JP7140189B2 - カップリング、トルク伝達装置、及び電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

カップリング、トルク伝達装置、及び電動式パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、互いに直列に配置された1対の回転軸同士の間でトルクを伝達するためのカップリング、該カップリングを含むトルク伝達装置、及び該トルク伝達装置を含む電動式パワーステアリング装置に関する。
図14及び図15は、日本国特開2004-306898号公報などに記載されて従来から知られている電動式パワーステアリング装置の1例を示している。後端部にステアリングホイール1が取り付けられたステアリングシャフト2の前端部は、ハウジング3内に回転自在に支持されており、ステアリングシャフト2により回転駆動される部分にウォームホイール4が固定されている。ウォームホイール4と噛合するウォーム歯5を軸方向中間部に有し、電動モータ6により回転駆動されるウォーム7の軸方向両端部は、深溝型玉軸受などの1対の転がり軸受8、9により、ハウジング3内に回転自在に支持されている。ウォーム7の先端部で転がり軸受8よりも突出した部分には、押圧駒10が外嵌されており、押圧駒10とハウジング3との間に、コイルばね11などの弾性部材が設けられている。コイルばね11は、押圧駒10を介して、ウォーム7のウォーム歯5を、ウォームホイール4に向け付勢している。このような構成により、ウォーム歯5とウォームホイール4との間のバックラッシュが抑えられ、歯打ち音の発生が抑えられている。
従来の電動式パワーステアリング装置では、ウォーム歯5とウォームホイール4との噛合部で歯打ち音が発生することを抑えられるが、電動モータ6の出力軸12の先端部とウォーム7の基端部との接続部で発生する異音を抑える面から、改良の余地がある。この点について、以下に説明する。
従来の電動式パワーステアリング装置では、電動モータ6の出力軸12の先端部とウォーム7の基端部とをトルクの伝達を可能に接続するために、ウォーム7の基端部に設けられたスプライン孔13と、出力軸12の先端部に設けられたスプライン軸部14とをスプライン係合させている。スプライン軸部14とスプライン孔13とが、周方向隙間がゼロになるように、すなわち、バックラッシュが存在しないようにスプライン係合していれば、出力軸12の先端部とウォーム7の基端部とのスプライン係合部で、異音が発生することはない。しかしながら、実際には、スプライン係合部にはバックラッシュが存在している。特に、ウォーム歯5とウォームホイール4との間のバックラッシュを抑える構造では、ウォーム7を揺動変位させる必要上、スプライン係合部のバックラッシュを完全になくすことはできない。このため、電動モータ6の出力軸12の回転方向を反転させる際に、当該バックラッシュの存在に基づく異音の発生を抑える面から、改良の余地がある。
一方、日本国特開2012-131249号公報には、電動モータの出力軸とウォームとを、金属製で円柱形状を有する動力伝達部材を介して接続することにより、ウォームの揺動変位を円滑に行わせることができる構造が記載されている。ただし、このような構造でも、ウォームを揺動変位させるために、動力伝達部材の両端部に設けられたスプライン軸部と、ウォーム及び電動モータの出力軸のそれぞれの端部に設けられたスプライン孔とのスプライン係合部には、それぞれバックラッシュが存在している。このため、このようなバックラッシュの存在に基づく異音の発生を抑える面から、改良の余地がある。
日本国特開2004-306898号公報 日本国特開2012-131249号公報
本発明の目的は、駆動側の回転軸の回転方向を反転させる際に、異音の発生を抑えることができるカップリング及びトルク伝達装置を提供することにある。
本発明のカップリングは、互いに直列に配置された1対の回転軸同士の間でトルクを伝達するためのもので、1対の高剛性体と、低剛性体とを備える。
前記1対の高剛性体は、軸方向に組み合わされている。
前記低剛性体は、前記1対の高剛性体により軸方向両側から挟まれるようにして前記1対の高剛性体と組み合わされている。
前記1対の高剛性体は、周方向複数箇所に、前記回転軸と一体的に回転するトルク伝達歯を軸方向に挿入可能な高剛性挿入部を有する。
前記低剛性体は、周方向に関して前記高剛性挿入部と同位相となる複数箇所に、前記トルク伝達歯を軸方向に挿入可能な低剛性挿入部を有する。
前記低剛性挿入部の周方向両側縁同士の周方向間隔が、前記高剛性挿入部の周方向両側縁同士の周方向間隔よりも小さくなっている。
前記1対の高剛性体を、互いに凹凸係合することにより互いの相対回転が防止されているものとすることができる。
前記1対の高剛性体として、前記1対の高剛性体を軸方向に組み合わせることに伴って互いに凹凸係合する形状を有するものを採用することができる。
