JP7143370B2 - 端子付き電線の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、端子付き電線の製造方法及びその製造装置に関する。
従来、端子金具を電線の端末に対して物理的且つ電気的に接続させた端子付き電線が知られている。そして、その端子付き電線については、端子金具の電線接続体と電線の端末の芯線とを物理的且つ電気的に接続させる技術として、これらをレーザ溶接させるものが知られている。例えば、この種の端子付き電線については、下記の特許文献1及び2に開示されている。
実開平6-56969号公報 特許第6034029号公報
ところで、上記の特許文献1に記載の端子付き電線では、予め偏平に押し潰された電線の端末の芯線を電線接続体の底部に載せ置き、その芯線に対して折り曲げた端子金具の片体によって当該芯線を電線接続体に仮止めさせた上で、その芯線と電線接続体とがレーザ溶接されている。このため、この特許文献1に記載の端子付き電線においては、芯線の偏平化工程や片体による仮止め工程で芯線の素線が解れてしまうなど、電線接続体からの素線の食み出しが生じてしまう可能性がある。一方、上記の特許文献2に記載の端子付き電線では、電線の端末を押さえ込むことで素線の解れを抑えるガイド手段が端子金具に設けられており、そのガイド手段で素線の解れを抑えながらレーザ溶接される。しかしながら、この従来の端子付き電線においては、端子金具に素線解れ防止用の細工が必要になるので、端子金具の汎用性という観点で改善の余地がある。
そこで、本発明は、素線解れ防止用の細工を端子金具に設けずとも素線の解れを抑え得る端子付き電線の製造方法及びその製造装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る端子付き電線の製造方法は、底部及び前記底部の両端から突出させた一対の片部により成る芯線接続体を有する端子金具のそれぞれの前記片部の内壁面の間に、電線の端末の芯線露出部を挿入させる電線設置工程と、複数本の素線から成る前記芯線露出部及び前記芯線接続体のそれぞれの融点よりも高融点のレーザ光透過材料から成る押さえ治具でそれぞれの前記片部の自由端側から前記芯線露出部を押さえ込み、前記押さえ治具で前記芯線露出部を前記底部の内壁面に押し付ける電線押さえ工程と、前記芯線露出部が溶融するまでそれぞれの前記片部の前記自由端側から前記押さえ治具を介して前記芯線露出部にレーザ光を照射させる溶融工程と、前記レーザ光の照射を停止させると共に、前記押さえ治具を取り外し、前記レーザ光で溶融した前記芯線露出部を固化させながら当該芯線露出部を前記芯線接続体に接着させる固着工程と、を有し、前記電線押さえ工程では、前記芯線露出部の軸線方向でそれぞれの前記片部の長さ以上の長さを有し、かつ、それぞれの前記片部における前記内壁面の間隔と同等の幅を有する前記押さえ治具の溝部で前記芯線露出部を押さえ込むことを特徴としている。
ここで、前記電線設置工程では、それぞれの前記片部の前記内壁面の間に、それぞれの前記片部における前記底部の最下面からの突出高さよりも芯線径が小さい前記電線の前記芯線露出部を挿入させることが望ましい。
また、前記溶融工程では、前記押さえ治具のレーザ光通過部を通過した前記レーザ光が前記芯線露出部に照射されることが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る端子付き電線の製造装置は、底部及び前記底部の両端から突出させた一対の片部により成る芯線接続体を有する端子金具が載せ置かれる端子設置具と、前記芯線接続体及びそれぞれの前記片部の内壁面の間に挿入された電線の端末の芯線露出部のそれぞれの融点よりも高融点のレーザ光透過材料で成形され、それぞれの前記片部の自由端側から前記芯線露出部を押さえ込み、前記芯線露出部を前記底部の内壁面に押し付ける押さえ治具と、前記芯線露出部が溶融するまでそれぞれの前記片部の前記自由端側から前記押さえ治具を介して前記芯線露出部にレーザ光を照射させ、前記芯線露出部の溶融後における前記押さえ治具の取り外しの前に前記レーザ光の照射を停止させるレーザ装置と、を備え、前記押さえ治具は、前記芯線露出部の軸線方向でそれぞれの前記片部の長さ以上の長さを有し、かつ、それぞれの前記片部における前記内壁面の間隔と同等の幅を有し、かつ、前記芯線露出部を押さえ込む溝部を有することを特徴としている。
ここで、前記押さえ治具は、前記レーザ装置から出射された前記レーザ光を通過させ、その通過した前記レーザ光を前記芯線露出部に照射させるレーザ光通過部を有することが望ましい。
本発明に係る端子付き電線の製造方法及びその製造装置においては、溶融工程に入る前に押さえ治具で芯線露出部を押さえ込んでいるので、その芯線露出部が複数本の素線から成る場合、この芯線露出部で素線の解れがなく、その素線の芯線接続体からの食み出しがない状態で、その芯線露出部にレーザ光を照射させることができる。つまり、この端子付き電線の製造方法及びその製造装置においては、押さえ治具を用いることによって、素線の解れ防止用の細工を端子金具に設けずとも、その素線の解れの発生を抑えることができ、その状態で芯線露出部をレーザ光によって溶融させることができる。従って、本発明に係る端子付き電線の製造方法及びその製造装置は、素線の解れ防止用の細工を端子金具に設けなくても、芯線露出部と芯線接続体の接続状態が良好で且つ安定的なものとなり、電線と端子金具の間の通電品質を向上させることができる。そして、この端子付き電線の製造方法及びその製造装置は、端子金具に既存のものを用いることができるなど、汎用性に優れたものとなっている。
