JP7140095B2 - 油圧制御弁の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧制御弁の製造方法に関する。
従来、スプールがスリーブ内を往復移動することでオイルポートを開閉し、出力油圧を変化させる油圧制御弁が知られている。また、油圧制御弁の製造時に出力油圧を目標油圧に調圧するため、駆動力に抗してスプールを付勢するスプリングの荷重を、調整ねじの回転によって調整する構造が知られている。
例えば特許文献1には、スプリング荷重を調整した後、スリーブを局所的に変形させてかしめることで、調整ねじの位置を固定する油圧制御弁の製造方法が開示されている。
特開2015-161386号公報
従来の油圧制御弁の調圧方法では、出力油圧をモニターしながら所望の油圧になるまで調整ねじを回す方法が運用されている。例えばソレノイドの電磁力によりスプールを駆動する構成では、調整電流Iをソレノイドに印加した状態で、出力油圧Pをモニターしながら、所望の出力油圧が得られるまで調整ねじを回転させてスプリング荷重とのバランスを取るように調整する。その後、スリーブを局部的に変形させてかしめる等の方法により調整ねじをスリーブに固定し、調整電流Iに対する出力油圧Pの特性が所望のI-P特性となるようにしている。
上記調圧方法では、調圧中にモニターしている出力油圧Pが、調整電流Iにおいて所望のI-P特性を計測するときの油圧値と一致している必要がある。しかし実際には、調整電流Iを入力して調整ねじを回し、スプールが所望の位置まで移動する動作中にスプールとスリーブとの間に摩擦力が発生する。そのため、動作中にスプールが受ける摩擦力に打ち勝つ荷重も加えてスプリング荷重を変化させる必要がある。したがって、摩擦力のばらつきや、個体間の調整油圧量、すなわち調整ねじ回転量、調整前出力油圧値のばらつきにより、出力油圧の調整精度が低下するおそれがある。
また、スリーブを局部的に変形させてかしめる調整ねじの固定方法では、スリーブの雌ねじと調整ねじの雄ねじとの軸方向のガタが調整誤差を発生させる要因となる。そのため、このガタ量を最小化したり、スリーブに対して調整ねじに軸方向の荷重をかけ、ガタによる調整誤差の発生を抑制したりする必要がある。しかし、調整ねじに軸方向の荷重を印加しながら調整すると、雄ねじと雌ねじ間との摩擦により異物が発生するおそれがある。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、出力油圧の調整精度を向上させ、且つ、ねじ部の摩擦による異物の発生を防止する油圧制御弁の製造方法を提供することにある。
本発明の製造方法により製造される油圧制御弁は、筒状のスリーブ(40)と、スプール(30)と、駆動部(20)と、スプリング(70)と、調整ねじ(501、502、503)と、を備える。スリーブは、筒の内部と外部とを径方向に連通する複数のオイルポート(42)を有し、一方の端部に雌ねじ部(43)が形成されている。
スプールは、スリーブの内壁(41)に沿って摺動可能にスリーブに収容されており、軸方向位置に応じてオイルポートを開閉し、出力油圧を変化させる。駆動部は、スプールを雌ねじ部に向かう方向に移動させる駆動力を発生させる。例えば駆動部は、コイル(24)に通電される電流による電磁力を駆動力として発生させる。スプリングは、駆動力に抗してスプールを雌ねじ部から離れる方向に付勢する。
調整ねじは、スリーブの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部(53)、及び、端面(51)に開口し非円形の径方向断面形状を呈する穴であって、径方向断面形状が対応する工具(901、903)を挿入可能な回転伝達部(551、553-557)を有する。調整ねじは、回転伝達部に挿入された工具と共に回転し、回転量に応じて軸方向に変位してスプリングのセット荷重を調整する。
この油圧制御弁の製造方法は、調圧装置(95)により調整ねじを回転させスプリングのセット荷重を調整することで、駆動部の所定の駆動条件における出力油圧を目標油圧(P2)に調圧する調圧工程を含む。調圧工程は、準備段階、調整回転量算出段階、及び、回転段階を含む。準備段階では、少なくとも工具の回転方向における工具と回転伝達部との隙間が無いように、調圧装置が工具を回転伝達部の内壁(58)に当接させる。