前記1対の高剛性体が互いに凹凸係合する部分において、前記凹凸係合する部分を構成する凸部に爪部が設けられ、前記凹凸係合する部分を構成する凹部に爪溝部が設けられ、前記爪部と前記爪溝部とが係合することによって前記1対の高剛性体同士が軸方向に分離することを防止されている構成を採用することができる。
前記爪部と前記爪溝部とを、前記1対の高剛性体を軸方向に組み合わせることに伴って互いに係合するように設けることができる。
前記1対の高剛性体のそれぞれは、周方向複数箇所に軸方向に伸長する高剛性片を有しており、前記1対の高剛性体のうちの一方の高剛性体の前記高剛性片と、前記1対の高剛性体のうちの他方の高剛性体の前記高剛性片とは、周方向に関して交互にかつ周方向隙間を介して配置されており、周方向に隣り合う前記一方の高剛性体の前記高剛性片と前記他方の高剛性体の前記高剛性片との間部分が、前記高剛性挿入部になっている構成を採用することができる。
前記1対の高剛性体が互いに凹凸係合する部分は、前記1対の高剛性体の径方向外側部に配置されており、前記1対の高剛性体のそれぞれの前記高剛性片は、前記1対の高剛性体の径方向内側部に配置されており、前記低剛性体は、前記1対の高剛性体が互いに凹凸係合する部分と前記1対の高剛性体のそれぞれの前記高剛性片との間に径方向に挟まれている構成を採用することができる。
前記低剛性体を、前記1対の高剛性体に対して凹凸係合することにより前記1対の高剛性体に対する相対回転が防止されたものとすることができる。
前記低剛性体を、前記1対の高剛性体に対して凹凸係合する部分を構成する凸部を有するものとし、該凸部を前記カップリングの外径側から視認可能とすることができる。
前記低剛性体を、周方向に関して前記低剛性挿入部と同位相となる箇所に、前記1対の高剛性体に対して凹凸係合する部分を構成する凸部を有するものとし、該凸部の先端面を前記1対の高剛性体に対して非接触にすることができる。
前記1対の高剛性体及び前記低剛性体として、前記1対の高剛性体を軸方向に組み合わせることに伴って、前記1対の高剛性体に対して前記低剛性体が凹凸係合する形状を有するものを採用することができる。
前記低剛性体に、前記高剛性挿入部及び前記低剛性挿入部に対して軸方向に挿入された前記トルク伝達歯の軸方向内側の端面と軸方向に対向する隔壁部を設けることができる。
本発明のトルク伝達装置は、カップリングと、前記カップリングの軸方向両側部に1つずつ組み付けられ、かつ、軸方向に関して互いに離隔して配置された1対の端部伝達部材とを備える。
前記カップリングは、本発明のカップリングである。
前記1対の端部伝達部材のそれぞれは、周方向複数箇所にトルク伝達歯を有する。
前記カップリングの軸方向両側部のそれぞれにおいて、前記端部伝達部材を構成する前記トルク伝達歯は、前記低剛性挿入部に対して軸方向に挿入され、かつ、前記高剛性挿入部に対して周方向隙間を介在させた状態で軸方向に挿入されている。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、ハウジングと、ウォームホイールと、ウォームと、電動モータと、トルク伝達装置とを備える。
前記ウォームホイールは、前記ハウジングに対し回転自在に支持されている。
前記ウォームは、前記ウォームホイールに噛合させた状態で、前記ハウジングに対し回転自在に支持されている。
前記電動モータは、前記ウォームを回転駆動するための出力軸を有する。
前記トルク伝達装置は、前記電動モータの出力軸と前記ウォームとをトルク伝達を可能に接続している。
特に、本発明の電動式パワーステアリング装置では、前記トルク伝達装置が、本発明のトルク伝達装置であり、前記1対の端部伝達部材のうちの一方の端部伝達部材が前記電動モータの出力軸の先端部に固定又は一体成形され、かつ、前記1対の端部伝達部材のうちの他方の端部伝達部材が前記ウォームの基端部に固定又は一体成形されている。
本発明の電動式パワーステアリング装置では、前記ウォームが前記電動モータの出力軸に対して揺動可能であり、かつ、前記ウォームの先端部と前記ハウジングとの間に、前記ウォームを前記ウォームホイールに向けて付勢する付勢機構を有する構成を採用することができる。
本発明によれば、トルクの伝達を可能に接続された1対の回転軸のうち、駆動側の回転軸の回転方向を反転させる際に、異音の発生を抑えることができる。