図1は、実施形態における端子付き電線の製造装置について説明する説明図である。 図2は、押さえ治具を端子付き電線と共に示す斜視図であって、電線押さえ工程の実施前の状態を表している。 図3は、押さえ治具を端子付き電線と共に示す斜視図であって、電線押さえ工程の実施後の状態を表している。 図4は、実施形態の端子金具を示す斜視図である。 図5は、図3のX-X線断面に相当する図であって、端子設置工程の実施後の状態を端子設置具と共に表している。 図6は、図3のX-X線断面に相当する図であって、電線設置工程の実施後の状態を表している。 図7は、図3のX-X線断面図である。 図8は、図3のX-X線断面に相当する図であって、溶融工程における芯線露出部の溶融前の状態を表している。 図9は、図3のX-X線断面に相当する図であって、溶融工程における芯線露出部の溶融後の状態で、かつ、固着工程における押さえ治具の取り外し前の状態を表している。 図10は、図3のX-X線断面に相当する図であって、固着工程の実施後の状態を表している。 図11は、変形例1の押さえ治具を示す斜視図である。 図12は、変形例1の溶融工程における芯線露出部の溶融前の状態を表した説明図である。 図13は、変形例1の固着工程の実施後の状態を表した説明図である。
以下に、本発明に係る端子付き電線の製造方法及びその製造装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る端子付き電線の製造方法及びその製造装置の実施形態の1つを図1から図10に基づいて説明する。
図1から図3の符号1は、本実施形態における端子付き電線の製造装置を示す。また、図1から図3の符号501は、その製造装置1及び当該製造装置1による製造方法を用いて作り出される端子付き電線を示す。
その端子付き電線501は、互いに物理的且つ電気的に接続された電線510と端子金具520とを備える(図1から図3)。
電線510は、その端末において、被覆511が剥ぎ取られて、芯線512が剥き出しになっている(図2)。その芯線512は、導電性の金属の線材から成る素線512aが円柱状に複数本束ねられたものである。但し、ここで示す端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1は、円柱状に成形された1本の棒状導体を芯線512とする電線510の適用を排除するものではない。この電線510においては、その芯線512の端末における被覆511が剥ぎ取られた部分を「芯線露出部513」と称する。
端子金具520は、金属板等の金属材料で成形される。この端子金具520は、相手方端子金具の端子接続体(図示略)に対して物理的且つ電気的に接続される端子接続体530と、電線510の端末の芯線露出部513に対して物理的且つ電気的に接続される芯線接続体540と、電線510の端末の被覆511に対して物理的に接続される被覆接続体550と、を有する(図2から図4)。この端子金具520においては、少なくとも芯線接続体540と被覆接続体550とが直列に配置されており、その直列配置方向に軸線を沿わせて電線510の端末が芯線接続体540と被覆接続体550とに接続され、かつ、その軸線方向に沿って電線510が被覆接続体550から引き出される。以下において、特段の言及も無く単に「軸方向」と称した場合には、その芯線接続体540と被覆接続体550の直列配置方向のことを示すものとする。
例えば、端子金具520の端子接続体530と相手方端子金具の端子接続体は、その内の一方が雌端子形状に形成され、かつ、その内の他方が雄端子形状に形成されて、互いに挿入嵌合させられる。この例示では、端子金具520の端子接続体530が雌端子形状に形成され、相手方端子金具の端子接続体が雄端子形状に形成されている。
芯線接続体540は、底部541と、この底部541の両端から突出させた一対の片部542,542と、によって構成される(図1から図6)。芯線露出部513は、その底部541と一対の片部542,542とで囲まれた空間内に収容される。ここで示す芯線接続体540は、芯線露出部513に対する接続前の形状(芯線露出部513に対して物理的且つ電気的に接続される前の形状)が、底部541と一対の片部542,542とにより成るU字の板状に形成されている。以下において特に言及が無ければ、芯線接続体540は、芯線露出部513に接続される前の形状を表している。
この芯線接続体540においては、例えば、それぞれの片部542,542における自由端542a,542aの間の開口543から芯線露出部513が内壁面542b,542bの間に挿入される(図1)。その芯線露出部513は、被覆511の肉厚に応じて底部541の内壁面(底面)541aから浮き上がっている場合もあれば(図1)、自重で底部541の内壁面541aに載せ置かれている場合もある。この芯線露出部513は、底部541の内壁面541a側及びそれぞれの片部542,542の内壁面542b,542b側で芯線接続体540に対して物理的且つ電気的に接続される。
