JP7150278B2 - アレイ型近接覚センサ - Google Patents
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Description
広範囲な計測範囲をもつ近接覚センサとして特許文献1が提案されている。特許文献1では複数の光センサを列状に並べた構成としている。
第1章では、第1実施形態に係るアレイ型近接覚センサ100の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係るアレイ型近接覚センサ100の概要を示す部分斜視図である。図1に示すとおり、本アレイ型近接覚センサ100は、基板部3の上に、発光素子11、12、13、14、15、16と、受光素子21、22を備える。ここでは個々の動作を区別しない発光素子は1X、受光素子は2Yと呼ぶこととする。第1実施形態では、全ての発光素子1Xと受光素子2Yが平面上である基板部3表面上の、図1中y軸方向に直線状である線状領域に配置されている。ここで、基板部3表面は曲面であっても良く、また発光素子1Xと受光素子2Yの配置は曲線状であっても構わない。図1中、アレイ型近接覚センサ100は右側に延伸しているものとしているが、全体の長さは制限されない。発光素子1Xは図中z軸方向に拡がりを持って発光し、受光素子2YはZ軸方向から来た光(外部光)で光電流を発生可能に構成される。
発光素子1Xは、拡がりをもつ光を照射する素子で、その周波数帯は特に限定されるものではないが、例えば赤外光や可視光が採用されうる。後述する様に本実施形態における発光素子1Xは、第1変調信号および第2変調信号で変調処理を行うため、応答速度が早い素子が望まれる。具体的には例えば発光ダイオード(LED)が好ましい。発光ダイオードはアノード側に電源のプラス側を接続することによって、電流が流れて特定周波数の光を照射するもので、流れる電流の強さ(ON/OFF制御含む)で発光強度を変調させることが可能である。個々の発光素子1Xに関する変調については後述する。
受光素子2Yは、受光した光を検知する素子で、これを契機として光電流I_Lを発生する。例えば、光電管、光電子増倍管、半導体の内部光電効果を利用したフォトトランジスタ、フォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、光導電セル、イメージセンサ等が挙げられる。好ましくは、センサ出力応答を高速化するために鋭い指向性を有するフォトダイオードが採用されうる。
基板部3は、アレイ型近接覚センサ100の筐体としての機能、及び発光素子1Xおよび受光素子2Yと電子回路との接続機能を有する。図1では発光素子1Xと受光素子2Yを配置する基板部3表面の線状領域のみを示しているが、基板部3全体の形状は任意である。また、基板部3を可撓性があるシート状とし、ロボット本体などの表面(曲面含む)にアレイ型近接覚センサ100を貼り付ける構造とすることも可能である。
<同期検波回路5>
同期検波回路5は、振幅変調やデジタル変調など、搬送波を持つ変調された信号を復調する回路であるが、本実施形態においては、受光素子2Yが外部光(所望の合成反射光と環境光とが混在)を受光して発生した光電流I_Lのうち、所望の合成反射光に係る特定成分(例えば1個の受光素子21においては、受光素子21の両側に位置する4個の発光素子11、12、13、14から照射されかつ対象物OBJにて拡散反射した合成反射光に起因する成分)の位相を検出する。特に、かかる位相が対象物OBJまでの距離の関数として表されることに留意されたい。同期検波回路5の構成の詳細については、第3章においてさらに詳述する。
第2章では、アレイ型近接覚センサ100の計測原理について説明する。アレイ型近接覚センサ100は、対象物OBJにおける物体面SFの光の反射率に依存せずに、対象物OBJまでの距離と、対象物OBJの反射点RPにおける傾き(姿勢)とを計測することができる。ここで、距離を計測する際の動作と傾きを計測する際の動作とが異なるため、それぞれの動作態様を「距離計測モード」及び「傾き計測モード」と定義する。すなわち、アレイ型近接覚センサ100は、距離計測モードと傾き計測モードとを切替可能に構成される。以下、距離計測モードと傾き計測モードとについて、それぞれ詳述する。