準備段階の後、調整回転量算出段階では、調圧装置が所定の駆動条件で調整ねじの調整前回転位置における出力油圧である調整前油圧(P1)を検出し、調整前油圧と目標油圧との差圧(ΔP)、及び、製品特性に応じた補正量(θc)に基づき、調整前回転位置から目標油圧に対応する目標回転位置までの調整回転量(θ)を算出する。駆動部が電磁力を発生させるものである場合、補正量に反映される製品特性とは、例えば吸引力特性(或いは電流-ソレノイド発生荷重特性)やスプール位置-出力油圧特性である。回転段階では、調圧装置が調整ねじを調整回転量だけ回転させる。
従来の調圧方法では、調整前の出力油圧状態や製品個体間のばらつきにより調圧中にスプールにかかる摩擦力が変動することに起因して調圧誤差が生じる。本発明では、その点に着目し、調整前油圧と目標油圧との差圧、及び、製品特性に応じた補正量に基づき、調整回転量を予め算出する。このようなフィードフォワード調圧により、スプールにかかる摩擦力のばらつきの影響を受けることなく、出力油圧を高精度に調整可能となる。また、本発明では、回転中の調整ねじに対する軸方向の荷重の印加が不要となるため、ねじ部の摩擦による異物の発生を防止することができる。
さらに、本発明の準備段階において工具と回転伝達部とを隙間無く当接させるための構成として、調整ねじ(501、502)の回転伝達部(551、554-558)は、内壁が開口側から底側に向かって回転軸に近づくように傾斜していることが好ましい。準備段階において、工具は、先端の外縁が回転伝達部の内壁に当接する深さまで挿入される。これにより、調整回転量の精度が担保される。
油圧制御弁の全体構成を示す軸方向断面図。 図1のII部拡大図。 第1実施形態による油圧制御弁のねじ調整機構の拡大断面図。 図3のIV方向矢視図。 第1実施形態による調圧工程のフローチャート。 第1実施形態による調圧工程のタイムチャート。 第2実施形態による油圧制御弁のねじ調整機構の拡大断面図。 第2実施形態による固定工程のフローチャート。 第3実施形態による油圧制御弁のねじ調整機構の拡大断面図。 第4実施形態による調圧工程のタイムチャート。 同上の調圧工程での工具と回転伝達部との回転位置の変化を示す図。 他の実施形態による回転伝達部の断面形状(開口形状)の図。
以下、本発明による油圧制御弁の制御方法に係る複数の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。また、第1~第4実施形態を包括して「本実施形態」という。本実施形態により製造される油圧制御弁は、例えば自動変速機の油圧システムに適用される。
(油圧制御弁の全体構成)
最初に図1、図2を参照し、油圧制御弁10の全体構成を説明する。調整ねじ501、回転伝達部551、及び、工具901については第1実施形態の形状を図に示し、明細書では第1実施形態の符号を用いて説明する。なお、油圧制御弁10の外部要素である工具901を破線で図示する。油圧制御弁10は、筒状のスリーブ40、スプール30、駆動部20、スプリング70、及び調整ねじ501等を備える。
スリーブ40、スプール30、駆動部20、スプリング70、及び調整ねじ501は、共通の中心軸Z上に同軸に配置されている。以下、中心軸Zの方向を「軸方向」といい、軸方向に直交する方向を「径方向」という。特に調整ねじ501に着目したとき、調整ねじ501を中心軸Zの周りに回転させることから、中心軸Zを回転軸Zともいう。また、便宜上、図1において調整ねじ501が配置される側を前側、駆動部20が配置される側を後ろ側として説明する。
スリーブ40は、略円筒状の金属材料で形成されている。スリーブ40は、筒の内部と外部とを径方向に連通する複数のオイルポート42を有する。例えば複数のオイルポート42は、入口ポート421、出口ポート422、排出ポート423及びフィードバックポート424等を含む。各オイルポートの機能等は当該技術分野における周知技術であるため、説明を省略する。また、スリーブ40は、駆動部20とは反対側の一方の端部に、調整ねじ501の雄ねじ部53が螺合される雌ねじ部43が形成されている。