それぞれの片部542,542は、底部541の両端から各々同じ方向に突出させ、互いの内壁面542b,542bの間に間隔S1を空けて対向配置させる(図1)。ここで示す芯線接続体540は、その底部541と一対の片部542,542が各々矩形の平板状で且つ同じ板厚のものとして形成されている。以下において、特段の言及も無く単に「幅方向」と称した場合には、その一対の片部542,542の対向配置方向のことを示すものとする。
被覆接続体550は、バレル底部551と、このバレル底部551の両端から突出させた一対のバレル片部552,552と、によって構成される(図2から図4)。この被覆接続体550は、電線510の端末の被覆511に対する接続前の形状(電線510の端末の被覆511に対して物理的に接続される前の形状)が、バレル底部551と一対のバレル片部552,552とにより成るU字の板状に形成されている。この被覆接続体550においては、例えば、それぞれのバレル片部552,552における自由端552a,552aの間の開口553から電線510の端末の被覆511部分が内方に挿入され、その被覆511部分がバレル底部551の内壁面(底面)551aに載せ置かれる。電線510の端末の被覆511は、バレル底部551の内壁面551a側及びそれぞれのバレル片部552,552の内壁面552b,552b側で被覆接続体550に対して物理的に接続される。
それぞれのバレル片部552,552は、バレル底部551の両端から各々同じ方向に突出させ、互いの内壁面552b,552bの間に間隔を空けて対向配置させる。ここで示す被覆接続体550は、そのバレル底部551と一対のバレル片部552,552が各々矩形の平板状で且つ同じ板厚のものとして形成されている。
この端子金具520は、底部541と一対の片部542,542とで囲まれた空間内に芯線露出部513が飛び出すことなく収容される大きさの芯線径D1の電線510を接続対象とするものであってもよく、その空間内から芯線露出部513が飛び出す大きさの芯線径D1の電線510を接続対象とするものであってもよい。但し、後述する押さえ治具20による芯線露出部513の押さえ込み作業を容易ならしめるべく、ここで示す端子金具520は、それぞれの片部542,542における底部541の最下面541aからの突出高さHよりも芯線露出部513の芯線径D1が小さい電線510(つまり、前者における空間内に芯線露出部513が飛び出すことなく収容される大きさの電線510)を接続対象にしている(図1及び図6)。底部541の最下面541aとは、底部541の内壁面541aにおいて、それぞれの片部542,542における自由端542a,542aの間の開口543から最も離れている部分のことである。ここで示す底部541においては、内壁面541aそのものが最下面541aになる。芯線接続体540は、芯線露出部513の芯線径D1よりも底部541の最下面541aからのそれぞれの片部542,542の突出高さHが高くなる形状のものとして形成される。また、この端子金具520は、その突出高さHに関する要件に加えて、芯線径D1がそれぞれの片部542,542の内壁面542b,542bの間隔S1以下となる電線510を接続対象とする。よって、芯線接続体540は、それぞれの片部542,542の内壁面542b,542bの間隔S1が芯線露出部513の芯線径D1以上の広さとなる形状のものとして形成される。
この端子付き電線501においては、電線510と端子金具520を組み付ける際に、端子金具520を端子設置具10に載せ置いた後で(図5)、この端子金具520の芯線接続体540と被覆接続体550に電線510の端末を設置する(図6)。よって、その端子設置具10は、この端子付き電線501の製造装置1の構成要素の1つとなる。そして、この端子付き電線501の製造方法は、端子金具520を端子設置具10に載せ置く端子設置工程と、電線510の端末を芯線接続体540と被覆接続体550に設置させる電線設置工程を有している。
端子設置具10は、芯線接続体540の底部541と被覆接続体550のバレル底部551とが載せ置かれる治具であってもよく、端子金具520が収容される収容箱等の合成樹脂製のハウジング(図示略)であってもよい。ここでは、前者の治具としての端子設置具10を例示している。端子設置工程では、例えば、送出機(図示略)から送り出されてきた端子金具520が端子設置具10に載せ置かれる(図5)。
電線設置工程では、芯線接続体540におけるそれぞれの片部542,542の内壁面542b,542bの間に芯線露出部513を挿入させる(図6)。ここで示す電線設置工程では、それぞれの片部542,542の突出高さHよりも芯線径D1の小さい芯線露出部513を挿入させる。
ここで示す電線設置工程は、作業者に自らの手で実施させる。このため、ここで示す製造装置1は、電線510の端末を芯線接続体540と被覆接続体550に設置させるための電線設置装置を備えていない。その電線設置装置とは、例えば、電線510を掴んで、その端末を芯線接続体540と被覆接続体550まで運ぶアーム等がその動作の制御部などと共に設けられたものである。よって、作業者の手を煩わせることなく電線設置工程を実施する場合には、そのような電線設置装置を製造装置1の構成要素の1つとして具備させればよい。
