JP7146135B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本開示は、電動機に関する。
電動機は、シャフトと、シャフトに固定されて一体に回転する回転子と、回転子と径方向に間隔を空けて対向する固定子と、を備える。電動機に通電すると、固定子および回転子の温度が上昇する。電動機の温度上昇は、例えば、電動機が備えるコイルの絶縁の劣化の促進、電動機が備える軸受を潤滑するグリスの劣化の促進等をおこすため、電動機の寿命の延伸に悪影響を及ぼす可能性がある。
電動機の構成要素を冷却するため、回転子および固定子の少なくともいずれかに貫通孔である通風路が形成されるものがある。空気は、上述の通風路および固定子鉄心と回転子鉄心との間の空隙等を流れる。この結果、固定子、回転子等が冷却される。この種の電動機の一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示される電動機において、ファンの回転によって内部に流入した空気は、固定子鉄心に形成された風穴を通ってから、外部に流出する。この構成により、固定子および回転子が冷却される。
特開2015-12669号公報
空気が各風穴を流れる際に固定子鉄心または回転子鉄心から空気に熱が伝達されるため、風穴の下流の空気の温度は、風穴の上流の空気の温度より高い。そのため、風穴から出た空気による回転子導体、固定子導体等の冷却効率は、風穴に流入する前の空気による回転子導体、固定子導体等の冷却効率より低い。特許文献1に開示される電動機は開放型の電動機であるが、全閉型の電動機においても、高温になる部材の下流に位置する部材の冷却効率は低下するため、同様の課題が生じる。
本開示は上述の事情に鑑みてなされたものであり、冷却効率の高い電動機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の電動機は、シャフトと、回転子と、固定子と、を備える。シャフトは、回転軸まわりに回転可能に支持される。回転子は、シャフトの径方向の外側に位置し、シャフトと一体に回転する。固定子は、回転子に径方向に間隔を空けて対向する。回転子および固定子の少なくともいずれかは、回転軸に平行な方向に延びる貫通孔である通風路を有する。通風路は、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有する。通風路の貫通方向に直交する断面における分岐している通風路の内周面の長さの合計は、貫通方向に直交する断面における分岐していない通風路の内周面の長さより長い。
本開示の電動機は、分岐した形状を有する通風路を備える。分岐している通風路の内周面の長さの合計は、分岐していない通風路の内周面の長さより長いため、冷却効率が高い電動機が得られる。
実施の形態1に係る電動機の断面図 実施の形態1に係る電動機の図1のA-A線での矢視断面図 実施の形態1に係る電動機の図1のB-B線での矢視断面図 実施の形態1に係る電動機の図2のC-C線での矢視断面図 実施の形態2に係る電動機の断面図 実施の形態2に係る電動機の断面図 実施の形態3に係る電動機の断面図 実施の形態3に係る電動機の図7のD-D線での矢視断面図 実施の形態3に係る電動機の図7のE-E線での矢視断面図 実施の形態3に係る電動機の図8のF-F線での矢視断面図 実施の形態に係る電動機の第1変形例の断面図 実施の形態に係る電動機の第1変形例の断面図 実施の形態に係る電動機の第2変形例の断面図 実施の形態に係る電動機の第2変形例の断面図 実施の形態に係る電動機の第3変形例の断面図
以下、実施の形態に係る電動機について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る電動機を、鉄道車両の駆動用に用いられる電動機を例に説明する。実施の形態1に係る電動機を図1に示す。図1において、Z軸が鉛直方向であり、Y軸は、シャフト11の回転軸AXに平行であり、X軸はY軸およびZ軸に直交する。図1において、回転軸AXを一点鎖線で示す。図1に示す電動機1は、回転軸AXまわりに回転可能に支持されるシャフト11と、シャフト11の径方向の外側に位置し、シャフト11と一体に回転する回転子12と、回転子12に径方向に対向する固定子13と、シャフト11と一体に回転するファン14と、を備える。詳細については後述するが、固定子13が有する固定子鉄心17には、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐する形状を有する貫通孔である通風路が形成されている。このため、通風路の貫通方向に直交する断面において、通風路の内周面の長さは、通風路の上流部分と比べて長い。この結果、通風路の下流部分での冷却効率が向上する。
