JP7136992B2 - 電池用電極の製造方法および電池セルの製造方法 - Google Patents

電池用電極の製造方法および電池セルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電池用電極の製造方法および電池セルの製造方法に関するものである。
近年、電気自動車のモータ駆動用の電源として、二次電池の開発が盛んに行われている。特許文献1には、電池用電極の製造方法として、例えば、電極活物質および導電助剤を含む粉体を用いて電極を製造する方法が開示されている。
特開2020-129448号公報
従来技術では、ベルコンベア状の搬送部に搬送される集電体に対して順次処理が施されて電極が製造される。しかしながら、薄いシート状の集電体を採用する場合などに、集電体の搬送および各処理装置に対する位置合わせが困難となる虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、集電体の搬送および位置合わせを容易として各処理の精度を高めることができる電池用電極の製造方法および電池セルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の電池セルの製造方法は、電池用電極の製造方法であって、搬送治具に搭載されたシート状の集電体上に電極組成物を供給する電極組成物供給工程と、前記電極組成物を圧縮するプレス工程と、を有し、搬送治具は、枠状の治具枠部と、治具枠部に架け渡される可撓性の支持シートと、を有し、集電体は、支持シートに搭載される
本発明の一態様の電池セルの製造方法は、上述の電池用電極の製造方法によって製造された前記電池用電極を2つ用意し、セパレータを介して、2つの前記電池用電極を互いに向い合わせに積層させるせる積層工程と、枠体同士を互いに接合させる溶着工程と、を有し、前記積層工程において、2つの前記電池用電極は、前記搬送治具に保持された状態で、互いに積層される。
本発明の一つの態様によれば、集電体の搬送および位置合わせを容易として各処理の精度を高めることができる電池用電極の製造方法および電池セルの製造方法を提供できる。
図1は、一実施形態の製造方法に用いる搬送治具、および一実施形態の製造方法を経て製造された電極の斜視図である。 図2は、一実施形態の枠体の形成工程を示す模式図である。 図3は、一実施形態の予備工程を示す模式図である。 図4は、一実施形態の搭載工程のうち配置工程を示す模式図である。 図5は、一実施形態の搭載工程のうちローラー押し付け工程を示す模式図である。 図6は、変形例1の搭載工程のうちローラー押し付け工程を示す模式図である。 図7は、変形例2の搭載工程のうちダイヤフラム押し付け工程を示す模式図である。 図8は、一実施形態の電極組成物供給工程を示す模式図である。 図9は、一実施形態のプレス工程を示す模式図である。 図10は、変形例の搬送治具の模式図である。 図11は、一実施形態の積層工程を示す模式図である。 図12は、一実施形態の脱気工程を示す模式図である。 図13は、一実施形態の脱気工程を示す模式図である。 図14は、一実施形態の溶着工程を示す模式図である。 図15は、一実施形態の離脱工程を示す模式図である。 図16は、一実施形態の単セルの断面模式図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した一実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示している場合がある。
<電極(電池用電極)の製造方法>
本実施形態の正極30aおよび負極30bの製造方法について説明する。正極30aの製造方法と負極30bの製造方法とは、主に電極活物質層32に含まれる電極活物質が異なる。ここでは、電極30の製造方法として、正極30aおよび負極30bの製造方法をまとめて説明する。
図1は、本実施形態の製造方法に用いる搬送治具50、および本実施形態の製造方法を経て製造された電極30の斜視図である。
本実施形態の製造方法において、電極30は、搬送治具50に各部を積層することで形成される。本実施形態の電極30は、搬送治具50に搭載された状態で完成する。
搬送治具50は、枠状の治具枠部51と、治具枠部51に架け渡される支持シート55と、を有する。
治具枠部51は、平面視で矩形状である。治具枠部51は、矩形状の短辺に対応する2つの短辺部52と、矩形状の長辺に対応する2つの長辺部53と、を有する。短辺部52および長辺部53は、それぞれ直線的に延びる。短辺部52の両端部は、それぞれ異なる長辺部53の両端部に接続される。
治具枠部51の2つの短辺部52の長さ方向中央には、それぞれ凹溝54が設けられる。凹溝54は、短辺部52を横断する方向に一様な断面形状で延びる。凹溝54の断面形状は、半円状である。後述するように、凹溝54には、脱気管80(図13参照)が配置される。
支持シート55は、可撓性を有する。搬送治具50は、支持シート55において搬送対象(枠付き集電体35)を搭載する。このため、支持シート55は、搬送対象の形状に沿って撓む。支持シート55は、平面視で帯状であり、治具枠部51の長辺部53に沿って延びる。
支持シート55の長さ方向の両端部は、短辺部52に固定される。すなわち、支持シート55は、治具枠部51の4辺のうち2つの短辺に架け渡される。なお、支持シート55は、搬送対象(枠付き集電体35)が搭載されることにより生じる撓み量が所定の値よりも小さくなるように所定のテンション(張力)で張られて2つの短辺部52に架け渡される。搬送対象が搭載されることによる支持シート55の下方への撓み量は、2つの短辺に架け渡された支持シート55の長さの0.5%よりも小さいことが好ましい。例えば、2つの短辺に架け渡された支持シート55の長さが1400mmの場合、搬送対象が搭載されることによる支持シート55の下方への撓み量は7mmよりも小さいことが好ましい。この場合、支持シート55のテンションは11.0~13.0N/cmであることが好ましい。なお、テンションの値は支持シート55の数か所の位置において張力計で計測される値の平均値である。また、支持シート55の幅方向の両縁と長辺部53との間には、隙間が設けられる。
支持シート55は、治具枠部51の上面側に架け渡される。また、治具枠部51の高さ寸法は、搬送対象物の厚さより大きい。支持シート55の下側であって、治具枠部51の枠内には、空間が広がる。本実施形態の搬送治具50によれば、支持シート55に搬送対象物を搭載した状態で、搬送治具50を積層することができる。この場合、搬送対象物は、直上に積層される搬送治具50の治具枠部51の枠内に配置される。
本実施形態において、支持シート55の上面(表面)には、接着層56が設けられる。支持シート55に接着層56を設けることで、搬送治具50に搭載される搬送対象を支持シート55によって保持することができる。
