JP7137781B2 - クリーニングブレード、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

クリーニングブレード、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Description

本発明は、クリーニングブレード、画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものである。
従来、弾性材料からなるブレード部材で構成され、ブレード先端部を被清掃部材の表面に当接させ、表面移動する被清掃部材の表面から付着物を除去するクリーニングブレードが知られている。
特許文献1には、上記クリーニングブレードとして、ブレード先端部を構成する材料の23℃における100%モジュラスを6~12MPa、0℃~50℃での反発弾性率の最大値と最小値との差を30%以下としたものが記載されている。これによれば、クリーニングブレードのヘタリを抑制し、かつ、環境変動に対する安定したトナー除去性能や安定した耐久性を得ることができると記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載のクリーニングブレードにおいては、耐摩耗性が劣るおそれがあり、高寿命化を十分に達成できないおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、弾性材料からなるブレード部材で構成され、ブレード先端部を被清掃部材の表面に当接させ、表面移動する被清掃部材の表面から付着物を除去するクリーニングブレードにおいて、前記ブレード部材の前記ブレード先端部を構成する材料の35℃における反発弾性率R35と35℃における100%モジュラス値M35とが、以下の関係式(A)を満たすよう構成されていることを特徴とするものである。
35-4.3M 35 +31・・・(A)
本発明によれば、クリーニングブレードの高寿命化を達成することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 作像ユニットの概略構成図。 加圧機構の概略構成図。 クリーニングブレードの概略構成図。 摩耗面積について説明する図。 摩耗状態を観察する方向について説明する図。 (a)は、疲労摩耗の一例を示す図であり、(b)は、鏡面摩耗の一例を示す図であり、(c)は、中間摩耗の一例を示す図である。 低温評価で用いるランニングチャートを示す図。 クリーニング不良による異常画像の一例を示す図。 (a)は、トナーすり抜けランニング前の帯電ローラの一例を示す図であり、(b)は、トナーすり抜けランニング後の帯電ローラの一例を示す図。 実施例1~19、比較例1~13の35℃における反発弾性率と35℃における100%モジュラス値との関係を示すグラフ。 エッジ層の各材料と、バックアップ層の各材料の温度と、反発弾性率との関係を示すグラフ。 各実施例における低温評価(画像ランク)と、摩耗幅との関係を示すグラフ。
以下、本発明に係る現像装置を中間転写方式のタンデム型のフルカラー画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という。)に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。図1を用いて画像形成装置1の概略について説明する。この画像形成装置1は、その本体上部から、自動原稿搬送装置3、原稿読取部4を備えている。原稿読取部4の下方には、画像形成済みの記録媒体としての記録紙Pを積載するスタック部5を備えている。スタック部5の下方には、原稿読取部4によって読み取った原稿画像に基づいて画像を形成する画像形成部2と、画像形成部2に記録紙Pを給紙する給紙部6とを備えている。
自動原稿搬送装置3は原稿束から原稿を1枚ずつ分離して原稿読取部4のコンタクトガラス上に自動給紙し、原稿読取部4によりコンタクトガラス上に搬送された原稿を読み取る。
画像形成部2は、複数の支持ローラに張架され、図中反時計回りに表面移動する中間転写ベルト17を備えている。中間転写ベルト17の下側の張架面に対して、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する作像ユニット10Y、10C、10M、10Kが並列に配置されている。各作像ユニット10Y、10C、10M、10Kは、各色のトナー像が形成される感光体11Y、11C、11M、11Kを備えている。感光体11Y、11C、11M、11Kの周りには、それぞれ帯電装置、現像装置13Y、13C、13M、13K、感光体クリーニング装置等を備えている。
中間転写ベルト17の各感光体11Y、11C、11M、11Kに対向位置の内周面に接するよう、1次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kを備えている。また、中間転写ベルト17の表面移動方向に関して、1次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kよりも下流側の外周面に接するよう、2次転写ローラ18を備えている。さらに、2次転写ローラ18よりも下流側の中間転写ベルト17の外周面に接するよう、ベルトクリーニング装置を備えている。2次転写ローラ18の上方には、定着装置20を備えている。
各作像ユニット10Y、10C、10M、10Kの下方には、各感光体11Y、11C、11M、11Kにレーザ光を照射するための光書込ユニット19を備えている。また、中間転写ベルト17の上方には、トナー補給装置28が設けられている。トナー補給装置28には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)に対応した4つのトナーカートリッジ(トナー容器)が着脱自在(交換自在)に設置されている。このトナー補給装置28におけるトナーカートリッジ以外の部分は、トナーカートリッジから排出されるトナーを現像装置13Y、13C、13M、13Kに搬送するトナー搬送装置である。
給紙部6は、積層された複数枚の記録紙Pを収容する給紙カセット7と、積層された複数枚の記録紙Pからその最上位に位置する記録紙Pを画像形成部2に向けて給紙する給紙ローラ8と備えている。
上記構成の画像形成装置1の画像形成動作を説明する。
各作像ユニット10では、各色トナー像の形成がおこなわれる。各感光体11の回転とともに、まず帯電装置で感光体11の表面を一様に帯電する。次いで、光書込ユニット19から、原稿読取部4によって読み取った原稿の画像データを色毎に分解した画像情報データに基づくレーザ光を各感光体11上に照射し、静電潜像を形成する。その後、各現像装置13によりトナーを静電潜像に付着させ可視像化することで各感光体11上に各色トナー像を形成する。
各感光体11Y、11C、11M、11K上の各色トナー像を、1次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kにより中間転写ベルト17上に順次転写して、重ね合せカラートナー像を形成する。トナー画像転写後の各感光体11Y、11C、11M、11K上の表面は感光体クリーニング装置15Y,15C,15M、15Kで残留トナーを除去して清掃し、再度の画像形成に備える。