図1は、実施の形態の第1例にかかる電動式パワーステアリング装置を示す部分切断側面図である。 図2は、一部を省略して示す、図1のA部拡大図である。 図3は、実施の形態の第1例に関する、トルク伝達装置の斜視図である。 図4は、実施の形態の第1例に関する、トルク伝達装置を部分的に分解して示す斜視図である。 図5は、実施の形態の第1例に関する、トルク伝達装置の全体を分解して示す斜視図である。 図6は、実施の形態の第1例に関して、トルク伝達装置を径方向外側から見た図である。 図7は、図6のB-B断面図である。 図8は、図6のC-C断面図である。 図9は、図6のD-D断面図である。 図10は、カップリングのみを取り出して示す、図7のE-E断面図である。 図11Aは、実施の形態の第1例に関する、カップリングを構成する高剛性体を軸方向内側から見た図である。 図11Bは、実施の形態の第1例に関する、カップリングを構成する高剛性体を図11Aの右側から見た側面図である。 図12Aは、実施の形態の第1例に関する、カップリングを構成する低剛性体を軸方向から見た図である。 図12Bは、実施の形態の第1例に関する、カップリングを構成する低剛性体を図12Aの右側から見た側面図である。 図13Aは、実施の形態の第1例に関する、端部伝達部材を軸方向内側から見た図である。 図13Bは、図13AのF-F断面図である。 図14は、電動式パワーステアリング装置の従来構造の1例を示す部分切断側面図である。 図15は、図14のG-G断面図である。
実施の形態の第1例について、図1~図13を用いて説明する。本例の電動式パワーステアリング装置は、前述の図14及び図15に示した従来構造と同様、ハウジング3と、ハウジング3に対し回転自在に支持されたウォームホイール4と、外周面にウォーム歯5を有し、かつ、ウォーム歯5をウォームホイール4に噛合させた状態で、ハウジング3に対し回転自在に支持された回転軸であるウォーム7aと、ウォーム7aを回転駆動するための回転軸である出力軸12aを有する電動モータ6と、電動モータ6の出力軸12aとウォーム7aとをトルク伝達を可能に接続するトルク伝達装置16とを備える。
後端部にステアリングホイール1を取り付けられたステアリングシャフト2の前端部は、ハウジング3内に回転自在に支持されている。ウォームホイール4は、ステアリングシャフト2により回転駆動される部分に固定されている。ウォーム7aの軸方向両側部は、深溝玉軸受などの1対の転がり軸受8、9により、ハウジング3内に回転自在に支持されている。ウォーム7aの先端部に外嵌された転がり軸受8と、ハウジング3との間には、コイルばね、板ばねなどの低剛性体を含んで構成される付勢機構15が設けられている。付勢機構15により、ウォーム7aのウォーム歯5を、ウォームホイール4に向け、低剛性体の弾力に基づいて押圧、すなわち、付勢している。このような構成により、ウォーム歯5とウォームホイール4との間のバックラッシュが抑えられ、歯打ち音の発生が抑えられている。
駆動軸となる電動モータ6の出力軸12aと、被駆動軸となるウォーム7aとは、軸方向に関して互いに直列に配置されている。トルク伝達装置16は、電動モータ6の出力軸12aの先端部と、ウォーム7aの基端部とを、トルクの伝達を可能に接続している。
トルク伝達装置16は、カップリング17と、カップリング17の軸方向両側部に1つずつ組み付けられた1対の端部伝達部材18とを備える。なお、以下の説明において、トルク伝達装置16を構成する各部材の軸方向の内外は、トルク伝達装置16を組み立てた状態での、トルク伝達装置16の軸方向中央部を基準とする。すなわち、トルク伝達装置16の軸方向中央側が軸方向内側となり、トルク伝達装置16の軸方向両側が軸方向外側となる。
1対の端部伝達部材18のそれぞれは、図4、図5、図13A、及び、図13Bに示すように、必要に応じて強化繊維を混入した合成樹脂や、鉄合金、銅合金、アルミニウム合金などの金属により、射出成形、鋳造、鍛造、焼結、切削などの処理によって、全体を円環状に造られている。本例では、1対の端部伝達部材18は、互いに同形及び同大に造られている。このため、異なる部品の混入などによってトルク伝達装置16の誤組立が生じることを防止できる。
1対の端部伝達部材18のそれぞれは、結合筒部35と、複数のトルク伝達歯36と、鍔部37とを有する。結合筒部35は、円筒形状を有する。鍔部37は、略円輪形状を有し、かつ、結合筒部35の軸方向外側部から径方向外側に突出するように設けられている。複数のトルク伝達歯36のそれぞれは、矩形板形状を有する。複数のトルク伝達歯36は、結合筒部35の周囲の周方向等間隔となる複数箇所に放射状に配置されており、それぞれの径方向内側の端部が結合筒部35の外周面に結合され、かつ、それぞれの軸方向外側の端部が鍔部37の軸方向内側面に結合されている。なお、鍔部37は、省略することもできる。また、トルク伝達歯36の数は、本例では、8つであるが、本発明を実施する場合には、2つ以上の任意の数とすることができる。
カップリング17は、軸方向に組み合わされた1対の高剛性体19と、1対の高剛性体19により軸方向両側から挟まれるように配置された低剛性体20とにより、全体を円環状に構成されている。
1対の高剛性体19のそれぞれは、図5、図11A、及び、図11Bに示すように、低剛性体20よりも剛性が高い(弾性変形しにくい)材料により、全体を円環状に造られている。高剛性体19の材料としては、たとえば、布でゴムを強化したベルト材料や、必要に応じて強化繊維を混入した合成樹脂(PPS、PEEK、ポリアミドなど)や、低剛性体20よりも剛性の高いゴム又はエラストマーや、鉄合金、銅合金、アルミニウム合金などの金属を採用することが可能である。1対の高剛性体19のそれぞれは、これらの材料に、射出成形、鋳造、鍛造、焼結、切削などの適宜の処理を施すことによって造られている。本例では、1対の高剛性体19は、互いに同形及び同大に造られている。このため、異なる部品の混入などによってカップリング17の誤組立が生じることを防止できる。
