JP7146514B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の管理方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の管理方法に関する。
インクジェット記録装置のうち、主に産業用に使用される連続吐出型インクジェット記録装置は、インクタンクに蓄えられたインクをポンプなどで加圧し、微細なノズルからインクを連続的に噴出させる。噴出するインクに、圧電素子等の振動によって揺らぎを与え、吐出するインク柱を切断することで、インクの粒子を飛翔させる。このとき、帯電電極を近接配置し、インク粒子に電界を付与することで、形成されるインク粒子を帯電させる。帯電されたインク粒子は、帯電電極の下流位置に配置された偏向電極に電圧が印加されることで発生する電界の中で、帯電有無やその大きさ(帯電量)により、その飛翔する方向が制御される。この飛翔方向が制御されたインク粒子が印字対象物に着弾することで印字が行なわれる。
インクジェット記録装置の使用者は、製造会社やリース会社などからインクジェット記録装置の使用許諾を受け、実際に印刷に使用したインク量(インク消費量)に応じて、製造会社やリース会社などに使用料を支払うようにしている場合がある。あるいは、使用者がインクを購入する場合でも、印字した量(インク使用量)に応じて、装置会社などに装置使用料を支払うことなども行われている。
このような場合、装置の使用者と製造会社等との契約により、使用可能なインク量(以下、「使用可能インク量」)を設定しておき、製造会社等が供給したインクにより印字を行う。そして、実際に使用したインク量(以下、「インク使用量」)が設定した使用可能インク量に達するまで、印字を許可(許諾)するように管理する。
このインク使用量の管理には、通常ICカードが用いられている。すなわち、ICカードに事前に契約した使用可能インク量を記憶しておき、インクジェット記録装置内では、このICカードに記憶された使用可能インク量を読み込み、インク使用累計量と比較することで、インク使用量が使用可能インク量に達するまで印字を許可するようにしている。なお、インク量としては、管理がしやすいインク粒子数を採用する場合が一般的である。このようなインクジェット記憶装置は、例えば特開2012-22549号公報(特許文献1)に開示されている。
ところで、インクジェット記録装置に用いられるインクは、古くなるとインクの変質により印字品質の低下の恐れがあるため、使用期限が設けられている。そのため、インクの使用期限が来ると、装置会社あるいは保守管理会社等の保守作業員は、装置内の古くなったインクを新しいインクに交換する。あるいは、ユーザー自ら予備のインクと交換する場合もある。
特開2001-307223号公報
一般に、インクの使用期限の管理は、インクタンクに貼られたラベルに記載した使用期限日を使用者あるいは保守点検員が目視でチェックする方法、あるいは使用期限日データを機械的に読取ってインクの使用期限切れを示す警告を表示する方法などが採用されている。
しかし、インクの使用期限切れチェックを忘れたり、あるいはうっかり警告表示を見過ごすと、使用期限切れのインクによる印字が行われてしまう。すなわち、特許文献1に記載された技術では、ICカードに記憶された使用可能インク量(使用可能インク粒子数)がインク使用量(インク粒子使用数)を超えていない限り、印字が行われる。これでは、使用期限切れのインクによる印字のために装置本来の印字品質を保てない場合や、故障の原因になるなどのリスクがある。しかも、使用期限切れのインクによる印字に対しても使用料が支払われることになり、使用者は不満を感じる。また、使用者が使用期限切れを認識した上で、敢えて印字を続行する場合とそうでない場合とを区別して管理することはなされていないので、使用者には不満が残る。一方、製造会社にとっても、本来記録装置が有する性能レベルでの印字品質の印字を提供することができなくなること、故障が発生するリスクが高まることなどによって、顧客(使用者)の信頼を落とすことになりかねない。
そこで、本発明の目的は、原則として使用期限切れのインクによる印字を実行させず、使用期限内のインクによる高品質の印字を実行させるようにしたインクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の管理方法を提供することである。
