JP7147880B2 - アクティブアンテナ制御装置、その制御方法、及び、通信制御プログラム - Google Patents

アクティブアンテナ制御装置、その制御方法、及び、通信制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、アクティブアンテナ制御装置、その制御方法、及び、通信制御プログラムに関し、例えば通信品質(変調精度(EVM;Error Vector Magnitude)や信号対雑音比(SNR:Singnal to Noise Ratio))を向上させるのに適したアクティブアンテナ制御装置、その制御方法、及び、通信制御プログラムに関する。
携帯電話等の移動体端末のトラフィック需要の増加に伴い、第5世代モバイルアクセス方式(5G)等の新しい通信方式には、ネットワークの伝送容量の拡大が求められている。
しかしながら、アナログの位相可変による方向調整を基本とするビームフォーミング技術を用いた通信方式では、建造物や大地からの反射波、及び、マルチパスの電波間の干渉によって干渉縞が生じてしまう。そのため、移動体端末の移動に対して安定した伝搬路(チャネル)の品質を維持するのが困難であることが、シミュレーションにおいて明らかになった。この課題は、特に波長の短い準ミリ波及びミリ波帯において顕著である。
図10は、アナログの位相可変による方向調整を基本とするビームフォーミング技術を用いた無線通信の例を示す概略図である。また、図11は、図10に示す環境下での移動体端末の位置と変調精度(EVM;Error Vector Magnitude)との関係をシミュレーションした結果を示す図である。図10の例では、2つのビルに挟まれたビルの間隔が20mの通りにおいて、28GHz帯の無線通信が行われている。図11に示すように、図10の無線通信では、移動体端末が数十cm移動するだけで、変調精度が大きく劣化する。
それに対し、デジタルドメインのMassive-MIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送技術を用いた通信方式がある。この通信方式では、マルチパスを利用したダイバーシティ効果によって、移動体端末の移動に伴う伝搬路の品質の変化が緩やかになることが、数学的に予見されていた(非特許文献1参照)。
図12は、デジタルドメインのMassive-MIMO伝送技術を用いた無線通信の例を示す概略図である。また、図13は、図12に示す環境下での移動体端末の位置と変調精度との関係をシミュレーションした結果を示す図である。図12の例では、2つのビルに挟まれたビルの間隔が20mの通りにおいて、28GHz帯の無線通信が行われている。図13に示すように、図12の無線通信では、移動体端末が数十cm移動しても、変調精度の劣化は比較的小さい。
また、時分割多重の無線通信方式において、アップリンク及びダウンリンクの伝搬路の相反性を利用して、アップリンクのパイロット信号に基づき基地局装置及び移動体端末間の伝搬路(伝搬行列)を計測する方法が検討及び開発されている(非特許文献2参照)。
さらに、この計測された伝搬行列を用いて、端末方向に信号強度を最大にしたり、信号純度(信号対雑音比(SNR))を高めたりする等のビームフォーミング技術、及び、アンテナ素子間の位相及び振幅の重みづけを行う技術が開発されている。これらの技術は、デジタルドメインのMassive-MIMO技術を用いた通信方式における周波数利用効率を向上させることができる(非特許文献3参照)。
その他、特許文献1には、複数のアンテナ素子を備える無線基地局において、移動端末の現在位置を高精度に把握することで、多数の高速移動する移動端末へのビーム追従を可能とするアンテナ制御装置が開示されている。
特開2006-217228号公報
E. Bjornson, "Six Differences between MU-MIMO and Massive MIMO", [online], [平成31年1月25日検索] <URL:https://ma-mimo.ellintech.se/2017/10/17/six-differences-between-mu-mimo-and-massive-mimo/> 侯 暁林 外2名, "高速移動環境に対応した拡張2次元DFT補間によるチャネル推定", [online], [平成31年1月25日検索] <URL:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol16_4/vol16_4_020jp.pdf> Dhruv Malik, et al., "Comparison of various detection algorithms in a MIMO wireless communication receiver", [online], [平成31年1月25日検索] <URL:https://core.ac.uk/download/pdf/25799561.pdf> N. Tawa, et al., "28 GHz Downlink Multi-User MIMO Experimental Verification using 360 Element Digital AAS for 5G Massive MIMO", European Microwave Conference, Oct. 2018. "ミリ波ビームフォーミング:アンテナアレイ設計の選択および特性", [online], [平成31年1月25日検索] <URL:https://seminars.rohde-schwarz.co.jp/download/jp/an/1MA276_0e_Beamform_mmW_AntArr-JA.pdf>