電動機1はさらに、外部の空気を内部に流入させる流入孔19aと、流入した空気を外部に流出させる流出孔19bとを有するフレーム19を備える。
また電動機1は、フレーム19に固定される第1ブラケット20と、第1ブラケット20に回転軸AXに平行の方向に対向する状態でフレーム19に固定される第2ブラケット21と、を備える。なお第1ブラケット20と第2ブラケット21とは、回転子12、固定子13、およびファン14を挟んで位置する。
電動機1はさらに、シャフト11を回転可能に支持する軸受22,23を備える。
また電動機1は、内部に塵埃、水分等の異物が侵入することを抑制するため、流入孔19aを覆うカバー27を備えることが好ましい。
電動機1の各部の詳細について説明する。シャフト11の第1ブラケット20に近い一端は、図示しない継手および歯車を介して鉄道車両の車軸に連結されており、シャフト11が回転することで、鉄道車両は動力を得る。
回転子12は、シャフト11に固定される回転子鉄心15と、回転子鉄心15の外周面に形成されたスロットに挿入される回転子導体16と、を有する。回転子鉄心15がシャフト11に固定されることで、回転子鉄心15と回転子導体16を有する回転子12がシャフト11と一体に回転する。
固定子13は、固定子鉄心17と、固定子鉄心17に形成された後述のスロット17aに挿入されるコイル18と、を有する。固定子鉄心17は、回転子鉄心15と間隔を空けて径方向に対向する。また固定子鉄心17は、貫通孔である通風路24を有する。また図1のA-A線での矢視断面図である図2に示すように、固定子鉄心17の内周面にコイル18が挿入されるスロット17aが形成される。なお図2において、図の複雑化を避けるため、シャフト11、回転子鉄心15、固定子鉄心17およびフレーム19以外の電動機1の構成要素を省略した。
図1に示すファン14は、主面が第1ブラケット20に面し、シャフト11と一体に回転する。
第1ブラケット20は、軸受22を保持する。
第2ブラケット21は、軸受23を保持する。
軸受22,23は、シャフト11を回転軸AXまわりに回転可能に支持する。
通風路24は、コイル18が挿入されるスロット17aより径方向の外側に位置し、回転軸AXに平行な方向に延びて固定子鉄心17を貫通する。なお通風路24は、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有する。具体的には、通風路24は、図1に示すように、一端が第2ブラケット21に面する上流通風路24aを備える。さらに通風路24は、図1のB-B線での矢視断面図である図3および図2のC-C線での矢視断面図である図4に示すように、一端が上流通風路24aの他端に連通し、他端が第1ブラケット20に面する下流通風路24b,24cを有する。この構成により、通風路24は、第2ブラケット21に面する上流端から第1ブラケット20に面する複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有する。
分岐している通風路24のぬれぶちの長さは、分岐していない通風路24のぬれぶちの長さより長い。なお、ぬれぶちとは、流路の貫通方向に直交する断面での流体に接する流路の壁面の長さを意味する。したがって、電動機1の通風路24のぬれぶちは、通風路24の貫通方向に直交する断面での通風路24の内周面の長さを意味する。具体的には、XZ平面における下流通風路24b,24cの内周面の長さの合計は、XZ平面における上流通風路24aの内周面の長さより長い。
なおXZ平面における上流通風路24aの断面積と、XZ平面における下流通風路24b,24cの断面積の合計とは、一致するとみなせることが好ましい。換言すれば、通風路24の断面積は、上流端から複数の下流端に至るまで一定とみなせることが好ましい。これにより、分岐によって断面積が大きく変動することによって通風路24の通風抵抗が増大して冷却効率が低下することが抑制される。
