JP7148293B2 - 電子機器及び電子機器の制御方法及び撮像装置 - Google Patents

電子機器及び電子機器の制御方法及び撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器間の電力授受技術に関するものである。
従来、カメラなどの電子装置に接続する通信用の有線インターフェースにおいて、データ転送と並行して電力を伝送できる技術がある。代表的なものとしてUSB(Universal Serial Bus)(登録商標)がある。
USBPower Delivery(以下、USB-PD)規格に対応した機器では、USBホスト機器やACアダプタなどの送電装置から、受電側の受電装置に対して、USBケーブルを介して最大で100Wまでの電力を供給可能となっている。また、USB Type-C(登録商標)規格の登場により、小型のUSBコネクタを利用したUSB-PD規格を使用した大電力の給電が可能となっている。
USB-PD規格に対応した送電装置と受電装置が接続すると、ネゴシエーション通信により、装置間で電力情報のやりとりが行われる。そして、受電装置の要求した電力を送電装置が供給することになる。
一方で、従来のUSB規格を大きく上回る電力を供給可能となった事から、より安全に電力供給が可能である事が望まれている。そのため、USB-PD規格では、機器を接続するケーブルと接続するコネクタの昇温や供給電力の過電流、もしくは過電圧といった電力供給が正常な動作状態から逸脱するような事が生じた場合に、接続相手にハードリセットを要求することができる。
USB-PD規格によると、ハードリセットを要求後に、USB-PDにおける通信状態と電源供給とを停止し、規定の時間内に送電装置から再度、電源の供給、および通信の再ネゴシエーションが可能なように動作可能である。
正常な動作状態から逸脱した状態を繰り返すことがないように、USB-PD規格では規定されてもいる。しかし、ハードリセットが要求され、かつ電源供給が再開された後に再び正常な動作状態から逸脱した場合、ハードリセットが要求されることがある。電力供給が正常な動作状態に復帰しない場合に、ハードリセットの要求、電源供給の停止、および電源供給の再開を繰り返してしまうことが起こり得る。
そこで、送電装置の電源回路に異常検出回路を設けて、検出回路が異常を検出した場合、電源の出力を停止し、テスト電圧を出力して検出回路から異常状態が回復したことを検出した場合に、出力の停止を解除する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2017-187933号公報
しかしながら、特許文献1によれば、送電装置がテスト電圧を出力して検出回路から異常状態から正常な状態へ復帰したことを判断して出力の停止を解除する。このため、CC端子が機器の接続状態を示しているにも関わらずVBUSが出力されていないというUSB Type-C規格を逸脱した状態となる。
また、USB-PD規格において、正常な動作状態から逸脱した状態を繰り返すような動作を避けるように規定されている一方で、具体的な手段について言及されておらず、設計・製造者に委ねられているのが現状でもある。
本発明はかかる問題に鑑みなされたものであり、正常な動作状態から逸脱した動作を繰り返すような動作状態となる事を低減する技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の電子機器は以下の構成を備える。すなわち、
外部機器と接続するためのコネクタを有し、当該コネクタに接続された外部機器にUSB Power Delivery規格に従って電力を供給する電子機器であって、
前記コネクタのVBUS端子を介して外部機器への電力供給を行うための電力制御手段と、
前記コネクタのCC端子と所定の内部電源との接続状態を前記電子機器と前記外部機器とが接続した状態で前記CC端子の電圧を所定の範囲内とするための状態であって前記CC端子と所定の抵抗を挟んで前記所定の内部電源とを接続する導通状態である第1の状態と、前記電子機器と前記外部機器とが接続した状態で前記CC端子の電圧を前記所定の範囲外とするための状態であって前記CC端子と前記所定の内部電源とを非接続する非導通状態である第2の状態と、を含む複数の状態のいずれかに切り換える切り換え手段と、
前記CC端子の電圧に基づいて、前記外部機器との物理的な切断を検出する検出手段と、
前記CC端子を介して、前記外部機器と通信する通信手段と、
前記電子機器が所定の状態であるか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記電子機器と前記外部機器とが接続し、前記接続状態が前記第1の状態である場合に、前記判定手段が、前記電子機器が所定の状態であると判定したことに応じて、
前記通信手段は、所定のリセットコマンドを前記外部機器に送信し、
前記電力制御手段は、前記外部機器への電力供給を停止し、
前記切り換え手段は、前記接続状態を前記第2の状態に切り換え
前記切り換え手段が前記第1の状態から前記第2の状態に切り換えた後で、
前記切り換え手段は所定期間だけ前記第1の状態に切り換え、
前記検出手段により前記所定期間内に検出された前記CC端子の電圧に基づいて、前記外部機器との物理的な接続があるか否かの判定を行い、
前記切り換え手段は、前記検出手段が前記外部機器との物理的な接続があると判定した場合、前記第2の状態に切り換え、前記検出手段が前記外部機器との物理的な接続がないと判定した場合、前記第1の状態を維持することを特徴とする
本発明によれば、送電装置及び受電装置で、正常な動作状態から逸脱した状態となった場合に、安全な停止状態を維持し、かつ、正常な動作状態から逸脱した状態が繰り返されることを抑制することが可能になる。
第1の実施形態に係る送電装置のブロック構成図。 第1の実施形態に係る受電装置のブロック構成図。 第1の実施形態の送電装置側の処理手順を示すフローチャート。 第1の実施形態における動作を説明するためのタイミングチャート。 第2の実施形態に係る送電装置のブロック構成図。 第2の実施形態の送電装置側の処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態における動作を説明するためのタイミングチャート。 第3の実施形態に係る送電装置のブロック構成図。 第3の実施形態に係る受電装置のブロック構成図。 第3の実施形態の送電装置側の処理手順を示すフローチャート。 第4の実施形態の送電装置側の処理手順を示すフローチャート。 第5の実施形態に係る送電装置のブロック構成図。 第5の実施形態に係る受電装置のブロック構成図。 第5の実施形態を受電装置側の処理手順を示すフローチャート。 第5の実施形態における動作を説明するためのタイミングチャート。 実施形態における受電装置を実装する撮像装置のブロック構成図。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態における構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。また、以下に説明する各実施形態で説明する電子機器は、電力を送電する側(送電装置)と、受電する側(受電装置)がある。送電装置はAC電源からの給電を受け、受電装置に電力を供給するACアダプタに実装されるものとするが、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に実装されても構わない。また、受電装置は、二次電池を収納するデジタルカメラに代表される撮像装置に実装されるであるものとする。
図16は、撮像装置1600のブロック構成図である。撮像装置1600は、装置全体の制御を司る中央制御部207を有する。この中央制御部207は、CPU、CPUが実行するプログラムを格納するROM、CPUのワークエリアとして利用したり、実行プログラムを展開するためのRAMで構成される。そして、撮像装置1600は、光学系1601、駆動部1602、撮像部1603、画像処理部1604、記録制御部1605、記録媒体1606、表示制御部1607、表示部1608、操作部1609、I/F部1650、二次電池1660、受電部203、電源制御部206を有する。光学系1601はフォーカシングレンズ、ズームレンズ、絞り等を有する。駆動部1602は、これらレンズや絞り等を中央制御部207の制御の下で駆動する駆動部である。画像処理部1604は、中央制御部207の制御の下で各種画像処理を行う。画像処理としては、デモザイク処理、各種補正処理(ホワイトバランス処理等)、符号化/復号処理がある。記録制御部1605は、中央制御部207の制御の下で、記録媒体1606への撮像画像のファイルの書き込み、並びに、読み出しを行う。記録媒体1606は、不揮発性で脱着可能なメモリカードである。表示制御部1607は、中央制御部207の制御の下で、表示部1608への画像の表示やメニューの表示を行う。表示部1608は、液晶表示器で構成される。操作部1609は、ユーザが操作する各種スイッチやボタン、タッチパネルで構成され、レリーズ釦等も含まれる。I/F部1650は、USB Type-C(登録商標)規格のインターフェースであり、同規格に則って外部機器との通信は勿論、外部機器から二次電池1660を充電するための電力を受けることも可能になっている。このため、このI/F部1650の周辺に受電部203、電源制御部206が設けられている。
上記構成において、中央制御部207、I/F部1650が有するコネクタ、受電部203、電源制御部206を少なくとも含む構成を、以下に示す各実施形態における受電装置と定義するものである。
[第1の実施形態]
以下、図1から図4を参照して第1の実施形態にかかる送電装置、受電装置の動作を説明する。
図1は送電装置10のブロック構成図、図2は受電装置20のブロック構成図である。図3は実施形態における送電装置10側の処理手順を示すフローチャート、図4は実施形態を説明するためのタイミングチャートである。