本実施形態によれば、搬送治具50上で搬送対象が位置ずれすることを抑制することができる。結果的に、各工程を行う装置に対して搬送治具50を位置決めすることで、装置に対して支持シート55を位置決めすることができる。これにより、搬送対象に位置決めのための構成を設ける必要がない。
なお、搬送治具50が接着層を有してない場合であっても、支持シート55の吸着性が高く、枠付き集電体35との間に位置ずれを抑制できる程度の摩擦力を生じる場合には、上述の効果を一定程度期待できる。特に、本実施形態のように、支持シート55が可撓性を有する場合には、支持シート55が枠付き集電体35の形状に沿って撓むため、枠付き集電体35の位置ずれは、より効果的に抑制される。
なお、支持シート55の撓み量が過大である場合、後述する電極組成物供給工程やプレス工程で電極組成物の供給量や電極組成物の厚さのばらつきが大きくなる等の不具合が生じる可能性がある。支持シート55が上記のように所定のテンションで2つの短辺部52に架け渡されて支持シート55の撓み量が所定の値よりも小さくなるように制限されることでそのような不具合を防止または抑制できる。
また、本実施形態によれば、支持シート55の上面に接着層56が設けられることで搬送対象が搬送治具50に保持されるため、搬送経路において搬送治具50を反転させる場合であっても、搬送対象が落下することを抑制できる。
接着層56としては、剥離が容易なものであることが好ましい。接着層56として剥離容易なものを用いることで、搬送対象を接着層56から容易に離脱させることができる。さらに、本実施形態の支持シート55は可撓性が高いため、接着層56の剥離の際に支持シート55を撓ませることで搬送対象を容易に離脱させることができる。
電極30の製造方法は、予備工程と、搭載工程と、電極組成物供給工程と、プレス工程と、を有する。本実施形態において、予備工程、搭載工程、電極組成物供給工程、およびプレス工程は、この順で行われる。なお、予備工程と搭載工程とは、順序を反対にしてもよい。すなわち、本実施形態では、予備工程の後に搭載工程を行う場合について説明するが、搭載工程の後に前記予備工程を行ってもよい。
(予備工程)
図2は、予備工程に先立って行われる枠体45の形成工程を示す模式図である。図3は、予備工程を示す模式図である。予備工程は、集電体31と枠体45とを互いに張り合わせる工程である。
図2に示すように、予備工程の前段階として、枠状の枠体45が形成される。枠体45は、枠体45を構成する樹脂材料からからなるシートSから枠状の枠体45がロータリーダイカットなどによって打ち抜かれることで形成される。枠体45の打ち抜き時には、枠体45の枠内の矩形状の端材45pが発生する。
なお、本実施形態において、枠体45の枠内には連続する1つの領域のみが設けられる。しかしながら、枠体45の枠内は、複数の領域に区画されていてもよい。
また、枠体45の製造方法は、本実施形態に限定されない。例えば枠体45は、射出成形で製造されていてもよい。
同様に、予備工程の前段階として、集電体31が形成される(図示略)。集電体31は、集電体31を構成するシートから矩形状に切り出される。集電体31の外形と枠体45の外形とは、互いに一致する。
図3に示すように、予備工程は、シート状の集電体31の上面31aに、枠体45を貼り付けて枠付き集電体35とする。本実施形態において、枠体45は、熱を付与して枠体45の一部を溶融、再硬化させることで集電体31に張り付けられる。
(搭載工程)
図4および図5は、搭載工程を示す模式図である。搭載工程は、予備工程の後に行われる。搭載工程は、予備工程で製造された枠付き集電体35を搬送治具50に搭載する工程である。
本実施形態において、搭載工程は、図4に示す配置工程と、図5に示すローラー押し付け工程と、を含む。
図4に示す配置工程では、枠付き集電体35を搬送治具50の支持シート55に配置する。配置工程では、枠付き集電体35を搬送治具50に対して位置決めした状態で、枠付き集電体35の裏面35b側を支持シート55の接着層56に重ねる。
本実施形態の配置工程によれば、枠付き集電体35は、搬送治具50の支持シート55に搭載される。本実施形の支持シート55は、可撓性を有するため、支持シート55に枠付き集電体35を配置する際に、枠付き集電体35に衝撃が加わることが抑制され、枠付き集電体35に損傷が加わることが抑制される。
図5に示すローラー押し付け工程では、ローラー65を用いて、枠付き集電体35を支持シート55に密着させる。ローラー押し付け工程において、枠付き集電体35の上側には、台座部材60が配置され、支持シート55の下面(裏面)55b側には、ローラー65が配置される。
台座部材60は、下側を向き枠付き集電体35と対向する支持面60aを有する。支持面60aは、平坦面である。支持面60aは、枠体45の上面に接触して枠付き集電体35を上側から支持する。
台座部材60は、支持面60aから下側に突出し枠体45の枠内に挿入される凸部(スペーサ)61を有する。凸部61は、平面視で枠体45の枠内に嵌る矩形状である。また凸部61の突出高さは、枠体45の厚さと等しい。したがって、凸部61の下面61bは、枠体45の内部において、集電体31の上面31aに接触する。
ローラー65は、回転可能に支持されるとともに、搬送治具50の長手方向に沿って移動する。ローラー65の外周面は、弾性部材により形成されている。ローラー65の長さは、枠付き集電体35の幅寸法より大きく、治具枠部51の短辺部52より短い。ローラー65は、支持シート55の下面55bに接触して上側に力を付与した状態で、回転しながら支持シート55の長手方向に移動する。これにより、ローラー65は、支持シート55を枠付き集電体35の裏面35bに押し付け、支持シート55と枠付き集電体35の裏面35bとを密着させる。
本実施形態のローラー押し付け工程によれば、枠付き集電体35は、ローラー65と、ローラー65の反対側で枠体45を支持する支持面60aを有する台座部材60と、の間で挟み込まれる。また、押し付け工程は、枠付き集電体35の枠内を凸部61で埋めた状態で行われる。
集電体31は、薄いシート状の部材である。また、支持シート55は、可撓性を有するシート状の部材である。このため、枠体45の内側に空隙が設けられる場合、ローラー65によって支持シート55の下面55bに上側に向かう力を付与すると、集電体31および支持シート55は、枠体45の内側に向かって撓む。集電体31と支持シート55とは、異なる材料からなるため弾性率等が異なり、これに起因して撓み量も異なる。このため、集電体31と支持シート55とが部分的に離間し、集電体31と支持シート55との間に気泡が生じる。集電体31と支持シート55との間に気泡が生じると、後述する電極組成物供給工程において、電極活物質層32の厚さを均一にすることが困難となり、単セル20としてのエネルギ密度が減少する虞がある。
