JP7132840B2 - 突入電流制限システム - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリに接続されるコンデンサの充電時に流れる突入電流を制限する突入電流制限システムに関する。
電気自動車のバッテリには、そのバッテリとの間で電力の授受を行う各種の車載機器が接続される。各種の車載機器は、例えば、エアコンプレッサやインバータなどが挙げられる。各種の車載機器のバッテリ側端には、電圧を平滑にさせる平滑コンデンサが設けられる。また、各種の車載機器とバッテリとの間には、それら各種の車載機器とバッテリとの間の接続を切り替えるメインリレーが設けられている。
例えば、車両がIG-OFF(イグニッションオフ)のとき、車載機器の平滑コンデンサは放電されている。車両がIG-ON(イグニッションオン)とされると、車載機器の平滑コンデンサは、メインリレーにおいて抵抗器を介してバッテリに接続され、充電(プリチャージ)される。このようにして、各種の車載機器の平滑コンデンサにおける充電時の突入電流が制限される(例えば、特許文献1)。
特開平10-248263号公報
ここで、電気自動車には、外部から受電した電力をバッテリに供給する充電器が設けられている。充電器の出力端には、電圧を平滑にさせる平滑コンデンサが設けられる。充電器がバッテリに電力を供給しないときには、充電器および充電器の平滑コンデンサは、バッテリから切り離されており、充電器の平滑コンデンサは、放電されている。このため、充電器からバッテリに電力を供給するために、充電器および充電器の平滑コンデンサをそのままバッテリに接続すると、充電器の平滑コンデンサに過大な突入電流が生じてしまう。
そこで、充電器からバッテリに電力を供給する際、充電器の平滑コンデンサは、メインリレーの抵抗器を介してバッテリに接続され、その抵抗器を通じて充電(プリチャージ)される。これにより、電気自動車では、充電器の平滑コンデンサにおける充電時の突入電流を制限することができる。
しかし、充電器の平滑コンデンサにおけるメインリレーの抵抗器を通じた充電(プリチャージ)を行うためには、メインリレーにおいて、各種の車載機器とバッテリとを一旦切り離さなければならない。このため、充電器からバッテリに電力を供給する際、各種の車載機器において、一時的に(例えば、約1.5秒間)バッテリからの電力の供給が停止してしまう。その結果、電気自動車の搭乗者等を不快にさせてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、バッテリに接続される車載機器への電力の供給を停止することなく充電器をバッテリに接続することが可能な突入電流制限システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の突入電流制限システムは、バッテリと、バッテリとの間で電力の授受を行う車載機器と、バッテリと車載機器との間に設けられ、バッテリと車載機器との間の接続を切り替えるメインリレーと、メインリレーと車載機器との間から分岐して接続される突入電流制限回路と、突入電流制限回路に接続され、外部から受電した電力を、突入電流制限回路を通じてバッテリに供給する充電器と、充電器の出力端に並列接続される平滑コンデンサと、を備え、突入電流制限回路は、抵抗器と、抵抗器に直列接続され、バッテリによって充電されるプリチャージ用コンデンサと、充電されたプリチャージ用コンデンサをバッテリから切り離し、平滑コンデンサがバッテリから切り離された状態において、プリチャージ用コンデンサの電荷を、抵抗器を通じて平滑コンデンサに移動させるスイッチ群と、を有する。
また、スイッチ群は、プリチャージ用コンデンサがバッテリに並列接続され、かつ、平滑コンデンサがバッテリから切り離される第1の状態と、プリチャージ用コンデンサおよび平滑コンデンサがバッテリから切り離され、かつ、プリチャージ用コンデンサ、抵抗器および平滑コンデンサが直列回路を形成する第2の状態と、平滑コンデンサがバッテリに並列接続される第3の状態と、を切り替えてもよい。
また、スイッチ群は、一端が、メインリレーを介してバッテリの一方の極に接続され、他端が、平滑コンデンサの一端に接続される第1スイッチと、一端が、メインリレーを介してバッテリの他方の極に接続され、他端が、平滑コンデンサの他端に接続される第2スイッチと、一端が、直列接続されたプリチャージ用コンデンサおよび抵抗器を介して第2スイッチにおけるバッテリ側端に接続され、他端が、第1スイッチにおける平滑コンデンサ側端に接続される第3スイッチと、を有してもよい。
また、スイッチ群は、一端が、第1スイッチにおけるバッテリ側端に接続され、他端が、第3スイッチにおけるプリチャージ用コンデンサ側端に接続される第4スイッチをさらに有してもよい。
また、スイッチ群は、一端が、メインリレーを介してバッテリの一方の極に接続される第5スイッチと、一端が、第5スイッチの他端に接続され、他端が、平滑コンデンサの一端に接続される第6スイッチと、一端が、メインリレーを介してバッテリの他方の極に接続され、他端が、平滑コンデンサの他端に接続される第7スイッチと、一端が、直列接続されたプリチャージ用コンデンサおよび抵抗器を介して第7スイッチにおけるバッテリ側端に接続され、他端が、第5スイッチと第6スイッチとの接続ノードに接続される第8スイッチと、を有してもよい。
また、スイッチ群は、一端が、メインリレーを介してバッテリの一方の極に接続され、他端が、平滑コンデンサの一端に接続される第9スイッチと、一端が、メインリレーを介してバッテリの他方の極に接続され、他端が、平滑コンデンサの他端に接続される第10スイッチと、一端が、直列接続されたプリチャージ用コンデンサおよび抵抗器を介して第9スイッチにおけるバッテリ側端に接続され、他端が、第10スイッチにおける平滑コンデンサ側端に接続される第11スイッチと、を有してもよい。
本発明によれば、バッテリに接続される車載機器への電力の供給を停止することなく充電器をバッテリに接続することが可能となる。