また、ここで示す電線設置工程では、複数本の素線512aから成る芯線露出部513をそれぞれの片部542,542の内壁面542b,542bの間に挿入させる。よって、この電線設置工程においては、素線512aを解れさせないように、芯線露出部513を芯線接続体540の内方に挿入させる。
また、ここで示す電線設置工程では、芯線露出部513をそれぞれの片部542,542の内壁面542b,542bの間に挿入する際に、電線510の端末の被覆511をそれぞれのバレル片部552,552の内壁面552b,552bの間に挿入し且つバレル底部551の内壁面551aに載せ置く。
ここで示す端子金具520においては、芯線接続体540の底部541の内壁面541aと被覆接続体550のバレル底部551の内壁面551aとが同一平面上に存在している。このため、電線設置工程では、芯線露出部513の長さや重さにも依るが、少なくとも被覆511の肉厚の分だけ芯線露出部513が底部541の内壁面541aから浮く可能性がある。この例示では、説明の便宜上、芯線露出部513を底部541の内壁面541aから浮かせている。
この端子付き電線501においては、電線510と端子金具520を組み付ける際に、電線設置工程で素線512aを解れさせないように芯線露出部513が芯線接続体540の内方に挿入されているので、その状態を保たせるべく、押さえ治具20で芯線露出部513を押さえ付ける(図1から図3及び図7)。よって、その押さえ治具20は、この端子付き電線501の製造装置1の構成要素の1つとなる。そして、この端子付き電線501の製造方法は、その押さえ治具20でそれぞれの片部542,542の自由端542a,542a側から芯線露出部513を押さえ込み、この押さえ治具20で芯線露出部513を底部541の内壁面541aに押し付ける電線押さえ工程を有している。
押さえ治具20は、芯線露出部513を壁面で押さえ付けるものであってもよく、芯線露出部513を壁体の端面で押さえ付けるものであってもよい。
例えば、押さえ治具20は、方体状に成形される。よって、この押さえ治具20は、それぞれの片部542,542における軸方向の一端側の第1壁面21と、それぞれの片部542,542における軸方向の他端側の第2壁面22と、を有している(図2)。また、この押さえ治具20は、第1壁面21及び第2壁面22を芯線露出部513側とは逆側で連結させる第3壁面23と、第1壁面21及び第2壁面22を一方の片部542側で連結させる第4壁面24と、第1壁面21及び第2壁面22を他方の片部542側で連結させる第5壁面25と、第1壁面21及び第2壁面22を芯線露出部513側で連結させる第6壁面26と、を有している(図2)。
この押さえ治具20においては、第6壁面26で芯線露出部513を押さえ付ける。具体的に、この押さえ治具20においては、第6壁面26を凹ませ且つ軸方向に延在させた溝部27が形成されており、その溝部27の溝底側の壁面と2つの側壁面とで芯線露出部513における開口543側を押さえ付ける(図1から図3及び図7)。ここで示す溝部27は、その延在方向に対する直交断面が溝底側を上底とする台形を成している。
この押さえ治具20は、開口543から一対の片部542,542の間に挿入させる。このため、電線押さえ工程では、開口543から一対の片部542,542の間に押さえ治具20を挿入させることによって、その押さえ治具20の溝部27で芯線露出部513を押さえ込み、この押さえ治具20の溝部27で芯線露出部513を底部541の内壁面541aに押し付ける。
例えば、この押さえ治具20は、第1壁面21から第2壁面22までの長さが少なくともそれぞれの片部542,542の軸方向の長さ以上となるように形成される。ここで示す押さえ治具20は、その長さがそれぞれの片部542,542の軸方向の長さと同等になるように形成されている。また、ここで示す押さえ治具20は、第4壁面24から第5壁面25までの長さ(幅)がそれぞれの片部542,542における内壁面542b,542bの間隔S1と同等になるように形成されている。よって、この押さえ治具20は、一方の片部542で第4壁面24が係止され、かつ、他方の片部542で第5壁面25が係止されるので、芯線接続体540に対する芯線露出部513の軸周りの相対回転を抑制することができる。
この押さえ治具20は、芯線露出部513及び芯線接続体540のそれぞれの融点よりも高融点のレーザ光透過材料で成形されたものを用いる。そのレーザ光透過材料とは、そのような融点特性を有すると共に、レーザ光の透過率がレーザ光の吸収率と反射率の和よりも大きい材料のことである。
