがある。
HSV色空間では、色を「鮮やかさ」「明るさ」といった直感的にわかりやすい方法で表現しているため、「この色を明るくしたい・暗くしたい」「色を薄くしたい・濃くしたい」といった感覚的な表現が可能であり、現実に、例えば新聞用紙又は有色用紙(段ボール用紙)として再生する場合の基準にマッチするものとなる。
禁忌品との混在物からなる古紙梱包品を開梱する開梱手段と;
前記開梱手段により開梱された前記混在物を解砕する解砕手段と;
前記解砕手段により解砕された解砕物を、大きさ基準で分離する分離手段と;
前記分離手段で分離された大きい解砕物について選別する選別手段と;
この選別手段は、
(1)解砕物を下流側に移動させる過程で分散させる分散化手段と、
(2)分散化手段により分散された分散物を搬送コンベア上に乗せて搬送する搬送物群について、測色カメラを使用して測色する測色手段と、ハイパースペクトルカメラにより材料を測定する材料測定手段とを有し、
(3)前記搬送物群における個々の搬送物について、前記測色手段による測色値の白色度が高いか否かを判断する第1の弁別手段と、
(4)前記個々の搬送物について、前記材料測定手段により測光した吸光度スペクトルに基づきセルロース成分が支配的であるか否かを判断する第2の弁別手段と、を有し、
少なくとも前記第1の弁別手段及び前記第2の弁別手段による弁別基準に基づき仕分けを行う仕分け手段と;
を有し、
前記仕分け手段においては、(5)測色値の白色度が高く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、白色古紙である、(6)測色値の白色度が低く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、有色古紙である、として仕分けを行うものである、
ことを特徴とする禁忌品を含む古紙梱包品の処理設備を提供できる。
禁忌品との混在物からなる古紙梱包品、一般的にはいわゆる古紙ベールと称せられる圧縮梱包品1は、例えばフォークリスト2によって、投入コンベア3に搬送され、投入コンベア3からホッパー4を介して搬送コンベア5により、解砕装置10に投入される。
圧縮梱包品1は、例えば番線で結束されているので、解砕装置10に至る前の適宜の時点、あるいは解砕装置10内で番線6などの結束具を除去できる。
この場合、例えば最大幅500mm、最大面積として25~10000cm2程度に解砕するのが望ましい。
また、後述するように、解砕装置10においては、解砕刃の支持軸10A間が分離している、解砕刃10B相互が支持軸10A方向に離間していることなどにより、小さいサイズの異物(金属類など)は、紙類と容易に分離し、例えば搬送コンベア11の下端部で分離することが可能である。
搬送ディスク20Bは、外形が例えばほぼ角型形状、例えば(各辺に膨らみのある)三角形状を有し、これにより搬送材料を乗せながら、回転軸20Aの回転力により上に向けて跳ね上げ、バウンドさせながら下流側に順次移動させるようにしたものである。
オーバーサイズ品POの分画は、適宜選定することができるが、例えば25cm2を分画基準とすることができる。
投入フィーダー30の一例は、下流側が下り傾斜の振動フィーダーである。この投入フィーダー30では下流側に落下する過程で、幅方向に分散されるとともに、オーバーサイズ品POの重なりを解除して分散化(個別化)が図られる。
弁別(分別)装置40は、搬送コンベア41と、測色カメラ42を使用して測色する測色手段と、ハイパースペクトルカメラ43により材料を測定する材料測定手段とを有する。
また、個々の搬送物について、測色手段による測色値の白色度が高いか否かを判断する第1の弁別手段44と、個々の搬送物について、材料測定手段により測光した吸光度スペクトルに基づきセルロース成分が支配的であるか否かを判断する第2の弁別手段45とを有する。
ハイパースペクトルカメラ43は、可視光から短波赤外領域(SWIR)までの広い波長領域を細かい波長域で区分けし、それぞれの波長域での光強度(波長スペクトル)を取得することができる。例えば、近赤外線(750~1700nm近傍)領域も撮影可能である。符号46は可視光から近赤外領域までの波長をもつ光源である。
物質を構成している分子は、様々な運動をしており、運動している分子に光をあてると、運動状態に合わせて特定の波長の光のみが吸収される。吸収される赤外線領域の波長は、分子を構成する原子間距離と振動方向によって決まった値になり、分子の種類を的確に表す特徴的な波長分布になる。反射・吸収された波長分布(吸収スペクトル)を調べることによって、測定対象物がどのような分子を含んでいるかを知ることが可能である。かかる原理によって、材料(材質)を測定ことができる。