これに対し、本実施形態のローラー押し付け工程では、枠体45の内側に凸部61が配置される。このため、ローラー65によって支持シート55の下面55bに上側に向かう力を付与する際に、凸部61の下面61bが集電体31を支持し、集電体31および支持シート55の撓みを規制する。このため、互いに接着される集電体31と支持シート55との間に隙間が生じることが抑制され、結果的に気泡の発生が抑制される。したがって、後工程において、電極活物質層32を均一な厚さで形成し易く、単セル20としてのエネルギ密度を高めることができる。
本実施形態によれば、台座部材60の一部であり、支持面60aからローラー65側に突出する凸部61が、枠付き集電体35の枠内を埋めるスペーサとして機能する。このため、別部材のスペーサを用意する場合と比較して搭載工程を簡素化することができる。
(搭載工程の変形例1)
ここで、本実施形態に採用可能な搭載工程の変形例1について説明する。
本変形例の搭載工程は、上述の実施形態と同様に、配置工程とローラー押し付け工程とを含むが、ローラー押し付け工程の構成が異なる。
図6は、本変形例のローラー押し付け工程の模式図である。
本変形例のローラー押し付け工程では、別部材のスペーサ169が用意される。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
別部材のスペーサ169を用意する場合、配置工程の後に、枠付き集電体35の内部にスペーサ169を挿入する。スペーサ169は、平面視で枠体45の枠内に嵌る矩形状である。また、スペーサ169の厚さは、枠体45の厚さと等しい。スペーサ169は、枠体45の内部において、台座部材160の支持面160aと集電体31の上面31aとに挟み込まれる。スペーサ169としては、例えば、枠体45の打ち抜き時に発生した枠体45の枠内の端材を用いることができる。
なお、本変形例のローラー押し付け工程では、枠付き集電体35の上側に台座部材160が配置され、枠付き集電体35および支持シート55が台座部材160とローラー65との間に挟まれて加圧される場合について説明した。しかしながら、別部材のスペーサ169を用意する本変形例のローラー押し付け工程では、枠付き集電体35および支持シート55は、一対のローラーによって挟まれて加圧されてもよい。
(搭載工程の変形例2)
次に、本実施形態に採用可能な搭載工程の変形例2について説明する。
本変形例の搭載工程は、配置工程とダイヤフラム押し付け工程とを含む。配置工程については、上述の実施形態と同様の手順で行われるため、ここでは説明を省略する。
図7は、本変形例のダイヤフラム押し付け工程の模式図である。なお、上述の実施形態と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
本変形例のダイヤフラム押し付け工程は、ダイヤフラム押し付け装置269を用いて行う。ダイヤフラム押し付け装置269は、真空チャンバー268と、真空ポンプ(図示略)と、台座部材260と、ダイヤフラム266と、を有する。
真空チャンバー268は、下側に開口する上側ケース268aと、上側に開口する下側ケース268bと、を有する。上側ケース268aには、台座部材260が固定される。上側ケース268aには、真空ポンプに繋がる脱気路268pが設けられる。
下側ケース268bには、ダイヤフラム266が支持される。下側ケース268bには、外気に繋がる通気路268qが設けられる。
上側ケース268aの開口部と、下側ケース268bの開口部とは、互いに重なる。上側ケース268aと下側ケース268bとの境界部は、封止される。真空チャンバー268の内部には、密閉された減圧室268cが形成される。
ダイヤフラム266は、減圧室268cを上下に区画する。減圧室268cにおいてダイヤフラム266の上側には、台座部材260と、脱気路268pが配置される。減圧室268cにおいてダイヤフラム266の下側には、通気路268qが配置される。
ダイヤフラム押し付け工程において、枠付き集電体35が搭載された搬送治具50は、真空チャンバー268の内部(すなわち、減圧室268c)に配置され支持される。枠付き集電体35が搭載された搬送治具50は、ダイヤフラム266の上側に配置される。枠付き集電体35は、台座部材260の下側を向く支持面260aと対向する。支持面260aは、枠体45の上面に接触して枠付き集電体35を上側から支持する。支持シート55の下面55bは、上下方向においてダイヤフラム266と対向する。
ダイヤフラム押し付け工程では、枠付き集電体35が搭載された搬送治具50を減圧室268cに配置した状態で、減圧室268c内を減圧する。減圧室268c内が減圧されると、ダイヤフラム266の上下で圧力差が生じ、ダイヤフラム266は上側に膨張する。ダイヤフラム266は、支持シート55を枠付き集電体35の裏面35bに押し付け、支持シート55と枠付き集電体35の裏面35bとを密着させる。
本変形例のダイヤフラム押し付け工程は、枠付き集電体35を搭載した状態で搬送治具50を減圧室268c内に収容して行われる。ダイヤフラム押し付け工程は、減圧化で行われる。このため、互いに接着される集電体31と支持シート55との間の気泡の発生が抑制される。
また、本変形例のダイヤフラム押し付け工程は、減圧に伴い膨張するダイヤフラム266によって支持シート55を枠付き集電体35に押し付ける。ダイヤフラム266は、ドーム状に膨張するため、支持シート55を枠付き集電体35に、中央から外側に向かって均一に押し付けることができ、支持シート55にシワなどが生じることを抑制できる。
(電極組成物供給工程)
図8は、本実施形態の電極組成物供給工程を示す模式図である。電極組成物供給工程は、搭載工程の後に行われる。電極組成物供給工程は、枠付き集電体35の枠内に、電極組成物39を供給して電極活物質層32を形成する工程である。
電極組成物39は、供給装置70によって枠付き集電体35の枠内に供給される。電極組成物39は、電極活物質および導電助剤を含む造粒粒子を有する。また、電極組成物39は、電解液、粘着剤およびイオン伝導性ポリマーなどを有していてもよい。なお、製造する電極30が正極である場合、電極活物質としては、上述した正極活物質が用いられ、製造する電極30が負極である場合、電極活物質としては、上述した負極活物質が用いられる。
電極組成物供給工程において、枠付き集電体35の反対側で支持シート55を支持する架台75が配置される。架台75は、搬送治具50の治具枠部51の内部に配置される。架台75の上面75aは、支持シート55の下面55bに接触する。支持シート55は、枠付き集電体35および電極組成物39の重量によって撓みうる。このため、電極組成物供給工程において、電極組成物39の供給量の評価などが不正確となり得る。本実施形態によれば、架台75によって支持シート55を下側から支持することで、支持シート55の撓みを抑制し電極組成物供給工程を正確に行うことができる。
