JP2023538822A - 構成可能面のためのチャネル推定 - Google Patents

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Abstract

本開示は、(再)構成可能面を使用した通信システムの受信デバイスにおけるチャネル推定に関する。チャネル推定は、構成可能面の訓練済み反射係数、及び受信デバイスにおける信号の到来角AoAを取得するためのビーム形成サーチを含む。次いで、構成可能面、及び受信デバイスにおける取得されたAoAに基づいて、送信デバイスと構成可能面との間の理想チャネル部分のための、構成可能面の反射係数が導出される。訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイスと構成可能面との間のチャネルの特性の推定が実施される。チャネル推定は、ユーザモビリティ追跡において使用されてもよい。【選択図】図1

Description

本開示は、構成可能面(configurable surface)における反射によって他の通信デバイスと通信する、通信デバイスにおけるチャネル推定に関する。
ミリ波(mm波:Millimeter-wave)通信は、5G通信システムの主要技術のうちの1つになってきた。mm波は、そのより広い信号帯域幅により、高データレート及び高スペクトル効率を実現することができるが、通常、通信デバイス間の深刻な経路損失及び見通し線の妨害物に苦労する。
ワイヤレス通信性能を改善するための技術として、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS:Reconfigurable intelligent surface)が論じられてきた。RISの素子は、到来波を任意の所望の方向に向けて反射、屈折、吸収、又は集中させることができる。この機能は、経路減衰及び妨害物を含むmm波伝搬条件に伴う上述の問題を克服するのに役立つことがある。
それでも、RIS支援通信におけるチャネル推定は、RIS素子の受動性、及び多入力多出力(MIMO:multiple-input multiple-output)システムによって生じる推定オーバヘッドにより、依然として主要な関心事である。
構成可能面を介して互いに通信する受信及び送信デバイスを含む通信システムにおいてチャネルを推定するための方法及び技法が説明される。
本発明は、独立請求項の範囲によって指定される。いくつかのさらなる例示的実施形態は、従属請求項の主題である。
実施形態によれば、受信デバイスにおいて、送信デバイスと受信デバイスとの間のチャネル(BS-UE)の特性を推定するための方法が提供され、チャネルは、構成可能面での反射を含み、方法は、チャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、構成可能面の訓練済み反射係数、及び受信デバイスにおける信号の到来角AoA(angle of arrival)を取得することと、構成可能面の訓練済み反射係数、及び受信デバイスにおける取得されたAoAに基づいて、送信デバイスと構成可能面との間の理想チャネル(BS-RIS)のための構成可能面の推定反射係数を推定することと、訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイスと構成可能面との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定することとを含む。
本開示の主題のこれら及び他の特徴及び特性、並びに構造体の関連要素の動作及び機能の方法、並びに製造の部品と経済との組合せが、添付の図面を参照しながら以下の説明及び添付の特許請求の範囲を考慮すれば、より明らかになり、これらの全てが本明細書の一部を形成する。それでも、図面は、例証及び説明のためのものにすぎず、開示の主題の限定の定義と意図されるものではないことを明確に理解されたい。本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、「a」、「an」、及び「the」という単数形は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形の指示対象を含む。
様々な実施形態の性質及び利点の理解は、以下の図を参照することによって実現されることがある。
本開示のいくつかの実施形態を実施するためのシステムの概略図である。 チャネル推定のための階層型ビームサーチアルゴリズム手順を示す概略図である。 チャネル推定のための装置の例示的実装形態を示すブロック図である。 チャネル推定のための装置の例示的実装形態を示すブロック図である。 チャネル推定及び追跡のための方法を示す流れ図である。 Gが、5つの経路を有する幾何学モデルであるときの、理想チャネルGのための、及び方位領域(左)及び高度領域(右)における、1次ビームパターンを示す概略図である。 RISを含むチャネルの受信器及び送信器側の通信デバイスを示す概略図である。
様々な図の同様の参照番号及び記号は、特定の実例の実装形態による同様の要素を示す。
説明のために、以下では、「端部の」、「上の」、「下の」、「右の」、「左の」、「垂直の」、「水平の」、「最上部の」、「最下部の」、「横方向の」、「長さの」という用語、及びその派生語は、図面において正しい方向に置かれたとき、開示の主題に関するものである。それでも、開示の主題は、反対に明確に指定された場合を除き、様々な代替の変形物及びステップシーケンスを想定する場合があることを理解されたい。添付の図面に示され、以下の明細書で説明される固有のデバイス及びプロセスは、開示の主題の例示的実施形態又は態様にすぎないことも理解されたい。したがって、本明細書で開示された実施形態又は態様に関する固有の寸法及び他の物理特性は、別途指示がない限り、限定とみなされるべきではない。
本明細書で使用された態様、構成要素、要素、構造、行為、ステップ、機能、命令、及び/又は同様のものは、そのようなものとして明示的に記述されない限り、重大又は不可欠と解釈されるべきではない。また、本明細書で使用されているように、「a」及び「an」という冠詞は、1つ又は複数の項目を含むことを意図しており、「1つ又は複数」及び「少なくとも1つ」と区別なく使用されることがある。さらに、本明細書で使用されているように、「セット」という用語は、1つ又は複数の項目(例えば、関連項目、非関連項目、関連項目と非関連項目との組合せ、及び/又は同様のもの)を含むことを意図しており、「1つ又は複数」或いは「少なくとも1つ」と区別なく使用されることがある。ただ1つの項目が意図される場合、「1つ」という用語、又は同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用されているように、「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」という用語、又は同様のものは、制約のない用語であることが意図されている。さらに、「に基づく」という句は、別途明示的に示されない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味することを意図している。
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)は、インテリジェント再構成可能面(IRS:intelligent reconfigurable surface)とも呼ばれる。本明細書では、これらは、より単純に、再構成可能面又は構成可能面とも呼ばれる。言い換えれば、構成可能面は、(再)構成可能な反射特性を有する複数の素子を含む面である。
一般に、RISは、多くの反射素子を有する均一平面アレイである。各反射素子は、入射信号を受動的に反射し、入射信号に位相偏移を導入するように適合される。鏡とは対照的に、RISは、反射角及び電界強度を調節することができる。RIS技術は、MIMOシステムがワイヤレスチャネルを制御及び改善するのをサポートすることができる。調節可能な受動素子は、入射電磁(EM:electro-magnetic)波の位相及びゲインだけを変化させることによって、EM波を任意の固有の方向に向けて個別に誘導することができる。これらの素子を調節すると、受信器においてマルチパスが建設的に追加されるように、反射信号のマルチパスを並べることができる場合がある。適切なRISサイズ及び反射係数の場合、反射信号はビームであり、この場合、このビームの幅は、RISのサイズに反比例する。RIS素子は、信号を受動的に反射するので、RIS素子は、実装しやすく、導入コストが低く、最も重要なことに、ノイズ増幅を生じない。
その一方で、RISは、さらに、チャネル推定などの難題を与える。RISは多くの受動素子から構築されるので、RIS支援通信ネットワークは、チャネルを確実に推定する際の困難に直面してきた。これらの困難を克服するために、主としていくつかの簡素化した想定に従った、いくつかのチャネル推定技法が提案されてきた。
mm波において、チャネル推定は、これらの高帯域では、より重大な且つほとんど懸念のないものになっている。いくつかの研究では、基地局(BS:base station)とRISとの間のチャネルについての予備知識である。それでも、mm波チャネルは、BSとRISとの間の何らかの散乱体によって引き起こされることがある何らかの小さい変化の影響を受けやすいので、チャネルBS-RISが既知であり時間不変であると考えるのは現実的ではない。その上、単一のBSと、RISと、ユーザ機器(UE)との間のmm波MIMOチャネルの希薄性を活用することによる、いくつかの2段階カスケード型チャネル推定プロトコルが提案されてきた。受信段階において、高い角領域情報を有するために、ビームサーチアプローチが導入され、次いで、送信段階において、高解像度カスケード型チャネルを推定するために、適応グリッドマッチング探求アルゴリズムが提案されている。
このようなチャネル推定技法は、カスケード型チャネル概念、又は、チャネルBS-RIS-UEを推定するためのいくつかの限定的な想定に依存する。RISは、信号を反射し、エネルギーを固有の方向に集中させるので、推定プロセスにおいてUEの位置が考慮されるべきである。UEの位置は、やがて変化するので、ユーザ追跡が、望ましい特徴になることがある。その上、経路損失が、RISの反射係数の関数であることが示されてきているが、RISの反射係数は、典型的には、位相がチャネル推定に最適化されたとき、チャネル推定プロセスでは無視される。
本開示は、mm波RIS-MIMOシステムにおけるチャネル推定、ビーム形成、及びユーザ追跡に対処する。したがって、RIS設計とMIMOシステムとの関係を提供することによって、実施形態のうちの1つで例示された3段階フレームワークが採用されてもよい。特に、1つの実施形態では、BSとRISとの間のチャネルは、階層型ビームサーチを使用して推定される。追加として、さらなる実施形態では、RISとユーザとの間のチャネルは、例えば反復解決アルゴリズムを使用して、推定される。さらなる実施形態では、RISとユーザとの間のチャネルパラメータを追跡するために、追跡アルゴリズムが採用される。
再構成可能な(又は構成可能な)インテリジェントサーフェス(RIS)モデル
図1は、本開示のいくつかの実施形態を実施することができる例示的な通信システム100を示す。特に、通信システム100は、基地局(BS)110、RIS120、及びユーザ機器(UE、ユーザ又は端末とも呼ばれる)135を含む。この通信システムは、例示にすぎない。一般に、本発明を実施するための通信システムは、受信デバイス(モバイル又は据置型)、RIS、及び送信デバイス(モバイル又は据置型)を含むことができる。
図1のBS110は、ロングタームエボリューション(LTE)若しくは新無線(NR)又は別の世代のシステムなど、3GPPシステムのeNB又はgNBなどの基地局である。言い換えれば、BSは、セルラーワイヤレスシステムのアクセスネットワークノードでもよい。それでも、BSは、さらに、例えばIEEE802.11規格による、ワイヤレスLANなどの、ローカルエリアネットワーク(LAN)のアクセスポイント(AP)でもよい。本明細書で提示される実施形態は、3GPP NR若しくはIEEE 802.11beなどのシステム、又は他の新興システムにおいて、容易に採用されることがある。別の可能性は、いくつかのネットワークインフラストラクチャの存在又は接続がない、デバイス間通信における2つのデバイス間の任意の通信に本開示を採用することである。
RIS120は、構成可能な位相偏移、及び場合によっては/任意選択で、構成可能な減衰を伴う、受動反射素子の平面アレイである。図1は、素子の数がMRIS=9になる、3×3個の素子を有する正方形の形のRISを概略的に示しているにすぎない。それでも、これは、概略図にすぎない。実際には、RISは、はるかに大きいサイズを有することができる。例えば、MRIS=16、64、若しくは256のサイズが採用されても、任意の他の正方形サイズが採用されてもよい。RISは、正方形である必要はない。RISは、長方形でもよく、任意の他の形状を有してもよい。正方形、長方形、6角形、円形など、いくつかの異なる形状が研究されてきた。
図1のUE135は、時間tに固有の位置にあるユーザデバイスとして示されており、ユーザデバイスは、時間tk+1にUE130を異なる位置に向けて移動させるモバイルであることが可能である。それでも、本開示は、これらに限定されず、一般に、UE135は、モノのインターネット(IoT)アプリケーションのためのマシンタイプデバイス、基地局、アクセスポイント、リピータ、又は任意の他のワイヤレスインフラストラクチャエンティティなどの任意の通信デバイスでもよい。一般に、RIS120は、異なる受信デバイスに向けられたビームを同時に反射することができる。
BS110とRIS120との間のチャネルは、Gと表されている。RIS120とUE135との間のチャネルは、Hと表されている。特に、G及びHは、それぞれのチャネル特性を記述するチャネル行列を指す。チャネル行列は、チャネルが入力信号を修正する方法を指定する。例えば、複数のアンテナから送信された(及びしたがって、ベクトルとして表現された)入力信号xは、チャネル行列Gによって修正され、ノイズ信号n(同様に、ベクトル)を追加され、信号y=G・x+n(受信アンテナの数に対応するサイズのベクトル)になる。現在の例では、したがって、
Figure 2023538822000002

