JP7133418B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、車両に衝突した保護対象者に対し、フロントピラーへの衝突エネルギーを吸収するエアバッグ装置に関する。
従来から、歩行者などの保護対象者が車両に衝突した際には、車両のフロントピラーの前面側にエアバッグを展開させて膨張し、保護対象者を保護するエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-235007号公報
しかしながら、特許文献1のエアバッグ装置は、車両の室外側の格納スペースに格納されており、車体の構造体の強度低下を抑えながらも、空いている室外側のスペースにエアバッグ装置の格納スペースを大きく確保することは困難であり、フロントピラーに対するエアバッグの保護範囲を大きくすることも困難であった。
特に、車両に衝突した保護対象者が自転車で走行中のサイクリストであるような場合には、サイクリストの重心位置が高く、自転車と車両との相対速度も速くなることから、衝突時におけるサイクリストの飛翔軌跡が安定しないばかりか、飛翔距離も長くなり、フロントピラーに対して様々な方向および速度で衝突し、フロントピラーに対するエアバッグの保護範囲を大きくすることが望まれていた。例えば、歩行者であれば、下半身を車両のバンパによって払われて、フードまたはカウルに二次衝突した後に、フロントガラスやフロントピラーに三次衝突する飛翔軌跡を想定できるが、サイクリストであると、フードに二次衝突せずに、フロントガラスやフロントピラーの上端部側に直接衝突する飛翔軌跡も想定できる。このように、保護対象者がサイクリストであることも考慮すれば、フロントピラーに対するエアバッグの保護範囲を大きくすることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するものであり、小さいエアバッグでありながらも、フロントピラーに対するエアバッグの保護範囲をより大きくすることができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、車両のフロントピラーの前面側で膨張するエアバッグと、該エアバッグを膨張させる膨張ガスを供給するインフレータとを備えたエアバッグ装置において、前記フロントピラーの前面側には、樹脂製のピラーカバーを備えており、前記フロントピラーと前記ピラーカバーとの間には、複数のフレームを交差して交差点を軸支するパンタグラフ機構を有するとともに、前記交差点の上方または下方に前記エアバッグを配置し、前記エアバッグは、前記インフレータにより膨張ガスが供給されると、該エアバッグの膨張力により前記パンタグラフ機構のフレームを押し上げて前記ピラーカバーを上昇させることを特徴とする。
また、前記フレームは、可撓性を有する樹脂材料で構成されていることが好ましい。
また、前記パンタグラフ機構の交差点又はその他の軸支は、前記フレームを押し下げる方向の回転を抑止するワンウェイロック構造で構成されていることが好ましい。
また、前記パンタグラフ機構は、破断され易い脆弱部を有することが好ましい。
また、前記脆弱部は、破断が可能な切込み部であることが好ましい。
また、前記脆弱部は、前記交差点を基準として前記エアバッグの反対側に設けられていることが好ましい。
また、前記脆弱部は、前記交差点を基準として前記エアバッグの配置側に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、小さいエアバッグでありながらも、フロントピラーに対するエアバッグの保護範囲をより大きくすることができる。
本発明のエアバッグ装置を備えた車両の正面図である。 エアバッグ装置を備えた車両の側面図である。 フロントピラーの概略横断面図であり、図1のA-A断面図である。 エアバッグが展開したときの車両の側面図である。 エアバッグ及びパンタグラフ機構の拡大図である。 パンタグラフ機構の軸支部の拡大図である。 ピラーカバーを取り外したときのフロントピラーの正面拡大図である。 ピラーカバーの上昇形態を示す車両の側面図である。
本発明のエアバッグ装置は、車両に衝突した保護対象者に対して、フロントピラーへの衝突エネルギーを吸収するためのものである。
以下、本発明の実施形態を、図1~図8に基づいて説明する。