しかしながら、関連技術では、伝搬行列の計測、及び、アンテナ素子間の位相及び振幅の重み付けの計算などにおいて、有限の時間がかかる。そのため、移動体端末が移動している場合、伝搬行列の計測のために無線通信を開始した時点の移動体端末の位置と、伝搬行列の計測が完了した時点の移動体端末の位置と、が異なってしまう。つまり、計測された伝搬路の先には、移動体端末が存在しないことになる。そのため、関連技術では、高品質な無線通信を行うことができない、という課題があった。
本開示の目的は、上述した課題を解決するアクティブアンテナ制御装置、その制御方法、及び、通信制御プログラムを提供することにある。
一実施の形態によれば、アクティブアンテナ制御装置は、複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を送信可能に構成された複数のトランシーバと、複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得する現在位置取得部と、前記第1移動体端末の過去の位置を取得する過去位置取得部と、前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定する未来位置推定部と、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる制御部と、を備える。
また、他の実施の形態によれば、アクティブアンテナ制御装置の制御方法は、複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を、複数のトランシーバから送信するステップと、複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得するステップと、前記第1移動体端末の過去の位置を取得するステップと、前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定するステップと、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させるステップと、を備える。
さらに、他の実施の形態によれば、通信制御プログラムは、複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を、複数のトランシーバから送信させる処理と、複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得する処理と、前記第1移動体端末の過去の位置を取得する処理と、前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定する処理と、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる処理と、をコンピュータに実行させる。
前記一実施の形態によれば、通信品質を向上させることが可能なアクティブアンテナ制御装置、その制御方法、及び、通信制御プログラムを提供することができる。
実施の形態1に係るアクティブアンテナ制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるアクティブアンテナ制御装置の動作を示すフローチャートである。 基地局装置に対する移動体端末の過去及び現在の位置関係を示す図である。 基地局装置に対する移動体端末の過去、現在及び未来の位置関係を示す図である。 実施の形態1にかかるアクティブアンテナ制御装置に設けられたトランシーバの数が8個である場合における、現在時刻及び未来時刻における移動体端末の位置と、変調精度と、の関係をシミュレーションした結果を示す図である。 実施の形態1にかかるアクティブアンテナ制御装置に設けられたトランシーバの数が16個である場合における、現在時刻及び未来時刻における移動体端末の位置と、変調精度と、の関係をシミュレーションした結果を示す図である。 実施の形態1にかかるアクティブアンテナ制御装置に設けられたトランシーバの数が32個である場合における、現在時刻及び未来時刻における移動体端末の位置と、変調精度と、の関係をシミュレーションした結果を示す図である。 実施の形態1にかかるアクティブアンテナ制御装置の他の動作を示すフローチャートである。 通信制御用プロセッサのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 アナログの位相可変による方向調整を基本とするビームフォーミング技術を用いた無線通信の例を示す概略図である。 図10に示す環境下での移動体端末の位置と変調精度との関係をシミュレーションした結果を示す図である。 デジタルドメインのMassive-MIMO技術を用いた無線通信の例を示す概略図である。 図12に示す環境下での移動体端末の位置と変調精度との関係をシミュレーションした結果を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について説明する。なお、図面は簡略的なものであるから、この図面の記載を根拠として実施の形態の技術的範囲を狭く解釈してはならない。また、同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明する。ただし、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(動作ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1にかかるアクティブアンテナ制御装置1の構成例を示すブロック図である。アクティブアンテナ制御装置1は、例えば基地局装置(BS;Base Station)に搭載され、複数の移動体端末(UE;User Equipment)2_1~2_K(Kは2以上の整数)と同時に無線通信可能に構成されている。