送電装置10は、コネクタ101、PD通信制御部102、電源部103、第1の可変抵抗素子104、第2の可変抵抗素子105、検出部106、通知部107、抵抗値制御部108、監視部109を有する。
コネクタ101は、USB Type-C規格に適合するコネクタである。それ故、このコネクタ101は、電源供給用のVBUS端子、機器同士の接続検出や通信に使用するCC1端子とCC2端子、USB2.0通信に使用するD+端子とD-端子、GND端子等の端子を含んでいる。本実施形態は、デバイス間の情報通信ではなく、送/受電を主眼とするものであるので、送/受電には直接関係しないD+、D-等の信号線は省略していることに注意されたい。
PD通信制御部102は、CC1端子とCC2端子を用いた外部機器の接続検出や、外部機器とのUSB Power Delivery規格(以下、USB-PD規格)に基づいて通信が可能なように構成されている。また、PD通信制御部102は、外部機器との通信により、警告通知を受信した事を検出して、警告通知の通知内容から外部機器の状態が正常な状態であるか、異常な状態であるかを判断する異常判断部を含んでいる。
電源部103は、VBUS端子に供給する電源や、PD通信制御部102の動作に必要な電源を出力可能であり、PD通信制御部102の指示に基づいて、所定の電圧を出力可能なように構成されている。この電源部103は、不図示の商用電源から得た交流の電力を変換し直流の定電圧を出力するように電力変換可能なように構成される電源であり、例えば、VBUS端子へ供給する5Vの電源を出力可能である。なお、電源部103から、PD通信制御部102、および、PD通信制御部102により制御可能な周辺回路への電力は、VBUS端子への電源供給状態とは無関係に供給されるものとする。
第1の可変抵抗素子104は、CC1端子を、所定の内部電源へプルアップ(PullUp)する、抵抗値が可変な抵抗素子である。第2の可変抵抗素子105は、CC2端子を、所定の電源へプルアップするための抵抗素子であり、第1の可変抵抗素子104と同様、その抵抗値は可変である。各可変抵抗素子は、所定の電圧(5V)を供給する電源に一方が接続し、一方がCC端子に接続する。これら第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105は、共に抵抗値制御部108からの制御信号に従って、所定の抵抗値Rpから、所定の抵抗値と異なる抵抗値Rp’へ変更可能である。すなわち、各可変抵抗素子は、CC端子と、電源との間の接続状態を、抵抗値を変更することによって切り換える切り換え手段である。例えば、第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105は、複数の抵抗素子とスイッチ素子により構成しておき、スイッチ素子の導通・非導通の切り換えによって実現可能である。なお、トランジスタのような半導体素子を用いて実現する事も可能である。なお、第1の可変手項素子104と第2の可変抵抗素子105は、抵抗値の変更を指示する信号を受け取っていない場合、所定の抵抗値Rpを維持するものとする。この所定の抵抗値「Rp」は、USB Type-C規格に適合する抵抗値を使用すればよい。第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105は、接続された外部機器の検出に用いられると同時に、送電装置10へ接続された受電装置へ供給可能な電力を提示することにも使用される。第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105は、VBUSの出力状態に関係なく、CC1端子、CC2端子の端子電圧を所定の電源にプルアップするためのものでもある。この所定の電源とは、例えば、5Vの定電圧源である。例えば、USB Type-C規格によると、5V・3Aの電力を供給可能な機器であれば、第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105は、5Vの電源に対して10kΩでプルアップする事で、受電装置に5V・3Aの供給が可能な事を示すことができる。また、PD通信制御部102は、CC1端子、CC2端子の電圧をそれぞれ監視する事で、電力を供給すべき受電装置が接続された事を検出する。USB Type-C規格によると、送電装置10と接続される受電装置側のCC1端子、およびCC2端子は、5.1kΩの抵抗素子(図2の抵抗素子204、205)を介してグランド(GND;接地電位)へプルダウンされている。外部の装置へ電源供給を行うことのない受電装置は、供給可能な電力を提示する必要がなく、プルダウン抵抗Rdの値は一意に定められている。なお、本実施形態における受電装置20の詳細な説明は図2を用いて後述する。一例として、受電装置20が接続された場合、第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105が10kΩで5Vの電源にプルアップされている場合、CC1端子、CC2端子には、1.69Vに分圧された電圧がPD通信制御部102へ印加されることとなる。USB Type-C規格によると、5V・3A供給可能な送電装置は、CC1端子、CC2端子のいずれか一方の端子電圧が0.85Vから2.45Vの範囲となれば受電装置の接続があると判定し、電源部103へVBUSの出力開始を指示する。
検出部106は、送電装置10の出力するVBUS電源の出力状態が過電圧状態、あるいは過電流状態となった場合や、コネクタ101近傍の温度が所定の閾値を超えた場合に、異常を検出可能なように構成されている。例えば、VBUSの過電流状態を検出可能なように、検出抵抗や計装アンプ、温度を検出可能なように、サーミスタのような温度検出素子、VBUSの過電圧を検出可能なように、ADコンバータなどによって構成しておけば良い。
PD通信制御部102は、検出部106による検出結果を示す信号を監視する。PD通信制御部102は、検出部106から異常状態になったことを示す信号を受信したことに応じて、電源部103の出力の停止指示や、CC端子1、CC端子2を使用して送電装置10へ接続されている受電装置への各種通知を行うことも可能である。
通知部107は、送電装置10を使用しているユーザに対して、送電装置10の状態を通知する事が可能なように構成されている。例えば、通知部107は発光ダイオード等の発光素子を含む場合、その発光素子の点灯・消灯により視覚的に動作・非動作の状態を表現したり、点滅によって動作・非動作とも異なる状態にある事を通知したりする事が可能である。通知部107の通知手段は、ユーザに通知できれば良いので、発光ダイオードに限らない。例えば、通知部107は、スピーカや電子ブザー等を用いて聴覚を利用した構成、ディスプレイ等の表示素子を用いた文字や画像による視覚を利用した構成、或いは、それらの組み合わせでも構わない。
抵抗値制御部108は、PD通信制御部102からの制御信号に基づいて第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105の抵抗値をRpからRp’へ変更、又は、その逆を行う。例えば、送電装置10が、USB Type-C規格の5V・3Aの送電装置である場合、抵抗値制御部108は、第1の可変転送素子104と第2の可変抵抗素子105それぞれを規格に適合する10kΩと、それとは異なる抵抗値間の切換えが可能である。
監視部109は、CC1端子、CC2端子の電圧値を監視する。監視部109は、例えば、A/Dコンバータや、比較器等により構成され、CC1端子、CC2端子のいずれか一方の端子の電圧値が、所定の電圧範囲にあるか否かを示す情報をPD通知制御部102へ通知する。なお、監視部109は、CC1端子、CC2端子の電圧値をPD通知制御部102へ通知しても良い。USB Type-C規格によると、5V・3A供給可能な送電装置は、CC1端子、CC2端子が抵抗素子を介して5V電源にプルアップされており、コネクタ101に受電装置未接続時には、CC1端子、CC2端子の電圧は5Vとなる。また、受電装置がコネクタ101に接続された場合、CC1端子、CC2端子の電圧は、0.85Vから2.45Vの範囲の範囲内になる。従って、5V・3A供給可能な送電装置は、CC1端子、CC2端子のいずれか一方が0.85V未満の場合、または2.45V超5V未満の範囲となっている場合、送電装置と受電装置は物理的に接続状態であるものの、USB Type-C規格に規定されていない状態であるので、送電装置は受電装置の接続有りとは判定しない。例えば、第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105の抵抗値が、抵抗値制御部108の指示に基づいてRp’=5.1kΩとした場合、CC1端子、CC2端子の少なくとも一方が2.5Vとなり、接続判定範囲である0.85Vから2.45Vの範囲外とすることができる。
図2は実施形態における受電装置を示すブロック構成図である。受電装置20は、コネクタ201、PD通信制御部202、受電部203、第1の抵抗素子204、第2の抵抗素子205、電源制御部206、及び、中央制御部207を有する。
コネクタ201は受電装置20を外部機器と接続するためのものである。実施形態におけるコネクタ201は、USB Type-C規格のコネクタであるものとする。それ故、コネクタ201は、受電用のVBUS端子、機器同士の接続検出や通信に使用するCC1、CC2端子、GND端子等の端子を含んでいる。
PD通信制御部202は、CC1端子とCC2端子を用いた外部機器の接続検出や、外部機器とのUSB-PD規格に基づいて通信が可能なように構成されている。
受電部203は、VBUS端子から受け取った電源を受電装置20内で利用可能なように供給する。USB PD規格では、受電装置20は、5Vから20Vの広い電圧範囲で受電可能である。
