JP7148812B2 - テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法 - Google Patents

テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7148812B2
JP7148812B2 JP2020099127A JP2020099127A JP7148812B2 JP 7148812 B2 JP7148812 B2 JP 7148812B2 JP 2020099127 A JP2020099127 A JP 2020099127A JP 2020099127 A JP2020099127 A JP 2020099127A JP 7148812 B2 JP7148812 B2 JP 7148812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microreactor
fluorine compound
low
weight fluorine
hexafluoropropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020099127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020147589A (ja
Inventor
俊彦 太田
英樹 中谷
麻衣 平井
尚史 安原
敦史 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2020099127A priority Critical patent/JP7148812B2/ja
Publication of JP2020147589A publication Critical patent/JP2020147589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7148812B2 publication Critical patent/JP7148812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本開示は、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法に関する。
テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの製造方法として、パーフルオロアルカンの熱分解が知られている(特許文献1)。特許文献1では、パーフルオロアルカンを円柱状容器に加えて加熱して熱分解を行うことにより、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンを得ている。
特開2016-13994号公報
特許文献1の方法では、パーフルオロアルカンからのテトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンへの転化率および選択率が低いという問題があった。本開示は、高転化率および高選択率で、熱分解によりテトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つを製造する方法を提供することを目的とする。
本開示は、以下の態様を含む。
1. テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法であって、
マイクロリアクターにおいて、連続反応により、低分子量フッ素化合物を熱分解することを含む製造方法。
2. 前記低分子量フッ素化合物は、炭素数4~28の炭素鎖を有する、態様1に記載の製造方法。
3. 前記低分子量フッ素化合物は、炭素数4~18の炭素鎖を有する、態様1または2に記載の製造方法。
4. 前記低分子量フッ素化合物は、パーフルオロアルケンである、態様1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
5. 前記熱分解は、620℃~720℃の温度範囲で行われる、態様1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
6. 前記マイクロリアクターの径は、1mm~20mmである、態様1~5のいずれか1項に記載の製造方法。
7. 前記熱分解は、前記低分子量フッ素化合物と不活性ガスとを混合して行われる、態様1~6のいずれか1項に記載の製造方法。
本開示によれば、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つを、高転化率および高選択率で、熱分解により製造する方法を提供することができる。
図1は、本開示の方法を実施するためのマイクロリアクターシステムの一例を示す。
本開示においては、低分子量フッ素化合物を熱分解することにより、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つを製造する。