具体的には、アクティブアンテナ制御装置1は、M(Mは2以上の整数)個のアンテナ素子A_1~A_Mに対応して設けられたM個のトランシーバ11_1~11_Mと、たすき掛け乗算部20と、を備える。たすき掛け乗算部20は、L(Lは2以上の整数)個のユーザ毎送信データ入力部16_1~16_Lと、M個のトランシーバ11_1~11_Mと、を互いにたすき掛け結線するように設けられたL×M個の乗算器17_1~17_L×Mを有する。また、アクティブアンテナ制御装置1は、現在位置取得部12と、過去位置取得部13と、未来位置推定部14と、制御部15と、をさらに備える。
トランシーバ11_1~11_Mは、それぞれ、指向性を持たせた無線信号(ビーム)を、アンテナ素子A_1~A_Mを介して空中に放射したり、移動体端末からの無線信号を、アンテナ素子A_1~A_Mを介して無線受信したりする。
具体的には、各トランシーバ11_1~11_Mは、DA変換器、AD変換器、及び、必要とする無線周波数に応じた周波数変換器を有する。たすき掛け乗算部20に設けられた各乗算器17_1~17_L×Mは、無線送信時、予め計算されたビームフォーミング用の重み付け(位相及び振幅の重み付け)に応じたデジタル信号と、デジタルの無線信号と、を乗算する。つまり、無線信号に指向性を持たせる。その後、DA変換器は、乗算されたデジタルの無線信号をアナログ信号に変換する。このアナログの無線信号は、アンテナ素子を介して通信対象の移動体端末に向けて放射される。また、無線受信時、AD変換器は、アンテナ素子を介して無線受信された無線信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。その後、デジタルの無線信号と、予め計算されたビームフォーミング用の重み付けに応じたデジタル信号と、が乗算される。それにより、移動体端末から送信された無線信号から指向性成分が取り除かれる。このような構成により、アクティブアンテナ制御装置1は、複数のトランシーバを用いて、複数の移動体端末のそれぞれに向けた複数のビームを同時に形成することができる(非特許文献4及び非特許文献5参照)。
ここで、アクティブアンテナ制御装置1には、例えば、数十~数百の多くのアンテナ素子A_1~A_Mを介して無線通信を行うデジタルドメインのMassive-MIMO伝送技術が採用されている。それにより、マルチパスを利用したダイバーシティ効果によって、移動体端末の移動に伴う伝搬路の品質の変化が緩やかになる。一例を挙げると、アナログ方式の単一ビームの場合、干渉縞に対して垂直に横切る移動体端末の移動に伴って伝搬路のSNR及びEVMは最も急峻に変化する。この場合、干渉縞に平行なビーム(即ち、移動端末の移動方向に対して直交するビーム)を追加することにより、伝搬路の品質の変化を和らげることができる。
なお、本例では、アンテナ素子A_1~A_Mの個数Mと、移動体端末2_1~2_Kの個数Kと、後述する未来位置が推定された移動体端末の個数K’と、の関係が、概ねM≧(K+K’)×4を満たすように構成されている。
また、本実施の形態では、時分割多重の無線通信方式において、アップリンク及びダウンリンクの伝搬路の相反性を利用して、アップリンクのパイロット信号に基づいて基地局装置と移動体端末との間の伝搬路(伝搬行列)を計測する方法が採用されている。
さらに、本実施の形態では、この計測された伝搬行列を用いて、端末方向に信号強度を最大にしたり、信号純度を高めたりする等のビームフォーミング技術、及び、アンテナ素子間の位相及び振幅の重みづけを行う技術が採用されている。それにより、デジタルドメインのMassive-MIMO技術を用いた通信方式における周波数利用効率を向上させることができる。
現在位置取得部12は、移動体端末2_1~2_Kのうち、未来位置の推定対象として選択された移動体端末2_i(iは1~Kの何れか)の現在の位置情報を、例えば現在の伝搬路情報から取得する。過去位置取得部13は、移動体端末2_iの過去の位置情報を、例えば過去の伝搬路情報から取得する。なお、伝搬路の測定方法には、例えば最大比合成やゼロフォーシング等の手法がある。
未来位置推定部14は、現在位置取得部12によって取得された移動体端末2_iの現在の位置情報と、過去位置取得部13によって取得された移動体端末2_iの過去の位置情報とから、所定時間の経過後の移動体端末2_iの未来位置を推定する。
制御部15は、移動体端末2_iの未来位置に向けて無線信号を放射したと仮定して、移動体端末2_i以外の他の移動体端末の通信品質(SNR及びEVMの少なくとも何れか)を計測する。そして、制御部15は、移動体端末2_i以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、移動体端末2_iの未来位置に向けて当該無線信号を放射させる。