第1の抵抗素子204は所定の抵抗値を有し、CC1端子をその所定の抵抗値を介してグランド(GND)にプルダウンする。第2の抵抗素子205は所定の抵抗値を有し、第1の抵抗素子204と同様に、CC2端子をその所定の抵抗値を介してグランドにプルダウンする。第1の抵抗素子204と第2の抵抗素子205は、接続機器の検出に用いられ、例えば、USB Type-C規格によると、第1の抵抗素子204と第2の抵抗素子205は5.1kΩの抵抗値を有し、その抵抗を介してプルダウンすることで、送電装置10に対し受電装置20の接続を通知することができる。
電源制御部206は、受電部203で受け取った電力を受電装置20で利用可能な電圧へ変換して、受電装置20の各機能部へ供給する。中央制御部207は、受電装置20の各種動作を制御する中央制御部である。例えば、受電装置20は、デジタルカメラである場合、中央制御部207は、プログラムを格納したROMやワークエリアとして利用されるRAMを使用し、不図示の撮像部や画像処理回路等の制御を行うことになるが、かかる処理は本件の主眼ではないので、ここでの詳細は割愛する。電源制御部206は、例えば、DC/DCコンバータによって構成されており、中央制御部207が必要とする電源を供給可能なように構成されている。例えば、受電装置20が二次電池(図16の参照符号1660)を有する場合には、電源制御部206は中央演算部207への電力供給源として二次電池、受電部203のいずれかに切り換えたり、二次電池への充電を行う。
次に、図3のフローチャート図を用いて、送電装置10が受電装置20にUSB-PD規格に従って電力を供給中に異常が生じた場合の送電装置10のPD通信制御部102の処理手順を説明する。なお、以下の説明は、送電装置10と受電装置20が既に接続状態にあり、USB-PD規格に準拠して、電力の授受が行われている場合の説明である。
S301にて、PD通信制御部102は、検出部106を監視する。具体的には、PD通信制御部102は、検出部106の検出状況を把握するため、検出部106からの信号を取得する。そして、S302にて、PD通信制御部102は、検出部106から取得した信号が正常状態を示していると判定した場合(S302でNo)、監視を継続するために処理をS301に戻す。
PD通信制御部102が、検出部106から取得した信号が異常状態を示す場合(S302でYes)、処理をS303に進める。異常状態としては、コネクタ101の近傍の温度の所定値以上へ上昇、過電圧、もしくは、過電流がこれに当たる。
S303にて、PD通信制御部102は、USB-PD規格のHard Resetコマンド(リセットコマンド)を受電装置20(のPD通信制御部202)へ送信し、処理をS304へ遷移する。S304にて、PD通信制御部102は、所定の時間内に、VBUSの出力を停止するように電源部103へ指示信号を出力する。S303からS304の処理において、USB-PD規格によれば、Hard Resetの指示から、25から35msの間に、VBUSの出力の停止を開始すれば良い。
S305にて、PD通信制御部102は、通知部107へ制御信号を出力し、ユーザに対して異常状態が生じている事を通知させる。続く、S306にて、PD通信制御部102は、抵抗値制御部108を制御して、第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105の抵抗値を、USB Type-Cに規定のRp以外の抵抗値であるRp’へ変化させる。
なお、上記の説明では、PD通信制御部102は、異常ありと判定した場合(S302のYes)に、Hard Resetコマンドを送信し(S303)、そして、VBUS出力停止したタイミング(S304)で、第1の可変抵抗素子104及び第2の可変抵抗素子105のプルアップ用の抵抗値をRpからRp’へ変更(S306)した。しかし、PD通信制御部102は、異常検出後(S302のYes)に、S306へ遷移しても良い。
PD通信制御部102は、 プルアップ抵抗値をRpからRp’へ変更(S306)した場合、CC1端子又はCC2端子の少なくとも一方の電圧がUSB Type-C規格の接続判定範囲外となる。故に、PD通信制御部102は、自装置に接続されていた受電装置20が切断されたと判定し、規定の時間内にVBUSの出力を停止する。
S307にて、PD通信制御部102は、電圧監視部109を介してCC1端子とCC2端子の電圧の監視を行う。例えば、S306において、第1の可変抵抗素子104の抵抗値、第2の可変抵抗素子105の抵抗値が、USB Type-Cに規定のRp=10kΩから、Rp’=5.1kΩへ変化したとする。この場合、送電装置10におけるプルアップ電源5Vと、受電装置20の抵抗素子204、205のプルダウン抵抗値5.1kΩにより、CC1、CC2端子の電圧は2.5Vとなる。USB Type-C規格によると、5V・3Aの送電装置10では、CC1、CC2端子の電圧が0.85Vから2.45Vの範囲となると、受電装置20が接続されている状態にあると送電装置10は判断することになっている。例えば、Rp’=5.1kΩでは、前述の通り、CC1、CC2端子の電圧は2.5Vとなり、USB Type-C規格に規定の接続判定範囲外となり、受電装置20は送電装置10が未接続であると判定する。一方で送電装置10は、電圧監視部109によって受電装置20が接続されている事を監視可能である。
受電装置20の物理的接続状態が維持されている場合、S308において、PD通信制御部102は、CC1、CC2端子の電圧が所定値未満と判定(S308のNo)され、S307とS308間の遷移を繰り返す。送電装置10から受電装置20が物理的に取り外されると、送電装置10のCC1、CC2端子から、プルダウン抵抗が取り外されることになる。よって、送電装置10のCC1、CC2端子の電圧は、受電装置20未接続の電圧へと上昇する。通信制御部102のこの上昇があると判定すると(S308のYes)、処理をS309へ遷移する。
S309にて、PD通信制御部102は、第1の可変抵抗素子104と第2の可変抵抗素子105をRp’から規定の抵抗値であるRpとなるように、抵抗値制御部108を制御し、処理をS310へ遷移する。
S310にて、PD通信制御部102は、S305での通知部107へ出力した制御信号と異なる制御信号を通知部107へ出力する。例えば、通知部107が発光ダイオードのような点灯手段であれば、S305において、発光ダイオードを点灯するように指示している場合、S310には、PD通信制御部102は、発光ダイオードを消灯する制御信号を出力し、少なくとも異常状態ではなくなったことをユーザに通知する。
以上により、送電装置10は、接続されていた受電装置20が取り除かれた事を検出することが可能となる。送電装置10は、受電装置20が取り除かれたことを検出したことに応じて、再度、USBType-C規格の所定の接続処理を開始可能な状態(未接続状態)に戻り、一連の動作が終了となる。
次に図4のタイミングチャートを用いて一連のシーケンスを説明する。同図は、送電装置10が受電装置20と接続されておりUSB-PD規格に基づく接続が完了している状態で異常が発生し、図3に示す制御でVBUS切断処理が行われ、受電装置20が取り除かれるまでのタイミングチャートである。
図示の「VBUS端子電圧」は、前述の図1のコネクタ101のVBUS端子に出力されている電圧値を示し、本タイミングチャート開始時点で、USB-PD規格に基づいて接続が完了しており、VBUS端子電圧が20Vであった場合を例示している。
「CC端子電圧状態」は、図1のコネクタ101のCC1端子、CC2端子にかかる電圧値である。送電装置10と受電装置20が接続状態で、かつ、正常な状態は1.69V、本実施形態の制御を行っている状態では2.5V、受電装置20が未接続の状態では5Vとなることを示す。CC端子の電圧値は、USB Type-C規格に対応しているものであれば良く、図4に示す電圧値に限らない。
タイミングT401(以降、「タイミング」は省略する)は、送電装置10の検出部106が異常な状態を検出し、PD通信制御部102へ異常状態であることが伝達されるタイミングであり、図3のS302のYesに対応する。
T402にて、送電装置10は、受電装置20に対して、USB-PDでの接続を止めるためHard Resetコマンドを送信する。これは図3のS303に対応するタイミングである。また、図示の参照符号401は、このHard Resetコマンドの送信している期間を示している。
T403にて、送電装置10は、T401の送信から所定の時間後にVBUS電源の供給を停止する。これは、図3のS304に対応するタイミングである。USB-PD規格によると、Hard Resetを送信してから25~35msecの間にVBUS供給を停止する。また、図3のS305に示したように、本実施形態では、VBUSの出力停止後に、異常があったこと、及び、VBUSによる導電停止がユーザに通知される。
T404は、図3のS306に対応する。このT404にて、PD通信制御部102は抵抗値制御部108を制御して、第1の可変抵抗素子104、第2の可変抵抗素子105のプルアップ抵抗値をRpからRp’へ変更する。このT404にて、コネクタ101のCC1端子、CC2端子には、プルアップ抵抗値Rp’とプルダウン抵抗値Rdとで分圧された電圧が発生する。実施形態では、プルアップ抵抗値Rp’が5.1kΩ、プルダウン抵抗値Pdが5.1kΩであるので、CC1端子、CC2端子の電圧は2.5Vとなる。USB Type-C規格によると、受電装置20が接続された事を検出する事が求められる電圧範囲は、CC1端子、CC2端子の電圧が0.85Vから2.45Vの範囲内にあるときであるので、T404以降の電圧は上記の範囲外となる。また、送電装置10へ受電装置20が未接続であれば、プルダウン抵抗による分圧が行われないため、CC1端子、CC2端子の電圧はプルアップ電源である5Vとなる。従って、T404以降では、PD通信制御部102は、CC1端子、CC2端子の電圧を監視する事で、送電装置10と受電装置20の接続状態にあるか、接続が解除された状態にあるか判定可能となる。
なお、USB-PD規格に準拠した機器であれば、Hard Resetコマンド送信(T402)後のVBUSを停止(T403)してから、VBUS再投入が1sec以内で行われる事を想定している。従って、T403から1sec以内の時間内にT404が実行できれば、受電装置20は送電装置10との接続が解除されたと判定する。