一方、給紙部6では、給紙カセット7に収容された記録紙Pを1枚づつ分離して給紙ローラ8にて画像形成部2に向けて送り出し、レジストローラ9に突き当てて止める。そして、画像形成部2のトナー像形成のタイミングに合わせて、レジストローラ9に突き当てて止めた記録紙Pを中間転写ベルト17と2次転写ローラ18との間の2次転写部に送り出す。2次転写部では、中間転写ベルト17上の重ね合せカラートナー像が供給された記録紙Pに転写される。トナー像が転写された記録紙Pは、定着装置20によりトナー像を定着後、スタック部5へ排出される。一方、トナー像転写後の中間転写ベルト17の表面はベルトクリーニング装置で残留トナーを除去して清掃し、再度の画像形成に備える。
なお、本実施形態では、各作像ユニット10は、感光体11、帯電装置、現像装置13、感光体クリーニング装置とが共通の支持体上に支持され、プリンタ本体に対して一体的に着脱自在に構成されたプロセスカートリッジの形態をとっている。このようなプロセスカートリッジの形態とすることで、メンテナンス性を向上させることができる。
図2は、作像ユニット10の概略構成図である。
4つの作像ユニット10Y、10C、10M、10Kは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像装置及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、K)を省略して図示する。
図2に示すように、作像ユニット10には、像担持体としての感光体11と、感光体11を帯電する帯電装置12(帯電ローラ)と、感光体11上に形成される静電潜像を現像する現像装置13と、感光体11上の未転写トナーを回収する感光体クリーニング装置15と、感光体11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置16と、が、ケースに一体的に収納されて、プロセスカートリッジの形態をとっている。
帯電装置12は、感光体11の表面に対向するように配置され、帯電電圧を印加されている帯電ローラで主に構成されている。
現像装置13は、現像剤を表面に担持する現像剤担持体としての現像ローラ13aと、現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌スクリュ13b2と、攪拌された現像剤を現像ローラ13aに供給しながら搬送する供給スクリュ13b1と、現像ローラ23aに対向し現像ローラ表面の現像剤を規制する現像ブレード13cとから主に構成されている。現像装置13では、攪拌スクリュ13b2によって現像剤収容部に収容された現像剤を攪拌しながら搬送し、攪拌された現像剤を供給スクリュ13b1によって現像ローラ13aに供給しながら搬送する。現像ローラ13aでは、感光体11の表面にトナーを供給して静電潜像を可視像化する。
クリーニング装置としての感光体クリーニング装置15はクリーニングブレード15aを備えている。クリーニングブレード15aは、1層または2層のウレタンゴムなどの弾性材料で構成され、感光体11側に位置する先端稜線部を感光体11の表面に接触させて、感光体11の表面を清掃する。クリーニングブレード15aより除去された感光体11上の残留トナー等の付着物は、感光体クリーニング装置15へ落下し、感光体クリーニング装置15内に設けられた搬送コイル15bにより廃トナー回収容器へ搬送される。クリーニングブレード15aの詳細については後述する。
潤滑剤供給手段たる潤滑剤供給装置16は、ブレード状部材16d,固形潤滑剤16b、感光体11と固形潤滑剤16bとに摺接する潤滑剤供給ローラ16a、固形潤滑剤16bを保持する保持部材16c、保持部材16cを固形潤滑剤16bとともに収納するケース16f、保持部材16cとともに固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16a側へ加圧する加圧機構160などを有している。
ケース16fは、固形潤滑剤16bが潤滑剤供給ローラ16aに圧接する方向に移動できるように(移動を妨げないように)、保持部材16cを固形潤滑剤16bとともに収納する略箱状である。また、ケース16fは、固形潤滑剤16bや保持部材16cの圧接方向(固形潤滑剤16bが潤滑剤供給ローラ16aを圧接する方向である。)の移動を妨げない範囲で、それらの部材16b、16cとの隙間が比較的小さく設定されていて、潤滑剤供給ローラ16aに対して固形潤滑剤16bが傾いて圧接するのをある程度防止する。
潤滑剤供給ローラ16aは、回転する感光体11に対して接触するように、駆動モータによって線速差をもって摺擦し、回転駆動される。また、潤滑剤供給ローラ16aは、固形潤滑剤16bと感光体11とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ16aが回転することによって固形潤滑剤16bから潤滑剤を掻き取り、その掻き取った潤滑剤を感光体11との摺接位置まで搬送した後に、その潤滑剤を感光体11上に塗布(供給)する。
感光体11とクリーニングブレード15aとの間の摩擦係数(動摩擦係数)が、0.2以下となるように、感光体11に塗布(供給)する潤滑剤が調整されている。潤滑剤供給ローラ16aの回転数を調整することで、感光体11に塗布(供給)する潤滑剤が調整される。
潤滑剤供給ローラ16aとしては、ブラシ状の部材、発泡体ローラなどが挙げられる。これらの中でも、発泡体ローラが好ましい。発泡体ローラは、芯材と、前記芯材の外周に形成され複数の気泡を有する発泡体層とを少なくとも有し、必要に応じて、更にその他の部材を有する。芯材の材質、形状、大きさ、構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の樹脂;鉄、アルミ、ステンレス等の金属などが挙げられる。芯材の形状としては、例えば、円柱状、円筒状などが挙げられる。また、芯金表面上に接着層を設けてもよい。
発泡体層は、前記芯材の外周に形成される層であり、複数の気泡(「セル」、「孔」、「空隙」などとも称することがある)を有する。発泡体層の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、円筒状などが挙げられる。発泡体層の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、発泡ポリウレタンなどが挙げられる。潤滑剤供給ローラ16aとしては従来のブラシ状の部材を用いることもできるが、発泡体ローラは、ブラシ状の部材と比較して、像担持体上に潤滑剤を均一に供給できるため、像担持体の保護性を向上できる。また、ブラシ状の部材を用いた際のブラシの経時でのへたりによる潤滑剤の削れ量が変化するという問題を解消することができる。発泡ポリウレタンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜公知の製造方法を選択することができる。前記発泡ポリウレタンの原料としては、例えば、ポリオール、ポリイソシアネート、触媒、発泡剤、整泡剤などが挙げられる。