このように、アクティブアンテナ制御装置1は、移動体端末2_iの過去及び現在の位置情報から未来位置を推定することにより、基地局装置と移動体端末2_iとの間の伝搬路をより正確に計測することができる。それにより、基地局装置と移動体端末2_iとの間の通信品質を向上させることができる。ここで、アクティブアンテナ制御装置1は、移動体端末2_iの未来位置に向けて無線信号を放射したと仮定して、移動体端末2_i以外の他の移動体端末の通信品質の劣化が許容範囲内である場合にのみ、移動体端末2_iの未来位置に向けて無線信号を放射する。それにより、移動体端末2_i以外の他の移動体端末の通信品質の劣化も抑制される。
続いて、図2、図3及び図4を用いて、基地局装置に搭載されたアクティブアンテナ制御装置1の動作について説明する。図2は、アクティブアンテナ制御装置1の動作を示すフローチャートである。図3は、基地局装置に対する移動体端末の過去及び現在の位置関係を示す図である。図4は、基地局装置に対する移動体端末の過去、現在及び未来の位置関係を示す図である。
なお、ここでは、基地局装置10と3個の移動体端末2_1~2_3との間で同時に無線通信が行われ、かつ、未来位置の推定対象として移動体端末2_2が選択された場合を例に説明する。
まず、制御部15は、伝搬路の相反性(Reciprocity)を利用して、基地局装置10と移動体端末2_1~2_3との間のそれぞれの伝搬路の計測を行う(ステップS101)。
その後、現在位置取得部12は、未来位置の推定対象として選択された移動体端末2_2の現在(時刻t11)の位置情報を取得し、かつ、過去位置取得部13は、移動体端末2_2の過去(時刻t10<t11)の位置情報を取得する(ステップS102)。
その後、未来位置推定部14は、移動体端末2_2の現在の位置情報及び過去の位置情報から、移動体端末2_2の未来(時刻t12>t11)の位置情報を推定する(ステップS103)。
その後、制御部15は、基地局装置10と、移動体端末2_2の未来位置と、の間の伝搬路の計測を行う(ステップS104)。具体的には、例えば、移動体端末2_2の未来位置の方向に指向性を持たせるような無線信号の振幅及び位相の重み付けの計算などが行われる。以下、未来位置の移動体端末2_2を便宜的に移動体端末2_2’とも称す。
ここで、制御部15は、移動体端末2_2の未来位置に向けて無線信号を放射したと仮定して、移動体端末2_2以外の他の移動体端末2_1,2_3のそれぞれの通信品質(SNR及びEVMの少なくとも何れか)を計測する(ステップS105)。そして、制御部15は、移動体端末2_1,2_3のそれぞれの通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS106)。なお、許容範囲は、例えば予め設定された閾値によって規定される。
例えば、移動体端末2_1,2_3の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合(ステップS106のYES)、制御部15は、移動体端末2_2’(移動体端末2_2の未来位置)に向けて無線信号を放射させる(ステップS107)。
それに対し、移動体端末2_1,2_3の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合(ステップS106のNO)、制御部15は、移動体端末2_2’に向けて無線信号を放射させない(ステップS108)。
このように、アクティブアンテナ制御装置1は、移動体端末2_2の過去及び現在の位置情報から未来位置を推定する。そして、アクティブアンテナ制御装置1は、移動体端末2_2の未来位置に向けて無線信号を放射したと仮定して、移動体端末2_2以外の他の移動体端末の通信品質の劣化が許容範囲内である場合にのみ、移動体端末2_2の未来位置に向けて無線信号を放射する。それにより、移動体端末2_2以外の他の移動体端末の通信品質の劣化も抑制される。その結果、例えば、準ミリ波やミリ波などの高SHF(Super High Frequency)帯を用いた広帯域伝送と、移動体端末の高速移動時の伝搬路を安定性との相克を図ることで、最適点の見出し、又は、両立させることができる。
なお、特許文献1のアンテナ制御装置では、移動端末の現在位置を高精度に把握することで、高速移動する移動端末へのビーム追従が行われているが、高速移動する移動端末へのビーム追従による他の移動端末の通信品質の劣化については考慮されていない。そのため、高速移動する移動端末の将来位置も含めてビーム放射することにより発生する干渉によって他の移動端末の通信品質が劣化してしまう可能がある。それに対し、本実施の形態にかかるアクティブアンテナ制御装置1ではそのような問題を解決する対策を施している。
(シミュレーション結果)
続いて、図5、図6及び図7を用いて、アクティブアンテナ制御装置1に設けられたトランシーバの個数が、移動体端末の移動に伴って変化するEVMの変化量に与える影響について説明する。
図5、図6及び図7は、トランシーバの個数MがそれぞれM=8,16,32である場合における、現在時刻及び未来時刻における移動体端末の位置と、EVMと、の関係をシミュレーションした結果を示す図である。
なお、ここでは、基地局装置10と2個の移動体端末2_1,2_2との間で同時に無線通信が行われ、かつ、未来位置の推定対象として移動体端末2_1が選択された場合を例に説明する。