ちなみに、セルロース成分が支配的である、すなわち新聞古紙パルプ用の古紙である蓋然性が高い場合、近赤外線の反射波の強度波形が1440~1490nmの範囲に深い谷を有する波形として明確に現れる。
これに対し、他のプラスチックでは、波形谷が1670nm近辺、1730nm近辺に現れ、しかも、谷部の波形も材質特有なものを示す。したがって、プラスチック間でも材料(材質)の弁別が可能である。
この場合、測色手段による測色値について白色度が高いか否かを基準として判断する。
そして、白色度が高い場合には白色古紙であると判断し、新聞古紙パルプ用として弁別し、白色度が高くない場合には、有色古紙であり、新聞古紙パルプ用としては使用できないもとして分別できる。
なお、本発明は、他のRGB色空間などの使用を排除するものではない。
さらに具体的には、搬送物全体のピクセルのうち、白のピクセル数の方が多い、例えば50%超である場合には、対象物が白いと判定し、それ以外の場合を有色と判定することができる。この例では50%を分岐基準としたが、他の割合での基準設定も可能である。
仕分けには人手により行うこともできるが、自動化手段を使用するのが望ましい。
実施の形態では、エアコンプレッサー(図示せず)からのエアによる吹き飛ばし仕分けを行うようにしてある。
また、回収の方向を図示例のように搬送方向に区分するほか、搬送コンベア41の下流部で幅方向外側に向けてエアによる吹き飛ばしを行い仕分け及び回収を行うこともできる。また、エアによる吹き飛ばしを搬送コンベア41上で行うようにしてもよい。
雑誌古紙パルプ(MDIP)は、新聞古紙パルプ(NDIP)と同じパルプ製造設備(フロー)で製造できる。各種古紙パルプを製造する場合、既存の又は公知のパルプ製造設備で製造できるが、以下の実施の形態で製造するのが最適である。
この実施の形態を要すれば次のとおりである。
(1)回収された白色古紙の乾式の解砕工程
(2)連続高濃度パルパーによる離解工程
(3)リフラー型スクリーンによるスラッシング工程を含む第1粗選工程
(4)前段クリーナー、ホールスクリーン、スリットスクリーン、後段クリーナーの順の第2粗選工程
(5)脱水工程
(6)第1粗選工程でのホールスクリーンリジェクトは、ローターと丸穴円筒バスケットからなる離解分散と、スリットスクリーン及び又はドラムスクリーンの精選リジェクト回収工程
を有するものである。
例えば35mm幅に裁断された解砕物は、連続高濃度パルパー62により蒸気を得ながら離解される。
重量異物は、分離機78により分離される一方で、タンク63に一旦貯蔵される。続いて、第1粗選工程を実施ためのフラッシュソーター(リフラー型スクリーン)からなる分別機64により異物分離を行い、タンク65に貯蔵される。
その後、タンク67に送り、ドラムスクリーン66によりゴミとして小さくさせないで繊維分のみを回収し、タンク67に送る。
続いて、前段クリーナー68により重量異物を除去し、ホールスクリーン69に送り、ラミネートなどの大きなゴミ、金銀ラミネートを分離し、タンク72に貯蔵する。
その後、スリットスクリーン73により細かな異物除去を行ない、タンク74に貯蔵する。
続いて、後段クリーナー75により、細かな異物除去を行い、フィルター76、例えばドラム式パルプレスフィルターにより脱水を図り、古紙パルプとしてタンク77に仮貯蔵する。
他方で、第1粗選工程でのホールスクリーン69のリジェクト分は、ローターと丸穴円筒バスケットからなる、離解と分別の両方の機能を有する離解分散機(コンビソーター)71に供給し、金属ラミネート中の繊維分を回収する。
また、スリットスクリーン73のリジェクト分はドラムスクリーン66に供給することで回収し、離解分散機(コンビソーター)71のリジェクト分についても、タンク79に回収し、タンク67に送ることで利用する。
又、回収された白色古紙により新聞古紙パルプ(NDIP)を製造する製造方法としては、前記段ボール古紙パルプの製造例に加え、浮遊選別工程(フローテーター)等の脱墨処理工程を組み合わせて新聞古紙パルプを製造することができる。
白色古紙7は、パルパー80により離解され、ターボセパレーター81、高濃度クリーナー82及び粗選スクリーン83により粗選される、続いて、プレフローテーター84により脱墨された後、クリーナー85、スクリーン86により精選され、脱水機87により脱水される。その後、ホットディスパーザー88により異物除去を行い、過酸化水素タワー89にて漂白処理され、ポストフローテーター90により脱墨された後、脱水機91により脱水され、高濃度ポンプ92により高濃度タワー93から抄紙機(図示せず)へ送給される。
7 白色古紙
8 有色古紙
10 解砕装置
20 分離装置
30 投入フィーダー
40 弁別(分別)装置
50 仕分け装置
Claims (8)