なお、XZ平面における上流通風路24aの断面積と、XZ平面における下流通風路24b,24cの断面積の合計とが一致するとみなせる範囲としては、例えば、XZ平面における上流通風路24aの断面積と、XZ平面における下流通風路24b,24cの合計断面積との比が、1.0:0.8~1.0:1.2の範囲にある場合である。また、冷却効率が低下することをより抑制するために、XZ平面における上流通風路24aの断面積と、XZ平面における下流通風路24b,24cの合計断面積との比は、1.0:0.9~1.0:1.1の範囲にあることがより好ましい。
例えば、図2に示すように、上流通風路24aのXZ平面の形状は円形である。また図3に示すように、下流通風路24b,24cのXZ平面の形状は半円である。なお下流通風路24b,24cは、XZ平面で弦が互いに向き合って配置される。なお図3において、図の複雑化を避けるため、シャフト11、回転子鉄心15、固定子鉄心17およびフレーム19以外の電動機1の構成要素を省略した。
例えば、図3および図4に示すように、通風路24は、貫通孔の内部に、貫通孔の下流部分を仕切る仕切り部材26を設けることで形成される。なお貫通孔の下流部分は、貫通孔のY軸方向の中央より下流側の部分を意味する。
具体的には、上流部分の貫通方向に直交する断面の形状が円であって、下流部分の貫通方向に直交する断面の形状が、上流部分の断面の形状である円と同一の直径の2つの円の外縁を直線で繋いだ形状である貫通孔に、板状の仕切り部材26を挿入することで、通風路24が得られる。同一の直径の2つの円の外縁を繋ぐ直線の長さと同じ長さの厚みを有する板状の仕切り部材26を設けることで、上流部分の貫通方向に直交する断面の断面積と、下流部分の貫通方向に直交する断面の断面積とが一致するとみなせる通風路24が得られる。
なお分岐の位置は、通風路24の中央より複数の下流端、すなわち、第1ブラケット20に面する複数の端部に近い位置であることが好ましい。
上述の構成を有する通風路24を設けることで、通風路24の下流部分での冷却効率を、通風路24の上流部分での冷却効率より増大させることができる。
また下流通風路24b,24cは互いに隣接して配置されることが好ましい。具体的には、通風路24を分岐させる仕切り部材26に空気がぶつかることで、空気の流速の変化が生じることを抑制可能な程度に、下流通風路24b,24cは互いに隣接して配置されることが好ましい。通風路24が貫通孔に仕切り部材26を挿入することで形成される場合は、上流から下流に向かう空気の流れを阻害しない程度に仕切り部材26は薄いことが好ましい。
また仕切り部材26は、熱伝導率の高い部材、例えば、アルミニウム、ステンレス等の金属で形成されることが好ましい。なお仕切り部材26は、固定子鉄心17と一体に形成されてもよい。
上記構成を有する電動機1が通電されると、固定子鉄心17、コイル18、回転子鉄心15、および回転子導体16の温度が上昇する。これらの温度上昇に伴って、シャフト11および軸受22,23の温度も上昇する。また電動機1が通電され、回転子鉄心15およびシャフト11が一体に回転すると、シャフト11と共にファン14が回転し、電動機1の外部の空気が流入孔19aから電動機1の内部に流入する。流入孔19aから流入した空気は、上流通風路24aを通ってから、下流通風路24bまたは下流通風路24cを通って流出孔19bから電動機1の外部に流出する。
以上説明した通り、実施の形態1に係る電動機1では、XZ平面における下流通風路24b,24cの内周面の長さの合計は、XZ平面における上流通風路24aの内周面の長さより長い。このため、分岐していない通風路を有する固定子を備える電動機と比べて、電動機1が有する通風路24の下流での冷却効率は高い。この結果、冷却効率が高い電動機1が得られる。
熱伝導率の高い部材で仕切り部材26が形成される場合、通風路24の下流での冷却効率をさらに向上させることが可能である。
(実施の形態2)
通風路24の形状は、分岐を有し、下流での冷却効率を高める形状であれば、任意である。実施の形態1に係る電動機1とは異なる形状の通風路28を備える電動機2について実施の形態2で説明する。