及び
Figure 2023538822000003

は、BS-RISとRIS-UEとの間の(チャネル行列によって表現された)チャネルをそれぞれ表す。記号MBS及びMUEは、BS110及びUE135のアンテナ(アンテナアレイ素子)の数をそれぞれ表す。
通信システム100では、RIS120だけでなくBS110及びUE135も、アンテナ素子間の距離が半波長のアンテナ構造のような、等距離の均一平面アレイ(UPA:uniform planar array)を装備されてもよい。アップリンク及びダウンリンク送信は、両方のリンク方向(アップリンクとダウンリンク、又は一般に、通信エンティティ間の両方向など)の、RIS120におけるチャネル状態情報(CSI)の獲得のために、チャネル相反性(channel reciprocity)を活用する時分割二重(TDD:time-division duplex)プロトコルを使用することができる。BS110は、典型的には、MRF個の無線周波数(RF:radio frequency)チェーンを有するものと想定され、この場合、これらのチェーンの数は、アンテナアレイ素子の数よりはるかに少なく、UE135の数kより大きく、すなわち、k≦MRF<<MBSである。UE135は、1つのRFチェーンを有するものと考えられる。RIS120は、UE側の近くに、及び経路損失効果を低減させる(最小化する)ためにBS側から遠くに、置かれてもよい。RIS120の機能を完全に活用するために、BS110とUE135との間のチャネル経路は、図1には、障害物140で遮られているように示されている。したがって、BS110とUE135との間には見通し線(LoS:line of sight)がない。BSとRISとの間の距離は、dと表され、その一方で、RISとUEとの間の距離は、dと表されている。
RIS素子は、一様な長方形の形状で置かれてもよい。例えば、NRIS×NRISの寸法の正方形の形状を想定すると、これらの素子のMRIS=NRIS の反射係数は、以下の反射係数行列で表現されてもよく、
Figure 2023538822000004

Figure 2023538822000005

は、(n,m)番目のRIS素子の反射係数であり、ここで、αn,m∈[0,2π]は、(n,m)番目の素子によって誘発された位相偏移を表し、γn,m∈[0,1]は、反射ゲインを表す。通常、反射ゲインが1であること:γn,m=1,∀(n,m)を想定することが適切な近似である。添え字n及びmは、RIS120のUPA内の対応するアンテナ素子の垂直及び水平(行及び列)座標を指定する。
反射係数の別の便利な表現が、計算を容易にする観点から、以下のように与えられることが可能である。
Figure 2023538822000006

この表現は、ベクトル化行列
Figure 2023538822000007

に対応する対角線を有する対角行列に対応する。RIS120の反射係数
Figure 2023538822000008

は、構成可能であり、いくつかの実施形態では、BS110によって構成(設定)されてもよい。
図1に示されたシステムモデルを考えると、RIS120の各素子から反射された信号は、受信信号電力を強化するために、位相で並べられるように構成されてもよい。自由空間経路損失は、W.Tang、M.Z.Chen、X.Chen、J.Y.Dai、Y.Han、M.Di Renzo、Y.Zeng、S.Jin、Q.Cheng、及びT.J.Cui、「Wireless communications with reconfigurable intelligent surface:Path loss modeling and experimental measurement」、arXiv preprint arXiv:1911.05326、2019年に示されているように計算されることが可能であり、本文献は、参照により本明細書に組み込まれる。
経路損失が最小のチャネルは、信号が同じ位置に向けて反射されることになること、及びGが理想チャネルであること、すなわち、Gがユニタリゲインを有することを想定したときのチャネルの説明であると見られることがある。それでも、Gが、BS110とRIS120との間のLoS経路が支配的な経路である希薄なチャネルであると想定されるとき、ビームが、UE135の位置の方向とは異なる方向に向けて偏移されることが観測される。希薄なチャネルは、非ゼロ要素の数がわずかしかないチャネル表現につながる少数の相関関係のあるマルチパスを生じる散乱の数が少ない。その一方で、チャネルGが散乱を非常に豊富に含んでいるとき、UE135は、RISが通常の反射体(金属面、壁等)より反応が悪くなることがあるような非常に低い電力を、RIS120から受信することになる。したがって、反射を成功させるために、Gは、個別に推定され、次いで、Gの効果を単純に反転させることによって、RIS120において均一にされてもよい。
RIS120においてビームを反射した後、UE135は、Hを推定して均一にし、成功した通信を完了させる。言い換えれば、RIS120は、以下の2つの異なる動作を別々に実施する。
1)集積、この場合、RIS120は、(ゲインが
Figure 2023538822000009

に比例する)RIS120の素子のそれぞれによって受信されたエネルギー全てを収集し、次いで、チャネルGの効果をキャンセルすることによって、これらのエネルギーを並べる。
2)ビーム形成/誘導、RIS120は、仮想BS(一般に、仮想送信器)のように機能し、到来電磁波をUEの位置に向けて集中又は誘導する。
上述のように、既知のアプローチの大部分は、UE135が据置型であり、BS110が、RIS120とのLoSを常に有しているものと考えている。それでも、これらの想定は現実的ではなく、RIS120の使用を制限する傾向がある。これらの想定は、Hcascaded=G・Hによって与えられるカスケード型チャネルモデルの結果である。この表現は、Hcascadedの何らかの変化が、G若しくはH又は両方の変化による場合があるので、時間内のチャネル追跡をほぼ不可能にする。本明細書では、HでなくGが、RISの位相に影響を及ぼすので、Gは、別々に推定されることがあり、Hの推定は実現可能になり、UE135の追跡を可能にすることができる。
BS-RISチャネル及びチャネル行列G
チャネルを推定するために、訓練(参照)記号sが、BS110からUE135に送信される。特に、訓練記号sは、システムの他のユーザへのユーザ間干渉がないように、ユーザ135に対して直角プリコーディングビーム(orthogonal precoding beam)を介して送信されてもよい。この想定の下では、分析は、一般性を失うことなく、1つの代表的なUE135に制約されてもよい。均一な減退、及び完全なタイミング、及び周波数同期の想定の下では、チャネルの希薄性は、幾何学的チャネルモデリングを使用することによって活用される。チャネル行列
Figure 2023538822000010

によって表現されたモデルは、
Figure 2023538822000011

と与えられてもよく、ここで、Lは、RIS120において受信されたチャネル経路(すなわち、BS110とRIS120との間の経路)の数であり、
Figure 2023538822000012


Figure 2023538822000013

は、それぞれ、l番目のBS-RIS経路のRISにおける高度及び方位到来角(AoA)であり、
Figure 2023538822000014


Figure 2023538822000015

は、それぞれ、l番目のBS-RIS経路の基地局からの高度及び方位発射角(AoD:angle of departure)であり、zg,lは、l番目の経路におけるBS-RIS間の複素チャネル係数である。その上、
Figure 2023538822000016


Figure 2023538822000017


Figure 2023538822000018

であり、diag(z)は、行列の対角線上にベクトルzの個々の要素zg,lを有する対角行列
Figure 2023538822000019

であり、記号
Figure 2023538822000020

は、RIS120のUPAのアレイレスポンスベクトルを表し、記号
Figure 2023538822000021

は、BS110のUPAのアレイレスポンスベクトルを表す。上記の表記でわかるように、上付き文字Bは、基地局110(一般に、送信デバイス)を指し、Rは、RIS120を指し、Uは、UE135(一般に、受信デバイス)を指すことになる。
一般に、UPAのアレイレスポンスベクトルは、以下によって表現され、
Figure 2023538822000022

ここで、i∈{RIS,BS}に対して、
Figure 2023538822000023

及び
Figure 2023538822000024

である。記号
Figure 2023538822000025

は、クロネッカー積を表し、λは、信号の波長であり、N及びNは、垂直及び水平次元におけるUPAの素子の数をそれぞれ表し、du及びdvは、垂直及び水平方向のUPAの隣の素子との間の距離をそれぞれ表す。したがって、
Figure 2023538822000026

及び
Figure 2023538822000027

は、以下によって与えられる行列である。
i∈{RIS,BS}及びj∈{R,B}に対して、
Figure 2023538822000028

希薄なチャネルに対して、経路Lの数は、RISのアンテナ素子の数よりはるかに少ないことが指摘される。例えば、約10個のアンテナ素子に対して、1又は2つの経路が考慮されることがある。
RIS-UEチャネル及びチャネル行列H
同様に、
Figure 2023538822000029

は、以下のように表現されることが可能であり、
Figure 2023538822000030

ここで、
Figure 2023538822000031


Figure 2023538822000032

は、それぞれ、l番目のRIS-UE経路の高度及び方位AoAであり、
Figure 2023538822000033


Figure 2023538822000034

は、それぞれ、l番目のRIS-UE経路の高度及び方位AoDである。その上、
Figure 2023538822000035

であり、記号
Figure 2023538822000036

は、UE135のUPAのアレイレスポンスベクトルを表し、Lは、RIS120とUE135との間の経路の数であり、
Figure 2023538822000037

であり、
Figure 2023538822000038

であり、diag(z)は、行列の対角線上にベクトルzの個々の要素zh,lを有する対角行列
Figure 2023538822000039

である。
したがって、
Figure 2023538822000040

及び
Figure 2023538822000041

は、i∈{UE,RIS}及びj∈{U,R}に対して、
Figure 2023538822000042

によって与えられる行列である。
BS-RIS-UEチャネル及びチャネル行列Heff
BS-RIS-UE間の全チャネル
Figure 2023538822000043