- 禁忌品との混在物からなる古紙梱包品を開梱する開梱工程と;
前記開梱工程により開梱された前記混在物を解砕する解砕工程と;
前記解砕工程により解砕された解砕物を、大きさ基準で分離する分離工程と;
前記分離工程で分離された大きい解砕物について選別する選別工程と;
この選別工程は、
(1)解砕物を下流側に移動させる過程で分散させる分散化工程と、
(2)分散化工程により分散された分散物を搬送コンベア上に乗せて搬送する搬送物群について、測色カメラを使用して測色する測色工程と、ハイパースペクトルカメラにより材料を測定する材料測定工程とを有し、
(3)前記搬送物群について、前記測色工程による測色値の白色度が高いか否かを判断する第1の弁別工程と、
(4)前記搬送物群について、前記材料測定工程により測光した吸光度スペクトルに基づきセルロース成分が支配的であるか否かを判断する第2の弁別工程と、を有し、
少なくとも前記第1の弁別工程及び前記第2の弁別工程による弁別基準に基づき仕分けを行う仕分け工程と;
を順に有し、
前記仕分け工程においては、(5)前記測色値の白色度が高く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、白色古紙である、(6)前記測色値の白色度が低く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、有色古紙である、として仕分けを行う、
ことを特徴とする禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法。 - 前記仕分け工程において、さらに、(7)セルロース成分が支配的でない場合には、古紙処理品以外のものとして処理する請求項1記載の禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法。
- 前記搬送コンベア上に対向して、前記測色カメラ及びハイパースペクトルカメラが設置されている請求項1記載の禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法。
- 前記搬送物群が搬送コンベア上から排出される位置に搬送物をエアで吹き付けて飛ばす分別ノズルを設けられており、飛ばす位置の相違に基づき仕分けを行う請求項3記載の禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法。
- 近赤外線の反射波の強度波形が1440~1490nmの範囲に深い谷を有する波形の場合を、セルロース成分が支配的であると弁別する請求項1記載の禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法。
- 前記第1の弁別工程における測色値の白色度が高いか否かを判断するに際し、HSV色空間で判断する請求項1記載の禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法。
- 前記白色古紙は、新聞古紙パルプ用材料とし、前記有色古紙は段ボール古紙パルプ用材料とする請求項1記載の禁忌品を含む古紙梱包品の処理方法。
- 禁忌品との混在物からなる古紙梱包品を開梱する開梱手段と;
前記開梱手段により開梱された前記混在物を解砕する解砕手段と;
前記解砕手段により解砕された解砕物を、大きさ基準で分離する分離手段と;
前記分離手段で分離された大きい解砕物について選別する選別手段と;
この選別手段は、
(1)解砕物を下流側に移動させる過程で分散させる分散化手段と、
(2)分散化手段により分散された分散物を搬送コンベア上に乗せて搬送する搬送物群について、測色カメラを使用して測色する測色手段と、ハイパースペクトルカメラにより材料を測定する材料測定手段とを有し、
(3)前記搬送物群における個々の搬送物について、前記測色手段による測色値の白色度が高いか否かを判断する第1の弁別手段と、
(4)前記個々の搬送物について、前記材料測定手段により測光した吸光度スペクトルに基づきセルロース成分が支配的であるか否かを判断する第2の弁別手段と、を有し、
少なくとも前記第1の弁別手段及び前記第2の弁別手段による弁別基準に基づき仕分けを行う仕分け手段と;
を有し、
前記仕分け手段においては、(5)測色値の白色度が高く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、白色古紙である、(6)測色値の白色度が低く、かつ、セルロース成分が支配的である場合には、有色古紙である、として仕分けを行うものである、
ことを特徴とする禁忌品を含む古紙梱包品の処理設備。
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