第1実施形態による突入電流制限システムの構成を示す概略図である。 制御部が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。 制御部の動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態による突入電流制限システムの構成を示す概略図である。 制御部が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。 第3実施形態による突入電流制限システムの構成を示す概略図である。 制御部が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。 第4実施形態による突入電流制限システムの構成を示す概略図である。 制御部が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態の態様について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による突入電流制限システム10の構成を示す概略図である。突入電流制限システム10は、車両1に適用される。車両1は、例えば、モータジェネレータを駆動源とした電気自動車である。なお、車両1は、モータジェネレータと並行してエンジンが設けられたハイブリッド電気自動車であってもよい。以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
突入電流制限システム10は、バッテリ12、車載機器14、メインリレー16、突入電流制限回路18、充電器20、平滑コンデンサ22および制御部24を含んで構成される。
バッテリ12は、例えば、リチウムイオン電池などの二次電池である。バッテリ12は、後述する充電器20から供給された電力を充電(蓄電)する。また、バッテリ12は、車両1の加速時などにおいてモータジェネレータに電力を供給し、車両1の減速時などにおいてモータジェネレータが発電した電力を充電(蓄電)する。
車載機器14は、バッテリ12に接続され、バッテリ12との間で電力の授受を行う。車載機器14は、例えば、車室内に冷風または暖風を送出するための圧縮媒体を生成するエアコンプレッサである。また、車載機器14は、バッテリ12の直流電力を商用周波数の交流電力(電圧100V)に変換して配線用差込接続器(コンセント)に供給する商用電源用のインバータであってもよい。また、車載機器14は、バッテリ12の直流電力を所望の周波数の交流電力に変換してモータジェネレータに供給する駆動用のインバータであってもよい。なお、車載機器14は、これら例示したものに限らない。
メインリレー16は、バッテリ12と車載機器14との間に設けられ、バッテリ12と車載機器14との間の接続を切り替える。メインリレー16は、例えば、電磁接触器(コンタクタ)などであり、バッテリ12側の接点と車載機器14側の接点との間を開閉する。メインスイッチ30a、30b、30cは、例えば、数百アンペアの電流を流すことができる。なお、メインスイッチ30a、30b、30cは、電磁的に開閉するリレースイッチであってもよいし、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチなどであってもよい。
メインリレー16は、メインスイッチ30a、30b、30cおよび抵抗器32を含んで構成される。メインスイッチ30aは、一端がバッテリ12の正極に接続されており、他端が正側直流母線34pに接続されている。正側直流母線34pは、車載機器14に接続されている。メインスイッチ30bは、一端がバッテリ12の負極に接続されており、他端が負側直流母線34nに接続されている。負側直流母線34nは、車載機器14に接続されている。メインスイッチ30cは、一端がメインスイッチ30aのバッテリ12側端に接続されており、他端が抵抗器32を介してメインスイッチ30aの車載機器14側端に接続されている。なお、直列接続されたメインスイッチ30cおよび抵抗器32は、メインスイッチ30aに並列接続される態様に限らず、メインスイッチ30bに並列接続されてもよい。
車載機器14におけるバッテリ12側において、正側直流母線34pと負側直流母線34nとの間には、平滑コンデンサ36が挿入されている。平滑コンデンサ36は、車載機器14におけるバッテリ12側端の電圧を平滑にさせる。
抵抗器32は、平滑コンデンサ36の充電(プリチャージ)時に利用される。抵抗器32は、平滑コンデンサ36の突入電流を制限するための所定の抵抗値を有する。抵抗器32の抵抗値は、バッテリ12の電圧および平滑コンデンサ36の充電時間(プリチャージ時間)等から設定される。
制御部24は、中央処理装置、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。制御部24は、車両1のスタートスイッチ(図示略)の操作などに基づいて、メインスイッチ30a、30b、30cの開閉を制御する。また、制御部24は、車載機器14の動作を制御する。
ここで、車両1がIG-OFF(イグニッションオフ)のとき、メインスイッチ30a、30b、30cは、すべて「オフ(開)」となっており、平滑コンデンサ36は、放電されている。IG-ON(イグニッションオン)となると、制御部24は、平滑コンデンサ36の充電(プリチャージ)を開始する。具体的には、制御部24は、メインスイッチ30b、30cを「オン(閉)」させる。これにより、平滑コンデンサ36は、抵抗器32を介して徐々に充電される。その結果、平滑コンデンサ36の充電時の突入電流が、抵抗器32によって制限(抑制)される。
平滑コンデンサ36の電圧がバッテリ12の電圧と同程度になると、制御部24は、メインスイッチ30aを「オン」させ、その後、メインスイッチ30cを「オフ」させる。これにより、平滑コンデンサ36のプリチャージが終了して車載機器14の動作が可能な状態となる。
突入電流制限回路18は、メインリレー16と車載機器14との間から分岐して接続されている。突入電流制限回路18については、後に詳述する。
充電器20は、突入電流制限回路18に接続されており、突入電流制限回路18を介してバッテリ12に接続される。充電器20は、外部から電力を受電し、受電した電力を、突入電流制限回路18を通じてバッテリ12に供給する。充電器20は、例えば、充電スタンドの充電プラグが接続されて、その充電プラグを介して電力の供給を受ける。また、充電器20は、車両1の停止中または走行中に、路面に設置された給電装置から非接触で電力の供給を受けてもよい。