スプール30は、スリーブ40の内壁41に沿って摺動可能にスリーブ40に収容されている。スプール30の外周面には、スリーブ40の内壁41に対向する複数のランド31が設けられている。複数のランド31は、調整ねじ501側から駆動部20側への順にランド311、312、313を含み、ランド312とランド313との間には小径部32が設けられている。スプール30の駆動部20側の後端部33はシャフト28の先端に当接している。後端部33とは反対側の前端には、スプリング70の後ろ側の端部を支持するスプリング座部34が設けられている。スプール30は、スリーブ40の内部を移動し、軸方向位置に応じてオイルポート42を開閉し、出力油圧を変化させる。
駆動部20は、スプール30を雌ねじ部43に向かう方向に移動させる駆動力を発生する。本実施形態の駆動部20は、コイル24に通電される電流による電磁力を駆動力として発生させるソレノイドにより構成されている。駆動部20の駆動条件は、コイル24への入力電流により設定される。
駆動部20は、ケース21、コイル24、コア25、プランジャ27、シャフト28等を含む。コイル24は、樹脂製のボビン23の周囲に、絶縁被膜を施した導線が巻回されている。ケース21、コア25及びプランジャ27は磁性材料で形成されており、コイル24に通電されると、ケース21、コア25及びプランジャ27を通る磁気回路に磁束が流れる。コイル24に通電される電流に応じて、プランジャ27はコア25に磁気吸引される。コア25の磁気吸引力によりプランジャ27が作動すると、プランジャ27の駆動力はシャフト28を介してスプール30の後端部33に伝達される。こうして、スプール30はプランジャ27の作動に伴って移動する。
スプリング70は、スプール30のスプリング座部34と調整ねじ501のスプリング座部52との間に支持され、駆動部20の駆動力に抗してスプール30を雌ねじ部43から離れる方向に付勢する。駆動力がスプリング70の付勢力を上回ると、スプール30はスリーブ40の雌ねじ部43に向かって前進し、駆動力がスプリング70の付勢力を下回ると、スプール30は雌ねじ部43から離れる方向に後退する。
ここで、駆動部20の電磁力特性のばらつきやスプール30の全長のばらつき等により、駆動部20の入力電流に対するスプール30のスプリング座部34の位置がばらつく。また、スプリング70の荷重特性も個体によってばらつく。そのため、油圧制御弁10の製造時には、個体毎に、駆動部20の所定の駆動条件における出力油圧を目標油圧に調圧する「調圧工程」が必要となる。本実施形態の油圧制御弁10は、調整ねじ501を工具901により回転させ、スプリング70のセット荷重を調整することで調圧工程が実施される。
調整ねじ501は、スリーブ40の雌ねじ部43に螺合する雄ねじ部53を外周部に有する。また、調整ねじ501は、工具901を挿入可能な回転伝達部551を回転軸Z上に有する。回転伝達部551は、端面51に開口し非円形の径方向断面形状を呈する穴であって、径方向断面形状が対応する工具901を挿入可能である。後述の実施形態に示すように、代表的には、正六角形の穴に対応する六角ビット等が用いられる。なお、回転伝達部551についての断面形状が径方向の断面形状を意味することは技術常識から自明であるため、明細書中で適宜「径方向」を省略する。
調整ねじ501のスプール30側にはスプリング70の前側の端部を支持するスプリング座部52が設けられている。なお、スプール30側のスプリング座部52を含め、スプリング70の径方向位置をガイドする部分の形状は、図示の形状に限らず、どのような形状であってもよい。調整ねじ501は、回転伝達部551に挿入された工具901と共に回転し、回転量に応じて軸方向に変位してスプリング70のセット荷重を調整する。
また、本実施形態の調圧工程を実施するための装置として、駆動部20のコイル24へ電流を通電する機能、出力油圧を検出する機能、工具901を回転伝達部551に着脱し、且つ、指令された回転量だけ回転させる機能を有する装置が必要である。これらの機能を含む装置を一つの「調圧装置80」として図1に示す。実際の構成では、調圧装置80は複数の装置が複合して構成されてもよい。また、専用装置に限らず、検査工程等の他の工程に用いられる装置の一部が兼用されてもよい。
