JP7142430B2 - 吸収体およびこれを備えた吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸水性樹脂粉末を有する吸収体に関し、特に吸収体の防臭性能の改良技術に関する。
使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品は、身体から排泄される尿や経血などの体液を吸収、保持させて使用するが、使用時あるいは使用後に廃棄する時の不快臭に対する対策が求められている。
従来、このような不快臭を防止する吸収性物品が提案されている。例えば、特許文献1には、液体透過性トップシート、バックシート、および前記トップシートとバックシートの間に位置する吸収性コアを具備する吸収性製品であって、前記吸収性製品が、分子量136以上のシリカまたは金属珪酸塩(遷移金属を除く)を具備する防臭系を、吸収性ゲル化材料と共に具備することを特徴とする吸収性製品が記載されている(特許文献1(第8頁第23行~第9頁第16行)参照)。特許文献2には、有機アミン類、有機アミン塩類、あるいは排泄物と反応して有機アミン類を生成する物質の中から選ばれた消臭剤を一種類以上存在させることを特徴とする吸収性物品が記載されている(特許文献2(段落0010~0011)参照)。特許文献3には、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、それらの間に設けられた吸収体とを有したペット用吸収性物品において、吸収体が繊維状吸収体(A)と、茶葉および/または茶抽出物(B)、抗菌性を有する界面活性剤(C)とを含有する、ペット用吸収性物品が記載されている(特許文献3(段落0018)参照)。特許文献4には、哺乳動物からの臭いを減じおよび/または除去するためのペンタン-1,5-ジオールを含む吸収製品が記載されている(特許文献4(段落0029)参照)。
特表平11-512944号公報 特開2002-102280号公報 特開2009-232685号公報 特表2009-517152号公報
シリカなどの多孔性物質による物理的吸着を利用する方法では、その吸着容量に限界があり、時には可逆的に臭気成分を放出する可能性がある。有機アミンや界面活性剤を使用する方法は、これらの有機アミンや界面活性剤が吸水性樹脂に拘束されてしまい、防臭効果が発揮されない。ペンタンジオールは炭素数が少ないため、吸水性樹脂が有するカルボキシ基の影響を受けやすく、消臭効果が不十分である。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、吸水性樹脂粉末を有する吸収体において、長期間にわたって優れた防臭性能を有する吸収体を提供することを目的とする。
本発明の吸収体は、吸水性樹脂粉末と、アルカンジオールとを含有し、前記アルカンジオールの炭素数が12であり、前記アルカンジオールの含有量が、前記吸水性樹脂粉末100質量部に対して0.005質量部~1.0質量部であることを特徴とする。
吸収体が炭素数が12であるアルカンジオールを含有することで、このアルカンジオールの防臭作用によって、吸収体に防臭性能を付与できる。また、炭素数が12であるアルカンジオールは、吸水性樹脂が有するカルボキシ基の影響を受けにくいため、防臭作用を十分に発揮することができる。よって、本発明の吸収体は、長期間にわたって優れた防臭性能を有することとなる。
本発明には、前記吸収体を備える吸収性物品も含まれる。
本発明によれば、吸水性樹脂粉末を有する吸収体において、長期間にわたって優れた防臭性能を有する吸収体が得られる。
本発明の吸収性物品の一例の平面図。 図1のV-V線の模式的断面図。
本発明の吸収体は、吸水性樹脂粉末と、アルカンジオールとを含有する。そして、前記アルカンジオールの炭素数が12であり、前記アルカンジオールの含有量が、前記吸水性樹脂粉末100質量部に対して0.005質量部~1.0質量部である。吸収体が炭素数が12であるアルカンジオールを含有することで、このアルカンジオールの防臭作用によって、吸収体に防臭性能を付与できる。また、炭素数が12であるアルカンジオールは、吸水性樹脂が有するカルボキシ基の影響を受けにくいため、防臭作用を十分に発揮することができる。よって、本発明の吸収体は、長期間にわたって優れた防臭性能を有することとなる。
(吸水性樹脂粉末)
前記吸水性樹脂粉末について説明する。吸水性樹脂粒子は、使用者から排泄された尿、経血などの体液を吸収し、保持する。本発明で使用する吸水性樹脂粉末は、特に限定されないが、アクリル酸を構成成分とする架橋重合体であって、そのカルボキシ基の少なくとも一部が中和されているものを使用することが好ましい。前記架橋重合体を構成するアクリル酸成分の含有率は、50質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましく、95質量%以上がさらに好ましく、99質量%以下が好ましく、97質量%以下がより好ましい。アクリル酸成分の含有率が前記範囲内であれば、得られる吸水性樹脂粉末が、所望の吸収性能を発現しやすくなる。
