JP7132708B2 - 油系クレンジング化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油系クレンジング化粧料に関するものである。
ファンデーション、アイメイク、口紅等のメイクアップ化粧料を洗い落とすためのクレンジング用化粧料には、多量の油剤を配合したクリーム状、乳液状、オイル状、油性ジェル状の油系タイプから、油剤を全く配合しないか又は微量配合したローション状、水性ジェル状等の水系タイプまで様々なものがある。油系タイプのクレンジング化粧料は、油にメイクを溶解後に親水性活性剤により乳化し、メイクを除去するもので、水系タイプに比べてクレンジング効果に優れている。
これまで油系タイプのクレンジング化粧料としては、界面活性剤としてポリグリセリンエステルやポリグリセリンモノアルキルエーテルを用いたクレンジング化粧料が知られている(特許文献1、2)。これらは使用感が良好で、かつ水洗性にも優れるものであったが、クレンジング後の肌にきしみが生じ、乾燥感を感じやすいことからさらなる改善が求められていた。
特開2004-035420号公報 特開2006-347900号公報
本発明が解決しようとする課題は、メイク馴染みや洗い流し時の水洗性に優れ、クレンジング後の油性感や乾燥感が無い油系クレンジング化粧料を提供すること。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、重合度3以下のグリセリン重合物の含有量が20%以下であり、水酸基価から計算される平均重合度が10~20であるポリグリセリンと炭素数が12~22である脂肪酸でエステル化されたポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した油系クレンジング化粧料が、上記課題を解決し得る事を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することで、メイク馴染みや洗い流し時の水洗性に優れ、クレンジング後の油性感や乾燥感が無い油系クレンジング化粧料を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、範囲を表す表記「~」は、上限と下限を含むものである。
本発明の界面活性剤を構成するポリグリセリン脂肪酸エステルの原料であるポリグリセリンの製造方法は特に限定はない。
常法のポリグリセリンの製造方法であるグリセリンをアルカリ触媒下に常圧又は減圧下で加熱して得る方法などがある。
本発明に用いる、重合度3以下のグリセリン重合物の含有量が20%以下で平均重合度が10~20のポリグリセリンは、任意の製造方法で得られたポリグリセリンの重合度3以下のグリセリン重合物を除去して得られる。重合度3以下のポリグリセリンの除去方法には限定はないが、方法として薄膜蒸留、膜分離、溶剤を用いた溶液抽出法などが挙げられ、好ましくは熱劣化の少ない薄膜蒸留などである。薄膜蒸留などを用いる事により、含有する未反応グリセリン及び重合度3以下のグリセリン重合物を除去することが出来る。重合度3以下のグリセリン重合物の含有量は10%以下が好ましく、重合度3以下のグリセリン重合物の含有量が20%より多い場合では、本発明の効果である優れたクレンジング力を発揮する事は出来ない。
本発明に用いるポリグリセリンの組成分析は、ポリグリセリンをトリメチルシリル化誘導体とし、下記の条件にてガスクロマトグラフィーにより分析を行い、各成分のピーク面積を百分率として求めることができる。
(ガスクロマトグラフィー分析条件)
装置 島津 GC-2014
カラム GLサイエンス 2% Silicone OV-1 Chromosorb
WAW-DMCS 60/80 3mm×1.5m、SUS
キャリアガス He(50ml/min)
検出器 FID(H:60kPa、Air:50kPa)
検出器温度 350℃
カラム温度 100℃-(10℃/min)-350℃(Hold 10min)
サンプル 0.5μl
本発明に用いるポリグリセリンの平均重合度は、水酸基価から算出したものであり、以下の(i)式により算出する。また、(i)式中の水酸基価は「基準油脂分析試験法2013年度版」(日本油化学会制定)に準拠し測定する。
平均重合度=(112220-18×水酸基価)/(74×水酸基価-56110)(i)
本発明に用いるポリグリセリン脂肪酸エステルは、ポリグリセリンと炭素数が12~22の脂肪酸がエステル化したものである。具体的にはポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリグリセリンミリスチン酸エステル、ポリグリセリンパルミチン酸エステル、ポリグリセリンイソパルミチン酸エステル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンステアリン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、ポリグリセリンベヘン酸エステル、ポリグリセリンエルカ酸エステルなどが挙げられ、特にイソステアリン酸ポリグリセリル-10(阪本薬品工業(株)製、Sフェイス10G-IS)やオレイン酸ポリグリセリル-10であることが好ましい。
また、上記のポリグリセリン脂肪酸エステルは、好ましくは油系クレンジング化粧料全量中の1~20重量%、より好ましくは6~15重量%使用する。
本発明の油系クレンジング化粧料には必要に応じて水及び通常配合される添加成分、例えば油性基材、アルコール類、保湿剤、高分子・増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌剤、キレート剤、pH調整剤・酸・アルカリ、紫外線吸収剤、美白剤、溶剤、角質剥離・溶解剤、鎮痒剤、消炎剤、制汗剤、清涼剤、還元剤・酸化剤、ビタミン類及びその誘導体類、糖類及びその誘導体類、有機酸類、香料等を配合することができる。