は、以下によって与えられ、
Figure 2023538822000044

ここで、
Figure 2023538822000045

は、上述のW.Tangらによる資料のように計算された総経路損失である。すなわち、経路損失は、一般に、基地局とRISとの間の距離d、RISとUEとの間の距離d(図1参照)、及びRISからの信号の発射角の関数である。
チャネル推定フレームワーク
チャネルを推定するために、(式#6)における有効なチャネルは、以下のように、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000046

及び
Figure 2023538822000047

の観点で、書き直されることが可能であり、
Figure 2023538822000048

ここで、
Figure 2023538822000049

、及び
Figure 2023538822000050

である。
ここで、
Figure 2023538822000051

であり、ここで、arg(zg,l)は、係数
Figure 2023538822000052

の位相を表す。Gは、RIS位相を変える直接の原因なので、∠zg,l=arg(zg,l)の観点でのみGを表現し、チャネルゲイン|z|をHに含めることが、より重要な場合がある。zは、チャネルHのチャネル係数zh,l、及びチャネルGのチャネルゲイン|zg,l|を含んでいる。
一般に、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000053

は、チャネル行列Gのそれぞれの要素の絶対値を1に設定し、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000054

に基づいて、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000055

を決定するステップをさらに含めることによって、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間のチャネルのチャネル行列Gから取得された行列に対応する。言い換えれば、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000056

は、BS-RISチャネルによって引き起こされた位相変化しか考慮していない。Gの電力変化は、修正された行列
Figure 2023538822000057

の一部になる。
この形でチャネルを書くと、H及びGを別々に推定することが可能になる場合がある。BS-RISチャネルGは、したがって、階層型ビームサーチアルゴリズムを使用して推定されることが可能である。さらに、RIS-UEチャネルHは、例えば、ビームサーチアルゴリズムから生じた角度を活用して、チャネル経路係数だけを推定するために、反復再加重アルゴリズム(iterative reweight algorithm)を採用することによって、推定されることが可能である。
BS-RISチャネル
Figure 2023538822000058

の推定
mm波チャネルは、希薄であり、BS-RISの新しい
Figure 2023538822000059

の表現は、単位振幅を有するので(なぜなら、Gチャネル係数が、チャネルHに含まれるように転送され、チャネルGが、位相のみを有する
Figure 2023538822000060

及び単位ゲインになるからである)、
Figure 2023538822000061

を推定する問題は、各経路の
Figure 2023538822000062

の推定と同等になる。言い換えれば、
Figure 2023538822000063

は、反射ビームの偏移を引き起こし、したがって、この偏移を推定すると、
Figure 2023538822000064

自体を推定することになる。これは、以下の3つのステップで実施され、ステップは、下記でより詳しく説明される。
1)RIS120によって反射された信号に対して、AoA及びAoD、
Figure 2023538822000065

及び
Figure 2023538822000066

を推定すること。
2)等式(式#16)における角度
Figure 2023538822000067

及び
Figure 2023538822000068

を代入することによって、
Figure 2023538822000069

の効果がない場合のRISの反射係数を取得し、次いで、等式(式#2)から行列Θを得ること。
3)次いで、このように取得された反射係数が、BSによって設定された最新の係数と比較され、これらの位相が、
Figure 2023538822000070

を取得するために互いから減算される。
到来角(AoA)及び発射角(AoD)の推定
一般に、BS-UEチャネルでの信号送信のために、ビーム形成サーチ(又はビーム形成訓練)を実施することによって、構成可能面120の訓練済み反射係数、及び受信デバイス135における信号の到来角(AoA)が取得されてもよい。
より具体的には、AoA
Figure 2023538822000071

及びAoD
Figure 2023538822000072

は、網羅的なビームサーチアルゴリズムによって決定されることが可能である。網羅的なビームサーチアルゴリズムでは、1つの最適なAoA及びAoDを見つけるために、可能な限りの角度がテストされる。それでも、このようなアプローチは、その複雑性により、大量の時間を要することがある。
例えば、下記でさらに説明されるように、及び図2に示されているように、ビーム形成サーチは、本質的にRISとUEとの間だけで実施されてもよい。より具体的には、基地局におけるAoD
Figure 2023538822000073

、及びRISにおけるAoA
Figure 2023538822000074

は、ビーム形成サーチ中、固定された状態に維持されてもよい。例えば、基地局及びRISの位置、並びに従って、BS-RISチャネルの最適なAoA及びAoDは、既に知られていても(例えば、予め定められても)よい。ビーム形成サーチは、したがって、RISの位相を適合させることによって(すなわち、反射係数を適合させることによって)実施されてもよい。言い換えれば、ビーム形成サーチでは、RISにおけるAoD
Figure 2023538822000075

は変更されてもよく、その一方で、RISにおけるAoA
Figure 2023538822000076

は、固定された状態を維持されてもよい。以て、最適なビーム方向に対応するRISからUEへの最適なAoDが決定されることが可能であり、ここで、「最適な」という用語は、例えば、UEにおける信号の受信品質及び/又は強度を指す。訓練済み反射係数は、したがって、ビーム形成サーチ中に見つけられたRISからの前記最適なAoDに対応する。それでも、本発明は、これらに限定されない。一般に、訓練済み反射係数は、ビーム形成サーチによって取得されてもよく、ビーム形成サーチでは、RISにおける異なるAoA
Figure 2023538822000077

及び/又はRISにおける異なるAoD
Figure 2023538822000078

が使用される。例えば、基地局におけるAoD
Figure 2023538822000079

及びRISにおける反射係数は、基地局におけるビーム方向と、RISにおける反射ビームのビーム方向との最適なペアを見つけるために、変えられてもよい。
したがって、以下では、W.Wu、D.Liu、Z.Li、X.Hou、及びM.Liu、「Two-stage 3D codebook design and beam training for millimeter-wave massive MIMO systems」、2017年IEEE85th Vehicular Technology Conference(VTC春)、シドニー、NSW、オーストラリア、IEEE、2017年、頁1~7で詳しく説明されているような、1次及び補助ビームサーチを含む2段階ビーム訓練方法が採用され、この文献は、参照により本明細書に組み込まれる。それでも、本発明は、このようなビーム訓練アプローチに限定されず、一般に、上述の網羅的なサーチ又はその変更形態を含む任意の他のアプローチが使用されてもよいことが指摘される。
以下では、階層型2段階ビーム訓練方法が、簡単に概説される。簡潔さのために、訓練手順は、方位のみで説明される。類推によって、高度の手順は、推定されることが可能である。図2は、チャネル推定のための階層型ビームサーチアルゴリズム手順を示す。1次コードブックは、基本的な指向性ビームを生成する。1次コードブックの位相偏移の数は、複雑性を低減させるために、完全に限定されてもよい。小さいサイズの補助コードブックは、各1次ビームに中心があるより細かいビームを提供する。ここで、コードブックという用語は、チャネル状態情報がない場合に設定された、予め定められたビームを指す。
例示的実装形態では、1次サーチは、階層型サーチを使用して、サーチ時間を低減させる。双方向(二分)木サーチが、ここで、各レイヤにおいて使用される。
Figure 2023538822000080

は、l番目のレイヤにおけるn番目のビームベクトルの符号語を表すと仮定する。したがって、符号語
Figure 2023538822000081

は、ビームベクトルを指すスカラである(
Figure 2023538822000082

、iは、RIS側「r」又はUE側「u」であり、lは、レイヤである)。ビームベクトルは、ビームを形成するためのアンテナ因子を指定する。各レイヤlでは、(図2の上部に示されているような送信方向、及び図2の下部に示されているような受信方向といった、各方向の)2個のアンテナだけが活性化される。全体で、
Figure 2023538822000083

個の可能なビームがあることになり、
Figure 2023538822000084

である。各親符号語
Figure 2023538822000085

は、2つの子符号語
Figure 2023538822000086

及び
Figure 2023538822000087

を有する。V個のレイヤを含む1次ビームサーチ、及びV’個のレイヤを含む補助ビームサーチに対応する複数のステップを通じて、AoA角
Figure 2023538822000088

及びAoD角
Figure 2023538822000089

を取得することが目標とされる。図2に示されているように、レイヤ1(すなわち、第1のレイヤ)の動作は、4つの連続的なタイムスロットにおける広いビームの4つの可能なペアをテストすることによって始まり、ここで、RIS120は、(AoDを決定する)反射モードで
Figure 2023538822000090

を使用し、UE135は、(AoAを決定する)受信モードで
Figure 2023538822000091

を使用する。レイヤ2において、1次サーチを終了させるV番目のレイヤまで、反射モード
Figure 2023538822000092

で2つ、及び受信モード
Figure 2023538822000093

で2つなど、4つのより狭いビームを生成するために、より多くのアンテナ素子が採用される。例えば、2つのビーム(同じものが、反射及び受信モードに対して適用される)は、前の(l-1)番目のレイヤの最善のビームとの最大の類似性を有する2つのビームを選択するために、現在のl番目のレイヤの全て可能なビームパターンを検査することによって取得される。類似性は、例えばビームのアレイ因子を比較することによって、例えば上記のW.Wuらにおいて示されているような、任意の類似性尺度(基準)で測定されてもよい。それでも、本開示は、アレイ因子を比較すること、又は任意の特定の類似性尺度に限定されない。
l番目のレイヤから生じた信号は、以下のように書かれることが可能であり、
Figure 2023538822000094

ここで、
Figure 2023538822000095

であり、s=[s,s,…,sは、送信された訓練記号のZx1のベクトルであり(BS及びUEにおいて既知)、nは、ゼロ平均(zero-mean)及び分散
Figure 2023538822000096

を伴うZx1の複素ガウスノイズベクトルである。
各レイヤlにおいて、以下のような最高の受信されたSNRを満たすビームベクトルのペア
Figure 2023538822000097

がないかサーチする。
Figure 2023538822000098

1次ビームサーチのV個のレイヤの後、ビームベクトルの最適の(最善の)ペア
Figure 2023538822000099

は、受信の1次段階で取得される。
1次コードブックは、様々な異なる方式で選択されてもよく、本開示は、どの特定のアプローチにも限定されない。単なる例として、K個のビームパターンτ-の方位における1次コードブック行列は、可能な偏移の数である。すなわち、個別の偏移は、2pi/τであり、W.Wuらによる上述の資料のように、以下のようにNRIS個の要素が与えられ、
Figure 2023538822000100

ここで、n=0,1...NRIS-1、及びk=0,1...K-1である。パラメータKは、アンテナの設計(特性)によって決まってもよい。このコードブックは、
Figure 2023538822000101

個の可能な状態(すなわち、
Figure 2023538822000102

個の可能なビーム)を有するように設計されてもよく、方位の範囲に十分に及ぶ。設計は、N、K、及びτの所望の値を選択することによって実現される。同様に、高度における1次ビームコードブック行列は、以下によって与えられる。
Figure 2023538822000103

送信段階は、1次コードブックを獲得した後に始まり、ここで、補助ビームサーチは、1次ビームを回転させて、より高い解像度の補助ビームを作り出すことによって実施される。
特に、予め定められた数(1つ、2つ以上など)の補助ビームパターンが、既知の最適な1次ビームの2つの側に一様且つ対称的に分散される。これらのビームは、補助コードブックを定義する。最後に、ビームベクトルのペア
Figure 2023538822000104