前記発泡体層は連続気泡型が、圧縮残留ひずみが小さく、圧縮させても元の形状に戻りやすいため、長期の使用においてもほとんど変形しない点で好ましい。また連続気泡型は、独立気泡型と比べて摺擦による潤滑剤の粉の飛翔が生じにくく、コスト面で有利であり、また少量の潤滑剤の供給量(潤滑剤ブロック削り量)でムラなく十分に像担持体を保護できるため、像担持体のフィルミングを防止でき、更に小さい潤滑剤ブロックにすることができ、装置を小型化できる点でも有利である。
前記発泡体ローラの平均セル径は、潤滑剤の個数基準メジアン径(D50)以下であれば特に制限はなく、潤滑剤に対する研削性能、及び潤滑剤を像担持体表面に均一に供給する点から、平均セル径は400[μm]以上850[μm]以下が好ましく、500[μm]以上700[μm]以下がより好ましい。前記平均セル径が、400[μm]以上であると、潤滑剤を研削しやすくなり、潤滑剤としてブロック上の成型体を使用する場合に潤滑剤の供給量が安定になりやすい。一方、前記平均セル径が、850[μm]以下であると、潤滑剤と像担持体との接触面積が部分的に増加するため、均一に潤滑剤を供給することが容易になる。
固形潤滑剤16bは、脂肪酸金属亜鉛に無機潤滑剤とアルミナを含有させて形成したものである。また、脂肪酸金属亜鉛としては、少なくともステアリン酸亜鉛を含んだものが好ましい。また、無機潤滑剤としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1つを用いることができ、特に、窒化ホウ素が好ましい。
窒化ホウ素は放電による特性変化がほとんどないため、窒化ホウ素を配合した固形潤滑剤16bを用いることで、感光体11上で帯電工程や転写工程がおこなわれた後にも放電による劣化が生じにくくなる。また、窒化ホウ素を配合した固形潤滑剤16bを用いることで、感光体11が放電により酸化、蒸発してしまうことを防止することもできる。
また、窒化ホウ素だけからなる潤滑剤を用いてしまうと、感光体11の表面に供給された潤滑剤がドラム表面全体にいきわたらずに、ドラム表面全体に均一な潤滑剤の皮膜が形成されなくなるおそれがある。そのため、固形潤滑剤16bに窒化ホウ素の他に脂肪酸金属塩を配合している。これにより、感光体11の表面の全体にわたって潤滑剤の皮膜を効率よく形成することができて、長期にわたって高い潤滑性を維持することができる。脂肪酸金属塩としては、例えば、フッ素系樹脂、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等のラメラ結晶構造を持つ脂肪酸金属塩や、ラウロイルリジン、モノセチルリン酸エステルナトリウム亜鉛塩、ラウロイルタウリンカルシウム等の物質を使用することができる。特に、脂肪酸金属塩としてステアリン酸亜鉛を用いた場合には、感光体11上での伸展性が向上して、吸湿性が低くて湿度が変化しても潤滑性が損なわれにくくなる。
また、固形潤滑剤16bに配合する材料としては、脂肪酸金属塩や窒化ホウ素の他に、シリコーンオイル、フッ素系オイル、天然ワックス等の液状材料やガス状材料を外添剤として用いることもできる。
このように構成された固形潤滑剤16bは、粉体状の潤滑剤を型に入れて型内で圧力をかけて固形のバー状に形成することで得ることできるし、紛体状の潤滑剤を加熱溶融したものを型の中に流し込んだ後に冷却して潤滑剤のブロックを形成することで得ることができる。また、潤滑剤の構成材料をバー状に固める際に、必要に応じて、その構成材料中にバインダーを添加して固形潤滑剤16bを形成してもよい。
ブレード状部材16dはウレタンゴム等のゴム材料からなり、潤滑剤供給ローラ16aに対して感光体11の回転方向下流側の位置で感光体11に対してカウンタ方向に当接するように構成されている。ブレード状部材16dは、感光体11上に付着する未転写トナー等の付着物が機械的に掻き取る。
ここで、感光体11上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、記録紙Pから生じる紙粉、帯電装置12による放電時に感光体11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等がある。
固形潤滑剤16bを、潤滑剤供給ローラ16aを介して感光体11の表面に塗布すると、感光体11の表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、ブレード状部材16d(薄層化ブレード)が潤滑剤を均一化する部材として機能することになる。
ブレード状部材16dにより、感光体11上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。このとき、潤滑剤供給ローラ16aにより塗布する粉体状の潤滑剤は微粉であるほど、ブレード状部材16dにより感光体11上に分子膜レベルで薄膜化されるとともに潤滑剤供給ローラ16aによって感光体11上に供給された潤滑剤を薄層化することができる。
固形潤滑剤16bの後方部には,潤滑剤供給ローラ16aと固形潤滑剤16bとの接触ムラをなくすために加圧機構が配置されており、固形潤滑剤16bを保持するとともに、潤滑剤供給ローラ16aに向けて加圧(付勢)している。
図3は、加圧機構160の概略構成図であり、(a)は、加圧機構160と、固形潤滑剤16bとを示す斜視図であり、(b)は、回転部材16gの概略構成図である。
加圧機構160は、固形潤滑剤16bを保持する保持部材16cと、保持部材16cに回動可能に支持された一対の回転部材16gと、一対の回転部材16gに連結された引張スプリング16h(付勢部材)と、軸受16jと、で構成されている。
保持部材16cには、回転軸方向(図2の紙面垂直方向である。)の離れた位置に、1対の回転部材16g(押圧部材)がそれぞれ回動可能に支持されている。この1対の回転部材16gは、引張スプリング16hによる付勢力によってそれぞれ所定方向に回動して保持部材16cを介して固形潤滑剤16bを間接的に押圧して、固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16aに圧接させるものである。
詳しくは、回転部材16gの両側面には、回動中心となる支軸16g1(軸部)が形成されている。そして、この回転部材16gの支軸16g1が、軸受16jの内径部に挿着された状態で保持部材16cの穴部16c2に嵌合して、回転部材16gが保持部材16cに回動可能に保持されることになる。なお、2つの回転部材16gは、それぞれ、回転軸方向(幅方向)において左右対称になるように保持部材16cに設置される。
また、1対の回転部材16gは、引張スプリング16hで連結されている。詳しくは、図3(b)に示すように、引張スプリング16hの両端のフック部が、それぞれ、回転部材16gの穴部16g4に接続されている。そして、この引張スプリング16hは、ケース16fに圧接するように1対の回転部材16gを互いに異なる方向に回動させて保持部材16cを潤滑剤供給ローラ16aに近づく方向に付勢する付勢手段として機能することになる。具体的に、2つの回転部材16gは、ケース16fの内壁面に当接するカム形状部16g2が互いに近づく方向のスプリング力(付勢力)を引張スプリング16hから受ける。これにより、図3(a)の左方の回転部材16gは、支軸16g1を回動中心として、反時計方向に回動するように付勢される。これに対して、図3(a)の右方の回転部材16gは、支軸16g1を回動中心として、時計方向に回動するように付勢される。