1対の高剛性体19のそれぞれは、基部21と、第1腕部22と、第2腕部23と、高剛性片24とを有する。
基部21は、円輪状に構成されており、周方向に関して等間隔となる複数箇所に高剛性スリット25を有している。高剛性スリット25のそれぞれは、基部21の径方向内側部に放射状に形成され、かつ、基部21の軸方向両側面と内周面とのそれぞれに開口している。高剛性スリット25は、端部伝達部材18のトルク伝達歯36を軸方向外側からに挿入可能である。高剛性スリット25は、端部伝達部材18のトルク伝達歯36と同数である。
第1腕部22と第2腕部23とは、それぞれ複数ずつ設けられている。より具体的には、第1腕部22は、高剛性スリット25の半数設けられており、第2腕部23は、高剛性スリット25と同数設けられている。第1腕部22と第2腕部23とは、基部21の径方向外側の端部の周方向複数箇所から軸方向内側に向けて伸長している。第1腕部22と第2腕部23とのそれぞれは、基部21の周方向に湾曲した、略矩形板形状を有している。また、第2腕部23に関しては、周方向に隣り合う2つの第2腕部23が、ペアになっている。第1腕部22と、第2腕部23のペアとは、周方向に関して交互にかつ等ピッチで配置されている。
ペアとなる2つの第2腕部23同士の周方向間隔は、第1腕部22の周方向幅とほぼ等しくなっている。第1腕部22の先側部は、周方向に二股に分かれた形状を有している。より具体的には、第1腕部22の先側部は、周方向に離隔した1対のスナップフィット片26により構成されている。換言すれば、1対のスナップフィット片26同士の間には、スリットが設けられている。1対のスナップフィット片26のそれぞれの先端部の互いに反対側の周方向側部には、周方向に突出する爪部27が設けられている。これに対して、ペアとなる2つの第2腕部23のそれぞれの基端部の互いに対向する側の周方向側部には、周方向に凹入し、かつ、相手側の高剛性体19の爪部27を係合させることが可能な爪溝部28が設けられている。
高剛性片24は、複数設けられている。具体的には、高剛性片24は、高剛性スリット25の半数設けられている。高剛性片24は、基部21の径方向内側の端部の周方向等間隔となる複数箇所であって、それぞれが周方向に隣り合う高剛性スリット25同士の間に挟まれた部分から、軸方向内側に向けて伸長している。高剛性片24のそれぞれは、基部21の周方向に湾曲した矩形板形状を有している。本例では、高剛性片24と、第2腕部23のペアとの、周方向に関する配置の位相を互いに一致させている。ただし、本発明を実施する場合には、たとえば、高剛性片24と、第1腕部22との、周方向に関する配置の位相を互いに一致させることもできる。
カップリング17を組み立てた状態で、1対の高剛性体19は、軸方向に組み合わされている(結合されている)。具体的には、1対の高剛性体19のそれぞれの第1腕部22(凸部)が、相手側の高剛性体19のペアとなる2つの第2腕部23同士の間部分(凹部)に、周方向のがたつきなく係合(凹凸係合)している。これにより、1対の高剛性体19同士の相対回転が防止されている。また、このように1対の高剛性体19同士が凹凸係合した部分は、周方向複数箇所に存在しているため、これらの凹凸係合した部分によって、1対の高剛性体19同士の径方向の相対変位が防止されている。また、1対の高剛性体19のそれぞれの第1腕部22の先端面と第2腕部23の先端面と高剛性片24の先端面とが、相手側の高剛性体19の基部21の軸方向内側面に当接している。これにより、1対の高剛性体19同士が軸方向に位置決めされている。また、第1腕部22の先端部の周方向両側部に設けられた爪部27のそれぞれが、相手側の高剛性体19の爪溝部28に係合している。これにより、1対の高剛性体19同士が軸方向に分離することを防止されている。
なお、本例では、1対の高剛性体19を軸方向に組み合わせる際には、1対の高剛性体19のそれぞれの第1腕部22を、相手側の高剛性体19のペアとなる2つの第2腕部23同士の間部分に、該間部分の先端側から軸方向に挿入する。この際に、第1腕部22の先側部を構成する1対のスナップフィット片26は、それぞれの先端部が周方向に近づくように弾性変形することによって、それぞれの先端部の互いに反対側の周方向側部に設けられた1対の爪部27が、前記間部分に入り込むことを許容する。その後、1対のスナップフィット片26は、1対の爪部27が相手側の高剛性体19の1対の爪溝部28と整合する位置まで移動した時点で弾性的に復元し、1対の爪部27と1対の爪溝部28とが係合(スナップフィット係合)する。すなわち、1対の高剛性体19は、1対の高剛性体19を軸方向に組み合わせることに伴って、互いに凹凸係合し、かつ、爪部27が爪溝部28に係合する形状を有している。したがって、その分、カップリング17の組み立てを容易に行える。なお、互いに凹凸係合する第1腕部22(凸部)と2つの第2腕部23同士の間部分(凹部)との組み合わせの数は、本例では、8つであるが、本発明を実施する場合には、1つ以上の任意の数とすることができる。