上記低分子量フッ素化合物は、炭素数4以上の炭素鎖を有する低分子量フッ素化合物であれば特に限定されないが、好ましくは炭素数4~28、より好ましくは炭素数4~18の炭素鎖を有するフッ素化合物である。かかる低分子量フッ素化合物は、直鎖であっても分枝鎖であってもよい。また、上記炭素鎖は、飽和であっても不飽和であってもよい。上記低分子量フッ素化合物は、1種のみを用いても、2種以上の混合物として用いてもよい。これらの化合物を熱分解するためにポンプまたは圧力によって定量送液を行う必要があるため、低分子量フッ素化合物が1種類の場合には、常温で液体である事が好ましい。低分子量フッ素化合物が2種以上の場合には、混合によって液体とする事が可能である組み合わせが好ましい。
一の態様において、上記低分子量フッ素化合物の沸点は、常圧で好ましくは100℃~500℃の範囲、より好ましくは150℃~400℃の範囲である。
一の態様において、上記低分子量フッ素化合物は、粘度が低い事が好ましい。例えば、上記低分子量フッ素化合物の粘度は、好ましくは100cP以下、より好ましくは50cP以下である。
一の態様において、上記低分子量フッ素化合物は、電気的な分子間相互作用が生じる原因となる極性が高い官能基団を含まない。かかる極性が高い官能基団としては、例えば水酸基などが挙げられる。
一の態様において、上記低分子量フッ素化合物は、酸素原子を含まない。酸素原子を含まない低分子量フッ素化合物を用いることにより、熱分解における反応の選択度が向上する。
好ましい態様において、上記低分子量フッ素化合物は、常圧で沸点が100℃~500℃の範囲にあり、酸素原子を含まない炭素数4以上の炭素鎖を有する低分子量フッ素化合物であれば特に限定されないが、好ましくは炭素数4~28、より好ましくは炭素数4~18の炭素鎖を有するフッ素化合物であり得る。
上記低分子量フッ素化合物は、特に限定されないが、炭素数4以上、好ましくは炭素数4~28、より好ましくは炭素数4~18、より好ましくは炭素数6~10のフルオロアルカン、フルオロアルケン、またはフルオロアルキン、あるいはその誘導体であり得る。
また、上記低分子量フッ素化合物は、炭素数2~4のフッ化炭化水素のオリゴマー、好ましくはテトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの一方または両方のオリゴマーであってもよい。
上記「誘導体」とは、フルオロアルキル基、フルオロアルケニル基またはフルオロアルキニル基に、官能基が結合した化合物であり得る。
上記官能基としては、アミノ基(-NH)、イミノ基(=NH)、アゾ基アゾ基(-N=N-)、ジアゾ基(-N≡N)、アジド基(-N)、酸素を含まないフェニル基あるいはその塩であり得る。
上記塩としては、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン基等が挙げられる。該金属塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩が挙げられる。有機アミン塩としては、メチルアミン、n-ブチルアミン等のアルキルアミンの塩が挙げられる。
一の態様において、上記低分子量フッ素化合物は、パーフルオロ化合物、即ち、パーフルオロアルカン、パーフルオロアルケン、またはパーフルオロアルキンであり得る。
一の態様において、上記低分子量フッ素化合物は、炭素数4~28、好ましくは炭素数4~18、より好ましくは炭素数6~10のフルオロアルケンであり得る。かかる態様において、低分子量フッ素化合物は、直鎖、分岐または一部もしくは全部が環化しているパーフルオロアルケンであり得る。好ましい態様において、直鎖、分岐または一部もしくは全部が環化しているパーフルオロオクテン又は直鎖、分岐または一部もしくは全部が環化しているパーフルオロデシルエチレンであり得る。
本開示の熱分解は、連続反応で行われる。典型的には、本開示の熱分解は、マイクロリアクターにおいて行われる。
一の態様において、低分子量フッ素化合物は、反応器内で不活性ガスと混合した状態で、熱分解に付される。不活性ガスを用いることにより、低分子量フッ素化合物の投入量だけではなく不活性ガスの投入量からもマイクロリアクター内における線速の柔軟な制御が可能なり、より柔軟に分解挙動を制御することができる。
上記不活性ガスとしては、例えば、窒素、希ガス(例えば、ヘリウム、ネオン、アルゴン等、好ましくはヘリウム、アルゴン)等が挙げられる。上記不活性ガスとしては、好ましくは窒素が用いられる。
マイクロリアクターに導入される低分子量フッ素化合物の流量は、好ましくは0.5~1.5g/分、より好ましくは0.6~1.0g/分であり得る。
不活性ガスを用いる場合、マイクロリアクターに導入される不活性ガスの流量は、常温(25℃)常圧(1気圧)の状態に換算して、好ましくは0.05~3.0L/分、より好ましくは0.3~1.5L/分であり得る。
不活性ガスを用いる場合、マイクロリアクターに導入される低分子量フッ素化合物と不活性ガスの体積比(低分子量フッ素化合物/不活性ガス比)は、特に限定されないが、例えば、1~700、好ましくは5~100、より好ましくは10~25であり得る。
マイクロリアクターにおける低分子量フッ素化合物、または低分子量フッ素化合物と不活性ガスの混合物の線速は、例えば5~1500mm/分、好ましくは50~1000mm/秒、例えば75~750mm/分とし得る。