(プレス工程)
図9は、プレス工程を示す模式図である。プレス工程は、枠付き集電体35の枠内の電極組成物39を圧縮する工程である。プレス工程では、集電体31の表面に供給された電極組成物39を厚さ方向に加圧して電極活物質層32を形成する。電極組成物39を圧縮することで、電極活物質層32を緻密化させるとともに厚さを均一にすることができる。
本実施形態のプレス工程は、生産性の観点から、ロールプレス成形法が用いられる。ロールプレス工程では、一対の加圧ローラー79を有するロールプレス装置78が用いられる。一対の加圧ローラー79のうち一方は枠付き集電体35の上側に位置し、他方は支持シート55の下側に位置する。一対の加圧ローラー79は、搬送治具50を搬送しながら、枠付き集電体35および電極組成物39を上下方向から挟み込むようにして加圧する。
以上の工程を経て、搬送治具50の上側に電極30が形成される。なお、プレス工程の後には、電極活物質層32の厚さを測定し品質を評価する工程を行うことが好ましい。
本実施形態の電池用電極の製造方法によれば、各工程(特に、電極組成物供給工程およびプレス工程)が、搬送治具50の上側で行われる。本実施形態によれば、工程間の仕掛品の搬送が容易となるとともに、仕掛品の損傷を抑制できる。また、各工程を行う処理装置に対して、搬送治具50を位置合わせすることで、仕掛品を処理装置に対して位置合わせすることができる。このため、各処理の精度を高めることができる。
(搬送治具の変形例)
図10は、上述の実施形態に採用可能な変形例の搬送治具350の模式図である。なお、上述の実施形態の搬送治具350と同一態様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略する。
搬送治具350は、上述の実施形態と同様に、枠状の治具枠部51と、治具枠部51に架け渡される支持シート355と、を有する。支持シート355は、可撓性を有する。なお、支持シート355は支持シート55と同様に、搬送対象(枠付き集電体35)が搭載されることにより生じる撓み量が所定の値よりも小さくなるように所定のテンション(張力)で張られて2つの短辺部52に架け渡される。搬送治具350は、支持シート355において枠付き集電体35を搭載する。
本変形例において、支持シート355は、通気性を有する。すなわち、支持シート355は、空気を通すことができる。通気性を有する支持シート355としては、スクリーンメッシュや多孔質シートなどが例示できる。支持シート355の下側には、吸着治具359が配置される。吸着治具359は、支持シート355の下面(裏面)355bに負圧を付与する。支持シート355は、空気を通すため支持シート355の上側に配置される枠付き集電体35は、支持シート355側に吸着される。すなわち、支持シート355は、下面355b側に負圧を付与することで枠付き集電体35を保持する。
本変形例によれば、搬送治具350上で搬送対象が位置ずれすることを抑制することができる。また、本変形例によれば、吸着治具359による負圧の付与を停止する、または吸着治具359を搬送治具350から離間させることで、支持シート355への枠付き集電体35の吸着を解除できる。すなわち、本変形例によれば、搬送対象を搬送治具350から容易に離脱させることができる。
また、本変形例によれば、支持シート355が通気性を有するため、支持シート355と枠付き集電体35の裏面35bとの間に気泡が生じにくい。したがって、電極活物質層32の厚さを均一にし易く、単セル20としてのエネルギ密度を高めることができる。
<単セル(電池セル)の製造方法>
次に本実施形態の単セル20の製造方法について説明する。
単セル20の製造方法は、積層工程と、脱気工程と、溶着工程と、離脱工程と、を有する。本実施形態において、積層工程、脱気工程、溶着工程、および離脱工程は、この順で行われる。
単セル20には、2つの電極30(すなわち、正極30aおよび負極30b)が用いられる。したがって、単セル20の製造方法では、上述の電池用電極の製造方法によって製造された電極30が2つ用意される。
(積層工程)
図11は、積層工程を示す模式図である。積層工程は、2つの電極30を、セパレータ40を介して互いに向かい合わせに積層して積層体9を形成する。積層体9では、2つの電極30の電極活物質層32が互いに向かい合わせに配置される。また、セパレータ40は、2つの電極30の電極活物質層32同士の間に配置される。
積層工程において、2つの電極30が搬送治具50に保持された状態で行われる。積層工程は、2つの電極30のうち一方の電極30(例えば、正極30a)の上に、セパレータ40および他の電極30(例えば、負極30b)を順次積層することで行われる。ここでは、正極30aを土台として、セパレータ40および負極30bを積層する場合について説明する。しかしながら、負極30bを土台として、セパレータ40および正極30aを積層してもよい。
本実施形態の積層工程では、まず、正極30aの電極活物質層32の上に、セパレータ40を搭載する。セパレータ40は、正極30aに対して位置決めされる。セパレータ40の外縁は、正極30aの枠体45に搭載される。したがって、正極活物質層32aは、セパレータ40によって覆われる。
次いで、正極30aおよびセパレータ40の上に、負極30bを搭載する。負極30bの枠体45は、正極30aの枠体45に重ねられる。これにより、正極30aの外縁と負極30bの外縁とが、積層方向から見て、互いに一致する。以上の手順を経て、積層工程が完了し、積層体9が形成される。
本実施形態の積層工程によれば、2つの電極30は、搬送治具50に保持された状態で、互いに積層される。すなわち、本実施形態によれば、搬送治具50を介して電極30を操作することができる。このため、積層工程において、電極30に損傷を生じさせることを抑制できる。また、2つの搬送治具50同士を位置合わせすることで、容易に電極30同士を位置合わせすることができる。すなわち、搬送治具50に位置合わせのための構成を用意すれば、電極30に位置合わせのための構成を用意する必要がない。結果的に各電極30の構成を簡素化することができる。
(脱気工程)
図12および図13は、脱気工程を示す模式図である。脱気工程は、積層工程の後に行われる。脱気工程は、積層体9の内部の空気を抜く工程である。積層工程において、2つの搬送治具50の間には、2つの脱気管80が配置される。脱気管80は、真空ポンプ(図示略)に接続される。