充電器20の出力端(突入電流制限回路18側端)には、平滑コンデンサ22が並列接続されている。平滑コンデンサ22は、充電器20の出力端の電圧を平滑にさせる。
ここで、バッテリ12、メインリレー16および突入電流制限回路18は、耐久性の高いケースに収容されている。このため、車両1に衝突事故などが生じても、そのケース内のバッテリ12、メインリレー16および突入電流制限回路18は、安全な状態に維持される。
一方、充電器20および平滑コンデンサ22は、構造上、バッテリ12等が収容されるケースに収容されないことが多い。そこで、充電器20および平滑コンデンサ22は、充電器20からバッテリ12に電力を供給しないときには、突入電流制限回路18においてバッテリ12から切り離されて放電される。これにより、車両1では、衝突事故などが生じた際に、充電器20および平滑コンデンサ22に起因した感電事故などの二次事故が生じることを回避できる。
平滑コンデンサ22は、放電されると電位差がない状態となる。このため、充電器20をバッテリ12に接続する際、平滑コンデンサ22の電圧をバッテリ12の電圧に合わせるために、平滑コンデンサ22の充電(プリチャージ)が必要となる。突入電流制限回路18は、平滑コンデンサ22の充電時の突入電流を制限(抑制)する。
突入電流制限回路18は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3、抵抗器40、プリチャージ用コンデンサ42を含んで構成される。第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3は、例えば、電磁的に開閉するリレースイッチであるが、IGBTなどの半導体スイッチであってもよい。第1実施形態において、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3を包括してスイッチ群と呼ぶことがある。
第1スイッチSW1の一端は、正側直流母線34pに接続されている。つまり、第1スイッチSW1の一端は、メインスイッチ30aを介してバッテリ12の正極に接続される。第1スイッチSW1の他端は、平滑コンデンサ22の一端および充電器20に接続されている。
第2スイッチSW2の一端は、負側直流母線34nに接続されている。つまり、第2スイッチSW2の一端は、メインスイッチ30bを介してバッテリ12の負極に接続される。第2スイッチSW2の他端は、平滑コンデンサ22の他端および充電器20に接続されている。
第3スイッチSW3の一端は、抵抗器40の一端に接続されている。抵抗器40の他端は、プリチャージ用コンデンサ42の一端に接続されている。プリチャージ用コンデンサ42の他端は、第2スイッチSW2におけるバッテリ12側端に接続されている。つまり、抵抗器40およびプリチャージ用コンデンサ42は、直列接続されており、第2スイッチSW2におけるバッテリ12側端と第3スイッチSW3におけるバッテリ12側端との間に挿入されている。第3スイッチSW3の他端は、第1スイッチSW1における平滑コンデンサ22側端に接続されている。
抵抗器40は、平滑コンデンサ22の充電(プリチャージ)時に利用される。抵抗器40は、平滑コンデンサ22の突入電流を制限するための所定の抵抗値を有する。抵抗器40の抵抗値は、バッテリ12の電圧および平滑コンデンサ22の充電時間(プリチャージ時間)等から設定される。
充電器20は、外部からの充電を要求する充電要求信号を制御部24に送信する。例えば、充電器20は、充電プラグが接続されていないときや、非接触で受電可能なエリアに車両1が存在しないときに、充電要求信号「オフ」を送信している。一方、充電器20は、充電プラグが接続されたときや、非接触で受電可能なエリアに車両1が進入したときに、充電要求信号「オン」を送信する。制御部24は、充電要求信号「オン」の受信を契機として、スイッチ群(第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3)のオンオフ制御を行う。
次に、スイッチ群の動作を説明する。図1に示すように、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3がそれぞれ「オフ」状態のとき、スイッチ群が初期状態であるとする。つまり、初期状態において、プリチャージ用コンデンサ42、充電器20および平滑コンデンサ22は、バッテリ12から切り離されている。また、初期状態において、メインスイッチ30a、30bは、「オン」状態となっており、メインスイッチ30cは、「オフ」状態となっているとする。
図2は、制御部24が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。制御部24は、図1に示す初期状態において充電要求信号「オン」を受信すると、図2(a)に示すように、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3を「オン」させる。
図2(a)で示すスイッチ群は、プリチャージ用コンデンサ42がバッテリ12に並列接続され、かつ、平滑コンデンサ22がバッテリ12から切り離される第1の状態となっている。具体的には、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3は、「オン」状態となっており、第2スイッチSW2は、「オフ」状態となっている。
第1の状態のとき、破線の矢印A11で示すように、バッテリ12→メインスイッチ30a→第1スイッチSW1→第3スイッチSW3→抵抗器40→プリチャージ用コンデンサ42→メインスイッチ30b→バッテリ12の順の電流経路が形成される。これにより、バッテリ12は、抵抗器40を通じてプリチャージ用コンデンサ42を徐々に充電する。
プリチャージ用コンデンサ42が充電された後、制御部24は、図2(b)に示すように、第1スイッチSW1を「オフ」させ、その後、第2スイッチSW2を「オン」させる。
図2(b)で示すスイッチ群は、プリチャージ用コンデンサ42および平滑コンデンサ22がバッテリ12から切り離され、かつ、プリチャージ用コンデンサ42、抵抗器40および平滑コンデンサ22が直列回路を形成する第2の状態となっている。具体的には、第1スイッチSW1は、「オフ」状態となっており、第2スイッチSW2および第3スイッチSW3は、「オン」状態となっている。