図5に示すように、トランシーバの個数Mが8個の場合、現在位置の移動体端末2_1のEVMが-21dBであるのに対し、未来位置の移動体端末2_1(移動体端末2_1’とも称す)のEVMは、-18dBに劣化している。また、図6に示すように、トランシーバの個数Mが16個の場合、現在位置の移動体端末2_1のEVMが-25dBであるのに対し、未来位置の移動体端末2_1のEVMは、-25dBを維持している。さらに、図7に示すように、トランシーバの個数Mが32個の場合、現在位置の移動体端末2_1のEVMが-25dBであるのに対し、未来位置の移動体端末2_1のEVMは、-25dBを維持している。これらのシミュレーション結果から、M=16又は32、K=2、K’=1の場合等のように、M≧(K+K’)×4を満たす場合に、EVMの劣化度合いが抑制されていることが分かる。
(アクティブアンテナ制御装置1の他の動作)
続いて、図8を用いて、アクティブアンテナ制御装置1の他の動作について説明する。図8は、アクティブアンテナ制御装置1の他の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、基地局装置10と3個の移動体端末2_1~2_3との間で同時に無線通信が行われ、かつ、未来位置の推定対象として移動体端末2_2が最初に選択された場合を例に説明する。また、ここでは、主に図2に示す内容と異なる部分について説明する。
本例では、移動体端末2_1,2_3の通信品質の劣化度合いが許容範囲外の場合(ステップS106のNO)、制御部15が移動体端末2_2の移動距離の推定値及び移動体端末2_2’に仮想送信される無線信号の強度の何れかを調整する(ステップS109)。
具体的には、例えば、移動体端末2_2の移動距離の推定値を短くする。なお、移動体端末2_2の移動距離の推定値を短くする代わりに、現在時刻から未来時刻までの経過時間の推定値を短くしてもよい。あるいは、例えば、移動体端末2_2の未来位置に向けて仮想的に送信される無線信号の信号強度を弱くする。それにより、移動体端末2_2の現在位置から未来位置への移動に伴うSNR及びEVMの劣化度合いが抑制される可能性が高くなる。
その後、制御部15は、移動体端末2_2の未来位置に向けて無線信号を放射したと仮定して、移動体端末2_2以外の他の移動体端末2_1,2_3のそれぞれの通信品質を再び計測する(ステップS105)。そして、制御部15は、移動体端末2_1,2_3のそれぞれの通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS106)。このような動作は、移動体端末2_1,2_3の通信品質の劣化度合いが許容範囲内になるまで繰り返される。
そして、移動体端末2_1,2_3の通信品質の劣化度合いが許容範囲内になると(ステップS106のYES)、制御部15は、移動体端末2_2の未来位置に向けて、設定された強度の無線信号を放射させる(ステップS107)。
なお、制御部15は、移動体端末2_1,2_3の通信品質の劣化度合いが許容範囲内となるような移動距離を、所定の関数を用いて回帰算出するように構成されても良い。或いは、制御部15は、移動体端末2_1,2_3の通信品質の劣化度合いが許容範囲内となるような強度の無線信号を、所定の関数を用いて回帰算出するように構成されても良い。回帰算出の方法としては、例えば、線形、最小二乗法、多項式等がある。
その後、全ての移動体端末が未来位置の推定対象として選択されていなければ(ステップS110のNO)、未だ未来位置の推定対象として選択されていない別の移動体端末を未来位置の推定対象として選択する(ステップS111)。その後、ステップS102の処理に戻る。そして、全ての移動体端末が未来位置の推定対象として選択されると(ステップS110のYES)、処理が終了する。
図8に示すフローチャートのそれ以外の内容については、図2に示すフローチャートの内容と同様であるため、その説明を省略する。
(アクティブアンテナ制御装置1の通信制御機能のハードウェア構成)
なお、アクティブアンテナ制御装置1に設けられた現在位置取得部12、過去位置取得部13、未来位置推定部14及び制御部15の全部又は一部によって実現される通信制御処理は、汎用的なコンピュータシステムにより実現可能である。以下、図9を用いて簡単に説明する。
図9は、アクティブアンテナ制御装置1の通信制御機能のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。コンピュータ100は、例えば、制御装置であるCPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、を備える。コンピュータ100は、さらに、外部とのインターフェースであるIF(Inter Face)104と、不揮発性記憶装置の一例であるHDD(Hard Disk Drive)105と、を備える。さらに、コンピュータ100は、その他図示しない構成として、キーボードやマウス等の入力装置やディスプレイ等の表示装置を備えていても良い。
HDD105には、OS(Operating System)(不図示)と、通信制御処理プログラム106と、が記憶されている。通信制御処理プログラム106は、本実施の形態に係る通信制御処理が実装されたコンピュータプログラムである。