T405は、送電装置10と受電装置20との接続が解除されたタイミングを示し、図3のS308の判定がYesのタイミングに対応する。受電装置20が取り除かれたことによりCC1端子、CC2端子の電圧は、プルダウン抵抗が取り除かれた状態となるので、プルアップ電源の5Vに変化する。電圧監視部109は、T405において、CC1端子、CC2端子の電圧が5Vとなった事を示す信号をPD通信制御部102へ通知する。PD通信制御部102は、この信号を受けて、抵抗値制御部108を制御し、第1の可変抵抗素子104、第2の可変抵抗素子105の抵抗値をRp’からRpへ変更させる。併せて、PD通知制御部102は、図3のS310に説明したように、ユーザに状態が変わった事を通知し、送電装置10は初期状態に復帰する。例えば、通知部107が発光ダイオードのような発光素子によって構成されていれば、ユーザへ通知が必要な時に消灯から点灯、通知が不要となった時に点灯から消灯と、制御する事で、状態が変化した事を通知可能である。
本実施形態の送電装置によれば、受電装置からハードリセットの送信要求を受信した場合に、CC端子と電源との間のプルアップ抵抗の抵抗値を、第1の抵抗値から、第2の抵抗値に遷移させる。これにより、電源供給を再開し、再び受信装置側にエラーが発生する等してハードリセットの送信要求を受けることを抑制することが可能となる。したがって、送電装置及び受電装置で、正常な動作状態から逸脱した状態となった場合に、安全な停止状態を維持し、かつ、正常な動作状態から逸脱した状態が繰り返されることを抑制することが可能になる。
[第2の実施形態]
以下、図2及び図5乃至図7を参照して、第2の実施形態にかかる送電装置及び受電装置の動作を説明する。
図5は、第2の実施形態に係る送電装置10を示すブロック構成図である。先に説明した第1の実施形態に係る送電装置10(図1)と同じ構成については同一参照符号を付し、その説明は省略する。図1と異なる点は、スイッチ110、スイッチ制御部111が追加された点、プルアップ抵抗が固定抵抗値の抵抗素子114、115になった点である。なお、本第2の実施形態における受電装置20は図2と同じであるものとする。
スイッチ110は、CC1端子、CC2端子の信号線とプルアップ用の抵抗素子114との接続位置と、コネクタとの間に設けられる。スイッチ110は、コネクタ101と、PD通信制御部102間の接続状態を導通状態(ON状態)と開放状態(OFF状態)との間で切り換えるスイッチである。スイッチ110はスイッチ素子の導通・非導通の切り換えによって実現可能である。なお、トランジスタのような半導体素子を用いて実現する事も可能である。
スイッチ制御部111は、スイッチ110のON状態・OFF状態の切り換えを制御する。スイッチ制御部111は電圧監視部109の監視結果を受けてスイッチ110のON状態・OFF状態を制御する。また、スイッチ制御部111はPD通信制御部102からの制御信号に応じてもスイッチ110のON状態・OFF状態を制御する。また、スイッチ110とスイッチ制御部111とは、CC端子と所定の電圧(5V)との間の接続状態を切り換える切換手段である。
次に、図6のフローチャート図を用いて、送電装置10と受電装置20とがUSB-PDで接続している時に異常が生じた場合における、送電装置10のPD通信制御部102の処理を説明する。送電装置10と受電装置20とは既に物理的な接続状態にあり、USB-PD規格に準拠した通信、電力の授受が行われているものとする。
S601にて、PD通信制御部102は、検出部106を監視する。具体的には、PD通信制御部102は、検出部106の検出状況を把握するため、検出部106からの信号を取得する。そして、S602にて、PD通信制御部102は、検出部106から取得した信号が正常状態を示していると判定した場合(S602でNo)、監視を継続するために処理をS601に戻す。
また、PD通信制御部102は、検出部106から取得した信号がコネクタ101の近傍の温度が所定以上になった等の異常状態を示すと判定した場合(S602でYes)、処理をS603に進める。
S603にて、PD通信制御部102は、USB-PD規格のHard Resetコマンドを受電装置20のPD通信制御部202へ送信して、処理をS604へ遷移する。そして、S604にて、PD通信制御部102は、所定の時間内に、VBUSの出力を停止するように電源部103へ指示信号を出力する。USB-PD規格によると、Hard Resetコマンド送信から25から35msの間に、VBUSの出力の停止を開始すれば良い。
S605にて、PD通信制御部102は、通知部107へ制御信号を出力し、ユーザに対して異常状態が生じている事を通知させる。
S606において、PD通信制御部102は、スイッチ制御部111に制御信号を出力し、スイッチ110をOFF状態(開放状態)にさせる。この結果、PD通信制御部102と、コネクタ101のCC1端子とCC2端子との間は開放状態になり、送電装置10と受電装置20はコネクタ101を介して物理的に接続しているものの、USB-PD規格に遵守した通信ができなくなるため、再度のHard Resetの指示が送信されなくなる。また、USB Type-C規格に基づいて、送電装置10は自装置に接続されていた受電装置20が切断されたと認識し、規定の時間内にVBUSの出力を停止する。
S607にて、PD通信制御部102はスイッチ制御部111を制御し、スイッチ110をON状態(導通状態)に切り換える。さらに、S608で、PD通信制御部102は、不図示のタイマを用いて、CC端子と電源との間の接続がON状態(導通状態)に切り換えてからの経過時間の測定を開始する。
S609において、PD通信制御部102は監視部109を制御し、CC1端子とCC2端子の電圧の監視を行わせ、処理をS610へ遷移する。
S610において、PD通信制御部102は、監視部109の監視により、CC1端子とCC2端子の電圧が所定電圧値(4.75V)以上であるか否かを判定する。そして、PD通信制御部102は、CC1端子とCC2端子の電圧が4.75V以上と判定した場合(S610でYes)、処理をS614に遷移する。このとき、USB Type-C規格によると、5V・3A供給可能な送電装置10は、CC1端子、CC2端子が5V電源にプルアップされている。従って、受電装置20が物理的に未接続時のとき、CC1端子、CC2端子5Vとなり、送電装置10は受電装置20との接続を切断状態と判定している。CC1端子とCC2端子の電圧が所定電圧4.75Vより下の場合(S610でNo)は、受電装置20は物理的に接続状態のままであることになる。それ故、PD通信制御部102は処理をS611へ遷移する。このとき、USB Type-C規格によると、5V・3A供給可能な送電装置10のCC1端子、CC2端子電圧は、受電装置20の接続時には0.85Vから2.45Vの範囲へ変化する。このため、送電装置10は受電装置20と接続状態であるか否かを判定できる。
S611で、タイマによる経過時間が所定期間t1を経過したか否かを判定する。所定期間t1は、Type-C規格に規定されるtCCDebounce時間の下限値である100msより短い期間である。S611で、所定期間t1を経過していないと判定された場合(S611 No)、処理は、S609に戻る。S611で、所定期間t1を経過したと判定された場合(S611 Yes)、処理は、S612に進む。
S612において、PD通信制御部102は、スイッチ制御部111を制御し、スイッチ110をOFF状態(開放状態)にさせ、S613へ遷移する。S613にて、PD通信制御部102は、スイッチ制御部111はスイッチ110のOFF状態(開放状態)を所定期間t2だけ継続し、処理をS607へ遷移する。このスイッチ110のOFF状態(開放状態)を継続する所定期間t2は任意の時間で良い。
S614において、PD通信制御部102は、スイッチ110のON状態(導通状態)が継続するように、スイッチ制御部111を制御する。処理は、S615へ遷移する。S615にて、PD通信制御部102は、S605での通知部107へ出力した制御信号と異なる制御信号を通知部107へ出力する。例えば、通知部107が発光ダイオードのような点灯手段であれば、S605において、発光ダイオードを点灯するように指示している場合、S613では、発光ダイオードを消灯するように指示するなどすればよい。
以上により、送電装置10は接続されていた受電装置20が物理的に取り除かれた事を検出でき、再度、USBType-C規格の所定の接続処理を開始可能な未接続状態に戻り、一連の動作が終了となる。
次に第2の実施形態のシーケンスを図7のタイミングチャートを参照して説明する。同図は、送電装置10が受電装置20と接続されておりUSB-PD規格に基づく接続が完了している状態で異常が発生し、本第2の実施形態の特徴である前述の図6に示す制御でVBUS切断処理が行われ、受電装置20が取り除かれるまでのタイミングチャートを示す。
図示における「VBUS端子電圧」は、前述の図5のコネクタ101のVBUS端子に出力されている電圧値を示し、本タイミングチャート開始時点で、USB-PD規格に基づいて接続が完了しており、VBUS端子電圧が20Vであった場合を例示している。
「CC端子電圧状態」は、図5のコネクタ101のCC1端子、CC2端子にかかる電圧値である。送電装置10と受電装置20が接続状態で、かつ、正常な状態での電圧は、これまでの説明からわかるように1.69Vである。また、送電装置10と受電装置20が接続状態で、スイッチ110がOFF状態では0V、そして、送電装置10と受電装置20が未接続の状態では5Vとなることを示す。なお、CC端子電圧値は、USB Type-C規格に対応しているものであれば良く、特に図7に示す電圧値に限らない。
T701は、PD通信制御部102が検出部106より異常な状態を検出したことを示す信号を受信するタイミングであり、前述の図6のS602の判定がYesとなるタイミングに相当する。