なお、本実施の形態において、回転部材16gのカム形状部16g2は、経時において固形潤滑剤16bが消費されて小さくなっても(加圧方向の高さが短くなっても)、潤滑剤供給ローラ16aに対する固形潤滑剤16bの加圧力がほぼ一定になって、潤滑剤供給ローラ16aによって固形潤滑剤16bから削り取られる潤滑剤量が一定になるように、そのカム形状が形成されている。
このように、本実施の形態において、加圧機構160は、固形潤滑剤16bに対して回転軸方向両端部(図2の紙面垂直方向の両端部である。)にそれぞれ加圧力が付与されるように構成されていることになる。
次に、本実施形態の特徴部について説明する。
図4は、クリーニングブレード15aの概略構成図である。クリーニングブレード15aは、感光体11に当接するエッジ部を含むエッジ層151aとバックアップ層151bとからなる二層構造のブレード部材15a1と、ブレード部材15a1を保持するL字形状の金属製のブレードホルダー15a2とを有している。
ブレード部材15a1は、現状では一般的かつ有効な製造方法である遠心成型によって各層を順次重ね合わせることで作成されている。ブレード部材15a1はブレードホルダー15a2に接着固定されている。エッジ層151aとバックアップ層151bは異なる材料、硬度のウレタンゴムなどのゴム材料からなっている。
クリーニングブレード15aの除去能力は、経時、環境毎(低温、常温、高温)に維持することが求められ、クリーニングブレードの性能が、作像ユニット10の寿命を左右する。近年、作像ユニット10の長寿命化の要求から、クリーニングブレード15aの長寿命化が求められ、耐磨耗性向上、及び環境変化に対する除去能力維持が課題となっている。
クリーニングブレード15aの除去能力の低下により、クリーニングブレードからトナーがすり抜けてしまうと、以下の二つの不具合を引き起こす。まず、一つ目の不具合は、すり抜けトナーは下流にある帯電ローラ12aの汚れを加速し、汚れた帯電ローラ12aは帯電ムラ・帯電不良が引き起こし、ムラ画像・スジ状の異常画像が発生するという不具合である。
2つ目の不具合は、潤滑剤供給ローラ16aがすり抜けトナーで汚れすぎると固形潤滑剤16bに対する研削能力が上昇し、潤滑剤の過剰塗布状態になる。潤滑剤の過剰塗布は潤滑剤による帯電ローラ12aの汚れを引き起こす他、過剰な潤滑剤は均一に塗布されず塗布ムラを引き起こしやすくなる。潤滑剤の塗布ムラは感光体11の帯電性のバラつきによる表面電位のバラつきを引き起こし画像の濃度ムラを引き起こすこととなる。
クリーニングブレードのエッジ部の摩耗は、エッジ部を構成するウレタンゴム高分子の分子鎖の切断、破壊が摩耗として顕在化したものである。ウレタンゴム高分子を構成する分子鎖の切断、破壊は、エッジ部へ集中する累積応力の大小によって説明できる。ウレタンゴム高分子の分子鎖に加わる累積応力が小さい場合は、分子鎖の切断、破壊が少なく、摩耗は進まないが、累積応力が大きい場合は、分子鎖の切断、破壊が多く、摩耗として顕在化する。反発弾性率が大きい場合には、エッジ部が感光体移動方向に引っぱられ、元の位置に戻るスティックスリップ運動が発生しやすくなるが、ゴムの強度(100%モジュラス)によって、スティックスリップのし易さ(回数)と累積応力が異なる。
クリーニングブレード15aのエッジ部の磨耗量の増加を防ぐには、低100%モジュラス、高反発弾性材料が有効であることが知られている。エッジ部と感光体11との間に働く摩擦力によって、エッジ部は感光体移動方向下流側に引っ張られるが、この際、低100%モジュラス、高反発弾材料はエッジ部が容易に変形するため、エッジ部に大きな応力が掛かることがない。そのため、ウレタンゴム材料の分子の切断が発生しにくく、磨耗が進行しにくい。
しかし、反発弾性率が高すぎると、エッジ部のスティックスリップ運動がおきやすい。スティックスリップは、感光体11との摩擦力により感光体11に接触するブレード部材15a1のエッジ部が弾性変形した状態と未変形の状態の間で振動する現象である。このスティックスリップが発生すると、当接圧の変動がおきやすく、トナーや外添剤の除去能力が低下するという不具合がある。更には、摩耗量は少ないが、スティックスリップによってエッジ部が凸凹に摩耗し、摩耗面がガタガタになり、当接圧が不均一になりやすく、除去能力が低下しやすい。このようなクリーニングブレードの凹凸摩耗形態は疲労摩耗と呼ばれている。
一方、高100%モジュラス、低反発弾性材料を用いることにより、エッジ部のスティックスリップ運動が起き難くなり、当接圧の変動が起き難くなる。これにより、トナーや外添剤の除去能力が向上する。
しかし、100%モジュラス値が高すぎると、感光体11との間に働く摩擦力によってエッジ部が感光体移動方向下流側に引っ張られる際に、エッジ部が容易に変形できず、エッジ部に大きな応力が発生する。そのため、ウレタンゴム材料の分子の切断が発生し易く、摩耗が進行しやすい。また、エッジ部ではなくブレードの先端面のエッジから離れた箇所が摩耗する局所摩耗が生じやすい。
以上の様に、スティックスリップを抑制し、かつ、摩耗速度を抑制し、トナーや外添剤の除去性能を長期で維持するには、エッジ部に用いるゴム材料として、100%モジュラスと反発弾性材料の関係が重要となる。
一般的にウレタンゴム材料は、低100%モジュラス化すれば高反発弾性化し、高100%モジュラス化すれば低反発弾性化するなど、100%モジュラス値と反発弾性率との間には、相関関係がある。従って、反発弾性率と100%モジュラス値とをそれぞれ独立で規定すると、実際にそのような反発弾性率と100%モジュラス値の組み合わせが取れない場合もあり、実使用に即さない規定となる場合もある。そこで、本出願人は、以下の評価試験を行ない、磨耗量低減と除去性能向上のバランスを取ることができる反発弾性率と100%モジュラス値との相関関係を導き出した。
<評価試験1>
以下、本出願人が行なった評価試験1について説明する。
図4に示したエッジ層151aとバックアップ層151bとを有する二層構造のブレード部材を備えた実施例1~19、比較例1~13のクリーニングブレード15aを用意して、評価試験を行なった。各クリーニングブレードのブレード部材15a1は、L字形状の金属製のブレードホルダー15a2に接着固定し、エッジ層151aは0.5[mm]、バックアップ層151bは1.5[mm]の層厚にした。また、線圧が約20[g/cm]となるように、ブレード部材の自由長を調整した。
35℃における100%モジュラス値M35、35℃における反発弾性R35に着目して、各クリーニングブレードのエッジ層151aのウレタンゴム材E1~E34を選定した。
各クリーニングブレードのエッジ層のゴム材として、35℃における100%モジュラス値M35、35℃における反発弾性R35に着目した理由は、以下のとおりである。
特許文献1など、従来において、一般的なオフィスの室温(23℃~25℃)の物性値(100%モジュラス値や反発弾性率)を規定している。しかし、クリーニングブレードが用いられる電子写真方式の画像形成装置内のクリーニングブレード周囲の雰囲気は30℃~40℃程度に上昇している。これは感光体が早いもので300[mm/s]等の高速で回転していること、定着装置等の熱源を有していることが原因となっている。