架橋重合体のカルボキシ基の少なくとも一部を中和する陽イオンとしては、特に限定されないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属イオン;マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属イオンなどを挙げることができる。これらの中でも、架橋重合体のカルボキシ基の少なくとも一部が、ナトリウムイオンで中和されていることが好ましい。なお、架橋重合体のカルボキシ基の中和は、重合して得られる架橋重合体のカルボキシ基を中和するようにしてもよいし、予め、中和された単量体を用いて架橋重合体を形成するようにしてもよい。
架橋重合体のカルボキシ基の中和度は、60モル%以上が好ましく、65モル%以上がより好ましい。中和度が低すぎると、得られる吸水性樹脂粉末の吸収性能が低下する場合がある。また、中和度の上限は、特に限定されず、カルボキシ基のすべてが中和されていてもよい。なお、中和度は、下記式で求められる。
中和度(モル%)=100×「架橋重合体の中和されているカルボキシ基のモル数」/「架橋重合体が有するカルボキシ基の総モル数(中和、未中和を含む)」
前記架橋重合体は、(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび/または(a2)加水分解性モノマーと、(b)内部架橋剤とを含有する不飽和単量体組成物を重合して得られるものが好ましい。
(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーとしては、例えば、少なくとも1個の水溶性置換基とエチレン性不飽和基とを有するモノマーなどが使用できる。水溶性モノマーとは、25℃の水100gに少なくとも100g溶解する性質を持つモノマーを意味する。また、(a2)加水分解性モノマーは、50℃の水、必要により触媒(酸、塩基など)の作用により加水分解されて、(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーを生成する。(a2)加水分解性モノマーの加水分解は、架橋重合体の重合中、重合後、および、これらの両方のいずれでもよいが、得られる吸水性樹脂粉末の分子量の観点などから重合後が好ましい。
水溶性置換基としては、例えば、カルボキシ基、スルホ基、スルホオキシ基、ホスホノ基、ヒドロキシ基、カルバモイル基、アミノ基、または、これらの塩、並びに、アンモニウム塩が挙げられ、カルボキシ基の塩(カルボキシレート)、スルホ基の塩(スルホネート)、アンモニウム塩が好ましい。また、塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属塩が挙げられる。アンモニウム塩は、第1級~第3級アミンの塩または第4級アンモニウム塩のいずれであってもよい。これらの塩のうち、吸収特性の観点から、アルカリ金属塩およびアンモニウム塩が好ましく、アルカリ金属塩がより好ましく、ナトリウム塩がさらに好ましい。
前記カルボキシ基および/またはその塩を有する水溶性エチレン性不飽和モノマーとしては、炭素数3~30の不飽和カルボン酸および/またはその塩が好ましい。前記カルボキシ基および/またはその塩を有する水溶性エチレン性不飽和モノマーの具体例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、クロトン酸および桂皮酸などの不飽和モノカルボン酸および/またはその塩;マレイン酸、マレイン酸塩、フマル酸、シトラコン酸およびイタコン酸などの不飽和ジカルボン酸および/またはその塩;マレイン酸モノブチルエステル、フマル酸モノブチルエステル、マレイン酸のエチルカルビトールモノエステル、フマル酸のエチルカルビトールモノエステル、シトラコン酸モノブチルエステル、イタコン酸グリコールモノエステルなどの不飽和ジカルボン酸のモノアルキル(炭素数1~8)エステルおよび/またはその塩などが挙げられる。なお、本発明の説明において、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」および/または「メタクリル」を意味する。
(a2)加水分解性モノマーとしては、特に限定されないが、加水分解により水溶性置換基となる加水分解性置換基を少なくとも1個有するエチレン性不飽和モノマーが好ましい。加水分解性置換基としては、酸無水物を含む基、エステル結合を含む基およびシアノ基などが挙げられる。