が、補助コードブックに基づくペアの中の最適のペアであると考えられ、このとき、ビームベクトルのペアは、上記の式#9を満たす。図2に示されているように、受信SNRが最大のビームペアを見つけるために、例えば、最適な1次ビーム、及び、RIS(送信Tx)とUS(受信Rx)両側における2つの隣り合うビームを含む9個のビームペアが評価される。このビームは、選択されてもよく、サーチは、SNRの潜在性が高い方のビーム方向を選択すること、及び、ビームスキャンを実施してSNRが最大のいくつかのペアを見つけることによって、さらに続いてもよい。ビームサーチは、SNRが低下し始めた場合、停止されてもよい。当業者には明らかなように、補助サーチの変動が起こりうる。上述のアプローチは、1つの可能性を示すためのものにすぎない。一般に、図2に示されているように、補助サーチは、V’個のレイヤで実施されてもよい。
最適な送信ビームは、重み付きベクトル
Figure 2023538822000105

によって表されるので、AoAとAoD両方が取得されることが可能である。式#4、式#10、及び式#11を使用して、RIS120からUE135へのAoAは、以下のように見つけられることが可能である。
Figure 2023538822000106

言い換えれば、AoA及びAoDは、ビーム形成訓練で見つけられた最善の受信器(UE)及び送信器(RIS)ビームの方向に対応する。
現在のモデルでは、RIS120は、UE135の近くにあるものと考えられている。必然的に、UEのアンテナアレイがRISに対して常に平行であると想定されてもよく、したがって、
Figure 2023538822000107

が適用される。言い換えれば、構成可能面における信号のAoDは、受信デバイスにおけるAoAに等しいと推定されてもよい。一般に、構成可能面における信号のAoDは、受信デバイスにおけるAoAから、又はこれに基づいて、推定されてもよい。これは、RIS及びUEの形状(相互の位置など)のいくつかの予備知識又は推定に基づいてもよい。
修正された行列
Figure 2023538822000108

が、いくつかの実施形態に従って推定されると、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000109

が、反復再加重アルゴリズムによって決定される。本開示は、反復再加重アルゴリズムに限定されないことが指摘される。BS-RISチャネルとRIS-UEチャネルのための2つの行列の間隔は、行列
Figure 2023538822000110

の決定のために任意の他の推定/決定アルゴリズムを採用することを可能にする。
推定の結果は、多くの異なる方式で使用されてもよい。例えば、チャネル推定は、UEにおいてチャネル等化のために使用されてもよい。代替又は追加として、UEは、チャネル推定、又はいくつかの推定されたチャネルパラメータを基地局にレポートすることができ、基地局は、適切なアクションを行うことができる。例えば、基地局は、発射角、及び/又は送信電力、及び/又はビーム形成パターンなど、基地局自体の送信特性を適宜構成することができる。
いくつかの実施形態では、訓練済み反射係数は、送信デバイスによって構成される。推定されたチャネル特性は、RISの反射係数の新しいセットを決定するため、及び、RISを適宜構成するために使用されてもよいことが指摘される。いくつかの実施形態では、RISの構成は、UEからレポートされたチャネル推定に応じて、BS(送信デバイス)によって実施されてもよい。それでも、UEによってRISを構成することが可能である。又は、上述のように、一般に、本開示は、関与するAP-STA若しくはgNB-UEなどの階層がない2つのデバイス間の直接通信など、任意のデバイス間の通信に適用可能である。したがって、原則として、受信デバイス若しくは送信デバイス又は両方は、RISの反射係数を再設定することによって、チャネル推定に基づいてRISを構成できるようにされてもよい。
上述のように、いくつかの実施形態では、ビーム形成サーチは、ビーム形成サーチが複数のV個のレイヤで実施される第1の段階を含む階層型ビーム形成サーチを含み、複数のレイヤのうちの第1のレイヤに続く各現在のレイヤに対して、(1)現在のレイヤにおける最善のビームを見つけるために、予め定められた数のビームがサーチされ、サーチされた予め定められた数のビームのうちの複数のビームが、現在のレイヤの直前のレイヤの最善のビームに基づいて選択される、及び(2)現在のレイヤにおいて、ビーム形成に影響するアンテナの数は、現在のレイヤの直前のレイヤに比べて増加される。一般に、サーチは、1次サーチで終わってもよく、1次サーチで見つけられた最善のビームは、AoA及びAoD、チャネル及び/又は反射係数を推定するために利用されてもよい。代替として、いくつかのさらなるサーチが、1次サーチで見つけられた最善のビームに基づいて実施されてもよい。本開示は、どの特定のさらなるビームサーチにも限定されない。
それでも、いくつかの実施形態では、上述のように、階層型ビーム形成サーチは、第2の段階をさらに含み、第2の段階では、第1の段階の後に見つけられたビームの近傍の複数のビームがサーチされる。この2次サーチ(第2の段階のサーチ)は、最善のビームの近傍の予め定められた数bのビームをサーチすることができる。このようなサーチは、2回以上、すなわちV’個のレイヤで反復して実施されてもよい。例えば、このような2次サーチの各レイヤでは、前のレイヤからの最善のビームが利用され、最善のビームの近傍のb個のビームがサーチされる。これは、予め定められた及び固定された回数(例えばV’)、実施されてもよいし、サーチは、受信品質(例えば、SNR若しくはSINR又は他のチャネル品質尺度)が悪化した場合、終了してもよい。
「理想」反射係数の推定
一般に、構成可能面120の理想反射係数は、構成可能面120の訓練済み反射係数、及び受信デバイス135における取得されたAoAに基づいて推定されてもよい。ここで、「理想反射係数」という用語は、理想チャネルBS-RISのケースでの構成可能面の反射係数を指すことに留意されたい。「理想チャネル」という用語は、ここで、ユニタリゲインを有するチャネルを指す(例えば、対応するチャネル行列の全ての係数が1の絶対値を有する)。
理想反射係数は、公式
Figure 2023538822000111


Figure 2023538822000112

に基づいて推定されてもよく、ここで、
Figure 2023538822000113

である。Λ(.)及びΛ(.)は、方位及び高度方向の誘導ベクトルとしてそれぞれ見ることができる。添え字x及びyは、(平坦なRISの平面内の)RIS素子の位置を表すことが指摘される。さらに、
Figure 2023538822000114

は、それぞれ、高度及び方位宛先角であり(本明細書では、
Figure 2023538822000115

に対応する)、
Figure 2023538822000116

は、それぞれ、RISに入射する高度及び方位角である(本明細書では、
Figure 2023538822000117

に対応する)。その上、jは、虚数単位であり、λは、信号の波長であり、dxは、x方向の(例えば垂直の)構成可能面の素子の間の間隔であり、dy(例えば、水平)は、y方向の構成可能面の素子の間の間隔である。特に、y方向及びx方向は、互いに対して直角をなしてもよい。
一般に、理想反射係数は、構成可能面におけるAoAに基づいて推定されてもよい。
例えば、反射係数は、公式
Figure 2023538822000118

及び
Figure 2023538822000119

に従って推定されてもよく、
Figure 2023538822000120

は、構成可能面の(n,m)番目の素子の反射係数であり、
γn,mは、構成可能面の(n,m)番目の素子の反射ゲインであり、γn,mは、予め定められたものであり、
jは、虚数単位(j=-1)であり、
λは、信号の波長であり、
dxは、x方向の構成可能面の素子の間の間隔であり、
dyは、y方向の構成可能面の素子の間の間隔であり、
Figure 2023538822000121

は、構成可能面における予め定められた高度AoAであり、
Figure 2023538822000122

は、構成可能面における予め定められた方位AoAであり、
Figure 2023538822000123

は、構成可能面における推定されたAoDの高度AoDであり、
Figure 2023538822000124

は、構成可能面における推定されたAoDの方位AoDである。
ここで、
Figure 2023538822000125

は、構成可能面における高度AoAであり、
Figure 2023538822000126

は、構成可能面における方位AoAである。上述のように、
Figure 2023538822000127

は、構成可能面における高度AoDであり、
Figure 2023538822000128

は、構成可能面における方位AoDであり、これらは、ビーム形成訓練によって取得されてもよい。したがって、
Figure 2023538822000129

及び/又は
Figure 2023538822000130

は、近似によって、及び/又は、BSとRISの相互位置についての事前知識を考慮して、取得されてもよい。例えば、いくつかのインフラストラクチャベースのワイヤレスネットワークでは、BSの位置は固定され、BSに知られていてもよい。その上、RISの位置は、BSに知られていてもよい。BSは、BS自体のUPA及びRISのUPAの両方の向きの知識を制御すること、及び有することができる。必然的に、(概算された、測定された、又は既知の)BS及びRISの形状に基づいて、RISにおけるAoA
Figure 2023538822000131

及び基地局からのAoD
Figure 2023538822000132

が取得されてもよい。簡素化されたモデルでは、例えば、AoAは、0(少なくとも高度)であると考えられてもよい。それでも、このような想定は必要ではなく、任意の他の形状が考えられてもよい。(式#16)と同等に、反射係数は、以下の公式に従って推定されてもよい。
Figure 2023538822000133

チャネルのいくつかの例示的な可能なモデリングに関するさらなる詳細は、W.Tangらによる上述の資料で見つけることができる。
Figure 2023538822000134

の推定
一般に、送信デバイス110と構成可能面120との間のチャネルBS-RISの特性は、訓練済み反射係数と、推定反射係数との間の関係(又は、これを伴う関係)に応じた方法でよい。
より具体的には、RIS位相が、UEの位置
Figure 2023538822000135

の方に反射信号のビームを向けるように設定された場合、ビームは歪むはずであり、放射は、チャネル
Figure 2023538822000136

の効果により、異なる方向に向けて偏移される。数学的には、これは、
Figure 2023538822000137

として表現されることが可能であり、ここで、Goptは、基地局とRISとの間の最適な(又は理想的な)チャネルに対応するチャネル行列であり、最適な(又は理想的な)チャネルは、減衰が全くない単一の経路を有するチャネルである。(式#3)によれば、Goptは、
Figure 2023538822000138

と書かれてもよく、ここで、
Figure 2023538822000139

及び
Figure 2023538822000140

は、それぞれ、理想チャネルのための基地局における高度及び方位AoDであり、
Figure 2023538822000141

及び
Figure 2023538822000142

は、それぞれ、理想チャネルのための構成可能面における高度及び方位AoAであり、
Figure 2023538822000143

は、例えば(式#4)で定義されたような、アレイレスポンスベクトルである。角度
Figure 2023538822000144


Figure 2023538822000145


Figure 2023538822000146

、及び
Figure 2023538822000147

は、RIS及び基地局の導入の形状から知られていてもよい。特に、前記角度は、基地局の位置、RISの位置、基地局のUPAの向き、及び/又はRISのUPAの向きに基づいて取得されてもよい。一般に、zg,optは、チャネル行列Goptを任意に(例えば必要に応じて)正規化するために使用されてもよいことがさらに指摘される。例えば、上記で既に想定されたように、チャネル行列は、ユニタリゲインを有するように正規化されてもよい。したがって、zg,optは、
Figure 2023538822000148