これらの添加成分を例示すると、油性基剤としては、例えば高級アルコール類としてセタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ダイマージオール等が挙げられる。また、ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、茶油、月見草油、小麦胚芽油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、ククイナッツ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティートリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油、カカオ脂、シア脂、水素添加ヤシ油、水素添加ヒマシ油、ホホバ油、水素添加ホホバ油等の植物油脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、ミンク油、タートル油等の動物性油脂類;ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジン酸、リゾレシチン等のリン脂質類;水素添加大豆リン脂質、水素添加卵黄リン脂質等のリン脂質誘導体類;コレステロール、ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、フィトステロール等のステロール類;酢酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル、軟質ラノリン脂肪酸コレステリル、硬質ラノリン脂肪酸コレステリル、長鎖分岐脂肪酸コレステリル、長鎖α-ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等のステロールエステル類;オレイン酸エチル、アボカド油脂肪酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、セバチン酸ジエチル、セバチン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソプロピル、コハク酸ジオクチル等の低級アルコール脂肪酸エステル類;ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、オクタン酸ヘキシルデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、エルカ酸オクチルドデシル、イソステアリン酸硬化ヒマシ油等の高級アルコール脂肪酸エステル類;乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノイソステアリン酸水添ヒマシ油等のオキシ酸エステル類;トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水素添加ロジングリセリル(水素添加エステルガム)、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル-10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル-8等の多価アルコール脂肪酸エステル類;ダイマージリノール酸ジイソプロピル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシアルキルダイマージリノレイルエーテル等のダイマー酸若しくはダイマージオールの誘導体;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、パルミチン酸モノエタノールアミド、パルミチン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド類等;低粘度ジメチルポリシロキサン、高粘度ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルシロキサン(デカメチルシクロペンタシロキサン)、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、アミノプロピルジメチコン及びアモジメチコン等のアミノ変性ポリシロキサン、カチオン変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリグリセリン変性ポリシロキサン、糖変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類;パーフルオデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類等が挙げられる。
保湿剤としては、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、DPG、1,2-アルカンジオール、1,3-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール等の多価アルコール類、ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸塩、尿素、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、ベタイン、コンドロイチン硫酸、グルタチオン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、カルビトール、乳酸ナトリウム、2-ピロリドン-5-カルボン酸ナトリウム、アルブミン、トリメチルグリシン;コラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、シルク蛋白分解ペプチド、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド等の蛋白ペプチド類及びその誘導体;アルギニン、セリン、グリシン、スレオニン、グルタミン酸、システイン、メチオニン、ロイシン、トリプトファン等のアミノ酸類;胎盤抽出液、エアラスチン、コラーゲン、アロエ抽出物、ハマメリス水、ヘチマ水、カモミラエキス、カンゾウエキス、コンフリーエキス等の動物・植物抽出成分、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質等のセラミド類を例示することができる。