図1は、本発明のエアバッグ装置Eを備えた車両1の正面図であり、図2は、エアバッグ装置Eを備えた車両1の側面図である。なお、本発明のエアバッグ装置Eは、図1に示すように、車両に対して左右対称に配置されており、一方のエアバッグ装置を中心に説明を行い、他方のエアバッグ装置については詳しい説明は省略する。
図1及び図2に示すように、エアバッグ装置Eを備えた車両1は、フロントフェンダ2、フロントフード3、車室の上面を区画しているルーフ4、フロントピラー5、車室の側面を区画しているサイドドア6等を外殻とするメインボディから構成されている。
フロントピラー5は、車室の前面を区画しているフロントガラス10の両側縁を固定するとともに、上方でルーフ4を支持している。なお、図示は省略するが、ルーフ4は、車室の前面側に配置されたフロントピラー5の他にも、車室の中央側に配置されたフロントピラー、車室の後方側に配置されたリヤピラーによっても支持されている。
サイドドア6は、昇降可能なサイドガラス11と昇降不能な三角窓12とを保持しており、サイドドア6の上部にはドアミラー20が取り付けられている。
そして、エアバッグ装置Eは、フロントピラー5の前面側に取り付けられるピラーカバー50の内部に格納されている。
図3は、フロントピラー5の周辺の概略横断面図であり、図1のA-A断面図である。また、図3(a)は、エアバッグが展開する前の状態を示しており、図3(b)は、エアバッグが展開した後の状態を示している。
図3(a)に示すように、フロントピラー5の前面側には、可撓性を有する樹脂製のピラーカバー50が取り付けられ、フロントピラー5の背面側には、樹脂製のピラートリム30が取り付けられている。
フロントピラー5には、ピラーフランジ部5aがスポット溶接されており、ピラーフランジ部5aが接着剤31を介してフロントガラス10を固定している。
フロントガラス10とフロントピラー5との間の隙間であって、ピラーフランジ部5aの前面側には、雨水の進入を防ぐウォータガイド32が取り付けられている。また、ピラートリム30は、フロントピラー5及びピラーフランジ部5aの車室内側を覆うように取り付けられている。
そして、エアバッグ装置Eは、可撓性を有するエアバッグ101と、エアバッグ101を膨張させる膨張ガスを供給するインフレータ(図示せず)と、ピラーカバー50を上昇させるためのパンタグラフ機構110とを備え、ピラーカバー50の内部に配置されている。
パンタグラフ機構110は、左右一対の樹脂製のフレーム部110aと、左右一対のフレーム部110aを交差して交差点を軸支する軸支部110bとを一段のパンタグラフとして、三段のパンタグラフと、三段のパンタグラフの最下端にあるフレーム部110aを摺動させるスライダ110cとを備えて構成されている。
なお、本実施形態においては、パンタグラフ機構110は、三段のパンタグラフで構成したが、一段のパンタグラフでもよく、パンタグラフの段数には限定されない。
パンタグラフ機構110は、三段のパンタグラフの最上端では、一方のフレーム部110aを留め具111によりピラーカバー50に取り付け、他方のフレーム部110aをゴム等の弾性体112によりピラーカバー50に取り付けている。また、パンタグラフ機構110は、スライダ110cをフロントピラー5に取り付けている。
エアバッグ101は、パンタグラフ機構110における最下端の軸支部110bの下方に配置されている。
図3(b)に示すように、エアバッグ101は、インフレータにより膨張ガスが供給されると、膨張を行い、最下端のフレーム部110aを押し上げて、ピラーカバー50を上昇させる。
ここで、パンタグラフ機構110は、複数の軸支部110bを結んだ中心線が車幅方向内側へ向かうように配置されており、エアバッグ101は、ピラーカバー50を車幅方向内側へ上昇させることになる。これにより、より衝突する可能性が高い方向からの保護対象者を保護することができる。
なお、本実施形態においては、パンタグラフ機構110は、複数の軸支部110bの中心線が車幅方向内側へ向かうように配置したが、複数の軸支部110bの中心線が車幅方向外側へ向かうように配置してもよく、車幅方向と垂直の真正面側へ向かうように配置してもよい。
図4は、エアバッグ101が展開したときの車両1の側面図であり、図3(b)の状態における車両1の側面図にも対応している。
図3(b)、図4に示すように、エアバッグ装置Eは、車両1の衝突を検知すると、エアバッグ101及びパンタグラフ機構110により、可撓性を有する樹脂製のピラーカバー50を大きく上昇させて、保護対象者のフロントピラー5への衝突エネルギーを吸収することができる。