以下、工具901により調整ねじ501を回転させ、調整ねじ501の雄ねじ部53とスリーブ40の雌ねじ部43との螺合深さを変更することでスプリング70のセット荷重を調整する仕組みを「ねじ調整機構」という。ねじ調整機構の詳細な構成について、以下の実施形態毎に説明する。各実施形態における調整ねじ、回転伝達部、及び、工具の符号は、「50」、「55」、「90」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。ただし、前述の実施形態と実質的に同じ構成の場合、同じ符号を援用する。
第1実施形態及び第3実施形態は、調圧工程の調整精度を確保するため、回転伝達部の内壁又は工具の外壁の少なくとも一方が傾斜することで、工具と回転伝達部とを隙間無く当接させたものである。第2実施形態は、第1実施形態に対し、調圧工程後の固定工程に適した特有の構成を追加したものである。第4実施形態は、回転伝達部や工具を特別形状にすることなく、調圧装置80の動作のみで同様の効果を得るものである。
(第1実施形態)
第1実施形態のねじ調整機構の構成について、図3、図4を参照する。図3は、図2の前部拡大図に相当する。ただし、図1、図2ではJIS製図法に従ってねじ部43、53を略式に表しているのに対し、図3では実体に即して、ねじ部43、53を波状に表す。調整ねじ501は回転軸Zを中心に回転することで、回転量に応じて軸方向に変位する。
第1実施形態の調整ねじ501において、回転伝達部551は、断面形状が正六角形であり、内壁58が開口56側から底57側に向かって回転軸Zに近づくように傾斜している。つまり、回転伝達部551は正六角錐台状の穴である。また、第1実施形態で使用される工具901は、外壁51が回転軸Zに平行な正六角柱状、すなわち、一般的なストレート形状である。
工具901の先端94の断面サイズは、回転伝達部551の開口56の断面サイズより小さく、底57の断面サイズより大きい。したがって、後述する調圧工程の準備段階で工具901を回転伝達部551に挿入したとき、工具901の先端94の外縁が回転伝達部551の内壁58に当接する。このとき、工具901の回転方向によらず、工具901と回転伝達部551とは隙間無く当接する。
次に図5のフローチャート及び図6のタイムチャートを参照し、第1実施形態による油圧制御弁の製造方法について説明する。この油圧制御弁の製造方法は、調圧装置80により調整ねじ501を回転させスプリング70のセット荷重を調整することで、駆動部20の所定の駆動条件における出力油圧を目標油圧に調圧する「調圧工程」を含む。その他の製造工程、例えば、各部品の加工工程、組立工程、検査工程等については詳細を問わず、一般的な製造方法が用いられればよい。なお、図5、図6は、基本的に第2、第3実施形態にも同様に援用される。
図5のフローチャートには調圧工程のステップ(以下、記号「S」)を示す。図6のタイムチャートには、調圧工程における駆動部20の入力電流、調整ねじ501の回転量、及び、油圧制御弁10の出力油圧の推移を示す。入力電流、出力油圧については過渡期における減衰振動を省略し、平均値で表す。調圧工程は、準備段階、調整回転量算出段階、及び、回転段階を含む。
調圧工程の初期には、入力電流として待機電流I0が通電されており、出力油圧として待機油圧P0が出力されている。調圧装置80は、準備段階のS1で、工具901を調整ねじ501の回転伝達部551に挿入し、S2で、工具901と回転伝達部551との隙間が無いように、工具901を回転伝達部551の内壁58に当接させる。第1実施形態の工具901は、先端の外縁が回転伝達部551の内壁58に当接する深さまで挿入される。S1、S2は、時刻taに続けて実施される。
ところで、ストレート形状の回転伝達部にストレート形状の工具を挿入する場合、挿入のためのクリアランスを設ける必要があり、準備段階において工具と回転伝達部とを隙間無く当接させることが困難である。それに対し第1実施形態では、回転伝達部551の内壁58が傾斜しているため、工具901の先端94の外縁が回転伝達部551の内壁58に当接する深さまで工具901を挿入することで、クリアランスによる回転量の誤差を取り除くことができる。