高分子・増粘剤・ゲル化剤としては、グアーガム、ローカストビーンガム、クィーンスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンド、ファーセレラン、カラヤガム、トロロアオイ、キャラガム、トラガントガム、ペクチン、アルギン酸及びその塩、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸及びその塩、ザンサンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、コンドロイチン硫酸塩、カゼイン、ゼラチン、アルブミン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキメチルセルロース及びその塩、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロース、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン共重合体、ポリ酢酸ビニル部分けん化物、マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸エステル共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸及びその塩、アクリル酸・メタアクリル酸エステル共重合体、両性メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・メタアクリル酸アルキル共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸エステル共重合体、アクリル酸・カチオン化メタアクリル酸アミド共重合体、塩化メタクリル酸コリンエステル重合体、カチオン化グアーガム、ニトロセルロース;12-ヒドロキシステアリン酸及びその塩、デキストリン脂肪酸エステル、無水ケイ酸、金属石鹸、有機変性粘土鉱物、ショ糖脂肪酸エステル、フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル等を例示することができる。
酸化防止剤としては、BHT、BHA、没食子酸プロピル、ビタミンE(トコフェロール)および/またはその誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩等を例示することができる。防腐剤としては、フェノール類、フェノキシエタノール、ヒドロキシ安息香酸及びその塩類、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ハロゲン化ビスフェノール類、酸アミド類、四級アンモニウム塩類等を例示することができる。殺菌剤としては、トリクロロカルバニド、ジンクピリチオン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、ハロカルバン、ヒノキチオール、フェノール、イソプロピルフェノール、感光素類等を例示することができる。キレート剤としては、エデト酸塩、フィチン酸、ホスホン酸類、シュウ酸ナトリウム、ポリアミノ酸類等を例示することができる。pH調整剤・酸・アルカリとしては、クエン酸、乳酸、グリコール酸、コハク酸、酢酸、塩酸、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アルギニン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水、炭酸グアニジン等を例示することができる。
溶剤類としては、エタノール、2-プロパノール等の低級アルコール類;アセトン、酢酸エチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、トルエン等を例示することができる。
角質剥離・溶解剤としては、サリチル酸、イオウ、レゾルシン、硫化セレン、ピリドキシン等を例示することができる。鎮痒剤としては、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、カンファー等を例示することができる。消炎剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グアイアズレン、酢酸ヒドロコーチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を例示することができる。清涼剤としては、メントール、サリチル酸メチル等を例示することができる。抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルレチン酸誘導体等を例示することができる。収れん剤としては、クエン酸、酒石酸、乳酸、硫酸アルミニウム・カリウム、タンニン酸等を例示することができる。刺激剤としては、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、ニコチン酸ベンジル等を例示することができる。育毛用薬剤・血行促進剤としては、センブリエキス、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、カンタリスチンキ等の植物エキス・チンキ類;セファランチン、ビタミンE及びその誘導体、γ-オリザノール、ニコチン酸及びニコチン酸ベンジルエステル等の誘導体、アラントイン、感光素301、感光素401、ペンタデカン酸モノグリセリド、フラバノノール誘導体、ミノキシジル等を例示することができる。
還元剤としては、チオグリコール酸、システイン、システアミン等を例示することができる。酸化剤としては、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム等を例示することができる。
α-ヒドロキシ酸類及びその誘導体類としては、乳酸、グリコール酸、フルーツ酸、ヒドロキシカプリン酸、長鎖α-ヒドロキシ脂肪酸、長鎖α-ヒドロキシ脂肪酸コレステリル等を例示することができる。