電動機2のYZ平面での断面図は、図1と同様である。ただし電動機2が備える固定子鉄心17は通風路28を有する。
通風路28は、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有する。具体的には、通風路28は、図5に示す上流通風路28aと、図6に示す下流通風路28b,28cと、を備える。なお図5は、図2と同様に、通風路28の上流部分を通るXZ平面で電動機2をY軸負方向に見た断面図である。また図6は、図3と同様に、通風路28の下流部分を通るXZ平面で電動機2をY軸負方向に見た断面図である。なお図5および図6において、図の複雑化を避けるため、シャフト11、回転子鉄心15、固定子鉄心17およびフレーム19以外の電動機2の構成要素を省略した。上流通風路28aの一端は、第2ブラケット21に面する。また下流通風路28b,28cのそれぞれの一端は、上流通風路28aの他端に連通し、他端は、第1ブラケット20に面する。
分岐している通風路28のぬれぶちの長さは、分岐していない通風路28のぬれぶちの長さより長い。具体的には、XZ平面における下流通風路28b,28cの内周面の長さの合計は、XZ平面における上流通風路28aの内周面の長さより長い。
なおXZ平面における上流通風路28aの断面積と、XZ平面における下流通風路28b,28cの断面積の合計とは、一致するとみなせることが好ましい。換言すれば、通風路28の断面積は、上流端から複数の下流端に至るまで一定とみなせることが好ましい。これにより、分岐によって通風路28の通風抵抗が増大して冷却効率が低下することが抑制される。
図5に示すように、上流通風路28aのXZ平面の形状は、直径が同一の2つの円の外縁を直線で繋いだ形状である。また図6に示すように、下流通風路28b,28cのXZ平面の形状は、上流通風路28aのXZ平面の形状をZ軸に平行な線で等分して得られる形状である。なお下流通風路28b,28cは、XZ平面で直線部分が互いに向き合って配置される。
例えば、通風路28は、実施の形態1と同様に、貫通孔に仕切り部材26を挿入することで得られる。
具体的には、XZ平面の形状が、直径が同一の2つの円の外縁を直線で繋いだ形状である貫通孔に、板状の仕切り部材26を挿入することで通風路28が得られる。下流部分のX軸方向の幅が上流部分より長い貫通孔に、貫通孔の上流部分と下流部分のX軸方向の幅の差と同じ長さのX軸方向の幅を有する板状の仕切り部材26を挿入することで、上流部分の貫通方向に直交する断面の断面積と、下流部分の貫通方向に直交する断面の断面積とが一致するとみなせる通風路28が得られる。
なお分岐の位置は、通風路28の中央より複数の下流端、すなわち、第1ブラケット20に面する複数の端部に近い位置であることが好ましい。
上述の構成を有する通風路28を設けることで、通風路28の下流部分での冷却効率を、通風路28の上流部分での冷却効率より増大させることができる。
また下流通風路28b,28cは互いに隣接して配置されることが好ましい。具体的には、通風路28を分岐させる仕切り部材26に空気がぶつかることで、空気の流速の変化が生じることを抑制可能な程度に、下流通風路28b,28cは互いに隣接して配置されることが好ましい。通風路28が貫通孔に仕切り部材26を挿入することで形成される場合は、上流から下流に向かう空気の流れを阻害しない程度に仕切り部材26は薄いことが好ましい。
上記構成を有する電動機2が通電され、回転子鉄心15およびシャフト11が一体に回転すると、シャフト11と共にファン14が回転し、電動機2の外部の空気が流入孔19aから電動機2の内部に流入する。流入孔19aから流入した空気は、上流通風路28aを通ってから、下流通風路28bまたは下流通風路28cを通って流出孔19bから電動機2の外部に流出する。
以上説明した通り、実施の形態2に係る電動機2では、XZ平面における下流通風路28b,28cの内周面の長さの合計は、XZ平面における上流通風路28aの内周面の長さより長い。このため、分岐していない通風路を有する固定子を備える電動機と比べて、電動機2が有する通風路28の下流での冷却効率は高い。この結果、冷却効率が高い電動機2が得られる。