また、一方(図2~図6、図10における右方)の高剛性体19の高剛性スリット25と、他方(図2~図6、図10における左方)の高剛性体19の高剛性スリット25との、周方向に関する配置の位相が、互いに一致している。また、一方の高剛性体19の高剛性片24と、他方の高剛性体19の高剛性片24とが、高剛性スリット25と同じ大きさの周方向隙間を介在させた状態で、周方向に関して1つずつ交互に配置されている。そして、周方向に隣り合う高剛性片24同士の間部分と、該間部分の軸方向両側に位置する1対の高剛性スリット25のそれぞれの内側部分とが、互いに連続した高剛性挿入部29を構成している。高剛性挿入部29は、高剛性スリット25と同様、端部伝達部材18のトルク伝達歯36を軸方向外側から挿入可能である。
また、一方の高剛性体19を構成する第2腕部23のペアと、他方の高剛性体19を構成する第2腕部23のペアとが、周方向に隣り合う箇所において、これらのペア同士の間に、径方向の貫通孔である透孔30が設けられている。透孔30は、周方向に関して等間隔に配置されている。
低剛性体20は、図5、図12A、及び、図12Bに示すように、高剛性体19よりも剛性が低い、ゴム(NBR、HNBRなど)、エラストマー(ポリウレタン、シリコンなど)などの弾性材により、全体を円環状に造られている。本例では、低剛性体20は、軸方向両半部が互いに鏡面対称となるように造られている。なお、各図において、低剛性体20は、自由状態で表されている。
低剛性体20は、円環状の本体部31と、弾性凸部32とを有する。
本体部31は、軸方向両側部のそれぞれにおいて、周方向に関して1対の高剛性体19の高剛性挿入部29と同位相となる複数箇所に、低剛性挿入部33を有する。低剛性挿入部33のそれぞれは、本体部31の径方向内側部に放射状に形成され、かつ、本体部31の軸方向外側面と内周面とのそれぞれに開口している。低剛性挿入部33は、端部伝達部材18のトルク伝達歯36を軸方向外側から挿入可能である。低剛性挿入部33の周方向両側縁同士の周方向間隔W33は、高剛性挿入部29の周方向両側縁同士の周方向間隔W29よりも小さくなっている(W33<W29)。本体部31は、軸方向に隣り合う2つの低剛性挿入部33同士の間に、隔壁部34を有している。
弾性凸部32は、複数設けられている。弾性凸部32は、本体部31の外周面のうち、周方向に関して低剛性挿入部33と同位相となる複数箇所(周方向に関して1対の高剛性体19の透孔30と同位相となる複数箇所)から、径方向外側に突出している。
カップリング17を組み立てた状態で、低剛性体20は、1対の高剛性体19により軸方向両側から挟まれるようにして、1対の高剛性体19と組み合わされている(結合されている)。具体的には、低剛性体20は、1対の高剛性体19のそれぞれの基部21により軸方向両側から挟まれることで、1対の高剛性体19に対して軸方向に位置決めされている。また、低剛性体20は、1対の高剛性体19の第1腕部22及び第2腕部23と高剛性片24とにより径方向両側から挟まれることで、1対の高剛性体19に対して径方向に位置決めされている。また、低剛性体20は、弾性凸部32(凸部)のそれぞれが、1対の高剛性体19の透孔30(凹部)に、周方向のがたつきなく係合(凹凸係合)している。これにより、低剛性体20は、1対の高剛性体19に対する相対回転が防止されている。また、カップリング17の軸方向両側部のそれぞれにおいて、高剛性挿入部29と低剛性挿入部33との周方向に関する配置の位相が一致している。すなわち、本例では、カップリング17の軸方向両側部同士で、高剛性挿入部29及び低剛性挿入部33に関する諸元(形状及び大きさ、個数、周方向に関する配置の位相など)が、互いに等しくなっている。
なお、本例では、1対の高剛性体19を軸方向に組み合わせることに伴って、透孔30を完成させるのと同時に、透孔30と弾性凸部32とを凹凸係合させることができる。したがって、その分、カップリング17の組み立てを容易に行える。また、本例では、低剛性体20の一部である弾性凸部32の先端面(外径側端面)が、カップリング17の外径側に露出している。すなわち、カップリング17の外径側から弾性凸部32の先端面を視認することができる。したがって、低剛性体20の組み付け忘れを防止するための検査の容易化を図れる。また、互いに凹凸係合する透孔30と弾性凸部32との組み合わせの数は、本例では、8つであるが、本発明を実施する場合には、1つ以上の任意の数とすることができる。また、本発明を実施する場合、1対の高剛性体と低剛性体との凹凸係合は、1対の高剛性体側に設けられた凸部と、低剛性体側に設けられた凹部との係合とすることもできる。たとえば、低剛性体の外周面に設けられた凹部と、1対の高剛性体に設けられた該凹部に係合する凸部とすることができる。これらの凸部と凹部との組み合わせの数も、1つ以上の任意の数とすることができる。