マイクロリアクター内の温度は、低分子量フッ素化合物の熱分解が進行する限り特に限定されないが、例えば620℃以上、好ましくは650℃以上であり得、また、720℃以下、好ましくは700℃以下であり得る。マイクロリアクター内の温度を620℃以上とすることにより、より確実に熱分解を起こすことができる。また、マイクロリアクター内の温度を720℃以下とすることにより、副生成物の生成をより抑制することができる。一の態様において、マイクロリアクター内の温度は、620℃~720℃、好ましくは650℃~700℃であり得る。
マイクロリアクター内の圧力は、低分子量フッ素化合物の熱分解が進行する限り特に限定されないが、例えば800~1200Pa、好ましくは950~1100MPaであり得る。
一の態様において、マイクロリアクター内の温度は、620℃~720℃、好ましくは650℃~700℃であり、マイクロリアクター内の圧力は、800~1200Pa、好ましくは950~1100MPaであり得る。
一の態様において、本開示の方法は、低分子量フッ素化合物の熱分解工程の後に、得られた生成物を冷却する工程を含んでいてもよい。
上記の冷却は際には、迅速な冷却により副反応の停止や生成物の分解を抑制し選択率を向上させるためにマイクロリアクターにおいて行うことが好ましい。
冷却用のマイクロリアクターの径(または流路幅)および長さは、特に限定されず、熱分解工程で用いるマイクロリアクターと同じものであってもよいが、長さがより長いものが好ましい。例えば、冷却用のマイクロリアクターの径(または流路幅)は、好ましくは20mm以下、より好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下であり、また、好ましくは1μm以上、より好ましくは100μm以上、さらに好ましくは1mm以上、さらにより好ましくは2mm以上であり得る。また、マイクロリアクターの長さは、好ましくは20cm以上、より好ましくは100cm以上、さらに好ましくは300cm以上であり得る。
上記の冷却温度は、特に生成物の融点以上であれば限定されない。例えば、生成物がテトラフルオロエチレン(融点-120℃,標準沸点-80℃)の場合には、常圧の場合には冷却温度は-80℃~-120℃、好ましくは-95~-105℃であり得る。ヘキサフルオロプロピレン(融点-153℃,標準沸点-28℃)の場合には、冷却温度は-28℃~-153℃、好ましくは-30~140℃、より好ましくは-40から-70℃であり得る。生成物がテトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンの混合物である場合には、冷却温度は、前段を-40~-70℃として、後段を-95~-105℃として、分別する事も可能である。更に前段の前に冷却器を設けて冷却温度を10~0℃とする事で未反応の原材料を回収する事もできる。
冷却方法は、通常の冷却方法を用いることができ、例えばマイクロリアクターを氷浴やドライアイス/エタノールなどの各種有機溶媒浴(-20~-80℃)、液体窒素浴(沸点-196度)等に浸すことにより冷却することができる。
本開示の方法では、低分子量フッ素化合物が熱分解し、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つが得られる。
熱分解は直鎖及び分岐または一部又は全部が環化しているパーフルオロオクテン又は直鎖及び分岐または一部又は全部が環化しているパーフルオロデシルエチレンが熱分解の初期の低温度域でテトラフルオロエチレンに分解し、高温度域ではテトラフルオロエチレンが更に分解しテトラフルオロエチレンと結合して、ヘキサフルオロプロピレンが生成する。
本開示において、上記「マイクロリアクター」とは、連続反応に用いる反応器であって、流体の流れ方向反応に対し、幅方向の寸法が有意に小さい反応器を意味する。
上記マイクロリアクターは、化学反応プロセスにおいてバッチ式と呼ばれる反応方式に比べ、反応器の体積を小さくし連続的に反応を行う反応方式にて用いられる。マイクロリアクターを利用することにより、反応系の温度を速い速度で精緻に制御することが可能になり、生成物の分解や副反応を抑制することができ、収率を向上させることができる。
上記マイクロリアクターの径(または流路幅)は、好ましくは20mm以下、より好ましくは10mm以下、さらに好ましくは6mm以下であり得る。流路幅をより小さくすることにより、より効率的な除熱および厳密な温度制御が可能となる。さらに、流路幅を小さくすることにより、反応器内での反応物(例えば、テトラフルオロエチレン)の急激な反応または分解を抑制することができる。マイクロリアクターの径(または流路幅)は、好ましくは1μm以上、より好ましくは100μm以上、さらに好ましくは1mm以上、さらにより好ましくは2mm以上であり得る。流路幅をより大きくすることにより、処理量をより大きくすることができる。一の態様において、マイクロリアクターの径(または流路幅)は、1μm以上20mm以下、好ましくは1mm以上20mm以下、より好ましくは1mm以上10mm以下、さらに好ましくは2mm以上6mm以下であり得る。尚、流路幅とは、流路の対向する壁面間の最小距離を言うものとする。