(実施の形態3)
実施の形態1,2では通風路24,28は2つに分岐したが、通風路24,28は、3つ以上の流路に分岐してもよい。実施の形態1,2とは異なる形状の通風路29を備える電動機3について実施の形態3で説明する。
図7に示す電動機3は、上流端から複数の下流端に至るまでに4つに分岐した形状を有する通風路29を備える。具体的には、通風路29は、図7のD-D線での矢視断面図である図8に示す上流通風路29aと、図7のE-E線での矢視断面図である図9に示す下流通風路29b,29c,29d,29eと、を備える。なお図8および図9において、図の複雑化を避けるため、シャフト11、回転子鉄心15、固定子鉄心17およびフレーム19以外の電動機3の構成要素を省略した。上流通風路29aの一端は、第2ブラケット21に面する。また下流通風路29b,29c,29d,29eのそれぞれの一端は、上流通風路29aの他端に連通し、他端は、第1ブラケット20に面する。
分岐している通風路29のぬれぶちの長さは、分岐していない通風路29のぬれぶちの長さより長い。具体的には、XZ平面における下流通風路29b,29c,29d,29eの内周面の長さの合計は、XZ平面における上流通風路29aの内周面の長さより長い。
なおXZ平面における上流通風路29aの断面積と、XZ平面における下流通風路29b,29c,29d,29eの断面積の合計とは、一致するとみなせることが好ましい。換言すれば、通風路29の断面積は、上流端から複数の下流端に至るまで一定とみなせることが好ましい。これにより、分岐によって通風路29の通風抵抗が増大して冷却効率が低下することが抑制される。
図8に示すように、上流通風路29aのXZ平面の形状は、角が丸みを帯びた長方形である。また図9に示すように、下流通風路29b,29c,29d,29eのXZ平面の形状は、上流通風路29aのXZ平面の形状をX軸に平行な直線とZ軸に平行な直線とで四等分して得られる形状である。
例えば、図8のF-F線での矢視断面図である図10に示すように、通風路29は、貫通孔に仕切り部材30を挿入することで形成される。
具体的には、XZ平面の形状が、角が丸みを帯びた長方形である貫通孔に、XZ平面の形状が十字形である仕切り部材30を挿入することで通風路29が得られる。
なお分岐の位置は、通風路29の中央より複数の下流端、すなわち、第1ブラケット20に面する複数の端部に近い位置であることが好ましい。
上述の構成を有する通風路29を設けることで、通風路29の下流部分での冷却効率を、通風路29の上流部分での冷却効率より増大させることができる。
また下流通風路29b,29c,29d,29eは互いに隣接して配置されることが好ましい。具体的には、通風路29を分岐させる仕切り部材30に空気がぶつかることで、空気の流速の変化が生じることを抑制可能な程度に、下流通風路29b,29c,29d,29eは互いに隣接して配置されることが好ましい。通風路29が貫通孔に仕切り部材30を挿入することで形成される場合は、上流から下流に向かう空気の流れを阻害しない程度に、仕切り部材30が有するXZ平面に平行な板状部材およびXY平面に平行な板状部材はそれぞれ薄いことが好ましい。
上記構成を有する電動機3が通電され、回転子鉄心15およびシャフト11が一体に回転すると、シャフト11と共にファン14が回転し、電動機3の外部の空気が流入孔19aから電動機3の内部に流入する。流入孔19aから流入した空気は、上流通風路29aを通ってから、下流通風路29b、下流通風路29c、下流通風路29d、または下流通風路29eを通って流出孔19bから電動機3の外部に流出する。
以上説明した通り、実施の形態3に係る電動機3では、XZ平面における下流通風路29b,29c,29d,29eの内周面の長さの合計は、XZ平面における上流通風路29aの内周面の長さより長い。このため、分岐していない通風路を有する固定子を備える電動機と比べて、電動機3が有する通風路29の下流での冷却効率は高い。この結果、冷却効率が高い電動機3が得られる。
本開示は上述の実施の形態に限られない。