ビタミン類及びその誘導体類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、アスコルビン酸ナトリウム、ニコチン酸トコフェロール、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、フェルラ酸トコフェロール等のビタミン誘導体類を例示することができる。
糖類及びその誘導体類としては、シクロデキストリン、β-グルカン、キチン、キトサン、グルコース、トレハロース、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等を例示することができる。有機酸類としては、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、アビエチン酸、酒石酸等を例示することができる。
酵素類としては、塩化リゾチーム、パパイン、パンクレアチン、プロテアーゼ等を例示することができる。核酸類としては、アデノシン三リン酸二ナトリウム等を例示することができる。ホルモン類としては、エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等を例示することができる。
その他公知の化粧料、医薬品、食品等成分などに使用される成分を本発明の効果を損なわない範囲において、適宜配合することができる。
本発明のクレンジング化粧料は、油の含有量が15%より多いことが好ましく、その用途目的、方法、使用する環境等に応じ、液状、ジェル状、あるいはそれらを不織布等に含浸させたシート状、または噴射剤を組み合わせたエアゾールスプレー、エアゾールフォーム等の、いずれの剤型にも適用することが出来る。容器形態も同様であり、ボトル、ディスペンサー付きボトル、ポンプフォーマー、ジャー、チューブ、スプレー、エアゾール缶、シート類を充填した袋、箱等、特に制限されず、様々な容器に適用することが出来る。
本発明のクレンジング化粧料の調製方法は、特に限定されない。
以下、実施例及び比較例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
〈実施例1~17、比較例1~11〉
重合度3以下のグリセリン重合物が5、10、18、25%である平均重合度15のポリグリセリンを用いてラウリン酸エステル、イソステアリン酸エステル、オレイン酸エステルを合成し、表1、2に示す成分を表に示す組成で70℃において加熱溶解した後、室温まで冷却して、クレンジング化粧料を製造した。
得られたクレンジング化粧料を用い、使用性における官能試験を実施した。評価項目としては、「クレンジング力」、「水洗性」、「油性感の無さ」「乾燥感の無さ」の4点であり、4段階で評価した。
[クレンジング力]
20名の健常女性パネラーにより官能評価した。口紅を前腕に塗布し、10分間放置した後、塗布した部分にクレンジング化粧料を塗布し、コットンを用いて拭き取った。口紅の落ち具合について5点満点として平均点を算出し、以下の基準により評価した。これらの結果を表1、表2に示す。
(基準)
◎:4.0点以上(非常に良好)
○:3.0点以上、4.0点未満(良好)
△:2.0点以上、3.0点未満(やや悪い)
×:2.0点以下(悪い)
[水洗性]
20名の健常女性パネラーにより官能評価した。各クレンジング化粧料を前腕に塗布し、水で洗い流した際の後の水洗性について5点満点として平均点を算出し、以下の基準により評価した。これらの結果を表1、表2に示す。
(基準)
◎:4.0点以上(非常に良好)
○:3.0点以上、4.0点未満(良好)
△:2.0点以上、3.0点未満(やや悪い)
×:2.0点以下(悪い)
[油性感の無さ]
20名の健常女性パネラーにより官能評価した。各クレンジング化粧料を前腕に塗布し、水洗後の油性感の無さについて5点満点として平均点を算出し、以下の基準により評価した。これらの結果を表1、表2に示す。
(基準)
◎:4.0点以上(非常に良好)
○:3.0点以上、4.0点未満(良好)
△:2.0点以上、3.0点未満(やや悪い)
×:2.0点以下(悪い)
[乾燥感の無さ]
20名の健常女性パネラーにより官能評価した。各クレンジング化粧料を前腕に塗布し、水洗後の乾燥感の無さについて5点満点として平均点を算出し、以下の基準により評価した。これらの結果を表1、表2に示す。
(基準)
◎:4.0点以上(非常に良好)
○:3.0点以上、4.0点未満(良好)
△:2.0点以上、3.0点未満(やや悪い)
×:2.0点以下(悪い)
Figure 0007132708000001
Figure 0007132708000002
重合度3以下の重合物が20%以下である平均重合度が15のポリグリセリンから合成したイソステアリン酸エステル、ラウリン酸エステルおよびオレイン酸エステルを用いる実施例1~17は、重合度3以下の重合物が25%である平均重合度が15のポリグリセリンから合成したイソステアリン酸エステル、ラウリン酸エステルおよびオレイン酸エステルを用いる比較例1~11に比べて、メイク馴染み、水洗性、油性感の無さ、乾燥感の無さに優れていた。

Claims (3)

  1. 以下の成分(A)、成分(B)、および成分(C)を含有する油系クレンジング化粧料。
    (A)重合度3以下のグリセリン重合物の含有量が20%以下であり、水酸基価から計算される平均重合度が10~20であるポリグリセリンと炭素数が12~22である脂肪酸でエステル化されたポリグリセリン脂肪酸エステル
    (B)水
    (C)ラウリン酸ポリグリセリル-4
  2. 成分(B)の含有量が0.5~9.5重量%であることを特徴とする請求項1に記載の油系クレンジング化粧料。
  3. 成分(A)の構成脂肪酸がイソステアリン酸及び/又はオレイン酸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の油系クレンジング化粧料。
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