従って、一般的なオフィスの室温(23℃~25℃)の物性値を規定しても、実使用にそぐわず、経時でのクリーニング性能が予測と大幅に乖離することが多々ある。
一例を示すと、クリーニングブレード15aの長寿命化には、クリーニングブレード15aの摩耗量の減少が重要となっている。感光体11との摺擦により発生する摩擦力によりエッジ部が弾性変形した状態と未変形の状態の間で振動する所謂スティックスリップ運動が発生する。このスティックスリップ運動は、クリーニングブレード先端に使用されるゴム材料の反発弾性率が大きい程、スティックスリップ運動が大きくなる傾向が知られている。一般に、ウレタンゴムは温度が高くなるほど反発弾性率が大きくなる傾向がある。従って、23℃での反発弾性率が30%としても、35℃での反発弾性率が50%の場合には、画像形成装置中では実際30%で考えていたスティックスリップ量よりも大きくなり、予想以上に磨耗量が増加することが発生する。
このように、一般的なオフィスの室温(23℃~25℃)の物性値を規定した場合は、実使用にそぐわず、経時でのクリーニング性能が予測と大幅に乖離するおそれがあるため、本評価試験においては、35℃における物性値に着目して評価試験を行なった。
実施例1~19、比較例1~13のクリーニングブレードのバックアップ層の材料B1は、共通であり、バックアップ層の材料の物性を表1に示す。
Figure 0007137781000001
反発弾性率は、JIS-K6255記載の測定方法で、各温度において、株式会社東洋精機製作所製No.221レジリエンステスタ等の反発弾性試験機を用いて測定することができる。また、100%モジュラス値は、島津製作所製引張試験機AG-Xを用い、JIS-K6251に準じて、測定した。
ウレタンゴムのtanδピーク温度は、エスアイアイ・ナノテクノロジー社製DMS6100を用いて測定した。試料は2×2×40[mm]とし、引張りモード、1Hzにて、-50℃から+100℃まで、3℃/分の温度上昇をさせながら、連続的に測定した。
<摩耗ランニング>
以下の条件で摩耗ランニング実施した。
・評価環境 :23℃50%RH
・画像形成装置 :リコー製 MPC5100S
・ランニングチャート:画像面積率:5[%] A4ヨコ
・感光体走行距離 :200km
<評価1:摩耗速度の測定>
摩耗速度は、KEYENCE製 レーザー顕微鏡 VK-9500にてランニング評価試験後のクリーニングブレード先端の立体像を観察し、摩耗面積S[μm]を求めた。摩耗面積Sは、図5に示す斜線部に示す使用初期に対する喪失部分の断面積である。そして、求めた摩耗面積Sを感光体の走行距離(200km)で除算して(割り算です)求めた。
<評価2:摩耗形態>
摩耗形態は、KEYENCE製 レーザー顕微鏡 VK-100にてランニング評価試験後のクリーニングブレードを図6に示す方向から摩耗状態を観察し、摩耗形態を評価した。レンズ倍率は100倍とした。図7(a)に示すように、摩耗面に激しい凹凸が観察されたときは、「疲労摩耗」と評価、図7(b)に示すように、摩耗面に凹凸が観察されず、滑らかな摩耗面が観察されたときは、「鏡面摩耗」と評価し、図7(c)に示すように、「鏡面摩耗」と「疲労摩耗」の中間的な摩耗面のときは、中間摩耗と評価した。また、エッジ部から数[μm]離れた先端面に局所的な摩耗が確認されたときは、「局所摩耗」と評価した。
<評価3:低温クリーニング性>
以下の条件でランニング後、低温評価を実施した。
・評価環境 :10℃15%RH
・画像形成装置 :リコー製 MPC5100S
・クリーニングブレード:上記摩耗ランニング200km後のブレード
・ランニングチャート :縦帯ベタ A4ヨコ
・ランニング枚数 :1000枚
図8は、低温評価で用いるランニングチャートを示している。
図8に示すように、ランニングチャートは、K、C、M、Yの縦帯ベタ画像が、所定の間隔で並んだものである。
低温評価は、低温ランニング後に出力した画像に基づいて以下の基準で評価した。
・「○」:評価3において、出力した1000枚中に、クリーニング不良による異常画像が一枚もない場合
・「△」:評価3において、出力した1000枚中に、クリーニング不良による異常画像が10枚以下発生した場合
・「×」:評価3において、出力した1000枚中に、クリーニング不良による異常画像が11枚以上、30枚以下発生した場合
・「××」:評価3において、出力した1000枚中に、クリーニング不良による異常画像が31枚以上発生した場合
図9は、低温評価試験におけるクリーニング不良による異常画像Eの一例を示す図である。
図9(a)は、Kの縦帯ベタパターンにおいてクリーニング不良が発生し、スジ状の異常画像Eが画像上に連続して発生している例である。図9(b)は、C、M、Yの縦帯ベタパータンにおいてクリーニング不良が発生し、短いスジ状の異常画像Eが断続的に発生している例である。図9(c)は、C、Mの縦帯パターンにおいてクリーニング不良が発生し、幅方向に多量にクリーニング不良が発生している例であり、異常画像Eは太いスジ状となっている。このように、クリーニング不良は、トナー入力のある、ランニングチャートの縦帯ベタパターンに対応して発生することが多い。
<評価4:帯電ローラ汚れ評価>
帯電ローラ汚れ評価は、帯電ローラ表面の汚れを直接的に測定する代わりに、トナーすり抜け量により間接的に評価した。これは、トナーすり抜けが多いと図2にしめす塗布ローラ16aへのトナー付着量が増加し、その結果、潤滑剤16bの消費率が増加して、下流の帯電ローラ12の汚れが悪化することがわかっている。よって、トナーすり抜け評価から、帯電ローラの汚れを間接的に評価することができる。また、トナーすり抜け評価は、塗布ローラ16aに付着したすり抜けトナーの量に基づいて、評価する。
以下の条件でランニング後、トナーすり抜け評価試験を実施した。
・画像形成装置 :リコー製 MPC5100S
・クリーニングブレード:上記摩耗ランニング(200Km走行)後のブレード
・ランニングチャート :縦帯ベタ A4ヨコ(図8参照)
・ランニング枚数 :1000枚
トナーすり抜け評価は、塗布ローラ16aに付着したすり抜けトナーの量に基づいて評価した。図10(a)に示すトナーすり抜けランニング前(新品)の塗布ローラ16aの表面をスキャナで読み込み輝度L0を測定し、図10(b)に示すトナーすり抜けランニング後の塗布ローラ16aの表面をスキャナで読み込み輝度L1を測定する。次に、トナーすり抜けランニング前後の輝度差ΔL(=L0-L1)を求め、すり抜けトナー汚れに伴う塗布ローラ16aの輝度の低下を、トナーすり抜け量の代用特性として評価した。
また、ΔLに基づく帯電ローラ汚れ(トナーすり抜け)は、以下の様に評価した。
・「○」:ΔL≦25
・「△」:25<Δ50≦50
・「×」:50<ΔL≦75
・「××」:75<ΔL
下記表2は、実施例1~19、比較例1~13のクリーニングブレードのエッジ層のウレタンゴム材E1~E34の物性と、評価試験結果とを示したものであり、図11は実施例1~19、比較例1~13の35℃における反発弾性率と35℃における100%モジュラス値との関係を示すグラフである。なお、図11に示す「○」が、総合評価「○」判定のものであり、「△」が、総合評価「△」判定のものであり、「◇」が総合評価「×」判定のものであり、「×」が総合評価「××」判定のものである。