CPU101は、コンピュータ100における各種処理、RAM102,ROM103,IF104及びHDD105へのアクセス等を制御する。コンピュータ100は、CPU101がHDD105に記憶されたOS及び通信制御処理プログラム106を読み込み、実行する。これにより、コンピュータ100は、本実施の形態にかかるアクティブアンテナ制御装置1の通信制御機能を実現する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。 また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2019年1月31日に出願された日本出願特願2019-015923を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 アクティブアンテナ制御装置
2_1~2_K 移動体端末
10 基地局装置
11_1~11_M トランシーバ
12 現在位置取得部
13 過去位置取得部
14 未来位置推定部
15 制御部
16_1~16_L ユーザ毎送信データ入力部
17_1~17_L×M 乗算器
20 たすき掛け乗算部
100 コンピュータ100
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 IF
105 HDD
106 通信制御処理プログラム
A_1~A_M アンテナ素子

Claims (10)

  1. 複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を送信可能に構成された複数のトランシーバと、
    複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    前記第1移動体端末の過去の位置を取得する過去位置取得手段と、
    前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定する未来位置推定手段と、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合、前記第1移動体端末の現在位置から未来位置への移動距離を短く推定し直したうえで、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射したと仮定して、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを再度判定するように構成されている、
    アクティブアンテナ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内となるような前記移動距離を所定の関数を用いて算出するように構成されている、
    請求項に記載のアクティブアンテナ制御装置。
  3. 複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を送信可能に構成された複数のトランシーバと、
    複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    前記第1移動体端末の過去の位置を取得する過去位置取得手段と、
    前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定する未来位置推定手段と、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合、現在時刻から未来時刻への経過時間を短く推定し直したうえで、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射したと仮定して、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを再度判定するように構成されている、
    アクティブアンテナ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合、さらに、前記第1移動体端末の未来位置に向けて仮想的に放射される前記無線信号の強度を調整するように構成されている、
    請求項1~3の何れか一項に記載のアクティブアンテナ制御装置。
  5. 前記複数の移動体端末の個数をK、前記複数の移動体端末のうち第1移動体端末として未来位置が推定された移動体端末の個数をK'、前記複数のトランシーバの個数をMとすると、
    (K+K')×4
    が成り立つように構成されている、
    請求項1~の何れか一項に記載のアクティブアンテナ制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外を維持する場合、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させないように構成されている、
    請求項1~の何れか一項に記載のアクティブアンテナ制御装置。
  7. 複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を、複数のトランシーバから送信するステップと、
    複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得するステップと、
    前記第1移動体端末の過去の位置を取得するステップと、
    前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定するステップと、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させるステップと、