上記マイクロリアクターの長さは、好ましくは20cm以上、より好ましくは30cm以上、さらに好ましくは40cm以上であり得る。また、イクロリアクターの長さは、好ましくは200cm以下、より好ましくは100cm以下、さらに好ましくは60cm以下であり得る。一の態様において、マイクロリアクターの長さは、20cm以上200cm以下、好ましくは30cm以上100cm以下、より好ましくは30cm以上60cm以下であり得る。反応温度や仕込み比率等が一定である場合においてマイクロリアクターの長さをより長くすることにより、実行上の反応時間の延長が可能であり転化率の向上が期待される。また、マイクロリアクターの長さをより短くすることにより、実行上の反応時間の短縮が可能であり選択率の向上が期待される。
一の態様において、上記マイクロリアクターは、図1に示されるようなシステム(以下、「マイクロリアクターシステム」とも称する)に組み入れられる。
図1に示されるように、上記マイクロリアクターシステムにおいて、マイクロリアクター2の入口側3は、衝突混合部5を介して、原料タンク6および不活性ガスタンク7に接続されている。マイクロリアクター2と各タンク6,7間には、それぞれ、バルブ8,9が設けられている。さらに、マイクロリアクター2と原料タンク6間には、原料タンク6からマイクロリアクター2に原料を輸送するためのポンプ10が設けられている。原料タンク6から輸送される低分子量フッ素化合物は、衝突混合部5において、不活性ガスと混合される。低分子量フッ素化合物が液体の場合、衝突混合部5において低分子量フッ素化合物は気化することができる。混合物は、マイクロリアクター2に輸送され、熱分解を受ける。
上記マイクロリアクターシステムにおいて、マイクロリアクター2の出口側4は、冷却器11に接続されている。冷却器11において、熱分解後の混合物は冷却される。冷却器11は、さらに、液体サンプル容器12、気体サンプル容器13およびオープンベント14に接続される。冷却器11と、気体サンプル容器13およびオープンベント14間には、それぞれ、バルブ16および17が設けられている。また、液体サンプル容器12の排気側には、逆止弁15が設けられている。冷却され液体となった成分は、液体サンプル容器12に回収され、気体のままの成分は気体サンプル容器13に回収される。
本開示の方法によれば、高転化率および高選択率で、低分子量フッ素化合物をテトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つに熱分解することができる。また、本開示の方法によれば、溶媒を用いることなく、低分子量フッ素化合物を熱分解することができる。従って、熱分解後の反応混合物から、目的のテトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンを得ることが容易である。
実施例1-1、1-2および1-3(反応温度670℃)
熱分解反応器として、内径が6.35mm、長さが40cmの熱分解用マイクロリアクターを用いた。このマイクロリアクターの入口側を、原料としてのパーフルオロオクテン(原料A)またはパーフルオロデシルエチレン(原料B)のタンクおよび窒素ガスタンクに、衝突混合部を介して連結した。また、マイクロリアクターの出口側を、内径が3.18mm、長さが4mの冷却用マイクロリアクターに接続した。熱分解用マイクロリアクター内の温度を、670℃に加熱した。また、冷却用マイクロリアクターを氷冷(0℃)した。
タンクから、下記表1に示す割合でパーフルオロオクテンおよび/またはパーフルオロデシルエチレンを含む原料を0.25g/分で、窒素を0.5L/分で、マイクロリアクターに供給した。マイクロリアクターにおいて、原料を熱分解し、テトラフルオロエチレン(TFE)およびヘキサフルオロプロピレン(HFP)を含む反応生成物を得た。
評価
上記で得られた反応生成物をGC/MSで分析した。結果を下記表1に示す。
実施例2-1および2-2(反応温度720℃)
反応温度を720℃にし、下記表1に示す原料を用いたこと以外は、上記実施例1-1と同様にして、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンを得た。得られた反応生成物を、GC/MSで分析した。結果を下記表1に示す。
実施例3-1および3-2(送気速度1.5L/分)
窒素の送気速度を1.5L/分としたこと以外は、それぞれ、実施例1-1および2-2と同様にして、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンを得た。得られた反応生成物を、GC/MSで分析した。結果を下記表1に示す。
比較例1
内容積5ccのオートクレーブにパーフルオロオクテン1.65g(1ml)を入れ、上層部を窒素に置換して、670℃に昇温して20分維持した後に常温まで放冷した後に開封して、内部の生成物をGC/MSで分析した結果、転化率は98%であったが、テトラフルオロエチレン及びヘキサフルオロプロピレンは検出できなかった。
Figure 0007148812000001
本開示によれば、熱分解によりテトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンを得ることができる。