Figure 0007137781000002
表2に示す総合評価は、評価項目(摩耗形態、低温クリーニング性、帯電ローラ汚れ)に基づいて、4段階で評価した。総合評価は、3つの評価項目のうち、最も悪い評価結果によって総合評価を決定した。例えば、実施例1では、摩耗形態△、低温クリーニング性○、帯電ローラ汚れ△の為、総合判断は△とした。実施例9は、摩耗形態○、低温クリーニング性○、帯電ローラ汚れ○の為、総合判断は○とした。また、例えば比較例1は、摩耗形態×、低温クリーニング性△、帯電ローラ汚れ×の為、総合判断は×とした。
実施例1~19は、いずれも総合評価が△以上となり、良好な結果が得られた。一方、比較例1~13は、摩耗形態、低温クリーニング性、帯電ローラ汚れの何れかの評価「×」となり、総合評価が「×」となった。
また、図11に示すように、低強度(35℃100%モジュラス値が低い)、低反発弾性率(35℃の反発弾性率が低い)ほど、総合判定が良く、逆に高強度、高弾性反発率なものほど総合判定が悪い結果が得られた。
また、図11に示すように、総合判定「△」以上と、総合判定「×」(図11における「◇」)との間に、境界線が引けることが分かる。この境界線は、35℃の反発弾性率をR35、35℃の100%モジュラス値をM35としたとき、R35=-4.8M35+42と表すことができる。よって、この図11から、35℃における反発弾性率と35℃における100%モジュラス値の関係が、R35≦-4.8M35+42を満たすことで、スティックスリップを抑制でき凹凸状の疲労摩耗が生じるのを抑制でき、かつ、摩耗の進行を抑制することができ、耐摩耗性が良好なクリーニングブレードを得ることができる。これにより、200[Km]走行後も、トナーすり抜けを抑制でき、良好なクリーニング性を維持することができる。
また、図11に示すように、総合判定「△」と総合判定「○」との間にも境界線が引ける。この境界線は、35℃の反発弾性率をR35、35℃の100%モジュラス値をM35としたとき、R35=-4.3M35+31と表すことができる。よって、35℃における反発弾性率と35℃における100%モジュラス値の関係が、R35≦-4.3M35+31を満たすことで、より一層、耐摩耗性が良好なクリーニングブレードを得ることができる。
また、実施例1~19のエッジ層の35℃における100%モジュラス値は、6.3[MPa]以下であった。エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、6.3[MPa]以下とすることで、エッジ部が適度に変形し、感光体表面の突起や、トナー添加剤(シリカ)等の介在物によってブレード自身の摩耗が促進されるのを抑制することができ、摩耗速度を4.00[μm/km]以下に抑えることができ、200Km走行後も、トナーすり抜けを抑制でき、良好なクリーニング性を維持することができた。なお、ウレタンゴムの100%モジュラス値は、どこまでも小さくできるわけではなく、一般的には、2[MPa]以上となる。
上記評価試験1で、耐摩耗性に優れるエッジ層としては、なるべく低強度(35℃における100%モジュラス低)、低反発弾性率(35℃における反発弾性率低)にするのが好ましいことがわかった。一方、ウレタンゴムを低反発弾性化すると、ゴム性が失われる傾向が強くなる。ゴム性を示す指標として、tanδピーク温度があり、tanδピーク温度が低温にあるほど、低温環境でもゴム性を維持するゴム材料であり、tanδピーク温度が高温にあるほど、低温環境でゴム性が低いことを示している。低温でのゴム性が低い場合、トナーや外添剤などの異物を感光体表面から除去する圧力を発生できなくなってしまい、トナーのすり抜けが発生し、低温でのクリーニング性が低下するという課題がある。
しかし、表2の実施例を見ると、エッジ層のtanδピーク温度が高くても良好な低温クリーニング性が得られている。特に、実施例14は、tanδピーク温度が20.2℃と低温環境(10℃)に比べて、10℃以上、tanδピーク温度が高くても、低温クリーニング性が維持できた。これは、バックアップ層B1のtanδピーク温度-3.6℃とエッジ層よりも低くしている。さらには、バックアップ層B1のtanδピーク温度が0℃以下であり、tanδピーク温度が、低温環境(10℃)よりも十分低い値となっている。これにより、バックアップ層が低温(10℃)においても良好なゴム性を維持でき、クリーニングブレード全体のゴム性の低下が抑制され、低温環境下でも、圧力の低下が抑制され、低温クリーニング性の低下を抑制できたと考えられる。
次に、本出願人は、バックアップ層の反発弾性率の影響について、評価試験を行なった。以下、評価試験2として説明する。
<評価試験2>
上記表1で示した実施例の中で、反発弾性率が低い材料として、E9、E11、E14、E18を代表例として選択し、種類の異なるバックアップ層B1、B2と組合せて二層ブレードを作成し、低温環境10℃でのクリーニング性を比較した。また、バックアップ層の効果を確認するため、また、E9、E14にみの単層ブレードも作成した。表3は、評価試験2に用いたエッジ層とバックアップ層の物性値を示したものであり、図12は、エッジ層E9,E11,E14,E18と、バックアップ層B1,B2の温度と、反発弾性率との関係を示すグラフである。エッジ層の材料は、摩耗形態による影響を除外するために、摩耗形態が鏡面摩耗となったエッジ層の材料を選択した。また、バックアップ層の効果を確認するため、エッジ層として、tanδピーク温度が、10℃よりも高いものを選定した。
Figure 0007137781000003
図12に示すように、バックアップ層B2は、10℃における反発弾性率が、エッジ層の10℃における反発弾性率よりも大きくなっている。また、この評価試験2においては、バックアップ層B1,B2のtanδピーク温度-3.6℃、-3.4℃とし、ピーク温度がほぼ同じものを選んだ。これにより、バックアップ層の反発弾性率の影響を、精度よく評価することができる。
実施例毎に以下の条件でブレード摩耗ランを実施し、任意の走行距離でブレード摩耗を測定し、また、加速低温クリーニング性評価を行い、摩耗量に対する低温クリーニング性評価を行った。
<摩耗ランニング>
以下の条件で摩耗ランニング実施した。
・評価環境 :23℃50%RH
・画像形成装置 :リコー製 MPC5100S
・ランニングチャート:画像面積率:5[%] A4ヨコ
・感光体走行距離 :任意の走行距離で停止し、その都度、ブレード摩耗量を測定し、以下の<評価4:加速低温クリーニング性評価>を実施
各実施例では走行距離を4回に分け、その都度摩耗面積を測定した。表4において、各実施例の上から1回目どうし、2回目どうし、3回目どうし、4回目どうし、は同一走行距離での摩耗量である。
<評価4:加速低温クリーニング性>
・評価環境 :10℃15%RH
・画像形成装置 :リコー製 MPC5100S
・帯電条件 : デフォルト条件に対して、帯電ローラに印加するVpp[kV]を1.2倍に設定
・クリーニングブレード:上記<摩耗ランニング評価>の任意の走行距離で停止し、ブレード摩耗量を測定したブレード
・ランニングチャート :縦帯ベタ A4ヨコ