酸無水物を含む基を有するエチレン性不飽和モノマーとしては、炭素数4~20の不飽和ジカルボン酸無水物などが用いられ、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸などが挙げられる。エステル結合を含む基を有するエチレン性不飽和モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチルなどのモノエチレン性不飽和カルボン酸の低級アルキルエステル;および、酢酸ビニル、酢酸(メタ)アリルなどのモノエチレン性不飽和アルコールのエステルが挙げられる。シアノ基を有するエチレン性不飽和モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリロニトリル、および、5-ヘキセンニトリルなどの炭素数3~6のビニル基含有のニトリル化合物が挙げられる。
(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび(a2)加水分解性モノマーとしては、さらに、特許第3648553号公報、特開2003-165883号公報、特開2005-75982号公報、および、特開2005-95759号公報に記載のものを用いることができる。(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび(a2)加水分解性モノマーはそれぞれ、単独で、または、2種以上の混合物として使用してもよい。
不飽和単量体組成物は、(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび(a2)加水分解性モノマーの他に、これらと共重合可能な(a3)その他のビニルモノマーを用いることができる。共重合可能な(a3)その他のビニルモノマーとしては、疎水性ビニルモノマーなどが使用できるが、これらに限定されるわけではない。
(a3)その他のビニルモノマーとしては、さらに、特許第3648553号公報、特開2003-165883号公報、特開2005-75982号公報、および、特開2005-95759号公報に記載のものを用いることができる。
本発明では、アクリル酸を主構成成分とする架橋重合体を得るという観点から、(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーおよび/または(a2)加水分解性モノマーとして、(a1)アクリル酸またはアクリル酸塩、あるいは、加水分解によりアクリル酸またはアクリル酸塩を生成する(a2)加水分解性モノマーを使用することが好ましい。架橋重合体を形成する不飽和単量体組成物中の(a1)アクリル酸またはアクリル酸塩、あるいは、加水分解によりアクリル酸またはアクリル酸塩を生成する(a2)加水分解性モノマーの含有率は、50質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましく、95質量%以上がさらに好ましく、99質量%以下が好ましく、97質量%以下がより好ましい。
(b)内部架橋剤としては、(b1)エチレン性不飽和基を2個以上有する内部架橋剤、(b2)(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーの水溶性置換基および/または(a2)加水分解性モノマーの加水分解によって生成する水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも1個有し、かつ、少なくとも1個のエチレン性不飽和基を有する内部架橋剤、および、(b3)(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーの水溶性置換基および/または(a2)加水分解性モノマーの加水分解によって生成する水溶性置換基と反応し得る官能基を2個以上有する内部架橋剤などを挙げることができる。
(b)内部架橋剤としては、吸収性能(特に吸収量、吸収速度)などの観点から、(b1)エチレン性不飽和基を2個以上有する内部架橋剤が好ましく、炭素数2~10のポリオールのポリ(メタ)アリルエーテルがより好ましく、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、テトラアリロキシエタンまたはペンタエリスリトールトリアリルエーテルがさらに好ましく、ペンタエリスリトールトリアリルエーテルが最も好ましい。
(b)内部架橋剤としては、さらに、特許第3648553号公報、特開2003-165883号公報、特開2005-75982号公報、および、特開2005-95759号公報に記載のものを用いることができる。
架橋重合体の重合形態としては、従来から知られている方法などが使用でき、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、逆相懸濁重合法が適応できる。また、重合時の重合液の形状として、薄膜状、噴霧状などであってもよい。重合制御の方法としては、断熱重合法、温度制御重合法、等温重合法などが適用できる。重合方法としては、溶液重合法が好ましく、有機溶媒などを使用する必要がなく生産コスト面で有利なことから、水溶液重合法がより好ましい。