図12に示すように、脱気工程において、2つの搬送治具50の治具枠部51同士は、互いに連結される。2つの搬送治具50の治具枠部51には、積層方向から見て互いに重なり同方向に延びる凹溝54がそれぞれ設けられる。脱気工程は、対向する2つの凹溝54に脱気管80を配置して行う。脱気管80の吸気口81は、2つの搬送治具50の支持シート55同士の間に配置される。
図13に示すように、吸気口81から脱気を行うことで、2つの搬送治具50の支持シート55同士の間の空気が抜かれる。結果的に、積層体9の内部の空気が抜かれる。また、2つの支持シート55の接着層56同士が対向し接触することで、2つの支持シート55同士が接合される。これにより、2つの支持シート55の間に空気が侵入することが抑制される。
積層体9内の空気を抜いた状態で、脱気管80の弁82を閉塞する。これにより、積層体9の内部から空気が抜かれた状態が保持される。次工程の溶着工程は、脱気管80の弁82を閉塞し、負圧を保持した状態で行われる。溶着工程を脱気した後に密閉することで圧力を保持して行うことで、脱気管80と真空ポンプとの接続を解除することができ、工程間の搬送が容易となる。
(溶着工程)
図14は、溶着工程を示す模式図である。溶着工程は、脱気工程の後に行われる。溶着工程は、積層体9において2つの電極30(正極30aおよび負極30b)の枠体45同士を溶着する工程である。
溶着工程は、溶着装置85を用いて行われる。溶着装置85は、一対の溶着治具86を有する。溶着治具86は、それぞれ枠状の発熱体87を有する。発熱体87は、積層方向から見て枠体45と略同形状である。
溶着工程において、発熱体87は、それぞれの電極30を保持する搬送治具の支持シート55を介して枠体45を加熱する。これにより、発熱体87は、枠体45を溶融させる。溶着工程では、さらに、発熱体87を支持シート55から離間させ枠体45を冷却し硬化させる。これにより、2つの電極30の枠体45同士を溶着し一体化させる。
以上説明した溶着工程における溶着装置85は、枠状の一対の発熱体87を有しているが、これに限定されない。例えば、枠状の発熱体を用いずに、1辺ずつ熱溶着するための線状(棒状)の発熱体を複数用いて順次熱溶着する構成としても良いし、2つのコ字形状の部材に分割された発熱体を用いて熱溶着する構成としても良く、リチウムイオン電池の外縁部を熱溶着可能な構成であれば、他の様々な構成を適用可能である。
以上の工程を経ることで、積層体9において2つの電極30同士が一体化され、単セル20が形成される。溶着工程を経て形成された単セル20は、2つの搬送治具50の支持シート55の間に挟み込まれている。
(離脱工程)
図15は、離脱工程を示す模式図である。離脱工程は、溶着工程の後に行われる。離脱工程は、2つの搬送治具50を離脱して単セル20を取り出す工程である。
以上の工程を経ることで、単セル20を製造することができる。
<単セル(電池セル)>
図16は、上述の製造方法を経て製造される単セル20の断面模式図である。
単セル20は、2つの電極(電池用電極)としての正極30aおよび負極30bと、セパレータ40と、を有する。
セパレータ40は、正極30aと負極30bとの間に配置される。複数の単セル20は、正極30aと負極30bとを同方向に向けて積層されて使用される。積層方向の正極側の端部に配置される単セル20の正極30aには、正極端子が接触し、積層方向の負極側の端部に配置される単セル20の負極30bには、負極端子が接触する。
セパレータ40には、電解質が保持される。これにより、セパレータ40は、電解質層として機能する。セパレータ40は、正極30aおよび負極30bの電極活物質層32の間に配置され、これらが互いに接触することを抑制する。これにより、セパレータ40は、正極30aと負極30bとの間の隔壁として機能する。
正極30aおよび負極30bは、それぞれ、集電体31と、電極活物質層32と、枠体45と、を有する。電極活物質層32と集電体31とは、セパレータ40側からこの順に並ぶ。枠体45は、電極活物質層32の周囲を囲む。正極30aの枠体45と負極30bの枠体45とは、互いに溶着され一体化されている。
以下の説明において、正極30aおよび負極30bの電極活物質層32を互いに区別する場合、これらをそれぞれ正極活物質層32a、負極活物質層32bと呼ぶ。
枠体45は、集電体31同士の接触や単セル20の端部における短絡を防止する。枠体45を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよく、樹脂材料が好適に採用される。
電極活物質層32の厚さは特に限定されないが、枠体45の厚さ以上であることが好ましい。枠体45の厚さに対する電極活物質層32の厚さの割合は、100%~200%であることが好ましく、100~150%であることが好ましく、110~130%であることがより好ましい。枠体45が変形しにくい場合に、枠体45の厚さに対する電極活物質層32の厚さの割合が100%未満であると、後述する加圧成形工程において、電極活物質層32を充分に加圧成形できない場合がある。
枠体45の厚さに対する電極活物質層32の割合が100%を超える場合、枠体45から電極活物質層32がはみ出すこととなる。電極活物質層32は真空包装工程において包装材内に固定されるため、枠体45からの電極活物質層32のはみだしは、加圧成形工程において問題とはならない。
枠体45は、融点が75~90℃のポリオレフィンを含むことが好ましい。
融点が75~90℃のポリオレフィンは、分子内に極性基を有するものであってもよく、極性基を有しないものであってもよい。極性基としては、ヒドロキシ基(-OH)、カルボキシル基(-COOH)、ホルミル基(-CHO)、カルボニル基(=CO)、アミノ基(-NH2)、チオール基(-SH)、1,3-ジオキソ-3-オキシプロピレン基等が挙げられる。ポリオレフィンが極性基を有しているかどうかは、ポリオレフィンをフーリエ変換赤外分光法(FT-IR)や核磁気共鳴分光法(NMR)で分析することにより確認することができる。
融点が75~90℃のポリオレフィンとしては、東ソー(株)製 メルセン(登録商標)G(融点:77℃)や三井化学(株)製 アドマーXE070(融点:84℃)等が挙げられる。東ソー(株)製 メルセン(登録商標)Gは極性基を有する樹脂の例であり、三井化学(株)製 アドマーXE070は極性基を有しない樹脂の例である。
枠体45は、融点が75~90℃のポリオレフィンに加えて、非導電性フィラーを含有していてもよい。非導電性フィラーとしては、ガラス繊維等の無機繊維及びシリカ粒子等の無機粒子が挙げられる。
枠体45の一部は、耐熱性環状支持部材で構成されていてもよい。枠体45の一部が耐熱性環状支持部材で構成されていると、枠体45の機械的強度及び耐熱性を向上させることができる。