・ランニング枚数 :500枚
加速低温クリーニング性評価の評価基準は以下とした。
・ランク5:評価4において、出力した500枚中に、クリーニング不良による異常画像が一枚もない場合
・ランク4:評価4において、通紙401枚目以降にクリーニング不良による異常画像が発生した場合
・ランク3:評価4において、通紙101枚目以降、400枚目以内にクリーニング不良による異常画像が発生した場合
・ランク2:評価4において、通紙11枚目以降、100枚目以内にクリーニング不良による異常画像が発生した場合
・ランク1:評価4において、通紙10枚目以内にクリーニング不良による異常画像が発生した場合
下記表4は、低温評価の結果を示しており、図13は、各実施例における低温評価(画像ランク)と、摩耗幅との関係を示すグラフである。
Figure 0007137781000004
図13から明らかなように、バックアップ層を有していない実施例24、25のものは、バックアップ層を有する実施例9,11,15,18,20~23に比べて、少ない摩耗面積で、ランクが低下しているのがわかる。バックアップ層を有していない実施例24,25においては、クリーニングブレードとして、低温でのゴム性が低いため、トナーや外添剤などの異物を感光体表面から除去する圧力を良好に維持できず、少ない摩耗面積で、トナーのすり抜けが発生し、画像ランクが低下したものと思われる。一方、tanδピーク温度が、エッジ層よりも低く、tanδピーク温度が0℃以下のバックアップ層を備えた実施例9,11,15,18,20~23においては、クリーニングブレードとして、低温でのゴム性の低下が抑制され、圧力を良好に維持でき、摩耗面積が多くても、良好なクリーニング性が維持できた。
また、表3から分かるように、エッジ層のtanδピーク温度が、12.5℃~18.8℃、バックアップ層のtanδピーク温度が-3.4℃、-3.6℃で低温クリーニング性を確保できる。従って、少なくとも、バックアップ層のtanδピーク温度を、エッジ層のanδピーク温度に対して、15.9℃以上低くすることで、低温クリーニング性を確保できる。
また、実施例11と実施例21、実施例15と実施例22、実施例18と実施例23をそれぞれ比較すると明らかなように、バックアップ層B2を用いたクリーニングブレードの方が、バックアップ層B1を用いたクリーニングブレードに比べて、低温クリーニング性が良いことがわかる。このように、バックアップ層の10℃における反発弾性率を、エッジ層の10℃における反発弾性率よりも高くすることで、低温クリーニング性が向上できることがわかった。特に、実施例23からわかるように、バックアップ層の10℃における反発弾性率を、エッジ層の10℃における反発弾性率よりも1%以上高ければ、効果があることがわかる。また、実施例20から、少なくともバックアップ層の10℃における反発弾性率を、エッジ層の10℃における反発弾性率よりも12.5[%]高いものは、効果があると確認された。従って、少なくともバックアップ層の10℃における反発弾性率を、エッジ層の10℃における反発弾性率よりも1[%]以上、12.5[%]以下の範囲であれば、確実に低温クリーニング性が向上できる。なお、バックアップ層の10℃における反発弾性率が、エッジ層の10℃における反発弾性率に対して12.5[%]以上高くても、低温クリーニング性を良好にできると考えられる。
この評価試験2から、耐磨耗性や鏡面摩耗を重視してエッジ層に低反発弾性率の材料を選定して、tanδピーク温度が高くなっても、バックアップ層にtanδピーク温度がエッジ層よりも低温側にある材料を選び、また、低温10℃での反発弾性がエッジ層よりも大きな材料を選択することにより、低温でのクリーニング性低下を抑制することが出来る。
また、表4からわかるように、エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、バックアップ層の35℃における100%モジュラス値よりも小さい実施例9,11,20,21は、エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、バックアップ層の35℃における100%モジュラス値よりも大きい実施例15,18,22,23に比べて摩耗面積が抑えられることがわかった。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
弾性材料からなるブレード部材15a1で構成され、エッジ部などのブレード先端部を感光体11などの被清掃部材の表面に当接させ、表面移動する被清掃部材の表面から付着物を除去するクリーニングブレード15aにおいて、ブレード部材のブレード先端部を構成する材料の35℃における反発弾性率R35と35℃における100%モジュラス値M35とが、R35≧-4.8M35+42の関係を満たすよう構成されている。
これによれば、上述した評価試験で説明したように、35℃における反発弾性率R35と35℃における100%モジュラス値M35との関係をR35≧-4.8M35+42にすることで、耐磨耗性を向上でき、感光体などの被清掃部材200[Km]走行後も、良好なクリーニング性を維持することができ、クリーニングブレードの高寿命化を達成することができる。
(態様2)
態様1において、ブレード部材のエッジ部のブレード先端部を構成する材料の35℃における反発弾性率R35と35℃における100%モジュラス値M35とが、R35≧-4.3M35+31の関係を満たすように構成されている。
これによれば、評価試験1で説明したように、R35≧-4.3M35+31の関係を満たすことで、より一層、耐摩耗性を向上させることができる。
(態様3)
態様1または2において、ブレード部材15a1は、エッジ部などのブレード先端部を構成するエッジ層151aと、エッジ層151aに積層されるバックアップ層151bとを有する積層構造である。
これによれば、評価試験2などで説明したように、バックアップ層の材料により、低温クリーニング性の低下を抑制することができ、エッジ層の選択の幅を広げることができる。
(態様4)
態様3において、バックアップ層151bのtanδピーク温度が、エッジ層151aのtanδピーク温度よりも低温である。
これによれば、評価試験2で説明したように、エッジ層のtanδピーク温度が高くても、低温(10℃)環境下でのクリーニングブレード15aのゴム性の低下を抑制することができる。これにより、低温環境下での感光体への当接圧の低下を抑制することができ、摩耗が進行しても、低温クリーニング性を維持することができる。また、エッジ層のtanδピーク温度を高いものを用いることができ、エッジ層を構成する材料の選択の幅を広げることができる。
(態様5)
態様4において、バックアップ層151bのtanδピーク温度が、0℃以下である。
これによれば、評価試験2などで説明したように、エッジ層のtanδピーク温度が高くても、低温(10℃)環境下でのクリーニングブレード15aのゴム性の低下を抑制することができ、摩耗が進行しても、良好な低温クリーニング性を維持することができる。また、エッジ層のtanδピーク温度が、低温(10℃)環境に比べて10℃近く高くても、摩耗進行後も良好な低温クリーニング性を維持することができ、エッジ層を構成する材料の選択の幅を広げることができる。