特に、本実施形態においては、パンタグラフ機構110によりピラーカバー50を大きく上昇させながらも、小さいエアバッグ101で済むので、エアバッグ101のバッグ容量のコンパクト化を図ることができる。
図5は、エアバッグ101及びパンタグラフ機構110の拡大図である。
図5(a)に示すように、フレーム部110aには、破断され易い薄肉の「脆弱部」としての切込み部113aが、エアバッグ101側の軸支部110bを基準として、エアバッグ101の反対側に2ヶ所設けられている。
これにより、保護対象者がピラーカバー50に衝突した際に、切込み部113aによりフレーム部110aを破断させることにより、保護対象者のフロントピラー5への衝突エネルギーを吸収することができる。
さらには、切込み部113aをエアバッグ101の反対側に設けた場合には、エアバッグ101が膨張する際に、エアバッグ101自体の膨張により切込み部113aを破断することがない。
本実施形態においては、切込み部113aは2ヶ所であるが、1ヶ所でも3ヶ所以上でもよい。なお、切込み部113aを複数設ける場合には、フレーム部110aの端にある節で連結している同じ系統のフレーム部110aに設けることが望ましい。いわゆるパンタグラフの両手が切り離されて、ピラーカバー50がフロントピラー5から落ちないようにするためである。
また、図5(b)に示すように、フレーム部110aには、破断され易い薄肉の切込み部113bを、エアバッグ101側の軸支部110bを基準として、エアバッグ101の配置側に設けてもよい。
このように、切込み部113bをエアバッグ101の配置側に設けた場合には、エアバッグ101が膨張する際に切込み部113bが破断さえしなければ、保護対象者がピラーカバー50に衝突した際に、パンタグラフ機構110により衝突エネルギーを効果的に吸収した後に、残りの衝突エネルギーをエアバッグ101が吸収でき、より効率的に衝突エネルギーを吸収することができる。
なお、図5においては、破断され易い脆弱部をフレーム部110aの切込み部113a、bとして構成したが、フレーム部110aをテーパー状に構成し、細い個所を脆弱部として構成してもよい。さらには、太いフレーム部110aと細いフレーム部110aとで太さの異なるパンタグラフを構成し、細いフレーム部110aを脆弱部として構成してもよい。
図6は、パンタグラフ機構110の軸支部110bの拡大図である。
図6に示すように、軸支部110bは、傾斜した爪を有する爪車114aと、可撓性を有し、爪車114aの爪と係合する係合爪114bとを備えており、フレーム部110aを押し下げる方向の回転を抑止するワンウェイロック構造で構成されている。
本実施形態においては、パンタグラフ機構110の全ての軸支部110bをワンウェイロック構造で構成したが、パンタグラフ機構110の一部の軸支部110bをワンウェイロック構造で構成してもよい。例えば、パンタグラフ機構110におけるエアバッグ101の配置側(背面側)の軸支部110bのみをワンウェイロック構造で構成してもよいし、パンタグラフ機構110におけるピラーカバー50の配置側(前面側)の軸支部110bのみをワンウェイロック構造で構成してもよい。
このようにパンタグラフ機構110の軸支部110bをワンウェイロック構造で構成することにより、パンタグラフ機構110は、エアバッグ101の膨張によりフレーム部110aを押し上げるときには、ピラーカバー50を素早く上昇させることができ、保護対象者のピラーカバー50への衝突によりフレーム部110aを押し下げるときには、軸支部110bの回転が抑止されるので、保護対象者のフロントピラー5への衝突エネルギーを吸収することができる。
上述したように、本実施形態では、パンタグラフ機構110は、フレーム部110aに破断され易い脆弱部(切込み部113a、b等)を備え、軸支部110bにワンウェイロック構造を備えて構成したが、いずれか一方のみを備えて構成してもよく、両方を備えずに構成してもよい。
図7は、ピラーカバー50を取り外したときのフロントピラー5の正面拡大図である。
図7(a)に示すように、ピラーカバー50の内部には、エアバッグ101及びパンタグラフ機構110で1組の上昇機構200として、複数組の上昇機構200が配置されており、それぞれのエアバッグ101は、ガスチューブ115により接続されている。