実施の形態1-3では、電動機1-3が有する固定子鉄心17のそれぞれに、固定子鉄心17を貫通する通風路24,28,29が形成される例について説明したが、回転子鉄心15に通風路が形成されてもよい。図11および図12に示す電動機4の回転子鉄心15は、通風路31を有する。通風路31は、通風路24と同様に、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有する。具体的には、通風路31は、図11に示すように、一端が第2ブラケット21に面する上流通風路31aを備える。さらに通風路31は、図12に示すように、一端が上流通風路31aの他端に連通し、他端が第1ブラケット20に面する下流通風路31b,31cを有する。通風路31の下流部分が仕切り部材32によって仕切られることで、下流通風路31b,31cが形成される。
また固定子鉄心17および回転子鉄心15の両方に通風路が形成されてもよい。図13および図14に示す電動機5において、回転子鉄心15は通風路31を有し、固定子鉄心17は通風路24を有する。通風路31の形状は、図11および図12に示す電動機4と同様である。通風路24の形状は、実施の形態1に係る電動機1と同様である。
通風路24,28,29,31は、回転軸AXに平行な方向に延びてもよいし、回転軸AXに交差する方向に延びてもよい。
通風路24,28,29,31の形状は、上述の例に限られず、下流部分の冷却効率が上流部分より高い任意の形状である。一例として、貫通孔に複数の仕切り部材34a,34bを挿入することで形成された通風路33を備える電動機6を図15に示す。図15の見方は、図4と同様である。通風路33は、上流通風路33aと、下流通風路33b,33c,33dと、を備える。上流通風路33aの一端は、第2ブラケット21に面する。また下流通風路33b,33c,33dのそれぞれの一端は、上流通風路33aの他端に連通し、他端は、第1ブラケット20に面する。仕切り部材34a,34bのそれぞれの主面は、YZ平面に平行である。
仕切り部材26,30,32,34a,34bを十分に薄い板状部材で形成してもよい。仕切り部材26,30,32,34a,34bを十分に薄くすることで、空気が仕切り部材26,30,32,34a,34bにぶつかることで、空気の流速が変化することが抑制される。
電動機1-6は、外部に設けられたブロワから内部に送られた空気によって、電動機1-6の構成要素を冷却する強制風冷形の電動機でもよい。また電動機1-6は、内部で空気を循環させることで、電動機1-6の構成要素を冷却する全閉形の電動機でもよい。また電動機1-6は、フレーム19を有さないフレームレスタイプの電動機でもよい。この場合、第2ブラケット21に流入孔19aを形成し、第1ブラケット20に流出孔19bを形成すればよい。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
1,2,3,4,5,6 電動機、11 シャフト、12 回転子、13 固定子、14 ファン、15 回転子鉄心、16 回転子導体、17 固定子鉄心、17a スロット、18 コイル、19 フレーム、19a 流入孔、19b 流出孔、20 第1ブラケット、21 第2ブラケット、22,23 軸受、24,28,29,31,33 通風路、24a,28a,29a,31a,33a 上流通風路、24b,24c,28b,28c,29b,29c,29d,29e,31b,31c,33b,33c,33d 下流通風路、26,30,32,34a,34b 仕切り部材、27 カバー、AX 回転軸。

Claims (11)

  1. 回転軸まわりに回転可能に支持されるシャフトと、
    前記シャフトの径方向の外側に位置し、前記シャフトと一体に回転する回転子と、
    前記回転子に前記径方向に間隔を空けて対向する固定子と、
    を備え、
    前記回転子および前記固定子の少なくともいずれかは、前記回転軸に平行な方向に延びる貫通孔である通風路を有し、
    前記通風路は、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有し、
    前記通風路の貫通方向に直交する断面における分岐している前記通風路の内周面の長さの合計は、前記貫通方向に直交する断面における分岐していない前記通風路の内周面の長さより長い、
    電動機。
  2. 分岐している前記通風路は互いに隣接して配置される、