第2の状態のとき、破線の矢印A12で示すように、プリチャージ用コンデンサ42→抵抗器40→第3スイッチSW3→平滑コンデンサ22→第2スイッチSW2→プリチャージ用コンデンサ42の順の電流経路が形成される。これにより、プリチャージ用コンデンサ42は、第1の状態で蓄えた電荷を、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22に移動させる。つまり、プリチャージ用コンデンサ42は、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22を徐々に充電する。このため、突入電流制限回路18では、平滑コンデンサ22の充電時の突入電流を制限(抑制)することができる。
平滑コンデンサ22が充電されると、平滑コンデンサ22の電圧がバッテリ12の電圧と同程度となる。平滑コンデンサ22が充電された後、制御部24は、図2(c)に示すように、第3スイッチSW3を「オフ」させ、その後、第1スイッチSW1を「オン」させる。
図2(c)で示すスイッチ群は、平滑コンデンサ22がバッテリ12に並列接続される第3の状態となっている。なお、プリチャージ用コンデンサ42は、バッテリ12および平滑コンデンサ22から切り離されている。具体的には、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、「オン」状態となっており、第3スイッチSW3は、「オフ」状態となっている。
第3の状態のとき、破線の矢印A13で示すように、充電器20→第1スイッチSW1→メインスイッチ30a→バッテリ12→メインスイッチ30b→第2スイッチSW2→充電器20の順の電流経路が形成される。これにより、充電器20は、バッテリ12の充電を開始する。ここで、スイッチ群の状態が初期状態から第3の状態に順に切り替わる間、メインスイッチ30a、30bは、「オン」状態に維持されている。
バッテリ12の充電が完了すると、制御部24は、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を「オフ」させる。これにより、スイッチ群は、初期状態に戻り、充電器20および平滑コンデンサ22は、バッテリ12から切り離される。そして、平滑コンデンサ22に蓄電されていた電荷は、放電されて充電器20で消費される。
図3は、制御部24の動作を説明するフローチャートである。制御部24は、充電要求信号が「オン」となったか否かを判定する(S100)。充電要求信号が「オン」となっていない(「オフ」である)場合(S100におけるNO)、制御部24は、充電要求信号が「オン」となるまで待機する。
一方、充電要求信号が「オン」となった場合(S100におけるYES)、制御部24は、ステップS110以降の一連の処理を行う。まず、制御部24は、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3を「オン」させる(S110)。これにより、スイッチ群は、図2(a)に示す第1の状態となる。
次に、制御部24は、所定時間が経過したか否かを判定する(S120)。所定時間は、例えば、プリチャージ用コンデンサ42の容量と抵抗器40の抵抗値とから決まる時定数に基づいて、プリチャージ用コンデンサ42の電圧が所定電圧以上となる時間(例えば、数秒)に設定される。
所定時間が経過していない場合(S120におけるNO)、制御部24は、所定時間が経過するまで待機する。一方、所定時間が経過した場合(S120におけるYES)、制御部24は、第1スイッチSW1を「オフ」させる(S130)。次に、制御部24は、第2スイッチSW2を「オン」させる(S140)。これにより、スイッチ群は、図2(b)に示す第2の状態となる。
次に、制御部24は、所定時間が経過したか否かを判定する(S150)。所定時間は、例えば、平滑コンデンサ22の容量と抵抗器40の抵抗値とから決まる時定数に基づいて、平滑コンデンサ22の電圧が所定電圧以上となる時間(例えば、数秒)に設定される。なお、ステップS120の所定時間とステップS150の所定時間とは、同じ時間に設定されてもよいし、異なる時間に設定されてもよい。
所定時間が経過していない場合(S150におけるNO)、制御部24は、所定時間が経過するまで待機する。一方、所定時間が経過した場合(S150におけるYES)、制御部24は、第3スイッチSW3を「オフ」させる(S160)。次に、制御部24は、第1スイッチSW1を「オン」させて(S170)、一連の処理を終了する。これにより、スイッチ群は、図2(c)に示す第3の状態となり、充電器20は、バッテリ12の充電を開始する。
以上のように、第1実施形態の突入電流制限システム10では、プリチャージ用コンデンサ42が充電され、その後、充電されたプリチャージ用コンデンサ42がバッテリ12から切り離される。そして、第1実施形態の突入電流制限システム10では、平滑コンデンサ22がバッテリ12から切り離された状態において、プリチャージ用コンデンサ42の電荷が、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22に移動される。これにより、第1実施形態の突入電流制限システム10では、平滑コンデンサ22のプリチャージの前後に亘って、メインスイッチ30a、30bを「オン」状態に維持することができる。
したがって、第1実施形態の突入電流制限システム10によれば、バッテリ12に接続される車載機器14への電力の供給を停止することなく充電器20をバッテリ12に接続することが可能となる。
例えば、車載機器14がエアコンプレッサである場合、突入電流制限システム10では、充電器20を介したバッテリ12の充電が開始される際に、冷風または暖風の送出を継続させることができる。また、車載機器14が商用周波数の交流電力を発生させるインバータである場合、突入電流制限システム10では、充電器20を介したバッテリ12の充電が開始される際に、配線用差込接続器に接続される家電製品などの使用を継続させることができる。このため、突入電流制限システム10では、冷風または暖風が一時的に停止したり、家電製品が一時的に停止することで、車両1の搭乗者等を不快にさせてしまうような事態を回避できる。