T702は、PD通信制御部102受電装置20へ、USB-PDでの接続を止めるために、Hard Resetコマンドを送信するタイミングである。これは図6のS603に対応するタイミングでもある。図示の参照符号501が、このコマンド送信期間を示している。
T703は、PD通信制御部102がHard Resetコマンドの送電から所定の時間後にVBUS電源の供給を停止するため、電源制御部103を制御し電源供給を停止させるタイミングである。このタイミングは図6のS404に相当する。USB-PD規格によると、Hard Resetコマンドが送信されてから25~35msecの間にVBUS供給が停止しはじめる。また、このタイミングは、図5のS605に示したように、本第2の実施形態におけるPD通信制御部102は、VBUSの出力停止後に、ユーザに対する異常発生と電力供給の停止を通知するタイミングでもある。
T704は、図6のS606に対応する。PD通信制御部102はSW制御部111を制御し、スイッチ110を非導通状態に変更するタイミングである。T704より前の期間では、コネクタ101のCC1端子、CC2端子の電圧は、プルアップ抵抗とプルダウン抵抗で分圧された電圧1.69Vとなる。USB Type-C規格によると、受電装置20が接続された事を検出する事が求められる電圧範囲は、CC端子電圧が0.85Vから2.45Vの範囲内にあるときであり、T704以前は接続状態と判定される。T704とT705の期間は、S607、S610、S611のループに対応する。送電装置10が受電装置20と接続状態の場合、プルダウン抵抗での分圧が行われるため、CC1端子、CC2端子の電圧は、0.85Vから2.45Vの範囲内にある。
なお、USB-PD規格に準拠した機器であれば、Hard Resetコマンド送信(T702)後に、VBUSを停止(T703)してから、VBUS再投入を行うまで1Sec以内で行われる事を想定している。従って、T703から1Sec以内の時間内にT704が実行できれば、受電装置20は送電装置10との接続が解除されたと判定する。
T705は、送電装置10と受電装置20との物理的接続が解除されたタイミングを示す。これは、図6のS607からS609の判定がYesのタイミングでもある。受電装置20が送電装置から取り除かれたことにより、PD通信制御部102は、CC1端子、CC2端子の電圧は、プルアップしている電源の5Vに変化する。T705において、CC1端子、CC2端子の電圧が5Vとなった事を監視部109はPD通信制御部102へ通知する。この結果、PD通信制御部102は、図6のS612に対応するように、SW制御部111へ指示を行い、スイッチ110の導通状態を継続状態に変更させる。併せて、図6のS613に説明したように、ユーザに状態が変わった事を通知しておき、送電装置10は初期状態に復帰する。例えば、通知部107が発光ダイオードのような発光素子によって構成されていれば、ユーザへ通知が必要な時に消灯から点灯、通知が不要となった時に点灯から消灯と、制御する事で、状態が変化した事を通知可能である。
本実施形態の送電装置によれば、受電装置からハードリセットの送信要求を受信した場合に、CC端子と電源との間の接続を開放状態に遷移させる。これにより、電源供給を再開し、再び受信装置側にエラーが発生する等してハードリセットの送信要求を受けることを抑制することが可能となる。したがって、送電装置及び受電装置で、正常な動作状態から逸脱した状態となった場合に、安全な停止状態を維持し、かつ、正常な動作状態から逸脱した状態が繰り返されることを抑制することが可能になる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態を説明する。本第3の実施形態に係る送電装置10のブロック構成図を図8に、受電装置20のブロック構成図を図9に示す。第1の実施形態では送電装置10側に、過電流や過電圧、閾値を超える高温状態を検出する検出部106が設けられた。これに対して本第3の実施形態では受電装置20側に同状態を検出する検出部208が設けられている点が異なる。また、送電装置10における抵抗素子114、115は、CC1端子、CC2端子をプルアップする抵抗素子であり、可変抵抗素子でなくて良い。これ以外のハードウェアの構成は、図1、図2と同じであるので、その説明は省略する。
本第3の実施形態では、受電装置20のPD通信制御部202が、検出部208から、例えばコネクタ201の異常な温度上昇の検出を示す信号を取得した場合、送電装置10に対し、検出した異常状態を示す信号を警告信号として送信する。そして、その上で、PD通信制御部202はHard Reset要求コマンド(リセット要求コマンド)を、送電装置10に送信するものとする。
以下、かかる点を踏まえて、送電装置10におけるPD通信制御部102の処理内容を図10のフローチャートに従って説明する。なお、本第3の実施形態でも、送電装置10と受電装置20とがUSB-PDで接続している時の異常状態となった場合のPD通信制御部102の処理を説明する。
S801にて、PD通信制御部102は、受電装置20(のPD通信制御部202)からの信号を取得することで、受電装置20を監視する。
S802にて、PD通信制御部102は、受電装置20から警告信号を受信したか否かを判定する。そして、PD通信制御部102は警告信号を受信していないと判定した場合(S802のNo)、処理をS801に戻し、受電装置20の監視を継続する。一方、PD通信制御部102は、警告信号を受信したと判定した場合(S802でYes)、処理をS803に遷移する。
S803にて、PD通信制御部102は、その警告信号が電源異常を原因とするものか否かを判定する。電源異常としては、VBUS過電圧、過電流、受電装置20のコネクタ201の近傍の温度が所定以上の温度へ上昇した等が挙げられる。そして、S804にて、PD通信制御部102は、電源異常が発生したと判定する。また、PD通信制御部102は、電源異常が発生したと判定した場合、電源異常を示すフラグをON状態に遷移させる。当該フラグは、不図示のメモリ等に保持される。また、PD通信制御部102は、不図示のタイマによる経過時間の計測を開始する。
S805にて、PD通信制御部102は、受電装置20からUSB-PD規格に記載のHard Reset要求コマンドを受信したか否かを判定する。PD通信制御部102がHard Reset要求コマンドを受信したと判定した場合(S805でYes)、処理をS808に遷移し、受信していない判定した場合(S805でNo)、処理をS806に遷移する。
S806にて、PD通信制御部102は、異常を判定してから所定時間が経過したか否かを判定する。PD通信制御部102は、異常を判定してから経過時間が所定時間に至っていないと判定した場合、処理をS805に戻し、Hard Reset要求の受信を待つ。また、PD通信制御部102は、異常を判定してから経過時間が所定時間に至ったと判定した場合、処理をS807に遷移する。このS807にて、PD通信制御部102は、異常判断を解除し、処理をS801に戻し、受電装置20の監視を継続する。また、異常判断を解除する処理は、具体的には、PD通信制御部102が電源異常を示すフラグをOFF状態に遷移させる処理である。
S808にて、PD通信制御部102は、受電装置20(のPD通信制御部202)に対し、USB-PD規格のHard Resetコマンドを送信する。そして、S809にて、PD通信制御部102は、電源部103を制御し、VBUSの出力を停止させる。USB-PD規格によると、Hard Resetの指示から25~35msの間に、VBUSの出力の停止を開始すれば良く、実施形態のPD通信制御部102もこれに準拠してVBUSの出力を停止するものとする。
S810において、PD通信制御部102は、受電装置20の物理的な切断を待つ。送電装置10と受電装置20とが物理的に切断されると、送電装置10のCC1端子とCC2端子の電圧は、プルダウン抵抗が非接続状態となるので、プルアップ電圧の5Vとなる。つまり、PD通信制御部102は、監視部109により5V電圧となったことを示す信号を受信したか否かで、受電装置20が物理的に切断されたか否かを判定できる。PD通信制御部102は、受電装置20が物理的に切断されたと判定した場合(S810でYes)、処理をS811に遷移する。S811にて、PD通信制御部102は、異常状態の判断を解除し、一連の動作が終了となる。
以上により、送電装置10は、受電装置20における検出部208の状態異常を検出し、Hard Resetコマンドを送信することができる。
本実施形態の送電装置によれば、送電装置及び受電装置で、正常な動作状態から逸脱した状態となった場合に、安全な停止状態を維持し、かつ、正常な動作状態から逸脱した状態が繰り返されることを抑制することが可能になる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態を説明する。本第4の実施形態における送電装置10、受電装置20の構成は、第3の実施形態における図8、図9と同じであるものとし、その説明は省略する。以下、送電装置10と受電装置20とがUSB-PDで接続している時に異常が生じた場合における、送電装置10のPD通信制御部102の処理を図11のフローチャートに従って説明する。なお、本第3の実施形態においても、送電装置10と受電装置20とは接続状態にあり、USB-PD規格に準拠した通信、電力の授受が行われているものとする。
まず、S901にて、PD通信制御部102は、接続されている受電装置20に関する識別情報を取得する。本実施形態では、この識別情報がUSB-PD規格に準拠した通信仕様における、製造者情報や製造者名のベンダ定義情報、或いは、ベンダユニークな定義データ等を想定している。しかしながら、後述する再接続時の受電装置20と、再接続以前の受電装置20とが同一か否かを判定できれば良いので、その情報の種類は特に問わない。
S902にて、PD通信制御部102は、受電装置20側(PD通信制御部202)からのHard Reset要求コマンドを受信したか否かを判定する。PD通信制御部102は、HardResey要求コマンドが受信していないと判定した場合(S902でNo)、処理をS903に遷移し、受信したと判定した場合処理をS904に遷移する。