続いて調圧装置80は、調整回転量算出段階のS3で、時刻tb1に、入力電流を調圧基準電流Iに変更する。つまり、コイル24に調圧基準電流Iが通電されることにより、「所定の駆動条件」が設定される。これに伴い、出力油圧は待機油圧P0から調整前油圧P1に変化する。
次に調圧装置80はS4で、時刻tb2に、調整ねじ501の調整前回転位置における出力油圧である調整前油圧P1を検出し、調整前油圧P1と目標油圧P2との差圧ΔPを算出する。そして、調圧装置80はS5で、差圧ΔP、及び、製品特性に応じた補正量θcに基づき、調整前回転位置から目標油圧P2に対応する目標回転位置までの調整回転量θを算出する。ここで、補正量θcに反映される製品特性とは、吸引力特性(或いは電流-ソレノイド発生荷重特性)やスプール位置-出力油圧特性である。
次に調圧装置80は、回転段階のS6で、時刻tcに、調整動作として調整ねじ501を調整回転量θだけ回転させる。その結果、S7で出力油圧が目標油圧P2に到達する。以上のステップにより調圧工程が完了する。
(効果)
(1)従来の調圧方法では、調整前の出力油圧状態や製品個体間のばらつきにより調圧中にスプールにかかる摩擦力が変動することに起因して調圧誤差が生じる。本実施形態では、調整前油圧P1と目標油圧P2との差圧ΔP、及び、製品特性に応じた補正量θcに基づき、調整回転量θを予め算出する。このようなフィードフォワード調圧により、スプール30にかかる摩擦力のばらつきの影響を受けることなく、出力油圧を高精度に調整可能となる。
(2)従来の調圧方法において、調整ねじに軸方向の荷重を印加しながら調整すると、雄ねじと雌ねじ間との摩擦により異物が発生するおそれがある。本実施形態では、回転中の調整ねじ501に対する軸方向の荷重の印加が不要となるため、ねじ部43、53の摩擦による異物の発生を防止することができる。
(3)第1実施形態では、調整ねじ501の回転伝達部551は、内壁58が開口56側から底57側に向かって回転軸Zに近づくように傾斜している。準備段階において、工具901は、先端94の外縁が回転伝達部551の内壁58に当接する深さまで挿入される。これにより、クリアランスによる回転量の誤差が取り除かれ、調整回転量θの精度が担保される。また、量産工程で要求される調整時間の短縮にも有効である。
(4)第1実施形態では、回転伝達部551が正六角錐台状の穴であるため、調整ねじ501は工具901の軸中心にセンタリングされる。雄ねじ部53の中心と雌ねじ部43の中心とが一致し、ねじの山谷の全周が均等に当接した状態で調整ねじ501が軸方向に進むことにより、調整精度がより向上する。
(第2実施形態)
第2実施形態のねじ調整機構の構成及び油圧制御弁の製造方法について、図7、図8を参照する。第2実施形態による油圧制御弁の製造方法は、調圧工程後、スリーブ40と調整ねじ502とを固定する固定工程をさらに含む。調圧工程後に固定工程を行うことで、調整ねじ502の回転位置が変動することが防止される。
特許文献1(特開2015-161386号公報)に開示された従来技術では、調整ねじを回転させてスプリング荷重を調整後、スリーブの雄ねじ部と調整ねじの雌ねじ部とを軸方向に半ピッチずれた対向位置で変形させて固定している。しかし、この方法では、軸方向のねじ部のガタ分の調整誤差を発生するおそれがあった。そこで第2実施形態では、ねじ部のガタの影響を排除可能な固定工程の方法を提供することを目的とする。
図7に示すように、第2実施形態の調整ねじ502は、第1実施形態の調整ねじ501に対し外周部の構成が異なる。調整ねじ502は、軸方向の端面51側に雄ねじ部53が設けられており、端面51とは反対側であるスプリング70側に、スリーブ40の内壁41と対向する非ねじ外周部54が設けられている。つまり、調整ねじ502は、雄ねじ部53から独立した軸方向位置に非ねじ外周部54が設けられている。