(態様6)
態様3乃至5いずれかにおいて、バックアップ層の10℃における反発弾性率が、エッジ層の10℃における反発弾性率よりも大きい。
これによれば、評価試験2で説明したように、バックアップ層の10℃における反発弾性率が、エッジ層の10℃における反発弾性率以下のものに比べて、低温クリーニング性を向上させることができる。
(態様7)
態様3乃至6いずれかにおいて、エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、バックアップ層の35℃における100%モジュラス値よりも小さい。
これによれば、評価試験の実施例20、実施例21に示したように、良好な低温クリーニング性を得ることができる。
(態様8)
態様7において、エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、6.3[MPa]以下である。
これによれば、評価試験1の表2から明らかなように、エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、6.3[MPa]以下の実施例1~19のクリーニングブレードは、耐摩耗性が良好な結果が得られた。これにより、少なくとも、エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、6.3[MPa]以下とすることで、耐摩耗性が良好なクリーニングブレードを得ることができる。
(態様9)
感光体11などの像担持体と、像担持体の表面に付着した不要な付着物を除去するためのクリーニングブレード15aとを備え、像担持体上に形成した画像を最終的に記録紙Pなどの記録媒体に転移させる画像形成装置において、クリーニングブレードとして、態様1乃至8いずれかのクリーニングブレードを用いる。
これによれば、経時にわたり良好な画像を維持することができる。
(態様10)
態様9において、潤滑剤を感光体11などの像担持体の表面に塗布または付着させる潤滑剤供給装置16などの潤滑剤供給手段を備える。
これによれば、実施形態で説明したように、感光体などの像担持体とクリーニングブレードとの間の摩擦係数を低減することができ、クリーニングブレードの耐摩耗性を高めることができる。
(態様11)
感光体11などの像担持体と、像担持体の表面に接触し、その表面上に付着した不要な付着物を除去するためのクリーニングブレード15aとを備え、画像形成装置に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジにおいて、クリーニングブレードとして、態様1乃至8のいずれかのクリーニングブレードを用いる。
これによれば、経時に亘り、良好な画像を維持することができ、プロセスカートリッジの寿命を延ばすことができる。
(態様12)
態様11において、潤滑剤を感光体11などの像担持体の表面に塗布または付着させる潤滑剤供給装置16などの潤滑剤供給手段を備える。
これによれば、実施形態で説明したように、感光体などの像担持体とクリーニングブレードとの間の摩擦係数を低減することができ、クリーニングブレードの耐摩耗性を高めることができる。
1 :画像形成装置
2 :画像形成部
10 :作像ユニット
11 :感光体
15 :感光体クリーニング装置
15a :クリーニングブレード
15a1 :ブレード部材
15a2 :ブレードホルダー
15b :搬送コイル
16 :潤滑剤供給装置
151a :エッジ層
151b :バックアップ層
特許第5633775号公報

Claims (11)

  1. 弾性材料からなるブレード部材で構成され、ブレード先端部を被清掃部材の表面に当接させ、表面移動する被清掃部材の表面から付着物を除去するクリーニングブレードにおいて、
    前記ブレード部材の前記ブレード先端部を構成する材料の35℃における反発弾性率R35と35℃における100%モジュラス値M35とが、以下の関係式(A)を満たすよう構成されていることを特徴とするクリーニングブレード。
    35-4.3M 35 +31・・・(A)
  2. 求項1に記載のクリーニングブレードにおいて、
    前記ブレード部材は、前記ブレード先端部を構成するエッジ層と、前記エッジ層に積層されるバックアップ層とを有する積層構造であることを特徴とするクリーニングブレード。
  3. 請求項2に記載のクリーニングブレードにおいて、
    前記バックアップ層のtanδピーク温度が、前記エッジ層のtanδピーク温度よりも低温であることを特徴とするクリーニングブレード。
  4. 請求項3に記載のクリーニングブレードにおいて、
    前記バックアップ層のtanδピーク温度が、0℃以下であることを特徴とするクリーニングブレード。
  5. 請求項2乃至4いずれか一項に記載のクリーニングブレードにおいて、
    前記バックアップ層の10℃における反発弾性率が、前記エッジ層の10℃における反発弾性率よりも大きいことを特徴とするクリーニングブレード。
  6. 請求項2乃至5いずれか一項に記載のクリーニングブレードにおいて、
    前記エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、前記バックアップ層の35℃における100%モジュラス値よりも小さいことを特徴とするクリーニングブレード。
  7. 請求項6に記載のクリーニングブレードにおいて、
    前記エッジ層の35℃における100%モジュラス値が、6.3[MPa]以下であることを特徴とするクリーニングブレード。
  8. 像担持体と、
    前記像担持体の表面に付着した不要な付着物を除去するためのクリーニングブレードとを備え、
    前記像担持体上に形成した画像を最終的に記録媒体に転移させる画像形成装置において、
    前記クリーニングブレードとして、請求項1乃至7いずれか一項に記載のクリーニングブレードを用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布または付着させる潤滑剤供給手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  10. 像担持体と、前記像担持体の表面に接触し、その表面上に付着した不要な付着物を除去するためのクリーニングブレードとを備え、画像形成装置に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
    前記クリーニングブレードとして、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のクリーニングブレードを用いることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項10に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    潤滑剤を前記像担持体の表面に塗布または付着させる潤滑剤供給手段を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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