S903にて、PD通信制御部102は受電装置20が切断されたか否かを判定する。PD通信制御部102は、接続中であると判定した場合(S903でNo)、処理をS902に戻し、切断されたと判定した場合(S903でYes)、処理をS910に遷移する。
S904にて、PD通信制御部102は、内部に設けられている、Hard Reset要求コマンドの受信した回数を計数するカウンタを“1”増加させる。そして、S905にて、PD通信制御部102は、Hard Reset要求コマンドを受信したときの現在時刻を不図示のタイマより取得し保持する。なお、カウンタや時刻は、PD通信制御部102内の不図示のメモリやレジスタに格納されるものとする。そして、S906にて、PD通信制御部102は、Hard Reset要求コマンドに応じるべく、電源部103を制御し、VBUSによる電力供給を停止する。
S907にて、PD通信制御部102は、カウンタが保持する値(回数)が所定値以上になったか否かを判定する。また、S908にて、PD通信制御部102は、今回受信したHard Reset要求を受信した時刻と、前回のHard Reset要求を受信した時刻との差(時間間隔)が所定値以内であるか否かを判定する。
PD通信制御部102は、Hard Reset要求コマンドの受信回数が所定値になる(S907でYes)、又は、前回と今回受信したHard Reset要求コマンドの時間間隔が所定値以内での受信である場合(S908でNo)の場合、処理をS909に遷移する。そして、S909にて、PD通信制御部102は、受電装置20との物理的な切断を待つ。つまり、切断を待つ間、VBUSの再投入は行わない。
S909にて、PD通信制御部102は、USBコネクタの物理的な切断が行われたと判定した場合、処理をS910に遷移する。このS910にて、PD通信制御部102は、再接続されるのを待つ。そして、S910にて、PD通信制御部102は、コネクタ101に対する再接続を検出した場合、処理をS911に遷移する。
S911にて、PD通信制御部102は、電源部103を制御し、VBUSによる電力の再投入を行う。そして、S912にて、PD通信制御部102は、再接続した装置から識別情報を取得し、先のS901で取得した識別情報と一致するか否か、つまり、再接続の前後の受電装置20が同じ機器かどうかを判定する。PD通信制御部102は、同じ機器であると判定した場合(S912がYes)、S913に処理を遷移する。また、PD通信制御部102は、異なる機器であると判定した場合(S912がNo)、S914に処理を遷移する。
S913にて、PD通信制御部102は、Hard Reset要求コマンドを最後に受信した時刻から所定時間経過しているか否かを判定する。PD通信制御部102は、Hard Reset要求コマンドを最後に受信した時刻から所定時間経過していないと判断した場合(S913でNo)、処理をS902に遷移する。また、PD通信制御部102は、所定時間経過していると判定した場合(S913でYes)、処理をS914に遷移する。
S914にて、PD通信制御部102は、Hard Reset要求コマンドを計数するためのカウンタ、及び、Hard Reset要求受信した時刻をクリアし、処理をS902に戻す。
以上の結果、本第4の実施形態によれば、USB-PD接続状態で、受電装置20に何らかの異常が発生し、予め設定された回数のHard Reset要求を受信するまでは断続的にVBUSによる電力供給と停止が行われ、その回数のHard Reset要求を受信した場合は実際に切断が行われるまで電力供給を停止状態にすることになる。したがって、送電装置及び受電装置で、正常な動作状態から逸脱した状態となった場合に、安全な停止状態を維持し、かつ、正常な動作状態から逸脱した状態が繰り返されることを抑制することが可能になる。
[第5の実施形態]
次に図12~図15を参照して、第5の実施形態に係る受電装置について説明する。図12は、第5の実施形態における送電装置10を示すブロック構成図を示し、図13は第5の実施形態における受電装置20のブロック構成図である。そして、図14は、受電装置20のPD通信制御部の処理手順を示し、図15は第5の実施形態におけるタイミングチャートを示している。これまで説明した第1乃至第4の実施形態の主要部は、送電装置10側にあったが、本第5の実施形態では受電装置20(撮像装置)側にあることに注意されたい。
本第5の実施形態における送電装置10は、コネクタ101、PD通信制御部102、電源部103、検出部106、抵抗素子114、115を有する。コネクタ101は、USB Type-C規格に適合するコネクタであり、電源供給用のVBUS端子、機器同士の接続検出や通信に使用するCC1端子とCC2端子、USB2.0通信に使用するD+端子とD-端子、GND端子等の端子を含んでいる。また、PD通信制御部102、電源部103、検出部106は、上記実施形態と同参照符号と同じであり、その説明は省略する。また、抵抗素子114は、CC1端子を所定の抵抗値で所定の電圧へプルアップする抵抗素子である。抵抗素子115は、CC2端子を所定の抵抗値で所定の電圧へプルアップする抵抗素子である。ここで所定の電圧は例えば5Vであり、抵抗素子114、115は10kΩである。USB Type-C規格によると、送電装置10と接続される受電装置側のCC1端子、およびCC2端子は、5.1kΩの抵抗素子でグランド(GND)にプルダウンされる。
第5の実施形態における受電装置20は、コネクタ201、PD通信制御部202、受電部203、抵抗素子204及び205、電源制御部206、中央制御部207、検出部208、第1のスイッチ素子209、第2のスイッチ素子210、スイッチ制御部211、監視部212、通知部213を有する。このうち、コネクタ201、受電部203、第1の抵抗素子204、第2の抵抗素子205、電源制御部206、中央制御部207は、先に説明した第1の実施形態の図2の同参照符号と同じであるので、その説明は省略する。
検出部208は、送電装置10から供給されるVBUS電源の出力状態が過電圧、あるいは過電流となった場合や、コネクタ201近傍の温度が所定のしきい値を超えた場合の異常を検出する。例えば、VBUSの過電流を検出するための検出抵抗や計装アンプを有する。また、温度を検出可能なようにサーミスタのような温度検出素子を有する。またVBUSの過電圧を検出可能なように、ADコンバータなどを有する。
PD通信制御部202は、検出部208が出力する検出信号を監視し、異常状態を示す信号があった場合に受電部203にVBUS端子から供給される電流を制限するよう指示を出したり、CC端子1、CC端子2を使用して送電装置10(のPD通信制御部102)へ通知したりする事も可能である。
第1のスイッチ素子209は、コネクタ201のCC1端子と、CC1端子と第1の抵抗素子204とが接続するノードとの間を、導通・非導通の状態に切り換え可能となっている。第2のスイッチ素子210は、コネクタ201のCC2端子と、CC2端子と第2の抵抗素子205とが接続するノードとの間を、導通・非導通の状態に切り換え可能となっている。第1のスイッチ素子209と第2のスイッチ素子210は、トランジスタのような半導体素子により構成すれば良い。
スイッチ制御部211は、PD通信制御部202や監視部212からの制御信号に基づいて第1のスイッチ素子209と第2のスイッチ素子210を、導通、非導通のいずれかの状態に切り換える。なお、スイッチ制御部211は、第1のスイッチ素子209と第2のスイッチ素子210の初期状態(送電装置10に接続する以前)は導通状態であるように制御する。
監視部212は、コネクタ201のCC1端子、CC2端子の電圧値を監視する。監視部212は、例えば、A/Dコンバータや、比較器等により構成され、CC1端子、CC2端子のいずれか一方の端子の電圧値が、所定の電圧範囲内にあるか、それともその所定の電圧範囲外か示す信号を、PD通知制御部202やスイッチ制御部211へ出力する。監視部212は、CC1端子、CC2端子の電圧値をPD通知制御部202やスイッチ制御部211に通知するようにしても良い。
通知部213は、受電装置20を使用しているユーザに対して、受電装置20の状態を通知する。例えば、発光ダイオード等の発光素子を用いた通知部213であれば、点灯・消灯により視覚的に動作・非動作の状態を表現したり、点滅によって動作・非動作とも異なる状態にある事を通知する。なお、発光ダイオードを始めとした発光素子に限らず、ユーザに通知する事が可能であればよく、スピーカや電子ブザー等を用いて聴覚的に通知したり、ディスプレイ等の表示素子を使用して文字や画像による詳細な状態通知をしたりしても良い。なお、通知部107の通知手段は、ユーザに通知できれば良いので、発光ダイオードに限らない。例えば、通知部107は、スピーカや電子ブザー等を用いて聴覚を利用した構成、ディスプレイ等の表示素子を用いた文字や画像による視覚を利用した構成、或いは、それらの組み合わせでも構わない。
次に、図14のフローチャートに従って、受電装置20が送電装置10からUSB-PD規格に従って受電中に異常が生じた場合の受電装置20のPD通信制御部202の処理内容を説明する。なお、送電装置10と受電装置20とは接続状態にあり、USB-PD規格に準拠した通信、電力の授受が行われているものとする。
S1201にて、PD通信制御部202は、検出部208を監視する。具体的には、検出部208の検出状況を把握するため、検出部208からの信号を取得する。S1202にて、PD通信制御部202は、検出部208から取得した信号が正常状態を示していると判定した場合(S1202でNo)、監視を継続するために処理をS1201に戻す。
一方、PD通信制御部202が、検出部208から取得した信号が例えば受電装置20のコネクタ201の近傍の温度が所定以上の温度へ上昇した等の異常状態を示す場合(S1202のYes)、処理をS1203へ遷移する。