耐熱性環状支持部材は集電体31及びセパレータ40との接着性が低いため、耐熱性環状支持部材は、枠体45の厚さ方向の中央部に配置されることが好ましい。この場合、平面視形状が互いに同一の、融点が75~90℃のポリオレフィンを含む層、耐熱性環状支持部材、融点が75~90℃のポリオレフィンを含む層が、集電体31側からこの順で配置されることが好ましい。上記構成であると、枠体45に機械的強度及び耐熱性を付与しつつ、集電体31及びセパレータ40との接着性を高めることができる。
耐熱性環状支持部材は、溶融温度が150℃以上である耐熱性樹脂組成物を含んでいることが望ましく、溶融温度が200℃以上である耐熱性樹脂組成物を含んでいることがより望ましい。耐熱性環状支持部材が、溶融温度が150℃以上である耐熱性樹脂組成物を含むことで、枠体45が熱に対してより変形しにくくなる。耐熱性樹脂組成物の溶融温度(単に融点ともいう)は、JIS K7121-1987に準拠して示差走査熱量測定によって測定される。
耐熱性樹脂組成物を構成する樹脂としては、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂及びポリイミド等)、エンジニアリング樹脂[ポリアミド(ナイロン6 溶融温度:約230℃、ナイロン66 溶融温度:約270℃等)、ポリカーボネート(PCともいう 溶融温度:約150℃)及びポリエーテルエーテルケトン(PEEKともいう 溶融温度:約330℃)等]及び高融点熱可塑性樹脂{ポリエチレンテレフタレート(PETともいう 溶融温度:約250℃)、ポリエチレンナフタレート(PENともいう 溶融温度:約260℃)及び高融点ポリプロピレン(溶融温度:約160~170℃)等}等が挙げられる。なお、高融点熱可塑性樹脂とは、JIS K7121-1987に準拠して示差走査熱量測定によって測定される溶融温度が150℃以上の熱可塑性樹脂を指す。
耐熱性樹脂組成物は、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、高融点ポリプロピレン、ポリカーボネート及びポリエーテルエーテルケトンからなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含むことが望ましい。
耐熱性樹脂組成物はフィラーを含んでいてもよい。耐熱性樹脂組成物がフィラーを含むことで、溶融温度を向上させることができる。上記フィラーとしては、ガラス繊維等の無機フィラー及び炭素繊維等が挙げられる。フィラーを含む耐熱性樹脂組成物としては、ガラス繊維に硬化前のエポキシ樹脂を含浸させて硬化させたもの(ガラスエポキシともいう)及び炭素繊維強化樹脂などが挙げられる。
枠体45を上面視した際の、外形形状と内形形状との間の距離を枠体45の幅ともいう。
枠体45の幅は特に限定されないが、3~20mmであることが好ましい。枠体45の幅が3mm未満であると、枠体45の機械的強度が不足して、電極活物質層32が枠体45の外へ漏れてしまう場合がある。一方、枠体45の幅が20mmを超えると、電極活物質層32の占める割合が減少してしまい、エネルギ密度が低下してしまう場合がある。
枠体45の厚さは特に限定されないが、0.1~10mmであることが望ましい。
電極活物質粒子は、正極活物質粒子又は負極活物質粒子が挙げられる。電極活物質粒子として正極活物質粒子を用いた電極活物質層32を正極組成物又は正極活物質層32aともいい、電極活物質粒子として負極活物質粒子を用いた電極活物質層32を負極組成物又は負極活物質層32bともいう。また、正極組成物の周囲を環状に囲む枠体45を正極枠体ともいい、負極組成物の周囲を環状に囲む枠体45を負極枠体ともいう。
正極活物質粒子としては、リチウムと遷移金属との複合酸化物{遷移金属が1種である複合酸化物(LiCoO、LiNiO、LiAlMnO、LiMnO及びLiMn等)、遷移金属元素が2種である複合酸化物(例えばLiFeMnO、LiNi1-xCo、LiMn1-yCo、LiNi1/3Co1/3Al1/3及びLiNi0.8Co0.15Al0.05)及び金属元素が3種類以上である複合酸化物[例えばLiMM’M’’(M、M’及びM’’はそれぞれ異なる遷移金属元素であり、a+b+c=1を満たす。例えばLiNi1/3Mn1/3Co1/3O2)等]等}、リチウム含有遷移金属リン酸塩(例えばLiFePO、LiCoPO、LiMnPO及びLiNiPO)、遷移金属酸化物(例えばMnO及びV)、遷移金属硫化物(例えばMoS及びTiS)及び導電性高分子(例えばポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン及びポリ-p-フェニレン及びポリビニルカルバゾール)等の粒子が挙げられ、2種以上を併用してもよい。なお、リチウム含有遷移金属リン酸塩は、遷移金属サイトの一部を他の遷移金属で置換したものであってもよい。
負極活物質粒子としては、炭素系材料[黒鉛、難黒鉛化性炭素、アモルファス炭素、樹脂焼成体(例えばフェノール樹脂及びフラン樹脂等を焼成し炭素化したもの等)、コークス類(例えばピッチコークス、ニードルコークス及び石油コークス等)及び炭素繊維等]、珪素系材料[珪素、酸化珪素(SiO)、珪素-炭素複合体(炭素粒子の表面を珪素及び/又は炭化珪素で被覆したもの、珪素粒子又は酸化珪素粒子の表面を炭素及び/又は炭化珪素で被覆したもの並びに炭化珪素等)及び珪素合金(珪素-アルミニウム合金、珪素-リチウム合金、珪素-ニッケル合金、珪素-鉄合金、珪素-チタン合金、珪素-マンガン合金、珪素-銅合金及び珪素-スズ合金等)等]、導電性高分子(例えばポリアセチレン及びポリピロール等)、金属(スズ、アルミニウム、ジルコニウム及びチタン等)、金属酸化物(チタン酸化物及びリチウム・チタン酸化物等)及び金属合金(例えばリチウム-スズ合金、リチウム-アルミニウム合金及びリチウム-アルミニウム-マンガン合金等)等及びこれらと炭素系材料との混合物等の粒子が挙げられる。上記負極活物質粒子のうち、内部にリチウム又はリチウムイオンを含まないものについては、予め負極活物質粒子の一部又は全部にリチウム又はリチウムイオンを含ませるプレドープ処理を施してもよい。
これらの中でも、電池容量等の観点から、炭素系材料、珪素系材料及びこれらの混合物が好ましく、炭素系材料としては、黒鉛、難黒鉛化性炭素及びアモルファス炭素がさらに好ましく、珪素系材料としては、酸化珪素及び珪素-炭素複合体がさらに好ましい。
電極活物質粒子の平均粒子径は、5~200μmであることが好ましい。
電極活物質粒子の平均粒子径は、マイクロトラック法(レーザー回折・散乱法)によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径(Dv50)を意味する。マイクロトラック法とは、レーザー光を粒子に照射することによって得られる散乱光を利用して粒度分布を求める方法である。なお、体積平均粒子径の測定には、レーザー回折・散乱式の粒子径分布測定装置[マイクロトラック・ベル(株)製のマイクロトラック等]を用いることができる。