架橋重合体は、乾燥後に粉砕することができる。粉砕方法については、特に限定されず、例えば、ハンマー式粉砕機、衝撃式粉砕機、ロール式粉砕機、シェット気流式粉砕機などの通常の粉砕装置が使用できる。粉砕された架橋重合体は、必要によりふるい分けなどにより粒度調整できる。
必要によりふるい分けした場合の架橋重合体の重量平均粒子径(μm)は、300μm以上が好ましく、より好ましくは350μm以上、さらに好ましくは400μm以上であり、500μm以下が好ましく、より好ましくは480μm以下、さらに好ましくは450μm以下である。架橋重合体の重量平均粒子径(μm)が、前記範囲内であれば、吸収性能がさらに良好となる。
なお、重量平均粒子径は、ロータップ試験篩振とう機および標準ふるい(JIS Z8801-1:2006)を用いて、ペリーズ・ケミカル・エンジニアーズ・ハンドブック第6版(マックグローヒル・ブック・カンバニー、1984、21頁)に記載の方法で測定される。すなわち、JIS標準ふるいを、上から1000μm、850μm、710μm、500μm、425μm、355μm、250μm、150μm、125μm、75μmおよび45μm、並びに受け皿の順に組み合わせる。最上段のふるいに測定粒子の約50gを入れ、ロータップ試験篩振とう機で5分間振とうさせる。各ふるいおよび受け皿上の測定粒子の質量を秤量し、その合計を100質量%として各ふるい上の粒子の質量分率を求め、この値を対数確率紙{横軸がふるいの目開き(粒子径)、縦軸が質量分率}にプロットした後、各点を結ぶ線を引き、質量分率が50質量%に対応する粒子径を求め、これを重量平均粒子径とする。
架橋重合体は、必要に応じてさらに表面架橋を行うことができる。表面架橋を行うための架橋剤(表面架橋剤)としては、(b)内部架橋剤と同じものが使用できる。表面架橋剤としては、吸水性樹脂粉末の吸収性能などの観点から、(b3)(a1)水溶性エチレン性不飽和モノマーの水溶性置換基および/または(a2)加水分解性モノマーの加水分解によって生成する水溶性置換基と反応し得る官能基を少なくとも2個以上有する架橋剤が好ましく、より好ましくは多価グリシジル、さらに好ましくはエチレングリコールジグリシジルエーテルおよびグリセリンジグリシジルエーテル、最も好ましくはエチレングリコールジグリシジルエーテルである。
架橋重合体は、さらに表面改質剤で処理されてもよい。表面改質剤としては、硫酸アルミニウム、カリウム明礬、アンモニウム明礬、ナトリウム明礬、(ポリ)塩化アルミニウム、これらの水和物などの多価金属化合物;ポリエチレンイミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミンなどのポリカチオン化合物;無機微粒子;フッ素原子をもつ炭化水素基を含有する表面改質剤;ポリシロキサン構造をもつ表面改質剤などが挙げられる。
架橋重合体を表面改質剤で処理する方法としては、表面改質剤が架橋重合体の表面に存在するように処理する方法であれば、特に限定されない。しかし、表面改質剤は、架橋重合体の乾燥体と混合されることが表面の表面改質剤の量をコントロールする観点から好ましい。なお、混合は、均一に行うことが好ましい。
吸水性樹脂粉末の形状については特に限定はなく、不定形破砕状、リン片状、パール状、米粒状などが挙げられる。これらのうち、紙おむつ用途などでの繊維状物とのからみが良く、繊維状物からの脱落の心配がないという観点から、不定形破砕状が好ましい。
前記吸水性樹脂粉末には、防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤、無機質粉末、有機質繊維状物などの添加剤を含むことができる。添加剤としては、特開2003-225565号公報、特開2006-131767号公報などに例示されているものを挙げることができる。
(アルカンジオール)
本発明の吸収体は、アルカンジオールを含有する。前記アルカンジオールは、炭素数が12である。炭素数が12であるアルカンジオールは、吸水性樹脂が有するカルボキシ基の影響を受けにくいため、防臭作用を十分に発揮することができる。
前記アルカンジオールとしては、直鎖状アルカンジオール、分岐鎖状アルカンジオール、環状構造を有するアルカンジオールのいずれでもよいが、直鎖状のアルカンジオールが好ましい。直鎖状のアルカンジオールとしては、1,2-ドデカンジオール、1,12-ドデカンジオール、5,6-ドデカンジオールなどが挙げられる。これらの中でも、前記アルカンジオールとしては、1,2-ドデカンジオール(CH3(CH29CH(OH)CH2OH)が好ましい。
(吸収体)