    を備え
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させるステップでは、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合、前記第1移動体端末の現在位置から未来位置への移動距離を短く推定し直したうえで、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射したと仮定して、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを再度判定するように構成されている、
    アクティブアンテナ制御装置の制御方法。
  8. 複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を、複数のトランシーバから送信するステップと、
    複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得するステップと、
    前記第1移動体端末の過去の位置を取得するステップと、
    前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定するステップと、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させるステップと、
    を備え
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させるステップでは、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合、現在時刻から未来時刻への経過時間を短く推定し直したうえで、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射したと仮定して、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを再度判定するように構成されている、
    アクティブアンテナ制御装置の制御方法。
  9. 複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を、複数のトランシーバから送信させる処理と、
    複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得する処理と、
    前記第1移動体端末の過去の位置を取得する処理と、
    前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定する処理と、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる処理と、
    をコンピュータに実行させる通信制御プログラムであって、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる処理では、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合、前記第1移動体端末の現在位置から未来位置への移動距離を短く推定し直したうえで、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射したと仮定して、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを再度判定するように構成されている、
    通信制御プログラム。
  10. 複数のアンテナ素子を介して指向性を持たせた複数の無線信号を、複数のトランシーバから送信させる処理と、
    複数の移動体端末のうち未来位置の推定対象として選択された第1移動体端末の現在位置を取得する処理と、
    前記第1移動体端末の過去の位置を取得する処理と、
    前記第1移動体端末の現在位置及び過去の位置から、所定時間の経過後の前記第1移動体端末の未来位置を推定する処理と、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記複数の無線信号の何れかを放射したと仮定して、前記第1移動体端末以外の他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内である場合に、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる処理と、
    をコンピュータに実行させる通信制御プログラムであって、
    前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射させる処理では、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲外である場合、現在時刻から未来時刻への経過時間を短く推定し直したうえで、前記第1移動体端末の未来位置に向けて前記無線信号を放射したと仮定して、前記他の移動体端末の通信品質の劣化度合いが許容範囲内であるか否かを再度判定するように構成されている、
    通信制御プログラム。
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