の定義(及び、特に、正規化)によって決まってもよい。例えば、zg,optは、1に設定されても(zg,opt=1)、
Figure 2023538822000149

に設定されてもよい。
理想チャネルは、したがって、自由空間チャネル、又はただ1つの非ゼロ成分を有するチャネルでもよい。例えば、理想チャネルのインパルス応答は、インパルスであり、これは、信号が、歪むのではなく、遅延、減衰、又は増幅されることを意味する。いくつかのケースでは、理想チャネルのチャネル行列は、追加として、ユニタリであると考えられてもよい。
さらに、ΘV’は、ビームサーチプロセスのV’番目の段階でのBSによる位相の最新の構成されたセットである。角度
Figure 2023538822000150


Figure 2023538822000151

は、高度及び方位方向の、上記で
Figure 2023538822000152


Figure 2023538822000153

と表されたRISにおけるAoAである。言い換えれば、角度は、BSとRISとの間に複数の経路がある場合、経路によって異なってもよい。その上、
Figure 2023538822000154


Figure 2023538822000155

は、RISにおけるAoDであり、上記で
Figure 2023538822000156


Figure 2023538822000157

と表されている。AoDは、さらに、RISとUEとの間に複数の経路がある場合、経路によって異なってもよい。
(式#12)から取得された角度を活用すること、及び下記で(式#13)にこれらの角度を代入することによって、
Figure 2023538822000158

は、
Figure 2023538822000159

のように直接推定されること、すなわち、言い換えれば、場合によっては複数の経路を無視して簡素化された表記法を使用して書かれることが可能であり、
Figure 2023538822000160

ここで、
Figure 2023538822000161

及び
Figure 2023538822000162

は、それぞれ、基地局からの高度方位AoDであり(ここでは、さらに、
Figure 2023538822000163

及び
Figure 2023538822000164

と表される)、
Figure 2023538822000165

及び
Figure 2023538822000166

は、それぞれ、RISにおける高度方位AoAであり(ここでは、同様に、
Figure 2023538822000167

及び
Figure 2023538822000168

と表される)、
Figure 2023538822000169

及び
Figure 2023538822000170

は、それぞれ、RISからの高度方位AoDである(ここでは、同様に、
Figure 2023538822000171

及び
Figure 2023538822000172

と表される)。
既知の(例えば、予め定められた、推定された、又は既知の形状によって与えられた)角度
Figure 2023538822000173


Figure 2023538822000174

(式#18)は、
Figure 2023538822000175

になることが指摘される。
この設計を採用することによって、チャネルGの効果は、単純にΘ=ΘV’を設定することによって、RISによって知られて制御され、これは、
Figure 2023538822000176

になり、ここで、
Figure 2023538822000177

は、任意の所望の位置θdes
Figure 2023538822000178

に対して設定されてもよく、チャネル推定問題は、
Figure 2023538822000179

だけを推定するために低減される。
言い換えれば、いくつかの実施形態によれば、非理想チャネル(BS-RIS)の推定された特性は、関係(式#18)に従って取得された修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000180

であり、
Figure 2023538822000181

は、行列の対角線上に推定反射係数を含む対角行列であり、
Figure 2023538822000182

であり、
ΘV’は、行列の対角線上に訓練済み反射係数を含む対角行列であり、
(ΘV’-1は、対角行列ΘV’の逆行列である。
いくつかの実施形態では、上述のように、
Figure 2023538822000183

の効果は既知であり、その効果は、RISにおいてキャンセルされてもよい。例えば、RISは、以下のように、反射係数Θで(例えば、BS及び/又はUEによって)構成されてもよい。
Figure 2023538822000184

これは、以下の考慮によって取得される。
Figure 2023538822000185

の効果をキャンセルするために、有効なチャネルの結論は、式#19のように与えられるべきであり、式#19は、以下と同等である。
Figure 2023538822000186

したがって、以下は、
Figure 2023538822000187


であることがわかることがある。
一般に、構成可能面(120)の反射係数は、さらに、
Figure 2023538822000189

に従って設定されてもよく、この式は、(式#18)と組み合わせて上記の等式から導出されてもよい。
RISを制御するために、このようにして、Gだけが、(例えば、上記に示されたように反射係数を設定することによって)補償される必要がある。Hは、ユーザ(例えばUE)を推定するために残される。言い換えれば、いくつかの実施形態では、BSは、RIS反射係数を制御して、推定されたチャネル
Figure 2023538822000190

を補償することができる。したがって、BSとRISとの間のチャネルの位相修正は、RISの反射係数を適合させることによって、補償されてもよい。RISとUEとの間のチャネルの残りのインパクト、及びBSとRISとの間のチャネル上の電力は、修正されたチャネル行列の推定の観点からUEによって補償されてもよい。
特に、UE(一般に、受信デバイス)は、チャネル推定に関するいくつかの情報を、BS(一般に、送信デバイス)に信号送信するように構成されてもよい。例えば、このような情報は、例えば、見つけられた最善のビーム、及び/若しくはビームサーチで見つけられUEにおける最善のAoA、及び/若しくは推定された反射係数、又は同様のものでもよい。これに対応して、BS(一般に、送信デバイス)は、情報を受信し、構成可能面の反射係数を適宜構成するように構成されてもよい。
RIS-UEチャネル
Figure 2023538822000191

の推定
一般性を失うことなく、1つのRFチェーンを想定することが、BS側で活性化され、Z記号が送信され、C.Hu、L.Dai、T.Mir、Z.Gao、及びJ.Fang、「Super-resolution channel estimation for mmwave massive MIMO with hybrid precoding」、IEEE Transactions on Vehicular Technology、vol.67、no.9、頁8954~8958、2018年(参照により本明細書に組み込まれる)で与えられたチャネル推定モデルが、全て経路の経路ゲインを推定するために、ここで採用される。この推定は例示にすぎず、BS-RISチャネルの推定された位相の知識でRIS-UEチャネルを推定するために、他のアプローチが適用されてもよいことが指摘される。
システムモデルは、以下のように与えられ、
y=QeffFs+Qn (式#20)
Figure 2023538822000192

は、UE135における受信信号であり、ここで、
Figure 2023538822000193

及び
Figure 2023538822000194

は、それぞれ、ハイブリッドの組合せ、及びプリコーダ行列である。UEにおける受信信号は、
Figure 2023538822000195

として明示的に表現されることが可能である。
Figure 2023538822000196

を想定し、ここで、各素子xは、i番目の送信された記号である。チャネル推定のために、既知のインデックスにおける既知の記号が送信される。タイムスロットuにおける送信されたパイロット記号に対応する各受信信号は、以下のように与えられる。
Figure 2023538822000197

U個のタイムスロットの中で、U個の異なるパイロットシーケンスが、各タイムスロットにおいて送られ、
Figure 2023538822000198

であり、ここで、
=[yp,1,yp,2,...,yp,U及びQ=[q,q,...,qである。
Figure 2023538822000199


Figure 2023538822000200

、及び
Figure 2023538822000201

を設定することによって、
Figure 2023538822000202

を得る。
mm波チャネルが希薄であるという事実を使用すると、チャネル
Figure 2023538822000203

の推定は、z、Ψ、及びΨの推定と同等になり、問題は、以下のように公式化され、
Figure 2023538822000204

ここで、
Figure 2023538822000205

は、非ゼロ要素の数、すなわち、希薄なチャネル
Figure 2023538822000206

の最も希薄な解を表し、
Figure 2023538822000207

は、
Figure 2023538822000208

に対する推定されたチャネル行列であり、εは、推定誤差許容範囲である。||.||は、フロベニウスノルムを表す。
log-sumペナルティは、より希薄であることが奨励されるので、
Figure 2023538822000209

の代わりにlog-normが、ここで使用されることが可能であり、例えば、J.Fang、F.Wang、Y.Shen、H.Li、及びR.S.Blum、「Super-resolution compressed sensing for line spectral estimation:An iterative reweighted approach」、IEEE Transactions on Signal Processing、vol.64、no.18、頁4649~4662、2016年を参照されたい。追加として、Ψ、Ψの両方が、ビームサーチアルゴリズムを使用して以前のセクションで既に取得されており、したがって、最適化は、zだけに従って実施され、問題Pは、以下のように与えられ、
Figure 2023538822000210

ここで、δは、対数関数がその定義域に常にあることを保証する。経路の数を最小化することに加えて、チャネル推定誤差を最小化することが必要である。したがって、正規化パラメータζ>0が追加され、Pは、以下の最適化問題に作り変えられる。
Figure 2023538822000211

の最小化は、上述のJ.Fangらによる資料でもわかるように、反復代理関数の最小化と同等であることがわかった。
Figure 2023538822000212

ここで、D(i)は、
Figure 2023538822000213

のように表現され、
Figure 2023538822000214

は、i番目の反復におけるzの推定である。したがって、(式#27)の最適化は、以下のようになり、
Figure 2023538822000215

ここで、
Figure 2023538822000216


Figure 2023538822000217

である。
(式#30)を最適化するために、次のステップが取得される。
Figure 2023538822000218

したがって、i番目の反復における
Figure 2023538822000219

の最善の推定に対応する最適な
Figure 2023538822000220

は、
Figure 2023538822000221

によって与えられる。
この反復の方法では、ζは、より希薄な推定と高速サーチ両方をフィットさせるために適応性があるように設計される。
Figure 2023538822000222