例えば、ここでは、芯線露出部513の素線512aがアルミニウム又はアルミニウム合金で成形され、かつ、芯線接続体540が銅又は銅合金で成形されているので、これらよりも融点の高いレーザ光透過材料で成形された押さえ治具20を用いる。具体的に、レーザ光透過材料としては、赤外レーザを用いる場合、そのような融点特性を有すると共に、赤外領域を略透過させる(例えば、透過率90%以上)材料を用いる。また、レーザ光透過材料としては、紫外レーザを用いる場合、先の融点特性を有すると共に、紫外領域を略透過させる(例えば、透過率90%以上)材料を用いる。より具体的に示すならば、ここでは、これらの全ての要件を満たすものとして、石英ガラス又は非石英系のガラスとしてのフッ化物ガラスから成るレーザ光透過材料を用いればよい。また、赤外レーザを用いる場合には、カルコゲナイトガラスから成るレーザ光透過材料を用いればよい。
この端子付き電線501においては、押さえ治具20で芯線露出部513を押さえ付けたまま芯線露出部513と芯線接続体540とを溶着させる。よって、この端子付き電線501の製造方法は、芯線露出部513と芯線接続体540とを溶着させる溶融工程と固着工程とを有している。また、この端子付き電線501においては、電線510の端末の被覆511と被覆接続体550とを圧着させる。よって、この端子付き電線501の製造方法は、これらの圧着を行う圧着工程を有している。
この製造方法においては、溶融工程及び固着工程と圧着工程のどちらを先に実施してもよい。例えば、圧着工程においては、後述するが如く電線510の端末の被覆511に対して被覆接続体550を加締め圧着させる際に、その電線510の端末の被覆511部分が軸線方向に伸びる。このため、この製造方法では、その電線510の伸びの発生を考慮して、圧着工程を先に実施した後で、溶融工程及び固着工程を実施してもよい。また、この端子付き電線501においては、被覆接続体550から電線510が軸線方向に沿って外方に引き出される。このため、圧着工程においては、その電線510の引出方向に端末の被覆511部分を伸ばすことができる。よって、この製造方法では、溶融工程及び固着工程を先に実施した後で、圧着工程を実施してもよい。
溶融工程では、レーザ装置30を制御し、このレーザ装置30からレーザ光LBを押さえ治具20に向けて出射させることによって、その押さえ治具20を透過したレーザ光LBを芯線露出部513に照射させる(図1及び図8)。そのレーザ光LBは、幅方向にて、芯線露出部513の芯線径D1以下の幅で照射させる(図8)。
この溶融工程では、芯線露出部513が溶融するまでそれぞれの片部542,542の自由端542a,542a側から押さえ治具20を介して芯線露出部513にレーザ光LBを照射させる。芯線露出部513は、レーザ光LBが照射されている部分から溶融していく。その際、この溶融工程においては、例えば、押さえ治具20の第1壁面21側から第2壁面22側へとレーザ光LBを掃引させている。
この製造方法においては、それぞれの片部542,542の間の芯線露出部513が溶けきったタイミングで溶融工程を終了させ、その後、固着工程に移る(図9)。その固着工程では、レーザ装置30を制御し、このレーザ装置30からのレーザ光LBの出射を停止させると共に、端子金具520から押さえ治具20を取り外す。つまり、この固着工程においては、芯線露出部513の溶融後における押さえ治具20の取り外しの前にレーザ光LBの照射を停止させる。これにより、この固着工程においては、レーザ光LBで溶融した芯線露出部513を固化させながら、この芯線露出部513を芯線接続体540に接着させることができる(図10)。
圧着工程は、この技術分野で周知の構成の圧着機(図示略)を用いる。この圧着工程では、電線510の端末の被覆511が内方に収容された被覆接続体550を圧着機の上型と下型で挟み込んで加圧しながら、それぞれのバレル片部552,552を例えば上型の形状に合わせて電線510の端末の被覆511に巻き付けていく。
以上示したように、本実施形態の端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1においては、溶融工程に入る前に押さえ治具20で芯線露出部513を押さえ込んでいるので、その芯線露出部513が複数本の素線512aから成る場合、この芯線露出部513で素線512aの解れがなく、その素線512aの芯線接続体540からの食み出しがない状態で、その芯線露出部513にレーザ光LBを照射させることができる。つまり、この端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1においては、押さえ治具20を用いることによって、素線512aの解れ防止用の細工を端子金具520に設けずとも、その素線512aの解れの発生を抑えることができ、その状態で芯線露出部513をレーザ光LBによって溶融させることができる。よって、この端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1においては、例えば、レーザ光LBの照射に伴う素線512aの溶断の発生を抑えることができる。従って、この端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1は、素線512aの解れ防止用の細工を端子金具520に設けなくても、芯線露出部513と芯線接続体540の接続状態が良好で且つ安定的なものとなり、電線510と端子金具520の間の通電品質を向上させることができる。そして、この端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1は、端子金具520に既存のものを用いることができるなど、汎用性に優れたものとなっている。