図7に例示した非ねじ外周部54は、外径が雄ねじ部53の谷の径よりも小さく、且つ、外径がほぼ一定に形成されている。また、非ねじ外周部54の分、第1実施形態の調整ねじ501に比べ軸長が長い。その他、調整ねじ502のスプリング座部52、回転伝達部551等の構成は、第1実施形態の調整ねじ501と同様である。
スリーブ40は、非ねじ外周部54に対応する軸方向位置において回転軸Zを挟んで対向する複数の周方向位置に、複数の変形部44が設けられている。例えば変形部44は、スリーブ40の外周壁に形成された凹部45の底部と内壁41との間の薄肉部分により構成される。変形部44は、回転軸Zを挟んで180°方向の2箇所に配置されてもよく、或いは、90°方向の4箇所、60°方向の6箇所等に配置されてもよい。
変形部44は、径内方向への荷重Fにより局部的に塑性変形可能である。図7においてスリーブ40の内壁41に沿った直線状の破線は変形前の形状を示し、円弧状の実線は変形後の形状を模式的に示す。調圧工程が完了し、変形部44に荷重Fをかける以前、スリーブ40の内壁41と非ねじ外周部54との間には周方向にほぼ均等に隙間がある。複数の変形部44に各方向から荷重Fが印加されると、変形部44は局部的に径内方向に変形し、非ねじ外周部54に当接する。
図8は、第2実施形態による固定工程のフローチャートである。S10で調圧工程が完了した後、S11では、複数の変形部44が径内方向への荷重Fを受けて塑性変形し、非ねじ外周部54に当接する。この当接圧によって、S12で、スリーブ40と調整ねじ502とが固定される。つまり、いわゆる「加締め」による固定が実施される。
このように第2実施形態では、調整ねじ502の雄ねじ部53から独立した軸方向位置に変形固定部位を設定することで、特許文献1の従来技術におけるねじ部のガタの影響を排除しつつ、スリーブ40と調整ねじ502とを好適に固定することができる。よって、調圧工程で高精度に調整された回転位置が調圧工程後の振動や衝撃により変動することが防止される。
(第3実施形態)
第3実施形態のねじ調整機構の構成について、図9を参照する。第3実施形態では、調整ねじ503の回転伝達部553の形状が第1実施形態の調整ねじ501の回転伝達部551の形状と異なる。第3実施形態の回転伝達部553は、断面形状が正六角形である点は第1実施形態の回転伝達部551と同じであるが、内壁58が開口56側から底57側に向かって回転軸Zに平行に延びているストレート形状である。
また、第3実施形態で使用される工具903は、断面形状が正六角形である点は第1実施形態の工具901と同じであるが、回転伝達部553に挿入される部分の外壁91が基端93側から先端94側に向かって回転軸Zに近づくように傾斜している。工具903の基端93の断面サイズは回転伝達部553の断面サイズより大きく、工具903の先端94の断面サイズは回転伝達部553の断面サイズより小さい。
調圧工程の準備段階において、工具903は、傾斜途中の外縁が回転伝達部553の内壁58に当接する深さまで挿入される。このとき、工具903が回転伝達部553に隙間無く当接したタイミングが図6の時刻taに相当する。その後、第1実施形態と同様に、調整回転量算出段階及び回転段階が実施される。これにより、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第3実施形態の変形例として、第3実施形態及び第1実施形態を組み合わせ、工具903の外壁91と回転伝達部551の内壁58とが互いに同等の角度で傾斜する構成としてもよい。これにより、工具903の外壁91と回転伝達部551の内壁58とが面同士で当接するため、工具903の回転がより正確に調整ねじ501に伝達され、調整精度が向上する。
(第4実施形態)
第4実施形態による油圧制御弁の製造方法について、図10、図11を参照する。第4実施形態では、調整ねじの回転伝達部の内壁、及び、工具の外壁のいずれも傾斜しておらず、ストレート状に形成されている。つまり、第3実施形態の調整ねじ503の回転伝達部553と、第1、第2実施形態の工具901とが組み合わされて用いられる。