図2に1個の受光素子21に関する距離計測モードを説明する図を示す。受光素子21の距離計測には受光素子21の左側に2個配置された発光素子11、12及び右側に配置された2個の発光素子13、14を使用する。ここでは、受光素子21に近い位置に配置された発光素子12、13に第1変調信号SG1が、受光素子21から遠い位置に配置された発光素子11、14に第2変調信号SG2が、供給されている。この第1変調信号SG1と第2変調信号SG2は互いに直交している変調信号である点に留意されたい。ここでは、第1変調信号SG1として(1+sinωt)、第2変調信号SG2として90°の位相差を有する(1+cosωt)を供給した場合について数式を用いて説明する。
ここで、cは放射照度から光電流I_Lへの変換係数であり、I_0とI_90はそれぞれ位相0度の信号(第1変調信号SG1)と90度の信号(第2変調信号SG2)による発光素子11、12、13、14の発光強度である。また、ωは発光素子11、12、13、14の発光周波数(変調周波数)、aは受光素子21と発光素子12、13との配置間隔、bは受光素子21と発光素子11、14の配置間隔、dは受光素子21および発光素子1Xと、対象物OBJにおける物体面SF上の反射点RPとの距離、δは物体面SFの傾き角度、θ_1及びθ_2は反射点RPに対する発光素子11、12、13、14の光の入射角である。光電流I_Lの時間変化はωを含む項が支配的であるから、光電流I_Lの時間変化は[数2]で与えられる。
図4に1個の受光素子21に関する傾き計測モードを説明する図を示す。傾き計測モードでは、発光素子11を第1変調信号SG1(1+sinωt)によって発光させ、発光素子14を第2変調信号SG2(1+cosωt)によって発光させる。換言すると、第1変調信号と第2変調信号は、同一周波数で互いに90°の位相差を有する信号で、受光素子21を挟む位置に配置された2個の発光素子11、14は、一方の発光素子11は第1変調信号SG1で変調され、他方の発光素子14は第2変調信号で変調される。このとき、傾き計測モードでの光電流I_Lは[数4]で与えられる。
第3章では、図5を参照しながら同期検波回路5の構成について詳述する。同期検波回路5は、電流電圧変換アンプ51と、ハイパスフィルタ52と、ロックインアンプ53a、53bと、ローパスフィルタ54a、54bと、マイクロコントローラボード55とから構成される。
アレイ型近接覚センサ100をさらに創意工夫してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、反射率に影響を与える表面の材料や、測定箇所の傾きに影響を与える形状や姿勢が未知である対象物との距離を、広範囲かつ高精度で計測可能なアレイ型近接覚センサを実施することが出来る。
11 :発光素子
12 :発光素子
13 :発光素子
14 :発光素子
15 :発光素子
16 :発光素子
17 :発光素子
18 :発光素子
1A :発光素子
1B :発光素子
1C :発光素子
1D :発光素子
1X :発光素子
1G1 :発光素子群
1G2 :発光素子群
21 :受光素子
22 :受光素子
23 :受光素子
24 :受光素子
2Y :受光素子
3 :基板部
4 :受光素子カバー
PH :ピンホール
5 :同期検波回路
51 :電流電圧変換アンプ
52 :ハイパスフィルタ
53a :ロックインアンプ
53b :ロックインアンプ
54a :ローパスフィルタ
54b :ローパスフィルタ
55 :マイクロコントローラボード
SG1 :第1変調信号
SG2 :第2変調信号
OBJ :対象物
SF :物体面
RP :反射点
d :距離
α :反射率
δ :傾き角度
φ :位相
I_L :光電流
V_L :光電圧
Claims (8)
- アレイ型近接覚センサであって、