ここで、
Figure 2023538822000223

は、倍率であり、ζ{max}は、問題をうまく条件付け、r(i)は、前の反復の平方剰余(square residue)である。ζは、上記のJ.Fangらなどの他の研究で詳しく調査されている。
チャネル追跡
チャネルパラメータ、すなわち、チャネル係数、AoA、及びAoDを推定した後、並びにUE135がモバイルである場合もあるので、頻繁なチャネル推定を回避するために、チャネル追跡アプローチが採用されてもよい。チャネル追跡は、典型的には、完全なチャネル推定よりはるかに速い。チャネル追跡は、前のチャネル推定からの結果を使用することができる。
当技術分野で知られたチャネル追跡を実施する方法についての多くの可能性がある。これら方法のうちのいずれかが、本開示の文脈において適用されることが可能である。mm波通信システムにおける送信器と受信器との間の効率的なデータ転送を可能にできる、著しく速く、信頼でき、堅牢なチャネル追跡アルゴリズムがある。
mm波システムにおける例示的なチャネル追跡は、参照により本明細書に組み込まれた、C.Zhang、D.Guo、及びP.Fan、「Tracking angles of departure and arrival in a mobile millimeter wave channel」、in Proc.IEEE International Conference on Communications(ICC)、クアラルンプール、マレーシア.IEEE,2016年、頁1~6で説明されている。このチャネル追跡は、拡張カルマンフィルタリング(EKF:Extended Kalman Filtering)を適用してAoA/AoDを追跡し、その一方で、チャネル係数は一定のままである。方法は、低モビリティのより多くの据置型環境に、よい結果をもたらすことができるが、長時間測定を引き起こすフルスキャンのための前提条件を必要とするので、急速に変化するチャネル環境でタスクが追跡することになるとき、いくつかの困難が生じることがある。測定時間を減少させるため、及び改善された追跡アルゴリズムを提供するために、V.Va、H.Vikalo、及びR.W.Heath、「Beam tracking for mobile millimeter wave communication systems」、in Proc.IEEE Global Conference on Signal and Information Processing(Global SIP)、ワシントン,DC、USA.IEEE、2016年、頁743~747の著者は、EKF推定及びビームスイッチ設計によるただ1つの測定を必要とする代替解決策を提案した。追加として、Y.Yapici and I.Guvenc「Low-complexity adaptive beam and channel tracking for mobile mmWave communications」、in Proc.52nd Asilomar Conference on Signals、Systems、and Computers、Pacific Grove、CA、USA.IEEE、2018年、頁572~576で、最小2乗平均(LMS:Least Mean Square)及びBiLMS(双方向性LMS)アルゴリズムが論じられており、ここでは、SNRが増加すると同時に、より速い収束特性を有しつつ、不完全なCSI条件に対するEKFアルゴリズムと比較した、両方のアルゴリズム利点が提示されている。したがって、上述のチャネル推定の後、EKF又はLMS追跡アルゴリズムが、低い複雑性及び良い性能を提供できるので、EKF又はLMS追跡アルゴリズムを採用することによって追跡が実施されてもよい。
追跡アルゴリズムは、チャネル推定器からの推定された方位及び高度AoA/AoDに従って、送信及び受信ビームのペアを設定することで始まる。追跡している間、予測されたチャネルパラメータは、実際の値の近くにとどまるはずであり、その結果、UE135は、ビーム幅の半分以内にとどまる。その他の点では、追跡がもはや信頼できない、又はビームの経路がこれ以上存在しない場合、チャネルパラメータは、再び推定されてもよい。特に、UE側における受信信号記号周期の間、離散時間モデルが、(式#21)で与えられている。
LoS経路に対して、Fにおける各ベクトルが、
Figure 2023538822000224

によって与えられると想定する。追跡プロセスを始めるために、測定関数は、知られているはずである。(式#21)から、測定関数は、観測信号を追跡するために使用され、以下のように与えられることが可能であり、
Figure 2023538822000225

ここで、gmeasureは、経路係数、チャネルBS-RISとRIS-UE両方からの方位及び高度AoD/AoA角を含むチャネルパラメータによって決まる。上述のLMS又はEKFアルゴリズムは、これらのパラメータを追跡するために使用されてもよい。
要約すると、受信デバイスの位置を追跡するための方法が提供され、方法は、受信デバイス135において、送信デバイス110と受信デバイス135との間のチャネル(BS-UE)の特性を推定することと、送信デバイス110と受信デバイス135との間のチャネル(BS-UE)の推定された特性及び/又は修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000226

に基づいて、通信デバイスの位置を追跡することとを行うための、上述の実施形態及び例のいずれかによる方法を含む。
3段階アプローチが概説される
図4は、BSとRISとの間の、及びRISとUEとの間の、チャネルの上述の別個の推定を使用する例示的実施形態を概説する。RIS支援通信ネットワークのためのこのような一般的な3段階フレームワークでは、全ての実践的な問題は、現実的なシナリオで考えられてもよい。このスキームは、全てのRIS素子が受動的であったとしても、BS-RISとRIS-UEチャネル両方を別々に推定することができる。階層型ビームサーチアルゴリズムを使用してBS-RISチャネルGを推定することで始まり、次いで、RIS-UEチャネルHは、ビームサーチアルゴリズムから生じた角度を活用して、チャネル経路係数だけを推定するために、反復再加重アルゴリズムを採用することによって推定される。次いで、提案されたスキームは、RIS支援通信がモバイルユーザを追跡することを可能にする。チャネルHのパラメータは、例えば、拡張カルマンフィルタ(EKF)及び最小2乗平均(LMS)アルゴリズムなど、よく知られたアルゴリズムを使用して追跡される。
図4は、3段階RISチャネル推定フレームワークの方法を示す例示的なフローチャートを示す。
段階1は、BS-RISチャネルGの推定である。段階1は、RISとUEとの間のAoA/AoDを見つけることで始まる。この段階は、1次ビームサーチ(レイヤ1からV)及び補助ビームサーチ(レイヤ1からV’)を含む。ステップ410において、ビームサーチは、1次サーチのレイヤ1によって開始され、2次サーチが終わるまで430、1次サーチのV個のレイヤ、及び2次サーチのV’個のレイヤ上で420を続ける。
図5は、Gが、5つの経路を有する幾何学モデルであるときの、理想チャネルGのための、及び方位領域(左)及び高度領域(右)における、1次ビームパターンを示す。その上、この例では、1次ビームパターンNRIS=8、τ=5、K=10である。
このビームサーチの出力は、ΘV’であり、
Figure 2023538822000227


Figure 2023538822000228

である。これらの出力に基づいて、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000229

は、BSとRISとの間のチャネルの特性であり、式#18に示されているように推定される440。
第1の段階は、以下に従ってRISの反射係数を設定すること450をさらに含むことができる。
Figure 2023538822000230

第2の段階は、RISとUEとの間の修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000231

の推定460である。この段階への入力は、受信信号Y、パイロット信号X、結合行列(combining matrix)W、Ψ、Ψ、枝刈り閾値(pruning threshold)zth、及び終了閾値εである。この段階の出力は、全ての経路の経路ゲインである。例示的なアルゴリズムは、例えば式#32及び式#33を参照しながら、上述の詳細な実施形態に基づいて、高水準擬似コードとして下記で簡単に説明される。
Figure 2023538822000232

フレームワークの第3の段階は、チャネルHのチャネルパラメータを追跡すること470である。チャネル追跡470への入力は、zopt、θ、及び
Figure 2023538822000233

である。これらのパラメータは、例えばEKFアルゴリズムを使用することによって、更新される。例えば、観測信号は、式#34を使用して追跡される。更新及び追跡は、過剰なモビリティがあるまで480、繰り返され、この場合、推定410~460が繰り返される。ここで、モビリティという用語は、UEの動き、及び、他の因子によって影響を受けるチャネルのより大きい変化を含むことができる。
RISの位相を設定するステップ450が実施されてもよいが、実施される必要はないことが指摘される。これは、例えば推定後の任意の段階で、又はいつでも、実施されてもよい。反射係数の更新又は設定は、以下の方法に従って実施されてもよい。
構成可能面の反射係数を設定するための方法は、送信デバイスと受信デバイスとの間のチャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、構成可能面の訓練済み反射係数、及び受信デバイスにおける信号の到来角AoAを取得することを含むことができ、チャネルは、構成可能面での反射を含む。方法は、受信デバイスにおけるAoAから、構成可能面における信号の発射角AoDを推定することと、構成可能面、及び受信デバイスにおける取得されたAoAに基づいて、送信デバイスと構成可能面との間の理想チャネル(BS-RIS)のための構成可能面の反射係数を推定することと、訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイスと構成可能面との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定することと、以下に従って構成可能面の反射係数を設定することとをさらに含むことができ、
Figure 2023538822000234

、又は
Figure 2023538822000235

ΘV’は、行列の対角線上に訓練済み反射係数を含む対角行列であり、θdesは、構成可能面における標的の高度AoDであり、
Figure 2023538822000236

は、構成可能面における標的の方位AoDであり、
Figure 2023538822000237

は、構成可能面における予め定められた高度AoAであり、
Figure 2023538822000238

は、構成可能面における予め定められた方位AoAであり、
Figure 2023538822000239

は、構成可能面における推定されたAoDの高度AoDであり、
Figure 2023538822000240

は、構成可能面における推定されたAoDの方位AoDである。
要約すると、Gを推定することは、RISの位相を変化させることによって、反射ビーム方向が容易に制御されるように、BSとRISとの間のチャネル効果全てをキャンセルすることになる。その上、Hを推定することによって、BSからUEに送られた情報を正確に回復することが可能な場合がある。言い換えれば、推定されたH又はHeffは、チャネル等化のために使用されてもよい。
ハードウェア及びソフトウェアでの実施
図6は、いくつかの実施形態を実施することができる例示的な装置を示す。特に、受信デバイス600_Rxが示されており、受信デバイス600_Rxは、受信デバイスにおいて、送信デバイスと受信デバイスとの間のチャネル(BS-UE)の特性を推定するためのチャネル推定のための装置を含むことができ、チャネルは、構成可能面650での反射を含む。チャネル推定装置は、受信デバイスの送受信器670~680を制御して、チャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、構成可能面650の訓練済み反射係数、及び受信デバイス600_Rxにおける信号の到来角AoAを取得するように構成された処理回路構成部分690を備えることができる。処理回路構成部分は、構成可能面、及び受信デバイス600_Rxにおける取得されたAoAに基づいて、送信デバイスと構成可能面との間の理想チャネル(BS-RIS)のための構成可能面の反射係数をさらに推定することができる。その上、処理回路構成部分は、訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイス600_Txと構成可能面との間のチャネル(BS-RIS)の特性をさらに推定することができる。
図6でわかるように、受信デバイス600_Rxにおいて、処理回路構成部分690は、ベースバンド信号処理の機能を実施する。処理回路構成部分は、1つ又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアの組合せでもよい。上記の例示的実施形態及び実装形態で説明された方法は、このベースバンド信号処理部分によって実施されてもよい。その上、受信デバイス600_Rxは、送受信器を備えることができ、送受信器は、アナログ無線周波数(RF)結合器Q670、及び1つ又は複数のRFチェーン680をさらに備えることができる。結合器670は、受信されたアナログ信号を1つ又は複数のRFチェーンに提供する。
受信デバイス600_Rxは、符号化及び変調及び同様のものを実施する部品など、当業者に知られているような、さらなる部品を含むことができることが指摘される。
その上、図6は、構成可能面650の反射係数を設定する能力があってもよい送信デバイス600_Txが提供されることを示している。このような送信デバイス600_Txは、処理回路構成部分610を備えることができる。処理回路構成部分は、ベースバンドデジタル処理の機能を実施することができる。ベースバンド処理は、送信デバイス600_Txと受信デバイス600_Rxとの間のチャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、構成可能面の訓練済み反射係数、及び受信デバイスにおける信号の到来角AoAを取得することを含むことができ(処理回路構成部分610は、このために構成されてもよい)、チャネルは、構成可能面での反射を含む。
処理回路構成部分(ベースバンドデジタル処理)は、受信デバイスにおけるAoAから、構成可能面における信号の発射角AoDを推定することと、構成可能面、及び受信デバイスにおける取得されたAoAに基づいて、送信デバイスと構成可能面との間の理想チャネル(BS-RIS)のための構成可能面の反射係数を推定することと、訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイスと構成可能面との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定することとをさらに実施することができる。
上記の推定値に基づいて、ベースバンドデジタル信号処理は、
Figure 2023538822000241