更に、この端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1においては、例えば、押さえ治具20が石英ガラスを原材料にして成形されている場合、この押さえ治具20の熱伝導率が低く抑えられ、レーザ光LBが透過する際に押さえ治具20で奪われる熱が少ないので、そのレーザ光LBで発生する熱を有効活用することができる。よって、この端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1においては、レーザ光LBの透過が可能で且つ熱伝導率の高い他の材料から成る押さえ治具と比較して、レーザ光LBの出力を低く抑えることもできる。
また更に、この端子付き電線501の製造方法及びその製造装置1においては、芯線露出部513だけにレーザ光LBを照射させるので、被覆511への熱影響を抑えることもできる。
[変形例1]
本変形例の端子付き電線の製造方法及び製造装置1は、前述した実施形態の端子付き電線の製造方法及び製造装置1において、押さえ治具20を下記の押さえ治具120(図11及び図12)に置き換えたものである。その押さえ治具120は、前述した実施形態の端子付き電線501を作り出すためにも使用可能である。但し、ここでは、この押さえ治具120を下記の端子金具620(図12)に適用する。つまり、本変形例の端子付き電線の製造方法及び製造装置1では、その端子金具620を電線510の端末に取り付けた端子付き電線502を作り出す(図12)。よって、本変形例の端子設置具110は、その端子金具620の形状に合わせたものに置き換えられている(図12及び図13)。
本変形例の端子金具620は、例えば、前述した実施形態の端子金具520において、少なくとも芯線接続体540を下記の芯線接続体640に置き換えたが如きものに相当する(図12)。その芯線接続体640は、弧状の底部641と、この底部641の両端から突出させた一対の片部642,642と、によって構成される。この芯線接続体640は、芯線露出部513に対する接続前の形状(芯線露出部513に対して物理的且つ電気的に接続される前の形状)が、底部641と一対の片部642,642とにより成るU字の板状に形成されている。以下において特に言及が無ければ、芯線接続体640は、芯線露出部513に接続される前の形状を表している。また、本変形例においても、特段の言及も無く単に「軸方向」と称した場合には、その芯線接続体640と被覆接続体550の直列配置方向のことを示すものとする。
この芯線接続体640においては、実施形態の芯線接続体540と同じように、それぞれの片部642,642における自由端642a,642aの間の開口643から芯線露出部513が内壁面642b,642bの間に挿入される(図12)。その芯線露出部513は、被覆511の肉厚に応じて底部641の内壁面(底面)641aから浮き上がっている場合もあれば、自重で底部641の内壁面641aに載せ置かれている場合もある。この芯線露出部513は、底部641の内壁面641a側及びそれぞれの片部642,642の内壁面642b,642b側で芯線接続体640に対して物理的且つ電気的に接続される。
底部641は、その弧状の内壁面641aが芯線露出部513の芯線径D1と同径の円弧状を成すものとして形成されてもよく、芯線露出部513が弧状の内壁面641aに載せ置かれた際に、この芯線露出部513の軸線に対する直交断面がその内壁面641aに対する内接円となる形状のものとして形成されてもよい。その芯線露出部513の直交断面が内接円となる場合、芯線接続体640の内方においては、それぞれの片部642,642の内壁面642b,642bの間隔S1よりも芯線露出部513の芯線径D1が小さくなっており、それぞれの片部642,642の内壁面642b,642bと芯線露出部513の間に隙間を作り出すことができる。
それぞれの片部642,642は、底部641の両端から各々同じ方向に突出させ、互いの内壁面642b,642bの間に間隔S1を空けて対向配置させる(図12)。ここで示す芯線接続体640は、底部641が弧状で且つ板状のものとして形成され、それぞれの片部642,642が各々矩形の平板状のものとして形成されており、それぞれが同じ板厚になっている。本変形例においても、特段の言及も無く単に「幅方向」と称した場合には、その一対の片部642,642の対向配置方向のことを示すものとする。