上述した目的を達成するために、本発明は、その一例を挙げると、粒子化されて噴出するインク粒子を帯電し、該帯電されたインク粒子を偏向させて文字を印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドにインクを供給する循環部と、該印字ヘッドおよび該循環部を制御する制御部とを有するインクジェット記録装置であって、使用可能インク量を記憶するICカードと、情報を表示する表示部とを有し、前記制御部は、ICカードに記憶した使用可能インク量を読取り、インク使用期限データと、印字を実行したときのインク使用量と、前記使用可能インク量とを記憶部に記憶させ、前記インク使用期限データを使いインクが使用期限内であるか使用期限切れであるかを判断し、該判断が使用期限内の場合は、使用可能インク量判断処理に進み、該判断が使用期限切れの場合は、前記表示部にインク使用期限切れ表示を行なうとともに、期限切れ日数が許容範囲内か否かを判断し、許容範囲内の場合は前記使用可能インク量判断処理に進み、前記インク使用期限切れ表示から所定時間内に印字続行の指示があれば前記使用可能インク量判断処理に進み、前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より大である場合に印字許可とし、前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より小である場合には、使用可能インク量不足による印字不許可を前記表示部に表示し、該印字不許可の表示から所定時間内に追加要求の入力があった場合には、前記使用可能インク量の追加処理を実行し、現在の前記使用可能インク量に追加された前記使用可能インク量を加算した新たな前記使用可能インク量を前記記憶部に記憶し、その後に前記使用可能インク量判断処理に戻り、前記印字許可を条件として印字を実行し、印字の実行により使用したインク使用量を記憶していた前記インク使用量に加算して、新たな前記インク使用量として前記記憶部に記憶し、印字終了になるまで前記使用可能インク量判断処理を実行するようにしたインクジェット記録装置である。
また、本発明の他の一例を挙げると、粒子化されて噴出するインク粒子を帯電し、該帯電されたインク粒子を偏向させて文字を印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドにインクを供給する循環部とを有するインクジェット記録装置の管理方法であって、ICカードに記憶した使用可能インク量を読取り、インク使用期限データと、印字を実行したときのインク使用量と、前記使用可能インク量とを記憶部に記憶させ、前記インク使用期限データを使いインクが使用期限内か使用期限切れかを判断し、使用期限内の場合は、使用可能インク量判断処理に進み、使用期限切れの場合は、表示部にインク使用期限切れ表示を行ない、期限切れ日数が許容範囲内か否かを判断し、許容範囲内の場合は前記使用可能インク量判断処理に進み、許容範囲外の場合には、前記インク使用期限切れ表示から所定時間内に印字続行の指示があれば前記使用可能インク量判断処理に進み、前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より大である場合に印字許可とし、前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より小である場合には、使用可能インク量不足による印字不許可を前記表示部に表示し、該印字不許可の表示から所定時間内に使用可能インク量追加要求の入力があった場合には、前記使用可能インク量を追加する処理を実行し、現在の前記使用可能インク量に追加された前記使用可能インク量を加算して新たな前記使用可能インク量として前記記憶部に記憶し、その後に前記使用可能インク量判断処理に戻り、前記印字許可を条件として印字を実行し、印字の実行により使用したインク使用量を記憶していた前記インク使用量に加算して、新たな前記インク使用量として前記記憶部に記憶し、印字終了になるまで前記使用可能インク量判断処理を実行するようにしたインクジェット記録装置の管理方法である。
本発明によれば、期限切れのインクを使用した印字が勝手に実行されることを阻止できるので、期限切れインクによる印字品質の低下や故障のリスクを低減することができる。
図1は、本発明の一実施例によるインクジェット記録装置の外観を示す図である。 図2は、本発明の一実施例におけるインクジェット記録装置の内部構成を示す図である。 図3は、本発明の一実施例におけるインクジェット記録装置の動作フローを示す図である。
以下、本発明の一実施例を図1~図3を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例によるインクジェット記録装置の全体の外観を示す。また、図2は、インクジェット記録装置の内部の構成を示している。図3は、図2の装置の動作フローを示す。