S1203にて、PD通信制御部202は、USB-PD規格に記載のHard Reset要求コマンドを、送電装置10のPD通信制御部102へ送信する。そして。PD通信制御部202は処理をS1204へ遷移する。S1204にて、PD通信制御部202は、Hard Reset要求コマンドを送信してから、VBUSによる受電が停止されるのを待つ。USB-PD規格によると、Hard Reset要求から25から35msの間に、VBUSの出力の停止を開始することになっている。
S1205にて、PD通信制御部202は通知部213へ制御信号を出力し、ユーザに対して異常状態が生じている事を通知させる。そして、S1206にて、PD通知部202は、スイッチ制御部211を制御し、第1のスイッチ素子209と第2のスイッチ素子210を導通状態から非導通状態へ変化させる。
なお、上記例では、PD通信制御部202は、異常を検出した場合(S1202のYes)に、Hard Reset要求コマンドを送電装置10に送信し(S1203)、その後、第1及び第2のスイッチ素子209、210を導通状態から非導通状態へ変更(S1206)するものとした。しかし、PD通信制御部202は、異常を検出した場合(S1202のYes)、S1206へ遷移しても良い。そして、その後で、PD通信制御部202は、 第1及び第2のスイッチ209、210を導通状態から非導通状態へ変更(S1206)することで、送電装置10による導電を停止させても良い。
さて、S1206の処理の結果、第1のスイッチ素子209、第2のスイッチ素子210が非導通状態となるので、コネクタ201のCC1端子、CC2端子の電圧は送電装置10のプルアップ用の抵抗素子114、115の影響で5Vまで上昇する。USB Type-C規格によると、5V・3Aの送電装置10では、CC1端子、CC2端子の電圧が0.85Vから2.45Vの範囲の場合、送電装置10は受電装置20が接続されていると判断することになっている。本実施形態では、CC1端子、CC2端子の電圧は5Vとなり、USB Type-C規格に規定の接続状態の範囲外にあり、送電装置10は受電装置20が未接続であると判定することになる。つまり、この状態では、送電装置10は受電装置20へ電力を供給することはない。
S1207にて、PD通信制御部202は、監視部212からの信号に基づき、CC1端子、CC2端子の電圧を監視する。そして、S1208にて、PD通信制御部202は、コネクタ201のCC1端子、CC2端子の電圧が所定値(5V未満の値)を下回ったか否かを判定する。そして、PD通信制御部202は、コネクタ201のCC1端子、CC2端子の電圧が所定値を下回ったと判定するまで、S1207による監視を継続する。
コネクタ201のCC1端子、CC2端子の電圧が、所定値を下回るのは、受電装置20から送電装置10を物理的に切断した場合である。理由は、物理的な切断になると、送電装置10のCC1端子、CC2端子の5Vへのプルアップのための抵抗素子の影響が無くなり、受電装置20側のコネクタ201におけるCC1端子、CC2端子に係る電圧は自然放電により低下していくためである。そこで、実施形態では、この自然放電が在る程度進んだことを検出するため、上記所定値を4.75Vとした。PD通信制御部202は、CC1端子、CC2端子の電圧が、4.75Vを下回った場合(S1208でYes)となると、処理をS1209へ遷移する。
S1209において、PD通信制御部202は、スイッチ制御部211を制御し、第1のスイッチ素子209及び第2のスイッチ素子210を、非導通状態から導通状態へ変更させ、処理をS1210へ遷移する。
そして、S1210にて、PD通信制御部202は、通知部213に、先のS1205とは異なる制御信号を出力し、ユーザに対し、送電装置10とは非接続となったこと、て電力供給による異常な状態が解消したことを通知する。例えば、通知部213が発光ダイオードのようなデバイスであり、S1205において、発光ダイオードを点灯するように指示している場合、S1210では、発光ダイオードを消灯するように指示するなどすればよい。
以上により、受電装置20は、接続されていた送電装置10が取り除かれた事を検出でき、再度、USBType-C規格の所定の接続処理を開始可能な初期状態に戻り、一連の動作が終了となる。
次に図15のタイミングチャートを参照して、受電装置20におけるPD通信制御部202の処理内容を説明する。同図は、受電装置20が送電装置10と接続されておりUSB-PD規格に基づく接続が完了している状態で異常が発生した場合の信号のタイミングチャートを示している。
図15における「VBUS端子電圧」は、図13のコネクタ201のVBUS端子に供給されている電圧値を示している。図示の如く、本タイミングチャート開始時点では、USB-PD規格に基づく接続が完了しており、VBUS端子電圧が20Vであったことを示している。
「CC端子電圧状態」は、図13のコネクタ201のCC1端子、CC2端子にかかる電圧値である。送電装置10と受電装置20が接続状態で、かつ、共に正常な状態でのこの電圧値は1.69Vである。
T1301にて、受電装置20の検出部208は異常な状態を検出し、その信号をPD通信制御部202に出力するタイミングである。PD通信制御部202は、この信号を受けて異常ありと判断する。このタイミングは、図14のS1202のYesなるタイミングである。
T1302にて、PD通信制御部202は、送電装置10に対し、USB-PDでの接続を止めるためHard Reset要求コマンド送信する。図示の参照符号1301は、このコマンドの送信期間を示している。このT1302は、図14のS1203のタイミングに相当する。
T1303は、送電装置10がHard Reset要求コマンドを受信してから所定の時間後にVBUS電源の供給を停止するタイミングを示している。これは、図14のS1204に対応する。USB-PD規格によると、Hard Reset要求コマンドを受信してから25~35msecの間にVBUS供給を停止し始めることになる。また、T1303は、図14のS1205に示したように、本第5の実施形態では、VBUSの出力が停止された後に異常状態の通知を開始するタイミングでもある。
T1304は、図14のS1206に対応する。つまり、このT1304は、PD通信制御部202がスイッチ制御部211を制御して、第1のスイッチ素子209及び第2のスイッチ素子210を導通状態から非導通状態へ変更するタイミングである。
T1304より前のタイミングでは、コネクタ201のCC1端子、CC2端子には、送電装置10のプルアップ用の抵抗素子114、115の抵抗値Rpと、受電装置10のプリダウン用の抵抗素子204、205の抵抗値Rdとで分圧された電圧が観測される。そして、T1304以降では、コネクタ201のCC1端子、CC2端子には、プルアップ用の抵抗素子114、115の抵抗を介して供給された電圧5Vが観測される。例えば、Rpが10kΩ、Rdが5.1kΩであれば、T1304より前のCC端子電圧は1.69V、T1304以降のCC端子電圧は5Vとなる。USB Type-C規格によると、送電装置10が受電装置20の接続された事を検出する事が求められる電圧範囲は、CC端子電圧が0.85Vから2.45Vの範囲内にあるときであり、T1304以降では上記範囲外となる。また、送電装置10へ充電装置20が未接続であれば、5Vの供給が行われないため、CC端子電圧は自然放電により5Vより低い電圧値に低下する。従って、T1304以降では、PD通信制御部202は、CC端子の電圧を監視する事で、送電装置10と受電装置20の物理的な接続状態にあるか、物理的接続が解除された状態にあるか判定可能である。
なお、USB-PD規格に準拠した機器であれば、Hard Reset要求コマンドを送信(T1302)の後に、VBUSを停止(T1303)してから、VBUS再投入を行うまで1sec以内で行われる事を受電装置20は想定している。従って、T1303から1sec以内の時間内にT1304が実行できれば、受電装置20はVBUSの供給が停止している間に送電装置10との接続が解除されたと判定する。
T1305は、送電装置10と受電装置20との物理的な接続が解除されたタイミングを示し、図14のS1207からS1208のYesのタイミングに対応する。送電装置10が取り除かれたことによりCC端子電圧は、5Vの供給が取り除かれ、5Vより低い電圧に低下する。
T1305において、CC端子電圧が4.75Vより低い電圧となった事を電圧監視部212はPD通信制御部202へ通知する。これを受けて、PD通信制御部202は、図14のS1209に対応するように、スイッチ制御部211を制御して、第1のスイッチ素子209及び第2のスイッチ素子210を非導通状態から導通状態へ変更する。併せて、図12のS1210に説明したように、PD通信制御部202は、ユーザに状態が変わった事を通知しておき、受電装置20を初期状態に復帰する。例えば、通知部213が発光ダイオードのような発光素子によって構成されていれば、ユーザへ通知が必要な時に消灯から点灯、通知が不要となった時に点灯から消灯と、制御する事で、状態が変化した事を通知可能である。
本第5の実施形態によれば、送電装置及び受電装置で、正常な動作状態から逸脱した状態となった場合に、安全な停止状態を維持し、かつ、正常な動作状態から逸脱した状態が繰り返されることを抑制することが可能になる。
ここで、本第5の実施形態における送電装置10は、図11に示す構成を有するものとしているが、図1や図5であっても構わない。