この端子金具620は、底部641と一対の片部642,642とで囲まれた空間内に芯線露出部513が飛び出すことなく収容される大きさの芯線径D1の電線510を接続対象とするものであってもよく、その空間内から芯線露出部513が飛び出す大きさの芯線径D1の電線510を接続対象とするものであってもよい。但し、本変形例においても、後述する押さえ治具120による芯線露出部513の押さえ込み作業を容易ならしめるべく、ここで示す端子金具620は、それぞれの片部642,642における底部641の最下面641aからの突出高さHよりも芯線露出部513の芯線径D1が小さい電線510(つまり、前者における空間内に芯線露出部513が飛び出すことなく収容される大きさの電線510)を接続対象にしている(図12)。底部641の最下面641aとは、実施形態と同じように定義されるものであり、底部641の内壁面641aにおいて、それぞれの片部642,642における自由端642a,642aの間の開口643から最も離れている部分のことである。芯線接続体640は、芯線露出部513の芯線径D1よりも底部641の最下面641aからのそれぞれの片部642,642の突出高さHが高くなる形状のものとして形成される。また、この端子金具620は、その突出高さHに関する要件に加えて、芯線径D1がそれぞれの片部642,642の内壁面642b,642bの間隔S1以下となる電線510を接続対象とする。よって、芯線接続体640は、それぞれの片部642,642の内壁面642b,642bの間隔S1が芯線露出部513の芯線径D1以上の広さとなる形状のものとして形成される。
本変形例の端子付き電線502の製造方法及び製造装置1においては、前述した実施形態と同じようにして端子設置工程と電線設置工程とが実施され、その後、本変形例の押さえ治具120を用いて電線押さえ工程が実施される。
前述した実施形態の押さえ治具20は、レーザ光LBを透過させるものである。一方、本変形例では、レーザ光LBを通過させるように押さえ治具120が形成される。その押さえ治具120は、レーザ装置30から出射されたレーザ光LBを通過させ、その通過したレーザ光LBを芯線露出部513に照射させるレーザ光通過部128を有する(図11及び図12)。ここで例示する押さえ治具120は、前述した実施形態の押さえ治具20において、第3壁面23側と第6壁面26側とを連通させる貫通孔が形成されたものであり、その貫通孔をレーザ光通過部128として利用する。
ここで示すレーザ光通過部128は、第1壁面21側と第2壁面22側とに亘って延在させている。また、このレーザ光通過部128は、第4壁面24側と第5壁面25側との間の幅がレーザ光LBの幅に応じて決められる。例えば、レーザ光通過部128の幅は、レーザ光LBの通過が可能で、かつ、通過して照射されたレーザ光LBで芯線露出部513を溶融させることが可能な大きさに設定される。
この押さえ治具120は、実施形態の押さえ治具20と同じように、第1壁面21から第2壁面22までの長さが少なくともそれぞれの片部642,642の軸方向の長さ以上となるように形成される。ここで示す押さえ治具120は、その長さがそれぞれの片部642,642の軸方向の長さと同等になるように形成されている。また、ここで示す押さえ治具120は、芯線接続体540に対する相対回転を避けるべく、実施形態の押さえ治具20と同じように、第4壁面24から第5壁面25までの長さ(幅)がそれぞれの片部642,642における内壁面642b,642bの間隔S1と同等になるように形成されている。
本変形例の電線押さえ工程では、開口643から一対の片部642,642の間に押さえ治具120を挿入させることによって、その押さえ治具120における第1壁面21側の溝部27と第2壁面22側の溝部27とで芯線露出部513を押さえ込み、この押さえ治具20のそれぞれの溝部27で芯線露出部513を底部641の内壁面641aに押し付ける。これにより、その芯線露出部513は、レーザ光通過部128から直接的に視認可能な状態で押さえ治具120によって押さえ付けられている。
本変形例の溶融工程では、レーザ装置30からレーザ光LBを押さえ治具120のレーザ光通過部128に向けて出射させることによって、そのレーザ光通過部128を通過したレーザ光LBが芯線露出部513に照射される(図12)。例えば、本変形例のレーザ光LBは、幅方向にてレーザ光通過部128の幅と同等の幅で照射させることによって、レーザ光通過部128を通過した全てを芯線露出部513に照射させてもよい。また、本変形例のレーザ光LBは、幅方向にてレーザ光通過部128の幅よりも狭い幅で照射させることによって、レーザ光通過部128を通過した全てを芯線露出部513に照射させてもよい。また、本変形例のレーザ光LBは、幅方向にてレーザ光通過部128の幅よりも広く且つ芯線露出部513の芯線径D1以下の幅で照射させてもよい。この場合、芯線露出部513には、レーザ光通過部128を通過したものと、押さえ治具120における第4壁面24側及び第5壁面25側を透過したものと、が照射される。
この溶融工程では、前述した実施形態と同じように、芯線露出部513が溶融するまで芯線露出部513にレーザ光LBを照射させる。そして、この溶融工程においては、前述した実施形態と同じように、例えば、押さえ治具120の第1壁面21側から第2壁面22側へとレーザ光LBを掃引させている。
その後、本変形例の端子付き電線502の製造方法及び製造装置1においては、前述した実施形態と同じようにして固着工程と圧着工程が実施される。図13には、固着工程を終えた芯線露出部513と芯線接続体640の固着状態の一例を表している。
本変形例の端子付き電線502の製造方法及び製造装置1は、ここで示した押さえ治具120を用いたとしても、前述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