トルク伝達装置16を組み立てた状態で、1対の端部伝達部材18は、それぞれの軸方向内端部及び中間部が、カップリング17の軸方向両側部の径方向内側に軸方向外側から挿入されている。そして、トルク伝達装置16の軸方向両側部のそれぞれにおいて、端部伝達部材18のトルク伝達歯36は、低剛性体20の低剛性挿入部33に周方向のがたつきなく係合する(たとえば、周方向の締め代を有する状態で係合する)とともに、高剛性体19の高剛性スリット25に周方向隙間を介在させた状態で係合している。すなわち、トルク伝達装置16がトルクを伝達していない状態で、トルク伝達歯36と高剛性スリット25との互いに対向する周方向側面同士の間に、図8に示すような、周方向隙間αが存在している。周方向隙間αは、電動モータ6の出力軸12aとウォーム7aとの間のミスアライメント(傾きや軸心ずれなど)を適正に許容するために設けられている。なお、本発明を実施する場合には、トルク伝達歯36を低剛性挿入部33に対し、周方向隙間を介在させた状態で係合させることもできる。ただし、この場合には、この周方向隙間よりも、前記周方向隙間αを大きくする。また、トルク伝達装置16がトルクを伝達していない状態で、トルク伝達歯36の径方向外側の端面と、高剛性スリット25の内面の径方向外側の端部である底面との間に、図8に示すような径方向隙間βが介在しており、かつ、端部伝達部材18の結合筒部35の外周面と、1対の高剛性体19の内周面との間に、図8に示すような径方向隙間γが介在している。径方向隙間β及びγも、前記ミスアライメントを適正に許容するためのものである。
また、トルク伝達装置16を組み立てた状態で、低剛性体20の隔壁部34の軸方向両側面と、1対の端部伝達部材18のそれぞれのトルク伝達歯36の軸方向内側面とが、対向している。
また、トルク伝達装置16を電動式パワーステアリング装置に組み付けた状態で、一方(図2~図6における右方)の端部伝達部材18の結合筒部35は、出力軸12aの先端部に対し、締め代を有する円筒面嵌合、締め代を有するスプライン嵌合、かしめなど、トルク伝達可能な態様により、外嵌固定されている。また、他方(図2~図6における左方)の端部伝達部材18の結合筒部35は、一方の端部伝達部材18と同様に、ウォーム7aの基端部に外嵌固定されている。さらに、低剛性体20の隔壁部34の軸方向両側面と、1対の端部伝達部材18のそれぞれのトルク伝達歯36の軸方向内側面とが、軸方向に当接(対向接触)又は近接(対向非接触)している。これにより、カップリング17の軸方向位置が規制されている。本例では、隔壁部34は、低剛性体20の一部であり軟らかいため、隔壁部34とトルク伝達歯36との間で、打音や擦れ合い音などの異音が発生することを防止できる。なお、端部伝達部材18は、出力軸12aの先端部やウォーム7aの基端部に一体に形成することもできる。
なお、本例では、1対の端部伝達部材18同士で、トルク伝達歯36に関する諸元(形状及び大きさ、個数、周方向の配置の位相など)が互いに等しくなっていると共に、カップリング17の軸方向両側部同士で、高剛性挿入部29及び低剛性挿入部33に関する諸元(形状及び大きさ、個数、周方向に関する配置の位相など)が互いに等しくなっている。このため、トルク伝達装置16を組み立てる際に、出力軸12aに固定される端部伝達部材18と、ウォーム7aに固定される端部伝達部材18とを、カップリング17の軸方向両側部のうちのどちらに挿入する場合でも、トルク伝達装置16の軸方向両側部同士で、高剛性体19及び低剛性体20に対するトルク伝達歯36の係合状態(締め代や隙間α、β、γの大きさなど)を互いに同じにすることができる。したがって、その分、トルク伝達装置16の組み立てを容易に行える。
本例の電動式パワーステアリング装置では、電動モータ6の出力軸12aとウォーム7aとの間で伝達されるトルクが比較的小さい場合には、出力軸12aの回転トルクは、一方の端部伝達部材18→低剛性体20→他方の端部伝達部材18→ウォーム7aの順で伝達される。すなわち、出力軸12aの回転トルクは、一方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36と低剛性挿入部33との係合部を通じて、低剛性体20に伝達される。また、低剛性体20に伝達されたトルクは、他方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36と低剛性挿入部33との係合部を通じて、他方の端部伝達部材18及びウォーム7aに伝達される。