本実施形態では、インフレータは、フロントピラー5の最上端のガスチューブ115に接続している。このため、上から順番にエアバッグ101に膨張ガスが供給され、エアバッグ101は上から順番に膨張することになるので、非常に微差の時間ではあるが、フロントピラー5の上端側からの衝突を優先して保護することができる。
なお、インフレータを、フロントピラー5の最下端のガスチューブ115に接続して、下から順番にエアバッグ101が膨張するように構成してもよい。この場合には、フロントピラー5の下端側からの衝突を優先して保護することができる。
また、本実施形態では、複数組の上昇機構200をそれぞれ同じ構成とすることで、図4に示すように、ピラーカバー50は同じ上昇距離だけ上昇する。
しかしながら、複数組の上昇機構200に対し、エアバッグ101の大きさ、パンタグラフ機構110のパンタグラフの段数、パンタグラフ機構110のフレーム部110aの長さを変更することにより、ピラーカバー50の上昇距離を変更させてもよい。
例えば、図8(a)に示すように、ピラーカバー50の上端側の傾斜をより大きくしたい場合には、フロントピラー5の下端側の上昇機構200から順に、(A)エアバッグ101を大きくしていくか、(B)パンタグラフの段数を増やしていくか、(C)フレーム部110aの長さを長くしていけばよい。
また、図8(b)に示すように、ピラーカバー50の下端側の傾斜をより大きくしたい場合には、フロントピラー5の下端側の上昇機構200から順に、(A)エアバッグ101を小さくしていくか、(B)パンタグラフの段数を減らしていくか、(C)フレーム部110aの長さを短くしていけばよい。
さらには、本実施形態では、ピラーカバー50の上昇形態を一形態としたが、ピラーカバー50の上昇形態を複数形態としてもよい。
図7(b)は、ピラーカバー50の上昇形態を複数形態とした場合におけるピラーカバー50を取り外したときのフロントピラー5の正面拡大図である。
図7(b)に示すように、ピラーカバー50の内部には、ピラーカバー50の第1形態に対応し、第1エアバッグ101aと第1パンタグラフ機構121とで1組の第1上昇機構201として、複数組の第1上昇機構201が配置されており、それぞれの第1エアバッグ101aは、第1ガスチューブ115aにより接続されている。また、第1インフレータは、フロントピラー5の最上端の第1ガスチューブ115aに接続されている。
さらに、ピラーカバー50の内部には、ピラーカバー50の第2形態に対応し、第2エアバッグ101bと第2パンタグラフ機構122とで1組の第2上昇機構202として、複数組の第2上昇機構202が配置されており、それぞれの第2エアバッグ101bは、第2ガスチューブ115bにより接続されている。また、第1インフレータとは異なる第2インフレータは、フロントピラー5の最上端の第2ガスチューブ115bに接続されている。
そして、図8(a)に示すように、ピラーカバー50の上端側の傾斜を大きくするような第1形態を採用する場合には、フロントピラー5の下端側の第1上昇機構201から順に、(A)エアバッグ101aを大きくしていくか、(B)パンタグラフの段数を増やしていくか、(C)フレーム部110aの長さを長くしていけばよい。
また、図8(b)に示すように、ピラーカバー50の下端側の傾斜を大きくするような第2形態を採用する場合には、フロントピラー5の下端側の第2上昇機構202から順に、(A)エアバッグ101bを小さくしていくか、(B)パンタグラフの段数を減らしていくか、(C)フレーム部110aの長さを短くしていけばよい。
そして、エアバッグ装置Eの制御部は、車両1の衝突状況に応じて、複数のインフレータを選択して、ピラーカバー50の上昇形態を決定すればよい。
ここで、車両1には、衝突状況を把握する衝突状況検出部が備えられており、車両1の前方の状況を順次検出している。この衝突状況検出部の一例としては、画像を取得するカメラ、超音波や電波の送受信を行うレーダ等が挙げられる。
エアバッグ装置Eの制御部は、衝突状況検出部から得られる検出情報に基づいて、車両1の衝突状況を判定し、車両1に衝突した保護対象者が歩行者であるのか、サイクリストであるのかを判定する。
そして、エアバッグ装置Eの制御部は、サイクリストに衝突したと判定した場合には、第1インフレータを作動させ、ピラーカバー50の上端側の傾斜を大きくするような第1形態でピラーカバー50を上昇させる。また、エアバッグ装置Eの制御部は、歩行者に衝突したと判定した場合には、第2インフレータを作動させ、ピラーカバー50の下端側の傾斜を大きくするような第2形態でピラーカバー50を上昇させる。