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記貫通方向に直交する断面における分岐している前記通風路の断面積の合計と、前記貫通方向に直交する断面における分岐していない前記通風路の断面積とは、一致するとみなせる、
    請求項1または2に記載の電動機。
  4. 前記通風路は、前記通風路の中央より前記複数の下流端に近い位置で分岐した形状を有する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機。
  5. 前記通風路は、前記通風路の下流部分を仕切る少なくとも1つの仕切り部材を有する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電動機。
  6. 前記少なくとも1つの仕切り部材は、側面が前記貫通孔の内周面に当接し、前記貫通孔の下流端から前記貫通孔の貫通方向に延びる板状部材を有する、
    請求項5に記載の電動機。
  7. 回転軸まわりに回転可能に支持されるシャフトと、
    前記シャフトの径方向の外側に位置し、前記シャフトと一体に回転する回転子と、
    前記回転子に前記径方向に間隔を空けて対向する固定子と、
    を備え、
    前記回転子および前記固定子の少なくともいずれかは、貫通孔である通風路を有し、
    前記通風路は、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有し、
    前記通風路の貫通方向に直交する断面における分岐している前記通風路の内周面の長さの合計は、前記貫通方向に直交する断面における分岐していない前記通風路の内周面の長さより長く、
    前記通風路は、前記通風路の下流部分を仕切る少なくとも1つの仕切り部材を有し、
    前記少なくとも1つの仕切り部材は、側面が前記貫通孔の内周面に当接し、前記貫通孔の下流端から前記貫通孔の貫通方向に延びる板状部材を有する、
    電動機。
  8. 前記仕切り部材は、複数の前記板状部材を有し、
    前記複数の板状部材の主面は互いに間隔を空けて平行に位置する、
    請求項6または7に記載の電動機。
  9. 前記固定子は、前記回転子に前記径方向に間隔を空けて対向し、前記通風路と溝を有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心の前記溝に挿入されるコイルと、を有し、
    前記少なくとも1つの仕切り部材は、前記固定子鉄心と一体に形成されている、
    請求項5からのいずれか1項に記載の電動機。
  10. 回転軸まわりに回転可能に支持されるシャフトと、
    前記シャフトの径方向の外側に位置し、前記シャフトと一体に回転する回転子と、
    前記回転子に前記径方向に間隔を空けて対向する固定子と、
    を備え、
    前記回転子および前記固定子の少なくともいずれかは、貫通孔である通風路を有し、
    前記通風路は、上流端から複数の下流端に至るまでに分岐した形状を有し、
    前記通風路の貫通方向に直交する断面における分岐している前記通風路の内周面の長さの合計は、前記貫通方向に直交する断面における分岐していない前記通風路の内周面の長さより長く、
    前記通風路は、前記通風路の下流部分を仕切る少なくとも1つの仕切り部材を有し、
    前記固定子は、前記回転子に前記径方向に間隔を空けて対向し、前記通風路と溝を有する固定子鉄心と、前記固定子鉄心の前記溝に挿入されるコイルと、を有し、
    前記少なくとも1つの仕切り部材は、前記固定子鉄心と一体に形成されている、
    電動機。
  11. 前記固定子が内周面に固定され、外部の空気を内部に流入させる流入孔と、前記流入孔から流入した前記空気を前記外部に流出させる流出孔と、を有するフレームをさらに備え、
    前記流入孔から流入した前記空気は、前記通風路を通って、前記流出孔から流出する、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の電動機。
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