図1において、インクジェット記録装置100は、本体1と、印字ヘッド2、印字ヘッド2と本体1とを繋ぐケーブル4、本体1上に印字使用可能粒子数を表示する表示装置5を備えている。また、インクジェット記録装置100は、ICカード250の情報を読取るとともに、装置内部のメモリに記憶した情報をICカードに書込む(記憶させる)カード情報読取書込部209を備えている。この実施例においては、インク量の管理は、インク粒子数で管理する方法を採用する。そのため、ICカード250には、少なくとも、契約により許諾された使用可能インク量に相当する「使用可能インク粒子数」が記憶されている。なお、この実施例では、ICカード250に使用可能インク粒子数の他にもデータ(情報)を記憶しているが、それについては後述する。
(印字ヘッドおよび循環部の構成)
図2において、印字ヘッド2は、ノズル211、ノズル211から吐出するインク柱を振動させる加振器212、1対の電極板の間を通過するインク粒子に印字する文字の形状に応じた帯電を発生させる電界を形成する帯電電極213、1対の電極板の間に電界を発生させて帯電電極213で帯電させられたインク粒子の帯電量に応じて軌道を変化させる偏向電極214を備えている。また、偏向電極214を通過して印字に寄与しなかったインク粒子を回収するガター215を備えている。印字ヘッド2は、生産ラインなどで、ロータリーエンコーダ262で動きが監視されているコンベア260で搬送されている印字対象物である被印字物261に印字する。
循環部は、本体1内に設置されており、ノズル211にインクを供給するとともに、印字に使用されなかったインクを回収する機器である。図2において、循環部は、インクタンク240、循環ポンプ245、減圧弁246、回収路232、回収ポンプ233により構成される。インクタンク240に収容されたインク241は、循環ポンプ245で吸い上げられて減圧弁246で圧力が調整された状態で印字ヘッド2のノズル211に供給される。供給されたインク241は、印字ヘッド2によりインク粒子222として被印字物261に噴出され、印字を行うために用いられる。文字の印字に使用されなかったインク粒子は、ガター215、回収路232、回収路232の途中に設けた回収ポンプ233を経由してインクタンク240に回収される。
(制御部の構成)
制御部200は、インクジェット記録装置100全体を制御するMPU(マイクロプロセシングユニット)201と、MPU201が動作するのに必要な制御用プログラム及びデータを記憶するROM(リードオンリーメモリ)202と、プログラム実行中に必要となるデータを一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)203を備えている。この実施例では、RAM203は、ICカード250(図1参照)から読み込んだ使用可能インク量を記憶するとともに、インク使用期限データと、印字を実行したときのインク使用量を記憶している。また、制御部200は、プログラムや印字データなどを記憶する外部メモリ210と接続可能であり、代表的なものとしてUSBメモリなどがある。また、印字内容や設定値等を入力する入力パネル204、入力されたデータ及び印字内容等の表示装置5への表示を制御する表示制御部205、MPU201のデータ信号、アドレス信号及びコントロール信号を伝送するバスライン206を有する。カード情報読取書込部209は、ICカード250に記憶された情報を読取ったり、反対に、RAM203に記憶した情報をICカード250に書込んだりする(記憶させる)ために設けられている。このカード情報読取書込部209はカードを装置に挿入して情報のやり取りを行う方式でも良いが、ここではカード挿入の手間を省くために、カードと情報を非接触で伝送可能なRFID方式のものを用いている。
また制御部200は、ノズル211に接続された加振器212に、ノズル211から発射された直後のインク柱221を粒子化する高周波振動を発生させるための電圧を印加する励振電圧発生回路207、帯電電極213の1対の電極板の間を通過する粒子化されたインク粒子222に印字するための文字信号に応じた量の帯電をさせるための電界を形成する帯電電圧発生回路208を有する。また、ロータリーエンコーダ262によってコンベア260の移動速度に応じてパルス信号を発生する。ロータリーエンコーダ262はインクジェット記録装置100には内蔵されず、コンベア260に設置される。ロータリーエンコーダ262のパルス信号は制御部200に入力され、搬送速度制御に用いられる。印字物検出器3は、被印字物261が印字位置に到達したことを制御部200に知らせるためのものである。
(本発明の一実施例における演算処理動作)
次に、図2および図3を用いて、本発明の一実施例におけるインクドット記録装置の動作を説明する。