これに対して、出力軸12aとウォーム7aとの間で伝達されるトルクが大きくなると、低剛性体20のうち、一方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36及び他方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36によって周方向に押圧された部分の弾性変形量が大きくなることにより、一方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36及び他方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36と、1対の高剛性体19の高剛性挿入部29との、それぞれの周方向側面同士が直接当接する。これらの当接の勢いは、低剛性体20の弾性変形により弱められるため、当接に伴う異音の発生を抑えられる。この状態では、出力軸12aの回転トルクの大部分は、一方の端部伝達部材18から1対の高剛性体19に直接伝達され、1対の高剛性体19に伝達されたトルクの大部分は、1対の高剛性体19から他方の端部伝達部材18に直接伝達される。また、残りのトルクは、上述したトルクが小さい場合と同様にして、出力軸12aからウォーム7aに伝達される。
また、本例では、電動モータ6の出力軸12aの回転方向を反転させる際にも、一方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36及び他方の端部伝達部材18のトルク伝達歯36と、1対の高剛性体19の高剛性挿入部29との、それぞれの周方向側面同士の当接の勢いを、低剛性体20の弾性変形により弱められるため、当接に伴う異音の発生を抑えられる。
また、本例では、低剛性体20を構成する弾性凸部32は、周方向に関して低剛性挿入部33と同位相となる箇所に設けられている。このため、カップリング17によるトルクの伝達時には、低剛性体20のうち、周方向に隣り合う1対の低剛性挿入部33同士の間に挟まれた部分の肉の一部を、弾性凸部32に逃げやすくすることができる。なお、弾性凸部32は、先端面が1対の高剛性体19に対して非接触になっているため、上述のように逃げ込んできた肉を受け入れる余裕がある。このため、本例では、カップリング17によるトルクの伝達時に、上述のような弾性凸部32への肉の逃げ込みによって、低剛性体20のうち、弾性凸部32以外の部分の形状変化を安定して行わせることができる。この結果、カップリング17によるトルクの伝達を安定して行える。
なお、図示の例では、高剛性挿入部29の周方向両側面は、互いに平行な平面になっており、かつ、トルク伝達歯36の周方向両側面も、互いに平行な平面になっている。ただし、本発明を実施する場合には、トルク伝達時に高剛性挿入部29とトルク伝達歯36との周方向側面同士が面で当接(面接触)しやすくなるように、高剛性挿入部29の周方向両側面を互いに傾斜させる構成と、トルク伝達歯36の周方向両側面同士を互いに傾斜させる構成とのうちの、少なくとも一方の構成を採用することもできる。
以上のように、本例の電動式パワーステアリング装置では、トルク伝達装置16の捩り剛性が、伝達するトルクが小さい場合には小さくなり、伝達するトルクが大きい場合には大きくなるといった、2段階特性を有している。ただし、本発明を実施する場合には、たとえば、1対の端部伝達部材18同士で前記周方向隙間αの大きさを互いに異ならせたりすることによって、トルク伝達装置16の捩り剛性を2段階よりも多くすることもできる。
本出願は、2018年7月12日出願の日本特許出願2018-132028に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 ハウジング
4 ウォームホイール
5 ウォーム歯
6 電動モータ
7、7a ウォーム
8 転がり軸受
9 転がり軸受
10 押圧駒
11 コイルばね
12、12a 出力軸
13 スプライン孔
14 スプライン軸部
15 付勢機構
16 トルク伝達装置
17 カップリング
18 端部伝達部材
19 高剛性体
20 低剛性体
21 基部
22 第1腕部
23 第2腕部
24 高剛性片
25 高剛性スリット
26 スナップフィット片
27 爪部
28 爪溝部
29 高剛性挿入部
30 透孔
31 本体部
32 弾性凸部
33 低剛性挿入部
34 隔壁部
35 結合筒部
36 トルク伝達歯
37 鍔部

Claims (13)

  1. 互いに直列に配置された1対の回転軸同士の間でトルクを伝達するためのカップリングであって、
    軸方向に組み合わされた1対の高剛性体と、
    前記1対の高剛性体により軸方向両側から挟まれるようにして前記1対の高剛性体と組み合わされた、前記1対の高剛性体のそれぞれよりも剛性が低い低剛性体と、
    を備え、
    前記1対の高剛性体は、周方向複数箇所に、前記回転軸と一体的に回転するトルク伝達歯を軸方向に挿入可能な高剛性挿入部を有しており、