なお、第1実施形態において、制御部24は、充電要求信号が「オン」となったときに、第1スイッチSW1および第3スイッチSW3を「オン」させた。しかし、制御部24は、充電要求信号が「オフ」状態のときに、予め、スイッチ群を第1の状態にさせておいてもよい。そして、制御部24は、充電要求信号が「オン」となったときに、スイッチ群を第2の状態および第3の状態に順に切り替えてもよい。この態様によれば、プリチャージ用コンデンサ42の充電が予め行われるため、プリチャージ用コンデンサ42の充電にかかる時間分だけ処理時間を短縮することができる。
また、予め、スイッチ群を第1の状態にさせておく態様では、充電器20がバッテリ12に接続される前において、プリチャージ用コンデンサ42が平滑コンデンサ36に並列接続されることとなる。このとき、プリチャージ用コンデンサ42が平滑コンデンサ36に並列接続されていない態様に比べ、正側直流母線34pと負側直流母線34nとの間の合成容量が増加している。このため、この態様では、バッテリ12と車載機器14との間のリプル電流を低減することが可能となる。その結果、この態様によれば、リプル電流に起因して生じるメインリレー16やスイッチ群の振動音を低減することが可能となる。
また、第1実施形態の突入電流制限システム10では、後述の第2実施形態および第3実施形態に比べ、スイッチ群を構成するスイッチの数が少ないため、よりコンパクトに突入電流制限回路18を構成することができる。
なお、第1実施形態において、スイッチ群が第3の状態となっているとき、プリチャージ用コンデンサ42は、バッテリ12および平滑コンデンサ22から切り離されていた。しかし、スイッチ群が第3の状態のときに、プリチャージ用コンデンサ42は、バッテリ12および平滑コンデンサ22に接続されていてもよい。具体的には、スイッチ群が第3の状態のときに、第3スイッチSW3が「オン」状態となっていてもよい。
また、第1実施形態において、メインスイッチ30aの一端およびメインスイッチ30cの一端は、バッテリ12の正極に接続され、メインスイッチ30bの一端は、バッテリ12の負極に接続されていた。しかし、メインスイッチ30aの一端およびメインスイッチ30cの一端は、バッテリ12の負極に接続され、メインスイッチ30bの一端は、バッテリ12の正極に接続されてもよい。つまり、第1実施形態において、バッテリ12の極性を反転してもよい。この場合、電流の流れる方向が逆になるが、スイッチ群の動作は、上述した動作と同様である。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態による突入電流制限システム100の構成を示す概略図である。第2実施形態の突入電流制限システム100は、突入電流制限回路18に代えて突入電流制限回路118を有する点において第1実施形態の突入電流制限システム10と異なる。突入電流制限回路118は、第4スイッチSW4が追加された点において突入電流制限回路18と異なる。
第4スイッチSW4は、リレースイッチであるが、半導体スイッチであってもよい。第2実施形態において、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3、第4スイッチSW4を包括してスイッチ群と呼ぶことがある。
第4スイッチSW4の一端は、第1スイッチSW1におけるバッテリ12側端に接続されている。第4スイッチSW4の他端は、第3スイッチSW3におけるプリチャージ用コンデンサ42側端(抵抗器40側端)、および、抵抗器40の一端に接続されている。
図4に示すように、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3、第4スイッチSW4がそれぞれ「オフ」状態のとき、スイッチ群が初期状態であるとする。なお、メインスイッチ30a、30bは「オン」状態となっており、メインスイッチ30cは「オフ」状態となっている。
図5は、制御部24が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。制御部24は、図4に示す初期状態において充電要求信号「オン」を受信すると、図5(a)に示すように、第4スイッチSW4を「オン」させる。図5(a)で示すスイッチ群は、第1の状態となっている。
第1の状態のとき、破線の矢印A21で示すように、バッテリ12→メインスイッチ30a→第4スイッチSW4→抵抗器40→プリチャージ用コンデンサ42→メインスイッチ30b→バッテリ12の順の電流経路が形成される。これにより、バッテリ12は、抵抗器40を通じてプリチャージ用コンデンサ42を徐々に充電する。
プリチャージ用コンデンサ42が充電された後、制御部24は、図5(b)に示すように、第4スイッチSW4を「オフ」させ、その後、第2スイッチSW2および第3スイッチSW3を「オン」させる。図5(b)で示すスイッチ群は、第2の状態となっている。
第2の状態のとき、破線の矢印A22で示すように、プリチャージ用コンデンサ42→抵抗器40→第3スイッチSW3→平滑コンデンサ22→第2スイッチSW2→プリチャージ用コンデンサ42の順の電流経路が形成される。これにより、プリチャージ用コンデンサ42は、第1の状態で蓄えた電荷を、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22に移動させる。つまり、プリチャージ用コンデンサ42は、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22を徐々に充電する。このため、突入電流制限回路118では、平滑コンデンサ22の充電時の突入電流を制限(抑制)することができる。
平滑コンデンサ22が充電されると、平滑コンデンサ22の電圧がバッテリ12の電圧と同程度となる。平滑コンデンサ22が充電された後、制御部24は、図5(c)に示すように、第3スイッチSW3を「オフ」させ、その後、第1スイッチSW1を「オン」させる。図5(c)で示すスイッチ群は、第3の状態となっている。