に従って、構成可能面(120)の反射係数を設定することをさらに含むことができ、ΘV’は、行列の対角線上に訓練済み反射係数を含む対角行列であり、θdesは、構成可能面における標的の高度AoDであり、
Figure 2023538822000242

は、構成可能面における標的の方位AoDであり、
Figure 2023538822000243

は、構成可能面における予め定められた高度AoAであり、
Figure 2023538822000244

は、構成可能面における予め定められた方位AoAであり、
Figure 2023538822000245

は、構成可能面における推定されたAoDの高度AoDであり、
Figure 2023538822000246

は、構成可能面における推定されたAoDの方位AoDである。
図6でわかるように、送信デバイス600_Txは、送受信器をさらに備えることができる。送受信器は、1つ又は複数のRFチェーン620、及びアナログビーム形成モジュール630を含むことができ、アナログビーム形成モジュール630は、RFチェーン620からの信号を受信してアナログビーム形成信号を生成し、アナログビーム形成信号は、次いで、受信デバイス600_Rxのために構成可能面650に向けて送信デバイス600_TxのUPAから送信される。
上記のいくつかの例が、送信デバイスが基地局であり、受信デバイスがユーザ機器であると説明されていたとしても、これは、反転されてもよいことが指摘される。追加として、いくつかの実施形態では、各BS及びUEは、上記で説明された受信デバイスと送信デバイス両方を実装することができる。
送信及び/又は受信デバイスの例示的ハードウェア構造が、図3Aに示されている。図3Aは、いくつかの例示的実施形態によるデバイス350を示す。デバイス350は、メモリ310、処理回路構成部分320、及びワイヤレス送受信器330を備え、これらは、バス301を介して互いに通信する能力があってもよい。デバイス350は、ユーザインターフェース340をさらに含むことができる。それでも、いくつかの用途に対しては、ユーザインターフェース340は、必要ではない(例えば、マシンツーマシン通信又は同様のもののためのいくつかのデバイス)。デバイス350は、例えば、ラップトップ又はタブレットなどのコンピュータの一部である、5G又はWi-Fi又は同様のものなどのワイヤレスモジュールでもよく、またデバイス350は、モバイルフォン、スマートフォン、若しくは他のポータブル/パーソナルデバイス、又は同様のものの一部でもよい。
メモリ310は、本開示のいくつかの実施形態を実施する複数のファームウェア又はソフトウェアモジュールを格納することができる。メモリ310は、処理回路構成部分320によって読み取られてもよい。以て、処理回路構成部分は、実施形態を実装したファームウェア/ソフトウェアを実行するように構成されてもよい。処理回路構成部分320は、1つ又は複数のプロセッサを含むことができ、1つ又は複数のプロセッサは、動作時、上述の方法のうちのいずれかのステップを実施する。これは、対応する機能モジュール(ユニット)を含む送信デバイス(装置)に対応する。
図3Bは、メモリ310、及びメモリ310に格納された機能コード部品の概略機能ブロック図を示す。機能コード部品は、プロセッサ(複数可)320で実行されると、以下のようなそれぞれの機能を実施する。アプリケーションコード360は、ビームサーチ(例えば、1次及び2次ビームサーチ)を実施する。アプリケーションコード370は、BSとRISとの間のチャネルの推定を実施する。アプリケーションコード380は、RISとUEとの間のチャネルの推定を実施する。アプリケーションコード390は、チャネル追跡を実施することができる。アプリケーションコード360~390のこれらの機能は、既に上記で説明されたものである。(送信器側及び受信側における)本明細書で説明される方法は、用途に応じた様々な手段で実施されてもよい。例えば、これらの方法は、ハードウェア、オペレーションシステム、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの2つ若しくは全ての任意の組合せで実施されてもよい。ハードウェア実装形態のために、1つ又は複数のプロセッサを含むことができる任意の処理回路構成部分が使用されてもよい。特に、ハードウェアは、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、任意の電子デバイス、又は、上記で説明された機能を実施するように設計された他の電子回路構成部分ユニット若しくは要素のうちの1つ若しくは複数を含むことができる。
プログラムコードとして実装される場合、送信装置(デバイス)によって実施される機能は、メモリ310などの非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体、又は他の任意のタイプのストレージに、1つ又は複数の命令又はコードとして格納されてもよい。コンピュータ可読媒体は、物理的なコンピュータストレージ媒体を含み、物理的なコンピュータストレージ媒体は、コンピュータによって、又は一般に処理回路構成部分320によって、アクセスされることが可能な任意の利用可能な媒体でもよい。このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、半導体ストレージ、又は他のストレージデバイスを備えることができる。いくつかの特定の及び非限定的例は、コンパクトディスク(CD)、CD-ROM、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイ(BD)ディスク、又は同様のものを含む。異なるストレージ媒体の組合せも可能である-言い換えれば、分散型及びヘテロジニアスストレージが採用されてもよい。
上述の実施形態及び例示的実装形態は、いくつかの非限定的例を示す。特許請求の範囲の主題から逸脱することなく、様々な修正が行われてもよいことが理解されている。特に、本明細書で説明された主要な概念から逸脱することなく、新しいシステム及びシナリオに例を適合させるために、修正が行われてもよい。
実施形態の概要
第1の態様によれば、受信デバイス(135)において、チャネル(BS-UE)の特性を推定するための方法が提供される。チャネルは、送信デバイス(110)と受信デバイス(135)との間にあり、構成可能面(120)での反射を含む。方法は、チャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、i)構成可能面(120)の訓練済み反射係数、及びii)受信デバイス(135)における信号の到来角(AoA)を取得することを含む。さらに、方法は、構成可能面(120)の訓練済み反射係数、及び受信デバイス(135)における取得されたAoAに基づいて、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間の理想チャネル(BS-RIS)のための構成可能面(120)の推定反射係数を推定することを含む。その上、方法は、訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定することを含む。
第1の態様に加えて提供される第2の態様によれば、推定反射係数を推定することは、受信デバイス(135)におけるAoAから、構成可能面における信号の発射角(AoD)を推定するステップを含む。さらに、第2の態様によれば、推定反射係数を推定することは、構成可能面における推定されたAoDに基づく。
第2の態様に加えて提供される第3の態様によれば、反射係数は、以下の公式に従って推定され、
Figure 2023538822000247


Figure 2023538822000248


Figure 2023538822000249

、及び
Figure 2023538822000250

Figure 2023538822000251

は、構成可能面の(n,m)番目の素子の反射係数であり、
γn,mは、構成可能面の(n,m)番目の素子の反射ゲインであり、γn,mは、予め定められたものであり、
jは、虚数単位であり、
λは、信号の波長であり、
dxは、x方向の構成可能面の素子の間の間隔であり、
dyは、y方向の構成可能面の素子の間の間隔であり、
Figure 2023538822000252

は、構成可能面における予め定められた高度AoAであり、
Figure 2023538822000253

は、構成可能面における予め定められた方位AoAであり、
Figure 2023538822000254

は、構成可能面における推定されたAoDの高度AoDであり、
Figure 2023538822000255

は、構成可能面における推定されたAoDの方位AoDである。
第3の態様に加えて提供される第4の態様によれば、非理想チャネル(BS-RIS)の推定された特性は、関係
Figure 2023538822000256

に従って取得された、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000257

であり、
Figure 2023538822000258

は、行列の対角線上に推定反射係数を含む対角行列であり、
Figure 2023538822000259

であり、
Figure 2023538822000260

は、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間の理想チャネル(BS-RIS)のチャネル行列であり、
Figure 2023538822000261

及び
Figure 2023538822000262

は、それぞれ、理想チャネルのための基地局における高度及び方位AoDであり、
Figure 2023538822000263

及び
Figure 2023538822000264

は、それぞれ、理想チャネルのための構成可能面における高度及び方位AoAであり、
ΘV’は、行列の対角線上に訓練済み反射係数を含む対角行列であり、
(ΘV’-1は、対角行列ΘV’の逆行列である。
第4の態様に加えて提供される第5の態様によれば、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000265

は、チャネル行列Gの各要素の絶対値を1に設定することによって、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間のチャネルのチャネル行列Gから取得された行列に対応する。さらに、第5の態様によれば、方法は、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000266

に基づいて、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000267

を決定するステップを含む。
第5の態様に加えて提供される第6の態様によれば、修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000268

は、反復再加重アルゴリズムによって決定される。
第1~第6の態様のうちの1つに加えて提供される第7の態様によれば、訓練済み反射係数は、送信デバイスによって構成される。
第1~第7の態様のうちの1つに加えて提供される第8の態様によれば、ビーム形成サーチは、ビーム形成サーチが複数のV個のレイヤで実施される第1の段階を含む階層型ビーム形成サーチを含む。特に、複数のレイヤのうちの第1のレイヤに続く各現在のレイヤに対して、i)現在のレイヤにおける最善のビームを見つけるために、予め定められた数のビームがサーチされ、サーチされた予め定められた数のビームのうちの複数のビームが、現在のレイヤの直前のレイヤの最善のビームに基づいて選択され、ii)現在のレイヤにおいて、ビーム形成に影響するアンテナの数が、現在のレイヤの直前のレイヤに比べて、増加される。
第8の態様に加えて提供される第9の態様によれば、階層型ビーム形成サーチは、第1の段階の後で見つけられたビームの近傍の複数のビームがサーチされる第2の段階をさらに含む。
第10の態様によれば、受信デバイスの位置を追跡するための方法が提供される。方法は、受信デバイス(135)において、送信デバイス(110)と受信デバイス(135)との間のチャネル(BS-UE)の特性を推定するための、第1~第9の態様のいずれかによる方法を含む。さらに、第10の態様による方法は、送信デバイス(110)と受信デバイス(135)との間のチャネル(BS-UE)の特性及び/又は修正されたチャネル行列
Figure 2023538822000269