前記吸収体は、少なくとも一層の吸水層から構成される。吸水層は、吸水性材料として、前記吸水性樹脂粉末および前記アルカンジオールを含有する。前記吸水層のアルカンジオールの含有量は、前記吸水性樹脂粉末100質量部に対して0.005質量部以上が好ましく、より好ましくは0.01質量部以上、さらに好ましくは0.05質量部以上であり、1.0質量部以下が好ましく、より好ましくは0.75質量部以下、さらに好ましくは0.5質量部以下である。前記含有量が0.005質量部以上であれば菌の増殖を抑制し、臭気の発生を抑えることができる。
前記吸水性樹脂粉末に対して前記アルカンジオールを添加する方法としては、吸水性樹脂粉末と粉末状のアルカンジオールとを混合する方法;吸水性樹脂粉末に、アルカンジオール含有液を吹付ける方法が挙げられる。アルカンジオール含有液を使用する場合、その溶媒としては、水、エタノールなどのアルコール類などが挙げられる。また、吸水性樹脂粉末に対するアルカンジオール含有液の添加量は、吸水性樹脂粉末100質量部に対する溶媒の添加量を10質量部~100質量部とすることが好ましい。
前記吸水層は、吸水性材料として、さらに、吸水性繊維を含有してもよい。前記吸水性繊維としては、例えば、パルプ繊維、セルロース繊維、レーヨン、アセテート繊維が挙げられる。これらの吸水性繊維を含有する場合、吸収体が、さらにフマル酸を配合することが好ましい。フマル酸を配合することで、これらの吸水性繊維に吸収された体液に起因する悪臭の発生を抑制できる。なお、フマル酸は、吸水層に配置してもよいし、吸収性材料を包む不織布シートや、吸収性物品のトップシートに配置してもよい。
前記吸水層は、吸水性樹脂粉末に加えて、繊維基材を含有してもよい。前記繊維基材としては、熱融着繊維などを挙げることができる。熱融着性繊維は、保形性を高めるために使用される。熱融着繊維の具体例としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維や複合繊維などが用いられる。吸水性材料として、吸水性樹脂粉末のみを含有する吸水層は、薄型化が可能である。繊維基材を含有する吸水層は、体液の分散性に優れる。
前記吸収体の構成は特に限定されず、前記吸水性樹脂粉末と前記アルカンジオールとを含有すればよい。前記吸収体の構成としては、例えば、吸水性樹脂粉末およびアルカンジオールの混合物を、ティッシュペーパなどの紙シートまたは液透過性シートに固定したもの;吸水性樹脂粉末およびアルカンジオールの混合物を液透過性シートで包んだもの;吸水性樹脂粉末およびアルカンジオールの混合物を、液透過性の第1シートと第2シートとで、挟持したもの;が挙げられる。なお、前記吸収体の平面視形状は特に限定されず、例えば、長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型などが挙げられる。
前記吸水層および吸収体の平面視形状は特に限定されず、例えば、長方形型、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型などが挙げられる。また、吸収体は、前記吸水層の他に、吸水性樹脂粉末を固定するための接着剤層を有していてもよい。
(吸収性物品)
本発明の吸収性物品について説明する。本発明の吸収性物品は、前記吸収体を備えたことを特徴とする。前記吸収性物品としては、例えば、前記吸水性樹脂粒子とアルカンジオールとを含有する吸収体と、該吸収体の肌面側に配置されたトップシートと、前記吸収体の外面側に配置されたバックシートとを有する構造が挙げられる。
前記トップシートは、吸収性物品の最も着用者側に配置されるものであり、着用者の体液を速やかに捕捉して吸収体へと移動させる。前記トップシートは、透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布が使用できる。トップシートとして利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロース、レーヨン、コットンなどが用いられる。なお、トップシートとして、表面を界面活性剤により親水化処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド)にて形成された透液性の不織布が用いられてもよい。
前記バックシートは、吸収性物品の最も外面側に配置されるものであり、体液などが外部に漏れだすことを防止する。バックシートに使用される不透液性シートとしては、例えば、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが利用され、不透液性シートに到達した体液が、吸収性物品の外側にしみ出すのを防止する。不透液性シートにプラスチックフィルムが利用される場合、ムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。また、さらなる拡散性付与、形状安定性のために、プラスチックフィルムと、吸収体との間に紙シートを配置してもよい。