まず、図2により制御の概略説明を行う。被印字物261に対する印字制御の動作自体はよく知られているので、ここではごく簡単に説明する。ノズル211から噴出したインク粒子は、帯電電極213を通過するときに帯電電極213が形成する電界により帯電する。帯電電極213には、帯電電圧発生回路208により被印字物261に印刷する文字に対応する文字信号に応じた電圧が印加される。これによりインク粒子222は、文字信号に応じた電荷が蓄積されて帯電する。帯電されたインク粒子222は、偏向電極214により作られる電界中を飛行し、その帯電量に応じて偏向され、コンベア260により移動する被印字物261に到達し、文字を形成する。印字に使用しないインク粒子は、インク回収用のガター215により回収され、回収路232を通って回収ポンプ233によりインクタンク240へ回収される。
印字に使用したインク粒子は、制御部200内部にてカウントされ、インク使用量の計算に使用される。インク粒子のカウントは、例えば、予め印字する文字の種類、大きさ毎に使用するインク粒子数を求め、RAM内に記憶しておき、文字が印字されるとその文字に対して記憶していたインク粒子数を使用すればカウントできる。この文字の種類、大きさ毎のインク使用数のデータは、外部メモリ210に記憶しておき、印字作業開始時にRAM203に読み込ませる(記憶させる)ことでも良い。一方、ICカード250には、使用可能インク粒子数(使用可能インク量)の情報を記憶させている。このICカード250に記憶されている情報は、インクジェット記録装置で印字作業開始時に、カード情報読取書込部209が読取り、MPU201によりRAM203に記憶する。この実施例では、使用可能インク粒子数は、使用者の確認を容易にするために表示装置5上に表示される。
次に、図3を用いて、本発明の一実施例における演算処理動作を詳細に説明する。この演算処理動作は、MPU201が、RAM203に記憶したプログラムに従いRAM内のデータを用いて実行する。
まず、インクジェット記録装置100により印字を行う場合、ステップS1において、この装置に使用する正規のICカード250であるか否かを判定する。装置に記憶されている情報と不一致の場合、ステップS2に進み、正規のICカードでない旨の表示を行う。ステップS1において、インクジェット記録装置専用の正規のICカード250であると判定された場合、ICカード250に記憶している使用可能インク粒子数をカード情報読取書込部209により読取り、RAM203に記憶する。この処理後、ステップS4に進む。
ステップS4では、RAM203に記憶されているインク使用期限データを使って、使用しているインクが使用期限内であるか使用期限切れであるかを判断する。この例では、使用期限データは、予めRAM203に記憶したものとしたが、インクタンクのラベル等に記載された使用期限データを画像読取装置等で読取り、RAM203に記憶しても良い。ステップS4において,インク使用期限内であると判断した場合(YESの場合)、ステップS8に進む。ステップS8の処理は、使用可能なインク粒子数と使用インク粒子数とを比較し、印字の許可、不許可を判断する処理である。
ステップS4において、インク使用期限切れであると判断した場合(NOの場合)、ステップS5に進み、「インク使用期限切れ」の表示および「インク交換要求」を表示装置5に表示し、使用者に警告する。使用者は、この表示により保守員に連絡してインクを交換させる、あるいは予備のインクを保管している場合には、保管している新しいインクと交換することができる。
この実施例では、この警告表示を見過ごしたとしても、ステップS6~S7の処理により、期限切れインクによる印字が自動的に行われることを防ぐようにしている。まず、ステップS6では、インク使用期限切れであるが、その期限日からの日数が許容範囲を過ぎているかどうかを判断する。これは、インク使用期限切れであっても、期限切れから間もない場合は、印字品質が大きく低下することはないと考えられること、故障のリスクも少ないと考えられからである。ステップS6において、許容範囲内であると判断(YESの場合)された場合、ステップS8に進む。つまり、使用期限内と判断した場合と同様に扱う。
ステップS6で許容範囲外と判断された場合(NOの場合)、ステップS7に進む。ステップS7により、使用者が、インク使用期限切れでありかつ許容範囲をも過ぎている場合でも、印字を続行するかどうかを選択可能にする。これは、印字品質が低下することがある程度予想された場合でも、使用者が自らの意思で印字作業を続行したい場合に、印字を続行することができるようにするためである。これは、使用期限切れのインクしかない場合において、どうしても印字作業を行う必要がある場合などに有効である。ステップS7においては、所定時間内(例えば、60秒以内)待機し、作業者が入力パネル204を使って印字続行の指示(強制印字指示)を行ったかどうかを判断する。所定時間内に、印字続行の指示が入力された場合、ステップS8に進む。印字続行の指示がない場合、印字を行わず終了とする。この処理によって、印字品質を大きく低下させる使用期限切れインクが使われて勝手に印字が行われることを確実に防止することができる。