図10に、第1実施形態の図6に対応する調圧工程のタイムチャートを示す。準備段階の時刻taに予備動作として調整ねじ503が回転し、それに応じて出力油圧が変化する点以外は図6と同じである。ここで、特に第4実施形態では、調圧工程における工具901及び調整ねじ503の回転方向が一方向であること、すなわち、戻し方向の調整をしないことを前提とする。
図11に、工具901と回転伝達部553との回転位置の変化を示す。図11は、工具901の基端側から回転伝達部553を視た模式図である。時刻ta以前に工具901が回転伝達部553に挿入されているとき、工具901の外壁91と回転伝達部553の内壁58との間には、片側につきδのガタがある。時刻taに予備動作として、外壁91の稜線92が回転伝達部553の内壁58に当接するまで工具901を回転させる。この予備動作により、工具901の回転方向における工具901と回転伝達部553との隙間が無くなる。このとき、出力油圧は待機油圧P0になる。
この状態のまま、調整回転量算出段階では、時刻tb1に調圧基準電流Iが通電された後、時刻tb2に調整前油圧P1が検出され、目標油圧P2との差圧ΔP及び補正量θcに基づき調整回転量θが算出される。つまり、工具901の回転方向において工具901と回転伝達部553とが隙間無く当接した状態で検出された調整前油圧P1に基づいて、調整回転量θが算出される。
回転段階では、時刻tcの回転動作で工具901と調整ねじ503とが一緒に調整回転量θだけ回転し、出力油圧が目標油圧P2に到達する。これにより第4実施形態では、一般的なストレート形状の工具901、及び、ストレート形状の回転伝達部553を有する調整ねじ503を用いて、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
(1)調整ねじの回転伝達部の断面形状又は開口形状として、上記実施形態に例示した正六角形以外のバリエーションを図12に示す。第1実施形態の回転伝達部551に準じ、回転伝達部の内壁58は、開口側から底側に向かって回転軸Zに近づくように傾斜している形態を図示する。ただし、第3実施形態の回転伝達部553に準ずるストレート形状の回転伝達部にこれらの断面形状を適用してもよい。
図12(a)に示す回転伝達部554は正四角錐台状の穴であり、図12(b)に示す回転伝達部555は正五角錐台状の穴である。第1実施形態の回転伝達部551を含め、これらは、「径方向断面形状が正多角形である正多角錐台状の穴」と包括される。第1実施形態の正六角錐台と同様に回転伝達部554、555が正多角錐台状の穴である場合、調整ねじは工具の軸中心にセンタリングされる。そのため、雄ねじ部53の中心と雌ねじ部43の中心とが一致し、ねじの山谷の全周が均等に当接した状態で調整ねじが軸方向に進むことにより、調整精度がより向上する。
図12(c)に示す回転伝達部556は十字状、図12(d)に示す回転伝達部557は星形の断面形状を有する穴である。以上の図12(a)~(d)の形状は、回転軸Zに対して回転対称である。これに対し、図12(e)に示す回転伝達部558はD形であって回転対称ではない。ただし、円弧部分が180°以上のD形であればセンタリング機能が確保される。このように、回転伝達部は、最低限、非円形の径方向断面形状を呈する穴であればよく、好ましくはセンタリング機能を有する形状であるとよい。
(2)油圧制御弁10の駆動部20は、駆動力として電磁力を発生させるものに限らず、どのようなエネルギーを利用してスプール30を移動させるものであってもよい。
(3)油圧制御弁10におけるスリーブ40の複数のオイルポート42の種類、配置、数やスプール30の形状等の構成は、図1に例示するものに限らない。また、油圧制御弁10は、自動変速機の油圧システムに適用されるものに限らず、どのような用途に使用されてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・油圧制御弁、
20・・・駆動部、
30・・・スプール、
40・・・スリーブ、
42・・・オイルポート、 43・・・雌ねじ部、
501、502、503・・・調整ねじ、 51・・・端面、 53・・・雄ねじ部、
551、553-558・・・回転伝達部、 58・・・内壁、
70・・・スプリング、
80・・・調圧装置、
901、902・・・工具。