次に、本発明の吸収性物品の具体的な適用例について説明する。本発明の吸収性物品としては、例えば、使い捨ておむつ、失禁パッド、生理用ナプキンなどの人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品が挙げられる。
前記吸収性物品が、失禁パッド、生理用ナプキンである場合、これらは、例えば、トップシートとバックシートとの間に、吸収体が配置される。失禁パッド、生理用ナプキンの形状としては、略長方形、砂時計型、ひょうたん型などが挙げられる。また、必要に応じて、前記透液性のトップシートの幅方向両側に不透液性のサイドシートが設けられていてもよい。サイドシートは、トップシートの幅方向両側の上面に接合され、接合点より幅方向内方のサイドシートは、吸収体の両側縁に沿って一対の立ち上がりフラップを形成する。
前記吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつとしては、例えば、後背部または前腹部の左右に一対の止着部材が設けられ、当該止着部材により着用時にパンツ型に形成するテープ型使い捨ておむつ;前腹部と後背部とが接合されることによりウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつ;などが挙げられる。
吸収性物品が、使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、例えば、内側シートと外側シートとからなる積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とからなるおむつ本体を形成し、前記股部に、トップシートとバックシートとの間に吸収体が配置されていてもよい。また、使い捨ておむつは、例えば、トップシートとバックシートとの間に、吸収体が配置された積層体からなり、この積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを有していてもよい。なお、前腹部、後背部、股部とは、使い捨ておむつを着用の際に、着用者の腹側に当てる部分を前腹部と称し、着用者の尻側に当てる部分を後背部と称し、前腹部と後背部との間に位置し着用者の股間に当てる部分を股部と称する。前記内側シートは、親水性または撥水性であることが好ましく、前記外側シートは、撥水性であることが好ましい。
吸収性物品には、吸収体の両側縁部に沿って、立ち上がりフラップが設けられていることが好ましい。立ち上がりフラップは、例えば、吸収体の上面の幅方向両側縁部に設けられてもよく、吸収体の幅方向両外側に設けられてもよい。立ち上がりフラップを設けることにより、体液の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて、形成されてもよい。前記立ち上がりフラップおよびサイドシートは、撥水性であることが好ましい。
次に、本発明の吸収性物品について、失禁パッドを例に挙げ、図1、2を参照して説明する。図1は、失禁パッドの平面図を表す。図2は、図1の失禁パッドのV-V断面図を表す。なお、図では、矢印Bを幅方向とし、矢印Aを長手方向と定義付ける。また、矢印A,Bにより形成される面上の方向を、平面方向と定義付ける。
失禁パッド11は、液透過性のトップシート12と、不透液性のバックシート13と、これらの間に配置された吸収体1とを有している。吸収体1は、吸水性樹脂粒子2、アルカンジオール3および繊維基材4をティッシュペーパ14に固定することで形成されている。
トップシート12は、着用者の股部の肌に面するように配置され、着用者の体液を透過する。トップシート12を通過した体液は、吸収体1に取り込まれ、吸水性樹脂粒子2に吸収される。
トップシート12の幅方向Bの両側縁には、失禁パッド11の長手方向Aに延在するサイドシート15が接合している。サイドシート15は、液不透過性のプラスチックフィルム、撥水性不織布などにより構成される。サイドシート15には、失禁パッド11の幅方向内方端に起立用弾性部材16が設けられている。失禁パッド11の使用時には、起立用弾性部材16の収縮力によりサイドシート15の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより体液の横漏れが防止される。
なお、図2では吸収体1が一層の吸収層を有する態様を図示しているが、吸収体1の構成はこれに限られるものではない。図2では、吸収性物品11が1つの吸収体1を有する態様を図示しているが、吸収体1を2以上配置してもよい。