電極活物質粒子は、その表面の少なくとも一部が高分子化合物を含む被覆層により被覆された被覆活物質粒子であってもよい。電極活物質粒子の周囲が被覆層で被覆されていると、電極の体積変化が緩和され、電極の膨張を抑制することができる。なお、電極活物質粒子として正極活物質粒子を使用した場合の被覆活物質粒子を被覆正極活物質粒子といい、電極活物質粒子として負極活物質粒子を使用した場合の被覆活物質粒子を被覆負極活物質粒子という。
被覆層を構成する高分子化合物(被覆用高分子化合物ともいう)としては、特開2017-054703号公報に非水系二次電池活物質被覆用樹脂として記載されたものを好適に用いることができる。
被覆層は、必要に応じて、後述する導電助剤を含んでいてもよい。
電極活物質層32に含まれる被覆用高分子化合物の重量割合は、電極活物質層32の重量を基準として、0.1~10重量%であることが好ましい。電極活物質層32に含まれる被覆用高分子化合物の含有量が、電極活物質層32の重量を基準として0.1重量%未満であると、電極活物質層32に含まれる被覆用高分子化合物の含有量が少なすぎて、電極割れが生じたり、成形性が低下してしまうことがある。一方、電極活物質層32に含まれる被覆用高分子化合物の含有量が、電極活物質層32の重量を基準として10重量%を超える場合には、電極活物質層32に含まれる被覆用高分子化合物の含有量が多すぎて、電気抵抗を増加させてしまうことがある。
電極活物質層32に含まれる電極活物質粒子の重量割合は、電極活物質層32の重量を基準として70~95重量%であることが好ましい。なお、電極活物質粒子が被覆活物質粒子である場合、被覆活物質粒子を構成する被覆層は、電極活物質粒子の重量に含めないものとする。
電極活物質層32は、電極活物質粒子以外に、導電助剤、溶液乾燥型の公知の電極用バインダ(結着剤ともいう)及び粘着性樹脂を含有していてもよい。また、リチウムイオン電池の製造に用いられる非水電解液を構成する電解質や溶媒等を含有していてもよい。ただし、電極活物質層32は、公知の電極用バインダを含有していないことが好ましい。
導電助剤は、導電性を有する材料から選択される。具体的には、金属[ニッケル、アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電助剤は1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物を用いてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電助剤としては、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をめっき等でコーティングしたものでもよい。
導電助剤の平均粒子径は、特に限定されるものではないが、電池の電気特性の観点から、0.01~10μmであることが好ましく、0.02~5μmであることがより好ましく、0.03~1μmであることがさらに好ましい。なお、本明細書中において、「粒子径」とは、導電助剤の輪郭線上の任意の2点間の距離のうち、最大の距離Lを意味する。「平均粒子径」の値としては、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)等の観察手段を用い、数~数十視野中に観察される粒子の粒子径の平均値として算出される値を採用するものとする。
導電助剤の形状(形態)は、粒子形態に限られず、粒子形態以外の形態であってもよく、カーボンナノチューブ等、いわゆるフィラー系導電性材料として実用化されている形態であってもよい。
導電助剤は、その形状が繊維状である導電性繊維であってもよい。
導電性繊維としては、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等の炭素繊維、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレス鋼のような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。これらの導電性繊維の中では炭素繊維が好ましい。また、グラフェンを練りこんだポリプロピレン樹脂も好ましい。
導電助剤が導電性繊維である場合、その平均繊維径は0.1~20μmであることが好ましい。
電極活物質層32に含まれる導電助剤の重量割合は、電極活物質層32の重量を基準として0~5重量%であることが好ましい。
溶液乾燥型の公知の電極用バインダとしては、デンプン、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)等が挙げられる。
ただし、公知の電極用バインダの含有量は、電極活物質層32全体の重量を基準として、2.0重量%以下であることが好ましい。
電極活物質層32に含まれる公知の電極用バインダの重量割合は、電極活物質層32の重量を基準として0~2重量%であることが好ましく、0~0.5重量%であることがより好ましい。
電極活物質層32は、公知の電極用バインダではなく、粘着性樹脂を含むことが好ましい。電極活物質層32が上記溶液乾燥型の公知の電極用バインダを含む場合には、圧縮成形体を形成した後に乾燥工程を行うことで一体化する必要があるが、粘着性樹脂を含む場合には、乾燥工程を行うことなく常温において僅かな圧力で電極活物質層32を一体化することができる。乾燥工程を行わない場合、加熱による圧縮成形体の収縮や亀裂の発生がおこらないため好ましい。
なお、溶液乾燥型の電極用バインダは、溶媒成分を揮発させることで乾燥、固体化して電極活物質粒子同士を強固に固定するものを意味する。一方、粘着性樹脂は、粘着性(水、溶媒、熱等を使用せずに僅かな圧力を加えることで接着する性質)を有する樹脂を意味する。
溶液乾燥型の電極用バインダと粘着性樹脂とは異なる材料である。
粘着性樹脂としては、被覆層を構成する高分子化合物(特開2017-054703号公報に記載された非水系二次電池活物質被覆用樹脂等)に少量の有機溶剤を混合してそのガラス転移温度を室温以下に調整したもの、及び、特開平10-255805公報等に粘着剤として記載されたものを好適に用いることができる。
電極活物質層32に含まれる粘着性樹脂の重量割合は、電極活物質層32の重量を基準として0~2重量%であることが好ましい。
電極活物質層32に含まれる樹脂成分(被覆用高分子化合物、電極用バインダ及び粘着性樹脂)の合計重量の割合は、0.1~10重量%であることが好ましい。
電解質としては、公知の非水電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、LiPF、LiBF、LiSbF、LiAsF及びLiClO等の無機酸のリチウム塩、LiN(CFSO、LiN(CSO及びLiC(CFSO等の有機酸のリチウム塩等が挙げられる。これらの内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのはLiPFである。