Claims (6)

  1. 筒の内部と外部とを径方向に連通する複数のオイルポート(42)を有し、一方の端部に雌ねじ部(43)が形成された筒状のスリーブ(40)と、
    前記スリーブの内壁(41)に沿って摺動可能に前記スリーブに収容されており、軸方向位置に応じて前記オイルポートを開閉し、出力油圧を変化させるスプール(30)と、
    前記スプールを前記雌ねじ部に向かう方向に移動させる駆動力を発生させる駆動部(20)と、
    前記駆動力に抗して前記スプールを前記雌ねじ部から離れる方向に付勢するスプリング(70)と、
    前記スリーブの前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部(53)、及び、端面(51)に開口し非円形の径方向断面形状を呈する穴であって、径方向断面形状が対応する工具(901、903)を挿入可能な回転伝達部(551、553-558)を有し、前記回転伝達部に挿入された前記工具と共に回転し、回転量に応じて軸方向に変位して前記スプリングのセット荷重を調整する調整ねじ(501、502、503)と、
    を備える油圧制御弁の製造方法であって、
    調圧装置(80)により前記調整ねじを回転させ前記スプリングのセット荷重を調整することで、前記駆動部の所定の駆動条件における出力油圧を目標油圧(P2)に調圧する調圧工程を含み、
    前記調圧工程は、
    少なくとも前記工具の回転方向における前記工具と前記回転伝達部との隙間が無いように、前記調圧装置が前記工具を前記回転伝達部の内壁(58)に当接させる準備段階と、
    前記準備段階の後、前記調圧装置が前記所定の駆動条件で前記調整ねじの調整前回転位置における出力油圧である調整前油圧(P1)を検出し、前記調整前油圧と前記目標油圧との差圧(ΔP)、及び、製品特性に応じた補正量(θc)に基づき、前記調整前回転位置から前記目標油圧に対応する目標回転位置までの調整回転量(θ)を算出する調整回転量算出段階と、
    前記調圧装置が前記調整ねじを前記調整回転量だけ回転させる回転段階と、
    を含む油圧制御弁の製造方法。
  2. 前記調整ねじ(501、502)の前記回転伝達部(551、554-558)は、内壁が開口(56)側から底(57)側に向かって回転軸に近づくように傾斜しており、
    前記準備段階において、前記工具は、先端(94)の外縁が前記回転伝達部の内壁に当接する深さまで挿入される請求項1に記載の油圧制御弁の製造方法。
  3. 前記回転伝達部(551、554、555)は、径方向断面形状が正多角形である正多角錐台状の穴であり、開口側から底側に向かって断面サイズが小さくなっている請求項2に記載の油圧制御弁の製造方法。
  4. 前記調整ねじは、前記雄ねじ部から独立した軸方向位置に、前記スリーブの内壁と対向する非ねじ外周部(54)が設けられており、
    前記スリーブは、前記非ねじ外周部に対応する軸方向位置において回転軸を挟んで対向する複数の周方向位置に、径内方向への荷重により局部的に塑性変形可能な複数の変形部(44)が設けられており、
    前記調圧工程後、複数の前記変形部が径内方向への荷重を受けて塑性変形し、前記非ねじ外周部に当接することで、前記スリーブと前記調整ねじとが固定される固定工程をさらに含む請求項1~3のいずれか一項に記載の油圧制御弁の製造方法。
  5. 前記工具(903)は、前記回転伝達部(553)に挿入される部分の外壁(91)が基端(93)側から先端(94)側に向かって回転軸に近づくように傾斜しており、
    前記準備段階において、前記工具は、傾斜途中の外縁が前記回転伝達部の内壁に当接する深さまで挿入される請求項1に記載の油圧制御弁の製造方法。
  6. 前記駆動部は、コイル(24)に通電される電流による電磁力を前記駆動力として発生させるものであり、
    前記所定の駆動条件は、前記コイルに調圧基準電流(I)が通電されることにより設定される請求項1~5のいずれか一項に記載の油圧制御弁の製造方法。
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