ステップS8では、RAM203に記憶されている「使用可能インク粒子数」と「インク粒子使用数」とを比較する。この比較において、使用可能インク粒子数が、印字に実際に使用したインク粒子使用数より大、すなわち、まだ実際に使用可能なインク粒子数が残っている場合(YESの場合)、ステップS9に進む。ステップS9では、印字を許可し、上述した印字制御が行われる。
ステップS8において、使用可能インク粒子数が不足している場合(NOの場合)、ステップS13に進む。ステップS13では、使用可能インク粒子数分のインク粒子(インク量)が印字に使用(消費)されたことにより印字不許可である旨を表示装置5に表示する。これにより、使用者は、使用可能インク粒子数が不足していることを知ることができる。
ステップS14では、所定時間内(例えば、60秒以内)に、使用者から「使用可能インク粒子数」の追加要求があるかどうかを監視する。ステップS14において、所定時間内に「使用可能インク粒子数」の追加要求があった場合(YESの場合)、ステップS15に進み、「使用可能インク粒子数」を追加する処理を行う。なお、ステップS14で所定時間内に追加要求がなかった場合(NOの場合)、作業継続の意思がないものとして印字制御を終了させる。
ステップS14において、YESの場合は、使用者から「使用可能インク粒子数」の追加要求があったと判断し、図示しないインターネット回線等を介して管理側(製造会社等)のサーバ(図示せず)に「使用可能インク粒子数」の追加要求を送信する。管理側のサーバは、この送信を受けて、特に問題がないと判断した場合に「使用可能インク粒子数」追加の許可信号を出力する。インクジェット記録装置側では、この許可信号を受信することにより、「使用可能インク粒子数」の追加処理を行う。このようにすれば、管理側は、使用者から使用可能インク粒子数の追加要求があったことが分かるので、追加の使用可能インク粒子数について確実に課金を行うことができる。
ステップS16では、この追加の許可信号を受けて、新たな使用可能インク粒子数(=現在の使用可能インク粒子数+追加した使用可能インク粒子数)をRAM203に記憶する。また、カード情報読取書込部209を介してICカード250にも記憶する。ICカードには、使用可能インク粒子数を追加した日時などのデータを記憶させると、後日の確認や管理に都合が良い。なお、以上の処理が完了した段階で表示装置5に書き込み完了の表示を行う。この処理を行った後、ステップS8に戻る。ステップS8では、上述したように使用可能インク粒子数とインク粒子使用数とを比較し、印字の許可、不許可を判断する。
さて、ステップS8で印字が許可された場合(YES判断の場合)、ステップS9に進む。ステップS9では、印字許可により、実際に印字を実行する。この印字実行により消費したインク粒子使用数は、ステップS10において、前回までのインク粒子使用数に加算され、最新のインク粒子使用数を演算する。そして、RAM203にこの最新のインク粒子使用数を記憶する。このステップS10の処理は、文字が印字される度に行われ、最新のインク粒子使用数がステップS8の演算に使用される。
次に、ステップS11では、印字が終了したか否かを判断する。この判断は、使用者が入力パネル204に印字作業で印字する印字数を入力する、あるいは作業終了の入力を行うまで印字を継続するようにすれば良い。あるいは、図示しない上位のコンピュータが指示する印字文字数と実際の印字数とを比較することで可能である。ステップS11において、予定した印字作業が終了していない場合(NOの場合)、ステップS8に戻り、ステップS8~S11の処理を繰り返す。このステップS8~S11の処理は、予定した印字が終了するまで繰り返される。そして、途中で、印字可能インク粒子数が不足した場合には、ステップS13~S16の処理を行い、印字作業を続行することができる。
ステップS11で予定した印字作業が終了した場合(YESの場合)、ステップS12に進む。ステップS12では、ステップS10でROMに記憶されている最新の使用インク粒子数をICカード250に書込み(記憶させ)処理を終了する。ICカード250への書込みは、カード情報読取書込部209を介して行う。