第3の状態のとき、破線の矢印A23で示すように、充電器20→第1スイッチSW1→メインスイッチ30a→バッテリ12→メインスイッチ30b→第2スイッチSW2→充電器20の順の電流経路が形成される。これにより、充電器20は、バッテリ12の充電を開始する。ここで、スイッチ群の状態が初期状態から第3の状態に順に切り替わる間、メインスイッチ30a、30bは、「オン」状態に維持されている。
以上のように、第2実施形態の突入電流制限システム100では、第1実施形態と同様に、平滑コンデンサ22のプリチャージの前後に亘って、メインスイッチ30a、30bを「オン」状態に維持することができる。したがって、第2実施形態の突入電流制限システム100によれば、第1実施形態と同様に、バッテリ12に接続される車載機器14への電力の供給を停止することなく充電器20をバッテリ12に接続することが可能となる。
なお、第2実施形態において、制御部24は、充電要求信号が「オフ」状態のときに、予め、スイッチ群を第1の状態にさせておいてもよい。この態様によれば、リプル電流に起因して生じるメインリレー16やスイッチ群の振動音を低減することが可能となる。
また、第2実施形態において、スイッチ群が第3の状態のときに、プリチャージ用コンデンサ42は、バッテリ12および平滑コンデンサ22に接続されていてもよい。
また、第2実施形態において、バッテリ12の極性を反転してもよい。この場合、電流の流れる方向が逆になるが、スイッチ群の動作は、上述した動作と同様である。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態による突入電流制限システム200の構成を示す概略図である。第3実施形態の突入電流制限システム200は、突入電流制限回路18に代えて突入電流制限回路218を有する点において第1実施形態の突入電流制限システム10と異なる。突入電流制限回路218は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3に代えて、第5スイッチSW5、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7、第8スイッチSW8を有する点において突入電流制限回路18と異なる。
第5スイッチSW5、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7、第8スイッチSW8は、リレースイッチであるが、半導体スイッチであってもよい。第3実施形態において、第5スイッチSW5、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7、第8スイッチSW8を包括してスイッチ群と呼ぶことがある。
第5スイッチSW5の一端は、正側直流母線34pに接続されている。つまり、第5スイッチSW5の一端は、メインスイッチ30aを介してバッテリ12の正極に接続されている。第5スイッチSW5の他端は、第6スイッチSW6の一端に接続されている。第6スイッチSW6の他端は、平滑コンデンサ22の一端および充電器20に接続されている。
第7スイッチSW7の一端は、負側直流母線34nに接続されている。つまり、第7スイッチSW7の一端は、メインスイッチ30bを介してバッテリ12の負極に接続されている。第7スイッチSW7の他端は、平滑コンデンサ22の他端および充電器20に接続されている。
第8スイッチSW8の一端は、抵抗器40の一端に接続されている。抵抗器40の他端は、プリチャージ用コンデンサ42の一端に接続されている。プリチャージ用コンデンサ42の他端は、第7スイッチSW7におけるバッテリ12側端に接続されている。つまり、抵抗器40およびプリチャージ用コンデンサ42は、直列接続されており、第7スイッチSW7におけるバッテリ12側端と第8スイッチSW8におけるバッテリ12側端との間に挿入されている。第8スイッチSW8の他端は、第5スイッチSW5と第6スイッチの接続ノードに接続されている。
図6に示すように、第5スイッチSW5、第6スイッチSW6、第7スイッチSW7、第8スイッチSW8がそれぞれ「オフ」状態のとき、スイッチ群が初期状態であるとする。なお、メインスイッチ30a、30bは「オン」状態となっており、メインスイッチ30cは「オフ」状態となっている。
図7は、制御部24が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。制御部24は、図6に示す初期状態において充電要求信号「オン」を受信すると、図7(a)に示すように、第5スイッチSW5および第8スイッチSW8を「オン」させる。図7(a)で示すスイッチ群は、第1の状態となっている。
第1の状態のとき、破線の矢印A31で示すように、バッテリ12→メインスイッチ30a→第5スイッチSW5→第8スイッチSW8→抵抗器40→プリチャージ用コンデンサ42→メインスイッチ30b→バッテリ12の順の電流経路が形成される。これにより、バッテリ12は、抵抗器40を通じてプリチャージ用コンデンサ42を徐々に充電する。
プリチャージ用コンデンサ42が充電された後、制御部24は、図7(b)に示すように、第5スイッチSW5を「オフ」させ、その後、第6スイッチSW6および第7スイッチSW7を「オン」させる。図7(b)で示すスイッチ群は、第2の状態となっている。
第2の状態のとき、破線の矢印A32で示すように、プリチャージ用コンデンサ42→抵抗器40→第8スイッチSW8→第6スイッチSW6→平滑コンデンサ22→第7スイッチSW7→プリチャージ用コンデンサ42の順の電流経路が形成される。これにより、プリチャージ用コンデンサ42は、第1の状態で蓄えた電荷を、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22に移動させる。つまり、プリチャージ用コンデンサ42は、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22を徐々に充電する。このため、突入電流制限回路218では、平滑コンデンサ22の充電時の突入電流を制限(抑制)することができる。
平滑コンデンサ22が充電されると、平滑コンデンサ22の電圧がバッテリ12の電圧と同程度となる。平滑コンデンサ22が充電された後、制御部24は、図7(c)に示すように、第8スイッチSW8を「オフ」させ、その後、第5スイッチSW5を「オン」させる。図7(c)で示すスイッチ群は、第3の状態となっている。