Claims (2)

  1. テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法であって、
    長さが20cm以上200cm以下であり、径が1mm以上20mm以下である マイクロリアクターにおいて、連続反応により、炭素数4~18のフルオロアルケンを熱分解することを含み、
    前記炭素数4~18のフルオロアルケンは、マイクロリアクター内で不活性ガスと混合した状態で、620℃~720℃での熱分解に付され、
    前記炭素数4~18のフルオロアルケンと不活性ガスの混合物の線速は、5~1500mm/分である、
    製造方法。
  2. 前記低分子量フッ素化合物は、パーフルオロアルケンである、請求項項に記載の製造方法。
JP2020099127A 2020-06-08 2020-06-08 テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法 Active JP7148812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020099127A JP7148812B2 (ja) 2020-06-08 2020-06-08 テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020099127A JP7148812B2 (ja) 2020-06-08 2020-06-08 テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018096506A Division JP7017982B2 (ja) 2018-05-18 2018-05-18 テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020147589A JP2020147589A (ja) 2020-09-17
JP7148812B2 true JP7148812B2 (ja) 2022-10-06

Family

ID=72430199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020099127A Active JP7148812B2 (ja) 2020-06-08 2020-06-08 テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7148812B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016002362A1 (ja) 2014-06-30 2016-01-07 株式会社村田製作所 導電性ペースト、及びガラス物品

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1131556A (fr) * 1955-05-19 1957-02-25 Du Pont Procédé de préparation du tétrafluoréthylène

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016002362A1 (ja) 2014-06-30 2016-01-07 株式会社村田製作所 導電性ペースト、及びガラス物品

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
FUEL,1990年,69,1537-1545

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020147589A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7976817B2 (en) Method for production of iodine heptafluoride
TWI787567B (zh) 環丁烯之製造方法
AU2015320349A1 (en) Continuous flow carboxylation reaction
JP7148812B2 (ja) テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法
JP7017982B2 (ja) テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロピレンの少なくとも1つの製造方法
FR3086288A1 (fr) Procede d'oligomerisation d'ethylene dans un reacteur gaz/liquide compartimente
EP2321240B1 (fr) Procede de preparation de composes fluores olefiniques
US2427116A (en) Heptafluoromonochlorocyclobutane and process of making same
CN116874344B (zh) 连续制备e-1,1,1,4,5,5,5-七氟-4-(三氟甲基)戊-2-烯的方法
CN112313197A (zh) 用于生产1-氯-3,3,3-三氟丙烯的方法
JP4688427B2 (ja) (ペル)フルオロハロゲンエーテルの製造方法
WO2021122140A1 (fr) Reacteur gaz/liquide d'oligomerisation a zones successives de diametre variable
Struve et al. Fluorination of petroleum oils in liquid phase with silver difluoride
CN111659322A (zh) 一种制备1,1,1,3-四氯丙烷的装置及工艺
US20230391696A1 (en) Method for producing reaction gas containing 1,1,2-trifluoroethane (r-143) and/or (e,z)-1,2-difluoroethylene (r-1132(e,z))
RU2817953C1 (ru) Способ переработки метаносодержащего газа в синтезгаз в химическом реакторе адиабатического сжатия
KR102487699B1 (ko) 테트라플루오로메탄의 제조 방법
US11786878B2 (en) Oligomerization process using a recycle of gaseous headspace
WO2016002632A1 (ja) テトラフルオロエチレン及び/又はヘキサフルオロプロピレンの製造方法
RU2135451C1 (ru) Способ получения перфторалканов
CA3103346A1 (fr) Procede d'oligomerisation en cascade de reacteurs gaz liquide agites avec injection etagee d'ethylene
EP4313918A1 (fr) Procede d'oligomerisation comprenant une etape de recyclage d'un solvant prealablement refroidi
WO2022248449A1 (fr) Procede d'oligomerisation dans un reacteur a zones de diametres variables comprenant une etape de recyclage d'un solvant prealablement refroidi
KR20220020616A (ko) 니켈 착물의 제조방법
WO2003064371A1 (en) Synthesis of fluorinating agents

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220905

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7148812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151