なお、この実施例では、ICカード250に最新のインク粒子使用数を記憶させたが、このデータはRAM203内に記憶しているので、ICカード250に記憶しなくても問題はない。しかし、ICカード250に最新のインク粒子使用数に残すことにより、このデータを次回の印字作業の際に装置に読み込んで、制御に使用することができる。また、使用可能なインクジェット記録装置が複数台ある場合に、他のインクジェット記録装置で印字作業を行う際に、このデータを使用できるので便利である。
また、ICカード250に最新のインク粒子使用数を記憶しておけば、使用可能インク粒子数がどれだけ残っているかを装置を介さずとも確認することが可能となる。もっとも、ICカードに、実際に使用可能な残インク粒子数(=「使用可能インク粒子数」―「印字終了時の最新のインク粒子使用数」)を記憶するようにしても良い。
(実施例の効果)
この実施例によれば、インク使用期限が過ぎた場合(期限切れの場合)に、そのまま使用期限切れのインクによる印字が行われることがなくなり、印字品質の低下防止や、故障のリスクを低減することができる。また、インク使用期限切れの場合でも、一律に印字を不許可にするのではなく、使用期限切れの程度が許容範囲内であれば印字を許可することにより、一定の印字品質を維持しつつ、印字作業の継続が実現できる。また、インクの使用期限が許容範囲を超えている場合でも、急ぎの印字作業が必要な場合等には、作業者の判断で印字を強制的に続行することができる。
さらに、この実施例では、使用可能インク粒子数が不足した場合には、使用者の判断により、使用可能インク粒子数を追加できるようにしているので、印字作業を中断することなく継続することが可能となる。また、製造会社等に支払うインク使用料は、実際に使用したインク量に見合う使用料であるので、使用者の不満がなく、かつ製造会社等の評判が低下するなどの不都合もなくなる。
なお、ICカード250にはインクジェット記録装置専用のICカード250であることを識別する為のセキュリティコード、ICカード250毎に登録された個別ID、印字使用可能粒子数の情報が記憶されており、印字使用可能粒子数を記憶させた日時、インクジェット記録装置でICカード250を読み書きした日時を記憶することができ、ユーザーがある期間内でどの程度の頻度で印字を行っているのかを確認することが可能である。
100…インクジェット記録装置、1…本体、2…印字ヘッド、3…印字物検出器、4…ケーブル、5…表示装置、200…制御部、201…MPU(マイクロプロセッシングユニット)、202…ROM(リードオンリーメモリ)、203…RAM(ランダムアクセスメモリ)、204…入力パネル、205…表示制御部、206…バスライン、207…励振電圧発生回路、208…帯電電圧発生回路、209…カード情報読取書込部、210…外部メモリ、211…ノズル、212…加振器、213…帯電電極、214…偏向電極、215…ガター、232…回収路、233…回収ポンプ、240…インクタンク、241…インク、245…循環ポンプ、246…減圧弁、260…コンベア、261…被印字物、262…ロータリーエンコーダ

Claims (8)

  1. 粒子化されて噴出するインク粒子を帯電し、該帯電されたインク粒子を偏向させて文字を印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドにインクを供給する循環部と、該印字ヘッドおよび該循環部を制御する制御部とを有するインクジェット記録装置であって、
    使用可能インク量を記憶するICカードと、情報を表示する表示部とを有し、
    前記制御部は、
    ICカードに記憶した使用可能インク量を読取り、
    インク使用期限データと、印字を実行したときのインク使用量と、前記使用可能インク量とを記憶部に記憶させ、
    前記インク使用期限データを使いインクが使用期限内であるか使用期限切れであるかを判断し、該判断が使用期限内の場合は、使用可能インク量判断処理に進み、
    該判断が使用期限切れの場合は、前記表示部にインク使用期限切れ表示を行なうとともに、期限切れ日数が許容範囲内か否かを判断し、許容範囲内の場合は前記使用可能インク量判断処理に進み、前記インク使用期限切れ表示から所定時間内に印字続行の指示があれば前記使用可能インク量判断処理に進み、
    前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より大である場合に印字許可とし、
    前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より小である場合には、使用可能インク量不足による印字不許可を前記表示部に表示し、該印字不許可の表示から所定時間内に追加要求の入力があった場合には、前記使用可能インク量の追加処理を実行し、現在の前記使用可能インク量に追加された前記使用可能インク量を加算した新たな前記使用可能インク量を前記記憶部に記憶し、その後に前記使用可能インク量判断処理に戻り、