第3の状態のとき、破線の矢印A33で示すように、充電器20→第6スイッチSW6→第5スイッチSW5→メインスイッチ30a→バッテリ12→メインスイッチ30b→第7スイッチSW7→充電器20の順の電流経路が形成される。これにより、充電器20は、バッテリ12の充電を開始する。ここで、スイッチ群の状態が初期状態から第3の状態に順に切り替わる間、メインスイッチ30a、30bは、「オン」状態に維持されている。
以上のように、第3実施形態の突入電流制限システム200では、第1実施形態と同様に、平滑コンデンサ22のプリチャージの前後に亘って、メインスイッチ30a、30bを「オン」状態に維持することができる。したがって、第3実施形態の突入電流制限システム200によれば、第1実施形態と同様に、バッテリ12に接続される車載機器14への電力の供給を停止することなく充電器20をバッテリ12に接続することが可能となる。
なお、第3実施形態において、制御部24は、充電要求信号が「オフ」状態のときに、予め、スイッチ群を第1の状態にさせておいてもよい。この態様によれば、リプル電流に起因して生じるメインリレー16やスイッチ群の振動音を低減することが可能となる。
また、第3実施形態において、スイッチ群が第3の状態のときに、プリチャージ用コンデンサ42は、バッテリ12および平滑コンデンサ22に接続されていてもよい。
また、第3実施形態において、バッテリ12の極性を反転してもよい。この場合、電流の流れる方向が逆になるが、スイッチ群の動作は、上述した動作と同様である。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態による突入電流制限システム300の構成を示す概略図である。第4実施形態の突入電流制限システム300は、突入電流制限回路18に代えて突入電流制限回路318を有する点において第1実施形態の突入電流制限システム10と異なる。突入電流制限回路318は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3に代えて、第9スイッチSW9、第10スイッチSW10、第11スイッチSW11を有する点において突入電流制限回路18と異なる。
第9スイッチSW9、第10スイッチSW10、第11スイッチSW11は、リレースイッチであるが、半導体スイッチであってもよい。第4実施形態において、第9スイッチSW9、第10スイッチSW10、第11スイッチSW11を包括してスイッチ群と呼ぶことがある。
第9スイッチSW9の一端は、正側直流母線34pに接続されている。つまり、第9スイッチSW9の一端は、メインスイッチ30aを介してバッテリ12の正極に接続されている。第9スイッチSW9の他端は、平滑コンデンサ22の一端および充電器20に接続されている。
第10スイッチSW10の一端は、負側直流母線34nに接続されている。つまり、第10スイッチSW10の一端は、メインスイッチ30bを介してバッテリ12の負極に接続されている。第10スイッチSW10の他端は、平滑コンデンサ22の他端および充電器20に接続されている。
第11スイッチSW11の一端は、抵抗器40の一端に接続されている。抵抗器40の他端は、プリチャージ用コンデンサ42の一端に接続されている。プリチャージ用コンデンサ42の他端は、第9スイッチSW9におけるバッテリ12側端に接続されている。つまり、抵抗器40およびプリチャージ用コンデンサ42は、直列接続されており、第9スイッチSW9におけるバッテリ12側端と第11スイッチSW11におけるバッテリ12側端との間に挿入されている。第11スイッチSW11の他端は、第10スイッチSW10における平滑コンデンサ22側端に接続されている。
図8に示すように、第9スイッチSW9、第10スイッチSW10、第11スイッチSW11がそれぞれ「オフ」状態のとき、スイッチ群が初期状態であるとする。なお、メインスイッチ30a、30bは「オン」状態となっており、メインスイッチ30cは「オフ」状態となっている。
図9は、制御部24が充電要求信号「オン」を受信した後のスイッチ群の動作を説明する説明図である。制御部24は、図8に示す初期状態において充電要求信号「オン」を受信すると、図9(a)に示すように、第10スイッチSW10および第11スイッチSW11を「オン」させる。図9(a)で示すスイッチ群は、第1の状態となっている。
第1の状態のとき、破線の矢印A41で示すように、バッテリ12→メインスイッチ30a→プリチャージ用コンデンサ42→抵抗器40→第11スイッチSW11→第10スイッチSW10→メインスイッチ30b→バッテリ12の順の電流経路が形成される。これにより、バッテリ12は、直列接続された抵抗器40を通じてプリチャージ用コンデンサ42を徐々に充電する。
プリチャージ用コンデンサ42が充電された後、制御部24は、図9(b)に示すように、第10スイッチSW10を「オフ」させ、その後、第9スイッチSW9を「オン」させる。図9(b)で示すスイッチ群は、第2の状態となっている。
第2の状態のとき、破線の矢印A42で示すように、プリチャージ用コンデンサ42→第9スイッチSW9→平滑コンデンサ22→第11スイッチSW11→抵抗器40→プリチャージ用コンデンサ42の順の電流経路が形成される。これにより、プリチャージ用コンデンサ42は、第1の状態で蓄えた電荷を、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22に移動させる。つまり、プリチャージ用コンデンサ42は、抵抗器40を通じて平滑コンデンサ22を徐々に充電する。このため、突入電流制限回路318では、平滑コンデンサ22の充電時の突入電流を制限(抑制)することができる。
平滑コンデンサ22が充電されると、平滑コンデンサ22の電圧がバッテリ12の電圧と同程度となる。平滑コンデンサ22が充電された後、制御部24は、図9(c)に示すように、第11スイッチSW11を「オフ」させ、その後、第10スイッチSW10を「オン」させる。図9(c)で示すスイッチ群は、第3の状態となっている。
第3の状態のとき、破線の矢印A43で示すように、充電器20→第9スイッチSW9→メインスイッチ30a→バッテリ12→メインスイッチ30b→第10スイッチSW10→充電器20の順の電流経路が形成される。これにより、充電器20は、バッテリ12の充電を開始する。ここで、スイッチ群の状態が初期状態から第3の状態に順に切り替わる間、メインスイッチ30a、30bは、「オン」状態に維持されている。