図2では吸水性樹脂粒子2、アルカンジオール3および繊維基材4をティッシュペーパ14に固定して吸収体1を形成しているが、これらの吸水性樹脂粒子2、アルカンジオール3および繊維基材4はティッシュペーパ14で覆われていてもよい。また、吸収体1は、第1シートと第2シートとで、吸水性樹脂粒子2、アルカンジオール3および繊維基材4を挟持した構成としてもよい。なお、図2では、吸収体1が繊維基材4を含有する態様を図示しているが、繊維基材4を含有していなくてもよい。
本発明の吸収性物品の具体例としては、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッドなどの人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品を挙げることができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。
[評価方法]
(防臭性)
吸収性物品(失禁パッド)を20人の成人尿パネラーに着用させ、4時間経過後、吸収性物品を取り外した。前記吸収性物品を取り外す際に、臭気の有無を官能試験した。また、取り外した吸収性物品を40℃の恒温槽で1ヶ月保管し、1ヶ月経過後に臭気の有無を官能試験した。官能試験では、下記の評価基準に基づき6段階評価を行った。
(評価基準)
5点:強烈なにおい
4点:強いにおい
3点:楽に感知できるにおい
2点:何のにおいであるかがわかる弱いにおい
1点:やっと感知できるにおい
0点:無臭
[吸収性物品の作製]
表1に示した防臭剤を、溶媒(エタノール含有量が80%(v/v)の含水エタノール)200mlに溶解させ防臭剤含有液を調製した。なお、溶媒への防臭剤の添加量は、所望とする吸水性樹脂粉末に対する防臭剤の使用量に応じて適宜調節した。得られた防臭剤含有液10mlを吸水性樹脂粉末20gに塗布した後、30℃の恒温室で30分乾燥させ、防臭剤含有吸水性樹脂粉末を作製した。得られた防臭剤含有吸水性樹脂粉末16.5gを、パルプ繊維層33.5g上に散布した後、ティッシュペーパで被覆し、吸収体を作製した。得られた吸収体を、トップシート(エアスルー不織布(目付け25g/m2))とバックシート(ポリエチレンフィルム)とで挟持して吸収性物品(失禁パッド)を作製した。各吸収性物品について防臭性を評価し、結果を表1に示した。
Figure 0007142430000001
SAP1:SDPグローバル社製、「IM930」
SAP2:住友精化社製、「SA60S」
吸収性物品No.1~5は、吸収体が、吸水性樹脂粉末と炭素数が12であるアルカンジオールを含有し、前記アルカンジオールの含有量が吸水性樹脂粉末100質量部に対して0.005質量部~1.0質量部である。これらの吸収性物品No.1~5は、取り外し直後および1ヶ月経過後の防臭性評価がいずれも2である。よって、これらの吸収性物品No.1~5は長期にわたり優れた防臭性能を有している。
吸収性物品No.7および8は、吸収体が、吸水性樹脂粉末と炭素数が12であるアルカンジオールを含有するが、前記アルカンジオールの含有量が吸水性樹脂粉末100質量部に対して0.005質量部未満の場合である。吸収性物品No.9~15は、アルカンジオールの炭素数が12以外の場合である。これらの吸収性物品No.7~15は、吸収性物品の防臭性能が不十分であった。
吸収性物品No.16~19は、吸収体が炭素数12であるアルカンジオール以外の抗菌剤、防臭剤を含有する場合である。これらの吸収性物品No.16~19は、吸収性物品の取り外し直後においては防臭性能を有するものの、その有効期間が短く、1ヶ月経過後は防臭性能を有さなかった。
本発明の吸収体は、例えば、人体から排出される体液を吸収するために用いられる吸収性物品に好適に使用でき、特に失禁パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキンなどの吸収性物品として好適に利用できる。
1:吸収体、2:吸水性樹脂粉末、3:アルカンジオール、4:繊維基材、11:失禁パッド(吸収性物品)、12:トップシート、13:バックシート、14:ティッシュペーパ、15:サイドシート、16:起立用弾性部材

Claims (2)

  1. 吸水性樹脂粉末と、アルカンジオールとを含有し、
    前記アルカンジオールが、吸水性樹脂粉末に、アルカンジオールと水とを含有するアルカンジオール含有溶液を吹付けることで添加されたものであり、
    前記吸水性樹脂粉末が、アクリル酸を構成成分とする架橋重合体であって、カルボキシ基の少なくとも一部が中和されているものであり、
    前記アルカンジオールが、1,2-ドデカンジオールであり、
    前記アルカンジオールの含有量が、前記吸水性樹脂粉末100質量部に対して0.005質量部~1.0質量部であることを特徴とする吸収体。
  2. 請求項1に記載の吸収体を備えたことを特徴とする吸収性物品。
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