これにより、車両1の衝突状況に応じて、ピラーカバー50の最適な上昇形態を決定することができ、車両1に衝突した保護対象者をより安全に保護することができる。
上述したような、ピラーカバー50の上端側または下端側の傾斜を大きくするような第1、2形態に限られず、図3に示すように、ピラーカバー50を車幅方向内側へ上昇させることを第1形態とし、ピラーカバー50を車幅方向外側へ上昇させることを第2形態として採用してもよい。
ピラーカバー50を車幅方向内側へ上昇させる第1形態を採用し、ピラーカバー50を車幅方向外側へ上昇させる第2形態を採用する場合には、第1形態に対応する全ての第1パンタグラフ機構121を車幅方向内側へ向かうように配置すればよいし、第2形態に対応する全ての第2パンタグラフ機構122を車幅方向外側へ向かうように配置すればよい。
さらには、本実施形態においては、ピラーカバー50の上昇形態を2形態としたが、3形態以上に構成してもよい。
なお、本実施形態においては、エアバッグ101は、パンタグラフ機構110における最下端の軸支部110bの下方に配置して構成したが、パンタグラフ機構110における最上端の軸支部110bの上方に配置して構成してもよい。このように構成する場合には、パンタグラフ機構110を上下逆に配置すればよい。
以上のように、本実施形態においては、本発明のエアバッグ装置Eは、車両1の衝突を検知すると、エアバッグ101及びパンタグラフ機構110により、可撓性を有する樹脂製のピラーカバー50を大きく上昇させて、保護対象者のフロントピラー5への衝突エネルギーを吸収することができるので、小さいエアバッグ101でありながらも、フロントピラーに対するエアバッグの保護範囲をより大きくすることができる。
1:車両、5:フロントピラー、50:ピラーカバー、101:エアバッグ、101a:第1エアバッグ、101b:第2エアバッグ、110:パンタグラフ機構、110a:フレーム部、110b:軸支部、110c:スライダ、111:留め具、112:弾性体、113a、b:切込み部、114a:爪車、114b:係合爪、115:ガスチューブ、121:第1パンタグラフ機構、122:第2パンタグラフ機構、200:上昇機構、201:第1上昇機構、202:第2上昇機構、E:エアバッグ装置。

Claims (7)

  1. 車両のフロントピラーの前面側で膨張するエアバッグと、該エアバッグを膨張させる膨張ガスを供給するインフレータとを備えたエアバッグ装置において、
    前記フロントピラーの前面側には、樹脂製のピラーカバーを備えており、
    前記フロントピラーと前記ピラーカバーとの間には、複数のフレームを交差して交差点を軸支するパンタグラフ機構を有するとともに、前記交差点の上方または下方に前記エアバッグを配置し、
    前記エアバッグは、
    前記インフレータにより膨張ガスが供給されると、
    該エアバッグの膨張力により前記パンタグラフ機構のフレームを押し上げて前記ピラーカバーを上昇させる、
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記フレームは、可撓性を有する樹脂材料で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記パンタグラフ機構の交差点又はその他の軸支は、前記フレームを押し下げる方向の回転を抑止するワンウェイロック構造で構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記パンタグラフ機構は、破断され易い脆弱部を有する、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のエアバッグ装置。
  5. 前記脆弱部は、破断が可能な切込み部である、
    ことを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ装置。
  6. 前記脆弱部は、前記交差点を基準として前記エアバッグの反対側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。
  7. 前記脆弱部は、前記交差点を基準として前記エアバッグの配置側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。
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