以上のように、第4実施形態の突入電流制限システム300では、第1実施形態と同様に、平滑コンデンサ22のプリチャージの前後に亘って、メインスイッチ30a、30bを「オン」状態に維持することができる。したがって、第4実施形態の突入電流制限システム300によれば、第1実施形態と同様に、バッテリ12に接続される車載機器14への電力の供給を停止することなく充電器20をバッテリ12に接続することが可能となる。
また、第4実施形態の突入電流制限システム300では、第2実施形態および第3実施形態に比べ、スイッチ群を構成するスイッチの数が少ないため、第1実施形態と同様に、よりコンパクトに突入電流制限回路318を構成することができる。
なお、第4実施形態において、制御部24は、充電要求信号が「オフ」状態のときに、予め、スイッチ群を第1の状態にさせておいてもよい。この態様によれば、リプル電流に起因して生じるメインリレー16やスイッチ群の振動音を低減することが可能となる。
また、第4実施形態において、スイッチ群が第3の状態のときに、プリチャージ用コンデンサ42は、バッテリ12および平滑コンデンサ22に接続されていてもよい。
また、第4実施形態において、バッテリ12の極性を反転してもよい。この場合、電流の流れる方向が逆になるが、スイッチ群の動作は、上述した動作と同様である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、バッテリに接続されるコンデンサの充電時に流れる突入電流を制限する突入電流制限システムに利用できる。
10、100、200、300 突入電流制限システム
12 バッテリ
14 車載機器
16 メインリレー
18 突入電流制限回路
20 充電器
22 平滑コンデンサ
40 抵抗器
42 プリチャージ用コンデンサ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW7、SW8、SW9、SW10、SW11 スイッチ

Claims (6)

  1. バッテリと、
    前記バッテリとの間で電力の授受を行う車載機器と、
    前記バッテリと前記車載機器との間に設けられ、前記バッテリと前記車載機器との間の接続を切り替えるメインリレーと、
    前記メインリレーと前記車載機器との間から分岐して接続される突入電流制限回路と、
    前記突入電流制限回路に接続され、外部から受電した電力を、前記突入電流制限回路を通じて前記バッテリに供給する充電器と、
    前記充電器の出力端に並列接続される平滑コンデンサと、
    を備え、
    前記突入電流制限回路は、
    抵抗器と、
    前記抵抗器に直列接続され、前記バッテリによって充電されるプリチャージ用コンデンサと、
    充電された前記プリチャージ用コンデンサを前記バッテリから切り離し、前記平滑コンデンサが前記バッテリから切り離された状態において、前記プリチャージ用コンデンサの電荷を、前記抵抗器を通じて前記平滑コンデンサに移動させるスイッチ群と、
    を有する突入電流制限システム。
  2. 前記スイッチ群は、
    前記プリチャージ用コンデンサが前記バッテリに並列接続され、かつ、前記平滑コンデンサが前記バッテリから切り離される第1の状態と、
    前記プリチャージ用コンデンサおよび前記平滑コンデンサが前記バッテリから切り離され、かつ、前記プリチャージ用コンデンサ、前記抵抗器および前記平滑コンデンサが直列回路を形成する第2の状態と、
    前記平滑コンデンサが前記バッテリに並列接続される第3の状態と、
    を切り替える請求項1に記載の突入電流制限システム。
  3. 前記スイッチ群は、
    一端が、前記メインリレーを介して前記バッテリの一方の極に接続され、他端が、前記平滑コンデンサの一端に接続される第1スイッチと、
    一端が、前記メインリレーを介して前記バッテリの他方の極に接続され、他端が、前記平滑コンデンサの他端に接続される第2スイッチと、
    一端が、直列接続された前記プリチャージ用コンデンサおよび前記抵抗器を介して前記第2スイッチにおける前記バッテリ側端に接続され、他端が、前記第1スイッチにおける前記平滑コンデンサ側端に接続される第3スイッチと、
    を有する請求項1または2に記載の突入電流制限システム。
  4. 前記スイッチ群は、
    一端が、前記第1スイッチにおける前記バッテリ側端に接続され、他端が、前記第3スイッチにおける前記プリチャージ用コンデンサ側端に接続される第4スイッチをさらに有する請求項3に記載の突入電流制限システム。
  5. 前記スイッチ群は、
    一端が、前記メインリレーを介して前記バッテリの一方の極に接続される第5スイッチと、
    一端が、前記第5スイッチの他端に接続され、他端が、前記平滑コンデンサの一端に接続される第6スイッチと、
    一端が、前記メインリレーを介して前記バッテリの他方の極に接続され、他端が、前記平滑コンデンサの他端に接続される第7スイッチと、
    一端が、直列接続された前記プリチャージ用コンデンサおよび前記抵抗器を介して前記第7スイッチにおける前記バッテリ側端に接続され、他端が、前記第5スイッチと前記第6スイッチとの接続ノードに接続される第8スイッチと、
    を有する請求項1または2に記載の突入電流制限システム。
  6. 前記スイッチ群は、
    一端が、前記メインリレーを介して前記バッテリの一方の極に接続され、他端が、前記平滑コンデンサの一端に接続される第9スイッチと、
    一端が、前記メインリレーを介して前記バッテリの他方の極に接続され、他端が、前記平滑コンデンサの他端に接続される第10スイッチと、
    一端が、直列接続された前記プリチャージ用コンデンサおよび前記抵抗器を介して前記第9スイッチにおける前記バッテリ側端に接続され、他端が、前記第10スイッチにおける前記平滑コンデンサ側端に接続される第11スイッチと、
    を有する請求項1または2に記載の突入電流制限システム。
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