ところで、前述した実施形態や変形例では中実の押さえ治具20,120を例示しているが、押さえ治具は、図示しないが、次のような形状のものであってもよい。この押さえ治具は、第1壁面21を有する矩形の平板状の第1壁体と、第2壁面22を有する矩形の平板状の第2壁体と、を有しており、その第1壁体と第2壁体のそれぞれの端面で芯線露出部513を押さえ付けるものとして成形されている。そして、この押さえ治具は、その第1壁体と第2壁体とを連結させる連結壁体を少なくとも1つ有する。例えば、この押さえ治具は、その連結壁体として、第3壁面23を有する矩形の平板状の壁体であり、第1壁体及び第2壁体を芯線露出部513側とは逆側で連結させる第1連結壁体と、第4壁面24を有する矩形の平板状の壁体であり、第1壁体及び第2壁体を一方の片部542(642)側で連結させる第2連結壁体と、第5壁面25を有する矩形の平板状の壁体であり、第1壁体及び第2壁体を他方の片部542(642)側で連結させる第3連結壁体と、を有している。更に、この押さえ治具は、第1壁体と第2壁体のそれぞれの芯線露出部513側の端面を第3連結壁体側に凹ませた凹部であって、押さえ治具120のそれぞれの溝部27に相当するものを有している。この押さえ治具は、第1壁体と第2壁体のそれぞれの芯線露出部513側の端面における凹部の部分で芯線露出部513における開口543(643)側を押さえ付ける。また、この押さえ治具は、レーザ光LBが第1連結壁体を透過するものであってもよく、その第1連結壁体にレーザ光通過部として貫通孔を設け、そのレーザ光通過部をレーザ光LBが通過するものであってもよい。
1 端子付き電線の製造装置
10 端子設置具
20 押さえ治具
30 レーザ装置
120 押さえ治具
128 レーザ光通過部
501,502 端子付き電線
510 電線
512 芯線
512a 素線
513 芯線露出部
520,620 端子金具
540,640 芯線接続体
541,641 底部
541a,641a 内壁面
541a,641a 最下面
542,642 片部
542a,642a 自由端
542b,642b 内壁面
D1 芯線径
H 突出高さ
LB レーザ光

Claims (5)

  1. 底部及び前記底部の両端から突出させた一対の片部により成る芯線接続体を有する端子金具のそれぞれの前記片部の内壁面の間に、電線の端末の芯線露出部を挿入させる電線設置工程と、
    複数本の素線から成る前記芯線露出部及び前記芯線接続体のそれぞれの融点よりも高融点のレーザ光透過材料から成る押さえ治具でそれぞれの前記片部の自由端側から前記芯線露出部を押さえ込み、前記押さえ治具で前記芯線露出部を前記底部の内壁面に押し付ける電線押さえ工程と、
    前記芯線露出部が溶融するまでそれぞれの前記片部の前記自由端側から前記押さえ治具を介して前記芯線露出部にレーザ光を照射させる溶融工程と、
    前記レーザ光の照射を停止させると共に、前記押さえ治具を取り外し、前記レーザ光で溶融した前記芯線露出部を固化させながら当該芯線露出部を前記芯線接続体に接着させる固着工程と、
    有し、
    前記電線押さえ工程では、前記芯線露出部の軸線方向でそれぞれの前記片部の長さ以上の長さを有し、かつ、それぞれの前記片部における前記内壁面の間隔と同等の幅を有する前記押さえ治具の溝部で前記芯線露出部を押さえ込むことを特徴とした端子付き電線の製造方法。
  2. 前記電線設置工程では、それぞれの前記片部の前記内壁面の間に、それぞれの前記片部における前記底部の最下面からの突出高さよりも芯線径が小さい前記電線の前記芯線露出部を挿入させることを特徴とした請求項1に記載の端子付き電線の製造方法。
  3. 前記溶融工程では、前記押さえ治具のレーザ光通過部を通過した前記レーザ光が前記芯線露出部に照射されることを特徴とした請求項1又は2に記載の端子付き電線の製造方法。
  4. 底部及び前記底部の両端から突出させた一対の片部により成る芯線接続体を有する端子金具が載せ置かれる端子設置具と、
    前記芯線接続体及びそれぞれの前記片部の内壁面の間に挿入された電線の端末の芯線露出部のそれぞれの融点よりも高融点のレーザ光透過材料で成形され、それぞれの前記片部の自由端側から前記芯線露出部を押さえ込み、前記芯線露出部を前記底部の内壁面に押し付ける押さえ治具と、
    前記芯線露出部が溶融するまでそれぞれの前記片部の前記自由端側から前記押さえ治具を介して前記芯線露出部にレーザ光を照射させ、前記芯線露出部の溶融後における前記押さえ治具の取り外しの前に前記レーザ光の照射を停止させるレーザ装置と、
    備え、
    前記押さえ治具は、前記芯線露出部の軸線方向でそれぞれの前記片部の長さ以上の長さを有し、かつ、それぞれの前記片部における前記内壁面の間隔と同等の幅を有し、かつ、前記芯線露出部を押さえ込む溝部を有することを特徴とした端子付き電線の製造装置。
  5. 前記押さえ治具は、前記レーザ装置から出射された前記レーザ光を通過させ、その通過した前記レーザ光を前記芯線露出部に照射させるレーザ光通過部を有することを特徴とした請求項4に記載の端子付き電線の製造装置。
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