基板部と、複数の受光素子と、複数の発光素子と、同期検波回路とを備え、
前記受光素子は、
その間に発光素子を2個以上配置可能な間隔で前記基板部上に列状に配置され、
外部光を受光するとともに光電流を発生可能に構成され、
前記発光素子は、
前記受光素子と列状配置で次に位置する前記受光素子との間に2個ずつ配置され、
互いに直交する第1変調信号及び第2変調信号を用いて発光可能に構成され、
前記同期検波回路は、
1個の前記受光素子が出力する前記光電流の特定成分の位相を検出可能に構成され、
ここで、前記特定成分とは、1個の前記受光素子に対して両側に2個ずつ位置する計4個の前記発光素子から照射され、且つ対象物を反射した合成反射光に起因する成分で、前記位相は、前記対象物までの距離の関数で表される、
アレイ型近接覚センサ。 - 請求項1に記載のアレイ型近接覚センサにおいて、
前記受光素子は、
前記基板部上の閉じていない1本の線状領域に配置され、
前記発光素子は、
前記線状領域の両端部にさらに2個ずつ配置される、
アレイ型近接覚センサ。 - 請求項1に記載のアレイ型近接覚センサにおいて、
前記受光素子は、
前記基板部上の1本の閉曲線領域に偶数個設けられる、
アレイ型近接覚センサ。 - 請求項1~請求項3の何れかにに記載のアレイ型近接覚センサにおいて、
前記第1変調信号と前記第2変調信号は、
同一周波数で互いに90°の位相差を有する信号で、
前記発光素子は、
n番目の前記受光素子の両隣の前記発光素子は前記第1変調信号で変調され、
(n+1)番目の前記受光素子の両隣の前記発光素子は前記第2変調信号で変調される、
アレイ型近接覚センサ。 - 請求項1に記載のアレイ型近接覚センサにおいて、
前記基板部は、直行する2方向にそれぞれ配置された2つの線状領域群からなる2次元格子領域を有し、
前記線状領域群は同一方向に平行配置された線状領域から構成され、
前記受光素子は、
前記基板部の前記2次元格子領域の交点に配置され、
前記発光素子は、
前記2次元格子領域を構成する前記線状領域の両端部にはさらに2個ずつ配置される、
アレイ型近接覚センサ。 - 請求項5に記載のアレイ型近接覚センサにおいて、
前記第1変調信号と前記第2変調信号は、
同一周波数でかつ互いに90°の位相差を有する信号であり、
前記発光素子は、
前記線状領域群を、一方向の線状領域群をGA、及び前記線状領域群GAに直交する線状領域群をGBと定義すると、
前記線状領域群GAの中のm番目の前記線状領域では、
n番目の前記受光素子の両隣の前記発光素子は前記第1変調信号で変調され、
(n+1)番目の前記受光素子の両隣の前記発光素子は前記第2変調信号で変調され、
前記線状領域群GAの中の(m+1)番目の前記線状領域では、
n番目の前記受光素子の両隣の前記発光素子は前記第2変調信号で変調され、
(n+1)番目の前記受光素子の両隣の前記発光素子は前記第1変調信号で変調され、
前記線状領域群GBにおいては、
前記線状領域群GAで両隣の前記発光素子が第1変調信号で変調される前記受光素子の両隣の前記発光素子は第1変調信号で変調され、
前記線状領域群GAで両隣の前記発光素子が第2変調信号で変調される前記受光素子の両隣の前記発光素子は第2変調信号で変調される、
アレイ型近接覚センサ。 - 請求項1~請求項3又は請求項5の何れか1つに記載のアレイ型近接覚センサにおいて、
前記第1変調信号と前記第2変調信号は、
同一周波数で互いに90°の位相差を有する信号で、
前記受光素子を挟む位置に位置する2個の前記発光素子は、
一方の前記発光素子は前記第1変調信号で変調され、
他方の前記発光素子は前記第2変調信号で変調される、
アレイ型近接覚センサ。 - 請求項1~請求項7の何れか1つに記載のアレイ型近接覚センサにおいて、
受光素子カバーをさらに備え、
受光素子カバーはピンホールを有し、
前記受光素子は、
前記ピンホールを介して外部光を受光するとともに光電流を発生可能に構成される、
アレイ型近接覚センサ。
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