溶媒としては、公知の非水電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、ラクトン化合物、環状又は鎖状カーボネート、鎖状カルボン酸エステル、環状又は鎖状エーテル、リン酸エステル、ニトリル化合物、アミド化合物、スルホン、スルホラン等及びこれらの混合物を用いることができる。
集電体31としては、正極集電体又は負極集電体が挙げられる。
正極集電体を構成する材料としては、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル、焼成炭素、導電性高分子及び導電性ガラス等が挙げられる。また、正極集電体として、導電剤と樹脂からなる樹脂集電体を用いてもよい。
負極集電体を構成する材料としては、銅、アルミニウム、チタン、ステンレス鋼、ニッケル及びこれらの合金等の金属材料等が挙げられる。なかでも、軽量化、耐食性、高導電性の観点から、好ましくは銅である。負極集電体としては、焼成炭素、導電性高分子及び導電性ガラス等からなる集電体であってもよく、導電剤と樹脂からなる樹脂集電体であってもよい。
正極集電体、負極集電体とも、樹脂集電体を構成する導電剤としては、電極活物質層32に含まれる導電助剤と同様のものを好適に用いることができる。
樹脂集電体を構成する樹脂としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリシクロオレフィン(PCO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂又はこれらの混合物等が挙げられる。電気的安定性の観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)及びポリシクロオレフィン(PCO)が好ましく、さらに好ましくはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン(PMP)である。
以上に、本発明の実施形態およびその変形例を説明したが、実施形態および変形例における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
本発明は、電池用電極及び電池セルの製造に利用できる。
9…積層体、20…単セル(電池セル)、30…電極(電池用電極)、30a…正極(電極、電池用電極)、30b…負極(電極、電池用電極)、31…集電体、35…枠付き集電体、39…電極組成物、40…セパレータ、45…枠体、45p…端材、50,350…搬送治具、51…治具枠部、54…凹溝、55,355…支持シート、56…接着層、60,160,260…台座部材、60a,160a,260a…支持面、61…凸部(スペーサ)、65…ローラー、75…架台、80…脱気管、169…スペーサ、266…ダイヤフラム、268c…減圧室、S…シート

Claims (11)

  1. 電池用電極の製造方法であって、
    シート状の集電体を搬送治具に搭載する搭載工程と、
    前記搬送治具に搭載されたシート状の集電体上に電極組成物を供給する電極組成物供給工程と、
    前記搬送治具に保持された前記電極組成物を圧縮するプレス工程と、を有し、
    前記搬送治具は、
    枠状の治具枠部と、
    前記治具枠部に架け渡される可撓性の支持シートと、を有し、
    前記集電体は、前記支持シートに搭載される、
    電池用電極の製造方法。
  2. 前記集電体の上面に枠体を貼り付けて枠付き集電体とする予備工程と、
    前記搬送治具に前記枠付き集電体を搭載する前記搭載工程と、を有し、
    前記予備工程の後に前記搭載工程を行う、又は前記搭載工程の後に前記予備工程を行う、
    請求項1に記載の電池用電極の製造方法。
  3. 前記支持シートが、前記枠付き集電体が搭載されることにより生じる撓み量が所定の値よりも小さくなるように前記治具枠部に所定のテンションで張られている
    請求項に記載の電池用電極の製造方法。
  4. 前記支持シートの表面には、前記集電体に接着する接着層が設けられる、
    請求項に記載の電池用電極の製造方法。
  5. 前記支持シートは、通気性を有し、
    裏面側に負圧を付与することで前記集電体を保持する、
    請求項に記載の電池用電極の製造方法。
  6. 前記予備工程の後に前記搭載工程を行い、
    前記搭載工程は、前記支持シートを裏面側からローラーによって前記支持シートを前記枠付き集電体に押し付けるローラー押し付け工程を含み、
    前記ローラー押し付け工程は、前記枠付き集電体の枠内をスペーサで埋めた状態で行われる、
    請求項~5の何れか一項に記載の電池用電極の製造方法。
  7. 前記ローラー押し付け工程において、前記枠付き集電体は、前記ローラーと、前記ローラーの反対側で前記枠体を支持する支持面を有する台座部材と、の間で挟み込まれ、
    前記スペーサは、前記台座部材の一部であり、前記支持面から前記ローラー側に突出する、
    請求項6に記載の電池用電極の製造方法。
  8. 前記枠体は、シートから打ち抜かれることで形成されており、
    前記スペーサとして、前記枠体の打ち抜き時に発生した前記枠体の枠内の端材が用いられる、
    請求項6に記載の電池用電極の製造方法。
  9. 前記予備工程の後に前記搭載工程を行い、
    前記搭載工程は、前記枠付き集電体を搭載した状態で前記搬送治具を減圧室内に収容し、減圧に伴い膨張するダイヤフラムによって前記支持シートを前記枠付き集電体に押し付けるダイヤフラム押し付け工程を含む、
    請求項~5の何れか一項に記載の電池用電極の製造方法。
  10. 電極組成物供給工程において、前記枠付き集電体の反対側で前記支持シートを支持する架台が配置される、
    請求項~9の何れか一項に記載の電池用電極の製造方法。
  11. 請求項~10の何れか一項に記載の電池用電極の製造方法によって製造された前記電池用電極を2つ用意し、2つの前記電池用電極を、セパレータを介して互いに向かい合わせに積層して積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体の内部の空気を抜く脱気工程と、
    前記積層体において2つの前記電池用電極の前記枠体同士を溶着する溶着工程と、を有し、
    前記積層工程において、2つの前記電池用電極は、前記搬送治具に保持された状態で、互いに積層される、
    電池セルの製造方法。
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