に基づいて、通信デバイスの位置を追跡することを含む。
第11の態様によれば、第10の態様による方法は、拡張カルマンフィルタリング又は最小2乗平均LMSベースの追跡を使用して受信デバイスの位置を追跡するために提供される。
第12の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のプロセッサで実行されると、第1~第11の態様のいずれかによる方法を1つ又は複数のプロセッサに実施させるコード命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体を備える。
第13の態様によれば、受信デバイス(135)において、チャネル(BS-UE)の特性を推定するための装置が提供される。チャネルは、送信デバイス(110)と受信デバイス(135)との間にあり、構成可能面(120)での反射を含む。装置は、処理回路構成部分を備える。処理回路構成部分は、受信デバイス(135)の送受信器を制御して、チャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、i)構成可能面(120)の訓練済み反射係数、及びii)受信デバイス(135)における信号の到来角AoAを取得するように構成される。さらに、処理回路構成部分は、構成可能面(120)、及び受信デバイス(135)における取得されたAoAに基づいて、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間の理想チャネル(BS-RIS)のための構成可能面(120)の推定反射係数を推定するように構成される。その上、処理回路構成部分は、訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定するように構成される。
第14の態様によれば、通信デバイスが提供される。通信デバイスは、第13の態様によるチャネル推定のための装置と、送受信器とを備える。
第15の態様によれば、送信デバイス(110)によって、構成可能面(120)の反射係数を設定するための方法が提供される。方法は、送信デバイス(110)と受信デバイス(135)との間のチャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することを含み、チャネルは、構成可能面(120)での反射を含む。ビーム形成サーチを実施することにより、i)構成可能面(120)の訓練済み反射係数、及びii)受信デバイス(135)における信号の到来角(AoA)が、取得される。さらに、方法は、受信デバイス(135)におけるAoAから、構成可能面における信号の発射角(AoD)を推定することを含む。さらに、方法は、構成可能面(120)、及び受信デバイス(135)における取得されたAoAに基づいて、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間の理想チャネル(BS-RIS)のための構成可能面(120)の推定反射係数を推定することを含む。さらに、方法は、訓練済み反射係数と推定反射係数との間の関係に従って、送信デバイス(110)と構成可能面(120)との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定することを含む。その上、方法は、
Figure 2023538822000270

に従って、構成可能面(120)の反射係数を設定することを含み、
ΘV’は、行列の対角線上に訓練済み反射係数を含む対角行列であり、
θdesは、構成可能面(120)における標的の高度AoDであり、
Figure 2023538822000271

は、構成可能面(120)における標的の方位AoDであり、
Figure 2023538822000272

は、構成可能面における予め定められた高度AoAであり、
Figure 2023538822000273

は、構成可能面における予め定められた方位AoAであり、
Figure 2023538822000274

は、構成可能面における推定されたAoDの高度AoDであり
Figure 2023538822000275

は、構成可能面における推定されたAoDの方位AoDである。
その上、上述の処理回路構成部分の実装形態のいずれかによって実施されるステップを含んだ、対応する方法が提供される。
さらに、非一時的媒体に格納され、コンピュータによって又は処理回路構成部分によって実行されると、上述の方法のうちのいずれかのステップを実施するコード命令を含んだ、コンピュータプログラムが提供される。
実施形態によれば、処理回路構成部分及び/又は送受信器は、集積回路ICに埋め込まれる。
開示の主題は、最も実践的且つ好ましい実施形態であると現在考えられているものに基づいて、例証のために詳細に説明されてきたが、このような詳細は、単にこの目的のためのものであり、開示の主題は、開示の実施形態に限定されず、反対に、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲内の変更形態及び同等物の配置を含むことを意図することを理解されたい。例えば、本開示の主題は、可能な限り、任意の実施形態の1つ又は複数の特徴が、任意の他の実施形態の1つ又は複数の特徴と組み合わされることが可能であることを意図していることを理解されたい。

Claims (15)

  1. 受信デバイス(135)において、送信デバイス(110)と前記受信デバイス(135)との間のチャネル(BS-UE)の特性を推定するための方法であって、前記チャネルが、構成可能面(120)での反射を含み、前記方法が、
    前記チャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、前記構成可能面(120)の訓練済み反射係数、及び、前記受信デバイス(135)における信号の到来角AoAを取得するステップと、
    前記受信デバイス(135)における前記取得されたAoAに基づいて、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間の理想チャネル(BS-RIS)のための前記構成可能面(120)の推定反射係数を推定するステップと、
    前記訓練済み反射係数と前記推定反射係数との間の関係に従って、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記推定反射係数を推定するステップが、
    前記受信デバイス(135)における前記AoAから、前記構成可能面における前記信号の発射角AoDを推定するステップ、を含み、
    前記推定反射係数を推定するステップが、
    前記構成可能面における前記推定されたAoDに基づき実行される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記反射係数が、以下の公式に従って推定され、
    Figure 2023538822000276


    Figure 2023538822000277


    Figure 2023538822000278

    、及び、
    Figure 2023538822000279

    ここで、
    Figure 2023538822000280

    が、前記構成可能面の(n,m)番目の素子の反射係数であり、
    γn,mが、前記構成可能面の前記(n,m)番目の素子の反射ゲインであり、前記γn,mが、予め定められたものであり、
    jが、虚数単位であり、
    λが、前記信号の波長であり、
    dxが、x方向の前記構成可能面の素子の間の間隔であり、
    dyが、y方向の前記構成可能面の素子の間の間隔であり、
    Figure 2023538822000281

    が、前記構成可能面における予め定められた高度AoAであり、
    Figure 2023538822000282

    が、前記構成可能面における予め定められた方位AoAであり、
    Figure 2023538822000283

    が、前記構成可能面における前記推定されたAoDの高度AoDであり、
    Figure 2023538822000284

    が、前記構成可能面における前記推定されたAoDの方位AoDである、
    請求項2に記載の方法。
  4. 非理想チャネル(BS-RIS)の前記推定された特性が、前記関係

    に従って取得された修正されたチャネル行列
    Figure 2023538822000286

    であり、
    Figure 2023538822000287

    が、行列の対角線上に前記推定反射係数を含む対角行列であり、
    Figure 2023538822000288

    であり、
    Figure 2023538822000289

    が、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間の前記理想チャネル(BS-RIS)のチャネル行列であり、
    Figure 2023538822000290

    及び、
    Figure 2023538822000291

    が、それぞれ、前記理想チャネルのための基地局における高度及び方位AoDであり、
    Figure 2023538822000292

    及び、
    Figure 2023538822000293

    が、それぞれ、前記理想チャネルのための前記構成可能面における前記高度及び方位AoAであり、
    ΘV’が、行列の対角線上に前記訓練済み反射係数を含む対角行列であり、
    (ΘV’-1が、前記対角行列ΘV’の逆行列である、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記修正されたチャネル行列
    Figure 2023538822000294

    が、チャネル行列Gの各要素の絶対値を1に設定することによって、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間の前記チャネルの前記チャネル行列Gから取得された行列に対応し、
    前記方法が、
    前記修正されたチャネル行列
    Figure 2023538822000295

    に基づいて、修正されたチャネル行列
    Figure 2023538822000296

    を決定するステップ、
    をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記修正されたチャネル行列
    Figure 2023538822000297

    が、反復再加重アルゴリズムによって決定される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記訓練済み反射係数が、前記送信デバイスによって構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記ビーム形成サーチが、前記ビーム形成サーチがV個の複数のレイヤで実施される第1の段階を含む階層型ビーム形成サーチを含み、前記複数のレイヤのうちの第1のレイヤに続く各現在のレイヤに対して、
    前記現在のレイヤにおける最善のビームを見つけるために、予め定められた数のビームがサーチされ、サーチされた前記予め定められた数のビームのうちの複数のビームが、前記現在のレイヤの直前のレイヤの最善のビームに基づいて選択され、
    前記現在のレイヤにおいて、前記ビーム形成に影響するアンテナの数が、前記現在のレイヤの直前の前記レイヤに比べて、増加される、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記階層型ビーム形成サーチが、前記第1の段階の後で見つけられた前記ビームの近傍の複数のビームがサーチされる第2の段階、をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 受信デバイスの位置を追跡するための方法であって、
    受信デバイス(135)において、送信デバイス(110)と前記受信デバイス(135)との間のチャネル(BS-UE)の特性を推定するための、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法と、
    前記送信デバイス(110)と前記受信デバイス(135)との間の前記チャネル(BS-UE)の前記特性及び/又は修正されたチャネル行列
    Figure 2023538822000298

    に基づいて、通信デバイスの位置を追跡するステップと、
    を含む、方法。
  11. 前記方法は、拡張カルマンフィルタリング又は最小2乗平均LMSベースの追跡を使用して前記受信デバイスの前記位置を追跡するための方法である、
    請求項10に記載の方法。
  12. 1つ又は複数のプロセッサに、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコード命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
  13. 受信デバイス(135)において、送信デバイス(110)と前記受信デバイス(135)との間のチャネル(BS-UE)の特性を推定するための装置であって、
    前記受信デバイス(135)の送受信器を制御して、前記チャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、構成可能面(120)の訓練済み反射係数、及び、前記受信デバイス(135)における信号の到来角AoAを取得することと、
    前記受信デバイス(135)における前記取得されたAoAに基づいて、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間の理想チャネル(BS-RIS)のための前記構成可能面(120)の推定反射係数を推定することと、
    前記訓練済み反射係数と前記推定反射係数との間の関係に従って、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間のチャネル(BS-RIS)の特性を推定することと、
    を実行するように構成された処理回路構成部分、
    を備え、
    前記チャネルが、前記構成可能面(120)での反射を含む、装置。
  14. チャネル推定のための、請求項13に記載された装置と、
    送受信器と、
    を備える、通信デバイス。
  15. 送信デバイス(110)によって、構成可能面(120)の反射係数を設定するための方法であって、
    前記送信デバイス(110)と受信デバイス(135)との間のチャネル(BS-UE)での信号送信のためのビーム形成サーチを実施することにより、前記構成可能面(120)の訓練済み反射係数、及び、前記受信デバイス(135)における信号の到来角AoAを取得するステップであって、前記チャネルが前記構成可能面(120)での反射を含む、当該取得するステップと、
    前記受信デバイス(135)における前記AoAから、前記構成可能面における前記信号の発射角AoDを推定するステップと、
    前記受信デバイス(135)における前記取得されたAoAに基づいて、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間の理想チャネル(BS-RIS)のための前記構成可能面(120)の推定反射係数を推定するステップと、
    前記訓練済み反射係数と前記推定反射係数との間の関係に従って、前記理想チャネル(BS-RIS)によって引き起こされた位相変化だけを考慮した、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間の前記チャネル(BS-RIS)の修正されたチャネル行列
    Figure 2023538822000299

    を推定するステップと、
    Figure 2023538822000300

    に従って、前記構成可能面(120)の前記反射係数を設定するステップであって、
    Figure 2023538822000301

    が、前記送信デバイス(110)と前記構成可能面(120)との間の前記理想チャネルのチャネル行列であり、
    Figure 2023538822000302

    及び
    Figure 2023538822000303

    が、それぞれ、前記理想チャネルのための基地局における高度及び方位AoDであり、
    Figure 2023538822000304

    が、行列の対角線上に、角度
    Figure 2023538822000305


    Figure 2023538822000306

    、θdes及び、
    Figure 2023538822000307

    に対応する反射係数を含む対角行列であり、
    θdesが、前記構成可能面(120)における標的の高度AoDであり、
    Figure 2023538822000308

    が、前記構成可能面(120)における標的の方位AoDであり、
    Figure 2023538822000309

    が、前記構成可能面における予め定められた高度AoAであり、
    Figure 2023538822000310

    が、前記構成可能面における予め定められた方位AoAである、
    当該設定するステップと、
    を含む、方法。
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