    前記低剛性体は、周方向に関して前記高剛性挿入部と同位相となる複数箇所に、前記トルク伝達歯を軸方向に挿入可能な低剛性挿入部を有しており、
    前記低剛性挿入部の周方向両側縁同士の周方向間隔が前記高剛性挿入部の周方向両側縁同士の周方向間隔よりも小さくなっており、
    前記1対の高剛性体のそれぞれは、周方向複数箇所に軸方向に伸長する高剛性片を有しており、
    前記1対の高剛性体のうちの一方の高剛性体の前記高剛性片と、前記1対の高剛性体のうちの他方の高剛性体の前記高剛性片とは、周方向に関して交互にかつ周方向隙間を介して配置されており、
    周方向に隣り合う前記一方の高剛性体の前記高剛性片と前記他方の高剛性体の前記高剛性片との間部分が、前記高剛性挿入部になっている、
    カップリング。
  2. 前記1対の高剛性体は、互いに凹凸係合することにより互いの相対回転が防止されている、
    請求項1に記載のカップリング。
  3. 前記1対の高剛性体は、前記1対の高剛性体を軸方向に組み合わせることに伴って互いに凹凸係合する形状を有している、
    請求項2に記載のカップリング。
  4. 前記1対の高剛性体が互いに凹凸係合する部分において、前記凹凸係合する部分を構成する凸部に爪部が設けられ、前記凹凸係合する部分を構成する凹部に爪溝部が設けられ、前記爪部と前記爪溝部とが係合することによって前記1対の高剛性体同士が軸方向に分離することを防止されている、
    請求項2又は3に記載のカップリング。
  5. 前記爪部と前記爪溝部とは、前記1対の高剛性体を軸方向に組み合わせることに伴って互いに係合するように設けられている、
    請求項4に記載のカップリング。
  6. 前記1対の高剛性体が互いに凹凸係合する部分は、前記1対の高剛性体の径方向外側部に配置されており、
    前記1対の高剛性体のそれぞれの前記高剛性片は、前記1対の高剛性体の径方向内側部に配置されており、
    前記低剛性体は、前記1対の高剛性体が互いに凹凸係合する部分と前記1対の高剛性体のそれぞれの前記高剛性片との間に径方向に挟まれている、
    請求項に記載のカップリング。
  7. 前記低剛性体は、前記1対の高剛性体に対して凹凸係合することにより前記1対の高剛性体に対する相対回転が防止されている、
    請求項1~のうちの何れか1項に記載のカップリング。
  8. 前記低剛性体は、前記1対の高剛性体に対して凹凸係合する部分を構成する凸部を有しており、該凸部が前記カップリングの外径側から視認可能になっている、
    請求項に記載のカップリング。
  9. 前記低剛性体は、周方向に関して前記低剛性挿入部と同位相となる箇所に、前記1対の高剛性体に対して凹凸係合する部分を構成する凸部を有しており、かつ、該凸部の先端面が前記1対の高剛性体に対して非接触になっている、
    請求項又はに記載のカップリング。
  10. 前記1対の高剛性体及び前記低剛性体は、前記1対の高剛性体を軸方向に組み合わせることに伴って、前記1対の高剛性体に対して前記低剛性体が凹凸係合する形状を有している、
    請求項のうちの何れか1項に記載のカップリング。
  11. 前記低剛性体は、前記高剛性挿入部及び前記低剛性挿入部に対して軸方向に挿入された前記トルク伝達歯の軸方向内側の端面と軸方向に対向する隔壁部を有している、
    請求項1~10のうちの何れか1項に記載のカップリング。
  12. カップリングと、前記カップリングの軸方向両側部に1つずつ組み付けられ、かつ、軸方向に関して互いに離隔して配置された1対の端部伝達部材と、を備え、
    前記カップリングは、請求項1~11のうちの何れか1項に記載のカップリングであり、
    前記1対の端部伝達部材のそれぞれは、周方向複数箇所にトルク伝達歯を有しており、
    前記カップリングの軸方向両側部のそれぞれにおいて、前記端部伝達部材を構成する前記トルク伝達歯は、前記低剛性挿入部に対して軸方向に挿入され、かつ、前記高剛性挿入部に対して周方向隙間を介在させた状態で軸方向に挿入されている、
    トルク伝達装置。
  13. ハウジングと、
    前記ハウジングに対し回転可能に支持されたウォームホイールと、
    前記ウォームホイールと噛合し、かつ、前記ハウジングに対し回転可能に支持されたウォームと、
    前記ウォームを回転駆動するための出力軸を有する電動モータと、
    前記電動モータの出力軸と前記ウォームとをトルク伝達を可能に接続するトルク伝達装置と、を備え、
    前記トルク伝達装置が、請求項12に記載のトルク伝達装置であり、前記1対の端部伝達部材のうちの一方の端部伝達部材が前記電動モータの出力軸の先端部に固定又は一体成形され、かつ、前記1対の端部伝達部材のうちの他方の端部伝達部材が前記ウォームの基端部に固定又は一体成形されている、
    電動式パワーステアリング装置。
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