また、上記第5の実施形態では、送電装置10が受電装置20と非接続状態であると判定するようにするため、PD通信制御部202はスイッチ制御部211を制御し、スイッチ209、210を導通状態から非導通状態にした。しかしながら、送電装置10は、受電装置20の接続/非接続を、CC1端子、CC2端子の電圧が、予め設定された範囲にあるかどうかで判定している。そこで、コネクタ201のCC1端子、CC2端子をPD通信部202に導通状態に維持し、抵抗素子204、205をPD通信制御部202により抵抗値が設定可能な可変抵抗素子にしても良い。ちょうど第1の実施形態の抵抗値制御部108、第1の可変抵抗素子104、第2の可変抵抗素子105を、充電装置20側に設けると考えるとわかりやすい(ただし、この場合、両可変鉄抵抗素子は、プルダウン用として利用されることになる)。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10…送電装置、20…受電装置、101…コネクタ、102…PD通信制御部、103…電源部、104…第1の可変抵抗素子、105…第2の可変抵抗素子、106…検出部、107…通知部、108…抵抗値制御部、109…監視部、110…スイッチ、111…スイッチ制御部、201…コネクタ、202…PD通信制御部、204、205…抵抗素子、206…電源制御部、207…中央制御部、208…検出部

Claims (12)

  1. 外部機器と接続するためのコネクタを有し、当該コネクタに接続された外部機器にUSB Power Delivery規格に従って電力を供給する電子機器であって、
    前記コネクタのVBUS端子を介して外部機器への電力供給を行うための電力制御手段と、
    前記コネクタのCC端子と所定の内部電源との接続状態を前記電子機器と前記外部機器とが接続した状態で前記CC端子の電圧を所定の範囲内とするための状態であって前記CC端子と所定の抵抗を挟んで前記所定の内部電源とを接続する導通状態である第1の状態と、前記電子機器と前記外部機器とが接続した状態で前記CC端子の電圧を前記所定の範囲外とするための状態であって前記CC端子と前記所定の内部電源とを非接続する非導通状態である第2の状態と、を含む複数の状態のいずれかに切り換える切り換え手段と、
    前記CC端子の電圧に基づいて、前記外部機器との物理的な切断を検出する検出手段と、
    前記CC端子を介して、前記外部機器と通信する通信手段と、
    前記電子機器が所定の状態であるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記電子機器と前記外部機器とが接続し、前記接続状態が前記第1の状態である場合に、前記判定手段が、前記電子機器が所定の状態であると判定したことに応じて、
    前記通信手段は、所定のリセットコマンドを前記外部機器に送信し、
    前記電力制御手段は、前記外部機器への電力供給を停止し、
    前記切り換え手段は、前記接続状態を前記第2の状態に切り換え
    前記切り換え手段が前記第1の状態から前記第2の状態に切り換えた後で、
    前記切り換え手段は所定期間だけ前記第1の状態に切り換え、
    前記検出手段により前記所定期間内に検出された前記CC端子の電圧に基づいて、前記外部機器との物理的な接続があるか否かの判定を行い、
    前記切り換え手段は、前記検出手段が前記外部機器との物理的な接続があると判定した場合、前記第2の状態に切り換え、前記検出手段が前記外部機器との物理的な接続がないと判定した場合、前記第1の状態を維持する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記切り換え手段は、前記第1の状態から前記第2の状態に前記接続状態を切り換えた後に、前記検出手段が前記CC端子の電圧が所定の条件を満たすことを検出した場合に、前記接続状態を前記第1の状態に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記所定の状態は、少なくとも、前記VBUS端子から供給されている電源の過電流状態、過電圧状態、及び、前記コネクタの温度が所定値を超える状態のうち、1つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 外部機器と接続するためのコネクタを有し、前記コネクタに接続された外部機器からUSB Power Delivery規格に従って電力を受ける電子機器であって、
    CC端子と接地電位を供給する電源との間の導通状態と、非導通状態とを切り換える切り換え手段と、
    前記コネクタの前記CC端子の電圧を検出する検出手段と、
    前記コネクタのVBUS端子を介して前記外部機器から電力を受る受電手段と、
    前記電子機器の状態が所定の状態であるか否かを判定する判定手段と、
    前記CC端子と前記接地電位を供給する電源との間が前記導通状態である状態で、前記受電手段が前記外部機器から電力を受電中に、前記判定手段が前記受電に関する状態が前記所定の状態であると判定した場合、
    前記外部機器に対して電力供給を停止させるための所定のリセット要求を送信し、
    前記切り換え手段は、前記CC端子と前記接地電位を供給する電源との間を前記非導通状態に切り換え、
    前記検出手段が前記CC端子の電圧が所定の電圧以下になったことに応じて、前記切り換え手段は、前記CC端子と前記接地電位を供給する電源との間を前記導通状態に切り換えることを特徴とする電子機器。
  5. 前記所定の状態は、少なくとも、前記外部機器から前記VBUS端子を介して供給される電源の過電流状態、過電圧状態、及び前記コネクタの温度が所定値を超える状態のうち、1つを含むことを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器を実装する撮像装置。
  7. 外部機器と接続するためのコネクタを有し、当該コネクタに接続された外部機器にUSB Power Delivery規格に従って電力を供給する電子機器の制御方法であって、
    前記コネクタのVBUS端子を介して外部機器への電力供給を行うための電力制御工程と、
    前記コネクタのCC端子と所定の内部電源との接続状態を前記電子機器と前記外部機器とが接続した状態で前記CC端子の電圧を所定の範囲内とするための状態であって前記CC端子と所定の抵抗を挟んで前記所定の内部電源とを接続する導通状態である第1の状態と、前記電子機器と前記外部機器とが接続した状態で前記CC端子の電圧を前記所定の範囲外とするための状態であって前記CC端子と前記所定の内部電源とを非接続する非導通状態である第2の状態と、を含む複数の状態のいずれかに切り換える切り換え工程と、
    前記CC端子の電圧に基づいて、前記外部機器との物理的な切断を検出する検出工程と、
    前記CC端子を介して、前記外部機器と通信する通信工程と、
    前記電子機器が所定の状態であるか否かを判定する判定工程と、
    を備え、
    前記電子機器と前記外部機器とが接続し、前記接続状態が前記第1の状態である場合に、前記判定工程が、前記電子機器が所定の状態であると判定したことに応じて、
    前記通信工程は、所定のリセットコマンドを前記外部機器に送信し、
    前記電力制御工程は、前記外部機器への電力供給を停止し、
    前記切り換え工程は、前記接続状態を前記第2の状態に切り換え
    前記切り換え工程が前記第1の状態から前記第2の状態に切り換えた後で、
    前記切り換え工程は所定期間だけ前記第1の状態に切り換え、
    前記検出工程は前記所定期間内に検出された前記CC端子の電圧に基づいて、前記外部機器との物理的な接続があるか否かの判定を行い、
    前記切り換え工程は、前記検出工程が前記外部機器との物理的な接続があると判定した場合、前記第2の状態に切り換え、前記検出工程が前記外部機器との物理的な接続がないと判定した場合、前記第1の状態を維持する
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  8. 前記切り換え工程は、前記第1の状態から前記第2の状態に前記接続状態を切り換えた後に、前記検出工程が前記CC端子の電圧が所定の条件を満たすことを検出した場合に、前記接続状態を前記第1の状態に切り換えることを特徴とする請求項に記載の電子機器の制御方法。
  9. 前記所定の状態は、少なくとも、前記VBUS端子から供給されている電源の過電流状態、過電圧状態、及び、前記コネクタの温度が所定値を超える状態のうち、1つを含むことを特徴とする請求項7または8に記載の電子機器の制御方法。
  10. 外部機器と接続するためのコネクタを有し、前記コネクタに接続された外部機器からUSB Power Delivery規格に従って電力を受ける電子機器の制御方法であって、
    CC端子と接地電位を供給する電源との間の導通状態と、非導通状態とを切り換える切り換え工程と、
    前記コネクタの前記CC端子の電圧を検出する検出工程と、
    前記コネクタのVBUS端子を介して前記外部機器から電力を受る受電工程と、
    前記電子機器の状態が所定の状態であるか否かを判定する判定工程と、
    前記CC端子と前記接地電位を供給する電源との間が前記導通状態である状態で、前記受電工程が前記外部機器から電力を受電中に、前記判定工程が前記受電に関する状態が前記所定の状態であると判定した場合、
    前記外部機器に対して電力供給を停止させるための所定のリセット要求を送信し、
    前記切り換え工程は、前記CC端子と前記接地電位を供給する電源との間を前記非導通状態に切り換え、
    前記検出工程が前記CC端子の電圧が所定の電圧以下になったことに応じて、前記切り換え工程は、前記CC端子と前記接地電位を供給する電源との間を前記導通状態に切り換えることを特徴とする電子機器の制御方法。
  11. 前記所定の状態は、少なくとも、前記外部機器から前記VBUS端子を介して供給される電源の過電流状態、過電圧状態、及び前記コネクタの温度が所定値を超える状態のうち、1つを含むことを特徴とする請求項に記載の電子機器の制御方法。
  12. コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータを、請求項7から11のいずれか1項に記載の方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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