    前記印字許可を条件として印字を実行し、印字の実行により使用したインク使用量を記憶していた前記インク使用量に加算して、新たな前記インク使用量として前記記憶部に記憶し、
    印字終了になるまで前記使用可能インク量判断処理を実行するようにしたインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載されたインクジェット記録装置において、前記制御部は、印字終了後に、前記使用可能インク量から前記インク使用量を差引いた値を新たな前記使用可能インク量として前記記憶部に記憶するとともに、新たな前記使用可能インク量を、前記ICカードに記憶することを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1記載されたインクジェット記録装置において、前記インク使用量として、インク粒子数を用いたインクジェット記録装置。
  4. 請求項1に記載されたインクジェット記録装置において、前記制御部は、前記ICカードが正規のカードであるか否かを判定するカード判定を行い、正規のカードである場合に前記ICカードに記憶された前記使用可能インク量を前記記憶部に記憶するようにしたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 粒子化されて噴出するインク粒子を帯電し、該帯電されたインク粒子を偏向させて文字を印字する印字ヘッドと、該印字ヘッドにインクを供給する循環部とを有するインクジェット記録装置の管理方法であって、
    ICカードに記憶した使用可能インク量を読取り、
    インク使用期限データと、印字を実行したときのインク使用量と、前記使用可能インク量とを記憶部に記憶させ、
    前記インク使用期限データを使いインクが使用期限内か使用期限切れかを判断し、使用期限内の場合は、使用可能インク量判断処理に進み、
    使用期限切れの場合は、表示部にインク使用期限切れ表示を行ない、期限切れ日数が許容範囲内か否かを判断し、
    許容範囲内の場合は前記使用可能インク量判断処理に進み、
    許容範囲外の場合には、前記インク使用期限切れ表示から所定時間内に印字続行の指示があれば前記使用可能インク量判断処理に進み、
    前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より大である場合に印字許可とし、
    前記使用可能インク量判断処理において、前記使用可能インク量が前記使用インク量より小である場合には、使用可能インク量不足による印字不許可を前記表示部に表示し、該印字不許可の表示から所定時間内に使用可能インク量追加要求の入力があった場合には、前記使用可能インク量を追加する処理を実行し、現在の前記使用可能インク量に追加された前記使用可能インク量を加算して新たな前記使用可能インク量として前記記憶部に記憶し、その後に前記使用可能インク量判断処理に戻り、
    前記印字許可を条件として印字を実行し、印字の実行により使用したインク使用量を記憶していた前記インク使用量に加算して、新たな前記インク使用量として前記記憶部に記憶し、
    印字終了になるまで前記使用可能インク量判断処理を実行するようにしたインクジェット記録装置の管理方法。
  6. 請求項5に記載されたインクジェット記録装置の管理方法において、
    印字終了後に、前記使用可能インク量から前記インク使用量を差引いた値を新たな前記使用可能インク量として前記記憶部に記憶するとともに、新たな前記使用可能インク量を、前記ICカードに記憶することを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。
  7. 請求項5に記載されたインクジェット記録装置の管理方法において、
    前記インク使用量として、インク粒子数を用いたことを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。
  8. 請求項5に記載されたインクジェット記録装置の管理方法において、
    前記ICカードが正規のカードであるか否かを判定するカード判定を行い、正規のカードである場合に前記ICカードに記憶された前記使用可能インク量を前記記憶部に記憶するようにしたことを特徴とするインクジェット記録装置の管理方法。
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